JP2002162057A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2002162057A
JP2002162057A JP2000357264A JP2000357264A JP2002162057A JP 2002162057 A JP2002162057 A JP 2002162057A JP 2000357264 A JP2000357264 A JP 2000357264A JP 2000357264 A JP2000357264 A JP 2000357264A JP 2002162057 A JP2002162057 A JP 2002162057A
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JP
Japan
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fin
air
opening
fins
heat medium
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JP2000357264A
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English (en)
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Noriyuki Komeno
範幸 米野
Masamitsu Kondo
正満 近藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィンを折り曲げたフィンチューブ熱交換器
により、輻射と均一室内温度分布を実現する。 【解決手段】 高温の熱媒を流す熱媒管7と、熱媒管と
伝熱関係を持つように取り付けられ長辺の一端が折り曲
げられるとともに長辺の他端が一端と逆方向に折り曲げ
られたフィン28と、フィンの一端29が室内に臨むよ
うに開口部14と開口部上部に循環流吹出口15を設け
た筐体と、送風手段25とから構成されている。上記構
成によって熱媒の熱が熱媒管7とフィン28を加熱し、
送風手段からフィンに送られた室内空気を加熱して温風
とし開口部14から吹出すとともに循環流吹出口15か
ら低温の循環流を流し、室内温度ムラを防止することが
でき、またフィンの折曲部31から輻射エネルギーを発
生させ、開口部から室内に輻射することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒を循環させて
室内の空気調和を行う空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の空気調和装置は実用新案
登録第3000863号公報に記載されているようなも
のが一般的であった。この暖房装置は図8示すように本
体に放熱フィンを多数枚並行して設け、放熱フィン1を
貫通して放熱管2を設け放熱フィン1の一部を本体前面
に露出させた露出部3を設けた構成となっていた。ボイ
ラ等で高温になった熱媒体は放熱管に流入し、放熱管を
加熱し、放熱フィンに伝わって放熱フィン周りの空気を
加熱する。これによって本体下部に設けられた空気吸込
口4より空気が吸い込まれ、自然対流によって本体上部
に設けられた温風吹出口5より室内に吹出すとともに放
熱フィン露出部から輻射エネルギーが輻射する構成とな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の空気調和装置では、空気吸込口から流入した空気は放
熱フィンを垂直に上昇する途中で伝熱フィンから熱伝達
によって加熱される構成の為、露出部からの輻射エネル
ギーを大きくする為露出部垂直方向の形状を大きくする
と、フィン垂直方向の長さも長くなり、フィン表面の境
界層が発達しフィンの熱伝達率が減少する。したがって
伝熱量を確保する為には、放熱フィンの奥行き方向の長
さを大きくしたり、フィン枚数を増やす必要が有り、装
置が大型化、重量増加するという課題があった。
【0004】また、温風吹出口から吹出す温風は真上に
上昇する為、室内に広がらず、装置上方の天井付近に滞
留し、温度分布が悪いという課題があった。
【0005】また、露出部背面からも本体内側に輻射エ
ネルギーが輻射され本体背面が加熱されるという課題が
あった。
【0006】さらに、放熱フィン下部は、空気吸込口か
ら流入した低温空気により冷却されるので露出部の温度
も下がり、露出部下部の輻射エネルギー発生量が少な
く、足元で十分な輻射感を得るのが難しいという課題が
あった。
【0007】本発明は上記課題を解決するため、フィン
