JP2002282877A - 非常用トイレ施設および非常用トイレ施設の貯留槽 - Google Patents

非常用トイレ施設および非常用トイレ施設の貯留槽

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良一 岡本
Keiji Hayashi
啓司 林
Masaharu Onishi
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    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies

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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な設備投資等を必要とすることなく、地
震または大火の発生時等に、多数の者が混乱を生じるこ
となく適正に使用可能な非常用トイレ施設を提供する。 【解決手段】 水洗トイレ5からの排水を浄化する排水
浄化槽6と、非常時に水洗トイレの排水を非常用排水貯
留槽8に導出する排水導出手段14と、この排水導出手
段14を介して導出された排水を貯留する非常用排水貯
留槽8と、この非常用排水貯留槽8に貯留された排水
を、上記排水浄化槽6の処理能力に対応した流量で供給
する排水供給手段20とを設けた非常用トイレ施設およ
び非常用トイレ施設の貯留槽。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園、緑地または
学校等からなる緊急避難所等に設置されて地震または大
火の発生時等に使用される非常用トイレ施設および非常
用トイレ施設の貯留槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地震または大火等が発生した場合
に、公園または緑地等を緊急避難所として利用し、被災
者用の仮設住宅等が完成するまで、多数の被災者を上記
緊急避難所に収容する防災対策が考えられている。この
場合、上記公園等に避難した被災者は、上記緊急避難所
に設置された公衆トイレ等を使用することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記緊急避難所となる
公園等に設置された公衆トイレは、その数が限られてい
るため、多数の被災者の利用に供した場合に、混乱を生
じるとともに、非衛生になり易い等の問題がある。例え
ば、地震または大火の発生時等には、電気、ガスおよび
水道からなるライフラインが遮断される可能性が高く、
多数の被災者が上記公衆トイレを使用すると、水洗トイ
レ用の給水タンクが直ぐに空になって、上記公衆トイレ
が使用不能になるという問題がある。
【0004】上記のような事態の発生を防止するため、
地震の発生時等の非常時を想定して、上記公園等に多数
の公衆トイレを設置するとともに、多数の被災者が使用
しても空になることのない大形の給水タンクを設置する
ことも考えられるが、このように構成した場合には、平
常時に必要のない過大な設備投資が必要であり、その建
設費および維持費が膨大になるという問題がある。
【0005】また、地震等が発生した非常時に、上記緊
急避難所に簡易トイレを設置して被災者の利用に供する
ことも考えられているが、上記非常時には、道路が遮断
され、かつ現場も混乱しているため、上記簡易トイレの
搬入および設置が困難であるとともに、上記非常事態が
解消した後に、簡易トイレを撤去する際に貯まった汚水
等の処理作業が煩雑であるという問題がある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、過大な設備投資等を必要とすることなく、地震
または大火の発生時等に混乱を生じることなく、多数の
者が適正に使用することができる非常用トイレ施設およ
び非常用トイレ施設の貯留槽を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
水洗トイレからの排水を浄化する排水浄化槽と、非常時
に水洗トイレの排水を非常用排水貯留槽に導出する排水
導出手段と、この排水導出手段を介して導出された排水
を貯留する非常用排水貯留槽と、この非常用排水貯留槽
に貯留された排水を、上記排水浄化槽の処理能力に対応
した流量で供給する排水供給手段とを備えたものであ
る。
【0008】上記構成によれば、地震または大火等が発
生した非常時には、水洗トイレからの排水が上記排水導
出手段により非常用排水貯留槽に導出されて貯留される
ため、多数の被災住民等が上記水洗トイレを使用して上
