JP2002295296A - 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置

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JP2002295296A JP2001098746A JP2001098746A JP2002295296A JP 2002295296 A JP2002295296 A JP 2002295296A JP 2001098746 A JP2001098746 A JP 2001098746A JP 2001098746 A JP2001098746 A JP 2001098746A JP 2002295296 A JP2002295296 A JP 2002295296A
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料噴射弁の燃料噴射形態が一括噴射と分割噴
射との間で切り替えられることに起因した回転変動の発
生を抑制する。 【解決手段】電子制御装置30は、機関運転状態に応じ
て要求される要求燃料噴射量を算出する。電子制御装置
30は、この要求燃料噴射量を一括して吸気行程に噴射
する一括噴射と同要求燃料噴射量を分割して吸気行程に
噴射する分割噴射との間で燃料噴射弁14の燃料噴射形
態を切り替え制御する。電子制御装置30は、要求燃料
噴射量に基づいて燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か
否かを各気筒#1〜#4毎に判断する。そして、電子制
御装置30は、全気筒#1〜#4のうち少なくとも一気
筒について燃料噴射形態を分割噴射に設定可能ではない
旨の判断がなされるときに、燃料噴射形態が分割噴射に
設定されるのを全気筒#1〜#4について禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射弁から
気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内噴射式内燃機関の
燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料噴射弁から気筒内に燃料を直接噴射
するようにした筒内噴射式内燃機関では、機関低温時に
おいて噴射燃料の霧化が促進され難く、その拡散性が悪
化する傾向がある。そして、このように噴射燃料の拡散
性が悪化することに起因して燃焼状態の不安定化、ひい
てはスモークの増大や機関出力の低下等々を招くことが
ある。
【0003】そこで従来では、例えば特開平11−62
680号公報や特開2000−45840号公報にみら
れるように、こうした機関低温時には機関負荷等、機関
運転状態に応じて要求される量の燃料(要求燃料噴射
量)を燃料噴射弁から一括して噴射するのではなく、こ
れを吸気行程の前期と後期とに分割して噴射するように
している。このように燃料噴射弁の燃料噴射形態を一括
噴射から分割噴射に切り替えることにより、噴射燃料の
霧化が促進され難い機関低温時であっても、同噴射燃料
の良好な拡散性を確保することができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アイドル運
転時等に要求燃料噴射量が少なくなると、分割噴射に際
して各燃料噴射の燃料噴射量が燃料噴射弁において制御
可能な最小噴射量よりも少なくなることがあり、この場
合には要求燃料噴射量と等しい量の燃料を分割噴射によ
って噴射することができなくなる。従って、燃料噴射弁
の燃料噴射形態を設定するに際しては、要求燃料噴射量
に基づいて同燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か否か
を予め判断し、設定可能である旨の判断のもと同分割噴
射を実行するようにするのが望ましい。
【0005】しかしながら、このように要求燃料噴射量
に基づいて燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か否かを
判断するようにした場合、以下のような不都合も無視で
きないものとなる。
【0006】即ち、内燃機関の回転速度が各気筒間で変
動することがあると、この回転変動により生じる機関負
荷の変動に合わせて要求燃料噴射量が各気筒間で変動す
ることがある。そして、このように変動する要求燃料噴
射量に基づいて燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か否
かが判断された場合、その判断結果が各気筒毎で異なる
ものになり、燃料噴射形態が一括噴射と分割噴射との間
で頻繁に切り替えられてしまうことがある。分割噴射時
には、一括噴射時と比較して噴射燃料の拡散性が良好な
ものになるため、要求燃料噴射量が同じであっても機関
出力が増大する傾向にある。従って、上述したように燃
料噴射形態が一括噴射と分割噴射との間で頻繁に切り替
えられると、その切り替えにより生じる機関出力の変動
によって各気筒間における回転変動が更に助長されるお
それがある。
【0007】また、燃料噴射形態が分割噴射から一括噴
射に切り替えられた直後は、噴射燃料のうちピストンの
頂面やシリンダの内壁面に新たに付着する燃料の量(燃
料付着量)がこれらピストンの頂面やシリンダの内壁面
から蒸発して燃焼に寄与する燃料の量(燃料蒸発量)を
一時的に上回るようになり、空燃比がリーンになる傾向
がある。これに対して、燃料噴射形態が一括噴射から分
割噴射に切り替えられた直後は、上記燃料蒸発量が上記
燃料付着量を一時的に上回るようになり、空燃比がリッ
チになる傾向がある。このため、こうした燃料噴射形態
が切り替えられた直後における空燃比の変動について何
ら考慮しない場合には、排気性状の悪化はもとより、こ
うした空燃比の変動に起因した回転変動を招くおそれも
ある。
【0008】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、燃料噴射弁の燃料噴射形態が一括
噴射と分割噴射との間で切り替えられることに起因した
回転変動の発生を抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明では、内燃機関の気筒内に燃料を直接
噴射する筒内噴射用の燃料噴射弁を備え、機関運転状態
