JP2002296425A - 導光板、面光源装置及び液晶ディスプレイ - Google Patents

導光板、面光源装置及び液晶ディスプレイ

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JP2002296425A
JP2002296425A JP2001096936A JP2001096936A JP2002296425A JP 2002296425 A JP2002296425 A JP 2002296425A JP 2001096936 A JP2001096936 A JP 2001096936A JP 2001096936 A JP2001096936 A JP 2001096936A JP 2002296425 A JP2002296425 A JP 2002296425A
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light
reflector
guide plate
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Shingo Okawa
真吾 大川
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    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロレフレクタ配列が目立たない導光板
を用いた面光源装置、液晶表示装置。 【解決手段】 液晶パネルを照明する面光源装置の導光
板30は、背面32に多数のマイクロレフレクタ20を
持ち、それらは仮想基準線Sに対してほぼ直交し、入射
面33から遠ざかるに従って縦間隔が狭まる仮想線Ki
上に横間隔をとって配置される。各仮想線Ki 上で、基
準線Sから離れるに従って横間隔を漸減あるいはマイク
ロレフレクタのサイズを漸増させる。任意の仮想線Ki
〜Ki+2 上から接近し合ったマイクロレフレクタをとっ
て多数のトリオを構成した時、各トリオに属するマイク
ロレフレクタはほぼ一直線上に並ぶ。マイクロレフレク
タの被覆率は、入射面33から離れるに従って増大す
る。仮想線Ki は緩やかにカーブしていても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導光板、面光源装
置及び液晶表示装置に関し、更に詳しく言えば、背面に
多数のマイクロレフレクタを設けた導光板の改良と、同
改良に係る導光板を用いた面光源装置、並びに同面光源
装置を液晶表示パネルの照明に用いた液晶表示装置に関
する。本発明は、例えば携帯電話や、パーソナルコンピ
ュータ、カーナビゲーションシステムなどに付設される
液晶表示装置、そこで使用される面光源装置及び導光板
に適用される。
【0002】
【従来の技術】導光板に側方から光を供給し、導光板内
に導入された光を方向転換し、導光板の出射面から光を
出力するようにした面光源装置は周知であり、液晶表示
パネルの照明等に広く用いられている。一次光源として
は、棒状の蛍光ランプ(冷陰極管)が広く使用されて来
たが、近年はLED(発光ダイオード;以下、同じ。)
のような点状発光体を利用したものも採用されつつあ
る。
【0003】このような面光源装置においては、導光板
に対する光供給が側方からなされるため、導光板は光の
進行方向の転換機能を担うことになる。周知のように、
導光板の材料に光散乱導光体を採用したり、背面や出射
面に光拡散機能を持たせる等の出射促進処理を施したり
することで、導光板の内部を伝播する光の進行方向転換
を図り、出射面からの出射を促すことが出来る。
【0004】しかし、このような手段で得られる出射光
は、良く知られている通り、前方に大きく傾斜した方向
に優先的に出力される(導光板の斜め出射指向性)。こ
のように大きく傾斜した出力方向は、通常望まれる出力
方向と大きく異なっている。そこで、望まれる優先的な
出力方向が得られるような方向転換を可能にする技術の
1つとして、多数のマイクロレフレクタを導光板の背面
上に設けることが提案されている。同技術によれば、マ
イクロレフレクタは導光板の背面に多数の微小突起ある
いは微小凹部の形態で形成され、同突起または凹部の内
面反射によって出射面へ向かう内部伝播光が生成され
る。
【0005】この内部伝播光は出射面から出射して出力
光となる。マイクロレフレクタの形状、形成姿勢等の設
計を通して、優先的な出力方向を正面方向を含むかなり
の範囲で制御出来る。このようなマイクロレフレクタを
形成した導光板を採用した面光源装置を液晶表示パネル
の照明に用いた例を図1(a)、図1(b)、図2
(a)、図2(b)に示した。図1(a)は概略配置を
導光板の背面側から見た平面図で、図1(b)は図1
(a)において左方から見た側面図である。
【0006】また、図2(a)、(b)は、本従来例に
おけるマイクロレフレクタ20の配列を説明する図で、
図2(a)は図1(a)の円A付近の配列を抽出描示
し、図2(b)は図1(a)の円B付近の配列を抽出描
示したものである。
【0007】先ず図1(a)、(b)を参照すると、ア
クリル樹脂、ポリカーボネイト(PC)等の透明材料か
らなる導光板10の1つの側端面が、入射面12を提供
している。棒状の一次光源(冷陰極管)L1が入射面1
2に沿って配置され、入射面12に光を供給する。導光
板10の2つのメジャー面13、14の内一方が出射面
13とされる。他方の面(背面)14には、多数の微小
突起状のマイクロレフレクタ20が設けられている。
【0008】出射面13の外側には周知の液晶パネルP
Lが配置され、バックライト型の液晶ディスプレイが構
成されている。なお、寸法表示は例示で、用いた単位は
mmである。
【0009】一次光源L1から発せられた光は、入射面
12を通って導光板10内に導入される。導光板10内
を伝播する光がマイクロレフレクタ20内に入り込む
と、突起内面による内部反射に伴って方向転換が起こ
り、出射面13に向かう光が生成される。内部反射は、
