JP2002278294A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002278294A
JP2002278294A JP2001077513A JP2001077513A JP2002278294A JP 2002278294 A JP2002278294 A JP 2002278294A JP 2001077513 A JP2001077513 A JP 2001077513A JP 2001077513 A JP2001077513 A JP 2001077513A JP 2002278294 A JP2002278294 A JP 2002278294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
developer
density
liquid developer
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001077513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4476507B2 (ja
Inventor
Tsutomu Sasaki
努 佐々木
Hiroki Kubozono
浩喜 久保園
Osamu Sato
佐藤  修
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001077513A priority Critical patent/JP4476507B2/ja
Priority to US09/892,656 priority patent/US6694112B2/en
Publication of JP2002278294A publication Critical patent/JP2002278294A/ja
Priority to US10/692,679 priority patent/US6876822B2/en
Priority to US11/070,321 priority patent/US7004650B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4476507B2 publication Critical patent/JP4476507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2タンク115内の液体現像剤7のトナー
濃度を従来よりも安定させることができる画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 ドラムクリーニングユニット4によって
クリーニングされた転写残液体現像剤を貯留する転写残
液タンク160を設け、この内部のの液を濃度調整剤と
して使用させるように、剤調整部103、補給部104
などによって構成される濃度調整手段を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、ト
ナー等の現像物質と、液体キャリアとを含有する液体現
像剤を用いて画像を形成する画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、次のようなプロセスで画像を形成
する画像形成装置が知られている。即ち、まず、収容タ
ンク等の剤収容部内に貯留している液体現像剤を現像ロ
ーラ等の現像剤担持体によって汲み上げ、感光体ドラム
等の潜像担持体との対向位置である現像位置まで搬送す
る。次いで、この現像位置で潜像担持体上の潜像に液体
現像剤を付着させて潜像を可視像に現像するといったプ
ロセスである。
【0003】かかるプロセスにおいて、現像工程を経た
後の現像剤担持体表面に残留した現像残液体現像剤や、
転写工程を経た後の潜像担持体表面に残留した転写残液
体現像剤については、それぞれクリーニング手段によっ
て回収した後、上記剤収容部に戻して再利用することが
望ましい。
【0004】しかしながら、これらの液体現像剤(以
下、回収現像剤という)は、現像物質濃度を現像前の状
態から変化させていることが多く、剤収容部に収容され
ている現像前の液体現像剤の現像物質濃度を変化させて
しまう。
【0005】そこで、剤収容部内の液体現像剤の現像物
質濃度を濃度検知手段によって検知し、検知結果に基づ
いて液体キャリア、トナー等の現像物質、液体現像剤な
どの濃度調整剤を剤収容部内に供給するように構成され
た画像形成装置が知られている。かかる画像形成装置で
は、回収現像剤を戻すことによって剤収容部内の液体現
像剤の現像物質濃度を変化させても、現像濃度調整剤を
供給することでその現像物質濃度を元の値に復帰させる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、先に、標準濃度としての標準トナー濃度が5〜40
[%]で、粘度が100〜10000[mPa・s]といっ
たチキソトロピックな液体現像剤を用いる画像形成装置
を提案した。この種の画像形成装置によれば、標準トナ
ー濃度が5[%]を下回る液体現像剤を用いる場合より
も、少ない液量で画像を形成することができる。しかし
ながら、次に説明する理由により、剤収容部内の液体現
像剤の現像物質濃度を安定させるのが困難になるという
問題があった。
【0007】即ち、回収現像剤の戻しによって薄めてし
まった液体現像剤については、これに標準トナー濃度よ
りも濃い濃度調整剤を添加してそのトナー濃度を標準ト
ナー濃度まで高める方法を採用することが一般的であ
る。湿式画像形成の分野で古くから用いられている標準
トナー濃度が1[%]以下といった比較的低濃度低粘度
の液体現像剤であれば、例えばトナー濃度が10[%]
程度といったチキソトロピックな液体現像剤を濃度調整
剤として添加することで、標準トナー濃度まで速やかに
回復させることができる。その標準トナー濃度に比べて
遙かに濃い液体現像剤を濃度調整剤として添加すること
が可能なので、僅かな添加量で標準トナー濃度まで高め
ることができるからである。一方、標準トナー濃度が5
〜40[%]といったチキソトロピックな液体現像剤を
現像用に使用する場合でも、薄めてしまったときには標
準トナー濃度よりも濃い濃度調整剤を添加する必要があ
る。しかし、液体現像剤に液体としての性状を発揮させ
るにはその濃さに限界があるので、かかる濃度調整剤と
して標準トナー濃度に近いものを使用せざるを得ない。
このため、古くから用いられている低濃度低粘度の液体
現像剤を用いる場合よりも遙かに多量の濃度調整剤を添
加しなければならず、上限液位ギリギリになるまで添加
しても標準トナー濃度まで高めることができないといっ
た事態がしばしば生じてしまう。そして、このことによ
り、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を安定させ
るのが困難になるのである。
【0008】本発明は、以上の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、剤収容部内の液体
現像剤の現像物質濃度を従来よりも安定させることがで
きる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、
現像物質と液体キャリアとを含有する液体現像剤を収容
する剤収容部と、該剤収容部から供給される液体現像剤
を担持した後、該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜
像を現像する現像剤担持体と、該潜像担持体上で現像さ
れた可視像を転写体に転写する転写手段と、転写後の該
潜像担持体上に残留する転写残液体現像剤をクリーニン
グする転写残液クリーニング手段と、該剤収容部内の液
体現像剤の現像物質濃度を検知する濃度検知手段と、該
濃度検知手段による検知結果と予め定められた目標濃度
との比較に基づいて該剤収容部内に濃度調整剤を供給し
て該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を調整する
濃度調整手段とを備える画像形成装置において、該転写
残液クリーニング手段によってクリーニングされた該転
写残液体現像剤を貯留する転写残液貯留部を設け、該転
写残液貯留部内の液を該濃度調整剤として使用させるよ
うに、該濃度調整手段を構成したことを特徴とするもの
である。
【0010】この画像形成装置においては、次に説明す
る理由により、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度
を従来よりも安定させることができる。即ち、一般に、
潜像担持体上で可視像を構成する液体現像剤中の現像物
質は転写手段によってその殆どが転写体上に転写せしめ
られるため、転写後の該潜像担持体上に残留する転写残
液体現像剤は現像物質を殆ど含まない。よって、転写残
液体現像剤は剤収容部に戻されると、その内部の液体現
像剤を薄めてしまうことになる。本画像形成装置におい
ては、このような転写残液体現像剤を無条件に剤収容部
内に戻すのではなく、転写残液貯留部に一旦貯留した
後、濃度調整剤として濃度調整手段に使用させる。かか
る構成では、剤収容部内の液体現像剤を薄めるための濃
度調整剤として、転写残液体現像剤を必要なときにだけ
剤収容部内に戻すことで、該転写残液体現像剤を無条件
に戻していた従来の画像形成装置よりも、該液体現像剤
の現像物質濃度を安定させることができる。
【0011】請求項2の発明は、潜像を担持する潜像担
持体と、現像物質と液体キャリアとを含有する液体現像
剤を収容する剤収容部と、該剤収容部から供給される液
体現像剤を担持した後、該潜像担持体上の潜像に付着さ
せて該潜像を可視像に現像する現像剤担持体と、現像後
の該現像剤担持体上に残留する現像残液体現像剤をクリ
ーニングする現像残液クリーニング手段と、該剤収容部
内の液体現像剤の現像物質濃度を検知する濃度検知手段
と、該濃度検知手段による検知結果と予め定められた目
標濃度との比較に基づいて該剤収容部内に濃度調整剤を
供給して該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を調
整する濃度調整手段とを備える画像形成装置において、
該可視像の画像密度を算出する画像密度算出手段と、該
現像残液クリーニング手段によってクリーニングされた
該現像残液体現像剤を貯留する現像残液貯留部と、該現
像残液貯留部を経由させることなく該現像残液体現像剤
を該現像残液クリーニング手段から該剤収容部に搬送す
るためのバイパス搬送手段と、該画像密度算出手段によ
る算出結果に基づいて該バイパス搬送手段を制御するバ
イパス制御手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】この画像形成装置においては、次に説明す
る理由により、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度
を従来よりも安定させることができる。即ち、一般に、
潜像担持体上の潜像を可視像に現像した後の現像残液体
現像剤は、該可視像の画像密度に応じて現像物質濃度が
現像前よりも低くなったり高くなったりする。低くなっ
た現像残液体現像剤は剤収容部に戻されると、その内部
の液体現像剤を薄めてしまうことになるが、低くなるか
否かについては可視像の画像密度に基づいて予測するこ
とができる。そこで、本画像形成装置においては、画像
密度算出手段による算出結果に基づいてバイパス搬送手
段を制御するように構成されている。かかる構成では、
現像残液体現像剤の現像物質濃度が現像前よりも低くな
ると予測される場合にはバイパス搬送手段による該現像
残液体現像剤の搬送を実施しないことで、液体現像剤を
薄めてしまうような現像残液体現像剤だけを現像残液貯
留部に貯留することが可能になる。よって、剤収容部内
の液体現像剤の現像物質濃度を従来よりも安定させるこ
とができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記現像残液貯留部内の液を濃度調整剤と
して使用させるように、上記濃度調整手段を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0014】この画像形成装置においては、剤収容部内