記排水浄化槽の浄化処理能力を超える多量の排水が排出
された場合においても、この排水浄化槽がオーバーフロ
ーすることが防止されるとともに、上記非常用排水貯留
槽に貯留された汚水が順次上記汚水浄化槽に供給されて
浄化処理されることになる。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の非常用トイレ施設において、上記非常用排水貯留槽の
上壁部に、マンホールと非常用トイレの設置部とを設
け、この非常用トイレの排水を上記マンホールから非常
用排水貯留槽に導入するように構成したものである。
【0010】上記構成によれば、上記非常用排水貯留槽
の上壁部上において、非常用トイレを組み立てて上記マ
ンホールを覆うように設置することにより、非常時に被
災者等が使用する非常用トイレの増設が容易に行われる
とともに、この非常用トイレの排水が上記マンホールを
介して非常用排水貯留槽内に直接導入されることにより
貯留されることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、水洗トイレからの
排水を浄化する排水浄化槽と、この排水浄化槽によって
浄化された浄化水を浄化水貯留槽に導出する浄化水導出
手段と、この浄化水導出手段を介して導出された浄化水
を貯留する浄化水貯留槽と、非常時に使用される非常用
給水手段と、この非常用給水手段に上記浄化水貯留槽内
の浄化水を導出する非常用水導出手段とを備えたもので
ある。
【0012】上記構成によれば、通常時に上記排水浄化
槽によって浄化された後、上記浄化水導出手段を介して
浄化水貯留槽に導出されることにより貯留された浄化水
が、地震または大火等が発生した非常時に、上記非常用
水導出手段を介して非常用給水手段に供給されることに
より有効に利用されることになる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項1ない
し3の何れかに記載の非常用トイレ施設において、非常
用発電機と、この非常用発電機を駆動するエンジンと、
このエンジンの冷却水を供給するラジエータとを備え、
上記エンジンにより非常用発電機を駆動することにより
得られた電力をトイレ用の電気機器に供給するととも
に、上記ラジエータによって回収された熱エネルギー
を、トイレ用の暖房機器に供給するように構成したもの
である。
【0014】上記構成によれば、地震および大火等の災
害時または音楽会および運動会等の開催時等に、上記エ
ンジンにより非常用発電機を駆動することによって得ら
れた電力を、上記トイレ施設に設けられた照明具、ポン
プ、または制御部等からなる電気機器に供給するととも
に、上記ラジエータによって回収された熱エネルギを、
上記トイレ施設に設けられた暖房機器等に供給すること
により、ライフラインが復旧するまでの間における緊急
避難所における生活環境を維持することが可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記請求項1ない
し3の何れかに記載の非常用トイレ施設に使用される貯
留槽であって、複数のプレストレスコンクリート部材を
施工現場において組み立てることにより底壁部と側壁部
と上壁部とを有する貯留槽を形成したものである。
【0016】上記構成によれば、製造工場において製造
されたプレストレスコンクリート材が施工現場に搬入さ
れて組み立てられることにより、優れた水密性および耐
久性等を有する貯留槽が容易かつ適正に形成されること
になる。
【0017】請求項6に係る発明は、上記請求項4記載
の非常用トイレ施設の貯留槽において、底壁とその左右
に立設された起立壁とを有する断面コ字状のプレストレ
スコンクリート部材を備え、上記起立壁を相対向させる
ように複数のプレストレスコンクリート部材を所定間隔
おいて並列に設置するとともに、両プレストレスコンク
リート部材の間の底面部に、貯留槽の底壁部となるコン
クリート材を打設することにより相隣接するプレストレ
スコンクリート部材を互いに連結したものである。
【0018】上記構成によれば、製造工場において製造
された断面コ字状のプレストレスコンクリート部材が施
工現場に搬入され、この施工現場において、複数個のプ
レストレスコンクリート部材が所定間隔で配設されると
ともに、相隣接するプレストレスコンクリート部材の間
の底面部に、コンクリート材が打設されて相隣接するプ
レストレスコンクリート部材が互いに連結されることに
より、上記起立壁によって内部が複数の貯留室に区画さ
れるとともに補強された貯留槽が容易に形成されること
になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
非常用トイレ施設を有する公園を示している。この公園
には、地震または大火等が発生した非常時に、避難施設
または災害対策本部等として利用される博物館、図書
館、武道館、美術館または資料館等からなる公共建築物
1と、所定の位置に配設されたトイレ施設2と、テニス
コートおよび非常時用ヘリポート等を有する広場3とが
設けられ、この広場3の下方には、備蓄倉庫または雨水
貯留槽等からなる地下備蓄施設(図示せず)が配設さ
れ、かつ上記公共建築物1にも備蓄倉庫等が設けられて
いる。
【0020】上記トイレ施設2は、図2に示すように、
地上に立設されて公衆トイレとして使用される水洗トイ
レ5と、地下に埋設された排水浄化槽6、浄化水貯留槽
7および非常用排水貯留槽8とを有している。また、上
記水洗トイレ5には、便器9と、この便器9に洗浄水を
供給する給水タンク10と、水道を有する手洗い部11
とが設けられている。
【0021】そして、通常時には、公衆トイレとして使
用される上記水洗トイレ5の便器9および手洗い部11
等から導出された排水は、排水供給管12からなる排水
供給手段を介して上記排水浄化槽6に供給され、この排
水浄化槽6において浄化されるように構成されている。
上記排水浄化槽6によって浄化された浄化水は、浄化水
導出管30を介して浄化水貯留槽7に導出され、この浄
化貯留槽7において上記浄化水が貯留される。
【0022】また、地震等が発生した非常時には、上記
水洗トイレ5が被災者によって使用され、その排水が排
水導出手段14を介して上記非常用排水貯留槽8に導出
され、この非常用排水貯留槽8に上記排水が一時的に貯
留されようになっている。すなわち、上記排水導出手段
14は、排水供給管12と非常用排水貯留槽8とを接続
する排水導出管15と、この排水導出管15に設置され
た開閉バルブ16とを有し、上記非常時に、上記排水導
出管15の接続部の下流側において上記排水供給管12
に設けられた開閉バルブ17を閉止状態とするととも
に、上記開閉バルブ16を開放状態とすることにより、
上記水洗トイレ5の排水を上記非常用排水貯留槽8に導
出するように構成されている。
【0023】上記非常用排水貯留槽8に貯留された排水
は、この非常用排水貯留槽8と上記排水浄化槽6とを接
続する排水供給管18と、流量調節弁または吸水ポンプ
等からなる流量調節手段19とを有する排水供給手段2
0を介して、上記排水浄化槽6の処理能力に対応した流
量で、この排水浄化槽6に順次供給されて浄化されるよ
うになっている。
【0024】上記排水浄化槽6は、上記水洗トイレ5ま
たは非常用排水貯留槽8から供給された排水中の汚物を
沈殿させて分離する第1沈殿分離処理室21と、この第
1沈殿分離処理室21から導出された上澄み液中の汚物
を沈殿させて分離する第2沈殿分離処理室22と、この
第2沈殿分離処理室22から導出された上澄み液を図外
のブロア等から供給された空気に接触させてばっ気処理
する第1ばっ気処理室23と、この第1ばっ気処理室2
3から導出された上澄み液を同様にしてばっ気処理する
第2ばっ気処理室24と、この第2ばっ気処理室24か
ら導出された上澄み液中の不純物を沈殿させる沈殿処理
室25とを有している。
【0025】また、上記排水浄化槽6には、沈殿処理室
25から導出された上澄み液をカキ殻等からなる濾過材
に接触させて不純物を除去する第1濾過室26と、この
第1濾過室26から導出された上澄み液をカキ殻等から
なる濾過材に接触させて不純物を除去する第2濾過室2
7と、この第2濾過室27から導出された上澄み液中の
不純物を、沈殿させて分離するとともに活性炭等の濾過
材によって除去することにより、上記排水を最終的に浄
化する沈殿濾過処理室28と、この沈殿濾過処理室28
から導出された浄化水を貯留する貯留室29と、この貯
留室29内の浄化水を上記浄化水貯留槽7に導出する浄
化水導出管30からなる浄化水導出手段とが設けられて
いる。
【0026】なお、上記排水浄化槽6の具体的構成は、
上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能で
あり、上記各処理室の個数および配置等を変化させ、あ
るいは従来周知の排水処理室等を有する排水浄化槽を使
用可能である。
【0027】上記浄化水貯留槽7は、排水浄化槽6の貯
留室29から浄化水導出管(浄化水導出手段)30を介
して導出された浄化水を貯留するものであり、この浄化
水が、後述する非常用給水手段の利用に供されるように
構成されている。すなわち、上記浄化水貯留槽7に貯留
された浄化水は、必要に応じて非常用水導出管31およ
