JP2002289841A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002289841A
JP2002289841A JP2001089458A JP2001089458A JP2002289841A JP 2002289841 A JP2002289841 A JP 2002289841A JP 2001089458 A JP2001089458 A JP 2001089458A JP 2001089458 A JP2001089458 A JP 2001089458A JP 2002289841 A JP2002289841 A JP 2002289841A
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film
semiconductor device
gate
impurity
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JP2001089458A
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Takehisa Kishimoto
武久 岸本
Takayuki Yamada
隆順 山田
Isao Miyanaga
績 宮永
Hiroaki Nakaoka
弘明 中岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセットスペーサを付設したゲート電極の
上面に、シリサイド膜の形成に必要な面積を確保しつ
つ、微細ゲートを有する半導体装置を実現する。 【解決手段】 シリコン基板11上にシリコン酸化膜1
2を堆積し、その上にポリシリコン膜13を堆積する。
ポリシリコン膜13に上部で濃度が高くなるように窒素
を導入した後、ポリシリコン膜13をパターニングして
ゲート電極13aを形成する。ゲート電極13aの表面
を覆うシリコン酸化膜14を形成した後、ゲート電極の
側面上に下部で厚く、上部で薄いオフセットスペーサ1
4aを残す。次に、エクステンション領域18をシリコ
ン基板内に形成後ゲート上部にシリサイド膜20aを形
成する。ゲート電極の上部にシリサイド膜を形成する寸
法を確保でき、ゲート長の短いゲート電極をデザインル
ールを変えずに形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ゲート電極の側方
に下部の膜厚が厚く上部の膜厚が薄いオフセットスペー
サを設けた半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年デバイスの微細化に伴い、MOSト
ランジスタの速度向上を図るために、ゲート電極とソー
ス・ドレイン間のオーバラップ容量を低減することが必
要となってきている。このために、従来より、ゲート電
極の側面上にシリコン酸化膜からなるオフセットスペー
サを形成し、ゲート電極及びオフセットスペーサをマス
クとしてソース・ドレインエクステンション領域(以
下、エクステンション領域と称す)を形成するための、
高濃度のイオン注入を行う方法が採られている。これに
より、オフセットスペーサを形成しない場合に比べて、
シリコン基板内のゲート電極の直下方に位置する領域へ
のエクステンション領域の入り込みを浅くすることがで
き、ゲート電極とエクステンション領域との間のオーバ
ラップ容量を低減することができる。上記のオフセット
スペーサを形成する手段として従来行われている技術の
説明を、図6(a)〜(e)及び図7(a)〜(e)を
参照しながら以下に行う。
【0003】図6(a)〜(e)は、第1の従来例にお
ける半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【0004】まず、図6(a)に示す工程で、シリコン
基板101上にシリコン酸化膜102を形成する。次
に、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフ
ィ技術及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜を
パターニングしてゲート電極103を形成する。
【0005】次に、図6(b)に示す工程で、CVD法
により基板上にシリコン酸化膜104を堆積する。
【0006】続いて、図6(c)に示す工程で、シリコ
ン酸化膜104をエッチバックしてゲート電極103の
側面上にオフセットスペーサ104aを形成するととも
に、ゲート電極103の下にゲート絶縁膜102aを形
成する。これに続いて、ゲート電極103及びオフセッ
トスペーサ104aをマスクとしてイオン注入を行い、
シリコン基板101内のゲート電極103の両側方にエ
クステンション領域108を形成する。
【0007】次に、図6(d)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜等の絶縁膜を堆積した後、これをエッチ
バックし、オフセットスペーサ104aの外側にサイド
ウォール109を形成する。その後、ゲート電極10
3、オフセットスペーサ104a及びサイドウォール1
09をマスクとしてイオン注入を行い、シリコン基板1
01内のエクステンション領域108の外側に高濃度ソ
ース・ドレイン領域107を形成する。
【0008】次に、図6(e)に示す工程で、基板上に
コバルト、ニッケル等の金属膜を堆積してから、ゲート
電極103の上部及び高濃度ソース・ドレイン領域10
7の露出しているシリコン表面部とコバルト、ニッケル
等とを反応させることにより、低抵抗化のためのシリサ
イド膜110を、ゲート電極103の上部及び高濃度ソ
ース・ドレイン領域107の露出している表面部に自己
整合的に形成する。
【0009】次に、図7(a)〜(e)は、第2の従来
例における半導体装置の製造方法を示す。
【0010】図7(a)に示す工程で、シリコン基板1
01上にシリコン酸化膜102を形成する。次に、基板
上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフィ技術及
びドライエッチングにより、ポリシリコン膜をパターニ
ングしてゲート用電極113を形成する。
【0011】次に、図7(b)に示す工程で、酸素雰囲
気中でゲート用電極113の熱酸化を行ない、ゲート電
極113aの表面上にシリコン酸化膜114を形成す
る。
【0012】続いて、図7(c)に示す工程で、シリコ
ン酸化膜114及び102をエッチバックすることによ
り、オフセットスペーサ114aをゲート電極113a
の側面上に、ゲート酸化膜102aをゲート電極113
aの下にそれぞれ形成する。その後、ゲート電極113
a及びオフセットスペーサ114aをマスクとしてイオ
ン注入を行ない、エクステンション領域108をシリコ
ン基板内のゲート電極113aの両側方に形成する。
【0013】次に、図7(d)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜等の絶縁膜を堆積した後、これをエッチ
バックし、サイドウォール109を形成する。その後、
ゲート電極113a、オフセットスペーサ114a及び
サイドウォール109をマスクとしてイオン注入を行
い、シリコン基板内のエクステンション領域108の外
側に高濃度ソース・ドレイン領域107を形成する。
【0014】次に、図7(e)に示す工程で、基板上に
コバルト、ニッケル等の金属膜を堆積してから、ゲート
電極113aの上部及び高濃度ソース・ドレイン領域1
07の露出しているシリコン表面部とコバルト、ニッケ
ル等とを反応させることにより、低抵抗化のためのシリ
サイド膜110を、ゲート電極113aの上部及び高濃
度ソース・ドレイン領域107の露出している表面部に
自己整合的に形成する。
【0015】上記第1、第2のどちらの技術を用いて
も、オフセットスペーサを形成することができ、オフセ
ットスペーサを形成しない場合に比べて、シリコン基板
内のゲート電極の直下方に位置する領域へのエクステン
ション領域の入り込みを浅くすることができる。これに
