JP2002283471A - タイヤ成形フォーマー - Google Patents

タイヤ成形フォーマー

Info

Publication number
JP2002283471A
JP2002283471A JP2001092700A JP2001092700A JP2002283471A JP 2002283471 A JP2002283471 A JP 2002283471A JP 2001092700 A JP2001092700 A JP 2001092700A JP 2001092700 A JP2001092700 A JP 2001092700A JP 2002283471 A JP2002283471 A JP 2002283471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial direction
bead
slide body
elastic ring
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001092700A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sugiyama
直樹 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2001092700A priority Critical patent/JP2002283471A/ja
Publication of JP2002283471A publication Critical patent/JP2002283471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確にセンタリングを行い高精度な成形が可
能となるタイヤ成形フォーマーを提供することにある。 【解決手段】 タイヤケースTのビード部50をロックす
るビードロック機構Eを備える。ビードロック機構E
は、ガイドケース4内に軸心方向往復動可能に設けられ
た第1スライド体5と、第1スライド体5に外嵌状とし
て軸心方向往復動可能に設けられた第2スライド体7
と、径方向往復動可能としてガイドケース4に周方向に
沿って配設されると共に第1部材8及び第2部材12を具
備する複数のビードロックセグメント6…と、複数のビ
ードロックセグメント6…にて周方向に形成された外方
開口状の凹溝13…の奥部に嵌着された第1弾性リング14
と、凹溝13…の開口部に嵌着された第2弾性リング9を
軸心方向内端に有する円環状弾性体11と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ成形フォー
マーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生タイヤを製造する場合、シャ
フトに回転可能に支持されたタイヤ成形フォーマーを用
いて円筒状のタイヤケースを仕上がりタイヤ形状に近い
いわゆるトロイダル状にシェーピングして生タイヤを形
成するため、フォーマー径を拡縮可能なものとして、タ
イヤのビード部をロック状態としたり、ロック解除状態
とする必要があった。
【0003】従来のタイヤ成形フォーマーとしては、図
8に示すように、フォーマー軸部aに軸心方向往復動可
能に外嵌状とされる円筒状のスライド体bと、スライド
体bの外周側に周方向に沿って配設される複数のビード
ロックセグメントcと、各セグメントcに設けられた外
方開口状の凹溝の奥部に嵌着された第1弾性リングd
と、凹溝の開口部に嵌着された第2弾性リングeを有す
る円環状弾性体fとを備え、油圧にてスライド体bを軸
心方向内方へ移動させることにより各セグメントcを径
方向外方へ変位させるものが公知である。なお、フォー
マーはシャフトgにて左右一対連結されており、図例で
は左側のフォーマーを示している。
【0004】このタイヤ成形フォーマーの動作は、先
ず、スライド体bがガイドケースhの軸心方向外端側の
径方向壁部から軸心方向内方へ低圧(0.1Mpa〜0.2Mpa)
で移動することにより、スライド体bのテーパ面に各セ
グメントcの勾配面が摺接して各セグメントcが低圧で
径方向外方へ移動し、フォーマーにセットされているタ
イヤケースiのビード部jが保持される。次に、ガイド
ケースhの外周に設けられた円環状弾性体f内にエアー
を送込んで膨張させ、かつ、左右一対のフォーマーを相
