JP2002291323A - コンバインにおける穀稈搬送伝動装置 - Google Patents

コンバインにおける穀稈搬送伝動装置

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JP2002291323A
JP2002291323A JP2001103830A JP2001103830A JP2002291323A JP 2002291323 A JP2002291323 A JP 2002291323A JP 2001103830 A JP2001103830 A JP 2001103830A JP 2001103830 A JP2001103830 A JP 2001103830A JP 2002291323 A JP2002291323 A JP 2002291323A
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JP
Japan
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transmission
transmission system
threshing
feed chain
traveling
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JP2001103830A
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Inventor
Keiichi Omoto
啓一 大本
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前処理部から脱穀部に穀稈を円滑に搬送する
コンバインにおける穀稈搬送伝動装置を提供することを
課題としている。 【解決手段】 エンジン1からの出力を走行伝動系と作
業機伝動系とに分岐し、この作業機伝動系から単一の変
速機14により前処理部17への伝動系と脱穀用フィー
ドチェーン18への伝動系に分岐して取り出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンバインにおけ
る穀稈搬送伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来コン
バインにおける穀稈搬送伝動装置として、エンジンから
の出力を走行伝動系と作業機伝動系とに分岐せしめ、作
業機伝動系を穀稈搬送を含む前処理部への伝動系と脱穀
用フィードチェーンへの伝動系に分岐させたものが知ら
れている。しかし通常前処理部への伝動系とフィードチ
ェーンへの伝動系とが異なる別々の変速機側から取り出
されているため、前処理部の穀稈搬送装置とフィードチ
ェーンの駆動速度の誤差による穀稈の搬送乱れ等が発生
する場合があるという欠点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のコンバインにおける穀稈搬送伝動装置は、エ
ンジン1からの出力を走行伝動系と作業機伝動系とに分
岐せしめ、作業機伝動系を穀稈搬送を含む前処理部17
への伝動系と脱穀用フィードチェーン18への伝動系に
分岐させた装置において、上記前処理部17への伝動系
とフィードチェーン18への伝動系を単一の変速機14
により分岐させて取り出したことを第1の特徴としてい
る。
【0004】第2に変速機を油圧伝動装置(HST)1
6を用いて構成したことを特徴としている。
【0005】第3に作業機伝動系が脱穀部24への伝動
系を含み、脱穀部24への伝動を断接する脱穀クラッチ
12を変速機14への伝動上流側に設けたことを特徴と
している。
【0006】第4に前処理部17への伝動を断接する前
処理クラッチ31を変速機14による伝動下流側に設け
たことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明のコンバインにおけ
る穀稈搬送伝動装置を採用したコンバインの伝動系統図
であり、エンジン1の駆動軸(出力軸)1aには出力取
り出し用の2つのプーリ2,3が取り付けられている。
そしてエンジン1からの駆動力はプーリ2を介して走行
伝動系として走行用の油圧伝動装置であるHST4に、
またプーリ3を介して作業機伝動系として扱胴6に駆動
力を伝動せしめる扱胴入力軸7にそれぞれ分岐して出力
されている。
【0008】そして上記走行用HST4を備えた走行伝
動用のトランスミッション(走行トランスミッション)
8から左右の走行装置用の駆動力が変速されて出力さ
れ、これにより左右の走行装置は変速駆動され、機体が
変速走行せしめられる構造となっている。
