JP2002279968A - 電池のリード線用フィルム及びそれを用いた電池用包装材料及びその製造方法 - Google Patents

電池のリード線用フィルム及びそれを用いた電池用包装材料及びその製造方法

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JP2002279968A JP2001078034A JP2001078034A JP2002279968A JP 2002279968 A JP2002279968 A JP 2002279968A JP 2001078034 A JP2001078034 A JP 2001078034A JP 2001078034 A JP2001078034 A JP 2001078034A JP 2002279968 A JP2002279968 A JP 2002279968A
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力也 山下
Masataka Okushita
正隆 奥下
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一樹 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池包装において、ポリプロピレン系樹脂をヒ
ートシール層とする外装体に電池本体を挿入してその周
縁をヒートシールして密封する際に、ヒートシールの熱
と圧力によって外装体のバリア層とリード線とがショー
トすることなく安定して密封可能な電池のリード線用フ
ィルム及びそれを用いた電池用包装材料を提供する。 【解決手段】請求項1に記載した発明は、内面にヒート
シール性を有する積層体からなる外装体の周縁シール部
に、細長の板または棒状の金属からなるリード線を挟持
して、前記外装体の周縁部を密封シールする際に、前記
積層体とリード線との間に介在させるフィルムが、少な
くとも、ゲル分率が5%〜80%に架橋したポリエチレ
ン系樹脂層の片面にポリプロピレン層、他の面に酸変性
ポリプロピレン層が形成されている多層フィルムである
ことを特徴とする電池のリード線用フィルムからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の電池のリード線用フ
ィルム及びそれを用いた電池用包装材は、防湿性、耐内
容物性を有する、液体または固体有機電解質(高分子ポ
リマー電解質)を持つ電池、または燃料電池、コンデン
サ、キャパシタ等に用いる包装材料であって電池本体を
包装する外装体と前記電池のリード線部と外装体との間
に介在させるリード線用フィルム及びそれを用いたリー
ド線、電池用包装材、該包装材を外装体とする電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明における電池とは、化学的エネル
ギーを電気的エネルギーに変換する素子を含む物、例え
ば、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、燃料
電池等や、または、液体、固体セラミック、有機物等の
誘電体を含む液体コンデンサ、固体コンデンサ、二重層
コンデンサ等の電解型コンデンサを示す。電池の用途と
しては、パソコン、携帯端末装置(携帯電話、PDA
等)、ビデオカメラ、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄
電池、ロボット、衛星等に用いられる。前記電池の外装
体としては、金属をプレス加工して円筒状または直方体
状に容器化した金属製缶、あるいは、プラスチックフィ
ルム、金属箔等のラミネートにより得られる複合フィル
ムからなる積層体を袋状にしたもの(以下、外装体)が
用いられていた。電池の外装体として、次のような問題
があった。金属製缶においては、容器外壁がリジッドで
あるため、電池自体の形状が決められてしまう。そのた
め、ハード側を電池にあわせる設計をするため、該電池
を用いるハードの寸法が電池により決定されてしまい形
状の自由度が少なくなる。そのため、前記袋状の外装体
を用いる傾向にある。前記外装体の材質構成は、電池と
しての必要な物性、加工性、経済性等から、少なくとも
基材層、バリア層、ヒートシール層と前記各層を接着す
る接着層からなり、必要に応じて中間層を設けることが
ある。電池の前記構成の積層体からパウチを形成し、ま
たは、少なくとも片面をプレス成形して電池の収納部を
形成して電池本体を収納し、パウチタイプまたは、エン
ボスタイプ(蓋体を被覆して)において、それぞれの周
縁の必要部分をヒートシールにより密封することによっ
て電池とする。前記ヒートシール層としては、ヒートシ
ール層同士のヒートシール性とともにリード線(金属)
に対してもヒートシール性を有することが求められ、金
属接着性を有する酸変性ポリオレフィン樹脂をヒートシ
ール層とすることでリード線部との密着性は確保され
る。
【0003】しかし、酸変性ポリオレフィン樹脂を外装
体のヒートシール層として積層すると、一般的なポリオ
レフィン樹脂と比較してその加工性が劣ること、また、
コストが高いこと等のために、外装体のヒートシール層
として一般的なポリオレフィン樹脂層とし、リード線部
にヒートシール層とリード線との両方に熱接着可能なリ
ード線用フィルムを介在させる方法が採用されていた。
具体的には、図9(a)に示すように、リード線4と積
層体10’のヒートシール層14’との間に、金属と外
装材のヒートシール層との双方に対してヒートシール性
を有するリード線用フィルム6’を介在させることによ
り、リード線部での密封性を確保していた。前記リード
線用フィルムとしては、前記不飽和カルボングラフトポ
リオレフィン、金属架橋ポリエチレン、エチレンまたは
プロピレンとアクリル酸、またはメタクリル酸との共重
合物からなるフィルムを用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電池の外装体
を構成する積層体のヒートシール層がポリプロピレン系
樹脂からなる場合、電池本体を外装体に収納し、その周
縁をシールして密封するが、例えば、酸変性ポリプロピ
レン単層からなるリード線用フィルム6’を用いる場
合、リード線が存在する部分において、図9(b)に示
すように、ヒートシールのための熱と圧力によって前記
外装体のヒートシール層14’とリード線用フィルム層
6’とがともに溶融し、また、加圧によって加圧部の領
域の外に押出されることがある。その結果、外装体1
0’のバリア層12’であるアルミニウム箔と金属から
なるリード線4’とが接触(S)しショートすることが
あった。本発明の目的は、電池包装において、ポリプロ
ピレン系樹脂をヒートシール層とする外装体に電池本体
を挿入してその周縁をヒートシールして密封する際に、
ヒートシールの熱と圧力によって外装体のバリア層とリ
ード線とがショートすることなく安定して密封可能な電