の熱伝達率を向上させ、小型・軽量で輻射と対流を発生
する空気調和装置の提供を目的とする。
【0008】また、熱媒からの熱交換後の温風が斜め前
方に吹出し、室内に温風が循環する室温むらの少ない空
気調和装置の提供を目的とする。
【0009】また、発生した輻射エネルギーが筐体内部
へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発生させる空気調
和装置の提供を目的とする。
【0010】さらに、輻射面温度を均一にし、足元も暖
かい快適な輻射感を得る事ができる空気調和装置の提供
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の空気調和装置は、ボイラー等から送
られた高温の熱媒を熱媒管に送り込み、熱媒管と伝熱関
係を持つように取り付けられ長辺の一端が折り曲げられ
た矩形のフィンを加熱し、送風手段からフィンに送られ
た室内空気を加熱して温風とし開口部から吹出すととも
に、フィンの折り曲げられた一端から輻射エネルギーを
発生させ、開口部から室内に輻射するようにしたもので
ある。本発明によれば、室内空気は輻射面の形状に影響
を受けないフィンの短辺を流れる間に熱交換されるの
で、輻射面を大きくしてもフィン短辺の長さには関係な
く、熱伝達率が低下しない長さにできるので、放熱フィ
ンの奥行き方向の長さを大きくしたり、フィン枚数を増
やす必要がなく、装置を小型化、薄型化する事ができ
る。また、前記送風手段によって開口部上方に設置した
循環流吹出口から筐体前方に吹出した低温の循環流によ
って、開口部から流出した温風は浮力が押え込まれ天井
付近に滞留せず室内を循環する流れを起すので、室内温
度ムラを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る空気調和
装置は、ボイラー等から送られた高温の熱媒を流す熱媒
管と、熱媒管と伝熱関係を持つように取り付けられ長辺
の一端が折り曲げられた複数枚の矩形のフィンと、フィ
ンの一端が室内に臨むように開口部と開口部上部に循環
流吹出口を設けた筐体と、吸込口からフィンおよび循環
流吹出口に室内空気を送る送風手段からなり、フィンか
ら開口部に室内空気が流れる構成としてある。上記構成
によって熱媒の熱が熱媒管とフィンを加熱し、送風手段
からフィンに送られた室内空気を加熱して温風とし開口
部から吹出すとともに、フィンの折り曲げられた一端か
ら輻射エネルギーを発生させ、開口部から室内に輻射す
る。この場合、室内空気は輻射面の形状に影響を受けな
いフィンの短辺を流れる間に熱交換されるので、輻射面
となる開口部を大きくしてもフィン短辺の長さには関係
なく、熱伝達率が低下しない長さにできるので、放熱フ
ィンの奥行き方向の長さを大きくしたり、フィン枚数を
増やす必要がなく、装置を小型化、薄型化する事ができ
る。なお、開口部正面から見て、フィン折曲部が隙間無
く配置された場合は正面からの形態係数も輻射面を平板
とした場合と同等になり大きな輻射エネルギーを発生さ
せる事ができる。また、前記送風手段によって開口部上
方に設置した循環流吹出口から筐体前方に吹出した低温
の循環流によって、開口部から流出した温風は浮力が押
え込まれ天井付近に滞留せず室内を循環する流れを起す
ので、室内温度ムラを防止することができる。
【0013】本発明の請求項2に係る空気調和装置は、
ボイラー等から送られた高温の熱媒を流す熱媒管と、熱
媒管と伝熱関係を持つように取り付けられ長辺の一端が
折り曲げられるとともに長辺の他端が一端と逆方向に折
り曲げられたフィンと、フィンの一端が室内に臨むよう
に開口部と開口部上部に循環流吹出口を設けた筐体と、
吸い込み口からフィンおよび循環流吹出口に室内空気を
送る送風手段からなり、フィンから開口部に室内空気が
流れる構成としてある。上記構成によって熱媒の熱が熱
媒管とフィンを加熱し、送風手段からフィンに送られた
室内空気を加熱して温風とし開口部から吹出すととも
に、フィンの折り曲げられた一端から輻射エネルギーを
発生させ、開口部から室内に輻射する。この場合、室内
空気は輻射面の形状に影響を受けないフィンの短辺を流
れる間に熱交換されるので、輻射面となる開口部を大き
くしてもフィン短辺の長さには関係なく、熱伝達率が低
下しない長さにできるので、放熱フィンの奥行き方向の
長さを大きくしたり、フィン枚数を増やす必要がなく、
装置を小型化、薄型化する事ができる。なお、開口部正
面から見て、フィン一端折曲部と他端折曲部が隙間無く
配置された場合は正面からの形態係数も輻射面を平板と
した場合と同等になり大きな輻射エネルギーを発生させ
る事ができるとともに、一端の折曲部フィン間の距離を