より、MOSトランジスタにおいて、ゲート電極とエク
ステンション領域との間のオーバーラップ容量を低減す
る効果が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)〜(e)及び図7(a)〜(e)に示した第1、
第2の従来例では、いくつかの問題点がある。これにつ
いて、以下で順を追って説明する。
【0017】ここで、実効的なゲート長とゲート電極自
体のゲート長の関係について以下に補足する。
【0018】図8(a)、(b)は、第1の従来例にお
いて、ポリシリコン膜をパターニングした直後のゲート
電極の横方向寸法(ゲートパターニング寸法;L1 )と
オフセットスペーサを含めた実効的なゲート長Ln1
(=(Lg+2Lo))とを示す図である。ここで、L
gはゲート電極自体の電極ゲート長、Loはオフセット
スペーサの厚みを表わす。
【0019】また、図8(c)、(d)は、第2の従来
例において、ゲートパターニング寸法L2と実効的なゲ
ート長Ln2(=(Lg+2Lw))とを示す図であ
る。ここで、Lwはオフセットスペーサの厚みを表わ
す。比較のため、第1及び第2の従来例それぞれにおけ
るゲート自体のゲート長を同一としている。
【0020】第1の従来例におけるゲートパターニング
寸法L1 は、オフセットスペーサ形成の前後で変化しな
いので、オフセットスペーサ104a形成後のゲート電
極103自体の電極ゲート長Lgと同一寸法となる。と
ころが、実効的なゲート長Ln1 は、イオン注入のマス
クとなるオフセットスペーサ104aの厚みLoを含む
部分の横方向寸法で決まるため、Lg+2Loとなる
(図8b参照)。すなわち、実効的なゲート長Ln1
対してゲートパターニング寸法L1はLn1−2Loとな
る。従って、実効的なゲート長Ln1 を0.10μmに
する場合、オフセットスペーサ104aの厚みLoを一
般的に必要とされる10nmにすると、ゲートパターニ
ング寸法L1は0.08μmとなる。
【0021】一方、第2の従来例では、オフセットスペ
ーサとなる酸化膜は、ゲート用電極113を構成するポ
リシリコンを浸食することにより形成されるので、酸化
膜の形成により、ゲート電極113aの体積は小さくな
る。一方、酸化により形成される酸化膜の体積は、浸食
したポリシリコンの体積よりも大きくなる。従って、オ
フセットスペーサ114a形成後のゲート電極113a
自体のゲート長Lgは、ゲート電極113のゲートパタ
ーニング寸法をL2 、オフセットスペーサ114aの厚
さをLw、ゲート電極113aの酸化に伴う片側の横方
向寸法の増加分をLoxとするとL2−(2Lw−2L
ox)となる。ところが、実効的なゲート長Ln2に対
してゲートパターニング寸法L2は、Ln2−2Loxと
なる。従って、実効的なゲート長Ln2を0.10μm
にする場合、オフセットスペーサ114aの厚さLwを
第1の従来例と同様に10nmとし、このときの酸化に
よる増加分Loxが約4nmのとき、ゲート電極113
のゲートパターニング寸法L2 は、約0.092μmと
なる。
【0022】このことは、同一の実効的なゲート長を持
つゲート電極を作製する場合、CVD法を用いる第1の
従来例では熱酸化法を用いる第2の従来例に比べてゲー
トパターニング寸法を小さくする必要があることを意味
する。従って、第1の従来例においては、ゲート電極1
03の微細化に伴って、ゲート電極の加工が難しくなる
というおそれがある。また、オフセットスペーサ104
aとして要求される膜厚が薄くなるにつれ、CVD法に
よって酸化膜を成膜する場合の成膜膜厚と、異方性ドラ
イエッチングにより形成されるオフセットスペーサの膜
厚の制御が難しくなり、膜厚のばらつきも大きくなると
いう不具合がある。さらに、ゲート電極103自体の電
極ゲート長Lgは実効的なゲート長Ln1 より短いた
め、ゲート電極103上に低抵抗化のためのシリサイド
膜を形成するのが物理的に難しいという不具合もある。
【0023】第2の従来例では、第1の従来例と比較し
てゲートパターニング寸法を大きくでき、膜厚の制御性
も良好である。しかしながら、ゲート電極113a自体
の電極ゲート長Lgは実効的なゲート長より短い点は第
1の従来例と同じであり、ゲート電極上にシリサイド膜
を形成するのが物理的に難しいという不具合は依然とし
て残されている。
【0024】本発明の目的は、オフセットスペーサを付
設したゲート電極の上面において、良好なシリサイド膜
を形成するのに必要な寸法を確保するための手段を講ず
ることにより、微細化に適し、駆動力の大きい半導体装
置及びその製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたゲ
ート絶縁膜と、上記ゲート絶縁膜の上に設けられ、パタ
ーン幅が下部に比べて上部の方が広い導体膜からなるゲ
ート電極と、上記ゲート電極の側部に酸化によって設け
られ、下部で厚く、上部で薄い酸化膜からなるオフセッ
トスペーサと、上記半導体基板内における上記ゲート電
極の両側方に設けられた不純物拡散領域と、上記ゲート
電極の上部に設けられたゲートシリサイド膜とを備えて
いる。
【0026】これにより、オフセットスペーサによりゲ
ート長寸法を微細化したゲート電極において、ゲート電
極の上面の面積を十分確保できるので、ゲート電極上に
良好なシリサイド膜を形成することができる。すなわ
ち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、デザインルールよ
りも微細化されたゲート長を有する半導体装置が得られ
る。
【0027】上記第1の半導体装置において、上記ゲー
ト電極が、酸化抑制機能を持つ第1の不純物を含み、上
記第1の不純物の濃度が、上記ゲート電極のうち、上記
絶縁膜に近い下部に比べて、上記ゲートシリサイド膜に
近い上部の方が高濃度になっていることにより、オフセ
ットスペーサによりゲート長寸法が微細化されたゲート
電極において、ゲート電極の上面の面積を十分確保でき
るので、ゲート電極上に良好なシリサイド膜を形成する
ことができる。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持しつ
つ、デザインルールよりも微細化されたゲート長を有す
る半導体装置が得られる。
【0028】上記第1の半導体装置において、上記ゲー
ト電極は、上記ゲート絶縁膜上に設けられた下部ゲート
電極と、上記下部ゲート電極上に設けられた上部ゲート
電極とから構成されており、上記下部ゲート電極が、酸
化促進機能を持つ第2の不純物を上記上部ゲート電極よ
りも高濃度に含んでいることにより、オフセットスペー
サによりゲート長寸法を微細化したゲート電極におい
て、ゲート電極の上面の面積を十分確保できるので、ゲ
ート電極上に良好なシリサイド膜を形成することができ
る。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、デザイ
ンルールよりも微細化されたゲート長を有する半導体装
置が得られる。
【0029】上記第1の半導体装置において、上記上部
ゲート電極が、酸化抑制機能を持つ第1の不純物を上記
下部ゲート電極よりも高濃度に含んでいることにより、
オフセットスペーサによりゲート長寸法を微細化したゲ
ート電極において、ゲート電極の上面の面積を十分確保
できるので、ゲート電極上に良好なシリサイド膜を形成
することができる。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持
しつつ、デザインルールよりも微細化されたゲート長を
有する半導体装置が得られる。
【0030】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に絶縁膜を堆積する工程(a)と、上記絶
縁膜上に導体膜を堆積する工程(b)と、酸化抑制機能
を持つ抑制用不純物を、上記導体膜の上部では下部より
も高濃度となるように導入する工程(c)と、上記導体
膜をパターニングしてゲート電極を形成する工程(d)
と、上記ゲート電極の表面部を酸化して表面を覆う酸化
膜を形成する工程(e)と、異方性エッチングにより、
