JP2002283287A - 切断金型におけるミスフィード検出ピン及び/又はパイロットピンの制御機構 - Google Patents

切断金型におけるミスフィード検出ピン及び/又はパイロットピンの制御機構

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JP2002283287A
JP2002283287A JP2001085772A JP2001085772A JP2002283287A JP 2002283287 A JP2002283287 A JP 2002283287A JP 2001085772 A JP2001085772 A JP 2001085772A JP 2001085772 A JP2001085772 A JP 2001085772A JP 2002283287 A JP2002283287 A JP 2002283287A
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JP2001085772A
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Fumio Hanaura
文男 花浦
Kiyoteru Saiki
清輝 斉木
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Ueno Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製品の寸法精度を維持し、かつ生産性を向上
させることのできる切断金型におけるミスフィード検出
ピン、パイロットピンの制御機構を提供する。 【解決手段】 シャー角のついたパンチ24と、ストリ
ッパ22及びダイ23と、ミスフィード検出ピン41
と、パンチ24とミスフィード検出ピン41を同時に上
下動させる駆動機構とを備えた切断金型におけるミスフ
ィード検出ピンの制御機構において、棒状部材34と、
棒状部材支持機構32を介して、棒状部材34をパンチ
24と連動させる連動機構40と、棒状部材34に連結
されたミスフィード検出ピン41を停止させるストッパ
39を有することを特徴とする、切断金型におけるミス
フィード検出ピンの制御機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されてきた、
多数の個片を一列又は複数列に搭載した被切断物から、
パンチで個片を切断する切断金型におけるミスフィード
検出ピン及び/又はパイロットピンの制御機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体チップ等の製品の製造において
は、ガラスエポキシ樹脂を使用し、このガラスエポキシ
樹脂にチップを実装して順次機械加工することが行われ
ている。例えば、プラスティックBGA用リードフレー
ムの場合、所定のピッチで設けられた位置決め孔を利用
してプラスティックBGA用リードフレームの送り込
み、つまりプラスティックBGA用リードフレームの移
動が行われる。そして金型などを設置した加工ステーシ
ョンで、パンチを用いて個々の製品の切断等が行われ
る。
【0003】金型を用いた切断は、図1(a)に側面図
で示すように、被切断物(例えばプラスティックBGA
フレーム)1をストリッパ2とダイ3で挟み込み、パン
チ4を下降させることにより行う。この場合、パンチ方
式としては、フラットパンチ方式とシャー角付きパンチ
方式の2つの方式が通常利用される。図1(b)にフラ
ットパンチ4Aを用いた場合を正面図で示し、図1
(c)にシャー角付きパンチ4Bを用いた場合を正面図
で示す。
【0004】フラットパンチ方式は、被切断物の切断部
分全体を一度に切断するため、要求されるプレス能力が
大きいという問題がある。これに対して、シャー角付き
パンチ方式は、フラットパンチ方式に比べ、小さな荷重
で切断できるため、要求されるプレス能力が小さくて済
み、また被切断物を固定するストリッパの荷重も小さく
できる利点がある。
【0005】ところが、シャー角付きパンチ方式には次
のような問題点があった。シャー角付きパンチ方式を用
いて被切断物から個片(個々の製品)切断するステーシ
ョンでは、金型に、ミスフィード検出ピンとパイロット
ピンが設けられている。ミスフィード検出ピンは、被切
断物に設けられた検出用孔にこのピンを挿入することに
より、被切断物が正しく搬送されたことを検出するもの
