JP2002289771A - 並列mosfet回路の電極構造 - Google Patents

並列mosfet回路の電極構造

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JP2002289771A
JP2002289771A JP2001091347A JP2001091347A JP2002289771A JP 2002289771 A JP2002289771 A JP 2002289771A JP 2001091347 A JP2001091347 A JP 2001091347A JP 2001091347 A JP2001091347 A JP 2001091347A JP 2002289771 A JP2002289771 A JP 2002289771A
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parallel mosfet
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Hitoshi Onuma
均 大沼
Shinichi Kobayashi
真一 小林
Kouji Nakano
浩児 中野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板に開けられる穴の数を最小限に
することにより実装領域の使用効率を向上することがで
きる並列MOSFET回路の電極構造を提供する。 【解決手段】 本発明の並列MOSFET回路の電極構
造10では、プリント基板4の全領域に対して他の回路
のような部品を実装するための領域(部品の実装領
域)、パターンを形成する領域(パターンの形成領域)
が確保できる上にパターンの幅も広くでき、製品として
の高密度化に適している。このため、本発明の並列MO
SFET回路の電極構造10は、プリント基板に開けら
れる穴の数を最小限にすることにより実装領域の使用効
率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列MOSFET
回路の電極構造に関し、特に実装領域の使用効率が向上
する並列MOSFET回路の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、並列MOSFET回路は、例えば
モータを駆動するためのインバータに適用される。一般
的な並列MOSFET回路をインバータに適用した例を
図5に示す。
【0003】図5に示されるように、符号20はインバ
ータである。インバータ20は直列に接続された3個の
並列MOSFET回路21、22、23を備えている。
初段(1個目)の並列MOSFET回路21にはバッテ
リ電圧を印加するバッテリ24が接続され、3個の並列
MOSFET回路21、22、23の各々にはバッテリ
24の電圧が供給される。
【0004】並列MOSFET回路21にはドライブ回
路26とモータ25とが接続され、並列MOSFET回
路21はドライブ回路26からの制御電圧に応じて動作
し、並列MOSFET回路21の動作電流は、バッテリ
24の電圧値で定まる。並列MOSFET回路22には
ドライブ回路27、モータ25が接続され、並列MOS
FET回路22はドライブ回路27からの制御電圧に応
じて動作し、並列MOSFET回路22の動作電流は、
バッテリ24の電圧値で定まる。並列MOSFET回路
23にはドライブ回路28、モータ25が接続され、並
列MOSFET回路23はドライブ回路28からの制御
電圧に応じて動作し、並列MOSFET回路23の動作
電流は、バッテリ24の電圧値で定まる。この各々の動
作電流は、並列MOSFET回路21、22、23によ
りモータ25に流れる3相電流である。
【0005】並列MOSFET回路21、22、23の
各々は、直流電圧を平滑する電解コンデンサ1と、スイ
ッチング素子として働き、N個並列に接続されたNMO
Sトランジスタ2、3とを備えている。電解コンデンサ
1の正極端子1dとNMOSトランジスタ2のドレイン
電極2bは並列に接続され、電解コンデンサ1の正極端
子1dは端子Pを介してバッテリ24の正極に接続され
ている。電解コンデンサ1の負極端子1eとNMOSト
ランジスタ3のソース電極3cは並列に接続され、電解
コンデンサ1の負極端子1eは端子Nを介してバッテリ
24の負極に接続されている。NMOSトランジスタ2
のソース電極2cとNMOSトランジスタ3のドレイン
電極3bは直列に接続されている。
【0006】初段(1個目)の並列MOSFET回路2
1において、NMOSトランジスタ2のソース電極2c