の液体現像剤を薄めるための濃度調整剤として、現像残
液貯留部内の液を使用してリサイクルすることができ
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の画像形成装
置において、上記可視像を上記潜像担持体から中間転写
体に転写した後、転写体に転写する転写手段と、転写後
の該潜像担持体上に残留する転写残液体現像剤をクリー
ニングする転写残液クリーニング手段と、該転写残液ク
リーニング手段によってクリーニングされた該転写残液
体現像剤を貯留する転写残液貯留部とを設け、該転写残
液貯留部内の液と上記現像残液貯留部内の液との混合液
を上記濃度調整剤として使用させるように、上記濃度調
整手段を構成したことを特徴とするものである。
【0016】この画像形成装置においては、次に説明す
る理由により、現像剤液体現像剤だけではなく転写残液
体現像剤も、剤収容部内の液体現像剤を薄めるための濃
度調整剤としてリサイクル使用することができる。即
ち、潜像担持体から転写紙等の転写体に可視像を直接転
写する場合には、転写後の該潜像担持体上に残留する転
写残液体現像剤の量を、転写体の種類に応じて変化させ
てしまう。転写体の種類が異なると、該転写体による潜
像担持体からの吸液性も異なってくるからである。転写
残液体現像剤の量をこのように転写体の種類に応じて変
化させてしまうと、現像剤担持体上から回収した現像残
液体現像剤と、該転写残液体現像剤との混合液の現像物
質濃度を可視像の画像密度に基づいて予測することがで
きなくなる。一方、潜像担持体上の可視像を中間転写体
に転写した後に転写体に転写する中間転写法を採用する
場合には、該中間転写体による潜像担持体からの吸液性
を、その後の転写に使用する転写体の種類にかかわらず
一定にすることができるので、上記混合液の現像物質濃
度を可視像の画像密度に基づいて予測することが可能に
なる。そこで、本画像形成装置においては、中間転写法
を採用するとともに、転写残液貯留部内の液と現像残液
貯留部内の液との混合液を濃度調整剤として使用させる
ようにしている。かかる構成では、現像剤液体現像剤だ
けではなく転写残液体現像剤も、剤収容部内の液体現像
剤を薄めるための濃度調整剤としてリサイクル使用する
ことができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記濃度調整剤として液体キャリアも使用
させるように、上記濃度調整手段を構成したことを特徴
とするものである。
【0018】この画像形成装置においては、剤収容部内
の液体現像剤を薄めるための濃度調整剤である上記混合
液が不足しているような場合でも、濃度調整剤として液
体キャリアを使用することで該液体現像剤を適切に薄め
ることができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の画像形成装
置において、液体キャリアよりも上記転写残液貯留部内
の液を優先して使用させるように、上記濃度調整手段を
構成したことを特徴とするものである。
【0020】この画像形成装置においては、剤収容部内
の液体現像剤を薄めるための濃度調整剤として、液体キ
ャリアよりも上記混合液を優先的に使用することで、転
写残液体現像剤や現像残液体現像剤を貯留部に無駄に貯
留するだけといった事態を生ずることなく効率よくリサ
イクルすることができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項6の画像形成装
置において、上記濃度調整剤として上記目標濃度よりも
現像物質濃度の高い液体現像剤も使用させるように、上
記濃度調整手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
【0022】この画像形成装置においては、剤収容部内
の液体現像剤を目標濃度よりも薄くしてしまった場合だ
けでなく、目標濃度よりも濃くしてしまった場合でも、
目標濃度まで復帰させることができる。
【0023】請求項8の発明は、請求項7の画像形成装
置であって、上記目標濃度の液体現像剤による現像濃度
と、上記潜像の現像に望ましい現像物質濃度である標準
濃度の液体現像剤による現像濃度との差を視認させない
許容範囲内で、該目標濃度が該標準濃度よりも高めに設
定されていることを特徴とするものである。
【0024】この画像形成装置においては、目標濃度の
液体現像剤による現像濃度と、標準濃度の液体現像剤に
よる現像濃度との差を視認させない許容範囲内で、剤収
容部内の液体現像剤の現像物質濃度を標準濃度よりも高
めの目標濃度に調整する。かかる調整では、剤収容部内
の液体現像剤に対し、上記混合液の供給によって上記許
容範囲内よりも薄めてしまう前の段階で液体現像剤の供
給を開始することが可能になる。そして、このことによ
り、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を上記許容
範囲内よりも薄めてしまうことによる画像濃度の低下を
抑えることができる。
【0025】請求項9の発明は、請求項8の画像形成装
置において、上記画像密度算出手段による算出結果と上
記目標濃度とを記憶する記憶手段を設け、該記憶手段に
記憶されている複数の該算出結果に基づいて、該記憶手
段に記憶されている上記目標濃度の値を変化させるよう
に、該画像密度算出手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0026】この画像形成装置においては、記憶手段に
記憶されている過去分の画像密度の平均値を算出するこ
とで、ユーザーによって画像密度の比較的高い可視像が
連続して出力されるような傾向にあることを検知するこ
とが可能になる。そして、かかる傾向を検知した場合に
は、通常よりも上記目標濃度を高く設定することができ
る。かかる構成では、画像密度の比較的高い可視像が一
次的に連続して出力されるような場合でも、剤収容部内
の液体現像剤の現像物質濃度を上記許容範囲内よりも薄
めてしまうことによる画像濃度の低下を確実に抑えるこ
とができる。
【0027】請求項10の発明は、潜像を担持する潜像
担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段
と、現像物質と液体キャリアとを含有する液体現像剤を
収容する剤収容部と、該剤収容部から供給される液体現
像剤を担持した後、該潜像担持体上の潜像に付着させて
該潜像を現像する現像剤担持体と、現像後の該現像剤担
持体上に残留する現像残液体現像剤をクリーニングする
現像残液クリーニング手段と、該現像残液体現像剤を該
現像残液クリーニング手段から該剤収容部に搬送する搬
送手段と、該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を
検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段による検知結
果と予め定められた目標濃度との比較に基づいて該剤収
容部内に濃度調整剤を供給して該剤収容部内の液体現像
剤の現像物質濃度を調整する濃度調整手段とを備える画
像形成装置において、該可視像の画像密度を算出する画
像密度算出手段を設け、該画像密度算出手段による算出
結果に基づいて、該潜像担持体に対する潜像形成開始タ
イミングを決定させるように、該潜像形成手段を構成し
たことを特徴とするものである。
【0028】この画像形成装置においては、次に説明す
る理由により、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度
を従来よりも安定させることができる。即ち、一般に、
潜像担持体上の潜像を可視像に現像した後の現像残液体
現像剤は、該可視像の画像密度に応じて現像物質濃度が
現像前よりも低くなったり高くなったりする。しかし、
本画像形成装置では、潜像担持体に対する潜像形成開始
タイミングを可視像の画像密度に応じて変化させること
で、現像残液体現像剤の現像物質濃度を該画像密度にか
かわらず現像前よりも高くすることができる。具体的に
は、現像前よりも低くなりそうなときには、潜像を現像
することなく潜像担持体との対向位置である現像位置を
通過する現像残液体現像剤の量が通常よりも多くなるよ
うに、上記潜像形成開始タイミングを遅らせればよい。
潜像を現像することなく現像位置を通過した現像残液体
現像剤は、現像物質を殆ど消費していないが液体キャリ
アについては潜像担持体に付着させて少なからず消費す
るので、現像前よりも現像物質濃度が高くなる。よっ
て、かかる現像残液体現像剤と、可視像の現像に寄与し
て現像前よりも現像物質濃度が低くなった現像残液体現
像剤との混合液を、現像前よりも濃くするように上記潜
像形成開始タイミングを遅らせれば良いのである。この
ように上記潜像形成開始タイミングを遅らせれば、現像
残液体現像剤を剤収容部に戻してもその内部の液体現像
剤を薄めてしまうようなことがなくなるので、該液体現
像剤の現像物質濃度を従来よりも安定させることができ
る。
【0029】請求項11の発明は、請求項10の画像形
成装置において、上記可視像を上記潜像担持体から中間
転写体に転写した後、転写体に転写する転写手段と、転
写後の該潜像担持体上に残留する転写残液体現像剤をク
リーニングする転写残液クリーニング手段と、該転写残
液体現像剤を該転写残液クリーニング手段から上記剤収
容部に搬送する第2の搬送手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0030】この画像形成装置においては、該可視像の
画像密度に応じて上記潜像形成開始タイミングを調整す
ることで、潜像を現像することなく現像位置を通過する
現像残液体現像剤と、可視像の現像に寄与した現像残液
体現像剤と、潜像担持体からクリーニングした転写残液
体現像剤との3つの混合液の現像物質濃度を、現像前よ
りも高くすることができる。かかる構成においては、現
像残液体現像剤だけではなく、転写残液体現像剤も剤収
容部に戻してリサイクルしても、剤収容部内の液体現像
剤の現像物質濃度を従来よりも安定させることができ
る。
【0031】請求項12の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10又は11の画像形成装置
において、上記濃度検知手段として、上記剤収容部内の
液体現像剤を用いて厚み勾配のある液膜を形成する液膜
形成手段と、該液膜に向けて光を照射してその厚み方向
に透過させる光照射手段と、透過光を受光して受光量に
応じた値の信号を出力する受光信号出力手段と、該液膜
に対する光照射位置をその厚み勾配方向に変位させる照
射位置変位手段とを有する濃度信号出力手段と、所定時
間内における該受光信号出力手段からの出力値を積分処
理し、積分結果に基づいて該剤収容部内の液体現像剤の
現像物質濃度を演算する濃度演算手段とを備えるものを
設けたことを特徴とするものである。この画像形成装置
においては、剤収容部内の液体現像剤を用いて厚み勾配
のある液膜を形成し、様々な厚みの液膜に対する透過光
量を受光信号出力手段で受光する。受光信号出力手段
は、液膜の厚みに応じて連続的に変化する受光量に応
じ、出力値を連続的に変化させながら濃度演算手段に出
力する。濃度演算手段は、このように連続的に変化する
出力値を積分処理し、積分結果に基づいて収容現像剤の
現像物質濃度を演算する。かかる構成においては、液体
現像剤としてチキソトロピックな性質のものを用いて
も、その現像物質濃度に応じた量の透過光を該液体現像
剤から確実に得て該現像物質濃度を検知することができ
る。
【0032】請求項13の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11又は12の画像形
成装置において、上記剤収容部内の液位を検知する液位
検知手段を設け、該液位検知手段による検知結果に基づ
いて上記濃度調整剤を該剤収容部に供給させるように、
上記濃度調整手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
【0033】この画像形成装置においては、剤収容部内
の液位に基づいて濃度調整剤を濃度調整手段に供給させ
ることで、該剤収容部内の液位を適切な範囲に維持する
ことができる。