である。また、パイロットピンは、被切断物に設けられ
た位置決め孔にこのピンを挿入することにより、被切断
物の正確な位置決めを行うものである。
【0006】図2(a)に被切断物の上面図を示す。図
中11が被切断物、12が検出用孔、13が位置決め
孔、14が切断線、15が被切断部である。また、図2
(b)は切断中に発生する問題を説明するための正面図
を示す。図中16がシャー角付きパンチ、17がミスフ
ィード検出ピン、18がパイロットピンである。幅方向
のスリット14aは、通常、前工程の被切断物11を製
作する段階でスリット加工されたものであり、本工程で
は短手方向の切断線14’長手方向の切断線14に沿っ
て切断が行われる。ミスフィード検出ピン17、パイロ
ットピン18を検出用孔12,位置決め孔13にそれぞ
れ挿入したまま切断を行うと、図2(b)に示すよう
に、切断に伴い被切断部15が傾斜し、検出用孔12、
位置決め孔13の側壁がミスフィード検出ピン17、パ
イロットピン18に干渉し、これらのピンが折れ曲がっ
たりするなどのトラブルが発生する(図2(b)下図を
参照)。
【0007】このような不具合を解消するため、従来採
られていた第1の対策は、検出用孔12、位置決め孔1
3の孔径を大きくするか、ミスフィード検出ピン17,
パイロットピン18の径を小さくし、被切断部15が傾
斜しても、ミスフィード検出ピン17、パイロットピン
18が検出用孔12、位置決め孔13に引っ掛からない
ようにすることである。しかし、ミスフィード検出ピン
17の径を小さくした場合、又は検出用孔12の孔径を
大きくした場合には、ミスフィード検出ピン17を検出
用孔12に挿入したときの位置ズレが大きくなることに
より、位置決め孔13とパイロットピン18の位置がず
れ、パイロットピン18を位置決め孔13に正しく挿入
できなくなる。その結果、パイロットピン損傷などの異
常が発生するという問題があった。また、パイロットピ
ン18の径を小さくした場合、又は位置決め孔13の孔
径を大きくした場合には、位置決め精度が低下して切断
位置がずれ、製品寸法精度が低下するという問題があっ
た。
【0008】第2の対策は、図3(a)に示すように、
パンチ16、ミスフィード検出ピン17、パイロットピ
ン18、ストリッパ(図示せず)を同時に下降させ、ミ
スフィード検出ピン17を検出用孔12に挿入するとと
もに、パイロットピン18を位置決め孔13に挿入し、
被切断物11を位置決めし、図3(b)に示すように、
ストリッパとダイで被切断物11を挟み込んで固定した
後、図3(d)に示すように、パンチ16の下降動作を
一旦停止させ、別の上下動駆動機構にてミスフィード検
出ピン17、パイロットピン18を検出用孔12、位置
決め孔13から引き抜いて、その後で図3(d)に示す
ように、パンチ16により被切断物11を切断すること
である。しかし、この手法では、1つ1つの製品の切断
に時間がかかり、生産性が低下するという問題があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、ミスフィード検出ピンやパイロ
ットピンが被切断部に穿孔された検出用孔や位置決め孔
の側壁と干渉することによるミスフィード検出ピン、パ
イロットピンの折れ曲がりなどのトラブルを防止し、製
品の寸法精度を維持し、かつ生産性を向上させることの
できる切断金型におけるミスフィード検出ピン及び/又
はパイロットピンの制御機構を提供することをその課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、上記課題は、下記に示す各発明により
解決される。 (1)搬送されてきた、多数の個片を一列又は複数列に
搭載した被切断物から個片を切断する、シャー角のつい
たパンチと、個片の切断時に、被切断物を挟み込むスト
リッパ及びダイと、前記パンチ及び前記ストリッパを下
降させるプレスによって下降して被切断物に形成された
検出用孔に挿入され、被切断物が正しく搬送されたか否
かを検出するためのミスフィード検出ピンとを備えた切
断金型のミスフィード検出ピン制御機構において、垂直
方向に延び、ミスフィード検出ピンと連動し、ミスフィ
ード検出ピンの垂直方向の位置を制御する棒状部材と、
棒状部材を支持し、前記プレスによって下降する棒状部
材支持機構と、所定の高さ位置に基準面を有し、この基
準面に棒状部材が当接することにより、棒状部材に連結
されたミスフィード検出ピンを停止させるストッパを有
することを特徴とする、切断金型におけるミスフィード
