JP2002279560A - ネットワークカメラ利用の監視方法と監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のネットワークカメラとセンサ手段を利用
して、監視表示画面に異常内容をビジュアル表示すると
共に、異常データの履歴管理が可能なネットワークカメ
ラ利用の履歴管理方法と履歴管理システムの提案を目的
とする。 【解決手段】通信回線３と、センサ手段２と、カメラ手
段１１と画像データ圧縮手段１２とセンサ検出手段１６
と異常検出手段１５とる異常データ重畳手段１３と通信
制御手段２２とを有するネットワークカメラ１と、通信
制御手段４１と受信データ分離手段４２と受信データ記
憶手段４３と異常処理制御を行う監視制御手段４４と多
チャンネル記憶手段４７と表示制御手段４５と複数の表
示画像データを選択出力する表示選択手段５０と制御デ
ータ記憶手段４６とを有するセンタ監視装置４と、単独
もしくは複数の表示装置５、５Ａ、５Ｂとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ネットワークカメラ利用の監
視方法と監視システムに関わり、より詳細には、センサ
機能を付設した複数のネットワークカメラとセンター監
視装置とがデジタル通信回線で通信接続され、ネットワ
ークカメラからの異常データを検出して監視画像に異常
内容をビジュアル表示すると共に記憶するネットワーク
カメラ利用の監視方法と監視システムに係わる。

【０００２】

【従来の技術】図６に示す従来技術のネットワークカメ
ラによる監視システムの要部構成図を用いて、システム
構成および概略動作を説明する。従来の技術による監視
システムは、監視現場を撮像する複数のネットワークカ
メラ１、１’と、監視対象物の動作を検出するセンサ手
段２、２’と、センタ監視装置４および複数の表示装置
５、５Ａ、５Ｂ並びに記録再生装置６と、複数のネット
ワークカメラ１、１’とセンタ監視装置を通信接続する
通信回線３などで構成されている。監視対象はカメラ手
段１１で撮像されデイジタル画像データが出力される。
画像データ圧縮手段１２は該画像データを内部の画像メ
モリに一旦記憶すると共に画像データの圧縮処理を施し
圧縮画像データを出力する。一方、ネットワークカメラ
１の撮像エリアに配設されている監視対象の人や移動体
の接近を検出する近接センサや動きを検出する赤外線セ
ンサなどの複数のセンサ手段２は、監視対象の動作をセ
ンサ信号又はセンサデータとして出力する。状態検出手
段１６は、センサ手段２を選択すると共に所定の状態検
出データを検出する。異常検出手段１５は、予め設定さ
れている異常検出閾値と該状態検出データとを比較演算
して、異常データを検出出力する。さらに、画像データ
に画像処理演算を行い、画像のレベル、形状、動きなど
の画像特徴抽出データを出力する画像処理手段１４を追
加設置した場合、該画像特徴抽出データは異常検出手段
１５のもう一方の入力端子にデータ入力される。異常検
出手段１５は、該画像特徴抽出データを予め設定されて
いる異常検出閾値と比較演算して、画像異常データを検
出する。異常データ重畳手段１３は、圧縮画像データに
異常データ又は画像異常データ及びカメラＩＤなどを重
畳して、通信制御手段２２を経由して通信回線３に送信
する。

【０００３】 ＬＡＮやＩＳＤＮなどのデジタル伝送手
段による通信回線３は、複数のネットワークカメラ１、
１’とセンタ監視装置４間を通信接続している。センタ
監視装置４の通信制御手段４１は、複数のネットワーク
カメラ１、１’からのパケット通信様式の送信データを
随時送受信している。受信データ分離手段４２は、カメ
ラＩＤ毎に、圧縮画像データ、異常データ、画像異常デ
ータなどに分離して、受信データ記憶手段に記憶入力す
る。

【０００４】 表示制御手段４５は、受信データ記憶手
段に記憶されている圧縮画像データを元の画像データに
伸長して、表示画像データを生成出力する。さらに、異
常データを表示画像データに重畳するなどして多チャン
ネル記憶手段４７に記憶入力する。多チャンネル記憶手
段４７は、複数のネットワークカメラの表示画像データ
を多チャンネルメディア上に並行記憶すると共に、再生
表示データは複数経路から同時に出力する。表示選択手
段５０は、表示制御手段４５からの制御指令に基づい
て、多チャンネル記憶手段４７の複数経路と複数の表示
装置５、５Ａ、５Ｂとのマトリクス選択を行い、再生表
示画像データを選択出力する。記憶が必要な場合、表示
選択手段５０に記憶再生装置６を接続して、所定の表示
画像データを記録する。

【０００５】 監視係員は、多数の表示装置に多画面表
示された監視画像を見ているが、異常が起こっても見過
ごしてしまうと云う問題点がある。又異常画面をフラッ
シュしたり色付けをするなどの異常表示形態もあるが、
異常の内容が判らなかったり、同時複数発生の場合には
処理しきれないと言う問題が発生する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に説明
した問題点と課題に鑑み、複数のネットワークカメラと
センサ手段を利用して、監視表示画面に異常内容をビジ
ュアル表示すると共に、記憶または記録し、事後におい
ても異常内容の識別がしやすいネットワークカメラ利用
の監視方法と監視システムの提案を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】ネットワークカメラを利
用した画像による異常発生の監視を目的として、デジタ
ル伝送手段による通信回線と、複数の監視現場に設置さ
れ、監視対象の動きや状態を検出する複数のセンサ手段
と、複数の監視現場に設置され、監視対象を撮像し画像
データを出力するカメラ手段と、該画像データに圧縮処
理を行い圧縮画像データを生成する画像データ圧縮手段
と、複数のセンサ手段から監視対象の状態を検出する状
態検出手段と、同状態検出手段の出力データから異常を
検出し異常データ及び異常発生位置データを生成出力す
る異常検出手段と、圧縮画像データに異常検出手段から
出力する異常データ及び異常発生位置データを重畳して
送信データを生成する異常データ重畳手段と、送信デー
タの通信回線への通信接続制御を行う通信制御手段とを
有するネットワークカメラと、通信回線に通信接続する
通信制御手段と、異常データが重畳された受信データよ
り圧縮画像データおよび異常データを分離する受信デー
タ分離手段と、受信した圧縮画像データおよび異常デー
タを一時記憶する受信データ記憶手段と、受信データ記
憶手段に一時記憶されている異常データの発生を監視す
る異常処理制御を行う監視制御手段と、一時記憶した圧
縮画像データ、異常データおよび異常発生位置データを
それぞれ復調して重畳した表示画像データを生成すると
共にネットワークカメラ毎の該表示画像データを記憶し
ている多チャンネル記憶手段に記憶入力する表示制御手
段と、多チャンネル記憶手段に記憶された複数の表示画
像データを選択出力する表示選択手段と、複数のネット
ワークカメラの設置データ、パラメータ設定データなど
を記憶している制御データ記憶手段とを有するセンタ監
視装置と、表示画像データを画像表示する単独もしくは
複数の表示装置とで構成する監視システムを用いて、ネ
ットワークカメラのデータ記憶手段に異常検出条件及び
センサ設置位置データを予め記憶登録する段階と、状態
検出手段がセンサ手段から出力するセンサ信号より監視
対象の状態を検出して状態検出データを出力する段階
と、異常検出手段が予め記憶登録されている異常検出条
件に基づいて前記状態検出データから異常データ及び異
常発生の異常発生位置データを検出する段階と、異常デ
ータ重畳手段が圧縮画像データに異常データ及び異常発
生位置データを重畳して、通信回線に通信制御手段経由
で送出する段階と、センタ監視装置の受信データ分離手
段が受信データより圧縮画像データと異常データ及び異
常発生位置データを分離して受信データ記憶手段に一時
記憶登録する段階と、監視制御手段が新たに記憶登録さ
れた異常データを監視し所定の監視制御指令を出す段階
と、表示制御手段が異常データに基づき制御データ記憶
手段に記憶登録している表示テンプレートを参照して異
常表示データを生成し、異常発生位置データを復調する
段階と、同じく表示制御手段が圧縮画像データを伸長し
て表示画像データを生成すると共に異常表示データを所
定の表示位置に重畳する段階とで構成する。