【0034】請求項14の発明は、請求項13の画像形
成装置において、上記液位検知手段として、磁力発生体
と、該磁力発生体からの磁力を検知する磁力検知手段
と、上記液位の増減に伴って上下移動するフロート部材
と、全体が横長に形成され、該フロート部材が両端に固
定され、両端の中間位置に該磁力発生体かあるいは磁力
検知手段の何れか一方が固定され、且つ端部と該中間位
置との間にそれぞれリング部を保持するリング保持部材
と、各リング部にそれぞれ挿入されて該フロート部材の
上下移動を案内する複数の案内棒とを有し、該フロート
部材の上下移動に伴って該磁力発生体と該磁力検知手段
との距離を変化させ、該磁力検知手段の検知結果に基づ
いて該液位を検知するものを設けたことを特徴とするも
のである。
【0035】この画像形成装置において、リング保持部
材の両端に支持されるフロート部材は、それぞれその位
置にある液面に対応するレベルで浮遊する。これらフロ
ート部材の中間位置には、磁力発生体かあるいは磁力検
知手段がリング保持部材に固定されており、この支持位
置が液位検知手段の液位検知位置となる。リング保持部
材の両端に固定された各フロート部材が液面の波立ちに
よってそれぞれ異なった液面レベルの位置で浮遊する
と、リング保持部材に固定された磁力発生体あるいは磁
力検知手段が両液面レベルの中間に位置する。このよう
に位置する磁力発生体あるいは磁力検知手段は、液面の
波立ちに伴うレベル変動が軽減される。このことによ
り、剤収容部内における実際の液位と、液位検知手段に
よる検知液位との誤差を少なくすることができる。
【0036】請求項15の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は
14の画像形成装置であって、現像に使用する液体現像
剤として、現像物質が5〜40[%]の濃度で分散され、
粘度が100〜10000[mPa・s]に調整されたも
のを用いることを特徴とするものである。
【0037】この画像形成装置においては、トナー等の
現像物質を5〜40[%]と比較的高濃度に含有するチキ
ソトロピックな液体現像剤を用いることで、現像物質を
これより低濃度に含有する液体現像剤を用いる場合より
も、少ない液量で高濃度の画像を形成することができ
る。また、キャリアと現像物質との攪拌が極めて困難に
なるなどの理由によって製造コストが嵩む10000
[mPa・s]粘度を超える液体現像剤を用いる場合とは
異なり、比較的低価格で高濃度の画像を形成することが
できる。また、現像物質の分散ムラを生じ易い100
[mPa・s]粘度を下回る液体現像剤を用いる場合よ
りも、該分散ムラに起因する画像濃度ムラを抑えること
ができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真方式のプリンタに適用した第1実施形態につ
いて説明する。 [第1実施形態]まず、本第1実施形態に係るプリンタ
の基本的な構成について説明する。図1は本第1実施形
態に係るプリンタの概略構成図である。図において、潜
像担持体としての感光体ドラム1の回りには、帯電ユニ
ット2、現像ユニット100、中間転写体としての中間
転写ドラム3、感光体ドラム1をクリーニングするドラ
ムクリーニングユニット4などが配設されている。ま
た、中間転写ドラム3の図中右側方には、これと接触し
て所定幅の転写ニップを形成する転写ローラ5が配設さ
れている。
【0039】上記感光体ドラム1は、図示しないモータ
等の駆動手段によってプリント時には一定速度で図中矢
印方向(時計回り)に回転駆動せしめられる。そして、
その回転に伴って周面が上記帯電ユニット2によって一
様に帯電せしめられた後、図示しない光書込みユニット
によって画像情報に基づいた書込み光LBが照射結像さ
れて静電潜像を担持する。この静電潜像は、上記現像ユ
ニット100によって現像されて可視像としてのトナー
像となった後、感光体ドラム1の回転に伴って上記中間
転写ドラム3との接触位置まで移動する。
【0040】上記中間転写ドラム3は、図示しない駆動
手段によって図中矢印方向(反時計回り)に感光体ドラ
ム1と同じ周速で回転せしめられており、上記トナー像
はこの中間転写ドラム3の周面に静電的に中間転写され
る。そして、中間転写ドラム3の回転に伴って上記転写
ニップまで移動する。
【0041】一方、図示しない給紙装置は、転写体とし
ての転写紙6をこのトナー像と重ね合わせ得るようなタ
イミングで、上記転写ニップに向けて送り出す。転写ニ
ップでトナー像と重ね合わされた転写紙6は、中間転写
ドラム3からトナー像が転写された後、転写ニップから
図示しない定着装置へと送られる。そして、ここで加熱
等によってトナー像が定着せしめられた後、プリンタ外
部へと排出される。
【0042】上記中間転写ドラム3に転写されずに上記
感光体ドラム1上に残留した転写残液体現像剤は、転写
残液クリーニング手段である上記ドラムクリーニングユ
ニット4のクリーニングブレード4aによって機械的に
掻き取り除去される。
【0043】上記転写ニップを通過した中間転写ドラム
3表面は、転写紙6に転写されずに残留した液体現像剤
が図示しない中間転写ドラムクリーニングユニットによ
って除去された後、上記感光体ドラム1との接触位置ま
で再び移動する。
【0044】この接触位置を通過した感光体ドラム1表
面は、図示しない除電ランプとの対向位置まで移動して
残留電位が除去されることで、次のプリントに備えられ
る。
【0045】上記現像ユニット100は、現像部101
と、回収部102、剤調整部103、補給部104など
によって構成されている。
【0046】上記現像部101は、現像剤担持体として
の現像ローラ105、塗布ローラ106、規制ブレード
107、第1攪拌スクリュー108、第2攪拌スクリュ
ー109、第1タンク110などを備えている。この第
1タンク110内には現像物質であるトナーと、液体キ
ャリアとを含有する液体現像剤7が、100〜150
[cc]程度の量で収容されている。
【0047】この液体現像剤7は、粘度が100〜10
000[mPa・s]に調整され、且つトナー濃度が5〜
40[%]に調整されている。より具体的には、本第1実
施形態では、粘度=約300[mPa・s]、トナー濃度
=12〜18[wt%]程度のものが第1タンク110内
に収容されている。
【0048】上記第1タンク110内には、液体現像剤
7の上方に上記塗布ローラ106が配設されており、プ
リンタが待機状態にあるときには、液体現像剤7の液面
が塗布ローラ106に接触しないようになっている。ま
た、第1攪拌スクリュー108、第2攪拌スクリュー1
09がそれぞれ平行に並ぶように水平配設されている。
【0049】プリント動作が開始されると、これらスク
リューが図示しない駆動手段によってそれぞれ反対方向
に回転せしめられ、スクリュー上方の液体現像剤7がそ
の液面を盛り上げて上記塗布ローラ106に接触して供
給される。このようにして供給された液体現像剤7は、
図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せし
められる塗布ローラ106とともに上記規制ブレード1
07との対向位置を通過する際に、その層厚が規制され
て薄層化する。そして、その一部が塗布ローラ106と
接触しながら回転する上記現像ローラ105に毎分約3
0[cc]の量で塗布された後、現像ローラ105ととも
に感光体ドラム1との対向位置である現像位置まで移動
して現像に寄与する。この現像位置で、感光体ドラム1
上の上記静電潜像に移動せずに、現像ローラ105上に
残った現像残液体現像剤は、現像ローラ105の回転に
伴って上記回収部102との対向位置まで移動して回収
される。
【0050】上記回収部102は、回収ローラ111、
クリーニングブレード112、回収スクリュー113、
回収パイプ114を備えている。この回収ローラ111
は、上記現像位置を通過した後の現像ローラ105の表
面に当接しながら回転して、この表面に付着している現
像残液体現像剤を回収する。このようにして回収された
現像残液体現像剤は、上記クリーニングブレード112
によって回収ローラ112の表面から機械的に掻き取り
除去された後、上記回収スクリュー113によって上記
回収パイプ114内に搬送される。そして、この回収パ
イプ114内を自重によって落下して後述の第2タンク
に至る。
【0051】上記剤調整部103は、剤収容部としての
第2タンク115、2つの翼部材116、117、濃度
信号出力手段118、搬送ポンプ120、搬送パイプ1
21などを備えている。第2タンク115も、内部に液
体現像剤7を収容しており、その開口部に上記タンク蓋
119が取り付けられている。
【0052】上記濃度信号出力手段118は、図示しな
い制御部とともに濃度検知手段を構成している。
【0053】上記第2タンク115内において、上記翼
部材116、117は図示しない攪拌モータによって回
転駆動されることで、液体現像剤7を略水平方向に回転
せしめて攪拌する。液体現像剤7は、このようにして攪
拌されながら、上記濃度信号出力手段118と制御部と
からなる濃度検知手段によってそのトナー濃度が検知さ
れる。
【0054】上記搬送パイプ121は、その一端が第2
タンク115の底に接続され、もう一端が上記第1タン
クのドレインパイプ122に接続されている。この搬送
パイプ121の途中には、上記搬送ポンプ120が設け
られている。第2タンク115内の液体現像剤7はこの
搬送ポンプ120によって第1タンク115内に搬送・
供給される。搬送ポンプ120によって第1タンク11
5内に過剰量の液体現像剤7が供給された場合には、第
1タンク115内の液体現像剤7の液面上昇によって余
剰分の液体現像剤が図示しないオーバーフロー管の取り
付け位置に達し、このオーバーフロー管を通って第2タ
ンク115に戻る。
【0055】図1において、上記現像ユニット100
は、上記現像部101、回収部102、剤調整部10
3、補給部104のうち、現像部101と回収部102
とが一つの現像カートリッジ(図中一点鎖線で囲まれた
部分)として構成され、他の部分から分離可能となって
いる。このため、故障や寿命到達の際のメンテナンスに
おいて、プリンタ本体から容易に取り外される。この現
像カートリッジの上記ドレインパイプ122は、カップ
リング136によって上記剤調整部103の搬送パイプ
121と接続されている。
【0056】かかる構成の現像ユニット100について
は、次のような手順でプリンタ本体から取り外すことが
望ましい。即ち、まず、上記剤調整部103の搬送ポン
プ120を逆転駆動させて上記現像部101の第1タン
ク110内の液体現像剤7を、剤調整部103の第2タ
ンク115に戻す。そして、上記ドレインパイプ122
に設けられたドレインバルブ137を閉じてから、上記
カップリング136を操作して現像カートリッジ側のド
レインパイプ122と剤調整部103側の搬送パイプ1
21とを分離する。両パイプを分離する前に、ドレイン
バルブ137を閉じておくことで、第1タンク110や
ドレインパイプ122内に残留した液体現像剤7を漏ら
して無駄にするようなことがなくなる。なお、搬送パイ
プ121には搬送ポンプ120を設けているため、両パ
イプを分離した際に第2タンク115内の液体現像剤7
を分離部分から漏らすようなことはないが、このような
漏れを確実に回避すべく、カップリング121として、
バルブ機能付きのものを用いるとよい。
【0057】上記現像位置において、感光体ドラム1の
地肌部(非画像部)に対向する液体現像剤中のトナー
は、感光体ドラム1表面に向けて移動することなく、現
像ローラ105の表面に向けて電気泳動して集結するた
め、理論的には地肌部に付着するようなことはない。し
かし、通常よりも帯電量の少ないトナーが他のトナーよ
りも遅れて電気泳動するなどして、地肌部に付着してい
わゆるカブリ(地汚れともいう)という現象を引き起こ
す場合がある。
【0058】かかるカブリの発生を抑えるべく、上記現
像位置を通過した感光体ドラム1の表面に、図2に示す
ようなスイープユニットを当接させてもよい。図2にお
いて、スイープユニット170は、スイープローラ17
1、クリーニングブレード172、回収スクリュー17
3などを備えている。
【0059】上記スイープローラ171は、その周面に
導電性のウレタンゴム等からなる導電弾性層が設けられ
