JP2002292539A - 工具交換装置における清掃装置 - Google Patents

工具交換装置における清掃装置

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JP2002292539A
JP2002292539A JP2001095787A JP2001095787A JP2002292539A JP 2002292539 A JP2002292539 A JP 2002292539A JP 2001095787 A JP2001095787 A JP 2001095787A JP 2001095787 A JP2001095787 A JP 2001095787A JP 2002292539 A JP2002292539 A JP 2002292539A
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arm
tool
shaft
casing
fluid
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JP2001095787A
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Kazuteru Kuriki
一輝 栗木
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング11に対して回動及び往復動可能
に支持されたアーム軸25の先端部に、主軸2及び工具
マガジン5の各々に配置した工具ホルダ7を把持するた
めの交換アーム10を取り付けて成る工具交換装置6に
おいて、交換アーム10とアーム軸25との付け根部全
体に満遍なく圧縮空気をかけて確実に清掃できるように
する。 【解決手段】 流体供給源に連通し、且つアーム軸25
より外周側を囲繞するエアポケット部48と、このエア
ポケット部48に連通して交換アーム10に向かって圧
縮空気を噴出するフレキシブル管73とが備わるケーシ
ング45を、ハウジング11の先端面に固定し、ケーシ
ング45には、前記付け根部に向かって圧縮空気を放出
する放出口50を設け、エアポケット部48に連通させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械における
主軸と工具マガジンとの間で、交換アームにて工具交換
を実行する工具交換装置において、前記交換アームを清
掃する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の工作機械において
は、主軸の先端部に工具ホルダを装着するに際して、当
該主軸の先端部と工具ホルダとの間に切粉を噛んでいる
と、工具の刃先に振れが生じて加工精度が低下したり、
工具ホルダが落下したりするというように、工具ホルダ
を適切に装着できないため、これらの箇所を工具交換の
たびに清掃するのが一般的である。
【0003】この種の工作機械における工具交換装置で
は、ハウジング等の適宜箇所に配置したクーラント液等
の流体供給系に複数のフレキシブルな連通管を分岐させ
て接続し、一方の連通管の開口端(ノズル)を前記交換
アームの把持部方向に向けたり、他方の連通管のノズル
を工具交換装置の下端面に向けたりして、各ノズルから
噴出させた流体(クーラント液)にて、前記交換アーム
の把持部や、前記交換アームとその支持軸(アーム軸)
との付け根部等に付着した切粉を除去するようにしてい
た(特開2000−52185号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の構
成では、ノズルを工具交換装置の下端面に向けた1本の
連通管のみが、前記交換アームと前記アーム軸との付け
根部に流体をかけるように設定されていたから、これで
は前記交換アームに流体をかけ得る範囲が限られて、前
記付け根部全体に満遍なく流体をかけることができず、
前記付け根部の一部に切粉が残り易かった。
【0005】この状態の交換アームにて工具交換をする
と、前記交換アームの把持部は十分に清掃していたとし
ても、その付け根部に付いていた切粉が、前記交換アー
ムの回転等により前記工具ホルダのテーパ部等に移動し
て付着することがある。この場合、前記切粉を噛み込ん
