JP2002280791A - 電波暗室ならびに電波吸収体の落下防止装置および方法 - Google Patents

電波暗室ならびに電波吸収体の落下防止装置および方法

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JP2002280791A JP2001082963A JP2001082963A JP2002280791A JP 2002280791 A JP2002280791 A JP 2002280791A JP 2001082963 A JP2001082963 A JP 2001082963A JP 2001082963 A JP2001082963 A JP 2001082963A JP 2002280791 A JP2002280791 A JP 2002280791A
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紀久 長濱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に、電波暗室の天井部分に設けられた電
波吸収体の落下を防止できるようにする。 【解決手段】 電波暗室10は、室内全体を覆う電磁波
遮蔽材11と、壁部分において電磁波遮蔽材11の室内
側の面に取り付けられた壁部電波吸収体12と、天井部
分において電磁波遮蔽材11の室内側の面に取り付けら
れた天井部電波吸収体13とを備えている。天井部電波
吸収体13は、それぞれ天井部電波吸収体13の一部を
構成する複数のユニット型電波吸収体22を含んでい
る。天井部電波吸収体13は網30によって覆われてい
る。網30は、固定部材40によって、天井部電波吸収
体13における複数のユニット型電波吸収体22に固定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井部分に設けら
れた電波吸収体の落下を防止できるようにした電波暗
室、ならびに電波暗室の天井部分に設けられた電波吸収
体の落下を防止するための電波吸収体の落下防止装置お
よび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電波暗室は、他の機器に電磁波障害を与
える雑音を発生する機器の放射雑音強度を測定したり、
電子機器に強電磁界の電磁波を照射して誤動作を試験す
る場合等に用いられている。この電波暗室は、室内全体
を電磁波遮蔽材によって覆って、室内を電磁波に対して
遮蔽すると共に、少なくとも壁および天井部分において
電磁波遮蔽材の室内側の面に電波吸収体を設けて、壁面
や天井面による電波の反射を防止するようになってい
る。
【0003】電波暗室における電波吸収体としては、例
えば、誘電損失型電波吸収体や複合型電波吸収体が用い
られている。誘電損失型電波吸収体は、発泡ポリスチロ
ール等の誘電体の発泡体による基体に、カーボン、グラ
ファイト等の抵抗体を混合して構成されている。誘電損
失型電波吸収体の形状は、例えば、室内側ほど細くなる
楔状あるいは角錐状となっている。複合型電波吸収体
は、タイル状のフェライト電波吸収体と、このフェライ
ト電波吸収体の室内側の面に取り付けられた誘電損失型
電波吸収体とによって構成されている。
【0004】誘電損失型電波吸収体の取り付け方法とし
ては、例えば、所定の大きさの誘電損失型電波吸収体か
らなるユニット型電波吸収体を複数、製造しておき、電
磁波遮蔽材の室内側の面に複数のユニット型電波吸収体
を接着剤で貼り付ける方法が用いられていた。
【0005】また、複合型電波吸収体の取り付け方法と
しては、例えば、所定の大きさの複数のタイル状のフェ
ライト電波吸収体と、所定の大きさの誘電損失型電波吸
収体からなるユニット型電波吸収体とを、それぞれ複数
ずつ製造しておき、電磁波遮蔽材の室内側の面に複数の
フェライト電波吸収体を接着剤で貼り付け、これらのフ
ェライト電波吸収体の室内側の面に複数のユニット型電
波吸収体を接着剤で貼り付ける方法が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような方法によ
って電波吸収体が取り付けられた電波暗室では、接着剤
の経年変化等によって、天井部分に配置されたユニット
型電波吸収体が、電磁波遮蔽材またはフェライト電波吸
収体より剥離して落下するおそれがあった。
【0007】従来、電波吸収体の落下に対する対策とし
ては、例えば、天井部分に配置された電波吸収体の表面
を網で覆う方法があった。この方法において、網は天井
部分における電磁波遮蔽材に固定される。
【0008】また、特開平9−199885号公報に
は、電波吸収体の落下に対する対策として、天井部分に
配置される電波吸収体を綱を用いて電磁波遮蔽材に取り
付ける方法が開示されている。この方法において、綱は
金具を介して天井部分における電磁波遮蔽材に固定され
る。
【0009】上記の2つの方法は、いずれも、新たに電