上記ゲート電極の上面上の上記酸化膜を除去し、上記ゲ
ート電極の側面上に下部で厚く、上部で薄い酸化膜から
なるオフセットスペーサを形成する工程(f)と、上記
ゲート電極と上記オフセットスペーサとをマスクとして
所望の導電型を有する導電用不純物のイオン注入を行な
って、上記半導体基板内における上記ゲート電極の両側
方に不純物拡散領域を形成する工程(g)と、上記ゲー
ト電極の上部にゲートシリサイド膜を形成する工程
(h)とを含んでいる。
【0031】上記工程(c)では導体膜の上部では下部
よりも高濃度となるように上記抑制用不純物が導入され
るので、上記工程(e)及び工程(f)において下部で
厚く、上部で薄い酸化膜が形成される。よって、ゲート
長をデザインルールよりも短くしつつ、工程(h)では
ゲート電極の上部に良好なシリサイド膜を形成すること
ができる。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、
デザインルールよりも微細化されたゲート長を有する半
導体装置を製造することができる。
【0032】また、上記第1の半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(c)ではイオン注入により上記抑制
用不純物を導入することにより、酸化抑制機能を持つ不
純物の濃度を所望の濃度分布を有するように導入しう
る。
【0033】あるいは、上記第1の半導体装置の製造方
法において、上記導体膜を形成するときに、上記抑制用
不純物をin-situ ドープすることにより、上記工程
(b)と上記工程(c)とを同時に行なうこともでき
る。
【0034】これにより、イオン注入よりも確実に、酸
化抑制機能を持つ抑制用不純物の濃度を所望の濃度分布
を有するように導入しうる。
【0035】上記第1の半導体装置の製造方法におい
て、上記工程(e)より前には、キャリアとなる上記導
電用不純物を上記ゲート電極に導入しないことが好まし
い。
【0036】これにより、キャリアとなる導電用不純物
を含むゲート電極を酸化処理した場合に起こる、ゲート
電極のパターニング形状の悪化を防ぐことができる。
【0037】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に絶縁膜を堆積する工程(a)と、上記絶
縁膜の上に第1の導体膜を堆積する工程(b)と、上記
第1の導体膜に酸化促進機能を持つ促進用不純物を導入
する工程(c)と、上記第1の導体膜の上に第2の導体
膜を堆積する工程(d)と、上記第1、第2の導体膜を
パターニングして、下部ゲート電極と上部ゲート電極か
ら構成されるゲート電極を形成する工程(e)と、上記
下部及び上部ゲート電極の表面部を酸化して表面を覆う
酸化膜を形成する工程(f)と、異方性エッチングによ
り、上記ゲート電極の上面上の酸化膜を除去し、上記ゲ
ート電極の側面上に下部で厚く、上部で薄い酸化膜から
なるオフセットスペーサを残す工程(g)と、少なくと
も上記ゲート電極と上記オフセットスペーサとをマスク
として所望の導電型を有する導電用不純物を注入し、上
記半導体基板内における上記ゲート電極の両側方に不純
物拡散領域を形成する工程(h)と、上記ゲート電極の
上部にゲートシリサイド膜を形成する工程(i)とを含
んでいる。
【0038】上記工程(c)では、上記第1の導体膜に
酸化促進機能を持つ促進用不純物が導入されるので、上
記工程(f)及び工程(g)において下部で厚く、上部
で薄い酸化膜が形成される。よって、ゲート長をデザイ
ンルールよりも短くしつつ、上記工程(i)ではゲート
電極の上部にシリサイドを形成することができる。すな
わち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、デザインルール
よりも微細化されたゲート長を有する半導体装置を製造
することができる。加えて、上記第1の半導体装置の製
造方法に比べてゲート電極の酸化速度が促進されるた
め、上記工程(f)に要する時間を短縮することが可能
になる。
【0039】また、上記第2の半導体装置の製造方法に
おいて、上記工程(d)の後、工程(e)の前に、上記
第2の導体膜に酸化抑制機能を持つ抑制用不純物を導入
する工程をさらに含むことにより、工程(f)において
上記上部ゲート電極の表面の酸化が抑制されてゲート電
極の上面の面積がより広くなり、微細なゲート電極上で
もゲートシリサイド膜を安定して形成することができ
る。
【0040】また、上記第2の半導体装置の製造方法に
おいて、上記第2の導体膜への上記抑制用不純物の導入
は、抑制用不純物をin-situ ドープすることにより、上
記工程(d)と同時に行なってもよい。
【0041】これにより、酸化抑制機能を持つ抑制用不
純物を所望の濃度で導入しうる。
【0042】尚、上記第2の半導体装置の製造方法にお
いて、上記工程(f)より前には、キャリアとなる上記
導電用不純物を上記ゲート電極に注入しないことが好ま
しい。
【0043】これにより、キャリアとなる導電用不純物
を含むゲート電極を酸化処理した場合に起こる、パター
ニング形状の悪化を防ぐことができる。
【0044】また、上記第2の半導体装置の製造方法に
おいて、上記促進用不純物をin-situ ドープすることに
より、上記工程(b)と上記工程(c)とを同時に行な
うこともできる。
【0045】これにより、酸化促進機能を持つ促進用不
純物を所望の濃度で導入しうる。
【0046】上記第2の半導体装置の製造方法におい
て、少なくとも上記工程(b)と工程(d)は、酸素を
遮断した環境で行われることが好ましい。
【0047】これにより、上記第1の導体膜と上記第2
の導体膜の界面において、酸化による絶縁膜の形成を防
ぐことができる。
【0048】また、上記第2の半導体装置の製造方法に
おいて、上記促進用不純物として、フッ素、キセノン、
ヨウ素のうちから選ばれた1つを使用することが好まし
い。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1(a)〜
(e)は、本発明における第1の実施形態に係る半導体
装置の製造工程を示す断面図である。尚、本実施形態で
は、n型MISトランジスタの製造方法について説明す
るが、同様な方法によってp型MISトランジスタも形
成することができる。
【0050】まず、図1(a)に示す工程で、シリコン
基板11に活性領域を囲むための素子分離(図示せず)
を形成した後、熱酸化法により、シリコン基板11の活
性領域上に膜厚3nmのシリコン酸化膜12を形成す
る。次に、CVD法により、シリコン酸化膜12上に膜
厚200nmのポリシリコン膜13を堆積した後、シリ
コンの酸化を抑制するための不純物イオン、例えば窒素
イオンを、加速電圧5〜20keV、1×1014〜1×
1016/cm-2の条件でポリシリコン膜13へ注入す
る。このとき、窒素の濃度が、ポリシリコン膜13のう
ちシリコン酸化膜12に近い下部で最も低く、上部に向
かうにつれ連続的に高くなるように注入を行う。また、
本実施形態では、窒素の導入をイオン注入により行った
が、ポリシリコン膜13の堆積時にin-situ ドープによ
りポリシリコン膜13に窒素を導入してもよい。
【0051】その後、リソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術により、ポリシリコン膜13をパターニング
して、ゲートパターニング寸法が0.092μm(92
nm)のゲート用電極(図示せず)を形成する。
【0052】次に、図1(b)に示す工程で、基板を酸
素雰囲気中、850〜1100℃で熱処理(RTA)
し、ゲート電極13aの表面上にシリコン酸化膜14を
形成する。ここで、熱処理の時間は、例えば850℃で
は30秒、1100℃では3秒というように、処理温度
により適宜調整する。尚、この熱酸化処理により形成さ
れるシリコン酸化膜14の膜厚は、ゲート電極13aの
下部では約10nm(ポリシリコン浸食分6nm、酸化
による寸法増加分4nm)と最も厚く、ゲート電極13
aの上部に向かうにつれ、窒素導入の効果により、2.