とNMOSトランジスタ3のドレイン電極3bには、端
子Rを介してモータ25に接続されている。また、NM
OSトランジスタ2のゲート電極2aとNMOSトラン
ジスタ3のゲート電極3aの各々には、ドライブ回路2
6が接続されている。
【0007】中段(2個目)の並列MOSFET回路2
2において、NMOSトランジスタ2のソース電極2c
とNMOSトランジスタ3のドレイン電極3bには、端
子Sを介してモータ25に接続されている。また、NM
OSトランジスタ2のゲート電極2aとNMOSトラン
ジスタ3のゲート電極3aの各々には、ドライブ回路2
7が接続されている。
【0008】最終段(3個目)の並列MOSFET回路
23において、NMOSトランジスタ2のソース電極2
cとNMOSトランジスタ3のドレイン電極3bには、
端子Tを介してモータ25に接続されている。また、N
MOSトランジスタ2のゲート電極2aとNMOSトラ
ンジスタ3のゲート電極3aの各々には、ドライブ回路
28が接続されている。
【0009】初段(1個目)の並列MOSFET回路2
1において、ドライブ回路26の制御電圧によりNMO
Sトランジスタ2がON、NMOSトランジスタ3がO
FFする動作と、NMOSトランジスタ2がOFF、ド
ライブ回路26の制御電圧によりNMOSトランジスタ
3がONする動作を繰り返すことにより、モータ25に
は、動作電流として正弦波の電流I21が端子Rを介し
て流れる。ここで、ドライブ回路26は、NMOSトラ
ンジスタ2のゲート電極2aとNMOSトランジスタ3
のゲート電極3aとが周期的に交互にONするように制
御電圧を制御する。
【0010】中段(2個目)の並列MOSFET回路2
2において、ドライブ回路27の制御電圧によりNMO
Sトランジスタ2がON、NMOSトランジスタ3がO
FFする動作と、NMOSトランジスタ2がOFF、ド
ライブ回路27の制御電圧によりNMOSトランジスタ
3がONする動作を繰り返すことにより、モータ25に
は、動作電流として、電流I21に対して120度遅れ
た正弦波の電流I22が端子Sを介して流れる。ここ
で、ドライブ回路27は、NMOSトランジスタ2のゲ
ート電極2aとNMOSトランジスタ3のゲート電極3
aとが周期的に交互にONし、電流I21に対して電流
I22が120度遅れるように制御電圧を制御する。
【0011】最終段(3個目)の並列MOSFET回路
23において、ドライブ回路28の制御電圧によりNM
OSトランジスタ2がON、NMOSトランジスタ3が
OFFする動作と、NMOSトランジスタ2がOFF、
ドライブ回路28の制御電圧によりNMOSトランジス
タ3がONする動作を繰り返すことにより、モータ25
には、動作電流として、電流I22に対して120度遅
れた正弦波の電流I23が端子Tを介して流れる。ここ
で、ドライブ回路28は、NMOSトランジスタ2のゲ
ート電極2aとNMOSトランジスタ3のゲート電極3
aとが周期的に交互にONし、電流I22に対して電流
I23が120度遅れるように制御電圧を制御する。
【0012】次に、図6〜9を参照して、従来の並列M
OSFET回路の電極構造を説明する。図6は、従来の
並列MOSFET回路の電極構造を示す正面図である。
図7は、図6に示された従来の並列MOSFET回路の
電極構造を矢印C方向からみた側面図である。図8は、
図6に示された従来の並列MOSFET回路の電極構造
を矢印D方向からみた側面図である。図9は、従来の並
列MOSFET回路の電極構造を示す背面図である。
【0013】図6に示されるように、符号110は従来
の並列MOSFET回路の電極構造を示している。この
並列MOSFET回路の電極構造110の回路構成は、
前述した並列MOSFET回路21、22、23の各々
に対応する。並列MOSFET回路の電極構造110
は、電解コンデンサ1と、N個(Nは1以上の整数)の
NチャネルMOSトランジスタ2、3と、プリント基板
104と、プリント基板104に平行に延びるヒートシ
ンク5、ヒートシンク6、7と、絶縁部材8と、ネジ1
09と、固定部材111と、金属板112、113、1
14とを備えている。以下、NチャネルMOSトランジ
スタをNMOSトランジスタと称す。また、ヒートシン
ク5の辺5aをX方向、辺5aに対して同一平面上の垂
直方向をY方向、辺5cに対して垂直上方方向をZ方向
とする。
【0014】ヒートシンク5の上面の端部の近傍には、
Z方向及びY方向に延びるヒートシンク6が接続されて
いる。また、ヒートシンク5の上面とヒートシンク6の
底面部6bとの間には絶縁部材8が設けられている。ヒ
ートシンク5の上面の他方の端部の近傍には、ヒートシ