池のリード線用フィルム及びそれを用いた電池用包装材
料を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。請求項1に記載した
発明は、内面にヒートシール性を有する積層体からなる
外装体の周縁シール部に、細長の板または棒状の金属か
らなるリード線を挟持して、前記外装体の周縁部を密封
シールする際に、前記積層体とリード線との間に介在さ
せるフィルムが、少なくとも、ゲル分率が5%〜80%
に架橋したポリエチレン系樹脂層の片面にポリプロピレ
ン層、他の面に酸変性ポリプロピレン層が形成されてい
る多層フィルムであることを特徴とする電池のリード線
用フィルムからなる。請求項2に記載の発明は、請求項
1記載したポリエチレン系樹脂層が、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン。線状低
密度ポリエチレン、エチレンとアクリル酸またはメタク
リル酸エステル共重合体、アイオノマー、エチレンとブ
テンとの共重合体、エチレンとヘキセンとの共重合体の
いずれかから選択された樹脂からなることを特徴とする
ものである。請求項3に記載した発明は、前記リード線
本体に、前記リード線用フィルムが部分的に装着された
ことを特徴とするリード線からなる。請求項4に記載し
た発明は、ゲル分率が5%〜80%に架橋したポリエチ
レンフィルムの片面にポリプロピレン樹脂を押出ラミネ
ートし、他の面に酸変性ポリプロピレンを押出ラミネー
トすることを特徴とするリード線用フィルムの製造方法
からなる。請求項5に記載した発明は、ポリプロピレン
樹脂、ポリエチレン系樹脂、酸変性ポリプロピレン樹脂
を3層に共押出し製膜した後、ゲル分率5%〜80%の
範囲に電子線架橋することを特徴とするリード線用フィ
ルムの製造方法からなる。請求項6に記載した発明は、
少なくとも基材層、接着層、アルミニウム、化成処理
層、ポリオレフィン系樹脂のヒートシール層から構成さ
れる外装体を形成し、電池本体を挿入し、周縁をヒート
シールする際に、前記外装体とリード線との間に前記リ
ード線用フィルムを介在させることを特徴とする電池用
包装材料からなる。請求項7に記載した発明は、少なく
ともリード線を有する電池本体が、前記包装材料からな
る外装体に封入され、密封されていることを特徴とする
電池からなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、防湿性、耐内容物性、
及び、生産性が良く、ポリオレフィン系樹脂のヒートシ
ール層からなる電池用包装材料を用いて外装体を形成
し、電池本体を包装する際に、リード線部での密封性を
確保し、特にリード線部における外装体のバリア層との
ショートを起こさないリード線用フィルムに関し、ゲル
分率が5%〜80%に架橋したポリエチレン系樹脂層の
片面にポリプロピレン層、他の面に酸変性ポリプロピレ
ン層が形成されている多層フィルムであることを特徴と
するものである。あるいは、ポリエチレン系樹脂層の片
面にポリプロピレン層、他の面に酸変性ポリプロピレン
層を共押出し製膜後ゲル分率が5%〜80%に架橋した
多層フィルムである。
【0007】図1は、本発明のリード線用フィルムを説
明する図で、(a)リード線用フィルムの層構成を示す
断面図、(b)電池リード線、外装体、リード線用フィ
ルムの材質及び位置関係(片側)を説明する図、(c)
リード線部での、ヒートシール前のリード線とリード線
用フィルムと外装体とが接した状態を説明する断面図、
(d)および(e)はヒートシール後のリード線部の模
式断面図である。図2は、電池用包装材料とリード線と
の接着におけるリード線用フィルムの装着方法を説明す
る斜視図である。図3は、本発明におけるリード線用フ
ィルムのリード線と外装体との間への介在方法を説明す
る図である。図4は、電池のパウチタイプの外装体を説
明する斜視図である。図5は、電池のエンボスタイプの
外装体を説明する斜視図である。図6は、エンボスタイ
プにおける成形を説明する、(a)斜視図、(b)エン
ボス成形された外装体本体、(c)X2−X2部断面図、
(d)Y1部拡大図である。図7は、電池の外装体を形
成する積層体の層構成例を示す断面図である。 図8
は、電池の外装体を形成する他の積層体の層構成例を示
す断面図である。
【0008】電池のリード線としては、細長の板状また
は棒状の金属からなり、いた状のリード線用としては、
厚さが50〜2000μm、 巾 が2.5〜20mm程
度であって、その材質としては、 AL、Cu(Niメ
ッキを含む)、Ni、等である。また、電池の外装体の
ヒートシール層は該ヒートシール層同士がヒートシール
可能な樹脂により形成される。リード線に直接ヒートシ
ール可能な樹脂をヒートシール層とすることか望ましい
が、前述したように、一般的なポリオレフィン例えばポ
リエチレンやポリプロピレンの単体、またはブレンド物
の単層あるいは多層構成からなる樹脂物をヒートシール
層とし、リード線と該ヒートシール層とは、リード線用
フィルムにより相互にヒートシールして密封する方法が
とられている。
【0009】電池の外装体は、電池本体の性能を長期に
わたって維持する性能を有することが求められ、基材
層、バリア層、ヒートシール層等を各種のラミネート法
によって積層している。特に、電池の外装体(以下、外
装体)を構成する積層体のヒートシール層がポリオレフ
ィン系樹脂等からなる場合、電池本体を外装体に収納
し、その周縁をシールして密封する際、リード線が存在
する部分において、例えば、リード線用フィルムとして
酸変性ポリオレフィンを用いる場合、図9(a)及び図
9(b)に示すようにヒートシールのための熱と圧力に
よって前記外装体のヒートシール層とリード線用フィル
ム層とがともに溶融し、また、加圧によって、絶縁層と
なっていた外装体のバリア層12’より内側の層、及
び、リード線用フィルム層6’が、ともに加圧部の領域
の外に押出されることがある。その結果、外装体のバリ
ア層12’であるアルミニウム箔と金属からなるリード
線本体4’とが接触しショートSすることがあった。
【0010】本発明者らは、前記ショートを防止するこ
とについて、鋭意研究の結果、リード線用フィルムの材
質及び構成を変更することで、前記課題を解決し得るこ
とを見出し、本発明を完成するに到った。すなわち、内
面にヒートシール性を有する積層体からなる外装体の周
縁シール部に、細長の板または棒状の金属からなるリー
ド線を挟持して、前記外装体の周縁部を密封シールする
際に、前記積層体とリード線との間に介在させるフィル
ムを、少なくとも、ゲル分率が5%〜80%に架橋した
ポリエチレン系樹脂層の片面にポリプロピレン層、他の
面に酸変性ポリプロピレン層が形成されている多層フィ
ルムとするものである。あるいは、ポリプロピレン層と
ポリエチレン系樹脂層と酸変性ポリプロピレン層とを共
押出し製膜後に、5%〜80%に架橋するものである。