波暗室を構築する際には、電波吸収体の落下を防止する
のに有効な方法である。しかしながら、上記の2つの方
法では、これらの方法を用いずに電波吸収体が取り付け
られた既設の電波暗室において新たにこれらの方法を採
用する場合には、天井部分における電波吸収体を付け替
える必要が生じ、長い工期と大きなコストが必要になる
という問題点がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単に、天井部分に設けられた電波
吸収体の落下を防止できるようにした電波暗室ならびに
電波吸収体の落下防止装置および方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電波暗室は、室
内全体を覆う電磁波遮蔽材と、壁部分において電磁波遮
蔽材の室内側の面に取り付けられた壁部電波吸収体と、
天井部分において電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付け
られた天井部電波吸収体とを備え、天井部電波吸収体は
それぞれ天井部電波吸収体の一部を構成する複数のユニ
ット型電波吸収体を含み、更に、天井部電波吸収体を覆
う網と、この網を複数のユニット型電波吸収体に固定す
る固定手段とを備えたものである。
【0012】本発明の電波暗室では、複数のユニット型
電波吸収体のうちの一部がその下地から剥離しても、剥
離したユニット型電波吸収体は、他のユニット型電波吸
収体に固定された網によって保持される。
【0013】本発明の電波暗室において、網は、ユニッ
ト型電波吸収体の一部を通すが全体は通さない大きさの
複数の目を有していてもよい。
【0014】また、本発明の電波暗室において、固定手
段は、ユニット型電波吸収体に埋め込まれる固定部材を
含んでいてもよい。
【0015】本発明の電波吸収体の落下防止装置は、室
内全体を覆う電磁波遮蔽材と、壁部分において電磁波遮
蔽材の室内側の面に取り付けられた壁部電波吸収体と、
天井部分において電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付け
られた天井部電波吸収体とを備え、天井部電波吸収体は
それぞれ天井部電波吸収体の一部を構成する複数のユニ
ット型電波吸収体を含む電波暗室におけるユニット型電
波吸収体の落下を防止するための装置であって、天井部
電波吸収体を覆う網と、網を複数のユニット型電波吸収
体に固定する固定手段とを備えたものである。
【0016】本発明の電波吸収体の落下防止装置では、
複数のユニット型電波吸収体のうちの一部がその下地か
ら剥離しても、剥離したユニット型電波吸収体は、他の
ユニット型電波吸収体に固定された網によって保持され
る。
【0017】本発明の電波吸収体の落下防止装置におい
て、網は、ユニット型電波吸収体の一部を通すが全体は
通さない大きさの複数の目を有していてもよい。
【0018】また、本発明の電波吸収体の落下防止装置
において、固定手段は、ユニット型電波吸収体に埋め込
まれる固定部材を含んでいてもよい。
【0019】本発明の電波吸収体の落下防止方法は、室
内全体を覆う電磁波遮蔽材と、壁部分において電磁波遮
蔽材の室内側の面に取り付けられた壁部電波吸収体と、
天井部分において電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付け
られた天井部電波吸収体とを備え、天井部電波吸収体は
それぞれ天井部電波吸収体の一部を構成する複数のユニ
ット型電波吸収体を含む電波暗室におけるユニット型電
波吸収体の落下を防止する方法であって、天井部電波吸
収体を覆うように網を配置する工程と、網を複数のユニ
ット型電波吸収体に固定する工程とを備えたものであ
る。
【0020】本発明の電波吸収体の落下防止方法では、
複数のユニット型電波吸収体のうちの一部がその下地か
ら剥離しても、剥離したユニット型電波吸収体は、他の
ユニット型電波吸収体に固定された網によって保持され
る。
【0021】本発明の電波吸収体の落下防止方法におい
て、網は、ユニット型電波吸収体の一部を通すが全体は
通さない大きさの複数の目を有していてもよい。
【0022】また、本発明の電波吸収体の落下防止方法
において、網をユニット型電波吸収体に固定する工程
は、ユニット型電波吸収体に埋め込まれる固定部材を用
いて網をユニット型電波吸収体に固定してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施の形態に係る電波暗室の構成を示す説明図である。
本実施の形態に係る電波暗室10は、床、四方の壁およ
び天井を有し、室内全体が電磁波遮蔽材11によって覆
われている。電磁波遮蔽材11は、所望の周波数帯域の
電磁波に関して、反射係数が大きく(1に近く)、透過
係数が小さい(0に近い)。電磁波遮蔽材11としては
鋼板が用いられることが多い。
【0024】壁部分における電磁波遮蔽材11の室内側
