JP2002280808A - 非可逆回路素子部材及びこれを用いた送信受信装置 - Google Patents

非可逆回路素子部材及びこれを用いた送信受信装置

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JP2002280808A JP2001078438A JP2001078438A JP2002280808A JP 2002280808 A JP2002280808 A JP 2002280808A JP 2001078438 A JP2001078438 A JP 2001078438A JP 2001078438 A JP2001078438 A JP 2001078438A JP 2002280808 A JP2002280808 A JP 2002280808A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部品点数の削減、実装面積の削減、消費電力
の削減、組み立ての容易化及び最適な入力インピーダン
スの算出の容易化を図ることが可能な非可逆回路素子を
提供する。 【解決手段】 フェリ磁性体40、中心導体組立体48
と、入力用コンデンサC1、出力用コンデンサC2及び
ロード用コンデンサC3と、C3に並列接続される終端
抵抗R1と、直流磁界を印加する永久磁石54とからな
るアイソレータの入力側に出力検出用リアクタンス素子
88を接続した非可逆回路素子部材において、アイソレ
ータ部の入力インピーダンスZinが、所望の動作帯域
の中心周波数にて、出力端子に接続される外部回路系の
インピーダンスZo及び出力検出用リアクタンス素子8
8のインピーダンスZc(=jXc)に対して以下の式
で設定される。Zin=A・Zo−j・Zo /Xc
+j・B・ZoここでAは0.85〜1.15、Bは−
0.15〜0.15の範囲内である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話など少な
くとも1つのアンテナを送信系と受信系とで共用するよ
うにした送信受信装置及びこれに用いる非可逆回路素子
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯電話、自動車電話等に採用
される移動通信機器の送信受信装置は、1つのアンテナ
を送信系と受信系とで共用するように構成されている。
この送信受信装置の送信系では、アンプ(増幅器)の出
力電力を一定に保持する必要がある。また、アンテナ等
からの反射電力によりアンプが損傷したり、或いは隣接
チャンネルの信号がアンテナから進入してIM(相互変
調)が発生したりすることがないようにする必要があ
る。そのため、アンプからの出力電力を方向性結合器
(カプラ)で検出し、この検出信号をAPC回路へ入力
してこの動作でもって前記アンプの出力電力を制御する
ようにしている。また、上記方向性結合器の後段側にア
イソレータを設け、これによってアンテナからの反射電
力を吸収し、反射波によるアンプの損傷やIMの発生を
防止することが行われている。
【0003】上記したアイソレータは、一般的に非可逆
回路素子と称され、この構成は、例えばガーネット等の
磁性体を中心として3本の中心導体で折り込み、各中心
導体に整合用のコンデンサや抵抗等を接続し、上記ガー
ネットに磁界を付与する永久磁石を重ねて全体を金属製
ケースで覆うようになっている。このような非可逆回路
素子としては、例えば特開平10−200308号公報
に開示されているように、外部実装用端子基板に電力を
検出する結合電極を形成したもの、特開平10−200
310号公報に開示されているように、整合用容量が形
成された誘電体基板に電力を検出する結合電極を形成し
たもの、特開平10−327003号公報に開示される
ように、何れか1つのポートにインピーダンス変換回路
を付加して入力インピーダンスを2〜12.5Ωにした
もの、或いは特開平7−106809号公報に開示され
ているように、3本の中心導体の内で抵抗を接続した中
心導体の幅を、他の入力用及び出力用中心導体の幅とは
異なるようにしたもの等が知られている。
【0004】ところで、上記したような従来の非可逆回
路素子は、一般的に部品点数がかなり多いのみならず、
回路基板上での実装面積が増大し、携帯電話等で望まれ
ている小型化、低価格化の要請に応えられない。そこ
で、上記要請に応えるために特開平9−270608号
公報等に開示されているように、非可逆回路素子の入力