前述のように、リード線用フィルムとしては、リード線
本体と外装体のヒートシール層との何れにもヒートシー
ル性を有するとともに、外装体のバリア層より内面側の
樹脂層と該リード線用フィルムとに含まれる層のいずれ
かの層が膜状に残ることによって、前記ヒートシール時
の熱と圧力による絶縁性の維持を可能とすることが求め
られる。本発明においては、酸変性ポリプロピレンをリ
ード線用フィルムとして用いる場合に、ヒートシール時
の熱と圧力による前記ショートが発生することがあった
が、ポリエチレンの耐熱性を良くすることによってショ
ートを回避可能とする方法について種々の研究を続けた
結果、前記のような電子線架橋したポリエチレン層を含
むリード線用フィルムとすることによって課題を解決す
ることができた。
【0011】ポリエチレンのフィルムは電子線架橋する
ことによって分子内で架橋が起こり、室温下では勿論融
点以上の高温下での機械的強度、例えば引張り強度、突
き刺し強度、圧縮強度が向上する。前記フィルムの架橋
レベルはゲル分率として示される。ゲル分率が5%未満
では、架橋の度合いが不十分であり、外装体に電池本体
を挿入し密封シールする際に、ショートするおそれがあ
り、また、ゲル分率が80%を超えると、架橋の度合い
が大き過ぎ、ヒートシール性が低下し密封性が得られな
いおそれがある。
【0012】本発明にいうゲル分率は、架橋ポリオレフ
ィンの電子線、紫外線、ガンマ線、熱架橋などによる架
橋の程度を示す指標で、キシレン等の溶媒に不溶になっ
た架橋ポリオレフィン樹脂中のゲル(不溶になった高分
子鎖)の割合を表わすものである。
【0013】例えば、融点105℃のポリエチレンをゲ
ル分率が20%及び50%となるように電子線架橋を施
した樹脂物は、未電子線架橋の樹脂物に比べ190℃、
面圧1.0MPa,3秒での高温、圧縮ひずみ量が少な
く、未電子架橋品が80%に対し、20%ゲル分率樹脂
物60%、50%ゲル分率品で40%となる。
【0014】因みに、通常のポリプロピレンは、電子線
照射によって分解するが、ポリプロピレンに、ポリエチ
レン成分、ブテン成分、エチレンとブテンとプロピレン
の3成分共重合体からなるターポリマー成分、密度が9
00kg/m3の低結晶のエチレンとブテンの共重合
体、非晶性のエチレンとプロピレンの共重合体、プロピ
レンα・オレフィン共重合体成分、ブタジエンゴム等を
5%以上添加し電子線架橋することで分子内で架橋が起
こり、室温下では勿論融点以上の高温下での機械的強
度、例えば引張り強度、突き刺し強度、圧縮強度が向上
する。例えば、エチレンとブテンとプロピレンの3成分
共重合体からなるターポリマー成分を10%添加された
融点145℃のポリプロピレンをゲル分率が20%及び
50%となるように電子線架橋を施した樹脂物は、未電
子線架橋の樹脂物に比べ190℃、面圧1.0MPa,
3秒での高温、圧縮ひずみ量が少なく、未電子架橋品が
70%に対し、20%ゲル分率樹脂物50%、50%ゲ
ル分率品で35%となる。
【0015】また、同じ厚さで比較した場合でもこのよ
うに電子線架橋されたポリエチレン及びポリプロピレン
は、未電子線架橋のポリエチレン及びポリプロピレンに
比べヒートシール時にタブ4にある微少なエッジ(いわ
ゆる、バリ)で発生するピンホールによるショートも防
止する効果がある。タブ部は前述のように、金属と接着
する必要が有る。この場合、ヒートシールにより金属と
溶着する酸変性ポリオレフィン樹脂としては、不飽和カ
ルボングラフトポリオレフィン、金属架橋ポリエチレ
ン、エチレンとアクリル酸またはメタクリル酸あるいはその
誘導体との共重合体物、エチレンと酢酸ヒ゛ニルの共重合体
物、の単体、またはブレンド物を用いることができる。
【0016】本発明のタブ用接着性フィルムとしては、
ポリエチレン樹脂と酸変性ポリプロピレン樹脂とポリプ
ロピレン樹脂とを共押出し製膜して得られるフィルムを
ゲル分率5から80%に架橋した多層フィルムであって
もよい。
【0017】本発明の接着性フィルムは、3層構成フィ
ルムとするが、その層比は適宜選定できるが、各層の厚
さとして、電子線架橋されたポリエチレン層は8μm以
上、ポリプロピレン層は5μm以上、酸変性ポリプロピ
レン層は10μm以上とすることが好ましい。総厚さと
しては、フィルムの層厚は使用するタブの厚みの6分の
1以上あることが望ましい。
【0018】本発明のリード線用フィルムは製造方法と
しては2つの方法がある。第1の方法は、ポリエチレン
フィルムを架橋後、その片面にポリプロピレン、他の面
に酸変性ポリプロピレン樹脂をそれぞれ押出ラミネート
法を用いて積層した多層フィルムとするものである。
【0019】本発明のリード線用フィルムを製造する第
2の方法は、また、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン
樹脂、酸変性ポリプロピレン(不飽和カルボン酸グラフ
トランダムプロピレンを共押出し製膜して得られたフィ
ルムを電子線架橋する方法である。
【0020】前記第2の製造方法における共押出しの層
としての酸変性ポリプロピレン層は、酸変性ポリプロピ
レン樹脂のみから形成されている場合には電子線照射に
よって分解するが、酸変性ポリプロピレンに、ポリエチ
レン成分、ブテン成分、エチレンとブテンとプロピレン
の3成分共重合体からなるターポリマー成分、密度が9
00kg/m3の低結晶のエチレンとブテンの共重合
体、非晶性のエチレンとプロピレンの共重合体、プロピ
レンーα・オレフィン共重合体成分等を5%以上添加し
電子線架橋することで分子内で架橋が起こり、室温下で
は勿論融点以上の高温下での機械的強度、例えば引張り
強度、突き刺し強度、圧縮強度が向上する。 例えば、
エチレンとブテンとプロピレンの3成分共重合体からな
るターポリマー成分を10%添加された融点145℃の
酸変性ポリプロピレンをゲル分率が20%及び50%と
なるように電子線架橋を施した樹脂物は、未電子線架橋
の樹脂物に比べ190℃、面圧1.0MPa,3秒での
高温、圧縮ひずみ量が少なく、未電子架橋品が70%に
対し、20%ゲル分率樹脂物50%、50%ゲル分率品
で35%となる。従って、第1の製造方法によって得ら
れるリード線用フィルムは、中間層のポリエチレン層が
耐熱性を示し、また、前記第2の製造方法によって得ら
れるリード線用フィルムは、ポリプロピレン層と中間層
のポリエチレン層とリード線側の酸変性ポリプロピレン
層とのいずれもが耐熱性を示し、外装体のヒートシール
の際のバリア層とリード線とのショートを防止する効果
を奏することになる。また、第1の製造方法及び第2の
製造方法においてポリエチレン樹脂はポリプロピレンま
たは酸変性ポリプロピレンと熱溶着する必要がある。ポ
リエチレン樹脂としては、高密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、エチレンとアクリル酸またはメタクリル酸ある
いはその誘導体との共重合体、アイオノマー、エチレン
