JP2002295668A - 動力伝達装置のロックアップ制御装置 - Google Patents

動力伝達装置のロックアップ制御装置

Info

Publication number
JP2002295668A
JP2002295668A JP2001099739A JP2001099739A JP2002295668A JP 2002295668 A JP2002295668 A JP 2002295668A JP 2001099739 A JP2001099739 A JP 2001099739A JP 2001099739 A JP2001099739 A JP 2001099739A JP 2002295668 A JP2002295668 A JP 2002295668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
clutch
fluid coupling
gear
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001099739A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Inoue
英司 井上
Takumi Shinojima
巧 篠島
Goshi Kishi
郷史 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2001099739A priority Critical patent/JP2002295668A/ja
Publication of JP2002295668A publication Critical patent/JP2002295668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速中のロックアップとクラッチの同時接を
防止できる動力伝達装置のロックアップ制御装置を提供
する。 【解決手段】 エンジンE側の動力を変速機T/M側に
伝達する流体継手2と変速機T/M側を断接する変速用
クラッチ3を備え、さらに流体継手2に、その流体継手
2を断接するロックアップ装置20を備えた動力伝達装
置のロックアップ制御装置において、ギヤイン状態検出
手段21cと、変速用クラッチ3の接続状態を検知する
手段と、ロックアップ装置20を接作動する制御装置2
2とを備え、ギヤイン状態で、且つ、変速用クラッチ3
が接の状態のときのみ、ロックアップ装置20を接作動
させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン側の動力
を変速機側に伝達する流体継手と変速機側を断接する変
速用の湿式多板クラッチを備えた動力伝達装置に係り、
特に、流体継手を断接するための動力伝達装置のロック
アップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体継手(フルードカップリング)は、
船舶用、産業機械用、自動車用の動力伝達継手として従
来から用いられている。流体継手を装備した車両用動力
伝達装置は、例えば特開昭55−159360号公報に
開示されるように、車両に搭載されたエンジンによって
作動される流体継手と、その流体継手に伝動連結された
湿式多板クラッチと、湿式多板クラッチに伝動連結され
た変速機が直列に配置されている。
【0003】このような車両用動力伝達装置に装備され
る流体継手は、例えばディーゼルエンジンのクランクシ
ャフト(流体継手としての入力軸)に連結されたケーシ
ングと、そのケーシングと対向して配設されケーシング
に取り付けられたポンプと、そのポンプと対向配設され
た、入力軸と同一線上に配置された出力軸に取り付けら
れたタービンとを具備しており、駆動側のポンプの回転
を流体を仲介として被動側のタービンを回転させて、エ
ンジンの動力を変速機側に伝達するものである。
【0004】この流体継手において、始動時等には、流
体継手のクリープ力が必要であるが、エンジンが設定回
転数(例えば1000rpm)に達したならば、流体継
手のすべりがエネルギーロスのとなるため 、ロックア
ップ装置が、断から接に作動されて、タービンをケーシ
ングに接触させてポンプとタービンとを機械的に連結す
るようにし、またエンジンが所定回転数(例えば800
rpm)以下になったときにはロックアップ装置を接か
ら断に自動的に切り換えるようにしている。
【0005】しかし、変速操作中にロックアップ装置を
作動すると、ニュートラル状態で、ドライバのアクセル
踏み込みでタービン回転が上昇し想定しないロックアッ
プ断接が生じる。
【0006】このため、図5に示すように、ギヤイン状
態を確認してロックアップ装置を作動することが提案さ
れている。
【0007】図5は、ロックアップを断から接とするロ
ックアップ制御を示したもので、制御がスタート100
し、step101で、タービン回転が1000rpm
以上かどうかを判断し、タービン回転が1000rpm