ンク5に対して垂直にZ方向に延び、ヒートシンク5に
平行にY方向に延びるヒートシンク7が接続されてい
る。また、ヒートシンク5の上面とヒートシンク7の底
面部7bとの間には絶縁部材8が設けられている。この
絶縁部材8は、熱伝導率が大きく、絶縁体である。ま
た、ヒートシンク5の上面には、プリント基板104を
固定するための固定部材111が接続されている。ヒー
トシンク5、6、7はアルミニウムにより形成されてい
る。
【0015】電解コンデンサ1は、上面部1aと底面部
1bと円筒部1cと正極端子1dと負極端子1eとを有
する。正極端子1dと負極端子1eは底面部1bに露出
されている。
【0016】NMOSトランジスタ2は、ゲート電極2
a、ドレイン電極2b、ソース電極2cの端子を有す
る。このNMOSトランジスタ2は、NMOSトランジ
スタ2の背面の金属部もドレイン電極2bである。NM
OSトランジスタ3は、ゲート電極3a、ドレイン電極
3b、ソース電極3cの端子を有する。このNMOSト
ランジスタ3は、NMOSトランジスタ3の背面の金属
部もドレイン電極3bである。
【0017】ヒートシンク5の端部の近傍に位置するY
方向のヒートシンク6の側面部6cには、N個のNMO
Sトランジスタ3がY方向に向かって配置されるように
ネジ109によりネジ止めされている(図7参照)。こ
こで、ヒートシンク6は、NMOSトランジスタ3の背
面の金属部(ドレイン電極3b)と接続され、電極とし
て用いられる。ヒートシンク6は、電極として用いられ
ることに加え、NMOSトランジスタ3の発熱による温
度上昇を、絶縁部材8を介してヒートシンク5とともに
放熱するために用いられる。
【0018】ヒートシンク5の他方の端部の近傍に位置
するY方向のヒートシンク7の側面部7cには、N個の
NMOSトランジスタ2がY方向に向かって配置される
ようにネジ109によりネジ止めされている(図8参
照)。ここで、ヒートシンク7は、NMOSトランジス
タ2の背面の金属部(ドレイン電極2b)と接続され、
電極として用いられる。ヒートシンク7は、電極として
用いられることに加え、NMOSトランジスタ3の発熱
による温度上昇を、絶縁部材8を介してヒートシンク5
とともに放熱するために用いられる。
【0019】プリント基板104には、電解コンデンサ
1の正極端子1d、負極端子1e、NMOSトランジス
タ3のゲート電極3a、ドレイン電極3b、ソース電極
3cの端子、NMOSトランジスタ2のゲート電極2
a、ドレイン電極2b、ソース電極2cの端子をプリン
ト基板104に貫通させる穴104cが開けられてい
る。また、プリント基板104には、プリント基板10
4を固定するための固定部材111と、金属板112、
113、114とをネジ止めするための穴104cより
大きい穴104eが開けられている。
【0020】プリント基板104は、ヒートシンク6の
上面部6a及びヒートシンク7の上面部7aの上に設け
られ、固定部材111を介してネジ109により固定さ
れている。電解コンデンサ1の正極端子1d、負極端子
1eは、プリント基板104の穴104cを貫通し、プ
リント基板104の裏面104bで半田付けされ固定さ
れている。NMOSトランジスタ2のゲート電極2a、
ドレイン電極2b、ソース電極2cの端子、NMOSト
ランジスタ3のゲート電極3a、ドレイン電極3b、ソ
ース電極3cの端子は、プリント基板104の穴104
cを貫通し、プリント基板104の表面104aで半田
付けされ固定されている。
【0021】電解コンデンサ1と半田付けされたNMO
Sトランジスタ3との間のプリント基板104の表面1
04aには、Y方向に延びる金属板114が接続されて
いる。金属板114は、プリント基板104にネジ10
9により固定(ネジ止め)され、前述した端子Nとして
用いられる。電解コンデンサ1と半田付けされたNMO
Sトランジスタ2との間のプリント基板104の表面1
04aには、Y方向に延びる金属板112が接続されて
いる。金属板112は、プリント基板104にネジ10
9により固定(ネジ止め)され、前述した端子Pとして
用いられる。金属板112と金属板114との間のプリ
ント基板104の裏面104bには、Y方向に延びる金
属板113が接続されている。金属板113は、プリン
ト基板104にネジ109により固定(ネジ止め)さ
れ、前述した端子R、S、Tのいずれかに対応する端子
Fとして用いられる。金属板112、113、114は
銅により形成されている。ここで、金属板112、11
3、114の固定としてはネジに限らず半田付けでもよ
い。
【0022】また、半田付けされた電解コンデンサ1の
正極端子1dと半田付けされたNMOSトランジスタ2