とブテンとの共重合体、エチレンとヘキセンとの共重合
体が上げられる。特に好ましくは、線状低密度ポリエチ
レン、エチレンとアクリル酸またはメタクリル酸あるい
はその誘導体との共重合体、エチレンとブテンとの共重
合体、エチレンとヘキセンとの共重合体が良好な接着強
度を発現できる。また、ポリエチレン樹脂に、必要に応
じ、ポリプロピレン樹脂、ブテン成分、エチレンとブテ
ンとプロピレンの3成分共重合体からなるターポリマー
成分、密度が900kg/m3の低結晶のエチレンとブ
テンの共重合体、非晶性のエチレンとプロピレンの共重
合体、プロピレンα・オレフィン共重合体成分、ブタジ
エンゴム等を添加することで比較的容易に熱溶着するこ
とができる。
【0021】該リード線用フィルム20の層厚は、使用
されるリード線の1/3以上有ればよく、例えば、10
0μmの厚さのリード線であれば、リード線用フィルム
20の総厚は30μm以上あればよい。
【0022】電池用包装材料は電池本体を包装する外装
体を形成するものであって、その外装体の形式によっ
て、図4に示すようなパウチタイプと、図5(a)、図
5(b)または図5(c)に示すようなエンボスタイプ
とがある。前記パウチタイプには、三方シール、四方シ
ール等及びピロータイプ等の袋形式があるが、図4は、
ピロータイプとして例示している。エンボスタイプは、
図5(a)に示すように、片面に凹部を形成してもよい
し、図5(b)に示すように、両面に凹部を形成して電
池本体を収納して周縁の四方をヒートシールして密封し
てもよい。また、図5(c)に示すような折り部をはさ
んで両側に凹部形成して、電池を収納して3辺をヒート
シールする形式もある。
【0023】外装体のヒートシール層14として金属に
対してヒートシール性を持たない材質とした時に、前述
のように、外装体5とリード線4との間にリード線用フ
ィルム6を介在させるがその具体的方法は、例えば、図
2(a)及び図2(b)に示すように、電池本体2のリ
ード線部密封シール部の上下にリード線用フィルム6を
おいて(実際には仮着シールにより固定して)外装体5
に挿入しリード線部を挟持した状態でヒートシールする
ことによって密封する。リード線用フィルム6のリード
線4への介在方法として、図2(d)または図2(e)
に示すように、リード線4の所定の位置にリード線用フ
ィルム6のフィルムを巻き付けてもよい。リード線4と
リード線用フィルム6は、図3(a)に示すように、リ
ード線4にリード線用フィルム6の酸変性ポリオレフィ
ン21を予め溶着mkさせて用いてもよい。あるいは、
図3(b)に示すように、リード線4とリード線用フィ
ルム6とを仮着wkさせた状態で用いてもよい。さら
に、図3(c)または図3(d)に示すように、予め外
装体10のヒートシール層14の面に仮着wkまたは溶
着mkさせてもよい。また、リード線4としてアルミニ
ウム(ALM)を用いる場合、電池の電解質と水分とに
よる反応で生成するフッ化水素により、アルミニウム表
面の溶解、腐食を防止するために表面に化成処理を行う
ことが望ましい。化成処理とは、具体的にはリン酸塩、
クロム酸塩、フッ化物、トリアジンチオール化合物等の
耐酸性皮膜を形成することで、前記耐酸性皮膜形成物質
のなかでも、フェノール樹脂、フッ化クロム(3)化合
物、リン酸の3成分から構成されたものを用いるリン酸
クロメート処理が良好である。または、少なくともフェ
ノール樹脂を含む樹脂成分に、モリブデン、チタン、ジ
ルコン等の金属、または金属塩を含む化成処理剤が良好
であった。
【0024】本発明の電池リード線用リード線用フィル
ム6を外装体とリード線との間に介在させて密封シール
をした場合に、密封シール後のシール部は図1(d)に
示すようにポリエチレン層が外装体のバリア層とリード
線との間に残存し、バリア層とリード線とのショートを
防止する絶縁層として機能する。
【0025】あるいは、図1(e)に示すように、ポリ
プロピレン層21、中間層であるポリエチレン層、リー
ド線と接着性を有する酸変性ポリプロピレン層23が、
それぞれ外装体のバリア層とリード線との間に残存しバ
リア層とリード線とのショート防止する絶縁層として機
能する。
【0026】次に、本発明の電池リード線用フィルム2
0を適用する外装体10の材質について説明する。前記
外装体は、図7(a)、図7(b)に示すように、少な
くとも基材層11、接着層16、化成処理層15
(1)、バリア層12、化成処理層15(2)接着樹脂
層、13ヒートシール層14から構成されるものであ
る。または、図7(c)、図7(d)に示すように少な
くとも基材層11、接着層16、バリア層12、化成処
理層15、接着樹脂層13ヒートシール層14から構成
されるものである。
【0027】本発明の電池用包装材料の層構成は、具体
的な層構成は、図8(a)〜(h)に示す。前記ヒート
シール層14と化成処理層(2)との接着は、ドライラ
ミネート法、サンドイッチラミネート法、共押出しラミ
ネート法、熱ラミネート法のいずれかによって積層され
る。アルミの化成処理はパウチで用いる場合、ヒートシ
ール層側のみの片側または基材層側とヒートシール層側
の両面のどちらでもよい。さらに、前記ラミネート法の
内、サンドイッチラミネート法、共押出しラミネート法
を用いた場合には、得られた積層体を、後述する前加熱
または後加熱により接着強度の向上を図るものである。
また、図7(b)あるいは図7(d)に示すように、流
動パラフィン層19を設けることによって成形性が向上
するとともに、ヒートシール層の耐クラック性が向上す
る。
【0028】電池用包装材料をエンボスタイプとする場
合、図6(a)〜図6(d)に示すように、積層された
包装材料10をプレス成形して凹部7を形成する。この
際、プレス成形のオス型31と積層体10のヒートシー
ル層14との滑りが悪いと安定した成形品が得られない
ことがある。
【0029】ヒートシール層に流動パラフィンをコーテ
ィングすることによって、流動パラフィンの一部または
全部がヒートシール層のポリプロピレン層またはポリエ
チレン層内に浸透し、ポリプロピレン層またはポリエチ
レン層を膨潤させて、ヒートシール層が柔らかになり、
伸び易くなるものと考えられる。ヒートシール層に流動
パラフィンをコーティングした結果、エンボス成形時に
発生する応力が分散し、成形で発生するポリオレフィン
樹脂からなるヒートシール層(電池用包装材料のヒート
シール層)でのクラックが低減またはなくなり、また、
コーティングされた流動パラフィンは、滑剤としての効
果により、表面の滑り性が改善された。また、少なくと
も基材層にエルカ酸アマイド、オレイン酸アマイド、ス
テアリン酸アマイド、ビスエルカ酸アマイド、ビスオレ
イン酸アマイド、ビスステアリン酸アマイドに代表され
る一般的にはポリオレフィン系樹脂に内部添加する滑剤
の少なくとも一つを、イソプロピルアルコール、酢酸エ
チル、トルエン、メチルーエチルーケトン等の溶剤で溶
液状とし塗工、塗布することで表面の滑り性が改善され