以下のとき(NO)はロックアップ装置を断のまま維持
102し、タービン回転が1000rpm以上のとき
(YES)ロックアップ装置を接103として制御を終
了104する。また図5(b)に示すように、ロックア
ップを断とする制御がスタート105し、step10
6で、タービン回転が800rpm以上のとき(NO)
はロックアップ装置を接のまま維持107し、タービン
回転が800rpm以下となったとき(YES)、ロッ
クアップ装置を断108としてロックアップ接の制御を
終了109する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このロック
アップ装置を断から接に作動させる場合、ギヤイン判定
と同時にロックアップを接とする判定を行うと、ロック
アップとクラッチが同時接となり、タービン側回転と変
速機側回転が大きく相違するとショックが悪化する問題
がある。
【0009】また、ロックアップ装置と湿式多板クラッ
チとを同時に作動すると、大流量に作動油が必要となり
オイルポンプの大型化が必要となり、このため燃費、動
力性能を悪化させる問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、変速中のロックアップとクラッチの同時接を防止で
きる動力伝達装置のロックアップ制御装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、エンジン側の動力を変速機側に
伝達する流体継手と変速機側を断接する変速用クラッチ
を備え、さらに流体継手に、その流体継手を断接するロ
ックアップ装置を備えた動力伝達装置のロックアップ制
御装置において、ギヤイン状態検出手段と、変速用クラ
ッチの接続状態を検知する手段と、ロックアップ装置を
接作動する制御装置とを備え、ギヤイン状態で、且つ、
変速用クラッチが接の状態のときのみ、ロックアップ装
置を接作動させる動力伝達装置のロックアップ制御装置
である。
【0012】請求項2の発明は、制御装置は、流体継手
の入力側の回転数、流体継手の出力側の回転数または変
速機の入力側の回転数が所定回転数以上となった場合、
ギヤイン状態で、且つ変速用クラッチが接状態のときの
み、ロックアップ装置を断から接とする請求項1記載の
動力伝達装置のロックアップ制御装置である。
【0013】請求項3の発明は、制御装置は、流体継手
の入力側の回転数、流体継手の出力側の回転数または変
速機の入力側の回転数が所定回転数以下となった場合、
ギヤイン状態のときのみ、ロックアップ装置を断とする
請求項1又は2記載の動力伝達装置のロックアップ制御
装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0015】先ず、図2により車両の動力伝達装置のロ
ックアップ制御装置の概略構成を説明する。
【0016】図2に示すように、エンジンEには、クラ
ッチ機構1を介して変速機T/Mが接続されている。ク
ラッチ機構1は流体継手(フルードカップリング)2と
湿式多板クラッチ3とからなる。流体継手2は、エンジ
ンEから変速機T/Mに至る動力伝達経路の途中であっ
てその上流側に設けられ、湿式多板クラッチ3は同下流
側に直列に設けられる。なおここでいう流体継手とはト
ルクコンバータを含む広い概念であり、現に本実施形態
においてもトルクコンバータを用いている。
【0017】流体継手2は、エンジンEの出力軸(クラ
ンク軸)1aに接続されたケーシング18と一体に回転
するポンプ部4と、ケーシング18内でポンプ部4に対
向されクラッチ3の入力側に接続されたタービン部5
と、タービン部5とポンプ部4との間に介設されたステ
ータ部6とからなっている。またこの流体継手2には、
ポンプ部4とタービン部5との締結・切離を行うロック
アップクラッチ7と、そのロックアップクラッチ7を作
動する油圧回路19からなるロックアップ装置20を有
する。
【0018】湿式多板クラッチ3は、その入力側が入力
軸3aを介してタービン部5に接続され、出力側が変速
機T/Mの入力軸8に接続され、流体継手2と変速機T
/Mとの間を断接するもので、常時はスプリング(図示
せず)で断方向に付勢され、油圧回路19からの圧油に
て接にされる。
【0019】変速機T/Mは、入力軸8と、これと同軸
に配置された出力軸9と、これらに平行に配置された副
軸10とを有する。入力軸8には、入力主ギヤ11が設
けられている。出力軸9には、1速主ギヤM1と、2速
主ギヤM2と、3速主ギヤM3と、4速主ギヤM4と、
リバース主ギヤMRとが夫々軸支されていると共に、6
速主ギヤM6が固設されている。副軸10には、入力主
ギヤ11に噛合する入力副ギヤ12と、1速主ギヤM1
に噛合する1速副ギヤC1と、2速主ギヤM2に噛合す
る2速副ギヤC2と、3速主ギヤM3に噛合する3速副
ギヤC3と、4速主ギヤM4に噛合する4速副ギヤC4
と、リバース主ギヤMRにアイドルギヤIRを介して噛
合するリバース副ギヤCRとが固設されていると共に、