マイクロレフレクタ20の形状に応じて1回乃至2回起
こる(具体例については、後述の実施形態を参照)。
【0010】図2(a)、(b)に例示したマイクロレ
フレクタ20の配列は、次の条件を満たすように定めら
れている。
【0011】(1)各マイクロレフレクタ20は、入射
面12とほぼ平行に引かれた多数の仮想線上に相互に横
間隔をとって配列されている。なお、本明細書におい
て、「仮想線」とはマイクロレフレクタの配列を定める
ため、あるいは記述するために仮想的に引かれる線のこ
とである。
【0012】図2(a)、図2(b)において、これら
仮想線群は、入射面12に近い方から数えてそれぞれ第
i番目、第i+1番目、第j番目、第j+1番目(1<
i+1<j)の仮想線Gi 、Gi+1 、Gj 、Gj+1 で代
表されている。
【0013】(2)隣り合う仮想線Gi とGi+1 (i=1,
2,3・・・・・j,j+1・・・・・;以下、同様)の間の縦間隔は、入
射面12から離れるに従って狭くなっている。本例にお
いては、円A付近(入射面12に近い部位)では79μ
m、円B付近(入射面12から遠い部位)では58μm
とされている(図1(a)、図1(b)、図2(a)及
び図2(b)を参照)。
【0014】(3)各一つの仮想線Gi 上の多数のマイ
クロレフレクタ20相互の横間隔は、一定である。これ
をdi とする。
【0015】(4)仮想線Gi 上での相互横間隔di
は、入射面12から離れるに従って狭くなっている。本
例においては、図2(a)が表わす入射面12に近い部
位(円A付近)では79μm、図2(b)が表わす入射
面12から遠い部位(円B付近)では58μmとされて
いる。つまり、同部位における仮想線間縦間隔と等しく
なるように設計されている。
【0016】また、これら条件(1)〜(4)の必然的
な結果として、マイクロレフレクタ20は、横方向(仮
想線Gi と平行)、縦方向(仮想線Gi と垂直)の両方
向に関して、入射面12から離れるに従って徐々に密に
配置されている。このようにマイクロレフレクタの配置
密度(一般には被覆密度)に変化を付けることで、出射
面13の輝度(出射強度)を均一化することが出来る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように導光板の
背面上に多数のマイクロレフレクタを形成した場合に生
じる1つの問題は、マイクロレフレクタ配列が導光板を
通して視認され易いということである。上述の配列例
(図2(a)、(b))に従った試作品においても、マ
イクロレフレクタ配列がかなりの程度視認された。
【0018】この問題は、個々のマイクロレフレクタの
サイズを小さくすることである程度緩和される。しか
し、サイズ縮小には実際上の限界がある。出射面上に強
い光拡散能を有する光拡散板を配置する方法もあるが、
光のロスを招く。また、光拡散板の配置が必須となるこ
とは、部品点数削減の要望からも好ましくない。
【0019】更に、マイクロレフレクタを可能な限りラ
ンダムに配置してマイクロレフレクタ配列を目立たなく
することも試みられているが、かえって「配置密度の粗
密のゆらぎ」に起因すると思われる局所的な模様が現れ
てしまい、良好な結果が得られていないのが実状であっ
た。
【0020】そこで、本発明の目的は、上記のマイクロ
レフレクタ配列が目立たないように改良された導光板、
同導光板を用いて改良された面光源装置、並びに、同面
光源装置を用いて改良された液晶表示装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、導光板の背面
に設けられるマイクロレフレクタについて一定の条件を
課すことで、目立たないマイクロレフレクタ配列を得る
ようにしたものである。即ち、本発明は、目立たないマ
イクロレフレクタ配列を背面に備えた導光板、同導光板
を採用した面光源装置、並びに、同面光源装置を液晶表
示パネルの照明に用いた液晶表示装置を提供する。
【0022】本発明は先ず、光出力のための出射面と、
前記出射面に背を向けた背面と、光入力のための入射面
とを有し、一次光源から光供給を受ける導光板に適用さ
れる。ここで、導光板の背面は、光進行方向転換のため
の多数のマイクロレフレクタを備え、次の条件を満たす
ように配列される。 条件1;前記多数のマイクロレフレクタは、前記入射面
から離れる方向に延びる仮想基準線Sに対してほぼ直交
し、且つ、縦間隔をとって引かれる多数の仮想線K1 、
K2 、K3 ・・・上に互いに横間隔をとって配置され
る。
【0023】条件2;マイクロレフレクタの前記背面上
での単位面積当りの被覆率は、仮想基準線Sから離れる
に従って増大する傾向を有している。
【0024】条件3;順次隣り合う3本の仮想線Ki 、
Ki+1 、Ki+2 (i=1,2,3,4・・・・・・・)上に配置されたマ
イクロレフレクタについて、各仮想線Ki 、Ki+1 、K
i+2から1個づつ、且つ、互いに接近し合った計3個の
マイクロレフレクタを選択して多数のトリオを仮想的に
構成し、ほぼ全数のマイクロレフレクタがそれぞれ前記
多数のトリオの内の3つのトリオのみに属するようにし
た時、前記多数のトリオのそれぞれに属する3個のマイ
クロレフレクタはほぼ一直線上に並ぶような位置関係に
ある。
【0025】条件4;マイクロレフレクタの前記背面上
での単位面積当りの被覆率は、導光板の入射面から離れ
るに従って増大する傾向を有している。
【0026】ここで特に重要なのは条件2で、他の条件
1、3と組み合わせることで、目立たないマイクロレフ
レクタ配列が得られる。即ち、条件1、3、4は、上述
の従来例でも満たされているが、条件2を満たしていな
い。
【0027】即ち、上述の従来例(図2(a)、(b)
参照)では、各一つの仮想線Gi 上の多数のマイクロレ
フレクタ20相互の間隔は、一定値di となっている。
【0028】そのため、マイクロレフレクタ20の配列
を隣り合う仮想線Gi 、Gi+1 間で互い違いになるよう
に工夫しても、符号Hk 、Hk+1 、Hk+2 、Hl 、Hl+