成形性が向上することも判明した。
【0030】また、本発明者らは、エンボス成形性がよ
く、エンボス成形時またはヒートシール時において、基
材層とバリア層とのデラミネーションの発生がなく、水
分の侵入を抑える積層体であって、また、耐内容物性の
ある電池用の外装体として満足できる包装材料について
鋭意研究の結果、アルミニウムの両面に化成処理を施
し、また、アルミニウムの内容物側の化成処理面に、不
飽和カルボン酸グラフトポリオレフィンとポリオレフィ
ン(フィルムまたは樹脂)を、サンドイッチラミネート
法または共押出し法により積層した後、得られた積層体
を加熱することによって、前記課題を解決できることを
確認している。
【0031】外装体における前記基材層11は、延伸ポ
リエステルまたはナイロンフィルムからなるが、この
時、ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリブチレンナフタレート、共重合ポリエ
ステル、ポリカーボネート等が挙げられる。またナイロ
ンとしては、ポリアミド樹脂、すなわち、ナイロン6、
ナイロン6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重
合体、ナイロン6,10、ポリメタキシリレンアジパミ
ド(MXD6)等が挙げられる。
【0032】前記基材層11は、電池として用いられる
場合、ハードと直接接触する部位であるため、基本的に
絶縁性を有する樹脂層がよい。フィルム単体でのピンホ
ールの存在、及び加工時のピンホールの発生等を考慮す
ると、基材層は6μm以上の厚さが必要であり、好まし
い厚さとしては12〜30μmである。
【0033】基材層11は耐ピンホール性及び電池の外
装体とした時の絶縁性を向上させるために、積層化する
ことも可能である。基材層を積層体化する場合、基材層
が2層以上の樹脂層を少なくとも一つを含み、各層の厚
みが6μm以上、好ましくは、12〜30μmである。
基材層を積層化する例としては、次の1)〜8)が挙げ
られる。 1)延伸ポリエチレンテレフタレート/延伸ナイロン 2)延伸ナイロン/延伸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト また、包装材料の機械適性(包装機械、加工機械のなか
での搬送の安定性)、表面保護性(耐熱性、耐電解質
性)、2次加工とて電池用の外装体をエンボスタイプと
する際に、エンボス時の金型と基材層との摩擦抵抗を小
さくする目的あるいは電解液が付着した場合に基材層を
保護するために、基材層を多層化、基材層表面にフッ素
系樹脂層、アクリル系樹脂層、シリコーン系樹脂層、ポ
リエステル系樹脂層、またはこれらのブレンド物からな
る樹脂層等を設けることが好ましい。例えば、 3)フッ素系樹脂/延伸ポリエチレンテレフタレート
(フッ素系樹脂は、フィルム状物、または液状コーティ
ング後乾燥で形成) 4)シリコーン系樹脂/延伸ポリエチレンテレフタレー
ト(シリコーン系樹脂は、フィルム状物、または液状コ
ーティング後乾燥で形成) 5)フッ素系樹脂/延伸ポリエチレンテレフタレート/
延伸ナイロン 6)シリコーン系樹脂/延伸ポリエチレンテレフタレー
ト/延伸ナイロン 7)アクリル系樹脂/延伸ナイロン(アクリル系樹脂は
フィルム状、または液状コーティング後乾燥で硬化) 8)アクリル系樹脂+ポリシロキサングラフト系アクリ
ル樹脂/延伸ナイロン(アクリル系樹脂はフィルム状、
または液状コーティング後乾燥で硬化)
【0034】前記バリア層12は、外部から電池の内部
に特に水蒸気が浸入することを防止するための層で、バ
リア層単体のピンホール、及び加工適性(パウチ化、エ
ンボス成形性)を安定化し、かつ耐ピンホールをもたせ
るために厚さ15μm以上のアルミニウム、ニッケルな
どの金属、または、無機化合物、例えば、酸化珪素、ア
ルミナ等を蒸着したフィルムなども挙げられるが、バリ
ア層として好ましくは厚さが20〜80μmのアルミニ
ウムとする。ピンホールの発生をさらに改善し、電池の
外装体のタイプをエンボスタイプとする場合、エンボス
成形におけるクラックなどの発生のないものとするため
に、本発明者らは、バリア層として用いるアルミニウム
の材質が、鉄含有量が0.3〜9.0重量%、好ましく
は0.7〜2.0重量%とすることによって、鉄を含有
していないアルミニウムと比較して、アルミニウムの展
延性がよく、積層体として折り曲げによるピンホールの
発生が少なくなり、かつ前記エンボスタイプの外装体を
成形する時に側壁の形成も容易にできることを見出し
た。前記鉄含有量が、0.3重量%未満の場合は、ピン
ホールの発生の防止、エンボス成形性の改善等の効果が
認められず、前記アルミニウムの鉄含有量が9.0重量
%を超える場合は、アルミニウムとしての柔軟性が阻害
され、積層体として製袋性が悪くなる。
【0035】また、冷間圧延で製造されるアルミニウム
は焼きなまし(いわゆる焼鈍処理)条件でその柔軟性・
腰の強さ・硬さが変化するが、本発明において用いるア
ルミニウムは焼きなましをしていない硬質処理品より、
多少または完全に焼きなまし処理をした軟質傾向にある
アルミニウムがよい。前記、アルミニウムの柔軟性・腰
の強さ・硬さの度合い、すなわち焼きなましの条件は、
加工適性(パウチ化、エンボス成形)に合わせ適宜選定
すればよい。例えば、エンボス成形時のしわやピンホー
ルを防止するためには、成形の程度に応じた焼きなまし
された軟質アルミニウムを用いることが望ましい。
【0036】本発明者らは、電池用包装材料のバリア層
12であるアルミニウムの表、裏面に化成処理を施すこ
とによって、前記包装材料として満足できる積層体とす
ることができた。前記化成処理とは、具体的にはリン酸
塩、クロム酸塩、フッ化物、トリアジンチオール化合物
等の耐酸性皮膜を形成することによってエンボス成形時
のアルミニウムと基材層との間のデラミネーション防止
と、電池の電解質と水分とによる反応で生成するフッ化
水素により、アルミニウム表面の溶解、腐食、特にアル
ミニウムの表面に存在する酸化アルミが溶解、腐食する
ことを防止し、かつ、アルミニウム表面の接着性(濡れ
性)を向上させ、エンボス成形時、ヒートシール時の基
材層11とアルミニウム12とのデラミネーション防
止、電解質と水分との反応により生成するフッ化水素に
よるアルミニウム内面側でのデラミネーション防止効果
が得られた。各種の物質を用いて、アルミニウム面に化
成処理を施し、その効果について研究した結果、前記耐
酸性皮膜形成物質のなかでも、フェノール樹脂、フッ化
クロム(3)化合物、リン酸の3成分から構成されたも
のを用いるリン酸クロメート処理が良好であった。また
は、少なくともフェノール樹脂を含む樹脂成分に、モリ
ブデン、チタン、ジルコン等の金属、または金属塩を含
む化成処理剤が良好であった。
【0037】電池の外装体がエンボスタイプの場合に
は、アルミニウムの両面に化成処理することによって、
