JP2002279884A - 過電流遮断素子、電子部品および電子機器 - Google Patents

過電流遮断素子、電子部品および電子機器

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JP2002279884A
JP2002279884A JP2001077709A JP2001077709A JP2002279884A JP 2002279884 A JP2002279884 A JP 2002279884A JP 2001077709 A JP2001077709 A JP 2001077709A JP 2001077709 A JP2001077709 A JP 2001077709A JP 2002279884 A JP2002279884 A JP 2002279884A
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Shigeki Minami
重樹 南
Ikuo Matsukawa
郁雄 松川
Nobutomo Matsunaga
信智 松永
Naoki Motoyama
直紀 元山
Naoyuki Kanamaru
直幸 金丸
Yoshinori Watajima
嘉則 綿島
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲が樹脂等で封止される場合にも、過電流
に対して通電経路を遮断できる過電流遮断素子を提供す
る。 【解決手段】 過電流によって遮断すべき通電経路が導
体ワイヤ9で構成されるとともに、樹脂封止された過電
流遮断素子において、導体ワイヤ9の近傍の樹脂被覆層
が薄肉の凹部には、変形し易いゲル状のシリコーン樹脂
12が充填され、成形樹脂13で封止されるので、過電
流が導体ワイヤ9を流れると、その膨張による熱応力に
よって、凹部の境界付近に応力が集中し、この部分にク
ラックが生じて溶融した導体ワイヤ9の逃げ場を形成し
て導体ワイヤ9による通電経路が遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷短絡時等の過
電流に対して通電経路を遮断して回路や機器等の故障や
破壊を防止するのに好適な過電流遮断素子およびそれを
内蔵した電子部品並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、負荷短絡などによる過電流から回
路、電子部品あるいは電子機器などの故障や破壊を防止
するために、ヒューズなどを用いて通電経路を遮断し、
保護を行っていた。
【0003】しかしながら、筒形ヒューズや管形ヒュー
ズは、ヒューズホルダーを必要とするために、電子機器
に内蔵する場合には、専有スペースが大きくなるといっ
た問題がある。
【0004】そこで、かかる問題を解決するために、本
件出願人は、特願平10−169225号(特開平11
−345553号)「過電流遮断構造」において、導電
ワイヤを用いた過電流遮断構造を提案して専有スペース
を小さくできるようにした。
【0005】図14は、上記出願で提案した過電流遮断
構造の一例を示す斜視図である。同図において、1,2
は各々一対の導電体をなす端子構造の各電極片、3は金
等からなる導体ワイヤ、4は樹脂層、5は薄肉被覆層で
ある。この薄肉被覆層5は、樹脂層4を形成する際に、
同時に導体ワイヤ3の経路付近を円形に窪ませて形成し
たものであり、凹部となっている。
【0006】かかる過電流遮断構造では、過電流が導体
ワイヤ3を流れると、導体ワイヤ3の周囲の樹脂が炭化
する前に、該導体ワイヤ3の急激な温度上昇に起因する
熱応力によって、導体ワイヤ3の近傍の構造的に弱い薄
肉被覆層5の部分に応力が集中し、この部分にクラック
が生じ、あるいは、クラックが生じて一部の樹脂が弾き
飛ばされ、これによって、溶融した導体ワイヤ3の逃げ
場を形成して、あるいは、溶融した導体ワイヤ3の一部
も弾き飛ばされて導体ワイヤ3による通電経路が遮断さ
れるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
過電流遮断構造では、導体ワイヤ3に過電流が流れたと
きに応力を集中させてクラック等を生じさせる必要があ
るために、導体ワイヤ3に近接して窪んだ薄肉被覆層5
を形成する必要があり、このため、図15に示されるよ
うに、この過電流遮断構造を、過電流遮断素子として電
子部品や電子機器に内蔵して樹脂13で封止したりする
ような場合には、過電流遮断素子の薄肉被覆層5の部分
も封止樹脂13で封止されて変形が阻止されることにな