の面には壁部電波吸収体12が設けられ、天井部分にお
ける電磁波遮蔽材11の室内側の面には天井部電波吸収
体13が設けられている。電波吸収体12,13は、所
望の周波数帯域の電磁波に関して、反射係数と透過係数
が共に小さく(0に近く)、入射した電磁波エネルギを
吸収して熱エネルギに変換する。
【0025】壁部電波吸収体12および天井部電波吸収
体13としては、誘電損失型電波吸収体や複合型電波吸
収体が用いられる。誘電損失型電波吸収体は、発泡ポリ
スチロール等の誘電体の発泡体による基体に、カーボ
ン、グラファイト等の抵抗体を混合して構成される。誘
電損失型電波吸収体の形状は、例えば、室内側ほど細く
なる楔状あるいは角錐状の部分を多数配列した形状とな
っている。複合型電波吸収体は、タイル状のフェライト
電波吸収体と、このフェライト電波吸収体の室内側の面
に取り付けられた誘電損失型電波吸収体とによって構成
される。フェライト電波吸収体は、高周波におけるフェ
ライトの磁気共鳴損失を利用した電波吸収体である。以
下の説明では、壁部電波吸収体12および天井部電波吸
収体13として複合型電波吸収体を用いていることとす
る。
【0026】壁部電波吸収体12および天井部電波吸収
体13は、それぞれ、電磁波遮蔽材11の室内側の面に
接着剤によって貼り付けられた複数のタイル状のフェラ
イト電波吸収体21と、このフェライト電波吸収体21
の室内側の面に接着剤によって貼り付けられた複数のユ
ニット型電波吸収体22とを有している。ユニット型電
波吸収体22は、所定の大きさの誘電損失型電波吸収体
からなる。本実施の形態では、一例として、誘電損失型
電波吸収体は室内側ほど細くなる楔状の部分を含み、ユ
ニット型電波吸収体22は3個の楔状の部分を含むもの
とする。また、ユニット型電波吸収体22の底部の形状
は例えば正方形であるものとする。
【0027】次に、本実施の形態に係る電波吸収体の落
下防止装置について説明する。本実施の形態に係る電波
暗室10は、本実施の形態に係る電波吸収体の落下防止
装置を備えている。この落下防止装置は、天井部電波吸
収体13を覆う網30と、この網30を、天井部分にお
ける複数のユニット型電波吸収体22に固定する固定部
材40とを有している。
【0028】図2は、天井部電波吸収体13の配置領域
と網30の配置領域の一例を示している。図2におい
て、長さL、幅Wで表される矩形の領域は電波暗室
10の天井部分を示し、長さL、幅Wで表される矩
形の領域は天井部電波吸収体13の配置領域を示してい
る。本実施の形態では、図2において破線で示したよう
に、天井部電波吸収体13の配置領域を複数(図2の例
では5つ)の領域に分割し、分割後の各領域に対応した
大きさの複数(図2の例では5つ)の網30を用意して
いる。各網30は、それぞれ分割後の各領域内の全ての
ユニット型電波吸収体22を覆い、その領域内の複数の
ユニット型電波吸収体22に固定されている。なお、網
30は、対応する領域内の全てのユニット型電波吸収体
22に固定される必要はない。
【0029】図1に示したように、電波暗室10の天井
部分の端において、網30は、壁部電波吸収体12にお
ける最上部のユニット型電波吸収体22にも固定されて
いる。
【0030】図3は網30の全体形状を示す平面図、図
4は天井部電波吸収体13および網30の一部を示す平
面図、図5は天井部電波吸収体13および網30の一部
を示す側面図である。なお、図4には4個のユニット型
電波吸収体22を示し、図5には2個のユニット型電波
吸収体22を示している。また、図5では、固定部材4
0を破線で表している。
【0031】網30は、線材31を格子状に配置し、2
本の線材31同士が交差する部分において、その2本の
線材31を互いに接合して構成されている。網30は、
ユニット型電波吸収体22の一部を通すが全体は通さな
い大きさの複数の目32を有している。網30の外周部
分には1本の線材31が配置され、隣接する目32の間
には2本の線材31が配置されている。1つの目32の
形状は例えば正方形になっている。目32の一辺の長さ
をM、隣接する目32の間に配置された2本の線材3
1の間隔をMとしたとき、M+Mは、ユニット型
電波吸収体22の底部の一辺の長さと等しくなってい
る。従って、1つの目32は、ユニット型電波吸収体2
2の室内側の端部は通すが、ユニット型電波吸収体22
の底部は通さない。
【0032】線材31の材料としては、天井部電波吸収
体13の特性に大きな影響を与えないように誘電体材料
を用いるのが好ましい。線材31としては、例えば、ナ
イロン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維等の有機
繊維を用いることができる。線材31の直径は1〜3m
mが好ましい。
【0033】次に、図6を参照して、ユニット型電波吸
収体22に対する網30の固定方法について説明する。
図6は、ユニット型電波吸収体22に対する網30の固
定部分を示す断面図である。固定部材40は、ユニット
