JP2002293509A - Co除去器 - Google Patents

Co除去器

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JP2002293509A JP2001099912A JP2001099912A JP2002293509A JP 2002293509 A JP2002293509 A JP 2002293509A JP 2001099912 A JP2001099912 A JP 2001099912A JP 2001099912 A JP2001099912 A JP 2001099912A JP 2002293509 A JP2002293509 A JP 2002293509A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 改質器によって生成された、水素を主成分と
した燃料ガスに含まれるCOを効率よく除去し、かつ水
素の生成効率の高いCO除去器を提供する。 【解決手段】 CO除去器3は、CO除去触媒15内に
おける改質ガスと酸化剤ガス(空気、酸素等)との混合
ガスの流れを周方向とした。これにより、酸化剤ガスと
改質ガスとをCO除去触媒に十分に接触でき、また改質
ガスの通過面積を縮小でき、改質ガスと酸化剤ガスとの
混合を確実、かつ少ない容積で行わえる。混合孔36を
ガスが通過することにより混合でき、小さい容量で改質
ガスと酸化剤ガスとを十分に混合できる。分散孔47に
よりCO除去触媒層に均一に流通させ、反応を確実、か
つ無駄なく行なわせ改質器の水素生成効率を向上でき
る。改質ガスと酸化剤ガスの混合室を、CO除去触媒層
に複数設け、それぞれの反応室で反応を行うから、小型
で、一酸化炭素を確実に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質器で生成され
た水素を主成分とする改質ガス(燃料ガス)からCO成
分を除去するCO除去器に関する。
【0002】
【従来技術】改質器は、都市ガスやLPG等の炭化水素
系燃料を原料ガスとし、光ファイバーや半導体の製造過
程、あるいは燃料電池等において使用される水素濃度の
高い改質ガスを水蒸気改質により生成する装置である。
比較的小容量の改質器の例として、特開平11−119
01に、2つの円筒の間に触媒層を備え、触媒層の中心
部分にバーナーを設け、バーナにより加熱した触媒層に
原料ガスを通して改質ガスを生成する例が開示されてい
る。
【0003】また本出願人は、特願平11−24106
8にて単管円筒式改質器、それを用いた燃料電池、及び
その運転方法について出願している。
【0004】燃料電池、特に固体高分子型燃料電池は、
効率が高くしかも小型であることから、家庭や自動車用
の電源等として広く研究されている。通常単管円筒式改
質器で生成された改質ガスには、COが10%程度含ま
れている。固体電解質型燃料電池に使用する燃料ガス
は、CO濃度が10ppm以下である必要があり、その
ため固体電解質型燃料電池の燃料ガスを生成する場合
は、改質器にCO変成器とCO除去器を接続させ、CO
変成器でCOの濃度を0.5%程度とし、更にその改質
ガスに酸化剤ガス(空気、高濃度酸素等、酸素を含むガ
ス。以下同じ)を供給し、CO除去器でCO選択酸化反
応を行なわせてCOをCOとし、CO濃度を10pp
m程度に低減させていた。
【0005】またこのような改質器は、CO除去器を含
めて従来原料ガスや改質ガス等を改質器の長手方向に流
通させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CO除
去器でのCO選択酸化反応のため供給された酸化剤ガス
は、COだけでなく生成された水素と反応することがあ
る。酸化剤ガスと水素とがこのようにして反応すると、
得られる水素の量が減少するためかかる反応を抑制する
必要がある。
【0007】そこで発明者らは、CO除去器の研究を行
ない次の点に着目した。
【0008】すなわち、従来のCO除去器は改質器の外
周に設けられ、そのため改質ガスの通路が円筒状の構造
になっている。このような形状の通路に、周方向に酸素
濃度が均一で、しかも所定の酸素濃度とした改質ガスを
均一の流速で流通させることは困難であった。改質ガス
に酸化剤ガスが均一に供給、混合されず、CO除去器の
内部で改質ガスの酸素濃度にバラツキがあると、酸素濃
度が高い箇所では水素が酸化されて消費され、一方酸素
濃度が低い箇所では酸化反応がなされずCOが除去され
なくなる。しかも、触媒の通過抵抗が均一でなく通過抵
抗が小さい箇所があると、改質ガスがその箇所でのみ通
過し、触媒が十分に利用されない。
【0009】一方混合室を用いて改質ガスと酸化剤ガス
とを均一に混合させるには、CO除去器の上流側に容量
の大きな混合室が必要となり、改質器の装置全体を大型
化させてしまう。