び液体ポンプ等を有する非常用水導出手段を介して、非
常用トイレの給水タンク47等の非常用給水手段に供給
されるようになっている。なお、通常時には、上記浄化
水貯留槽7内に貯留された浄化水が、上記水洗トイレ5
の給水タンク10等に供給されることにより水洗トイレ
5の洗浄水として利用される。
【0028】上記浄化水貯留槽7は、図3に示すよう
に、製造工場で製造された平板状のプレストレスコンク
リート部材33〜35を、施工現場において組み立てる
ことにより形成され、地下に埋設された状態で設置され
る。具体的には、底壁部を構成する3枚のプレストレス
コンクリート部材33と、周壁部を構成する4枚のプレ
ストレスコンクリート部材34とを固着ボルト等からな
る固着具で固着するとともに、その上端部に3枚のプレ
ストレスコンクリート部材35を設置して固着ボルト等
からなる固着具で固着することにより、密閉容器状の浄
化水貯留槽7が構成されるようになっている。
【0029】また、上記非常用排水貯留槽8は、図4お
よび図5に示すように、底壁36とその左右に立設され
た起立壁37とを有する断面コ字状のプレストレスコン
クリート部材38と、その両端開口部を閉塞するように
設置されて側壁部を構成する平板状のプレストレスコン
クリート部材39と、上壁部を構成する平板状プレスト
レスコンクリート部材40とを組み合わせるとともに、
一対のプレストレスコンクリート部材38を並列に設置
して、その間の底面部にコンクリート材41を打設する
ことにより形成される。
【0030】すなわち、非常用排水貯留槽8の施工現場
において、上記起立壁37を相対向させるように一対の
プレストレスコンクリート部材38を所定間隔おいて並
列に設置した後、その間の底面部にコンクリート材41
を打設し、このコンクリート材41により、上記両プレ
ストレスコンクリート材38を互いに連結するととも
に、上記貯留槽8の底壁の一部を構成する。
【0031】そして、上記両プレストレスコンクリート
材38の両端開口部をそれぞれ閉塞するように、前後一
対のプレストレスコンクリート部材39を設置して固着
ボルト等からなる固着具で固着するとともに、上端部に
3枚のプレストレスコンクリート部材40を設置して固
着ボルト等からなる固着具で固着することにより、上記
起立板37によって内部が複数の貯留室に区画された非
常用排水貯留槽8が形成されることになる。また、上記
両プレストレスコンクリート部材38の相対向する起立
壁37には、相隣接する貯留室を互いに連通させる連通
孔49が形成され形成されている。
【0032】上記非常用排水貯留槽8の上壁部を構成す
るプレストレスコンクリート部材40には、それぞれ蓋
43によって閉塞される複数個のマンホール42が形成
されている。また、上壁部用の上記プレストレスコンク
リート部材40には、備蓄倉庫等に格納された組立式の
非常用トイレを設置するための係止ボルト44が立設さ
れている。この係止ボルト44は、通常時にキャップ4
5により覆われることにより保護されている。
【0033】そして、地震の発生時等に、非常用トイレ
を設置する必要が生じた場合には、図6に示すように、
上記係止ボルト44を利用してトイレ用壁板46等を固
定するとともに、上記マンホール42の蓋43を取り外
して、その上方に便器46を設置することにより、簡易
トイレからなる非常用トレイ48が組み立てられること
になる。また、上記便器46内の汚物を除去するための
洗浄水を供給する給水タンク47を所定の位置に設置す
るとともに、予め地中に埋設された非常用排水導出管3
1と、上記給水タンク47とを連結管50によって連結
することにより、上記浄化水貯留槽7内の浄化水が給水
タンク47に供給されるようになっている。
【0034】上記構成において、通常時には、排水供給
管12に設けられた開閉バルブ17を開放状態とすると
ともに、上記排水導出手段14の排水導出管15に設け
られた開閉バルブ16を閉止状態とすることにより、上
記水洗トイレ5の排水が排水供給管12を介して排水浄
化槽6に供給される。この排水浄化槽6に設けられた上
記第1沈殿分離処理室21、第2沈殿分離処理室22、
第1ばっ気処理室23、第2ばっ気処理室24、沈殿処
理室25、第1濾過室26、第2濾過室27および沈殿
濾過処理室28を、上記排水が通過する際に、この排水
中の汚物および不純物が順次除去されることにより、浄
化水となって貯留室29内に一時的に貯留される。
【0035】上記貯留室29内の浄化水は、上記浄化水
導出管30からなる浄化水導出手段を介して浄化水貯留
槽7に順次導出されることにより、この浄化水貯留槽7
内において貯留される。上記浄化水貯留槽7内に貯留さ