で前記主軸に対する前記工具ホルダの装着位置がずれる
ることになるから、結局、加工精度の低下や工具ホルダ
の落下等のおそれを完全に解消することができなかっ
た。
【0006】また、前記1本の連通管は、ノズルを工具
交換装置の下端面に向けて流体を上向きに噴出していた
から、当該流体にて切粉が上方に運ばれて、前記アーム
軸とこれを支持するハウジングとの隙間に入り込み、前
記アーム軸が故障するというおそれもあった。
【0007】前記付け根部に付着した切粉を確実に除去
するには、流体をかける範囲がオーバーラップするよう
に、かなりの本数の連通管を配置しなければならない。
この場合は、部品点数が増加するとともに配管等も複雑
となり、製造コストが嵩んでしまうのであった。
【0008】そこで、本発明は、以上の問題を解消した
工具交換装置における清掃装置を提供することを技術的
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明に係る清掃装置は、ハウジング
に対して回動及び往復動可能に支持されたアーム軸の先
端部に、主軸及び工具マガジンの各々に配置した工具ホ
ルダを把持するための交換アームを取り付けて成る工具
交換装置において、流体供給源に連通し、且つ前記アー
ム軸より外周側を囲繞する流体通路と、この流体通路に
連通して前記交換アームに向かって流体を噴出する連通
管とが備わる流体供給手段を、前記ハウジングの先端面
に固定し、前記流体供給手段には、前記ハウジングの先
端面と対峙する前記交換アームに向かって流体を放出す
る放出口を前記流体通路と連通させたものである。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の記載
において、前記流体供給手段は、少なくとも前記アーム
軸を囲むようにした略中空状のケーシングにて構成し、
該ケーシングの内部空間を前記流体通路として前記流体
供給源に連通するように構成し、このケーシングには、
前記連通管を、当該ケーシングの内部空間に連通するよ
うに取り付ける一方、前記放出口を、前記アーム軸と交
換アームとの付け根部又はその近傍に流体を放出するよ
うに環状に形成したものである。
【0011】さらに、請求項3の発明は、請求項1また
は2の記載において、前記連通管は、曲げ可能な蛇腹状
のフレキシブル管とし、このフレキシブル管を、待機位
置にある交換アームの把持部と対峙するように、前記ケ
ーシングに連結したものである。
【0012】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、流体通路
に供給された流体は、流体供給手段の放出口から、交換
アームとアーム軸との付け根部に向かって噴出し、この
付け根部に当たって半径方向外向きに吹き付くから、こ
の流体の圧力によって、前記付け根部や前記交換アーム
の長手方向中途部等に付着していた切粉等を除去するこ
とができる。ここで、前記流体供給手段に備わる連通管
を前記交換アームの把持部に向けておくと、連通管から
噴出した流体の圧力によって、前記把持部に付着してい
た切粉等が除去できるから、前記交換アーム上の切粉等
を確実に取り除くことができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明をより
具体化したものである。このように構成すると、流体供
給源が流体供給手段としてのケーシングの内部空間に連
通する一方、当該内部空間が、連通管と放出口とに連通
しているから、本発明に係る清掃装置を、部品点数が少
なくて配管等も簡単な構造にでき、製造コストを抑える
ことができる。
【0014】前記放出口は、前記ケーシングにおいて前
記付け根部又はその近傍に流体を放出するように環状に
形成されているから、前記付け根部全体に向かって流体
を満遍なく噴出させて、この箇所に付着していた切粉等
をより確実に除去することができる。
【0015】また、請求項3の発明によると、前記連通
管としてのフレキシブル管を、曲げ可能で蛇腹状に構成
し、待機位置にある交換アームの把持部と対峙するよう
に前記ケーシングに連結しているから、前記交換アーム
が前記工具ホルダを把持する工具交換位置にある場合
に、前記フレキシブル管が前記工具ホルダの把持を妨げ
ることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を、工具交換装置が備わるマシニングセンタに適用し
た場合の図面(図1〜図8)に基づいて説明する。
【0017】図1〜図7は本発明の第1実施形態を示し
ている。図1に示すように、第1実施形態のマシニング
センタにおいては、主軸2(図7(A)〜(C)参照)
及び主軸モータ3を備えた主軸台1が、直立状のコラム
4に対して昇降動可能に案内支持されており、Z軸送り
モータ(図示せず)及び送りねじにて上下動自在に構成
されている。作業側から見て主軸台1の左側方には、回
転型の工具マガジン5と工具交換装置6(詳細は後述す
る)とが配設されている。
【0018】主軸2の下端部(先端部)には、先端に工
具Tが取り付く工具ホルダ7のテーパ部7aを被嵌する
テーパ穴状の工具装着部8が設けられており、主軸2の
中心軸穴には周知構造のドローバー(図示せず)が昇降
動可能に挿通されている。また、主軸2内において前記
ドローバーよりもさらに先端(下端)側にはチャック機
構9が配置されている(図7(A)〜(C)参照)。
【0019】前記ドローバーが上昇動すると、チャック
機構9は、工具T付きの工具ホルダ7(以下、単に工具
ホルダ7という)のテーパ部7aの先端(上端)を把持
して引き込む一方、前記ドローバーが下降動すると、チ
ャック機構9は、工具ホルダ7のテーパ部7aの上端を
開放して下方に押し出す。これにより、工具ホルダ7が
主軸2の工具装着部8に対して着脱可能になっている。
【0020】工具マガジン5には、工具ホルダ7を着脱
可能に保持(収納)した状態で水平姿勢をとっている保
持ポット(図示せず)が、回転盤の周辺部に複数個配設
されている。工具交換装置6にて工具交換するに際して
は、最下部に位置した保持ポットのみを90°回転させ
て、工具ホルダ7の工具T側が下向きとなる垂直姿勢を
とることで工具交換可能な状態となる。工具ホルダ7の
選択(最下位置への配置)はマガジンモータ(図示せ
ず)の回転にて実施される。
【0021】図2に示すように、主軸2と工具マガジン
5との間で工具ホルダ7を交換するための工具交換装置
6は駆動モータ15、アーム軸25、交換アーム10等
を備えている。第1実施形態の交換アーム10は、アー
ム軸25と同一軸線上に延びるアーム中軸62を備えた
アーム支持体16に回動可能に支持されており、両端に
は工具ホルダ7を把持するための把持部17が配設され
ている。
【0022】第1実施形態では、主軸2と工具マガジン
5との各々に配置した工具ホルダ7を、交換アーム10
の両端に設けた把持部17にて把持し、この交換アーム
10を旋回動及び上下(昇降)動させることによって、
前記各工具ホルダ7が着脱交換される。
【0023】次に、交換アーム10の旋回動機構及び上
下(往復)動機構について説明する。工具交換装置6の
ATC駆動軸18は、そのハウジング11に対して、主
軸2と略平行状に配置されるとともに、上下位置の軸受
19,20を介して回転自在に軸支されている。ATC
駆動軸18の上端には駆動モータ15が連結されてお
り、ATC駆動軸18の長手方向中途部には、4つのカ
ム(パラレルカム21、円筒溝カム22,23及び平面
カム24)が配設されている。
【0024】図2に示すように、ATC駆動軸18の側
方にはアーム軸25がATC駆動軸18と略平行状に
(上下方向に延びるように)配置されている。このアー
ム軸25の上部外周にはスプライン部が形成されてお
り、当該スプライン部は軸受26を介してハウジング1
1に回転自在に支持されたスプライン穴付きの支軸28
に摺動可能かつ回転可能に嵌まっている。
【0025】また、アーム軸25の上端部に軸心に沿っ
て穿設した穴には、ブッシュを介して長軸状の支持部材
31が嵌まっており、この支持部材31がハウジング1
1の上部に固定されている。これらによって、アーム軸
25は昇降可能かつ回転可能に軸支されている。
【0026】なお、支軸28の外周面の上下箇所には、
パラレルカム21の従動子としての従動ローラ38の軸
が固定されている。当該従動ローラ38がパラレルカム
21に当接することにより、ATC駆動軸18の1回転
の間に、支軸28、アーム軸25及び交換アーム10が
180°回転するように構成されている。
【0027】アーム軸25の下端は、当該アーム軸25