検出ピンの制御機構。 (2)棒状部材支持機構がシリンダからなることを特徴
とする(1)の切断金型におけるミスフィード検出ピン
の制御機構。 (3)シリンダ内に棒状部材を上下動させるための流体
を供給・排出する手段を有することを特徴とする上記
(2)の切断金型におけるミスフィード検出ピンの制御
機構。 (4)搬送されてきた、多数の個片を一列又は複数列に
搭載した被切断物から個片を切断する、シャー角のつい
たパンチと、個片の切断時に、被切断物を挟み込むスト
リッパ及びダイと、前記パンチ及び前記ストリッパを下
降させるプレスによって下降して被切断物に形成された
位置決め孔に挿入され、被切断物の正確な位置決めを行
うためのパイロットピンとを備えた切断金型のミスフィ
ード検出ピン制御機構において、垂直方向に延び、パイ
ロットピンと連動し、パイロットピンの垂直方向の位置
を制御する棒状部材と、棒状部材を支持し、前記プレス
によって下降する棒状部材支持機構とと、所定の高さ位
置に基準面を有し、この基準面に棒状部材が当接するこ
とにより、棒状部材に連結されたパイロットピンを停止
させるストッパを有することを特徴とする、切断金型に
おけるパイロットピンの制御機構。 (5)棒状部材支持機構がシリンダからなることを特徴
とする上記(4)の切断金型におけるパイロットピンの
制御機構。 (6)シリンダ内に棒状部材を上下動させるための流体
を供給・排出する手段を有することを特徴とする上記
(5)の切断金型におけるパイロットピンの制御機構。 (7)搬送されてきた、多数の個片を一列又は複数列に
搭載した被切断物から個片を切断する、シャー角のつい
たパンチと、個片の切断時に、被切断物を挟み込むスト
リッパ及びダイと、前記パンチ及び前記ストリッパを下
降させるプレスによって下降して被切断物に形成された
検出用孔に挿入され、被切断物が正しく搬送されたか否
かを検出するためのミスフィード検出ピンと、前記パン
チ及び前記ストリッパを下降させるプレスによって下降
して被切断物に形成された位置決め孔に挿入され、被切
断物の正確な位置決めを行うためのパイロットピンとを
備えた切断金型のミスフィード検出ピン制御機構におい
て、垂直方向に延び、ミスフィード検出ピンと連動し、
ミスフィード検出ピンの垂直方向の位置を制御する第1
の棒状部材と、垂直方向に延び、パイロットピンと連動
し、パイロットピンの垂直方向の位置を制御する第2の
棒状部材と、第1の棒状部材を支持し、前記プレスによ
って下降する棒状部材支持機構と、第2の棒状部材を支
持し、前記プレスによって下降する棒状部材支持機構
と、所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に第1
の棒状部材が当接することにより、第1の棒状部材に連
結されたミスフィード検出ピンを停止させる第1のスト
ッパと、所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に
第2の棒状部材が当接することにより、第2の棒状部材
に連結されたミスフィード検出ピンを停止させる第2の
ストッパとを有することを特徴とする、切断金型におけ
るミスフィード検出ピン及びパイロットピンの制御機
構。 (8)棒状部材支持機構がシリンダからなることを特徴
とする上記(7)の切断金型におけるミスフィード検出
ピン及びパイロットピンの制御機構。 (9)シリンダ内に棒状部材を上下動させるための流体
を供給・排出する手段を有することを特徴とする上記
(8)の切断金型におけるミスフィード検出ピン及びパ
イロットピンの制御機構。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を好ま
しい実施例により詳述する。先ず、本発明に従う実施例
1におけるミスフィード検出ピン及びパイロットピンの
制御機構について説明する。ミスフィード検出ピンの制
御機構は、パイロットピンの制御機構とほぼ同様な構成
であるので、ここでは、ミスフィード検出ピンの制御機
構を代表して説明する。図4は、ミスフィードピンの制
御機構の構成を模式的に示す断面図である。
【0012】図4において、21は長尺の帯状体の被切
断物(例えばICチップを列方向に多数搭載したプラス
ティックBGA用リードフレーム)を示し、手前方向に
搬送されてきたものである。22はストリッパ、23は
ダイ、24はシャー角付きパンチ、25は検出用孔であ
る。また、図4に示す機構は、上型部品として、ストリ
ッパ22、シャー角付きパンチ24のほか、パンチホル