端子から分岐してコンデンサを接続し、このコンデンサ
をAPC回路の伝送ラインに直列接続することによって
出力検出用コンデンサとなし、この出力をアンプの制御
端子へフィードバックすることによってアンプの出力を
モニターすることが提案されている。また、ここでは、
更なる素子の小型化を目的として前記コンデンサを誘電
体等からなる薄板シート上に電極パターンとして印刷形
成し、これらを積層一体成形して構成すること等も行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の非可逆回路素子にあっては、各部品間の
設計パラメータを設定するためには、トライアンドエラ
ー方式で各部品のインピーダンスやリアクタンスを設計
するのが一般的であり、これらを最適化するのが非常に
困難であった。特に、上記設計パラメータが不十分な場
合には、例えば送信時の反射波電力もかなり多くなり、
消費電力も増大してしまう、といった問題があった。
【0006】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、部品点数の削減、実装面積の削減、消費電力
の削減、組み立ての容易化及び最適な入力インピーダン
スの算出の容易化を図ることが可能な非可逆回路素子及
びこれを用いた送信受信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的絶縁状態で
交差するようにして設けた中心導体組立体と、前記各中
心導体の端部に接続される入力用コンデンサ、出力用コ
ンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロード用コンデ
ンサに並列接続される終端抵抗と、前記中心導体組立体
に直流磁界を印加する永久磁石とからなるアイソレータ
を形成し、前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用
リアクタンス素子を接続することにより入力端子、出力
端子及び出力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子
部材において、上記アイソレータ部の入力インピーダン
スZinが、所望の動作帯域の中心周波数にて、前記出
力端子に接続される外部回路系のインピーダンスZo及
び前記出力検出用リアクタンス素子のインピーダンスZ
c(=jXc)に対して以下の式で設定される範囲内に
あることを特徴とする非可逆回路素子部材である。 Zin=A・Zo−j・Zo /Xc+j・B・Zo ここでAは0.85〜1.15、Bは−0.15〜0.
15の範囲内であり、jは虚数を示す記号である。これ
により、アイソレータ部の入力インピーダンスと出力検
出用リアクタンス素子のインピーダンスを容易に最適化
することが可能となる。
【0008】請求項2に規定する発明は、フェリ磁性体
に中心導体を互いに電気的絶縁状態で交差するようにし
て設けた中心導体組立体と、前記各中心導体の端部に接
続される入力用コンデンサ、出力用コンデンサ及びロー
ド用コンデンサと、該ロード用コンデンサに並列接続さ
れる終端抵抗と、前記中心導体組立体に直流磁界を印加
する永久磁石とからなるアイソレータを形成し、前記入
力用コンデンサの入力側に出力検出用リアクタンス素子
を接続することにより入力端子、出力端子及び出力検出
用端子を形成してなる非可逆回路素子部材において、上
記アイソレータ部の入力インピーダンスZinが、所望
の動作帯域の中心周波数にて、前記出力検出用リアクタ
ンス素子のインピーダンスZc(=jXc)に対して以
下の式で設定される範囲内にあることを特徴とする非可
逆回路素子部材である。 Zin=Za−j・2500/Xc+j・Zb ここでZaは42.5Ω〜57.5Ω、Zbは−7.5
Ω〜7.5Ωの範囲内であり、jは虚数を示す記号であ
る。
【0009】この場合、例えば請求項3に規定するよう
に、前記出力検出用リアクタンス素子が容量Cの出力検
出用コンデンサの時には、入力インピーダンスZinは
以下の式で設定されることを特徴とする請求項2記載の
非可逆回路素子部材である。 Zin=Za+j・5000・π・f・C+j・Zb ここでfは動作帯域の中心周波数である。
【0010】また、例えば請求項4に規定するように、
前記中心周波数fが略1.95GHzで、前記容量Cが
略0.3pFの時には、前記入力インピーダンスZin
は、スミスチャートにおいて抵抗成分が42.5Ωと5
7.5Ωのそれぞれの曲線と、リアクタンス成分が1.