【0010】また、CO除去触媒は改質触媒の量に比較
して少なく、CO除去器を改質器の外周に設置した構造
では、CO除去器の円周方向が長くなる分、長手方向に
短くなる。すると、改質ガスがCO除去触媒を通過する
時間が短くなりCO除去触媒で十分な反応ができなくな
る。一方、改質ガスの滞留時間を長くするためガスの流
れを遅くすると、ガスの流速、流量の制御が難しくな
り、かつ遅い流速では改質ガスと酸化剤ガスとを十分に
混合させることが困難になるという問題があった。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、酸化剤ガスの供給量、酸化剤ガスと改質ガスとの混
合等を適切に設定し、供給した酸化剤ガスでCOのみを
酸化させ、水素の消費が少なく、効率的で無駄のないC
O除去反応を実現し、かつCOの残留濃度が低く、小型
軽量化を実現したCO除去器を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、改質ガスを容器の長手方向に流通させている点、及
び改質反応やCO変成反応に比較して、CO選択酸化反
応は比較的反応温度が低く、温度上昇による容器と触媒
層の熱膨張差が小さいという点に着目し、CO除去器を
次のように構成した。
【0013】すなわち、1 改質器により生成した、水
素を主成分とする一酸化炭素を含む燃料ガスを酸化剤ガ
スとともにCO除去触媒に通し、前記酸化剤ガスと前記
一酸化炭素とを反応させて該一酸化炭素を減少させるC
O除去器において、前記CO除去触媒を周状の収容容器
に収容し、該収容容器に前記酸化剤ガスと前記燃料ガス
の混合ガスを周方向に沿って流動させることとしてCO
除去器を構成した。
【0014】2 前記収容容器内に前記CO除去触媒を
区切る縦仕切板を設けるとともに、該縦仕切板を挟んで
流入口と流出口とを設け、前記流入口から前記混合ガス
を流入させ、前記収容容器内を周方向に沿ってほぼ一周
させた後、前記流出口より前記混合ガスを流出させるこ
とを特徴としたに記載のCO除去器。
【0015】3 少なくとも1または2に記載のCO除
去器と、1または2に記載のCO除去器とを組み合わ
せ、前記酸化剤ガスと前記一酸化炭素との反応をそれぞ
れのCO除去器において行わせるよう直列に接続したこ
とを特徴とするCO除去器。
【0016】4 前記組み合わされたCO除去器の間
に、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスが所定の速度で同時
に通過する所定の径の混合孔を設けたことを特徴とする
3に記載のCO除去器。
【0017】5 改質器により生成した、水素を主成分
とする一酸化炭素を含む燃料ガスを酸化剤ガスとともに
CO除去触媒に通し、前記酸化剤ガスと前記一酸化炭素
とを反応させて該一酸化炭素を減少させるCO除去器に
おいて、前記CO除去触媒を周状の収容容器に収容し、
該収容容器に縦仕切板を複数設け、前記酸化剤ガスと前
記燃料ガスの混合ガスを前記縦仕切板で区画された前記
CO除去触媒に前記収容容器の軸方向に流動させること
としてCO除去器を構成した。
【0018】6 前記縦仕切板で仕切られた前記CO除
去触媒を挟んで上下にそれぞれ流入口と流出口とを設
け、前記流入口から前記混合ガスを流入させ、前記CO
除去触媒を縦方向に流動させて前記流出口より流出させ
ることを特徴とした5に記載のCO除去器。
【0019】7 前記酸化剤ガスと前記燃料ガスとを撹
拌混合し、混合されたガスを前記流入口から前記CO除
去触媒に流入させる混合部を前記流入口の手前に設けた
ことを特徴とする2または6に記載のCO除去器。
【0020】8 前記混合部は、第1混合室と、該第1
混合室に連通した第2混合室とからなり、前記第1混合
室には流入した前記燃料ガスに前記酸化剤ガスを供給す
る酸化剤ガスの供給口を設け、かつ前記第1混合室と前
記第2混合室とを、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスを所
定の速度で同時に通過させて混合する所定の径の混合孔
を設けて連通したことを特徴とする7に記載のCO除去
器。
【0021】9 前記混合部を前記CO除去触媒内に複
数設け、各混合部において前記燃料ガスに前記酸化剤ガ
スを混合させることを特徴とした7または8に記載のC
O除去器。
【0022】10 前記混合孔の流出方向を壁面に向
け、該混合孔から流出された前記ガスが前記壁面に当接
して分散されるように形成したことを特徴とした4、8
のいずれか1項に記載のCO除去器。
【0023】11 前記混合孔は、1つであることを特
徴とした4、8、10のいずれか1項に記載のCO除去
器。
【0024】12 前記収容容器の上部に前記CO除去
触媒に向け、前記収容容器の上部と前記CO除去触媒と
の間に形成される間隙を遮断する閉塞羽根を設けたこと
を特徴とする1〜4のいずれか1項に記載のCO除去
器。