【０００８】 前記ネットワークカメラに、画像データ
より画像の輪郭抽出、形状抽出、動き抽出などの画像処
理を行う画像処理手段を追加設置した監視システムを用
いて、ネットワークカメラのデータ記憶手段に異常検出
の条件を予め記憶登録する段階と、画像処理手段が入力
画像データより画像の動きや形状などの特徴データを抽
出する段階と、異常検出手段が予め記憶登録されている
異常検出条件に基づいて異常データ及び異常発生の異常
発生位置データを生成する段階と、異常データ重畳手段
が圧縮画像データに異常データ及び異常発生位置データ
を重畳して、通信回線に通信制御手段経由で送出する段
階と、センタ監視装置の受信データ分離手段が受信デー
タより圧縮画像データと異常データ及び異常発生位置デ
ータを分離して受信データ記憶手段に一時記憶登録する
段階と、監視制御手段が新たに記憶登録された異常デー
タを監視し所定の監視制御指令を出す段階と、表示制御
手段が異常データに基づき制御データ記憶手段に記憶登
録している表示テンプレートを参照して異常表示データ
を生成し且つ異常発生位置データを復調する段階と、同
じく表示制御手段が圧縮画像データを伸長して表示画像
データを生成すると共に異常表示データを所定の表示位
置に重畳する段階とで構成する。

【０００９】 前記センタ監視装置における異常データ
の表示方法を、異常が発生した画像位置に図形表示す
る、異常が発生した複数の画像位置に各々図形表示す
る、監視対象の動き量を速度と方向とから検出し、速度
と方向とのそれぞれを矢印の大きさと向きに置き換て表
示を行う、異常の内容を同一平面上で並列表示する、も
しくは、異常箇所の拡大画像やセンサデータなどを補助
画面に表示する。

【００１０】 前記ネットワークカメラに前記カメラ手
段を制御する第一のカメラ制御手段と、センタ監視装置
に該第一のカメラ制御手段にカメラ制御指令を出す第二
のカメラ制御手段を追加設置した監視システムを用い
て、センタ監視装置の第二のカメラ制御手段が、異常発
生箇所の異常発生位置データに基づいて、ネットワーク
カメラの撮像中心視野が異常発生箇所となるようパン・
ティルト制御する、センタ監視装置の第二のカメラ制御
手段が、異常発生箇所の異常発生位置データに基づい
て、ネットワークカメラの撮像中心視野のズームアップ
もしくはズームダウン表示されるようズーム制御する、
もしくは、センタ監視装置の第二のカメラ制御手段が、
異常データに基づいて、ネットワークカメラの撮像画像
を電子シャッターにより高速撮像するようシャッター制
御する。

【００１１】 前記センタ監視装置の表示制御手段に外
部記録装置の録画制御機能を追加設置した監視システム
を用いて、表示制御手段が、異常データに基づいて、前
記外部記録装置に異常発生時の表示画像データの録画制
御指令を出すようにする。

【００１２】 前記センタ監視装置の表示制御手段が、
異常データに基づいて、異常発生の音声データを生成し
て外部の音声出力手段に音声出力する。

【００１３】 前記センタ監視装置にネットワークカメ
ラやセンサの設定データを送信設定するカメラ設定手段
と、ネットワークカメラに状態検出手段と異常検出手段
などの動作パラメータを設定するパラメータ設定手段と
通信制御手段経由で受信した受信データよりカメラ制御
データを分離出力すると共にデータ記憶手段に記憶入力
するカメラデータ受信手段とを追加設置した監視システ
ムを用いて、センタ監視装置が、前記ネットワークカメ
ラやセンサ手段の動作パラメータを、通信回線を経由し
て、設定制御する。

【００１４】 ネットワークカメラを利用した画像によ
る異常発生の監視を目的として、ＬＡＮやＩＳＤＮなど
のデジタル伝送手段による通信回線と、複数の監視現場
に設置され、監視対象の人や移動体などの接近を検出す
る近接センサや動きを検出する赤外線センサなどの複数
のセンサ手段と、複数の監視現場に設置され、監視対象
を撮像し画像信号を出力するカメラ部と該画像信号をデ
ジタル画像データに変換するＡ／Ｄとを有するカメラ手
段と、画像データを一時記憶する画像データメモリと該
画像データの圧縮処理を行い圧縮画像データを生成する
画像データ圧縮部とを有する画像データ圧縮手段と、複
数のセンサ手段を選択するセンサ選択部と選択入力され
たセンサの出力信号より状態検出データを出力する状態
検出部とを有する状態検出手段と、状態検出データから
異常センサ値を検出するセンサ異常検出部と異常センサ
値を検出した時異常データを生成出力する異常データ生
成部と異常発生のセンサ手段の設置位置データを生成す
る位置データ生成部とを有する異常検出手段と、圧縮画
像データに異常データを重畳して送信データを生成する
異常データ重畳部と異常発生位置データを重畳する位置
データ重畳部とを有する異常データ重畳手段と、通信回
線との通信制御を行う通信制御手段と、カメラＩＤ（番
号）を記憶しているＩＤメモリとセンサ手段の設置場所
の位置データを記憶しているセンサデータメモリと異常
検出演算の関数を記憶している異常検出関数メモリと演
算結果より異常判断の閾値を記憶している異常検出閾値
メモリとを有するデータ記憶手段と、異常検出手段の動
作パラメータを設定する異常検出設定部と画像データ圧
縮部の動作パラメータを設定する画像圧縮設定部とセン
サ選択部の動作パラメータを設定するセンサ選択設定部
とを有するパラメータ設定手段とで成るネットワークカ
メラと、通信回線に通信接続する通信制御手段と、該通
信制御手段が受信した受信データよりカメラＩＤデータ
を分離するカメラＩＤ分離部と受信したデータの種別を
判断するデータ種別判断部と異常データが重畳された受
信データより圧縮画像データ、異常データ及び異常発生
位置データなどを分離受信する受信データ分離部とを有
する受信データ分離手段と、分離受信した圧縮画像デー
タを一時記憶する画像データ記憶部と異常データを一時
記憶する異常データ記憶部と同じく異常発生位置データ
を一時記憶する位置データ記憶部とを有する受信データ
記憶手段と、異常データ記憶部に一時記憶されている異
常データの発生を判断する異常検出判断部と異常検出と
判断した時、所定の異常処理制御指令を出す監視制御部
とを有する監視制御手段と、分離した異常データに基づ
いて異常表示データを生成する異常表示データ生成部と
圧縮画像データを伸長した画像データに異常表示データ
を重畳した表示画像データを生成する画像重畳部と異常
発生位置データに基づいて画像表示位置を復調する位置
データ復調部と表示画像データ毎に表示出力端子を選択
する表示選択部とを有する表示制御手段と、ネットワー
クカメラ毎の表示画像データを記憶する多チャンネル記
憶手段と、表示選択部からの制御指令に基づき多チャン
ネル記憶手段に記憶された複数の表示画像データを選択
出力する表示選択手段と、カメラＩＤ毎の設置場所や設
置条件などのカメラ設置データを記憶しているカメラ設
置データメモリと異常種別毎の制御プログラムを記憶し
ている異常処理データメモリと異常検出時の監視処理プ
ログラムを記憶している異常処理データメモリとを有す
る制御データ記憶手段とでなるセンタ監視装置と、表示
データを画像表示する単独もしくは複数の表示装置とで
構成する。

【００１５】 前記ネットワークカメラに、画像データ
に所定の画像処理演算を行い画像処理データを演算出力
する画像処理部と該画像処理データより画像の形状や動
きなどの特徴データを抽出する特徴抽出部とを有する画
像処理手段と、異常検出手段に特徴データより異常の画
像データを検出する画像異常検出部と、パラメータ設定
手段に前記画像処理部の処理演算関数を設定する画像処
理設定部と、データ記憶手段に処理演算関数を記憶して
いる画像処理関数メモリとを追加設置する。

【００１６】 前記ネットワークカメラに、通信回線お
よび通信制御手段経由の通信入力データより該当するカ
メラＩＤの受信データを分離受信する受信データ分離部
と該受信データよりカメラ制御データを分離するカメラ
制御受信部とを有するカメラデータ受信手段と、カメラ
部のパン・ティルト動作を駆動するパン・ティルト駆動
部と、該パン・ティルト駆動部を前記カメラ制御データ
に基づいてパン・ティルト制御するパン・ティルト制御
部とを追加設置する、通信回線および通信制御手段経由
の通信入力データより該当するカメラＩＤの受信データ
を分離受信する受信データ分離部と該受信データよりカ
メラ制御データを分離するカメラ制御受信部とを有する
カメラデータ受信手段と、カメラ部のズーム動作を駆動
するズーム駆動部と、該ズーム駆動部をカメラ制御デー
タに基づいてズーム制御するズーム制御部とを追加設置
する、もしくは、通信回線および通信制御手段経由の通
信入力データより該当するカメラＩＤの受信データを分
離受信する受信データ分離部と該受信データよりカメラ
制御データを分離するカメラ制御受信部とを有するカメ
ラデータ受信手段と、カメラ部の電子シャッタ動作を駆
動するシャッタ駆動部と、該シャッタ駆動部をカメラ制
御データに基づいてズーム制御するシャッタ制御部とを
追加設置する。

