JP2002278349A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002278349A
JP2002278349A JP2001080496A JP2001080496A JP2002278349A JP 2002278349 A JP2002278349 A JP 2002278349A JP 2001080496 A JP2001080496 A JP 2001080496A JP 2001080496 A JP2001080496 A JP 2001080496A JP 2002278349 A JP2002278349 A JP 2002278349A
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nip
belt
roller
image forming
forming apparatus
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JP2001080496A
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English (en)
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Hirokazu Ikegami
廣和 池上
Atsushi Nakato
淳 中藤
Jun Yura
純 由良
Satohiko Baba
聡彦 馬場
Takashi Fujita
貴史 藤田
Hisashi Kikuchi
尚志 菊地
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Kiyoshi Oshima
清 大嶋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギー型の定着装置を安価で得ること
ができる画像形成装置を得る。 【解決手段】 一対の回転体51、54、少なくとも一
方の回転体に備えられている加熱源59を有し、一対の
回転体51、54を駆動しながらトナー像57を担持し
た転写材56を狭持搬送し加熱溶融して転写材表面にト
ナー像を定着させる。トナー像57と対面する側の回転
体は無端ベルト54であって、ベルト54内部には少な
くとも2本のベルト支持ローラ52、55を内包し、無
端ベルト54に対向する位置に加圧ローラ51が配置さ
れ、無端ベルトと加圧ローラが圧接して両者間にニップ
が形成され、ニップは、ベルト支持ローラ52、55が
加圧ローラ51に対向する位置とベルト支持ローラ5
2、55が無い位置とによって加圧条件が3段階に異な
り、ニップ形状は、回転体スラスト方向断面において曲
率中心が加圧ローラ51側にある円弧状または直線状で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、特に
その加熱定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ
等における画像形成装置の加熱定着装置ではハロゲンヒ
ータを熱源とした加熱方式が多く採用されてきた。一対
のローラの少なくとも一方にハロゲンヒータが配された
加熱ローラを有し、この加熱ローラは温度制御を行うた
めのサーミスタに代表される温度制御素子をポリイミド
等の保護フィルムを介して当接させている。また、交流
電源、トライアック、温度ヒューズ等の安全装置、それ
らを連絡する電線等からなるAC電源給電回路により、
ハロゲンヒータに給電し、加熱ローラを昇温させる。装
置全体の制御を行っているCPU(中央演算装置)が、
上記サーミスタによる検出温度によって上記ハロゲンヒ
ータの通電を制御する信号を上記トライアックに伝え、
トライアックをオン、オフ制御することにより、予め設
定された温度に制御する。
【0003】上記安全装置は、上記AC電源給電回路に
直列に挿入されて加熱ローラ表面に近接させて配設して
あり、ローラ表面温度が所定の限界温度を越えた場合の
みハロゲンヒータへの給電を遮断するように作動する。
上下一対のローラからなる定着装置に、画像形成部でト
ナーによる画像が形成され、この画像が転写部において
転写された記録材は、入口ガイドに案内されて、温度制
御された上下一対のローラ圧接部(定着ニップ部)に進
入し、未定着トナー像を転写した上記記録材が定着ニッ
プ部に狭持されながら搬送されることにより、トナー像
が記録材に永久画像として定着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、画像形
成装置の定着装置は、加熱した加熱ローラを回転させな
がら、この回転する加熱ローラと加圧ローラとの間に未
定着トナー像を担持した転写材を狭持しつつ搬送し、ト