互に接近させつつタイヤケースi内にエアーを送込んで
トロイダル状に膨張させることにより、ビード部jがセ
グメントcに寄せられてセンタリングが行われる。その
後、スライド体bを高圧(0.3Mpa〜0.5Mpa)で軸方向内
方へさらに移動させ、各セグメントcを高圧で径方向外
方へ移動拡開させることにより、ビード部jがロックさ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イヤ成形フォーマーでは、スライド体bやセグメントc
等が移動する際に発生する抵抗により、セグメントcの
拡開具合が安定せず、センタリング前のセグメントcの
拡開が十分でなければ、センタリング時にタイヤケース
iのビード部jがセグメントcに引っ掛からず、また、
センタリング前のセグメントcの拡開が大き過ぎると、
ビード部jがロックされてセンタリング時にビード部j
がセグメントcへ寄ることができず、いずれにしてもタ
イヤカバーiのセンタリングが正確にできなくなり、CO
N(Conicity) 、LFV(Lateral ForceVariation)等のユニ
フォミティが悪化するという問題が発生していた。
【0006】そこで、本発明は、正確にセンタリングを
行い高精度な成形が可能となるタイヤ成形フォーマーを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るタイヤ成形フォーマーは、タイヤケ
ースのビード部をロックするビードロック機構を備えた
タイヤ成形フォーマーであって、該ビードロック機構
が、ガイドケース内に軸心方向往復動可能に設けられた
第1テーパ面を有する円筒状第1スライド体と、該第1
スライド体に外嵌状として上記ガイドケース内に軸心方
向往復動可能に設けられた第2テーパ面を有する円筒状
第2スライド体と、径方向往復動可能として上記ガイド
ケースに周方向に沿って配設されると共に上記第1スラ
イド体の上記第1テーパ面に摺接可能な第1勾配面を有
する第1部材及び上記第2スライド体の上記第2テーパ
面に摺接可能な第2勾配面を有する第2部材を具備する
複数のビードロックセグメントと、該複数のビードロッ
クセグメントの上記第1・第2部材にて周方向に形成さ
れた外方開口状の凹溝の奥部に嵌着された第1弾性リン
グと、上記凹溝の開口部に嵌着された第2弾性リングを
軸心方向内端に有すると共に該第2弾性リングよりも軸
心方向外端側に設けられた本体部を有する円環状弾性体
と、を備え、さらに、複数の上記ビードロックセグメン
トの各第1部材を径方向外方上限位置まで移動させたと
ころで上記第1スライド体の軸心方向内方への往動を規
制するストッパ部を設け、第1スライド体が軸心方向内
方へ往動し上記ストッパ部に当接して上記第1部材が上
記第2部材を押圧しつつ径方向外方へ移動した第1拡開
状態に於て、上記円環状弾性体の第2弾性リングにてビ
ード部の内周端縁を軸心方向移動可能に保持し、かつ、
第2スライド体が軸心方向内方へ往動して第2部材がさ
らに径方向外方へ移動した第2拡開状態に於て、弾性体
の第2弾性リングがビード部の内周端縁を保持すると共
に、弾性体の上記本体部及び複数のビードロックセグメ
ントの各第1部材が夫々ビード部の軸心方向外端面及び
内端面に当接保持してロックするものである。
【0008】このとき、ビードロックセグメントの拡開
作動時に、第1弾性リング及び第2弾性リングの弾性変
形を許容する隙間を、第2弾性リングと第1弾性リング
との間及び第1弾性リングと凹溝の奥部底面との間に設
けるも、好ましい。また、凹溝の奥部底面が軸心方向内
方へ縮径するテーパ状勾配面に形成され、第1弾性リン
グとの隙間が断面三角形状であるのも良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0010】図1と図7は、本発明に係るタイヤ成形フ
ォーマーの実施の一形態を示し、シャフト2を介して左
右一対のフォーマー1,1が連結され、成形機本体3に
回転可能に設けられている。図示の実施の形態に於て
は、2ステージ成形機の2ND成形機の場合を例示して
いる。
【0011】図5と図6に示すように、このフォーマー
1は、タイヤケースTのビード部50をロックするビード
ロック機構Eを備えている。なお、タイヤケースTはロ
ーカバー又はファーストカバーと呼ばれることもある。
【0012】具体的に説明すると、図2に示すように、
ビードロック機構Eは、ガイドケース4内に軸心方向往
