JP2002287005A - モータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置

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JP2002287005A
JP2002287005A JP2001084291A JP2001084291A JP2002287005A JP 2002287005 A JP2002287005 A JP 2002287005A JP 2001084291 A JP2001084291 A JP 2001084291A JP 2001084291 A JP2001084291 A JP 2001084291A JP 2002287005 A JP2002287005 A JP 2002287005A
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time interval
signal
timing
motor
time
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Takashi Kamisaka
天志 上坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータのブレーキ駆動開始タイミングに用い
る粗調整用の位置検出信号と微調整用のパルス信号の位
相のずれのみならず、駆動対象物を駆動中の駆動速度の
変化によるパルス信号のエッジ変化時間のずれの影響も
防ぎ、高精度に駆動対象物を目標位置まで移動させる。 【解決手段】 モータにより移動させられる駆動対象物
の位置を出する第1の検出手段と、モータの回転に応じ
て発生するパルス信号を検出する第2の検出手段と、前
記位置検出信号の検出タイミングと前記パルス信号のエ
ッジの変化タイミングの位相ずれを時間差として計測
し、その後、所望の前記位置検出信号が検出されてから
前記駆動対象物が目標位置近傍に達したとみなせる前記
パルス信号の所定数のエッジの変化を確認してから前記
時間差だけ遅れ時間をもって、前記モータのブレーキ駆
動開始を行う制御手段(S29〜S36)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのレンズ駆
動等に好適なモータ駆動制御装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのレンズ位置制御に
は、レンズ駆動モータの回転に応じたパルス信号がよく
使用されている。具体的には、フォトインタラプタやフ
ォトリフレクタを用い、その出力であるアナログ信号波
形をA/D変換処理し、得られたパルス信号のカウント
値に基づいて鏡筒の位置を制御している。したがって、
レンズの停止精度はこのパルスの刻みに左右され、正確
な停止精度が要求される場合にはこのパルス間隔も細か
いものでなければならない。
【0003】しかしながら、加工上の問題で要求される
パルス間隔が得られない場合や、パルスサンプリング処
理をソフトウェアで行う場合の実行速度上の問題などに
よってパルス刻みでのレンズ位置制御では満足する停止
精度が得られない可能性がある。このような場合には、
従来、所定回数のパルス変化でブレーキ開始処理を行う
第一のブレーキタイミングと、前記所定回数のパルス変
化時点から所定時間遅らせてブレーキ動作を開始する第
二のブレーキタイミングを持つことで、モータパルスの
刻みより細かいレンズ駆動制御を可能にする方法が実施
されている。例えば、ブレーキタイミング直前のモータ
パルスの変化間隔時間を測定し、この時間間隔の1/2
に相当する時間分ブレーキ動作の開始を遅らせることに
より、パルス刻みの倍の停止精度が得られることにな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方で、図9(a)に
示すように前記レンズ駆動モータにより駆動される鏡筒
の各ズームポジション(WIDE待機位置、M1……、
TELE待機位置)を示す段階的な位置検出を行う手段
を有し、その位置検出信号(以下、LENST信号と記
す)の検出時点を基準にモータパルス(以下、PIパル
スと記す)のカウントをはじめ、所定パルスカウントで
ブレーキ動作を始めるといった構成の場合、上記のよう
なPIパルスより細かいレンズ駆動制御を行おうとする
