JP2002287133A - 表示装置及びこれに使用する反射板 - Google Patents

表示装置及びこれに使用する反射板

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JP2002287133A
JP2002287133A JP2001084306A JP2001084306A JP2002287133A JP 2002287133 A JP2002287133 A JP 2002287133A JP 2001084306 A JP2001084306 A JP 2001084306A JP 2001084306 A JP2001084306 A JP 2001084306A JP 2002287133 A JP2002287133 A JP 2002287133A
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electrode
protective layer
liquid crystal
glass substrates
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JP2001084306A
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Takashi Sugiyama
貴 杉山
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、工程を増やすことなく、且つ信頼
性を低下させることのない反射型または透反型の表示装
置そしてこれに使用される反射板を提供することを目的
とする。 【解決手段】 二枚のガラス基板11,12の間に構成
される表示セルと、一方のガラス基板の内面に設けら
れ、表面が保護層12bにより覆われている金属製反射
板12aと、から成る表示装置10であって、上記保護
層12bが、導電性薄膜から構成されるように、表示装
置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示装
置やエレクトロクロミック素子等の反射型の表示装置に
関し、特に表示セル内に設けられた反射板の構成に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば液晶表示装置やエレクトロ
クロミック素子等の反射型の表示装置を反射型として構
成するために、表示セルの内側または外側に、高反射率
の反射板が設けられている。ところで、近年の表示のフ
ァインパターン化や高品位化に伴って、表示セルの外側
に反射板を設けると、視差が顕著に発生することになる
ことから、反射板は表示セルの内側に設けられるように
なってきている。このような表示セル内に反射板を設け
た表示装置として、ドットマトリックスタイプの表示装
置や防眩ミラーがあり、これらは例えば以下に示すよう
に構成されている。
【0003】図3は、ドットマトリックスタイプの反射
型ゲスト−ホスト液晶表示装置の一例を示している。図
3において、液晶表示装置1は、それぞれ内面に電極2
a,3aを備え且つ互いに所定間隔に保持された二枚の
ガラス基板2,3と、これらのガラス基板2,3の周縁
に沿ってガラス基板2,3の間の空間を封止するシール
材4と、この空間内に封入された液晶層5と、この空間
の外側に延びる上記電極2a,3aに接続された端子部
6と、から構成されている。
【0004】上記電極2a,3aのうち、前側のガラス
基板2の内面に形成された電極2aは、透明電極であっ
て、例えばスパッタ法により1200Åの膜厚のITO
(酸化インジウム)膜により成膜され、パターニングに
よりストライプパターンとして形成されている。また、
後側のガラス基板3の内面に形成された電極3aは、内
面反射板を兼用する金属電極であって、例えばスパッタ
法により1300Åの膜厚のアルミ膜により成膜され、
例えばレジストを使用したフォトパターニング法によ
り、ストライプパターンとして形成されている。
【0005】ここで、ガラス基板2,3は、各電極2
a,3aのストライプパターンが互いに直交するように
重ね合わされている。このストライプパターンは、例え
ば線幅が300μm,線間が20μmに選定されてい
る。さらに、上記各電極2a,3aは、それぞれその側
縁に端子部6が接続されている。尚、電極2aは、その