の外径より大きい穴径を有する略円筒形状の外軸ギヤ2
9を貫通しており、外軸ギヤ29とブッシュ30とをガ
イドとして軸心周りに回動可能で、かつ、軸方向に往復
動可能に支承されている。ハウジング11の下端に穿設
した穴には、筒状部材12とブッシュ27とを介して外
軸ギヤ29が貫通している。この外軸ギヤ29は、アー
ム軸25の回動とは独立して、軸心周りに回動可能に支
承されている。筒状部材12の下端側の外周縁部には環
状突起13が下向き突設されている(図3参照)。
【0028】また、図2に示すように、アーム軸25の
長手方向略中央部には、円周溝を有する円筒部材36が
固着されている。一方、ATC駆動軸18の長手方向中
途部に設けた4つのカム21〜24のうち円筒溝カム2
3には、支持点44を回動支点として揺動する揺動レバ
ー40が、その中央付近に設けた係合子43を介して係
合しており、この揺動レバー40の先端に設けた接触子
41が、前記円筒部材36の円周溝に係合している。
【0029】したがって、ATC駆動軸18が1回転す
ると、円筒部材36が揺動レバー40の動作に連動して
上下し、アーム軸25及びこれに固定した交換アーム1
0が軸心に沿って1往復動する(図7(A)〜(C)参
照)。これにより、工具ホルダ7を、主軸2や工具マガ
ジン5から抜き取ったり、クランプしたりすることがで
きる。
【0030】図2及び図3に示すように、外軸ギヤ29
の上端部外周に形成したギヤはセグメントギヤ34に噛
合している。このセグメントギヤ34には揺動子35が
固定されており、これがATC駆動軸18の下端面に形
成した平面カム溝を有する平面カム24に従動するよう
に構成されている。また、外軸ギヤ29の下端部のうち
互いに180°離れた2箇所には、下向き開口状の凹部
71a,71bが設けられており、外軸ギヤ29は、こ
れら凹部71a,71bを介して交換アーム10のアー
ム回転軸51と嵌合している(図3参照)。
【0031】詳細に図示しないが、平面カム24の平面
カム溝形状は閉じたリング状であって、カム軸を中心と
する円弧状の大径部と小径部とそれらを連結する連結部
とを備えている。揺動子35が、回転する平面カム溝の
大径部、小径部、連結部のどこに位置しているかによっ
て、交換アーム10が、待機位置(図5及び図6の実線
状態参照)、工具交換位置(図5及び図6の2点鎖線状
態参照)または旋回運動状態となる。
【0032】次に、交換アーム10の工具把持機構につ
いて説明する。図2及び図3に示すように、アーム中軸
62の上端部に半径方向外向きに延びるように一体形成
した上フランジ61と、アーム中軸62の下端部に嵌合
した円盤状のアーム支持体16との間には、交換アーム
10が回動可能に挟持されている。交換アーム10の中
央部はアーム回転軸51の下部に嵌合されており、両端
部には工具ホルダ7を把持するための把持部17が設け
られている。
【0033】上フランジ61の上面には、交換アーム1
0が待機位置にある場合に、筒状部材12の環状突起1
3の内周側に嵌まる突出部61aが一体形成されている
(図3参照)。
【0034】アーム中軸62が貫通する略円筒状のアー
ム回転軸51の上部にはフランジ51aが形成されてお
り、このアーム回転軸51の上端部のうち平面視で互い
に180°離れた2箇所には、上向き突出した断面矩形
状の凸部72a,72bが設けられている(図5参
照)。当該凸部72a,72bは、外軸ギヤ29の下端
部に設けた凹部71a,71bに対向するように構成さ
れている。アーム回転軸51の下部外周にはフランジ5
1bが嵌まっている。
【0035】なお、外軸ギヤ29の下端に設けた各凹部
71a,71bと、アーム回転軸51の上端に設けた各
凸部72a,72bとが嵌合することによって、外軸ギ
ヤ29と交換アーム10とは一体的に運動できる。
【0036】図4に示すように、前記フランジ51aの
外側には、中心に対して対称な箇所に2つの透穴55,
55が設けられている。これら各透穴55には、後述す
るツールロックピン91及びアームロックピン92が上
下(垂直)方向に挿通されており、当該各透穴55内で
所定角度に回動可能に構成されている。
【0037】図4に示すように、交換アーム10の内部
には、把持部17における工具当接部56側の端面から