1 、Hl+2 で示したように、ある程度の長さにわたって
ほぼ互いに平行な斜め整列ライン群が、幅広い範囲(導
光板のほぼ全幅)にわたって「等横間隔」(例えばHk
とHk+1 の横間隔=Hk+1 とHk+2 の横間隔)で生じる
ことになる。
【0029】ここで、マイクロレフレクタ20は互いに
等サイズであるから、被覆率も導光板の幅方向について
は変化しない。
【0030】本発明者の研究によれば、このような「等
サイズマイクロレフレクタの横間隔繰り返し配列の規則
性」が広域にわたって存在すると、縞状の模様として目
立ち易くなる。
【0031】これに対して、本発明では、後述するよう
に「斜め整列ライン群」が生じるものの、上記条件2を
課したことで「斜め整列ライン群」の横間隔を仮想基準
線から左右に離れるに従って変化させる(後述する図4
参照)。あるいは、マイクロレフレクタのサイズを左右
に向かって漸増させることで、被覆率に変化をつけても
良い。
【0032】このようにすることで、「等サイズマイク
ロレフレクタの等横間隔繰り返し配列の規則性」が広域
にわたって存在することが回避され、縞状の模様として
目立つことが防止される。
【0033】なお、マイクロレフレクタの形状について
は、その機能、即ち、内部反射によって出射面へ向かう
内部伝播光を生成するものであれば、特に制約はない。
典型的なマイクロレフレクタの形状としては、四角錐突
起形状、円筒状凹部形状、V字状凹部形状(横臥三角柱
凹部形状)がある。本発明で採用されるマイクロレフレ
クタの形状、配列の具体例については実施形態で説明す
る。また、導光板の入射面は導光板のコーナ部に設ける
ことが1つの好ましい実施形態を与える。コーナ部から
の光供給は、特異的に光の届き難いコーナ部を生じさせ
ず、本発明で採用されるようなマイクロレフレクタ配列
との適合性が高い。
【0034】面光源装置に本発明を適用するには、一次
光源と、前記一次光源から供給された光を入射面を通し
て導入し、出射面を通して出射させる導光板とを含む面
光源装置において、上記の如く改良された導光板を採用
すれば良い。マイクロレフレクタ配列が目立たない導光
板を採用することで、面光源装置の出力光の品質が向上
し、不自然な明暗模様が観察され難くなる。
【0035】更に、同面光源装置を液晶表示パネルの照
明に採用することで、表示品質を向上させた液晶表示装
置を提供することが出来る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付された諸図面を参照し
て本発明の実施形態について説明する。なお、各図にお
いて、理解を容易にするため、各要素の寸法、形状等は
適宜誇張して描かれている。また、複数の図に共通して
使用されている要素については共通した符号が付され、
重複した説明は適宜省略される。
【0037】図3を参照すると、本発明の1つの実施形
態に係る液晶表示装置LCDの概略構造が斜視分解図で
示されている。液晶表示装置LCDは、例えば携帯電
話、液晶テレビ、モバイル機器等に装備されるもので、
液晶表示パネルLPを背後から照明する面光源装置SL
を備えている。
【0038】面光源装置SLは、導光板30、一次光源
L2、反射シートRF及び光拡散シートDFを備える。
導光板30は、例えばアクリル樹脂(PMMA樹脂等)
やシクロオレフィン系樹脂からなる透光性の部材で、ほ
ぼ均一な厚さを有している。導光板30は、一方のメジ
ャー面が出射面31を提供し、他方のメジャー面が背面
32を提供する。
【0039】導光板30はほぼ矩形をなし、その一つの
コーナ部に入射面33が設けられる。入射面33は、コ
ーナ部で出会う2つの辺に対してそれぞれほぼ45度を
なすように切りとられた形状によって提供されている。
入射面33は、出射面31及び背面32に対してほぼ垂
直に延在する。
【0040】反射シートRFは例えば白色PETからな
り、背面32から漏れ出た光を導光板30内へ戻し、光
のロスを防止する。光拡散シートDFは、極く弱い光拡
散性を有し、後述するマイクロレフレクタが目立つこと
をより完全に近く防止する。反射シートRFや光拡散シ
ートDFは、必要に応じて配置されるシート部材であ
り、一方または両方の配置を省略する場合もある。
【0041】一次光源L2は、1個または複数個のLE
D(発光ダイオード)を発光体として装備したデバイス
で構成され、入射面33に向けて1次光を供給する。同
デバイスには、ある程度の角度広がり(例えば90度程
度)のある一次光を供給出来るような指向特性を有する
ものが採用されることが好ましい。
【0042】ここで図4を参照すると、導光板30の背
面32が円C部を拡大した部分描示とともに示されてい
る。左下の全体図中にドット群で示したように、背面3
2には多数のマイクロレフレクタ20が設けられてい
る。各マイクロレフレクタ20は、「背面32を代表す
る一般面」から突出した突起形状を有している。ここ
で、「背面32を代表する一般面」とは、「マイクロレ
フレクタ20を仮想的に除去した時の背面」のことであ
り、以後単に「背面」とも言う。
【0043】マイクロレフレクタ20の配列は、後述す
るように、本発明の特徴に従った所定の配列ルールを遵
守して定められている。各マイクロレフレクタ20の形
状は、本例においては、四角錐突起形状である。この四
角錐突起形状のマイクロレフレクタ20は、一次光源L
2によって供給され、入射面33を通して導光板30内
に導入された光(内部伝播光)の進行方向を内部反射に
よって変換し、出射面31(図3参照)に向かう内部伝
播光を生成する機能を持つ。
【0044】四角錐突起形状のマイクロレフレクタ20
の形状と機能の詳細について、図5、図6(a)、図6
(b)、図6(c)を参照して説明する。図5は、マイ
クロレフレクタ20の1つを抽出して、同マイクロレフ
レクタによる内部伝播光の方向転換の様子を示したもの
である。同図において、内部伝播光は代表光線P1、P
2で代表されている。
【0045】また、図5において、座標系O−XYZは