ストライプパターンの方向に基づいて、図4に示すよう
に、端子部6が接続されている。
【0006】また、ガラス基板3の電極3aは、その表
面が保護層3bにより覆われている。この保護層3b
は、絶縁層から構成されており、例えばスパッタ法によ
り300Åの膜厚のSiO2 により成膜されると共に、
端子部6が接続される領域では、表示セル完成後に除去
されている。
【0007】このような構成の液晶表示装置1によれ
ば、双方の端子部6から、ガラス基板2,3の電極2
a,3aの各ストライプパターンに対して、適宜に選択
的に電圧を印加する。これにより、互いに対向する電極
2a,3aのストライプパターンの領域(ドット領域)
にて、内部の液晶層5の液晶分子が電圧により整列し、
図3にて上方から入射した光が、液晶層5を透過して、
電極3aにより反射され、再び液晶層5を透過して、上
方に向かって出射することにより、反射によるドット表
示が行なわれ、全体としてドットマトリックス表示が行
なわれるようになっている。
【0008】また、図5は、ゲストーホスト型の液晶セ
ルを利用した防眩ミラーの一例を示している。図5にお
いて、防眩ミラー7は、それぞれ内面に電極8a,9a
を備え且つ互いに所定間隔に保持された二枚のガラス基
板8,9と、これらのガラス基板8,9の周縁に沿って
ガラス基板8,9の間の空間を封止するシール材4と、
この空間内に封入された二色性色素分子を含有する液晶
層5と、この空間の外側に延びる上記電極8aの両端に
接続された端子部6と、から構成されている。
【0009】上記電極8a,9aのうち、前側のガラス
基板8の内面に形成された電極8aは、透明電極であっ
て、例えばスパッタ法により1200Åの膜厚のITO
膜により成膜され、ミラー部分に対応する所謂べたパタ
ーン8a1と、電極9aに接続される端子電極パターン
8a2と、を有するように形成されている。
【0010】そして、電極8aは、それぞれべたパター
ン8a1及び端子電極パターン8a2の端縁に、それぞ
れ端子部6が接続されている。また、後側のガラス基板
9の内面に形成された電極9aは、内面反射板を兼用す
る金属電極であって、例えばスパッタ法により1300
Åの膜厚のアルミ膜により成膜され、所謂べたパターン
として形成されている。
【0011】また、ガラス基板9の電極9aは、その表
面が保護層9bにより覆われている。この保護層9b
は、絶縁層から構成されており、例えばスパッタ法によ
り300Åの膜厚のSiO2 により成膜されると共に、
側縁の接続領域では、ガラス基板8の端子電極パターン
8a2と接続するために除去されている。そして、電極
9aは、例えば銀ペースト9cにより、電極8aの端子
電極パターン8a2に電気的に接続されるようになって
いる。
【0012】このような構成の防眩ミラー1によれば、
双方の端子部6から、ガラス基板8,9の電極8a,9
aの各パターンに対して、電圧を印加する。これによ
り、互いに対向する電極2a,3aのべたパターンの領
域(ミラー部分)にて、内部の液晶層5の二色性色素分
子及び液晶分子が電圧により基板に対して垂直に整列
し、図5にて上方から入射した光が、二色性色素に吸収
されることなしに液晶層5を透過して、電極3aにより
反射され、再び液晶層5を透過して、上方に向かって出
射することにより、全体としてミラーとして作用するよ
うになっている。尚、電極8a,9a間の電圧印加がな
くなると、液晶層5の液晶分子の整列が解除されるの
で、液晶層5に入射した光は、二色性色素分子により吸
収され反射率が低くなり、いわゆる防眩ミラーとして作
用する。
【0013】さらに、反射表示及び透過表示の双方を行
なうことができるようにした、所謂透反型の表示装置も
多く利用されるようになってきており、このような透反
型の表示装置においては、上述した金属電極3a,9a
を薄膜化してハーフミラーとしたり、透過のために例え
ば1ドットの1/4の面積の反射板を除去する等によ
り、透過及び反射を実現するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のドットマトリックス型液晶表示装置1及び防
眩ミラー7においては、後方のガラス電極3,9の内面
に形成された電極3a,9aが、反射板として使用され
るようになっているが、これらの電極3a,9aは、表
面参加を防止するために、保護層3b,9bにより覆わ