ており、感光体ドラム1と等速に回転しながらこれに接
触して除去ニップを形成している。この除去ニップに
は、図示しない電源からトナーの帯電極性と同極性の除
去バイアスが印加されるスイープローラ171と、感光
体ドラム1との電位差によってスイープ電界が形成され
る。具体的には、この除去ニップにおいては、スイープ
ローラ171、上記地肌部及び静電潜像がそれぞれトナ
ーと同極性の電位を帯び、その値が地肌部、スイープロ
ーラ171、静電潜像の順に低くなっている。このた
め、上記現像位置で現像ローラ105の表面に集結しき
れなかったカブリトナーが、上記地肌部とスイープロー
ラ171との間でスイープローラ171に向けて電気泳
動して感光体ドラム1から除去される。
【0060】上記スイープローラ171によって感光体
ドラム1上から除去されたトナーを含む液体現像剤は、
上記クリーニングブレードによってスイープローラ17
1からクリーニングされた後、上記現像ユニット100
の上記回収部102を経由して上記第2タンク115に
戻される。
【0061】かかる構成のスイープユニット170を設
けることで、上述のようなカブリの発生を抑えることが
可能となる。
【0062】濃度調整手段の一部である上記補給部10
4は、キャリアボトル123、現像剤ボトル124、キ
ャリアポンプ147、現像剤ポンプ146などを備えて
いる。このキャリアボトル123は、第2タンク115
内の液体現像剤7を薄めるための濃度調整剤である液体
キャリアを内部に収容しており、この液体キャリアは図
示しない制御部によって駆動制御されるキャリアポンプ
147によって第2タンク115内に補給される。ま
た、現像剤ボトル124は、第2タンク115内の液体
現像剤7を濃くするための濃度調整用の液体現像剤(以
下、濃度調整用現像剤という)を内部に収容しており、
これは図示しない制御部によって駆動制御される現像剤
ポンプ146によって第2タンク115内に補給され
る。
【0063】本第1実施形態のプリンタにおいて、現像
に望ましい液体現像剤7のトナー濃度(標準トナー濃
度)は15[wt%]であるが、12〜18[wt%]
であれば、視認し得るような現像濃度ムラを生ずるよう
なことがない。よって、本プリンタにおける液体現像剤
7のトナー濃度許容変動幅は12〜18[wt%]であ
る。
【0064】上記現像剤ボトル124内の濃度調整用現
像剤は、そのトナー濃度が標準トナー濃度(15wt
%)よりも濃く調整されている。
【0065】上記制御部は、上記剤調整部103の濃度
信号出力手段118からの出力信号(濃度信号出力手段
によるトナー濃度検知結果)と、予め定められた目標濃
度との比較に基づいて、上記現像剤ポンプ146やキャ
リアポンプ147の駆動を制御して、第2タンク115
内に適量の液体キャリアや濃度調整用現像剤を補給させ
る。このような制御により、上記現像ローラ105から
回収された現像残液体現像剤や、上記感光体ドラム1か
ら回収された転写残液体現像剤が第2タンク115内に
戻されてタンク内の液体現像剤7のトナー濃度を変動さ
せても、その変動幅を所定範囲内に納めることができ
る。
【0066】次に、本第1実施形態に係るプリンタの特
徴的な構成について説明する。液体キャリアのトナー濃
度は0[wt%]という標準トナー濃度とはかけ離れた
数値であるので、これが第2タンク115内に補給され
れば、第2タンク内115内の液体現像剤7のトナー濃
度は速やかに低下する。
【0067】一方、本プリンタのように、チキソトロピ
ックな液体現像剤7を現像に使用するものにおいては、
濃度調整用現像剤として、標準トナー濃度(15wt
%)に近いものを使用せざるを得ない。濃度調整用現像
剤に液体としての性状を発揮させるためには、そのトナ
ー濃度の高さに限界があるからである。このため、古く
から用いられている低濃度低粘度の液体現像剤を現像に
用いる場合よりも遙かに多量の濃度調整用現像剤を補給
しなければならない。ところが、第2タンク115への
濃度調整用現像剤の補給量には限界があり、上限ギリギ
リになるまで補給しても、第2タンク115内の液体現
像剤7のトナー濃度を効果的に高めることができないと
いった事態が起こる場合がある。このような事態が持続
すると、第2タンク115内の液体現像剤7のトナー濃
度が経時的に低下していき、やがて、12[wt%]と
いったトナー濃度許容変動幅の下限値を下回ってしまう
おそれがある。
【0068】上記感光体ドラム1と中間転写ドラム3と
の当接位置である中間転写位置では、感光体ドラム1上
の上記トナー像が中間転写ドラム3上に静電的に中間転
写される。中間転写後の感光体ドラム1上に残留する転
写残液体現像剤は、現像物質であるトナーを殆ど含まな
いので、剤収容部としての第2タンク115に戻される
と、その内部の液体現像剤7のトナー濃度を低下させて
しまうことになる。転写残液体現像剤の戻しによる液体
現像剤7のトナー濃度低下率が、調整用現像剤の補給に
よる液体現像剤7のトナー濃度増加率を上回ると、液体
現像剤7のトナー濃度が低下し続け、やがて、トナー濃
度許容変動幅の下限値(12wt%)を下回ってしまう
ことになる。
【0069】そこで、本プリンタにおいては、先に図1
に示したように、上記転写残液体現像剤をそのまま第2
タンク115内に戻すのではなく、転写残液タンク16
0に一旦貯留する。そして、これを第2タンク115内
の液体現像剤7のトナー濃度を薄めるための濃度調整剤
として使用するように構成されている。具体的には、上
記剤調整部103の濃度信号出力手段118によるトナ
ー濃度検知結果が、予め定められた目標濃度よりも高い
場合には、まず、回収ポンプ161を駆動して転写残液
タンク160内の転写残液体現像剤を第2タンク115
内に補給する。そして、回収ポンプ161を所定時間以
上駆動しても濃度信号出力手段118によるトナー濃度
検知結果が目標濃度まで低くならなかったり、第2タン
ク115内の液位が所定のレベルまで増加しなかったり
した場合には、転写残液体現像剤が無くなったものとみ
なし、これに代えて液体キャリアを上記キャリアポンプ
147の駆動によって補給する。
【0070】かかる構成では、転写残液体現像剤を無条
件に戻していた従来のプリンタよりも、第2タンク11
5内の液体現像剤7のトナー濃度を安定させ、12〜1
8[wt%]の許容変動幅内に納めることが可能にな
る。
【0071】図3は、上記剤調整部103の分解斜視図
である。図3に示すように、タンク蓋119には、13
4a、b、c、dという4つの円形の開口と、矩形の開
口134eとが設けられている。これら円形の開口13
4a、b、c、dは、それぞれ上記ドラムクリーニング
ユニット4の回収パイプ8、上記回収部102の回収パ
イプ114、上記現像剤ボトル124からのパイプ、上
記キャリアボトル123からのパイプを第2タンク11
5内に受け入れるためのものである。各パイプは、その
先端を第2タンク115内の液体現像剤の液面よりも上
側に位置させるように長さが調整されており、転写残液
タンク160からの転写残液体現像剤、現像ローラ10
5からの現像残液体現像剤、現像剤ボトル124からの
濃度調整用現像剤、あるいは、キャリアボトル123か
らの液体キャリアを該先端部から該液面に落下させる。
このように各パイプがその先端を液体現像剤の液面に接
触させることなく、且つ該先端から該液面に液体現像剤
や液体キャリアを落下させるように配設されることによ
り、その内部に液体現像剤や液体キャリアを滞らせるこ
となく該液面に落下させることができる。そして、この
ことにより、滞留トナーによるパイプの詰まりを抑える
ことができる。
【0072】図3において、本プリンタは、チキソトロ
ピックな液体現像剤7を収容するタンク150に固定さ
れた濃度信号出力手段118と、CPU等で構成された
図示しない濃度演算手段である後述の濃度検知制御部と
から構成される濃度検知手段を備えている。更に、この
濃度信号出力手段118は、タンク蓋119の下面に突
設された支持板129と、タンク蓋119の上方に配設
された光学センサ132とを有している。また、上記支
持板129に回動可能に保持された円盤ユニットや、こ
れを回転させるための円盤モータ133も有している。
【0073】上記円盤ユニットは、2つの外円盤131
a、bと、これらの間に固定された中円盤130とから
構成されている。中円盤130は、2つの外円盤131
a、よりも小さい径で構成され、外円盤131a、bの
回転中心から偏心した位置でこれら外円盤と一体となっ
て回転する。また、その円周面には鏡面仕上げ加工が施
されている。円盤ユニットがその周面を液体現像剤7に
部分的に浸漬させた状態で回転すると、中円盤130と
2つの外円盤131a、bとの段差によってその円周方
向に形成される凹部に液体現像剤7が充填される。この
凹部は、中円盤130が2つの外円盤131a、bから
偏心した位置に配設されていることによって円周方向で
深さが異なってくる。2つの外円盤131a、bの周面
には、図示しない規制ブレードが当接しており、この規
制ブレードとの対向位置を通過した上記凹部内には、そ
の円周方向に厚み勾配のある液体現像剤7の液膜が形成
される。
【0074】上記光学センサ132は、図示しない発光
素子と受光素子とを備え、この発光素子からタンク蓋1
19の開口134eを通して上記液膜に光を照射する。
照射された光は、液膜を透過した後、上記凹部の底とな
っている中円盤130の鏡面で反射する。そして、液膜
を再び透過してから上記開口134e内を通り、光学セ
ンサ132の上記受光素子に受光される。この受光素子
は、受光量に応じた値の信号を濃度検知制御部に出力す
る。
【0075】上記液膜に対する透過光量はそのトナー濃
度に応じて異なってくる。但し、トナーを高濃度に含有
するチキソトロピックな液体現像剤7では、トナー濃度
に対する透過光量の変動率が著しく大きく、一定の厚み
の液膜であるとトナー濃度が少し変化しただけで透過光
が得られたり得られなかったりする。透過光が得られな
ければ、当然ながら液体現像剤7のトナー濃度を演算す
ることができない。そこで、図示の濃度信号出力手段1
18は、上記凹部内でその円周方向に厚み勾配のある液
膜を形成して様々な厚みで光透過させることで、円盤ユ
ニットを一回転させるまでに、透過光を確実に得るよう
に構成されている。
【0076】上記受光素子はその出力値を円盤ユニット
の回転角度(液膜の厚み)に応じて連続的に変化させる
が、円盤ユニット一回転あたりにおけるこの出力値の積
分結果は受光素子の受光総量に相当し、液体現像剤7の
トナー濃度と相関関係にある。そこで、濃度検知制御部
は、円盤ユニットが一回転する間に、このように連続的
に変化する上記出力値を積分し、積分結果に基づいて液
体現像剤7のトナー濃度を演算する。
【0077】以上の構成の濃度検知手段によれば、一定
の厚みの上記液膜を形成しただけではこれに対する透過
光が得られたり得られなかったりするチキソトロピック
な液体現像剤でも、そのトナー濃度に応じた量の透過光
を得ることができる。よって、チキソトロピックな液体
現像剤でも、そのトナー濃度を確実に検知することがで
きる。
【0078】なお、図3の例では、濃度信号出力手段1
18に反射型の光学センサ132を設けているが、これ
に代えて、透過型の光学センサを設けてもよい。具体的
には、上記中円盤130をガラスや樹脂などの透明部材
で形成し、この内部に光学センサの受光素子あるいは発
光素子を設置するとともに、外部に内部の素子と対にな
る発光素子あるいは受光素子を設置する。そして、発光
素子から発した光に上記液膜を1度だけ透過させ、透過
光を受光素子に受光させるのである。
【0079】図4(a)は、上記剤調整部103に装着
する液位検知手段としてのフロート式液位センサを示す
斜視図である。図において、フロート式液位センサ13
5は、2つのフロート部材140、このフロート部材1
40の上下移動を案内する2本のガイド棒139、リン
グピン141、磁力検知手段である4つのホール素子1
43、磁力発生体144等から構成されている。リング
ピン141は、2つのリング部141aを有し、図示し
ない上記タンク蓋の下面に突設された2本のガイド棒1
39のそれぞれが、これらリング部141aに挿入され
るようになっている。
【0080】図示しない液体現像剤中で浮遊している2