と、LENST信号とPIパルスの位相のずれ(図9
(b)参照)が無視できなくなり、精度の高いレンズ位
置制御を行うことが困難であった。
【0005】(発明の目的)本発明の目的は、モータの
ブレーキ駆動開始タイミングに用いる粗調整用の位置検
出信号と微調整用のパルス信号の位相のずれのみなら
ず、駆動対象物を駆動中の駆動速度の変化によるパルス
信号のエッジ変化時間のずれの影響も防ぎ、高精度に駆
動対象物を目標位置まで移動させることのできるモータ
駆動制御装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本発明は、モータにより移動させられる駆動対象
物の位置を段階的に検出する第1の検出手段と、前記モ
ータの回転に応じて発生するパルス信号を検出する第2
の検出手段と、前記駆動対象物を目標位置に停止させる
為の前記モータのブレーキ駆動開始タイミングに、前記
第1の検出手段にて検出される位置検出信号を粗調整用
として用い、前記第2の検出手段にて検出されるパルス
信号を微調整用として用いる制御手段とを有するモータ
駆動制御装置であって、前記制御手段が、前記粗調整用
の前記位置検出信号の検出タイミングと前記微調整用の
前記パルス信号のエッジの変化タイミングの位相ずれを
時間差として計測し、その後、所望の前記位置検出信号
が検出されてから前記駆動対象物が目標位置近傍に達し
たとみなせる前記パルス信号の所定数のエッジの変化を
確認してから前記時間差だけ遅れ時間をもって、前記モ
ータのブレーキ駆動開始を行うモータ駆動制御装置とす
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は本発明の実施の各形態に係るカメラ
の電気的構成を示すブロック図である。
【0009】CPU1には、各種の操作スイッチ(S
W)2、測距回路3、測光回路4、ストロボ回路5、給
送駆動及びレンズ駆動用モータ駆動回路6、シャッタ駆
動回路7が接続されている。又、データディスク読み取
り用のフォトリフレクタ(PR)8、シャッタの作動検
出用のフォトインタラプタ(PI)9、レンズ位置検出
用のフォトインタラプタ(PI)10、給送検出用のフ
ォトリフレクタ(PR)11も接続されている。
【0010】また、前記測距回路3には測距センサ12
が、前記測光回路4には測光センサ13が、前記ストロ
ボ回路5には発光部14が、それぞれ接続されている。
さらに、前記給送駆動及びレンズ駆動用のモータ駆動回
路6には給送駆動モータ15及びレンズ駆動モータ16
が、前記シャッタ駆動回路7にはシャッタ17が、それ
ぞれ接続されている。
【0011】前記CPU1には磁気記録用ヘッド駆動回
路18も接続されており、該磁気記録用ヘッド駆動回路
18は読み書き兼用の磁気ヘッド19を制御している。
【0012】このように構成されたカメラにおいて、操
作スイッチ2に含まれるカートリッジ室開スイッチを操
作すると、カートリッジ室蓋のカートリッジ室に対する
機械的な係止が解除され、該カートリッジ室蓋が開き、
フィルムカートリッジの挿入が可能となる。
【0013】この状態で使用者がフィルムカートリッジ
をカートリッジ室に挿入し、該フィルムカートリッジを
前記カートリッジ室蓋で押しながら閉じることにより、
適正にカメラに前記フィルムカートリッジの装填が行わ
れる。その後は、フィルムのオートローディング(以
下、ALと記す)動作が開始される。該AL動作は、装
填されたフィルムカートリッジの種類により異なるが、
例えば未露光フィルムが装填された場合は、1駒目を撮
影位置まで送ってAL動作を停止し、次いでフィルムの
露光状態を判定する処理(以下、DEP(Double Eepors
ure Prevention)処理と記す)を行う。そして、モータ
駆動回路6を介して給送駆動モータ15を駆動し、フィ
ルムを巻上げ方向にスラスト駆動する。この際、データ
ディスク読み取り用のフォトリフレクタ8によりデータ
ディスク上のデータの読み取りを行う。その後、給送検
出用フォトリフレクタ11からの信号によりフィルム位
置を監視し、1駒目まで送り出す。ここまでの動作でフ
ィルムの感度や最大撮影駒数の情報を得る。
【0014】また、途中駒まで撮影された後、一旦巻き
戻しされた(途中巻き戻しされた)フィルムが再装填さ
れた場合には、未露光駒の最初の駒を撮影位置まで送っ
てAL動作を停止する。具体的には、上記の未露光フィ