復動可能に設けられた第1テーパ面5aを有する円筒状
第1スライド体5と、第1スライド体5に外嵌状として
ガイドケース4内に軸心方向往復動可能に設けられた第
2テーパ面7aを有する円筒状第2スライド体7と、径
方向往復動可能としてガイドケース4に周方向に沿って
配設されると共に第1スライド体5の第1テーパ面5a
に摺接可能な第1勾配面8aを有する第1部材8及び第
2スライド体7の第2テーパ面7aに摺接可能な第2勾
配面12aを有する第2部材12を具備する複数のビードロ
ックセグメント6…と、複数のビードロックセグメント
6…の第1・第2部材8…,12…にて周方向に形成され
た外方開口状の凹溝13…の奥部に嵌着された第1弾性リ
ング14と、凹溝13…の開口部に嵌着された第2弾性リン
グ9を軸心方向内端に有すると共に第2弾性リング9よ
りも軸心方向外端側に設けられた本体部10を有する円環
状弾性体11と、を備えている。
【0013】ガイドケース4は、フォーマー軸部15に外
嵌された内筒部16と、内筒部16の外周面に沿って設けら
れた軸心方向外端側及び内端側の円環板状径方向壁部1
7,18と、外端側の径方向壁部17の外周縁から軸心方向
内方(シャフト2側)へ設けられた外筒部19と、外筒部
19の内端に設けられた円環状ガイド壁部20とを備え、そ
の内部空間がスライド体収納室(ピストン室)及びセグ
メント収納室とされている。また、軸心方向内端側の径
方向壁部18に於て、その内面の内筒部16近傍が、第1ス
ライド体5の軸心方向内方への往動を規制するストッパ
部21とされている。なお、この径方向壁部18を別体とし
て作製し、ボルト等の固着具にて内筒部16の内端面に固
着するよう構成しても良い。
【0014】ガイドケース4の内筒部16に外嵌される円
筒状の第1スライド体5は、その外周面の軸心方向内端
に、内端側へ縮径する上記テーパ面5aを有すると共
に、内端面が上記ストッパ部21に当接可能な当接面5b
とされている。また、第1スライド体5の外周面及び内
周面には、円環状シール材を嵌合するための凹周溝が形
成されている。
【0015】第1スライド体5に外嵌される円筒状の第
2スライド体7は、ガイドケース4の外筒部19と第1ス
ライド体5との間にほぼ隙間無く収納される厚みに形成
されており、その外周面の軸心方向内端には、内端側へ
縮径する上記テーパ面7aを有している。また、第2ス
ライド体7の外周面には、円環状シール材を嵌合するた
めの凹周溝が形成されている。
【0016】ビードロックセグメント6の第1部材8
は、ガイドケース4の径方向壁部18の内面に沿って径方
向スライド可能に設けられた平板部22と、平板部22の径
方向内端から軸心方向外方へ突出して設けられた短円弧
状のブロック部23とから、全体として断面L字型に形成
されており、ブロック部23の軸心方向外端側に上記勾配
面8aが形成されている。また、第2部材12は、第1部
材8のブロック部23の凸曲面状外面23aにて受けられか
つ平板部22に沿って径方向スライド可能に設けられた短
円弧状のブロック部24と、ブロック部24の軸心方向外端
から径方向外方へ向かってかつガイドケース4のガイド
壁部20に沿って設けられた平板部25とから成り、ブロッ
ク部24の軸心方向外端側に上記勾配面12aが形成されて
いる。そして、この第1部材8と第2部材12とで外方開
口状の凹溝13が形成されている。
【0017】第1部材8と第2部材12から成るビードロ
ックセグメント6は、周方向に複数個配設されており、
縮径状態と拡開状態に無段階に拡縮作動できる。なお、
ガイドケース4の径方向壁部18の内面には径方向凸部が
形成されると共に、セグメント6の第1部材8の平板部
22にはこの凸部に嵌合する径方向ガイド溝が形成され、
第1部材8の径方向へのスライドを容易にしている。ま
た、セグメント6の第2部材12のブロック部24には径方
向ガイド溝が形成されると共に、第1部材8の平板部22
にはこのガイド溝に嵌合する径方向凸部が形成され、第
2部材の第1部材に対する径方向へのスライドを容易に
している。
【0018】第1弾性リング14は、横断面矩形状のゴム
バンドから成り、各ビードロックセグメント6…の凹溝
13…の奥部に嵌着され、それによって各セグメント6…
にて形成される拡縮自在な円環状体を縮径する方向に常
時弾発付勢している。
【0019】円環状弾性体11はゴムにて形成されてお
り、ドーナツ状に膨張可能に設けられた筒状の本体部10
