JP2001115587A - 電磁波対策パーティション - Google Patents
電磁波対策パーティションInfo
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- JP2001115587A JP2001115587A JP29833599A JP29833599A JP2001115587A JP 2001115587 A JP2001115587 A JP 2001115587A JP 29833599 A JP29833599 A JP 29833599A JP 29833599 A JP29833599 A JP 29833599A JP 2001115587 A JP2001115587 A JP 2001115587A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁波を吸収することができると共に、薄型
構造とすることができる電磁波対策パーティションを提
供すること。 【解決手段】 オフィスの内部を飛び交う電磁波Eが電
磁波対策パーティション1に入射すると、半導電性もし
くは導電性元素を含むセラミック繊維、具体的にはシリ
コン、炭素、酸素および金属を含むセラミック繊維によ
り構成される電磁波吸収体3によって吸収される。よっ
て、オフィス内で無線LANなどを使用した場合、電磁
波対策パーティション1から反射波(電磁ノイズ)が発
生しないので、通信品質の劣化を防止することができ
る。さらに、かかるセラミック繊維は、特定周波数の電
磁波Eを選択的に高吸収率で吸収することができ、セラ
ミック繊維自体の機械的強度も高いので、電磁波吸収体
3を薄くすることができる。つまり、電磁波対策パーテ
ィション1全体を薄型構造とすることができる。
構造とすることができる電磁波対策パーティションを提
供すること。 【解決手段】 オフィスの内部を飛び交う電磁波Eが電
磁波対策パーティション1に入射すると、半導電性もし
くは導電性元素を含むセラミック繊維、具体的にはシリ
コン、炭素、酸素および金属を含むセラミック繊維によ
り構成される電磁波吸収体3によって吸収される。よっ
て、オフィス内で無線LANなどを使用した場合、電磁
波対策パーティション1から反射波(電磁ノイズ)が発
生しないので、通信品質の劣化を防止することができ
る。さらに、かかるセラミック繊維は、特定周波数の電
磁波Eを選択的に高吸収率で吸収することができ、セラ
ミック繊維自体の機械的強度も高いので、電磁波吸収体
3を薄くすることができる。つまり、電磁波対策パーテ
ィション1全体を薄型構造とすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスなどの室
内空間を仕切る電磁波対策パーティションに関し、特
に、電磁波を吸収することができると共に、薄型構造と
することができる電磁波対策パーティションに関するも
のである。
内空間を仕切る電磁波対策パーティションに関し、特
に、電磁波を吸収することができると共に、薄型構造と
することができる電磁波対策パーティションに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】オフィスの内部を飛び交う電磁波から電
子機器を守ったり、無線LANなど電磁波無線通信装置
の混信を防止するために、電波遮蔽材をパネル状(パー
ティション)にして室内に配置することが提案されてい
る。従来の電磁波対策パーティションとしては、カーボ
ンやフェライトの粉末をゴム等に混合したものや、フェ
ライト繊維やフェライト粒体をプラスターボード等に混
ぜ込んだもの等がある。
子機器を守ったり、無線LANなど電磁波無線通信装置
の混信を防止するために、電波遮蔽材をパネル状(パー
ティション)にして室内に配置することが提案されてい
る。従来の電磁波対策パーティションとしては、カーボ
ンやフェライトの粉末をゴム等に混合したものや、フェ
ライト繊維やフェライト粒体をプラスターボード等に混
ぜ込んだもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成の電磁波対策パーティションによれば、電磁波吸収
率が小さいので、パネル全体の厚さを厚くしなければな
らないという問題点があった。
構成の電磁波対策パーティションによれば、電磁波吸収
率が小さいので、パネル全体の厚さを厚くしなければな
らないという問題点があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、電磁波を吸収することができる
と共に、薄型構造とすることができる電磁波対策パーテ
ィションを提供することを目的としている。
になされたものであり、電磁波を吸収することができる
と共に、薄型構造とすることができる電磁波対策パーテ
ィションを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の電磁波対策パーティションは、オフ
ィスなどの室内空間を仕切る電磁波対策パーティション
であって、半導電性もしくは導電性元素を含むセラミッ
ク繊維により構成される電磁波吸収体を備えている。
に、請求項1記載の電磁波対策パーティションは、オフ
ィスなどの室内空間を仕切る電磁波対策パーティション
であって、半導電性もしくは導電性元素を含むセラミッ
ク繊維により構成される電磁波吸収体を備えている。
【0006】この請求項1記載の電磁波対策パーティシ
ョンによれば、オフィス内を飛び交う電磁波が電磁波対
策パーティションに入射すると、半導電性もしくは導電
性元素を含むセラミック繊維により構成される電磁波吸
収体によって吸収される。
ョンによれば、オフィス内を飛び交う電磁波が電磁波対
策パーティションに入射すると、半導電性もしくは導電
性元素を含むセラミック繊維により構成される電磁波吸
収体によって吸収される。
【0007】請求項2記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、その表面が
凹凸のある布状に織られている。
は、請求項1記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、その表面が
凹凸のある布状に織られている。
【0008】請求項3記載の電磁波対策パーティション
は、請求項2記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、パイル編み
されている。
は、請求項2記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、パイル編み
されている。