【0025】13 前記流入口と流出口の少なくとも一
方を、前記混合ガスが該混合ガスの流通方向に対する垂
直面内で均一な状態を保持して前記CO除去触媒を通過
するよう複数の開口孔に形成したことを特徴とする2、
6〜9のいずれか1項に記載のCO除去器。
【0026】14 前記CO除去触媒は、ハニカム構造
であることを特徴とする1〜13のいずれか1項に記載
のCO除去器。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明にかかるCO除去器の一実
施形態を図を用いて説明する。
【0028】図1に、CO除去器を外周部に有する単管
円筒式改質器の概略構成を示す。
【0029】改質器2は、中心軸を同一にして設けられ
た第1筒体61から第8筒体68までの複数の筒体と、
各筒体間で形成された空隙と、第1筒体61の中心に設
けられたバーナ18と、各筒体によって形成された収容
容器内に設けられた改質触媒層8、CO変成触媒層10
(以下シフト層10ともいう。)、第1CO除去触媒層
12(以下第1PROX層12ともいう。)、第2CO
除去触媒層13(以下第2PROX層13ともいう。)
等から構成されている。
【0030】改質器2の側面には、水の供給口20、燃
焼排ガスの取出し口24、原料ガスの供給口26、改質
ガスの取出し口28、PROX用酸化剤ガス(空気、高
濃度酸素等、酸素を含むガス。以下同じ)の供給口3
0、32が設けてある。
【0031】第1筒体61の内側には中心軸を同じくし
て円筒状の伝熱隔壁14(輻射筒)が底板71との間に
適度な間隔を設けて配置してあり、その空隙が排気通路
80となっている。排気通路80は、上部で燃焼排ガス
の取出し口24に接続し、バーナ18での燃焼排ガスを
流通、排気させる。バーナ18は、伝熱隔壁14の内側
にバーナ取付台16を介して取り付けられており、排気
通路80とバーナ取付台16の間には、水の供給口20
に連通した水加熱路34が形成されている。
【0032】水加熱路34は、供給口20に対向した位
置に設けられた連結管25により原料ガスの供給路27
に接続し、供給路27には、原料ガスの供給口26が接
続している。
【0033】次に、各筒体間について説明する。
【0034】第1筒体61と第2筒体62の間は、上部
が予熱層51であり、その予熱層51の下部が改質触媒
層8となっている。予熱層51は上部で、原料ガスの供
給路27に接続している加熱路69に連結し、加熱路6
9を介して原料ガスと水(蒸気等)が流入される。予熱
層51の内部には充填物が充填してあり、ガス等が予熱
層51を通過すると充填物からガス等が加熱される。
【0035】改質触媒層8には、原料ガスを水蒸気改質
する改質触媒が充填してあり、下部で第1筒体61の底
板71と、第3筒体63の底板73との間に形成された
収容容器を介して通路50の下端に連通している。
【0036】第2筒体62と第3筒体63の間は、所定
の幅の通路50となっており、改質触媒層8を出たガス
は、通路50を通る際、保有する熱を第2筒体62を介
して改質触媒層8に伝達して加熱する。
【0037】第3筒体63と第4筒体64との間は隙間
が形成してあり、そこに断熱材53が充填され熱の伝達
量を制御している。
【0038】第4筒体64と第5筒体65との間には、
CO変成触媒が充填されたシフト層(CO変成触媒層)
10が形成してあり、シフト層10で、COの変成反応
を行なう。第4筒体64は、下部で第8筒体68の底部
に接続している。第5筒体65と第7筒体67の間は、
第6筒体66を間に有する加熱路69に形成してあり、
原料ガス供給口26から供給される原料ガスと水の供給
口20から供給される水とを通過させてこれらを加熱
し、予熱層51に送出する。
【0039】シフト層10の上部は通路50に接続し、
下部は第1混合室としての室54を介して、第7筒体6
7と第8筒体68との間に形成された第1PROX層
(第1CO除去触媒層)12に接続している。
【0040】第1PROX層12は、図2および図3に
示すように、環状の仕切板31と仕切板33により区画
された第7筒体67と第8筒体68との間の収容容器に
形成してあり、内部にCO除去触媒15が充填してあ
る。また内部には、縦方向に縦仕切板41および縦仕切
板43と、縦仕切板42が設けられ、縦仕切板41と縦
仕切板42の間に第2混合室としての室55が、また縦
仕切板42と縦仕切板43の間に第1混合室としての室
57が形成してある。室55の下方には、混合用に所定
の速度で通過するよう径を所定値とした混合孔36が形
成してあり、室54を介してシフト層10と連通してい
る。所定の速度とは、かかる速度で流通することにより
流通するガスの流動状態が乱流状態となり、複数の種類
のガスがこれにより十分に混合される速度をいう(以
下、同じ)。混合孔36等は、1つでいいが、複数設け
てもよい。室54には、空気供給口32(図1参照)が
接続し、酸化剤ガスとしての空気が供給される。