と、本体部10の内端に沿って一体状に設けられた横断面
矩形状の第2弾性リング9とから成り、本体部10の外端
は、ガイドケース4の外面にボルト等の固着具にて付設
された筒状の固定部材26とガイド壁部20との間に挟着さ
れている。また、ビードロックセグメント6の凹溝13の
開口部の外端側(第2部材12の径方向外端部)には小突
条27が形成されており、凹溝13の開口部に嵌着した第2
弾性リング9を小突条27にて抜止めしている。
【0020】しかして、第2弾性リング9と第1弾性リ
ング14との間、及び、第1弾性リング14と凹溝13の奥部
底面13aとの間には、断面長方形状の隙間28及び断面三
角形状の隙間29が設けられている。このとき、凹溝13の
奥部底面13aが軸心方向内方へ縮径するテーパ状勾配面
に形成され、第1弾性リング14との隙間29が上記断面三
角形状とされている。そして、図3〜図5に示す如く、
第1スライド体5・第2スライド体7が軸心方向内方へ
往動し複数のビードロックセグメント6…の第1部材8
・第2部材12が径方向外方へ移動した拡開状態に於て、
第1・第2弾性リング14,9の弾性変形を両方の隙間2
8,29にて許容するようにしている。なお、詳しくは後
述する。
【0021】次に、本発明のタイヤ成形フォーマーの動
作及びタイヤ製造工程を説明すると、図1に示すよう
に、先ず、タイヤケースTが左右一対のフォーマー1,
1に機械的に設置される。このとき、図1と図2に示す
ように、タイヤケースTのビード部50,50は、左右のフ
ォーマー1,1のビードロックセグメント6…,6…の
径方向外側(外周端側)に配置される。
【0022】そして、図3に示すように、ガイドケース
4内の径方向壁部17と第1スライド体5との間のピスト
ン室30に於て、第1スライド体5に圧力をかける流体が
供給されることにより、その流体圧によって第1スライ
ド体5が軸心方向内方へ往動してその当接面5bがスト
ッパ部21に当接する。かつ、第1スライド体5の第1テ
ーパ面5aにセグメント6の第1部材8の第1勾配面8
aが摺接して第1部材8が第2部材12を押圧しつつ径方
向外方の上限位置まで移動して、フォーマー1が第1拡
開状態となり、第2弾性リング9にてビード部50の内周
端縁49を軸心方向移動可能に(軽い力でソフトに)保持
する。即ち、第1拡開状態では第1部材8…の先端(径
方向外端部)22aの全開径を常にビード径よりも大きく
かつ一定にすることができる。このとき、第2弾性リン
グ9と第1弾性リング14との隙間28及び第1弾性リング
14と凹溝13の奥部底面13aとの隙間29によって、第1・
第2弾性リング14,9は軽い力で弾性変形できる。即
ち、この段階ではまだビード部50はロックされていな
い。また、この第1拡開状態においては、第1部材8の
短円弧状のブロック部23の凸曲面状外面23aと第1スラ
イド体5の外周面とが同一面状となっている。なお、ガ
イドケース4の軸心方向外端側の径方向壁部17には、第
1スライド体5と第2スライド体7に各々独立して流体
圧を付加するための流路がピストン室30に開口すると共
に、この流路は径方向壁部17や内筒部16等に設けられて
おり、図外の流体供給部から流体が流路を通ってピスト
ン室30に供給されるよう構成されている。
【0023】その後、左右のフォーマー1,1を相互に
離間させて、図4に示すように、左右のビード部50,50
を左右のビードロックセグメント6…,6…の第1部材
8…,8…に寄せてセンタリングを行う。
【0024】その後、図5と図6に示すように、ガイド
ケース4内のピストン室30に於て、第2スライド体7に
圧力をかける流体が供給されることにより、その流体圧
によって第2スライド体7が軸心方向内方へ往動し、か
つ、第2スライド体7の第2テーパ面7aにセグメント
6の第2部材12の第2勾配面12aが摺接して第2部材12
がさらに径方向外方へ移動し、フォーマー1が第2拡開
状態となる。そして、この第2拡開状態に於て、円環状
弾性体11の第2弾性リング9がビード部50の内周端縁49
を保持すると共に、弾性体11の本体部10及び複数のビー
ドロックセグメント6…の各第1部材8…が夫々ビード
部50の軸心方向外端面48及び内端面47に当接保持してロ
ックする。このとき、インフレート工程が進むにつれ、
ビード部カーカスのローテーション動作は、隙間28,29
が縮小していく過程で容易に行われる。また、第2弾性
リング9がビード部50の内周端縁49に当接することで、
