JP2002292967A - 印刷装置および印刷制御装置 - Google Patents

印刷装置および印刷制御装置

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JP2002292967A
JP2002292967A JP2001100708A JP2001100708A JP2002292967A JP 2002292967 A JP2002292967 A JP 2002292967A JP 2001100708 A JP2001100708 A JP 2001100708A JP 2001100708 A JP2001100708 A JP 2001100708A JP 2002292967 A JP2002292967 A JP 2002292967A
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command
duty
platen
control amount
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JP2001100708A
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English (en)
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Hisanori Nakajima
久典 中島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置のファームウェアをアップデートす
ることなく、新たな印刷媒体に対応したプラテンギャッ
プの調節を行なえるようにする。また、プラテンギャッ
プを、印刷媒体の厚さ以外の要因をも加味して自動調節
する。 【解決手段】 アプリケーション110から描画コマン
ドを受け付けたプリンタドライバ120は、印刷Dut
y算出部でラスタデータに基づいて印刷Dutyを算出
する。ユーザインタフェース部126は、用紙種類に対
応してプラテンギャップ制御量の基準量を設定する。印
刷コマンド生成部125は、このプラテンギャップ制御
量の基準量と印刷Dutyとに基づいて制御量を設定す
る。そして、制御量をパラメータとしたプラテンギャッ
プ調節コマンドを印刷装置20に送る。印刷装置20
は、制御量と湿度等の周辺環境とに基づいてプラテンギ
ャップを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラテンと印字ヘ
ッドとのギャップを調節する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ等の印刷装置に
おいては、印字ヘッドと印刷用紙等の印刷媒体との距離
が近すぎると、印字ヘッドが印刷媒体上に吹き付けられ
たばかりのインクに接触してしまう、いわゆるヘッドこ
すれが起き、印刷媒体が汚れてしまうおそれがある。一
方で、印字ヘッドと印刷媒体との距離が遠すぎると、吐
出したインクが空中で拡散等してしまい印刷品質が低下
してしまうおそれがある。このため、インクジェットプ
リンタは、印刷媒体の厚さに対応してプラテンと印字ヘ
ッドとの距離を調節する機構が設けられている。この機
構は、印刷制御装置からの指示に基づいて、印刷媒体の
種類に応じて印字ヘッドの位置を移動させることによっ
て、プラテンと印字ヘッドとの距離を調節するものであ
る。ここで、印字ヘッドを移動させる度合いを制御量と
称するものとする。そして、制御量が大きいほど、プラ
テンと印字ヘッドとの距離が大きくなるものとする。
【0003】ところで、印刷制御装置から、印刷装置に
対し、記録媒体に応じてプラテンと印字ヘッドとの距離
(プラテンギャップ)を調節する指示を送るために、従
来は、あらかじめ特定の制御量が定められたコマンドを
複数種類定義しておき、用紙種類と対応付けている。例
えば、制御量0.5mmのプラテンギャップ調節コマン
ドAを定義し、用紙1に対応させておく。また、制御量
0.9mmのプラテンギャップ調節コマンドBを定義
し、用紙2に対応させておく。そして、印刷制御装置
は、印刷実行に先立ち、ユーザから用紙種類情報を受け
付け、その用紙種類に対応したプラテンギャップ調節コ
マンドを印刷装置に送る。印刷装置は、このコマンドに
したがってプラテンギャップを調節した上で印刷を実行
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法は、印刷媒
体の種類ごとに、そのおおよその厚さが既知であるた
め、制御量が定められたプラテンギャップ調節コマンド