【0009】一方エンジン1側のプーリ3と扱胴入力軸
7に取り付けられたプーリ9との間には、駆動力伝動用
のベルト11が巻き掛けられており、該ベルト11側に
はテンションクラッチが脱穀クラッチ12として設けら
れている。つまり作業機伝動系にはエンジン1から脱穀
クラッチ12を介して駆動力が断接自在に伝動されてい
る。
【0010】そして扱胴入力軸7に脱穀クラッチ12を
介して入力される作業機伝動系の駆動力は、扱胴入力軸
7に取り付けられたプーリ13を介して作業機伝動用の
トランスミッション(作業機トランスミッション)14
に備えられる油圧伝動装置である作業機HST16(作
業機HST16の入力プーリ15)に伝動せしめられて
おり、作業機トランスミッション14からコンバインに
おける前処理部17への伝動系と、脱穀フィードチェー
ン18への伝動系が分岐して出力されている。
【0011】このとき作業機トランスミッション14に
は、前処理部17への駆動力出力用の前処理出力軸19
と、脱穀フィードチェーン18への駆動力出力用のフィ
ードチェーン出力軸21との2つの出力軸が設けられて
おり、脱穀フィードチェーン18はフィードチェーン出
力軸21の端部側に設けられたスプロケット22により
駆動せしめられている。また扱胴6は扱胴入力軸7から
ベベルギヤ23を介して直接(トランスミッションを介
さず)駆動力が入力されて駆動されている。
【0012】すなわち作業機伝動系は脱穀部24への伝
動系(扱胴6及び脱穀フィードチェーン18への駆動力
の伝動)を含み、この脱穀部24への駆動力の伝動は作
業機トランスミッション14への駆動力の伝動と共に、
作業機伝動系における作業機トランスミッション14へ
の伝動上流側に設けられた脱穀クラッチ12により断接
せしめられる。
【0013】一方前処理部17への駆動力の伝動は、前
処理部17側の駆動力の入力軸26に取り付けられたプ
ーリ27と、前述の前処理出力軸19に取り付けられた
プーリ28との間に巻き掛けられた伝動用のベルト29
を介して行われ、該ベルト29側には前処理部24(入
力軸26)への駆動力の伝動を断接するテンションクラ
ッチが前処理クラッチ31として備えられている。
【0014】すなわち前処理クラッチ31の「切り」状
態において、脱穀クラッチ12を「入り」作動させるこ
とによって、エンジン1から扱胴入力軸7に駆動力が入
力され、前処理部17が停止した状態のまま、扱胴6及
び脱穀フィードチェーン18が駆動され、さらに前処理
クラッチ31を「入り」作動させることにより、前処理
部17に駆動力が伝動され、前処理部17が駆動され
る。
【0015】このとき作業機トランスミッション14は
図2,図3に示されるように作業機HST16と一体構
成されており、作業機HST16により変速される構造
となっている。そして前処理出力軸19及びフィードチ
ェーン出力軸21からの駆動力は共に作業機HST16
により変速して出力され、フィードチェーン18及び前
処理部17の駆動速度は作業機HST16によって同調
して変速される。なお脱穀クラッチ12を「切り」作動
させることによって扱胴入力軸7への駆動力が断たれる
ため、前処理部17,扱胴6,脱穀フィードチェーン1
8はいずれも駆動されない。
【0016】一方前述の走行トランスミッション8に
は、走行HST4にエンジン1側から駆動力が入力され
ており、走行HST4により変速される駆動力が走行ト
ランスミッション8側に備えられた副変速機構32を介
して副変速されて走行装置側に出力されるように構成さ
れている。
【0017】すなわち走行トランスミッション8側には
走行HST4を操作して走行HST4からの出力を変速
する主変速レバー33と副変速機構32を操作する副変
速レバー(図示せず)とが取り付けられており、主変速
レバー33及び副変速レバーの操作によって走行装置側
への走行駆動力を変速して、機体の走行速度の変速を行
う。
【0018】このとき上記副変速機構31には副変速さ
れた駆動力(変速操作後の駆動力)を出力する副変速出
力軸34が取り付けられており、該副変速出力軸34に
は走行回転センサ36が取り付けられ、副変速出力軸3
4の回転数(走行速度)を検出することが可能となって
いる。また作業機トランスミッション14の前処理出力
軸19には、該前処理出力軸19の回転数を検出する前
処理回転センサ37が設けられている。そして両回転セ
ンサ36,37は図4に示されるようにマイコンユニッ
ト38に入力されている。
【0019】一方図1に示されるように上記作業機HS
T14の変速用のトラニオン軸(図示せず)側にはトラ
ニオン軸を操作して作業機HST14の変速操作を行う
アクチュエータ(モータ)39が作業機HST14と一