れており、これらの保護層3b,9bはSiO2 やSi
O等の絶縁性の薄膜により構成されている。
【0015】しかしながら、端子部6または銀ペースト
9cを電極3a,9aに接続するために、このような接
続領域に関して、電極3a,9aは、導電性を確保する
ために露出している必要があることから、上記保護層3
b,9bを除去しなければならない。このため、例えば
CF3 を使用したドライエッチング工程や、レジストを
使用したフォトパターニングのためのレジストマスク形
成工程等が必要になり、工程数が増えてしまい、コスト
が高くなってしまう。
【0016】また、金属電極3aの一部が露出している
ことにより、この部分にて金属の酸化や腐蝕が発生する
ことがあり、表示装置の信頼性が損なわれてしまう。こ
のような問題は、前述した透反型の表示装置においても
発生する。
【0017】本発明は、以上の点から、工程を増やすこ
となく、且つ信頼性を低下させることのない、反射型ま
たは透反型の表示装置そしてこれに使用される反射板を
提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の第
一の構成によれば、二枚のガラス基板の間に構成される
表示セルと、一方のガラス基板の内面に設けられ、表面
が保護層により覆われている金属製反射板と、から成る
表示装置であって、上記保護層が、導電性薄膜から構成
されていることを特徴とする、表示装置により、達成さ
れる。
【0019】また、上記目的は、本発明の第二の構成に
よれば、二枚のガラス基板の間に構成される表示セルに
て、一方のガラス基板の内面に設けられ、表面が保護層
により覆われている金属製の反射板であって、上記保護
層が、導電性薄膜から構成されていることを特徴とす
る、反射板により、達成される。
【0020】本発明による表示装置または反射板は、好
ましくは、上記金属製反射板が、表示セルの表示のため
の電極としても使用される。
【0021】本発明による表示装置または反射板は、好
ましくは、上記保護層が、ITO薄膜である。
【0022】上記構成によれば、反射板を覆う保護層
が、導電性薄膜好ましくはITO膜から構成されている
ので、好ましくは表示のための電極としても使用される
反射板に対して電気的接続を行なう場合に、接続領域に
て保護層を除去する必要がなく、端子部等を保護層に接
続することによって、保護層を介して反射板に対する電
気的接続が行なわれ得ることになる。
【0023】従って、保護層除去のための工程が不要に
なると共に、反射板の一部が露出することがないので、
金属製の反射板の一部が酸化したり腐蝕するようなこと
がなく、表示装置の信頼性が確保され得ることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0025】図1は、本発明による表示装置の第一の実
施形態の構成を示している。図1において、表示装置1
0は、ドットマトリックスタイプの反射型ゲスト−ホス
ト液晶表示装置であって、それぞれ内面に電極11a,
12aを備え且つ互いに所定間隔に保持された二枚のガ
ラス基板11,12と、これらのガラス基板11,12
の周縁に沿ってガラス基板11,12の間の空間を封止
するシール材13と、この空間内に封入された液晶層1
4と、この空間の外側に延びる上記電極11a,12a
に接続された端子部15と、から構成されている。
【0026】上記電極11a,12aのうち、前側のガ
ラス基板11の内面に形成された電極11aは、透明電
極であって、例えばスパッタ法により1200Åの膜厚
のITO膜により成膜され、パターニングによりストラ
イプパターンとして形成されている。
【0027】また、後側のガラス基板12の内面に形成
された電極12aは、内面反射板を兼用する金属電極で
あって、例えばスパッタ法により1300Åの膜厚のア
ルミ膜により成膜され、例えばレジストを使用したフォ
トパターニング法により、ストライプパターンとして形
成されている。
【0028】ここで、ガラス基板11,12は、各電極
11a,12aのストライプパターンが互いに直交する
ように重ね合わされている。このストライプパターン
は、例えば線幅が300μm,線間が20μmに選定さ
れている。さらに、上記各電極11a,12aは、それ
ぞれその側縁に端子部15が接続されている。ここで、
電極12aは、図1に示すように、導電性の保護膜12