透穴55にわたって貫通する挿通穴58が、透穴55側
に小さくなる段付き状に穿設されている。当該各段付き
挿通穴58には、長手円柱状で、かつ、長手方向中央部
に透穴55側に小さくなる段部を形成したローラシャフ
ト80が摺動可能に貫通するように配設されており、こ
のローラシャフト80のうち把持部17側の端部には、
工具当接部56に当接した工具ホルダ7を押圧固定する
ためのローラ81が回転自在に軸支されている。
【0038】また、ローラシャフト80の段部の近傍箇
所には、長円形のスロット82が穿設されており、交換
アーム10に固定した直交ピン59を当該スロット82
に挿通させることで、ローラシャフト80が自軸回りに
回転することを防止している。段付き挿通穴58の段部
とローラシャフト80の段部との間には、ばね83が弾
力的に圧縮介挿されており、ローラシャフト80が把持
部17側に押圧付勢されている。
【0039】図5に示すように、アーム軸25とアーム
支持体16とを接続するための固定片32は、円盤の相
対する箇所を平行に切り欠いた形状となっており、上面
の中央部がアーム軸25の下面に連結されている。固定
片32の下面は、2箇所の円周部でアーム支持体16の
上面に対して図示しないピンにて連結されている。
【0040】凹部71a,71bと凸部72a,72b
との嵌合は、固定片32の上面から少し上方に離れた位
置で行われる(図3参照)。アーム軸25とアーム支持
体16との回転運動は、アーム軸25及びアーム支持体
16を下方に移動させて前記凹凸部の嵌合を解除した状
態で行われる(図7(A)参照)。外軸ギヤ29とアー
ム回転軸51との回転運動は、アーム軸25及びアーム
支持体16を上方に引き上げて、外軸ギヤ29とアーム
回転軸51とが前記凹凸部で嵌合した状態で行われる
(図7(B),(C)参照)。
【0041】なお、図5に示すように、交換アーム10
が待機位置(実線状態参照)にある場合及び工具交換位
置(2点鎖線状態参照)にある場合において、凸部72
a,72bは、アーム中軸62の上フランジ61におい
て固定片32の側部に位置した透穴78内を所定角度回
転するだけであるから、この固定片32にて交換アーム
10の回動が妨げられることはない。
【0042】図3〜図5に示すように、アーム支持体1
6には、ローラシャフト80の先端に設けたローラ81
を、把持した工具ホルダ7に押圧したのち固定するため
に、ローラシャフト80の摺動をロックする一対のツー
ルロック機構と、交換アーム10をアーム中軸62に対
してロックまたは解除するための一対のアームロック機
構とがそれぞれ軸対称に設けられている。なお、図3で
は、アーム中軸62を中心に、右方にツールロック機構
が、左方にアームロック機構が位置するように図示され
ているが、図5に示すように、ツールロック機構の一方
とアームロック機構の一方とは、互いに近接して配設さ
れている。
【0043】まず、ツールロック機構について説明す
る。上フランジ61には、アーム中軸62に対して対称
な箇所に貫通穴65,65が穿設されており(図5参
照)、アーム支持体16のうち貫通穴65,65に垂直
軸線上で対向する箇所には、下方に小さくなる段付き挿
通穴68,68が穿設されている。また、貫通穴65及
び段付き挿通穴68を貫通するようにツールロックピン
91が設けられている。
【0044】ツールロックピン91における長軸形状の
略中央箇所には、上方に向かって断面が小さくなるテー
パを備えたフランジ91aが設けられており、その上端
部が貫通穴65を貫通し、下端部が段付き挿通穴68に
挿通されている。そして、段付き挿通穴68の段部上面
とフランジ91aの底面間には、バネ93が弾力的に圧
縮介挿されて、ツールロックピン91を上方に付勢して
いる。
【0045】このツールロックピン91が上昇すると、
フランジ91aのテーパ面が交換アーム10の透穴55
に突出したローラシャフト80の端部を押圧して、ロー
ラシャフト80の透穴55側への摺動をロックする。
【0046】次に、アームロック機構について説明す
る。上フランジ61には、アーム中軸62に対して対称
な箇所に貫通穴67,67が穿設されており(図5参
照)、アーム支持体16のうち貫通穴67,67に垂直
軸線上で対向する箇所には、下方に小さくなる段付き挿
通穴69,69が穿設されている。また、貫通穴67及