エンボス成形の際のアルミニウムと基材層との間のデラ
ミネーションを防止することができる。
【0038】本発明者らは、安定した接着強度を示す積
層方法について鋭意研究の結果、基材層11と両面に化
成処理したバリア層12の片面とをドライラミネート
し、バリア層12の他の面に、酸変性ポリオレフィン1
3を押出してヒートシール層(ポリエチレンフィルム、
またはポリプロピレンフィルム)14をサンドイッチラ
ミネートする場合、酸変性ポリエチレン樹脂13とヒー
トシール層(ポリエチレン樹脂、またはポリプロピレン
樹脂)14とを共押出しして積層体とし、該積層体を前
記酸変性ポリオレフィン樹脂がその軟化点以上になる条
件に加熱することによって、所定の接着強度を有する積
層体とすることができた。
【0039】また、別の方法としては、前記、サンドイ
ッチラミネートまたは共押出しラミネートの際に、アル
ミニウム12のヒートシール層側の表面温度が酸変性ポ
リオレフィン樹脂の軟化点に到達する条件に加熱するこ
とによっても接着強度の安定した積層体とすることがで
きた。また、ポリエチレン樹脂を接着樹脂として用いる
ことも可能であるが、この場合には、押出したポリエチ
レンの溶融樹脂膜のアルミニウム側のラミネート面をオ
ゾン処理しながらラミネートする可能である。
【0040】前記加熱の具体的な方法としては、熱ロー
ル接触式、熱風式、近または遠赤外線等の方法がある
が、本発明においてはいずれの加熱方法でもよく、前述
のように、接着樹脂がその軟化点温度以上に加熱できれ
ばよい
【0041】電池リード線用フィルム20において、外
装体を形成する積層体における前記の各層には、適宜、
製膜性、積層化加工、最終製品2次加工(パウチ化、エ
ンボス成形)適性を向上、安定化する目的のために、コ
ロナ処理、ブラスト処理、酸化処理、オゾン処理等の表
面活性化処理をしてもよい。また、必要に応じ、少なく
とも基材層にオレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、
エルカ酸アミドなどのいわゆる滑剤を塗布、塗工するこ
ともできる
【0042】本発明のリード線用フィルム20を適用す
る場合の外装体のヒートシール層は、プロピレン系樹脂
(ホモタイプ、エチレンとプロピレンの共重合体物、エ
チレンとプロピレンとブテンの共重合体物)、不飽和カ
ルボン酸をグラフトさせたポリプロピレンの単体、また
はブレンド物を用いた単層または多層からなる層を用い
る。またヒートシール層14、及び接着樹脂層にはブテ
ン成分、エチレンとブテンとプロピレンの3成分共重合
体からなるターポリマー成分、密度が900kg/m3
の低結晶のエチレンとブテンの共重合体、非晶性のエチ
レンとプロピレンの共重合体、プロピレンα・オレフィ
ン共重合体成分、ブタジエンゴム等を添加することもで
きる。
【0043】本発明のリード線用フィルム20を適用す
る電池用包装材料の積層体を形成するラミネート方法と
しては、ドライラミネート法、サンドイッチラミネート
法、共押出ラミネート法、熱ラミネート法等を用いるこ
とができる。
【0044】
【実施例】本発明の電池リード線用リード線用フィルム
について、実施例によりさらに具体的に説明する。外装
体のバリア層に施した化成処理は、実施例、比較例とも
に、処理液として、フェノール樹脂、フッ化クロム
(3)化合物、リン酸からなる水溶液を、ロールコート
法により、塗布し、皮膜温度が180℃以上となる条件
において焼き付けた。クロムの塗布量は、2mg/m2
(乾燥重量)である。以下の、実施例及び比較例におい
て、パウチタイプの外装体としては、巾30mm巾、長
さ50mm(いずれも内寸)とし、また、エンボスタイ
プの外装体の場合は、いずれも片面エンボスタイプと
し、成形型の凹部(キャビティ)の形状を30mm×5
0mm,深さ3.5mmとしてプレス成形して成形性の
評価をした。 [実施例1](パウチタイプ) アルミニウム20μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ポリエステルフィルム(厚さ12
μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、
化成処理したアルミニウムの他の面を遠赤外線と熱風と
により、接着樹脂である酸変性ポリプロピレン樹脂(不
飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン)の軟化点以上
に加熱した状態として、酸変性ポリプロピレン樹脂(不
飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン20μm)を接
着樹脂として、ヒートシール層となるポリプロピレンフ
ィルム(30μm)をサンドイッチラミネートして得ら
れた積層体を用いピロータイプのパウチを形成した。ま
た、リード線用フィルムとして、線状低密度ポリエチレ
ンフィルム(20)を架橋してをゲル分率a)6%、
b)42%、c)68%にそれぞれ架橋フィルムとした
後、前記架橋フィルムの片面にポリプロピレン樹脂を押
出し(20μm)、また他の面に酸変性ポリプロピレン
(不飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン、30
μm)を押出ラミネートした多層フィルムを用いた。1
00μmの厚さ、4mm巾からなるアルミニウム製のリ
ード線を有する電池本体のリード線部の上下に前記リー
ド線用フィルムの酸変性ポリエチレン層の面をリード線
側として仮着して、前記外装体中に挿入し、ヒートシー
ル条件を190℃、1.0MPa、3.0secとして
密封し。検体実施例1とした。 [実施例2](パウチタイプ) アルミニウム20μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ポリエステルフィルム(厚さ12
μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、
化成処理したアルミニウムの他の面を遠赤外線と熱風と
により、接着樹脂である酸変性ポリプロピレン樹脂の軟
化点以上に加熱した状態として、酸変性ポリプロピレン
樹脂(不飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン,20
μm)を接着樹脂として、ヒートシール層となるポリプ
ロピレンフィルム(30μm)をサンドイッチラミネー
トして得られた積層体を用いピロータイプのパウチを形
成した。また、リード線用フィルムとして、ポリプロピ
レン樹脂(20μm)、エチレンとアクリル酸エチル樹
脂(厚さ20μm)、酸変性ポリプロピレン(不飽和カ
ルボン酸グラフトランダムプロピレン)樹脂にエチレン
とプロピレンとブテンとの3成分共重合体樹脂25%を
ブレンドした樹脂(30μm)を共押出し製膜して得ら
れたフィルムを電子線架橋してゲル分率をa)8%、
b)55%、c)70%とした多層フィルムを用いた。