ルムと同様にデータディスク上のデータの読み取りまで
行い、その後は磁気記録用ヘッド駆動回路18及び磁気
ヘッド19により給送中のフィルム上に磁気信号が記録
されているかの検出を行い、nおよび「n+1」駒の連
続で磁気信号が無かった場合に、「n+1」駒目でフィ
ルム送りを一旦停止する。そして、今度は給送駆動モー
タ15を逆通電し、巻き戻し方向にその回転を切り換え
て巻き戻しを「n−1」駒目まで行い、巻き戻し完了後
は再度前記給送駆動モータ15を巻き戻し方向の回転に
切り換える。こうしてn駒目が撮影位置に設定される。
【0015】また、全駒露光済みフィルムや現像済みフ
ィルムが装填された場合は、上記DEP処理後はフィル
ムを巻き戻しつつ、データディスク読み取り用フォトリ
フレクタ8による読み取りデータを監視し、巻き戻しが
完了するとデータディスクによるフィルム使用状態表示
を「撮影済み」もしくは「現像済み」にセットし、動作
を終了する。
【0016】(実施の第1の形態)次に、上記構成のカ
メラにおける本発明の実施の第1の形態に係る撮影時の
動作について、図2のフローチャートを用いて説明す
る。
【0017】この撮影時の動作は、未露光又は途中露光
フィルムを有するフィルムカートリッジが装填された場
合に行われる。
【0018】電源OFF状態(図2のステップS1)か
ら、操作スイッチ2に含まれるメインスイッチをONす
るためにバリア開閉ボタンが操作されると(ステップS
2のyes)、CPU1はバリア開動作を行う(ステッ
プS3)。具体的には、モータ駆動回路6を介してレン
ズ駆動モータ15を駆動し、鏡筒を沈端位置からWID
E端まで繰り出す。その際にレンズの開閉を行うバリア
の開動作が行われ、図2には図示していないが、バリア
が開動作した後は、測光回路4及び測光センサ13を用
いて測光演算を行い、その演算結果が所定レベル未満の
ときはストロボ回路5を作動させてストロボ発光用のコ
ンデンサの予備充電を行う。一方、測光結果が所定レベ
ル以上の際は、そのまま撮影可能状態となる。上記バリ
ア開動作の中で、レンズ位置検出用のフォトインタラプ
タ10の位置検出信号(LENST信号)の変化を得
て、レンズ位置を検出する。このフォトインタラプタ1
0の信号検出についての詳細な説明は後述する。
【0019】その後、撮影待機状態(ステップS4)に
て不図示のレリーズボタンの第1ストローク操作(半押
し操作)が行われ、スイッチS1がONすると(ステッ
プS5のyes)、バッテリーチェック(BC)を行う
(ステップS6)。この結果、電源電池の電圧が所定値
以上であればステップS8の測距(焦点検出)動作へ進
む。一方、電源電池の電圧が所定値未満であればステッ
プS4の状態に戻る。なお、電圧不足の場合はレリーズ
ロックになり、動作しない。これにより、電池の交換が
必要である旨を撮影者に警告することができる。
【0020】ステップS8へ進むと、測距回路3及び測
距センサ12により測距情報の算出が行われ、次いでス
テップS9において、測光回路4及び測光センサ13を
用いて測光演算(被写体の輝度を測定)を行い、その演
算結果が所定輝度以下の場合であって、ストロボ発光が
許可されている場合はストロボ充電動作を行う。ストロ
ボ充電動作とは、ストロボ回路5を駆動し、発光用の電
荷エネルギーをメインコンデンサに蓄える動作である。
前述した予備充電電圧に加え、所定電圧値まで充電は完
了した時点で充電を停止する。
【0021】次にステップS10へ進み、ここでは不図
示のレリーズボタンの第2ストローク操作(全押し操
作)が行われ、該スイッチS2がONするのを待機す
る。その後、該スイッチS2がONすると、CPU1は
ステップS11へ進み、モータ駆動回路6を介してレン
ズ駆動モータ16を駆動してフォーカス駆動を行う。こ
のフォーカス駆動は、上記ステップS8での測距結果か
らCPU1で演算、補正されたフォーカス値を用いて行
われる。この際、モータ回転に対応したパルス信号を検
出するため、レンズ位置検出用のフォトインタラプタ1
0の出力信号(PIパルス)を監視しつつ、所望のレン
ズ位置設定を行う。
【0022】上記のフォーカス駆動完了後はステップS
12へ進み、シャッタ駆動を行う。具体的には、まず上
記ステップS9で得られた被写体輝度に対応するシャッ
タスピード及びシャッタ開口を決定し、シャッタ駆動回
路7を介してシャッタ17を作動させる。そして、シャ