bを介して、端子部15が接続されている。尚、電極1
1aは、図1には示されていないが、そのストライプパ
ターンの方向に基づいて、図4に示すと同様にして、端
子部15が接続されている。
【0029】また、ガラス基板12の電極12aは、そ
の表面が保護層12bにより覆われている。この保護層
12bは、導電性薄膜から構成されており、例えば連続
スパッタ法により電極12aに続いて400Åの膜厚の
ITO膜により成膜される。そして、このように成膜さ
れた保護層12bは、電極12aと共に、レジストを使
用したフォトパターニングによって、一括してストライ
プ状にパターニングされる。尚、この場合、保護層12
bの端子部15の接続領域は除去されない。
【0030】上述した表示装置10は、実験例として例
えば以下のようにして作製された。先づ、一方のガラス
基板12上に、電極12aとしてのアルミの反射膜と保
護層12bとしてのITO膜を、連続スパッタ法によ
り、反射膜を膜厚1300Åで、ITO膜を膜厚400
Åで成膜した。次に、この反射膜及びITO膜を、レジ
ストを使用したフォトパターニング法により、一括して
ストライプ状にパターンニングした。また、他方のガラ
ス基板11上に、電極11aとしてのITO膜を、スパ
ッタ法により、膜厚1200Åで成膜し、ストライプ状
にパターニングした。そして、上記双方のガラス基板1
1,12を、ストライプパターンが互いに対向して直交
するように重ね合わせ、通常の液晶セル組立方法に従っ
て、液晶セルを作製した。最後に、外部回路と接続する
ための端子部15を、圧着等により電極11a及び保護
層12bの側縁に対して接続し、表示装置10が完成し
た。
【0031】本発明実施形態による液晶表示装置10に
よれば、双方の端子部15から、ガラス基板11,12
の電極11a,12aの各ストライプパターンに対し
て、適宜に選択的に電圧を印加する。これにより、互い
に対向する電極11a,12aのストライプパターンの
領域(ドット領域)にて、内部の液晶層14が電圧によ
り整列し、図1にて上方から入射した光が、液晶層14
を透過して、電極12aにより反射され、再び液晶層1
4を透過して、上方に向かって出射することにより、反
射によるドット表示が行なわれ、全体としてドットマト
リックス表示が行なわれるようになっている。
【0032】この場合、金属反射板としての電極12a
は、導電性薄膜による保護層12bにより覆われている
ので、端子部15を電極12aに対して電気的に接続す
るために、保護層12bの一部を除去する必要がない。
従って、保護層12bの一部を取除くために、ドライエ
ッチング等の工程が不要であり、また電極12a及び保
護層12bが連続スパッタ法により、一回の成膜工程で
成膜されるので、工程数が少なくて済み、製造コストが
低減され得ることになる。
【0033】さらに、上述した実験例による表示装置1
0を外部装置と接続して表示を行ないながら、温度60
℃,湿度90%の高温高湿槽にて信頼性試験を行なった
ところ、従来構成の表示装置1では、120時間で接続
領域で露出した電極の腐蝕による断線によって、端子部
5本分で表示が不灯になる不良が発生したが、上記表示
装置10では、電極のエッジ付近にやや腐蝕が観察され
るが、1000時間経過後でも不良発生はなかった。
【0034】図2は、本発明による表示装置の第二の実
施形態を示している。図2において、表示装置20は、
ゲストーホスト型液晶セルを利用した防眩ミラーであっ
て、それぞれ内面に電極21a,22aを備え且つ互い
に所定間隔に保持された二枚のガラス基板21,22
と、これらのガラス基板21,22の周縁に沿ってガラ
ス基板21,22の間の空間を封止するシール材23
と、この空間内に封入された液晶層24と、この空間の
外側に延びる上記電極21aの両端に接続された端子部
25と、から構成されている。
【0035】上記電極21a,22aのうち、前側のガ
ラス基板21の内面に形成された電極21aは、透明電
極であって、例えばスパッタ法により1200Åの膜厚
のITO膜により成膜され、ミラー部分に対応する所謂
べたパターン21a1と、電極22aに接続される端子
電極パターン21a2と、を有するように形成されてい
る。そして、電極8aは、それぞれべたパターン8a1
及び端子電極パターン8a2の端縁に、それぞれ端子部
6が接続されている。
