JP2002292990A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JP2002292990A JP2001097442A JP2001097442A JP2002292990A JP 2002292990 A JP2002292990 A JP 2002292990A JP 2001097442 A JP2001097442 A JP 2001097442A JP 2001097442 A JP2001097442 A JP 2001097442A JP 2002292990 A JP2002292990 A JP 2002292990A
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Minoru Tsuchida
実 土田
Nobuhiro Kubota
展弘 久保田
Senichi Yoshizawa
泉一 吉澤
Fumikazu Tatsuhashi
史一 辰橋
Kazushige Katagiri
和繁 片桐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像鮮明性の低下、濃度低下、色調変化など
の記録画像劣化の防止に優れた効果を有するインクジェ
ット記録用紙。 【解決手段】 基材上にインク受容層を設けたインクジ
ェット記録用紙において、インク受容層は、少なくとも
アクリルアミド、アルコキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸エステル、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの4種類の単
量体を含み、さらにジメチルアクリルアミド、N−イソ
プロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミドの中から選択される1種類
以上の単量体を含む合計5成分以上を単量体成分とした
共重合体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のインクジェ
ット記録方式の機器で使用される記録用紙材料に関する
もので、更に詳しくは、画像鮮明性低下、濃度低下、色
調変化等の記録画像劣化現象が生じにくいインクジェッ
ト記録用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、記録の鮮
明さ、音の静かさ、カラー化の容易さ等の特徴を有する
ため、近年その普及はますます増大している。インクジ
ェットプリンターは、インクの乾燥によるジェットノズ
ルのつまりを防止するため、乾燥しにくいインクを使用
する必要がある。この特性を有するインクとして一般に
は、結着剤、染料、溶媒、添加剤等を水に溶解または分
散した水溶性のインクが使用されている。しかし、水溶
性インクを使用して記録用紙上に形成した文字、画像等
は、耐光性という観点からみると顔料系の油性インクに
よる印刷物や銀塩写真のそれには残念ながら劣っている
のが現状である。近年、インクジェットプリンターが安
価になり、身近になるにしたがい、その鮮明性や色彩
性、画像保存性などに対する要求は次第に高く、厳しく
なる一方である。従って、これら画像の保存環境による
記録画像劣化をより防止することが今やインクジェット
記録用紙に高く要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この現状を鑑み、イン
クジェット記録用紙の保存環境による記録画像劣化の防
止が検討されてきており、例えば、インク受容層に種々
の媒染剤を添加することによって保存環境性による記録
画像劣化を防止するという多くの提案がされている。し
かしながら、これらの媒染剤添加では効果が十分でない
ばかりか、一般に、画像鮮明性の低下などの弊害の方が
大きい。しかし、このような強力な媒染剤などの添加に
より保存環境による記録画像劣化の防止効果に比べて、
画像鮮明性の低下などの弊害の方が大きいことが懸念さ
れるものの、現状でのアプローチは依然として添加剤に
よるものが中心であり、記録画像劣化防止効果を有する
樹脂組成物からの検討はあまり行われていない。
【0004】また、一般的なインクジェット記録用紙
は、室内環境下における記録画像劣化防止の検討が行わ
れているものの、耐光性を考慮に入れた高温高湿度下に
おいての検討は未だ不十分であり、満足のいく記録画像
劣化防止効果を有するものは得られていない。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、画像保存性、即ち、特に高温高湿度下におけ
る画像鮮明性の低下、濃度低下、色調変化などの記録画
像劣化防止に優れた効果を有するインクジェット記録用
紙を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、インク受容
層に使用する樹脂組成物について種々の検討を重ねた結
果、特定の水溶性樹脂組成物をインクジェット記録用紙
のインク受容層に使用することによって、極めて効果的
に、高温高湿度下における画像鮮明性低下、濃度低下、
色調変化などの記録画像劣化が防止されることを見いだ
し、本発明の完成に至った。本発明のインクジェット記
録用紙は、基材上にインク受容層を設けたインクジェッ
ト記録用紙において、少なくともアクリルアミド、アル
コキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸エステル、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートの4種類の単量体を含み、さらにジメ
チルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
ダイアセトンアクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミドの中から選択される1種類以上の単量体を含む合
計5成分以上を単量体成分とした共重合体を含有するイ
ンク受容層を有することを特徴とするものである。ここ
で、共重合体中、ジメチルアクリルアミド、N−イソプ
ロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミドの合計の含有量は、20〜6
0重量%であることが望ましい。また、インク受容層は
複数層形成することができる。その際、最も外側に形成
されているインク受容層は顔料を含有し、前記共重合体
と該顔料の配合割合が、重量比で5:95〜30:70
であることが望ましい。また、最も外側に形成されてい
るインク受容層中に、コロイダルシリカまたはコロイダ
ルアルミナを含有させて光沢度調整層とすることが望ま
しい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録用紙
は、基材上にインク受容層を塗布法等の積層手段により
設けてなる層構成であり、インク受容層は2層あるいは
3層以上あってもよい。インク受容層の最表面は、鏡面
光沢度を調整して所望の光沢度を有するインク受容層、
つまり光沢度調整層であってもよい。なお、インク受容
層が複数層からなる場合は、少なくとも何れか1層に本
発明における共重合体が含有されていればよい。
【0008】[基材]本発明に用いられるインク受容層
が塗設される基材は、LBKP、NBKP等の化学パル
プ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CM
P、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ、等
の木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バイン
ダおよびサイズ剤や定着剤、歩留り向上剤、紙力増強剤
等の通常抄紙に使用されている各種添加剤を必要に応じ
て用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイ
ヤ抄紙機等の各種装置で製造された原紙、さらに原紙
に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスや
アンカーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート
層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の
塗工紙も含まれる。このような原紙および塗工紙にその
ままインク受容層を設けても良いし、平坦化をコントロ
ールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、
ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良
い。
【0009】また、基材としては、上記原紙上にポリオ
レフィン樹脂層を設けても良いし、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、ポリ
ウレタン等の合成樹脂やこれらの混合物のフィルム材
や、これらの合成樹脂を繊維化して成形した媒体材も用
いることができる。
【0010】[インク受容層] ・バインダ樹脂 本発明のインクジェット記録用紙では、バインダ樹脂と
して特定の共重合体を含有するインク受容層を少なくと
も1層有する。係る特定の共重合体とは、アクリルアミ
ド、アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸エステル、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレートの4種類の単量体と、さらに
ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ダイアセトンアクリルアミド、メタクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタク
リルアミドの中から選択される1種類以上を含む合計5
成分以上を単量体成分とした共重合体である。
【0011】アクリルアミドは水溶性および分散性に優
れたバインダ樹脂とするために必要な成分の1つであ
り、顔料の混和性の維持にも効果を有するものである。
【0012】アルコキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレートは、共重合体の水溶性および透明性を
付与すると考えられる。アルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレートとしては、特に限定されるも
のではないが、ジメトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ジエトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ジプロポキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0013】これらの化合物においては、ポリエチレン