【0009】請求項4記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1から3のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体は、布状の前記
セラミック繊維が多層に積層されており、その表面側の
セラミック繊維ほど編み込み密度が疎になるように形成
されている。
は、請求項1から3のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体は、布状の前記
セラミック繊維が多層に積層されており、その表面側の
セラミック繊維ほど編み込み密度が疎になるように形成
されている。
【0010】請求項5記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1から4のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体の表面は、低誘
電率のシートで覆われている。
は、請求項1から4のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体の表面は、低誘
電率のシートで覆われている。
【0011】請求項6記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1から5のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体の表面は、起伏
のある凹凸状に形成されている。
は、請求項1から5のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、前記電磁波吸収体の表面は、起伏
のある凹凸状に形成されている。
【0012】請求項7記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1から6のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、内部へ貫通する貫通孔と、その貫
通孔に配設されると共に、半導電性もしくは導電性元素
を含むセラミック繊維により構成された布状または繊維
状の開口部電磁波吸収体とを備えている。
は、請求項1から6のいずれかに記載の電磁波対策パー
ティションにおいて、内部へ貫通する貫通孔と、その貫
通孔に配設されると共に、半導電性もしくは導電性元素
を含むセラミック繊維により構成された布状または繊維
状の開口部電磁波吸収体とを備えている。
【0013】請求項8記載の電磁波対策パーティション
は、請求項1記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記セラミック繊維は、シリコン、炭素、酸素およ
び金属を含む。
は、請求項1記載の電磁波対策パーティションにおい
て、前記セラミック繊維は、シリコン、炭素、酸素およ
び金属を含む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。本実施例の電磁
波対策パーティション1は、オフィスなどの室内空間を
仕切るパーティションに電磁波対策を施したものであ
り、入射してきた電磁波Eを吸収する作用を持つ。
ついて、添付図面を参照して説明する。本実施例の電磁
波対策パーティション1は、オフィスなどの室内空間を
仕切るパーティションに電磁波対策を施したものであ
り、入射してきた電磁波Eを吸収する作用を持つ。
【0015】図1を参照して、本実施例の電磁波対策パ
ーティション1について説明する。図1は、本実施例の
電磁波対策パーティション1を概略的に示した断面斜視
図である。図1に示すように、電磁波対策パーティショ
ン1は略長方形の平板状に形成されており、その中心部
分には電磁波対策パーティション1の構造体であるパネ
ル基材2が配設されている。本実施例のパネル基材2
は、発泡樹脂により平板状に形成されているが、その材
質や構造は特に限定されない。例えば、材質としては木
材、軽金属、樹脂などであっても良く、構造としては金
属あるいは樹脂のハニカム構造などであっても良い。
ーティション1について説明する。図1は、本実施例の
電磁波対策パーティション1を概略的に示した断面斜視
図である。図1に示すように、電磁波対策パーティショ
ン1は略長方形の平板状に形成されており、その中心部
分には電磁波対策パーティション1の構造体であるパネ
ル基材2が配設されている。本実施例のパネル基材2
は、発泡樹脂により平板状に形成されているが、その材
質や構造は特に限定されない。例えば、材質としては木
材、軽金属、樹脂などであっても良く、構造としては金
属あるいは樹脂のハニカム構造などであっても良い。
【0016】パネル基材2の外周には、電磁波Eを吸収
する布状の電磁波吸収体3が2層覆設されている。この
ように、電磁波対策パーティション1は電磁波吸収体3
を備えているので、オフィスの内部を飛び交う電磁波E
が電磁波対策パーティション1に入射すると、電磁波吸
収体3によって吸収される。よって、オフィス内で無線
LANなどの電磁波無線通信装置(図示せず)を使用し
た場合においても、電磁波対策パーティション1から反
射波(電磁ノイズ)が発生しないので、受信エラーなど
によって通信品質が劣化するのを防止することができる
のである。
する布状の電磁波吸収体3が2層覆設されている。この
ように、電磁波対策パーティション1は電磁波吸収体3
を備えているので、オフィスの内部を飛び交う電磁波E
が電磁波対策パーティション1に入射すると、電磁波吸
収体3によって吸収される。よって、オフィス内で無線
LANなどの電磁波無線通信装置(図示せず)を使用し
た場合においても、電磁波対策パーティション1から反
射波(電磁ノイズ)が発生しないので、受信エラーなど
によって通信品質が劣化するのを防止することができる
のである。
【0017】本実施例の電磁波対策パーティション1に
用いられている2層の電磁波吸収体3は、半導電性もし
くは導電性元素を含むセラミック繊維Fによりそれぞれ
構成されている。具体的には、シリコン、炭素、酸素、
および、チタン、ジルコニウムまたはアルミニウムなど
の金属を含んだセラミック繊維Fを布状に織ることによ
り構成されている。かかる構成のセラミック繊維Fは、
10−2〜102Ω・cmの比抵抗を有し、特定周波数
(500MHz〜3000GHz)のマイクロ波(電磁
波E)を選択的に高吸収率で吸収することができ、さら
に、セラミック繊維F自体の機械的強度も高いので、布
状の電磁波吸収体3を薄くすることができる。つまり、
電磁波対策パーティション1全体を薄型構造とすること
ができるのである。また、セラミック繊維Fは耐火性が
高いので、火災時においては延焼を防止することができ
る。
用いられている2層の電磁波吸収体3は、半導電性もし
くは導電性元素を含むセラミック繊維Fによりそれぞれ