【0036】また、後側のガラス基板22の内面に形成
された電極22aは、内面反射板を兼用する金属電極で
あって、例えばスパッタ法により1300Åの膜厚のア
ルミ膜により成膜され、所謂べたパターンとして形成さ
れている。さらに、ガラス基板22の電極22aは、そ
の表面が保護層22bにより覆われている。
【0037】この保護層22bは、導電性薄膜から構成
されており、例えば連続スパッタ法により電極21aに
続いて400Åの膜厚のITO膜により成膜される。そ
して、電極22aは、保護槽22bを介して、例えば銀
ペースト26により、電極21aの端子電極パターン2
1a2に電気的に接続されるようになっている。尚、こ
の場合、保護槽22bの端子部25の接続領域は除去さ
れない。
【0038】上述した表示装置20は、実験例として例
えば以下のようにして作製された。先づ、一方のガラス
基板22上に、電極22aとしてのアルミの反射膜と保
護層22bとしてのITO膜を、連続スパッタ法によ
り、反射膜を膜厚1300Åで、ITO膜を膜厚400
Åで成膜した。次に、他方のガラス基板11上に、電極
21aとしてのITO膜を、スパッタ法により、膜厚1
200Åで成膜し、ミラー部分のべたパターン21a1
と端子電極パターン21a2をパターニングした。そし
て、ガラス基板22の電極22aの端縁(ガラス基板2
1の端子電極パターン21a2に対向する領域)に銀ペ
ースト26を塗布して、上記双方のガラス基板11,1
2を重ね合わせ、通常の液晶セル組立方法に従って、液
晶セルを作製した。最後に、外部回路と接続するための
端子部25を、圧着等により電極21aのべたパターン
21a1及び端子電極パターン21a2の端縁に対して
接続し、表示装置10が完成した。
【0039】このような構成の防眩ミラーとしての表示
装置20によれば、双方の端子部25から、ガラス基板
21,22の電極21a,22aの各パターンに対し
て、電圧を印加する。これにより、互いに対向する電極
2a,3aのべたパターンの領域(ミラー部分)にて、
内部の液晶層24の液晶分子が電圧により整列し、図2
にて上方から入射した光が、液晶層24を透過して、電
極22aにより反射され、再び液晶層24を透過して、
上方に向かって出射することにより、全体としてミラー
として作用するようになっている。尚、電極21a,2
2a間の電圧印加がなくなると、液晶層24の液晶分子
の整列が解除されるので、液晶層24に入射した光は、
二色性色素分子により吸収され反射率が低くなり、いわ
ゆる防眩ミラーとして作用する。
【0040】この場合、金属反射板としての電極22a
は、導電性薄膜による保護層22bにより覆われている
ので、銀ペースト26により電極22aを端子電極パタ
ーン21a2に対して電気的に接続するために、保護層
22bの一部を除去する必要がない。従って、保護層2
2bの一部を取除くために、ドライエッチング等の工程
が不要であり、また電極22a及び保護層22bが連続
スパッタ法により、一回の成膜工程で成膜されるので、
工程数が少なくて済み、製造コストが低減され得ること
になる。
【0041】さらに、上述した実験例による表示装置2
0を外部装置と接続して表示を行ないながら、温度60
℃,湿度90%の高温高湿槽にて信頼性試験を行なった
ところ、従来構成の表示装置1では、480時間で銀ペ
ースト26を塗布した部分に断線まで至らない腐蝕が確
認されたが、上記表示装置20では、まったく問題が生
じなかった。このようにして、本発明によれば、上述し
た表示装置10,20の実験例に示すように、工程の簡
略化と端子部における信頼性の確保が可能になる。
【0042】上述した実施形態においては、電極11
a,12aまたは21a,22a間に電圧を印加したと
き、液晶層24を構成する液晶分子が基板に対して垂直
に整列する液晶セルについて説明したが、これに限ら
ず、電圧印加を解除したとき、液晶分子が基板に対して
垂直に整列するような液晶セルであっても、本発明を適
用し得ることは明らかである。
【0043】また、上述した実施形態においては、ドッ
トマトリックスタイプの反射型ゲスト−ホスト液晶表示
装置及び液晶セルを利用した防眩ミラーの場合について
説明したが、これに限らず、他の型式の表示セルを備え
た表示装置、例えばエレクトロクロミック素子等にも本
発明を適用し得ることは明らかである。
【0044】さらに、上述した実施形態においては、反