方向を指定するためのもので、X軸及びY軸について
は、図4中に示したO−XYと整合している。そして、
一方の代表光線P1について、+Z、+X、+Yに対応
する各方向から見た光路を、図6(a)、図6(b)、
図6(c)にそれぞれ示した。
【0046】図5他に示したように、各マイクロレフレ
クタ20は、入射面33から遠い側の1対の斜面21、
22が第1、第2の内部反射面を提供している。両斜面
(内部反射面;以下、同じ)21、22が出会うことに
より、稜線25が形成されている。マイクロレフレクタ
20は、入射面33に近い側にも1対の斜面23、24
を有している。斜面23、24が出会うことにより、稜
線26が形成されている。
【0047】結局、本実施形態では、4つの斜面で四角
錐突起形状のマイクロレフレクタ20が形成されてい
る。なお、図5において、突起の麓ライン(背面との交
線)を破線で表示した。
【0048】マイクロレフレクタ20は、導光板30内
を伝播する光の立場で見れば、内部に凹部を形成するこ
とになる。この凹部には、斜面21、22が作る谷と、
斜面23、24が作る谷が含まれる。図5中に示した光
線P1、P2は、コーナ部に設けた入射面33からマイ
クロレフレクタ20にアプローチする内部伝播光を代表
している。
【0049】光線P1、P2は、入射面33から直接、
または出射面31あるいは背面32での内部反射を経験
してから、マイクロレフレクタ20の斜面21、22の
一方に到達する。但し、斜面23あるいは24で内部反
射されてから斜面21あるいは22へ向かう光も生じ得
る。
【0050】斜面21または22に到達した光の多く
は、斜面21、22の順または斜面22、21の順に内
部反射されて出射面31へ向かう内部伝播光が生成され
る。この光が出射面31から出射して導光板30の出力
光Q1、Q2となる。このような光の挙動は、代表光線
P1について3方向から光路を示した図6(a)、図6
(b)、図6(c)からより良く理解されるであろう。
【0051】各マイクロレフレクタ20の配向は、斜面
21、22が提供する谷が入射面33に向けて開かれる
ように配向されている。マイクロレフレクタ20の配向
を稜線25で代表させれば、稜線25が入射面33を指
向していると言うことも出来る。この様子は、図4中の
右上に示した部分拡大描示にも例示されている。多数の
マイクロレフレクタ20にこのような配向をとらせるこ
とは、一次光源L2によって供給された光を効率良く方
向転換して出射させる上で有利である。
【0052】次に、マイクロレフレクタ20の配列につ
いて、主として図4を参照して説明する。マイクロレフ
レクタ20の配列が満たす条件は、「課題を解決するた
めの手段」の欄で示した通りである。但し、条件2、条
件4についてそれぞれ次の条件2−1、条件4−1が選
択される。図4の例に即して再記すれば次のようにな
る。
【0053】条件1;前記多数のマイクロレフレクタ2
0は、前記入射面33から離れる方向に延びる仮想基準
線Sに対してほぼ直交し、且つ、縦間隔をとって引かれ
る多数の仮想線K1 、K2 、K3 ・・・上に互いに横間
隔をとって配置される。
【0054】条件2−1;マイクロレフレクタの前記背
面上での単位面積当りの被覆率は、仮想基準線Sから離
れるに従って増大する傾向を有している。そのために、
マイクロレフレクタ間の横間隔は、各仮想線Ki 上で、
仮想基準線Sから離れるに従って縮小する傾向を有して
いる。
【0055】条件3;順次隣り合う3本の仮想線Ki 、
Ki+1 、Ki+2 (i=1,2,3,4・・・・・・・)上に配置されたマ
イクロレフレクタについて、各仮想線Ki 、Ki+1 、K
i+2から1個づつ、且つ、互いに接近し合った計3個の
マイクロレフレクタを選択して多数のトリオを仮想的に
構成し、ほぼ全数のマイクロレフレクタがそれぞれ前記
多数のトリオの内の3つのトリオのみに属するようにし
た時、前記多数のトリオのそれぞれに属する3個のマイ
クロレフレクタはほぼ一直線上に並ぶような位置関係に
ある。条件4−1;マイクロレフレクタの前記背面上で
の単位面積当りの被覆率は、導光板の入射面から離れる
に従って増大する傾向を有している。そのために、隣り
合う仮想線Ki 、Ki+1 間の縦間隔は導光板の入射面か
ら離れるに従って縮小する傾向を有している。
【0056】ここで、条件3について、図4中の右上の
部分拡大描示を使って補足説明しておく。同拡大描示に
おいて、便宜上、i番目の仮想線Ki 上にあり、図4中
で基準線Sの右側において同基準線Sに近い順に数えて
j番目のマイクロレフレクタ20をAi,j とし、これを
基準マイクロレフレクタとして、図示した要領でその近
傍のマイクロレフレクタに順にAi+1,j 、Ai,j+1 、A
i+1,j+1 、Ai+2,j 、Ai+2,j+1 、Ai+2,j+2 ・・・の
ラベルを付ける。
【0057】そして、ラベルの添字jが同一で、添字i
が連続する3個のマイクロレフレクタからなる可能な限
り多数のトリオを考える。導光板30のエッジ近傍の極
く少数の例外的なマイクロレフレクタを除くほぼ全数に
ついて、それぞれ前記多数のトリオの内の3つのトリオ
のみに属するようにした時、図4に示した配列の特徴
は、任意のトリオに属する3個のマイクロレフレクタA
p,q 、Ap+1,q 、Ap+1,q はほぼ一直線上に並ぶような
位置関係にあることで言い表せる。
【0058】即ち、この条件3が条件1、2(2−
1)、4(4−1)と組み合わせられることにより、マ
イクロレフレクタ20の作る分布は、基準線Sに沿った
方向とそれに交差する方向にいずれについても徐々に変
化する間隔を持つ曲線グリッドパターンを形成する。
【0059】ここで、従来技術(図2参照)と比較する
上で特に重要なのは、前述したように、条件2(2−
1)と、他の条件1、3、4と組み合わせることで、目
立たないマイクロレフレクタ配列が得られるということ
である。既述の通り、条件1、3、4は、上述の従来例
でも満たされているが、条件2(2−1)は満たされて
いない。
