JP2002278700A - 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2002278700A
JP2002278700A JP2001074972A JP2001074972A JP2002278700A JP 2002278700 A JP2002278700 A JP 2002278700A JP 2001074972 A JP2001074972 A JP 2001074972A JP 2001074972 A JP2001074972 A JP 2001074972A JP 2002278700 A JP2002278700 A JP 2002278700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
display
mode
handwriting
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001074972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4515653B2 (ja
Inventor
Mitsuru Sato
満 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001074972A priority Critical patent/JP4515653B2/ja
Publication of JP2002278700A publication Critical patent/JP2002278700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515653B2 publication Critical patent/JP4515653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検知精度を維持しつつ細かな線図を描画可能
とすること。 【解決手段】 マルチメディアボート100は、座標の
入力面と、入力された座標に対する処理結果を表示する
表示面とが1対1に対応した座標入力装置であって、上
述した処理として、入力面に入力された線図をそのまま
前記表示面に表示する手書入力モードを少なくとも備え
る各種の描画モードが実行可能であり、手書入力モード
を開始する手書きモード開始部3101と、手書入力モ
ードが開始した場合に、手書入力モード中に入力面に対
して描画された線図を一時格納する格納部3104と、
手書入力モードを終了する手書きモード終了部3102
と、手書き入力モードが終了した場合に、格納部310
4により格納された線図を、表示面の所定の位置に所定
の縮尺で表示する表示制御部3105と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報入力装置、情
報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、
とくに、入力した文字等の線図を小さく表示する情報入
力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に関する。
【0002】従来、座標入力装置ないし情報入力装置
(座標入力装置とPCが組合わさりマルチメディアを効
果的に出力する装置)には、光学式や電磁誘導式など様
々なものが案出されている。座標入力装置は座標入力面
と座標表示面を別々にもしくは一体に構成し、たとえば
ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)
のタッチパッドのような非常に面積の小さなものから、
電子黒板といった面積の大きなものまで様々な大きさの
ものが提供されている。とくに現在では、液晶ディスプ
レイやプラズマディスプレイ等の薄型ディスプレイの軽
量化と低価格化がすすみ、かつ、コンピュータの処理能
力の飛躍的向上と低価格化が著しい。
【0003】したがって、この様な薄型ディスプレイに
座標入力機能を持たせて電子黒板システムないし情報入
力装置を構築し、教室や会議室などで複数人がディスプ
レイを囲みながら講義や討論等をおこなうことが可能と
なっている。ここで、ディスプレイの軽量化から装置の
移動が容易となり、また、座標入力機能を有することか
ら、画面に会議資料などを表示させつつ、手でなぞった
線書き図形を重ね書き表示するなどして、よりインタラ
クティブな討論をおこなうことができ、これにより、電
子黒板システムないし情報入力装置の利便性が向上して
いる。
【0004】また、コンピュータと組み合わせることに
より、資料や講義内容を保存しておくことができ、これ
により、環境保全に貢献できるとともに、従前の資料を
表示させることにより、一部の者が前回参加しなかった
り、資料を忘れた場合であっても、簡単なレビューをす
ることによって会議をより円滑に進行させることが可能
となっている。また、コンピュータを利用することで、
電子黒板システムないし情報入力装置に特化したソフト
とともに、汎用ソフトを利用することができ、ユーザに
とって非常に使いやすいシステムを提供することが可能
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では以下の問題点があった。従来の電子黒板システ
ムないし情報入力装置では、座標の検出精度の観点から
細かい文字を入力することができなかった。すなわち、
検出精度の観点から、座標の入力に際しては、ある程度
太い入力ペンなどを使用する必要があった。たとえば、
座標の検出に7mm以上の太さの入力ペンが要求される
場合に、5cm角未満の大きさの文字、とくに漢字を入
力すると文字がつぶれてしまい、細かな文字入力ができ
ないという問題点があった。
【0006】すなわち、図形描画モード、すなわち、2
点を入力すると自動的にその2点間を結線する描画モー
ドのような内部の整形処理が施される場合を除き、手書
き入力モード、すなわち、入力した線図がそのまま順次
表示面に表示される描画モードでは、細かな線図をうま
く描画できないという問題点があった。
【0007】したがって、細かな線図を手書き入力しよ
うとする場合は、つぎに説明する手順が必要であった。
図45は、従来の細かな線図を入力する際の手順を説明
したフローチャートである。ユーザは、まず、適宜表示
されている手書き入力ボタンを押下し、手書き入力モー
ドを実行可能な状態にする(ステップS4501)。つ
づいて、ユーザは線図を大きめに描画する(ステップS
4502)。このとき、対話的に線図が描画され、描画
される線の太さがわかるので、ユーザは描画すべき文字
の大きさの「あたり」をつけることが可能となる。
【0008】ユーザは、描画させたい文字の入力が終わ
ったら、適宜画面に表示されている入力終了ボタンを押
下し(ステップS4503)。手書き入力モードを終了
する。つづいて、手書き入力モード中に入力した線図の
領域を選択する(ステップS4504)。この選択は、
一般のドローソフトによる領域指定により実現できる。
ユーザはつづいて、選択した領域を縮小する操作をおこ
なう(ステップS4505)。最後に、縮小した領域を
最終的に表示させたい場所に張りつけ(ステップS45
06)、処理を終了する。
【0009】また、細かな線図を手書き入力する他の方
法としては、まず、手書き入力モードに移行し、画面の
表示率を300%等と拡大表示を指定して、大きめに線
図を描画し、入力を確定し、画面の表示率を100%に
戻す方法があるが、この方法でも煩雑な手続が必要であ
ることがわかる。また、各ステップで、機能が割り付け
られているボタンを押下する必要があるが、大きな画面
の場合にあっては、ボタンが表示されている位置まで移
動する必要がある。
【0010】以上説明したように、従来の情報入力装置
では、煩雑な手続を経なければ操作がおこなえないとい
う問題があった。特に、他のソフト(上述のドローソフ
ト)の組み合わせが必要な場合は、ソフトの起動に時間
がかかったりメモリ不足によるスワップが発生したりし
て各操作に時間がかかり操作性が悪くなるという問題点
があった。すなわち、従来では、座標を入力する際の利
便性が低いという問題点があった。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、検出精度を維持しつつ細かな線図を描画可能とする
ことを第1の目的とする。
【0012】また、利便性を向上することを第2の目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の情報入力装置は、座標の入力面
と、入力された座標に対する処理結果を表示する表示面
とが同一のもしくは1対1に対応した情報入力装置であ
って、前記処理として、前記入力面に入力された線図を
そのまま前記表示面に表示する手書入力モードと、前記
入力面に入力された複数の点に基づいてもしくは前記入
力面に対する所定のドラッグ操作に基づいて、整形され
た図形を前記表示面に表示する図形入力モードと、を少
なくとも備える各種の描画モードが実行可能な情報入力
装置において、前記手書入力モードを開始する開始手段
と、前記開始手段により手書入力モードが開始した場合
に、当該手書入力モード中に前記入力面に対して描画さ
れた線図を一時格納する格納手段と、前記手書入力モー
ドを終了する終了手段と、前記終了手段により手書入力
モードが終了した場合に、前記格納手段により格納され
た線図を、前記表示面の所定の位置に所定の縮尺で表示
する表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。す
なわち、請求項1にかかる発明は、入力した線図、たと
えば文字を小さく表示する。
【0014】また、請求項2に記載の情報入力装置は、
請求項1に記載の情報入力装置において、前記表示制御
手段が、前記手書入力モード中に最初に入力された座標
位置を起点として、前記格納手段により格納された線図
を縮尺して表示することを特徴とする。すなわち、請求
項2にかかる発明は、既に表示された細かな文字に連続
させて線図を表示する。
【0015】また、請求項3に記載の情報入力装置は、
請求項1または2に記載の情報入力装置において、前記
入力面の所定の端部領域に座標が入力されているかを検
知する検知手段と、前記検知手段により前記所定の端部
領域に座標が入力されていると検知された場合に、当該
端部からみて当該入力されている座標側へ、描画された
線図全体を移動させる移動手段と、を具備したことを特
徴とする。すなわち、請求項3にかかる発明は、仮想的
な描画領域を確保する。
【0016】また、請求項4に記載の情報入力装置は、
請求項3に記載の情報入力装置において、前記移動手段
による移動量が人間の肩幅程度の移動量であることを特
徴とする。すなわち、請求項4にかかる発明は、画面を
適切な量だけ移動する。
【0017】また、請求項5に記載の情報入力装置は、
請求項3または4に記載の情報入力装置において、前記
表示制御手段による縮尺では前記表示面に表示しきれな
いため、前記移動手段による移動がおこなえないことを
警告する警告手段を具備したことを特徴とする。すなわ
ち、請求項5にかかる発明は、入力面が表示画面端部に
さしかかったことを通知する。
【0018】また、請求項6に記載の情報入力装置は、
請求項5に記載の情報入力装置において、前記警告手段
が、前記表示面への警告表示、前記表示面の移動できな
い端部側での発色表示、前記移動手段による移動の停
止、もしくは、警告音により警告することを特徴とす
る。すなわち、請求項6にかかる発明は、入力面が表示
画面端部にさしかかったことを効率よく通知する。
【0019】また、請求項7に記載の情報入力装置は、
請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置におい
て、座標の入力が最後に終了してからの時間を計測する
計時手段と、前記計時手段により計測された時間が予め
定められた時間以上となった場合に、前記終了手段を制
御して前記手書入力モードを終了させる終了制御手段
と、を具備したことを特徴とする。すなわち、請求項7
にかかる発明は、別途操作を必要とせず、所定時間の経
過により通常の描画モードに移行する。
【0020】また、請求項8に記載の情報入力装置は、
座標の入力面と、入力された座標に対する処理結果を表
示する表示面とが同一のもしくは1対1に対応した情報
入力装置であって、前記処理として、前記入力面に入力
された線図をそのまま前記表示面に表示する手書入力モ
ードと、前記入力面に入力された複数の点に基づいても
しくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基づい
て、整形された図形を前記表示面に表示する図形入力モ
ードと、を少なくとも備える各種の描画モードが実行可
能な情報入力装置において、前記手書入力モードを開始
する開始手段と、前記開始手段により手書入力モードが
開始した場合に、当該手書入力モード中に前記入力面に
対して描画された線図を一時格納する格納手段と、前記
入力面に対する座標の入力終了を検知する終了検知手段
と、前記終了検知手段により座標の入力終了が最後に検
知されてからの時間を計測する計時手段と、前記計時手
段により計測される時間が予め定められた時間以上とな
った場合に、前記格納手段により格納された線図を、前
記表示面の所定の位置に所定の縮尺で表示する表示制御
手段と、を具備したことを特徴とする。すなわち、請求
項8にかかる発明は、別途操作を必要とせず、所定時間
の経過により通常の描画モードに移行する。
【0021】また、請求項9に記載の情報入力装置は、
請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置におい
て、前記入力面に入力されている座標が前記入力面の左
半分にあるか右半分にあるかを判断する左右判断手段
と、前記左右判断手段により前記入力面に入力されてい
る座標が左半分にあると判断された場合には前記表示面
の左端の所定位置に、前記左右判断手段により前記入力
面に入力されている座標が右半分にあると判断された場
合には前記表示面の右端の所定位置に、前記終了手段に
より前記手書入力モードを終了させる機能を割り付けた
入力確定ボタンを表示するボタン表示手段と、を具備し
たことを特徴とする。すなわち、請求項9にかかる発明
は、大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能と
する。
【0022】また、請求項10に記載の情報入力装置
は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置に
おいて、前記入力面に入力されている座標が前記入力面
の上半分にあるか下半分にあるかを判断する上下判断手
段と、前記上下判断手段により前記入力面に入力されて
いる座標が上半分にあると判断された場合には前記表示
面の上端の所定位置に、前記上下判断手段により前記入
力面に入力されている座標が下半分にあると判断された
場合には前記表示面の下端の所定位置に、前記終了手段
により前記手書入力モードを終了させる機能を割り付け
た入力確定ボタンを表示するボタン表示手段と、を具備
したことを特徴とする。すなわち、請求項10にかかる
発明は、大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可
能とする。
【0023】また、請求項11に記載の情報入力装置
は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置に
おいて、前記入力面に入力されている座標の位置から所
定方向に所定間隔離れた位置に、前記終了手段により前
記手書入力モードを終了させる機能を割り付けた入力確
定ボタンを表示するボタン表示手段を具備したことを特
徴とする。すなわち、請求項11にかかる発明は、大幅
な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能とする。
【0024】また、請求項12に記載の情報入力装置
は、請求項1〜11の何れか一つの情報入力装置におい
て、前記表示制御手段による所定の縮尺の表示制御を解
除する解除手段を具備したことを特徴とする。すなわ
ち、請求項11にかかる発明は、必要に応じて入力した
線図をそのままの大きさで表示する。
【0025】また、請求項13に記載の情報入力装置の
制御方法は、座標の入力面と入力された座標に対する処
理結果を表示させる表示面とが同一のもしくは1対1に
対応し、かつ、前記処理として、前記入力面に入力され
た線図をそのまま前記表示面に表示させる手書入力モー
ドと、前記入力面に入力された複数の点に基づいてもし
くは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基づい
て、整形された図形を前記表示面に表示させる図形入力
モードと、を少なくとも備える各種の描画モードを実行
させることが可能な情報入力装置の制御方法であって、
前記手書入力モードを開始させる開始信号を受信する開
始信号受信工程と、前記開始信号入力工程を経て前記手
書入力モードを開始させた後に、前記入力面に対して描
画された線図に対応する信号である描画信号を順次受信
する描画信号受信工程と、前記手書入力モードを終了さ
せる終了信号を受信する終了信号受信工程と、前記終了
信号受信工程により終了信号を受信した場合に、前記描
画信号受信工程で順次受信していた描画信号に基づい
て、前記入力面に描画された線図を前記表示面に所定の
縮尺で描画させる縮尺描画信号を送信する縮尺描画信号
送信工程と、を含んだことを特徴とする。すなわち、請
求項13にかかる発明は、入力した線図、たとえば文字
を小さく表示する。
【0026】また、請求項14に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13に記載の情報入力装置の制御方
法において、前記縮尺描画信号送信工程では、前記手書
入力モードを開始させた後に最初に受信した描画信号に
対応する前記表示面上の座標位置を起点として、前記入
力面に描画された線図を所定の縮尺で描画させる縮尺描
画信号を送信することを特徴とする。すなわち、請求項
14にかかる発明は、既に表示された細かな文字に連続
させて線図を表示する。
【0027】また、請求項15に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13または14に記載の情報入力装
置の制御方法において、前記入力面の所定の端部領域に
入力された座標からの信号を受信する端部信号受信工程
と、前記端部信号受信工程を経て、前記表示面に描画さ
せた線図全体を前記端部からみて前記入力された座標側
へ移動して表示させる移動信号を送信する移動信号送信
工程と、を含んだことを特徴とする。すなわち、請求項
15にかかる発明は、仮想的な描画領域を確保する。
【0028】また、請求項16に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項15に記載の情報入力装置の制御方
法において、前記移動の量が、人間の肩幅程度の移動量
であることを特徴とする。すなわち、請求項16にかか
る発明は、画面を適切な量の移動する。
【0029】また、請求項17に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項15または16に記載の情報入力装
置の制御方法において、前記縮尺描画信号送信工程で送
信する縮尺描画信号に基づいては前記表示面に前記線図
を表示させきれないため、前記移動信号送信工程に移行
できないことを警告させる警告信号を送信する警告信号
送信工程を含んだことを特徴とする。すなわち、請求項
17にかかる発明は、入力面が表示画面端部にさしかか
ったことを通知する。
【0030】また、請求項18に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項17に記載の情報入力装置の制御方
法において、前記警告信号送信工程では、前記表示面に
警告表示をさせる警告信号、前記移動させきることので
きない端部側で発色表示をさせる警告信号、前記移動信