ダ、バッキングプレート、上型ダイセットなど(いずれ
も図示せず)を有する。これらの上型部品は、被切断物
21の切断時に、プレス(図示せず)によって下降させ
られる。被切断物21の端部付近には、ミスフィード検
出ピン制御機構30が設けられている。ストリッパ22
にはシリンダ部32が、パンチ24にはミスフィード検
出ピン収納部33が形成されている。パンチ24のシャ
ー角度は、被切断物21に応じてその切断に好ましい角
度に任意に設定される。シリンダ部32内には、棒状部
材34が、ストリッパ22に形成された貫通孔を介して
挿通している。棒状部材34の中央付近には鍔部37が
形成され、シリンダ部32の内壁を上下に摺動可能とな
っている。棒状部材34の下方の所定高さ位置には、そ
の上端面が基準面38をなすストッパ39が設けられて
いる。また、棒状部材34の上端は、水平配置された連
動プレート40に連結されている。一方、ミスフィード
検出ピン収納部33内には、ミスフィード検出ピン41
が、ストリッパ22の上下に形成された貫通孔を介して
挿通されている。ミスフィード検出ピン41はストレー
ト部44と太径部45からなり、両者の境界には鍔部4
6が取り付けられており、シリンダ部33の内壁を摺動
可能となっている。ミスフィード検出ピン41の上端
は、棒状部材34と同様、水平配置された連動プレート
40に連結されている。
【0013】ミスフィード検出ピン41のストレート部
44は、切断時に、プレス(図示せず)の慣性下降値相
当量(図2(b)の上図のA)だけパンチ24先端より
長く設定する。これは、被切断物搬送位置エラーをミス
フィード検出ピン41が検出し、停止動作を開始して
も、プレスの慣性下降のため、パンチ24はすぐに停止
しないからである。
【0014】前述したようにパイロットピンの制御機構
の構成は、ミスフィード検出ピンの制御機構の構成とほ
ぼ同様であるので、重複を避けるためその説明は省略す
る。ただパイロットピンはその長さが、切断開始時にそ
のストレート部が位置決め孔に挿入される程度、パンチ
24より長く設定される。
【0015】次に、上記実施例1の切断動作について図
4、図5を参照しながら説明する。なお、図5におい
て、パイロットピン及びその制御機構の符号は、図4に
おいてミスフィード検出ピン及びその制御機構の符号に
ダッシュを付して示してある。先ず、予め被切断物21
に形成された検出用孔25、位置決め孔25’に、設定
された深さまでミスフィード検出ピン41、パイロット
ピン41’が挿入されたときに、棒状部材34、34’
がそれぞれ基準面38、38’に当接するようにストッ
パ39、39’;棒状部材41、41’;ミスフィード
検出ピン41;パイロットピン41’の高さを設定す
る。
【0016】次に、図5(a)に示すように、パンチ2
4、ミスフィード検出ピン41、パイロットピン4
1’、ストリッパ(図示せず)をプレス(図示せず)に
より同時に下降させる。次に、図5(b)に示すよう
に、ミスフィード検出ピン41が検出用孔25に挿入さ
れたときに、ミスフィード検出ピン41と連動した棒状
部材34の下端が基準面38に当接し、棒状部材34の
下降が停止する。これに伴いミスフィード検出ピン41
の下降が停止する。ここでミスフィード検出ピン41が
被切断物搬送位置エラーを検出したときは次のように動
作する。 (1)搬送異常などにより被切断物が正規の位置からず
れる (2)ミスフィード検出ピンの先端が被切断物に当たる (3)センサ動作 (4)停止信号発生 (5)プレスを停止させるブレーキ動作開始 (6)パンチが慣性下降値相当下降した後、停止 被切断物搬送位置エラーを検出しなかったときは、パン
チ24、パイロットピン41’、ストリッパは引き続き
下降する。次に、図5(c)に示すように、パイロット
ピン41’が位置決め孔25’に挿入されたときに、ミ
スフィード検出ピン41と連動した棒状部材34’の下
端が基準面38’に当接し、棒状部材34’の下降が停
止する。これに伴いパイロットピン41’の下降が停止
する。パンチ24、ストリッパは引き続き下降する。次
に、被切断物21がストリッパとダイ(いずれも図示せ
ず)により挟み込まれ、固定された後、図5(d)に示
すように、パンチ24が引き続き下降して被切断物21
を切断する。このようにすると、ミスフィード検出ピン
41、パイロットピン41’の下降は、パンチ24によ
る切断の前に停止し、これらのピン41、41’は設定
値以上、孔に挿入されないので、被切断部が傾斜しても