【0041】また、図4に示すように仕切板33(35
も含む)には、下方に向けて閉塞羽根4が所定の間隔で
取り付けられており、これにより、CO除去触媒15の
体積が減少したり、高温時の熱膨張差等により、仕切板
33の上部とCO除去触媒15との間に隙間が形成され
ても、その隙間を閉塞羽根4が閉鎖し、形成された隙間
を燃料ガスが流通してしまうことを防止している。
【0042】縦仕切板41には流入口としての分散孔4
7が、また縦仕切板43には流出口としての分散孔48
がそれぞれ形成してある(以下、縦仕切板41を分散板
41、縦仕切板43を分散板43とも呼ぶ。)。分散孔
47等は、ほぼ均一な径の孔をほぼ均一な間隔で形成し
てあり、ガスの流通方向に対して垂直な面内で、均一な
状態を保ってガスを流通させることができるようになっ
ている。尚、孔の形状、配置はこれに限るものではな
い。室57の上方には混合用に径を所定値とした混合孔
37が設けてあり、第2PROX層13(室59)に連
通している。また、室57には、酸化剤ガスとしての空
気を供給する空気供給口30が接続している。
【0043】これにより、シフト層10からの改質ガス
は、室54にて供給された空気と混合孔36を通過する
ことにより混合され、分散孔47を通って室55から均
一にCO除去触媒15内に流出し、円周方向に通過した
後、分散孔48を通り室57に流入し、そこで再度空気
が供給され、混合孔37を通り、その際所定の速度で流
通することにより混合されて、上段の第2PROX層1
3に流入する。
【0044】第2PROX層13は、環状の仕切板33
と仕切板35により区画された第7筒体67と第8筒体
68との間に形成してあり、第1PROX層12とほぼ
同様の構成で、内部にCO除去触媒17が充填してあ
る。また縦方向に、分散板としての縦仕切板44および
縦仕切板46と、縦仕切板45が設けてあり、縦仕切板
(分散板)44と縦仕切板45とで室59が、また縦仕
切板45と縦仕切板(分散板)46とで室79が形成し
てある。分散板44には流入口としての分散孔49が、
分散板46には流出口としての分散孔77がそれぞれ複
数形成してある。また室79の上方には、孔38が形成
してあり、改質ガス取出し口28に連通している。
【0045】これにより、第1PROX層12からの改
質ガスは、混合孔37を通って室59に流入し、室59
から分散孔49を通って均一に流出し、CO除去触媒1
5内を円周方向に通過し、縦仕切板46の分散孔77を
通過し、室79内から排出孔38を通り改質ガス取出し
口28から流出する。
【0046】改質ガスの取出し口28は、固体高分子型
燃料電池(図示せず)の燃料ガス供給管等に接続され、
改質ガスの取出し口28から、水素を主体とした改質ガ
ス(燃料ガス)が固体高分子型燃料電池の燃料極側に供
給される。また、改質ガスの取出し口28からの改質ガ
スをバーナ18に導き燃料に用いてもよい。
【0047】次に、改質器2の動作について説明する。 (1)始動時 まず、図1に示す水の供給口20から改質用水を供給
し、バーナ18を点火し、改質器2の内部を加熱する。
バーナ18での燃焼は、火炎による輻射熱で伝熱隔壁1
4を加熱し、また燃焼排ガスが伝熱隔壁14と第1筒体
61の間を通過して燃焼排ガスの取出し口24から排気
されることにより、原料ガスの改質触媒層8への導入部
分と、改質触媒層8と、予熱層51と、水加熱路34と
を内側より加熱する。
【0048】水は、所定温度に加熱されたら連結管25
を通り、原料ガスの供給口26より供給された原料ガス
と混合され加熱路69を下降し、下部で折り返して上昇
する。
【0049】このように、バーナ18の燃焼により、比
較的短時間で改質器2の起動に必要な温度や水蒸気を得
ることができる。また、バーナ18の燃焼排ガスを伝熱
隔壁14と第1筒体61の間に通過させることにより、
燃焼排ガス中に含まれる熱を吸収して排出でき、有効に
利用して効率を向上することができる。
【0050】原料ガスは、都市ガス等の炭化水素系燃料
であり、供給口26から供給されると、水蒸気とともに
第5筒体65と第7筒体67の間の加熱路69を通り、
予熱層51に送られる。その間に加熱路69では、加熱
路69に接するシフト層10とPROX層12の温度が
低いことから、水蒸気や原料ガスはシフト層10とPR
OX層12を加熱する。
【0051】原料ガスが予熱層51に入ると、予熱層5
1内に充填されている充填物はバーナ18からの熱によ
り加熱されていることから、原料ガスはその熱を吸収
し、改質反応に必要な所定の温度以上に加熱されて改質
触媒層8内に進入する。また、予熱層51は温度の低い
原料ガスや水蒸気が順次供給されることから、この入口
付近において温度を低く抑えられる。改質触媒層8に進
入した原料ガスは、例えばメタンガスの場合次の反応で
改質される。
【0052】CH+HO → CO+3H 改質触媒層8における改質反応は吸熱反応であることか