号送信工程に従った移動を停止させる警告信号、もしく
は、警告音により警告させる警告信号を送信することを
特徴とする。すなわち、請求項18にかかる発明は、入
力面が表示画面端部にさしかかったことを効率よく通知
する。
【0031】また、請求項19に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情
報入力装置の制御方法において、座標の入力が最後に終
了してからの時間を計測する計時工程を含み、前記縮尺
描画信号送信工程では、前記計時工程により計測された
時間が予め定められた時間以上となった場合に、前記縮
尺描画信号を送信することを特徴とする。すなわち、請
求項19にかかる発明は、別途操作を必要とせず、所定
時間の経過により通常の描画モードに移行する。
【0032】また、請求項20に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情
報入力装置の制御方法において、前記入力面に入力され
ている座標が左半分にある場合には前記表示面の左端の
所定位置に、前記入力面に入力されている座標が右半分
にある場合には前記表示面の右端の所定位置に、前記終
了信号を発生する機能を割り付けた入力確定ボタンを表
示させるボタン表示信号送信工程を含んだことを特徴と
する。すなわち、請求項20にかかる発明は、大幅な移
動を伴わず手書き入力モードを終了可能とする。
【0033】また、請求項21に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情
報入力装置の制御方法において、前記入力面に入力され
ている座標が上半分にある場合には前記表示面の上端の
所定位置に、前記入力面に入力されている座標が下半分
にある場合には前記表示面の下端の所定位置に、前記終
了信号を発生する機能を割り付けた入力確定ボタンを表
示させるボタン表示信号送信工程を含んだことを特徴と
する。すなわち、請求項21にかかる発明は、大幅な移
動を伴わず手書き入力モードを終了可能とする。
【0034】また、請求項22に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情
報入力装置の制御方法において、前記入力面に入力され
ている座標の位置から所定方向に所定間隔離れた位置
に、前記終了信号を発生する機能を割り付けた入力確定
ボタンを表示させるボタン表示信号送信工程を含んだこ
とを特徴とする。すなわち、請求項22にかかる発明
は、大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能と
する。
【0035】また、請求項23に記載の情報入力装置の
制御方法は、請求項13〜22の何れか一つの情報入力
装置の制御方法において、前記縮尺信号送信工程で送信
する縮尺描画信号にその縮尺率を1と設定する信号を含
ませたことを特徴とする。すなわち、請求項23にかか
る発明は、必要に応じて入力した線図をそのままの大き
さで表示する。
【0036】また、請求項24に記載の記録媒体は、座
標の入力面と入力された座標に対する処理結果を表示さ
せる表示面とが同一のもしくは1対1に対応し、かつ、
前記処理として、前記入力面に入力された線図をそのま
ま前記表示面に表示させる手書入力モードと、前記入力
面に入力された複数の点に基づいてもしくは前記入力面
に対する所定のドラッグ操作に基づいて、整形された図
形を前記表示面に表示させる図形入力モードと、を少な
くとも備える各種の描画モードを実行させることが可能
なプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体であって、コンピュータに、前記手書入力モード
を開始させる開始信号を受信する開始信号受信手順と、
前記開始信号入力手順を経て前記手書入力モードを開始
させた後に、前記入力面に対して描画された線図に対応
する信号である描画信号を順次受信する描画信号受信手
順と、前記手書入力モードを終了させる終了信号を受信
する終了信号受信手順と、前記終了信号受信手順により
終了信号を受信した場合に、前記描画信号受信手順で順
次受信していた描画信号に基づいて、前記入力面に描画
された線図を前記表示面に所定の縮尺で描画させる縮尺
描画信号を送信する縮尺描画信号送信手順と、を実行さ
せる。すなわち、請求項24にかかる発明は、入力した
線図、たとえば文字を小さく表示させる。
【0037】また、請求項25に記載のプログラムは、
座標の入力面と入力された座標に対する処理結果を表示
させる表示面とが同一のもしくは1対1に対応し、か
つ、前記処理として、前記入力面に入力された線図をそ
のまま前記表示面に表示させる手書入力モードと、前記
入力面に入力された複数の点に基づいてもしくは前記入
力面に対する所定のドラッグ操作に基づいて、整形され
た図形を前記表示面に表示させる図形入力モードと、を
少なくとも備える各種の描画モードを実行させることが
可能な、情報入力装置を制御するプログラムであって、
情報入力装置に、前記手書入力モードを開始させる開始
手順と、前記開始手順により手書入力モードを開始させ
た場合に、当該手書入力モード中に前記入力面に対して
描画された線図を一時格納させる格納手順と、前記手書
入力モードを終了させる終了手順と、前記終了手順によ
り手書入力モードを終了させた場合に、前記格納手順に
より格納させた線図を、前記表示面の所定の位置に所定
の縮尺で表示させる表示制御手順と、を実行させること
を特徴とする。すなわち、請求項25にかかる発明は、
入力した線図、たとえば文字を小さく表示させる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1では、座標入力ユニット
と、プロジェクタユニットと、静止画や動画の表示、音
声の出力といったマルチメディアコンテンツの処理を始
めとし、ワードプロセッサによる文書作成処理や表計算
処理などの各種の処理を実行するコンピュータと、を有
する情報入力装置について説明する。なお、以降では、
情報入力装置を適宜電子黒板システムと称することとす
る。
【0039】実施の形態1では、まず、電子黒板システ
ムの全体構成を概説し、つぎに、座標入力ユニットとプ
ロジェクタユニットの構成およびその他の各部の構成を
説明し、その後、ハードウェア構成、電子黒板ソフトの
内容(特に、手書き入力モードと図形入力モード)、機
能的構成、処理流れについて順次説明する。
【0040】(電子黒板システムの全体構成)本実施の
形態の電子黒板システムの各部の詳細を説明する前に、
まず、システムの全体構成をブロック構成図と外観構成
図をもちいて説明する。図1は、実施の形態1の電子黒
板システムのブロック構成の一例を示した図である。図
2は、実施の形態1の電子黒板システムの一例を前方側
から示した外観構成図である。図3は、図2に示した電
子黒板システムを後方側から示した外観構成図である。
【0041】電子黒板システム100(図1参照)は、
画像を表示する映写パネル101と、映写パネル101
の直近前面に配置され、映写パネル101に対して指先
やペンで描画された文字や図形等の線図を電気的に取り
込む(入力する)座標入力ユニット102と、指先また
はペンで入力された映写パネル101上の座標位置を算
出しまた座標入力ユニット102を制御するコントロー
ラ103と、コントローラ103から座標位置情報を入
力し、座標入力ユニット102を介して入力された文字
・図形等を映写パネル101に表示させる処理を始め、
電子黒板システム100全体を制御するコンピュータ1
04(パーソナルコンピュータ)と、を備えている。
【0042】また、電子黒板システム100のコンピュ
ータ104は、座標入力ユニット102を介して入力さ
れた線図をそのまま映写パネル101に描画し、また、
座標入力ユニット102を介して入力された座標に基づ
いてコンピュータ104により行われた各種処理(たと
えばワープロ文書の起動)の結果を映写するプロジェク
タユニット105を有する。
【0043】この他、電子黒板システム100は、各種
の周辺機器を接続することができる。図1では、一例と
して、原稿の画像を読み取るためのスキャナ106や画
像データを記録紙に出力するプリンタ107をコンピュ
ータ104に接続した例を示した。また、電子黒板シス
テム100は、コンピュータ104を介してネットワー
ク109に接続することができる。この結果、電子黒板
システム100は、ネットワーク109上に接続された
他のコンピュータにより作成されたデータを映写パネル
101上に表示することも可能である。また、反対に、
電子黒板システム100で作成したデータを他のコンピ
ュータに転送することも可能である。
【0044】さらに、電子黒板システム100は、ビデ
オプレイヤ108をはじめ、その他レーザディスクプレ
イヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報
機器やAV機器を接続し、映写パネル101を大画面モ
ニタとして利用することができる。
【0045】つぎに、図2および図3をもちいて本実施
の形態の電子黒板システムの概略構成について説明す
る。電子黒板システム100は、各種メニューの表示や
コマンド実行結果の表示をおこなう映写パネル101お
よび座標入力ユニット102を収納したパネル部201
と、コントローラ103とプロジェクタユニット105
を収納した収納部301(図3参照)と、パネル部20
1および収納部301を所定の高さで支持するスタンド
302と、コンピュータ104、スキャナ106、プリ
ンタ107、ビデオプレイヤ108等を収納する機器収
納部202と、から構成される。
【0046】映写パネル101および座標入力ユニット
102は、映写パネル101の直近の前面に座標入力ユ
ニット102が位置するようにして一体化されている。
映写パネル101は前述したように、各種メニューを表
示するとともに、座標入力ユニット102から座標を入
力するために使用される。すなわち、映写パネル101
は座標の入力面(座標入力面)であるとともに、コンピ
ュータ104等による処理結果を表示する表示面でもあ
る。
【0047】パネル部201は、映写パネル101が所
定の高さに位置するように、ステー303を介して機器
収納部202のスタンド302に取り付けられて支持さ
れている。また、収納部301も同様に、スタンド30
2に取り付けられている。
【0048】なお、図2に示したパネル部201の前面
側には、スピーカ203と、映写パネル101の電源ラ
ンプ204と、リモコンからの光を受光するリモコン受
光部205と、が配置されている。リモコン受光部20
5を設けることにより、たとえば、映写パネル101に
対する画像の出力元(たとえば、コンピュータ104や
ビデオプレイヤ108)の切り替えやスピーカ203の
ボリューム調整といったリモコン操作が可能となる。
【0049】また、図3に示したパネル部201の背面
側には、電子黒板システム100の移動用取っ手304
と、映写パネル101の輝度やコントラスト等の出力特
性を調整する操作パネル305と、パネル部201の角
度を調整する角度調整レバー306と、を有する。ま
た、図示を省略するが、収納部301の底面には、コン
ピュータ104やビデオプレイヤ108と映写パネル1
01やコントローラ103とを接続するコネクタパネル
が設けられている。このコネクタパネルを介してコンピ
ュータ104の画像出力ケーブルおよび音声出力用ケー
ブルが映写パネル101に接続され、また、コネクタパ
ネルを介してコンピュータ104およびコントローラ1
03が接続される。なお、ビデオプレイヤ108等の各
種情報機器やAV機器についても、このコネクタパネル
を介して映写パネル101に接続される。
【0050】また、機器収納部202は、鉛直方向に沿
って下からコンピュータ104を収納するためのコンピ
ュータ収納部206と、ビデオプレイヤ108やその他
レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤーといった
各種情報機器やAV機器を収納するためのビデオ収納部
207と、プリンタ107を収納するためのプリンタ収
納部208と、を備えている。鉛直方向に沿って下から
重量のある機器を配置することにより、上方に映写パネ
ル101および座標入力ユニット102を有するパネル
部201が存在する場合であっても、移動時および設置
時における筐体の安定性を確保することができる。な
お、機器収納部202には、スキャナ106を収納する
収納部分が設けられていないが、鉛直方向に沿って下か
ら重量のある機器を配置するという条件が守られる限
り、スキャナ106用の収納部分を設けてもよい。
【0051】コンピュータ収納部206の両側面は扉に
なっており、フロッピーディスクやCD−ROMの挿入
・取出しをおこなうことができるようになっている。ま
た、ビデオ収納部207の前面は扉になっており、ビデ
オテープ、レーザディスク等の挿入・取出をおこなうこ
とができるようになっている。さらに、プリンタ収納部
208の前面も扉になっており、プリンタ107の操作
をおこなうことができ、また、プリンタ収納部208の
背面は筐体によって覆われておらず、給紙トレイを筐体
外部に位置するようにプリンタ107を収納でき、操作
性の向上が図られている。
【0052】図2に示した機器収納部202の前面側に
は、また、コンピュータ104のキーボードを常に使用
可能な状態で載置できるキーボード台209と、電子黒
板システム100を筐体ごと移動させるためのキャスタ
ー210と、が配置されている。また、図3に示した機
器収納部202の背面側には、また、映写パネル10
1、コントローラ103、コンピュータ104等に電源
を供給する電源タップ307と、各種ケーブルを配線す
るためのケーブルガイド308と、電子黒板システム1
00の主電源スイッチ309と、が配置されている。
【0053】このように、電子黒板システム100を構
成することにより、容易に移動・設置が可能となり利便
性を向上させることができる。また、機器収納部202
には、重力方向(鉛直方向)に沿って、下から順に重量
の大きな装置を配置するため、移動時および設定時にお
ける安定性を確保することができる。
【0054】さらに、電子黒板システム100には、映
写パネル101の表示面にたとえば蛍光灯の光が直接入
り込み、映写パネル101上に表示された画像が見にく
くなる可能性があることを考慮して、パネル部201の
角度を調整する角度調整機構部を設けてもよい。
【0055】なお、映写パネル101が大型である場
合、たとえば、映写パネルが70インチである場合に
は、図4に示したように、筐体を安定させるためにパネ
ル部201と機器収納部202とを一体に構成してもよ
い。
【0056】(座標入力ユニット102:全体構成)つ
ぎに、座標入力ユニット102について説明する。図5
は座標入力ユニットの一例を示した概略構成図である。
なお、図2では、座標入力ユニット102は映写パネル
101を覆う枠のように示されているが、図5では、そ
の内部の具体的な構成を示している。座標入力ユニット
102は、指や入力ペンなどにより座標(図では位置
A)を入力する矩形の座標入力面501と、座標入力面
501に沿って扇形に広がる照射光を発し、また、座標
入力面501に沿って進行する反射光を受光する光学ユ
ニット502(そのうち左側にある光学ユニットを50
2Lと、右側にある光学ユニットを502Rとする)
と、座標入力ユニット102の外縁に配置され光学ユニ
ット502が発した照射光を、その入射方向に再帰的に
反射する反射部403と、を有する。
【0057】座標入力ユニット102は、座標入力面5
01に入力された指や入力ペンの遮蔽方向および光学ユ
ニット502間の距離に基づいて座標点を検知する。な
お、座標入力面501は映写パネル101(の表面部分
もしくはそのその直近上面に掃かれている光面)に該当
するが、ここでは座標を入力する面として考えて、座標
入力面501と表現するものとする。つぎに座標入力ユ
ニット102を構成する各部を詳細に説明する。
【0058】(座標入力ユニット102:反射部の構
成)反射部403は、光を再帰的に反射する部材で表面
が覆われている。一例として、コーナーキューブリフレ
クタが挙げられる。図6は、コーナーキューブリフレク
タを示した図である。同図(a)は斜視図を、同図
(b)は、頂点と底面の円の中心とを通る直線における
断面図を示す。コーナーキューブリフレクタは円錐形状
で、内面をアルミ蒸着などして反射効率を高めている。
図に示したように、コーナーキューブリフレクタは、錐
角が90度であるため、入射光を再帰的に反射する。
【0059】コーナーキューブリフレクタは図6から明
らかなように円錐面に対する入射角が45°未満である
必要がある。したがって、反射部403上でコーナーキ
ューブリフレクタが配置される位置に基づいて、それぞ
れの光学ユニット502Rおよび502Lに配向させて
設置してもよい。
【0060】なお、反射部403で光を再帰的に反射す
る構成品はコーナーキューブリフレクタに限られない。
たとえば、多数の平面鏡の法線方向を光学ユニット50
2に配向させて形成してもよい。図7は、多数の平面鏡
から構成される反射部403の一例を示した説明図であ
る。図から明らかなように、平面鏡701は、平面の法
線方向を光学ユニット502に配向させたので、出射光
を再帰的に反射することが可能となっている。なお、図
では、説明の便宜のため光学ユニット502Lに向けら
れた平面鏡のみを示している。なお、厳密には平面鏡7
01の端部に入射する光は再帰的に反射されないが、受
光部側にも検出精度の限界が原理的に存在し、また、光
の回折の影響による検出精度の限界が存在する。したが
って、平面鏡701をある程度小型化することにより、
再帰性の精度は確保されることとなる。
【0061】(座標入力ユニット102:発光部の構
成)つぎに、光学ユニット502の発光部について詳細
に説明する。図8は、光学ユニット502の発光部の内
部構造を示した概略構成図である。このうち図8(a)
は、発光部を座標入力面501に平行な面内で照射光の
進行方向に直交する向き(図のy軸方向)から見た図で
あり、図8(b)は、発光部を照射光の進行方向から
(図のx軸方向から)見た図である。
【0062】発光部801は、照射光を発する発光素子
802と、発光素子802が発した照射光を所定方向に
偏向するシリンドリカルレンズ803a〜シリンドリカ
ルレンズ803cと、スリット804と、を有する。な
お、ハーフミラー805は、スリット804を通過した
照射光を反射部503に向けて反射する半透過鏡であ
る。ハーフミラー805をもちいることにより、発光部
801と後述する受光部とを一つの光学ユニットとして
構成することが容易となる。
【0063】発光素子802は、たとえば、レーザーダ
イオードやピンポイントLEDなどからなる。発光素子
802から発せられる光の波長に制限はないが、赤外近
辺の波長が好ましい。これは、遠赤外であると光学ユニ
ットが熱を持ちやすく、レンズ等の各種ひずみの原因と
なり、その補正が困難となるからであり、また、紫外領
域の波長ではエネルギーが高く取り扱いが困難となるか
らである。また、前述したように座標入力面501は、
コンピュータ104等で処理される各種アプリケーショ
ンの実行結果を表示する表示面(画面)でもあるので、
この画面で使用される波長以外の波長、すなわち、表示
面で使用される光の波長以外の波長をもちいてもよい。
異なる波長をもちいることによりノイズが軽減され、誤
検知を防ぐことが可能となる。
【0064】発光素子802が発した照射光はシリンド
リカルレンズ803aにより絞り込まれ、z軸に平行な
光となる(図8(a)参照)。つづいて、照射光は2つ
のシリンドリカルレンズ803bおよびシリンドリカル
レンズ803cを経て、y軸方向に絞り込まれ、スリッ
ト804の位置に集光する(図8(b)参照)。すなわ
ち、シリンドリカルレンズ803a〜803cをもちい
ることにより、発光素子802が発した光を所定の方向
に収束・拡散させることが可能となり、その組み合わせ
により、所望の形状に整えることが可能となる。
【0065】スリット804はx軸に平行な細長いスリ
ットをなし、照射光はスリット804を通過してy軸方
向に扇形に広がる。照射光がスリット804を経由する