を用紙種類に対応付けてプラテンギャップを調節するよ
うにしている。
【0005】しかし、この方法では、未定義の印刷媒体
が出現し、あらかじめ定義されているプラテンギャップ
調節コマンドでは対応できない厚さである場合には、あ
らたにこの印刷媒体に対応した制御量を定めたプラテン
ギャップ調節コマンドを定義しなければならない。この
ため、印刷制御装置および印刷装置の双方に、このコマ
ンドのインタフェースを追加しなければならない。一般
に、印刷制御装置にコマンドのインタフェースを追加す
るためには、プリンタドライバを更新すれば足りるため
のに比べ、印刷装置にコマンドのインタフェースを追加
するためには印刷装置のファームウェアをアップデート
する必要があるため、よりユーザの負担が大きいといえ
る。このため、印刷装置のファームウェアをアップデー
トすることなく、新たな印刷媒体に対応したプラテンギ
ャップの調節を行なえるようにする技術の開発が望まれ
ている。
【0006】また、プラテンギャップの最適値は、印刷
媒体の厚さのみならず、他の要因にも左右されると考え
られる。例えば、印刷密度が高い場合には、インクの吐
出量が増え、印刷媒体の湿り具合も大きくなるため、よ
りプラテンギャップを大きくする必要があると考えられ
る。また、印刷媒体の湿り具合は印刷装置の環境条件、
例えば、湿度、温度にも影響を受けると考えられる。
【0007】本発明の目的は、印刷装置のファームウェ
アをアップデートすることなく、新たな印刷媒体に対応
したプラテンギャップの調節を行なえるようにすること
にある。
【0008】また、本発明の別目的は、プラテンギャッ
プを、印刷媒体の厚さ以外の要因をも加味して調節する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、印字ヘッドとプラテンとの距離を
調節する機構を備える印刷装置において、印刷制御装置
から印字ヘッドとプラテンとの距離を調節するための調
節コマンドを受け付ける手段と、受け付けた調節コマン
ドを解釈して、印字ヘッドとプラテンとの距離を調節す
る機構を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
調節する距離の度合いを示す制御量をパラメータとした
調節コマンドに基づいて、印字ヘッドとプラテンとの距
離が当該制御量に対応するように前記機構を制御するこ
とを特徴とする印刷装置が提供される。
【0010】この印刷装置は、プラテンギャップの制御
量を直接パラメータとして受け付けることができるた
め、ファームウェアをアップデータすることなく新たな
印刷媒体に対応することができる。また、この印刷装置
は、湿度を取得する手段をさらに備え、前記制御手段
は、印字ヘッドとプラテンとの距離が、前記パラメータ
と取得した湿度とによって定められる制御量に対応する
ように前記機構を制御することを特徴とすることができ
る。
【0011】これにより、印刷環境、例えば、湿度に応
じてプラテンギャップを調節することができる。
【0012】また、上記課題を解決するため本発明によ
れば、印字ヘッドとプラテンとの距離を調節する機構を
備える印刷装置に印刷コマンドを出力する印刷制御装置
において、印刷に係る印刷媒体種類の選択を受け付ける
手段と、印刷媒体種類と、調節する印字ヘッドとプラテ
ンとの距離の度合いを示す制御量とを関連付けて記憶す
る記憶手段と、印字ヘッドとプラテンとの距離を調節す
るための調節コマンドを出力するコマンド出力手段とを
備え、前記コマンド出力手段は、選択された印刷媒体種
類と関連付けられた制御量をパラメータとして前記調節
コマンドを出力することを特徴とする印刷制御装置が提
供される。
【0013】この印刷制御装置は、印刷媒体に対応付け
られたプラテンギャップの制御量を直接パラメータとし
て出力することができる。また、この印刷制御装置は、
印刷Dutyを算出する手段をさらに備え、前記コマン
ド出力手段は、前記選択された印刷媒体種類と関連付け
られた制御量と算出した印刷Dutyとによって定めら
れる制御量をパラメータとして前記調節コマンドを出力
することを特徴とすることができる。
【0014】これにより、印刷Dutyを加味してプラ
テンギャップを調節することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態
である印刷システムの概略構成図である。
【0016】図示するように、本実施形態の印刷システ
ムは、印刷制御装置10とインクジェット式の印刷装置
20とを備えて構成される。
【0017】印刷制御装置10は、例えば、図2に示す
ような各種プログラムを実行するためのCPU(Centra