ら、バーナ18の燃焼熱を吸収して反応が進行する。具
体的には、バーナ18の燃焼排ガスが伝熱隔壁14と改
質触媒層8の間の排気通路80を通過するときに、燃焼
排ガスの熱が改質触媒層8に吸熱され、改質触媒層8で
は温度上昇を伴いながら改質反応が行なわれる。改質ガ
スは反応がほぼ平衡になると、改質触媒層8の下部から
出て、下端で反転して通路50内に進入する。
【0053】通路50の内部を改質ガスは上昇して、改
質触媒層8との間で熱交換がされる。また通路50の上
端は、比較的温度が低い原料ガスや水蒸気が流入する予
熱層51に接しており、これによりガスの温度がより低
下され、CO変成反応に適した温度で上部から出て反転
してシフト層10内に進入する。
【0054】シフト層10では次のようなCO変成反応
が行われる。
【0055】CO+HO → CO+H シフト層10でのCO変成反応は発熱反応であるので、
改質ガスはシフト層10を通過するに従って温度が上昇
する。
【0056】シフト層10の下部から出た改質ガスは、
下端で反転し室54で空気供給口32から空気が供給さ
れ、空気と混合孔36を通り混合されて室55に流入す
る。図2に示す室55から、分散板41に設けられた分
散孔47を通って、第1PROX層12のCO除去触媒
15内を通過し、CO選択酸化反応が行なわれる。
【0057】改質ガスと空気は、混合用孔36で所定の
速度で流通されることにより混合され、しかも分散板4
1に設けられた分散孔47により均一に第1PROX層
12を周方向に流れるためCO除去触媒15と十分接触
でき、かつ接触長さが長くとれ、CO除去触媒15中に
おいて十分な反応が行われる。
【0058】第1PROX層12では、次のような反応
が行われる。
【0059】2CO+O → 2CO 改質ガスは第1PROX層12をほぼ一周した時点で、
分散板43に設けられた分散孔48を通って室57に流
入し、空気供給口30から所定量の空気が供給され、空
気ととともに、混合孔37を通って室59内に流入す
る。改質ガスと空気とは混合孔37で所定の速度で流通
させることにより混合され、混合された状態で分散板4
4の分散孔49から均一に第2PROX層13内に流入
する。
【0060】第2PROX層13では、第1PROX層
12と同様、改質ガスと空気が周方向へ移動し、その間
反応が進行して改質ガスのCO選択酸化反応がおこなわ
れる。改質ガスが第2PROX層13をほぼ一周したな
ら、排出孔38を通り、改質ガス取出し口28から取り
出される。
【0061】更に、シフト層10と第1PROX層12
の間に、加熱路69が形成されていることから、始動時
は水蒸気からの熱により反応に必要な温度を得るまでの
時間が短縮される。 (2)定常運転時 各反応部分での温度が所定の温度に達し、定常状態に達
すると、供給口20から供給された水は水加熱路34で
加熱されるとともに、更に加熱路69にてシフト層10
と第1PROX層12の反応熱を吸収し蒸発する。これ
により、発熱反応を行ない温度が上昇するシフト層10
と第1PROX層12の温度が抑制され、水の気化熱に
よって所定温度に保持できる。
【0062】また改質用の水は加熱路69にてシフト層
10と第1PROX層12の熱で加熱されて気体となる
ため、バーナ18の燃料消費量を絞り、加熱して水蒸気
を生成するための燃料を節約できる。原料ガスは、加熱
路69にて加熱された水蒸気とともに予熱層51を介し
て改質触媒層8に進入する。
【0063】前述したようにバーナ18によりすでに予
熱層51内は加熱されており、原料ガスと水蒸気は予熱
層51で更に加熱されることから、改質触媒層8に必要
な温度まで原料ガスの温度を上昇させるための予熱装置
等を別途設ける必要がなく、熱効率を高めることができ
る。また、原料ガスを予め高温にして供給しないことか
ら、予熱層51の入口付近の温度、例えば通路50の出
口温度を低下させることができ、改質触媒層8の反応温
度より低い温度で反応を行なわせるシフト層10を通路
50を介して改質触媒層8に連続して接続させることが
できる。
【0064】予熱層51で加熱された原料ガスは、改質
触媒層8内を下降し、さらに昇温して改質反応され改質
触媒層8の下部より流出する。改質触媒層8の下部から
流出した比較的高温の改質ガスは、通路50の内部を上
昇し、改質触媒層8と熱交換を行ない温度が低下する。
つまり改質ガスは通路50内を上昇するに従い熱が吸収
され、温度が低下する。
【0065】したがって、改質触媒層8の前段に予熱層
51を設け、この予熱層51の入口と通路50の出口を
接近して構成したことにより、予熱層51に原料ガスが
導入されて、予熱層51の温度、ひいては通路50の出
口温度上昇が抑制されることとなり、はじめてシフト層
10が連続して構成できる。
【0066】通路50でCO変成反応に適した温度まで
降温した改質ガスは、上部からシフト層10に進入し、