タイヤケースT内のエアーの密封作用をなしている。次
に、ロックした状態でタイヤケースTの内部及び円環状
弾性体11の内部にエアーを入れ、左右のフォーマー1,
1を相互に所定位置まで接近させる。そして、タイヤケ
ースTに、トレッド、バンド、スチールブレーカー等の
タイヤ材料を圧着して生タイヤを形成する。
【0025】その後、図7に示すように、トランスファ
46等にてフォーマー1,1から生タイヤNを機械的に取
出す。このとき、フォーマー1の外径D1 が生タイヤN
のビード径D2 よりも小さくなってビード部50のロック
が解除されている。即ち、図2に示す如く、インフレー
ト内圧切りが行われて円環状弾性体11の本体部10が萎ん
だ状態となると共に、ガイドケース4内から流体が排出
し、第1弾性リング14及び第2弾性リング9の径方向内
方への復元力により、先ずビードロックセグメント6の
第2部材12が径方向内方へ移動しつつその勾配面12aが
第2スライド体7のテーパ面7aに摺接して第2スライ
ド体7を軸心方向外方(シャフト2と反対側)へ押圧
し、その後第2部材12にて押圧された第1部材8が径方
向内方へ移動しつつその勾配面8aが第1スライド体5
のテーパ面5aに摺接して第1スライド体5を軸心方向
外方へ押圧する。そして、第1部材8がガイドケース4
の内筒部16に当接することにより、セグメント6の径方
向内方への移動が停止し、かつ、第1・第2スライド体
5,7の軸心方向外方への移動が停止する。即ち、フォ
ーマー1が外径D1 に縮径した縮径状態に戻る。
【0026】なお、第2スライド体7の軸心方向外端の
内周面に内鍔部を設けると共に、この内鍔部に係合する
切欠部を第1スライド体5の軸心方向外端の外周面に設
けることにより、第1スライド体5が軸心方向外方へ戻
ると第2スライド体7を連れ戻すように構成するも良
い。
【0027】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、このフォーマー1は、ファーストカバー
(少なくともインナーライナー,プライを貼付し、ビー
ドをセットし、ビードの廻りにプライを折り返したも
の)をセットし、残りの部材を貼付して、ローカバーを
完成させる成形機に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0029】(請求項1によれば)第1拡開状態に於
て、第1スライド体5をストッパ部21に当接させるまで
軸心方向内方へ移動させることにより、ビードロックセ
グメント6…の第1部材8…を確実に上限位置まで径方
向外方へ移動させることができる。つまり、第1拡開状
態では第1部材8…の先端22aの全開径を常に一定にす
ることができ、第2弾性リング9にてタイヤケースTの
ビード部50をロックしてしまうこと、及び、上記全開径
がビード径D2 よりも小さくなってセンタリング時にビ
ード部50が第1部材8…に引掛からないということがな
い。即ち、左右のフォーマー1,1の第1部材8…,8
…にビード部50,50を確実に寄せて正確にセンタリング
を行うことができる。そして、第2拡開状態に於て、正
確にセンタリングしたタイヤケースTのビード部50,50
を確実にロックすることができるので、トレッド、バン
ド、スチールブレーカー等のタイヤ材料を正確な位置に
貼付けて高精度に生タイヤNを成形でき、ユニフォミテ
ィが優れたタイヤを製造することができる。
【0030】(請求項2によれば)タイヤケースTの初
期インフレート時、ビード部50は容易にローテーション
でき、ビード内側と外側のカーカス釣り合いがとれ、均
一なパスが得られ、垂直方向の精度が確保できる。ま
た、隙間28,29を設けたことにより、各種ビード径(同
一インチ内の範囲で)にも対応でき、各種ビードについ
て一定の力でロックできる。 (請求項3によれば)一層確実にビード部50のローテー
ションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤケースのフォーマーへの設置状態を示す
説明図である。
【図2】本発明に係るタイヤ成形フォーマーの実施の一
形態を示す縮径状態の要部断面側面図である。
【図3】第1拡開状態に於てビード部を軽く保持した状
態を示す要部断面側面図である。
【図4】タイヤケースのセンタリング状態を示す要部断
面側面図である。
【図5】第2拡開状態に於てビード部をロックした状態
を示す要部断面側面図である。