5nm程度(ポリシリコン浸食分1.5nm、酸化によ
る寸法増加分1.0nm)まで連続的に薄くなってい
る。このとき形成されるシリコン酸化膜14の膜厚の6
割がポリシリコン侵食分、4割が酸化による寸法増加分
である。
【0053】次に、図1(c)に示す工程で、ゲート電
極13aのポリシリコン表面が露出するまで、ドライエ
ッチングを行ない、シリコン酸化膜14のうちゲート電
極13aの上面上の部分、及び、シリコン基板11上の
シリコン酸化膜12を除去する。これにより、オフセッ
トスペーサ14aがゲート電極13aの側面上に形成さ
れ、ゲート絶縁膜12aがゲート電極13aの下に形成
される。このオフセットスペーサ14aを形成すること
により、シリコン基板11内の、ゲート電極13aの直
下方へのエクステンション領域18の入り込みを浅くす
ることができ、ゲート電極13aとエクステンション領
域18との間のオーバーラップ容量を低減する効果が得
られる。この後、ゲート電極13a及びオフセットスペ
ーサ14aをマスクとしてN型の不純物イオンである、
例えばAsイオンを加速電圧10keV、5×1014
-2で注入し、シリコン基板11内のゲート電極13a
の両側方にエクステンション領域18を形成する。尚、
本実施形態では、不純物の領域の例としてエクステンシ
ョン領域18を挙げたが、これに代えて、より不純物濃
度が低いLDD領域を形成してもよい。
【0054】次に、図1(d)に示す工程では、基板上
にCVD法により、厚さ60nmのシリコン酸化膜等の
絶縁膜を形成し、これをエッチバックしてサイドウォー
ル19をオフセットスペーサ14aの側面上に形成す
る。ここで、一般的ではないが、サイドウォールの形成
工程を省略することもできる。その後、ゲート電極13
a、オフセットスペーサ14a及びサイドウォール19
をマスクとして加速電圧30keV、3×1015cm-2
でn型の不純物イオンである、例えばAsイオンのイオ
ン注入を行ない、エクステンション領域18の外側に高
濃度ソース・ドレイン領域17を形成する。
【0055】但し、メモリセル等に使用する半導体装置
の場合、高濃度ソース・ドレイン領域を形成せず、エク
ステンション領域またはLDD領域のみを不純物拡散領
域として半導体基板内のゲート電極の両側方に形成する
ことがある。
【0056】次に、図1(e)に示す工程で、CVD法
によりコバルト膜を基板上に10nm程度堆積し、40
0〜500℃に加熱してコバルト膜とシリコンまたはポ
リシリコンとを反応させた後、エッチングにより未反応
の金属コバルト膜を除去する。その後、700〜800
℃でシリサイドの相転換を行なうことにより、ゲート電
極13aの上部にはコバルトシリサイド膜20a(ゲー
トシリサイド膜)が形成され、高濃度ソース・ドレイン
領域17の表面部にはコバルトシリサイド膜20bが形
成される。ここで、ゲート電極13aの上部のコバルト
シリサイド膜20aは本実施形態に必須であるが、高濃
度ソース・ドレイン領域17の表面部のコバルトシリサ
イド膜20bは形成されていなくともよい。
【0057】本実施形態によれば、実効的なゲート長が
従来例と同一のゲート電極において、従来の方法よりも
ゲート電極の上面の面積を広くすることができ、ゲート
電極上のシリサイドを物理的に形成しやすくできる。
【0058】尚、シリサイドを形成するための金属材料
としてはコバルトの他に、タングステン、チタン、ニッ
ケル等を使用してもよい。
【0059】本実施形態は、ゲート電極を構成するポリ
シリコンに、シリコンの酸化を抑制する機能を持つ窒素
を導入することを特徴としている。その理由について、
以下に説明する。
【0060】図2は、窒素をポリシリコンに導入した場
合の窒素濃度と熱酸化法による酸化速度との関係を示す
図である。同図に示されているように、ポリシリコン中
の窒素濃度の上昇に伴い、酸化速度が減少していること
が分かる。
【0061】本実施形態では、窒素の持つシリコンの酸
化を抑制する機能を利用し、ゲート電極を構成するポリ
シリコンにゲート絶縁膜に近い下部で最も窒素濃度が低
く、上部に向かうにつれ連続的に窒素濃度が高くなるよ
うに、窒素を導入している。これにより、ゲート電極の
下方では厚く、ゲート電極の上方に向かうにつれ、連続
的に薄くなるようにオフセットスペーサとなる酸化膜を
形成することができる。例えば、ゲート電極における窒
素の濃度分布の調整により、オフセットスペーサの上部
の膜厚を、下部の最も膜厚が厚い部分の1/2〜1/4
の厚さに形成することが可能である。
【0062】図3は、本実施形態により作製した半導体
装置の模式図である。図3において、ゲート電極13a
の電極ゲート長をLg、オフセットスペーサの最も厚い
下部での膜厚をLw1(うちポリシリコン侵食分は3/
5Lw1)、オフセットスペーサの上面での膜厚をLw2
(うちポリシリコン侵食分は3/5Lw2)とすると、
実効的なゲート長LnはLg+2Lw1 であり、ゲート
電極13aの上面の寸法は、Lg+2(3/5Lw1
3/5Lw2)となる。実効的なゲート長Lnを0.1
0μmとした場合、ゲートオーバーラップ容量を小さく
維持するためには、オフセットスペーサの最も厚い部分
での膜厚Lw1 は、10nmが要求される。このとき、
Lw2 は最小で約2.5nmとなり、ゲート電極13a
の上面の寸法は約0.089μm、ゲート絶縁膜12a
側の下面の寸法は約0.08μmとなる。一方、上記第
2の従来例では、実効的なゲート長を0.10μmとし
た場合、ゲート電極の上面及び下面の寸法は0.080
μmとなる(図8(d)参照)。つまり、本実施形態に
おいては、実効的なゲート長を従来例と同じとした場
合、従来の方法よりも大きなゲート電極の上面の面積を
確保できることになる。これにより、従来技術と異な
り、微細なゲート電極上でもシリサイド膜を安定して形
成することができ、ゲート電極における寄生抵抗を効果
的に低減することができるようになる。
【0063】また、本実施形態においては、従来例で述
べたオフセットスペーサの膜厚の制御の問題を解決する
ために、オフセットスペーサの形成を熱酸化法によって
行っている。これにより、第2の従来例と同様に、ゲー
トパターニング寸法を大きくでき、膜厚が良好に制御で
きる。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、デザ
インルールよりも微細化されたゲート長を有する半導体
装置の製造が可能になる。
【0064】次に、本実施形態に係る半導体装置は、図
1(e)に示すように、シリコン基板11上に形成され
たシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12aと、上記
ゲート絶縁膜12aの上に形成された、窒素を含むポリ
シリコンからなり、ゲート絶縁膜12a側の下面よりも
上面の方が寸法が広くなっているゲート電極13aと、
ゲート電極13aの側部を酸化して設けられ、膜厚が下
部で厚く、上部に向かうにつれ連続的に薄くなるように
形成されたシリコン酸化物からなるオフセットスペーサ
14aと、オフセットスペーサ14aの側面上に設けら
れたサイドウォール19とを備えている。また、シリコ
ン基板11内における、ゲート電極13aの両端直下と
その側方にはエクステンション領域18が設けられ、エ
クステンション領域18の外側には高濃度ソース・ドレ
イン領域17が設けられている。さらに、ゲート電極1
3aの上部にはコバルトシリサイド膜20aが形成さ
れ、高濃度ソース・ドレイン領域17の表面部にはコバ
ルトシリサイド膜20bが形成されている。
【0065】本実施形態に係る半導体装置の特徴は、ゲ
ート電極13aの側部を酸化して設けられたオフセット
スペーサ14aが、ゲート電極の下部で厚く、上部へ向
かうに従って連続的に薄く形成されている点にある。こ
れにより、ゲート電極の上面の面積を広く確保しつつ、
実効的なゲート長をより短くすることができる。よっ
て、ゲート電極における寄生抵抗が小さく、且つ駆動力
の大きい半導体装置が得られる。
【0066】(第2の実施形態)図4(a)〜(e)
は、本発明における第2の実施形態に係る半導体装置の
製造工程を示す断面図である。尚、第1の実施形態と同
様にn型MISトランジスタの製造方法について説明す
るが、同様な方法によりp型MISトランジスタも形成
できる。
【0067】まず、図4(a)に示す工程で、シリコン
基板11に活性領域を囲むための素子分離(図示せず)
を形成した後、熱酸化法により、シリコン基板11の活
性領域上に膜厚3nmのシリコン酸化膜12を形成す
る。次に、CVD法により、シリコン酸化膜12上に膜
厚100nmの第1のポリシリコン膜21を堆積した
後、シリコンの酸化を促進するための不純物イオン、例
えばフッ素イオンを、加速電圧60keV、1×1014
〜1×1015/cm-2の条件で第1のポリシリコン膜2
1へ注入する。本実施形態では、フッ素の導入をイオン
注入により行ったが、第1のポリシリコン膜21の堆積
時にin-situ ドープによりフッ素の導入を行ってもよ
い。また、シリコンの酸化を促進する不純物として、本
実施形態ではフッ素を用いたが、他にヨウ素、キセノン
等を使用することもできる。次に、CVD法により、膜
厚100nmの第2のポリシリコン膜22を第1のポリ
シリコン膜21の上に形成する。ここで、上記第1のポ
リシリコン膜21と第2のポリシリコン膜22の界面に
酸化による絶縁膜が形成されるのを防ぐために、第1、
第2のポリシリコン膜21、22を形成する工程は、例
えばクラスタリング装置中のロードロックチャンバ等の
装置を用いて、酸素を除いた条件で行なう必要がある。
【0068】その後、リソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術により、第1及び第2のポリシリコン膜2
1、22をパターニングして、パターニング寸法が0.