改質ガスに含まれるCOが二酸化炭素に変成される。こ
の反応は発熱反応であるが、加熱路69との熱交換によ
り、CO選択酸化反応に適した温度まで降温するため
し、次の第1PROX層12に進入することが出来る。
この段階での改質ガスには、COが0.5%程度含まれ
ている。
【0067】また前述したように、通路50とシフト層
10との間には断熱材53が充填されていることから、
通路50の熱を遮断し、通路50での熱が直接伝わって
シフト層10を加熱することはなく、シフト層10の温
度を所定の温度に保持できる。
【0068】更に、シフト層10の外周に設けられた加
熱路69が、湿り水蒸気を気化させるという、いわば内
部にボイラ部を一体に組みこむこととなり、バーナ18
による燃焼熱を低減でき、かつシフト層10や第1PR
OX層12を気化熱により冷却し、シフト層10と第1
PROX層12を所定の温度に抑制することができるた
め、シフト層10では、CO転化率が上昇でき、第1P
ROX層12では、好ましくない副反応であるメタネー
ション反応、および逆シフト反応を抑制することができ
る。またこのようにシフト層10と第1PROX層12
での反応熱および顕熱を吸収できるので、熱効率を向上
できる。
【0069】更に、シフト層10や第1PROX層12
等を冷却する場合に、冷却流体としては、燃焼用空気、
気体もしくは液体の改質用水、原料ガス等、あるいはこ
れらの複数の組み合わせを利用してもよい。例えば、加
熱路69に燃焼用の空気を流通させる場合は、加熱路6
9を燃焼用空気専用の通路とし、あるいは加熱路69の
通路を分割して燃焼用の空気を通し、改質用水、原料ガ
ス等はこれら通路とは別途通路を設け、改質器2の内部
に導入させるようにする。
【0070】加熱路69内に送る水蒸気量を調整するこ
とにより、加熱路69内における冷却熱量を増減でき、
反応上重要なシフト層10や第1PROX層12等の温
度を所定値に保持することができる。
【0071】シフト層10から出た改質ガスは、空気の
供給口30、32からの空気と室55、59に流入する
際、混合孔36、37により所定の速度で流通されて混
合されるので撹拌装置等を設置することなく混合でき、
かつCO除去触媒15等が周方向に設けられているの
で、通過中に十分な反応がなされる。これにより、CO
除去触媒層における局部的な高酸素領域の発生を防止
し、不必要な水素の酸化を防ぎ、水素のロスを抑制する
ことができる。
【0072】第2PROX層13での反応が終了した改
質ガスは、例えば水素75%、メタン5%、二酸化炭素
19%、窒素1%、一酸化炭素10ppm以下を含むガ
スとして、改質ガスの取出し口28から取出される。
【0073】このように、シフト層10を通過した改質
ガスは空気と確実に混合され、しかも触媒内を周方向に
移動することから、改質ガスのCOと空気との反応が非
常に良く行なわれる。
【0074】更に前段に第1PROX層12、後段に第
2PROX層13を設け、複数段で酸化反応を起こさせ
ることとしたので、CO選択酸化反応用に供給される空
気供給量を必要最小限にでき、COを選択的に酸化反応
させて酸化剤ガスの過剰供給による水素の消費量を大幅
に減少させることができる。
【0075】得られる改質ガスは、一酸化炭素濃度が1
0ppm以下であるので、固体高分子型燃料電池に供給
し、固体高分子型燃料電池の燃料ガスとして使用するこ
とができる。
【0076】尚、CO除去器は、上記構成に限るもので
はなく、以下に示すような構成でもよい。
【0077】図5に示すように仕切板41、仕切板42
および仕切板43の組み合わせからなる副混合室9を複
数設け、CO除去触媒15を周方向に複数に分割しても
よい。仕切板41、43には、複数の分散孔47、48
を設け、仕切板42には所定の速度で流通させる混合孔
7を形成し、仕切板42の上流側に空気を供給する空気
供給口30を設ける。すると、各副混合室9で、空気の
供給量を調整し、かつ混合孔7により混合でき、仕切板
41、43から均一に改質ガスが流出、流入されるの
で、効率のよい触媒作用と、空気の供給を適確にし、不
必要な水素の消費を低減できる。
【0078】また、図6に示すように混合孔7を中心方
向に向けて開口してもよい。このようにすると混合孔7
から噴出した混合ガスが内側の壁面に当接し、拡散混合
され、CO除去触媒15に流入される。
【0079】また、図7に示すようにCO除去器を構成
してもよい。これは、縦方向に一対の仕切板5を設け、
これらによりCO除去触媒15を仕切り、上流側の仕切
板5の下方に流通孔を設け、仕切板5の間に空気供給管
30を接続し、下流側の仕切板5の上方に所定の速度で
流通させる混合孔7を設ける。また、CO除去触媒15
の上面と下面には、複数の分散孔47を有する分散板1
1が仕切板31や33との間に若干の隙間をもって取り
付けてある。
【0080】この例では、改質ガスは、CO除去触媒1