型電波吸収体22に埋め込まれる軸部41と、この軸部
41の一端部に連結された頭部42とを有している。軸
部41の外周部には、軸部41の抜け防止のために、鋸
歯状の凸部が形成されている。このような固定部材40
としては、例えば防音断熱材等の建築材の取り付け用の
アンカーを用いることができる。固定部材40の材料と
しては、天井部電波吸収体13の特性に大きな影響を与
えないように、樹脂等の誘電体材料を用いることが好ま
しい。
【0034】固定部材40を用いて網30をユニット型
電波吸収体22に固定するには、図5および図6に示し
たように、網30の線材31を固定部材40の軸部41
の周りに巻き付け、軸部41をユニット型電波吸収体2
2に埋め込めばよい。これにより、線材31はユニット
型電波吸収体22の表面と固定部材40の頭部42との
間に挟まれて、ユニット型電波吸収体22に対して固定
される。
【0035】本実施の形態に係る電波吸収体の落下防止
方法は、天井部電波吸収体13を覆うように網30を配
置する工程と、固定部材40を用いて、網30を天井部
電波吸収体13における複数のユニット型電波吸収体2
2に固定する工程とを含んでいる。
【0036】次に、本実施の形態に係る電波暗室ならび
に電波吸収体の落下防止装置および方法の作用および効
果について説明する、本実施の形態では、天井部電波吸
収体13は網30によって覆われ、網30は天井部電波
吸収体13における複数のユニット型電波吸収体22に
固定される。本実施の形態によれば、天井部電波吸収体
13における複数のユニット型電波吸収体22のうちの
一部が、その下地であるフェライト電波吸収体21から
剥離しても、剥離したユニット型電波吸収体22は、天
井部電波吸収体13における他のユニット型電波吸収体
22に固定された網30によって保持される。従って、
本実施の形態によれば、ユニット型電波吸収体22の落
下を防止することができる。
【0037】また、本実施の形態では、電波暗室10の
天井部分の端において、網30は、壁部電波吸収体12
における最上部のユニット型電波吸収体22にも固定さ
れている。従って、電波暗室10の天井部分の端に配置
されたユニット型電波吸収体22がフェライト電波吸収
体21から剥離しても、剥離したユニット型電波吸収体
22は、天井部電波吸収体13における他のユニット型
電波吸収体22と壁部電波吸収体12における最上部の
ユニット型電波吸収体22に固定された網30によって
保持され、落下が防される。
【0038】本実施の形態では、網30を天井部電波吸
収体13における複数のユニット型電波吸収体22に固
定している。従って、本実施の形態によれば、網30が
設けられていない既設の電波暗室に対して新たに網30
を取り付ける場合でも、天井部電波吸収体13を付け替
えることなく、容易に天井部電波吸収体13の落下防止
対策を施すことができる。また、この場合には、天井部
電波吸収体13を付け替えて天井部電波吸収体13の落
下防止対策を施す場合に比べて、工期を大幅に短縮する
ことができると共に、コストを大幅に縮小することがで
きる。
【0039】また、本実施の形態は、既設の電波暗室に
対して新たに網30を取り付ける場合に限らず、新たに
電波暗室を構築する場合にも適用することができる。
【0040】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、網30の目の大
きさは、天井部電波吸収体13における1つの楔状ある
いは角錐状の部分に対応した大きさとし、線材31は隣
り合う楔状あるいは角錐状の部分の間に配置されるよう
にしてもよい。
【0041】また、壁部電波吸収体12および天井部電
波吸収体13は、複合型電波吸収体に限らず、誘電損失
型電波吸収体等の他の種類の電波吸収体であってもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電波暗室、
もしくは電波吸収体の落下防止装置または方法によれ
ば、複数のユニット型電波吸収体のうちの一部がその下
地から剥離しても、剥離したユニット型電波吸収体は、
他のユニット型電波吸収体に固定された網によって保持
されるので、簡単に、天井部分に設けられた電波吸収体
の落下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電波暗室の構成を
示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態における天井部電波吸収
体の配置領域と網の配置領域の一例を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態における網の全体形状を
示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態における天井部電波吸収