7Ωと16.7Ωのそれぞれの曲線とにより囲まれた範
囲内に設定される。
【0011】また、請求項5に規定するように本発明
は、フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的絶縁状態で
交差するようにして設けた中心導体組立体と、前記各中
心導体の端部に接続される入力用コンデンサ、出力用コ
ンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロード用コンデ
ンサに並列接続される終端抵抗と、前記中心導体組立体
に直流磁界を印加する永久磁石とからなるアイソレータ
を形成し、前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用
リアクタンス素子を接続することにより入力端子、出力
端子及び出力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子
部材において、前記出力検出用リアクタンス素子がコン
デンサであり、アイソレータ部の入力インピーダンスを
外部回路系のインピーダンスに対し、スミスチャート上
で虚数成分が正の方向に位置するようにずらしたことを
特徴とする非可逆回路素子部材である。
【0012】この場合、請求項6に規定するように、前
記出力検出用リアクタンス素子がインダクタであり、ア
イソレータ部の入力インピーダンスを外部回路系のイン
ピーダンスに対し、スミスチャート上で虚数成分が負の
方向に位置するようにずらしたことを特徴とする非可逆
回路素子部材となる。
【0013】次に、請求項7に規定する発明は、高周波
信号を送信する送信系と、高周波信号を受信する受信系
とを有する送信受信装置において、前記送信系に、請求
項1乃至6のいずれかに規定する非可逆回路素子部材を
用いるようにしたことを特徴とする送信受信装置であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る非可逆回路
素子部材及びこれを用いた送信受信装置の一実施例を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の非可逆回路
素子部材を用いた送信受信装置を示すブロック構成図、
図2は本発明の非可逆回路素子部材を示す分解斜視図、
図3は本発明の非可逆回路素子部材の等価回路を示す
図、図4は図3中の積層素体の焼結前のグリーンシート
の各層を示す展開図、図5は本発明におけるインピーダ
ンス計算で用いた非可逆回路素子部材の等価回路を示す
図、図6は本発明における最適な入力インピーダンスの
範囲をスミスチャート上で示すグラフ、図7は本発明に
おける最適な入力インピーダンスの範囲を示すグラフで
ある。
【0015】まず、図1を参照して本発明の非可逆回路
素子部材を用いた送信受信装置について説明する。ここ
では送信受信装置として携帯電話を例にとって説明す
る。図1に示すように、この送信受信装置としての携帯
電話2は、外部からの高周波信号を受けると共に、送信
信号を放射するアンテナ4を有しており、このアンテナ
4は、デュプレクサ6を介して受信系8と送信系10と
に接続されている。このデュプレクサ6は、送信系10
からの信号を上記アンテナ2へ送り、このアンテナ2か
らの受信信号を受信系8へ送る。
【0016】上記受信系8は、信号増幅を行うローノイ
ズアンプ12、不要な周波数成分をカットするフィルタ
14、電圧制御発振器(VCO)22からのローカル周
波数の信号と受信された高周波信号とを混合して中間周
波数の信号を得る受信側ミキサ16、不要な周波数成分
を除去するフィルタ18及び受信信号を再生する受信回
路20を順次接続して構成されている。
【0017】一方、上記送信系10は、送信すべき信号
を発生する送信回路24、不要な周波数成分を除去する
フィルタ26、上記電圧制御発振器22からのローカル
周波数の信号と送信すべき信号とを混合して高周波信号
を得る送信側ミキサ28、上記高周波信号を増幅するパ
ワーアンプ30及び上記アンテナ4等の外乱によるイン
ピーダンス変動の影響を小さくして上記パワーアンプ3
0の動作を安定化させることにより不要な輻射や混変調
を防ぐための本発明の特徴とする非可逆回路素子部材3
2を順次接続して構成されており、この非可逆回路素子
部材32の出力の一部をAPC(Auto Power
Control)回路34を介して上記パワーアンプ
30へ戻すようになっている。また、電圧制御発振器2
2に接続されるスプリッタ23は、発振されたローカル
信号を2方向に分岐させて上記受信ミキサ16と送信ミ
キサ28とへ供給する。ここで、上記非可逆回路素子部
材32の各端子は、上記パワーアンプ30に接続される
端子を入力端子IN、上記デュプレクサ6に接続される
端子を出力端子OUT、上記APC回路34に接続され
る端子を出力検出用端子(Coupling)COUP