つの上記フロート140部材は、それぞれリングピン1
41の反対側の端部に保持されながら、液位の増減に伴
って上下移動する。この上下移動は2本のガイド棒13
9によってガイドされ、液体現像剤の回転方向に流され
ないようになっている。リングピン141の中央部に
は、上記磁力発生体144が固定されている。
【0081】図示しない上記タンク蓋には、2本のガイ
ド棒139の他に、上記濃度信号出力手段118の支持
板129が、これらガイド棒139の間に位置するよう
に突設され、フロート部材140に固定された磁力発生
体144に対向するようになっている。この支持板12
9には、4つの上記ホール素子143が上下方向に並ぶ
ように固定されている。
【0082】これら4つのホール素子143は、上から
順に、上限液位、標準液位、下限液位、緊急停止液位に
対応する高さに装着されている。
【0083】液位が下限液位を下回ったり、上限液位を
上回ったりすると、上記円盤ユニットが液体現像剤7に
浸からなくなったり、部分的にではなくその全てが浸か
ったりして上記液膜が形成されなくなるため、トナー濃
度の検知が不可能になる。
【0084】各ホール素子143は、例えば5[V]の電
源が供給されながら、S極又はN極の磁力を検知する
と、0[V]の検知信号を後述の補給制御部に出力するよ
うに構成されている。液体現像剤の液位の増減に伴って
フロート部材140が上下移動すると、4つのホール素
子143のうち、フロート部材140の高さ位置にある
ものが、このフロート部材140に固定された上記磁力
発生体144の磁力を検知する。
【0085】各ホール素子143をフロート部材140
ではなく、上記支持板129に固定することで、各ホー
ル素子143に接続する電源用や信号用の図示しない電
線を、液体現像剤中に長く延ばすことなく固定して配設
することができる。よって、フロート部材140の上下
移動に伴って、この電線をフロート部材140、リング
ピン141、ガイド棒139に絡ませるようなことはな
い。
【0086】図4(a)に示したフロート式液位センサ
135において、球形のフロート部材140の上部に付
着した図示しない液体現像剤中のトナーは、液体キャリ
アとともにフロート部材140の球面に沿ってだれるよ
うに降下する。そして、図示しない第2タンク内の液体
現像剤の液面に達して取り込まれる。このことにより、
フロート部材140上にトナーが堆積し難くなり、現像
物質の堆積によるフロート部材の沈みが軽減されて、第
2タンク内における実際の液位と、フロート式液位セン
サの検知液位との誤差を少なくすることができる。ま
た、角のない球状のフロート部材140は、角のあるフ
ロート部材よりも、液体現像剤から受ける液流抵抗を低
減して、液体現像剤の流れを受けることによる微妙な上
下移動を軽減することができる。
【0087】また、このフロート式液位センサにおいて
は、液面の波立ちに伴う磁力発生体144のレベル変動
を軽減して、第2タンク内における実際の液位と、検知
液位との誤差を少なくすることができる。なお、2つの
フロート部材140がそれぞれ異なった液面レベルの位
置で浮遊する際におけるリングピン141の最大傾斜角
度については、2つのリング部141aの間隔、リング
部141aの内壁とガイド棒139とのクリアランスな
どの調整によって微妙に設定することができる。
【0088】各ホール素子143からの上記検知信号
は、後述の補給制御部に出力される。この補給制御部
は、検知信号を出力しているホール素子143が少なく
とも1つあるか否かを判定し、「無い」場合には図示し
ないディスプレイ等の表示部にエラーメッセージを表示
させる。また、「ある」場合には、次に、一番下から二
番目のホール素子143(下限液位となる)から出力さ
れているか否かを判定し、出力されている場合には液位
を下限液位以下であると判定する。
【0089】本プリンタでは、各ホール素子143間に
おいて検知デッドスペースを生じさせないような間隔で
各ホール素子143を配設し、20[mm]の液位変動幅
を検知させるようにフロート式液位センサ135を構成
している。
【0090】図5は、本プリンタの電気回路の一部を示
すブロック図である。図において、制御部200は、濃
度検知制御部200と、補給制御部202と、ハードデ
ィスクやRAM等で構成された記憶手段203とを備え
ている。
【0091】上記濃度検知制御部201と補給制御部2
02とは、互いにデータ交信し得るように接続され、ま
た、これらには上記記憶手段203も接続されている。
【0092】上記濃度検知制御部201は、上記濃度信
号出力手段118の円盤モータ113や、上記光学セン
サ132などにも接続されており、これらの駆動を制御
したり、光学センサ132と交信したりするようになっ
ている。
【0093】上記補給制御部202は、上記搬送ポンプ
120、現像剤ポンプ146、キャリアポンプ147、
フロート式液位センサ135、攪拌モータ(翼部材11
6、117用)148などにも接続されており、これら
の駆動を制御したり、フロート式液位センサ135と交
信したりするようになっている。
【0094】図6は、上記濃度検知制御部201の濃度
検知制御を示すフローチャートである。図において、濃
度検知制御部201は、所定の周期で濃度検知制御をス
タートさせ、まず、上記円盤モータ(133)の駆動を
開始して、上記濃度信号出力手段(118)の円盤ユニ
ットを回転させる(ステップ1:以下、ステップをSと
記す)。この回転により、円盤ユニットには、上記第2
タンク(115)内の液体現像剤からなる液膜が形成さ
れる。
【0095】次に、濃度検知制御部201は、上記光学
センサ(132)の受光素子から送られてくる連続的に
変化する出力値を、所定時間分だけ積分処理する(S
2)。この所定時間とは、円盤ユニットの一回転に要す
る時間であり、本第1実施形態のプリンタでは約7秒間
になっている。
【0096】濃度検知制御部201は、積分処理を終え
ると、積分結果に基づいて第2タンク(115)内の液
体現像剤のトナー濃度を演算する(S3)。具体的に
は、例えば、各積分値とトナー濃度とを関連付けしたデ
ーターベースから、積分結果に対応するトナー濃度を特
定したり、積分値とトナー濃度との関係を示すアルゴリ
ズムに積分結果を代入してトナー濃度を演算したりする
のである。そして、上記記憶手段203に記憶されてい
るトナー濃度データを、演算結果の値に更新した後(S
4)、制御を継続すべきか否かについて判断する(S
5)。
【0097】ここで、現像動作中などであるが故に制御
を継続すべきであると判断した場合には(S5でY)、
制御フローを上記S2にループさせて、再び積分処理を
行う。また、制御を継続すべきでないと判断した場合に
は(S5でN)、円盤モータ133の駆動を停止してか
ら(S6)、制御を終了する。
【0098】このような濃度検知制御においては、制御
がスタートすると、上記S5で円盤モータ133の停止
が確認されるまで積分処理が繰り返し行われ、上記記憶
手段203に記憶されているトナー濃度データが繰り返
し更新される。なお、上記S2では約7秒間の処理時間
が費やされるが、この他は、殆ど瞬間的な演算処理であ
るため、1回あたりのトナー濃度演算時間(上記S2〜
S5までの処理時間)は7秒強となる。
【0099】図7は、上記補給制御部202の濃度調整
制御を示すフローチャートである。この濃度調整制御と
は、上記第2タンク115内の液体現像剤7の液位と、
上記記憶手段203に記憶されているトナー濃度データ
とに基づいて、第2タンク115内に液体キャリアか液
体現像剤の一方を補給して、液体現像剤7のトナー濃度
を調整する制御である。
【0100】図7に示したこの濃度調整制御の概要は次
の通りである。即ち、まず、上記第2タンク115内の
液位(以下、単に液位という)を判定し(S1)、液位
が標準液位を下回る場合に(S2でY)、転写残液体現
像剤、液体キャリア、あるいは濃度調整用現像剤を所定
時間だけ第2タンク115内に補給した後(S9、S1
1あるいはS13)、再び上記S1の制御に戻って液位
を判定する。また、液位が標準液位以上である場合には
(S2でN)、液体キャリア等の濃度調整剤を補給する
ことなく制御を終了する。よって、所定の周期で濃度調
整制御が開始され、「液位<標準液位」であると一旦判
断されると、液位が標準液位に上昇するまで転写残液体
現像剤、液体キャリアあるいは濃度調整用現像剤が補給
される。
【0101】具体的には、「目標濃度>上記トナー濃度
データ」である場合には(S8でY)、上記現像剤ポン
プ146が2秒間だけ駆動された後、制御が上記S1に
ループされる。この現像剤ポンプ146の駆動により、
所定量の濃度調整用現像剤が第2タンク115内に供給
されて、第2タンク115内の液体現像剤7の濃度が少
し高められる。
【0102】また、「目標濃度>上記トナー濃度デー
タ」である場合には(S8でN)、まず、上記回収ポン
プ161が2秒間だけ駆動された後、制御が上記S1に
ループされる。この回収ポンプ161の駆動により、通
常は、所定量の転写残液体現像剤が上記転写残液タンク
160から第2タンク115内に供給されて、第2タン
ク115内の液体現像剤7の濃度が低められる。但し、
転写残液タンク160内には常に転写残液体現像剤が収
容されているとは限らないので、回収ポンプ161が駆
動しても、転写残液体現像剤の補給がなされないことも
ある。そこで、上記補給制御部202は、回収ポンプ1
61を2秒間駆動する毎に変数C1に1を加算していき
(S12)、C1が10に達した場合には(S10で
Y)、回収ポンプ161に代えてキャリアポンプ147
を駆動する(S13)。これにより、第2タンク115
内に液体キャリアが補給されて、液体現像剤7が薄めら
れる。
【0103】このような濃度調整制御により、第2タン
ク内の液体現像剤7のトナー濃度が目標濃度よりも薄く
なっているか濃くなっているかにかかわらず、トナー濃
度を目標濃度に近づけるように調整することができる。
よって、第2タンク115に戻される上記現像残液体現
像剤のトナー濃度が目標濃度よりも薄くなったり濃くな
ったりしても、第2タンク115内の液体現像剤7のト
ナー濃度を適正に調整することができる。
【0104】また、第2タンク115内の液体現像剤7
を薄める必要のあるときだけ、転写残液タンク160内
の転写残液体現像剤を第2タンク115に戻すことで、
転写残液体現像剤を無条件に戻していた従来のプリンタ
よりも、液体現像剤7のトナー濃度を安定させ、12〜
18[wt%]といったトナー濃度許容変動幅内に納め
ることが可能になる。
【0105】更に、転写残液タンク160内の転写残液
体現像剤の量が不足しているときには、転写残液体現像
剤に代えて液体キャリアを第2タンク115内に補給し
て、液体現像剤7のトナー濃度を適切に低下させること
ができる。
【0106】なお、本プリンタにおいては、上記S8の
制御で使用する目標濃度として、標準トナー濃度(15
wt%)よりも高く、且つトナー濃度許容変動幅の上限
値以下(18wt%以下)の値を設定している。かかる
設定では、第2タンク115内の液体現像剤7のトナー
濃度が標準濃度よりやや濃くなっても、濃度調整用現像
剤の補給を継続し、更に濃くなった時点で、転写残液体
現像剤や液体キャリアの補給に切り替えることになる。
このような切り替えでは、15[%]を少しでも超えた
時点で補給対象を濃度調整用現像剤から転写残液体現像
剤や液体キャリアに切り替えてしまう場合よりも、トナ
ー濃度を低下させるタイミングを遅らせることができ
る。そして、このことにより、液体現像剤7のトナー濃
度の著しい低下を抑えて、トナー濃度不足に起因する画
像濃度不足を抑えることができる。
【0107】上記S2の制御において、「液位=標準液
位」である場合には、以降の制御シーケンスがS3、S
4、S14という順で進む。そして、このS14におい
て、制御を継続すべきであるか否かが判断され、現像動
作中などであるが故に継続すべきであると判断された場
合には(S14でY)、制御がS1にループされる。ま
た、継続すべきでないと判断された場合には(S14で
N)、一連の制御シーケンスが終了する。
【0108】このような第2タンク115内の液位に基
づく濃度調整剤の補給により、該液位は、標準液位とこ
れを少し下回ったレベルとの間で変動する。よって、何