構成されている。具体的には、シリコン、炭素、酸素、
および、チタン、ジルコニウムまたはアルミニウムなど
の金属を含んだセラミック繊維Fを布状に織ることによ
り構成されている。かかる構成のセラミック繊維Fは、
10−2〜102Ω・cmの比抵抗を有し、特定周波数
(500MHz〜3000GHz)のマイクロ波(電磁
波E)を選択的に高吸収率で吸収することができ、さら
に、セラミック繊維F自体の機械的強度も高いので、布
状の電磁波吸収体3を薄くすることができる。つまり、
電磁波対策パーティション1全体を薄型構造とすること
ができるのである。また、セラミック繊維Fは耐火性が
高いので、火災時においては延焼を防止することができ
る。
【0018】図2を参照して、電磁波吸収体3の詳細に
ついて説明する。図2は、図1におけるA部の拡大図
(断面図)である。パネル基材2の外方に覆設される2
層の電磁波吸収体3は、それぞれセラミック繊維Fを
「パイル編み」して形成されている。「パイル編み」と
は、編地の面にリング状のわなを出した織り方であり、
セラミック繊維Fをこのような織り方で織ることによ
り、セラミック繊維Fの表面で電磁波Eを乱反射させる
ことができるので、電磁波吸収体3における電磁波Eの
吸収率を向上させることができるのである。なお、本実
施例では、セラミック繊維Fをパイル編みとしたが、織
り方は特に限定されるものではなく、セラミック繊維F
の表面が凹凸のある布状に織られていれば良い。
ついて説明する。図2は、図1におけるA部の拡大図
(断面図)である。パネル基材2の外方に覆設される2
層の電磁波吸収体3は、それぞれセラミック繊維Fを
「パイル編み」して形成されている。「パイル編み」と
は、編地の面にリング状のわなを出した織り方であり、
セラミック繊維Fをこのような織り方で織ることによ
り、セラミック繊維Fの表面で電磁波Eを乱反射させる
ことができるので、電磁波吸収体3における電磁波Eの
吸収率を向上させることができるのである。なお、本実
施例では、セラミック繊維Fをパイル編みとしたが、織
り方は特に限定されるものではなく、セラミック繊維F
の表面が凹凸のある布状に織られていれば良い。
【0019】図2に示すように、表面側(外方)の電磁
波吸収体3aは、セラミック繊維Fの編み込み密度が疎
になるように形成されており、中央側(内方)の電磁波
吸収体3bは、セラミック繊維Fの編み込み密度が表面
側の電磁波吸収体3aよりも密になるように形成されて
いる。
波吸収体3aは、セラミック繊維Fの編み込み密度が疎
になるように形成されており、中央側(内方)の電磁波
吸収体3bは、セラミック繊維Fの編み込み密度が表面
側の電磁波吸収体3aよりも密になるように形成されて
いる。
【0020】かかる構成の場合、電磁波対策パーティシ
ョン1に入射してきた電磁波Eは、まず、編み込み密度
が疎な電磁波吸収体3aでその一部が吸収され、残りは
透過する。そして、その透過した電磁波Eは、編み込み
密度が疎な電磁波吸収体3aの内方に覆設された編み込
み密度が密な電磁波吸収体3bによって吸収される。つ
まり、表面側の電磁波吸収体3aにおける電磁波Eの反
射を極力抑えつつ、表面側の電磁波吸収体3aを透過し
た電磁波Eを、中央側のより密に編み込まれた電磁波吸
収体3bで確実に吸収することができるのである。
ョン1に入射してきた電磁波Eは、まず、編み込み密度
が疎な電磁波吸収体3aでその一部が吸収され、残りは
透過する。そして、その透過した電磁波Eは、編み込み
密度が疎な電磁波吸収体3aの内方に覆設された編み込
み密度が密な電磁波吸収体3bによって吸収される。つ
まり、表面側の電磁波吸収体3aにおける電磁波Eの反
射を極力抑えつつ、表面側の電磁波吸収体3aを透過し
た電磁波Eを、中央側のより密に編み込まれた電磁波吸
収体3bで確実に吸収することができるのである。
【0021】なお、本実施例では、電磁波吸収体3を2
層としたが、電磁波吸収体3の層数は特に限定されるも
のではなく、2層以上であっても良い。かかる場合にお
いても、表面側(外方)の電磁波吸収体3ほどセラミッ
ク繊維Fの編み込み密度が疎になっていることが望まし
い。また、電磁波Eの吸収率が高い電磁波吸収体3を用
いた場合は、電磁波吸収体3の層数は1層であっても良
い。
層としたが、電磁波吸収体3の層数は特に限定されるも
のではなく、2層以上であっても良い。かかる場合にお
いても、表面側(外方)の電磁波吸収体3ほどセラミッ
ク繊維Fの編み込み密度が疎になっていることが望まし
い。また、電磁波Eの吸収率が高い電磁波吸収体3を用
いた場合は、電磁波吸収体3の層数は1層であっても良
い。
【0022】図1および図2に示すように、電磁波吸収
体3の外周には、低誘電率の物質で形成されたシート4
が覆設されている。このように、電磁波吸収体3の表面
はシート4で覆われているので、電磁波吸収体3を構成
するセラミック繊維Fが飛散するのを防止することがで
きるのである。ここで、低誘電率の物質で形成されたシ
ート4は電磁波Eを反射しにくいので、電磁波Eが電磁
波吸収体3に到達する前に、シート4の部分で反射され
るのを防止することができる。また、シート4の表面に
は、必要に応じてさまざまな装飾を施すことができるの
で、オフィス内の美観を向上させることができる。
体3の外周には、低誘電率の物質で形成されたシート4
が覆設されている。このように、電磁波吸収体3の表面
はシート4で覆われているので、電磁波吸収体3を構成
するセラミック繊維Fが飛散するのを防止することがで
きるのである。ここで、低誘電率の物質で形成されたシ
ート4は電磁波Eを反射しにくいので、電磁波Eが電磁
波吸収体3に到達する前に、シート4の部分で反射され
るのを防止することができる。また、シート4の表面に
は、必要に応じてさまざまな装飾を施すことができるの
で、オフィス内の美観を向上させることができる。
【0023】ここで、本実施例の電磁波対策パーティシ
ョン1は、その表面が略平坦に形成されているが、斜め
方向から入射してきた電磁波Eに対しての電磁波吸収率
を向上させるために、電磁波対策パーティション1にお
ける電磁波吸収体3の表面を起伏のある凹凸状に形成し
ても良い。
ョン1は、その表面が略平坦に形成されているが、斜め
方向から入射してきた電磁波Eに対しての電磁波吸収率
を向上させるために、電磁波対策パーティション1にお
ける電磁波吸収体3の表面を起伏のある凹凸状に形成し
ても良い。
【0024】図3を参照して、電磁波対策パーティショ
ン1における電磁波吸収体3の表面を起伏のある凹凸状
に形成した例について説明する。図3(a)は、断面視
矩形状のパネル基材2の外周に、電磁波吸収体3および
シート4を波状に弛ませて取着した場合の側断面図であ
り、図3(b)は、パネル基材2自体を波状(凹凸状)
に形成し、その表面に電磁波吸収体3およびシート4を