とする。
【0018】次に、図2を参照して上記非可逆回路素子
部材32の構成について説明する。図2に示すように、
この非可逆回路素子部材32は、ガーネット等の円板状
のフェリ磁性体(フェライト)40を中心として3本の
ストリップラインからなる中心導体42、44、46を
120度間隔で且つ絶縁体を介して折り込んでなる中心
導体組立体48と、この中心導体組立体48を中央の貫
通孔50に収容できるようにした積層素体52と、上記
中心導体組立体48に直流磁界を印加するフェライト磁
石などの永久磁石54と、磁性ヨークを兼ねる金属製の
ケースとなる上ケース56及び下ケース58と、上記積
層素体52と上記下ケース58との間に介在されて銅板
等の導電板60を樹脂枠62内に一体的に組み込むこと
により形成した樹脂ベース64とから主に構成されてい
る。上記樹脂ベース64の導電板60の上面には上記各
中心導体42、44、46の基端部側の一端が共通に半
田付けされ、この導電板60の下面は下ケース58の中
央部の金属部分に嵌まるようになっている。そして、上
記樹脂ベース64の左右端の樹脂枠62には、入力端子
INとなる外部電極66と、出力端子OUTとなる外部
端子68と、出力検出用端子COUPとなる外部電極7
0と、他のグランド電極GNDが面実装可能なように実
装基板面に面して形成されている。尚、導電板60全体
もグランドとなる。そして、これらの各部材が上下方向
に積層されて周囲が、上ケース56と下ケース58とで
パッケージされる。
【0019】次に、図3を参照して上記非可逆回路素子
部材32の等価回路について説明する。図3において、
端子P1、P2、P3とグランド(アース)間に接続さ
れたC1、C2、C3は整合容量であり、サーキュレー
タの動作周波数を決定し、これらに並列に中心導体組立
体48の中心導体42、44、46をそれぞれ接続して
インダクタンスL成分を付加している。ここでC1は入
力用コンデンサ、C2は出力用コンデンサ、C3はロー
ド用コンデンサとなる。また、アイソレータとするため
に上記ロード用コンデンサC3に終端抵抗R1を並列に
接続してグランドに落としているが、この終端抵抗R1
は図2に示す積層素体52の上面に印刷抵抗72を設け
ることによって構成している。尚、印刷抵抗に代えてチ
ップ抵抗等をここに設けてもよい。ここで上記入力端子
IN、出力端子OUT及び出力検出用端子COUPが樹
脂ベース64の外部電極66、68、70にそれぞれ相
当し、各コンデンサC1、C2、C3の各種電極が容量
素子基板である積層素体52にそれぞれ印刷形成されて
いる電極82、84、86に相当している。入力端子I
N側からは、出力検出用リアクタンス素子88を介して
出力検出用端子COUPが接続されており、通常これは
入力端子INからアイソレータ(非可逆回路素子部材)
に入ったアンプの出力信号の一部が出力検出用端子CO
UPより出力される量、すなわち、カップリング量が所
定の値になるように、後述するようにその容量が定めら
れている。この出力検出用リアクタンス素子88は例え
ばコンデンサよりなり、このコンデンサ88は、以下に
説明するように積層素体52内に電極パターンで形成さ
れる。
【0020】尚、中心導体組立体48は誘電体または磁
性体による積層体で構成したものを用いることができ、
これにより組立て工数を削減し、更にコスト低減をはか
ることもできる。また、中心導体組立体48の全体は磁
性体のグリーンシートを複数枚積層して形成することも
でき、これによれば更に中心導体組立体を薄くすること
ができる。
【0021】上記積層素体(容量素子基板)52は、9
00℃程度の低温焼成が可能なセラミック誘電体材料か
らなり、例えば比誘電率が約8で厚さ30〜100μm
程度のグリーンシートをドクターブレード法で作成し、
このグリーンシート上に銀を主体とする導電ペーストを
印刷することにより所望の電極パターンを形成してい
る。これらの誘電体グリーンシートを積層して熱圧着
し、中央部に貫通穴50(図2参照)を形成した後、こ
れを焼結することにより一体型の積層素体52を成形す
ることができる。この積層素体52と中心導体組立体4
8とはそれぞれ個別に製造し、中心導体組立体48を上
記積層素体52の貫通穴50に嵌合装着させた後、各中
心導体42、44、46の基端部である一端を導電板6
0に半田付けし、他端を積層素体52の上面の電極8
2、84、86にそれぞれ半田付けして電気的に接続す
る。次いで、永久磁石54を貼り付けた上ケース56と
樹脂ベース64を取り付けた下ケース58とを組み付け
て非可逆回路素子部材(アイソレータ)32を構成して
いる。
【0022】次に、図4を参照して上記積層素体(容量
素子基板)52の構造について説明する。ここで、積層
素体52は上から図4(A)〜図4(E)の順に積層さ
れ、図4(F)は図4(E)の裏面を示している。図4
(A)に示すグリーンシート層にはそれぞれ整合コンデ