092μm(92nm)の下部ゲート用電極及び上部ゲ
ート用電極(図示せず)を形成する。
【0069】次に、図4(b)に示す工程で、基板を酸
素雰囲気中、850〜1100℃で熱処理(RTA)
し、下部ゲート電極21a及び上部ゲート電極22aか
らなるゲート電極24の露出したシリコン表面上にシリ
コン酸化膜23を形成する。ここで、熱処理の時間は、
第1の実施形態の場合よりも短く、例えば850℃では
15秒、1100℃では2秒というように、処理温度に
より適宜調整する。尚、この熱酸化処理により形成され
るシリコン酸化膜23の膜厚は、下部ゲート電極21a
の側面上ではシリコンの酸化を促進するフッ素の機能に
より約10nm、上部ゲート電極22aの側面上では、
2.5nm程度になっている。
【0070】次に、図4(c)に示す工程で、ゲート電
極24のポリシリコン表面が露出するまでドライエッチ
ングを行ない、シリコン酸化膜23のうちゲート電極2
4の上面上の部分、及び、シリコン基板11上のシリコ
ン酸化膜12を除去する。これにより、オフセットスペ
ーサ23aがゲート電極24の側面上に形成され、ゲー
ト絶縁膜12aがゲート電極24の下に形成される。こ
のオフセットスペーサ23aを形成することにより、シ
リコン基板11内の、ゲート電極24の直下方へのエク
ステンション領域18の入り込みを浅くすることがで
き、ゲート電極24とエクステンション領域18との間
のオーバーラップ容量を低減する効果が得られる。この
後、ゲート電極24及びオフセットスペーサ23aをマ
スクとしてN型の不純物イオンである、例えばAsイオ
ンを加速電圧10keV、5×10 14cm-2で注入し、
シリコン基板11内のゲート電極24の両側方にエクス
テンション領域18を形成する。尚、本実施形態では、
不純物領域の例としてエクステンション領域18を挙げ
たが、これに代えて、より不純物濃度が低いLDD領域
を形成してもよい。
【0071】次に、図4(d)に示す工程では、基板上
にCVD法により、厚さ60nmのシリコン酸化膜等の
絶縁膜を形成し、これをエッチバックしてサイドウォー
ル19をオフセットスペーサ23aの側面上に形成す
る。ここで、一般的ではないが、サイドウォールの形成
工程を省略することもできる。その後、ゲート電極2
4、オフセットスペーサ23a及びサイドウォール19
をマスクとして加速電圧30keV、3×1015cm-2
でN型の不純物イオンである、例えばAsイオンのイオ
ン注入を行ない、エクステンション領域18の外側に高
濃度ソース・ドレイン領域17を形成する。
【0072】但し、メモリセル等に使用する半導体装置
の場合、高濃度ソース・ドレイン領域を形成せず、エク
ステンション領域またはLDD領域のみを半導体基板内
のゲート電極の両側方に形成することがある。
【0073】次に、図4(e)に示す工程で、CVD法
によりコバルト膜を基板上に10nm程度の厚さで堆積
し、400〜500℃に加熱してコバルト膜とシリコン
及びポリシリコンとを反応させた後、エッチングにより
未反応のコバルト膜を除去する。その後、700〜80
0℃でシリサイドの相転換を行なうことにより、ゲート
電極24上にコバルトシリサイド膜30a(ゲートシリ
サイド膜)が形成され、高濃度ソース・ドレイン領域1
7の露出しているシリコン表面上にコバルトシリサイド
膜30bが形成される。ここで、ゲート電極24の上部
のコバルトシリサイド膜30aは本実施形態に必須であ
るが、高濃度ソース・ドレイン領域17の表面部のコバ
ルトシリサイド膜30bは形成されていなくともよい。
【0074】本実施形態によれば、実効的なゲート長が
従来例と同一のゲート電極において、従来の方法よりも
ゲート電極の上面の面積を大きくすることができ、ゲー
ト電極上のシリサイドを物理的に形成しやすくできる。
【0075】本実施形態は、下部ゲート電極21aを構
成するポリシリコンに、シリコンの酸化を促進する機能
を持つフッ素を導入することを特徴としている。その理
由について、以下に説明する。
【0076】フッ素、ヨウ素、キセノン等の不純物は、
シリコンまたはポリシリコンに加えることにより、これ
らの酸化を促進する機能を持っている。
【0077】本実施形態では、フッ素の持つシリコンの
酸化を促進する機能を利用し、下部ゲート電極21aを
構成するポリシリコンにフッ素を導入し、上部ゲート電
極22aを構成するポリシリコンには酸化促進機能を持
つ添加物を加えない。これにより、ゲート電極24うち
下部ゲート電極21aの側面には厚く、上部ゲート電極
22aの側面には薄いオフセットスペーサ23aを形成
することができる。また、オフセットスペーサ23aの
上部と下部の膜厚の比は、下部ゲート電極21aに導入
するフッ素の濃度により調節することが可能である。
【0078】図4(e)において、下部ゲート電極21
aの電極ゲート長をLg、オフセットスペーサ23aの
最も厚い下部での膜厚をLw1 (うちポリシリコン侵食
分は3/5Lw1)、オフセットスペーサ23aの最も
薄い上面での膜厚をLw2(うちポリシリコン侵食分は
3/5Lw2 )とすると、実効的なゲート長LnはLg
+2Lw1であり、上部ゲート電極22aの上面の寸法
は、Lg+2(3/5Lw1−3/5Lw2)となる。実
効的なゲート長Lnを0.10μmとした場合、ゲート
オーバーラップ容量を小さく維持するためには、オフセ
ットスペーサ23aの最も厚い部分での膜厚Lw1は、
10nmが要求される。このとき、Lw2は2.5n
m、上部ゲート電極22aの寸法は約0.089μmと