り、このため、導体ワイヤ3に過電流が流れて薄肉被覆
層5の部分が変形しようとしてもそれが阻止されること
になり、導体ワイヤ3の逃げ場を形成できず、通電経路
を遮断できなくなるという難点がある。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、周囲が樹脂等で封止される場合にも、過電流
に対して通電経路を遮断できるようにすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0010】すなわち、本発明の過電流遮断素子は、過
電流によって遮断すべき通電経路が導体ワイヤで構成さ
れるとともに、樹脂封止された過電流遮断素子であっ
て、前記導体ワイヤの近傍の樹脂被覆層が薄肉の凹部と
され、該凹部に前記樹脂よりも変形し易い材料が、充填
されるものである。
【0011】ここで、導体ワイヤの近傍とは、過電流が
流れたときの導体ワイヤの発熱による熱応力を受けるよ
うな導体ワイヤに近い部分をいう。
【0012】薄肉とは、導体ワイヤの熱応力が集中しや
すいように、その近傍を、他の部分よりも肉厚を薄くす
ることをいう。
【0013】本発明によると、薄肉の凹部には、封止樹
脂よりも変形し易い材料が充填されているので、当該過
電流遮断素子を、電子部品や電子機器に内蔵して樹脂封
止したりするような場合にも、薄肉の凹部は、変形が許
容されることになり、これによって、過電流が導体ワイ
ヤを流れて、導体ワイヤの周囲の樹脂が炭化する前に、
該導体ワイヤの急激な温度上昇による膨張によって発生
する熱応力によって、導体ワイヤの近傍の構造的に弱い
薄肉の樹脂の被覆層の部分に応力が集中した際に、上述
のように変形が許容されているので、この部分にクラッ
クが生じ、あるいは、クラックが生じて一部の樹脂が分
離され、これによって、溶融した導体ワイヤの逃げ場が
形成されて導体ワイヤによる通電経路が遮断されるもの
である。
【0014】本発明の他の実施態様においては、前記変
形し易い材料は、高粘度材料である。
【0015】ここで、高粘度材料とは、当該高粘度材料
を、樹脂被覆層の凹部に充填する工程やその後の電子部
品等に当該過電流遮断素子を内蔵させる工程などにおい
て、作業性が良好な程度の高い粘度を有する材料をい
い、例えば、ゼリー状物質やゴム状のシリコーン樹脂な
どである。
【0016】本発明によると、高粘度材料を、樹脂被覆
層の凹部に充填したり、機器に当該過電流遮断素子を内
蔵させる際の作業性が良好となる。
【0017】また、本発明の他の実施態様においては、
前記変形し易い材料は、ゲル状物質である。
【0018】ゲル状物質としては、例えば、ゲル状のシ
リコーン樹脂などが挙げられる。
【0019】本発明によると、薄肉の凹部に、ゲル状物
質を充填するので、当該過電流遮断素子を、電子部品や
電子機器に内蔵して樹脂封止したりするような場合に
も、薄肉の凹部は、変形が許容されることになり、これ
によって、過電流が導体ワイヤを流れた際に、導体ワイ
ヤによる通電経路が遮断されることになる。
【0020】また、本発明の過電流遮断素子は、過電流
によって遮断すべき通電経路が導体ワイヤで構成される
とともに、樹脂封止された過電流遮断素子であって、前
記導体ワイヤの近傍の樹脂被覆層が薄肉の凹部とされる
とともに、該凹部を覆うシール材を備えている。
【0021】ここで、シール材とは、凹部を覆って該凹
部内の空間を確保するものであり、ゴム材料、樹脂材
料、金属材料、あるいは、目の細かい繊維材料を基材と
したテープやシートなどの種々の材料を用いることがで
きる。
【0022】本発明によると、薄肉の凹部は、シール材
によって覆われて凹部内の空間が確保されているので、
当該過電流遮断素子を、電子部品や電子機器に内蔵して
樹脂封止したりするような場合にも、薄肉の凹部内の空
間は、確保されて変形が許容されることになり、これに
よって、過電流が導体ワイヤを流れて、導体ワイヤの周
囲の樹脂が炭化する前に、該導体ワイヤの急激な温度上
昇による膨張によって発生する熱応力によって、導体ワ
イヤの近傍の構造的に弱い薄肉の樹脂の被覆層の部分に
応力が集中した際に、上述のように変形が許容されてい
るので、この部分にクラックが生じ、あるいは、クラッ
クが生じて一部の樹脂が分離され、これによって、溶融
した導体ワイヤの逃げ場が形成されて導体ワイヤによる
通電経路が遮断されるものである。
【0023】本発明の好ましい実施態様においては、前
記導体ワイヤで接続される一対の端子を備えている。
【0024】本発明によると、この端子を介して当該過
電流遮断素子を、リードフレームや基板に搭載して電子
部品や電子機器に内蔵させることができる。