6速主ギヤM6に噛合する6速副ギヤC6が軸支されて
いる。
【0020】この変速機T/Mによれば、出力軸9に固
定されたハブH/R1にスプライン噛合されたスリーブ
S/R1を、リバース主ギヤMRのドグDRにスプライ
ン噛合すると、出力軸9がリバース回転し、上記スリー
ブS/R1を1速主ギヤM1のドグD1にスプライン噛
合すると、出力軸9が1速相当で回転する。そして、出
力軸9に固定されたハブH/23にスプライン噛合され
たスリーブS/23を、2速主ギヤM2のドグD2にス
プライン噛合すると、出力軸9が2速相当で回転し、上
記スリーブS/23を3速主ギヤM3のドグD3にスプ
ライン噛合すると、出力軸9が3速相当で回転する。
【0021】そして、出力軸9に固定されたハブH/4
5にスプライン噛合されたスリーブS/45を、4速主
ギヤM4のドグD4にスプライン噛合すると、出力軸9
が4速相当で回転し、上記スリーブS/45を入力主ギ
ヤ11のドグD5にスプライン噛合すると、出力軸9が
5速相当(直結)で回転する。そして、副軸10に固定
されたハブH6にスプライン噛合されたスリーブS6
を、6速副ギヤC6のドグD6にスプライン噛合する
と、出力軸9が6速相当で回転する。
【0022】上記各スリーブSは、図示しないシフトフ
ォークおよびシフトロッドを介して、運転室内のシフト
レバー21によってマニュアル操作される。
【0023】またシフトレバー21によるギアの切り替
え操作の際には、先ず、ニュートラルで、湿式多板クラ
ッチ3が断とされ、そのニュートラル位置から他のギア
に切り替えた後は、湿式多板クラッチ3が接とされる。
【0024】このシフトレバー21の操作によるニュー
トラルとギヤポジションは、ギヤイン状態検出センサ
(ギヤイン状態検出手段)21cで検出され、そのニュ
ートラルとギヤポジションが、制御装置22に入力され
る。
【0025】また、アクセルペダル23の踏み込み量
は、センサ24により検出され、その踏み込み量が制御
装置22に入力される。またブレーキペダル25の踏み
込み量は、センサ26で検出され、その踏み込み量が制
御装置22に入力される。
【0026】変速機T/Mの入力主ギヤ11又は入力主
ギヤ11に噛合する入力副ギヤ12に回転数を検出する
回転センサ27と、タービン部5の回転を検出する回転
センサ28が設けられ、これら回転センサ27,28の
検出値が制御装置22に入力される。
【0027】この制御装置22のロックアップ制御は、
後で、図1の説明で詳しく説明するが、基本的には、ギ
ヤイン状態でmエンジン回転数が例えば800rpm以
下のときには、流体継手2のロックアップ装置20を断
側に、1000rpm以上となったとき、ロックアップ
装置20を接側に作動する。
【0028】次に、流体継手2とロックアップ装置20
の詳細を図3により説明する。
【0029】図3において、エンジンの出力軸(クラン
ク軸)1aに接続されたケーシング18には、ポンプ部
4が一体に設けられる。ポンプ部4は、軸受29により
クラッチ3の入力軸3aに対して回転自在に設けられ
る。またケーシング18内には、ポンプ部4に対向され
てタービン部5が、クラッチ3の入力軸3aに接続され
て設けられる。なお、図では、説明の便宜上、ステータ
部6は省略してある。タービン部5には、ダンパースプ
リング30を介して、クラッチディスク31が連結され
る。クラッチディスク31は、ケーシング18と対向す
るようタービン部5のタービンハブ32の外周に相対回
転自在で、かつ軸方向に摺動可能に設けられ、そのケー
シング18側に面したクラッチディスク31の外周部に
クラッチフェージング33が装着される。
【0030】このクラッチディスク31により、ケーシ
ング18とクラッチディスク31間に外側室34が形成
され、タービン部5とクラッチディスク31間に内側室
35が形成される。
【0031】入力軸3aには、内側通路36が形成さ
れ、その入力軸3aの外周に外側通路37が形成され
る。
【0032】この流体継手2で、ロックアップ装置20
が断のとき、圧油は、内側通路36からケーシング18
とクラッチディスク31間に外側室34に流れ、外側室
34から図示の矢印38に示すようにタービン部5とポ
ンプ部4内を流れ、一部は軸受け29を通って外側通路
37に流れて、ポンプ部4の回転をタービン部5に伝達
する。またロックアップ装置が接のときは、圧油の流れ
は上述と逆に切り換えられる。すなわち、圧油は、外側
通路37から軸受け29を通って図示の矢印39に示す
ようにポンプ部4とタービン部5内を流れると共に、内
側室35に流れる。これによりクラッチディスク31の
クラッチフェージング33がケーシング18に摩擦接触
し、ケーシング18の回転が、クラッチディスク31よ
りダンパースプリング30を介してタービン部5に伝達
され、ポンプ部4とタービン部5とが機械的に締結され
る。
【0033】なお、湿式多板クラッチ3は、油が満たさ
れたクラッチケーシング40内で、入力側と出力側とに
それぞれ複数枚ずつ互い違いにクラッチプレート41が