大きくできるのでフィンの圧力損失を小さくする事がで
きる。また、前記送風手段によって開口部上方に設置し
た循環流吹出口から筐体前方に吹出した低温の循環流に
よって、開口部から流出した温風は浮力が押え込まれ天
井付近に滞留せず室内を循環する流れを起すので、室内
温度ムラを防止することができる。
【0014】本発明の請求項3に係る空気調和装置は、
ボイラー等から送られた高温の熱媒を流す熱媒管と、熱
媒管と伝熱関係を持つように熱媒管に対し短辺が斜めに
取り付けられた複数枚の矩形のフィンと、フィンの一端
が室内に臨むように開口部と開口部上部に循環流吹出口
を設けた筐体と、吸い込み口からフィンおよび循環流吹
出口に室内空気を送る送風手段からなり、フィンから開
口部に室内空気が流れる構成としてある。上記構成によ
って熱媒の熱が熱媒管とフィンを加熱し、送風路からフ
ィンに送られた室内空気を加熱して温風とし開口部から
吹出すとともに、フィンの折り曲げられた一端から輻射
エネルギーを発生させ、開口部から室内に輻射する。こ
の場合、室内空気は輻射面の形状に影響を受けないフィ
ンの短辺を流れる間に熱交換されるので、輻射面となる
開口部を大きくしてもフィン短辺の長さには関係なく、
熱伝達率が低下しない長さにできるので、放熱フィンの
奥行き方向の長さを大きくしたり、フィン枚数を増やす
必要がなく、装置を小型化、薄型化する事ができる。ま
た、開口部正面から見て、フィンが隙間無く配置された
場合は正面からの形態係数も輻射面を平板とした場合と
同等になり大きな輻射エネルギーを発生させる事ができ
る。また、前記送風手段によって開口部上方に設置した
循環流吹出口から筐体前方に吹出した低温の循環流によ
って、開口部から流出した温風は浮力が押え込まれ天井
付近に滞留せず室内を循環する流れを起すので、室内温
度ムラを防止することができる。
【0015】本発明の請求項4に係る空気調和装置は請
求項1〜3の構成において、フィン表面にフィン素材よ
りも輻射率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、ある
いは鉄、マンガン、チタン等の金属酸化物を塗装したも
のである。上記構成によってフィンからの輻射量を大き
くする事ができる。
【0016】本発明の請求項5に係る空気調和装置は、
請求項1〜4の構成に加え、フィンに対して開口部と逆
側にフィンよりも輻射率の低い反射板を設けたものであ
る。上記構成によってフィンで発生した輻射エネルギー
のうち、開口部から室内へ輻射されず筐体内部へ輻射さ
れた輻射は反射板によってフィンに反射され、フィンを
再加熱する。したがって、輻射エネルギーが筐体内部へ
輻射するのを防止し効率よく輻射を発生させることがで
きる。
【0017】本発明の請求項6に係る空気調和装置は、
請求項1〜4の構成に加え、フィンに空気を送風する送
風路に多数の開口を有する均圧板を設け均圧板からフィ
ン他端に室内空気を導く構成としたものである。上記構
成によって送風手段から送風した室内空気は均圧板によ
って均一にフィン他端に送風され、フィン全体から熱を
奪い温風となって開口部から室内に送風される。したが
ってフィン全体の伝熱面を有効に使え、温風発生量を大
きくする事ができる。また、フィンから均等に熱を奪う
ので筐体下部にあるフィンも上部のフィンと概略同じ温
度になり、足元でも十分な輻射感を得る事ができる。
【0018】さらに、均圧板をフィンよりも輻射率の低
い構成とする事により、開口部から室内へ輻射されず筐
体内部へ輻射された輻射は均圧板によってフィンに反射
され、フィンを再加熱する。したがって、輻射エネルギ
ーが筐体内部へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発生
させることができる。
【0019】本発明の請求項7に係る空気調和装置は、
請求項1〜6の構成に加え、循環流吹出口に温風吹出し
方向を変えるルーバーを設けたものである。上記構成に
よって循環流吹出口位置に関わらず循環流を斜め上方に
吹出す事ができ、人体に直接温風が吹き付けるのを防止
しつつ、温風が天井付近に滞留するのを防止し、室内の
温度ムラを抑える事ができる。
【0020】本発明の請求項8に係る空気調和装置は、
請求項7の構成に加え、ルーバーを可動するステッピン
グモーター等の可動手段を設けたものである。上記構成
によって室温が低い場合は室中央に温風を吹出すように
ルーバーを水平にし、部屋を一気に暖め、定常時はルー
バーを上向きにし循環流を斜め上方に吹出し、人体に直
接温風が吹き付けるのを防止しつつ、温風が天井付近に
滞留するのを防止し、室内の温度ムラを抑える事がで