【0025】また、本発明の電子部品は、本発明の過電
流遮断素子を樹脂封止して内蔵したものである。
【0026】本発明によると、ヒューズなどに比べて少
ない専有面積の過電流遮断素子を内蔵させることによ
り、過電流から電子部品を保護することができる。
【0027】本発明の電子機器は、本発明の過電流遮断
素子を樹脂封止して内蔵したものである。
【0028】本発明によると、ヒューズなどに比べて少
ない専有面積の過電流遮断素子を内蔵させることによ
り、過電流から電子機器を保護することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明の実
施の形態について、詳細に説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る過電流遮断素子6の外観斜視図であ
り、図2は、その断面図である。
【0031】この過電流遮断素子6は、一対の表面実装
用の接続端子7,8を有するとともに、両接続端子7,
8間を接続する金などからなる導体ワイヤ9を有してお
り、エポキシ樹脂等の樹脂10で封止されている。この
樹脂10は、導体ワイヤ9の経路近傍を円形に窪ませて
薄肉として凹部11を形成したものである。以上の構成
は、上述の過電流遮断構造と基本的に同様であり、過電
流に対する遮断動作も同様である。
【0032】この実施の形態では、かかる過電流遮断素
子6を、電子部品や電子機器等に樹脂封止して内蔵させ
たときにも過電流遮断動作ができるように次のように構
成している。
【0033】すなわち、この実施の形態では、樹脂10
が薄肉とされて形成された凹部11には、変形し易い材
料であるゲル状のシリコーン樹脂12が充填されてい
る。
【0034】このように、凹部11に、ゲル状のシリコ
ーン樹脂12を充填しているので、かかる過電流遮断素
子6を、図3に示されるように、樹脂13で封止して電
子部品に内蔵させた場合にも、過電流が導体ワイヤ9を
流れて、導体ワイヤ9の近傍の構造的に弱い薄肉の樹脂
被覆層の部分に応力が集中した際に、ゲル状のシリコー
ン樹脂12によってその変形が許容されることになり、
これによって、クラックが生じ、あるいは、クラックが
生じて一部の樹脂10が分離され、これによって、溶融
した導体ワイヤ9の逃げ場が形成され、溶融した導体ワ
イヤ9がそこに流れ込むことにより、導体ワイヤ9によ
る通電経路が遮断されるものである。
【0035】図4は、以上の導体ワイヤ9の溶断の状態
を説明するための断面図であり、過電流遮断素子6の樹
脂被覆層の薄肉の凹部11に、ゲル状のシリコーン樹脂
12を充填しているので、低圧で二重成形したような場
合にも薄肉の凹部11への樹脂13の侵入が阻止され
る。
【0036】これによって、過電流が流れて導体ワイヤ
9が発熱して膨張による熱応力が同図(a)の矢符で示
されるように発生すると、構造的に弱い薄肉の凹部11
に熱応力が集中し、導体ワイヤ9から凹部11の波面
(境界面)に向かって同図(a)のようにクラック14
を生じ、あるいは、同図(b)のようにクラック14が
生じると同時に樹脂10の一部が分離され、溶融した導
体ワイヤ9の逃げ場が形成され、溶融した導体ワイヤ9
が、クラック14に流れ込んで樹脂炭化経路が形成され
る前に、導体ワイヤ9を溶断させて通電経路を遮断する
ものである。
【0037】図5は、以上の構成を有する過電流遮断素
子6を、電子部品として大型のSSRに実装した状態を
示す斜視図である。
【0038】このSSRは、二液混合の樹脂を、ケース
15に流し込んで成形するものであり、図5は、二液混
合の樹脂を注入する前の状態を示している。
【0039】本発明に係る過電流遮断素子6をリードフ
レームに実装した状態で、ケース15に挿入し、二液混
合の樹脂を注入硬化させてSSRとするものである。
【0040】図6は、このSSRの回路図であり、この
SSRは、入力端子161,162と出力端子171,1
2とを絶縁する絶縁回路としてのフォトトライアック
カプラ18と、出力端子171,172間を導通させる出
力素子(パワー素子)としてのトライアック19と、コ
ンデンサ20および抵抗21からなるノイズ除去用のス
ナバ回路22と、ゲート抵抗23とを備えている。
【0041】前記一対の入力端子161,162は、図示
しない直流電源およびスイッチの直列回路に接続される
一方、一対の出力端子171,172は、図示しない負荷
および交流電源の直列回路に接続されものであり、いわ
ゆる、直流入力、交流出力となっている。
【0042】この実施の形態では、一方の入力端子17
2とトライアック19のT2端子の接続部との間の通電経