び段付き挿通穴69を貫通するようにアームロックピン
92が設けられている。
【0047】アームロックピン92における長軸形状の
略中央箇所には、上方に向かって断面が小さくなるテー
パを備えたフランジ92aが設けられており、その上端
部が貫通穴67を貫通し、下端部が段付き挿通穴69に
挿通されている。そして、段付き挿通穴69の段部上面
とフランジ92aの底面間には、バネ95が弾力的に圧
縮介挿されて、アームロックピン92を上方に付勢して
いる。
【0048】このアームロックピン92が上昇すると、
フランジ92aのテーパ面がアーム回転軸51の側面に
設けた丸溝51c(図4参照)に嵌合して、アーム支持
体16に対する交換アーム10の回動をロックする。
【0049】以上の構成において、工具交換するに際し
ては、まず、待機位置(図5及び図6の実線状態参照)
にある交換アーム10が、所定角度だけ旋回して工具交
換位置(図5及び図6の2点鎖線状態参照)に移動し、
当該交換アーム10の両端の把持部17が、それぞれ主
軸2に装着した使用後の工具ホルダ7と、工具マガジン
5にセットされた新しい工具ホルダ7とを把持する。
【0050】把持が完了すると、交換アーム10が下降
して180°旋回し、工具ホルダ7の位置を換える(図
7(A)参照)。次いで、交換アーム10が上昇し(図
7(B)参照)、新しい工具ホルダ7を主軸2に装着
(図7(C)参照)する。
【0051】次いで、当該新しい工具ホルダ7の把持を
解除する一方、使用後の工具ホルダ7を工具マガジン5
に収納したのち、所定角度逆旋回して待機位置に戻る。
【0052】次に、本発明に係る清掃装置について説明
する。工具交換装置6のハウジング11の先端(下端)
面には、交換アーム10との間に、流体供給手段として
の略中空状のケーシング45がねじ47(第1実施形態
では2本、図3参照)にて固定されている。図2及び図
3に示すように、ケーシング45には上下に貫通する軸
穴46が穿設されており、アーム軸25が、筒状部材1
2、ブッシュ27及び外軸ギヤ29を介して当該軸穴4
6を貫通している。したがって、第1実施形態では、ケ
ーシング45の内部空間がアーム軸25より外周側を囲
繞しており、この内部空間が流体通路としてのエアポケ
ット部48を構成している。
【0053】図3に示すように、ケーシング45の下面
には、下向きに開口する放出口50が筒状部材12の外
周面に沿って平面視環状に形成されており、この放出口
50はケーシング45内のエアポケット部48に連通し
ている。軸穴46の内周上端部は、Oリング49を介し
て筒状部材12の外周面に密着しており、ケーシング4
5の上面側(ハウジング11との対峙側)にエアポケッ
ト部48内の流体(第1実施形態では圧縮空気)が漏れ
出すことを防止している。
【0054】なお、放出口50は、前述の形状に限ら
ず、例えば、ケーシング45の下面に所定間隔を隔てて
筒状部材12の外周面に沿うように複数個穿設したりし
てもよいが、第1実施形態のように平面視環状に形成す
る方が、交換アーム10とアーム軸25との付け根部全
体に、満遍なく圧縮空気を吹き付けることができて好適
である。
【0055】図5及び図6に示すように、ケーシング4
5の左右両側面には、連通管としての曲げ可能な蛇腹状
のフレキシブル管73が、待機位置(実線状態参照)に
ある交換アーム10の把持部17の上方に位置するよう
に、換言すると、把持部17に対峙するように、1本ず
つ連結されており、それぞれがケーシング45内のエア
通路74,74を介してエアポケット部48に連通して
いる。また、一端を流体供給源としての圧縮空気源(図
示せず)に接続したエア管路75は、他端をケーシング
45の左右両側面のうち一方に、フレキシブル管73に
並べて接続されており、ケーシング45内のエア通路7
6を介してエアポケット部48に連通している。
【0056】すなわち、ケーシング45に対するフレキ
シブル管73及びエア管路75の取り付け箇所は、交換
アーム10が工具交換位置(2点鎖線状態参照)にある
場合に、当該フレキシブル管73及びエア管路75が工
具ホルダ7の把持を妨げず、かつ、フレキシブル管73
の長さが比較的短くて済む箇所となるように設定されて
いる。なお、ケーシング45の左右両側面にそれぞれ複