【００１７】 前記センサ手段に、音声や音響を検出す
る音響センサ、水位や油量などを検出する水位センサ、
物体の接触や建造物の崩壊などを検出する衝撃センサな
ど複数センサを追加設置する。

【００１８】 前記センタ監視装置の多チャンネル記憶
手段を、半導体メモリディスク、もしくは、ＨＤＤ（Ha
rd Disk Drive ）とする。

【００１９】 前記センタ監視装置に、ネットワークカ
メラの動作条件の設定指令を行うカメラ設定部と該ネッ
トワークカメラ動作の制御指令を行うカメラ制御部とを
有する第二のカメラ制御手段と、設定指令および制御指
令に基づく送信データを生成する送信データ生成部と制
御データ記憶手段より該当カメラＩＤを読出し送信先を
指定する送信先指定部と送信データを送信するデータ送
信部とを有する送信制御手段とを追加設置する。

【００２０】 前記センタ監視装置の第二のカメラ制御
手段に、ネットワークカメラの状態検出手段の動作パラ
メータを設定するセンサ設定部を追加設置する。

【００２１】 前記センタ監視装置の表示制御手段に、
異常データに基づいて、外部記録再生装置又は録画装置
の録再制御を行う録再制御部を追加設置する。

【００２２】 前記センタ監視装置の表示制御手段に、
異常データに基づいて、異常発生時に音声警報を出力す
るための音声データを生成する音声データ生成部を追加
設置する。

【００２３】

【発明の実施の形態】

【００２４】 図１に示す本発明によるネットワークカ
メラ利用の監視システムの第一及び第二の実施例のシス
テム構成図を用いて、本願システムの概略構成を説明す
る。第一の実施例の監視システムは、デジタル伝送手段
による通信回線３と、複数の監視現場に設置され、監視
対象の動きや状態を検出する複数のセンサ手段２と、複
数の監視現場に設置され、監視対象を撮像し画像データ
を出力するカメラ手段１１と、該画像データに圧縮処理
を行い圧縮画像データを生成する画像データ圧縮手段１
２と、複数のセンサ手段２から監視対象の状態を検出す
る状態検出手段１６と、同状態検出手段１６の出力デー
タから異常を検出し異常データ及び異常発生位置データ
を生成出力する異常検出手段１５と、圧縮画像データに
異常検出手段から出力する異常データ及び異常発生位置
データを重畳して送信データを生成する異常データ重畳
手段と、送信データの通信回線３への通信接続制御を行
う通信制御手段２２とを有するネットワークカメラ１
と、通信回線３に通信接続する通信制御手段４１と、異
常データが重畳された受信データより圧縮画像データお
よび異常データを分離する受信データ分離手段４２と、
受信した圧縮画像データおよび異常データを一時記憶す
る受信データ記憶手段４３と、受信データ記憶手段４３
に一時記憶されている異常データの発生を監視する異常
処理制御を行う監視制御手段４４と、一時記憶した圧縮
画像データ、異常データおよび常発生位置データをそれ
ぞれ復調して重畳した表示画像データを生成すると共に
ネットワークカメラ毎の該表示画像データを記憶してい
る多チャンネル記憶手段４７に記憶入力する表示制御手
段４５と、多チャンネル記憶手段４７に記憶された複数
の表示画像データを選択出力する表示選択手段５０と、
複数のネットワークカメラの設置データ、パラメータ設
定データなどを記憶している制御データ記憶手段４６と
を有するセンタ監視装置４と、表示画像データを画像表
示する単独もしくは複数の表示装置５、５Ａ、５Ｂとで
構成されている。

【００２５】 第二の実施例の監視システムは、第一の
実施例のセンタ監視装置４に、ネットワークカメラ１や
センサの設定データを送信設定するカメラ設定手段でも
あるカメラ制御手段４８と、同じくネットワークカメラ
１に、画像データより画像の輪郭抽出、形状抽出、動き
抽出などの画像処理を行う画像処理手段１４と、状態検
出手段１６と異常検出手段１５などの動作パラメータを
設定するパラメータ設定手段１７と、通信制御手段２２
経由で受信した受信データよりカメラ制御データを分離
出力すると共にデータ記憶手段１８に記憶入力するカメ
ラデータ受信手段１９とを追加設置したものである。

【００２６】 図５に示す本発明による監視方法の第一
及び第二の実施例の動作フロー図を加えて、本願の監視
方法を説明する。第一の実施例の監視方法は、第一の実
施例の監視システムを用いて、ネットワークカメラ１の
データ記憶手段１８に異常検出条件及びセンサ設置位置
データを予め記憶登録する段階ＳＴ１と、状態検出手段
１６がセンサ手段２から出力するセンサ信号より監視対
象の状態を検出して状態検出データを出力する段階ＳＴ
２と、異常検出手段が予め記憶登録されている異常検出
条件に基づいて状態検出データから異常データ及び異常
発生の異常発生位置データを検出する段階ＳＴ３と、異
常データ重畳手段１３が圧縮画像データに異常データ及
び異常発生位置データを重畳して、通信回線３に通信制
御手段２２経由で送出する段階ＳＴ４と、センタ監視装
置４の受信データ分離手段４２が受信データより圧縮画
像データと異常データ及び異常発生位置データを分離し
て受信データ記憶手段４３に一時記憶登録する段階ＳＴ
５と、監視制御手段４４が新たに記憶登録された異常デ
ータを監視し所定の監視制御指令を出す段階ＳＴ６と、
表示制御手段４５が異常データに基づき制御データ記憶
手段４６に記憶登録している表示テンプレートを参照し
て異常表示データを生成し異常発生位置データを復調す
る段階ＳＴ７と、同じく表示制御手段４５が圧縮画像デ
ータを伸長して表示画像データを生成すると共に異常表
示データを所定の表示位置に重畳する段階ＳＴ８とで構
成されている。

【００２７】 第二の実施例の監視方法は、第二の実施
例の監視システムを用いて、ネットワークカメラ１のデ
ータ記憶手段１８に異常検出の条件を予め記憶登録する
段階ＳＴ１と、画像処理手段１４が入力画像データより
画像の動きや形状などの特徴データを抽出する段階ＳＴ
１２と、異常検出手段１５が予め記憶登録されている異
常検出条件に基づいて異常データ及び異常発生の異常発
生位置データを生成する段階ＳＴ３と、異常データ重畳
手段１３が圧縮画像データに異常データ及び異常発生位
置データを重畳して、通信回線３に通信制御手段２２経
由で送出する段階ＳＴ４と、センタ監視装置４の受信デ
ータ分離手段４２が受信データより圧縮画像データと異
常データ及び異常発生位置データを分離して受信データ
記憶手段４３に一時記憶登録する段階ＳＴ５と、監視制
御手段４４が新たに記憶登録された異常データを監視し
所定の監視制御指令を出す段階ＳＴ６と、表示制御手段
４５が異常データに基づき制御データ記憶手段４６に記
憶登録している表示テンプレートを参照して異常表示デ
ータを生成し且つ異常発生位置データを復調する段階Ｓ
Ｔ７と、同じく表示制御手段４５が圧縮画像データを伸
長して表示画像データを生成すると共に異常表示データ
を所定の表示位置に重畳する段階ＳＴ８とで構成され
る。

【００２８】 第三の実施例の監視方法は、同じく、第
二の実施例の監視システムを用いて、第二の施例の監視
方法の後半に以下の方法を加えたものである。センタ監
視装置４の第二のカメラ制御手段であるセンタ監視装置
側のカメラ制御手段４８が、制御データ記憶手段４６に
記憶登録されている監視処理データを参照して、カメラ
制御データを通信制御手段４１および通信回線３を経由
して送信する段階ＳＴ１４と、ネットワークカメラ１の
カメラデータ受信手段１９がカメラ制御データを分離受
信して、データ記憶手段１８に記憶入力する段階ＳＴ１
５と、第一のカメラ制御手段であるネットワークカメラ
側のカメラ制御手段２１が異常箇所の異常発生位置デー
タを参照して、カメラ制御データに記述されたカメラ制
御指令を出す段階ＳＴ１６と、カメラ駆動手段２３がカ
メラ制御指令に基づいてネットワークカメラを駆動する
段階ＳＴ１７と、センタ監視装置４の表示制御手段４５
が補助画面を生成して新たな監視画像を表示画像データ
に重畳する段階ＳＴ１８とを付加している。