これらピン41、41’に干渉することはない。なお、
切断後、ストリッパ、パンチ24及びストリッパに組み
込まれたミスフィード検出ピン41、パイロットピン4
1’、連動プレート40、棒状部材34は図示しないプ
レスの上昇に伴って上昇して、次の切断に備える。
【0017】次に、本発明に従う実施例2におけるミス
フィード検出ピン及びパイロットピンの制御機構につい
て説明する。このミスフィード検出ピンの制御機構も、
パイロットピンの制御機構とほぼ同様な構成であるの
で、ここでは、ミスフィード検出ピンの制御機構を代表
して説明する。また、図6において、図4と同様な要素
には同じ符号を付して説明を省略する。図中50がミス
フィード検出ピン制御機構であり、図4に示す実施例1
の機構と相違する構成は、ストリッパ22にシリンダ3
2と連通する給排出口51a、51bを設け、液体又気
体を供給する供給機構(図示せず)を該給排出口51
a、51bに連結したことである。供給する液体又は気
体としては、油圧シリンダ用作動油や圧搾空気等を使用
することができる。
【0018】次に、上記実施例2の切断動作について説
明する。なお、図7において、パイロットピン及びその
制御機構の符号は、図6においてミスフィード検出ピン
及びその制御機構の符号にダッシュを付して示してあ
る。先ず、予め被切断物21に形成された検出用孔2
5、位置決め孔25’に、設定された深さまでミスフィ
ード検出ピン41、パイロットピン41’が挿入された
ときに、棒状部材34、34’がそれぞれ基準面38、
38’に当接するようにストッパ39、39’;棒状部
材41、41’;ミスフィード検出ピン41;パイロッ
トピン41’の高さを設定する。
【0019】次に、図7(a)に示すように、パンチ2
4、ミスフィード検出ピン41、パイロットピン4
1’、ストリッパ(図示せず)をプレス(図示せず)に
より同時に下降させる。次に、図7(b)に示すよう
に、ミスフィード検出ピン41が検出用孔25に挿入さ
れたときに、ミスフィード検出ピン41と連動した棒状
部材34の下端が基準面38に当接し、棒状部材34の
下降が停止する。これに伴いミスフィード検出ピン41
の下降が停止する。ここでミスフィード検出ピン41が
被切断物搬送位置エラーを検出したときは、実施例1と
同様に動作する。被切断物搬送位置エラーを検出しなか
ったときは、パンチ24、パイロットピン41’、スト
リッパは引き続き下降する。次に、図7(c)に示すよ
うに、パイロットピン41’が位置決め孔25’に挿入
されたときに、ミスフィード検出ピン41と連動した棒
状部材34’の下端が基準面38’に当接し、棒状部材
34’の下降が停止する。これに伴いパイロットピン4
1’の下降が停止する。パンチ24、ストリッパは引き
続き下降する。ここまでは、実施例1と同様の動作であ
る。
【0020】次に、被切断物21をストリッパとダイ
(いずれも図示せず)により挟み込んで、固定した後、
パンチ24を引き続き下降して被切断物21を切断す
る。このとき、被切断物21の固定後、図7(d)に示
すように、図示しない液体又は気体供給機構により、給
排出口51a、51b、51a’、51b’から各シリ
ンダ32、32’の下部内に液体又は空気を供給し、棒
状部材34、34’を上昇させる。棒状部材34、3
4’の上昇に伴い、ミスフィード検出ピン41、パイロ
ットピン41’も上昇し、検出用孔25、位置決め孔2
5’から引き抜かれる。これらピン41、41’の引き
抜きは切断開始前に行われる。このようにすると、ミス
フィード検出ピン41、パイロットピン41’の下降
は、パンチ24による切断の前に停止し、これらのピン
41、41’は設定値以上、孔に挿入されず、また、被
切断部の切断中に、ミスフィード検出ピン41、パイロ
ットピン41’が上昇し、検出用孔25、位置決め孔2
5’から引き抜かれるため、検出用孔25、位置決め孔
25の各壁部のこれらピン41、41’への干渉防止効
果がより高められる。なお、切断後、ストリッパ、ダ
イ、パンチ24は、図示しないプレスの上昇に伴って上
昇し、次の切断に備える。
【0021】以上、本発明を2つの実施例に基づき説明
してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず、種々
の変形、変更が可能である。上記実施例では、ピンの制
御機構をミスフィード検出ピンとパイロットピンの両方
に設けたが、本発明によれば、少なくともいずれか一方
に設けても所期の目的を達成することができる。また、