ナーを加熱溶融して転写材上に融着するものである。近
年の環境保護のための各種規制、および環境保護意識の
高まりから、各種画像形成装置では、不使用時には定着
器発熱体への通電を遮断し、必要な時のみ通電して、消
費電力を低減することが行われている。このような省エ
ネルギー型の画像形成装置では、印刷時に定着ローラの
表面温度が即座に設定温度まで達する必要がある。この
要求を満たすための手段として定着ローラの低熱容量化
が試みられているが、画像形成装置の使い勝手や定着さ
れる画像の品質の面から限界がある。
【0005】そこで、トナーへの熱供給を安定して増大
させ、加圧ローラの加圧力を減少させることで、各ロー
ラを小径化また薄肉化することが可能で広幅ニップの形
成が可能なベルト定着方式が提案されている。しかしな
がら、広幅ニップを形成することによって紙の水分が蒸
発し、転写材の収縮が発生する。このような状況では、
転写材上のトナー画像が乱れて異常画像となる。また、
異常画像を解決するためには、広幅ニップ内での加圧を
転写剤搬送方向上流側と下流側に適した配分で加圧する
ことで対応できるが、このようなニップ位置を転写材が
通過すると、転写材に皺が入ってしまうことがある。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、省エネルギー型の定着
装置を安価で得ることができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。本発明はまた、省エネルギーの面で
有利なベルト定着方式をとるとともに、ベルト定着方式
をとることによって広幅ニップとした場合に、転写材に
しわが形成されることのないようにするとともに、異常
画像の改善、および低コストな電力切替え手段を得るこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、省エネルギー定着方式であるベルト方式
定着で、カラー画像の場合に安定した光沢の画像を得る
こと、およびオイルレス化が可能な画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一対の回転体と、少なくとも一方の回転体に備えられて
いる加熱源と、上記一対の回転体にトナー像を担持した
転写材を搬送する搬送手段とを有し、上記一対の回転体
を駆動しながら上記トナー像を担持した転写材を狭持搬
送し加熱溶融することで上記転写材表面にトナー像を定
着させる画像形成装置において、トナー像と対面する側
の回転体は無端ベルトであって、このベルト内部には少
なくとも2本のベルト支持ローラを内包しており、上記
無端ベルトに対向する位置に加圧ローラが配置され、上
記無端ベルトと加圧ローラとが圧接することによって両
者間にニップが形成され、上記ニップは、上記ベルト支
持ローラが加圧ローラに対向する位置とベルト支持ロー
ラが無い位置とによって加圧条件が3段階に異なってお
り、上記ニップ形状は、回転体スラスト方向断面におい
て曲率中心が上記加圧ローラ側にある円弧状または直線
状であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記3段階からなるニップを、転写材の搬
送方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとした
とき、これらニップ曲率の関係がA≧B≧Cであること
を特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記3段階からなるニップを、転写材の搬
送方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとした
とき、これらニップの面圧の関係がC≧A≧Bであるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記無端ベルトは、ニッケルまたはポリイ
ミド樹脂に代表される耐熱部材を基材とし、シリコンゴ
ムに代表される耐熱性弾性層が30〜500μmの厚さ
に形成された上に、PFAに代表されるフッ素系樹脂層
が10〜50μmの厚さに形成された多層ベルトである
ことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、上記トナーは、カルナウバに代表されるワ
ックスもしくはジメチルシロキサンに代表されるオイル
のいずれかを5〜20重量部含有していることを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、一対の回転体と、
少なくとも一方の回転体に備えられている加熱源と、上
記一対の回転体にトナー像を担持した転写材を搬送する
搬送手段とを有し、上記一対の回転体を駆動しながら上