【００２９】 図２に示す本発明による監視システムの
第三の実施例の要部ブロック図、及び図３に示す本発明
による監視システムの第四の実施例の要部ブロック図を
用いて、本願システムの詳細構成を説明する。第三及び
第四の実施例の監視システムは、ＬＡＮやＩＳＤＮなど
のデジタル伝送手段による通信回線３と、複数の監視現
場に設置され、監視対象の人や移動体などの接近を検出
する近接センサや動きを検出する赤外線センサなどのセ
ンサ手段２と、複数の監視現場に設置され、監視対象を
撮像し画像信号を出力するカメラ部１１ａと該画像信号
をデジタル画像データに変換するＡ／Ｄ１１ｂとを有す
るカメラ手段１１と、画像データを一時記憶する画像デ
ータメモリ１２ｂと該画像データを圧縮処理を行い圧縮
画像データを生成する画像データ圧縮部１２ａとを有す
る画像データ圧縮手段１２と、複数のセンサ手段２を選
択するセンサ選択部１６ａと選択入力されたセンサの出
力信号より状態検出データを出力する状態検出部１６ｂ
とを有する状態検出手段１６と、状態検出データから異
常センサ値を検出するセンサ異常検出部１５ｃと異常セ
ンサ値を検出した時異常データを生成出力する異常デー
タ生成部１５ａと異常発生のセンサ手段２の設置位置デ
ータを生成する位置データ生成部１５ｄとを有する異常
検出手段１５と、圧縮画像データに異常データを重畳し
て送信データを生成する異常データ重畳部１３ａと異常
発生位置データを重畳する位置データ重畳部１３ｂとを
有する異常データ重畳手段１３と、通信回線３との通信
制御を行う通信制御手段２２と、カメラＩＤ（番号）を
記憶しているＩＤメモリ１８ａとセンサ手段２の設置場
所の位置データなどを記憶しているセンサデータメモリ
１８ｆと異常検出演算の関数を記憶している異常検出関
数メモリ１８ｄと演算結果より異常判断の閾値を記憶し
ている異常検出閾値メモリ１８ｅとを有するデータ記憶
手段１８と、異常検出手段１５の動作パラメータを設定
する異常検出設定部１７ｂと画像データ圧縮部１２ａの
動作パラメータを設定する画像圧縮設定部１７ｃとセン
サ選択部１６ａの動作パラメータを設定するセンサ選択
設定部１７ｄとを有するパラメータ設定手段１７とで成
るネットワークカメラ１と、通信回線３に通信接続する
通信制御手段４１と、該通信制御手段４１が受信した受
信データよりカメラＩＤデータを分離するカメラＩＤ分
離部４２ａと受信したデータの種別を判断するデータ種
別判断部４２ｃと異常データが重畳された受信データよ
り圧縮画像データ、異常データ及び異常発生位置データ
などを分離受信する受信データ分離部４２ｂとを有する
受信データ分離手段４２と、分離受信した圧縮画像デー
タを一時記憶する画像データ記憶部４３ａと異常データ
を一時記憶する異常データ記憶部４３ｂと同じく異常発
生位置データを一時記憶する位置データ記憶部４３ｃと
を有する受信データ記憶手段４３と、異常データ記憶部
４３ｂに一時記憶されている異常データの発生を判断す
る異常検出判断部４４ａと異常検出と判断した時、所定
の異常処理制御指令を出す監視制御部４４ｂとを有する
監視制御手段４４と、分離した異常データに基づいて異
常表示データを生成する異常表示データ生成部４５ａと
圧縮画像データを伸長した画像データに異常表示データ
を重畳して表示画像データを生成する画像重畳部４５ｃ
と異常発生位置データに基づいて画像表示位置を復調す
る位置データ復調部４５ｂと表示画像データ毎に表示出
力端子を選択する表示選択部４５ｅとを有する表示制御
手段４５と、ネットワークカメラ毎の表示画像データを
記憶する多チャンネル記憶手段４７と、表示選択部４５
ｅからの制御指令に基づき多チャンネル記憶手段４７に
記憶された複数の表示画像データを選択出力する表示選
択手段５０と、カメラＩＤ毎の設置場所や設置条件など
のカメラ設置データを記憶しているカメラ設置データメ
モリ４６ａと異常種別毎の制御プログラムを記憶してい
る異常処理データメモリ４６ｄとを有する制御データ記
憶手段４６とでなるセンタ監視装置４と、表示データを
画像表示する単独もしくは複数の表示装置５、５Ａ、５
Ｂとで標準構成されている。

【００３０】 さらに、ネットワークカメラ１には、画
像データに所定の画像処理演算を行い画像処理データを
演算出力する画像処理部１４ａと該画像処理データより
画像の形状や動きなどの特徴データを抽出する特徴抽出
部１４ｂとを有する画像処理手段１４と、異常検出手段
１５に特徴データより異常の画像データを検出する画像
異常検出部１５ｂと、パラメータ設定手段１７に画像処
理部１４ａの処理演算関数を設定する画像処理設定部１
７ａと、データ記憶手段１８に処理演算関数を記憶して
いる画像処理関数メモリ１８ｃが追加設置されている。

【００３１】 加えて、ネットワークカメラ１には、通
信回線３および通信制御手段２２経由の通信入力データ
より該当するカメラＩＤの受信データを分離受信する受
信データ分離部１９ａと該受信データよりカメラ制御デ
ータを分離するカメラ制御受信部１９ｂとを有するカメ
ラデータ受信手段１９と、カメラ部１１ａのパン・ティ
ルト動作を駆動するパン・ティルト駆動部２３ａとズー
ム動作を駆動するズーム駆動部２３ｂと電子シャッタ動
作を駆動するシャッタ駆動部２３ｃとを有するカメラ駆
動手段２３と、パン・ティルト駆動部２３ａをカメラ制
御データに基づいてパン・ティルト制御するパン・ティ
ルト制御部２１ａとズーム駆動部２３ｂを同様ズーム制
御するズーム制御部２１ｂとシャッタ駆動部２３ｃを同
様シャッタ制御するシャッタ制御部２１ｃとを有するカ
メラ制御手段２１とが追加設置されている。

【００３２】 ［センサ手段及ネットワークカメラの動
作パラメータ］図４に示す本発明によるセンタ監視装置
が生成する表示画面の各種実施例の説明図を加えて、異
常監視の監視方法と動作を詳細説明する。ネットワーク
カメラ１の撮像視野内に設置されるセンサ手段２のセン
サの種別、撮像視野内の位置（ｘ−ｙ値）、センサの番
号などのセンサデータは、センサデータメモリ１８ｆに
予め登録されている。同様、異常検出手段１５が用いる
異常検出関数は異常検出関数メモリ１８ｄに、異常判断
の基準となる異常検出閾値は異常検出閾値メモリ１８ｅ
に、画像処理手段１４が用いる画像処理関数は画像処理
関数メモリ１８ｃに各々記憶登録されている。さらに、
画像処理手段１４を利用した画像センサの画像処理関数
は画像処理関数メモリ１８ｃに予め記憶登録されるが、
異常発生位置データに関しては異常を検出した画像位置
より自動生成される。画像処理関数は、前述のセンサの
種別に相当する。

【００３３】 ［異常データの生成］異常検出は二つの
方法で行われる。第一の異常検出方法は、単独又は複数
のセンサ手段２からのセンサ信号より状態検出データを
検出出力しセンサ異常検出部１５ｃが監視対象の異常を
センサ異常データとして検出する方法である。複数の種
別又は複数箇所のセンサ手段２からのセンサ信号もしく
はセンサに基づく動作データは、センサ選択設定部１７
ｄの設定指示に基づいて、センサ選択部１６ａが該当セ
ンサ手段２から選択入力する。状態検出部１６ｂは、所
定のセンサ信号を検出し、状態検出データを異常検出部
１５ｃに出力する。センサ異常検出部１５ｃは、異常検
出関数メモリ１８ｄより選択されたセンサ種別の異常検
出関数に基づき異常検出演算を行い、演算結果を異常検
出閾値メモリ１８ｅに記憶登録されている異常検出閾値
と比較演算し、異常判定を行う。異常と判断されると、
異常データ生成部１５ａは、選択したセンサの種別、セ
ンサの番号、異常の種別とレベルなどで構成される異常
データを生成する。位置データ生成部１５ｄは、センサ
データメモリ１８ｆに予め登録されているセンサデータ
を読出し位置データを生成する。