5内を上方から下方へ流通し、上流側の仕切板5の下方
に設けられた孔を通って仕切板5の間に流入し、ここで
空気が空気供給口30から所定量混入され、下流側の仕
切板5の上方に設けられた混合孔7を通ってCO除去触
媒15の上方に流入する。混合孔7を通る際、所定の速
度で流通させることにより改質ガスと空気とが混合さ
れ、また分散板11によりCO除去触媒15内に分散し
て混合ガスが流入する。一対の仕切板5を複数設けるこ
とにより、このような流れが、順次周方向に繰り返され
る。
【0081】このようにすると、改質ガス等の通過面積
を分割し、縮小できることから、空気等の濃度差を小さ
くし、過剰空気による水素の消費を防止し、効率よくC
O選択酸化反応を行わせることができる。尚、改質ガス
を下方から上方に向けて流通させても、上から下、次の
CO除去触媒15では下から上へと交互に改質ガス等を
流通させてもよい。また、CO除去触媒15を上下に分
割し、分割した部分に周方向に延びる仕切板を上下に設
けるとともに流入口と流出口とを設けて混合部を形成
し、混合部にて酸化剤ガスとして供給された空気と改質
ガスとを混合させ、下流側のCO除去触媒に流入させる
ようにしてもよい。すると、より正確な流量、濃度等の
制御が可能となる。更に、上記混合部を2以上設けても
よい。
【0082】また、下側の分散板11と仕切板31との
間に空気供給口30を設け、下側の流通口を所定の径と
した混合孔としてもよい。このように構成すると、下側
の混合孔からガスが流出すると、流出ガスが対向する仕
切板5に当接して効率よく混合される。
【0083】更に、以上述べた、異なる形式のCO除去
器を組み合わせて、CO除去器を縦方向、あるいは外周
方向に複数積層して、それぞれのCO除去器を直列に連
続させて構成してもよい。また、上記CO除去触媒はハ
ニカム構造であることが好ましいが、これに限るもので
はない。
【0084】尚、上記例では、改質器にCO除去器を設
けたが、本発明は、これに限るものではない。CO変成
触媒とCO除去触媒を組み合わせたり、CO除去触媒装
置単独とし、COを低減させるCO除去器を構成しても
よい。この場合は、別途改質器等をかかる装置に接続さ
せて用いることとする。
【0085】
【発明の効果】本発明のCO除去器によれば、次のよう
な効果が得られる。
【0086】CO除去触媒の内部にガスを周方向に流通
させることとしたので、酸化剤ガスと改質ガスの混合ガ
スをCO除去触媒に十分に接触させることができる。混
合ガスが通過する断面積を狭くできるので、改質ガスと
酸化ガスとの混合を確実、かつ少ない容積で行わせて小
型化を図ることができる。
【0087】改質ガスに混合する酸化剤ガスとしての空
気(酸素)の量を必要最小限に設定し、それを十分に撹
拌してCO除去触媒層内に均一に流通させることができ
るので、CO除去触媒層における反応を確実、かつ無駄
なく行なわせることができ、水素生成効率を上昇させる
ことができる。
【0088】改質ガスの一酸化炭素の濃度を所定値以下
に低減できることから、固体高分子型燃料電池の水素を
供給する改質器として使用し、小型、高効率の燃料電池
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる単管円筒式改質器の概略構成を
示す縦断面図である。
【図2】本発明にかかるCO除去器を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明にかかる単管円筒式改質器のA−A線横
断面図である。
【図4】本発明にかかるCO除去器を示す断面図であ
る。
【図5】本発明にかかるCO除去器の他の例を示す断面
図である。
【図6】本発明にかかるCO除去器の他の例を示す断面
図である。
【図7】本発明にかかるCO除去器の他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 改質器 3 CO除去器 4 閉塞羽根 5、42、45 縦仕切板 6 筒体群 7、36、37 混合孔 8 改質触媒層 9 副混合室 10 CO変成触媒層(シフト層) 11、41、43、44、46 分散板 12 第1CO除去触媒層(第1PROX層) 13 第2CO除去触媒層(第2PROX層) 14 伝熱隔壁(輻射熱) 15、17 CO除去触媒 16 バーナ取付台 18 バーナ 20 水供給口 24 燃焼排ガスの取出し口 25 連結管 26 原料ガスの供給口 27 原料ガスの供給路 28 改質ガスの取出し口 30、32 PROX用空気の供給口 31、33、35、 仕切板 34 水加熱路 38 排出孔 47、48、49、77 分散孔 50 通路 51 予熱層 53 断熱材 54、55、57、59、79 室 61〜68 第1〜第8筒体 69 加熱路 71、73 底板 80 排気通路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改質器により生成した、水素を主成分と