グリコール部位の分子量が200〜2000のものが好
ましい。該分子量が2000よりも大きくなると、合成
した共重合体の水溶性が悪化しワックス状となるため画
像の鮮明性に悪影響をおよぼしてしまう。また、この分
子量が200よりも小さいと共重合体自体の強度が弱く
なり、層強度の低下を生じるおそれがある。分子量は5
00〜1500のものがより好ましい。よって、アルコ
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートとし
ては、特に、ジメトキシポリエチレングリコール#10
00(メタ)アクリレート、ジエトキシポリエチレング
リコール#1000(メタ)アクリレート、ジプロポキ
シポリエチレングリコール#1000(メタ)アクリレ
ートが最適である。
【0014】ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
も同様に共重合体に透明性を付与すると考えられる。ヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、特に
限定されるものではないが、1−ヒドロキシメチル(メ
タ)アクリレート、1−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これ
らの化合物の中で、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートが水溶性の度合いおよび透明性の点で最も好適
である。
【0015】(メタ)アクリル酸エステルは、高温高湿
度下における記録画像劣化の防止効果があると考えられ
る。(メタ)アクリル酸エステルとしては、エステル部
位の置換基が、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロオクチル基等の
シクロアルキル基が挙げられるが、中でもシクロアルキ
ル基であることが好ましい。
【0016】当該共重合体は、その単量体として、上記
アクリルアミド、アルコキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸エステル、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの4種類の単
量体を必須成分として含み、さらに、ジメチルアクリル
アミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド、ダイアセトンア
クリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミドの中から
選択される1種類以上を単量体として含む。これらの単
量体を含有する共重合体であることにより、透明性の高
い水溶性アクリル樹脂が得られ、インク受容層に含有す
ることで画像保存性、特に高温高湿度下における画像鮮
明性や濃度の低下を抑えることができ、色調変化の少な
いなどの記録画像劣化防止に優れた効果を発揮する。
【0017】本発明の目的を十分達成するための各共重
合成分の共重合比は、アクリルアミドは2〜7%重量%
が好ましく、さらには3〜5重量%、最も好適なのは
3.5〜4.5重量%である。アルコキシポリエチレング
リコール(メタ)アクリレーは5〜65重量%、さらに
は7〜60重量%、最も好適なのは20〜45重量%で
ある。(メタ)アクリル酸エステルは5〜25重量%、
さらには7〜22重量%、7〜15%重量が最も好適で
ある。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートは5〜
55重量%、最も好適なのは20〜40重量%である。
また、ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアク
リルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド、ダイアセトンアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミドから選択された1種以上の合計は20〜
60重量%、好ましくは25〜55重量%、さらに好ま
しくは25〜45重量%である。
【0018】共重合体の調製は、一般的な公知の装置を
用いて行うことができ、各々の単量体成分を重合溶媒に
溶解し、ここに重合開始剤を添加し、60〜100℃、
好ましくは80〜90℃に加熱することにより、重量平
均分子量が数千〜100000、好ましくは10000
〜20000の共重合体を調製する。加熱温度が低すぎ
る場合には、重量平均分子量が非常に大きくなり、イン
ク吸収性等の悪影響をおよぼし、高すぎる場合には、正
常な重合反応が起こらず、副生成物が生じてしまう。
【0019】前記重合溶媒としては、水、アルコール、
水溶性ケトンおよびこれらの混合溶媒が挙げられ、水/
アルコールの混合溶媒が好ましく、特に水/イソプロパ
ノールが好適である。また、これらの混合比は、水/ア
ルコールの重量比で4/1〜1/1が好ましく、さらに
は2/1が好適である。
【0020】前記重合開始剤としては、公知の水溶性ア
クリル樹脂のラジカル重合開始剤を使用することができ
る。具体的には、2,2'−アゾビス−イソブチロニトリ