路に、本発明に係る過電流遮断素子6を設けており、負
荷が短絡して過電流が流れると、上述のようにして過電
流遮断素子6の導体ワイヤ9が溶断し、これによって、
通電経路が遮断される。
【0043】この実施の形態の過電流遮断素子6は、例
えば、図7の一部切欠き斜視図に示されるように、二液
混合の樹脂24で成形される比較的大型のモジュールで
あるSSRに内蔵させることもでき、あるいは、図8に
示されるように、一般的なトランスファー成形によって
成形される半導体部品であるトランジスタ29に内蔵さ
せることもでき、さらに、図9に示されるように、大電
力用のピンパッケージの半導体部品30に内蔵させるこ
ともできる。
【0044】(実施の形態2)図10は、本発明の他の
実施の形態に係る過電流遮断素子61の断面図であり、
図2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0045】上述の実施の形態の過電流遮断素子6で
は、封止樹脂10が薄肉とされて形成された凹部11に
は、ゲル状のシリコーン樹脂12が充填されたけれど
も、この実施の形態では、凹部11を覆って該凹部11
内の空間を確保するシール材25を備えている。
【0046】このシール材25として、ゴム材料、樹脂
材料、金属材料、あるいは、目の細かい繊維材料を基材
としたテープやシートなどの種々の材料を用いることが
でき、凹部11を覆うように封止樹脂10に、例えば、
接着剤を用いて接着される。
【0047】このように、凹部11を覆って該凹部11
内の空間を確保するシール材25を備えているので、か
かる過電流遮断素子61を、図11に示されるように、
樹脂13で封止して電子部品や電子機器に内蔵させた場
合にも、過電流が導体ワイヤ9を流れて、導体ワイヤ9
の近傍の構造的に弱い薄肉の樹脂の被覆層の部分に応力
が集中した際に、凹部11の空間によってその変形が許
容されることになり、これによって、クラックが生じ、
あるいは、クラックが生じて一部の樹脂10が分離さ
れ、これによって、溶融した導体ワイヤ9の逃げ場が形
成され、溶融した導体ワイヤ9がそこに流れ込み、導体
ワイヤ9による通電経路が遮断されるものである。
【0048】この実施の形態の過電流遮断素子61も上
述の実施の形態の過電流遮断素子6と同様に、図5、図
7〜図9に示される電子部品等に実装されて過電流を遮
断するものである。
【0049】(実施の形態3)上述の各実施の形態で
は、過電流遮断素子6,61は、接続端子7,8間を接
続する導体ワイヤ9が樹脂封止された構造であって、半
導体素子を備えていなかったのに対して、この実施の形
態の過電流遮断素子63では、図12の平面図に示され
るように、半導体素子26を内蔵している。同図におい
て、27は過電流遮断素子63の端子となるリードフレ
ームであり、半導体素子26と該リードフレーム27と
の間が導体ワイヤ9,28でそれぞれワイヤボンディン
グされて、樹脂10で封止されるとともに、導体ワイヤ
9の経路近傍を円形に窪ませて薄肉として凹部11を形
成したものである。
【0050】この実施の形態では、凹部11には、上述
の実施の形態1と同様に、ゲル状のシリコーン樹脂12
が充填される。
【0051】図13は、この半導体素子26を含む過電
流遮断素子63を、低圧の二重成形によって電子部品3
5に実装した状態を示す平面図であり、31はリードフ
レーム、32は封止(成形)樹脂である。
【0052】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、過電流遮断素子を電子部品に内蔵したけれども、
電源装置や制御装置などの電子機器に内蔵してもよいの
は勿論である。
【0053】特に、防爆対応の機器などに好適に実施す
ることができる。
【0054】また、ワイヤの数、線径、ワイヤの材質を
変えて複数種類の溶断特性を持たせるようにしてもよ
い。
【0055】なお、ボンディングワイヤは、金に限ら
ず、Alやその他の金属であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、過電流遮
断素子の薄肉の凹部には、封止樹脂よりも変形し易い材
料が充填され、あるいは、該凹部を覆うシール材を設け
ているので、当該過電流遮断素子を、電子部品や電子機
器に内蔵して樹脂封止したりするような場合にも、前記
凹部は、変形が許容されることになり、これによって、
過電流が導体ワイヤを流れた場合に、溶融した導体ワイ
ヤの逃げ場が形成されて導体ワイヤによる通電経路が遮
断されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る過電流遮断素