ことにより、発光部801における各種回折などの、い
わゆるノイズを軽減し、照射光の均一性を高める。換言
すると、スリット804は、照射光の均一性を高める線
光源を形成するといえる。
【0066】なお、発光部801は、上記の例に限るこ
となく、座標入力面501に対して扇形に広がる光を発
するものであれば、どのようなものでもよい。たとえ
ば、発光素子802に替え、湾曲した円筒形状のネオン
管や白熱灯または蛍光灯をもちいてもよい。図9は、扇
形の光を発する発光部の他の構成例を示した図であり、
同図(a)は平面図、同図(b)は正面図をそれぞれ示
す。図の例では、発光部801は円弧状に湾曲したネオ
ン管901とスリット902からなる。
【0067】ネオン管901から照射された光は、スリ
ット902により、座標入力面501の法線方向に対し
て広がる光をカットする。また、ネオン管901が円弧
状に曲げられていることで、出射光の方向によらず光の
強さが一定となり均質な出射光を発することが可能とな
る。なお、光源はネオン管に限らず白熱灯や蛍光灯など
であってもよい。また、使用の態様によっては、受光部
における受光強度を考慮して、発光方向によって強度が
変化する光源をもちいてもよい。
【0068】(座標入力ユニット102:受光部の構
成)つぎに、光学ユニット502の受光部について説明
する。図10は、光学ユニット502の受光部の内部構
造を座標入力面501に垂直な方向から示した概略構成
図である。ここでは簡単のため、座標入力面501に平
行な2次元平面内にある反射光の検出について説明す
る。受光部1001は、反射部503で反射された反射
光を集光する受光レンズ1002と、フォトセンサなど
の受光強度を検知する複数の受光素子1003からなる
ラインセンサ1004とから構成される。また、図で
は、発光素子802と、反射光を透過するハーフミラー
805もそれぞれ表している。なお、発光素子802
は、ハーフミラー805の上部(図に示した座標系では
z>0の位置)にあるので、ここでは点で表示する。
【0069】発光素子802から照射され反射部403
で反射され、同じ経路を戻ってきた反射光は、受光レン
ズ1002によって集光され、ラインセンサ1004上
のそれぞれ異なる位置に到達する。したがって、座標入
力面501上のある位置Aに指や入力ペンが挿入され照
射光が遮断されると、その方向に対応するラインセンサ
1004上の点に反射光が到達しなくなる。座標入力面
501上に遮光物がない場合は、ラインセンサ1004
上の受光強度分布は受光レンズ1002の光軸を対称に
中心部ではほぼ一定となる。しかし、図に示したように
座標入力面501上の位置Aに光を遮る指が挿入された
場合、ここを通過する光は遮られ、ラインセンサ100
4上では位置Dにおいて受光強度の弱い領域(暗点)が
生じる。
【0070】この位置Dは遮られた光の角度、すなわ
ち、位置Aの光軸から測定した検出角度θdと1対1に
対応しており、ラインセンサ1004上の暗点の位置D
がわかればθdを知ることができる。受光レンズ100
2からラインセンサ1004までの距離をfとすると、
θdはDの関数として式(1)で与えられる。 θd=arctan(D/f) ・・・(1)
【0071】なお、厳密には、受光レンズ1002によ
る光の屈折により、tan(θd)=D/fとならない
が、θdとD/fとの関係は一意に決まるので、ここで
は、簡単のため式(1)が成立するものとして取り扱
う。
【0072】図11は、光学ユニット502が検知した
座標点の方向と光学ユニット502間の距離とから座標
点の位置を計算する説明図である。図に示したように、
wは光学ユニット502間の距離を、θcRは、右側光
学ユニット502Rが検知した座標Aの光学ユニット間
を結ぶ線から測定した角度(計算角度と称することとす
る)を、θcLは、左側光学ユニット502Lが検知し
た計算角度をそれぞれ示す。なお、以降において、大文
字Lは左側光学ユニット502Lで採用する各種パラメ
ータを識別する指標とし、大文字Rは右側光学ユニット
502Rで採用する各種パラメータを識別する指標とす
る。詳細な計算過程は省略するが、座標A(x,y)
は、式(2)によって与えられる。 x=w・tanθcR/(tanθcL+tanθcR) y=w・tanθcL・tanθcR /(tanθcL+tanθcR) ・・・(2)
【0073】したがって、ラインセンサ1004上の暗
点の位置がわかれば検出角度θdを知ることができ、検
出角度θdをもとに、これと1対1に対応する計算角度
θcを算出でき、式(2)によって、座標入力面501
に入力された座標を算出することができる。なお、この
計算はコントローラ103がおこなうが、使用の態様に
よってはコンピュータ104がおこなってもよい。
【0074】つぎに受光素子1003とラインセンサ1
004との関係について説明する。図10に示したよう
に、ラインセンサ1004は、複数の受光素子1003
から構成され、各受光素子1003は受光レンズ100
2で集光された光の強度を検知する。受光素子1003
はたとえばフォトダイオードから構成され、光量に応じ
て電流が発生する。
【0075】ところで、受光素子1003はその配置さ
れる位置によって受光強度が異なる。すなわち、受光レ
ンズ1002で効率的に集光されるとはいえ、レンズの
周囲を通過する光は周辺減光の影響があり、一般的に光
が暗くなる。したがって、遮蔽方向の検出効率を向上さ
せるために、各受光素子1003の検出閾値をそれぞれ
設定しておく。
【0076】図12は、受光レンズ1002に平行光線
が入光した場合の検出域値の設定例を示した図である。
各受光素子1003に設定された検出域値より強い強度
の光を検出した場合は、その受光素子位置で遮蔽無しと
判断でき、反対に、検出閾値より弱い強度の光を検出し
た場合は、その受光素子位置で遮蔽有りと判断する。な
お、検出域値は、個々の受光素子1003の特性、受光
レンズ1002の光軸方向、発光部801の発光強度の
方向依存、反射部403までの距離に基づく光量減衰な
どを考慮して設定してもよい。
【0077】また、ラインセンサ1004は、受光レン
ズ1002で集光した光を効率的に検出することができ
るものであればよく、必ずしも、直線的に配置されてい
ることを必要としない。たとえば、レンズによる収差を
考慮した配置であってもよい。なお、受光部1001
は、上記の例に限ることなく、座標Aの遮蔽方向を検出
できるものであれば、その方式を問わない。たとえば、
受光レンズ1002を設けることなく微少円の穴もしく
はスリットを介して遮蔽方向を検出してもよい。
【0078】以上説明した座標入力ユニット102は、
扇形に光を照射する光学ユニットを有するタイプである
が、これに限定されず他の構成を有するものであっても
よい。図13は、座標入力ユニットの他の構成の一例を
示した図である。座標入力ユニットは、座標入力面50
1の右辺と上辺に複数の発光素子1301を設け、各発
光素子1301に対応させて複数の受光素子1302を
左辺と下辺に設けた構成としている。発光素子1301
はたとえばレーザ光の様に、拡散しにくいビーム状の光
を発する光源とする。この様な発光素子1301から発
せられた光は、相対する一つの受光素子1302で受光
され、これにより、入力された座標位置およびその移動
等を簡便に把握することが可能となる。
【0079】(映写パネル101)本実施の形態におけ
る電子黒板システム100では、前述したように座標入
力面501およびコンピュータ104等による各種処理
結果を表示する表示面として映写パネル101をもちい
る。図14は、図4に示したような大型の映写パネル1
01を有する電子黒板システムの光学系の一例を示した
説明図である。図示したように、プロジェクタユニット
105から出射された画像は反射ミラー1401により
映写パネル101に向けて反射される。すなわち、映写
パネル101は裏側に照射された画像を表示する。プロ
ジェクタユニット105と反射ミラー1401を設ける
ことにより、電子黒板システム100の設計が容易とな
り、かつ奥行きDepを短くすることが可能となる。
【0080】映写パネル101は、プロジェクタユニッ
ト105からの映像の照射をユーザ側に写し出す構成で
あればその態様を問わない。図14に示したように、裏
側から映像が照射されるのであれば、できるだけ光を透
過させるパネル素材をもちいるのが好ましい。一方、図
示しないが、ユーザ側から(映写パネル101の表面)
映像を照射するのであれば、光を反射させるパネル素材
をもちいる必要がある。
【0081】なお、実施の形態1では、プロジェクタユ
ニット105をもちいる例について説明したが、映写パ
ネル101に代えて、CRT、液晶ディスプレイ等の他
の表示装置をもちいることが可能であることはいうまで
もない。なお、前述したように、映写パネル101は座
標入力面であるとともに表示画面であるので、人間の指
などにより座標を入力して直感的な操作が可能となる。
【0082】(コントローラ103)コントローラ10
3(図1参照)は、座標入力ユニット102の座標入力
面501に入力された座標のデータをそのまま、もしく
は、左右の光学ユニット(光学ユニット502L、50
2R(図5参照))からのデータをもちいて入力された
座標の位置を算出して、コンピュータ104に出力する
制御部である。また、コントローラ103は、座標入力
ユニット102の受光素子1003(図10参照)の閾
値をそれぞれ設定し、検出精度を向上させ、さらに、発
光素子802(図8参照)の出力調整もおこなう。
【0083】(コンピュータ104)つづいてコンピュ
ータ104(図1参照)の概略構成を説明する。図15
は、コンピュータ104のブロック構成図である。コン
ピュータ104は、汎用のパーソナルコンピュータであ
り、電子黒板システム100全体を制御するCPU15
00と、ブートプログラム等を記憶したROM1501
と、CPU1500のワークエリアとして使用されるR
AM1502と、文字、数値、各種指示等の入力をおこ
なうためのキーボード1503と、カーソルの移動や範
囲選択等をおこなうためのマウス1504と、オペレー
ティング・システム(OS)1505などのプログラム
(ソフトウェア)を記憶するハードディスク1509
と、プロジェクタユニット105へ映写すべき画像信号
を送出するグラフィックスボード1510と、電子黒板
システム100をネットワーク109に接続するネット
ワーク・カード1511(またはモデムでもよい)と、
コントローラ103、スキャナ106、プリンタ107
等を接続するためのインターフェイス(I/F)151
2と、上記各部を接続するためのバス1513と、を備
えている。
【0084】また、ハードディスク1509は、OS1
505の他、電子黒板システム100を電子黒板として
機能させる電子黒板ソフト1506、座標入力ユニット
102およびコントローラ103をコンピュータ104
上で動作させるデバイスドライバ1507およびワード
プロセッサ・表計算ソフト等の各種アプリケーションプ
ログラム1508等を記憶している。
【0085】図15では、説明の便宜上、コンピュータ
104に周辺機器を接続するためのインターフェイスを
I/F1512という一つのブロックで示した。しかし
ながら、I/F1512は物理的に一つのインターフェ
ースに限られるという意味ではなく、たとえば、コント
ローラ103を接続するためのRS−232CやUSB
といったシリアル・インターフェイス、プリンタ107
を接続するためのセントロニクスといったパラレル・イ
ンターフェイス、スキャナ106を接続するためのSC
SI等の複数のインターフェースで構成されてもよい。
【0086】なお、図1に示した例では、コントローラ
103はコンピュータ104から独立した構成である
が、コンピュータ104中に内蔵させてもよいし、コン
ピュータ104自体にコントローラ103の機能を持た
せてもよい。また、図示は省略するが、コンピュータ1
04にはフロッピーディスクドライブ装置、CD−RO
Mドライブ装置、MOドライブ装置等を搭載することが
可能である。
【0087】以上説明した電子黒板システム100を構
成する各装置は、筐体に収納されて一体化され、システ
ム全体の小型化・操作性・取扱性・利便性の向上が図ら
れる(図2および図3参照)。電子黒板システム100
をこのように構成することによって、各装置を一元的に
管理でき、システム全体を省スペースにすることがで
き、移動も容易となる。
【0088】(電子黒板ソフト1506)つぎに電子黒
板システム100に特化した電子黒板ソフト1506に
ついて説明する。ここでは、説明の便宜のため、入力動
作および画面への表示処理も含めて、 1)電子黒板ソフト 2)手書きによる文字・図形の書き込み(手書き入力モ
ード) 3)手書き文字・図形の消去(消去モード) 4)図形の描画(図形入力モード) 5)キャプチャ(キャプチャモード) の順で説明する。なお、各種の描画モードの説明後に、
手書き入力モードの画面の表示制御について説明し、つ
づいて、電子黒板システム100の機能ブロックについ
て説明し、最後に電子黒板システム100の処理流れに
ついて説明する。
【0089】1)電子黒板ソフト 図15に示した電子黒板ソフト1506がCPU150
0によって実行されることにより、電子黒板システム1
00を電子黒板として動作させることができる。この電
子黒板ソフト1506は、ワードプロセッサ・表計算ソ
フト等の各種アプリケーションプログラム1708と同
様に、OS1505による制御の下で動作するアプリケ
ーションプログラムの一種である。電子黒板システム1
00の主電源スイッチ309(図3参照)をONにする
と、OS1505の起動につづいて直ちに電子黒板ソフ
ト1506が起動されるという設定にしておくと作業性
が向上する。ただし、OS1505によって提供される
デスクトップ画面がシステムの起動時に表示され、デス
クトップ画面上に表示されたアイコンを選択して電子黒
板ソフト1506を起動することにしてもよい。
【0090】電子黒板ソフト1506が起動されると、
図16に示したような電子黒板画面1600が映写パネ
ル101上に表示される。この電子黒板画面1600
は、たとえばホワイトボードの書き込み面に相当するも
のである。この電子黒板画面1600を表示している映
写パネル101の前面(直近手前)に位置する座標入力
ユニット102の座標入力面501上にユーザが指先で
文字や図形を描くと、ホワイトボードにペンで文字や図
形を書いたように、その線図がそのまま映写パネル10
1の電子黒板画面1600に描画される。
【0091】また、電子黒板ソフト1506は、ページ
単位で情報を管理するように構成されており、上記電子
黒板画面1600は電子黒板ソフト1506が管理する
1ページ分の情報書き込み領域に相当する。ユーザは電
子黒板ソフト1506を操作して複数のページを作成す
ることができ、その中の任意のページを電子黒板画面1
600として表示することができる。
【0092】さらに、電子黒板ソフト1506は、図1
6に示したように、各種の操作をおこなうための複数の
ボタン(機能割り付けボタン)を含むツールバー160
1を電子黒板画面1600上に表示する。ここで、ツー
ルバー1601中の各ボタンに割り当てられている機能
の概略を説明する。なお、使用の態様によっては、通常
のデスクトップ環境に電子黒板ソフト1506のツール
バー1601を表示する態様であってもよい。なお、後
述するように、電子黒板画面1600に表示されるツー
ルバーには、ツールバー1601の他、拡張ツールバー
(図17参照)および図形描画ツールバー(図18参
照)が用意されている。
【0093】・コンピュータ画面ボタン1602:映写
パネル101上の表示をコンピュータ104の画面(デ
スクトップ画面または他のアプリケーションプログラム
の画面)に切り替える。 ・ペンボタン1603:手書きで映写パネル101上に
線図や文字を書くことができる手書き入力モードの開始
および終了を指定する機能が割り付けられたボタンであ
る。なお、手書き入力モードは、ペンボタン1603の
押下(押し込み)により開始され、再押下(押し込み解
除)により終了する。なお、押し込みは、図中ではボタ
ン枠の太線表示で示すものとする。手書きとは、指で映
写パネル101をなぞる態様(図5参照)であってもよ
いし、ペンで映写パネルに描画する態様(図11参照)
であってもよい。なお、ここでいうペンは光を遮蔽する
ペンであれば実際にインクが出るペンである必要はな
い。 ・消しゴムボタン1604:手書きで書いた文字や線を
消すことができる。 ・前ページボタン1605:前のページを表示する。 ・ページ番号ウインドウ1606:現在電子黒板画面1
600として表示されているページのページ数を表示す
る。 ・次ページボタン1607:次のページを表示する。 ・印刷ボタン1608:現在作成しているファイルのペ
ージをプリンタ107で印刷する。 ・電子黒板ソフト設定ボタン1609:主として手書き
入力モードが選択されている場合の画面の表示設定をお
こなう設定画面を表示する。なお、設定については図3
0をもちいて後述する。 ・終了ボタン1610:電子黒板ソフト1506を終了
する。 ・拡張ボタン1611:押下により図17に示す拡張ツ
ールバー1700を表示する。拡張ツールバー1700
中の拡張ボタン1611を再押下すると、図16に示し
たツールバー1601に復帰する。
【0094】上記拡張ボタン1411にタッチした場合
に表示される拡張ツールバー1700中の各ボタンに割
り当てられた機能について図17を参照しつつ説明す
る。なお、図16に示したツールバー1601中のボタ
ンと同一のボタンについては同一の符号を付して説明を
省略する。
【0095】・ファイルボタン1701:新しいページ
を開いたり、以前に作成したファイルを開くことができ
る。 ・保存ボタン1702:現在作成しているファイルを保
存する。 ・表示ボタン1703:サムネイル表示、全体表示およ
びウィンドウ表示の切り替え、ズーム(拡大)表示の設
定をおこなうことができる。 ・図形描画ボタン1704:図18に示すような図形描
画ツールバー1800が表示され、線、四角形、楕円を
描くことができる図形入力モードの開始および終了を指
定する機能が割り付けられたボタンである。なお、図形
入力モードは、図形描画ボタン1704の押下(押し込
み)により開始され、再押下(押し込み解除)により終
了される。なお、押し込みは、図中ではボタン枠の太線
表示で示すものとする。図形入力モードの具体例につい
ては後述する。 ・背景設定ボタン1705:映写パネル101に表示す
る電子黒板画面1600の背景色の設定をおこなうこと
ができる。 ・オプションボタン1706:電源投入時および終了時
の電子黒板ソフト1506の表示、後述する他の画面を
キャプチャしたときのページ挿入の設定をおこなうこと
ができる。また、作業フォルダ変更の設定をおこなうこ
とができる。 ・ヘルプボタン1707:操作や機能説明を記載したヘ
ルプ画面を表示することができる。
【0096】さらに、上記図形描画ボタン1704にタ
ッチした場合に表示される図形描画ツールバー1800
中の各ボタンに割り当てられた機能について図18を参
照しつつ説明する。
【0097】・選択ボタン1801:作成した図形を編
集する場合に、編集対象となる図形を選択することがで
きる。 ・直線ボタン1802:直線を引くことができる。描画
に際しては直線の開始点と終了点を押下すればよい。 ・四角形ボタン1803:四角形を描くことができる。
描画に際しては四角形の一角となる点と、その対角とな
るべき点を押下すればよい。使用の態様によっては、二
点押下でなく、一点を入力し、対角までドラッグしても
よい。 ・楕円ボタン1804:楕円を描くことができる。 ・編集ボタン1805:作成した図形を編集する。
【0098】なお、電子黒板ソフト1506は、コント
ローラ103から出力される座標位置情報に基づいて、
ユーザがいずれのボタンをタッチしたのかを知ることが
できる。また、ユーザは、図16〜図18に示した各ツ
ールバーの所定の位置に指先でタッチし、そのまま指先
を移動(ドラッグ)させることにより、ツールバーを好
みの場所に移動させることができる。
【0099】また、図16に示した電子黒板画面160
0は、いわゆる全画面表示と呼ばれる表示形態であり、