き、暖房シーンに応じた温風の吹出しが実現できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の実施例1の暖
房装置の斜視図であり、図2は同断面図であり、図3は
実施例1の他の構成の断面図である。
【0023】図1、2において、ボイラー等から送られ
た温水等の高温の熱媒は流入ヘッダー管6により熱媒管
7に送られ流出ヘッダー管8を通ってボイラーに戻され
る。9は長辺の一端が上方に折り曲げられ、折曲部12
を形成した複数枚の矩形のフィンであり、前記熱媒管7
と伝熱関係を持つようにフィンにバーリング加工を施し
熱媒管を拡管することで取り付けられている。
【0024】なお、フィン表面にフィン素材よりも輻射
率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、あるいは鉄、
マンガン、チタン等の金属酸化物を塗装してある。また
筐体13にはフィンの一端10が室内に臨むように開口
部14と開口部上部に循環流吹出口15を設けてあり、
吹出口循環流吹出口15には吹出方向を変えるルーバー
20が設置されている。
【0025】また吸込口16からフィン9および、循環
流吹出口15へは送風路18が設けられており、送風路
18中に置かれた輻射率の低いアルミ板等の反射板26
循環流吹出口15へは向かう循環流送風路19と仕切ら
れている。そして送風手段17によってフィン9を通っ
て開口部14、および循環流吹出口15に室内空気を送
風する構成となっている。
【0026】以上のように構成した空気調和装置におい
て、75℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管7とフィン9
を約75℃に加熱し、送風手段17からフィン9に送ら
れた室内空気21を加熱して温風22とし開口部14か
ら吹出するとともに、フィンの折曲部12も75℃にな
るので、折曲部12が輻射面となり輻射エネルギー24
を発生させ、開口部14から室内に輻射する。この場
合、室内空気は輻射面の形状に影響を受けないフィン9
の短辺を流れる間に熱交換されるので、輻射面となる開
口部14を大きくしてもフィン短辺の長さには関係な
く、熱伝達率が低下しない長さにできるので、放熱フィ
ンの奥行き方向の長さを大きくしたり、フィン枚数を増
やす必要がなく、装置を小型化、薄型化する事ができ
る。
【0027】なお、開口部正面から見て、フィン一端の
折曲部12が隙間無く配置された場合は正面からの形態
係数も輻射面を平板とした場合と同等になり大きな輻射
エネルギーを発生させる事ができる。また、送風手段1
7によって開口部14上方に設置した循環流吹出口15
からルーバー20によって偏向され筐体13斜め上方に
吹出した低温の循環流23によって、開口部14から流
出した温風22は浮力が押え込まれ天井付近に滞留せず
室内を循環する流れを起すので、室内温度ムラを防止す
ることができる。
【0028】また、フィン9の他端11付近で発生した
輻射エネルギー25は反射板26によって反射され、フ
ィン9を再加熱する。したがって、輻射エネルギーが筐
体13内部へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発生さ
せることができる。さらに、反射板26後方の循環流送
風路に循環風が流れているので筐体背面27の温度は低
く抑えられる。
【0029】なお、図3はフィン9を下方に折り曲げら
れた構成であり、開口部から室内に吹出す温風が下向き
になるので室内温度分布がさらに向上する。
【0030】(実施例2)図4は本発明の実施例2の暖
房装置の断面図である。
【0031】図1において、ボイラー等から送られた温
水等の高温の熱媒は流入ヘッダー管6により熱媒管7に
送られ流出ヘッダー管8を通ってボイラーに戻される。
28は長辺の一端29が上方に折り曲げられるとともに
長辺の他端30が一端と逆方向に折り曲げられ、一端折
曲部31、他端折曲部32を形成した複数枚の矩形のフ
ィンであり、前記熱媒管7と伝熱関係を持つようにフィ
ンにバーリング加工を施し熱媒管を拡管することで取り
付けられている。
【0032】なお、フィン表面にフィン素材よりも輻射
率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、あるいは鉄、
マンガン、チタン等の金属酸化物を塗装してある。また
筐体13にはフィンの一端10が室内に臨むように開口
部14と開口部上部に循環流吹出口15を設けてあり、
吹出口循環流吹出口15には吹出方向を変えるルーバー
20が設置されている。
【0033】また吸込口16からフィン9および、循環