に応じて要求される要求燃料噴射量を一括して吸気行程
に噴射する一括噴射と同要求燃料噴射量を分割して吸気
行程に噴射する分割噴射との間で前記燃料噴射弁の燃料
噴射形態を切り替え制御する筒内噴射式内燃機関の燃料
噴射制御装置において、前記要求燃料噴射量に基づいて
燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か否かを各気筒毎に
判断し、全気筒のうち少なくとも一気筒について燃料噴
射形態を分割噴射に設定可能ではない旨の判断がなされ
るときに、燃料噴射形態が分割噴射に設定されるのを全
気筒について禁止する禁止手段を備えるようにしてい
る。
【0010】上記構成によれば、燃料噴射形態を分割噴
射に設定可能か否かの判断が各気筒間における回転変動
に起因して各気筒毎に異なるようになった場合でも、そ
の判断結果に応じて燃料噴射形態が一括噴射と分割噴射
との間で頻繁に切り替えられることがなく、こうした燃
料噴射形態の頻繁な切り替えによって生じる機関出力の
変動により各気筒間における回転変動が更に助長される
のを抑制することができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1記載
の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置において、前
記禁止手段は、燃料噴射形態を分割噴射としたときの各
回の燃料噴射における燃料噴射量がいずれも前記燃料噴
射弁の最小燃料噴射量を上回るときに燃料噴射形態を分
割噴射に設定可能である旨判断するものであるとしてい
る。
【0012】上記構成によれば、燃料噴射形態が分割噴
射に設定される場合に、要求燃料噴射量と等しい量の燃
料を同分割噴射における各回の燃料噴射を通じて噴射す
ることができ、燃料噴射量の不足に起因する空燃比のリ
ーン化を抑制することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置にお
いて、前記禁止手段は更に、分割噴射の実行に際して所
定回目の燃料噴射における燃料噴射時間が同所定回目の
燃料噴射の燃料噴射開始時期と次回の燃料噴射の燃料噴
射開始時期との間の時間間隔よりも長くなるか否かを各
気筒毎に判断し、同時間間隔よりも前記所定回目の燃料
噴射における燃料噴射時間が長くなる旨判断されるとき
に、同気筒において燃料噴射形態が分割噴射に設定され
るのを禁止するものであるとしている。
【0014】要求燃料噴射量が多いときや機関回転速度
が高回転域に移行したとき等には、分割噴射の実行に際
して所定回目の燃料噴射が終了する前に次回の燃料噴射
が開始されてしまう場合があり、このような場合には同
所定回目の燃料噴射において所定量の燃料を噴射するこ
とができなくなる。従って、分割噴射時における実際の
燃料噴射量が要求燃料噴射量に対して不足し、機関出力
の低下や空燃比のリーン化を招くようになる。
【0015】上記構成によれば、このように燃料噴射時
間を確保することができず、分割噴射時における実際の
燃料噴射量が要求燃料噴射量に対して不足するような場
合には、燃料噴射形態が分割噴射に設定されるのが禁止
されるため、こうした燃料噴射量の不足に起因する機関
出力の低下や空燃比のリーン化を回避することができる
ようになる。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置において、
前記禁止手段は、全気筒のうち少なくとも一気筒につい
て前記時間間隔よりも前記所定回目の燃料噴射における
燃料噴射時間が長くなる旨の判断がなされるときに、燃
料噴射形態が分割噴射に設定されるのを全気筒について
禁止するものであるとしている。
【0017】上記構成によれば、上述したような燃料噴
射量の不足が一部の気筒にのみ発生する場合に、その一
部の気筒における燃料噴射形態だけが一括噴射に設定さ
れることにより、燃料噴射形態が一括噴射と分割噴射と
の間で頻繁に切り替えられてしまうことがなく、こうし
た燃料噴射形態の頻繁な切り替えによって生じる回転変
動を抑制することができる。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制
御装置において、燃料噴射形態が一括噴射から分割噴射
に切り替えられてから所定期間が経過するまで前記要求
燃料噴射量を減量補正する一方、同燃料噴射形態が分割
噴射から一括噴射に切り替えられてから所定期間が経過
するまで前記要求燃料噴射量を増量補正する補正手段を
更に備えるようにしている。
【0019】上記構成によれば、燃料噴射形態が一括噴
射と分割噴射との間で切り替えられた直後に、噴射燃料
のうち気筒の内壁面に新たに付着する燃料の量と、同内
壁面から蒸発して燃焼に寄与する燃料の量との間の平衡
状態が一時的にくずれ、これに起因して空燃比が変動す
るのを抑えることができ、こうした空燃比の変動に伴う
エミッションの悪化や回転変動の増大を抑制することが
できるようになる。
【0020】請求項6に記載の発明では、内燃機関の気
筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射用の燃料噴射弁を備
え、機関運転状態に応じて要求される要求燃料噴射量を
一括して吸気行程に噴射する一括噴射と同要求燃料噴射
量を分割して吸気行程に噴射する分割噴射との間で前記
燃料噴射弁の燃料噴射形態を切り替え制御する筒内噴射
式内燃機関の燃料噴射制御装置において、燃料噴射形態
が一括噴射から分割噴射に切り替えられてから所定期間
が経過するまで前記要求燃料噴射量を減量補正する一
方、同燃料噴射形態が分割噴射から一括噴射に切り替え
られてから所定期間が経過するまで前記要求燃料噴射量
を増量補正する補正手段を備えるようにしている。
【0021】上記構成によれば、燃料噴射形態が一括噴
射と分割噴射との間で切り替えられた直後に、噴射燃料
のうち気筒の内壁面に新たに付着する燃料の量と、同内
壁面から蒸発して燃焼に寄与する燃料の量との間の平衡
状態が一時的にくずれ、これに起因して空燃比が変動す
るのを抑えることができ、こうした空燃比の変動に伴う
エミッションの悪化や回転変動の増大を抑制することが
できるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる燃料噴射
制御装置の一実施形態について図1〜図6を参照して説
明する。