映写パネル101の表示領域全面に表示されている。ユ
ーザは上記拡張ツールバー1700中の表示ボタン17
03にタッチし、所定の操作をおこなうことにより、電
子黒板画面1600をウインドウ表示に切り替えること
ができる。さらに、電子黒板ソフト1506は、OS1
505上で動作するアプリケーションプログラムの一種
であるため、ツールバー1601(または拡張ツールバ
ー1700)中のコンピュータ画面ボタン1602にタ
ッチすることにより、映写パネル101の表示を電子黒
板画面1600からデスクトップ画面またはワードプロ
セッサ等の表示画面に簡単に切り替えることができる。
【0100】さらに、座標入力ユニット102の操作
(座標入力面501に対する座標入力)は、光を遮蔽さ
せることができるものであれば、どのようなものをもち
いて操作をおこなってもよいが、以下に説明する手書き
入力モードでは入力ペンをもちいて座標を入力する例を
示す。
【0101】2)手書き文字・図形の書き込み(手書き
入力モード) つづいて、上述した電子黒板ソフト1506をもちいた
各種の操作について説明する。ここでは、手書き入力モ
ードで文字や図形を書き込む方法について説明する。
【0102】電子黒板ソフト1506には、手書きで電
子黒板画面1600上に文字や図形を書き込むためのペ
ンツールが用意されている。このペンツールは、ユーザ
がツールバー1601(または拡張ツールバー170
0)中のペンボタン1603にタッチすることにより利
用可能となる。すなわち、ここで、いわば手書き入力モ
ードを開始させる開始信号が受信される。ただし、映写
パネル101が70インチ程度の大画面である場合に、
画面左上にツールバー1601が表示されていると、ペ
ンボタン1603にタッチしに移動することが面倒とな
る場合がある。したがって、電子黒板画面1600をト
リプルクリックするなどして手元に表示させる様に制御
してもよい。
【0103】ここで、図1および図15をもちいて、電
子黒板画面1600に文字を表示する処理を簡単に説明
する。ユーザが座標入力面501に指先で文字を書いた
場合、コントローラ103は、座標入力ユニット102
を介して指先の軌跡に対応する座標位置を求め、求めた
座標位置の情報を順次コンピュータ104に出力する。
すなわち、ここで、いわば描画信号が順次受信されるこ
とになる。コンピュータ104は、コントローラ103
から座標位置情報を入力すると、予め設定されている色
および太さで線を描画するための描画情報を生成し、該
当する座標位置に合わせてグラフィックスボード151
0のビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。グラ
フィックスボード1510は、ビデオメモリの内容にし
たがって画像信号をプロジェクタユニット105に送信
し、ユーザが座標入力面501に書いた文字と同一の文
字を映写パネル101に表示する処理を制御する。
【0104】簡単にいえば、コンピュータ104は、座
標入力ユニット102およびコントローラ103をマウ
スのような入力デバイスとして認識しているため、コン
ピュータ104では、描画ソフト上でマウスをもちいて
文字を書いた場合と同様な処理がおこなわれることにな
る。なお、以下に説明する文字の消去や図形の描画等の
処理においても、前述したような過程で処理されること
になる。ただし、手書き入力モードの場合は、座標入力
ユニット102の検出精度の点から、微少間隔の二点を
別々に検出できないので、本来的には太線が描画され、
細かな線図を描画できない。しかしながら、後述するよ
うに電子黒板システム100は細かな文字を入力するこ
とができる。
【0105】つぎに、図19〜図25をもちいて、手書
き入力モードの説明をおこなう。座標入力ユニット10
2による座標の検出精度が高くない場合には、ユーザは
細かな文字(とくに漢字)を入力しにくい。したがっ
て、従来ではユーザは大きな文字を描く必要があった。
電子黒板システム100は、電子黒板ソフト1506の
制御により線図の描画の終了を検知して、書き始めの位
置をめがけて描画された線図縮小表示し、これにより、
たとえば、ホワイトボードにマーキングペンで線図を描
画したような細字の入力を実現する。すなわち、ここ
で、いわば終了信号を受信し、縮尺描画信号を送信する
ことにより、細字の入力が可能となる。
【0106】図19は、手書き入力モード開始前の電子
黒板画面1600の様子を示した図である。図示したよ
うに、電子黒板画面1600には、既に「手書き小文字
入力従来技術」「1.手書き文字認識コード変換後フォ
ントにより表示。」という手書きの文字が描かれてい
る。ここでは、ユーザが、「1.手書き文字〜」に続け
て、「2.手書き文字をイメージデータ縮小表示。」と
いう文字を左から右側に横書き描画する場合について説
明する。
【0107】図20は、ユーザがペンボタン1603を
押下し、図19の×印から「2.手書き」と書いた時点
の電子黒板画面1600の様子を示した図である。図に
示したように、ユーザはある程度大きく文字を描画して
いる。このとき、×印を中心に既に描画された線図を拡
大表示(図の例では、「1.手書き文字認識コード〜」
が該当)し、描くべき文字の大きさを間接的に知らせる
ようにしてもよい。すなわち、ペン入力モードが開始さ
れたら、電子黒板ソフト1506は、最初に入力された
座標位置を中心に仮想的に電子黒板画面1600を拡大
して仮想入力画面を構築し、入力が終了もしくは入力が
確定したら、最初に入力された座標位置をめがけてその
入力内容(手書き入力モード中の描画内容)を縮小表示
させる。
【0108】なお、電子黒板ソフト1506は、手書き
入力モードを終了させる入力確定ボタン2000も電子
黒板画面1600に表示させる。すなわち、ここで、い
わばボタン表示信号が送信されている。電子黒板ソフト
1506は、電子黒板画面1600もしくは座標入力面
501の左半分に座標が入力されている場合は、当該面
の左端に、電子黒板画面1600もしくは座標入力面5
01の右半分に座標が入力されている場合は、当該面の
右端に入力確定ボタン2000を表示させる。また、同
様に、電子黒板画面1600もしくは座標入力面501
の上半分に座標が入力されている場合は、当該面の上端
に、電子黒板画面1600もしくは座標入力面501の
下半分に座標が入力されている場合は、当該面の下端に
入力確定ボタン2000を表示させる。
【0109】このように表示させることにより、ユーザ
は大幅な移動を伴わず入力を確定させることができるの
で、操作感を向上させた電子黒板システム100を提供
することができる。なお、入力確定ボタン2000を表
示させる端部の位置は、たとえば横書きの場合は、座標
を入力している位置の高さに合わせ、縦書きの場合は、
座標を入力している位置の上下の位置に合わせて表示さ
せると使用感をさらに向上させることができる。なお、
画面が非常に大きくなり、入力確定ボタン2000を端
部に表示させるとかえって大幅な移動を伴うことも想定
される。このような場合の入力確定ボタン2000の表
示位置の制御については後述する。
【0110】図21は、図20に示した「2.手書き」
に引き続いて「文字をイメージデータ」と描画した時点
の電子黒板画面1600の様子を示した図である。先に
説明したように、入力確定ボタン2000は、電子黒板
画面1600の右端に表示されている。
【0111】図示したように、「イメージデータ」と入
力した時点で、右側にそのまま書き続けることのできる
余白が少なくなっていることがわかる。しかしながら、
入力した文字は、後に縮小表示されるので、「イメージ
データ」の右側には、縮小されたならばまだ入力するこ
とのできる余白が存在している。そこで、電子黒板ソフ
ト1506は、この余白を確保することにより連続して
線図の入力を可能とする。ここでは、電子黒板ソフト1
506が、電子黒板画面1600の所定の端部領域に座
標が入力されたことを検知して(すなわち、ここで、い
わば端部信号を受信して)、当該端部領域に対向する向
きに電子黒板画面1600中の表示内容全体を移動させ
る方法について説明する。以降においては適宜この領域
を移動判断領域と称することとする。
【0112】図22は、移動判断領域を示した説明図で
ある。判断領域の幅は、たとえば30cmに設定する。
図では四隅全域が移動判断領域である場合を示している
が、使用の態様によっては、横書きの文字入力の場合に
は左右の移動判断領域のみで判断させてもよいし、縦書
きの文字入力の場合には、上下の移動判断領域のみで判
断させてもよい。判断に際しては、横書き入力であるか
縦書き入力であるかの情報が必要な場合がある。この場
合は、適宜座標位置の履歴をとり、重心の推移を把握す
ることによって横書き入力か縦書き入力かを判断する。
なお、図21に示したように、入力開始の位置が移動判
断領域内である場合も想定される。したがって、手書き
入力モードで最初に入力された座標位置では、移動判断
領域であるか否かの判断をさせないように制御する。
【0113】図23は、座標の入力が移動判断領域にあ
ったため、電子黒板ソフト1506により電子黒板画面
1600の表示内容全体を左側に移動させた直後の様子
を示した説明図である。図21に示した時点の座標が移
動判断領域にあるので、図23に示したように、画面が
左側に移動され、座標の入力領域が新たに確保されてい
る。すなわち、ここで、いわば移動信号が送信されてい
る。なお、電子黒板ソフト1506は、画面を連続的に
移動させてもよいし、断続的に移動させてもよい。な
お、断続的に移動させる場合は、人間の肩幅程度であれ
ば、ユーザ自信が移動することなく、連続して文字を描
画し続けることができる。移動量は、肩幅程度に設定す
ることのみならず、たとえば電子黒板画面1600の4
分の1ずつ移動させるようにしてもよい。なおこの移動
量Mの設定方法については後述する。
【0114】図24は、電子黒板ソフト1506による
電子黒板画面1600の移動後に続けて文字を入力した
様子を示した説明図である。図では、「〜イメージデー
タ」のあとに続けて「縮小表示」と文字を入力した様子
を示している。ユーザの第3行目の入力はこれで終わる
ので、電子黒板ソフト1506は手書き入力モードを終
了させて手書き入力モード中に描画した文字を縮小表示
させる。手書き入力モードの終了は、図24に示した入
力確定ボタン2000を押下することによりおこなう。
なお使用の態様によっては、所定時間の経過により自動
的に手書き入力モードを終了させてもよい。この所定時
間を以降において適宜入力タイムアウトと称することに
する。入力タイムアウトの設定については後述する。
【0115】図25は、手書き入力モードが終了し、手
書き入力モード中に入力された線図が縮小表示された様
子を示した説明図である。なお、縮小は、手書き入力モ
ードで最初に入力された座標位置(図に示した例では図
19の×印)を中心に縮小する。図に示したように、入
力された文字は縮小表示されており、電子黒板システム
100は、検出精度の点から細かな線図を入力できない
場合であっても細かな線図を入力できる様に操作性ない
し利便性を高めていることがわかる。
【0116】3)手書き文字・図形の消去(消去モー
ド) つぎに、手書き入力モードで描画した文字・図形の消去
について説明する。以降では文字・図形の消去をおこな
う描画モードを適宜消去モードと称することとする。ユ
ーザは、消しゴムボタン1604にタッチすることによ
り、ユーザの指先やペンを本物の消しゴムのようにもち
いることができ、手書き入力モードで入力した線図を消
去できる。図26は、図19に示した手書きの文字や線
を消しゴム2600で消去する際の様子を示す説明図で
ある。この消去モードでは、消去したい手書き文字や線
を枠で囲い、枠中の文字や線を一度に消去することもで
きる(囲い消し)。
【0117】4)図形の描画(図形入力モード) 電子黒板ソフト1506には、直線、四角形、楕円のよ
うな図形を描くための図形描画ツールが用意されてい
る。この図形描画ツールは、図18に示した描画ツール
バー1800を介して利用可能となる。以降において
は、図形描画ツールで図形を入力する描画モードを図形
入力モードと称する。ユーザは、ツールバー1601
(図16参照)の拡張ボタン1611にタッチして拡張
ツールバー1700を表示した後(図17参照)、拡張
ツールバー1700の描画ボタン1704にタッチする
ことにより、図18に示す描画ツールバー1800を電
子黒板画面1600上に表示させることができる。ここ
では、直線および四角形を描画する場合について説明す
る。
【0118】 直線の描画 直線を描く場合、ユーザは、描画ツールバー1800中
の直線ボタン1802を指先でタッチした後、直線の始
点となる座標入力面501の任意の場所を指先でタッチ
してそのまま終点となる場所まで指先を移動させ、指先
を座標入力面501から離せばよい。その結果、図27
に示したように、電子黒板画面1600上に直線が描画
される。なお、手書き入力モードと異なり、始点と終点
の入力があれば、あとは、電子黒板ソフト1506内部
で直線描画の計算がなされる。したがって、表示される
線はいわば整形されているので、表示する線を細く描画
することが可能となる。
【0119】 四角形の描画 四角形を描く場合、ユーザは、描画ツールバー1800
中の四角形ボタン1803を指先でタッチした後、座標
入力面501の任意の場所を指先でタッチし、そのまま
任意の方向に指先を移動させ、指先を座標入力面501
から離せばよい。その結果、図28に示したように、電
子黒板画面1600上に四角形が描画される。この場合
も上述したように、手書き入力モードと異なり、始点と
終点の入力があれば、あとは、電子黒板ソフト1506
内部で四角形描画の計算がなされる。したがって、表示
される四角形は整形されており、描画する線を細くする
ことが可能となる。
【0120】5)キャプチャ(キャプチャモード) 電子黒板ソフト1506には、デスクトップ画面やワー
プロソフト等の画面を取り込むキャプチャ機能が備わっ
ている。以降では適宜このキャプチャ機能により実行さ
れる描画モードをキャプチャモードと称することとす
る。キャプチャモードでは、電子黒板画面1600に各
種アプリケーションの表示内容を貼り付けるため、ユー
ザがコンピュータ画面ボタン1602(図16参照)を
タッチして、映写パネル101の表示をコンピュータ画
面(デスクトップ画面)に切り替える。
【0121】つぎに、所望のアプリケーションプログラ
ムのアイコンまたは所望のファイルのアイコンにタッチ
(クリック)もしくはダブルタッチ(ダブルクリック)
して該当するアプリケーションプログラムを起動させる
とともに、目的のファイルを映写パネル101に表示さ
せた後、キャプチャボタン(図示せず)にタッチする。
その結果、電子黒板ソフト1506は、現在表示されて
いる画面をキャプチャし、映写パネル101の表示を電
子黒板画面1600に切り替えるとともに、キャプチャ
した画面を電子黒板画面1600の背景として表示させ
ることが可能となる。
【0122】なお、ユーザは、このキャプチャした画面
に対して手書き入力モードにより文字や図形を電子黒板
画面1600上に書き込むこともできる。このように、
ワードプロセッサ・表計算ソフト・プレゼンテーション
ソフト等の画面を電子黒板画面1600の背景として簡
単に取り込むことができるため、電子黒板システム10
0をもちいて効果的なプレゼンテーションをおこなうこ
とが可能となる。
【0123】つまり、電子黒板システム100でプレゼ
ンテーションソフトをもちいてプレゼンテーションをお
こなっている際、画面上に何か書き込んで説明したい場
合にキャプチャボタンをタッチすれば、直ちに現在の画
面がキャプチャされ、画面上に所望の事項を書き込むこ
とができるようになる。また、プレゼンテーションソフ
トに戻りたい場合、コンピュータ画面ボタン1602を
タッチすることにより、直ちにプレゼンテーションソフ
トの画面に切り替わる。キャプチャして文字等を書き込
んだ画面は後述するように保存することが可能である。
【0124】なお、電子黒板システム100をコンピュ
ータとして使用するには、上述したキャプチャモードを
利用する場合のように、電子黒板画面1600上のコン
ピュータ画面ボタン1602にタッチし、または電子黒
板ソフト1506を終了させる等によってコンピュータ
画面2300に切り替える。映写パネル101の表示を
コンピュータ画面2300に切り替えることにより、電
子黒板システム100をコンピュータとして利用するこ
とができる。電子黒板システム100は、大画面の映写
パネル101を有しているため、コンピュータの操作の
教育等にも有効に活用することが可能である。
【0125】(電子黒板システム:手書き入力モードの
表示制御)つぎに、手書き入力モードの際の表示制御に
ついて説明する。図29は、或る点に座標が入力された
際の電子黒板画面1600の仮想的な拡大について説明
した説明図である。拡大率がN%に設定されている場
合、電子黒板ソフト1506は、座標入力モードで最初
に入力された座標を(X,Y)とすると、この点を中心
にA1:A2、B1:B2、C1:C2およびD1:D
2を1:(N/100)となるように領域2900を電
子黒板画面1600へ拡大し仮想入力画面を構築する。
【0126】なお、ここでは拡大と表現したが、電子黒
板ソフト1506は、電子黒板画面1600に描画され
た線図を、A1:A2、B1:B2、C1:C2および
D1:D2を1:(N/100)になるように領域29
00へ「縮小する」と表現することもできる。このよう
に画面を縮小することにより細かな文字も描画すること
ができるようになるのである。なお、図示したように、
領域2900は、座標(X,Y)より上の領域や左に領
域も拡大する。拡大する際に、従前に入力されていた線
図を同比率で拡大表示することにより、文字を入力する
際の手書きの大きさの目安がわかり電子黒板システム1
00の利便性が増す(図20参照)。
【0127】図30は、画像の表示制御の設定をおこな
う設定画面の一例を示した説明図である。設定画面30
00は、ツールバー1601の電子黒板ソフト設定ボタ
ン1609を押下することにより表示させることができ
る。図示したように、設定画面3000は、手書き入力
文字を入力確定後に縮小させるか、縮小させずにそのま
まの表示し続けるかを設定する縮小維持決定ボックス3
001と、拡大率N%を決定する拡大率決定ボックス3
002と、手書き入力モードを解除する時間を設定する
入力タイムアウト設定ボックス3003と、端部領域に
達した場合に画面全体のスクロール量を決定するスクロ
ール幅決定ボックス3004とからなる。
【0128】なお、手書き入力モードでは、縮小維持決
定ボックス3001は、「手書き拡大表示入力する(入
力終了後縮小する)」がデフォルト設定となっている。
このようにデフォルト設定されていることで、手書き入
力された文字を自動的に小さく表示させることが可能と
なり、利便性が向上する。使用態様によっては、この拡
大表示入力しない、すなわち、入力後縮尺を1と設定し
てもよい。また、スクロール幅決定ボックス3004は
図では画面の4分の1が選択されている様子を示した
が、これに限ることなくたとえば、「スムーズ:速度1
0cm/秒」、「スムーズ:速度5cm/秒」、「肩
幅:65cm」、「肩幅:50cm」といった項目もあ
る。
【0129】(機能的構成)図31は、電子黒板システ
ム100の手書き入力モードを実行する際の機能的構成
の一例を示した機能ブロック図である。電子黒板システ
ム100は、手書き入力モードを実行する際の機能的構
成として、手書きモード開始部3101と、手書きモー
ド終了部3102と、座標入力部3103と、格納部3
104と、表示制御部3105と、表示部3106と、
計時部3107と、終了制御部3108と、位置検知部
3109と、移動制御部3110と、警告部3111
と、を有する。つぎに各構成部分について説明する。な
お、警告部3111の内容については実施の形態2で説
明する。
【0130】(機能的構成:手書きモード開始部310
1の内容)手書きモード開始部3101は、座標入力面
501に入力された線図をそのまま映写パネル101に
表示する手書き入力モードを開始する。手書き入力モー