流吹出口15へは送風路18が設けられており、送風路
18中に置かれた輻射率の低いアルミ板等の反射板26
循環流吹出口15へは向かう循環流送風路19と仕切ら
れている。そして送風手段17によってフィン9を通っ
て開口部14、および循環流吹出口15に室内空気を送
風する構成となっている。
【0034】以上のように構成した空気調和装置におい
て、75℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管7とフィン9
を約75℃に加熱し、送風手段17からフィン9に送ら
れた室内空気21を加熱して温風22とし開口部15か
ら吹出すとともに、フィンの折り曲げられた一端折曲部
31および他端折曲部32も75℃になるので、一端折
曲部31、他端折曲部32が輻射面となり輻射エネルギ
ー24を発生させ、開口部14から室内に輻射する。こ
の場合、室内空気は輻射面の形状に影響を受けないフィ
ン9の短辺を流れる間に熱交換されるので、輻射面とな
る開口部14を大きくしてもフィン短辺の長さには関係
なく、熱伝達率が低下しない長さにできるので、放熱フ
ィンの奥行き方向の長さを大きくしたり、フィン枚数を
増やす必要がなく、装置を小型化、薄型化する事ができ
る。
【0035】なお、開口部正面から見て、フィン一端折
曲部31と他端折曲部32が隙間無く配置された場合は
正面からの形態係数も輻射面を平板とした場合と同等に
なり大きな輻射エネルギーを発生させる事ができるとと
もにフィン28間の距離を大きくできるのでフィンの圧
力損失を小さくする事ができる。
【0036】また、送風手段17によって開口部14上
方に設置した循環流吹出口15からルーバー20によっ
て偏向され筐体13斜め上方に吹出した低温の循環流2
3によって、開口部14から流出した温風22は浮力が
押え込まれ天井付近に滞留せず室内を循環する流れを起
すので、室内温度ムラを防止することができる。
【0037】また、フィン9の他端折曲部32で発生し
た輻射エネルギー25は反射板26によって反射され、
フィン28を再加熱する。したがって、輻射エネルギー
が筐体13内部へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発
生させることができる。さらに、反射板26後方の循環
流送風路に循環風が流れているので筐体背面27の温度
は低く抑えられる。
【0038】(実施例3)図5は本発明の実施例3の暖
房装置の断面図である。
【0039】図において、ボイラー等から送られた温水
等の高温の熱媒は流入ヘッダー管6により熱媒管7に送
られ流出ヘッダー管8を通ってボイラーに戻される。3
3は前記熱媒管7に対し短辺が斜めに取り付けられた複
数枚の矩形のフィンであり、、前記熱媒管7と伝熱関係
を持つようにフィンにバーリング加工を施し熱媒管を拡
管することで取り付けられている。
【0040】なお、フィン表面にフィン素材よりも輻射
率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、あるいは鉄、
マンガン、チタン等の金属酸化物を塗装してある。また
筐体13にはフィンの一端10が室内に臨むように開口
部14と開口部上部に循環流吹出口15を設けてあり、
吹出口循環流吹出口15には吹出方向を変えるルーバー
20が設置されている。
【0041】また吸込口16からフィン9および、循環
流吹出口15へは送風路18が設けられており、送風路
18中に置かれた輻射率の低いアルミ板等の反射板26
循環流吹出口15へは向かう循環流送風路19と仕切ら
れている。そして送風手段17によってフィン9を通っ
て開口部14、および循環流吹出口15に室内空気を送
風する構成となっている。
【0042】以上のように構成した空気調和装置におい
て、75℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管7とフィン9
を約75℃に加熱し、送風手段17からフィン33に送
られた室内空気21を加熱して温風22とし開口部15
から吹出すとともに、フィン33も75℃になるので、
フィン33が輻射面となり輻射エネルギー24を発生さ
せ、開口部14から室内に輻射する。
【0043】この場合、室内空気は輻射面の形状に影響
を受けないフィン33の短辺を流れる間に熱交換される
ので、輻射面となる開口部14を大きくしてもフィン短
辺の長さには関係なく、熱伝達率が低下しない長さにで
きるので、放熱フィンの奥行き方向の長さを大きくした
り、フィン枚数を増やす必要がなく、装置を小型化、薄
型化する事ができる。
【0044】なお、開口部正面から見て、フィン33が
隙間無く配置された場合は正面からの形態係数も輻射面