【0060】そのために、上述の従来例(図2(a)、
(b)参照)では、「入射面から離れる方向(注;図4
における基準線Sに対応)とそれに交差する方向にいず
れについても徐々に変化する間隔を持つ曲線グリッドパ
ターン」が得られない。
【0061】換言すれば、前述した通り、かなりの長さ
にわたってほぼ互いに平行な斜め整列ライン群が幅広い
範囲(導光板のほぼ全幅)にわたって「等横間隔」で生
じることになる。本発明者の研究により、このような
「等横間隔繰り返しの規則性」が広域にわたって存在す
ると、縞状の模様として目立ち易くなる。
【0062】これに対して、本発明の特徴を備えた本実
施形態では、「斜め整列ライン群」(添字jが同一のマ
イクロレフレクタを結ぶ線)が生じるものの、上記条件
2(2−1)を課したことで「斜め整列ライン群」の間
隔が仮想基準線Sから左右に離れるに従って変化する。
このようにすることで、「等サイズ、等横間隔繰り返し
の規則性」が広域にわたって存在することが回避され、
縞状の模様として目立つことが防止される。
【0063】ここで注意すべきことは、マイクロレフレ
クタの形状は、その機能、即ち、内部反射によって出射
面へ向かう内部伝播光を生成するものであれば、特に制
限されないということである。典型的なマイクロレフレ
クタの形状としては、上記実施形態で説明した四角錐突
起形状の他に、円筒状凹部形状、V字状凹部形状(横臥
三角柱凹部形状)がある。
【0064】これら変形例について、図7(a)〜図7
(d)及び図8(a)〜図8(d)には、図5、図6
(a)〜図6(c)に類似じた描示形式で、内部伝播光
の方向転換の様子を示した。
【0065】先ず図7(a)〜図7(d)の変形例で
は、円筒状凹部形状のマイクロレフレクタ60を背面4
2上に多数形成した導光板40が採用される。マイクロ
レフレクタ60の配列は、上述の実施形態(図4参照)
と同じであり、マイクロレフレクタの形状が変わっただ
けである。
【0066】内部伝播光は代表光線Pで代表されてい
る。図7において、座標系O−XYZは方向を指定する
ためのもので、X軸及びY軸については、図4中に示し
たO−XYと整合している。そして、代表光線Pについ
て、+Z、+X、+Yに対応する各方向から見た光路
を、図7(b)〜図7(d)にそれぞれ示した。
【0067】図7(a)他に示したように、内部伝播光
Pは、入射面43から直接、または出射面41あるいは
背面42での内部反射を経験してから、マイクロレフレ
クタ60の手前側の円筒状面に到達する。同円筒状面に
到達した光の多くは内部反射され、出射面41へ向かう
内部伝播光が生成される。この光が出射面41から出射
して導光板40の出力光Qとなる。このような光の挙動
は、代表光線Pについて3方向から光路を示した図7
(b)〜図7(d)からより良く理解されるであろう。
【0068】各マイクロレフレクタ60の配向は、円筒
状面が入射面43に向くように配向されている。マイク
ロレフレクタ60の配向は、円筒状凹部の谷底線に直交
する線で代表させれば、同線が入射面43を指向してい
ると言うことも出来る。多数のマイクロレフレクタ60
にこのような配向をとらせることは、内部伝播光を効率
良く方向転換して出射させる上で有利である。
【0069】次に図8(a)〜図8(d)の変形例で
は、横臥三角柱状凹部形状のマイクロレフレクタ70を
背面52上に多数形成した導光板50が採用される。マ
イクロレフレクタ70の配列は、上述の実施形態(図4
参照)と同じであり、マイクロレフレクタの形状が変わ
っただけである。
【0070】内部伝播光は代表光線Pで代表されてい
る。図8において、座標系O−XYZは方向を指定する
ためのもので、X軸及びY軸については、図4中に示し
たO−XYと整合している。そして、代表光線Pについ
て、+Z、+X、+Yに対応する各方向から見た光路
を、図8(b)〜図8(d)にそれぞれ示した。
【0071】図8(a)他に示したように、内部伝播光
は、入射面53から直接、または出射面51あるいは背
面52での内部反射を経験してから、マイクロレフレク
タ70の手前側の斜面に到達する。同斜面に到達した光
の多くは内部反射され、出射面51へ向かう内部伝播光
が生成される。この光が出射面51から出射して導光板
50の出力光Qとなる。このような光の挙動は、代表光
線Pについて3方向から光路を示した図8(b)〜図8
(d)からより良く理解されるであろう。
【0072】各マイクロレフレクタ70の配向は、斜面
が入射面53に向くように配向されている。横臥三角柱
状凹部の谷底線に直交する線で配向を代表させれば、同
線が入射面53を指向していると言うことも出来る。多
数のマイクロレフレクタ70にこのような配向をとらせ
ることは、内部伝播光を効率良く方向転換して出射させ
る上で有利である。
【0073】これら2つの変形例においても、図4と同
様の配列を採用することで、非常に目立ち難いマイクロ
レフレクタ配列が得られる。
【0074】さて、ここまでの説明では、前述の条件2
及び条件4を満たすために、マイクロレフレクタ間の横
間隔及び仮想線Ki 、Ki+1 間の縦間隔に変化が与えら
れている。しかし、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
【0075】前述の条件2及び条件4を満たすために、
マイクロレフレクタのサイズ変化を採用した例につい
て、図9を参照して説明する。
【0076】図9に示した例では、図4に示した導光板
30に代えて、導光板90が使用される。同図を参照す
ると、導光板90の背面92が円D部を拡大した部分描
示Dとともに示されている。左下の全体図中にドット群
で示したように、背面92には多数のマイクロレフレク
タ100が設けられている。各マイクロレフレクタ10
0は、「背面92を代表する一般面」から突出した突起
形状を有している。
【0077】各マイクロレフレクタ100の形状は四角
錐突起形状であるが、既述の通り、他の形状のもので代
替されて良い。個々のマイクロレフレクタ100の方向