ル、2,2'−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、
1,1'−アゾビス−1−シクロヘキサンカルボニトリ
ル、ジメチル−2,2'−アゾビスイソブチレート、2,
2'−アゾビス−(2−アミジノプロパン)−2塩酸塩
等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、デカノ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、こ
はく酸パーオキサイド等の過酸化物系開始剤が挙げられ
る。これらの重合開始剤の半減期温度は、60〜90℃
が好ましく、さらには、65〜80℃が好適である。
【0021】さらに、インク受容層に含有されるバイン
ダ樹脂として、本発明の共重合体に水溶性または水分散
性樹脂を併用できる。例えば、ポリビニルアルコール、
酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル
変性ポリビニルアルコール等;無水マレイン酸樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテック
ス;アクリル系エステルおよびメタクリル酸エステルの
重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラ
テックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂
等の水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレ
タン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アルキッド樹
脂等の合成樹脂系接着剤が挙げられ、1種以上で使用さ
れる。
【0022】・顔料 本発明に用いられる原紙およびインク受容層には、公知
の顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸ア
ルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、ス
チレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチ
ックピグメント、アクリル系プラスチックセグメント、
ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン
樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0023】上記の中でもインク受容層に主成分として
含有する白色顔料としては、インクジェットインクの乾
燥性や吸収性などが優れていることから、多孔性無機顔
料が好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔質炭酸マ
グネシウム、多孔質アルミナ等が挙げられる。これらの
中で、本発明では印刷品質と保存安定性(耐水性、耐摩
耗性、耐光性、耐環境ガス性、室内保存性、直射日光に
対する保存性)の両方を満足する、比表面積200〜6
00g/m2程度の沈降タイプおよびゲルタイプの多孔
性非晶質シリカを使用することが好適である。最も外側
に形成されているインク受容層を光沢度調整層とする場
合には、顔料としてコロイダルシリカまたはコロイダル
アルミナを用いることが最も好適である。インク受容層
において、バインダ樹脂と顔料の配合割合は5:95〜
50:50であることが好ましく、さらに10:90か
ら35:65が好適である。また、インク受容層が光沢
度調整層である場合は5:95〜30:70、特に5:
95〜20:80が好ましい。バインダ樹脂が5重量%
未満であると、バインダ樹脂の接着力不足のために層破
壊を生じ、50重量%よりも多くなるとインク吸収性、
インク乾燥性等が悪くなり画像記録品位の低下を生じる
という問題がある。
【0024】・添加剤 インク受容層には、画像の耐光性および諸特性を向上さ
せるために、水溶性の2価以上の金属塩化合物を添加す
ることができる。具体的には、塩化マグネシウム、塩化
カルシウム、塩化バリウム、塩化スズ、塩化鉛、硫酸マ
グネシウム、硫酸カリウム、塩素酸マグネシウム、リン
酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、硝酸バリウム、硝
酸カルシウム等が挙げられる。これらの金属塩の含有量
は、インク受容層の総固形分に対して1.0〜40.0重
量%が好ましく、さらには5.0〜20.0重量%が好適
である。また、その他の添加剤として、顔料分散剤、増
粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発砲
剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿
潤紙力増強剤等を必要に応じて適宣配合することもでき
る。
【0025】・インク受容層の形成 インク受容層の形成は、層を形成するための材料を水ま
たは適当な溶媒中に溶解もしくは分散させて調製した塗
工液を、各種ブレードコータ、ロールコータ、エアーナ
イフコータ、バーコータ、ロッドブレードコータ、ショ
ートドウェルコータ、サイズプレス等の各種装置をオン
マシンあるいはオフマシンで適宣使用して、基材上に塗
布して形成する。
【0026】インク受容層の塗布量としては、一層当た
り、5〜20g/m2が好適である。また、基材上に第
1インク受容層を積層し、この第1インク受容層の上に
第2インク受容層を積層する場合、第1インク受容層の
塗布量は5〜30g/m2が好ましく、特に5〜20g
/m2が好ましい。また、第2インク受容層の塗布量は
5〜15g/m2が好ましく、特に5〜10g/m2が好
ましい。かかる範囲より塗布量が少ないとインク吸収性
や定着性が十分得られない場合があり、多いと生産性の
低下やコストアップを招く。特に、第2インク受容層の
塗布量が15g/m2を超えて多いと、第2インク受容
層中をインクが通過することが困難になり、滲みを生じ
て画像の鮮明性が損なわれる場合がある。このように積
層するインク受容層の数によってインクの受容層の塗布
量をコントロールすることが好ましい。また、インク受
容層の塗工後にはマシンカレンダー、TGカレンダー、
スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー
を用いて仕上げても良い。
【0027】上記インク受容層を複数設ける場合におい
て、表面側のインク受容層に鏡面光沢度が10以上の光
沢度を付与し、光沢度調整層として設けることができ
る。その際、上記共重合体を光沢度調整層に含有した本
発明のインクジェット記録用紙によれば、従来のものに
比べて光沢度が向上し、さらにインクの吸収性が損なわ
れることなく、記録用紙の耐水性の向上という効果も得
ることができる。光沢度は、塗工方法、乾燥方法、組成
等を調整することによって付与でき、無光沢から強光沢
までの任意の光沢度に調整できる。最も外側に形成する
インク受容層を光沢度調整層とする場合も、所定の材料
を溶解する水またはアルコール等の適当な溶媒中に分散
させて塗工液を調製し、インク受容層と同様な操作によ
り、インク受容層上に塗布して光沢度調整層を形成すれ
ばよい。光沢度調整層においても、この塗布量が15g
/m2よりも多いとインクが通過することが困難にな
り、滲みを生じて画像の鮮明性が損なわれる場合があ
る。塗工後にマシンカレンダー、TGカレンダー、スー
パーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダーを用
いて仕上げても良い。
【0028】
【実施例】次に、本発明に基づく実施例と、比較例とを
示し、本発明の効果をより明らかにする。 1.本発明および比較例の共重合体の調製 表1に示す組成(重量%)の共重合体1〜16を以下の
溶液重合法にしたがい調製した。 (1)1リットルの4つ口フラスコに水溶性溶媒(重合
溶媒)を仕込み、攪拌装置、温度計、冷却管、滴下ビン
をセットして反応温度まで昇温した。 (2)表1に示す共重合成分を重合開始剤(AIBN:
アゾビスイソブチロニトリル、共重合成分に対し5重量
%)とともに上記(1)と同じ溶媒に混合し、溶解し
た。 (3)上記(1)の溶媒を攪拌しているところに上記
(2)の混合物を2時間かけて連続滴下し、滴下終了
後、さらに4時間加熱攪拌し反応を行った。 (4)反応終了後、反応混合物を減圧蒸留し、重合溶媒
を除去して共重合体の固形物を得た (5)得られた共重合体を表1、2に示した溶解用溶媒
によって、表1、2に示した固形分濃度(重量%)の樹
脂溶液に調製し、インクジェット記録用紙におけるバイ
ンダ樹脂とした。尚、表1、2における共重合成分比率
は、1Hフーリエ変換核磁気共鳴スペクトルによる置換
基のピーク強度の比較により求めた。また、重量平均分
子量はTHF溶解液としてゲル浸透クロマトグラフィ法
により決定した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】2.インクジェット記録用紙の作製 坪量80g/m2の上質紙からなる基材の片面に、表3
に示す配合のインク受容層の材料を水に溶解・分散した
塗液を塗布・乾燥することによってインク受容層を設け
た。次いで、表3に示す光沢度調整層の配合の材料を水
に分散ないし溶解した塗液を上記インク受容層上に塗布
・乾燥することによって光沢度調整層を積層して、実施
例1〜11及び比較例1〜6のインクジェット記録用紙
を製造した。塗布量はいずれの層も乾燥後塗布量で10
g/m2とした。
【0032】
【表3】
【0033】3.インクジェット記録用紙の諸特性評価 上記インクジェット記録用紙に、市販のインクジェット
プリンタ(セイコーエプソン社製:PM−770C)を
使用してシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色
のカラーパッチやSICD画像などの評価対象物を印刷
した。SICD画像としては、高精細カラーデジタル標
準画像で、ISO/JIS−SICD(JIS X92
01−1995に準拠)のN1ポートレート画像および
N3果物かご画像を用いた。何れも良好な印字画像が得
られた。これらの画像を用いて、下記に示すような方法
で印字濃度、60度鏡面光沢度、耐光性、画像耐湿性、
耐環境ガス性の評価を行い、その結果を表4に示した。
【0034】
【表4】
【0035】印字濃度は、分光光度計(グレタグマクベ
ス社製:SPM50)を用いて、各色の反射濃度を測定
し、画像印字濃度特性を評価した。測定数値2.00以
上を○、1.75〜1.99を△、1.75未満を×で示
した。光沢度は、JIS Z8741に規定される測定
法に準じて、各色部分の60度鏡面光沢度を測定した。
測定数値50以上を○、40〜50を△、40未満を×
で示した。耐光性試験は、キセノンウエザオメータ(ア
トラス社製:Ci5000)を使用して、ブラックパネ
ル温度63℃、相対湿度50%、340nm紫外線照射
強度0.35W/m2の条件で、30kJ/m2の暴露試
験を行った。画像の変退色を分光光度計(グレタクマク
ベス社製:SPM50)で各色の濃度を測定し、最も濃
度の低い色の濃度残存率90%以上を○、濃度残存率8
0〜90%を△、濃度残存率80%未満を×で評価し
た。画像耐湿性は、各色を印字したサンプルを40℃・
85%の高温高湿度条件に3昼夜放置し、各色の濃色化
と輪郭の滲み具合から、判断した。濃色化、輪郭の滲み
が全くないものを○、若干程度の滲みがあるものを△、
濃色化、輪郭の滲みがはっきりと認めらるものを×で評
価した。耐環境ガス性試験は、オゾンウェザーメータ
(スガ試験機社製:OMS−H)を使用して、オゾン濃
度10ppm、温度25℃、湿度60%の条件で24時
間暴露試験を行った。画像の変退色について分光光度計
(グレタグマクベス社製:SPM50)で各色の濃度を
測定し、最も濃度の低い色の濃度残存率90%以上を
○、濃度残存率80〜90%を△、濃度残存率80%未
満を×で評価した。
【0036】表4から明らかなように、本発明に基づく
各実施例のインクジェット記録用紙は、優れたインク吸
収性、耐光性、画像耐湿特性、耐環境ガス性を有してい
るのに対して、各比較例のインクジェット記録用紙は、
耐光性、画像耐湿特性、耐環境ガス性等が劣るものであ
った。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、良
好なインク吸収性により滲みのない鮮明な画像が得られ
る優れたインクジェット記録特性を有し、かつ優れた耐
光性を有するインクジェット記録用紙が得られる。加え
て、本発明においては、記録特性を高温高湿度下に長時
間放置しても画像の変色や褐色を生じないという耐湿性
も発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 展弘 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所洋紙事業部内 (72)発明者 吉澤 泉一 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所洋紙事業部内 (72)発明者 辰橋 史一 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所洋紙事業部内 (72)発明者 片桐 和繁 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所洋紙事業部内 Fターム(参考) 2H086 BA01 BA16 BA21 BA33 BA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にインク受容層を設けたインクジ
    ェット記録用紙において、 少なくともアクリルアミド、アルコキシポリエチレング
    リコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸エ
    ステル、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの4
    種類の単量体を含み、 さらにジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアク
    リルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
    アミド、ダイアセトンアクリルアミド、メタクリルアミ
    ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
    タクリルアミドの中から選択される1種類以上の単量体
    を含む合計5成分以上を単量体成分とした共重合体を含
    有するインク受容層を有することを特徴とするインクジ
    ェット記録用紙。
  2. 【請求項2】 前記共重合体中、ジメチルアクリルアミ
    ド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチ
    ルアミノプロピルアクリルアミド、ダイアセトンアクリ
    ルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリル
    アミド、N−メチロールメタクリルアミドの合計の含有
    量は、20〜60重量%であることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 前記インク受容層が複数層形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録用紙。
  4. 【請求項4】 最も外側に形成されているインク受容層
    は顔料を含有し、前記共重合体と該顔料の配合割合は、
    重量比で5:95〜30:70であることを特徴とする
    請求項3に記載のインクジェット記録用紙。
  5. 【請求項5】 最も外側に形成されているインク受容層
    中に、コロイダルシリカまたはコロイダルアルミナが含
    有されていることを特徴とする請求項3または4に記載
    のインクジェット記録用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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