スプライン噛合され、これらクラッチプレート41同士
をクラッチピストン42により押し付け合い、或いは解
放して、クラッチの接続・分断を行うものである。クラ
ッチピストン42はクラッチスプリング43により常に
断側に付勢されると共に、これを上回る油圧がクラッチ
ピストン42に付加されたときクラッチ3が締結され
る。
【0034】図4は、流体継手2及びロックアップ装置
20と湿式多板クラッチ3を作動する油圧回路19の詳
細を示したものである。
【0035】図4に示すように、オイルタンク45の油
がろ過器Fを介して油圧ポンプOPにより吸引吐出され
ると共に、その吐出圧がリリーフバルブ47により調整
され、圧油供給ライン46に供給される圧油が一定の圧
力となるようにされる。
【0036】圧油供給ライン46には、ライン48を介
して、流体継手2への圧油を切り換えるロックアップ用
四方弁49が接続される。このロックアップ用四方弁4
9には、圧油をオイルタンク45に戻す圧油戻しライン
50が接続されると共にその圧油戻しライン50に、絞
り弁51、クーラ52、開閉弁53が接続される。
【0037】開閉弁53は、常閉で、圧油供給ライン4
6に接続されたパイロットライン54からの圧油で開と
される。
【0038】ロックアップ用四方弁49は、圧油供給ラ
イン46のパイロットライン55に接続されたパイロッ
ト制御用二方電磁弁56により切り換え制御がなされ、
常時(パイロット制御用二方電磁弁56がOFF、ロッ
クアップ断)は、ライン48からの圧油が、ライン57
より、図3で説明した内側通路36に流れ、外側室35
からタービン部5とポンプ部4に流れて、外側通路37
からライン58を通し、ロックアップ用四方弁49を介
して圧油戻しライン50に戻るようにされ、また、パイ
ロット制御用二方電磁弁56が作動(ロックアップ接)
されると、パイロットライン55からの圧油で、ロック
アップ用四方弁49が切り換えられ、ライン48からの
圧油が、ライン58より外側通路37に流れてポンプ部
4とタービン部5に流れると共に内側室35に溜まり、
図3で説明した外側室34の油がライン58に流れ、ロ
ックアップ用四方弁49、絞り弁49を介して圧油戻し
ライン50に戻されるようになっている。
【0039】また、湿式多板クラッチ3は、圧油供給ラ
イン46にライン60を介して接続され、そのライン6
0にクラッチ切換用二方弁61が接続され、そのクラッ
チ切換用二方弁61が、圧油供給ライン46のパイロッ
トライン62に接続されたパイロット制御用二方電磁弁
63で作動制御されるようになっている。
【0040】この湿式多板クラッチ3は、常時は、クラ
ッチ切換用二方弁61が閉位置にあり、その状態で、ス
プリング42により断方向に付勢され、パイロット制御
用二方電磁弁63が開に作動されてパイロットライン6
2からの圧油によりクラッチ切換用二方弁61が開とさ
れて湿式多板クラッチ3に圧油が供給されて接方向作動
される。制御装置22は、パイロット制御用二方電磁弁
63のON・OFFで変速用クラッチの接状態を検知す
るようになっている。
【0041】このパイロット制御用二方電磁弁56とパ
イロット制御用二方電磁弁63とは制御装置22からの
電気信号で作動されるようになっている。
【0042】次に、本実施形態に係る動力伝達装置の作
動を説明する。
【0043】この動力伝達装置では、エンジンEの動力
を流体継手2、湿式多板クラッチ3、変速機T/Mとい
う順で伝達する。
【0044】発進時、ロックアップクラッチ7と多板湿
式クラッチ3は、断とされ、ドライバがシフトレバー2
1のシフト操作により、発進段にシフトすると、湿式多
板クラッチ3が接となり、その状態では、流体継手2の
タービン部5は、駆動輪側から止められているので、ポ
ンプ部4のみが回転し、クリープ力が発生することにな
る。その後、ブレーキペダル25を離したり、アクセル
ペダル23を踏み込んだりすれば、タービン部5が回転
して変速機T/M側に動力が伝達される。
【0045】発進後は、シフトレバー21で変速操作が
なされ、その都度湿式多板クラッチ3が断接される。
【0046】さて、図1は、図2に示した制御装置22
で、ロックアップ装置20を制御する際のフローチャー
トを示したもので、図1(a)は、ロックアップ装置を
断から接にするフローを、図1(b)は、断から接にす
るフローを示したものである。
【0047】先ず、図2で説明したように、制御装置2
2には、タービン部5の回転を検出する回転センサ28
或いは変速機T/M側の入力主ギヤ11の回転を検出す
る回転センサ27で検出した回転数が入力され、またシ
フトレバー21の操作によるギヤポジション(ギヤイン
状態)やニュートラルが図示していないセンサにより入
力され、これにより制御装置22は、タービン回転(エ
ンジン回転)とギヤイン状態かニュートラルかを認識で
きる。
【0048】図1(a)に示すように、運転開始など、
ロックアップ装置を断から接への制御がスタート80さ