のドレイン電極2bは、プリント基板104の図示せぬ
パターンにより金属板112(端子P)と接続される。
半田付けされた電解コンデンサ1の負極端子1eと半田
付けされたNMOSトランジスタ3のソース電極3c
は、プリント基板104の図示せぬパターンにより金属
板114(端子N)と接続される。半田付けされたNM
OSトランジスタ2のソース電極2cと半田付けされた
NMOSトランジスタ3のドレイン電極3bは、プリン
ト基板104の裏面104bの図示せぬパターンにより
金属板113(端子F)と接続される。
【0023】しかしながら、従来の並列MOSFET回
路の電極構造110では、金属板112、113、11
4は、プリント基板104にネジ109によりネジ止
め、あるいは半田付けされている。プリント基板104
には、金属板112、113、114をネジ止め、ある
いは半田付けするための穴が必要になり、穴104cよ
り大きい穴104eが金属板112、113、114を
固定する分だけ開けられている。従って、従来の並列M
OSFET回路の電極構造110では、プリント基板1
04の全領域に対して他の回路のような部品を実装する
ための領域、パターンを形成する領域が確保できず、パ
ターンの幅も狭くなる。このため、従来の並列MOSF
ET回路の電極構造110では、部品の実装領域、パタ
ーンの形成領域が不足して(実装効率が悪くパターンも
狭い)製品としての高密度化には適さないため、プリン
ト基板に開けられる穴の数を最小限にすることにより実
装領域の使用効率を向上することが望まれる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プリ
ント基板に開けられる穴の数を最小限にすることにより
実装領域の使用効率を向上することができる並列MOS
FET回路の電極構造を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()付きで、番号、記号
等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実
施の複数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1
つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事
項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に
表現されている技術的事項に付せられている参照番号、
参照記号等に一致している。このような参照番号、参照
記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施
例の技術的事項との対応・橋渡しを明白にしている。こ
のような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実
施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈する
ことを意味しない。
【0026】本発明による並列MOSFET回路の電極
構造は、第1ヒートシンク(5)と、第2ヒートシンク
(6)と第3ヒートシンク(7)と、第1MOSトラン
ジスタ(3)と第2MOSトランジスタ(2)と、第1
金属板(13)と第2金属板(12)と、配線基板
(4)と、電解コンデンサ(1)と、第3金属板(1
4)とを備えている。第2ヒートシンク(6)と第3ヒ
ートシンク(7)は、第1ヒートシンク(5)上の離れ
た2箇所に設けられ、第1ヒートシンク(5)の主面と
直交するように設けられている。第1MOSトランジス
タ(3)と第2MOSトランジスタ(2)の各々は、第
2ヒートシンク(6)と第3ヒートシンク(7)の各々
の特定面(6c、7c)に設けられている。特定面(6
c、7c)は主面と直交する。第1金属板(13)と第
2金属板(12)の各々は、第2ヒートシンク(6)と
第3ヒートシンク(7)の各々の特定面(6c、7c)
と直交する面(6e、7e)に設けられている。配線基
板(4)は、第2ヒートシンク(6)と第3ヒートシン
ク(7)の上に、第2ヒートシンク(6)と第3ヒート
シンク(7)から離れて、また第1金属板(13)と第
2金属板(12)から離れて設けられている。第1MO
Sトランジスタ(3)と第2MOSトランジスタ(2)
とは配線基板(4)に接続されている。電解コンデンサ
(1)は、配線基板(4)の両面のうちの第1面に設け
られている。第3金属板(14)は、配線基板(4)の
第1面に設けられ、電解コンデンサ(1)から離れて設
けられている。
【0027】配線基板(4)は、絶縁物(11)を介し