ドは、ツールバー1601のペンボタン1603の押下
により開始される。手書きモード開始部3101は、た
とえば、座標入力ユニット102、コントローラ10
3、コンピュータ104(とくに電子黒板ソフト150
6)などによりその機能を実現することができる。
【0131】(機能的構成:手書きモード終了部310
2の内容)手書きモード終了部3102は、手書き入力
モードを終了する。手書き入力モードは、一度押下され
たツールバー1601のペンボタン1603を再び押下
することにより終了する。また、手書き入力モードは、
入力確定ボタン2000の押下により終了する。さら
に、手書き入力モードは、一定時間座標が入力されなか
ったことを検知して自動的に終了する。手書き入力モー
ド終了部3202は、たとえば、座標入力ユニット10
2、コントローラ103、コンピュータ104(とくに
電子黒板ソフト1506)などによりその機能を実現す
ることができる。
【0132】(機能的構成:座標入力部3103および
格納部3104)座標入力部3103は、手書き入力モ
ード中に入力された座標位置を順次算出する。座標入力
部3103は、たとえば、座標入力ユニット102とコ
ントローラ103、もしくは、座標入力ユニット102
とコントローラ103とコンピュータ104(とくにC
PU1500)によりその機能を実現することができ
る。格納部3104は、座標入力部3103で算出され
た座標位置を順次格納する。手書き入力モード中に入力
された座標位置を格納することにより、手書き入力モー
ドが終了された際にその内容を縮小表示させることが可
能となる。格納部3104は、たとえばハードディスク
1509もしくはRAM1502によりその機能を実現
することができる。
【0133】(機能的構成:表示制御部3105と表示
部3106)表示制御部3105は、手書きモードの終
了を検知して手書きモード入力中に格納された座標を縮
小して電子黒板画面1600に再表示させる。縮尺は図
30をもちいて示した拡大率に基づいて決定される。表
示制御部3105は、たとえば、電子黒板ソフト150
6とCPU1500によりその機能を実行することがで
きる。表示部3106は、座標入力部3103で算出さ
れた座標の位置を受け取り対応する映写パネル101に
表示する。また、表示制御部3105により縮小された
線図のデータを受け取り映写パネル101に表示する。
表示部3106は、たとえば、グラフィックスボード1
510とプロジェクタユニット105と映写パネル10
1などによりその機能を実現することができる。
【0134】(機能的構成:位置検知部3109)位置
検知部3109は、座標入力部3103で算出された座
標位置が所定の位置であるかを検知する。所定の位置と
は、入力した座標が電子黒板画面1600の端部に到来
し、表示内容を移動させるべき入力位置、すなわち、端
部領域をいう。位置検知部3109は、後述するよう
に、電子黒板画面1600の表示内容を移動させること
の限界領域に座標が入力されていることも検知する。位
置検知部3109は、たとえば、電子黒板ソフト150
6とCPU1500によりその機能を実現することがで
きる。
【0135】(機能的構成:移動制御部3110)移動
制御部3110は、位置検知部3109により所定の端
部領域に座標が入力されていると検出された場合に、そ
の端部からみて当該入力されている座標側へ、描画され
た線図全体を移動させる制御をおこなう。たとえば、画
面全体を左側に移動させる場合には、全ての座標位置に
対して(X−M,Y)(Mは移動量)の演算処理をおこ
ない、この演算結果を表示部3106に送出する。移動
制御部3110は、たとえば、電子黒板ソフト1506
とCPU1500によりその機能を実現することができ
る。
【0136】(機能的構成:計時部3107と終了制御
部3108)計時部3107は、座標の入力が終了して
からの時間を計測する。たとえば手書き入力モードでユ
ーザが「さとう」と記述しようとする場合に、「さ」を
書き終えたときに一旦座標の入力が終了する。電子黒板
システム100側では、続けて文字が入力されるか否か
を予測することができないので、座標の入力が最後に終
了してからの時間を計測し、手書き入力モードを終了さ
せる処理をおこなうか否かを判断するのである。終了制
御部3108は、計時部3107からの時間データを受
け取り、入力タイムアウトになったか否かを判断し、入
力タイムアウトとなった場合は手書きモード終了部31
02を制御して手書きモードの終了処理をおこなわせ
る。計時部3107は、たとえばコンピュータ104中
の内部時計(図示せず)によりその機能を実現すること
ができ、終了制御部3108は、たとえば、電子黒板ソ
フト1506とCPU1500によりその機能を実現す
ることができる。
【0137】(処理流れ)つぎに、電子黒板システム1
00の処理流れについて説明する。図32は、電子黒板
システム100の処理流れの一例を示したフローチャー
トである。電子黒板システム100は、まず、座標が入
力されたか否かを判断する(ステップS3201)。つ
ぎに、電子黒板システム100は入力された座標が手書
き入力モード開始ボタン(ペンボタン1603)の位置
であるかを判断する(ステップS3202)。入力され
た座標が、ペンボタン1603の位置でない場合は(ス
テップS3202:NO)、対応する処理を実行する
(ステップS3203)。
【0138】一方、入力された座標がペンボタン160
3の位置である場合は(ステップS3202:YE
S)、つづいて座標が入力されたかを判断する(ステッ
プS3204)。座標が入力された場合(ステップS3
204:YES)、入力された座標を順次電子黒板画面
1600に表示する(ステップS3205)。電子黒板
システム100はこのとき、入力された座標を順次ハー
ドディスク1509もしくはRAM1502に格納する
(ステップS3206)。
【0139】つぎに、電子黒板システム100は、座標
の入力が終了したか(すなわち座標入力面501から入
力ペンが離脱したか)を判定する(ステップS320
7)。入力ペンが座標入力面501から離脱した場合、
すなわちデタッチした場合(ステップS3207:YE
S)、電子黒板システム100は、デタッチした座標の
位置(終了位置)が端部領域に到来したかの判断をおこ
なう(ステップS3208)。
【0140】図33は、終了位置判断の処理流れの一例
を示したフローチャートである。まず、終了位置が電子
黒板画面1600の端部領域であるかを判断する(ステ
ップS3301)。端部領域でない場合(ステップS3
301:NO)、終了位置判断のサブルーチンを終了す
る。一方、終了位置が端部領域である場合(ステップS
3301:YES)、画面の表示内容全体を移動させる
か(スクロールさせるか)を判断する(ステップS33
02)。ここで、スクロールさせるかの判断をさせる理
由は、画面右端から画面左に線図を描画する場合は画面
の移動が不要な場合があるからである。このステップS
3302のスクロール判断は、たとえば入力された座標
の位置の重心移動を検知することにより可能となる。
【0141】スクロールさせると判断した場合(ステッ
プS3302:YES)、電子黒板画面1600の表示
面全体を所定の方向に所定の量移動させる(ステップS
3303)。所定の方向とは、右側の端部領域に座標の
入力があった場合には、左側方向であり、左側の端部領
域に座標の入力があった場合には、右側方向である。ま
た、所定の移動量とは、図30に示したように、スクロ
ール幅として指定された量、たとえば50cmである。
一方、スクロールさせないと判断した場合(ステップS
3302:NO)処理を終了する。
【0142】なお、ステップS3208をデタッチ後に
判断させる理由は、入力中にスクロールが起こると、描
画が流れてしまい、不要な線が描かれてしまう不具合を
起こさないためである。
【0143】一方、座標の入力が終了していないと判断
した場合(ステップS3207:NO)、手書き入力モ
ードを終了させるボタンが押下されたかを判断する(ス
テップS3209)。終了させるボタンとは、たとえ
ば、ペンボタン1603や入力確定ボタン2000が挙
げられる。終了させるボタンでない場合(ステップS3
209:NO)、再びステップS3205に戻り、入力
された座標を順次表示する。
【0144】一方、ステップS3208で入力面からペ
ンが離脱したと判断した場合(ステップS3208:Y
ES)、ステップS3204に戻り、座標が入力された
かを判断する。また、ステップS3204で、座標が入
力されたと判断されない場合(ステップS3204:N
O)、入力タイムアウトとなったかを判断する(ステッ
プS3210)。入力タイムアウトでない場合(ステッ
プS3210:NO)、ステップS3204に戻り座標
の入力をまつ。
【0145】ステップS3209で手書き入力モードが
終了した場合(ステップS3209:YES)、もしく
は、ステップS3210で入力タイムアウトとなった場
合(ステップS3210:YES)、表示面に描画され
た線図を格納した座標データに基づき、その描画内容を
縮小して電子黒板画面1600上に再表示する(ステッ
プS3211)。
【0146】以上説明したように、実施の形態1の電子
黒板システム100は、電子黒板画面1600上で描画
された線図を縮小表示するので、検出精度が高くない座
標入力ユニット102をもちいる場合であっても、細字
の入力が可能となり、ホワイトボードと同様の操作感を
得ることができるとともに、各種のアプリケーションソ
フトの連動により利便性を著しく向上させることができ
る。
【0147】また、入力した(描画した)線図(文字)
を電子データとして処理することができるので、各種の
加工をおこなうことができる。たとえば、描画内容を即
時プリントアウトすることが可能となる。なお、検出精
度が高くなくても細字を入力することができるので、専
用の入力ペンをもちいずに電子黒板システム100を利
用できる。たとえば、手入力でも可能であるし、キャッ
プをしたままのマーカーペンをもちいることもできる。
【0148】〔実施の形態2〕実施の形態2では、縦書
きの線図描画を例にもちいて、スクロール限界を検知し
て警告を発する電子黒板システムについて説明する。な
お、実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成部分
については同一の符号を付するものとし、重複部分につ
いてはとくに説明をおこなわない。実施の形態2では、
文字入力例を説明し、つぎに、機能的構成、最後に処理
流れについて説明する。
【0149】(文字入力例)図34〜図39をもちい
て、手書き入力モードの説明をおこなう。図34は、手
書き入力モード開始前の電子黒板画面1600の様子を
示した図である。図示したように、電子黒板画面160
0には、既に「手書き小文字入力従来技術」「一.手書
き文字認識コード変換」という手書きの文字が描かれて
いる。ここでは、ユーザが、「一.手書き文字〜」に続
けて、「二.手書き文字イメージ縮小」という文字を上
から下へ縦書き描画する場合について説明する。
【0150】図35は、ユーザがペンボタン1603を
押下し、図34の×印から「二.手」と書いた時点の電
子黒板画面1600の様子を示した図である。図に示し
たように、ユーザはある程度大きく文字を描画してい
る。このとき、×印を中心に既に描画された線図を拡大
表示(図の例では、「一.手書き文字認」が該当)し、
描くべき文字の大きさを間接的に知らせるようにしても
よい。すなわち、ペン入力モードが開始されたら、電子
黒板ソフト1506は、最初に入力された座標位置を中
心に仮想的に電子黒板画面1600を拡大して仮想入力
画面を構築し、入力が終了もしくは入力が確定したら、
最初に入力された座標位置をめがけて手書き入力モード
中に入力された線図を縮小表示させる。
【0151】なお、電子黒板ソフト1506は、手書き
入力モードを終了させる入力確定ボタン2000も電子
黒板画面1600に表示させる。電子黒板ソフト150
6は、入力されている座標の近辺、たとえば、入力位置
の左20cmというように、所定方向に所定間隔離れた
位置に入力確定ボタン2000を表示させてもよい。所
定間隔としては、ユーザがあまり移動しないで入力を終
了させることができる間隔が好ましい。また、所定方向
としては、本実施例の様に、右から左に行を改めて描画
する様な場合にあっては、入力位置の左側が好ましい。
なお、この所定方向は、入力履歴を参照して座標の重心
の移動を調べて判断させてもよい。
【0152】図36は、図35に示した「二.手」に引
き続いて「書き文字」と描画した時点の電子黒板画面1
600の様子を示した図である。先に説明したように、
入力確定ボタン2000は、入力位置から所定間隔離れ
た左側に表示されている。
【0153】図示したように、「二.手書き文字」と入
力した時点で、下にそのまま書き続けることのできる余
白が少なくなっていることがわかる。しかしながら、入
力した文字は、後に縮小表示されるので、「二.手書き
文字」の下側には、縮小されたならばまだ入力すること
のできる余白が存在している。そこで、電子黒板ソフト
1506は、この余白を確保することにより連続して線
図の入力を可能とする。電子黒板ソフト1506は、電
子黒板画面1600の所定の端部領域(図22)に座標
が入力されたことを検知して、当該端部領域に対する向
きに電子黒板画面1600中の表示内容全体を移動させ
る。
【0154】図37は、座標の入力が移動判断領域(下
端)にあったため、電子黒板ソフト1506により電子
黒板画面1600の表示内容全体を上部側に移動させた
直後の様子を示した説明図である。図に示したように、
画面が上に移動され、座標の入力領域が新たに確保され
ている。なお、図示したように、入力確定ボタン200
0も同様に移動されている。
【0155】図38は、電子黒板ソフト1506による
電子黒板画面1600の移動後に続けて文字を入力した
様子を示した説明図である。図では、「二.手書き文
字」のあとに続けて「イメージ縮」と文字を入力した様
子を示している。ユーザが「縮」に続けて「入」の文字
を書き始め、この入力位置が移動判断領域にさしかかっ
た場合を考える。通常の処理であれば、図36から図3
7に示したように、画面を移動させる処理をおこなえば
よいが、図34をの「一.手書き文字認識コード変換」
の「変換」の文字位置からわかるように、入力確定後
(手書きモード終了後)に描画内容を縮小させたとして
も、スクロールさせて確保された領域に描画した線図を
描画しきれなくなることがわかる。すなわち、描き始め
る「入」の文字の座標位置が、仮想入力画面の端部にさ
しかかっている。
【0156】電子黒板ソフト1506は、このとき、ユ
ーザに注意を促すために画面に「スクロール限界です」
という警告文字を表示させる。すなわち、ここで、いわ
ば警告信号が送信されている。なお、警告の態様はこれ
に限らず、スクロールを停止させたり、スピーカ203
(図2参照)からの警告音を出力させたりすることもで
きる。このように警告を発することにより、ユーザは改
行して新たに文字を書き始めることができ、たとえば、
スムーズなプレゼンテーションを提供することが可能と
なる。
【0157】なお、第3行目は前述したように「小」の
文字の入力で終了する。図39は、手書き入力モードが
終了し、手書き入力モード中に入力された線図が縮小表
示された様子を示した説明図である。なお、縮小は、手
書き入力モードで最初に入力された座標位置(図に示し
た例では図34の×印)を中心に縮小する。図に示した
ように、入力された文字は縮小表示されており、電子黒
板システム100は、検出精度の点から細かな線図を入
力できない場合であっても細かな線図を入力できる様に
操作性ないし利便性を高めていることがわかる。
【0158】(機能的構成:警告部3111)図31に
示した警告部3111について説明する。警告部311
1は、位置検知部3109が検出した端部領域の位置に
基づいて、スクロールができない限界領域である場合
に、警告を発する。警告は、上述したように、電子黒板
画面1600への警告表示、移動(スクロール)の停
止、警告音が挙げらる。また、移動できない端部側に、
赤線表示する等の発色表示により警告してもよい。警告
部3111は、たとえば、電子黒板ソフト1506、C
PU1500、スピーカ203、プロジェクタユニット
105および映写パネル101等によりその機能を実現
することができる。
【0159】(処理流れ)つぎに、電子黒板システム1
00の処理流れについて説明する。図40は、図33に
示したの同様の電子黒板システム100の処理流れ、と
くに入力位置判断の処理流れの一例を示したフローチャ
ートである。なお、入力位置判断の処理流れ以外につい
て図32に示した処理流れと同様であるのでその説明を
省略する。
【0160】電子黒板システム100は、入力された座
標位置が電子黒板画面1600の端部領域であるかを判
断する(ステップS4001)。端部領域でない場合
(ステップS4001:NO)、入力位置判断のサブル
ーチンを終了する。一方、入力された座標位置が端部領
域である場合(ステップS4001:YES)、スクロ
ールが可能であるかを判断する(ステップS400
2)。スクロールが可能であるか否かの判断は、それま
でのスクロール回数とスクロール幅(図30参照)によ
り、縮小表示されたときに電子黒板画面1600に表示
しきれるか否かを判定することによりおこなう。
【0161】スクロール可能でない場合(ステップS4
002:NO)、警告を発し(ステップS4003)処
理を終了する。一方、ステップS4002で素クローク
可能と判断した場合(ステップS4002:YES)、
画面の表示内容全体を移動させるか(スクロールさせる
か)を判断する(ステップS4004)。ここで、スク
ロールさせるかの判断をさせる理由は、画面下端から画
面上に線図を描画する場合は画面の移動が不要な場合が
あるからである。このステップS4002のスクロール
判断は、たとえば入力された座標の位置の重心移動を検
知することにより可能となる。
【0162】スクロールさせると判断した場合(ステッ
プS4003:YES)、電子黒板画面1600の表示
面全体を所定の方向に所定の量移動させる(ステップS
4005)。所定の方向とは、下側の端部領域に座標の
入力があった場合には、上方向であり、上側の端部領域
に座標の入力があった場合には、下方向である。また、
所定の移動量とは、図30に示したように、スクロール
幅として指定された量、たとえば画面の4分の1であ
る。一方、スクロールさせないと判断した場合(ステッ
プS4004:NO)処理を終了する。
【0163】以上説明したように、実施の形態2の電子
黒板システムは、スクロール限界を警告することによ
り、ユーザが入力位置の限界を知ることができ、必要に
応じて、改行するなどして、線図の入力を円滑におこな
うことが可能となる。また、警告手段を選択することに
より、使用現場に即して電子黒板システムを利便性よく
使用することが可能となる。たとえば、電子黒板画面1
600に、「スクロール限界です」と表示させること
は、プレゼンテーションの際には必ずしも聴講者にいい
印象を与えないので、スクロールを停止することにより
警告をおこなう方がよい場合もある。
【0164】〔実施の形態3〕実施の形態3では、処理
部として上述の電子黒板ソフトが備わり、座標入力面と
座標表示面が一体に構成されたタッチパネルを含むPD
A(PersonalDigital Assista
nt)について説明する。なお、実施の形態3では、実
施の形態1もしくは実施の形態2と同様の構成部分につ
いては同一の符号を付するものとし、重複部分について
はとくに説明をおこなわないものとする。実施の形態3
では、手書き入力モードの際、座標入力面の一部に仮想
的な入力窓が表示され、ここで入力された大きな文字を
入力確定により縮小表示するPDAについて説明する。
まず、PDAの外観構成を説明し、つづいて、タッチパ
ネルの構成を説明し、最後に処理流れを説明する。
【0165】図41は、実施の形態3のPDAの外観構
成を説明する説明図である。PDA4100は、座標を
入力する座標入力面であるとともに、入力された座標に
基づいて処理された結果を表示する表示面でもあるタッ
チパネル4101と、ポインタ等の方向指示をおこなう