ッタ作動検出用のフォトインタラプタ9からのパルス信
号でシャッタ開口時間やストロボの発光タイミングを制
御する。この後はステップS13へ進み、フォーカスリ
セット駆動を行う。このフォーカスリセット駆動とは、
上記ステップS11のフォーカス駆動で繰り出された鏡
筒を、モータ駆動回路6を介してレンズ駆動モータ16
を駆動することで、待機位置に戻す動作である。
【0023】上記フォーカスリセット駆動の終了後はス
テップS14へ進み、モータ駆動回路6を介して給送駆
動モータ15を駆動して撮影駒の巻き上げを行う。な
お、前記給送駆動モータ15の制御は、給送検出用のフ
ォトリフレクタ11の出力信号を用いて行う。また、こ
のフィルム巻上げ動作の際に、磁気ヘッド駆動回路18
を介して磁気ヘッド19を作動させ、巻き上げ中のフィ
ルムの磁気記録部に各種の撮影に関する情報(IX情報
や撮影済み情報等)を磁気記録させる。又この際、デー
タディスク読み取り用のフォトリフレクタ8の出力信号
を用いて、フィルム使用状態表示を「途中露光」とす
る。
【0024】上記のフィルム巻上げが正常に行われる
と、撮影シーケンスを終了する。
【0025】次に、上記レンズ(鏡筒)位置制御におけ
るフォトインタラプタ10の信号検出(PIパルス信号
の信号処理)について、図3を用いて説明する。
【0026】フォトインタラプタ10からのアナログ出
力信号(PI生信号A)は、CPU1のA/D入力端子
に入力される。CPU1はA/D入力端子に入力される
信号のレベルをA/D変換によりモニターし、あらかじ
め適切な値に調整してあるしきい値に基づき二値のパル
ス信号(整形後波形(モータパルス)B=PIパルス)
に変換する。このPIパルスの立ち上がり、立ち下がり
の両エッジをすべてカウントすることで、レンズの位置
を検出している。
【0027】次に、上記レンズをフォーカス駆動する場
合の制御を例に、レンズ位置制御の詳細について、図4
のフローチャートを用いて説明する。
【0028】まず、モータ駆動回路5を介してレンズ駆
動モータ(フローでは、レンズモータと略記)16の駆
動を開始する(ステップS21)。そして、図3に示し
た、フォトインタラプタ10からのアナログ信号のA/
D変換処理を開始し、モータパルス(PIパルス)のエ
ッジの変化回数のカウントを行う(ステップS22)。
【0029】ここで、上記ステップS22でのモータパ
ルスのエッジカウント処理部分について、図5のフロー
チャートを用いて詳述する。
【0030】まず、ステップS41にて、フォトインタ
ラプタ10からのアナログ信号のA/D変換を開始し、
その変換結果RESULTを所定のバッファから取得する。そ
して、次のステップS42にて、あらかじめ定められた
しきい値COMPと変換結果RESULTを比較する。この結果、
しきい値COMPより変換結果RESULTが大きければステップ
S43へ進み、変数LENEL に「1」をセットし、一方、
しきい値COMPより変換結果RESULTが小さければステップ
S44へ進み、変数LENEL に「0」をセットする。そし
て、次のステップS45においては、前回の二値化結果
を保存しているRAM領域OLDと今回取得した変数LE
NEL とを比較し、変化があればステップS46へ進み、
変化がなければ処理を終了する。
【0031】上記ステップS46へ進むと、今回の結果
である変数LENEL をOLDに保存し、次のステップS4
7にて、現在時刻と前回のエッジ変化時の時刻の差分を
RAM領域INTERVALに記憶する。そして、次のステップ
S48にて、エッジ変化時の時刻をRAM領域TIMEに記
憶する。ここで、時刻を取得するためのタイマはレンズ
駆動開始時にスタートさせておく。続くステップS49
では、エッジカウントを保存するRAM領域Eをインク
リメントし、更新する。
【0032】以上のエッジ変化監視の処理が終了する
と、図4のステップ#23へ進み、さらにレンズの各ズ
ームポジションに対応した位置検出用スイッチ(この出
力がLENST信号)の入力も監視し、該LENST信
号がローレベルからハイレベルへ変化したのを確認した
らステップS24へ進み、変化がない場合はステップS
22のモータパルス監視処理へ戻る。
【0033】上記ステップS23にてLENST信号の
変化を検出すると、上記のようにステップS24へ進
み、この時点でモータパルスのカウントを「0」にリセ
ットする。このとき、LENST信号の変化直前のエッ