なり、下部ゲート電極21aの寸法は約0.08μmと
なる。このように、Lw2はオフセットスペーサ23a
の最も厚い部分での膜厚Lw1より小さくなるので、上
部ゲート電極22aの上面の寸法は必ず0.080μm
より大きくなる。つまり、本実施形態においては、第1
の実施形態と同様に、実効的なゲート長を従来例と同じ
とした場合、従来の方法よりもゲート電極の上面の寸法
を大きく確保できることになる。これにより、従来技術
とは異なり、微細なゲート電極上でもシリサイド膜を安
定して形成することができ、ゲート電極における寄生抵
抗を効果的に低減することができるようになる。
【0079】また、本実施形態においては、従来例で述
べたオフセットスペーサの膜厚の制御に関する問題を解
決するために、オフセットスペーサの形成を熱酸化法に
よって行っている。これにより、第2の従来例と同様
に、ゲートパターニング寸法を大きくでき、膜厚が良好
に制御できる。加えて、本実施形態では、ゲート電極表
面部へのシリコン酸化膜の形成工程において、第1の実
施形態に比べて低温条件でも熱処理の時間を短縮するこ
とが可能である。これは、決まった厚さのシリコン酸化
膜をポリシリコンの表面部に形成する場合、酸化を促進
するフッ素を含むポリシリコンの方がフッ素を含まない
ポリシリコンよりも早く酸化されるため、シリコン酸化
膜の形成が短時間で済むためである。
【0080】次に、本実施形態に係る半導体装置は、図
4(e)に示すように、シリコン基板11上に形成され
たシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12aと、上記
ゲート絶縁膜12aの上に形成された、フッ素を含むポ
リシリコンからなる下部ゲート電極21aと、下部ゲー
ト電極21aよりも寸法の大きい上部ゲート電極22a
から構成されるゲート電極24と、下部ゲート電極21
aの側面上では膜厚が厚く、上部ゲート電極22aの側
面上では膜厚が薄くなるように形成されたシリコン酸化
物からなるオフセットスペーサ23aと、上記オフセッ
トスペーサ23aの側面上に設けられたサイドウォール
19とを備えている。また、シリコン基板11内におけ
る、ゲート電極24の両端直下とその側方にはエクステ
ンション領域18が設けられ、エクステンション領域1
8の外側には高濃度ソース・ドレイン領域17が設けら
れている。さらに、ゲート電極24の上部にはコバルト
シリサイド膜30aが形成され、高濃度ソース・ドレイ
ン領域17の表面部にはコバルトシリサイド膜30bが
形成されている。
【0081】尚、オフセットスペーサ23aの膜厚は、
下部ゲート電極21aの側面上あるいは上部ゲート電極
22aの側面上で均一でなくともよいが、オフセットス
ペーサ23a下部は上部より必ず厚く形成される。
【0082】本実施形態に係る半導体装置の特徴は、下
部ゲート電極21a及び上部ゲート電極22aの側部を
酸化して設けられたオフセットスペーサ23aが、下部
ゲート電極21aの側面上に比べて、上部ゲート電極2
2aの側面上で膜厚が薄く形成されている点にある。こ
れにより、ゲート電極の上面の面積を広く確保しつつ、
実効的なゲート長をより短くすることができる。よっ
て、ゲート電極における寄生抵抗が小さく、且つ駆動力
の大きい半導体装置が得られる。
【0083】(第3の実施形態)図5(a)〜(e)
は、本発明における第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を示す断面図である。第1及び第2の実施形態
と同様に、n型MISトランジスタの製造方法について
説明するが、同様な方法によってp型MISトランジス
タも形成することができる。
【0084】まず、図5(a)に示す工程で、シリコン
基板11に活性領域を囲むための素子分離(図示せず)
を形成した後、熱酸化法により、シリコン基板11の活
性領域上に膜厚3nmのシリコン酸化膜12を形成す
る。次に、CVD法により、シリコン酸化膜12上に膜
厚100nmの第1のポリシリコン膜31を堆積した
後、シリコンの酸化を促進するための不純物のイオン、
例えばフッ素イオンを、加速電圧30keV、1×10
14〜1×1015/cm-2の条件で第1のポリシリコン膜
31へ注入する。シリコンの酸化を促進する不純物とし
て、本実施形態ではフッ素を用いたが、他にヨウ素、キ
セノン等を使用することもできる。次に、CVD法によ
り、膜厚100nmの第2のポリシリコン膜32を第1
のポリシリコン膜31の上に形成した後、シリコンの酸
化を抑制するための不純物イオン、例えば窒素イオン
を、加速電圧10keV、1×1015/cm-2で第2の
ポリシリコン膜32へ注入する。ここで、上記第1のポ
リシリコン膜31と第2のポリシリコン膜32の界面に
酸化による絶縁膜が形成されるのを防ぐために、第1、
第2のポリシリコン膜31、32を形成する工程は、例
えばクラスタリング装置中のロードロックチャンバ等の
装置を用いて、酸素を除いた条件で行なう必要がある。
また、本実施形態においては、第1のポリシリコン膜3
1へのフッ素の導入と、第2のポリシリコン膜32への
窒素の導入をイオン注入により行ったが、第1及び第2
のポリシリコン膜の堆積時にin-situ ドーピングによっ
て行ってもよい。
【0085】その後、リソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術により、第1及び第2のポリシリコン膜3
1、32をパターニングして、パターニング寸法が0.