を平板とした場合と同等になり大きな輻射エネルギーを
発生させる事ができる。また、送風手段17によって開
口部14上方に設置した循環流吹出口15からルーバー
20によって偏向され筐体13斜め上方に吹出した低温
の循環流23によって、開口部14から流出した温風2
2は浮力が押え込まれ天井付近に滞留せず室内を循環す
る流れを起すので、室内温度ムラを防止することができ
る。
【0045】また、フィン33の他端35付近で発生し
た輻射エネルギー25は反射板26によって反射され、
フィン33を再加熱する。したがって、輻射エネルギー
が筐体13内部へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発
生させることができる。さらに、反射板26後方の循環
流送風路に循環風が流れているので筐体背面27の温度
は低く抑えられる。
【0046】(実施例4)図6は本発明の実施例4の暖
房装置の斜視図であり、図7は同断面図である。
【0047】図6、図7において、ボイラー等から送ら
れた温水等の高温の熱媒は流入ヘッダー管6により熱媒
管7に送られ流出ヘッダー管8を通ってボイラーに戻さ
れる。9は長辺の一端が上方に折り曲げられ、折曲部1
2を形成した複数枚の矩形のフィンであり、前記熱媒管
7と伝熱関係を持つようにフィンにバーリング加工を施
し熱媒管を拡管することで取り付けられている。
【0048】なお、フィン表面にフィン素材よりも輻射
率の高いアクリル樹脂やシリコーン樹脂、あるいは鉄、
マンガン、チタン等の金属酸化物を塗装してある。また
筐体13にはフィンの一端10が室内に臨むように開口
部14と開口部上部に循環流吹出口15を設けてあり、
吹出口循環流吹出口15には吹出方向を変えるルーバー
20、およびルーバーを可動するステッピングモーター
等の可動手段38が設置されている。
【0049】また吸込口16からフィン9および、循環
流吹出口15へは送風路18が設けられており、送風路
18中に多数の開口36を有するフィン9よりも輻射率
の低いアルミ板等の均圧板37を設け均圧板37からフ
ィン他端11に室内空気を導くようになっている。そし
て送風手段17によってフィン9を通って開口部14、
および循環流吹出口15に室内空気を送風する構成とな
っている。
【0050】以上のように構成した空気調和装置におい
て、75℃に加熱された熱媒の熱が熱媒管7とフィン9
を約75℃に加熱し、送風手段17から送られた室内空
気は均圧板37の開口36を通る事で整流されて均一に
フィン他端11に送風され、フィン全体から熱を奪い温
風となって開口部14から室内に吹出するとともに、フ
ィンの折曲部12も75℃になるので、折曲部12が輻
射面となり輻射エネルギー24を発生させ、開口部14
から室内に輻射する。
【0051】この場合、室内空気は輻射面の形状に影響
を受けないフィン9の短辺を流れる間に熱交換されるの
で、輻射面となる開口部14を大きくしてもフィン短辺
の長さには関係なく、熱伝達率が低下しない長さにでき
るので、放熱フィンの奥行き方向の長さを大きくした
り、フィン枚数を増やす必要がなく、装置を小型化、薄
型化する事ができる。
【0052】なお、開口部正面から見て、フィン一端の
折曲部12が隙間無く配置された場合は正面からの形態
係数も輻射面を平板とした場合と同等になり大きな輻射
エネルギーを発生させる事ができる。また均圧板37に
よって均一にフィン他端に送風されるので、フィン9全
体の伝熱面を有効に使え、温風発生量を大きくする事が
できる。また、フィン9から均等に熱を奪うので筐体下
部にあるフィンも上部のフィンと概略同じ温度になり、
足元でも十分な輻射感を得る事ができる。
【0053】なお、室温が低い場合は可動手段38によ
ってルーバー20(破線)を下向きにし、開口部14上
方に設置した循環流吹出口15から循環流23を室中央
に吹出すようにする。また、定常時は可動手段によって
ルーバー20(実線)を上向きにし循環流23を斜め上
方に吹出し、人体に直接温風が吹き付けるのを防止しつ
つ、温風が天井付近に滞留するのを防止する。以上によ
り室内の温度ムラを抑える事ができ、暖房シーンに応じ
た温風の吹出しが実現できる。
【0054】また、フィン9の他端11付近で発生した
輻射エネルギー25は均圧板37によって反射され、フ
ィン9を再加熱する。したがって、輻射エネルギーが筐
体13内部へ輻射するのを防止し効率よく輻射を発生さ
せることができる。さらに、反射板26後方の循環流送
風路に循環風が流れているので筐体背面27の温度は低
く抑えられる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