ンサ用の電極がパターン印刷で形成されており、それぞ
れ入力用コンデンサの電極82、出力用コンデンサの電
極84及びロード用コンデンサの電極86(図2参照)
と終端抵抗R1の接続用のランドパターン90、92が
形成される。図4(B)に示すグリーンシート層にはグ
ランド電極94、96が形成される。図4(C)に示す
グリーンシート層には上記各コンデンサの他方の電極を
形成する入力用コンデンサの電極98、出力用コンデン
サの電極100、ロード用コンデンサの電極102が形
成され、更にこの面には出力検出用リアクタンス素子8
8である出力検出用のコンデンサC4を構成する電極1
04が同一水平面上の図示する位置に設けられている。
【0023】次に、図4(D)に示すグリーンシート層
にはグランド電極106、108と、上記コンデンサC
4の他方の電極110を形成している。ここで、出力検
出用コンデンサC4を構成する電極104、110の上
下の投影面上には他の電極を配置しないことにより出力
端子OUTからアイソレータに入った信号がカップリン
グ端子側に漏洩しないようになり方向性等の特性が向上
する。図4(E)に示すグリーンシート層には上層の入
出力電極や出力検出用コンデンサの電極及び各グランド
電極を裏面に形成した各電極に接続する複数のスルーホ
ール112が各々形成されており、図4(F)に示すこ
の裏面にはグランド(アース)電極114や入出力の外
部電極と接続することになる電極116、118及び出
力検出用端子COUPの電極120等が形成されてい
る。これらのグリーンシート層を順次下から積層し、熱
圧着した後に焼成して一体焼結体となした。
【0024】以上説明したように構成された非可逆回路
素子部材32において、本発明では、上記アイソレータ
部の入力インピーダンスZinが、所望の動作帯域の中
心周波数にて、前記出力端子OUTに接続される外部回
路系のインピーダンスZo及び前記出力検出用リアクタ
ンス素子88(C4)のインピーダンスZc(=jX
c)に対して以下の式1で設定される範囲内にあるよう
に設定することを特徴としている。 Zin=A・Zo−j・Zo /Xc+j・B・Zo … (1) ここでAは0.85〜1.15、Bは−0.15〜0.
15の範囲内であり、jは虚数を示す記号である。尚、
図3に上記アイソレータ部122が一点鎖線で囲まれて
おり、このアイソレータ部122には各コンデンサC1
〜C3、終端抵抗R1が含まれており、出力検出用リア
クタンス素子88(C4)は含まれていない。
【0025】ここで上記インピーダンス計算を行った時
の等価回路について説明する。図5はインピーダンス計
算で用いた非可逆回路素子部材の等価回路を示す図であ
る。この等価回路は基本的には図3に示す本発明の非可
逆回路素子部材の等価回路の出力端子OUT及び出力検
出用端子COUPにインピーダンスZoの外部回路系1
24を接続している。また、ここでは出力検出用リアク
タンス素子88(C4)のインピーダンスをZc(=j
Xc)としている。さて、従来の[アイソレータ]+
[カプラ]の回路構成では、ある特定の動作周波数で全
体の反射を”0”(インピーダンスマッチング)にする
ためには、一般に[アイソレータ]+[カプラ]の各々
を、外部回路系124のインピーダンスZoに整合する
ように設計していた。しかし、図5に示すようなカプラ
機能内蔵型のアイソレータでは、アイソレータ部122
をインピーダンスZoに整合させると、この非可逆回路
素子部材32の全体の入力インピーダンスはインピーダ
ンスZoに整合しないため、入力端子INで反射が生じ
て挿入損失が増加する。そこで本発明では、アイソレー
タ部122の入力インピーダンスを以下に説明する特定
範囲内に設定することによってこのような問題を解消し
たものである。
【0026】即ち、ここで、出力検出用リアクタンス素
子88(C4)のインピーダンスZc(=j・Xc)が
与えられたとき、カプラ機能内蔵アイソレータ(非可逆
回路素子部材32)の入力インピーダンスがインピーダ
ンスZoに整合するためのアイソレータ部122の入力
インピーダンスZinの満たすべき条件を、図5の等価
回路に基づいて求めると次の式2の結果を得た。 Zin=Zo−j・Zo /Xc … (2) 特に、出力検出用リアクタンス素子88(C4)がコン
デンサである場合は(容量結合型)、このコンデンサの
容量C、角周波数ωとして式3のようになる。 Zin=Zo+j・Zo ・ω・C … (3)
【0027】この条件式の導出過程を以下に述べる。 一般的なリアクタンス素子について条件式の導出に
ついて、まず、パラメータを以下の通りにおく。 Zin’:カプラ機能内蔵アイソレータ(非可逆回路素
子部材32)の入力インピーダンス Zin=Rin+j・Xin :アイソレータ部122
の入力インピーダンス Zo : 外部回路系124のインピーダンス Zc=j・Xc :出力検出用リアクタンス素子88
