JP2002291440A - 柿の葉抽出物含有食品 - Google Patents
柿の葉抽出物含有食品Info
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Abstract
あるアストラガリンの安定性を高めた食品を提供する。 【構成】 柿の葉抽出物にラクチトール、マンニトー
ル、パラチニットおよびマルチトールからなる群から選
ばれる糖アルコールの1種または2種以上を配合する。
さらにレモン、メントール、ペパーミント、スペアミン
トの香料からなる群から選ばれる1種または2種以上を
配合する。
Description
びラクチトール、マンニトール、パラチニットおよびマ
ルチトールからなる群から選ばれる糖アルコールの1種
または2種以上を含有し、柿の葉抽出物に含まれる主要
フラボノイドであるアストラガリンの安定性を高めたこ
とを特徴とする食品に関する。
ており、その効果として血液の降圧作用が知られてい
る。また近年、柿の葉抽出物に抗アレルギー作用、特に
I型アレルギーに対する抑制作用が報告され(日本栄養
・食糧学会誌 Vol52, No3 (1999))、その有効成分が
アストラガリン等、特定のフラボノイドであることも報
告されている(J Allergy Clin Immunol Vol106, No1(2
000))。また、これまでにいわゆるお茶として、柿の
葉、柿の葉抽出物を原料の一つとしてティーバッグ、缶
およびペットボトル入り飲料等が市販されている。
物含有食品に抗アレルギー作用を期待するには、その中
に含まれる有効成分のフラボノイドである、アストラガ
リン(ケンフェロール-3-グルコシド)をより安定に配
合することが必須である。アストラガリン高含有の柿の
葉抽出物は、製品加工する過程の熱履歴、または製品で
の経時的変化により、熱に不安定なアストラガリンが分
解、つまり、ケンフェロールとグルコースに解離しやす
く、柿の葉抽出物に含まれるアストラガリンをより安定
に食品に配合するのは困難であった。
柿の葉抽出物中のアストラガリンの安定性を向上させる
素材を鋭意探索した結果、ラクチトール、マンニトー
ル、パラチニットおよびマルチトールからなる群から選
ばれる糖アルコールの1種または2種以上を配合するこ
とに効果があることを見出し、さらにレモン、メントー
ル、ペパーミント、スペアミントの香料からなる群から
選ばれる1種または2種以上を配合することによってさ
らに効果が向上することを見出し本発明を完成するに至
った。
の方法により製した抽出液を、凍結乾燥あるいはスプレ
ードライにより粉末化したものである。抽出方法は特に
限定されないが、例えば抽出溶媒として水系溶媒を用い
ることが好ましく、水、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等の低級アルコール、アセトン等がさらに
好ましく、特に水が好ましい。これら抽出溶媒は1種ま
たは2種以上の混合液を用いてもよい。抽出温度は、0
℃付近から溶媒の沸点の範囲とし、抽出時間は10秒か
ら24時間の範囲とするのが好ましい。柿の葉と溶媒の
比率は、特に限定されないが、柿の葉1重量部に対して
溶媒2〜1000重量部が適当であり、さらに好ましく
は5〜20重量部である。得られた抽出液の乾燥は、凍
結乾燥あるいはスプレードライなどの方法で行う。その
際、特にデキストリンなどの賦形剤を加えてもよい。そ
のまま、粉末で用いてもよく、さらに造粒し、顆粒、細
粒にして用いることもできる。
量は、特に限定されるものではないが、食品全量に対し
て重量%で0.001%〜80%、特に0.01%〜6
0%が好ましい。
する糖アルコールの配合割合は、特に限定されるもので
はないが、柿の葉抽出物1重量部に対して0.1〜10
0重量部、特に0.5〜30重量部が好ましい。
ル、ペパーミント、スペアミントの香料であれば、得に
限定されるものではないが、成分として、モノテルペン
類、あるいはモノテルペノイド類、すなわち、リモネ
ン、テルピネン、フェランドレン、メントール、メント
ン、カルボン、あるいはシトラールを含有するものが好
ましい。本発明の食品におけるこれら香料の含有量は得
に限定されるものではないが、重量%で0.001%〜
5%、特に0.01〜3%であることが好ましい。
添加物を適宜用いることが可能である。本発明の食品と
しての形態は、特に限定されるものではないが、粉末、
細粒、顆粒や、これらを溶かして飲む粉末清涼飲料水な
どがあげられる。また、これらを打錠した打錠物にも加
工可能である。また、これら粉末、細粒、顆粒を練りこ
んだ飴、グミなどのキャンディー類、チョコレート、ク
ッキー、ウェハース、アイスクリーム、シャーベットな
どの形態にも加工可能である。中でも、口中で溶かしな
がら摂取することによって花粉症等の症状の緩和を感じ
ることができる面から、打錠物、飴あるいはグミなどの
キャンディー類が特に好ましい。
が、本発明の範囲は、これらのみに限定されるものでな
い。又、特にことわらない限り[%]は[重量%]を示