記トナー像を担持した転写材を狭持搬送し加熱溶融する
ことで上記転写材表面にトナー像を定着させる画像形成
装置において、トナー像と対面する側の回転体は、加熱
源を備え表層をフッ素樹脂で覆った定着ローラであっ
て、上記定着ローラに対向し配された回転体は無端ベル
トであって、このベルト内部には少なくとも2本のベル
ト支持ローラを内包しており、上記無端ベルトに対向す
る位置に定着ローラが配置され、上記無端ベルトと定着
ローラとが圧接することによって両者間にニップが形成
され、上記ニップは、上記ベルト支持ローラが定着ロー
ラに対向する位置とベルト支持ローラが無い位置とによ
って加圧条件が3段階に異なっており、上記ニップ形状
は、回転体スラスト方向断面において曲率中心が上記定
着ローラ側にある円弧状または直線状であることを特徴
とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、上記3段階からなるニップを、転写材搬送
方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとしたと
き、これらニップの曲率の関係がA≧B≧Cであること
を特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明において、3段階からなるニップを、転写材搬送方向
上流側からニップA、ニップB、ニップCとしたとき、
これらニップの面圧の関係がC≧A≧Bであることを特
徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明において、上記無端ベルトは、ニッケルまたはポリイ
ミド樹脂に代表される耐熱部材を基材とし、シリコンゴ
ムに代表される耐熱性弾性層を30〜500μmの厚さ
に形成した上に、PFAに代表されるフッ素系樹脂層を
10〜50μmの厚さに形成した多層ベルトであること
を特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、上記トナーは、カルナウバに代表される
ワックスもしくわジメチルシロキサンに代表されるオイ
ルのいずれかを5〜20重量部含有していることを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる画像形成装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子写真装置の構成図
である。矢印方向(反時計方向)に回転する感光体1の
周りには、帯電手段2、クリーニング装置3、レーザ光
学系によるレーザビームL、トナーを供給して感光体1
上の潜像を顕像化する現像スリーブ5を含む現像装置
7、および転写手段6が配置されている。また、下側に
配置され矢印a方向に着脱可能な給紙カセット10内の
転写材としての用紙Pは、中板11で支えられ、不図示
のスプリングの力によってアーム12を介して給紙ロー
ラ13に押し付けられる。不図示の制御部から指令が発
せられて給紙ローラ13が回転することによって、給紙
カセット10内の最上位の紙は、分離パッド14で重送
を防止されながら下流側のレジストローラ15まで搬送
され、感光体1上の画像と同期するようにタイミングが
取られ、さらに用紙は転写手段6に向かって送り出され
るようになっている。
【0018】転写手段6は、現像されることによって感
光体1の表面に形成されているトナー像を用紙Pに転写
する。感光体1からトナー画像を得た用紙Pは、さらに
定着手段16に搬送され、トナー像が加熱溶融されて用
紙P上にトナー像が定着されるようになっている。その
後、画像形成済みの用紙は、排紙ローラ20によって画
像面を下にして排紙口21より排紙トレイ部22上に排
出載置されるようになっている。排出される用紙のサイ
ズに対応するために、排紙ストッパは矢印bで示す方向
に伸縮可能となっている。
【0019】図1に示す例では、右側に操作面が配置さ
れており、オペレーションパネル30が外装部31の上
部前面(図の装置上右側)に突き出ており、また給紙ト
レイ32がピン33により回動可能に取り付けられてい
る。図で見て左側に配置されたケース34内には、電源
35やプリント基板36(エンジンドライバーボード)
等の電装品、制御装置などが収納されている。またコン
トローラボード37も収納されている。排紙トレイ部2
2を構成しているカバー38は回転支点39を中心に開
放可能である。
【0020】図2は、本発明の要部である画像形成装置
の定着部の構成を示す。図2において、定着部16は、
主として二つの対をなす回転体51、54を有してな
る。回転体51は加圧ローラであり、回転体54は無端
の定着ベルトである。転写材としての用紙56に形成さ
れている未定着トナー像57と対面する側の回転体は上