れ、step81で、ギヤイン状態かどうかが判断さ
れ、ギヤインのとき(YES)、step82で、変速
クラッチ(湿式多板クラッチ)が接かどうか判断され、
クラッチ接(YES)のとき、step83で、タービ
ン回転が1000rpm以上かどうかを判断し、タービ
ン回転が1000rpm以上のとき(YES)は、ロッ
クアップ装置を接83として制御を終了84する。st
ep82の判断で、変速クラッチが断のとき(NO)
と、step83の判断で、タービン回転が1000r
pm以下のとき(NO)は、ロックアップ装置を断のま
まを維持85する。
【0049】この制御において、step82の判断
で、変速クラッチギが断のとき(NO)は、ロックアッ
プ装置を断のままを維持86することで、変速中等、湿
式多板クラッチとロックアップ装置が同時に作動するこ
とが防止され、クラッチ接のフィーリングが悪化するこ
とが防止されると共に、図4で説明したようにロックア
ップ装置と湿式多板クラッチ3の同時接によるオイルポ
ンプOPの負荷を防止できる。
【0050】尚、ロックアップを接から断にする場合に
は、上述した問題は生じないため、図1(b)に示すよ
うに、ロックアップを接から断とする制御がスタート9
0し、step91で、ギヤイン状態かどうかが判断さ
れ、ギヤインのとき(YES)、タービン回転が800
rpm以下のとき(YES)は、ロックアップ装置を断
93としてロックアップ接の制御を終了94し、ste
p92の判断で、タービン回転が800rpm以上のと
き(NO)は、ロックアップ装置を接のまま維持95す
る。
【0051】このロックアップ断判定は、変速クラッチ
の断接にかかわらず、ギヤイン状態で行うため、例えば
低車速で、高ギヤ段へギヤインした際のエンジン回転低
下やエンスト防止が行える。
【0052】尚、制御装置22によるロックアップ装置
20の作動は、図4で説明したように、パイロット制御
用二方電磁弁56を作動し、圧油供給ライン46の圧油
をパイロットライン55を介してロックアップ用四方弁
49を切り換えることで、図3で説明したように、圧油
が、外側通路37からポンプ部4とタービン部5に供給
された後、内側室35に供給され、その圧油でクラッチ
ディスク31をケーシング18側に押し付けて、フェー
ジング33をケーシング18に接触させることで接とさ
れる。
【0053】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ギヤイン
状態を判定すると共に変速クラッチ接の判定を行った後
で、ロックアップ装置を断から接にすることで、ロック
アップ装置と変速クラッチの同時接を防止でき、クラッ
チ接フィーリングの悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すフローチャート図
である。
【図2】本発明の装置の概略構成を示す図である。
【図3】図2の流体継手と湿式多板クラッチからなるク
ラッチ機構の詳細を示す断面図である。
【図4】図2の流体継手と湿式多板クラッチを作動する
油圧回路の詳細を示す図である。
【図5】従来のロックアップ制御のフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
2 流体継手 3 湿式多板クラッチ(変速用クラッチ) 21 シフトレバー 21 ギヤイン状態検出手段 20 ロックアップ装置 22 制御装置 28 回転センサ E エンジン T/M 変速機
フロントページの続き (72)発明者 岸 郷史 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内 Fターム(参考) 3J053 CA03 CB08 CB09 DA04 DA06 DA12 DA23 DA26 DA28 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン側の動力を変速機側に伝達する
    流体継手と変速機側を断接する変速用クラッチを備え、
    さらに流体継手に、その流体継手を断接するロックアッ
    プ装置を備えた動力伝達装置のロックアップ制御装置に
    おいて、ギヤイン状態検出手段と、変速用クラッチの接
    続状態を検知する手段と、ロックアップ装置を接作動す
    る制御装置とを備え、ギヤイン状態で、且つ、変速用ク
    ラッチが接の状態のときのみ、ロックアップ装置を接作
    動させることを特徴とする動力伝達装置のロックアップ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、流体継手の入力側の回転
    数、流体継手の出力側の回転数または変速機の入力側の
    回転数が所定回転数以上となった場合、ギヤイン状態
    で、且つ変速用クラッチが接状態のときのみ、ロックア
    ップ装置を断から接とする請求項1記載の動力伝達装置
    のロックアップ制御装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は、流体継手の入力側の回転