l Processing Unit)11、データおよびプログラム等
を一時的に記憶するためのRAM(Random Access Memo
ry)12、各種データ、各種プログラム等があらかじめ
不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)
13および接続された印刷装置30等の周辺装置とのデ
ータの送受信をつかさどるインタフェース14を具備す
る情報処理装置、例えば、パーソナルコンピュータを用
いることができる。すなわち、パーソナルコンピュータ
等の情報処理装置は、RAM12に読み込んだプログラ
ム等をCPU11が実行し、所定の処理を行うことで、
印刷制御装置10として機能することができる。このた
めのプログラムは、例えば、CD−ROM等の可搬型の
記録媒体に記録することで流通させることができる。そ
して、この記録媒体を、後述するメディア読取装置33
で読み取ることにより、情報処理装置にプログラムをイ
ンストールすることができる。また、例えば、インター
ネット等のコンピュータネットワークを介してインスト
ールすることもできる。
【0018】また、本図において、印刷制御装置10に
は、カラーディスプレイ等の表示装置31、マウス、キ
ーボード等の入力装置32、CD−ROM等の記録媒体
からプログラム、データ等を読み取るメディア読取装置
33、および、内蔵または外付けの補助記憶装置34が
接続されている。
【0019】図1において、印刷制御装置10上には、
アプリケーション110と、プリンタドライバ120と
が構築される。
【0020】アプリケーション110は、例えば、グラ
フィック処理、ワードプロセッサ等の所定の目的ために
開発されたプログラムである。アプリケーション110
は、ユーザから印刷命令を受け付けると、印刷命令に係
る描画コマンドをプリンタドライバ120に送信する処
理を印刷制御装置10に実行させる。このとき、印刷制
御装置10を制御するオペレーティングシステムを介し
て送信するようにしてもよい。ここで、描画コマンド
は、あらかじオペレーティングシステム等の仕様で定め
られた図形の描画命令、文字列の描画命令等から構成さ
れる。
【0021】プリンタドライバ120は、描画コマンド
を受け付け、印刷装置30を制御する印刷コマンドに変
換して出力する処理を印刷制御装置10に実行させるた
めのプログラムである。プリンタドライバ120は、描
画コマンドスプール処理部121、ラスタライズ部12
2、ハーフトーン処理部123、印刷Duty算出部1
24、印刷コマンド生成部125およびユーザインタフ
ェース部126を備えて構成される。
【0022】描画コマンドスプール処理部121は、ア
プリケーション110またはオペレーティングシステム
から描画コマンドを受け付け、スプールファイルとして
一時的に記憶する。
【0023】ラスタライズ部122は、スプールファイ
ルを読み込んで、描画コマンドを、RGB(R:赤、
G:緑、B:青)の3色それぞれについて、ドットの集
合体であるラスタデータに変換する。1ページ分のラス
タデータはサイズが大きくなるため、この処理はバンド
単位で行なわれる。
【0024】ハーフトーン処理部123は、バンド単位
で変換されたラスタデータのRGB3色を、例えば、C
MYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、
K:ブラック)の4色に変換し、さらに、4色のドット
で、中間調を表現するためのハーフトーン処理を行な
う。なお、変換する色は4色に限られない。例えば、L
C(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)を加えた
6色とすることができる。
【0025】印刷Duty算出部124は、ハーフトー
ン処理の結果に基づいて、インクを吐出するドットの数
をカウントし、1バンド中の全ドット数との比率(Du
ty)を算出する。
【0026】印刷コマンド生成部118は、CMYKデ
ータおよびユーザインタフェース部126が受け付けた
ユーザからの印刷設定情報に基づいて、印刷装置30を
制御するための印刷コマンドを生成する。
【0027】ユーザインタフェース部126は、印刷実
行に先立ち、印刷媒体の種類、印刷品質等の印刷の仕上
がりに関する情報をユーザから受け付ける。
【0028】図3は、このときに表示装置31に表示さ
せる印刷設定画面500の一例を説明するための図であ
る。本図において、印刷設定画面500は、用紙種類選
択欄500a、用紙サイズ選択欄500b、インク選択
欄500c、印刷品質指定欄500d、印刷部数指定欄
500e、キャンセルボタン500fおよび印刷実行ボ