数本のフレキシブル管73を設けて、1つの把持部17
に対して複数本のフレキシブル管73にて圧縮空気を吹
き付けるように構成してもよい。
【0057】第1実施形態では、エアポケット部48内
の圧縮空気が、各エア通路74を介してフレキシブル管
73のノズル73aから噴出して、予め、これら各ノズ
ル73aを、待機位置にある場合の交換アーム10の把
持部17方向に向けておくことにより、把持部17に吹
き当たるように設定されている。また、前記圧縮空気
は、ケーシング45の下面側の放出口50からも噴出し
て、交換アーム10とアーム軸25との付け根部、より
具体的には、交換アーム10の上面のうち筒状部材12
よりも外周側の箇所に当たって、半径方向外向き(図3
に示す矢印A方向)に吹き付くようになっている。
【0058】以上のように構成すると、交換アーム10
が待機位置にある場合は、圧縮空気源(図示せず)に接
続したエア管路75からケーシング45内のエア通路7
6を経てエアポケット部48に供給された圧縮空気が、
各エア通路74を介してフレキシブル管73のノズル7
3aから交換アーム10の把持部17に向かって噴出
し、この圧縮空気の圧力により、把持部17に付着して
いた切粉等が吹き飛ばされる。これに加えて、エアポケ
ット部48に供給された圧縮空気は、ケーシング45の
下面側の放出口50から交換アーム10とアーム軸25
との付け根部全体に向かって噴出し、この圧縮空気の圧
力により、交換アーム10とアーム軸25との付け根部
や、交換アーム10の上面のうち長手方向中途部等に付
着していた切粉等が吹き飛ばされる。
【0059】したがって、第1実施形態の清掃装置によ
ると、交換アーム10の把持部17に圧縮空気を十分に
吹き付けるだけでなく、交換アーム10とアーム軸25
との付け根部全体や、交換アーム10の上面のうち長手
方向中途部等にも圧縮空気を満遍なく吹き付けることが
でき、交換アーム10上の切粉等を確実に除去すること
ができる。
【0060】これにより、主軸2に工具ホルダ7を装着
するに際しては、清掃済みの交換アーム10の把持部1
7にて把持された工具ホルダ7のテーパ部7aに、交換
アーム10の回転等により切粉が移動して付着したりす
ることがないから、主軸2の工具装着部8と工具ホルダ
7のテーパ部7aとの間に、切粉を噛み込むことがなく
なり、これに起因した加工精度の低下や工具ホルダ7の
落下等を確実に防止することができる。
【0061】また、圧縮空気源(図示せず)を、エア管
路75及びエア通路76を介してケーシング45内のエ
アポケット部48に連通する一方、当該エアポケット部
48を、各エア通路74を介してフレキシブル管73に
連通するとともに、ケーシング45の下面側の放出口5
0にも連通するように構成しているから、第1実施形態
の清掃装置を、部品点数が少なくて配管等も簡単な構造
にでき、製造コストを抑えることができる。
【0062】そして、放出口50をケーシング45の下
面に平面視環状に穿設したことによって、交換アーム1
0とアーム軸25との付け根部全体に圧縮空気を吹き付
けることができるから、前記付け根部の清掃のために、
フレキシブル管73を別途分岐して設けたりする必要が
なく、このことも、部品点数の低減に寄与する。
【0063】さらに、放出口50は圧縮空気を前記付け
根部に向かって下向きに噴出するように構成されること
に加えて、交換アーム10が待機位置にある場合には、
筒状部材12の環状突起13の内周側に上フランジ61
の突出部61aが嵌合して、切粉等に対するカーテンの
役割を果たすから、これらの箇所への切粉等の侵入を防
止することができる。
【0064】図8は、ケーシングの取り付けパターンの
第2実施形態を示している。ここでは、構成及び作用が
第1実施形態と変わらないものに対して、第1実施形態
と同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】第2実施形態では、第1実施形態における
筒状部材12がなく、アーム軸25がケーシング45の
軸穴46に直接貫通しており、当該軸穴46の内周上端
部には、軸受89を介してアーム軸25が回動可能に密
着している。ケーシング45の下面側には、軸穴46と
アーム軸25との隙間90が開口しており、この隙間9
0がケーシング45内のエアポケット部48に連通して