れた浄化水は、上記水洗トイレ5の給水タンク10に導
出されることにより、水洗トイレ5の洗浄水として利用
され、かつ必要に応じて植木、芝生あるいは噴水等の用
水として供給される。なお、上記浄化水貯留槽7内に貯
留された浄化水が過多となることに起因して、この浄化
水貯留槽7がオーバーフローするのを防止するために
は、所定の位置に放水し得るように構成することが望ま
しい。
【0036】また、地震等の災害が発生して上記トイレ
施設2が設置された公園等が緊急避難所として使用され
る非常時には、排水供給管12に設けられた開閉バルブ
17を閉止状態とするとともに、上記排水導出手段14
に設けられた開閉バルブ16を開放状態とすることによ
り、この排水導出手段14を介して上記水洗トイレ5の
排水が上記非常用排水貯留槽8に導出され、この非常用
排水貯留槽8内に貯留される。さらに、上記非常用排水
貯留槽8上の所定位置に非常用トイレ48が設置され、
この非常用トイレ48の排水が上記マンホール42から
非常用排水貯留槽8内に直接導入されて貯留される。
【0037】上記非常用排水貯留槽8内に貯留された排
水は、例えば上記排水供給手段20に設けられたポンプ
19の流量を上記排水浄化槽6の処理能力に対応した値
に設定することにより、上記処理能力に対応した流量で
排水浄化槽6に順次供給される。なお、上記排水供給手
段20に設けられた開閉弁を間欠的に開閉する等によ
り、非常用排水貯留槽8内に貯留された排水の流量を、
上記排水浄化槽6の処理能力に対応した値に設定するよ
うにしてもよい。
【0038】そして、上記排水貯留槽5において上記排
水が浄化された後、上記浄化水導出管30からなる浄化
水導出手段を介して浄化水貯留槽7に順次導出され、こ
の浄化水貯留槽7内において上記浄化水が貯留される。
【0039】上記浄化水貯留槽7内に貯留された浄化水
は、非常用水導出管31からなる非常用水供給手段を介
して上記水洗トイレ5の給水タンク10および非常用ト
イレ48の給水タンク47からなる非常用給水手段に導
出されることにより、トイレの洗浄水として利用され
る。また、上記浄化水貯留槽7内の清浄水を、消化ポン
プまたはスプリンクラー等の非常用給水手段に導出する
ことにより、消火用水として利用することも可能であ
る。
【0040】このように水洗トイレ5からの排水を浄化
する排水浄化槽6と、非常時に水洗トイレ5の排水を非
常用排水貯留槽8に導出する排水導出手段14と、この
排水導出手段14を介して導出された排水を貯留する非
常用排水貯留槽8と、この非常用排水貯留槽8に貯留さ
れた排水を、上記排水浄化槽6の処理能力に対応した流
量で供給する排水供給手段20とを設けたため、地震ま
たは大火等が発生した非常時に、多数の被災住民等が上
記水洗トイレ5を使用して上記排水浄化槽6の浄化処理
能力を超える多量の排水が排出された場合においても、
この排水浄化槽6がオーバーフローするのを防止するこ
とができる。
【0041】そして、上記排水浄化槽6の処理能力に対
応した流量の排水を、上記排水吸収手段20を介して非
常用排水貯留槽8から排水浄化槽6に供給することによ
り、この排水浄化槽6において上記排水を適正に浄化す
ることができるため、この浄化水を上記水洗トイレ5の
給水タンク10に供給する等により再利用できるという
利点がある。
【0042】なお、上記トイレ施設2が多数の被災者に
よって長期間に亘り使用された場合には、上記非常用排
水貯留槽8の容量を十分に確保した場合においても、こ
の非常用排水貯留槽8がオーバフローする可能性がある
が、この時点では、交通状態が改善されるとともに、現
場の混乱も、ある程度収まっていると考えられるため、
上記非常用排水貯留槽8内の排水を汲み取る等の応急処
理することにより、上記非常用排水貯留槽8がオーバフ
ローするのを防止することができる。言い換えれば、地
震等の災害が発生して上記トイレ施設2が設置された公
園等が緊急避難所として使用された場合に、この緊急避
難所に収容される被災者の人数と、上記応急処理が可能
となるまでの日数とに基づき、非常用排水貯留槽8の容
量を算出し、この容量に適合した非常用排水貯留槽8を
予め設けておけば、混乱を生じることなく、常に上記ト
イレ施設2を清潔に使用することができる。
【0043】また、上記実施形態では、上記非常用排水
貯留槽8の上壁部に、マンホール42と非常用トイレ4
8の設置部とを設け、この非常用トイレ48の排水を上
記マンホール42から非常用排水貯留槽8に導入するよ
うに構成したため、備蓄倉庫等に収容された簡易な非常
用トイレ48を組み立て、上記マンホール42を覆うよ
うに設置することにより、非常時に被災者等が使用する