体的に取り付けられており、該モータ39は上記マイコ
ンユニット38の出力側に接続されている。
【0020】そして上記モータ39は上記両回転センサ
36,37からの情報に基づいてマイコンユニット38
によって制御されており、前処理部17(前処理出力軸
19)と脱穀フィードチェーン18(フィードチェーン
出力軸21)の駆動速度を同調して、走行速度に対応
(同期)させて自動変速するように構成されている。
【0021】これは作業走行時には、走行速度に対応し
て所定の単位時間あたりの刈取穀桿の量が増減せしめら
れ、上記所定の単位時間あたりの前処理部17が処理す
るべき穀桿の処理量が変化するため、走行速度に応じて
(同期させて)前処理部17(カッタ41,引起装置4
2,扱深搬送体43等)の駆動速度を変化させる必要が
あるためである。
【0022】このため上記マイコンユニット38は走行
回転センサ36からの走行速度情報により、前処理部1
7を当該走行速度に応じた処理量を確保する駆動速度で
駆動するように前処理回転センサ37からの情報を監視
して作業機HST16の変速をモータ38により制御す
る。
【0023】そして作業機トランスミッション14は、
前処理部17の駆動速度に対してフィードチェーン18
が所定の速度比で駆動せしめられるように、前処理出力
軸19とフィードチェーン出力軸21との駆動力(回転
数)比が設定されている。また図5に示されるように、
前処理部17の駆動速度は走行速度に対して、走行速度
が所定の低速V1以下及び後進する際には、所定の低速
速度V2を保って駆動が継続されるように構成されてい
る。
【0024】以上により前処理部17の駆動速度は走行
速度に追従して変化せしめられ、走行速度に対応して穀
稈の刈り取り及び下流側への穀稈搬送を円滑に行い、さ
らにフィードチェーン18が前処理部17の駆動速度変
化に追従して駆動速度が変化せしめられ、前処理部17
の扱深さ搬送体43によって搬送される穀桿を円滑に受
け継ぎ扱胴6側に搬送することができる。
【0025】このとき前処理部17側とフィードチェー
ン18側の駆動速度が常に同調していることによって、
両者の駆動速度の誤差による穀稈の搬送乱れ等が防止さ
れる。なお上記構造により作業機HST16は逆回転が
不要であり正回転のみの変速で対応することができ、変
速機構をシンプルに構成することができる。
【0026】また前処理部17の駆動が、走行速度が所
定の低速V1以下及び後進する際にも継続されるため、
例えば枕地近傍まで刈り取り作業を行い、主変速(走行
HST4)により停止又は後進する際も、前処理部1
7,フィードチェーン18,扱胴6の駆動が継続するた
め、穀稈の刈り残し及び搬送残し等が防止され、稈こぼ
れ等の穀稈の刈取り搬送乱れ等を防止することができ
る。
【0027】なお図4に示されるように、上記マイコン
ユニット38には強制掻き込み解除スイッチ53が接続
されて設けられており、該強制掻き込み解除スイッチ5
3を入り操作することによって、図6に示されるよう
に、走行速度が0又は限りなく0に近い所定の低速V3
以下及び後進状態となると作業機HST16をニュート
ラルとして前処理部17及び脱穀フィードチェーン18
を停止させることもできるように構成されている。
【0028】これにより通常の刈り取り脱穀作業(条刈
り)中は強制掻き込み解除スイッチ53をONとして走
行速度が0又は限りなく0に近い所定の低速V3以下及
び後進状態となると前処理部17及び脱穀フィードチェ
ーン18を停止させるようにすることによって、例えば
脱穀詰まり等が発生し、扱胴6が停止した場合等に、機
体を停止させることによって前処理部17及び脱穀フィ
ードチェーン18を停止させ、詰まりの除去等を容易に
行うことができる。
【0029】なお手扱ぎ作業の場合は走行速度が0とな
るため、前処理部の駆動速度が0又はV2となるため、
フィードチェーン18の駆動速度も0又は比較的低速と
なり、作業性が悪いため、刈取りクラッチ31を切り作
動させ、前処理部17の駆動を停止させた状態で、フィ
ードチェーン18を予め設定された速度で駆動する。こ
れにより手扱ぎ作業の効率等を悪化させることはない。
【0030】一方作業機トランスミッション14は作業
機HST16を用いて構成されているため、前処理部1
7と脱穀フィードチェーン18の入力側に共通の作業機
HST16が配置されることとなり、作業機トランスミ
ッション14側の構造がコンパクトになる他、走行装置
だけでなく、前処理部17及び脱穀フィードチェーン1
8のいずれも無段階変速されるため、走行速度との関係
や刈取量の関係で生じる穀稈の搬送乱れを円滑に防止す
ることができる。
【0031】さらに前処理部17と脱穀フィードチェー