100μmの厚さ、4mm巾からなるアルミニウム製の
リード線を有する電池本体のリード線部の上下に前記リ
ード線用フィルムの酸変性ポリエチレン層の面をリード
線側として仮着して、前記外装体中に挿入し、ヒートシ
ール条件を190℃、1.0MPa、3.0secとし
て密封し。検体実施例2とした。 [実施例3](エンボスタイプ) アルミニウム40μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ナイロンフィルム(厚さ25μ
m)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、化
成処理したアルミニウムの他の面に、酸変性ポリプロピ
レンを接着樹脂(不飽和カルボン酸グラフトポリプロピ
レン,厚さ20μm)として、ポリプロピレンフィルム
(厚さ30μm)をサンドイッチラミネートして一次積
層体とした。該一次積層体を,熱風により酸変性ポリプ
ロピレン樹脂の軟化点以上の温度に加熱して二次積層体
としエンボス成形した。成形しない二次積層体を蓋材と
して外装体とした。また、リード線用フィルムとして、
エチレンとヘキセンの共重合物フィルム(20)を架橋
してゲル分率a)8%、b)55%、c)70%の架橋
フィルムとした後、前記架橋フィルムの片面にポリプロ
ピレン樹脂を押出し(20μm)、また他の面に酸変性
ポリプロピレン(不飽和カルボン酸グラフトランダムプ
ロピレン、30μm)を押出ラミネートした多層フィル
ムを用いた。200μmの厚さ、10mm巾からなるア
ルミニウム製のリード線を有する電池本体のリード線部
の上下にリード線側が不飽和カルボン酸グラフトポリエ
チレンになる様に前記リード線用フィルムを溶着して、
前記外装体中に挿入し、ヒートシール条件を190℃、
1.0MPa、5.0secとして密封し。検体実施例
3とした。 [実施例4](エンボスタイプ) アルミニウム40μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ナイロンフィルム(厚さ25μ
m)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、化
成処理したアルミニウムの他の面に、酸変性ポリプロピ
レンを接着樹脂(不飽和カルボン酸グラフトポリプロピ
レン,厚さ15μm)として、プロピレンフィルム(厚
さ30μm)をサンドイッチラミネートして一次積層体
とした。該一次積層体を,熱風により酸変性ポリプロピ
レン樹脂の軟化点以上の温度に加熱して二次積層体とし
た後、エンボス成形して、成形しない二次積層体を蓋材
として外装体とした。また、リード線用フィルムとし
て、ポリプロピレン樹脂(20μm)、エチレンとプロ
ピレンの共重合物を15%ブレンドした低密度ポリエチ
レン樹脂(厚さ20μm)、酸変性ポリプロピレン(不
飽和カルボン酸グラフトランダムプロピレン)樹脂10
0部にエチレンとブテンの共重合体樹脂20部をブレン
ドした樹脂(30μm)を共押出し製膜して得られたフ
ィルムを電子線架橋してゲル分率a)10%、b)38
%、c)65%のとした多層フィルムを用いた。100
μmの厚さ、6.0mm巾からなるアルミニウム製のリ
ード線を有する電池本体のリード線部の上下にリード線
側が不飽和カルボン酸グラフトポリプロピレンになるよ
うに前記リード線用フィルムを溶着させ、前記外装体中
に挿入し、ヒートシール条件を190℃、2.0MP
a、10.0secとして密封し。検体実施例4とし
た。
【0045】[比較例1](パウチタイプ) アルミニウム20μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ポリエステルフィルム(厚さ12
μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、
化成処理したアルミニウムの他の面を遠赤外線と熱風と
により、接着樹脂である酸変性ポリプロピレン樹脂の軟
化点以上に加熱した状態として、酸変性ポリプロピレン
樹脂(不飽和カルボン酸グラフトポリプロピレン,20
μm)を接着樹脂として、ヒートシール層となるポリプ
ロピレン樹脂フィルム(30μm)をサンドイッチラミ
ネートして得られた積層体を用いピロータイプのパウチ
を形成した。また、リード線用フィルムは、70μm厚
さの酸変性ポリプロピレン(不飽和カルボン酸グラフト
ポリプロピレン)とした。100μmの厚さ、4mm巾
からなるアルミニウム製のリード線を有する電池本体の
リード線部の上下に前記リード線用フィルム仮着して、
前記外装体中に挿入し、ヒートシール条件を190℃、
1.0MPa、2.5secとして密封し。検体比較例
1とした。 [比較例2](エンボスタイプ) アルミニウム40μmの両面に化成処理を施し、化成処
理した一方の面に延伸ナイロンフィルム(厚さ25μ
m)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に、化
成処理したアルミニウムの他の面に、酸変性ポリプロピ
レンを接着樹脂(不飽和カルボン酸グラフトポリプロピ
レン,厚さ20μm)として、ポリプロピレンフィルム
(厚さ30μm)をサンドイッチラミネートして一次積
層体とした。該一次積層体を,熱風により酸変性ポリプ
ロピレン樹脂の軟化点以上の温度に加熱した後、エンボ
ス成形して、成形しない一次積層体を蓋材として外装体
とした。また、リード線用フィルムとして、70μmの
厚さの酸変性ポリプロピレン(不飽和カルボン酸グラフ
トポリプロピレン)を用意した。100μmの厚さ、4
mm巾からなるアルミニウム製のリード線を有する電池
本体のリード線部の上下に前記リード線用フィルムを仮
着して、前記外装体中に挿入し、ヒートシール条件を1
90℃、0.2MPa、10.0secとして密封し、
検体比較例2とした。
【0046】<評価方法> (1)リード線と外装体のバリア層との短絡の有無 リード線部と外装体とのショート状態とを、リード線部
のヒートシール部を断裁し、断面写真により確認し、リ
ード線と外装体のバリア層とのショートのおそれのある
ものについては、テスターによって接触を確認し、断面
写真によって、リード線と外装体のバリア層との間に皮
膜が見られないものをショート寸前とし、その内でテス
ターによりショートが確認された検体をショート数とし
た。 2)もれの確認 ヒートシール品を80℃、24時間保存し、リード線部
からの内容物のもれを確認した。 内容物:電解液1M LiPF6となるようにしたエチ
レンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカ
ーボネート(1:1:1)の混合液、3g。
【0047】<結果>実施例1〜実施例4はいずれも、
リード線部でのショート及び内容物のもれは皆無であっ
た。比較例1においては、100検体中54検体におい
てショート寸前であり、実際にショートしたのは39検