非常用トイレ48の増設を容易に行うことができる。
【0044】しかも、上記マンホール42を介して上記
非常用排水貯留槽8内に導入された非常用トイレ48の
排水は、上記排水浄化槽6に順次供給されて浄化される
ことになるため、非常用トイレ48の解体時に、汚水を
処理する等の煩雑な作業が不要であり、上記解体作業を
容易に行うことができるという利点がある。なお、上記
非常用トイレ48は、給水タンク47を有する水洗トイ
レに限られず、いわゆる汲み取り式のトレイを使用して
よい。この汲み取り式の非常用トイレを設置した場合に
は、非常用トイレから排出される汚水の量を少なくする
ことができるため、上記非常用排水貯留槽8がオーバフ
ローするのを、さらに効果的に防止できるという利点が
ある。
【0045】特に、上記実施形態に示すように、非常用
排水貯留槽8の上壁部を構成する上記プレストレスコン
クリート部材40の所定位置に、非常用トイレ48の周
壁部等を固定するための上記係止ボルト44を立設した
場合には、上記周壁部の下端部内面等に設けられたブラ
ケットの係止孔に、上記係止ボルト44を挿通させた状
態で、この係止ボルト44にナットを螺着する等によ
り、上記周壁部等を容易かつ適正に固定できるという利
点がある。
【0046】また、上記のように水洗トイレ5からの排
水を浄化する排水浄化槽6と、この排水浄化槽6によっ
て浄化された浄化水を浄化水貯留槽7に導出する浄化水
導出管30からなる浄化水導出手段と、この浄化水導出
手段を介して導出された浄化水を貯留する浄化水貯留槽
7と、非常用トイレ48の給水タンク47等からなる非
常用給水手段と、この非常用給水手段に上記浄化水貯留
槽7内の浄化水を導出する非常用水導出管31からなる
非常用水導出手段とを設けた構成によれば、地震または
大火等が発生した非常時に、上記浄水貯留槽7内に貯留
された浄化水を有効に利用できるという利点がある。
【0047】すなわち、通常時に上記排水浄化槽6にお
いて生成され、上記浄化水貯留槽7において貯留された
浄化水を、水洗トイレ5の給水タンク10および非常用
トイレ48の給水タンク47等からなる非常用給水手段
に供給してトイレの洗浄水等として利用することによ
り、上記地震等の発生時に、水道等のライフラインが遮
断された場合においても、水洗トイレの使用が可能であ
るため、トイレの使用環境を衛生的に維持することがで
きる。さらに、上記浄化水貯留槽7内の浄化水を、消化
ポンプまたはスプリンクラー等からなる非常用給水手段
に導出して消火用水として利用するように構成した場合
には、消火活動に役立てることができるという利点があ
る。
【0048】また、上記実施形態では、図3に示すよう
に、工場生産された複数のプレストレスコンクリート部
材33〜35を、施工現場において組み立てることによ
り底壁部と側壁部と上壁部とを有する浄化水貯留槽7等
からなる貯留槽を形成するように構成したため、施工現
場に枠板を設置してコンクリート材を打設する等により
上記貯留槽を形成する場合に比べて、貯留槽を容易に形
成できるという利点がある。しかも、上記プレストレス
コンクリート部材33〜35は、優れた水密性および耐
久性等を有しているため、地震等の災害時においても水
密性が損なわれる等の問題を生じることなく、上記プレ
ストレスコンクリート部材33〜35によって構成され
た貯留槽を長期間に亘り安定して使用することができ
る。
【0049】特に、図4および図5に示すように、底壁
36とその左右に立設された起立壁37とを有する断面
コ字状のプレストレスコンクリート部材38を設け、上
記起立壁37を相対向させるように複数のプレストレス
コンクリート部材38を所定間隔おいて並列に設置する
とともに、両プレストレスコンクリート部材38の間の
底面部に、貯留槽の底壁部の一部となるコンクリート材
41を打設することにより相隣接するプレストレスコン
クリート部材38を互いに連結するように構成した場合
には、上記起立壁37によって内部が複数の貯留室に区
画されるとともに、この起立壁37によって補強された
非常用排水貯留槽8を施工現場において容易に形成する
ことができる。また、上記起立壁37に形成された連通
孔49を閉塞し、あるいは省略することにより、貯留槽
の内部を上記起立壁37によって完全に区画することも
可能である。
【0050】なお、上記断面コ字状の部材からなるプレ
ストレスコンクリート部材38の個数は、二個に限られ
ず、三個以上であってもよい。また、非常時にトイレの
排水を貯留する上記非常用排水貯留槽8を、図3に示す
ように、複数枚のプレストレスコンクリート部材33〜
35によって構成し、あるいは排水浄化槽6から導出さ