体および網の一部を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態における天井部電波吸収
体および網の一部を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施の形態におけるユニット型電波
吸収体に対する網の固定部分を示す断面図である。
【符号の説明】
10…電波暗室、11…電磁波遮蔽材、12…壁部電波
吸収体、13…天井部電波吸収体、21…フェライト電
波吸収体、22…ユニット型電波吸収体、30…網、3
1…線材、32…目、40…固定部材、41…軸部、4
2…頭部。
フロントページの続き (72)発明者 奥田 二郎 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA42 BB02 BB25 BB32 GG11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内全体を覆う電磁波遮蔽材と、 壁部分において前記電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付
    けられた壁部電波吸収体と、 天井部分において前記電磁波遮蔽材の室内側の面に取り
    付けられた天井部電波吸収体とを備え、 前記天井部電波吸収体はそれぞれ天井部電波吸収体の一
    部を構成する複数のユニット型電波吸収体を含む電波暗
    室であって、 更に、前記天井部電波吸収体を覆う網と、前記網を複数
    の前記ユニット型電波吸収体に固定する固定手段とを備
    えたことを特徴とする電波暗室。
  2. 【請求項2】 前記網は、前記ユニット型電波吸収体の
    一部を通すが全体は通さない大きさの複数の目を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電波暗室。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、前記ユニット型電波吸
    収体に埋め込まれる固定部材を含むことを特徴とする請
    求項1または2記載の電波暗室。
  4. 【請求項4】 室内全体を覆う電磁波遮蔽材と、壁部分
    において前記電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付けられ
    た壁部電波吸収体と、天井部分において前記電磁波遮蔽
    材の室内側の面に取り付けられた天井部電波吸収体とを
    備え、前記天井部電波吸収体はそれぞれ天井部電波吸収
    体の一部を構成する複数のユニット型電波吸収体を含む
    電波暗室における前記ユニット型電波吸収体の落下を防
    止するための電波吸収体の落下防止装置であって、 前記天井部電波吸収体を覆う網と、 前記網を複数の前記ユニット型電波吸収体に固定する固
    定手段とを備えたことを特徴とする電波吸収体の落下防
    止装置。
  5. 【請求項5】 前記網は、前記ユニット型電波吸収体の
    一部を通すが全体は通さない大きさの複数の目を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の電波吸収体の落下防止
    装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、前記ユニット型電波吸
    収体に埋め込まれる固定部材を含むことを特徴とする請
    求項4または5記載の電波吸収体の落下防止装置。
  7. 【請求項7】 室内全体を覆う電磁波遮蔽材と、壁部分
    において前記電磁波遮蔽材の室内側の面に取り付けられ
    た壁部電波吸収体と、天井部分において前記電磁波遮蔽
    材の室内側の面に取り付けられた天井部電波吸収体とを
    備え、前記天井部電波吸収体はそれぞれ天井部電波吸収
    体の一部を構成する複数のユニット型電波吸収体を含む
    電波暗室における前記ユニット型電波吸収体の落下を防
    止する方法であって、 前記天井部電波吸収体を覆うように網を配置する工程
    と、 前記網を複数の前記ユニット型電波吸収体に固定する工
    程とを備えたことを特徴とする電波吸収体の落下防止方
    法。
  8. 【請求項8】 前記網は、前記ユニット型電波吸収体の
    一部を通すが全体は通さない大きさの複数の目を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の電波吸収体の落下防止
    方法。
  9. 【請求項9】 前記網をユニット型電波吸収体に固定す
    る工程は、前記ユニット型電波吸収体に埋め込まれる固
    定部材を用いて前記網をユニット型電波吸収体に固定す
    ることを特徴とする請求項7または8記載の電波吸収体
    の落下防止方法。
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