す。実施例は全て常法により製造できる。
試験 表1〜4に示した処方で、粉末茶を作成し、40℃で6
ヶ月放置した。比較例1の処方で40℃微温水200ml
を加え、すぐにアストラガリン量を測定し、そのアスト
ラガリン量を100%として、6ヶ月放置後、同様に4
0℃微温水200mlを加えアストラガリン量を測定し
た。アストラガリン含有量100%以下90%以上;+
++、90%未満80以上%;++、80%未満70%
以上;+、70%未満60%以上;−、60%未満;0
で示した。表1に示したように、比較例1をすぐに溶か
した時のアストラガリン量を100%とした時、実施例
9のマルチトールを配合した処方がアストラガリンの安
定性が最も高く、ラクチトールおよびマンニトールにも
効果が認められた。さらに表2ないし4に示したよう
に、ラクチトール、マンニトール、パラチニットのそれ
ぞれ単独でのアストラガリンの安定性よりも、レモン、
メントール、ペパーミント、スペアミントの香料を組み
合わせ配合した処方がよりアストラガリンの安定性が高
かった。したがって、柿の葉抽出物にラクチトール、マ
ンニトール、パラチニットを加え、さらにレモン、メン
トール、ペパーミント、スペアミントの香料を配合する
ことによってアストラガリンの安定性は保てることが示
唆された。
は、柿の葉抽出物にラクチトール、マンニトール、パラ
チニットおよびマルチトールからなる群から選ばれる糖
アルコールを配合することにより、柿の葉抽出物に含ま
れている主要フラボノイドであるアストラガリンの安定
性を高めるのに有用であり、さらに、レモン、メントー
ル、ペパーミント、スペアミントの香料を組み合わせる
ことにより、さらにその効果を高めるのに有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 柿の葉抽出物とラクチトール、マンニト
ール、パラチニットおよびマルチトールからなる群から
選ばれる糖アルコールの1種または2種以上を含有する
ことを特徴とする食品。 - 【請求項2】 さらにレモン、メントール、ペパーミン
ト、スペアミントの香料からなる群から選ばれる1種ま
たは2種以上を含有することを特徴とする請求項1項に
記載の食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001098147A JP2002291440A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 柿の葉抽出物含有食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001098147A JP2002291440A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 柿の葉抽出物含有食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002291440A true JP2002291440A (ja) | 2002-10-08 |
Family
ID=18951825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001098147A Pending JP2002291440A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 柿の葉抽出物含有食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002291440A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010092941A1 (ja) * | 2009-02-16 | 2010-08-19 | 株式会社 ブルボン | 血管拡張作用を有する組成物、製造法および用途 |
JP2011072295A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Mitsui Sugar Co Ltd | シュガーレスソフトキャンディ |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001098147A patent/JP2002291440A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010092941A1 (ja) * | 2009-02-16 | 2010-08-19 | 株式会社 ブルボン | 血管拡張作用を有する組成物、製造法および用途 |
JP2011072295A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-14 | Mitsui Sugar Co Ltd | シュガーレスソフトキャンディ |
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