【００３４】 第二の異常検出方法は、画像処理手段１
４からの画像処理データより異常画像データを検出する
方法である。画像データメモリ１２ｂは、時系列の画像
データの変化を検出する為に利用される。画像処理部１
４ａは、画像処理関数メモリ１８ｃに記憶登録されてい
る画像処理関数に基づいて、画像処理データを演算出力
し、特徴抽出部１４ｂは該画像処理データより画像の輪
郭抽出、形状抽出、動き抽出などの特徴データを演算出
力する。画像異常検出部１５ｂは、前述の異常検出関数
を用いて画像の異常検出演算を行い、異常検出閾値と比
較演算し画像異常を判断する。位置データ生成部１５ｄ
は、異常を検出した画像の画像上の位置より異常発生位
置データを生成する。

【００３５】 ［画像データと異常データの送受信］監
視対象はカメラ部１１ａが撮像しアナログ画像信号が出
力され、Ａ／Ｄによりデジタル画像データに変換され
る。画像データ圧縮部１２ａは画像圧縮設定部１７ｃが
設定したパラメータに基づいて、ＭＰＥＧやＪＰＥＧな
どによるデータ圧縮と時間軸圧縮とを施した圧縮画像デ
ータを生成出力する。異常データ重畳部１３ａは、該圧
縮画像データに異常データを重畳し、さらに、位置デー
タ重畳部１３ｂは異常発生の異常発生位置データを重畳
した重畳画像データを出力する。該重畳画像データはカ
メラＩＤデータが添付されて、通信制御手段２２、通信
回線３を経由してセンタ監視装置４に送信される。セン
タ監視装置４の通信制御手段４１は重畳画像データを受
信復調する。データ種別判断部４２ｃは受信したデータ
の種別を判断し、受信データ分離部４２ｂは圧縮画像デ
ータ、異常データ、異常発生位置データなどに分離受信
し、画像データ記憶部４３ａ、異常データ記憶部４３
ｂ、位置データ記憶部４３ｃなどに各々記憶入力する。
この際、カメラＩＤ分離部４２ａからのカメラＩＤデー
タ毎に記憶入力される。

【００３６】 ［通常時の監視画像の表示出力］監視画
像もしくはセンサデータに異常が発生していない場合、
画像データ記憶部４３ａに一時記憶された圧縮画像デー
タは、画像重畳部４５ｃで時間軸伸張および画像伸張処
理がなされた表示画像データが復調生成され、カメラＩ
Ｄ毎に多チャンネル記憶手段４７に記憶入力される。多
チャンネル記憶手段４７は通常半導体ディスクやＨＤＤ
などが用いられ、カメラＩＤ毎の入力端子と複数の出力
端子を有している。但し入力端子はカメラＩＤ毎の必要
はなく、異常の発生と監視の必要のあるネットワークカ
メラ分のみで良い。半導体ディスクやＨＤＤなどを用い
ることで、大量の記憶容量を確保するとともに、ランダ
ムアクセスが可能であり、事後の高速検索に威力を発揮
する。多チャンネル記憶手段４７の出力端子からの画像
データもしくは画像信号は、表示選択部４５ｅの制御指
令に基づき表示選択手段５０で交換選択され複数の表示
装置５、５Ａ、５Ｂ、及び記録再生装置６などに出力さ
れる。また、録再制御部４５ｆは該記録再生装置６の記
録再生制御を行う。

【００３７】 ［異常発生時の監視画像の表示出力］図
４に示す本発明による異常発生時の監視画像表示例の説
明図を加えて、監視画像の表示出力過程を説明する。異
常検出判断部４４ａは異常データ記憶部４３ｂに新たな
異常データの記憶入力を監視し、異常入力と判断すると
監視制御部４４ｂに異常種別を通知する。監視制御部４
４ｂは、異常処理データメモリ４６ｄに予め記憶登録さ
れている異常表示処理プログラムに基づいて、表示制御
指令を出す。異常表示データ生成部４５ａは、異常デー
タに基づきテンプレートデータを利用して所定の異常表
示データを生成する。一方位置データ復調部４５ｂは、
位置データ記憶部４３ｃから位置データを読み出し画面
上での表示位置を復調する。画像重畳部４５ｃは、異常
表示データを復調生成した表示画像データの該表示位置
に重畳する。

【００３８】 図４（イ）は、異常が発生した画像位置
に図形表示したもので、水位センサが検出した水位異常
データに基づき「異常出水」と表示（Ｐ３）すると共に
異常検出位置「白枠」表示（Ｐ１）、「矢印」表示（Ｐ
２）などの異常表示データを図形表示している。図４
（ロ）は、複数箇所の異常が同時表示（Ｐ１、Ｐ５）さ
れると共に補助画面（Ｐ４）に、異常箇所のズームアッ
プ画像が表示されている。図４（ハ）は、監視対象の
「動き量と方向」を黒矢印で表示（Ｐ７）している。動
き量と方向のデータはネットワークカメラ１の画像処理
手段１４により演算出力されたものである。

【００３９】 ［異常監視履歴の記録］異常表示データ
は、監視履歴の記録を目的として、異常表示データメモ
リ４６ｃに一時記憶されると共に表示制御手段４５の画
像重畳部４５ｃに入力される。画像重畳部４５ｃが生成
した異常表示データを重畳した表示画像データは、継続
的に外部の記録再生装置６に出力されると共に、録再制
御部４５ｆは該記録再生装置６をタイムラップスモー
ド、連続記録モードなどの記録制御を行う。さらに、異
常表示データメモリ４６ｃに一時記憶されている図形表
示形態の異常表示データは、過去に逆上って重複表示さ
れ、時系列の異常変化を表示することが出来る。異常監
視履歴は表示画像データにビジュアル化されて記憶また
は記録されるので、事後の確認が容易である。音声デー
タ生成部４５ｄは、異常データに基づいて音声による警
報を出力するための音声データを生成する。該音声デー
タは、表示選択手段５０経由で音声出力手段７及び記録
再生装置６に出力される。

【００４０】 ［センタ監視装置からのカメラ制御］本
願実施例のセンタ監視装置４は、異常検出時に、異常が
発生したネットワークカメラを制御して、拡大画像を表
示したり該ネットワークカメラを高速撮像モードにする
ことを予めプログラム登録しておき、異常発生に自動的
にカメラ制御動作を起動することが出来る。異常検出判
断部４４ａが異常データの新規入力を検出すると、監視
制御部４４ｂはカメラ制御部４８ａにカメラ制御指令を
出す。カメラ制御部４８ａは、異常データ記憶部４３ｂ
の異常データ及び位置データ記憶部４３ｃの異常発生位
置データを参照してカメラ制御指令を出す。送信データ
生成部４９ｂは、該カメラ制御指令に基づいて送信デー
タを生成し、データ送信部４９ｃは該送信データを送信
先指定部４９ａが指定するカメラＩＤのアドレスに、通
信制御部４１及び通信回線３を経由して送信する。

【００４１】 該当ネットワークカメラ１のカメラ制御
受信部１９ｂは、通信制御手段２２経由で受信した受信
データよりカメラ制御データを分離受信し、受信データ
メモリ１８ｂのカメラ制御データ記憶部に記憶入力す
る。異常処理制御手段２０は、該カメラ制御データに基
づき、カメラ制御手段２１にカメラ制御指令を転送す
る。パン・ティルト制御部２１ａは、撮像視野中心位置
を異常発生の異常発生位置データに基づき設定してパン
・ティルト制御を行い、パン・ティルト駆動部２３ａは
ネットワークカメラのパン・ティルト動作を駆動する
か、もしくは、カメラ画像の該当部を撮像視野中心とす
る制御を実行する。

【００４２】 ズーム制御部２１ｂは、カメラ制御指令
に基づき所定のズーム比とするよう制御指令を出し、ズ
ーム駆動部２３ｂはネットワークカメラのズームレンズ
を駆動するか、もしくは、カメラ画像の該当部を拡大も
しくは縮小表示とする制御を実行する。

【００４３】 シャッタ制御部２１ｃは、カメラ制御指
令に基づき電子シャッターを所定のシャッター速度とす
るよう制御指令を出し、シャッタ駆動部２３ｃは電子シ
ャッターを所定のシャッタ速度となるよう駆動する。