【0023】図1に示されるように、この燃料噴射制御
装置が適用される内燃機関10は、4つの気筒#1〜#
4を備えている。これら各気筒#1〜#4は、シリンダ
11の内壁面及びピストン17の頂面によって区画形成
される燃焼室12と、同燃焼室12内に燃料を直接噴射
する燃料噴射弁14とをそれぞれ備えている。この燃料
噴射弁14は、共通のデリバリパイプ16を介して高圧
ポンプ18に接続されている。高圧ポンプ18はフィー
ドポンプ20を介して燃料タンク22に接続されてい
る。
【0024】燃料タンク22の燃料は、フィードポンプ
20によって高圧ポンプ18に供給された後、この高圧
ポンプ18により高圧に加圧されてデリバリパイプ16
に圧送される。このようにしてデリバリパイプ16に送
られた高圧の燃料は、各燃料噴射弁14に分配供給さ
れ、同燃料噴射弁14の開弁に際してその噴孔部14a
から燃焼室12に噴射される。このように燃焼室12に
噴射された燃料は、吸気通路13を通じて燃焼室12に
導入される吸入空気と混合された後に燃焼される。そし
て、燃焼後の排気は燃焼室12から排気通路15に排出
される。
【0025】また、燃料噴射弁14から噴射される燃料
の量は、燃料噴射時間、即ち燃料噴射弁14の開弁時間
と、燃料噴射圧、即ちデリバリパイプ16内の燃料圧と
に応じて決定される。これら燃料噴射時間及び燃料噴射
圧はいずれも内燃機関10の各種制御を統括して行なう
電子制御装置30によって制御されている。
【0026】この電子制御装置30には、機関回転速度
を検出する回転速度センサ31、アクセルペダル(図示
略)の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル
センサ32、並びに機関冷却水の温度(冷却水温)を検
出する水温センサ33等々、機関運転状態を把握するた
めの各種センサの検出信号が取り込まれる。その他、電
子制御装置30には、デリバリパイプ16内の燃料圧を
検出する燃圧センサ34の検出信号も併せて取り込まれ
る。電子制御装置30は、これら検出信号を取り込むた
めの入力回路や、燃料噴射弁14等を駆動するための駆
動回路の他、各種制御に際して必要となる演算用マップ
等、各種のデータが記憶されるメモリ30aを備えてい
る。
【0027】また、電子制御装置30は、機関運転状態
(例えば機関回転速度及びアクセル開度等)に基づいて
燃料噴射量の要求値(要求燃料噴射量QINJ)を算出
する。そして、電子制御装置30は、この要求燃料噴射
量QINJと燃料圧とに基づいて燃料噴射時間を算出
し、この燃料噴射時間に基づいて各気筒#1〜#4の燃
料噴射弁14を開閉制御する。
【0028】次に、本実施形態にかかる制御装置により
実行される燃料噴射制御について説明する。図2は、燃
料噴射弁14の各燃料噴射形態を示している。本実施形
態では、要求燃料噴射量QINJを一括して吸気行程に
噴射する一括噴射と、同要求燃料噴射量QINJを2回
に分割して吸気行程に噴射する分割噴射との間で、燃料
噴射弁14の燃料噴射形態を切り替えるようにしてい
る。
【0029】例えば、1.機関高温時等、噴射燃料の良
好な拡散性が確保できると判断される場合、2.アイド
ル運転時等に要求燃料噴射量QINJが少なくなり、分
割噴射時の各回の燃料噴射における燃料噴射量が燃料噴
射弁14の最小燃料噴射量を下回るようになる場合、或
いは、3.要求燃料噴射量QINJが増大したり機関回
転速度が高回転域に移行したりすることにより、分割噴
射時において1回目の燃料噴射が終了する前に2回目の
燃料噴射が開始されてしまう場合には、燃料噴射弁14
の燃料噴射形態が全気筒#1〜#4とも一括噴射に設定
される。
【0030】図2(a)に示されるように、この一括噴
射では、要求燃料噴射量QINJと燃料圧とに応じて定
まる燃料噴射時間τをもって同要求燃料噴射量QINJ
と等しい量の燃料が吸気行程において一度に噴射され
る。また、一括噴射時において燃料噴射が開始される時
期(燃料噴射時期AINJ)は、アクセル開度及び機関
回転速度等、機関運転状態に応じてその都度設定され
る。
【0031】これに対して、機関低温時であって噴射燃
料の良好な拡散性が確保できないと判断され、且つ、上
記2.又は3.の各場合のいずれにも該当しない場合に
は、燃料噴射弁14の燃料噴射形態が全気筒#1〜#4
とも分割噴射に設定される。
【0032】図2(b)に示されるように、この分割噴
射では、要求燃料噴射量QINJがニ分され、その二分
された各量と燃料圧とに応じて定まる燃料噴射時間τ
1,τ2(以下、それぞれ「第1燃料噴射時間」、「第
2燃料噴射時間」という)をもって燃料が吸気行程にお
いて分割して噴射される。
【0033】この分割噴射時において1回目の燃料噴射
が開始される時期(以下、「第1燃料噴射時期AINJ
1」という)は、一括噴射時の燃料噴射時期AINJと
同様にアクセル開度及び機関回転速度等、機関運転状態
に応じてその都度設定される。尚、以下の説明では、こ
の分割噴射時の第1燃料噴射時期AINJ1と一括噴射
時の燃料噴射時期AINJとは同じ時期に設定されてい
るものとするが、これらは異なる時期となるように各別
に設定されるものであってもよい。
【0034】また、同じく分割噴射時において2回目の
燃料噴射が開始される時期(以下、「第2燃料噴射時期
AINJ2」という)は、上記第1燃料噴射時期AIN
J1よりも所定クランク角AINTVだけ遅角側の時期
(AINJ1+AINTV)に設定される。尚、以下の
説明では、上記所定クランク角AINTVは一定値(例
えば120°CA(CAはクランク角を示す))に設定
されているものとするが、これは機関回転速度やアクセ
ル開度等の機関運転状態に応じてその都度設定されるも
のであってもよい。
【0035】次に、こうした燃料噴射制御の処理手順に
ついて図3〜図5のフローチャートを参照して説明す
る。尚、このフローチャートに示される一連の処理は、
各気筒#1〜#4の燃料噴射タイミングに同期した所定
のタイミングをもって電子制御装置30により繰り返し
実行される。
【0036】この一連の処理では、まず、水温センサ3
3により検出される冷却水温THWが所定温度THW1
以下であるか否かが判断される(図3のステップ10
0)。上記所定温度THW1は、機関冷間時にあるこ
と、換言すれば噴射燃料の良好な拡散性が確保できない
状態にあることを判定するためのものであり、完全暖機