【図6】タイヤケースのインフレート状態を示す側面図
である。
【図7】生タイヤの取出し状態を示す説明図である。
【図8】従来例を示す要部断面側面図である。
【符号の説明】
4 ガイドケース 5 第1スライド体 5a 第1テーパ面 6 ビードロックセグメント 7 第2スライド体 7a 第2テーパ面 8 第1部材 8a 第1勾配面 9 第2弾性リング 10 本体部 11 円環状弾性体 12 第2部材 12a 第2勾配面 13 凹溝 13a 底面 14 第1弾性リング 21 ストッパ部 28 隙間 29 隙間 47 内端面 48 外端面 49 内周端縁 50 ビード部 E ビードロック機構 T タイヤケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤケースTのビード部50をロックす
    るビードロック機構Eを備えたタイヤ成形フォーマーで
    あって、該ビードロック機構Eが、ガイドケース4内に
    軸心方向往復動可能に設けられた第1テーパ面5aを有
    する円筒状第1スライド体5と、該第1スライド体5に
    外嵌状として上記ガイドケース4内に軸心方向往復動可
    能に設けられた第2テーパ面7aを有する円筒状第2ス
    ライド体7と、径方向往復動可能として上記ガイドケー
    ス4に周方向に沿って配設されると共に上記第1スライ
    ド体5の上記第1テーパ面5aに摺接可能な第1勾配面
    8aを有する第1部材8及び上記第2スライド体7の上
    記第2テーパ面7aに摺接可能な第2勾配面12aを有す
    る第2部材12を具備する複数のビードロックセグメント
    6…と、該複数のビードロックセグメント6…の上記第
    1・第2部材8…,12…にて周方向に形成された外方開
    口状の凹溝13…の奥部に嵌着された第1弾性リング14
    と、上記凹溝13…の開口部に嵌着された第2弾性リング
    9を軸心方向内端に有すると共に該第2弾性リング9よ
    りも軸心方向外端側に設けられた本体部10を有する円環
    状弾性体11と、を備え、さらに、複数の上記ビードロッ
    クセグメント6…の各第1部材8…を径方向外方上限位
    置まで移動させたところで上記第1スライド体5の軸心
    方向内方への往動を規制するストッパ部21を設け、第1
    スライド体5が軸心方向内方へ往動し上記ストッパ部21
    に当接して上記第1部材8…が上記第2部材12…を押圧
    しつつ径方向外方へ移動した第1拡開状態に於て、上記
    円環状弾性体11の第2弾性リング9にてビード部50の内
    周端縁49を軸心方向移動可能に保持し、かつ、第2スラ
    イド体7が軸心方向内方へ往動して第2部材12…がさら
    に径方向外方へ移動した第2拡開状態に於て、弾性体11
    の第2弾性リング9がビード部50の内周端縁49を保持す
    ると共に、弾性体11の上記本体部10及び複数のビードロ
    ックセグメント6…の各第1部材8…が夫々ビード部50
    の軸心方向外端面48及び内端面47に当接保持してロック
    することを特徴とするタイヤ成形フォーマー。
  2. 【請求項2】 ビードロックセグメント6…の拡開作動
    時に、第1弾性リング14及び第2弾性リング9の弾性変
    形を許容する隙間28,29を、第2弾性リング9と第1弾
    性リング14との間及び第1弾性リング14と凹溝13の奥部
    底面13aとの間に設けた請求項1記載のタイヤ成形フォ
    ーマー。
  3. 【請求項3】 凹溝13の奥部底面13aが軸心方向内方へ
    縮径するテーパ状勾配面に形成され、第1弾性リング14
    との隙間29が断面三角形状である請求項2記載のタイヤ
    成形フォーマー。