て第2ヒートシンク(6)と第3ヒートシンク(7)に
接続されている。
【0028】第1MOSトランジスタ(3)と第2MO
Sトランジスタ(2)は、配線基板(4)に配線されて
いる。
【0029】第2ヒートシンク(6)と第3ヒートシン
ク(7)は、絶縁物(8)を介して第1ヒートシンク
(5)に接続されている。
【0030】第2ヒートシンク(6)と第1金属板(1
3)は、第1MOSトランジスタ(3)のドレインとし
て働く。第3ヒートシンク(7)と第2金属板(12)
は、第2MOSトランジスタ(2)のドレインとして働
く。
【0031】第3金属板(14)は、第1MOSトラン
ジスタ(3)のソースと、電解コンデンサ(1)のカソ
ードとに接続されている。第1MOSトランジスタ
(3)のドレインと、第2MOSトランジスタ(2)の
ソースは接続されている。第2MOSトランジスタ
(2)のドレインと、電解コンデンサ(1)のアノード
は接続されている。
【0032】第2金属板(12)と第3金属板(14)
は、基準電圧源(24)に接続するための端子(P、
N)として用いられる。第1金属板(13)は、モータ
(25)に接続するための端子(F)として用いられ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
る並列MOSFET回路の電極構造の実施の形態を以下
に説明する。
【0034】図1は、本発明の並列MOSFET回路の
電極構造を示す正面図である。図2は、図1に示された
本発明の並列MOSFET回路の電極構造を矢印A方向
からみた側面図である。図3は、図1に示された本発明
の並列MOSFET回路の電極構造を矢印B方向からみ
た側面図である。図4は、本発明の本発明の並列MOS
FET回路の電極構造を示す背面図である。
【0035】図1に示されるように、符号10は本発明
の並列MOSFET回路の電極構造を示している。並列
MOSFET回路の電極構造10の回路構成は、前述し
た図5に示された並列MOSFET回路21、22、2
3の各々に対応する。この並列MOSFET回路の電極
構造10は、例えばバッテリフォークリフト用コントロ
ーラで使用される。並列MOSFET回路の電極構造1
0は、電解コンデンサ1と、パワートランジスタのよう
なN個(Nは1以上の整数)のNチャネルMOSトラン
ジスタ2、3と、プリント基板4と、プリント基板4に
平行に延びるヒートシンク5、ヒートシンク6、7と、
絶縁部材8と、ネジ9と、固定部材11と、金属板1
2、13、14とを備えている。以下、NチャネルMO
SトランジスタをNMOSトランジスタと称す。また、
ヒートシンク5の辺5aをX方向、辺5aに対して同一
平面上の垂直方向をY方向、辺5cに対して垂直上方方
向をZ方向とする。
【0036】ヒートシンク5の上面の端部の近傍には、
Z方向及びY方向に延びるヒートシンク6が接続されて
いる。ヒートシンク5の上面の他方の端部の近傍には、
ヒートシンク5に対して垂直にZ方向に延び、ヒートシ
ンク5に平行にY方向に延びるヒートシンク7が接続さ
れている。即ち、ヒートシンク6とヒートシンク7は、
ヒートシンク5上のヒートシンク5上の離れた2箇所に
設けられ、ヒートシンク5の主面と直交するように設け
られている。また、ヒートシンク5の上面とヒートシン
ク6の底面部6bとの間には絶縁部材8が設けられてい
る。また、ヒートシンク5の上面とヒートシンク7の底
面部7bとの間には絶縁部材8が設けられている。即
ち、ヒートシンク6とヒートシンク7は、熱伝導部材8
を介してヒートシンク5に接続されている。
【0037】この熱伝導部材8は、延性、展性に優れ
(柔らかい)、熱伝導性がよく、絶縁体である熱伝導性
材料である。熱伝導性材料としてシリコーンゴム製のラ
バーシートが例示される。このラバーシートは公知であ
り、市販されている。シリコーンゴム製のラバーシート
としては、富士高分子工業株式会社「サーコン」が例示
される。ヒートシンク5、6、7はアルミニウムで例示
される金属により形成されている。
【0038】電解コンデンサ1は、上面部1aと底面部
1bと円筒部1cと正極端子1dと負極端子1eとを有
する。正極端子1dと負極端子1eは底面部1bに露出
されている。
【0039】NMOSトランジスタ2は、ゲート電極2
a、ドレイン電極2b、ソース電極2cの端子を有す
る。このNMOSトランジスタ2は、NMOSトランジ
スタ2の背面の金属部もドレイン電極2bである。NM
OSトランジスタ3は、ゲート電極3a、ドレイン電極
3b、ソース電極3cの端子を有する。このNMOSト
ランジスタ3は、NMOSトランジスタ3の背面の金属