    する一酸化炭素を含む燃料ガスを酸化剤ガスとともにC
    O除去触媒に通し、前記酸化剤ガスと前記一酸化炭素と
    を反応させて該一酸化炭素を減少させるCO除去器にお
    いて、 前記CO除去触媒を周状の収容容器に収容し、該収容容
    器に前記酸化剤ガスと前記燃料ガスの混合ガスを周方向
    に沿って流動させることを特徴としたCO除去器。
  2. 【請求項2】 前記収容容器内に前記CO除去触媒を区
    切る縦仕切板を設けるとともに、該縦仕切板を挟んで流
    入口と流出口とを設け、前記流入口から前記混合ガスを
    流入させ、前記収容容器内を周方向に沿ってほぼ一周さ
    せた後、前記流出口より前記混合ガスを流出させること
    を特徴とした請求項1に記載のCO除去器。
  3. 【請求項3】 少なくとも請求項1または2に記載のC
    O除去器と、請求項1または2に記載のCO除去器とを
    組み合わせ、前記酸化剤ガスと前記一酸化炭素との反応
    をそれぞれのCO除去器において行わせるよう直列に接
    続したことを特徴とするCO除去器。
  4. 【請求項4】 前記組み合わされたCO除去器の間に、
    前記燃料ガスと前記酸化剤ガスが所定の速度で同時に通
    過する所定の径の混合孔を設けたことを特徴とする請求
    項3に記載のCO除去器。
  5. 【請求項5】 改質器により生成した、水素を主成分と
    する一酸化炭素を含む燃料ガスを酸化剤ガスとともにC
    O除去触媒に通し、前記酸化剤ガスと前記一酸化炭素と
    を反応させて該一酸化炭素を減少させるCO除去器にお
    いて、 前記CO除去触媒を周状の収容容器に収容し、該収容容
    器に縦仕切板を複数設け、前記酸化剤ガスと前記燃料ガ
    スの混合ガスを前記縦仕切板で区画された前記CO除去
    触媒に前記収容容器の軸方向に流動させることを特徴と
    したCO除去器。
  6. 【請求項6】 前記縦仕切板で仕切られた前記CO除去
    触媒を挟んで上下にそれぞれ流入口と流出口とを設け、
    前記流入口から前記混合ガスを流入させ、前記CO除去
    触媒を縦方向に流動させて前記流出口より流出させるこ
    とを特徴とした請求項5に記載のCO除去器。
  7. 【請求項7】 前記酸化剤ガスと前記燃料ガスとを撹拌
    混合し、混合されたガスを前記流入口から前記CO除去
    触媒に流入させる混合部を前記流入口の手前に設けたこ
    とを特徴とする請求項2または6に記載のCO除去器。
  8. 【請求項8】 前記混合部は、第1混合室と、該第1混
    合室に連通した第2混合室とからなり、前記第1混合室
    には流入した前記燃料ガスに前記酸化剤ガスを供給する
    酸化剤ガスの供給口を設け、かつ前記第1混合室と前記
    第2混合室とを、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスを所定
    の速度で同時に通過させて混合する所定の径の混合孔を
    設けて連通したことを特徴とする請求項7に記載のCO
    除去器。
  9. 【請求項9】 前記混合部を前記CO除去触媒内に複数
    設け、各混合部において前記燃料ガスに前記酸化剤ガス
    を混合させることを特徴とした請求項7または8に記載
    のCO除去器。
  10. 【請求項10】 前記混合孔の流出方向を壁面に向け、
    該混合孔から流出された前記ガスが前記壁面に当接して
    分散されるように形成したことを特徴とした請求項4、
    8のいずれか1項に記載のCO除去器。
  11. 【請求項11】 前記混合孔は、1つであることを特徴
    とした請求項4、8、10のいずれか1項に記載のCO
    除去器。
  12. 【請求項12】 前記収容容器の上部に前記CO除去触
    媒に向け、前記収容容器の上部と前記CO除去触媒との
    間に形成される間隙を遮断する閉塞羽根を設けたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のCO除
    去器。
  13. 【請求項13】 前記流入口と流出口の少なくとも一方
    を、前記混合ガスが該混合ガスの流通方向に対する垂直
    面内で均一な状態を保持して前記CO除去触媒を通過す
    るよう複数の開口孔に形成したことを特徴とする請求項
    2、6〜9のいずれか1項に記載のCO除去器。
  14. 【請求項14】 前記CO除去触媒は、ハニカム構造で
    あることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に
    記載のCO除去器。
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