方向ボタン4102と、ポインタの移動や選択されたア
プリケーションの実行の決定・解除をおこなう指示ボタ
ン4104と、予め機能の割り付けられているボタン群
4103と、入力ペン(スタイラスペン)4105と、
入力ペン4106を格納するペンソケット4106と、
スピーカ4107と、を有する。
【0166】ボタン群4103は、メールの送受信をお
こなう機能を割り付けたメールボタン4131と、手書
き入力モードを実行する機能を割り付けたペンボタン4
132(図16に示したペンボタン1603に相当)
と、電車の乗り換え案内をおこなう機能を割り付けた乗
り換え案内ボタン4133と、地図の閲覧処理の機能を
割り付けた地図ボタン4134と、音楽再生の機能を割
り付けたミュージックボタン4135と、Webブラウ
ザの起動処理の機能を割り付けたインターネットボタン
4136と、ホストマシン(パーソナルコンピュータ)
とのデータの同期機能を割り付けたリンクボタン413
7と、を有する。
【0167】つぎに、タッチパネル4101の原理につ
いて説明する。図42はタッチパネル4101の構造を
説明する概略構成図である。タッチパネル4101は、
上部電極4201と、下部電極4202とから構成され
る。図示したx方向の座標位置を検出する際には、上部
電極4201に5V程度の電圧を印加しておき、下部電
極4202で電圧を検出する。反対に、y方向の座標位
置を検出する際には、下部電極4202に5V程度の電
圧を印加しておき、上部電極4201で電圧を検出す
る。この切り替えをおこなうことにより、押下点Pの位
置を算出することが可能となる。
【0168】図43は、ペンボタン4132が押下され
手書き入力モードが実行されている状態を示した説明図
である。ここでは、ユーザが手書きで「1/18 R社
打ち合わせ 佐々木満さん」と入力する場合について説
明する。図示したように、タッチパネル4101上に、
別途入力窓4301が表示され、ユーザはこの入力窓4
301に大きめに文字を描画する。この入力窓4301
は、実施の形態1にいう仮想入力画面に相当する。な
お、実施の形態1の仮想入力画面は座標入力面501全
体であったが、実施の形態3では、タッチパネル410
1の全面でなく、一部に入力窓4301を表示させる点
で異なる。このように構成すると、既に入力した文字を
ある程度参照しながら、手書き入力できる様になる。
【0169】なお、入力窓4301には、入力確定ボタ
ン2000が設けられており、この入力確定ボタン20
00の押下により、手書き入力モードが終了する。ま
た、入力窓4301は、入力される座標の重心の移動を
把握し、その移動方向に移動する構成となっている。こ
の制御は電子黒板ソフト1506がおこなう。4302
は、画面端部であることを警告する警告線である。この
ように警告線4302が表示されることによって、ユー
ザは画面端部に到来したことを把握でき、行を改めて文
字を入力することが可能となる。なお、使用の態様によ
っては、警告線を発色表示させてもよい。
【0170】図44は、PDA4100の処理流れの一
例を示したフローチャートである。PDA4100は、
まず、手書き入力モードが選択されたかを検出する(ス
テップS4401)。これは、ペンボタン4132が押
下されたことを検出することによりおこなう。手書き入
力モードが選択された場合(ステップS4401:YE
S)、最初の入力された座標位置を中心として、手書き
入力用のサブウィンドウ(入力窓)4301を表示する
(ステップS4402)。
【0171】つづいて、サブウィンドウを順次移動させ
ながら、ウィンドウ内に描画された線図を保存する(ス
テップS4403)。このサブウィンドウの移動は、滑
らかな移動であってもよいし、断続的な移動であっても
よい。なお、サブウィンドウの移動方向は、入力された
座標の重心の移動方向とする。このように順次サブウィ
ンドウを移動させることにより、円滑な手書き入力が可
能となる。
【0172】つぎに、PDA4100は、手書き入力モ
ードが解除されたかを判断する(ステップS440
4)。この入力解除は、入力確定ボタン2000の押
下、ペンボタン4132の再押下、入力タイムアウトの
検知によりおこなうことができる。手書き入力モードが
解除された場合(ステップS4404:YES)、ステ
ップS4403で保存した線図をタッチパネル4101
に表示する(ステップS4406)。
【0173】一方、ステップS4404で手書き入力モ
ードが維持されていると判断した場合(ステップS44
04:NO)、所定量の線図が保存されたかを判断する
(ステップS4405)。ここで、所定量とは、たとえ
ば、入力窓4301の面積の5%に相当するデータ量で
あってもよいし、入力窓4301が移動して入力窓43
01から消えた線図の量(たとえば入力窓が150画素
×150画素である場合に、左側に消えていった30画
素×100画素分のデータ量)であってもよい。所定量
の線図が保存されていない場合(ステップS4405:
NO)、ステップS4403に移行して上述の処理を続
行する。
【0174】一方、ステップS4405で所定量の線図
が保存されたと判断した場合(ステップS4405:Y
ES)、ステップS4406に移行して、保存した線図
を縮尺して表示面に反映させる。ステップS4405に
よる保存判断により、入力確定ボタン2000を押下し
ない場合であっても、適宜、入力中に縮小された線図が
描画される。したがって、PDA4100のように、入
力窓4301と、タッチパネル4101が同時に見えて
いるような場合であっても、適宜、縮小表示が反映され
るのでユーザにとって操作性の向上したPDAを提供す
ることが可能となる。
【0175】以上説明したように、実施の形態3のPD
Aは、入力窓4301を設けることにより、操作性よく
小文字を入力することが可能となる。また、入力限界を
線により表示するので、座標入力を円滑に推移させるこ
とが可能となる。
【0176】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報入力
装置(請求項1)は、座標の入力面と、入力された座標
に対する処理結果を表示する表示面とが同一のもしくは
1対1に対応した情報入力装置であって、前記処理とし
て、前記入力面に入力された線図をそのまま前記表示面
に表示する手書入力モードと、前記入力面に入力された
複数の点に基づいてもしくは前記入力面に対する所定の
ドラッグ操作に基づいて、整形された図形を前記表示面
に表示する図形入力モードと、を少なくとも備える各種
の描画モードが実行可能な情報入力装置において、開始
手段が、前記手書入力モードを開始し、格納手段が、前
記開始手段により手書入力モードが開始した場合に、当
該手書入力モード中に前記入力面に対して描画された線
図を一時格納し、終了手段が、前記手書入力モードを終
了し、表示制御手段が、前記終了手段により手書入力モ
ードが終了した場合に、前記格納手段により格納された
線図を、前記表示面の所定の位置に所定の縮尺で表示す
るので、入力した線図、たとえば文字を小さく表示する
ことができ、これにより、検出精度を維持しつつ、細か
な線図を描画することが可能な情報入力装置を提供する
ことができる。
【0177】また、本発明の情報入力装置(請求項2)
は、請求項1に記載の情報入力装置において、前記表示
制御手段が、前記手書入力モード中に最初に入力された
座標位置を起点として、前記格納手段により格納された
線図を縮尺して表示するので、既に表示された細かな文
字に連続させて線図を表示することができ、これによ
り、利便性を向上させた情報入力装置を提供することが
できる。
【0178】また、本発明の情報入力装置(請求項3)
は、請求項1または2に記載の情報入力装置において、
検知手段が、前記入力面の所定の端部領域に座標が入力
されているかを検知し、移動手段が、前記検知手段によ
り前記所定の端部領域に座標が入力されていると検知さ
れた場合に、当該端部からみて当該入力されている座標
側へ、描画された線図全体を移動させるので、仮想的な
描画領域を確保でき、これにより、利便性を向上させた
情報入力装置を提供することができる。
【0179】また、本発明の情報入力装置(請求項4)
は、請求項3に記載の情報入力装置において、前記移動
手段による移動量が人間の肩幅程度の移動量であるの
で、画面を適切な量だけ移動することができ、これによ
り、利便性を向上させた情報入力装置を提供することが
できる。
【0180】また、本発明の情報入力装置(請求項5)
は、請求項3または4に記載の情報入力装置において、
警告手段が、前記表示制御手段による縮尺では前記表示
面に表示しきれないため、前記移動手段による移動がお
こなえないことを警告するので、入力面が表示画面端部
にさしかかったことを通知することができ、これによ
り、利便性を向上させた情報入力装置を提供することが
できる。
【0181】また、本発明の情報入力装置(請求項6)
は、請求項5に記載の情報入力装置において、前記警告
手段が、前記表示面への警告表示、前記表示面の移動で
きない端部側での発色表示、前記移動手段による移動の
停止、もしくは、警告音により警告するので、入力面が
表示画面端部にさしかかったことを効率よく通知するこ
とができ、これにより、利便性を向上させた情報入力装
置を提供することができる。
【0182】また、本発明の情報入力装置(請求項7)
は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置に
おいて、計時手段が、座標の入力が最後に終了してから
の時間を計測し、終了制御手段が、前記計時手段により
計測された時間が予め定められた時間以上となった場合
に、前記終了手段を制御して前記手書き入力モードを終
了させるので、別途操作を必要とせず、所定時間の経過
により通常の描画モードに移行することができ、これに
より、利便性を向上させた情報入力装置を提供すること
ができる。
【0183】また、本発明の情報入力装置(請求項8)
は、座標の入力面と、入力された座標に対する処理結果
を表示する表示面とが同一のもしくは1対1に対応した
情報入力装置であって、前記処理として、前記入力面に
入力された線図をそのまま前記表示面に表示する手書入
力モードと、前記入力面に入力された複数の点に基づい
てもしくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基
づいて、整形された図形を前記表示面に表示する図形入
力モードと、を少なくとも備える各種の描画モードが実
行可能な情報入力装置において、開始手段が、前記手書
入力モードを開始し、格納手段が、前記開始手段により
手書入力モードが開始した場合に、当該手書入力モード
中に前記入力面に対して描画された線図を一時格納し、
終了検知手段が、前記入力面に対する座標の入力終了を
検知し、計時手段が、前記終了検知手段により座標の入
力終了が最後に検知されてからの時間を計測し、表示制
御手段が、前記計時手段により計測される時間が予め定
められた時間以上となった場合に、前記格納手段により
格納された線図を、前記表示面の所定の位置に所定の縮
尺で表示するので、別途操作を必要とせず、所定時間の
経過により通常の描画モードに移行することができ、こ
れにより、利便性を向上させた情報入力装置を提供する
ことができる。
【0184】また、本発明の情報入力装置(請求項9)
は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装置に
おいて、左右判断手段が、前記入力面に入力されている
座標が前記入力面の左半分にあるか右半分にあるかを判
断し、ボタン表示手段が、前記左右判断手段により前記
入力面に入力されている座標が左半分にあると判断され
た場合には前記表示面の左端の所定位置に、前記左右判
断手段により前記入力面に入力されている座標が右半分
にあると判断された場合には前記表示面の右端の所定位
置に、前記終了手段により前記手書入力モードを終了さ
せる機能を割り付けた入力確定ボタンを表示するので、
大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能とし、
これにより、利便性を向上させた情報入力装置を提供す
ることができる。
【0185】また、本発明の情報入力装置(請求項1
0)は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装
置において、上下判断手段が、前記入力面に入力されて
いる座標が前記入力面の上半分にあるか下半分にあるか
を判断し、ボタン表示手段が、前記上下判断手段により
前記入力面に入力されている座標が上半分にあると判断
された場合には前記表示面の上端の所定位置に、前記上
下判断手段により前記入力面に入力されている座標が下
半分にあると判断された場合には前記表示面の下端の所
定位置に、前記終了手段により前記手書入力モードを終
了させる機能を割り付けた入力確定ボタンを表示するの
で、大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能と
し、これにより、利便性を向上させた情報入力装置を提
供することができる。
【0186】また、本発明の情報入力装置(請求項1
1)は、請求項1〜6の何れか一つに記載の情報入力装
置において、ボタン表示手段が、前記入力面に入力され
ている座標の位置から所定方向に所定間隔離れた位置
に、前記終了手段により前記手書入力モードを終了させ
る機能を割り付けた入力確定ボタンを表示するので、大
幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能とし、こ
れにより、利便性を向上させた情報入力装置を提供する
ことができる。
【0187】また、本発明の情報入力装置(請求項1
2)は、請求項1〜11の何れか一つの情報入力装置に
おいて、解除手段が、前記表示制御手段による所定の縮
尺の表示制御を解除するので、必要に応じて入力した線
図をそのままの大きさで表示することができ、これによ
り、利便性を向上させた情報入力装置を提供することが
できる。
【0188】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項13)は、座標の入力面と入力された座標に対
する処理結果を表示させる表示面とが同一のもしくは1
対1に対応し、かつ、前記処理として、前記入力面に入
力された線図をそのまま前記表示面に表示させる手書入
力モードと、前記入力面に入力された複数の点に基づい
てもしくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基
づいて、整形された図形を前記表示面に表示させる図形
入力モードと、を少なくとも備える各種の描画モードを
実行させることが可能な情報入力装置の制御方法であっ
て、開始信号受信工程では、前記手書入力モードを開始
させる開始信号を受信し、描画信号受信工程では、前記
開始信号入力工程を経て前記手書入力モードを開始させ
た後に、前記入力面に対して描画された線図に対応する
信号である描画信号を順次受信し、終了信号受信工程で
は、前記手書入力モードを終了させる終了信号を受信
し、縮尺描画信号送信工程では、前記終了信号受信工程
により終了信号を受信した場合に、前記描画信号受信工
程で順次受信していた描画信号に基づいて、前記入力面
に描画された線図を前記表示面に所定の縮尺で描画させ
る縮尺描画信号を送信するので、入力した線図、たとえ
ば文字を小さく表示させることができ、これにより、検
出精度を維持しつつ、細かな線図を描画することが可能
な情報入力装置の制御方法を提供することができる。
【0189】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項14)は、請求項13に記載の情報入力装置の
制御方法において、前記縮尺描画信号送信工程では、前
記手書入力モードを開始させた後に最初に受信した描画
信号に対応する前記表示面上の座標位置を起点として、
前記入力面に描画された線図を所定の縮尺で描画させる
縮尺描画信号を送信するので、既に表示された細かな文
字に連続させて線図を表示することができ、これによ
り、利便性を向上させた情報入力装置の制御方法を提供
することができる。
【0190】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項15)は、請求項13または請求項14に記載
の情報入力装置の制御方法において、端部信号受信工程
では、前記入力面の所定の端部領域に入力された座標か
らの信号を受信し、移動信号送信工程では、前記端部信
号受信工程を経て、前記表示面に描画させた線図全体を
前記端部からみて前記入力された座標側へ移動して表示
させる移動信号を送信するので、仮想的な描画領域を確
保でき、これにより、利便性を向上させた情報入力装置
の制御方法を提供することができる。
【0191】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項16)は、請求項15に記載の情報入力装置の
制御方法において、前記移動工程による移動量が人間の
肩幅程度の移動量であるので、画面を適切な量だけ移動
することができ、これにより、利便性を向上させた情報
入力装置の制御方法を提供することができる。
【0192】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項17)は、請求項15または16に記載の情報
入力装置の制御方法において、警告信号送信工程では、
前記縮尺描画信号送信工程で送信する縮尺描画信号に基
づいては前記表示面に前記線図を表示させきれないた
め、前記移動信号送信工程に移行できないことを警告さ
せる警告信号を送信するので、入力面が表示画面端部に
さしかかったことを通知することができ、これにより、
利便性を向上させた情報入力装置の制御方法を提供する
ことができる。
【0193】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項18)は、請求項17に記載の情報入力装置の
制御方法において、前記警告信号送信工程では、前記表
示面に警告表示をさせる警告信号、前記移動させきるこ
とのできない端部側で発色表示をさせる警告信号、前記
移動信号送信工程に従った移動を停止させる警告信号、
もしくは、警告音により警告させる警告信号を送信する
ので、入力面が表示画面端部にさしかかったことを効率
よく通知することができ、これにより、利便性を向上さ
せた情報入力装置の制御方法を提供することができる。
【0194】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項19)は、請求項13〜18の何れか一つに記
載の情報入力装置の制御方法において、計時工程では、
座標の入力が最後に終了してからの時間を計測し、前記
縮尺描画信号送信工程では、前記計時工程により計測さ
れた時間が予め定められた時間以上となった場合に、前
記縮尺描画信号を送信するので、別途操作を必要とせ
ず、所定時間の経過により通常の描画モードに移行する
ことができ、これにより、利便性を向上させた情報入力
装置の制御方法を提供することができる。
【0195】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項20)は、請求項13〜18の何れか一つに記
載の情報入力装置の制御方法において、ボタン表示信号
送信工程では、前記入力面に入力されている座標が左半
分にある場合には前記表示面の左端の所定位置に、前記
入力面に入力されている座標が右半分にある場合には前
記表示面の右端の所定位置に、前記終了信号を発生する
機能を割り付けた入力確定ボタンを表示させるので、大
幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能とし、こ
れにより、利便性を向上させた情報入力装置の制御方法
を提供することができる。
【0196】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項21)は、上下判断工程では、請求項13〜1
8の何れか一つに記載の情報入力装置の制御方法におい
て、ボタン表示信号送信工程では、前記入力面に入力さ