(C4)のインピーダンス
【0028】この等価回路により、下記の式4が求ま
る。 Zin’=1/{1/Zin+1/(Zc+Zo)} … (4) インピーダンスマッチング条件より、下記の式5が定ま
る。 Zin’=Zo … (5) 上記式4、5より次の式6が求まる。 Zo=1/{1/Zin+1/(Zc+Zo)} … (6) ここで、Zin=Rin+j・Xin及びZc=j・Z
cを代入して、式7を得る。 Zo=1/{1/(Rin+j・Xin)+1(Zo+j・Xc)}…(7) これを整理すると、式8を得る。 −Xin・Xc/Zo−Zo+j(Rin・Xc/Zo−Xc)=0…(8)
【0029】ここで、Zo、Rin、Xin、Xcは全
て実数であるため、下記の式9、10を得る。 −Xin・Xc/Zo−Zo=0 … (9) 且つ (Rin/Zo−1)・Xc=0 … (10) 上記式9よりXin=−Zo /Xcを得る。また、
上記式10よりRin=ZoまたはXc=0であるが、
Xc=0はこれを式9へ代入するとZo=0となるので
不適である。よって、アイソレータ部122の入力イン
ピーダンスZinの最適値は、Rin=Zo且つXin
=−Zo /Xcより、式11を得る。 Zin=Zo−j・Zo /Xc … (11)
【0030】 容量結合型の条件式の導出について。 図5において、出力検出用のリアクタンス素子88(C
4)が特にコンデンサである場合のインピーダンスの条
件を導く。このコンデンサの容量をCとし、角周波数を
ωとする。このコンデンサのインピーダンスは、式12
のようになる。 Zc=1/(j・ω・C)=−j/(ω・C) … (12) これより、Zc=j・Xcとおくとき、式12と比較し
て、下記の式13となる。 Xc=−1/(ω・C) … (13) この式13の関係を先の式11へ代入すると式14を得
る。 Zin=Zo+j・Zo ・ω・C … (14) ここで式11において実用上許容されるアイソレータの
特性ばらつきを考慮して、インピーダンスの範囲を規定
する。実用上許容されるインピーダンスの実数成分と虚
数成分の許容範囲はそれぞれZoの±15%であるの
で、以下の式15を得る。これにより、請求項1に記載
した範囲が定まる。 Zin=A・Zo−j・Zo /Xc+j・B・Zo … (15) ここで0.85≦A≦1.15、及び−0.15≦B≦
0.15である。
【0031】また、携帯電話などでは一般に外部回路系
124は50Ωであることが多いため、Zo=50を式
(15)へ代入し、A・Zo=Za、B・Zo=Zbと
改めて置くと、以下の式16を得る。これにより、請求
項2に記載した範囲が定まる。 Zin=Za−j・2500/Xc+j・Zb … (16) ここで、42.5≦Za≦57.5、及び−7.5≦Z
b≦7.5である。更に、ここで出力検出用リアクタン
ス素子88が、特にコンデンサである場合(容量結合
型)は、下記式17の関係となる。 Xc=−1/(ω・C)=−1/(2・π・f・C) … (17) この式17の関係を式16へ代入すると、式18を得
る。これにより請求項3に記載した範囲が定まる。 Zin=Za+j・5000・π・f・C+j・Zb 尚、42.5≦Za≦57.5、及び−7.5≦Zb≦
7.5である。また、上記fは動作帯域の中心周波数で
ある。
【0032】ここで、上記式18において、一般的な携
帯電話で多く使用される中心周波数fを1.95GH
z、出力検出用リアクタンス素子88の容量Cを0.3
pFとすると、この時の入力インピーダンスZinの範
囲は図6に示すスミスチャートの斜線部分の範囲、すな
わち抵抗成分(実数)が42.5Ωと57.5Ωのそれ
ぞれの曲線と、リアクタンス成分(虚数)が1.7Ωと
16.7Ωのそれぞれの曲線とにより囲まれた範囲内と
なる。
【0033】また、上記入力インピーダンスZinの範
囲を、通常の実数と虚数の座標で示すと図7に示す斜線
の範囲、すなわち実数は−42.5〜57.5の範囲内
で、且つ虚数は1.7〜16.7の範囲となる。以上説
明したように、入力インピーダンスZinを定めること
により、いわゆるカプラ機能内蔵型の非可逆回路素子部
材(アイソレータ)において入力インピーダンスと出力
検出用リアクタンス素子のインピーダンスとを容易に最
適化することができ、しかも動作時の反射波も略確実に
なくすことが可能となる。
【0034】このようにしてアイソレータ部の入力イン
ピーダンスと出力検出用リアクタンス素子のインピーダ
ンスとを最適化することにより、スミスチャート上に現
れるアイソレータ部の入力インピーダンスの位置は虚数
成分が正負(上下位置)のどちらかにずれて設定される
ことになる。これにより非可逆回路素子部材全体のイン
ピーダンスマッチングが達成される。尚、出力検出用リ
アクタンス素子がコンデンサの場合には、スミスチャー
ト上では虚数成分が正の方向(上側)にずれて現れ、他
方出力検出用リアクタンス素子がインダクタの場合に