らかの異常がない限り、標準液位付近に保たれる。しか
しながら、各ポンプや上記フロート式液位センサ135
の故障、濃度補給剤切れなどにより、液位が下限液位を
下回ったり、上限液位を上回ったりという液位異常が発
生するおそれがある。
【0109】そこで、上記補給制御部202は、このよ
うな液位異常の有無を確認し(S4、S5)、液位異常
である場合には(S4やS5でY)、図示しない表示部
に「水位エラー」を表示させて制御を終了する。
【0110】上記S9、S11あるいはS13における
ポンプの駆動では2秒間の処理時間が費やされるが、こ
の他は、殆ど瞬間的な演算処理であるため、上記S1〜
S9、S1〜S12、あるいは、S1〜S13までのシ
ーケンス処理時間は2秒強となる。一方、上述のよう
に、上記濃度検知制御においては、1回あたりのトナー
濃度演算時間は7秒強であり、この間はトナー濃度デー
タの更新がなされない。このため、補給制御部202に
よる濃度調整制御において、補給が繰り返し行われる場
合には、少なくとも3回は同じトナー濃度データが上記
S7で読み込まれて使用されることになる。
【0111】以上の濃度調整制御によれば、濃度検知制
御部201によるトナー濃度の演算を待機することな
く、予め記憶手段203に記憶されているトナー濃度デ
ータに基づいて制御を実施することができる。
【0112】なお、濃度演算手段である濃度検知制御部
201と、上記濃度調整制御を実施する補給制御部20
2とを個別に設けた例について説明したが、これらを一
つのCPU等によって構成し、上記濃度検知制御の制御
フローと濃度調整制御の制御フローとを並行して行わせ
るようにしてもよい。
【0113】また、図7では省略しているが、上記補給
制御部202は、緊急停止液位を検知した場合には、上
記翼部材116が液体現像剤に浸からなくなって、周囲
に液体現像剤を撒き散らす危険性があるため、プリンタ
全体の動作を緊急停止させるようになっている。
【0114】ところで、トナー濃度が5〜40[%]
で、粘度が100〜10000[mPa・s]といったチ
キソトロピックな液体現像剤は、せん断力の付与に伴っ
て粘度を飽和低下粘度まで徐々に低下させていき、せん
断力が付与されなくなると粘度を徐々に増加させてやが
て飽和硬化粘度に到達させるというせん断力依存型の粘
度性状を発揮する。このようなチキソトロピックな液体
現像剤については、第2タンク115内で効率良い攪拌
処理を施して全体的に均一に低粘度化せしめながら濃度
調整剤を補給しないと、トナーの分散性を悪化させてし
まう。そして、このことにより、全体的なトナー濃度の
均一化が不十分になって、トナー濃度を不安定にしてし
まう。
【0115】そこで、本プリンタにおいては、第2タン
ク115内の液体現像剤7に対して効率良い攪拌処理を
施すべく、様々な工夫を施してある。
【0116】以下、この工夫について説明する。図8
は、第2タンク115にタンク蓋119を装着した状態
の剤調整部103を示す斜視図である。図8において、
第2タンク115は、その平断面が正円ではなく長円に
なるように形成されている。ここで言う「長円」とは、
幾何学で言う楕円ではなく、正円の中心線で2分された
半円と半円の間に正方形や長方形などの四角形が介在す
るような陸上トラック状の形状である。
【0117】軸部材としての軸棒138は、第2タンク
117の底面に設けられた図示しない防水構造の軸受け
に回転自在に支持され、該底面の中心(重心)よりも図
中左側にずれた位置で回転する。この軸棒138の周面
には、可撓性の部材で構成された翼部材116と、これ
よりも図中下側に配設され且つ非可撓性の部材で構成さ
れた翼部材117とが固定されている。
【0118】可撓性の上記翼部材116は、どのような
回転位置にあっても第2タンク115の内周面に触れる
ようにその長さが調整されており、軸棒138の図中矢
印方向の回転に伴い、タンク内周面を舐めるように撓り
ながら同方向に回転する。この可撓性の翼部材116の
回転軌道上には、支持板129や外円盤131などの内
設部材が配設されている。可撓性の翼部材116は回転
に伴ってこれら内設部材に接触すると、図9に示すよう
に、これを避けるように回転方向とは逆方向に更に撓
る。そして、撓った状態でこれら内設部材の表面を舐め
るようにして回転を続け、図10に示すように、内設部
材から離れ得る位置まで回転した後、図11に示すよう
に、再びタンク内周面を舐めるような回転を続ける。こ
のような翼部材116は、その回転軌道上に支持板12
9や外円盤131などの内設部材が設けられていても、
該回転軌道上に存在する液体現像剤7の全域を接触によ
って低粘度化せしめながら回転させることができる。か
かる構成においては、対流を発生させ難い高粘度のチキ
ソトロピックな液体現像剤7でも、翼部材116の高さ
位置において、良好に回転せしめて水平方向に攪拌する
ことができる。そして、このような良好な攪拌により、
液体現像剤7中にトナーを均一に分散させて、そのトナ
ー濃度を更に確実に安定させることができる。
【0119】一方、非可撓性の上記翼部材117は、図
8に示したように、軸棒138における翼部材116よ
りも下側の位置に設けられ、船舶スクリューのように、
軸棒138の軸線方向からねじれるような扇状の4枚の
羽部材で構成されている。この翼部材117の回転に伴
って液体現像剤7が回転すると、図中上側から下側に向
けて移動する液体現像剤7の軸流が発生する。軸流によ
って第2タンク115の底にぶつかった液体現像剤は、
この底で撥ね返って今度は下側から上側に向けて移動す
る。翼部材117は、翼部材116とは異なり、その高
さ位置において回転軌道が第2タンク平面の全域に及ば
ないようになっているが、回転軌道上で低粘度化せしめ
た液体現像剤7をこの跳ね返りによって、回転軌道の及
ばない領域に効率良く移動させることができる。このた
め、回転軌道上の液体現像剤7と、この回転軌道の及ば
ない領域の液体現像剤7との粘度差が起こり難く、この
粘度差に起因する攪拌効率の悪化が抑えられる。そし
て、このことにより、液体現像剤7中でトナーを更に確
実に均一分散させて、そのトナー濃度を更に確実に安定
させることができる。
【0120】上記軸流の方向については、図8に示した
ように、図中上側から下側に向かう方向が望ましい。こ
の方向の軸流では、図中下側から上側に向かう方向の軸
流よりも、液面の波立ちを抑えることができ、且つ、第
2タンク115の底での跳ね返りによって液体現像剤7
に強いせん断力を付与して、液体現像剤7をより効率的
に低粘度化せしめることができるからである。
【0121】上記第2ダンク115内において、上記支
持板129や上記外円盤131などの高さ位置で、液体
現像剤7の全域を可撓性の上記翼部材116によって接
触せしめて回転させるだけであれば、第2タンク115
の平面形状を長円形にし、且つ翼部材116の回転中心
をこの平面形状の中心からずらすといった複雑な構成を
採用する必要はない。具体的には、図12に示すよう
に、第2タンク115の平面形状を正円形にし、この平
面形状の中心位置で可撓性の翼部材116を回転させる
ようにすれば足りる。しかしながら、この構成では、図
13に示すように、攪拌力の強い非可撓性の翼部材11
7もこの中心位置で回転させることになり、この翼部材
117による液体現像剤7の比較的高速な回転や軸流に
よって液面が大きく波立ってしまう。そして、このよう
な大きな波立ちにより、フロート式液位センサ135の
液位検知結果と、静止状態の実際の液位とに大きな誤差
が生じてしまう。また、上記軸棒138付近に生ずる渦
にフロート部材140が吸い込まれて上下に激しく揺さ
ぶられるため、この揺さぶりによっても大きな誤差を生
じてしまう。
【0122】そこで、本プリンタでは、軸棒138を第
2タンク115の中心(重心)からずれた位置に設け、
翼部材116、117を該中心からずれた位置を軸にし
て回転させるようにしている。かかる構成では、翼部材
117の回転に伴い、第2タンク115内でこれの中心
よりも軸棒138側に位置する液体現像剤が積極的に回
転せしめられてその液面を波立たせる。一方、第2タン
ク115の中心よりも軸棒138とは反対側に位置する
液体現像剤は、翼部材117によって接触的に回転せし
められる液体現像剤の対流や、あるいは翼部材117よ
りも攪拌力の弱い翼部材116の回転により、比較的ゆ
っくりと回転せしめられるため、液面の波立ちが抑えら
れる。フロート式液位センサ135は、このように波立
ちが抑えられる位置で液位を検知するので、波立ちによ
る液位の検知誤差を低減することができる。そして、検
知誤差の低減によって第2タンク115内の液量を正確
に検知することで、液体現像剤7のトナー濃度を更に確
実に安定させることができる。
【0123】また、本プリンタにおいては、以上のよう
な工夫によって第2タンク115内における液体現像剤
7の攪拌効率を向上させてそのトナー濃度の更なる安定
化を図ることに加えて、クリーニングブレードから液体
現像剤を良好に回収し得る工夫を施すことが望ましい。
かかる工夫により、第2タンク115内の液体現像剤7
のトナー濃度を、それ以上に安定させることができるか
らである。
【0124】以下、この工夫について説明する。上述の
ようなせん断力依存型の粘度特性を発揮するチキソトロ
ピックな液体現像剤を現像ローラ105等の除去対象か
らクリーニングブレードによって除去する場合、除去後
の液体現像剤をブレード表面に沿って重力方向に移動さ
せた後、ブレードから自由落下させて回収することにな
る。かかる回収過程において、除去後の液体現像剤は現
像ローラ等の除去対象に接触しなくなる位置まで重力方
向に移動すると、除去対象との摺擦によるせん断力が殆
ど付与されなくなるため、粘度を急激に増加させ始め
る。そして、粘度の増加によってブレード表面上での流
動性を弱め、トナー成分をブレード表面に付着させなが
ら、液体キャリア成分を優先して少しずつ移動させてこ
とになる。この結果、ブレード表面にトナー凝集塊を形
成し易くなってしまう。
【0125】ブレード表面に形成されたトナー凝集塊
は、除去対象から除去された液体現像剤のブレード表面
上における流れを堰き止めて除去対象の端から溢れさせ
たり、ある程度の重量まで成長してブレード表面から自
由落下した後、第2タンク115内に戻され、タンク内
の液体現像剤のトナー濃度を不安定にさせたりという問
題を発生させてしまう。更には、第2タンク115内で
十分にほぐされないまま上記現像位置まで搬送され、現
像性に悪影響を及ぼすという問題をも発生させてしま
う。
【0126】そこで、上記ドラムクリーニングユニット
4のクリーニングブレード4a、上記回収部102のク
リーニングブレード112、上記スイープユニット17
0のクリーニングブレード172(図2参照)について
は、ブレード表面に沿って重力方向に移動している液体
現像剤にせん断力を付与し得るせん断力付与部材を当接
させるような工夫を施すのである。
【0127】具体的には、例えば、せん断力付与部材と
して、図14に示すようなせん断力付与ブレード180
や、図15に示すようなせん断力付与ローラなどを当接
させれば良い。
【0128】図14においては、除去対象(感光体ドラ
ム1あるいは回収ローラ111)から液体現像剤7をク
リーニングするクリーニングブレード(クリーニングブ
レード4a、クリーニングブレード112あるいはクリ
ーニングブレード172)に対し、せん断力付与ブレー
ド180がそのエッジを突き当てるように当接してい
る。このせん断力付与ブレード180は、図示しない駆
動手段により、クリーニングブレード表面に沿って当接
しながらクリーニングブレード長手方向に往復移動する
ように構成されている。かかる構成では、クリーニング
ブレード表面に付着した液体現像剤7に対し、せん断力
付与ブレード180の往復移動によってせん断力を付与
してその粘度増加を抑える。そして、このことにより、
クリーニングブレード表面上でのトナー凝集塊の形成を
抑えることができる。よって、第2タンク115内の液
体現像剤7のトナー濃度をより安定させることができ
る。
【0129】また、図15においては、上記除去対象か
ら液体現像剤7をクリーニングするクリーニングブレー
ドに対し、その長手方向のほぼ全域に当接しながら回転
するせん断力付与ローラ181が設けられている。この