部もドレイン電極3bである。
【0040】N個のNMOSトランジスタ3は、ヒート
シンク6がヒートシンク5の主面と直交するヒートシン
ク6の側面部6cに設けられている。ヒートシンク5の
端部の近傍に位置するY方向のヒートシンク6の側面部
6cには、N個のNMOSトランジスタ3がY方向に向
かって配置されるようにネジ9によりネジ止めされてい
る(図2参照)。ここで、ヒートシンク6は、NMOS
トランジスタ3の背面の金属部(ドレイン電極3b)と
接続され、電極として用いられる。ヒートシンク6は、
電極として用いられることに加え、NMOSトランジス
タ3の発熱による温度上昇を、絶縁部材8を介してヒー
トシンク5とともに放熱するために用いられる。これに
より、NMOSトランジスタ3の発熱による温度上昇は
ヒートシンク5、6による放熱により抑制される。
【0041】N個のNMOSトランジスタ2は、ヒート
シンク7がヒートシンク5の主面と直交するヒートシン
ク7の側面部7cに設けられている。ヒートシンク5の
他方の端部の近傍に位置するY方向のヒートシンク7の
側面部7cには、N個のNMOSトランジスタ2がY方
向に向かって配置されるようにネジ9によりネジ止めさ
れている(図3参照)。ここで、ヒートシンク7は、N
MOSトランジスタ2の背面の金属部(ドレイン電極2
b)と接続され、電極として用いられる。ヒートシンク
7は、電極として用いられることに加え、NMOSトラ
ンジスタ3の発熱による温度上昇を、絶縁部材8を介し
てヒートシンク5とともに放熱するために用いられる。
これにより、NMOSトランジスタ3の発熱による温度
上昇はヒートシンク5、7による放熱により抑制され
る。
【0042】プリント基板4には、電解コンデンサ1の
正極端子1d、負極端子1e、NMOSトランジスタ3
のゲート電極3a、ドレイン電極3b、ソース電極3c
の端子、NMOSトランジスタ2のゲート電極2a、ド
レイン電極2b、ソース電極2cの端子をプリント基板
4に貫通させる穴4cが開けられている。また、プリン
ト基板4には、プリント基板4を固定するための固定部
材11と、金属板14とをネジ止めするための穴4cよ
り大きい穴4eが開けられている。
【0043】プリント基板4は、ヒートシンク6とヒー
トシンク7の上に、ヒートシンク7とヒートシンク7か
ら離れて設けられている。このプリント基板4は、絶縁
物のような固定部材11を介してヒートシンク6とヒー
トシンク7に接続されている。固定部材11は、ヒート
シンク6の上面部6a及びヒートシンク7の上面部7a
に設けられ、プリント基板4は固定部材11を介してネ
ジ9により固定されている。電解コンデンサ1はプリン
ト基板4の両面のうちの表面4aに設けられ、電解コン
デンサ1の正極端子1d、負極端子1eはプリント基板
4の穴4cを貫通し、プリント基板4の両面のうちの裏
面4bで半田付けされ固定されている。NMOSトラン
ジスタ2のゲート電極2a、ドレイン電極2b、ソース
電極2cの端子、NMOSトランジスタ3のゲート電極
3a、ドレイン電極3b、ソース電極3cの端子は、プ
リント基板4の穴4cを貫通し、プリント基板4の表面
4aで半田付けされ固定されている。
【0044】電解コンデンサ1と半田付けされたNMO
Sトランジスタ3との間のプリント基板4の表面4aに
は、Y方向に延びる金属板14が接続されている。即
ち、金属板14は、プリント基板4の表面4aに設けら
れ、電解コンデンサ1から離れて設けられている。この
金属板14は、プリント基板4にネジ9により固定(ネ
ジ止め)され、前述した端子Nとして用いられる。ここ
で、金属板14の固定としてはネジに限らず半田付けで
もよい。
【0045】金属板13は、ヒートシンク6の側面部6
cと直交する側面部6eに設けられている。即ち、ヒー
トシンク5の端部に位置するX方向のヒートシンク6の
側面部6eには、金属板13が接続され(ネジ9により
固定されている)、前述した端子R、S、Tのいずれか
に対応する端子Fとして用いられる。また、ヒートシン
ク6と金属板13は、NMOSトランジスタ3のドレイ
ンとして働く。金属板13は、プリント基板4との接触
を防ぐためにL字状に形成されている。
【0046】金属板12は、ヒートシンク7の側面部6
cと直交する側面部7eに設けられている。即ち、ヒー
トシンク5の端部に位置するX方向のヒートシンク7の
側面部7eには、金属板12が接続され(ネジ9により
固定されている)、前述した端子Pとして用いられる。
また、ヒートシンク7と金属板12は、NMOSトラン
ジスタ2のドレインとして働く。金属板12は、プリン
ト基板4との接触を防ぐためにL字状に形成されてい
る。