れた浄水を貯留する上記浄化水貯留槽7を、図4および
図5に示すように、断面コ字状のプレストレスコンクリ
ート部材38等によって形成するようにしてもよい。さ
らに、上記排水浄化槽6を、複数枚のプレストレスコン
クリート部材33〜35または断面コ字状のプレストレ
スコンクリート部材38等によって形成するように構成
してもよい。
【0051】また、上記プレストレスコンクリート部材
33〜35,38〜40を使用して上記浄化水貯留槽7
および非常用排水貯留槽8等を形成するように構成した
上記実施形態に代え、プレキャストコンクリート材、鋼
板材またはプラスチック材等によって上記浄化水貯留槽
7および非常用排水貯留槽8等を形成するようにしても
よい。さらに、上記排水浄化槽6、浄化水貯留槽7およ
び非常用排水貯留槽8は、必ずしも地下に埋設する必要
はなく、地上に立設した構造としてもよい。
【0052】上記非常用トイレ施設2は、地震または大
火等の災害時に限られず、上記公園等を、音楽会または
運動会等の各種イベント会場として使用し、通常時に比
べ、極めて多くの者がトイレを使用することがある非常
時においても、適正に利用することができる。
【0053】また、図7に示すように、燃料タンク51
に貯留された天然ガスまたはプロパンガス等を燃料とし
て駆動されるロータリエンジン52と、このロータリエ
ンジン52によって駆動される非常用発電機53と、上
記ロータリエンジン52に冷却水を供給するラジエータ
54とを備えた非常用発電施設55を上記非常用トイレ
施設2に設けた構造としてもよい。
【0054】上記構成によれば、地震および大火等の災
害時または音楽会および運動会等の開催時等に、上記ロ
ータリエンジン52により非常用発電機53を駆動する
ことによって得られた電力を、上記トイレ施設2等に設
けられた照明具、ポンプ、または制御部等からなる電気
機器56に供給するとともに、上記ラジエータ54によ
って回収された熱エネルギを、上記トイレ施設2に設け
られた暖房機器57等に供給することにより、ライフラ
インが復旧するまでの間における緊急避難所における生
活環境を維持することができるという利点がある。
【0055】特に、上記実施形態に示すように、非常用
発電機53の駆動源としてロータリエンジンを使用した
場合には、発電出力および排出熱エネルギーの回収率が
高いとともに、小型化が可能であるため、非常用発電施
設の設置スペースを小さくできる等の利点がある。な
お、上記非常用発電機53の駆動減としてロータリエン
ジン52に代えて通常のレシプロエンジンを使用するこ
とも可能である。また、上記ロータリエンジン52等の
排気ガスが有する熱エネルギーをラジエータ54におい
て回収し、この熱エネルギを緊急避難所等に設けられた
給湯設備58または上記トイレ施設2の暖房機器57等
に供給するように構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、水洗ト
イレからの排水を浄化する排水浄化槽と、非常時に水洗
トイレの排水を非常用排水貯留槽に導出する排水導出手
段と、この排水導出手段を介して導出された排水を貯留
する非常用排水貯留槽と、この非常用排水貯留槽に貯留
された排水を、上記排水浄化槽の処理能力に対応した流
量で供給する排水供給手段とを設けたため、地震または
大火等が発生した非常時に、多数の被災住民等が上記水
洗トイレを使用して上記排水浄化槽の浄化処理能力を超
える多量の排水が排出された場合においても、この排水
浄化槽がオーバーフローするのを防止し、上記排水を排
水浄化槽において適正に処理することができるという利
点がある。
【0057】また、本発明は、水洗トイレからの排水を
浄化する排水浄化槽と、この排水浄化槽によって浄化さ
れた浄化水を浄化水貯留槽に導出する浄化水導出手段
と、この浄化水導出手段を介して導出された浄化水を貯
留する浄化水貯留槽と、非常時に使用される非常用給水
手段と、この非常用給水手段に上記浄化水貯留槽内の浄
化水を導出する非常用水導出手段とを設けたため、通常
時に上記排水浄化槽によって浄化された後、上記浄化水
導出手段により浄化水貯留槽に導出されることにより貯
留された浄化水を、地震または大火等が発生した非常時
に、上記非常用水導出手段を介して非常用給水手段に供
給することにより有効に利用できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトイレ施設が設置される公園の具
体例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るトイレ施設の実施形態を示す説明