【００４４】 ［センタ監視装置からの動作パラメータ
の設定］センタ監視装置のカメラ設定部４８ｂは、カメ
ラ設置データメモリ４６ｅに予め記憶登録したカメラ設
定パラメータを読み出し、送信データ生成部４９ｂに入
力すると共に送信先のカメラＩＤを送信先指定部４９ａ
に通知する。データ送信部４９ｃは送信データを、通信
制御部４１、通信回線３を経由して、送信先指定部４９
ａが指定した送信先に送信する。

【００４５】 同じくセンサ設定部４８ｃは、センサ設
置データメモリ４６ｆに予め記憶登録したセンサ設定パ
ラメータを読み出し、送信データ生成部４９ｂに入力す
ると共に送信先のカメラＩＤを送信先指定部４９ａに通
知する。データ送信部４９ｃは送信データを、通信制御
部４１、通信回線３を経由して、送信先指定部４９ａ指
定した送信先に送信する。

【００４６】 ネットワークカメラ１の受信データ分離
部１９ａは、通信制御手段２２を経由して受信した受信
データより、カメラ設定データ及びセンサ設定データを
分離受信して、受信データメモリ１８ｂに一旦記憶入力
する。パラメータ更新部１７ｅは、受信データメモリ１
８ｂに更新入力されたカメラ設定データ及びセンサ設定
データに基づいて、該当機能のパラメータを再設定す
る。ネットワークカメラ１のパラメータ更新処理によ
り、一日の時間帯、天候、監視目的などの外的条件の変
化に、監視画像、センサ手段２の選択、異常検出条件な
どを再設定して対応させることが出来る。

【００４７】

【発明の効果】本発明は以上に説明した内容で実施さ
れ、以下に述べる効果を奏する。ネットワークカメラの
データ記憶手段に異常検出条件及びセンサ設置位置デー
タを予め記憶登録する段階と、状態検出手段がセンサ手
段から出力するセンサ信号より監視対象の状態を検出し
て状態検出データを出力する段階と、異常検出手段が予
め記憶登録されている異常検出条件に基づいて状態検出
データから異常データ及び異常発生の異常発生位置デー
タを検出する段階と、異常データ重畳手段が圧縮画像デ
ータに異常データ及び異常発生位置データを重畳して、
通信回線に通信制御手段経由で送出する段階と、センタ
監視装置の受信データ分離手段が受信データより圧縮画
像データと異常データ及び異常発生位置データを分離し
て受信データ記憶手段に一時記憶登録する段階と、監視
制御手段が新たに記憶登録された異常データを監視し所
定の監視制御指令を出す段階と、表示制御手段が異常デ
ータに基づき制御データ記憶手段に記憶登録している表
示テンプレートを参照して異常表示データを生成し、異
常発生位置データを復調する段階と、同じく表示制御手
段が圧縮画像データを復調して表示画像データを生成す
ると共に異常表示データを所定の表示位置に重畳する段
階とで構成するネットワークカメラ利用の監視方法と監
視システムの提案が出来た。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるネットワークカメラ利用の監視
システムの第一及び第二の実施例のシステム構成図であ
る。

【図２】 本発明によるネットワークカメラ利用の監視
システムの第三の実施例の要部ブロック図である。

【図３】 本発明によるネットワークカメラ利用の監視
システムの第四の実施例の要部ブロック図である。

【図４】 本発明による異常発生時の監視画像表示例の
説明図である。

【図５】 本発明による監視方法の第一及び第二の実施
例の動作フロー図である。

【図６】 従来技術のネットワークカメラによる監視シ
ステムの要部構成図である。

【符号の説明】

１、１’ネットワークカメラ ２、２’センサ手段 ３ 通信回線 ４ センタ監視装置 ５、５Ａ、５Ｂ 表示装置 ６ 記録再生装置 ７ 音声出力手段 １１ カメラ手段 １１ａ カメラ部 １１ｂ Ａ／Ｄ １２ 画像データ圧縮手段 １２ａ 画像データ圧縮部 １２ｂ 画像データメモリ １３ 異常データ重畳手段 １３ａ 異常データ重畳部 １３ｂ 位置データ重畳部 １４ 画像処理手段 １４ａ 画像処理部 １４ｂ 特徴抽出部 １５ 異常検出手段 １５ａ 異常データ生成部 １５ｂ 画像異常検出部 １５ｃ センサ異常検出部 １５ｄ 位置データ生成部 １６ 状態検出手段 １６ａ センサ選択部 １６ｂ 状態検出部 １７ パラメータ設定手段 １７ａ 画像処理設定部 １７ｂ 異常検出設定部 １７ｃ 画像圧縮設定部 １７ｄ センサ選択設定部 １７ｅ パラメータ更新部 １８ データ記憶手段 １８ａ ＩＤメモリ １８ｂ 受信データメモリ １８ｃ 画像処理関数メモリ １８ｄ 異常検出関数メモリ １８ｅ 異常検出閾値メモリ １８ｆ センサデータメモリ １９ カメラデータ受信手段 １９ａ 受信データ分離部 １９ｂ カメラ制御受信部 ２０ 異常処理制御手段 ２１ カメラ制御手段 ２１ａ パン・ティルト制御部 ２１ｂ ズーム制御部 ２１ｃ シャッタ制御部 ２２、４１ 通信制御手段 ２３ カメラ駆動手段 ２３ａ パン・ティルト駆動部 ２３ｂ ズーム駆動部 ２３ｃ シャッタ駆動部 ４２ 受信データ分離手段 ４２ａ カメラＩＤ分離部 ４２ｂ 受信データ分離部 ４２ｃ データ種別判断部 ４３ 受信データ記憶手段 ４３ａ 画像データ記憶部 ４３ｂ 異常データ記憶部 ４３ｃ 位置データ記憶部 ４３ｄ 音声データ記憶部 ４４ 監視制御手段 ４４ａ 異常検出判断部 ４４ｂ 監視制御部 ４５ 表示制御手段 ４５ａ 異常表示データ生成部 ４５ｂ 位置データ復調部 ４５ｃ 画像重畳部 ４５ｄ 音声データ生成部 ４５ｅ 表示選択部 ４５ｆ 録再制御部 ４６ 制御データ記憶手段 ４６ａ カメラ設置データメモリ ４６ｂ センサ設置データメモリ ４６ｃ 異常表示データメモリ ４６ｄ 異常処理データメモリ ４６ｅ カメラ設定データメモリ ４６ｆ センサ設定データメモリ ４７ 多チャンネル記憶手段 ４８ カメラ制御手段 ４８ａ カメラ制御部 ４８ｂ カメラ設定部 ４８ｃ センサ設定部 ４９ 送信制御手段 ４９ａ 送信先指定部 ４９ｂ 送信データ生成部 ４９ｃ データ送信部 ５０ 表示選択手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C054 AA01 AA05 CA04 CC03 CE16 CF06 CF07 CG05 CH01 CH08 EA01 EA05 EB05 EB07 ED13 EG02 EJ04 FA09 FC13 FC14 FE02 FE05 FE11 FE16 FE19 GA01 GA04 GB06 GD03 HA18 5C084 AA02 AA04 AA07 AA13 BB40 CC17 DD11 DD41 DD73 EE01 EE02 FF04 FF08 FF27 GG07 GG09 GG42 GG52 GG78 HH10 HH12 HH13 5C087 AA02 AA03 AA24 AA25 BB11 BB32 BB74 DD02 DD03 DD05 EE05 FF01 FF04 GG02 GG23 GG66 GG67 GG71