092μm(92nm)の下部ゲート用電極及び上部ゲ
ート用電極(図示せず)を形成する。
【0086】次に、図5(b)に示す工程で、基板を酸
素雰囲気中、850〜1100℃で熱処理(RTA)
し、下部ゲート電極21a及び上部ゲート電極22aか
らなるゲート電極24の露出したシリコン表面上にシリ
コン酸化膜33を形成する。ここで、熱処理の時間は、
例えば850℃では15秒、1100℃では2秒という
ように、処理温度により適宜調整する。尚、この熱酸化
処理により形成されるシリコン酸化膜33の膜厚は、下
部ゲート電極31aの側面上ではシリコンの酸化を促進
するフッ素の機能により約10nm、上部ゲート電極3
2aの側面上ではシリコンの酸化を抑制する窒素の機能
により1.5nm程度になっている。
【0087】次に、図5(c)に示す工程で、ゲート電
極34のポリシリコン表面が露出するまでドライエッチ
ングを行ない、シリコン酸化膜33のうちゲート電極3
4の上面上の部分、及び、シリコン基板11上のシリコ
ン酸化膜12を除去する。これにより、オフセットスペ
ーサ33aがゲート電極34の側面上に形成され、ゲー
ト絶縁膜12aがゲート電極34の下に形成される。こ
のオフセットスペーサ33aを形成することにより、シ
リコン基板11内の、ゲート電極34の直下方へのエク
ステンション領域18の入り込みを浅くすることがで
き、ゲート電極34とエクステンション領域18との間
のオーバーラップ容量を低減する効果が得られる。この
後、ゲート電極34及びオフセットスペーサ33aをマ
スクとしてN型の不純物イオンである、例えばAsイオ
ンを加速電圧10keV、5×10 14cm-2で注入し、
シリコン基板11内のゲート電極34の両側方にエクス
テンション領域18を形成する。尚、本実施形態では、
不純物領域の例としてエクステンション領域18を挙げ
たが、これに代えて、より不純物濃度が低いLDD領域
を形成してもよい。
【0088】次に、図5(d)に示す工程では、基板上
にCVD法により、厚さ60nmのシリコン酸化膜等の
絶縁膜を形成し、これをエッチバックしてサイドウォー
ル19をオフセットスペーサ33aの側面上に形成す
る。ここで、一般的ではないが、サイドウォールの形成
工程を省略することもできる。その後、ゲート電極3
4、オフセットスペーサ33a及びサイドウォール19
をマスクとして加速電圧30keV、3×1015cm-2
でAsイオンのイオン注入を行ない、エクステンション
領域18の外側に高濃度ソース・ドレイン領域17を形
成する。
【0089】但し、メモリセル等に使用する半導体装置
の場合、高濃度ソース・ドレイン領域を形成せず、エク
ステンション領域またはLDD領域のみを半導体基板内
のゲート電極の両側方に形成することがある。
【0090】次に、図5(e)に示す工程で、CVD法
によりコバルト等の金属膜を基板上に10nm程度堆積
し、400〜500℃に加熱してコバルト膜とシリコン
またはポリシリコンとを反応させた後、エッチングによ
り未反応のコバルト膜を除去する。その後、700〜8
00℃でシリサイドの相転換を行なうことにより、ゲー
ト電極34上にコバルトシリサイド膜40a(ゲートシ
リサイド膜)が形成され、高濃度ソース・ドレイン領域
17の露出しているシリコン表面上にコバルトシリサイ
ド膜40bが形成される。ここで、ゲート電極34の上
部のコバルトシリサイド膜40aは本実施形態に必須で
あるが、高濃度ソース・ドレイン領域17の表面部のコ
バルトシリサイド膜40bは形成されていなくともよ
い。
【0091】本実施形態によれば、実効的なゲート長が
従来例及び第1、第2の実施形態と同一のゲート電極に
おいて、従来の方法や上記第1及び第2の実施形態より
もゲート電極の上面の面積を広くすることができ、ゲー
ト電極上のシリサイドを物理的に形成しやすくできる。
尚、シリサイドを形成するための金属材料としてはコバ
ルトの他に、タングステン、チタン、ニッケル等を使用
してもよい。
【0092】本実施形態は、下部ゲート電極31aを構
成するポリシリコンには、シリコンの酸化を促進する機
能を持つフッ素を、上部ゲート電極32aを構成するポ
リシリコンには、シリコンの酸化を抑制する窒素をそれ
ぞれ導入することを特徴としている。その理由につい
て、以下に説明する。
【0093】フッ素、ヨウ素、キセノン等の不純物は、
シリコンまたはポリシリコンに加えることにより、これ
らの酸化を促進する機能を持っている。また、第1の実
施形態で述べたように、窒素は、シリコンの酸化を抑制
する機能を持っている。
【0094】本実施形態では、フッ素の持つシリコンの
酸化を促進する機能と窒素の持つシリコンの酸化を抑制
する機能の両方を利用し、ゲート電極の下部を構成する
ポリシリコンにフッ素を導入し、上部を構成するポリシ
リコンには窒素を導入する。これにより、ゲート電極3
4のうち下部ゲート電極31aの側面には厚く、上部ゲ
ート電極32aの側面には薄いオフセットスペーサ33
aを形成することができる。また、オフセットスペーサ
33aの上部と下部の膜厚の比は、下部ゲート電極31
aに導入するフッ素の濃度と上部ゲート電極32aに導
入する窒素の濃度により調節することが可能である。
【0095】図5(e)において、下部ゲート電極31
aの電極ゲート長をLg、オフセットスペーサ33aの
最も厚い下部での膜厚をLw1 (うちポリシリコン侵食
分は3/5Lw1)、オフセットスペーサ33aの最も
薄い上面での膜厚をLw2(うちポリシリコン侵食分は
3/5Lw2 )とすると、実効的なゲート長LnはLg
+2Lw1 であり、上部ゲート電極32aの上面の寸法
は、Lg+2(3/5Lw1−3/5Lw2)となる。実
効的なゲート長Lnを0.10μmとした場合、ゲート
オーバーラップ容量を小さく維持するためには、オフセ
ットスペーサ33aの最も厚い部分での膜厚Lw1 は、
10nmが要求される。このとき、Lw2は1.5n
m、上部ゲート電極32aの寸法は約0.09μmとな
り、下部ゲート電極31aの寸法は約0.08μmとな
る。このように、Lw2 は第1の実施形態におけるオフ
セットスペーサの上面での膜厚をよりも小さくすること
が可能なので、ゲート電極の上面の寸法は0.089μ
mより大きくできる。つまり、本実施形態においては、
実効的なゲート長を従来例と同じとした場合、従来の方
法及び第1、第2の実施形態よりもゲート電極の上面の
面積を広く確保できることになる。さらに、本実施形態
においては、上記実施形態1及び2と比較してもより大
きいゲート電極の上面の面積を確保できる。これは、ゲ
ート電極下部にはシリコンの酸化を促進するフッ素を、
ゲート電極上部にはシリコンの酸化を抑制する窒素をそ
れぞれ導入しているため、実効ゲート長を同じとしたと
き、オフセットスペーサの上部の膜厚をより薄くできる
からである。
【0096】次に、本実施形態に係る半導体装置は、図
5(e)に示すように、シリコン基板11上に形成され
たシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12aと、上記
ゲート絶縁膜12aの上に形成された、フッ素を含むポ
リシリコンからなる下部ゲート電極31aと、下部ゲー
ト電極31aよりも寸法の大きい、窒素を含むポリシリ
コンからなる上部ゲート電極32a(下部ゲート電極3
1aと上部ゲート電極32aを合わせてゲート電極34
とする)と、下部ゲート電極31aの側面上では膜厚が
厚く、上部ゲート電極32aの側面上では膜厚が薄いシ
リコン酸化物からなるオフセットスペーサ33aと、オ
フセットスペーサ33aの側面上に設けられたサイドウ
ォール19とを備えている。また、シリコン基板11内
における、ゲート電極34の両端直下とその側方にはエ
クステンション領域18が設けられ、エクステンション
領域18の外側には高濃度ソース・ドレイン領域17が
設けられている。さらに、ゲート電極34の上部にはコ
バルトシリサイド膜40aが形成され、高濃度ソース・
ドレイン領域17の表面部にはコバルトシリサイド膜4
0bが形成されている。
【0097】尚、オフセットスペーサ33aの膜厚は、
下部ゲート電極31aの側面上あるいは上部ゲート電極
32aの側面上で均一でなくともよいが、オフセットス
ペーサ33aの下部は上部より必ず厚く形成される。
【0098】本実施形態に係る半導体装置の特徴は、下
部ゲート電極31a及び上部ゲート電極32aの側部を
酸化して設けられたオフセットスペーサ33aが、下部
ゲート電極31aの側面上ではフッ素により酸化が促進
されて膜厚が厚く、上部ゲート電極32aの側面上で
は、窒素により酸化が抑制されて膜厚が薄く形成されて
いる点にある。これにより、ゲート電極の上面の面積を
広く確保しつつ、実効的なゲート長をより短くすること
ができる。よって、ゲート電極における寄生抵抗が小さ
く、且つ駆動力の大きい半導体装置が得られる。
【0099】
【発明の効果】本発明の半導体装置またはその製造方法
によれば、ゲート電極に酸化を促進あるいは抑制する機
能を持つ不純物を導入する等の手段により、オフセット
スペーサによりゲート長寸法を微細化したゲート電極に
おいて、ゲート電極の上面の面積を十分確保できるの
で、ゲート電極上に良好なシリサイド膜を形成すること
ができる。すなわち、ゲート抵抗を小さく維持しつつ、
デザインルールよりも微細化されたゲート長を有する半
導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】窒素をポリシリコンに導入した場合の窒素濃度