記定着ベルト54であって、このベルト54の内部には
2本のベルト支持ローラ52、55を内包している。ベ
ルト支持ローラは2本以上あってもよい。対をなす上記
回転体51、54の少なくとも一方の回転体、図示の例
では定着ベルト54を支持している一つの支持ローラ5
5内には加熱源59が備えられている。
【0021】上記定着ベルト54に対向する位置に加圧
ローラ51が配置され、無端ベルト54と加圧ローラ5
1とが相互に圧接することによって両者間にニップが形
成されている。定着ベルト54と加圧ローラ51との圧
接であることから、支持ローラ52から支持ローラ55
までの幅広い範囲にわたってニップが形成されている。
上記ニップは、加圧ローラ51に対向したベルト支持ロ
ーラ52、55が定着ベルト54の内部に有るか無いか
により加圧条件が3段階に異なっている。図2に示すよ
うに、上記3段階からなるニップを、転写材としての用
紙の搬送方向上流側からニップA、ニップB、ニップC
としたとき、これらニップの面圧の関係はC≧A≧Bと
なっている。上記ニップAは加圧ローラ51と支持ロー
ラ52とが定着ベルト54を介して圧接している範囲、
上記ニップCは加圧ローラ51と支持ローラ55とが定
着ベルト54を介して圧接している範囲、上記ニップB
は支持ローラの無い範囲、すなわち二つの支持ローラ5
2、55間において定着ベルト54が加圧ローラ51に
接している範囲である。
【0022】上記一対の回転体51、54に、未定着ト
ナー像を担持した用紙56を搬送する搬送手段があり、
案内部材58を介して上記のニップに上記の用紙56が
搬入されるようになっている。上記一対の回転体51、
54を回転駆動することにより、上記未定着トナー像を
担持した転写材としての用紙56が上記ニップに狭持さ
れて搬送され、加熱源59で過熱された定着ベルト54
によって未定着トナー像が加熱溶融されることで、上記
用紙56の表面にトナー像を定着させるようになってい
る。
【0023】上記定着部の動作をより詳細に説明する。
装置電源投入後、印字信号がコントローラボードに入力
されると、ベルト駆動ローラを兼ねる支持ローラ55の
加熱源59に最大電力が通電され、第1の設定温度まで
加熱が行われると、駆動源(図示せず)が作動し、各ロ
ーラ51、55、定着ベルト54が回転駆動され、定着
ベルト54を第2の設定温度になるまで余熱し、同期を
とって上記一連の作像プロセスが作動し、転写材である
用紙56に未定着トナー像57を形成して、定着部の入
口の案内部材58へと導かれる。この時点で定着ベルト
54は定着可能な所定の温度に到達するように設定され
ている。未定着トナー像57を形成した用紙56は案内
部材58を介して第1のニップAに導かれ、順次ニップ
B,Cを通過し、定着ベルト54の蓄熱が用紙に伝わ
り、未定着トナー像は溶融しつつ狭持圧接され、溶融ト
ナーは用紙に投錨され定着される。
【0024】上記ニップ形状は、図3で示すように形成
されている。一連の広幅ニップは加圧条件によって図に
示すようなA,B,Cの3部位になる。この各々のニッ
プ部の曲率は、図3に示すように比較的円滑に連続して
いる。上記各ニップ部の形状は、回転体スラスト方向断
面において曲率中心が加圧ローラ側にある円弧状であ
り、曲率方向が逆転するようなことはない。この実施形
態では、ニップA,ニップB,ニップCの曲率の関係は
A≧B≧Cになっている。このような関係にしておけ
ば、用紙に不連続な応力を付加することがなく、ニップ
を通過することで用紙にしわが生じたり、異常画像が発
生したりすることなく、用紙は正常に搬送される。上記
各ニップ部の形状は、直線状であってもよい。あるい
は、部分的に直線状で部分的に円弧状であってもよい。
いずれにせよ、曲率方向が逆転するものではない。
【0025】上記定着ベルト54は、図2に示すよう
に、ニッケルまたはポリイミド樹脂に代表される耐熱部
材を基材とし、シリコンゴムに代表される耐熱性弾性層
が30〜500μmの厚さに形成された上に、離型層と
してPFAに代表されるフッ素系樹脂層が10〜50μ
mの厚さに形成された多層ベルトである。
【0026】上記加圧ローラ51の外周側は、図2に示
すように、アルミニウムなどからなる基材の上に、シリ
コンゴムなどからなる弾性層が形成され、その上に離型
層としてPFAに代表されるフッ素系樹脂層が形成され
た多層構造になっている。
【0027】上記実施の形態に適したトナーの組成は、
カルナウバに代表されるワックスもしくはジメチルシロ
キサンに代表されるオイルのいずれかを5〜20重量部
含有している。
【0028】図4に第2の実施形態を示す。この実施形
態は、図2、図3に示す実施形態における定着ベルトと
加圧ローラとが逆転した関係、すなわち、定着ローラ6
3に加圧部材としての無端ベルト64が対向配置されて