は、スミスチャート上では虚数成分が負の方向(下側)
にずれて現れることになる。
【0035】次に、実際に入力インピーダンスZinが
図7中の点P1(51.3,9.1)に相当する本発明
の非可逆回路素子部材を製作し、この評価を行ったの
で、その評価結果を従来素子と比較して説明する。表1
にこの時の評価結果を示す。
【0036】
【表1】
【0037】この結果から明らかなように、挿入損失
(IN→OUT)は、0.7dB(デシベル)から0.
60dBへ、また、反射損失(IN)は、16.4dB
から18.3dBへ、共に大きく減少しており、大幅に
特性が向上していることが確認できた。
【0038】ここで、上記入力インピーダンスZinを
調整するには、図2における永久磁石54の磁束強度を
変えたり、或いは図2に示す中心導体組立体48の3本
の中心導体42、44、46の内の入力側の中心導体4
2を、図9に示すようにその中心部の溝130の幅Sを
変えたり、ラインの幅Wを変えたりすることにより調整
すればよい。本願の一例として、溝130の幅Sは0.
2〜0.4mm程度に、ラインの幅Wは0.15〜0.
3mm程度にそれぞれ設定される。尚、本実施例におい
ては、送信受信装置として携帯電話を例にとって説明し
たが、これに限定されないのは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非可逆回
路素子部材及びこれを用いた送信受信装置によれば、次
のように優れた作用効果を発揮することができる。アイ
ソレータ部の入力インピーダンスと出力検出用リアクタ
ンス素子のインピーダンスを容易に最適化することがで
きる。また、アイソレータ部の入力インピーダンスを、
出力検出用リアクタンス素子のインピーダンスに適合し
た範囲に限定することにより、入力側反射損失を減少さ
せて挿入損失を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非可逆回路素子部材を用いた送信受信
装置を示すブロック構成図である。
【図2】本発明の非可逆回路素子部材を示す分解斜視図
である。
【図3】本発明の非可逆回路素子部材の等価回路を示す
図である。
【図4】図3中の積層素体の焼結前のグリーンシートの
各層を示す展開図である。
【図5】本発明におけるインピーダンス計算で用いた非
可逆回路素子部材の等価回路を示す図である。
【図6】本発明における最適な入力インピーダンスの範
囲をスミスチャート上で示すグラフである。
【図7】本発明における最適な入力インピーダンスの範
囲を示すグラフである。
【図8】中心導体組立体の中心導体を寸法を示す部分図
である。
【符号の説明】
2 携帯電話(送信受信装置) 4 アンテナ 8 受信系 10 送信系 20 受信回路 23 スプリッタ 24 送信回路 32 非可逆回路素子部材 40 フェリ磁性体 42,44,46 中心導体 48 中心導体組立体 52 積層素体 54 永久磁石 88 出力検出用リアクタンス素子 122 アイソレータ部 124 外部端子 C1 入力用コンデンサ C2 出力用コンデンサ C3 ロード用コンデンサ R1 終端抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓬莱 忠昭 鳥取県鳥取市南栄町70番地2号 日立金属 株式会社鳥取工場内 Fターム(参考) 5J013 EA01 FA00 5K011 DA02 DA24 KA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的
    絶縁状態で交差するようにして設けた中心導体組立体
    と、前記各中心導体の端部に接続される入力用コンデン
    サ、出力用コンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロ
    ード用コンデンサに並列接続される終端抵抗と、前記中
    心導体組立体に直流磁界を印加する永久磁石とからなる
    アイソレータを形成し、 前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用リアクタン
    ス素子を接続することにより入力端子、出力端子及び出
    力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子部材におい
    て、 上記アイソレータ部の入力インピーダンスZinが、所
    望の動作帯域の中心周波数にて、前記出力端子に接続さ
    れる外部回路系のインピーダンスZo及び前記出力検出
    用リアクタンス素子のインピーダンスZc(=jXc)
    に対して以下の式で設定される範囲内にあることを特徴
    とする非可逆回路素子部材。 Zin=A・Zo−j・Zo /Xc+j・B・Zo ここでAは0.85〜1.15、Bは−0.15〜0.