れている座標が上半分にある場合には前記表示面の上端
の所定位置に、前記入力面に入力されている座標が下半
分にある場合には前記表示面の下端の所定位置に、前記
終了信号を発生する機能を割り付けた入力確定ボタンを
表示させるので、大幅な移動を伴わず手書き入力モード
を終了可能とし、これにより、利便性を向上させた情報
入力装置の制御方法を提供することができる。
【0197】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項22)は、請求項13〜18の何れか一つに記
載の情報入力装置の制御方法において、ボタン表示信号
送信工程では、前記入力面に入力されている座標の位置
から所定方向に所定間隔離れた位置に、前記終了信号を
発生する機能を割り付けた入力確定ボタンを表示させる
ので、大幅な移動を伴わず手書き入力モードを終了可能
とし、これにより、利便性を向上させた情報入力装置の
制御方法を提供することができる。
【0198】また、本発明の情報入力装置の制御方法
(請求項23)は、請求項13〜22の何れか一つの情
報入力装置の制御方法において、前記縮尺信号送信工程
で送信する縮尺描画信号にその縮尺率を1と設定する信
号を含ませたので、必要に応じて入力した線図をそのま
まの大きさで表示することができ、これにより、利便性
を向上させた情報入力装置の制御方法を提供することが
できる。
【0199】また、本発明の記録媒体(請求項24)
は、座標の入力面と入力された座標に対する処理結果を
表示させる表示面とが同一のもしくは1対1に対応し、
かつ、前記処理として、前記入力面に入力された線図を
そのまま前記表示面に表示させる手書入力モードと、前
記入力面に入力された複数の点に基づいてもしくは前記
入力面に対する所定のドラッグ操作に基づいて、整形さ
れた図形を前記表示面に表示させる図形入力モードと、
を少なくとも備える各種の描画モードを実行させること
が可能なプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体であって、コンピュータに、前記手書入力
モードを開始させる開始信号を受信する開始信号受信手
順と、前記開始信号入力手順を経て前記手書入力モード
を開始させた後に、前記入力面に対して描画された線図
に対応する信号である描画信号を順次受信する描画信号
受信手順と、前記手書入力モードを終了させる終了信号
を受信する終了信号受信手順と、前記終了信号受信手順
により終了信号を受信した場合に、前記描画信号受信手
順で順次受信していた描画信号に基づいて、前記入力面
に描画された線図を前記表示面に所定の縮尺で描画させ
る縮尺描画信号を送信する縮尺描画信号送信手順と、を
実行させるので、入力した線図、たとえば文字を小さく
表示させることができ、これにより、検出精度を維持し
つつ、細かな線図を描画させることが可能な記録媒体を
提供することができる。
【0200】また、請求項25に記載のプログラムは、
座標の入力面と入力された座標に対する処理結果を表示
させる表示面とが同一のもしくは1対1に対応し、か
つ、前記処理として、前記入力面に入力された線図をそ
のまま前記表示面に表示させる手書入力モードと、前記
入力面に入力された複数の点に基づいてもしくは前記入
力面に対する所定のドラッグ操作に基づいて、整形され
た図形を前記表示面に表示させる図形入力モードと、を
少なくとも備える各種の描画モードを実行させることが
可能な、情報入力装置を制御するプログラムであって、
情報入力装置に、前記手書入力モードを開始させる開始
手順と、前記開始手順により手書入力モードを開始させ
た場合に、当該手書入力モード中に前記入力面に対して
描画された線図を一時格納させる格納手順と、前記手書
入力モードを終了させる終了手順と、前記終了手順によ
り手書入力モードを終了させた場合に、前記格納手順に
より格納させた線図を、前記表示面の所定の位置に所定
の縮尺で表示させる表示制御手順と、を実行させるの
で、入力した線図、たとえば文字を小さく表示させるこ
とができ、これにより、検出精度を維持しつつ、細かな
線図を描画させることが可能なプログラムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の電子黒板システムのブロック構
成の一例を示した図である。
【図2】実施の形態1の電子黒板システムの一例を前方
側から示した外観構成図である。
【図3】図2に示した電子黒板システムを後方側から示
した外観構成図である。
【図4】映写パネルが大型の電子黒板システムの筐体の
構成を説明する断面図である。
【図5】座標入力ユニットの一例を示した概略構成図で
ある。
【図6】コーナーキューブリフレクタの構成を示した説
明図である。
【図7】多数の平面鏡から構成される反射部の一例を示
した説明図である。
【図8】光学ユニットの発光部の内部構造を示した概略
構成図である。
【図9】扇形の光を発する発光部の他の構成例を示した
図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図で
ある。
【図10】光学ユニットの受光部の内部構造を座標入力
面に垂直な方向から示した概略構成図である。
【図11】光学ユニットが検知した座標点の方向と光学
ユニット間の距離とから座標点の位置を計算する説明図
である。
【図12】受光レンズに平行光線が入光した場合の検知
域値の設定例を示した図である。
【図13】座標入力ユニットの他の構成の一例を示した
図である。
【図14】図4に示したような大型の映写パネルを有す
る電子黒板システムの光学系の一例を示した説明図であ
る。
【図15】実施の形態1に使用するコンピュータのブロ
ック構成図である。
【図16】電子黒板ソフトが起動した場合の映写パネル
に表示された電子交番画面の画面構成例を示した図であ
る。
【図17】拡張ツールバーの構成の一例を示した説明図
である。
【図18】図形描画ツールバーの構成の一例を示した説
明図である。
【図19】実施の形態1で、手書き入力モード開始前の
電子黒板画面の様子を示した図である。
【図20】ユーザがペンボタンを押下し、図19に示し
た×印から「2.手書き」と書いた時点の電子黒板画面
の様子を示した図である。
【図21】図20に示した「2.手書き」に引き続いて
「文字をイメージデータ」と描画した時点の電子黒板画
面の様子を示した図である。
【図22】移動判断領域を示した説明図である。
【図23】座標の入力が移動判断領域にあったため、電
子黒板ソフトにより電子黒板画面の表示内容全体を左側
に移動させた直後の様子を示した説明図である。
【図24】電子黒板ソフトによる電子黒板画面の移動後
に続けて文字を入力した様子を示した説明図である。
【図25】手書き入力モードが終了し、手書き入力モー
ド中に入力された線図が縮小表示された様子を示した説
明図である。
【図26】図19に示した手書きの文字や線を消しゴム
で消去する際の様子を示す説明図である。
【図27】図形入力モードで直線を描画した様子を示し
た説明図である。
【図28】図形描画モードで四角形を描画した様子を示
した説明図である。
【図29】或る点に座標が入力された際の電子黒板画面
の仮想的な拡大について説明した説明図である。
【図30】画像の表示制御の設定をおこなう設定画面の
一例を示した説明図である。
【図31】電子黒板システムの手書き入力モードを実行
する際の機能的構成の一例を示した機能ブロック図であ
る。
【図32】実施の形態1の電子黒板システムの処理流れ
の一例を示したフローチャートである。
【図33】実施の形態1の電子黒板システムの入力位置
判断の処理流れの一例を示したフローチャートである。
【図34】実施の形態2の手書き入力モード開始前の電
子黒板画面の様子を示した図である。
【図35】ユーザがペンボタンを押下し、図34に示し
た×印から「二.手」と書いた時点の電子黒板画面の様
子を示した図である。
【図36】図35に示した「二.手」に引き続いて「書
き文字」と描画した時点の電子黒板画面の様子を示した
図である。
【図37】座標の入力が移動判断領域(下端)にあった
ため、電子黒板ソフトにより電子黒板画面の表示内容全
体を上部側に移動させた直後の様子を示した説明図であ
る。
【図38】電子黒板ソフトによる電子黒板画面の移動後
に続けて文字を入力した様子を示した説明図である。
【図39】手書き入力モードが終了し、手書き入力モー
ド中に入力された線図が縮小表示された様子を示した説
明図である。
【図40】図33に示したの同様の電子黒板システムの
処理流れ、とくに入力位置判断の処理流れの一例を示し
たフローチャートである。
【図41】実施の形態3のPDAの外観構成を説明する
説明図である。
【図42】実施の形態3のPDAのタッチパネルの構造
を説明する概略構成図である。
【図43】ペンボタンが押下され手書き入力モードが実
行されている状態を示した説明図である。
【図44】PDA4100の処理流れの一例を示したフ
ローチャートである。
【図45】従来の細かな線図を入力する際の手順を説明
したフローチャートである。
【符号の説明】
100 電子黒板システム(マルチメディアボート) 101 映写パネル 102 座標入力ユニット 103 コントローラ 104 コンピュータ 105 プロジェクタユニット 201 パネル部 202 機器収納部 203 スピーカ 403 反射部 501 座標入力面 502 光学ユニット 701 平面鏡 801 発光部 802 発光素子 1001 受光部 1003 受光素子 1004 ラインセンサ 1301 発光素子 1302 受光素子 1401 反射ミラー 1506 電子黒板ソフト 1508 各種アプリケーションプログラム 1509 ハードディスク 1510 グラフィックスボード 1511 ネットワーク・カード 1600 電子黒板画面 1601 ツールバー 1602 コンピュータ画面ボタン 1603 ペンボタン 1604 消しゴムボタン 1605 前ページボタン 1607 次ページボタン 1608 印刷ボタン 1609 電子黒板ソフト設定ボタン 1610 終了ボタン 1800 描画ツールバー 2000 入力確定ボタン 2900 領域 3000 設定画面 3001 縮小維持決定ボックス 3002 拡大率決定ボックス 3003 入力タイムアウト設定ボックス 3004 スクロール幅決定ボックス 3101 手書きモード開始部 3102 手書きモード終了部 3103 座標入力部 3104 格納部 3105 表示制御部 3106 表示部 3107 計時部 3108 終了制御部 3109 位置検知部 3110 移動制御部 3111 警告部 4101 タッチパネル 4103 ボタン群 4106 入力ペン 4132 ペンボタン 4301 入力窓 4302 警告線

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標の入力面と、入力された座標に対す
    る処理結果を表示する表示面とが同一のもしくは1対1
    に対応した情報入力装置であって、前記処理として、前
    記入力面に入力された線図をそのまま前記表示面に表示
    する手書入力モードと、前記入力面に入力された複数の
    点に基づいてもしくは前記入力面に対する所定のドラッ
    グ操作に基づいて、整形された図形を前記表示面に表示
    する図形入力モードと、を少なくとも備える各種の描画
    モードが実行可能な情報入力装置において、 前記手書入力モードを開始する開始手段と、 前記開始手段により手書入力モードが開始した場合に、
    当該手書入力モード中に前記入力面に対して描画された
    線図を一時格納する格納手段と、 前記手書入力モードを終了する終了手段と、 前記終了手段により手書入力モードが終了した場合に、
    前記格納手段により格納された線図を、前記表示面の所
    定の位置に所定の縮尺で表示する表示制御手段と、 を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記手書入力モー
    ド中に最初に入力された座標位置を起点として、前記格
    納手段により格納された線図を縮尺して表示することを
    特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記入力面の所定の端部領域に座標が入
    力されているかを検知する検知手段と、 前記検知手段により前記所定の端部領域に座標が入力さ
    れていると検知された場合に、当該端部からみて当該入
    力されている座標側へ、描画された線図全体を移動させ
    る移動手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段による移動量は、人間の肩
    幅程度の移動量であることを特徴とする請求項3に記載
    の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御手段による縮尺では前記表
    示面に表示しきれないため、前記移動手段による移動が
    おこなえないことを警告する警告手段を具備したことを
    特徴とする請求項3または4に記載の情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記警告手段は、前記表示面への警告表
    示、前記表示面の移動できない端部側での発色表示、前
    記移動手段による移動の停止、もしくは、警告音により
    警告することを特徴とする請求項5に記載の情報入力装
    置。
  7. 【請求項7】 座標の入力が最後に終了してからの時間
    を計測する計時手段と、 前記計時手段により計測される時間が予め定められた時
    間以上となった場合に、前記終了手段を制御して前記手
    書入力モードを終了させる終了制御手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つ
    に記載の情報入力装置。
  8. 【請求項8】 座標の入力面と、入力された座標に対す
    る処理結果を表示する表示面とが同一のもしくは1対1
    に対応した情報入力装置であって、前記処理として、前
    記入力面に入力された線図をそのまま前記表示面に表示
    する手書入力モードと、前記入力面に入力された複数の
    点に基づいてもしくは前記入力面に対する所定のドラッ
    グ操作に基づいて、整形された図形を前記表示面に表示
    する図形入力モードと、を少なくとも備える各種の描画
    モードが実行可能な情報入力装置において、 前記手書入力モードを開始する開始手段と、 前記開始手段により手書入力モードが開始した場合に、
    当該手書入力モード中に前記入力面に対して描画された
    線図を一時格納する格納手段と、 前記入力面に対する座標の入力終了を検知する終了検知
    手段と、 前記終了検知手段により座標の入力終了が最後に検知さ
    れてからの時間を計測する計時手段と、 前記計時手段により計測される時間が予め定められた時
    間以上となった場合に、前記格納手段により格納された
    線図を、前記表示面の所定の位置に所定の縮尺で表示す
    る表示制御手段と、 を具備したことを特徴とする情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記入力面に入力されている座標が前記
    入力面の左半分にあるか右半分にあるかを判断する左右
    判断手段と、 前記左右判断手段により前記入力面に入力されている座
    標が左半分にあると判断された場合には前記表示面の左
    端の所定位置に、前記左右判断手段により前記入力面に
    入力されている座標が右半分にあると判断された場合に
    は前記表示面の右端の所定位置に、前記終了手段により
    前記手書入力モードを終了させる機能を割り付けた入力
    確定ボタンを表示するボタン表示手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つ
    に記載の情報入力装置。
  10. 【請求項10】 前記入力面に入力されている座標が前
    記入力面の上半分にあるか下半分にあるかを判断する上
    下判断手段と、 前記上下判断手段により前記入力面に入力されている座
    標が上半分にあると判断された場合には前記表示面の上
    端の所定位置に、前記上下判断手段により前記入力面に
    入力されている座標が下半分にあると判断された場合に
    は前記表示面の下端の所定位置に、前記終了手段により
    前記手書入力モードを終了させる機能を割り付けた入力
    確定ボタンを表示するボタン表示手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つ
    に記載の情報入力装置。
  11. 【請求項11】 前記入力面に入力されている座標の位
    置から所定方向に所定間隔離れた位置に、前記終了手段
    により前記手書入力モードを終了させる機能を割り付け
    た入力確定ボタンを表示するボタン表示手段を具備した
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の情
    報入力装置。
  12. 【請求項12】 前記表示制御手段による所定の縮尺の
    表示制御を解除する解除手段を具備したことを特徴とす
    る請求項1〜11の何れか一つに記載の情報入力装置。
  13. 【請求項13】 座標の入力面と入力された座標に対す
    る処理結果を表示させる表示面とが同一のもしくは1対
    1に対応し、かつ、前記処理として、前記入力面に入力
    された線図をそのまま前記表示面に表示させる手書入力
    モードと、前記入力面に入力された複数の点に基づいて
    もしくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基づ
    いて、整形された図形を前記表示面に表示させる図形入
    力モードと、を少なくとも備える各種の描画モードを実
    行させることが可能な情報入力装置の制御方法であっ
    て、 前記手書入力モードを開始させる開始信号を受信する開
    始信号受信工程と、 前記開始信号入力工程を経て前記手書入力モードを開始
    させた後に、前記入力面に対して描画された線図に対応
    する信号である描画信号を順次受信する描画信号受信工
    程と、 前記手書入力モードを終了させる終了信号を受信する終
    了信号受信工程と、 前記終了信号受信工程により終了信号を受信した場合
    に、前記描画信号受信工程で順次受信していた描画信号
    に基づいて、前記入力面に描画された線図を前記表示面
    に所定の縮尺で描画させる縮尺描画信号を送信する縮尺
    描画信号送信工程と、 を含んだことを特徴とする情報入力装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記縮尺描画信号送信工程では、前記
    手書入力モードを開始させた後に最初に受信した描画信
    号に対応する前記表示面上の座標位置を起点として、前
    記入力面に描画された線図を所定の縮尺で描画させる縮
    尺描画信号を送信することを特徴とする請求項13に記
    載の情報入力装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記入力面の所定の端部領域に入力さ
    れた座標からの信号を受信する端部信号受信工程と、 前記端部信号受信工程を経て、前記表示面に描画させた
    線図全体を前記端部からみて前記入力された座標側へ移
    動して表示させる移動信号を送信する移動信号送信工程
    と、 を含んだことを特徴とする請求項13または14に記載
    の情報入力装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記移動の量は、人間の肩幅程度の移
    動量であることを特徴とする請求項15に記載の情報入
    力装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記縮尺描画信号送信工程で送信する