ジ変化間隔INTERVALを計測し、RAM領域Taに記憶し
ておく(図6のTa参照)。実際には、常にエッジの変
化間隔の時間を計測し、LENST信号の信号変化時点
で、最新の変化時間をTaとしてRAM領域Taに格納
することになる。ここでは上記ステップS22で求めた
エッジ変化間隔INTERVALの値を用いる。なお、Taに記
憶された値は所定のパルス数の変化を計測した時間から
求めた平均時間でもよい。
【0034】次に、ステップS25〜S28において、
LENST信号の変化時点Aから、直後のモータパルス
のエッジ変化時点B、つまりエッジカウント1までの時
間を計測し、RAM領域Tbに記憶する(図6のTb参
照)。
【0035】詳しくは、上記ステップS25にて時間計
測のためのタイマをスタートさせ、続くステップS26
にて、上記ステップS22と同一のモータパルス監視処
理を行う。そして、次のステップS27にて、エッジカ
ウントEを確認できるまで同様の処理を繰り返し、
「1」を確認できればステップS28へ進み、上記ステ
ップS25でスタートさせたタイマを停止すると共に、
経過時間をRAM領域Tbに記憶する。
【0036】その後はステップS29へ進み、目標エッ
ジカウント値に達した時点でブレーキ通電(レンズ駆動
モータ16への逆方向通電)を開始する訳だが、ここ
で、LENST信号とPIパルス信号の位相のずれによ
るブレーキタイミングのずれを補正するための遅れ時間
Tを「Ta−Tb」により求める。その後はモータパル
スの監視を続け、エッジカウントEが目標カウント値D
ESTになるまでステップS30→S31→S30……
の処理を繰り返す。
【0037】その後、上記エッジカウントEが目標カウ
ント値DESTになるとステップS32へ進み、時間計
測を開始する。そして、ステップS33にて、上記ステ
ップS31で求めた遅れ時間Tの経過を確認したところ
でステップS34へ進み、ブレーキ通電を開始すること
になる。
【0038】ここで、上記の目標カウント値DESTと
は、測距結果によるレンズの目標停止位置に対し、環境
温度や駆動中のレンズの速度などの影響を考慮して求め
たブレーキ開始タイミングであり、このタイミング(目
標カウントDESTを検出した時点)でブレーキ制御を
開始すれば目標停止位置にレンズを停止することが出来
る。
【0039】ブレーキ通電の開始後はステップS35,
S36にて、所定時間経過あるいは所定パルスカウント
で通電を切り、駆動制御を終了する。
【0040】以上の実施の第1の形態によれば、粗調整
用として用いられるLENST信号と微調整用として用
いられるPIパルス(モータパルス)の位相のずれを測
定(Ta−Tb)し、これをブレーキタイミングに反映
させるようにしているので、常に精度の高いレンズ駆動
制御が可能になる。
【0041】(実施の第2の形態)次に、図7及び図8
を用いて、本発明の実施の第2の形態に係るレンズ駆動
中の駆動速度の変化を考慮した、ブレーキタイミング調
整について説明する。基本的には、図7のフローチャー
トと図4のフローチャートと同様なので、図4と異なる
部分を中心に説明する。
【0042】図7のステップS54にて、LENST信
号の変化直前のエッジ変化間隔(図8(a)のTa参
照)を求め、ステップS58にて、LENST信号の変
化時点から直後のモータパルスのエッジ変化時点間での
経過時間(図8(a)のTb参照)を求める。その後、
エッジカウントが目標カウント値になるまで駆動を続け
る訳だが、このとき目標カウント値の直前のエッジ変化
間隔(図8(a)Tc参照)を測定しておく。
【0043】つまり、ステップS59にて、図5のフロ
ーチャートに示したモータパルスの監視処理を行い、続
くステップS60にて、エッジカウントEが目標エッジ
カウントの1カウント手前、つまりDESTになるまで
上記のモータパルスの監視処理を繰り返し(S60→S
59→S60……)、その後エッジカウントEがDES
TなったらステップS61へ進み、上記ステップS59
のモータパルス監視処理中で求められた最新のエッジ変
化間隔INTERVALの値をRAM領域Tcに記憶する。な
お、Tcに記憶される値は、所定パルス変化を計測した
時間の平均値でも良い。
【0044】その後はステップS63へ進み、遅れ時間
TをTa,Tb,Tcにより求める。詳しくは、Taに
対する「Ta−Tb」の割合に相当する、Tcに対する
時間間隔を求める。例えば図8(b)に示すように、L
ENST信号の検出直前のPIパルスのエッジ間隔(T
a)が500μs であり、LENST信号の検出時点か
らPIパルスの次のエッジ変化までの時間が300μs
であり、また、ブレーキ開始直前のPIパルスのエッジ
間隔が400μs であった場合には、 500μs :(500μs −300μs )=400μs
:T の関係から、遅れ時間Tは T=(500μs −300μs )×200μs /500μs =180μs となる。
【0045】ここで、単純に「Ta−Tb」としていな
いのは、LENST信号を検出した時点と、ブレーキ動
作を開始する時点では、微妙にレンズの駆動速度が変化
している場合があり、LENST信号の検出時点の時間
あたりの駆動量とブレーキ開始時点の時間あたりの駆動
量が異なるためである。
【0046】その後は、時間計測を開始し(ステップS
63)、上記ステップS62で求めた遅れ時間Tの経過
を確認したところで(ステップS64のyes)、ブレ
ーキ通電を開始することになる(ステップS66)。
【0047】なお、この実施の第2の形態では、エッジ
カウントEがDESTになった時点で、遅れ時間Tを求
める処理を行っているが、この演算時間の影響を考慮す
るならば、DEST以前のタイミングでTを求めると良
い。
【0048】以上の実施の第2の形態によれば、粗調整
用として用いられるLENST信号と暮鳥静養として用
いられるPIパルス(モータパルス)の位相差のずれの
みならず、レンズ駆動中の駆動速度の変化によるエッジ
変化時間のずれの影響も防ぐことが可能となる。
【0049】(変形例)本発明は、上記の実施の各形態
で説明した構成には限定されず、各部の構成等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。
【0050】また、上記実施の形態では、カメラにおけ
る撮影レンズの駆動制御を用いて説明したが、例えば、
フィルム給送など撮影レンズ以外のモータ駆動制御にも
適用可能であることは言うまでも無い。
【0051】また、上記実施の各形態では、フォーカス
駆動について説明したが、ズーム駆動にも同様に動作可
能である。又、位置検出信号(LENST信号)の検出
タイミングとモータパルス(PIパルス)のエッジ検出
タイミングによってブレーキ動作タイミングを調整する
構成をとっていれば、その調整量の求め方には何ら制約
はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータのブレーキ駆動開始タイミングに用いる粗調整用
の位置検出信号と微調整用のパルス信号の位相のずれの
みならず、駆動対象物を駆動中の駆動速度の変化による
パルス信号のエッジ変化時間のずれの影響も防ぎ、高精
度に駆動対象物を目標位置まで移動させることができる
モータ駆動制御装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係るカメラの電気的構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る主要部分の動
作を示すフローチャートである。
【図3】図1のフォトインタラプタ10の出力信号及び
そのA/D変換出力を示す図である。
【図4】本発明の実施の第1の形態においてレンズ駆動
制御に関する部分の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態においてエッジカウ
ント処理についてのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第1の形態においてモータブレ
ーキ開始タイミング調整に関する部分の動作説明を助け
る為のタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の第2の形態においてレンズ駆動
制御に関する部分の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第2の形態においてモータブレ
ーキ開始タイミング調整に関する部分の動作説明を助け
る為のタイミングチャートである。
【図9】従来のモータブレーキ時の問題点について説明