互いに圧接した関係になっている。より具体的に説明す
ると、一対の回転体である定着ローラ63およびその下
側に圧接する無端ベルト64と、一方の回転体である上
記定着ローラ63に備えられている加熱源69と、対を
なす上記定着ローラ63および無端ベルト64間にトナ
ー像を担持した用紙56を搬送する搬送手段とを有し、
上記定着ローラ63および無端ベルト64を駆動しなが
ら上記用紙56を狭持搬送し加熱溶融することで上記用
紙56表面にトナー像を定着させる画像形成装置が構成
されている。
【0029】用紙56のトナー像と対面する側の回転体
である定着ローラ63は、加熱源69を備えるととも
に、アルミニウムからなる基材にシリコンゴムからなる
弾性層が形成され、その上が表層部材としてのフッ素樹
脂層で覆われている。このフッ素樹脂層はトナー像に対
する離型層として機能する。
【0030】上記定着ローラ63に対向して配された無
端ベルト64のベルト内部には2本のベルト支持ローラ
62、65を内包している。この支持ローラ62、65
間において上記無端ベルト64に対向する位置に定着ロ
ーラ63が配置され、無端ベルト64と定着ローラ63
とが圧接することによって両者間にニップが形成されて
いる。このニップは、上記ベルト支持ローラ61、65
が定着ローラ63に対向する位置とベルト支持ローラ6
1、65が無い位置とによって加圧条件が3段階に異な
っている。無端ベルト64の支持ローラは2本以上あっ
てもよい。
【0031】上記3段階からなるニップを、転写材搬送
方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとしたと
き、これらニップの面圧の関係はC≧A≧Bの関係にな
っている。上記ニップAは、定着ローラ63と支持ロー
ラ62とが無端ベルト64の介在のもとに圧接する範
囲、上記ニップCは、定着ローラ63と支持ローラ65
とが無端ベルト64の介在のもとに圧接する範囲、上記
ニップBは、支持ローラ62、65間において支持ロー
ラ62、65が圧接することなく無端ベルト64のみが
定着ローラ63に圧接する範囲である。
【0032】上記3段階のニップ形状は、図5に示すよ
うに比較的円滑に連続している。上記各ニップ部の形状
は、回転体スラスト方向断面において曲率中心が定着ロ
ーラ63側にある円弧状であり、曲率方向が逆転するよ
うなことはない。この実施形態では、ニップA,ニップ
B,ニップCの曲率の関係はA≧B≧Cになっている。
このような関係にしておけば、用紙に不連続な応力を付
加することがなく、ニップを通過することで用紙にしわ
が生じたり、異常画像が発生したりすることなく、用紙
は正常に搬送される。上記各ニップ部の形状は、直線状
であってもよい。あるいは、部分的に直線状で部分的に
円弧状であってもよい。いずれにせよ、曲率方向が逆転
するものではない。
【0033】上記無端ベルト54は、図4に示すよう
に、ニッケルまたはポリイミド樹脂に代表される耐熱部
材を基材とし、シリコンゴムに代表される耐熱性弾性層
が30〜500μmの厚さに形成された上に、離型層と
してPFAに代表されるフッ素系樹脂層が10〜50μ
mの厚さに形成された多層ベルトである。上記実施の形
態に適したトナーの組成は、カルナウバに代表されるワ
ックスもしくはジメチルシロキサンに代表されるオイル
のいずれかを5〜20重量部含有している。
【0034】上記実施形態において、装置電源投入後、
印字信号がコントローラボードに入力されると、定着ロ
ーラ63の加熱源69に最大電力が通電され、第1の設
定温度まで加熱が行われると、駆動源(図示せず)が作
動し、各ローラ62、63、65、ベルト64が回転駆
動される。定着ローラ63を第2の設定温度になるまで
余熱し、同期をとって一連の作像プロセスが作動し、用
紙56に未定着トナー像57を形成して、定着手段の入
口の案内部材58へと導かれる。この時点で定着ローラ
63は定着可能な所定の温度に到達するように設定され
ている。未定着トナー像57を形成した用紙56は、案
内部材58を介して第1のニップAに導かれ、順次第
2、第3のニップB、Cを通過し、定着ローラ63の蓄
熱が用紙に伝わり、未定着トナー像57は溶融しつつ狭
持圧接され、溶融トナーは用紙56に投錨され定着され
る。
【0035】この過程において、ニップ形状は前述のよ
うに形成され、一連の広幅ニップは加圧条件によって前
述のような3段階の部位になる。この各々のニップ曲率
は図示したように比較的に連続であって、曲率方向が逆
転するようなことはなく、用紙に不連続な応力を付加す
ることなくニップを通過することで、用紙にしわが生じ
たり、異常画像が発生したりすることなく搬送される。
このように、低コストで安全性の高い画像形成装置を提
供することができる
【0036】
【発明の効果】請求項1ないし5記載の発明によれば、