状態とみなせる温度(例えば「80℃」)に設定されて
いる。
【0037】ここで、冷却水温THWが所定温度THW
1を上回っている旨判断された場合(ステップ100:
NO)、即ち噴射燃料について良好な拡散性が確保され
ており、分割噴射を実行する必要がないと判断された場
合、この一連の処理は一旦終了される。
【0038】一方、冷却水温THWが所定温度THW1
以下である旨判断された場合には(ステップ100:Y
ES)、機関回転速度NE及びアクセル開度ACCPに
基づいて、要求燃料噴射量QINJ並びに一括噴射時の
燃料噴射時期AINJ(=分割噴射時の第1燃料噴射時
期AINJ1)がそれぞれ算出される(ステップ11
0)。
【0039】次に、燃料噴射弁14の燃料噴射形態を分
割噴射に設定した場合において、その1回目の燃料噴射
によって噴射される燃料の量(以下、「第1燃料噴射量
QINJ1」という)と、2回目の燃料噴射によって噴
射される燃料の量(以下、「第2燃料噴射量QINJ
2」という)とが以下の各式(1),(2)によりそれ
ぞれ算出される(ステップ120,130)。
【0040】 QINJ1←QINJ・KQP ・・・(1) QINJ2←QINJ・(1−KQP) ・・・(2) 上記各式(1),(2)において「KQP」は、分割噴
射時において要求燃料噴射量QINJを分割する際の分
割率であり、本実施形態では「0.5」に設定されてい
る。従って、上記第1燃料噴射量QINJ1及び第2燃
料噴射量QINJ2と要求燃料噴射量QINJとの間に
は、(QINJ1=QINJ2=0.5・QINJ)な
る関係が成立することとなる。
【0041】次に、以下の条件式(3)に基づいて、分
割噴射時の第1燃料噴射量QINJ1が燃料噴射弁14
の最小燃料噴射量αを上回っているか否かが判断され
る。 QINJ1≧α+QHYS ・・・(3) QHYS:所定値(>0) 上記最小燃料噴射量αは、燃料噴射弁14において制御
可能な最小通電時間(最小噴射時間)と、燃圧センサ3
4により検出される燃料圧PFとに基づいて算出され
る。
【0042】ここで、第1燃料噴射量QINJ1が最小
燃料噴射量αを上回っている旨判断された場合(ステッ
プ140:YES)には、更に、分割噴射時の第2燃料
噴射量QINJ2についても同様に、これが燃料噴射弁
14の最小燃料噴射量αを上回っているか否かが以下の
条件式(4)に基づいて判断される(ステップ15
0)。
【0043】 QINJ2≧α+QHYS ・・・(4) そして、第2燃料噴射量QINJ2が最小燃料噴射量α
を上回っている旨判断された場合には(ステップ15
0:YES)、分割噴射時の各回の燃料噴射における燃
料噴射量QINJ1,QINJ2がいずれも燃料噴射弁
14の最小燃料噴射量αを上回っており、燃料噴射形態
を分割噴射に設定可能であるとして、今回の燃料噴射タ
イミングに対応する気筒#i(i=1〜4)についてそ
の分割噴射許可フラグEX2INJ(i)(i=1〜
4)が「オン」に設定される(ステップ160)。
【0044】これに対して、分割噴射時における各燃料
噴射量QINJ1,QINJ2の少なくとも一方が燃料
噴射弁14の最小燃料噴射量αを上回っていない場合に
は(ステップ140:NO又はステップ150:N
O)、こうした分割噴射許可フラグEX2INJ(i)
のオン操作は行なわれない。
【0045】次に、分割噴射時の各燃料噴射量QINJ
1,QINJ2が燃料噴射弁14の最小燃料噴射量αを
下回っているか否かが判断される(ステップ170,1
80)。そして、分割噴射時の各燃料噴射量QINJ
1,QINJ2の少なくとも一方が最小燃料噴射量αを
下回っている場合には(ステップ170:YES又はス
テップ180:YES)、燃料噴射形態を分割噴射に設
定することができないと判断され、分割噴射許可フラグ
EX2INJ(i)が「オフ」に設定される(ステップ
185)。これに対して、分割噴射時の各燃料噴射量Q
INJ1,QINJ2がいずれも最小燃料噴射量α以上
である場合には(ステップ170,180:NO)、こ
うした分割噴射許可フラグEX2INJ(i)のオフ操
作は行なわれない。
【0046】このように、上記一連の処理(ステップ1
20〜ステップ185)では、要求燃料噴射量QINJ
及び上記分割率KQPから求められる分割噴射時の各燃
料噴射量QINJ1,QINJ2に基づいて燃料噴射形
態を分割噴射に設定可能か否かが各気筒#1〜#4毎に
判断され、その設定の可否に応じて分割噴射許可フラグ
EX2INJ(i)が操作される。尚、上記所定値QH
YSは、分割噴射時の各燃料噴射量QINJ1,QIN
J2が最小燃料噴射量αを跨いで変動するような場合
に、その変動に応じて分割噴射許可フラグEX2INJ
(i)の値が「オン」及び「オフ」の間で頻繁に切り替
わる、いわゆるハンチング現象の発生を避けるために設
定されたヒステリシス項である。
【0047】次に、分割噴射許可フラグEX2INJ
(i)が全て「オン」であるか否か、換言すれば、燃料
噴射形態を分割噴射に設定可能である旨の判断が全気筒
#1〜#4についてなされているか否かが判断される
(ステップ190)。そして、同判断が全気筒#1〜#
4についてなされている場合には(ステップ190:Y
ES)、分割噴射実行フラグEX2INJALLが「オ
ン」に設定される(ステップ200)。一方、全気筒#
1〜#4のうち少なくとも一気筒について燃料噴射形態
を分割噴射に設定可能ではない旨の判断がなされている
場合には(ステップ190:NO)、分割噴射実行フラ
グEX2INJALLが「オフ」に設定される(ステッ
プ205)。
【0048】この分割噴射実行フラグEX2INJAL
Lは、燃料噴射形態を分割噴射に設定可能であるか否か
を最終的に判断するためのものであり、この分割噴射実
行フラグEX2INJALLが「オン」である場合にの
み分割噴射が実行される。従って、仮に一部の気筒にお
いて分割噴射が実行可能である旨の判断がなされていて
も、この分割噴射実行フラグEX2INJALLが「オ
フ」に設定されている場合には、分割噴射の実行が全気
筒#1〜#4について一律に禁止される。
【0049】次に、燃料噴射形態を分割噴射に設定可能
か否かの判断結果に応じて、分割噴射時の各燃料噴射時
間τ1,τ2或いは一括噴射時の燃料噴射時間τが算出
され、更にこれら各燃料噴射時間τ1,τ2,τが必要
に応じて補正される(図4のステップ210〜280,
ステップ245〜ステップ275)。