転換作用は、マイクロレフレクタ20と基本的に同じな
ので、繰り返し説明は省略する。
【0078】各マイクロレフレクタ100の配向につい
ても、マイクロレフレクタ20と同様であるから、繰り
返し説明は省略する。
【0079】マイクロレフレクタ100の配列とサイズ
については、前述の条件1〜条件4が守られている。但
し、条件2について下記の条件2−2が選択され、条件
4について次の下記の条件4−2が選択されている。
【0080】条件1;多数のマイクロレフレクタ100
は、入射面93から離れる方向に延びる仮想基準線S
(破線で描示)に対してほぼ直交し、且つ、互いに縦間
隔をとって引かれる多数の仮想線Ki (i=1,2,3・・・・・)
上に互いに横間隔をとって配置される。
【0081】条件2−2;マイクロレフレクタの前記背
面上での単位面積当りの被覆率は、仮想基準線Sから離
れるに従って増大する傾向を有している。そのために、
マイクロレフレクタのサイズは、各仮想線Ki 上で、前
記仮想基準線Sから離れるに従って増大する傾向を有し
ている。マイクロレフレクタ間の横間隔は、ほぼ一定で
ある。
【0082】条件3;順次隣り合う3本の仮想線Ki 、
Ki+1 、Ki+2 上に配置されたマイクロレフレクタにつ
いて、各仮想線Ki 、Ki+1 、Ki+2 から1個づつ、且
つ、互いに接近し合った計3個のマイクロレフレクタを
選択して多数のトリオを仮想的に構成し、ほぼ全数のマ
イクロレフレクタがそれぞれ前記多数のトリオの内の3
つのトリオのみに属するようにした時、前記多数のトリ
オのそれぞれに属する3個のマイクロレフレクタはほぼ
一直線上に並ぶような位置関係にある。
【0083】条件4−2;前記多数のマイクロレフレク
タの背面上での単位面積当りの被覆率は、前記入射面か
ら離れるに従って増大する傾向を有している。そのため
に、マイクロレフレクタのサイズは、入射面93から離
れるに従って増大する傾向を有している。仮想線Ki 、
Ki+1 間の縦間隔は、ほぼ一定とする。但し、図9に示
したように、入射面93の近傍ではやや広目にとる。
【0084】ここで、条件2−2、条件3及び条件4−
2について、図9中の右上の部分拡大描示を使って補足
説明しておく。同拡大描示においては、図4のケースと
同等のルールで符号付けがなされている。
【0085】即ち、i番目の仮想線Ki 上にあり、図9
中で基準線Sの右側で近い順に数えてj番目のマイクロ
レフレクタ100をAi,j とし、これを基準マイクロレ
フレクタとして、図示した要領でその近傍のマイクロレ
フレクタに順にAi+1,j 、Ai,j+1 、Ai+1,j+1 、Ai+
2,j 、Ai+2,j+1 、Ai+2,j+2 ・・・のラベルを付け
る。
【0086】ここで、例えば基準線Sの右側のマイクロ
レフレクタのサイズについて、一般に、Ai,j のサイズ
<Ai,j+1 のサイズ、Ai,j のサイズ<Ai+1,j のサイ
ズとなっており、これにより条件2−2と条件4−2が
満たされている。
【0087】そして、ラベルの添字jが同一で、添字i
が連続する3個のマイクロレフレクタからなる可能な限
り多数のトリオを考える。導光板90のエッジ近傍の極
く少数の例外的なマイクロレフレクタを除くほぼ全数に
ついて、それぞれ前記多数のトリオの内の3つのトリオ
のみに属するようにした時、図9に示した配列の特徴
は、任意のトリオに属する3個のマイクロレフレクタA
p,q 、Ap+1,q 、Ap+1,q はほぼ一直線上に並ぶような
位置関係にあることで言い表せる。
【0088】即ち、この条件3が条件1、2−2、4−
2と組み合わせられることにより、マイクロレフレクタ
100の作る分布は、基準線Sに沿った方向とそれに交
差する方向にいずれについても徐々に変化する被覆率を
持つようなグリッドパターンを形成する。ここで、従来
技術(図2参照)と比較する上で特に重要なのは、前述
したように、条件2(2−2)と、他の条件1、3、4
と組み合わせることで、目立たないマイクロレフレクタ
配列が得られるということである。既述の通り、条件
1、3、4は、上述の従来例でも満たされているが、条
件2(2−2)は満たされていない。
【0089】そのために、上述の従来例(図2(a)、
(b)参照)では、「入射面から離れる方向(注;図9
における基準線Sに対応)とそれに交差する方向にいず
れについても徐々に変化する被覆率を持つグリッドパタ
ーン」が得られない。
【0090】換言すれば、前述した通り、かなりの長さ
にわたってほぼ互いに平行な斜め整列ライン群が幅広い
範囲(導光板のほぼ全幅)にわたって「等サイズ乃至等
被覆率」で生じることになる。本発明者の研究により、
このような「等サイズ乃至等被覆率の規則性」が広域に
わたって存在すると、不自然な模様として目立ち易くな
る。
【0091】これに対して、本発明の特徴を備えた図9
の例では、「斜め整列ライン群」(添字jが同一のマイ
クロレフレクタを結ぶ線)が生じるものの、上記条件2
−2を課したことでマイクロレフレクタの被覆率が仮想
基準線Sから左右に離れるに従って変化する。このよう
にすることで、「等被覆率、等横間隔繰り返しの規則
性」が広域にわたって存在することが回避され、不自然
な模様として目立つことが防止される。
【0092】このように、マイクロレフレクタの被覆率
の変化は、サイズを変化させることによっても達成出来
る。また、特に図示しないが、縦間隔及び/または横間
隔の変化とサイズの変化とを適宜組み合わせることによ
ってマイクロレフレクタの被覆率を変化させることも可
能である。
【0093】次に、仮想線K1 、K2 、K3 ・・・につ
いて補足説明しておく。上記実施形態では仮想線Ki は
直線であるが、これは本発明を限定しない。即ち、仮想
線Ki は、「仮想基準線Sに対してほぼ直交し、且つ、
導光板の入射面から遠ざかるに従って順次間隔が狭まる
傾向を持つように引かれる」限り、緩やかにカーブして
いても良い。
【0094】仮想線Ki を緩やかな弧状ラインとした例
を図10に示す。本例では、図4、図9に示した導光板