ン18の駆動力が、脱穀クラッチ12の下流側に配置さ
れた作業機トランスミッション14から同調して出力さ
れると共に、扱胴6の駆動力も脱穀クラッチ12の下流
側からとる構造となっているため、脱穀クラッチ16を
「切り」状態とすることによって、前処理部17,脱穀
フィードチェーン18,扱胴6等が停止するため、脱穀
部6停止時に前処理部17を停止させ又は駆動させない
ための牽制装置が不要となり、構造を簡略化できる。
【0032】一方前処理クラッチ31が作業機トランス
ミッション14の伝動下流側(作業機トランスミッショ
ン14の前処理出力軸19と前処理部17の入力軸26
との間)に配置されているため、脱穀クラッチ12が入
り作動している状態においては、作業機HST16は駆
動(回転)状態となっている。
【0033】このため前処理クラッチ31「入」時に
は、作業機HST16における回転駆動力が入力されて
油圧モータ16Mを回転せしめるチャージポンプ16P
が既に回転しており、前処理クラッチ31の入り作動時
のチャージポンプ16P側への負荷が小さく、チャージ
ポンプ16Pにおける高圧発生がなくなり、また既にチ
ャージポンプ16Pが回転しているため、ピストンの焼
き付き等のトラブルも防止でき油圧機器(HST)の耐
久性も向上する。
【0034】一方前述の前処理部17は従来同様上下昇
降自在となっており、前処理部17側には前処理部17
の高さを検出する前処理高さポテンションメータ44が
取り付けられている。そして上記マイコンユニット38
には図3に示されるようにポテンションメータ44から
の情報が入力されている。
【0035】そしてマイコンユニット38は上記ポテン
ショメータ44からの情報により、前処理部17が予め
設定された所定の設定高さに上昇せしめられるとモータ
39により作業機HST16を操作して作業機HST1
6の出力を0とし、前処理部17及び脱穀フィードチェ
ーン18の駆動を停止せしめるように構成されている。
【0036】これにより例えば回向時に前処理部17を
上昇させた場合に、前処理部17の所定高さへの上昇に
よって前処理部17及び脱穀フィードチェーン18の駆
動が停止されているため、排わら等の排出が行われな
い。このため旋回場所にわら等を落下させることが無
く、回向時に機体が排わらを踏みつける等の不都合が防
止される。このとき前述のように前処理部17及び脱穀
フィードチェーン18の駆動が同調して停止するため、
搬送乱れや穀稈の詰まり等は防止される。
【0037】なお前処理部17を上記上昇状態から下降
させると、上記設定高さ以下に下降した場合は、マイコ
ンユニット38はモータ39を作動せしめ、再度前処理
部17及び脱穀フィードチェーン18を走行速度に同調
させて駆動し、刈り取りや搬送等が再開される。
【0038】またマイコンユニット38には図4に示さ
れるようにリフトシャット解除スイッチ46も入力せし
められており、該リフトシャット解除スイッチ46がO
Nの状態においては、上記のような前処理部上昇時の前
処理部17及び脱穀フィードチェーン18の駆動停止機
能が作動しないようにも設定されている。
【0039】すなわちリフトシャット解除スイッチ46
がONの場合は、前処理部17が前記設定高さに上昇せ
しめられても、前処理部17及び脱穀フィードチェーン
18の駆動は継続する。ただし扱深さ搬送体43側に設
けられ、前処理部17に稈が入っているか否かを感知す
るメインセンサ47からマイコンユニット38側への情
報により、前処理部17を上昇させた後にメインセンサ
47がOFFとなり稈を流し終えたことを検知すると、
モータ39を駆動して作業機HST16の出力を0と
し、前処理部17及び脱穀フィードチェーン18の駆動
を停止せしめ、必要以上の駆動を防止する。
【0040】一方プーリ2と走行HSTの入力プーリ4
8との間にはメインクラッチ51が設けられており、該
メインクラッチ51を切り作動させることにより走行装
置側(走行伝動系)への駆動力の伝動を断ち、機体を停
止させることが可能となっている。
【0041】このときメインクラッチ51を操作する走
行用のクラッチペダル側にはクラッチペダルの踏み操作
(メインクラッチ51の切り操作)を検知するセンサ
(セーフティースイッチ)52が設けられており、該セ
ーフティースイッチ52からの情報はマイコンユニット
38に入力されている。そしてマイコンユニット38は
セーフティースイッチ38のON(クラッチペダルの踏
み操作時)によりモータ39を駆動して作業機HST1
6の出力を0(ニュートラル)とし、前処理部17及び
脱穀フィードチェーン18の駆動を停止せしめるように
も設定されている。
【0042】この際主変速レバー33も強制的にニュー