貼着した場合の側断面図であり、図3(c)は、断面視
矩形状のパネル基材2の外周に、短冊状に切断した電磁
波吸収体3およびシート4を取着し、その下端を外方に
突出させた場合の側断面図である。いずれの場合におい
ても、斜め方向から入射してきた電磁波Eに対しての電
磁波吸収率を向上させることができる。
ン1における電磁波吸収体3の表面を起伏のある凹凸状
に形成した例について説明する。図3(a)は、断面視
矩形状のパネル基材2の外周に、電磁波吸収体3および
シート4を波状に弛ませて取着した場合の側断面図であ
り、図3(b)は、パネル基材2自体を波状(凹凸状)
に形成し、その表面に電磁波吸収体3およびシート4を
貼着した場合の側断面図であり、図3(c)は、断面視
矩形状のパネル基材2の外周に、短冊状に切断した電磁
波吸収体3およびシート4を取着し、その下端を外方に
突出させた場合の側断面図である。いずれの場合におい
ても、斜め方向から入射してきた電磁波Eに対しての電
磁波吸収率を向上させることができる。
【0025】図1に示すように、電磁波対策パーティシ
ョン1の下部には、2つの脚5がそれぞれ配設されてい
る。この脚5は略逆T字形に形成されており、電磁波対
策パーティション1を自立させることができる。なお、
脚5は、低誘電率の誘電体であるシリコン樹脂にセラミ
ック繊維Fを混合して形成されている。かかる構成によ
れば、脚5も電磁波Eを反射させることなく吸収するこ
とができる。なお、脚5は、低誘電率の誘電体を母材と
して形成されていれば良く、特に母材の材質は限定され
ない。例えば、母材がセラミックにより構成されていて
も良い。かかる材質によれば、シリコン樹脂と同様に、
脚5の外形形状の加工が容易である。
ョン1の下部には、2つの脚5がそれぞれ配設されてい
る。この脚5は略逆T字形に形成されており、電磁波対
策パーティション1を自立させることができる。なお、
脚5は、低誘電率の誘電体であるシリコン樹脂にセラミ
ック繊維Fを混合して形成されている。かかる構成によ
れば、脚5も電磁波Eを反射させることなく吸収するこ
とができる。なお、脚5は、低誘電率の誘電体を母材と
して形成されていれば良く、特に母材の材質は限定され
ない。例えば、母材がセラミックにより構成されていて
も良い。かかる材質によれば、シリコン樹脂と同様に、
脚5の外形形状の加工が容易である。
【0026】図1における手前側の脚5の上方には、電
磁波対策パーティション1の表側と裏側とを貫通させる
貫通孔としての電源コード用貫通孔6が、パネル基材2
およびその表面部分と裏面部分とのシート4に矩形断面
状に穿設されている。また、電源コード用貫通孔6の上
方には、電磁波対策パーティション1の側面と上面とを
貫通させる貫通孔としてのケーブル用貫通孔7が、パネ
ル基材2およびその出入り口部分のシート4に矩形断面
状に穿設されている。
磁波対策パーティション1の表側と裏側とを貫通させる
貫通孔としての電源コード用貫通孔6が、パネル基材2
およびその表面部分と裏面部分とのシート4に矩形断面
状に穿設されている。また、電源コード用貫通孔6の上
方には、電磁波対策パーティション1の側面と上面とを
貫通させる貫通孔としてのケーブル用貫通孔7が、パネ
ル基材2およびその出入り口部分のシート4に矩形断面
状に穿設されている。
【0027】ここで、パネル基材2とシート4との間に
ある2層の電磁波吸収体3である布状のセラミック繊維
Fには、電源コード用貫通孔6およびケーブル用貫通孔
7としての孔が穿設されておらず、電源コードDやケー
ブルKなどを貫通させるためのスリットが複数形成され
ている。このように、電源コード用貫通孔6およびケー
ブル用貫通孔7の開口部で外部に露出した電磁波吸収体
3の部分が、開口部電磁波吸収体3cを構成している。
ある2層の電磁波吸収体3である布状のセラミック繊維
Fには、電源コード用貫通孔6およびケーブル用貫通孔
7としての孔が穿設されておらず、電源コードDやケー
ブルKなどを貫通させるためのスリットが複数形成され
ている。このように、電源コード用貫通孔6およびケー
ブル用貫通孔7の開口部で外部に露出した電磁波吸収体
3の部分が、開口部電磁波吸収体3cを構成している。
【0028】なお、本実施例では、開口部電磁波吸収体
3cが電磁波吸収体3の一部に形成されているが、全く
別体として構成されていても良い。かかる場合にも、開
口部電磁波吸収体3cは、半導電性もしくは導電性元素
を含むセラミック繊維Fで形成されていれば良い。但
し、本実施例のように、開口部電磁波吸収体3cを電磁
波吸収体3の一部に形成することにより、電磁波対策パ
ーティション1を構成する部品点数を減らすことができ
るので、製造コストを大幅に低減することができる。ま
た、開口部電磁波吸収体3cは、布状ではなく、全く織
られていない繊維状の状態であっても良い。
3cが電磁波吸収体3の一部に形成されているが、全く
別体として構成されていても良い。かかる場合にも、開
口部電磁波吸収体3cは、半導電性もしくは導電性元素
を含むセラミック繊維Fで形成されていれば良い。但
し、本実施例のように、開口部電磁波吸収体3cを電磁
波吸収体3の一部に形成することにより、電磁波対策パ
ーティション1を構成する部品点数を減らすことができ
るので、製造コストを大幅に低減することができる。ま
た、開口部電磁波吸収体3cは、布状ではなく、全く織
られていない繊維状の状態であっても良い。
【0029】図1に示すように、電源コードDは、表面
側の2層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入さ
れた後に、電源コード用貫通孔6を貫通し、裏面側の2
層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入されるこ
とにより、表側から裏側へ貫通させられる。また、電磁
波対策パーティション1の上面に設置されたアンテナR
のケーブルKも、電源コードDの場合と同様に、上面側
の2層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入され
た後に、鉤型に穿設されたケーブル用貫通孔7を貫通
し、側面側の2層の布状のセラミック繊維Fのスリット
に挿入されることにより、上面から側面へ貫通させられ
る。
側の2層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入さ
れた後に、電源コード用貫通孔6を貫通し、裏面側の2
層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入されるこ
とにより、表側から裏側へ貫通させられる。また、電磁
波対策パーティション1の上面に設置されたアンテナR