30、90に代えて、導光板110が使用される。同図
を参照すると、導光板110の背面112が円E部を拡
大した部分描示Eとともに示されている。左下の全体図
中にドット群で示したように、背面112には多数のマ
イクロレフレクタ120が設けられている。各マイクロ
レフレクタ120は、「背面112を代表する一般面」
から突出した突起形状を有している。
【0095】各マイクロレフレクタ100の形状は四角
錐突起形状であるが、既述の通り、他の形状のもので代
替されて良い。個々のマイクロレフレクタ120の方向
転換作用は、マイクロレフレクタ20、100と基本的
に同じなので、繰り返し説明は省略する。
【0096】その他、仮想線Ki を緩やかな弧状ライン
とした点以外は、図4の例とマイクロレフレクタの配列
及びサイズの条件は同じでなので、詳細な繰り返し説明
は省略する。本例でも図4の例と同様に、不自然な模様
が観察され難くなる。
【0097】なお、以上の説明した実施形態では、導光
板の入射面をコーナ部に設けた例について説明したが、
入射面を側端面にとったタイプ(図1で示したタイプ)
の導光板についても、本発明の適用は可能である。その
場合、仮想基準線Sは入射面とした側端面の中央付近か
ら、入射面に対してほぼ垂直に延びるようにとれば良
い。一般に、仮想基準線Sは、導光板の背面をほぼ2等
分するように引くことが好ましい。
【0098】但し、入射面を側端面にとったタイプで
は、コーナ部に局所的乃至例外的な輝度不足領域が発生
し易い。これに対処するために、この例外的な部分につ
いては、上記のルールで定めた配列の特徴(目立たない
こと)が失われない範囲で、修正的な措置(マイクロレ
フレクタの追加配置など)を行なっても良い。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、背面に形成したマイク
ロレフレクタ配列が目立たないように改良された導光板
が得られる。また、それを面光源装置や液晶表示装置に
用いることで、照明品質あるいは表示品質を高めること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の概略構成を、導光板の背面側から見た
平面図(a)、及び、左方から見た側面図(b)で示し
たものである。
【図2】図1に示した液晶表示装置で使用されている導
光板について、その背面上の円A付近のマイクロレフレ
クタ配列(a)、及び、円B付近のマイクロレフレクタ
配列(b)を抽出描示したものである。
【図3】本発明の1つの実施形態に係る液晶表示装置L
CDの概略構造を表わす斜視分解図である。
【図4】実施形態で採用された導光板について、背面上
のマイクロレフレクタ配列を円C部の拡大部分描示とと
もに示したものである。
【図5】実施形態で採用されているマイクロレフレクタ
の1つを抽出して、内部伝播光の方向転換の様子を示し
たものである。
【図6】図5に示した一方の代表光線P1について、+
Zに対応する方向から見た光路図(a)、+Xに対応す
る方向から見た光路図(b)、+Yに対応する方向から
見た光路図(c)でそれぞれ示したものである。
【図7】円筒状凹部形状のマイクロレフレクタを備えた
変形例の導光板について、マイクロレフレクタの1つを
抽出して、内部伝播光の方向転換の様子を、(a)斜視
図、(b)+Zに対応する方向から見た光路図、(c)
+Xに対応する方向から見た光路図、(d)+Yに対応
する方向から見た光路図でそれぞれ示したものである。
【図8】V字状凹部形状のマイクロレフレクタを備えた
変形例の導光板について、マイクロレフレクタの1つを
抽出して、内部伝播光の方向転換の様子を、(a)斜視
図、(b)+Zに対応する方向から見た光路図、(c)
+Xに対応する方向から見た光路図、(d)+Yに対応
する方向から見た光路図でそれぞれ示したものである。
【図9】変形例で採用された導光板について、背面上の
マイクロレフレクタ配列を円D部の拡大部分描示ととも
に示したものである。
【図10】別の変形例で採用された導光板について、背
面上のマイクロレフレクタ配列を円E部の拡大部分描示
とともに示したものである。
【符号の説明】
10、30、40、50、90、110 導光板 12、33、43、53、93、113 入射面 13、31、41、51 出射面 14、32、42、52、92、112 背面 20、60、70、100、120 マイクロレフレク
タ DF 光拡散シート L1、L2 一次光源 LCD 液晶表示装置 LP 液晶表示パネル SL 面光源装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光出力のための出射面と、前記出射面に
    背を向けた背面と、光入力のための入射面とを有し、一
    次光源から光供給を受ける導光板において:前記背面
    は、光進行方向転換のための多数のマイクロレフレクタ
    を備え;前記多数のマイクロレフレクタは、前記入射面
    から離れる方向に延びる仮想基準線Sに対してほぼ直交
    し、且つ、互いに縦間隔をとって引かれた多数の仮想線
    K1 、K2 、K3 ・・・上に互いに横間隔をとって配置
    されており;順次隣り合う3本の仮想線Ki 、Ki+1 、
    Ki+2 (i=1,2,3,4・・・・・・・)上に配置されたマイクロレ
    フレクタについて、各仮想線Ki 、Ki+1 、Ki+2 から
    1個づつ、且つ、互いに接近し合った計3個のマイクロ
    レフレクタを選択して多数のトリオを仮想的に構成し、
    ほぼ全数のマイクロレフレクタがそれぞれ前記多数のト
    リオの内の3つのトリオのみに属するようにした時、 前記多数のトリオのそれぞれに属する3個のマイクロレ
    フレクタはほぼ一直線上に並ぶような位置関係にあり;
    且つ、前記マイクロレフレクタの前記背面上での単位面
    積当りの被覆率は、前記入射面から離れるに従って増大
    する傾向と、前記仮想基準線Sから離れるに従って増大
    する傾向とを有している、前記導光板。