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークカメラを利用した画像によ
   る異常発生の監視を目的として、 デジタル伝送手段による通信回線と、 複数の監視現場に設置され、監視対象の動きや状態を検
   出する複数のセンサ手段と、 複数の監視現場に設置され、監視対象を撮像し画像デー
   タを出力するカメラ手段と、該画像データに圧縮処理を
   行い圧縮画像データを生成する画像データ圧縮手段と、
   複数の前記センサ手段から前記監視対象の状態を検出す
   る状態検出手段と、同状態検出手段の出力データから異
   常を検出し異常データ及び異常発生位置データを生成出
   力する異常検出手段と、前記圧縮画像データに前記異常
   検出手段から出力する前記異常データ及び異常発生位置
   データを重畳して送信データを生成する異常データ重畳
   手段と、前記送信データの前記通信回線への通信接続制
   御を行う通信制御手段とを有するネットワークカメラ
   と、 前記通信回線に通信接続する通信制御手段と、前記異常
   データが重畳された受信データより圧縮画像データおよ
   び異常データを分離する受信データ分離手段と、受信し
   た前記圧縮画像データおよび異常データを一時記憶する
   受信データ記憶手段と、前記受信データ記憶手段に一時
   記憶されている異常データの発生を監視する異常処理制
   御を行う監視制御手段と、一時記憶した前記圧縮画像デ
   ータ、前記異常データおよび前記異常発生位置データを
   それぞれ伸長して重畳した表示画像データを生成すると
   共にネットワークカメラ毎の該表示画像データを記憶し
   ている多チャンネル記憶手段に記憶入力する表示制御手
   段と、前記多チャンネル記憶手段に記憶された複数の表
   示画像データを選択出力する表示選択手段と、前記複数
   のネットワークカメラの設置データ、パラメータ設定デ
   ータなどを記憶している制御データ記憶手段とを有する
   センタ監視装置と、 前記表示画像データを画像表示する単独もしくは複数の
   表示装置とで構成する監視システムを用いて、 前記ネットワークカメラの前記データ記憶手段に異常検
   出条件及びセンサ設置位置データを予め記憶登録する段
   階と、前記状態検出手段が前記センサ手段から出力する
   センサ信号より前記監視対象の状態を検出して状態検出
   データを出力する段階と、前記異常検出手段が予め記憶
   登録されている異常検出条件に基づいて前記状態検出デ
   ータから異常データ及び異常発生の異常発生位置データ
   を検出する段階と、前記異常データ重畳手段が前記圧縮
   画像データに異常データ及び異常発生位置データを重畳
   して、前記通信回線に通信制御手段経由で送出する段階
   と、前記センタ監視装置の受信データ分離手段が受信デ
   ータより前記圧縮画像データと異常データ及び異常発生
   位置データを分離して前記受信データ記憶手段に一時記
   憶登録する段階と、前記監視制御手段が新たに記憶登録
   された異常データを監視し所定の監視制御指令を出す段
   階と、前記表示制御手段が異常データに基づき制御デー
   タ記憶手段に記憶登録している表示テンプレートを参照
   して異常表示データを生成し、異常発生位置データを復
   調する段階と、同じく表示制御手段が圧縮画像データを
   伸長して表示画像データを生成すると共に前記異常表示
   データを所定の表示位置に重畳する段階とで構成するこ
   とを特徴とするネットワークカメラ利用の監視方法。
2. 【請求項２】 前記ネットワークカメラに、画像データ
   より画像の輪郭抽出、形状抽出、動き抽出などの画像処
   理を行う画像処理手段を追加設置した監視システムを用
   いて、 前記ネットワークカメラの前記データ記憶手段に異常検
   出の条件を予め記憶登録する段階と、前記画像処理手段
   が入力画像データより画像の動きや形状などの特徴デー
   タを抽出する段階と、前記異常検出手段が予め記憶登録
   されている異常検出条件に基づいて異常データ及び異常
   発生の異常発生位置データを生成する段階と、前記異常
   データ重畳手段が前記圧縮画像データに異常データ及び
   異常発生位置データを重畳して、前記通信回線に通信制
   御手段経由で送出する段階と、前記センタ監視装置の受
   信データ分離手段が受信データより前記圧縮画像データ
   と異常データ及び異常発生位置データを分離して前記受
   信データ記憶手段に一時記憶登録する段階と、前記監視
   制御手段が新たに記憶登録された異常データを監視し所
   定の監視制御指令を出す段階と、前記表示制御手段が異
   常データに基づき制御データ記憶手段に記憶登録してい
   る表示テンプレートを参照して異常表示データを生成し
   且つ異常発生位置データを復調する段階と、同じく表示
   制御手段が前記圧縮画像データを伸長して表示画像デー
   タを生成すると共に前記異常表示データを所定の表示位
   置に重畳する段階とで構成することを特徴とする請求項
   １に記載のネットワークカメラ利用の監視方法。
3. 【請求項３】 前記センタ監視装置における異常データ
   の表示方法を、異常が発生した画像位置に図形表示する
   ことを特徴とする請求項１もしくは２に記載のネットワ
   ークカメラ利用の監視方法。
4. 【請求項４】 前記センタ監視装置における異常データ
   の表示方法を、異常が発生した複数の画像位置に各々図
   形表示することを特徴とする請求項１もしくは２に記載
   のネットワークカメラ利用の監視方法。
5. 【請求項５】 前記センタ監視装置における異常データ
   の表示方法を、監視対象の動き量を速度と方向とから検
   出し、前記速度と方向とのそれぞれを矢印の大きさと向
   きに置き換えて表示を行うことを特徴とする請求項１も
   しくは２に記載のネットワークカメラ利用の監視方法。
6. 【請求項６】 前記センタ監視装置における異常データ
   の表示方法を、異常の内容を同一画面上で並列表示する
   ことを特徴とする請求項１もしくは２に記載のネットワ
   ークカメラ利用の監視方法。
7. 【請求項７】 前記センタ監視装置における異常データ
   の表示方法を、異常箇所の拡大画像やセンサデータなど
   を補助画面に表示することを特徴とする請求項１もしく
   は２に記載のネットワークカメラ利用の監視方法。
8. 【請求項８】 前記ネットワークカメラに前記カメラ手
   段を制御する第一のカメラ制御手段と、前記センタ監視
   装置に該第一のカメラ制御手段にカメラ制御指令を出す
   第二のカメラ制御手段を追加設置した監視システムを用
   いて、 前記センタ監視装置の前記第二のカメラ制御手段が、異
   常発生箇所の異常発生位置データに基づいて、前記ネッ
   トワークカメラの撮像中心視野が異常発生箇所となるよ
   うパン・ティルト制御することを特徴とする請求項１も
   しくは２に記載のネットワークカメラ利用の監視方法。
9. 【請求項９】 前記ネットワークカメラに前記カメラ手
   段を制御する第一のカメラ制御手段と、前記センタ監視
   装置に該第一のカメラ制御手段にカメラ制御指令を出す
   第二のカメラ制御手段を追加設置した監視システムを用
   いて、 前記センタ監視装置の第二のカメラ制御手段が、異常発
   生箇所の異常発生位置データに基づいて、前記ネットワ
   ークカメラの撮像中心視野のズームアップもしくはズー
   ムダウン表示されるようズーム制御することを特徴とす
   る請求項１もしくは２に記載のネットワークカメラ利用
   の監視方法。
10. 【請求項１０】 前記ネットワークカメラに前記カメラ
    手段を制御する第一のカメラ制御手段と、前記センタ監
    視装置に該第一のカメラ制御手段にカメラ制御指令を出
    す第二のカメラ制御手段とを追加設置した監視システム
    を用いて、 前記センタ監視装置の第二のカメラ制御手段が、異常デ
    ータに基づいて、前記ネットワークカメラの撮像画像を
    電子シャッターにより高速撮像するようシャッター制御
    することを特徴とする請求項１もしくは２に記載のネッ
    トワークカメラ利用の監視方法。
11. 【請求項１１】 前記センタ監視装置の表示制御手段に
    外部記録装置の録画制御機能を追加設置した監視システ
    ムを用いて、 前記表示制御手段が、異常データに基づいて、前記外部
    記録装置に異常発生時の表示画像データの録画制御指令
    を出すようにすることを特徴とする請求項１もしくは２
    に記載のネットワークカメラ利用の監視方法。
12. 【請求項１２】 前記センタ監視装置の表示制御手段
    が、異常データに基づいて、異常発生の音声データを生
    成して外部の音声出力手段に音声出力することを特徴と
    する請求項１もしくは２に記載のネットワークカメラ利
    用の監視方法。
13. 【請求項１３】 前記センタ監視装置に前記ネットワー
    クカメラやセンサの設定データを送信設定するカメラ設
    定手段と、前記ネットワークカメラに前記状態検出手段
    と前記異常検出手段などの動作パラメータを設定するパ
    ラメータ設定手段と前記通信制御手段経由で受信した受
    信データよりカメラ制御データを分離出力すると共にデ
    ータ記憶手段に記憶入力するカメラデータ受信手段とを
    追加設置した監視システムを用いて、 前記センタ監視装置が、前記ネットワークカメラやセン
    サ手段の動作パラメータを、前記通信回線を経由して、