体であった。また、漏れはなかった。比較例2において
は、100検体中45検体においてショート寸前であ
り、実際にショートしたのは40検体であった。ショー
ト以外の評価項目については、実施例、比較例ともに良
好であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の電池用包装材料から形成された
外装体のパウチまたはエンボス成形部に電池本体を収納
しその周縁をヒートシールして密封する際、電池のリー
ド線と外装体との間介在させるリード線用フィルムを、
ゲル分率が5%〜80%に架橋したポリエチレン系樹脂
層を含み、積層体とリード線とにヒートシールされる面
がポリプロピレン系樹脂物からなる多層フィルムとする
ことによって、電池の密封シールの際に、外装体のバリ
ア層とリード線とが接触しショートすることがなくなっ
た。また、外装体のアルミニウムの両面に施した化成処
理によって、エンボス成形時、及びヒートシール時の基
材層とアルミニウムとの間でのデラミネーションの発生
を防止することができ、また、ヒートシール層をサンド
イッチラミネート法または共押出ラミネート法により形
成した場合に、積層体の形成時の加熱、または積層体形
成後の加熱によって、電池の電解質と水分との反応によ
り発生するフッ化水素によるアルミニウム面の腐食を防
止できることにより、アルミニウムとの内容物側の層と
のデラミネーションをも防止できる外装体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリード線用フィルムを説明する図で、
(a)リード線用フィルムの層構成を示す断面図、
(b)電池リード線、外装体、リード線用フィルムの材
質及び位置関係(片側)を説明する図、(c)リード線
部での、ヒートシール前のリード線とリード線用フィル
ムと外装体とが接した状態を説明する断面図、(d)お
よび(e)はヒートシール後のリード線部の模式断面図
である。
【図2】電池用包装材料とリード線との接着におけるリ
ード線用フィルムの装着方法を説明する斜視図である。
【図3】本発明におけるリード線用フィルムのリード線
と外装体との間への介在方法を説明する図である。
【図4】電池のパウチタイプの外装体を説明する斜視図
である。
【図5】電池のエンボスタイプの外装体を説明する斜視
図である。
【図6】エンボスタイプにおける成形を説明する、
(a)斜視図、(b)エンボス成形された外装体本体、
(c)X2−X2部断面図、(d)Y1部拡大図である。
【図7】電池の外装体を形成する積層体の層構成例を示
す断面図である。
【図8】電池の外装体を形成する他の積層体の層構成例
を示す断面図である。
【図9】従来のリード線用フィルムを用いてバリア層と
リード線とがショートした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
S リード線とバリア層とのショート部 H ヒートシール熱板 wk 仮着 mk 溶着 1 電池 2 電池本体 3 セル(蓄電部) 4 リード線 5 外装体 6 リード線用フィルム 7 凹部 8 側壁部 9 シール部 10 積層体(電池用包装材料) 11 基材層 12 アルミニウム(バリア層) 13 酸変性ポリオレフィン層(押出) 14 ヒートシール層(ポリオレフィン) 15 化成処理層 16 接着層 17 スリップ剤層 19 流動パラフィン層 20 リード線用フィルムの積層体 21 ポリプロピレン樹脂層 22 電子線架橋ポリエチレン層 23 酸変性ポリプロピレン層 30 プレス成形部 31 オス型 32 メス型 33 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 一樹 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA02 AA03 BB04 BB05 CC02 CC06 CC10 DD01 DD09 DD13 DD21 KK02 5H022 AA09 BB02 BB03 BB12 CC03 CC14 EE01 EE06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面にヒートシール性を有する積層体から
    なる外装体の周縁シール部に、細長の板または棒状の金
    属からなるリード線を挟持して、前記外装体の周縁部を
    密封シールする際に、前記積層体とリード線との間に介
    在させるフィルムが、少なくとも、ゲル分率が5%〜8
    0%に架橋したポリエチレン系樹脂層の片面にポリプロ
    ピレン層、他の面に酸変性ポリプロピレン層が形成され
    ている多層フィルムであることを特徴とする電池のリー
    ド線用フィルム。
  2. 【請求項2】前記ポリエチレン系樹脂層が、高密度ポリ
    エチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
    線状低密度ポリエチレン、エチレンとアクリル酸または
    メタクリル酸あるいはその誘導体との共重合体、アイオ
    ノマー、エチレンとブテンとの共重合体、エチレンとヘ
    キセンとの共重合体のいずれかから選択された樹脂から
    なることを特徴とする請求項1に記載リード線用フィル
    ム。
  3. 【請求項3】前記リード線本体に、前記請求項1または
    請求項2に記載のリード線用フィルムが部分的に装着さ
    れたことを特徴とするリード線。
  4. 【請求項4】ゲル分率が5%〜80%に架橋したポリエ
    チレンフィルムの片面にポリプロピレン樹脂を押出ラミ
    ネートし、他の面に酸変性ポリプロピレンを押出ラミネ
    ートすることを特徴とするリード線用フィルムの製造方
    法。
  5. 【請求項5】ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン系樹
    脂、酸変性ポリプロピレン樹脂を共押出し製膜した後、
    ゲル分率5%〜80%の範囲に電子線架橋することを特
    徴とするリード線用フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】少なくとも基材層、接着層、アルミニウ
    ム、化成処理層、ポリオレフィン系樹脂のヒートシール
    層から構成される外装体を形成し、電池本体を挿入し、
    周縁をヒートシールする際に、前記外装体とリード線と
    の間に請求項1〜請求項3のいずれかに記載のリード線
    用フィルムを介在させることを特徴とする電池用包装材
    料。
  7. 【請求項7】少なくともリード線を有する電池本体が、
    請求項6に記載の包装材料からなる外装体に封入され、
    密封されていることを特徴とする電池。
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