せん断力付与ローラ181は、スポンジ等の弾性材料で
構成され、クリーニングブレード表面に付着した液体現
像剤7をフレード表面との間に挟み込みながら回転する
ことで、この液体現像剤7に対してせん断力を付与して
その粘度増加を抑える。そして、このことにより、クリ
ーニングブレード表面上でのトナー凝集塊の形成を抑え
ることができる。よって、第2タンク115内の液体現
像剤7のトナー濃度をより安定させることができる。な
お、せん断力付与部材として、せん断力付与ローラ18
1に代えて、クリーニングブレードに対してその長手方
向のほぼ全域に当接しながら回転する図示しないせん断
力付与パドル、せん断力付与ブラシ、せん断力付与スク
リューなどを設けても良い。
【0130】[第2実施形態]次に、本発明を適用した
第2実施形態のプリンタについて説明する。なお、本プ
リンタにおける基本的な構成については、上記第1実施
形態のプリンタと同様であるので説明を省略する。
【0131】図16は、本プリンタの現像剤回収機構と
その周囲構成とを示す概略構成図である。図において、
上記ドラムクリーニングユニット4のクリーニングブレ
ード4aによって図示しない感光体ドラム1から掻き落
とされた転写残液体現像剤は、搬送スクリュー4bによ
って水平方向に搬送された後、回収パイプ8の回収口か
ら重力落下して転写残液タンク160に貯留される。
【0132】転写残液タンク160内には、図示しない
周知の液位センサが配設されており、これによって上限
液位が検知されると、液晶ディスプレイ等から構成され
た図示しない表示部に転写残液タンク満杯エラーが表示
される。また、この転写残液タンク160は、プリンタ
本体に対して着脱可能に構成されている。
【0133】上記転写残液タンク満杯エラーが表示され
ると、ユーザーは転写残液タンク160をプリンタ本体
から取り外し、その内部に貯留された転写残液体現像剤
を除去した後、再び転写残液タンク160をプリンタ本
体に装着することで、満杯エラーを解消させる。よっ
て、転写残液体現像剤は、プリンタ内でリサイクル使用
されることなく、回収業者によって回収されるなどす
る。
【0134】一方、現像ユニット100内において、ク
リーニングブレード112によって回収ローラ111か
ら掻き落とされた現像残液体現像剤は、回収スクリュー
113によって水平方向に搬送された後、回収パイプ1
14内を重力落下する。この回収パイプ114は、先端
側が次に説明するような2つの経路に分かれている。即
ち、第1の経路は、電磁弁162を経由して現像残液貯
留部である現像残液タンク164内に至る経路である。
また、第2の経路は、電磁弁163を経由して第2タン
ク115内に至る経路である。
【0135】図17は本プリンタの電気回路の一部を示
すブロック図である。図示のように、補給制御部202
には、搬送ポンプ120、現像剤ポンプ120、キャリ
アポンプ147、攪拌モータ148、液位検知手段13
5に加えて、電磁弁162、163が接続されている。
また、制御部200は、濃度検知制御部201、補給制
御部202、記憶手段203の他、画像制御部204を
備えている。
【0136】画像制御部204は、図示しないパーソナ
ルコンピュータ等から送られてくる画像信号に基づい
て、図示しない光書込みユニットを駆動して感光体ドラ
ム1に静電潜像を形成せしめる。この際、画像信号に基
づいて、これから形成すべき画像の画像密度を算出した
後、これを画像密度データとして補給制御部202に出
力する。
【0137】なお、上記画像密度とは、感光体ドラム1
に対する液体現像剤7の全塗布領域中で、画像部面積
(画像部となる画素の全面積)の占める割合のことであ
る。
【0138】補給制御部202は、画像制御部204か
らの上記画像密度データに基づいて、電磁弁162、2
63を駆動制御する。
【0139】先に示した図16において、回収ローラ1
11から回収される現像残液体現像剤のトナー濃度につ
いては、形成する画像の上記画像密度により、現像前よ
りも濃くなったり薄くなったり、現像前と同じになった
りする。具体的には、上記画像密度がある値になると、
上記現像位置において、現像ローラ105上から感光体
ドラム1へと転移するトナーの量と、液体キャリアの量
との比率が、現像前の液体現像剤7中におけるトナー量
と液体キャリア量との比率とほぼ同じになる。このた
め、上記画像密度がある値になると、現像残液体現像剤
のトナー濃度が現像前の液体現像剤7のトナー濃度と同
じになる(以下、このときの画像密度の値を平衡値とい
う)。
【0140】また、上記画像密度がこの平衡値よりも高
くなると、上記現像位置において、現像ローラ105上
から感光体ドラム1へと転移するトナーの比率が、現像
前の液体現像剤7中におけるトナーの比率よりも多くな
る。このため、上記画像密度が上記平衡値よりも高くな
ると、現像残液体現像剤のトナー濃度が現像前の液体現
像剤7のトナー濃度よりも低くなる。
【0141】逆に、上記画像密度が上記平衡値よりも低
くなると、上記現像位置において、現像ローラ105上
から感光体ドラム1へと転移するトナーの比率が、現像
前の液体現像剤7中におけるトナーの比率よりも少なく
なる。このため、上記画像密度が上記平衡値よりも低く
なると、現像残液体現像剤のトナー濃度が現像前の液体
現像剤7のトナー濃度よりも高くなる。
【0142】上記記憶手段203には、予めの試験によ
って求められた上記平衡値のデータが記憶されている。
【0143】補給制御部202は、画像制御部204か
ら送られてくる上記画像密度データと、記憶手段203
に記憶されている上記平衡値のデータとを比較し、「画
像密度データ>平衡値のデータ」である場合には、電磁
弁162を開くように駆動制御するとともに、電磁弁1
63を閉じるように駆動制御する。また、「画像密度デ
ータ>平衡値のデータ」でない場合には、電磁弁162
を閉じるように駆動制御するとともに、電磁弁163を
開くように駆動制御する。よって、現像前よりもトナー
濃度の低くなった現像残液体現像剤は現像残液タンク1
64に貯留される。また、トナー濃度が現像前と同等以
上になった現像残液体現像剤は、現像液タンク164内
に現像残液体現像剤を導かずに第2タンク115に導く
バイパス搬送手段としての機能を備えた電磁弁162、
163、回収パイプ114などの作用により、第2タン
ク115内に戻されてリサイクル使用される。
【0144】なお、電磁弁162、163に代えて、モ
ータ弁を設けても良い用される。また、回収部102か
ら第2タンク115や現像残液タンク164への現像残
液体現像剤の重力落下が困難である場合には、バイパス
搬送手段を図18に示すように構成してもよい。図18
において、回収部102には、搬送ポンプ165aを経
由して現像残液タンク164に至る回収パイプ114a
と、搬送ポンプ165bを経由して第2タンク115に
至る回収パイプ114bとが接続されている。上記画像
密度データと平衡値との比較に基づいて、搬送ポンプ1
65a、165bの何れかを駆動させるように補給制御
部202を構成すれば、現像残液体現像剤の搬送先を現
像残液タンク164と第2タンク115とで切り替える
ことができる。
【0145】上述のように、第2タンク115内の液位
が減少して濃度調整剤の補給が可能になったときに、タ
ンク内の液体現像剤7を薄める必要がある場合には、液
体キャリアよりも優先して現像残液タンク164内に貯
留された現像残液体現像剤が補給される。このため、現
像残液タンク164内が現像残液体現像剤で満杯になる
ようなことはまずない。しかし、本プリンタでは安全の
ために、現像残液タンク164内にも図示しない周知の
液位センサが配設されており、これによって上限液位が
検知されると、液晶ディスプレイ等から構成された図示
しない表示部に現像残液タンク満杯エラーが表示され
る。また、この現像残液タンク164は、プリンタ本体
に対して着脱可能に構成されている。
【0146】上記現像残液タンク満杯エラーが表示され
ると、ユーザーは現像残液タンク164をプリンタ本体
から取り外し、その内部に貯留された現像残液体現像剤
を少しだけ他の容器に移した後、再び現像残液タンク1
64をプリンタ本体に装着することで、満杯エラーを解
消させる。そして、現像残液タンク164内の液位が十
分に下がった時点で、他の容器に移しておいた現像残液
体現像剤を現像残液タンク164に戻すことで、リサイ
クル使用する。
【0147】本第2実施形態の本プリンタにおいては、
上記第1実施形態のプリンタと同様に、目標濃度とし
て、標準トナー濃度(15wt%)よりも高く、且つト
ナー濃度許容変動幅の上限値以下(18wt%以下)の
値を設定している。よって、液体現像剤7のトナー濃度
の著しい低下を抑えて、トナー濃度不足に起因する画像
濃度不足を抑えることができる。
【0148】但し、上記平衡値はあくまでも現像残液体
現像剤のトナー濃度を現像前の液体現像剤7のものと同
じ値にし得る画像密度の値であり、標準トナー濃度(1
5wt%)にするものではない。また、上記平衡値は、
現像前の液体現像剤7(第2タンク115内に貯留され
ている液体現像剤)のトナー濃度によって変動する。具
体的には、現像前の液体現像剤7(第2タンク115内
に貯留されている液体現像剤)と、上記平衡値との関係
は、例えば図19のグラフに示すようになる。このグラ
フにおいて、液体現像剤7のトナー濃度がトナー濃度許
容変動幅の上限値である場合には上記平衡値が35
[%]になり、現像残液体現像剤のトナー濃度は上限値
と同じ18[wt%]になる。液体現像剤7のトナー濃
度がトナー濃度許容変動幅の下限値である場合には上記
平衡値が40[%]になり、現像残液体現像剤のトナー
濃度は下限値と同じ12[wt%]になる。更に、液体
現像剤7のトナー濃度が標準トナー濃度である場合には
上記平衡値が37.5[%]になり、現像残液体現像剤
のトナー濃度は標準トナー濃度と同じ15[wt%]に
なる。
【0149】よって、本第2実施形態においては、上記
記憶手段203には、液体現像剤7の各トナー濃度と、
上記平衡値とを関連付けしたデータテーブルを記憶させ
ており、液体現像剤7のトナー濃度とこのデータテーブ
ルとに基づいて対応する上記平衡値を特定させるように
補給制御部202を構成している。
【0150】しかしながら、かかる構成では、液体現像
剤7のトナー濃度がトナー濃度許容変動幅の上限値(1
8wt%)であるときに上記画像密度データが上記平衡
値よりも高い場合には、現像残液タンク164に上限値
未満の現像残液体現像剤が貯留される。この一方で、液
体現像剤7のトナー濃度がトナー濃度許容変動幅の下限
値(12wt%)であるときに上記画像密度データが上
記平衡値よりも高い場合には、現像残液タンク164に
下限値未満の現像残液体現像剤が貯留される。よって、
液体現像剤7のトナー濃度によっては、標準トナー濃度
(15wt%)よりも薄い現像残液体現像剤のみなら
ず、本来は第2タンク115にそのまま戻しても差し障
りない標準トナー濃度以上の現像残液体現像剤をも現像
残液タンク164に貯留してしまうおそれがある。
【0151】このような貯留においては、本来はリサイ
クル使用可能であった現像残液体現像剤を無駄に廃棄し
てしまうことになる。また、上述の実施例のように、第
2タンク115内の液体現像剤7を薄めるための濃度調
整剤として現像残液タンク164内の現像残液体現像剤
を使用するようにした場合には、この現像残液体現像剤
の濃度を標準トナー濃度よりも高くしてしまい、濃度調
整剤として適切に機能させることができなくなってしま
う。
【0152】そこで、上記平衡値については、第2タン
ク115内の液体現像剤7よりも現像残液体現像剤のト
ナー濃度を低くしてしまう値ではなく、標準トナー濃度
(15wt%)よりも低くしてしまう値を、液体現像剤
7のトナー濃度毎に設定しておくことが望ましい。この
ように設定することで、標準トナー濃度を下回る現像残
液体現像剤だけを現像残液タンク164内に貯留するこ
とが可能になる。
【0153】本第2実施形態のプリンタでは、これから
形成すべき画像の上記画像密度データに加えて、過去分
の画像密度データを最新のものから所定個数分だけ上記
記憶手段203に記憶させておくように、補給制御部2
03を構成している。具体的には、本第2実施形態で