    縮尺描画信号に基づいては前記表示面に前記線図を表示
    させきれないため、前記移動信号送信工程に移行できな
    いことを警告させる警告信号を送信する警告信号送信工
    程を含んだことを特徴とする請求項15または16に記
    載の情報入力装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記警告信号送信工程では、前記表示
    面に警告表示をさせる警告信号、前記移動させきること
    のできない端部側で発色表示をさせる警告信号、前記移
    動信号送信工程に従った移動を停止させる警告信号、も
    しくは、警告音により警告させる警告信号を送信するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の情報入力装置の制御
    方法。
  19. 【請求項19】 座標の入力が最後に終了してからの時
    間を計測する計時工程を含み、前記縮尺描画信号送信工
    程では、前記計時工程により計測された時間が予め定め
    られた時間以上となった場合に、前記縮尺描画信号を送
    信することを特徴とする請求項13〜18の何れか一つ
    に記載の情報入力装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記入力面に入力されている座標が左
    半分にある場合には前記表示面の左端の所定位置に、前
    記入力面に入力されている座標が右半分にある場合には
    前記表示面の右端の所定位置に、前記終了信号を発生す
    る機能を割り付けた入力確定ボタンを表示させるボタン
    表示信号送信工程を含んだことを特徴とする請求項13
    〜18の何れか一つに記載の情報入力装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記入力面に入力されている座標が上
    半分にある場合には前記表示面の上端の所定位置に、前
    記入力面に入力されている座標が下半分にある場合には
    前記表示面の下端の所定位置に、前記終了信号を発生す
    る機能を割り付けた入力確定ボタンを表示させるボタン
    表示信号送信工程を含んだことを特徴とする請求項13
    〜18の何れか一つに記載の情報入力装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記入力面に入力されている座標の位
    置から所定方向に所定間隔離れた位置に、前記終了信号
    を発生する機能を割り付けた入力確定ボタンを表示させ
    るボタン表示信号送信工程を含んだことを特徴とする請
    求項13〜18の何れか一つに記載の情報入力装置の制
    御方法。
  23. 【請求項23】 前記縮尺信号送信工程で送信する縮尺
    描画信号にその縮尺率を1と設定する信号を含ませたこ
    とを特徴とする請求項13〜22の何れか一つに記載の
    情報入力装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 座標の入力面と入力された座標に対す
    る処理結果を表示させる表示面とが同一のもしくは1対
    1に対応し、かつ、前記処理として、前記入力面に入力
    された線図をそのまま前記表示面に表示させる手書入力
    モードと、前記入力面に入力された複数の点に基づいて
    もしくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基づ
    いて、整形された図形を前記表示面に表示させる図形入
    力モードと、を少なくとも備える各種の描画モードを実
    行させることが可能なプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体であって、 コンピュータに、 前記手書入力モードを開始させる開始信号を受信する開
    始信号受信手順と、 前記開始信号入力手順を経て前記手書入力モードを開始
    させた後に、前記入力面に対して描画された線図に対応
    する信号である描画信号を順次受信する描画信号受信手
    順と、 前記手書入力モードを終了させる終了信号を受信する終
    了信号受信手順と、 前記終了信号受信手順により終了信号を受信した場合
    に、前記描画信号受信手順で順次受信していた描画信号
    に基づいて、前記入力面に描画された線図を前記表示面
    に所定の縮尺で描画させる縮尺描画信号を送信する縮尺
    描画信号送信手順と、 を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 座標の入力面と入力された座標に対す
    る処理結果を表示させる表示面とが同一のもしくは1対
    1に対応し、かつ、前記処理として、前記入力面に入力
    された線図をそのまま前記表示面に表示させる手書入力
    モードと、前記入力面に入力された複数の点に基づいて
    もしくは前記入力面に対する所定のドラッグ操作に基づ
    いて、整形された図形を前記表示面に表示させる図形入
    力モードと、を少なくとも備える各種の描画モードを実
    行させることが可能な、情報入力装置を制御するプログ
    ラムであって、 情報入力装置に、 前記手書入力モードを開始させる開始手順と、 前記開始手順により手書入力モードを開始させた場合
    に、当該手書入力モード中に前記入力面に対して描画さ
    れた線図を一時格納させる格納手順と、 前記手書入力モードを終了させる終了手順と、 前記終了手順により手書入力モードを終了させた場合
    に、前記格納手順により格納させた線図を、前記表示面
    の所定の位置に所定の縮尺で表示させる表示制御手順
    と、 を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2001074972A 2001-03-15 2001-03-15 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP4515653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001074972A JP4515653B2 (ja) 2001-03-15 2001-03-15 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001074972A JP4515653B2 (ja) 2001-03-15 2001-03-15 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002278700A true JP2002278700A (ja) 2002-09-27
JP4515653B2 JP4515653B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=18932134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001074972A Expired - Fee Related JP4515653B2 (ja) 2001-03-15 2001-03-15 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515653B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7193616B2 (en) 2003-05-30 2007-03-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for facilitating composition of handwritten documents
JP2007249921A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像表示装置及び画像表示方法
JP2009098990A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Sharp Corp 表示装置
JP2009116476A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Sharp Corp 手書き入力装置および手書き入力方法
JP2009116475A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Sharp Corp 手書き入力装置および手書き入力方法
JP2011060181A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Hitachi Solutions Ltd 電子黒板システムにおける手書きデータの入力完了確定方法
JP2011197758A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Seiko Epson Corp 情報認識システム及びその制御方法
JP2012059172A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Seiko Epson Corp 光学式検出装置及び情報処理システム
WO2012108350A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 シャープ株式会社 電子機器、手書き処理方法、および手書き処理プログラム
JP2012156797A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Sony Corp 画像処理装置及び画像処理方法
WO2012108179A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 パナソニック株式会社 携帯端末装置、表示制御方法、及び表示制御プログラム
JP2015014925A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 株式会社Nttドコモ 通信端末、文字表示方法、プログラム
US9189150B2 (en) 2012-06-15 2015-11-17 Ricoh Company, Ltd. Information processing device, information processing method, and computer-readable medium that determine an area of a display screen to which an input operation belongs
JP2016091558A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 キヤノン株式会社 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
EP3032375A1 (en) 2014-12-11 2016-06-15 Ricoh Company, Ltd. Input operation system
WO2022034744A1 (ja) * 2020-08-11 2022-02-17 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2022547667A (ja) * 2019-12-30 2022-11-15 華為技術有限公司 ヒューマンコンピュータインタラクション方法、装置、及びシステム

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7193616B2 (en) 2003-05-30 2007-03-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for facilitating composition of handwritten documents
JP2007249921A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像表示装置及び画像表示方法
JP2009098990A (ja) * 2007-10-18 2009-05-07 Sharp Corp 表示装置
JP2009116476A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Sharp Corp 手書き入力装置および手書き入力方法
JP2009116475A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Sharp Corp 手書き入力装置および手書き入力方法
JP2011060181A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Hitachi Solutions Ltd 電子黒板システムにおける手書きデータの入力完了確定方法
JP2011197758A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Seiko Epson Corp 情報認識システム及びその制御方法
JP2012059172A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Seiko Epson Corp 光学式検出装置及び情報処理システム
JP2012156797A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Sony Corp 画像処理装置及び画像処理方法
WO2012108179A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 パナソニック株式会社 携帯端末装置、表示制御方法、及び表示制御プログラム
WO2012108350A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 シャープ株式会社 電子機器、手書き処理方法、および手書き処理プログラム
JP2012168631A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Sharp Corp 電子機器、手書き処理方法、および手書き処理プログラム
US9348497B2 (en) 2011-02-10 2016-05-24 Sharp Kabushiki Kaisha Electronic device, and handwriting processing method
US9189150B2 (en) 2012-06-15 2015-11-17 Ricoh Company, Ltd. Information processing device, information processing method, and computer-readable medium that determine an area of a display screen to which an input operation belongs
JP2015014925A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 株式会社Nttドコモ 通信端末、文字表示方法、プログラム
JP2016091558A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 キヤノン株式会社 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
EP3032375A1 (en) 2014-12-11 2016-06-15 Ricoh Company, Ltd. Input operation system
US10048808B2 (en) 2014-12-11 2018-08-14 Ricoh Company, Ltd. Input operation detection device, projection apparatus, interactive whiteboard, digital signage, and projection system
JP2022547667A (ja) * 2019-12-30 2022-11-15 華為技術有限公司 ヒューマンコンピュータインタラクション方法、装置、及びシステム
JP7413513B2 (ja) 2019-12-30 2024-01-15 華為技術有限公司 ヒューマンコンピュータインタラクション方法、装置、及びシステム
WO2022034744A1 (ja) * 2020-08-11 2022-02-17 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4515653B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5489118B2 (ja) 入出力装置、情報入出力システム
JP4515653B2 (ja) 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、プログラムおよびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6478432B1 (en) Dynamically generated interactive real imaging device
JP4768143B2 (ja) 情報入出力装置、情報入出力制御方法およびプログラム
US6802611B2 (en) System and method for presenting, capturing, and modifying images on a presentation board
JP2000105671A (ja) 座標入力/検出装置および電子黒板システム
US7743348B2 (en) Using physical objects to adjust attributes of an interactive display application
JP4627781B2 (ja) 座標入力/検出装置および電子黒板システム
US20080018591A1 (en) User Interfacing
WO2021004415A1 (zh) 一种手持输入设备的鼠标光标控制方法和装置
JPH11327789A (ja) カラー表示装置および電子黒板システム
JP2000132340A (ja) 座標入力/検出装置および電子黒板システム
JP5772390B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法およびプログラム
JPH09512656A (ja) 対話式ビデオ映像表示システム
JP2007207281A (ja) 情報入出力装置、情報入出力制御方法、記録媒体およびプログラム
JP4856804B2 (ja) メニュー表示制御装置、情報処理装置、電子黒板システム、メニュー表示システムの制御方法、情報処理システムの制御方法およびこれらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009003269A (ja) 表示制御装置および表示制御方法
JP2000043485A (ja) 電子黒板システム
JP2003099205A (ja) 表示一体型座標入力装置
JP2022145191A (ja) 表示装置、プログラム、表示方法、表示システム
US20210089200A1 (en) Display device and control method thereof
JPH0713676A (ja) 手書き情報入力装置
JP2000148375A (ja) 入力システム及び投射型表示システム
JP4615178B2 (ja) 情報入出力システム、プログラムおよび記憶媒体
CN116795273A (zh) 交互式屏幕展示方法、装置、介质,及电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees