JP2002286242A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2002286242A
JP2002286242A JP2001089473A JP2001089473A JP2002286242A JP 2002286242 A JP2002286242 A JP 2002286242A JP 2001089473 A JP2001089473 A JP 2001089473A JP 2001089473 A JP2001089473 A JP 2001089473A JP 2002286242 A JP2002286242 A JP 2002286242A
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Japan
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air
fins
heat
fin
heat medium
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JP2001089473A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Kondo
正満 近藤
Noriyuki Komeno
範幸 米野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は熱媒の熱を放熱する空気調和装置に
おいて、フィン13同士をカシメ接合したフィンチュー
ブ式熱交換器により、輻射と、均一室内温度分布を実現
する。 【解決手段】 熱媒管11と伝熱関係を持つように取り
付けられフィン13と、一端14が折り曲げられたフィ
ン13同士がカシメ部15でカシメ接合され空気通路2
2を構成し、吹出口18を筐体下部17Aに設けた筐体
23と、筐体下部17Aに設けた送風手段21から構成
してある。送風手段21により吸い込まれた空気が空気
通路22を通過する際に熱媒管11とフィン13と強制
対流熱交換すると共に、フィン13の一端14から輻射
エネルギーを発生させ快適輻射暖房を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒を循環させて
室内の空気調和を行う空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の空気調和装置は実用新案
登録第3000863号公報に記載されているようなも
のが一般的であった。この暖房装置は図8に示すよう
に、本体に放熱フィンを多数枚並行して設け、放熱フィ
ン1を貫通して放熱管2を設け放熱フィン1の一部を本
体前面に露出させた露出部3を設けた構成となってい
た。ボイラ等で高温になった熱媒体は放熱管2に流入
し、放熱管2を加熱し、放熱フィン1に伝わって放熱フ
ィン1周りの空気を加熱する。これによって本体下部に
設けられた空気吸込口4より空気が自然吸入され、自然
対流によって本体上部に設けられた温風吹出口5より室
内に吹出すとともに放熱フィン1露出部から輻射エネル
ギーが輻射する構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の空気調和装置では、空気吸込口から流入した空気は放
熱フィンを垂直に上昇する途中で伝熱フィンから熱伝達
によって加熱される構成であり、露出部からの輻射エネ
ルギーを大きくする為には露出部垂直水平方向の形状を
大きくする必要があり、フィン垂直水平方向の長さも長
くなり、フィン表面の境界層が発達しフィンの熱伝達率
が減少する。さらに、空気対流による放熱量を確保する
為には、放熱フィンの奥行き方向の長さを大きくした
り、フィン枚数を増やす必要が有り、装置が大型化、重
量増加するという課題があった。
【0004】また、温風吹出口から吹出す温風は真上に
上昇する為、室内に広がらず、装置上方の天井付近に滞
留し、温度分布が悪いという課題があった。
【0005】また、フィン表面の温度分布を改善する工
夫がなされていないため、入水温度に対する輻射発生量
が最大にならないという課題があった。
【0006】さらに、放熱フィン下部は、空気吸込口か
ら流入した低温空気により冷却されるので露出部の温度
も下がり、露出部下部の輻射エネルギー発生量が少な
く、足元で十分な輻射感を得るのが難しいという課題が
あった。
【0007】本発明は上記課題を解決するため、室内側
に輻射を発生させるフィンの面を構成し、小型・軽量で
輻射と対流を発生する空気調和装置の提供を目的とす
る。
【0008】また、フィン部材のみで強制対流する空気
通路を構成し、フィン表面から輻射エネルギーを効率よ
く発生させる空気調和装置の提供を目的とする。
【0009】また、フィン表面に設けた板材をロウ接合
により接着し強制対流する空気通路を構成し、フィン表
面から輻射エネルギーを効率よく発生させる空気調和装
置の提供を目的とする。
【0010】また、矩形フィン同士を高熱伝導率の接着
剤で接着することで強制対流する空気通路を構成し、フ
ィン表面から輻射エネルギーを効率よく発生させる空気
調和装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の空気調和装置は、ボイラー等から送
られた高温の熱媒を水平方向に設けた熱媒管に送り込
み、熱媒管と伝熱関係を持つように取り付けられ垂直方
向長辺の少なくともどちらか一方の一端が折り曲げられ
面を構成した矩形のフィンを加熱し、送風手段によりフ
ィンに送られた室内空気を加熱して温風とし吹出口から
吹出すとともに、フィンの折り曲げられた面から輻射エ
ネルギーを発生させ、室内に輻射するように設けたもの
である。
【0012】本発明によれば、室内空気はフィンの間を
強制的に流れる間に熱交換され、輻射面からは室内側に
輻射エネルギーを発生する。放熱フィンの枚数を増やす
ことにより、大能力を確保しつつ装置を小型化、薄型化
する事ができる。また、送風手段によって強制循環流を
発生することができるため、放熱能力を任意制御するこ
とで室内負荷に応じた暖房が可能となると共に、吹出口
から吹き出す温風を立ち上がり時には下向きにすること
で温度ムラの少ない立ち上がりを実現し、定常時には吹
出口から斜め上方へ吹き出すことで温風は天井付近に滞
留せず室内を循環する流れを起すので、室内温度ムラを
防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1における空気調
和装置は、ボイラー等から送られた高温の熱媒を流す熱
媒管と、熱媒管が貫通した複数枚のフィンと、フィン同
士がカシメ接合され折り曲げられ室内側に面を構成し、
筐体上部に設けた吸込口と、筐体下部に設けた送風手段
で熱交換した空気を吹出口から吹き出す構成としてあ
る。
【0014】上記構成によって熱媒の熱が熱媒管とフィ
ンを加熱し、送風手段により吸い込まれた室内空気をフ
ィンで加熱して温風とし吹出口から吹き出すとともに、
フィン同士の一端がカシメ接合され折り曲げられている
面から輻射エネルギーを発生させ、室内に輻射する。こ
の場合、放熱フィンの枚数と熱媒管の本数を増やすこと
により、大能力を確保しつつ装置を小型化する事ができ
る。また、送風手段によって強制循環流を発生すること
ができるため、放熱能力を任意制御することで室内負荷
に応じた暖房が可能となる。なお、輻射面が平板である
ため正面からの大きな輻射エネルギーを発生させる事が
できる。
【0015】本発明の請求項2による空気調和装置は、
請求項1の構成において、フィンの他端をカシメ接合し
フィン間を空気が通過する空気通路を構成することで、
フィンのみで空気通路を構成でき強制対流熱交換し室内
空気を加熱して温風とし下部に設けた吹出口から吹出す
とともに、フィンの折り曲げられた一端から輻射エネル
ギーを発生させ、室内に輻射する。
【0016】本発明の請求項3にかかる空気調和装置
は、請求項1の構成において、室内側に面を構成したフ
ィンに高熱伝導率のフィルムを設け、フィルムとフィン
とを接合する高熱伝導率の接着剤する構成とすること
で、フィルムとフィンで空気通路を構成でき強制対流熱
交換し室内空気を加熱して温風とし下部に設けた吹出口
から吹出すとともに、フィンの折り曲げられた一端から
輻射エネルギーを発生させ、室内に輻射する。
【0017】本発明の請求項4による空気調和装置は、
請求項1の構成において、室内側に面を構成したフィン
に輻射率の高い塗料を塗布しフィン間を空気が通過する
空気通路を構成したものである。上記構成によってフィ
ンのみで空気通路を構成でき強制対流熱交換し室内空気
を加熱して温風とし下部に設けた吹出口から吹出すとと
もに、フィンの折り曲げられた一端から強い輻射エネル
ギーを発生させ、室内に輻射する。
【0018】本発明の請求項5による空気調和装置は、
熱媒を流す熱媒管と、熱媒管が貫通した複数枚のフィン
と、フィンの一端にロウ接合して室内側に面を構成した
板材と、筐体上部に設けた吸込口と、筐体下部に設けた
送風手段で熱交換した空気を吹出口から吹き出す構成と
したものである。
【0019】上記構成によってフィンと板材で空気通路
を構成でき強制対流熱交換し室内空気を加熱して温風と
し下部に設けた吹出口から吹出すとともに、板材から輻
射エネルギーを発生させ、室内に輻射することができ
る。
【0020】本発明の請求項6による空気調和装置は、
熱媒を流す熱媒管と、熱媒管が貫通した複数個の矩形フ
ィンと、矩形フィン同士を高熱伝導率の接着剤で接合し
室内側に面を構成し、筐体上部に設けた吸込口と、筐体
下部に設けた送風手段で熱交換した空気を吹出口から吹
き出す構成としとしたものである。
【0021】上記構成によって矩形フィンのみで空気通
路を構成でき強制対流熱交換し室内空気を加熱して温風
とし下部に設けた吹出口から吹出すとともに、フィンの
折り曲げられた一端から輻射エネルギーを発生させ、室
内に輻射することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1の空
気調和装置の斜視図であり、図2は筐体上部側からみた
同断面図である。
【0024】図1、2において、ボイラー等から送られ
た温水等の高温の熱媒は流入口10により熱媒管11に
送られ流出口12を通ってボイラーに戻される。フィン
13の一端14が二カ所で直角に折り曲げられコの字形
状のフィン13であり、折曲げられた終端側と一方のフ
ィン13の一部でカシメ接合であるカシメ部15を形成
し複数枚のフィン13を構成し、室内にフィン表面16
を形成し、2列で千鳥状に設けた熱媒管11と伝熱関係
を持つようにフィン13にバーリング加工を施し熱媒管
11を拡管することで取り付けられている。また筐体1
7にはフィン13の一端14が室内に面しており、筐体
下部17Aに設けた吹出口18には吹出方向を変えるル
ーバー19が設置されている。また筐体上部17Bに設
けた吸込口20から吹出口18の間にはフィン13が設
けられている。そして送風手段21によってフィン13
を通って吹出口18に室内空気を送風する構成となって
いる。
【0025】以上のように構成した空気調和装置におい
て、フィン13とフィン13をカシメ部15によりカシ
メ接合しているためフィン表面16からは空気が漏れに
くく、80℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管11とフィ
ン13を80℃弱に加熱し、送風手段21からフィン1
3に送られた室内空気を加熱して温風とし吹出口18か
ら吹き出すとともに、フィン表面16も約75℃になる
ので、フィン表面16が輻射面となり輻射エネルギーを
発生させ、室内に輻射する。
【0026】また、フィン13の枚数を増やすことによ
り、大能力を確保しつつ装置を小型化することができ
る。このとき、千鳥状に配置した熱媒管11を通る熱媒
は筐体下部17A側から流入し筐体上部17B側から流
出する。送風手段22によって吸込口20から室内空気
が流入し熱媒管11の段方向パスと対向するように熱交
換し吹出口18から室内側へ温風が吹き出す。すなわ
ち、熱伝達率の性能に大きく寄与する空気側の熱伝達を
熱媒管11の千鳥配管と対向パスとすることで強制循環
による熱交換能力を向上するとともに、送風手段22の
送風量を制御し放熱能力を任意制御することで室内負荷
に応じた暖房が可能となる。さらに、吹出口18から吹
き出す温風が下から吹き出すため、温度ムラの少ない立
ち上がりを実現できる。
【0027】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。
【0028】(実施例2)図3は本発明の実施例2の空
気調和装置の断面図である。
【0029】図3において、実施例1の構成と異なると
ころは、フィン13の他端22もカシメ部15を設けカ
シメ接合しフィン間を空気が通過する空気通路23を構
成した点である。
【0030】以上のように構成した空気調和装置におい
て、以下その動作、作用を説明する。フィン13同士を
フィン13の一端14と他端22でカシメ部15により
カシメ接合しているためフィン表面16とフィン背面2
3からは空気が漏れにくく、80℃に加熱された熱媒の
熱が熱媒管11とフィン13を80℃弱に加熱し、送風
手段22からフィン13に送られた室内空気を加熱して
温風とし吹出口18から吹き出するとともに、フィン1
3の折曲部14も約80℃になるので、すなわちフィン
表面16が輻射面となり輻射エネルギーを発生させ、室
内に輻射する。また、フィン13の枚数を増やすことに
より、大能力を確保しつつ装置を小型化することができ
る。このとき、フィン表面16近傍に配置した熱媒管1
1に熱媒が通過することから、高温の熱媒の熱がフィン
表面16を加熱しフィン表面16からの輻射量が増加
し、快適な輻射暖房を実現できる。さらに、強制循環に
よる熱交換能力を向上するとともに、送風手段21の送
風量を制御し放熱能力を任意制御することで室内負荷に
応じた暖房が可能となる。さらに、吹出口18から吹き
出す温風が下から吹き出すため、温度ムラの少ない立ち
上がりを実現できる。
【0031】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。
【0032】(実施例3)図4は本発明の実施例3の空
気調和装置の断面図である。
【0033】図4において、実施例1の構成と異なると
ころは、室内側に面を構成したフィン表面16に高熱伝
導率のフィルム24を設け高熱伝導率の接着剤25で接
合し、フィン背面23に断熱材26を断熱接着剤27で
接合した点である。
【0034】以上のように構成した空気調和装置におい
て、以下その動作、作用を説明する。フィン13同士を
フィン13の一端14と他端22でカシメ部15により
カシメ接合し、さらに熱伝導率の高いフィルム24を接
着剤25で接合しているためフィン表面16とフィン背
面23からは空気が漏れにくく、80℃に加熱された熱
媒の熱が熱媒管11とフィン13を80℃弱に加熱し、
送風手段22からフィン13に送られた室内空気を加熱
して温風とし吹出口18から吹き出するとともに、フィ
ン表面16に接着したフィルム24も約80℃の輻射面
となり輻射エネルギーを発生させ、室内に輻射する。ま
た、フィン13の枚数を増やすことにより、大能力を確
保しつつ装置を小型化することができる。このとき、フ
ィン表面16近傍に配置した熱媒管11に熱媒が通過す
ることと、フィン背面23に断熱材26を設けたことで
背面へ逃げる熱を遮断でき熱媒の熱が効率よくフィン表
面16を加熱しフィン表面16からの輻射量が増加し、
快適な輻射暖房を実現できる。さらに、強制循環による
熱交換能力を向上するとともに、送風手段21の送風量
を制御し放熱能力を任意制御することで室内負荷に応じ
た暖房が可能となる。さらに、吹出口18から吹き出す
温風が下から吹き出すため、温度ムラの少ない立ち上が
りを実現できる。
【0035】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。
【0036】(実施例4)図5は本発明の実施例4の空
気調和装置の断面図である。
【0037】図5において、実施例1の構成と異なると
ころは、室内側に面を構成したフィン13に輻射率の高
い塗料28を塗布しフィン間を空気が通過する空気通路
22を構成した点である。
【0038】以上のように構成した空気調和装置におい
て、以下その動作、作用を説明する。フィン13同士を
フィン13の一端14と他端22でカシメ部15により
カシメ接合し、さらに輻射率の高い塗料28をフィン表
面16に塗布しているためフィン表面16からは空気が
漏れにくく、80℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管11
とフィン13を80℃弱に加熱し、送風手段22からフ
ィン13に送られた室内空気を加熱して温風とし吹出口
18から吹き出するとともに、フィン表面16に塗布し
た塗料28も約80℃の輻射面となり輻射エネルギーを
発生させ、室内に輻射する。また、フィン13の枚数を
増やすことにより、大能力を確保しつつ装置を小型化す
ることができる。このとき、フィン表面16近傍に配置
した熱媒管11に熱媒が通過することと、フィン背面2
3に断熱材26を設けたことで背面へ逃げる熱を遮断で
き熱媒の熱が効率よくフィン表面16を加熱しフィン表
面16からの輻射量が増加し、快適な輻射暖房を実現で
きる。さらに、強制循環による熱交換能力を向上すると
ともに、送風手段21の送風量を制御し放熱能力を任意
制御することで室内負荷に応じた暖房が可能となる。さ
らに、吹出口18から吹き出す温風が下から吹き出すた
め、温度ムラの少ない立ち上がりを実現できる。
【0039】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。また、フィン表
面16にフィン素材よりも輻射率の高いアクリル樹脂や
シリコーン樹脂、あるいは鉄、マンガン、チタン等の金
属酸化物の塗料を塗装しても同様の効果を発揮できる。
【0040】(実施例5)図6は本発明の実施例5の空
気調和装置の筐体上部側からみた同断面図である。なお
全体斜視図は図1とほぼ同様の構成である。
【0041】図6において、複数枚のフィン13の一端
14と板材29が接合部30でロウ接合され室内に面を
形成し輻射率の高い塗料28を板材29に塗布してい
る。さらに、2列で千鳥状に設けた熱媒管11と伝熱関
係を持つようにフィン13にバーリング加工を施し熱媒
管11を拡管することで取り付けられている。また筐体
17にはフィン13の一端14が室内に面しており、筐
体下部17Aに設けた吹出口18には吹出方向を変える
ルーバー19が設置されている。また筐体上部17Bに
設けた吸込口20から吹出口18の間にはフィン13が
設けられている。そして送風手段21によってフィン1
3を通って吹出口18に室内空気を送風する構成となっ
ている。
【0042】以上のように構成した空気調和装置におい
て、以下その動作、作用を説明する。板材29が室内側
に面し、さらに輻射率の高い塗料28を板材29に塗布
しているため空気が漏れにくく、80℃に加熱された熱
媒の熱が熱媒管11とフィン13を80℃弱に加熱し、
送風手段22からフィン13に送られた室内空気を加熱
して温風とし吹出口18から吹き出するとともに、板材
29に塗布した塗料28も約80℃の輻射面となり輻射
エネルギーを発生させ、室内に輻射する。また、フィン
13の枚数を増やすことにより、大能力を確保しつつ装
置を小型化することができる。このとき、フィン表面1
6近傍に配置した熱媒管11に熱媒が通過することと、
フィン背面23に断熱材26を設けたことで背面へ逃げ
る熱を遮断でき熱媒の熱が効率よくフィン表面16を加
熱しフィン表面16からの輻射量が増加し、快適な輻射
暖房を実現できる。さらに、強制循環による熱交換能力
を向上するとともに、送風手段21の送風量を制御し放
熱能力を任意制御することで室内負荷に応じた暖房が可
能となる。さらに、吹出口18から吹き出す温風が下か
ら吹き出すため、温度ムラの少ない立ち上がりを実現で
きる。
【0043】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。また、板材29
に輻射率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、あるい
は鉄、マンガン、チタン等の金属酸化物の塗料を塗装し
ても同様の効果を発揮できる。
【0044】(実施例6)図7は本発明の実施例6の空
気調和装置の筐体上部側からみた同断面図である。なお
全体斜視図は図1とほぼ同様の構成である。
【0045】図7において、熱媒管11が貫通した複数
個の矩形フィン30と、矩形フィン30同士を高熱伝導
率の接着剤25で接合し室内側に面を構成している。さ
らに、2列で千鳥状に設けた熱媒管11と伝熱関係を持
つように矩形フィン30にバーリング加工を施し熱媒管
11を拡管することで取り付けられている。また筐体1
7には矩形フィン30の一端14が室内に面しており、
筐体下部17Aに設けた吹出口18には吹出方向を変え
るルーバー19が設置されている。また筐体上部17B
に設けた吸込口20から吹出口18の間には矩形フィン
30が設けられている。そして送風手段21によって矩
形フィン30を通って吹出口18に室内空気を送風する
構成となっている。
【0046】以上のように構成した空気調和装置におい
て、以下その動作、作用を説明する。矩形フィン30の
一端14が室内側に面し、矩形フィン30同士を高熱伝
導率の接着剤25で接合しているため空気が矩形フィン
30と熱媒管11の間を通過する。80℃に加熱された
熱媒の熱が熱媒管11と矩形フィン30を80℃弱に加
熱し、送風手段22からフィン13に送られた室内空気
を加熱して温風とし吹出口18から吹き出するととも
に、矩形フィン30の一端14も約80℃の輻射面とな
り輻射エネルギーを発生させ、室内に輻射する。また、
矩形フィン30の個数を増やすことにより、大能力を確
保しつつ装置を小型化することができる。このとき、矩
形フィン30の他端側に断熱接着剤27で断熱材26を
接着することで背面へ逃げる熱を遮断でき熱媒の熱が効
率よく矩形フィン30の一端14へ伝達し輻射量が増加
することから、快適な輻射暖房を実現できる。さらに、
強制循環による熱交換能力を向上するとともに、送風手
段21の送風量を制御し放熱能力を任意制御することで
室内負荷に応じた暖房が可能となる。さらに、吹出口1
8から吹き出す温風が下から吹き出すため、温度ムラの
少ない立ち上がりを実現できる。
【0047】さらに、ここでは2列のパスについて説明
したが3列以上のパスにおいても同様の構成をとること
で同様の効果を発揮できるものである。また、矩形フィ
ン30の一端14に輻射率の高いアクリル樹脂やシリコ
ーン樹脂、あるいは鉄、マンガン、チタン等の金属酸化
物の塗料を塗装することで輻射効率が向上し快適輻射が
実現できる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
空気調和装置によれば次のような効果が得られる。請求
項1記載の発明によれば、フィン同士をカシメて接合し
室内側に面したフィンで輻射エネルギーを発生させるこ
とができ、送風手段により対流熱伝達率を向上させるこ
とができるので、小型・軽量で輻射と対流を発生する空
気調和が実現でき、さらに、吹出口から温風が吹きだし
温度ムラの少ない空気調和装置が実現できる。
【0049】また、請求項2記載の発明によれば、フィ
ンの両端をカシメ接合しフィン間を空気が通過する空気
通路を構成することで、フィンのみで空気通路を構成で
きることから軽量で薄型化を実現できる。
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、室内
側に面したフィンに高熱伝導率のフィルムを設け、フィ
ルムとフィンとを接合する高熱伝導率の接着剤する構成
とすることで、フィルム面から強い輻射エネルギーを室
内に発生し、輻射暖房効果がアップすることから快適輻
射が得られる。
【0051】また、請求項4記載の発明によれば、室内
側に面したフィンに輻射率の高い塗料を塗布しフィン間
を空気が通過する空気通路を構成することでフィンの折
り曲げられた一端から強い輻射エネルギーを発生させ、
室内に輻射するとともに、フィンのみで空気通路を構成
できることから軽量で薄型化を実現できる。
【0052】また、請求項5記載の発明によれば、複数
枚のフィンと、フィンの一端にロウ接合して室内側に面
を構成した板材を設けることで、フィンと板材で空気通
路を構成することから、板材に効率よく熱媒の熱が伝達
し板材から強い輻射が発生することから快適輻射が得ら
れる。
【0053】また、請求項6記載の発明によれば、矩形
フィン同士を高熱伝導率の接着剤で接合し室内側に面を
構成することで、矩形フィンのみで空気通路を構成でき
ることから筐体を薄型化できると共に、熱媒管に接合す
る矩形フィンが二枚存在し間に高い熱伝導率の接着剤が
あることからフィンの板厚が増加しフィン効率がアップ
することから、輻射エネルギーと強制対流熱交換能力が
増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空気調和装置の斜視
【図2】同空気調和装置の断面図
【図3】本発明の実施例2における空気調和装置の断面
【図4】本発明の実施例3における空気調和装置の断面
【図5】本発明の実施例4における空気調和装置の断面
【図6】本発明の実施例5における空気調和装置の断面
【図7】本発明の実施例6における空気調和装置の断面
【図8】従来の暖房装置の斜視図
【符号の説明】
11 熱媒管 13 フィン 15 カシメ部(カシメ接合) 14 一端(面) 17 筐体 17A 筐体下部 17B 筐体上部 18 吹出口 20 吸込口 21 送風手段 22 他端 23 空気通路 24 フィルム 25 接着剤 28 塗料 29 板材 30 矩形フィン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒を流す熱媒管と、前記熱媒管が貫通
    した複数枚のフィンと、前記フィン同士がカシメ接合さ
    れ折り曲げられ室内側に面を構成し、筐体上部に設けた
    吸込口と、筐体下部に設けた送風手段で熱交換した空気
    を吹出口から吹き出す構成を有する空気調和装置。
  2. 【請求項2】 フィンの他端をカシメ接合しフィン間を
    空気が通過する空気通路を構成した請求項1記載の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 室内側に面を構成したフィンに高熱伝導
    率のフィルムを設け、前記フィルムと前記フィンとを接
    合する高熱伝導率の接着剤で接合した請求項1記載の空
    気調和装置。
  4. 【請求項4】 室内側に面を構成したフィンに輻射率の
    高い塗料を塗布しフィン間を空気が通過する空気通路を
    構成した請求項1記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 熱媒を流す熱媒管と、前記熱媒管が貫通
    した複数枚のフィンと、前記フィンの一端にロウ接合し
    て室内側に面を構成した板材と、筐体上部に設けた吸込
    口と、筐体下部に設けた送風手段で熱交換した空気を吹
    出口から吹き出す構成とした空気調和装置。
  6. 【請求項6】 熱媒を流す熱媒管と、前記熱媒管が貫通
    した複数個の矩形フィンと、前記矩形フィン同士を高熱
    伝導率の接着剤で接合し室内側に面を構成し、筐体上部
    に設けた吸込口と、筐体下部に設けた送風手段で熱交換
    した空気を吹出口から吹き出す構成とした空気調和装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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