子の斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の過電流遮断素子を二重形成した場合の断
面図である。
【図4】過電流遮断動作を説明するための断面図であ
る。
【図5】図1の過電流遮断素子をSSRに実装する状態
を示す斜視図である。
【図6】図5のSSRの回路図である。
【図7】図1の過電流遮断素子を他のSSRに内蔵させ
た状態を示す切欠き斜視図である。
【図8】図1の過電流遮断素子をトランジスタに内蔵さ
せた状態を示す正面図である。
【図9】図1の過電流遮断素子をピンパッケージの半導
体部品に内蔵させた状態を示す切欠き斜視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の断面図である。
【図11】図10の過電流遮断素子を二重形成した場合
の断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態の平面図であ
る。
【図13】図12の過電流遮断素子を二重成形した場合
の平面図である。
【図14】先に提案している過電流遮断構造の斜視図で
ある。
【図15】図14の過電流遮断構造を二重成形した場合
の断面図である。
【符号の説明】
1,62,63 過電流遮断素子 7,8 端子 9 導体ワイヤ 10 樹脂 11 凹部 12 ゲル状のシリコーン樹脂 25 シール材 26 半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 信智 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 元山 直紀 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 (72)発明者 金丸 直幸 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 (72)発明者 綿島 嘉則 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 Fターム(参考) 5G502 AA01 AA20 BA08 BD08 FF01 JJ01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過電流によって遮断すべき通電経路が導
    体ワイヤで構成されるとともに、樹脂封止された過電流
    遮断素子であって、 前記導体ワイヤの近傍の樹脂被覆層が薄肉の凹部とさ
    れ、該凹部に前記樹脂よりも変形し易い材料が、充填さ
    れることを特徴とする過電流遮断素子。
  2. 【請求項2】 前記変形し易い材料は、高粘度材料であ
    る請求項1記載の過電流遮断素子。
  3. 【請求項3】 前記変形し易い材料は、ゲル状物質であ
    る請求項1または2記載の過電流遮断素子。
  4. 【請求項4】 過電流によって遮断すべき通電経路が導
    体ワイヤで構成されるとともに、樹脂封止された過電流
    遮断素子であって、 前記導体ワイヤの近傍の樹脂被覆層が薄肉の凹部とされ
    るとともに、該凹部を覆うシール材を備えることを特徴
    とする過電流遮断素子。
  5. 【請求項5】 前記導体ワイヤで接続される一対の端子
    を備える請求項1〜4のいずれかに記載の過電流遮断素
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の過電流
    遮断素子を樹脂封止して内蔵したことを特徴とする電子
    部品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の過電流
    遮断素子を樹脂封止して内蔵したことを特徴とする電子
    機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114245929A (zh) * 2019-08-29 2022-03-25 迪睿合株式会社 保护元件、电池组
EP4087050A4 (en) * 2019-12-30 2024-05-29 Hefei Gotion High-Tech Power Energy Co., Ltd. HIGH TEMPERATURE DECOMPOSABLE INTEGRATED CONNECTOR AND LITHIUM-ION BATTERY INCLUDING SAME

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