【0050】即ちまず、機関始動時の冷却水温THW
(始動時冷却水温THWSTAT)に基づいて噴射量補
正係数FCW(<1.0)が算出される(ステップ21
0)。上述したように、分割噴射時には噴射燃料が良好
に拡散されるようになるため、噴射燃料のうちピストン
17の頂面やシリンダ11の内壁面に付着して一時的に
蓄積する燃料の量は、一括噴射時と比較して少なくな
る。従って、燃料噴射形態が分割噴射から一括噴射に切
り替えられた直後は、噴射燃料のうちピストン17の頂
面やシリンダ11の内壁面に新たに付着する燃料の量
(以下、「燃料付着量」という)がこれらピストン17
の頂面やシリンダの内壁面から蒸発して燃焼に寄与する
燃料の量(以下、「燃料蒸発量」という)を一時的に上
回るようになるため、空燃比がリーンになる傾向があ
る。これに対して、燃料噴射形態が一括噴射から分割噴
射に切り替えられた直後は、上記燃料蒸発量が上記燃料
付着量を一時的に上回るようになるため、空燃比がリッ
チになる傾向がある。
【0051】上記噴射量補正係数FCWは、このように
燃料噴射形態が切り替えられた直後に燃料付着量と燃料
蒸発量との間の平衡状態が一時的にくずれることに起因
して空燃比が変動してしまうのを、燃料噴射時間の補正
を通じて抑制するためのものである。
【0052】図6は、この噴射量補正係数FCWと始動
時冷却水温THWSTATとの関係を示す演算用マップ
である。同図6に示されるように、噴射量補正係数FC
Wは始動時冷却水温THWSTATが低いときほど大き
な値に設定される。始動時冷却水温THWSTATが低
い場合には、ピストン17の頂面やシリンダ11の内壁
面の温度が低く、従ってこれら各面に付着して一時的に
蓄積される燃料の量も増大する傾向がある。そして、こ
のようにピストン17の頂面等に蓄積される燃料の量が
増大すると、上述したような燃料噴射形態の切り替えに
伴う空燃比の変動も一層顕著なものになる。
【0053】そこで、本実施形態では、始動時冷却水温
THWSTATが低いときほど噴射量補正係数FCWを
大きな値に設定することにより、燃料噴射時間を補正す
る際の補正量をより大きく設定し、こうした空燃比の変
動を確実に抑えるようにしている。またここで、噴射量
補正係数FCWを算出するためのパラメータとして機関
始動時の冷却水温THW(THWSTAT)を用いるよ
うにしているのは、内燃機関10が完全暖機状態に移行
するまで、即ち先のステップ100において冷却水温T
HWが所定温度THW1より高いと判断されるようにな
るまでは、その時々の冷却水温THWよりも機関始動時
の冷却水温THWのほうが、ピストン17の頂面やシリ
ンダ11の内壁面の温度に対してより強い相関を示すこ
とに基づいている。
【0054】このようにして噴射量補正係数FCWが算
出されると、更に以下の式(5)に基づいてこの噴射量
補正係数FCWが補正される(ステップ220)。 FCW←FCW・K ・・・(5) 上述したように、燃料噴射形態が切り替えられた直後
は、燃料付着量と燃料蒸発量との間の平衡状態が一時的
にくずれることに起因して空燃比が大きく変動するが、
その後は時間の経過に伴って燃料付着量及び燃料蒸発量
が徐々にその平衡状態に近づくように変化するため、そ
れに応じて空燃比の変動も徐々に減少するようになる。
【0055】上式(5)において、「K」は、このよう
に空燃比の変動が徐々に減少するのに合わせて噴射量補
正係数FCWを減衰させるための係数である。この減衰
係数Kは、燃料噴射形態が切り替えられた後における各
気筒#1〜#4毎での噴射回数NINJに基づいて設定
されており、同噴射回数NINJが多くなるほど、即ち
燃料噴射形態が切り替えられた後の経過時間が長くなる
ほど小さな値に設定される。
【0056】このようにして噴射量補正係数FCWが補
正されると、次に分割噴射実行フラグEX2INJAL
Lが「オン」であるか否かが判断される(ステップ23
0)。そして、分割噴射実行フラグEX2INJALL
が「オン」である場合には(ステップ230:YE
S)、以下の各式(6),(7)に基づいて分割噴射時
の第1燃料噴射時間τ1及び第2燃料噴射時間τ2がそ
れぞれ算出される(ステップ240,250)。
【0057】 τ1←QINJ1・KPN1 ・・・(6) τ2←QINJ2・KPN2 ・・・(7) 上記各式(6),(7)において、「KPN1」,「K
PN2」はいずれも燃料噴射量QINJ1,QINJ2
を燃料噴射時間τ1,τ2に換算するための換算係数で
あり、燃料圧PFに基づいて設定されている。
【0058】次に、燃料噴射形態が一括噴射から分割噴
射に切り替えられた後の各気筒#1〜#4毎での噴射回
数NINJが所定回数N以下であるか否かが判断される
(ステップ260)。この所定回数Nは、上述したよう
な燃料噴射形態の切り替えに伴う空燃比の変動が発生す
る期間の長さに応じて設定されるものであり、ここでは
始動時冷却水温THWSTATが低く、上記空燃比の変
動が最も長期にわたって発生する場合に適合する値(固
定値)に設定されている。上記判断(ステップ260)
において、噴射回数NINJがこの所定回数N以下であ
る場合には、燃料噴射形態が切り替えられてから所定期
間が経過しておらず、その切り替えに伴う空燃比の変動
が無視できない状況にあると判断される(ステップ26
0:YES)。そしてこの場合には、先の各式(6),
(7)に基づいて算出された各燃料噴射時間τ1,τ2
が更に以下の各式(8),(9)に基づいて補正される
(ステップ270,280)。
【0059】 τ1←τ1・(1−FCW) ・・・(8) τ2←τ2・(1−FCW) ・・・(9) これら各式(8),(9)に基づいて各燃料噴射時間τ
1,τ2が補正されることにより、分割噴射時の各燃料
噴射量QINJ1,QINJ2、ひいてはこれら各燃料
噴射量QINJ1,QINJ2の和である要求燃料噴射
量QINJが減量補正されるようになる。そして、こう
した要求燃料噴射量QINJの減量補正を通じて燃料噴
射形態が一括噴射から分割噴射に切り替えられたことに
起因する空燃比のリッチ化が抑制されるようになる。更
に、噴射量補正係数FCWが減衰係数Kに基づいて補正
されているため、上記要求燃料噴射量QINJの減量補
正は、燃料噴射形態の切り替え後に空燃比の変動が徐々
に減少するのに応じて行なわれるようになる。従って、
上記空燃比のリッチ化が一層確実に抑制されるようにな