    設定制御することを特徴とする請求項１もしくは２に記
    載のネットワークカメラ利用の監視方法。
14. 【請求項１４】 ネットワークカメラを利用した画像に
    よる異常発生の監視を目的として、ＬＡＮ（Local Area
    Network）やＩＳＤＮ（Integrated ServiceDigital Ne
    twork）などのデジタル伝送手段による通信回線と、 複数の監視現場に設置され、監視対象の人や移動体など
    の接近を検出する近接センサや動きを検出する赤外線セ
    ンサなどの複数のセンサ手段と、 複数の監視現場に設置され、監視対象を撮像し画像信号
    を出力するカメラ部と該画像信号をデジタル画像データ
    に変換するＡ／Ｄ（Analog Digital converter）とを有
    するカメラ手段と、画像データを一時記憶する画像デー
    タメモリと該画像データの圧縮処理を行い圧縮画像デー
    タを生成する画像データ圧縮部とを有する画像データ圧
    縮手段と、複数の前記センサ手段を選択するセンサ選択
    部と選択入力されたセンサの出力信号より状態検出デー
    タを出力する状態検出部とを有する状態検出手段と、前
    記状態検出データから異常センサ値を検出するセンサ異
    常検出部と前記異常センサ値を検出した時異常データを
    生成出力する異常データ生成部と異常発生のセンサ手段
    の設置位置データを生成する位置データ生成部とを有す
    る異常検出手段と、前記圧縮画像データに前記異常デー
    タを重畳して送信データを生成する異常データ重畳部と
    前記位置データを重畳する位置データ重畳部とを有する
    異常データ重畳手段と、前記通信回線との通信制御を行
    う通信制御手段と、カメラＩＤ（番号）を記憶している
    ＩＤメモリと前記センサ手段の設置場所の位置データや
    センサ種別を記憶しているセンサデータメモリと異常検
    出演算の関数を記憶している異常検出関数メモリと演算
    結果より異常判断の閾値を記憶している異常検出閾値メ
    モリとを有するデータ記憶手段と、前記異常検出手段の
    動作パラメータを設定する異常検出設定部と前記画像デ
    ータ圧縮部の動作パラメータを設定する画像圧縮設定部
    と前記センサ選択部の動作パラメータを設定するセンサ
    選択設定部とを有するパラメータ設定手段とで成るネッ
    トワークカメラと、 前記通信回線に通信接続する通信制御手段と、該通信制
    御手段が受信した受信データよりカメラＩＤデータを分
    離するカメラＩＤ分離部と受信したデータの種別を判断
    するデータ種別判断部と前記異常データが重畳された受
    信データより圧縮画像データ、異常データ及び異常発生
    位置データなどを分離受信する受信データ分離部とを有
    する受信データ分離手段と、分離受信した圧縮画像デー
    タを一時記憶する画像データ記憶部と異常データを一時
    記憶する異常データ記憶部と同じく異常発生位置データ
    を一時記憶する位置データ記憶部とを有する受信データ
    記憶手段と、前記異常データ記憶部に一時記憶されてい
    る異常データの発生を判断する異常検出判断部と異常検
    出と判断した時、所定の異常処理制御指令を出す監視制
    御部とを有する監視制御手段と、分離した異常データに
    基づいて異常表示データを生成する異常表示データ生成
    部と前記圧縮画像データを伸長した画像データに前記異
    常表示データを重畳した表示画像データを生成する画像
    重畳部と前記異常発生位置データに基づいて画像表示位
    置を復調する位置データ復調部と表示画像データ毎に表
    示出力端子を選択する表示選択部とを有する表示制御手
    段と、ネットワークカメラ毎の表示画像データを記憶す
    る多チャンネル記憶手段と、前記表示選択部からの制御
    指令に基づき前記多チャンネル記憶手段に記憶された複
    数の表示画像データを選択出力する表示選択手段と、カ
    メラＩＤ毎の設置場所や設置条件などのカメラ設置デー
    タを記憶しているカメラ設置データメモリと異常種別毎
    の制御プログラムを記憶している異常処理データメモリ
    と異常検出時の監視処理プログラムを記憶している異常
    処理データメモリとを有する制御データ記憶手段とでな
    るセンタ監視装置と、 前記表示データを画像表示する単独もしくは複数の表示
    装置とで構成することを特徴とするネットワークカメラ
    利用の監視システム。
15. 【請求項１５】 前記ネットワークカメラに、前記画像
    データに所定の画像処理演算を行い画像処理データを演
    算出力する画像処理部と該画像処理データより画像の形
    状や動きなどの特徴データを抽出する特徴抽出部とを有
    する画像処理手段と、前記異常検出手段に特徴データよ
    り異常の画像データを検出する画像異常検出部と、前記
    パラメータ設定手段に前記画像処理部の処理演算関数を
    設定する画像処理設定部と、前記データ記憶手段に前記
    処理演算関数を記憶している画像処理関数メモリとを追
    加設置することを特徴とする請求項１４に記載のネット
    ワークカメラ利用の監視システム。
16. 【請求項１６】 前記ネットワークカメラに、前記通信
    回線および通信制御手段経由の通信入力データより該当
    するカメラＩＤの受信データを分離受信する受信データ
    分離部と該受信データよりカメラ制御データを分離する
    カメラ制御受信部とを有するカメラデータ受信手段と、
    前記カメラ部のパン・ティルト動作を駆動するパン・テ
    ィルト駆動部と、該パン・ティルト駆動部を前記カメラ
    制御データに基づいてパン・ティルト制御するパン・テ
    ィルト制御部とを追加設置することを特徴とする請求項
    １４もしくは１５に記載のネットワークカメラ利用の監
    視システム。
17. 【請求項１７】 前記ネットワークカメラに、前記通信
    回線および通信制御手段経由の通信入力データより該当
    するカメラＩＤの受信データを分離受信する受信データ
    分離部と該受信データよりカメラ制御データを分離する
    カメラ制御受信部とを有するカメラデータ受信手段と、
    前記カメラ部のズーム動作を駆動するズーム駆動部と、
    該ズーム駆動部を前記カメラ制御データに基づいてズー
    ム制御するズーム制御部とを追加設置することを特徴と
    する請求項１４もしくは１５に記載のネットワークカメ
    ラ利用の監視システム。
18. 【請求項１８】 前記ネットワークカメラに、前記通信
    回線および通信制御手段経由の通信入力データより該当
    するカメラＩＤの受信データを分離受信する受信データ
    分離部と該受信データよりカメラ制御データを分離する
    カメラ制御受信部とを有するカメラデータ受信手段と、
    前記カメラ部の電子シャッタ動作を駆動するシャッタ駆
    動部と、該シャッタ駆動部を前記カメラ制御データに基
    づいてズーム制御するシャッタ制御部とを追加設置する
    ことを特徴とする請求項１４もしくは１５に記載のネッ
    トワークカメラ利用の監視システム。
19. 【請求項１９】 前記センサ手段に、音声や音響を検出
    する音響センサ、水位や油量などを検出する水位セン
    サ、物体の接触や建造物の崩壊などを検出する衝撃セン
    サなど複数センサを追加設置することを特徴とする請求
    項１４もしくは１５に記載のネットワークカメラ利用の
    監視システム。
20. 【請求項２０】 前記センタ監視装置の多チャンネル記
    憶手段を、半導体メモリディスクもしくはＨＤＤ（Hard
    Disk Drive ）とすることを特徴とする請求項１４もし
    くは１５に記載のネットワークカメラ利用の監視システ
    ム。
21. 【請求項２１】 前記センタ監視装置に、前記ネットワ
    ークカメラの動作条件の設定指令を行うカメラ設定部と
    該ネットワークカメラ動作の制御指令を行うカメラ制御
    部とを有する第二のカメラ制御手段と、前記設定指令お
    よび制御指令に基づく送信データを生成する送信データ
    生成部と前記制御データ記憶手段より該当カメラＩＤを
    読出し送信先を指定する送信先指定部と前記送信データ
    を送信するデータ送信部とを有する送信制御手段とを追
    加設置することを特徴とする請求項１４もしくは１５に
    記載のネットワークカメラ利用の監視システム。
22. 【請求項２２】 前記センタ監視装置の前記第二のカメ
    ラ制御手段に、前記ネットワークカメラの状態検出手段
    の動作パラメータを設定するセンサ設定部を追加設置す
    ることを特徴とする請求項２１に記載のネットワークカ
    メラ利用の監視システム。
23. 【請求項２３】 前記センタ監視装置の表示制御手段
    に、異常データに基づいて、外部記録再生装置又は録画
    装置の録再制御を行う録再制御部を追加設置することを
    特徴とする請求項１４もしくは１５に記載のネットワー
    クカメラ利用の監視システム。
24. 【請求項２４】 前記センタ監視装置の表示制御手段
    に、異常データに基づいて、異常発生時に音声警報を出
    力するための音声データを生成する音声データ生成部を
    追加設置することを特徴とする請求項１４もしくは１５
    に記載のネットワークカメラ利用の監視システム。