  2. 【請求項2】 多数の前記マイクロレフレクタは、互い
    にほぼ等しいサイズを有している、請求項1に記載され
    た導光板。
  3. 【請求項3】 前記入射面が前記導光板のコーナ部に設
    けられている、請求項1または請求項2に記載された導
    光板。
  4. 【請求項4】 前記マイクロレフレクタが四角錐突起形
    状を有している、請求項1、請求項2または請求項3に
    記載された導光板。
  5. 【請求項5】 前記マイクロレフレクタが円筒状凹部形
    状を有している、請求項1、請求項2、または請求項3
    に記載された導光板。
  6. 【請求項6】 前記マイクロレフレクタがV字状凹部形
    状を有している、請求項1、請求項2、または請求項3
    に記載された導光板。
  7. 【請求項7】 一次光源と、前記一次光源から供給され
    た光を入射面を通して導入し、出射面を通して出射させ
    る導光板とを含む面光源装置であって:前記導光板は、
    前記出射面に背を向けた背面と、光入力のための入射面
    とを有し;前記背面は、光進行方向転換のための多数の
    マイクロレフレクタを備え;前記多数のマイクロレフレ
    クタは、前記入射面から離れる方向に延びる仮想基準線
    Sに対してほぼ直交し、且つ、互いに縦間隔をとって引
    かれた多数の仮想線K1 、K2 、K3 ・・・上に互いに
    横間隔をとって配置されており;順次隣り合う3本の仮
    想線Ki 、Ki+1 、Ki+2 (i=1,2,3,4・・・・・・・)上に配
    置されたマイクロレフレクタについて、各仮想線Ki 、
    Ki+1 、Ki+2 から1個づつ、且つ、互いに接近し合っ
    た計3個のマイクロレフレクタを選択して多数のトリオ
    を仮想的に構成し、ほぼ全数のマイクロレフレクタがそ
    れぞれ前記多数のトリオの内の3つのトリオのみに属す
    るようにした時、 前記多数のトリオのそれぞれに属する3個のマイクロレ
    フレクタはほぼ一直線上に並ぶような位置関係にあり;
    且つ、前記マイクロレフレクタの前記背面上での単位面
    積当りの被覆率は、前記入射面から離れるに従って増大
    する傾向と、前記仮想基準線Sから離れるに従って増大
    する傾向とを有している、前記面光源装置。
  8. 【請求項8】 多数の前記マイクロレフレクタは、互い
    にほぼ等しいサイズを有している、請求項7に記載され
    た面光源装置。
  9. 【請求項9】 前記入射面が前記導光板のコーナ部に設
    けられている、請求項7または請求項8に記載された面
    光源装置。
  10. 【請求項10】 前記マイクロレフレクタが四角錐突起
    形状を有している、請求項7、請求項8または請求項9
    に記載された面光源装置。
  11. 【請求項11】 前記マイクロレフレクタが円筒状凹部
    形状を有している、請求項7、請求項8、または請求項
    9に記載された面光源装置。
  12. 【請求項12】 前記マイクロレフレクタがV字状凹部
    形状を有している、請求項7、請求項8、または請求項
    9に記載された面光源装置。
  13. 【請求項13】 液晶表示パネルと、前記液晶表示パネ
    ルを照明する面光源装置とを含む液晶ディスプレイであ
    って:前記面光源装置は、一次光源と、前記一次光源か
    ら供給された光を入射面を通して導入し、出射面を通し
    て出射させる導光板とを備え;前記導光板は、前記出射
    面に背を向けた背面と、光入力のための入射面とを有
    し;前記背面は、光進行方向転換のための多数のマイク
    ロレフレクタを備え;前記多数のマイクロレフレクタ
    は、前記入射面から離れる方向に延びる仮想基準線Sに
    対してほぼ直交し、且つ、互いに縦間隔をとって引かれ
    た多数の仮想線K1 、K2 、K3 ・・・上に互いに横間
    隔をとって配置されており;順次隣り合う3本の仮想線
    Ki 、Ki+1 、Ki+2 (i=1,2,3,4・・・・・・・)上に配置さ
    れたマイクロレフレクタについて、各仮想線Ki 、Ki+
    1 、Ki+2 から1個づつ、且つ、互いに接近し合った計
    3個のマイクロレフレクタを選択して多数のトリオを仮
    想的に構成し、ほぼ全数のマイクロレフレクタがそれぞ
    れ前記多数のトリオの内の3つのトリオのみに属するよ
    うにした時、 前記多数のトリオのそれぞれに属する3個のマイクロレ
    フレクタはほぼ一直線上に並ぶような位置関係にあり;
    且つ、前記マイクロレフレクタの前記背面上での単位面
    積当りの被覆率は、前記入射面から離れるに従って増大
    する傾向と、前記仮想基準線Sから離れるに従って増大
    する傾向とを有している、前記液晶ディスプレイ。
  14. 【請求項14】 多数の前記マイクロレフレクタは、互
    いにほぼ等しいサイズを有している、請求項13に記載
    された液晶ディスプレイ。
  15. 【請求項15】 前記入射面が前記導光板のコーナ部に
    設けられている、請求項13または請求項14に記載さ
    れた液晶ディスプレイ。
  16. 【請求項16】 前記マイクロレフレクタが四角錐突起
    形状を有している、請求項13、請求項14または請求
    項15に記載された液晶ディスプレイ。
  17. 【請求項17】 前記マイクロレフレクタが円筒状凹部
    形状を有している、請求項13、請求項14、または請
    求項15に記載された液晶ディスプレイ。
  18. 【請求項18】 前記マイクロレフレクタがV字状凹部
    形状を有している、請求項13、請求項14、または請
    求項15に記載された液晶ディスプレイ。
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