【0047】金属板12、13、14は銅で例示される
金属により形成されている。これにより、電解コンデン
サ1とNMOSトランジスタ2、3はプリント基板4に
接続される。
【0048】また、半田付けされた電解コンデンサ1の
正極端子1dと半田付けされたNMOSトランジスタ2
のドレイン電極2bは、プリント基板4の図示せぬパタ
ーンにより接続される。従って、電解コンデンサ1の正
極端子1dは、ヒートシンク7(NMOSトランジスタ
2のドレイン電極2b)を介して金属板12(端子P)
と接続される。半田付けされた電解コンデンサ1の負極
端子1eと半田付けされたNMOSトランジスタ3のソ
ース電極3cは、プリント基板4の図示せぬパターンに
より金属板14(端子N)と接続される。半田付けされ
たNMOSトランジスタ2のソース電極2cと半田付け
されたNMOSトランジスタ3のドレイン電極3bは、
プリント基板4の裏面4bの図示せぬパターンにより接
続される。従って、NMOSトランジスタ2のソース電
極2cは、ヒートシンク6(NMOSトランジスタ3の
ドレイン電極3b)を介して金属板13(端子F)と接
続される。これにより、電解コンデンサ1とNMOSト
ランジスタ2、3は、プリント基板4に配線される。こ
れにより、金属板12(端子P)と金属板14(端子
N)は、前述した図5に示されたバッテリ24のような
基準電圧源に接続するための端子として用いられる。ま
た、金属板13(端子F)は、前述した図5に示された
モータ25に接続するための端子として用いられる。
【0049】なお、本発明の並列MOSFET回路の電
極構造10では、プリント基板4には、金属板12、1
3、14のうちの金属板14にのみネジ9によりネジ止
め、あるいは半田付けされている。即ち、プリント基板
4には、金属板12、13、14のうちの金属板14に
のみ、金属板14を固定するための穴4cより大きい穴
4eが開けられている。従って、本発明の並列MOSF
ET回路の電極構造10では、プリント基板4の全領域
に対して他の回路のような部品を実装するための領域
(部品の実装領域)、パターンを形成する領域(パター
ンの形成領域)が確保できる上にパターンの幅も広くで
き、製品としての高密度化に適している。このため、本
発明の並列MOSFET回路の電極構造10は、プリン
ト基板に開けられる穴の数を最小限にすることにより実
装領域の使用効率が向上する。
【0050】以上の説明により、本発明の並列MOSF
ET回路の電極構造によれば、プリント基板に開けられ
る穴の数を最小限にすることにより実装領域の使用効率
が向上する。
【0051】
【発明の効果】本発明の並列MOSFET回路の電極構
造は、プリント基板に開けられる穴の数を最小限にする
ことにより実装領域の使用効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の並列MOSFET回路の電極
構造を示す正面図である。
【図2】図2は、図1に示された本発明の並列MOSF
ET回路の電極構造を矢印A方向からみた側面図であ
る。
【図3】図3は、図1に示された本発明の並列MOSF
ET回路の電極構造を矢印B方向からみた側面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の本発明の並列MOSFET回
路の電極構造を示す背面図である。
【図5】図5は、並列MOSFET回路をインバータに
適用した例を示す回路図である。
【図6】図6は、従来の並列MOSFET回路の電極構
造を示す正面図である。
【図7】図7は、図6に示された従来の並列MOSFE
T回路の電極構造を矢印C方向からみた側面図である。
【図8】図8は、図6に示された従来の並列MOSFE
T回路の電極構造を矢印D方向からみた側面図である。
【図9】図9は、従来の並列MOSFET回路の電極構
造を示す背面図である。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ 1a 上面部 1b 底面部 1c 円筒部 1d 正極端子 1e 負極端子 2 NMOSトランジスタ 2a ゲート電極 2b ドレイン電極 2c ソース電極 3 NMOSトランジスタ 3a ゲート電極 3b ドレイン電極 3c ソース電極 4 プリント基板 4a 表面 4b 裏面 4c 穴 4e 穴 5 ヒートシンク 6 ヒートシンク 7 ヒートシンク 8 絶縁部材 9 ネジ 10 電解コンデンサ実装構造 20 電流制御回路 21 インバータ 22 インバータ 23 インバータ 24 バッテリ 25 モータ 104 プリント基板 104a 表面 104b 裏面 104c 穴 104e 穴 109 ネジ 110 電解コンデンサ実装構造 F 端子 N 端子 P 端子 R 端子 S 端子 T 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 浩児 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 5E322 AA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ヒートシンクと、 前記第1ヒートシンク上の離れた2箇所に設けられ、前