のケーブルKも、電源コードDの場合と同様に、上面側
の2層の布状のセラミック繊維Fのスリットに挿入され
た後に、鉤型に穿設されたケーブル用貫通孔7を貫通
し、側面側の2層の布状のセラミック繊維Fのスリット
に挿入されることにより、上面から側面へ貫通させられ
る。
【0030】よって、電磁波対策パーティション1の一
方から他方へ電源コードDやケーブルKなどの物体を貫
通させつつ、電源コード用貫通孔6やケーブル用貫通孔
7から漏れようとした電磁波Eを開口部電磁波吸収体3
cで吸収することができるのである。なお、本実施例で
は、電磁波対策パーティション1に電源コードDおよび
ケーブルKを貫通させているが、電源コードDやケーブ
ルK以外の物体が貫通させられても良く、電源コード用
貫通孔6およびケーブル用貫通孔7の断面形状もその貫
通物によって、自在に形成されて良い。
方から他方へ電源コードDやケーブルKなどの物体を貫
通させつつ、電源コード用貫通孔6やケーブル用貫通孔
7から漏れようとした電磁波Eを開口部電磁波吸収体3
cで吸収することができるのである。なお、本実施例で
は、電磁波対策パーティション1に電源コードDおよび
ケーブルKを貫通させているが、電源コードDやケーブ
ルK以外の物体が貫通させられても良く、電源コード用
貫通孔6およびケーブル用貫通孔7の断面形状もその貫
通物によって、自在に形成されて良い。
【0031】以上説明したように、本実施例の電磁波対
策パーティション1は、オフィスの内部を飛び交う電磁
波Eが電磁波対策パーティション1に入射すると、半導
電性もしくは導電性元素を含むセラミック繊維F、具体
的にはシリコン、炭素、酸素および金属を含むセラミッ
ク繊維Fにより構成される電磁波吸収体3によって吸収
される。よって、オフィス内で無線LANなどの電磁波
無線通信装置を使用した場合においても、電磁波対策パ
ーティション1から反射波(電磁ノイズ)が発生しない
ので、受信エラーなどによって通信品質が劣化するのを
防止することができる。さらに、半導電性もしくは導電
性元素(シリコン、炭素、酸素および金属)を含むセラ
ミック繊維Fは、特定周波数の電磁波Eを選択的に高吸
収率で吸収することができ、また、セラミック繊維F自
体の機械的強度も高いので、電磁波吸収体3を薄くする
ことができる。つまり、電磁波対策パーティション1全
体を薄型構造とすることができる。また、セラミック繊
維Fは耐火性が高いので、火災時においては延焼を防止
することができる。
策パーティション1は、オフィスの内部を飛び交う電磁
波Eが電磁波対策パーティション1に入射すると、半導
電性もしくは導電性元素を含むセラミック繊維F、具体
的にはシリコン、炭素、酸素および金属を含むセラミッ
ク繊維Fにより構成される電磁波吸収体3によって吸収
される。よって、オフィス内で無線LANなどの電磁波
無線通信装置を使用した場合においても、電磁波対策パ
ーティション1から反射波(電磁ノイズ)が発生しない
ので、受信エラーなどによって通信品質が劣化するのを
防止することができる。さらに、半導電性もしくは導電
性元素(シリコン、炭素、酸素および金属)を含むセラ
ミック繊維Fは、特定周波数の電磁波Eを選択的に高吸
収率で吸収することができ、また、セラミック繊維F自
体の機械的強度も高いので、電磁波吸収体3を薄くする
ことができる。つまり、電磁波対策パーティション1全
体を薄型構造とすることができる。また、セラミック繊
維Fは耐火性が高いので、火災時においては延焼を防止
することができる。
【0032】なお、低誘電率材料としては、テフロン、
ポリプロピレン、アクリル、ポリエチレン等の樹脂や、
発泡セラミック、ガラス、SiO2、BNやそれらの混
合物等を用いることができる。
ポリプロピレン、アクリル、ポリエチレン等の樹脂や、
発泡セラミック、ガラス、SiO2、BNやそれらの混
合物等を用いることができる。
【0033】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0034】例えば、本実施例では、電磁波対策パーテ
ィション1に、半導電性もしくは導電性元素を含むセラ
ミック繊維F、具体的にはシリコン、炭素、酸素および
金属を含むセラミック繊維Fを布状に形成して貼着した
が、かかる布状のセラミック繊維Fを直接室内の壁面W
に貼着しても良い。布状のセラミック繊維Fを直接壁面
Wに貼着した例を図4に示す。
ィション1に、半導電性もしくは導電性元素を含むセラ
ミック繊維F、具体的にはシリコン、炭素、酸素および
金属を含むセラミック繊維Fを布状に形成して貼着した
が、かかる布状のセラミック繊維Fを直接室内の壁面W
に貼着しても良い。布状のセラミック繊維Fを直接壁面
Wに貼着した例を図4に示す。
【0035】図4は、電磁波吸収壁紙10を壁面Wに貼
着した状態の側断面図である。図4に示すように、電磁
波吸収壁紙10は、布状のセラミック繊維Fにより形成
された電磁波吸収体11を備えている。電磁波吸収体1
1の表面は、電磁波Eの吸収効率を高めるために、凹凸
状に形成されていても良い。電磁波吸収体11の表面側
には、難燃性処理を施した塩化ビニル12が熱圧着され
ている。また、電磁波吸収体11の裏面(壁面W側)に
は、電磁波吸収壁紙10を壁面Wに貼着するための粘着
シート13が固着されている。
着した状態の側断面図である。図4に示すように、電磁
波吸収壁紙10は、布状のセラミック繊維Fにより形成
された電磁波吸収体11を備えている。電磁波吸収体1
1の表面は、電磁波Eの吸収効率を高めるために、凹凸
状に形成されていても良い。電磁波吸収体11の表面側
には、難燃性処理を施した塩化ビニル12が熱圧着され
ている。また、電磁波吸収体11の裏面(壁面W側)に
は、電磁波吸収壁紙10を壁面Wに貼着するための粘着
シート13が固着されている。
【0036】なお、電磁波吸収体11を構成するセラミ
ック繊維Fの形態としては、布状以外に、フェルト状あ
るいは平行繊維状であっても良い。フェルト状の場合、
電磁波吸収体11を薄くすることができ、平行繊維状の
場合、その繊維方向においては切断加工が容易になると
いう利点がある。いずれの場合においても、セラミック
繊維Fは耐火性が高いので、火災時においては延焼を防
止することができる。
ック繊維Fの形態としては、布状以外に、フェルト状あ
るいは平行繊維状であっても良い。フェルト状の場合、
電磁波吸収体11を薄くすることができ、平行繊維状の
場合、その繊維方向においては切断加工が容易になると
いう利点がある。いずれの場合においても、セラミック
繊維Fは耐火性が高いので、火災時においては延焼を防
止することができる。
【0037】ここで、契約上の理由などにより、壁面W
に電磁波吸収壁紙10を貼着できない場合、壁面Wとは
隔離されたシート状の電磁波吸収シート20を天井Tか