する為のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 6 給送駆動及びレンズ駆動用モータ駆動回路 10 レンズ位置検出用のフォトインタラプタ 11 給送検出用フォトリフレクタ 15 給送駆動モータ 16 レンズ駆動モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより移動させられる駆動対象物
    の位置を段階的に検出する第1の検出手段と、前記モー
    タの回転に応じて発生するパルス信号を検出する第2の
    検出手段と、前記駆動対象物を目標位置に停止させる為
    の前記モータのブレーキ駆動開始タイミングに、前記第
    1の検出手段にて検出される位置検出信号を粗調整用と
    して用い、前記第2の検出手段にて検出されるパルス信
    号を微調整用として用いる制御手段とを有するモータ駆
    動制御装置であって、 前記制御手段は、前記粗調整用の前記位置検出信号の検
    出タイミングと前記微調整用の前記パルス信号のエッジ
    の変化タイミングの位相ずれを時間差として計測し、そ
    の後、所望の前記位置検出信号が検出されてから前記駆
    動対象物が目標位置近傍に達したとみなせる前記パルス
    信号の所定数のエッジの変化を確認してから前記時間差
    だけ遅れ時間をもって、前記モータのブレーキ駆動開始
    を行うことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動対象物は、レンズを保持した鏡
    筒であることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記時間差は、所望の前記位置検出信号
    の検出タイミング直前の前記パルス信号のエッジ間の第
    1の時間間隔と、前記位置検出信号の検出タイミングか
    ら初めて検出される前記パルス信号のエッジの変化タイ
    ミングまでの第2の時間間隔との差の時間であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記時間差は、所望の前記位置検出信号
    検出前の、複数の前記パルス信号の各エッジ間の平均的
    な時間間隔と、前記位置検出信号の検出タイミングから
    初めて検出される前記パルス信号のエッジの変化タイミ
    ングまでの時間間隔との差の時間であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記時間差は、所望の前記位置検出信号
    の検出タイミング直前の前記パルス信号のエッジ間の第
    1の時間間隔と、前記位置検出信号の検出タイミングか
    ら初めて検出される前記パルス信号のエッジの変化タイ
    ミングまでの第2の時間間隔と、予測されるブレーキ駆
    動開始タイミング直前の前記パルス信号のエッジ間の第
    3の時間間隔とを用いて算出することを特徴とする請求
    項1又は2に記載のモータ駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記時間差は、前記第1の時間間隔に対
    する、前記第1の時間間隔と前記第2の時間間隔の差の
    割合に相当する、前記第3の時間間隔に対する時間間隔
    により算出されることを特徴とする請求項5に記載のモ
    ータ駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記時間差は、所望の前記位置検出信号
    検出前の、複数の前記パルス信号の各エッジ間の第1の
    平均的な時間間隔と、前記位置検出信号の検出タイミン
    グから初めて検出される前記パルス信号のエッジの変化
    タイミングまでの第2の時間間隔と、予測されるブレー
    キ駆動開始タイミング前の、複数の前記パルス信号の各
    エッジ間の第3の平均的な時間間隔とを用いて算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記時間差は、前記第1の平均的な時間
    間隔に対する、前記第1の平均的な時間間隔と前記第2
    の時間間隔の差の割合に相当する、前記第3の平均的な
    時間間隔に対する時間間隔により算出されることを特徴
    とする請求項7に記載のモータ駆動制御装置。
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