    記第1ヒートシンクの主面と直交するように設けられた
    第2ヒートシンクと第3ヒートシンクと、 前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクの各々の
    前記主面と直交する特定面に各々設けられた第1MOS
    トランジスタと第2MOSトランジスタと、 前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクの各々の
    前記特定面と直交する面に各々設けられた第1金属板と
    第2金属板と、 前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクの上に、
    前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクから離れ
    て、また前記第1金属板と前記第2金属板から離れて設
    けられた配線基板と、前記第1MOSトランジスタと前
    記第2MOSトランジスタとは前記配線基板に接続され
    ており、 前記配線基板の両面のうちの第1面に設けられた電解コ
    ンデンサと、 前記配線基板の前記第1面に設けられ、前記電解コンデ
    ンサから離れて設けられた第3金属板とを備えた並列M
    OSFET回路の電極構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の並列MOSFET回路
    の電極構造において、 前記配線基板は、絶縁物を介して前記第2ヒートシンク
    と前記第3ヒートシンクに接続されている並列MOSF
    ET回路の電極構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電源装置の放熱
    構造において、 前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジ
    スタは、前記配線基板に配線されている並列MOSFE
    T回路の電極構造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    並列MOSFET回路の電極構造において、 前記第2ヒートシンクと前記第3ヒートシンクは、絶縁
    物を介して前記第1ヒートシンクに接続されている並列
    MOSFET回路の電極構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の並列MOSFET回路
    の電極構造において、 前記第2ヒートシンクと前記第1金属板は、前記第1M
    OSトランジスタのドレインとして働き、前記第3ヒー
    トシンクと前記第2金属板は、前記第2MOSトランジ
    スタのドレインとして働く並列MOSFET回路の電極
    構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の並列MOSFET回路
    の電極構造において、 前記第3金属板は、前記第1MOSトランジスタのソー
    スと、電解コンデンサのカソードとに接続され、 前記第1MOSトランジスタのドレインと、前記第2M
    OSトランジスタのソースは接続され、 前記第2MOSトランジスタのドレインと、電解コンデ
    ンサのアノードは接続されている並列MOSFET回路
    の電極構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の並列MOSFET回路
    の電極構造において、 前記第2金属板と前記第3金属板は、基準電圧源に接続
    するための端子として用いられ、 前記第1金属板は、モータに接続するための端子として
    用いられる並列MOSFET回路の電極構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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