加熱源を有する回転体としての無端ベルトと回転体とし
ての加圧ローラとを圧接することにより広幅ニップを形
成した定着部において、このニップ形状を、回転体スラ
スト方向断面において曲率中心が上記無端ベルトの支持
ローラ側にある円弧状または直線状としたことにより、
上記定着部を通過する転写材に無理な応力がかかること
が防止され、これによって、転写材にしわがよったり、
異常画像を生じたりすることを防止することができる。
【0037】加えて、請求項4記載の発明によれば、薄
層基材上に耐熱性弾性層を30〜500μmの厚さに形
成し、その上に10〜50μm厚さのフッ素樹脂層を形
成してなる多層ベルトで無端定着ベルトを構成したた
め、定着ベルトの低熱容量化を図ることができる。ま
た、上記フッ素樹脂層からなる離型層を設けることで、
定着ベルトのオイルレス化を図ることができる。
【0038】請求項6ないし10記載の発明によれば、
加熱源を有する回転体としての定着ローラと回転体とし
てのまた加圧部材としての無端ベルトとを圧接すること
により広幅ニップを形成した定着部において、このニッ
プ形状を、回転体スラスト方向断面において曲率中心が
上記定着ローラ側にある円弧状または直線状としたこと
により、上記定着部を通過する転写材に無理な応力がか
かることが防止され、これによって、転写材にしわがよ
ったり、異常画像を生じたりすることを防止することが
できる。
【0039】加えて、請求項9記載の発明によれば、薄
層基材上に耐熱性弾性層を30〜500μmの厚さに形
成し、その上に10〜50μm厚さのフッ素樹脂層を形
成してなる多層ベルトで無端ベルトを構成したため、無
端ベルトの低熱容量化を図ることができる。また、上記
フッ素樹脂層からなる離型層を設けることで、定着ベル
トのオイルレス化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を示
す正面図である。
【図2】上記画像形成装置に適用可能な定着部の構成の
一例を示す正面図である。
【図3】上記定着部において3段階に形成されたニップ
部の形状を段階ごとに示す断面図である。
【図4】上記画像形成装置に適用可能な定着部の別の例
を示す正面図である。
【図5】上記定着部において3段階に形成されたニップ
部の形状を段階ごとに示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電手段 3 クリーニング装置 5 現像スリーブ 6 転写手段 7 現像装置 10 給紙カセット 11 中板 12 アーム 13 給紙ローラ 14 分離パッド 15 レジストローラ 16 定着手段 18 加熱定着ローラ 19 加圧ローラ 20 排紙ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由良 純 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 馬場 聡彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 藤田 貴史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菊地 尚志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 黒高 重夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大嶋 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA06 CA12 CA14 EA07 2H033 AA21 AA32 BA11 BA12 BA58 BB05 BB14 BB33 BB34 3K058 BA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の回転体と、少なくとも一方の回転
    体に備えられている加熱源と、上記一対の回転体にトナ
    ー像を担持した転写材を搬送する搬送手段とを有し、上
    記一対の回転体を駆動しながら上記トナー像を担持した
    転写材を狭持搬送し加熱溶融することで上記転写材表面
    にトナー像を定着させる画像形成装置において、 トナー像と対面する側の回転体は無端ベルトであって、
    このベルト内部には少なくとも2本のベルト支持ローラ
    を内包しており、 上記無端ベルトに対向する位置に加圧ローラが配置さ
    れ、上記無端ベルトと加圧ローラとが圧接することによ
    って両者間にニップが形成され、 上記ニップは、上記ベルト支持ローラが加圧ローラに対
    向する位置とベルト支持ローラが無い位置とによって加
    圧条件が3段階に異なっており、 上記ニップ形状は、回転体スラスト方向断面において曲