    15の範囲内であり、jは虚数を示す記号である。
  2. 【請求項2】 フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的
    絶縁状態で交差するようにして設けた中心導体組立体
    と、前記各中心導体の端部に接続される入力用コンデン
    サ、出力用コンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロ
    ード用コンデンサに並列接続される終端抵抗と、前記中
    心導体組立体に直流磁界を印加する永久磁石とからなる
    アイソレータを形成し、 前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用リアクタン
    ス素子を接続することにより入力端子、出力端子及び出
    力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子部材におい
    て、 上記アイソレータ部の入力インピーダンスZinが、所
    望の動作帯域の中心周波数にて、前記出力検出用リアク
    タンス素子のインピーダンスZc(=jXc)に対して
    以下の式で設定される範囲内にあることを特徴とする非
    可逆回路素子部材。 Zin=Za−j・2500/Xc+j・Zb ここでZaは42.5Ω〜57.5Ω、Zbは−7.5
    Ω〜7.5Ωの範囲内であり、jは虚数を示す記号であ
    る。
  3. 【請求項3】 前記出力検出用リアクタンス素子が容量
    Cの出力検出用コンデンサの時には、入力インピーダン
    スZinは以下の式で設定されることを特徴とする請求
    項2記載の非可逆回路素子部材。 Zin=Za+j・5000・π・f・C+j・Zb ここでfは動作帯域の中心周波数である。
  4. 【請求項4】 前記中心周波数fが略1.95GHz
    で、前記容量Cが略0.3pFの時には、前記入力イン
    ピーダンスZinは、スミスチャートにおいて抵抗成分
    が42.5Ωと57.5Ωのそれぞれの曲線と、リアク
    タンス成分が1.7Ωと16.7Ωのそれぞれの曲線と
    により囲まれた範囲内に設定されることを特徴とする請
    求項3記載の非可逆回路素子部材。
  5. 【請求項5】 フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的
    絶縁状態で交差するようにして設けた中心導体組立体
    と、前記各中心導体の端部に接続される入力用コンデン
    サ、出力用コンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロ
    ード用コンデンサに並列接続される終端抵抗と、前記中
    心導体組立体に直流磁界を印加する永久磁石とからなる
    アイソレータを形成し、 前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用リアクタン
    ス素子を接続することにより入力端子、出力端子及び出
    力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子部材におい
    て、 前記出力検出用リアクタンス素子がコンデンサであり、
    アイソレータ部の入力インピーダンスを外部回路系のイ
    ンピーダンスに対し、スミスチャート上で虚数成分が正
    の方向に位置するようにずらしたことを特徴とする非可
    逆回路素子部材。
  6. 【請求項6】 フェリ磁性体に中心導体を互いに電気的
    絶縁状態で交差するように設けた中心導体組立体と、前
    記中心導体の端部に接続される入力用コンデンサ、出力
    用コンデンサ及びロード用コンデンサと、該ロード用コ
    ンデンサに並列接続される終端抵抗と、前記中心導体組
    立体に直流磁界を印可する永久磁石とからなるアイソレ
    ータを形成し、 前記入力用コンデンサの入力側に出力検出用リアクタン
    ス素子を接続することにより入力端子、出力端子及び出
    力検出用端子を形成してなる非可逆回路素子部材におい
    て、 前記出力検出用リアクタンス素子がインダクタであり、
    アイソレータ部の入力インピーダンスを外部回路系のイ
    ンピーダンスに対し、スミスチャート上で虚数成分が負
    の方向に位置するようにずらしたことを特徴とする非可
    逆回路素子部材。
  7. 【請求項7】 高周波信号を送信する送信系と、高周波
    信号を受信する受信系とを有する送信受信装置におい
    て、 前記送信系に、請求項1乃至6のいずれかに規定する非
    可逆回路素子部材を用いるようにしたことを特徴とする
    送信受信装置。
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