射板としての電極12a,22aが、表示領域としての
ミラー領域またはドット領域の全体に形成される反射型
の表示装置10,20について説明したが、これに限ら
ず、電極12a,22aが表示領域としてのミラー領域
またはドット領域の一部で除去され、あるいは電極12
a,22aが薄膜化されている透反型の表示装置であっ
ても、本発明を適用し得ることは明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、反
射板を覆う保護層が、導電性薄膜好ましくはITO膜か
ら構成されているので、好ましくは表示のための電極と
しても使用される反射板に対して電気的接続を行なう場
合に、接続領域にて保護層を除去する必要がなく、端子
部等を保護層に接続することによって、保護層を介して
反射板に対する電気的接続が行なわれ得ることになる。
【0046】従って、保護層除去のための工程が不要に
なると共に、反射板の一部が露出することがないので、
金属製の反射板の一部が酸化したり腐蝕するようなこと
がなく、表示装置の信頼性が確保され得ることになる。
このようにして、本発明によれば、工程を増やすことな
く、且つ信頼性を低下させることのない、極めて優れた
反射型または透反型の表示装置そしてこれに使用される
反射板が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示装置の第一の実施形態の構成
を示す概略断面図である。
【図2】本発明による表示装置の第二の実施形態の構成
を示す概略断面図である。
【図3】従来の表示装置の一例の構成を示す概略断面図
である。
【図4】図3の表示装置におけるA−A線断面図であ
る。
【図5】従来の表示装置の他の例の構成を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10 表示装置(ドットマトリックスタイプの反射型
GH液晶表示装置) 11,12 ガラス基板 11a 電極 12a 電極 12b 保護層(導電性薄膜) 13 シール材 14 液晶層 15 端子部 20 表示装置(液晶セルを利用した防眩ミラー) 21,22 ガラス基板 21a 電極 22a 電極 22b 保護層(導電性薄膜) 23 シール材 24 液晶層 25 端子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 349 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2H042 DA02 DA12 DC02 DE04 2H091 FA14Z FA37X GA01 HA08 LA30 2K009 BB06 CC03 EE03 5C094 AA31 AA43 BA27 BA43 CA19 DA13 EA05 ED11 GB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚のガラス基板の間に構成される表示
    セルと、 一方のガラス基板の内面に設けられ、表面が保護層によ
    り覆われている金属製反射板と、から成る表示装置であ
    って、 上記保護層が、導電性薄膜から構成されていることを特
    徴とする、表示装置。
  2. 【請求項2】 上記金属製反射板が、表示セルの表示の
    ための電極としても使用されることを特徴とする、請求
    項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 上記保護層が、ITO薄膜であることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 二枚のガラス基板の間に構成される表示
    セルにて、一方のガラス基板の内面に設けられ、表面が
    保護層により覆われている金属製の反射板であって、 上記保護層が、導電性薄膜から構成されていることを特
    徴とする、反射板。
  5. 【請求項5】 上記金属製反射板が、表示セルの表示の
    ための電極としても使用されることを特徴とする、請求
    項4に記載の反射板。
  6. 【請求項6】 上記保護層が、ITO薄膜であることを
    特徴とする、請求項4または5に記載の反射板。
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