上記実施例では、ミスフィード検出ピン、パイロットピ
ン用の棒状部材支持機構をストリッパ内に形成するとし
たが、ストリッパ外部に形成しても良い。また、切断時
に下降する別の部品の内部、又は外部に形成しても良
い。さらに、プレスにより直接下降させてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、シャー角付きパンチ方
式による切断動作時に、棒状部材が基準面に当接して停
止することにより、ミスフィード検出ピン、パイロット
ピンが設定された以上挿入されなくなる。さらに、シリ
ンダに液体又は気体を供給してミスフィード検出ピン、
パイロットピンを検出用孔、位置決め孔から引き抜くこ
とにより、被切断部に形成された検出用孔、位置決め孔
の側壁の、これらピンへの干渉防止効果をより高めるこ
とでき、トラブル防止効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は金型を用いた被切断物の切断の様子を
示す側面図、(b)はフラットパンチ方式を示す正面
図、(c)はシャー角付きパンチ方式を示す正面図であ
る。
【図2】(a)は被切断物の上面図、(b)は切断中に
発生する問題を説明するための正面図である。
【図3】図2に示す問題を解決する第2の対策の説明図
である。
【図4】本発明の実施例1におけるミスフィード検出ピ
ン制御機構の説明図である。
【図5】本発明の実施例1の切断動作説明図である。
【図6】本発明の実施例2におけるミスフィード検出ピ
ン制御機構の説明図である。
【図7】本発明の実施例1の切断動作説明図である。
【符号の説明】
(図4) 21 被切断物 22 ストリッパ 23 ダイ 24 パンチ 25 検出用孔 30 ミスフィード
検出ピン制御機構 32 シリンダ部 33 ミスフィード
検出ピン収納部 34 棒状部材 38 基準面 39 ストッパ 40 連動プレート 41 ミスフィード検出ピン (図5:図4以外のもの) 25’ 位置決め孔 30’ パイロット
ピン制御機構 32’ シリンダ部 34’ 棒状部材 38’ 基準面 41’ パイロット
ピン (図6:図4以外のもの) 50 ミスフィード検出ピン制御機構 51a 給排出口 51b 給排出口 (図7:図4〜図6以外のもの) 50’ パイロットピン制御機構 51a’ 給排出口 51b’ 給排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C027 JJ10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてきた、多数の個片を一列又は
    複数列に搭載した被切断物から個片を切断する、シャー
    角のついたパンチと、 個片の切断時に、被切断物を挟み込むストリッパ及びダ
    イと、 前記パンチ及び前記ストリッパを下降させるプレスによ
    って下降して被切断物に形成された検出用孔に挿入さ
    れ、被切断物が正しく搬送されたか否かを検出するため
    のミスフィード検出ピンとを備えた切断金型におけるミ
    スフィード検出ピン制御機構において、 垂直方向に延び、ミスフィード検出ピンと連動し、ミス
    フィード検出ピンの垂直方向の位置を制御する棒状部材
    と、 棒状部材を支持し、前記プレスによって下降する棒状部
    材支持機構と、 所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に棒状部材
    が当接することにより、棒状部材に連結されたミスフィ
    ード検出ピンを停止させるストッパを有することを特徴
    とする、切断金型におけるミスフィード検出ピンの制御
    機構。
  2. 【請求項2】 棒状部材支持機構がシリンダからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の切断金型におけるミス
    フィード検出ピンの制御機構。
  3. 【請求項3】 シリンダ内に棒状部材を上下動させるた
    めの流体を供給・排出する手段を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の切断金型におけるミスフィード検出
    ピンの制御機構。
  4. 【請求項4】 搬送されてきた、多数の個片を一列又は
    複数列に搭載した被切断物から個片を切断する、シャー
    角のついたパンチと、 個片の切断時に、被切断物を挟み込むストリッパ及びダ