    率中心が上記加圧ローラ側にある円弧状または直線状で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記3段階からなるニップを、転写材の
    搬送方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとし
    たとき、これらニップ曲率の関係がA≧B≧Cであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記3段階からなるニップを、転写材の
    搬送方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとし
    たとき、これらニップの面圧の関係がC≧A≧Bである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記無端ベルトは、ニッケルまたはポリ
    イミド樹脂に代表される耐熱部材を基材とし、シリコン
    ゴムに代表される耐熱性弾性層が30〜500μmの厚
    さに形成された上に、PFAに代表されるフッ素系樹脂
    層が10〜50μmの厚さに形成された多層ベルトであ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記トナーは、カルナウバに代表される
    ワックスもしくはジメチルシロキサンに代表されるオイ
    ルのいずれかを5〜20重量部含有していることを特徴
    とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 一対の回転体と、少なくとも一方の回転
    体に備えられている加熱源と、上記一対の回転体にトナ
    ー像を担持した転写材を搬送する搬送手段とを有し、上
    記一対の回転体を駆動しながら上記トナー像を担持した
    転写材を狭持搬送し加熱溶融することで上記転写材表面
    にトナー像を定着させる画像形成装置において、 トナー像と対面する側の回転体は、加熱源を備え表層を
    フッ素樹脂で覆った定着ローラであって、 上記定着ローラに対向し配された回転体は無端ベルトで
    あって、このベルト内部には少なくとも2本のベルト支
    持ローラを内包しており、 上記無端ベルトに対向する位置に定着ローラが配置さ
    れ、上記無端ベルトと定着ローラとが圧接することによ
    って両者間にニップが形成され、 上記ニップは、上記ベルト支持ローラが定着ローラに対
    向する位置とベルト支持ローラが無い位置とによって加
    圧条件が3段階に異なっており、 上記ニップ形状は、回転体スラスト方向断面において曲
    率中心が上記定着ローラ側にある円弧状または直線状で
    あることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記3段階からなるニップを、転写材搬
    送方向上流側からニップA、ニップB、ニップCとした
    とき、これらニップの曲率の関係がA≧B≧Cであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 3段階からなるニップを、転写材搬送方
    向上流側からニップA、ニップB、ニップCとしたと
    き、これらニップの面圧の関係がC≧A≧Bであること
    を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記無端ベルトは、ニッケルまたはポリ
    イミド樹脂に代表される耐熱部材を基材とし、シリコン
    ゴムに代表される耐熱性弾性層を30〜500μmの厚
    さに形成した上に、PFAに代表されるフッ素系樹脂層
    を10〜50μmの厚さに形成した多層ベルトであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記トナーは、カルナウバに代表され
    るワックスもしくわジメチルシロキサンに代表されるオ
    イルのいずれかを5〜20重量部含有していることを特
    徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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US7570911B2 (en) 2003-11-28 2009-08-04 Ricoh Co., Ltd. Image forming method and apparatus for fixing an image
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