タン500gを備えている。
【0029】印刷装置20は、図1に示すように、印刷
制御装置10から印刷コマンドを受け付ける印刷コマン
ド受付部21と、インクを吐出する印刷ヘッド、プラテ
ン、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを駆動するキャリ
ッジ駆動機構、紙送り機構、および、印刷媒体の給排紙
処理を行なう給排紙機構などからなるプリンタエンジン
部22と、印刷データに応じた印刷媒体への印刷を行な
うようにプリンタエンジン部22を制御するコントロー
ラ部23と、印刷装置20の印刷環境を測定するための
センサ、例えば湿度センサ24とを有する。
【0030】プリンタエンジン部22は、印刷ヘッドの
インク吐出面からプラテンまでの距離(プラテンギャッ
プ:PG)を調節するプラテンギャップ(PG)調節部
22aを有している。図4は、プリンタエンジン部22
の一部およびセンサ24を示す概観図である。
【0031】図4(a)に示すように、印刷媒体201
は、プラテン202上に支持され、図示していない紙送
りおよび給排紙機構により、矢印の方向に送られる。印
刷ヘッド203は、キャリッジ204により保持され
る。キャリッジ204は、図示していないキャリッジ駆
動機構により、キャリッジレール205上を移動する。
【0032】また、キャリッジ204は、図4(b)に
示すように、キャリッジレール205上を移動するため
のキャリッジ本体2041と、印刷ヘッド203を保持
するための印刷ヘッド装着部2042とを備える。
【0033】印刷ヘッド装着部2042は、引き上げバ
ネ2043により、キャリッジ本体2041に吊り下げ
られており、また、位置調節カム2044により、その
上下方向の位置が調節可能となっている。位置調節カム
2044は、カム駆動ギア2045に連結されている。
カム駆動ギア2045は、図示していない他のギアと連
結して回転するように構成されている。
【0034】コントローラ部23は、印刷コマンド受付
部21が、PG調節コマンドを受け付けると、そのコマ
ンドを解釈してPG調節部22aに調節指示を送る。P
G調節部22aは、この指示にしたがい、カム駆動ギア
2045を回転させることにより、位置調節カム204
4を駆動する。これによりプラテンギャップを調節す
る。
【0035】本実施形態において、PG調節コマンド
は、プラテンギャップの制御値を直接指示することがで
きるように定義されている。すなわち、プリンタドライ
バ120の印刷コマンド生成部125は、例えば、設定
するプラテンギャップの制御量をパラメータに持つPG
調節コマンドを発行することができるようになってい
る。そして、印刷装置20は、このコマンドを印刷コマ
ンド受付部21で受け付け、コントローラ部23で解釈
できるようになっている。コントローラ部23は、制御
値設定コマンドに含まれる制御量パラメータにしたがっ
てPG調節部22aに調節指示を送る。
【0036】例えば、PG調節コマンドに含まれる制御
量パラメータが1.2であれば、プラテンギャップの制
御量が1.2mmになるように印刷ヘッド装着部204
2の位置を調節する。
【0037】このように、直接的に制御量を指定できる
コマンドを定義したことで、制御量ごとにコマンドを定
義する必要がなくなる。したがって、未定義の用紙種類
に対応する場合には、次に説明するように、プリンタド
ライバ120を更新すれば足り、印刷装置20の印刷コ
マンド受付部21およびコントローラ部23を変更する
必要がなくなる。
【0038】本実施形態において、プリンタドライバ1
20の印刷コマンド生成部125は、ユーザインタフェ
ース部126が受け付けた印刷設定情報に含まれる用紙
種類に応じてプラテンギャップの制御量の基準量を設定
する。基準量の設定は、例えば、図5に示すような、プ
リンタドライバ120内等に設けられた用紙種類−PG
制御量対応テーブル600を参照して行なう。本テーブ
ルには、用紙種類と、PG制御量の基準量とが対応付け
られて記録されている。未定義の用紙種類を追加する場
合には、プリンタドライバ120が参照する本テーブル
を書き換えることにより対応することができる。
【0039】次に、上記構成の印刷システムの印刷処理
について説明する。図6は、このときの動作を説明する
ためのフロー図である。
【0040】アプリケーション110実行中に、ユーザ
から印刷命令を受け付けると、プリンタドライバ120
のユーザインタフェース部126は、表示装置31に、
図3に示した印刷設定画面500を表示させて、ユーザ
から印刷設定情報を受け付ける(S101)。そして、
用紙種類−PG制御量対応テーブル600を参照して、
用紙種類500aで選択された用紙種類に対応付けられ
たプラテンギャップ制御量の基準量を取得する(S10
2)。
【0041】プリンタドライバ120の描画コマンドス
プール処理部121は、印刷設定画面500で、印刷実
行ボタン500gのクリックを受け付けると、アプリケ
ーション110が生成した描画コマンドをスプールファ
イルとして、例えば補助記憶装置34に一時的に記憶す
る(S103)。
【0042】次に、ラスタライズ部122は、スプール
ファイルを読み込んで、バンド単位で、RGBラスタデ
ータに変換する(S104)。
【0043】ハーフトーン処理部123は、RGBラス
タデータを、例えば、色変換対応表を参照して、CMY
Kデータに変換する(S105)。そして、誤差拡散法
等を用いてハーフトーン処理を行なう(S106)。こ
のハーフトーン処理の結果、各ドットについて、インク
吐出のオンオフが定められる。
【0044】印刷Duty算出部124は、処理に係る
バンドに含まれる、インク吐出がオンのドット数をカウ
ントし、バンドに含まれる全ドットの数との比率(Du
ty)を算出する(S107)。
【0045】そして、印刷コマンド生成部125は、C
MYKデータを印刷コマンドに変換して出力する処理
(S108)を行なう。このとき、実際に印刷すべき内
容に関する印刷コマンドに先立ち、プラテンギャップを
調節するための印刷コマンドを出力する。すなわち、本
実施形態においては、バンドごとに、プラテンギャップ
を調節して印刷を行なうようにする。
【0046】この処理について説明する。
【0047】まず、印刷コマンド生成部125は、処理
S102で取得した、プラテンギャップ制御量の基準値
と、処理S107で算出したDutyとから、プラテン
ギャップ制御量を決定する。プラテンギャップの制御量
の決定方法は、限定されないが、例えば、プラテンギャ
ップ制御量の基準値にDutyに所定の係数、例えば、
0.5を乗じた値を加えることにより求めることができ
る。すなわち、Dutyが大きく、インク吐出量が多い
バンドは、用紙の湿り具合も大きくなることから、プラ
テンギャップの制御量を大きくするようにしている。
【0048】そして、PG調節コマンドを、決定したプ
ラテンギャップ制御量をパラメータとして、印刷装置2
0の印刷コマンド受付部21に送信する。
【0049】このPG調節コマンドを送信後、描画コマ
ンドに基づいて生成した実際に印刷すべき内容に関する
1バンド分の印刷コマンドを印刷装置20の印刷コマン
ド受付部21に送信する。
【0050】そして、処理すべきバンドが残っているか
を調べ(S109)、バンドが残っている場合には、ラ
スタデータ作成処理(S104)以降の処理を繰り返
す。
【0051】次に、PG調節コマンドを受信した印刷装
置の処理について説明する。印刷コマンド受付部21が
受信したPG調節コマンドは、コントローラ部23で解
釈される。
【0052】コントローラ部23は、PG調節コマンド
のパラメータに基づいて、PG調節部22aにプラテン
ギャップの調節指示を送る。このとき、印刷時の環境条
件によって、プラテンギャップの制御量をさらに調節す
るようにすることができる。
【0053】例えば、印刷ヘッド203付近の湿度が高
ければ、その分、インクが乾きにくくなるため、よりプ
ラテンギャップを大きめにとる必要があると考えられ
る。このため、コントローラ部23は、印刷ヘッド20
3付近に設けられた湿度センサ24から湿度を取得す
る。そして、例えば、湿度が所定の値以上であれば、パ
ラメータで指示されたプラテンギャップ制御量にさらに
所定の制御量を加えた値をPG調節部22aに送るよう
にする。あるいは、湿度とプラテンギャップとの関係を
定めたテーブルをコントローラ部23内に用意してお
き、このテーブルを参照してプラテンギャップ制御量を
調節するようにしてもよい。
【0054】もちろん、考慮する環境条件は、湿度に限
られない。例えば、温度を考慮してプラテンギャップを
調節するようにしてもよい。
【0055】そして、PG調節部22aは、送られたプ
ラテンギャップ制御量に基づいてプラテンギャップを調
節する。印刷装置30は、このプラテンギャップで1バ
ンド分の印刷を行なう。次のバンドは、新たに送られる
PG調節コマンド等に基づいてプラテンギャップを調節
して、印刷を行なう。
【0056】このように、プラテンギャップを調節する
ことにより、安定的にヘッドこすれのない印刷結果をユ
ーザに提供することができるようになる。
【0057】上記の実施形態では、ドットのオンオフを
カウントして、バンドごとにプラテンギャップの調節を
行なう方法について説明した。次に、本発明の第2の実
施形態として、描画コマンドに基づいて、ページ単位で
プラテンギャップの調節を行なう方法について説明す
る。
【0058】図7は、第2の実施形態の印刷システムの
概略構成図である。図1と同じ機能部には同じ符号を付
している。
【0059】本図において、印刷制御装置10上には、
アプリケーション110と、プリンタドライバ420と
が構築される。プリンタドライバ420は、描画コマン
ドスプール処理部121、印刷Duty見積部421、
ラスタライズ部122、ハーフトーン処理部123、印
刷コマンド生成部125およびユーザインタフェース部
126を備えて構成される。
【0060】印刷Duty見積部421は、1ページ分
の描画コマンドに基づいて、ページ単位のDutyを見
積もる。具体的には、印刷に係る記録媒体を、例えば、
RAM12上に仮想的に生成し、細かなセルに分割す
る。そして、描画コマンドによって描かれる図形、文字
等が通過するセルの数をカウントする。そして、分割し
た全セルに対する比率を算出し、得られた値を印刷Du
tyと見積もる。なお、この印刷Duty見積処理は、
ラスタライズ部122が、描画コマンドをラスタデータ
に変換する処理を行なう際に行なうようにしてもよい。
【0061】ラスタライズ部122、ハーフトーン処理
部123は、前述と同様の処理を行う。
【0062】印刷コマンド生成部125は、プラテンギ
ャップ制御量の基準値と、見積もった印刷Dutyとか
ら、ページごとにプラテンギャップの制御量を決定す
る。そして、PG調節コマンドを、決定したプラテンギ
ャップ制御量をパラメータとして、実際に印刷すべき内
容に関する印刷コマンドに先立ち、印刷装置20の印刷
コマンド受付部21に送信する。
【0063】以降の印刷装置20の処理は、前述と同様
である。
【0064】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、印刷装
置のファームウェアをアップデートすることなく、新た
な印刷媒体に対応したプラテンギャップの調節を行なえ
る。また、本発明によれば、プラテンギャップを、印刷
媒体の厚さ以外の要因をも加味して自動調節することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態である印刷システムの概
略構成を説明するためのブロック図である。
【図2】は、印刷制御装置10の構成の一例を説明する
ためのブロック図である。
【図3】は、印刷設定画面500の一例を説明するため
の図である。
【図4】は、プリンタエンジン部22の一部およびセン
サ24を示す概観図である。
【図5】は、用紙種類−PG制御量対応テーブル600
を説明するための模式図である。
【図6】は、刷システムの印刷処理について説明するた
めのフロー図である。
【図7】は、本発明の第2の実施形態である印刷システ
ムの概略構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10…印刷制御装置 11…CPU 12…RAM 13…ROM 14…インタフェース 20…印刷装置 21…印刷コマンド受付部 22…プリンタエンジン部 23…コントローラ部 31…表示装置 32…入力装置 33…メディア読取装置 34…補助記憶装置 110…アプリケーション 120…プリンタドライバ 121…描画コマンドスプール処理部 122…ラスタライズ部 123…ハーフトーン処理部 124…印刷Duty算出部 125…印刷コマンド生成部 126…ユーザインタフェース部 420…プリンタドライバ 421…印刷Duty見積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA16 EB13 EB29 EB31 EB45 EC06 HA07 HA12 HA37 2C064 CC04 CC05 DD02 DD05 DD14 5B021 AA01 BB01 NN00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドとプラテンとの距離を調節する
    機構を備える印刷装置において、 印刷制御装置から印字ヘッドとプラテンとの距離を調節
    するための調節コマンドを受け付ける手段と、 受け付けた調節コマンドを解釈して、印字ヘッドとプラ
    テンとの距離を調節する機構を制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、調節する距離の度合いを示す制御量を
    パラメータとした調節コマンドに基づいて、印字ヘッド
    とプラテンとの距離が当該制御量に対応するように前記