ら吊り下げる方法が考えられる。かかる電磁波吸収シー
ト20を室内に装着した例を図5に示す。
に電磁波吸収壁紙10を貼着できない場合、壁面Wとは
隔離されたシート状の電磁波吸収シート20を天井Tか
ら吊り下げる方法が考えられる。かかる電磁波吸収シー
ト20を室内に装着した例を図5に示す。
【0038】図5は、電磁波吸収シート20を室内に装
着した状態の側断面図である。図5の左下の円内は、図
5中のB部の拡大図(断面図)である。図5に示すよう
に、電磁波吸収シート20は、布状あるいはフェルト状
のセラミック繊維Fにより形成された電磁波吸収体21
を備えている。電磁波吸収体21の両面には、低誘電率
の表面シート22が固着されている。
着した状態の側断面図である。図5の左下の円内は、図
5中のB部の拡大図(断面図)である。図5に示すよう
に、電磁波吸収シート20は、布状あるいはフェルト状
のセラミック繊維Fにより形成された電磁波吸収体21
を備えている。電磁波吸収体21の両面には、低誘電率
の表面シート22が固着されている。
【0039】天井Tには、電磁波吸収シート20を吊す
ための略J字状のフックT1が固着されており、そのフ
ックT1には、電磁波吸収シート20の上端に取着され
ると共に、セラミック繊維Fにより環状に形成された引
っ掛け具23が掛けられている。また、電磁波吸収シー
ト20の下端部には、床面Yと接触する位置に、セラミ
ック繊維Fを混入したゴム24が配設されている。ゴム
24は、床面Yとの摩擦が大きくなるように構成されて
いるので、電磁波吸収シート20の下端部を所定の位置
に設置することができる。
ための略J字状のフックT1が固着されており、そのフ
ックT1には、電磁波吸収シート20の上端に取着され
ると共に、セラミック繊維Fにより環状に形成された引
っ掛け具23が掛けられている。また、電磁波吸収シー
ト20の下端部には、床面Yと接触する位置に、セラミ
ック繊維Fを混入したゴム24が配設されている。ゴム
24は、床面Yとの摩擦が大きくなるように構成されて
いるので、電磁波吸収シート20の下端部を所定の位置
に設置することができる。
【0040】図5に示すように、電磁波吸収シート20
を湾曲させることにより、電磁波吸収シート20の表面
でわずかに反射された電磁波Eを床面Yの方向や天井T
の方向へ屈曲させることができるので、オフィス内の無
線LANへの影響を最小限に抑えることができる。
を湾曲させることにより、電磁波吸収シート20の表面
でわずかに反射された電磁波Eを床面Yの方向や天井T
の方向へ屈曲させることができるので、オフィス内の無
線LANへの影響を最小限に抑えることができる。
【0041】図6に、セラミック繊維Fを網戸に用いた
場合の例を示す。図6は、セラミック繊維Fを用いた電
磁波吸収網戸30の斜視図である。図6の左上の円内
は、図6中のC部の拡大図である。図6に示すように、
電磁波吸収網戸30は、セラミック繊維Fを混合して樹
脂成形した外枠31の内側に、電磁波吸収網32が張設
されている。電磁波吸収網32は、セラミック繊維Fを
ワイヤ状に加工し、そのワイヤ状のセラミック繊維Fを
格子状に編んで形成されている。かかる電磁波吸収網戸
30によれば、建物の開口部から電磁波Eが漏れたり、
外部から電磁波Eが進入してくるのを防止することがで
きると共に、網戸面での電磁波Eの反射も抑えることが
できる。
場合の例を示す。図6は、セラミック繊維Fを用いた電
磁波吸収網戸30の斜視図である。図6の左上の円内
は、図6中のC部の拡大図である。図6に示すように、
電磁波吸収網戸30は、セラミック繊維Fを混合して樹
脂成形した外枠31の内側に、電磁波吸収網32が張設
されている。電磁波吸収網32は、セラミック繊維Fを
ワイヤ状に加工し、そのワイヤ状のセラミック繊維Fを
格子状に編んで形成されている。かかる電磁波吸収網戸
30によれば、建物の開口部から電磁波Eが漏れたり、
外部から電磁波Eが進入してくるのを防止することがで
きると共に、網戸面での電磁波Eの反射も抑えることが
できる。
【0042】図7に、セラミック繊維Fをガラス中に封
入した場合の例を示す。図7は、セラミック繊維Fを用
いた電磁波吸収窓ガラス40の斜視図である。図7にお
いては、理解を容易にするために、電磁波吸収窓ガラス
40の一部(図7における右上)を省略して示してい
る。図7に示すように、電磁波吸収窓ガラス40は、通
常のガラス体41の中に電磁波吸収網42が封入されて
いる。電磁波吸収網42は、前述の電磁波吸収網戸30
の場合と同様に、セラミック繊維Fをワイヤ状に加工
し、そのワイヤ状のセラミック繊維Fを格子状に編んで
形成されている。
入した場合の例を示す。図7は、セラミック繊維Fを用
いた電磁波吸収窓ガラス40の斜視図である。図7にお
いては、理解を容易にするために、電磁波吸収窓ガラス
40の一部(図7における右上)を省略して示してい
る。図7に示すように、電磁波吸収窓ガラス40は、通
常のガラス体41の中に電磁波吸収網42が封入されて
いる。電磁波吸収網42は、前述の電磁波吸収網戸30
の場合と同様に、セラミック繊維Fをワイヤ状に加工
し、そのワイヤ状のセラミック繊維Fを格子状に編んで
形成されている。
【0043】かかる電磁波吸収窓ガラス40によれば、
建物の開口部にはめられている窓ガラスから電磁波Eが
漏れたり、外部から電磁波Eが進入してくるのを防止す
ることができると共に、窓ガラス面での電磁波Eの反射
も抑えることができる。さらに、セラミック繊維Fは機
械的強度が高いので、窓ガラス自体の強度を大幅に向上
させることができる。
建物の開口部にはめられている窓ガラスから電磁波Eが
漏れたり、外部から電磁波Eが進入してくるのを防止す
ることができると共に、窓ガラス面での電磁波Eの反射
も抑えることができる。さらに、セラミック繊維Fは機
械的強度が高いので、窓ガラス自体の強度を大幅に向上
させることができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1または8に記載の電磁波対策パ
ーティションによれば、オフィスの内部を飛び交う電磁
波が電磁波対策パーティションに入射すると、半導電性
もしくは導電性元素を含むセラミック繊維、具体的には
シリコン、炭素、酸素および金属を含むセラミック繊維
により構成される電磁波吸収体によって吸収される。よ
って、オフィス内で無線LANなどの電磁波無線通信装
置を使用した場合においても、電磁波対策パーティショ
ンから反射波(電磁ノイズ)が発生しないので、受信エ
ラーなどによって通信品質が劣化するのを防止すること
ができるという効果がある。さらに、半導電性もしくは
導電性元素(シリコン、炭素、酸素および金属)を含む
セラミック繊維は、特定周波数の電磁波を選択的に高吸
収率で吸収することができ、また、セラミック繊維自体