    イと、前記パンチ及び前記ストリッパを下降させるプレ
    スによって下降して被切断物に形成された位置決め孔に
    挿入され、被切断物の正確な位置決めを行うためのパイ
    ロットピンとを備えた切断金型におけるパイロットピン
    の制御機構において、垂直方向に延び、パイロットピン
    と連動し、パイロットピンの垂直方向の位置を制御する
    棒状部材と、 棒状部材を支持し、前記プレスによって下降する棒状部
    材支持機構と、 所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に棒状部材
    が当接することにより、棒状部材に連結されたパイロッ
    トピンを停止させるストッパを有することを特徴とす
    る、切断金型におけるパイロットピンの制御機構。
  5. 【請求項5】 棒状部材支持機構がシリンダからなるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の切断金型におけるパイ
    ロットピンの制御機構。
  6. 【請求項6】 シリンダ内に棒状部材を上下動させるた
    めの流体を供給・排出する手段を有することを特徴とす
    る請求項5に記載の切断金型におけるパイロットピンの
    制御機構。
  7. 【請求項7】 搬送されてきた、多数の個片を一列又は
    複数列に搭載した被切断物から個片を切断する、シャー
    角のついたパンチと、 個片の切断時に、被切断物を挟み込むストリッパ及びダ
    イと、 前記パンチ及び前記ストリッパを下降させるプレスによ
    って下降して被切断物に形成された検出用孔に挿入さ
    れ、被切断物が正しく搬送されたか否かを検出するため
    のミスフィード検出ピンと、 前記パンチ及び前記ストリッパを下降させるプレスによ
    って下降して被切断物に形成された位置決め孔に挿入さ
    れ、被切断物の正確な位置決めを行うためのパイロット
    ピンとを備えた切断金型におけるミスフィード検出ピン
    及びパイロットピンの制御機構において、 垂直方向に延び、ミスフィード検出ピンと連動し、ミス
    フィード検出ピンの垂直方向の位置を制御する第1の棒
    状部材と、 垂直方向に延び、パイロットピンと連動し、パイロット
    ピンの垂直方向の位置を制御する第2の棒状部材と、 第1の棒状部材を支持し、前記プレスによって下降する
    第1の棒状部材支持機構と、 第2の棒状部材を支持し、前記プレスによって下降する
    第2の棒状部材支持機構と、 所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に第1の棒
    状部材が当接することにより、第1の棒状部材に連結さ
    れたミスフィード検出ピンを停止させる第1のストッパ
    と、 所定の高さ位置に基準面を有し、この基準面に第2の棒
    状部材が当接することにより、第2の棒状部材に連結さ
    れたミスフィード検出ピンを停止させる第2のストッパ
    とを有することを特徴とする、切断金型におけるミスフ
    ィード検出ピン及びパイロットピンの制御機構。
  8. 【請求項8】 棒状部材支持機構がシリンダからなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の切断金型におけるミス
    フィード検出ピン及びパイロットピンの制御機構。
  9. 【請求項9】 シリンダ内に棒状部材を上下動させるた
    めの流体を供給・排出する手段を有することを特徴とす
    る請求項8に記載の切断金型におけるミスフィード検出
    ピン及びパイロットピンの制御機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7647388B2 (en) 2003-02-19 2010-01-12 Victor Company Of Japan, Limited Control information transmission method, intermediary server, and controlled device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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