いる。なお、軸穴46とアーム軸25との隙間90は請
求項に記載の放出口に該当する。
【0066】以上の構成によっても、第1実施形態と同
様に、交換アーム10の把持部17に圧縮空気を十分に
吹き付けるだけでなく、交換アーム10とアーム軸25
との付け根部全体や、交換アーム10の上面のうち長手
方向中途部等にも圧縮空気を満遍なく吹き付けることが
でき、交換アーム10の上のすべての切粉等を除去する
ことができるのである。なお、軸穴46の内周上端部
は、軸受89を介してアーム軸25に密着させる必要は
なく、例えば、軸穴46の直径をアーム軸25のそれよ
りも大きくして、軸穴46の内周面とアーム軸25の外
周面とが適宜間隔を隔てて対向するように構成してもよ
い。
【0067】本発明は、前述の実施形態に限らず、様々
な態様に具体化できる。例えば、いずれの実施形態で
も、清掃用流体として圧縮空気を用いたが、これに代え
て、クーラント液(切削油)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の工具交換装置を備えたマシニン
グセンタの斜視図である。
【図2】工具交換装置の縦断面図である。
【図3】工具交換装置の要部拡大断面図である。
【図4】交換アームの一部切欠き平断面図である。
【図5】流体供給手段と交換アームの平面図である。
【図6】図5の斜視図である。
【図7】(A)は交換アームが下降した状態の側断面
図、(B)は交換アームに把持された工具ホルダが主軸
の工具装着部に接近した状態の側断面図、(C)は工具
ホルダが装着完了した状態の側断面図である。
【図8】第2実施形態の工具交換装置の要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
2 主軸 5 工具マガジン 6 工具交換装置 7 工具ホルダ 10 交換アーム 11 ハウジング 12 筒状部材 16 アーム支持体 17 把持部 25 アーム軸 45 流体供給手段としてのケーシング 46 軸穴 48 流体通路としてのエアポケット部 50 放出口 51 アーム回転軸 56 工具当接部 62 アーム中軸 73 連通管としてのフレキシブル管 75 エア管路 90 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに対して回動及び往復動可能
    に支持されたアーム軸の先端部に、主軸及び工具マガジ
    ンの各々に配置した工具ホルダを把持するための交換ア
    ームを取り付けて成る工具交換装置において、 流体供給源に連通し、且つ前記アーム軸より外周側を囲
    繞する流体通路と、この流体通路に連通して前記交換ア
    ームに向かって流体を噴出する連通管とが備わる流体供
    給手段を、前記ハウジングの先端面に固定し、 前記流体供給手段には、前記ハウジングの先端面と対峙
    する前記交換アームに向かって流体を放出する放出口を
    前記流体通路と連通させたことを特徴とする工具交換装
    置における清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記流体供給手段は、少なくとも前記ア
    ーム軸を囲むようにした略中空状のケーシングにて構成
    し、該ケーシングの内部空間を前記流体通路として前記
    流体供給源に連通するように構成し、このケーシングに
    は、前記連通管を、当該ケーシングの内部空間に連通す
    るように取り付ける一方、前記放出口は、前記アーム軸
    と交換アームとの付け根部又はその近傍に流体を放出す
    るように環状に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の工具交換装置における清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記連通管は、曲げ可能な蛇腹状のフレ
    キシブル管とし、このフレキシブル管を、待機位置にあ
    る交換アームの把持部と対峙するように、前記ケーシン
    グに連結したことを特徴とする請求項1または2に記載
    の工具交換装置における清掃装置。
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