の機械的強度も高いので、電磁波吸収体を薄くすること
ができる。つまり、電磁波対策パーティション全体を薄
型構造とすることができるという効果がある。また、セ
ラミック繊維は耐火性が高いので、火災時においては延
焼を防止することができる。
ーティションによれば、オフィスの内部を飛び交う電磁
波が電磁波対策パーティションに入射すると、半導電性
もしくは導電性元素を含むセラミック繊維、具体的には
シリコン、炭素、酸素および金属を含むセラミック繊維
により構成される電磁波吸収体によって吸収される。よ
って、オフィス内で無線LANなどの電磁波無線通信装
置を使用した場合においても、電磁波対策パーティショ
ンから反射波(電磁ノイズ)が発生しないので、受信エ
ラーなどによって通信品質が劣化するのを防止すること
ができるという効果がある。さらに、半導電性もしくは
導電性元素(シリコン、炭素、酸素および金属)を含む
セラミック繊維は、特定周波数の電磁波を選択的に高吸
収率で吸収することができ、また、セラミック繊維自体
の機械的強度も高いので、電磁波吸収体を薄くすること
ができる。つまり、電磁波対策パーティション全体を薄
型構造とすることができるという効果がある。また、セ
ラミック繊維は耐火性が高いので、火災時においては延
焼を防止することができる。
【0045】請求項2または3に記載の電磁波対策パー
ティションによれば、請求項1記載の電磁波対策パーテ
ィションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸収体のセ
ラミック繊維は、その表面が凹凸のある布状(例えば、
パイル編み)に織られている。よって、セラミック繊維
の表面で電磁波を乱反射させることができるので、電磁
波の吸収率を向上させることができるという効果があ
る。
ティションによれば、請求項1記載の電磁波対策パーテ
ィションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸収体のセ
ラミック繊維は、その表面が凹凸のある布状(例えば、
パイル編み)に織られている。よって、セラミック繊維
の表面で電磁波を乱反射させることができるので、電磁
波の吸収率を向上させることができるという効果があ
る。
【0046】請求項4記載の電磁波対策パーティション
によれば、請求項1から3のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体は、布状のセラミック繊維が多層に積層されてお
り、その表面側のセラミック繊維ほど編み込み密度が疎
になるように形成されている。よって、表面側のセラミ
ック繊維における電磁波の反射を極力抑えつつ、表面側
のセラミック繊維を透過した電磁波を、中心側のより密
に編み込まれたセラミック繊維で確実に吸収することが
できるという効果がある。
によれば、請求項1から3のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体は、布状のセラミック繊維が多層に積層されてお
り、その表面側のセラミック繊維ほど編み込み密度が疎
になるように形成されている。よって、表面側のセラミ
ック繊維における電磁波の反射を極力抑えつつ、表面側
のセラミック繊維を透過した電磁波を、中心側のより密
に編み込まれたセラミック繊維で確実に吸収することが
できるという効果がある。
【0047】請求項5記載の電磁波対策パーティション
によれば、請求項1から4のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体の表面は、低誘電率のシートで覆われている。よっ
て、電磁波吸収体を構成するセラミック繊維が飛散する
のを防止することができるという効果がある。ここで、
低誘電率のシートは電磁波を反射しにくいので、電磁波
が電磁波吸収体に到達する前に、シートの部分で反射さ
れるのを防止することができる。また、シートの表面に
は、さまざまな装飾を施すことができる。
によれば、請求項1から4のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体の表面は、低誘電率のシートで覆われている。よっ
て、電磁波吸収体を構成するセラミック繊維が飛散する
のを防止することができるという効果がある。ここで、
低誘電率のシートは電磁波を反射しにくいので、電磁波
が電磁波吸収体に到達する前に、シートの部分で反射さ
れるのを防止することができる。また、シートの表面に
は、さまざまな装飾を施すことができる。
【0048】請求項6記載の電磁波対策パーティション
によれば、請求項1から5のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体の表面は、起伏のある凹凸状に形成されている。よ
って、斜め方向から入射してきた電磁波に対しては、特
に電磁波吸収率を向上させることができるという効果が
ある。
によれば、請求項1から5のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波吸
収体の表面は、起伏のある凹凸状に形成されている。よ
って、斜め方向から入射してきた電磁波に対しては、特
に電磁波吸収率を向上させることができるという効果が
ある。
【0049】請求項7記載の電磁波対策パーティション
によれば、請求項1から6のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波対
策パーティションの内部へ貫通する貫通孔には、半導電
性もしくは導電性元素を含むセラミック繊維により構成
された布状または繊維状の開口部電磁波吸収体が備えら
れている。よって、電磁波対策パーティションの一方か
ら他方へケーブルなどの物体を貫通させることができる
と共に、貫通孔から漏れようとした電磁波を開口部電磁
波吸収体で吸収することができるという効果がある。
によれば、請求項1から6のいずれかに記載の電磁波対
策パーティションの奏する効果に加え、更に、電磁波対
策パーティションの内部へ貫通する貫通孔には、半導電
性もしくは導電性元素を含むセラミック繊維により構成
された布状または繊維状の開口部電磁波吸収体が備えら
れている。よって、電磁波対策パーティションの一方か
ら他方へケーブルなどの物体を貫通させることができる
と共に、貫通孔から漏れようとした電磁波を開口部電磁
波吸収体で吸収することができるという効果がある。
【図1】 本実施例の電磁波対策パーティションを概略
的に示した断面斜視図である。
的に示した断面斜視図である。
【図2】 図1におけるA部の拡大図(断面図)であ
る。
る。
【図3】 (a)は、断面視矩形状のパネル基材の外周
に、電磁波吸収体およびシートを波状に弛ませて取着し
た場合の側断面図であり、(b)は、パネル基材自体を
