JP2002294479A - 自動車補修用脱脂剤、自動車の補修方法及び自動車 - Google Patents

自動車補修用脱脂剤、自動車の補修方法及び自動車

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JP2002294479A
JP2002294479A JP2001094194A JP2001094194A JP2002294479A JP 2002294479 A JP2002294479 A JP 2002294479A JP 2001094194 A JP2001094194 A JP 2001094194A JP 2001094194 A JP2001094194 A JP 2001094194A JP 2002294479 A JP2002294479 A JP 2002294479A
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ion
automobile repair
degreaser
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Shuichi Muroi
修一 室井
Tadafumi Miyazono
忠文 宮園
Shuhei Numata
収平 沼田
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の補修工程において、自動車表面を清
浄した場合に発生する静電気を抑えることができる自動
車補修用脱脂剤を提供する。 【解決手段】 イソパラフィン系炭化水素溶剤、並び
に、イオン系界面活性剤及び/又はアルコールを含み、
導電率が10-10 S/m以上である自動車補修用脱脂剤
であって、上記イオン系界面活性剤は、自動車補修用脱
脂剤中に0.0001〜0.01重量%で含まれるもの
であり、上記アルコールは、自動車補修用脱脂剤中に1
〜15重量%で含まれるものであることを特徴とする自
動車補修用脱脂剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車補修用脱脂
剤、並びに、自動車表面を上記自動車補修用脱脂剤で処
理する工程を含む自動車の補修方法、及び、補修されて
なる自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体や部品類には、通常、下塗
りとして電着塗膜を形成した上に、中塗り塗膜及び上塗
り塗膜が順次形成されている。このようにして形成され
た自動車塗膜に事故等による欠陥がある場合には、その
欠陥部分に補修塗装が施される。この補修塗装として
は、一般的には、自動車塗膜の欠陥がある部位を研磨材
等により研磨し、この研磨部位を脱脂剤を用いて清浄し
た後、パテが塗布され、補修用下塗り塗料、補修用ベー
ス塗料及び補修用クリヤー塗料を順次塗装することによ
り行われてきた。
【0003】補修塗装に使用される脱脂剤としては、有
機溶剤からなるものが広く使用されている。脱脂剤を用
いる清浄方法としては、脱脂剤をしみ込ませた布等を用
いて、補修対象部位を拭き取ることにより行われるが、
静電気が発生し、かえって埃状のゴミが付着したり、場
合によっては、静電気火花による発火等の危険性があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
車の補修工程において、自動車表面を清浄した場合に発
生する静電気を抑えることができる自動車補修用脱脂剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、イソパラフィ
ン系炭化水素溶剤、並びに、イオン系界面活性剤及び/
又はアルコールを含み、導電率が10-10 S/m以上で
ある自動車補修用脱脂剤であって、上記イオン系界面活
性剤は、自動車補修用脱脂剤中に0.0001〜0.0
1質量%で含まれるものであり、上記アルコールは、自
動車補修用脱脂剤中に1〜15質量%で含まれるもので
あることを特徴とする自動車補修用脱脂剤である。
【0006】本発明はまた、自動車の被補修部位を、上
記の自動車補修用脱脂剤で処理する工程を含むことを特
徴とする自動車の補修方法である。本発明は更に、上記
自動車の補修方法により補修されてなる自動車でもあ
る。以下、本発明を詳述する。
【0007】本発明の自動車補修用脱脂剤は、導電率が
10-10 S/m以上であるものである。本発明において
は、10-10 S/m以上である導電率が高い自動車補修
用脱脂剤を使用することによって、自動車表面の清浄時
の静電気発生を抑えることができる。従って、10-10
S/m未満であると、自動車表面を清浄した場合に、静
電気が発生するおそれがある。
【0008】本発明において、導電率は、気温25℃、
液温20℃において、液体抵抗測定用試料容器TR44
(アドバンスト社製)を用いてエレクトロメーターR8
340A(アドバンスト社製)により測定した値であ
る。
【0009】本発明の自動車補修用脱脂剤は、イソパラ
フィン系炭化水素溶剤を含むものである。イソパラフィ
ン系炭化水素溶剤は、得られる脱脂剤の導電率を高くす
ることができ、また、自動車車体や部品類に予め形成さ
れている塗膜を侵すことがない。
【0010】上記イソパラフィン系炭化水素溶剤の蒸留
温度は、50〜250℃であることが好ましい。50℃
未満であると、常温における揮発の速度が速すぎるた
め、布等にしみ込ませて処理する際の作業性に劣った
り、引火しやすい場合がある。250℃を超えると、自
動車補修用脱脂剤を用いて処理した場合に、脱脂剤が常
温で揮発して表面が乾燥するまでに時間がかかりすぎる
場合がある。
【0011】上記イソパラフィン系炭化水素溶剤として
は特に限定されず、イソペンタン、ネオペンタン、イソ
オクタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチル
ブタン、2,2,3−トリメチルブタン及びこれらの混
合物が挙げられる。また、ペガゾール1725−N(モ
ービル石油社製)、アイソパーE、アイソパーG(以
上、エッソ化学社製)等の市販品を使用することが可能
である。上記イソパラフィン系炭化水素溶剤は、単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】上記イソパラフィン系炭化水素溶剤は、自
動車補修用脱脂剤中に10〜99.9999質量%で含
まれることが好ましい。10質量%未満であったり、9
9.9999質量%を超えると、得られる脱脂剤の導電
率を高くすることができない場合がある。
【0013】本発明の自動車補修用脱脂剤は、イオン系
界面活性剤及び/又はアルコールを含むものである。イ
オン系界面活性剤及び/又はアルコールを含むことによ
って、得られる脱脂剤の導電率を高くすることができ、
自動車表面の清浄時の静電気発生を抑えることができ
る。
【0014】上記イオン系界面活性剤としては、一般式
(1)で表されるスルホン酸塩
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R1 は、水酸基によって置換され
ていてもよい炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ
状のアルキル基若しくはアルケニル基、又は、炭素数6
〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアルキル基で置換
されたアリール基である。M1は、金属イオン、テトラ
アルキルホスホニウムイオン又はテトラアルキルアンモ
ニウムイオンである。)、一般式(2)で表される硫酸
【0017】
【化9】
【0018】(式中、R2 は、水酸基によって置換され
ていてもよい炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ
状のアルキル基、又は、アルケニル基である。M2 は、
金属イオン、テトラアルキルホスホニウムイオン又はテ
トラアルキルアンモニウムイオンである。)、一般式
(3)で表されるリン酸塩
【0019】
【化10】
【0020】(式中、R3 は、水酸基によって置換され
ていてもよい炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ
状のアルキル基若しくはアルケニル基、又は、アルキル
(ポリオキシアルキレン)基である。M3 は、金属イオ
ン、テトラアルキルホスホニウムイオン又はテトラアル
キルアンモニウムイオンである。)、一般式(4)で表
されるリン酸塩
【0021】
【化11】
【0022】(式中、R4 及びR5 は、それぞれ独立
に、炭素数1〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアル
キル基若しくはアルケニル基、アルキル(ポリオキシア
ルキレン)基、又は、炭素数6〜20の直鎖状若しくは
枝分かれ状のヒドロキシアルキル基若しくはヒドロキシ
アルケニル基である。M4 は、金属イオン、テトラアル
キルホスホニウムイオン又はテトラアルキルアンモニウ
ムイオンである。)、一般式(5)で表される第4級ア
ンモニウム塩
【0023】
【化12】
【0024】(式中、R6 、R7 、R8 及びR9 は、そ
れぞれ独立に、水酸基によって置換されていてもよい炭
素数1〜20のアルキル基である。Xは、ハロゲンイオ
ンである。)、一般式(6)で表されるスルホベタイン
【0025】
【化13】
【0026】(式中、R10は、炭素数6〜20の直鎖状
若しくは枝分かれ状のアルキル基、又は、アルケニル基
である。)、及び、一般式(7)で表されるベタイン
【0027】
【化14】
【0028】(式中、R11は、炭素数6〜20の直鎖状
若しくは枝分かれ状のアルキル基、又は、アルケニル基
である。)からなる群より選択される少なくとも1つで
あることが好ましい。
【0029】上記M1 、M2 、M3 及びM4 で表される
金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン等のアルカリ金属イオンが好ましい。より好ましく
は、ナトリウムイオンである。また、上記M1 、M2
3 及びM4 で表されるテトラアルキルホスホニウムイ
オン又はテトラアルキルアンモニウムイオン中のアルキ
ル基としては、炭素数1〜6の直鎖状又は枝分かれ状の
アルキル基を挙げることができる。上記Xで表されるハ
ロゲンイオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオ
ン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンを挙げることがで
き、塩化物イオンが好ましい。
【0030】上記一般式(1)で表されるスルホン酸塩
としては、例えば、ドデシルスルホン酸ナトリウム等の
アルキルスルホン酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩等を挙げる
ことができる。
【0031】上記一般式(2)で表される硫酸塩として
は、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸
塩等を挙げることができる。
【0032】上記一般式(3)で表されるリン酸塩とし
ては、例えば、ドデシルリン酸ナトリウム等のモノアル
キルリン酸塩等を挙げることができる。
【0033】上記一般式(4)で表されるリン酸塩とし
ては、例えば、ジブチルリン酸ナトリウム等のジアルキ
ルリン酸塩等を挙げることができる。上記一般式(3)
及び(4)においてアルキル(ポリオキシアルキレン)
基としては、アルキル(ポリオキシエチレン)基等を挙
げることができる。
【0034】上記一般式(5)で表される第4級アンモ
ニウム塩としては、例えば、ドデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド等の脂肪族アルキル第4級アンモニウ
ム塩等を挙げることができる。
【0035】上記一般式(6)で表されるスルホベタイ
ンとしては、例えば、ドデシルジメチルスルホベタイン
等を挙げることができる。
【0036】上記一般式(7)で表されるベタインとし
ては、例えば、ドデシルジメチルベタイン等を挙げるこ
とができる。
【0037】上記イオン系界面活性剤として、脂肪族ア
ルキル第4級アンモニウム塩及びアルキルベンゼンスル
ホン酸塩を使用し、更に、2−アミノエタノール・エピ
クロルヒドリン重縮合物及びポリブテン硫酸化物を含む
ものを使用することも好ましい。これは、帯電防止剤と
して、STADIS450(デュポン社製)として市販
されているものを利用することが可能である。
【0038】上記イオン系界面活性剤は、自動車補修用
脱脂剤中に0.0001〜0.01質量%で含まれるも
のである。0.0001質量%未満であると、得られる
脱脂剤の導電率を高くすることができないため、自動車
表面の清浄時の静電気発生を抑えることができない場合
がある。0.01質量%を超えても、効果は変わらず、
かえって脱脂剤による清浄効果が低下したり、イソパラ
フィン系炭化水素溶剤からなる脱脂剤に溶解しない場合
がある。なお、ノニオン系界面活性剤は、電気を通さな
いため得られる脱脂剤の導電率を高くすることができな
いことから、本発明では、上記イオン系界面活性剤を使
用する。
【0039】上記アルコールは、炭素数4以下のアルコ
ールが好ましく、より好ましくは、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール及びブタノールからなる
群より選択される少なくとも1つである。炭素数が上記
アルコールより多いものであると、常温での揮発性に乏
しい。
【0040】上記アルコールは、自動車補修用脱脂剤中
に1〜15質量%で含まれるものである。1質量%未満
であると、得られる脱脂剤の導電率を高くすることがで
きないため、自動車表面の清浄時の静電気発生を抑える
ことができない場合がある。15質量%を超えても、効
果は変わらず、かえって脱脂剤による清浄効果が低下す
る場合がある。上記イオン系界面活性剤及び上記アルコ
ールは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。また、イオン系界面活性剤及びアルコール
を併用することも可能である。
【0041】本発明の自動車補修用脱脂剤は、沸点等の
脱脂剤の特性を調整することを目的として、更に、芳香
族炭化水素溶剤を含むものであってもよい。上記芳香族
炭化水素溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等
を挙げることができる。上記芳香族炭化水素溶剤は、含
有量が自動車補修用脱脂剤中に1〜10質量%であるこ
とが好ましい。1質量%未満であると、効果が変わら
ず、10質量%を超えると、得られる脱脂剤の導電率を
高くすることができない場合がある。本発明の自動車補
修用脱脂剤は、更に、上記性能を阻害しない範囲内で、
n−ヘキサン等の正パラフィン系炭化水素溶剤;オレフ
ィン系炭化水素溶剤等を含有することができる。
【0042】本発明の自動車補修用脱脂剤は、自動車や
その部品類の補修塗装において好適に使用することがで
きる。このような自動車の補修方法も本発明の1つであ
る。即ち、本発明の自動車の補修方法は、自動車の被補
修部位を、上記の自動車補修用脱脂剤で処理する工程を
含むものである。
【0043】上記自動車の被補修部位には、通常、基材
上に塗膜が形成されてなるものである。上記基材として
は特に限定されず、例えば、金属、プラスチック、発泡
体等の製品に有利に用いることができる。
【0044】上記金属製品としては特に限定されず、例
えば、鉄、銅、アルミニウム、スズ、亜鉛等の金属単体
及びこれらの金属単体を含む合金が挙げられる。具体的
には、乗用車、トラック、オートバイ、バス等の自動車
の車体及び部品が挙げられる。上記金属製品は、リン酸
塩、クロム酸塩等で予め化成処理されたものが特に好ま
しい。このように化成処理された鋼板上には、更に、カ
チオン型又はアニオン型の電着塗料を用いて電着塗膜を
形成することができるが、防食性において優れた積層塗
膜を与えるので、カチオン型電着塗料組成物が好まし
い。
【0045】上記プラスチック基材としては、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹胆、ABS樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等の製品が挙げられ、例え
ば、スポイラー、バンパー、ミラーカバー、グリル、ド
アノブ等の自動車部品等が挙げられる。上記プラスチッ
ク製品は、トリクロロエタンによる蒸気洗浄又は中性洗
剤による洗浄が施されたものが好ましく、更に、静電塗
装を可能にするためのプライマー塗装が施されたもので
あってもよい。上記基材は、必要に応じ上述の化成皮
膜、電着塗膜やプライマー塗膜が施された上に、通常、
中塗り塗膜及び上塗り塗膜がこの順に形成されている。
【0046】本発明の自動車の補修方法においては、被
補修部位を、予め、サンドペーパー等の研磨材を用い
て、いわゆる水研ぎ又は空研ぎにより、緩やかに勾配を
つけて研磨される。上記研磨は、被補修部位の中塗り塗
膜又は電着塗膜等の下塗り塗膜が露出する程度にまで行
ってもよい。
【0047】上記研磨が行われた後、本発明の自動車補
修用脱脂剤を用いて、研磨部位の清浄が行われる。上記
清浄方法としては特に限定されず、例えば、布、スポン
ジ、紙等にしみ込ませてワイプする方法;スプレー処理
した後拭き取る方法等を挙げることができる。上記自動
車補修用脱脂剤を用いて清浄を行った後は、常法に従っ
て、パテが塗布され、補修用下塗り塗料、補修用ベース
塗料及び補修用クリヤー塗料を順次塗装することにより
補修塗装を行うことができる。
【0048】本発明の自動車の補修方法は、特に、静電
気が従来起きやすかったバンパー等の自動車のプラスチ
ック製品に好適に用いることができる。上記自動車の補
修方法により補修されてなる自動車は、10-10 S/m
以上の導電率が高い脱脂剤を使用して清浄が行われてい
るので、自動車表面の清浄時の静電気発生を抑えること
ができ、埃状のゴミが付着することがなく、また、静電
気火花による発火等の危険性がない。
【0049】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 イソパラフィン溶剤(ペガゾール1725−N;モービ
ル石油株式会社製)99.9998質量%に帯電防止剤
(STADIS450;ポリブテン硫酸化物15%、ア
ルキルベンゼンスルホン酸8%、2−アミノエタノール
・エピクロルヒドリン重縮合物8%、脂肪族アルキル第
4級アンモニウム塩1%を主成分として含む混合溶剤;
デュポン社製)0.0002質量%を加え、攪拌混合
し、脱脂剤を得た。
【0050】実施例2 イソパラフィン溶剤(ペガゾール1725−N、モービ
ル石油株式会社製)95質量%にエタノール5質量%を
加え、攪拌混合し、脱脂剤を得た。
【0051】実施例3 ノルマルヘキサン65質量%、メタノール5.5質量
%、イソプロピルアルコール5質量%、イソパラフィン
溶剤(アイソパーE;エッソ化学株式会社製)24質量
%、イソパラフィン溶剤(アイソパーG;エッソ化学株
式会社製)1質量%を攪拌混合し、脱脂剤を得た。
【0052】実施例4 ノルマルヘキサン72質量%、イソプロピルアルコール
1質量%、キシレン3質量%、トルエン3質量%、イソ
パラフィン溶剤(アイソパーG、エッソ化学株式会社
製)3質量%、帯電防止剤(STADIS450、デュ
ポン社製)0.0004質量%を混合攪拌し、脱脂剤を
得た。
【0053】比較例1 イソパラフィン溶剤(ペガゾール1725−N、モービ
ル石油株式会社製)100質量%のものを脱脂剤として
用いた。
【0054】比較例2 ノルマルヘキサン77質量%、イソプロピルアルコール
10質量%、トルエン4.9質量%、日石三菱ソルベン
トA(日石三菱石油社製;芳香族混合溶剤)8.1質量
%を攪拌混合し、脱脂剤を得た。
【0055】実施例1〜4、比較例1、2で得られた脱
脂剤の導電率は、エレクトロメーター(R8340;ア
ドバンスト社製)にて測定した。脱脂剤を用いて、下記
評価方法に従って評価した。結果を表1に示した。清掃効果 冬期乾燥時、各脱脂剤を布に含ませ、塗装面を拭き、汚
れの除去具合を目視にて評価した。 ○;汚れがきれいに除去された。 △;汚れがほぼ除去された。 ×;汚れが残っている。ホコリ付着防止効果 冬期乾燥時、各脱脂剤を布に含ませ、塗装面を拭き、ホ
コリの付着を目視にて評価した。 ○;埃が付着していない。 △;埃が少し付着した。 ×;埃が付着している。
【0056】
【表1】
【0057】表1より、イソパラフィン系炭化水素溶
剤、並びに、イオン系界面活性剤及び/又はアルコール
を含む実施例1〜4の脱脂剤は、導電率が10-10 S/
m以上であり、清浄効果及び埃付着防止効果ともに優れ
た結果が得られた。一方、イソパラフィン系炭化水素溶
剤のみからなる比較例1の脱脂剤は、導電率が低く、埃
付着防止効果に劣っていた。イソパラフィン系炭化水素
溶剤を含まない比較例2の脱脂剤もまた、導電率が低
く、埃付着防止効果に劣っていた。
【0058】
【発明の効果】本発明の自動車補修用脱脂剤は、導電率
が10-10 S/m以上であるので、自動車表面の清浄時
の静電気発生を抑えることができ、埃状のゴミが付着す
ることがなく、また、静電気火花による発火等の危険性
がない。また、被補修部位の清浄効果にも優れるもので
ある。特に、静電気が従来起きやすかった、バンパー等
の自動車のプラスチック製品に好適に用いることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/34 C11D 1/34 1/44 1/44 1/62 1/62 1/90 1/90 1/92 1/92 3/44 3/44 7/50 7/50 (72)発明者 沼田 収平 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 Fターム(参考) 4D075 BB65X CA47 DA27 DC12 EC30 EC35 EC54 4H003 AB14 AB18 AB27 AB38 AB41 AD04 AD05 AE02 AE04 DA11 DB02 ED03 ED28 FA21 4K053 PA01 PA02 PA06 PA08 PA10 PA11 QA04 RA08 RA21 RA25 RA32 RA33 RA40 RA55 RA57 RA64 SA06 TA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソパラフィン系炭化水素溶剤、並び
    に、イオン系界面活性剤及び/又はアルコールを含み、
    導電率が10-10 S/m以上である自動車補修用脱脂剤
    であって、前記イオン系界面活性剤は、自動車補修用脱
    脂剤中に0.0001〜0.01質量%で含まれるもの
    であり、前記アルコールは、自動車補修用脱脂剤中に1
    〜15質量%で含まれるものであることを特徴とする自
    動車補修用脱脂剤。
  2. 【請求項2】 イソパラフィン系炭化水素溶剤の蒸留温
    度は、50〜250℃である請求項1記載の自動車補修
    用脱脂剤。
  3. 【請求項3】 イオン性界面活性剤は、一般式(1)で
    表されるスルホン酸塩、一般式(2)で表される硫酸
    塩、一般式(3)で表されるリン酸塩、一般式(4)で
    表されるリン酸塩、一般式(5)で表される第4級アン
    モニウム塩、一般式(6)で表されるスルホベタイン、
    及び、一般式(7)で表されるベタインからなる群より
    選択される少なくとも1つである請求項1又は2記載の
    自動車補修用脱脂剤。 【化1】 (式中、R1 は、水酸基によって置換されていてもよい
    炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアルキル
    基若しくはアルケニル基、又は、炭素数6〜20の直鎖
    状若しくは枝分かれ状のアルキル基で置換されたアリー
    ル基である。M1は、金属イオン、テトラアルキルホス
    ホニウムイオン又はテトラアルキルアンモニウムイオン
    である。) 【化2】 (式中、R2 は、水酸基によって置換されていてもよい
    炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアルキル
    基又はアルケニル基である。M2 は、金属イオン、テト
    ラアルキルホスホニウムイオン又はテトラアルキルアン
    モニウムイオンである。) 【化3】 (式中、R3 は、水酸基によって置換されていてもよい
    炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアルキル
    基、アルケニル基、又は、アルキル(ポリオキシアルキ
    レン)基である。M3 は、金属イオン、テトラアルキル
    ホスホニウムイオン又はテトラアルキルアンモニウムイ
    オンである。) 【化4】 (式中、R4 及びR5 は、それぞれ独立に、炭素数1〜
    20の直鎖状若しくは枝分かれ状のアルキル基若しくは
    アルケニル基、アルキル(ポリオキシアルキレン)基、
    又は、炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分かれ状のヒ
    ドロキシアルキル基若しくはヒドロキシアルケニル基で
    ある。M4 は、金属イオン、テトラアルキルホスホニウ
    ムイオン又はテトラアルキルアンモニウムイオンであ
    る。) 【化5】 (式中、R6 、R7 、R8 及びR9 は、それぞれ独立
    に、水酸基によって置換されていてもよい炭素数1〜2
    0のアルキル基である。Xは、ハロゲンイオンであ
    る。) 【化6】 (式中、R10は、炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分
    かれ状のアルキル基又はアルケニル基である。) 【化7】 (式中、R11は、炭素数6〜20の直鎖状若しくは枝分
    かれ状のアルキル基又はアルケニル基である。)
  4. 【請求項4】 アルコールは、メタノール、エタノー
    ル、イソプロピルアルコール及びブタノールからなる群
    より選択される少なくとも1つである請求項1、2又は
    3記載の自動車補修用脱脂剤。
  5. 【請求項5】 イオン系界面活性剤は、脂肪族アルキル
    第4級アンモニウム塩及びアルキルベンゼンスルホン酸
    塩であって、更に、2−アミノエタノール・エピクロル
    ヒドリン重縮合物及びポリブテン硫酸化物を含むもので
    ある請求項1、2、3又は4記載の自動車補修用脱脂
    剤。
  6. 【請求項6】 更に、芳香族炭化水素溶剤を含み、その
    含有量が自動車補修用脱脂剤中に1〜10質量%である
    請求項1、2、3、4又は5記載の自動車補修用脱脂
    剤。
  7. 【請求項7】 自動車の被補修部位を、請求項1、2、
    3、4、5又は6記載の自動車補修用脱脂剤で処理する
    工程を含むことを特徴とする自動車の補修方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動車の補修方法により
    補修されてなる自動車。
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