トラルに戻され、走行HST4も出力が0(ニュートラ
ル)となるように構成されている。これによりオペレー
タは走行用のクラッチペダルを踏み込み、メインクラッ
チ51を切り作動させることにより機体を緊急停止させ
ることができ、緊急停止の操作が容易であり、且つ確実
に緊急停止することができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されるの
で、次に述べるような具体的な効果を奏するものであ
る。
【0044】第1に、前処理部の駆動力と脱穀フィード
チェーンの駆動力を単一の変速機により分岐して取り出
したことにより、前処理部の穀稈搬送装置とフィードチ
ェーンの駆動速度が常に同調しているので、両者の駆動
速度の誤差による穀稈の搬送乱れが防止できる。
【0045】第2に、前処理部と脱穀フィードチェーン
の入力側に共通のHSTが配置されることにより構造が
コンパクトになる他、両駆動部を共に無段階変速できる
ので走行速度との関係や刈取量の関係で生じる穀稈の搬
送乱れを円滑に防止できる。
【0046】第3に、前処理部と脱穀フィードチェーン
の動力が脱穀クラッチの下流側から取り出されるため、
脱穀部停止時に前処理部を停止させ又は駆動させないた
めの牽制装置が、構造を簡略化できる。
【0047】第4に、前処理クラッチを変速機の伝動下
流側に取り付けたので、変速機にHSTを使用する場合
に、前処理クラッチ「入」時のHSTのチャージポンプ
における高圧発生がなくなり、また既にチャージポンプ
が回転しているため、ピストンの焼き付き等のトラブル
も防止でき油圧機器の耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの伝動線図である。
【図2】作業機トランスミッションの平断面図である。
【図3】作業機トランスミッションの正面図である。
【図4】マイコンユニット部分のブロック図である。
【図5】走行速度と前処理駆動速度との関係を示すグラ
フ図である。
【図6】走行速度と前処理駆動速度との関係を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
1 エンジン 12 脱穀クラッチ 14 変速機 16 HST(油圧伝動装置) 17 前処理部 18 フィードチェーン 24 脱穀部 31 前処理クラッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 E K Fターム(参考) 2B076 AA03 DA02 DA05 DA09 DA15 DB06 3D039 AA03 AA04 AB13 AC21 AC33 AC40 3D042 AA07 AB11 BA02 BA07 BA08 BA10 BA13 BA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)からの出力を走行伝動系
    と作業機伝動系とに分岐せしめ、作業機伝動系を穀稈搬
    送を含む前処理部(17)への伝動系と脱穀用フィード
    チェーン(18)への伝動系に分岐させた装置におい
    て、上記前処理部(17)への伝動系とフィードチェー
    ン(18)への伝動系を単一の変速機(14)により分
    岐させて取り出したコンバインにおける穀稈搬送伝動装
    置。
  2. 【請求項2】 変速機(14)を油圧伝動装置(HS
    T)(16)を用いて構成した請求項1コンバインにお
    ける穀稈搬送伝動装置。
  3. 【請求項3】 作業機伝動系が脱穀部(24)への伝動
    系を含み、脱穀部(24)への伝動を断接する脱穀クラ
    ッチ(12)を変速機(14)への伝動上流側に設けた
    請求項1又は2のコンバインにおける穀稈搬送伝動装
    置。
  4. 【請求項4】 前処理部(17)への伝動を断接する前
    処理クラッチ(31)を変速機(14)による伝動下流
    側に設けた請求項1又は2又は3のコンバインにおける
    穀稈搬送伝動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100861035B1 (ko) * 2002-09-05 2008-10-01 미쓰비시 노끼 가부시끼 가이샤 콤바인의 트랜스미션

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100861035B1 (ko) * 2002-09-05 2008-10-01 미쓰비시 노끼 가부시끼 가이샤 콤바인의 트랜스미션

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