波状(凹凸状)に形成し、その表面に電磁波吸収体およ
びシートを貼着した場合の側断面図であり、(c)は、
断面視矩形状のパネル基材の外周に、短冊状に切断した
電磁波吸収体およびシートを取着し、その下端を外方に
突出させた場合の側断面図である。
に、電磁波吸収体およびシートを波状に弛ませて取着し
た場合の側断面図であり、(b)は、パネル基材自体を
波状(凹凸状)に形成し、その表面に電磁波吸収体およ
びシートを貼着した場合の側断面図であり、(c)は、
断面視矩形状のパネル基材の外周に、短冊状に切断した
電磁波吸収体およびシートを取着し、その下端を外方に
突出させた場合の側断面図である。
【図4】 電磁波吸収壁紙を壁面に貼着した状態の側断
面図である。
面図である。
【図5】 電磁波吸収シートを室内に装着した状態の側
断面図である。
断面図である。
【図6】 セラミック繊維を用いた電磁波吸収網戸の斜
視図である。
視図である。
【図7】 セラミック繊維を用いた電磁波吸収窓ガラス
の斜視図である。
の斜視図である。
1 電磁波対策パーティション 3 電磁波吸収体 3c 開口部電磁波吸収体(電磁波吸収
体) 4 シート 6 電源コード用貫通孔(貫通孔) 7 ケーブル用貫通孔(貫通孔) E 電磁波 F セラミック繊維
体) 4 シート 6 電源コード用貫通孔(貫通孔) 7 ケーブル用貫通孔(貫通孔) E 電磁波 F セラミック繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DE01 DH01 FA07 FA32 GA24 GA26 GA32 GA87 HA11 HA34 HB01 HC01 HD11 JB03 5E321 AA44 BB01 BB21 BB41 BB51 CC16 GG05 GG11 GH10
Claims (8)
- 【請求項1】 オフィスなどの室内空間を仕切る電磁波
対策パーティションであって、半導電性もしくは導電性
元素を含むセラミック繊維により構成される電磁波吸収
体を備えていることを特徴とする電磁波対策パーティシ
ョン。 - 【請求項2】 前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、
その表面が凹凸のある布状に織られていることを特徴と
する請求項1記載の電磁波対策パーティション。 - 【請求項3】 前記電磁波吸収体のセラミック繊維は、
パイル編みされていることを特徴とする請求項2記載の
電磁波対策パーティション。 - 【請求項4】 前記電磁波吸収体は、布状の前記セラミ
ック繊維が多層に積層されており、その表面側のセラミ
ック繊維ほど編み込み密度が疎になるように形成されて
いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
の電磁波対策パーティション。 - 【請求項5】 前記電磁波吸収体の表面は、低誘電率の
シートで覆われていることを特徴とする請求項1から4
のいずれかに記載の電磁波対策パーティション。 - 【請求項6】 前記電磁波吸収体の表面は、起伏のある
凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1から
5のいずれかに記載の電磁波対策パーティション。 - 【請求項7】 内部へ貫通する貫通孔と、その貫通孔に
配設されると共に、半導電性もしくは導電性元素を含む
セラミック繊維により構成された布状または繊維状の開
口部電磁波吸収体とを備えていることを特徴とする請求
項1から6のいずれかに記載の電磁波対策パーティショ
ン。 - 【請求項8】 前記セラミック繊維は、シリコン、炭
素、酸素および金属を含むことを特徴とする請求項1記
載の電磁波対策パーティション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29833599A JP2001115587A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 電磁波対策パーティション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29833599A JP2001115587A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 電磁波対策パーティション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001115587A true JP2001115587A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17858344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29833599A Pending JP2001115587A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 電磁波対策パーティション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001115587A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011216560A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電磁波シールド構造体 |
CN113404158A (zh) * | 2021-06-24 | 2021-09-17 | 北京拓尔隔音技术有限公司 | 一种拼装式屏蔽室 |
KR102323124B1 (ko) * | 2021-04-29 | 2021-11-12 | 최규섭 | 옥내 통신케이블 커넥팅 전용 통신함의 연결커넥터 |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP29833599A patent/JP2001115587A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011216560A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電磁波シールド構造体 |
KR102323124B1 (ko) * | 2021-04-29 | 2021-11-12 | 최규섭 | 옥내 통신케이블 커넥팅 전용 통신함의 연결커넥터 |
CN113404158A (zh) * | 2021-06-24 | 2021-09-17 | 北京拓尔隔音技术有限公司 | 一种拼装式屏蔽室 |
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