JP2001092700A 2001-03-28 2001-03-28 タイヤ成形フォーマー Pending JP2002283471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092700A JP2002283471A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 タイヤ成形フォーマー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092700A JP2002283471A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 タイヤ成形フォーマー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002283471A true JP2002283471A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18947118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001092700A Pending JP2002283471A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 タイヤ成形フォーマー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002283471A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9624691B2 (en) 2012-02-16 2017-04-18 Abloy Oy Key and disc tumbler cylinder lock
JP2017516684A (ja) * 2014-05-27 2017-06-22 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ タイヤを製造するためのプロセス及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9624691B2 (en) 2012-02-16 2017-04-18 Abloy Oy Key and disc tumbler cylinder lock
JP2017516684A (ja) * 2014-05-27 2017-06-22 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ タイヤを製造するためのプロセス及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4226656A (en) Tire carcass assembly
JP4884934B2 (ja) タイヤ加硫装置
US3276930A (en) Tire fabrication process
JPS5842824B2 (ja) 自動車空気タイヤ用の硬化金型
JP2008502509A (ja) ビードロック構造
US4081310A (en) Bead grip ring
US20090309265A1 (en) Method and apparatus for moulding and curing tyres for vehicle wheels
US5180592A (en) Self-locking sector-type mold for the vulcanization of tires
JPH09174555A (ja) 特にタイヤのリキャッピングのための環状トレッド用硬質コア金型
JP2002283471A (ja) タイヤ成形フォーマー
JP4702881B2 (ja) タイヤ加硫成型金型
US3847520A (en) Segmental mold
US9731462B2 (en) Mold and method for vulcanizing tires
JPH03187728A (ja) タイヤ成形装置
US6739366B2 (en) Tire building apparatus
JP2000229362A (ja) フォーマー
JPH05131564A (ja) タイヤ製造用ドラム
JPH0644674Y2 (ja) フォーマー
CN211334675U (zh) 轮胎构建鼓
US4011126A (en) Drum for producing blanks for car tires
WO2019039169A1 (ja) 重荷重用タイヤ加硫用金型、重荷重用タイヤの製造方法及び重荷重用タイヤ
JP2006321080A (ja) 空気入りタイヤの製造方法および装置
JP2005246819A (ja) 空気入りラジアルタイヤの成形・加硫兼用のブラダーユニット装置
JPH07164449A (ja) タイヤの加硫用金型
KR20190009807A (ko) 공기입 타이어의 성형 방법 및 장치