る。
【0060】一方、先のステップ230において、分割
噴射実行フラグEX2INJALLが「オフ」である旨
判断された場合には(ステップ230:NO)、以下の
式(10)に基づいて一括噴射時における燃料噴射時間
τが算出される(ステップ245)。
【0061】 τ←QINJ・KPN ・・・(10) 上式(10)において、「KPN」は一括噴射時の燃料
噴射量、即ち要求燃料噴射量QINJを燃料噴射時間τ
に換算するための換算係数であり、燃料圧PFに基づい
て設定されている。
【0062】次に、燃料噴射形態が分割噴射から一括噴
射に切り替えられた後の各気筒#1〜#4毎での噴射回
数NINJが所定回数N以下であるか否かが判断される
(ステップ265)。そして、上記噴射回数NINJが
所定回数N以下である場合、換言すれば、燃料噴射形態
が切り替えられてから所定期間が経過しておらず、その
燃料噴射形態の切り替えに伴う空燃比の変動が無視でき
ないものと判断される場合には(ステップ265:YE
S)、上式(10)に基づいて算出された燃料噴射時間
τが更に以下の式(11)に基づいて補正される(ステ
ップ275)。
【0063】 τ←τ・(1+FCW) ・・・(11) 上式(11)に基づいて燃料噴射時間τが補正されるこ
とにより、一括噴射時の燃料噴射量、即ち要求燃料噴射
量QINJが増量補正されるようになる。そして、こう
した要求燃料噴射量QINJの増量補正を通じて燃料噴
射形態が分割噴射から一括噴射に切り替えられたことに
起因する空燃比のリーン化が抑制されるようになる。更
に、噴射量補正係数FCWが減衰係数Kに基づいて補正
されているため、上記要求燃料噴射量QINJの増量補
正は、燃料噴射形態の切り替え後に空燃比の変動が徐々
に減少するのに応じて行われるようになる。従って、上
記空燃比のリーン化が一層確実に抑制されるようにな
る。
【0064】上式(11)に基づいて燃料噴射時間τが
補正された後(ステップ275)、或いは上記噴射回数
NINJが所定回数Nを上回るようになり、同補正の必
要がないと判断された場合には(ステップ265:N
O)、先に算出された一括噴射時の燃料噴射時期AIN
J並びに上記燃料噴射時間τに基づいて一括噴射が実行
される(図5のステップ370)。
【0065】一方、先の各式(8),(9)に基づいて
分割噴射時の各燃料噴射時間τ1,τ2が補正された後
(ステップ270,280)、或いは上記噴射回数NI
NJが所定回数Nを上回るようになり、同補正の必要が
ないと判断された場合には(ステップ260:NO)、
以下の条件式(12)に基づいて、分割噴射時における
1回目の燃料噴射が終了する前に2回目の燃料噴射が開
始される状況にあるか否かが判断される(図5のステッ
プ300)。
【0066】τ1≧TINTV ・・・(12) 上式(12)において、「TINTV」は、分割噴射時
において1回目の燃料噴射が開始される時期と2回目の
燃料噴射が開始される時期との間の時間間隔であり、具
体的には、第2燃料噴射時期AINJ2の算出に際して
第1燃料噴射時期AINJ1に加算される所定クランク
角AINTV(図2参照)を機関回転速度NEに基づい
て時間に換算した値(以下、「噴射インターバル」とい
う)である。
【0067】分割噴射時の第1燃料噴射時間τ1が、こ
の噴射インターバルTINTV以上である場合には(ス
テップ300:YES)、分割噴射時の1回目の燃料噴
射が終了する前に2回目の燃料噴射が開始されるため
(τ1>TINTV)、要求燃料噴射量QINJと等し
い量の燃料を分割噴射により噴射することができない
か、或いは、1回目の燃料噴射が終了すると同時に2回
目の燃料噴射が開始されるため(τ1=TINTV)、
分割噴射による噴射燃料の拡散化が期待できないものと
判断され、分割噴射許可フラグEX2INJ(i)が
「オフ」に設定される。一方、分割噴射時の第1燃料噴
射時間τ1が噴射インターバルTINTVより短い場合
には(ステップ300:NO)、こうした分割噴射許可
フラグEX2INJ(i)のオフ操作は行なわれない。
【0068】次に、上記噴射インターバルTINTVか
ら所定値THYSを減算した減算値(TINTV−TH
YS)と分割噴射時の第1燃料噴射時間τ1とが比較さ
れる(ステップ320)。そして、分割噴射時の第1燃
料噴射時間τ1がこの減算値(TINTV−THYS)
を下回っている場合には(ステップ320:NO)、分
割噴射時の第1燃料噴射時間τ1が噴射インターバルT
INTVより十分に短いため、分割噴射において要求燃
料噴射量QINJと等しい量の燃料を噴射することがで
きるものと判断され、分割噴射許可フラグEX2INJ
(i)が「オン」に設定される。一方、分割噴射時の第
1燃料噴射時間τ1が上記減算値(TINTV−THY
S)以上である場合には(ステップ320:NO)、こ
うした分割噴射許可フラグEX2INJ(i)のオン操
作は行なわれない。
【0069】このように、上記一連の処理(ステップ3
00〜ステップ330)では、分割噴射時の第1燃料噴
射時間τ1が、1回目の燃料噴射時期AINJ1と2回
目の燃料噴射時期AINJ2との間の噴射インターバル
TINTVよりも長くなるか否かを各気筒#1〜#4毎
に判断し、その判断結果に応じて分割噴射許可フラグE
X2INJ(i)が操作される。尚、上記所定値THY
Sは、分割噴射時の第1燃料噴射時間τ1が噴射インタ
ーバルTINTVを跨いで変動するような場合に、その
変動に応じて分割噴射許可フラグEX2INJ(i)の
値が「オン」及び「オフ」の間で頻繁に切り替わるハン
チング現象の発生を避けるために設定されたヒステリシ
ス項である。
【0070】次に、分割噴射許可フラグEX2INJ
(i)が全て「オン」であるか否か、換言すれば、燃料
噴射量の不足を招くことなく分割噴射を実行することが
可能である旨の判断が全気筒#1〜#4についてなされ
ているか否かが判断される(ステップ340)。そし
て、分割噴射許可フラグEX2INJ(i)が全て「オ
ン」である場合には、分割噴射時の各燃料噴射時期AI
NJ1,AINJ2並びに燃料噴射時間τ1,τ2に基
づいて分割噴射が実行される(ステップ350)。
【0071】一方、全気筒#1〜#4のうち少なくとも
一気筒について燃料噴射量の不足を招くことなく分割噴
射を実行することができない旨の判断がなされている場
合には(ステップ340:NO)、分割噴射実行フラグ