空気調和装置によれば次の効果が得られる。
【0056】請求項1〜3記載の発明によれば、流路方
向に短いフィンで輻射エネルギーを発生させる事がで
き、対流熱伝達率を向上させることができるので、小型
・軽量で輻射と対流を発生する空気調和が実現でき、さ
らに、循環流により温風の上昇が抑えられ温度ムラの無
い空気調和装置が実現できる。
【0057】また、請求項4記載の発明によれば、フィ
ンの輻射率が大きくなるので、空気調和装置から発生す
る輻射量を大きくする事ができるさらに、請求項5記載
の発明によれば、発生した輻射エネルギーが筐体内部へ
輻射するのを防止し効率よく輻射を発生させる空気調和
装置が実現できる。
【0058】また、請求項6記載の発明によれば均圧板
でフィンに均等に室内空気を送風できるので個々のフィ
ンで温度差が少なくなり、輻射面全体の温度を均一にし
足元も暖かい快適な輻射感を得る事ができる空気調和装
置が実現できる。
【0059】また、請求項7記載の発明によれば、ルー
バーにより循環流吹出口位置に関わらず循環流を斜め上
方に吹出す事ができ、人体に直接温風が吹き付けるのを
防止しつつ、温風が天井付近に滞留するのを防止し、室
内の温度ムラを抑える事ができる。
【0060】また、請求項8記載の空気調和装置によれ
ば、ルーバー角度を変更する事で循環流吹出し方向を変
更する事ができ、暖房シーンに応じた温風の吹出しが実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空気調和装置の斜視
【図2】同空気調和装置の断面図
【図3】同空気調和装置の断面図
【図4】本発明の実施例2における空気調和装置の断面
【図5】本発明の実施例3における空気調和装置の断面
【図6】本発明の実施例4における空気調和装置の斜視
【図7】同空気調和装置の断面図
【図8】従来の暖房装置の斜視図
【符号の説明】
7 熱媒管 9 フィン 10 一端 13 筐体 14 開口部 15 循環流吹出口 16 吸込口 17 送風手段 20 ルーバー 26 反射板 28 フィン 29 一端 30 他端 33 フィン 36 開口 37 均圧板 38 可動手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒を流す熱媒管と、この熱媒管と伝熱
    関係を持つように取り付けられ一端が折り曲げられたフ
    ィンと、このフィンの一端が室内に臨むように開口部と
    開口部上部に循環流吹出口を設けた筐体と、吸込口から
    前記フィンおよび前記循環流吹出口に室内空気を送る送
    風手段からなり、前記フィンから前記開口部に室内空気
    が流れる構成とした空気調和装置。
  2. 【請求項2】 熱媒を流す熱媒管と、熱媒管と伝熱関係
    を持つように取り付けられ一端が折り曲げられるととも
    に他端が一端と逆方向に折り曲げられたフィンと、この
    フィンの一端が室内に臨むように開口部と開口部上部に
    循環流吹出口を設けた筐体と、吸込口から前記フィンお
    よび前記循環流吹出口に室内空気を送る送風手段からな
    り、前記フィンから前記開口部に室内空気が流れる構成
    とした空気調和装置。
  3. 【請求項3】 熱媒を流す熱媒管と、この熱媒管と伝熱
    関係を持つように斜めに取り付けられたフィンと、この
    フィンの一端が室内に臨むように開口部と開口部上部に
    循環流吹出口を設けた筐体と、吸込口から前記フィンお
    よび前記循環流吹出口に室内空気を送る送風手段からな
    り、前記フィンから前記開口部に室内空気が流れる構成
    とした空気調和装置。
  4. 【請求項4】 フィン表面に、樹脂や金属酸化物等のフ
    ィン素材よりも輻射率の高い材料を塗装した請求項1、
    2又は記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 フィンに対して開口部と逆側に前記フィ
    ンよりも輻射率の低い反射板を設けた請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 空気を送風する送風路に多数の開口を有
    する均圧板を設けた請求項1〜4のいずれか1項記載の
    空気調和装置。
  7. 【請求項7】 吹出口循環流吹出口に吹出方向を変える
    ルーバーを設けた請求項1〜6のいずれか1項記載の空
    気調和装置。
  8. 【請求項8】 ルーバーを可動する可動手段を設けた請
    求項7記載の空気調和装置。
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