    機構を制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の印刷装置において、 湿度を取得する手段をさらに備え、 前記制御手段は、印字ヘッドとプラテンとの距離が、前
    記パラメータと取得した湿度とによって定められる制御
    量に対応するように前記機構を制御することを特徴とす
    る印刷装置。
  3. 【請求項3】印字ヘッドとプラテンとの距離を調節する
    機構を備える印刷装置に印刷コマンドを出力する印刷制
    御装置において、 印刷に係る印刷媒体種類の選択を受け付ける手段と、 印刷媒体種類と、調節する印字ヘッドとプラテンとの距
    離の度合いを示す制御量とを関連付けて記憶する記憶手
    段と、 印字ヘッドとプラテンとの距離を調節するための調節コ
    マンドを出力するコマンド出力手段とを備え、 前記コマンド出力手段は、選択された印刷媒体種類と関
    連付けられた制御量をパラメータとして前記調節コマン
    ドを出力することを特徴とする印刷制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の印刷制御装置において、 印刷Dutyを算出する手段をさらに備え、 前記コマンド出力手段は、前記選択された印刷媒体種類
    と関連付けられた制御量と算出した印刷Dutyとによ
    って定められる制御量をパラメータとして前記調節コマ
    ンドを出力することを特徴とする印刷制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の印刷制御装置において、 前記印刷Dutyを算出する手段は、 印刷に係る画像のラスタデータに含まれる印刷すべきド
    ット数をカウントし、当該ラスタデータが含む全ドット
    数との比率を印刷Dutyとすることを特徴とする印刷
    制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の印刷制御装置において、 前記印刷Dutyを算出する手段は、バンドごとに印刷
    Dutyを算出し、 前記コマンド出力手段は、バンドごとに前記調節コマン
    ドを出力することを特徴とする印刷制御装置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の印刷制御装置において、 前記印刷Dutyを算出する手段は、 印刷に係る画像の描画データに基づいて、印刷媒体上に
    当該描画データが描く領域を仮定して、この領域の大き
    さと印刷媒体の大きさとの比率を印刷Dutyとするこ
    とを特徴とする印刷制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の印刷制御装置において、 前記印刷Dutyを算出する手段は、ページごとに印刷
    Dutyを算出し、 前記コマンド出力手段は、ページごとに前記調節コマン
    ドを出力することを特徴とする印刷制御装置。
  9. 【請求項9】請求項4、5、6、7および8のいずれか
    一項に記載の印刷制御装置において、 前記コマンド出力手段は、算出された印刷Dutyが大
    きいほど、制御量を大きくすることを特徴とする印刷制
    御装置。
  10. 【請求項10】印字ヘッドとプラテンとの距離を調節す
    る機構を備える印刷装置に印刷コマンドを出力する処理
    を情報処理装置に実行させるためのプログラムであっ
    て、 印刷に係る印刷媒体種類の選択を受け付ける処理と、 印刷媒体種類と、調節する印字ヘッドとプラテンとの距
    離の度合いを示す制御量とが関連付けられたテーブルを
    参照する処理と、 選択された印刷媒体種類と関連付けられた制御量をパラ
    メータとして、印字ヘッドとプラテンとの距離を調節す
    るための調節コマンドを出力する処理とを情報処理装置
    に実行させるためのプログラム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のプログラムにおい
    て、 印刷Dutyを算出する処理をさらに情報処理装置に実
    行させ、 前記コマンド出力処理は、前記選択された印刷媒体種類
    と関連付けられた制御量と算出した印刷Dutyとによ
    って定められる制御量をパラメータとして前記調節コマ
    ンドを出力することを特徴とするプログラム。
  12. 【請求項12】請求項10または11に記載のプログラ
    ムを記録した情報処理装置読取可能な記録媒体。
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