EX2INJALLが「オフ」に設定される(ステップ
360)。そしてこの場合には、先のステップ245,
265,275の処理を通じて一括噴射時の燃料噴射時
間τが求められた後、一括噴射が実行される。
【0072】このように一括噴射或いは分割噴射が実行
された後(ステップ350,370)、この一連の処理
は一旦終了される。以上説明した処理手順に従って燃料
噴射弁14の燃料噴射形態を制御するようにした本実施
形態の燃料制御装置によれば、以下に示す作用効果を奏
することができる。
【0073】・要求燃料噴射量QINJに基づいて燃料
噴射形態を分割噴射に設定可能か否かを各気筒#1〜#
4毎に判断し、全気筒のうち少なくとも一気筒について
燃料噴射形態を分割噴射に設定可能ではない旨の判断が
なされるときに、燃料噴射形態が分割噴射に設定される
のを全気筒について禁止するようにした。従って、燃料
噴射弁14の燃料噴射形態を分割噴射に設定可能か否か
の判断が各気筒#1〜#4間における回転変動に起因し
て各気筒#1〜#4毎に異なるようになった場合でも、
その判断結果に応じて燃料噴射形態が一括噴射と分割噴
射との間で頻繁に切り替えられることがなく、こうした
燃料噴射形態の頻繁な切り替えによって生じる機関出力
の変動により各気筒#1〜#4間における回転変動が更
に助長されるのを抑制することができる。
【0074】・また、分割噴射時の各燃料噴射量QIN
J1,QINJ2がいずれも燃料噴射弁14の最小燃料
噴射量αを上回るときに、その気筒#1〜#4について
燃料噴射形態を分割噴射に設定可能である旨判断するよ
うにした。従って、燃料噴射形態が分割噴射に設定され
る場合に、要求燃料噴射量QINJと等しい量の燃料を
同分割噴射における各回の燃料噴射を通じて確実に噴射
することができ、燃料噴射量の不足に起因する空燃比の
リーン化を抑制することができる。
【0075】・更に、分割噴射時の第1燃料噴射時間τ
1が第1燃料噴射時期AINJ1と第2燃料噴射時期A
INJ2との間の噴射インターバルTINTVよりも長
くなるか否かを各気筒気筒#1〜#4毎に判断し、同噴
射インターバルTINTVよりも第1燃料噴射時間τ1
が長くなる旨判断されるときに、燃料噴射形態が分割噴
射に設定されるのを禁止するようにした。従って、燃料
噴射時間を確保することができず、分割噴射時における
実際の燃料噴射量が要求燃料噴射量QINJに対して不
足するような場合には分割噴射の実行が禁止されるた
め、こうした燃料噴射量の不足に起因する機関出力の低
下や空燃比のリーン化を回避することができる。
【0076】・特に、この判断に際しては、全気筒#1
〜#4のうち少なくとも一気筒について燃料噴射量の不
足を招くことなく分割噴射を実行することができない旨
の判断がなされている場合に、その燃料噴射量の不足が
発生する気筒のみならず、全気筒#1〜#4について燃
料噴射形態が分割噴射に設定されるのを禁止するように
した。従って、分割噴射時に燃料噴射量の不足が発生す
る一部の気筒の燃料噴射形態だけが一括噴射に設定され
ることにより燃料噴射形態が一括噴射と分割噴射との間
で頻繁に切り替えられてしまうようなことがなく、こう
した燃料噴射形態の頻繁な切り替えによって生じる回転
変動を抑制することができる。
【0077】・燃料噴射弁14の燃料噴射形態が一括噴
射から分割噴射に切り替えられた後、各気筒#1〜#4
での噴射回数NINJが所定回数Nを超えるようになる
までは、分割噴射時の各燃料噴射時間τ1,τ2の補正
を通じて要求燃料噴射量QINJを減量補正するように
した。更に、燃料噴射形態が分割噴射から一括噴射に切
り替えられた後、各気筒#1〜#4での噴射回数NIN
Jが所定回数Nを超えるようになるまでは、一括噴射時
の燃料噴射時間τの補正を通じて要求燃料噴射量QIN
Jを増量補正するようにした。従って、燃料噴射形態が
一括噴射と分割噴射との間で切り替えられた直後に、燃
料付着量と燃料蒸発量との間の平衡状態が一時的にくず
れることに起因して空燃比が変動するのを抑えることが
でき、こうした空燃比の変動に伴うエミッションの悪化
や回転変動の増大を抑制することができるようになる。
【0078】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、同実施形態の燃料噴射制御装置は以下のようにそ
の構成を変更することもできる。 ・上記実施形態では、分割噴射に際して、要求燃料噴射
量QINJと等しい量の燃料を2回に分割して噴射する
ようにしたが、例えば同燃料を3回以上に分割して噴射
するようにしてもよい。
【0079】・上記実施形態では、要求燃料噴射量QI
NJと等しい量の燃料を分割するに際してこれを等分割
するようにしたが、その分割率KQPは任意に設定する
ことができる。
【0080】・上記実施形態では、噴射量補正係数FC
Wを始動時冷却水温THWSTATに基づいて算出する
ようにしたが、同噴射量補正係数FCWを算出するため
のパラメータは、こうした始動時冷却水温THWSTA
Tに限らず、ピストン17の頂面やシリンダ11の内壁
面の温度に対し強い相関を示すものであればよい。例え
ば、機関始動後からの燃料噴射量や吸入空気量を積算
し、その積算値に基づいて同噴射量補正係数FCWを算
出するようにしてもよい。或いは、始動時冷却水温TH
WSTATに基づき上記ピストン17の頂面等の温度に
ついてその初期値を推定するとともに、上記積算値に基
づいて機関始動後からの温度上昇量を推定し、これら初
期値及び温度上昇量をパラメータとして噴射量補正係数
FCWを算出するようにしてもよい。
【0081】・上記実施形態では、燃料噴射形態が切り
替えられた後の噴射回数NINJが所定回数Nを超える
ようになるまで要求燃料噴射量QINJの減量補正或い
は増量補正を行なうようにしたが、こうした要求燃料噴
射量QINJの補正を燃料噴射形態が切り替えられた後
の経過時間が所定時間に達するまで行なうようにしても
よい。また、上記所定回数Nや上記所定時間について
は、これらを冷却水温THWが高いときほど小さく(或
いは短く)設定する等、ピストン17の頂面やシリンダ
11の内壁面の温度に対し強い相関を有するパラメータ
に応じて可変設定するようにしてもよい。
【0082】・上記実施形態では、要求燃料噴射量QI
NJを減量補正する場合も増量補正する場合も同じ噴射
量補正係数FCWを用いるようにしたが、減量補正時と