と熱酸化法による酸化速度との関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態において、図1(d)
で示された工程での半導体装置の断面図である。
【図4】(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(e)は、オフセットスペーサを形成
する際にCVD法によるシリコン酸化膜の堆積を用いた
従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(e)は、オフセットスペーサを形成
する際に熱酸化法を用いた従来の半導体装置の製造工程
を示す断面図である。
【図8】従来の実施形態の半導体装置における、ゲート
電極のパターニング寸法と、ゲート電極の断面形状をそ
れぞれ示す図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 シリコン酸化膜 12a ゲート絶縁膜 13 ポリシリコン膜 13a ゲート電極 14 シリコン酸化膜 14a オフセットスペーサ 17 高濃度ソース・ドレイ
ン領域 18 エクステンション領域 19 サイドウォール 20a シリサイド膜 20b シリサイド膜 21 第1のポリシリコン膜 21a 下部ゲート電極 22 第2のポリシリコン膜 22a 上部ゲート電極 23 シリコン酸化膜 23a オフセットスペーサ 24 ゲート電極 30a シリサイド膜 30b シリサイド膜 31 第1のポリシリコン膜 31a 下部ゲート電極 32 第2のポリシリコン膜 32a 上部ゲート電極 33 シリコン酸化膜 33a オフセットスペーサ 34 ゲート電極 40a シリサイド膜 40b シリサイド膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮永 績 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中岡 弘明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB20 BB21 BB25 BB28 BB39 CC05 DD04 DD26 DD43 DD65 DD80 DD84 DD88 FF07 FF08 FF14 GG09 HH14 HH16 5F140 AA01 AA39 AC32 BA01 BE07 BF04 BF11 BF18 BF37 BF38 BF42 BG09 BG12 BG28 BG32 BG38 BG44 BG49 BG52 BG53 BG56 BG57 BH14 BH15 BJ01 BJ08 BK02 BK13 BK34 BK38 CF04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 上記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に設けられ、パターン幅が下部に
    比べて上部の方が広い導体膜からなるゲート電極と、 上記ゲート電極の側部に酸化によって設けられ、下部で
    厚く、上部で薄い酸化膜からなるオフセットスペーサ
    と、 上記半導体基板内における上記ゲート電極の両側方に設
    けられた不純物拡散領域と、 上記ゲート電極の上部に設けられたゲートシリサイド膜
    とを備えている半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記ゲート電極が、酸化抑制機能を持つ第1の不純物を
    含み、 上記第1の不純物の濃度が、上記ゲート電極のうち、上
    記ゲート絶縁膜に近い下部に比べて、上記ゲートシリサ
    イド膜に近い上部の方が高濃度になっていることを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記ゲート電極は、上記ゲート絶縁膜上に設けられた下
    部ゲート電極と、上記下部ゲート電極上に設けられた上
    部ゲート電極とから構成されており、 上記下部ゲート電極が、酸化促進機能を持つ第2の不純
    物を上記上部ゲート電極よりも高濃度に含んでいること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置において、 上記上部ゲート電極が、酸化抑制機能を持つ第1の不純
    物を上記下部ゲート電極よりも高濃度に含んでいること
    を特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に絶縁膜を堆積する工程
    (a)と、 上記絶縁膜上に導体膜を堆積する工程(b)と、 酸化抑制機能を持つ抑制用不純物を、上記導体膜の上部
    では下部よりも高濃度となるように導入する工程(c)
    と、 上記導体膜をパターニングしてゲート電極を形成する工
    程(d)と、 上記ゲート電極の表面部を酸化して表面を覆う酸化膜を
    形成する工程(e)と、 異方性エッチングにより、上記ゲート電極の上面上の上
    記酸化膜を除去し、上記ゲート電極の側面上に下部で厚
    く、上部で薄い酸化膜からなるオフセットスペーサを形
    成する工程(f)と、 上記ゲート電極と上記オフセットスペーサとをマスクと
    して所望の導電型を有する導電用不純物のイオン注入を
    行なって、上記半導体基板内における上記ゲート電極の
    両側方に不純物拡散領域を形成する工程(g)と、 上記ゲート電極の上部にゲートシリサイド膜を形成する
    工程(h)とを含んでいる半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    において、 上記工程(c)ではイオン注入により上記抑制用不純物
    を導入することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    において、 上記導体膜を形成するときに、上記抑制用不純物をin-s
    itu ドープすることにより、上記工程(b)と上記工程
    (c)とを同時に行なうことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のうちいずれか1つに記載
    の半導体装置の製造方法において、 上記工程(e)より前には、キャリアとなる上記導電用
    不純物を上記ゲート電極に導入しないことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に絶縁膜を堆積する工程
    (a)と、 上記絶縁膜の上に第1の導体膜を堆積する工程(b)
    と、 上記第1の導体膜に酸化促進機能を持つ促進用不純物を
    導入する工程(c)と、 上記第1の導体膜の上に第2の導体膜を堆積する工程
    (d)と、 上記第1、第2の導体膜をパターニングして、下部ゲー
    ト電極と上部ゲート電極から構成されるゲート電極を形
    成する工程(e)と、 上記下部及び上部ゲート電極の表面部を酸化して表面を
    覆う酸化膜を形成する工程(f)と、 異方性エッチングにより、上記ゲート電極の上面上の上
    記酸化膜を除去し、上記ゲート電極の側面上に下部で厚
    く、上部で薄い酸化膜からなるオフセットスペーサを残
    す工程(g)と、 少なくとも上記ゲート電極と上記オフセットスペーサと
    をマスクとして所望の導電型を有する導電用不純物を注
    入し、上記半導体基板内における上記ゲート電極の両側
    方に不純物拡散領域を形成する工程(h)と、 上記ゲート電極の上部にゲートシリサイド膜を形成する
    工程(i)とを含んでいる半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記工程(d)の後、工程(e)の前に、上記第2の導
    体膜に酸化抑制機能を持つ抑制用不純物を導入する工程
    をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の半導体装置の製造
    方法において、 上記第2の導体膜への上記抑制用不純物の導入は、抑制
    用不純物をin-situ ドープすることにより、上記工程
    (d)と同時に行なうことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置の製造方法において、 上記工程(f)より前には、キャリアとなる上記導電用
    不純物を上記ゲート電極に注入しないことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置の製造方法において、 上記促進用不純物をin-situ ドープすることにより、上
    記工程(b)と上記工程(c)とを同時に行なうことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置の製造方法において、 少なくとも上記工程(b)と工程(d)は、酸素を遮断
    した環境で行われることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項9〜14のうちいずれか1つに
    記載の半導体装置の製造方法において、 上記促進用不純物として、フッ素、キセノン、ヨウ素の
    うちから選ばれた1つを使用することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
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