図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】非常用排水貯留槽の具体的構成を示す分解斜視
図である。
【図6】非常用トイレの設置状態を示す断面図である。
【図7】非常用発電施設の具体的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
5 水洗トイレ 6 排水浄化槽 7 浄化水貯留槽 8 非常用排水貯留槽 20 排水供給手段 30 浄化水導出管(浄化水導出手段) 31 非常用水導出管(非常用水導出手段) 33〜35 プレストレスコンクリート部材 36 底壁 37 起立壁 38 断面コ字状のプレストレスコンクリート部材 41 コンクリート材 42 マンホール 47 非常用トイレの給水タンク(非常用給水手段) 48 非常用トイレ 52 ロータリエンジン 53 非常用発電機 54 ラジエータ 56 電気機器 57 暖房機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 正治 大阪府大阪市淀川区西中島6丁目1番3号 アストロ新大阪第2ビル4階 株式会社安 部工業所大阪支店内 Fターム(参考) 2D039 CC09 CD02 DB00 4D027 AA03 AA12 AA14 AA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗トイレからの排水を浄化する排水浄
    化槽と、非常時に水洗トイレの排水を非常用排水貯留槽
    に導出する排水導出手段と、この排水導出手段を介して
    導出された排水を貯留する非常用排水貯留槽と、この非
    常用排水貯留槽に貯留された排水を、上記排水浄化槽の
    処理能力に対応した流量で供給する排水供給手段とを備
    えたことを特徴とする非常用トイレ施設。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非常用トイレ施設におい
    て、上記非常用排水貯留槽の上壁部に、マンホールと非
    常用トイレの設置部とを設け、この非常用トイレの排水
    を上記マンホールから非常用排水貯留槽に導入するよう
    に構成したことを特徴とする非常用トイレ施設。
  3. 【請求項3】 水洗トイレからの排水を浄化する排水浄
    化槽と、この排水浄化槽によって浄化された浄化水を浄
    化水貯留槽に導出する浄化水導出手段と、この浄化水導
    出手段を介して導出された浄化水を貯留する浄化水貯留
    槽と、非常時に使用される非常用給水手段と、この非常
    用給水手段に上記浄化水貯留槽内の浄化水を導出する非
    常用水導出手段とを備えたことを特徴とする非常用トイ
    レ施設。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかに記載の非常
    用トイレ施設において、非常用発電機と、この非常用発
    電機を駆動するエンジンと、このエンジンの冷却水を供
    給するラジエータとを備え、上記エンジンにより非常用
    発電機を駆動することにより得られた電力をトイレ用の
    電気機器に供給するとともに、上記ラジエータによって
    回収された熱エネルギーを、トイレ用の暖房機器に供給
    するように構成したことを特徴とする非常用トイレ施
    設。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3の何れかに記載の非常
    用トイレ施設に使用される貯留槽であって、複数のプレ
    ストレスコンクリート部材を施工現場において組み立て
    ることにより底壁部と側壁部と上壁部とを有する貯留槽
    を構成したことを特徴とする非常用トイレ施設の貯留
    槽。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の非常用トイレ施設の貯留
    槽において、底壁とその左右に立設された起立壁とを有
    する断面コ字状のプレストレスコンクリート部材を備
    え、施工現場で、上記起立壁を相対向させるように複数
    のプレストレスコンクリート部材を所定間隔おいて並列
    に設置するとともに、相隣接するプレストレスコンクリ
    ート部材の間の底面部に、貯留槽の底壁部となるコンク
    リート材を打設することにより相隣接するプレストレス
    コンクリート部材を互いに連結したことを特徴とする非
    常用トイレ施設の貯留槽。
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