    数、流体継手の出力側の回転数または変速機の入力側の
    回転数が所定回転数以下となった場合、ギヤイン状態の
    ときのみ、ロックアップ装置を断とする請求項1又は2
    記載の動力伝達装置のロックアップ制御装置。
JP2001099739A 2001-03-30 2001-03-30 動力伝達装置のロックアップ制御装置 Pending JP2002295668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001099739A JP2002295668A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 動力伝達装置のロックアップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001099739A JP2002295668A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 動力伝達装置のロックアップ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002295668A true JP2002295668A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18953249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001099739A Pending JP2002295668A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 動力伝達装置のロックアップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002295668A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024099198A1 (zh) * 2022-11-12 2024-05-16 芜湖伯特利汽车安全系统股份有限公司 一种执行器总成用锁止机构及锁止机构有效性的检测方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024099198A1 (zh) * 2022-11-12 2024-05-16 芜湖伯特利汽车安全系统股份有限公司 一种执行器总成用锁止机构及锁止机构有效性的检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3753042B2 (ja) 排気ブレーキ装置の制御装置
JP3826783B2 (ja) 車両の動力伝達装置
JP5125075B2 (ja) 動力伝達装置
JP2003021199A (ja) 自動クラッチ式変速機の回転合わせ機構
JP5092189B2 (ja) Pto機構付きクラッチ自動制御式車両
JP2002295668A (ja) 動力伝達装置のロックアップ制御装置
JP4402314B2 (ja) 動力伝達装置のロックアップ制御装置
JP4110744B2 (ja) 自動クラッチ式変速機のロックアップクラッチ制御装置
JP2002295667A (ja) 動力伝達装置のロックアップ制御装置
JP3744410B2 (ja) 動力伝達装置のロックアップクラッチ制御装置
JP2002307982A (ja) 自動クラッチ式変速機の制御装置
JP4013530B2 (ja) 動力伝達装置のロックアップクラッチ制御装置
JP2002295670A (ja) 動力伝達装置のロックアップ制御装置
JP4951821B2 (ja) Pto機構付きクラッチ自動制御式車両
US6343528B1 (en) Lock-up clutch controlling device of vehicle driving device
JP4238911B2 (ja) 動力伝達装置
JP4160760B2 (ja) 動力伝達装置
JP2005076667A (ja) 動力伝達装置
JP4366891B2 (ja) ギヤイン駐車用ブレーキの制御装置
JP3900905B2 (ja) 動力伝達装置
JPWO2003072980A1 (ja) 動力伝達装置
US20080312798A1 (en) Use of torque converter pump clutch to eliminate vibration jolt in a vehicle transmission
JP4810742B2 (ja) クラッチ接続方法
JP2002323121A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP2003021175A (ja) クラッチの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070515