増量補正時とで異なる噴射量補正係数FCWを用いるよ
うにしてもよい。また、減衰係数Kについても同様に、
これを減量補正時と増量補正時とで異なる値に設定する
ことができる。更に、この減衰係数Kについては、これ
を冷却水温THWが高いときほど大きく設定する等、ピ
ストン17の頂面やシリンダ11の内壁面の温度に対し
強い相関を有するパラメータに応じて可変設定するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】筒内噴射式内燃機関並びにその燃料噴射制御装
置についての概略構成図。
【図2】吸気行程噴射における燃料噴射形態を説明する
ための説明図。
【図3】燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図4】燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図5】燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図6】機関始動時の冷却水温と噴射量補正係数との関
係を示す演算用マップ。
【符号の説明】
10…内燃機関、11…シリンダ、12…燃焼室、13
…吸気通路、14…燃料噴射弁、14a…噴孔部、15
…排気通路、16…デリバリパイプ、17…ピストン、
18…高圧ポンプ、20…フィードポンプ、22…燃料
タンク、30…電子制御装置、30a…メモリ、31…
回転速度センサ、32…アクセルセンサ、33…水温セ
ンサ、34…燃圧センサ、#1〜#4…気筒。
フロントページの続き (72)発明者 米沢 幸一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 加藤 千詞 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G301 HA02 HA04 JA04 JA21 KA07 LB11 MA11 MA19 MA26 NA08 NC01 NC02 NE01 NE06 NE23 NE26 PE01Z PE08Z PF03Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する筒
    内噴射用の燃料噴射弁を備え、機関運転状態に応じて要
    求される要求燃料噴射量を一括して吸気行程に噴射する
    一括噴射と同要求燃料噴射量を分割して吸気行程に噴射
    する分割噴射との間で前記燃料噴射弁の燃料噴射形態を
    切り替え制御する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装
    置において、 前記要求燃料噴射量に基づいて燃料噴射形態を分割噴射
    に設定可能か否かを各気筒毎に判断し、全気筒のうち少
    なくとも一気筒について燃料噴射形態を分割噴射に設定
    可能ではない旨の判断がなされるときに、燃料噴射形態
    が分割噴射に設定されるのを全気筒について禁止する禁
    止手段を備えることを特徴とする筒内噴射式内燃機関の
    燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の筒内噴射式内燃機関の燃料
    噴射制御装置において、 前記禁止手段は、燃料噴射形態を分割噴射としたときの
    各回の燃料噴射における燃料噴射量がいずれも前記燃料
    噴射弁の最小燃料噴射量を上回るときに燃料噴射形態を
    分割噴射に設定可能である旨判断する筒内噴射式内燃機
    関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の筒内噴射式内燃機
    関の燃料噴射制御装置において、 前記禁止手段は更に、分割噴射の実行に際して所定回目
    の燃料噴射における燃料噴射時間が同所定回目の燃料噴
    射の燃料噴射開始時期と次回の燃料噴射の燃料噴射開始
    時期との間の時間間隔よりも長くなるか否かを各気筒毎
    に判断し、同時間間隔よりも前記所定回目の燃料噴射に
    おける燃料噴射時間が長くなる旨判断されるときに、同
    気筒において燃料噴射形態が分割噴射に設定されるのを
    禁止する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の筒内噴射式内燃機関の燃
    料噴射制御装置において、 前記禁止手段は、全気筒のうち少なくとも一気筒につい
    て前記時間間隔よりも前記所定回目の燃料噴射における
    燃料噴射時間が長くなる旨の判断がなされるときに、燃
    料噴射形態が分割噴射に設定されるのを全気筒について
    禁止する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】燃料噴射形態が一括噴射から分割噴射に切
    り替えられてから所定期間が経過するまで前記要求燃料
    噴射量を減量補正する一方、同燃料噴射形態が分割噴射
    から一括噴射に切り替えられてから所定期間が経過する
    まで前記要求燃料噴射量を増量補正する補正手段を更に
    備える請求項1乃至4のいずれかに記載の筒内噴射式内
    燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する筒
    内噴射用の燃料噴射弁を備え、機関運転状態に応じて要
    求される要求燃料噴射量を一括して吸気行程に噴射する
    一括噴射と同要求燃料噴射量を分割して吸気行程に噴射
    する分割噴射との間で前記燃料噴射弁の燃料噴射形態を
    切り替え制御する筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装
    置において、 燃料噴射形態が一括噴射から分割噴射に切り替えられて
    から所定期間が経過するまで前記要求燃料噴射量を減量
    補正する一方、同燃料噴射形態が分割噴射から一括噴射
    に切り替えられてから所定期間が経過するまで前記要求
    燃料噴射量を増量補正する補正手段を備えることを特徴
    とする筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置。
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