は、これから形成すべき画像の上記画像密度データに加
えて、過去分の19の画像密度データを上記記憶手段2
03に記憶させている。
【0154】また、上記目標値として、標準トナー濃度
(15wt%)よりも高く且つトナー濃度許容変動幅の
上限値以下(18wt%以下)の範囲内で、少なくとも
2つの値を設定している。そして、これら画像密度デー
タ(合計で20個)の平均値を算出させ、算出結果が上
記平衡値を上回るような場合には、上記目標値としてよ
り大きい値の方を選択させて使用させ、平衡値以下であ
る場合には、より小さい値の方を選択させて使用させる
ようにしている。
【0155】かかる構成では、記憶手段203に記憶さ
れている過去分の画像密度データの平均値を算出するこ
とで、ユーザーによって画像密度の比較的高い可視像が
連続して出力されるような傾向にあることを検知する。
そして、このような傾向を検知した場合には、通常より
も値の高い上記目標濃度を選択して使用する。このた
め、画像密度の比較的高い可視像が一次的に連続して出
力されるような場合でも、第2タンク115内の液体現
像剤7のトナー濃度をトナー濃度許容変動幅の下限値よ
りも低くしてしまうことによる画像濃度の低下を確実に
抑えることができる。
【0156】以上、本第2実施形態のプリンタによれ
ば、現像前と同等以上のトナー濃度になる現像残液体現
像剤については第2タンク115内に戻してリサイクル
使用する一方で、現像前よりも薄くなった現像残液体現
像剤については第2タンク115内に戻さずに現像残液
タンク164内に貯留しておくことができる。よって、
現像残液体現像剤の一部についてリサイクル使用を図り
ながら、液体現像剤7を薄めてしまうような現像残液体
現像剤については第2タンク115に戻さないことで、
第2タンク115内の液体現像剤のトナー濃度を従来よ
りも安定させることができる。
【0157】なお、本第2実施形態のプリンタにおいて
「液体現像剤」とは、プリンタ本体と一緒に梱包されて
出荷される液体現像剤や、装置の取扱説明書などによっ
て商品名やその性状が特定されている液体現像剤のこと
を示す。
【0158】また、本第2実施形態のプリンタにおいて
は、上記第1実施形態と同様の理由により、第2タンク
115内の液体現像剤7の攪拌効率良くする工夫や、ク
リーニングブレードによって除去された液体現像剤の回
収効率を良くする工夫を施すことが望ましい。
【0159】次に、上記第2実施形態のプリンタにより
特徴的な構成を付加した実施例のプリンタについて説明
する。図20は、本実施例に係るプリンタの現像剤回収
機構とその周囲構成とを示す概略構成図である。図にお
いて、上記現像残液タンク164には、現像残液ポンプ
166を経由して第2タンク115に至るリサイクル流
路パイプ167が接続されている。
【0160】上記記憶手段203には、上記平衡値とし
て、第2タンク115内の液体現像剤7を標準トナー濃
度(15wt%)よりも低くしてしまうような値を、液
体現像剤7のトナー濃度毎に関連付けするデータテーブ
ルが記憶されている。よって、標準トナー濃度を下回る
現像残液体現像剤だけが現像残液タンク164内に貯留
される。
【0161】上記補給制御部202は、第2タンク11
5内の液体現像剤7を薄めると判断した場合には、次の
ような制御を実施するように構成されている。即ち、ま
ず、現像残液ポンプ166を所定時間だけ駆動させ、そ
れでも第2タンク115内の液位が上記標準液位(第1
実施形態を参照)まで上昇しない場合には、現像残液ポ
ンプ166に代えて、キャリアポンプ147を駆動させ
るように構成されている。
【0162】かかる構成では、標準トナー濃度(15w
t%)よりも低くなった現像残液体現像剤を現像残液タ
ンク164に一時的に貯留しておき、必要に応じて液体
現像剤7を薄めるための濃度調整剤として第2タンク1
15内に戻してリサイクル使用することができる。そし
て、このことにより、回収した全ての現像残液体現像剤
を無駄に廃棄することなくリサイクル使用することがで
きる。また、現像残液タンク164内の現像残液体現像
剤を液体キャリアよりも優先して濃度調整剤として使用
させることで、無駄な液体キャリアの補給を抑えるとと
もに、この現像残液体現像剤をより効率的にリサイクル
使用することができる。
【0163】次に、この実施例のプリンタに、更に特徴
的な構成を付加した具体例のプリンタについて説明す
る。図21は本具体例に係るプリンタの現像剤回収機構
とその周囲構成とを示す概略構成図である。図におい
て、上記転写残液タンク160に接続された回収パイプ
8は、現像剤液体現像剤を回収する回収部102の回収
パイプ114の電磁弁162、163よりも回収部10
2側に接続されている。よって、回収パイプ114に
は、現像残液体現像剤と転写残液体現像剤との混合液が
回収され、これは第2タンク115に戻されるか、上記
現像残液タンク164の代わりに設けられた混合液タン
ク168に回収されるかする。混合液タンク168に回
収された混合液は、混合液ポンプ169によって第2タ
ンク115内に戻される。
【0164】本具体例のプリンタとは異なり、上記中間
転写ドラム3(図1を参照)等の中間転写体を介さず
に、感光体ドラム1上のトナー像を転写紙P等の転写体
に直接転写する場合には、感光体ドラム1から回収され
る転写残液体現像剤の量が、この転写体の吸液性によっ
て左右されてしまう。具体的には、転写体として吸液性
に富んだポーラスな用紙を用いる場合には、OHPシー
ト等の吸液性に極めて乏しいものを用いる場合に比べ、
回収される転写残液体現像剤の量が多くなる。
【0165】一方、本具体例のプリンタのように、中間
転写ドラム3を介して、あるいは他の中間転写体を介し
て感光体ドラム1のトナー像を転写紙P等の転写体に間
接転写する場合、感光体ドラム1から中間転写体への吸
液性が一定であるため、回収される転写残液体現像剤の
量が安定するようになる。但し、その量は一定ではな
く、上記画像密度に相関するようになる。かかる構成で
は、現像残液体現像剤と転写残液体現像剤との混合液の
トナー濃度が、上記画像密度に相関するようになり、こ
の画像密度がある一定の値のときに混合液のトナー濃度
が標準トナー濃度(15wt%)と同じになる(以下、
このときの画像密度値を混合液平衡値という)。
【0166】そこで、本具体例においては、上記記憶手
段203に、予めの試験によって特定したこの混合液平
衡値を、第2タンク115内の液体現像剤7のトナー濃
度とを関連付けるデータテーブルを記憶させている。
【0167】上記補給制御部202は、第2タンク11
5内の液体現像剤7のトナー濃度に基づいて、対応する
上記混合液平衡値を上記データテーブルから特定する。
そして、特定した上記混合液平衡値と、上記画像制御部
から送られてくる上記画像密度データとを比較し、「画
像密度データ>混合液平衡値」である場合には、電磁弁
162を開くように駆動制御するとともに、電磁弁16
3を閉じるように駆動制御する。また、「画像密度デー
タ>平衡値のデータ」でない場合には、電磁弁162を
閉じるように駆動制御するとともに、電磁弁163を開
くように駆動制御する。よって、標準トナー濃度も薄く
なった混合液は混合液タンク168に貯留される。ま
た、標準トナー濃度と同等以上のトナー濃度の混合液
は、混合液タンク168ではなく第2タンク115内に
戻されてリサイクル使用される。
【0168】上記補給制御部202は、第2タンク11
5内の液体現像剤7を薄めると判断した場合には、回収
液ポンプ169を所定時間だけ駆動させ、それでも第2
タンク115内の液位が上記標準液位(第1実施形態を
参照)まで上昇しない場合には、回収液ポンプ169に
代えて、キャリアポンプ147を駆動させるように構成
されている。
【0169】以上の構成の本プリンタによれば、現像残
液体現像剤のみならず、転写残液体現像剤をも余すこと
なくリサイクル使用することができる。
【0170】[第3実施形態]次に、本発明を適用した
第3実施形態のプリンタについて説明する。なお、本プ
リンタにおける基本的な構成については、上記第1実施
形態のプリンタと同様であるので説明を省略する。
【0171】図22は本プリンタの現像剤回収機構とそ
の周囲構成とを示す概略構成図である。図において、ド
ラムクリーニング内の転写残液体現像剤や、回収部10
2内の現像残液体現像剤は、それぞれタンクに一時的に
貯留されることなく第2タンク115内に戻される。
【0172】また、本プリンタは、上記第2実施形態の
プリンタと同様の画像制御部204(図17参照)を備
えている。
【0173】上記第2実施形態のプリンタにおける上記
混合液については、次に説明する理由により、感光体ド
ラム1に対する潜像形成タイミングを変化させるととも
に、これに応じて現像時間を変化させることで、そのト
ナー濃度を調整することができる。
【0174】即ち、静電潜像を全く担持していない感光
体ドラム1の非画像領域と接触した後の上記現像ローラ
105表面に残留する現像残液体現像剤は、現像前のも
のよりもトナー濃度が高くなる。かかる現像残液体現像
剤は、上記現像位置で感光体ドラム1にトナーを殆ど移
行させない一方で、若干量の液体キャリアをその粘性に
よって付着させるからである。
【0175】一方、現像ローラ105は、感光体ドラム
1に対してその周方向において、前側非画像領域(転写
紙Pの上マージンとこれ以前の余裕分に相当する領
域)、潜像形成領域(転写紙Pの上下マージン間に相当
する領域)、後側非画像領域(転写紙Pの下マージンと
これ移行の余裕分に相当する領域)という順で現像処理
を施していく。但し、前側費画像領域や後側非画像領域
には静電潜像が形成されていないのでトナーを殆ど付着
させない。
【0176】ここで、感光体ドラム1に対し、その周方
向における上記前側非画像領域の長さが変わるように潜
像形成タイミングを変化させた場合、この変化に伴い、
現像前よりも濃くなる現像残液体現像剤の量を変化させ
ることができる。そして、この変化により、上記混合液
のトナー濃度を変化させることができる。よって、たと
え転写紙Pの前面がベタ画像になるような画像を形成さ
せても、この画像の上記画像密度の値に応じて、潜像形
成タイミングを大幅に遅らせれば、上記混合液のトナー
濃度を標準トナー濃度以上に維持させることが可能にな
る。
【0177】そこで、本第3実施形態のプリンタにおい
ては、これから形成する画像の上記画像密度を上記画像
制御部204に算出させ、算出結果に応じて、感光体ド
ラム1に対する潜像形成タイミングを変化させて、現像
残液体現像剤と転写残液体現像剤との混合液のトナー濃
度を、この画像密度にかかわらず標準トナー濃度(15
wt%)以上に維持するように構成されている。
【0178】かかる構成によれば、標準トナー濃度より
もトナー濃度の低い上記混合液を第2タンク115に戻
すことがないので、従来よりも第2タンク115内の液
体現像剤7のトナー濃度を安定させることができる。
【0179】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14又は15の発明
によれば、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を従
来よりも安定させることができるという優れた効果があ
る。
【0180】特に、請求項1の発明によれば、転写残液
体現像剤を必要なときにだけ剤収容部に戻すことで、剤
収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を従来よりも安定
させることができるという優れた効果がある。
【0181】また特に、請求項2、3、4、5、6、
7、8又は9の発明によれば、液体現像剤を薄めてしま
うような現像残液体現像剤を現像残液貯留部に貯留する
ことで、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を従来
よりも安定させることができるという優れた効果があ
る。
【0182】また特に、請求項3、4、5、6、7、8
又は9の発明によれば、剤収容部内の液体現像剤を薄め
るための濃度調整剤として、現像残液貯留部内の液を使
用してリサイクルすることができるという優れた効果が
ある。
【0183】また特に、請求項4の発明によれば、現像
剤液体現像剤だけではなく転写残液体現像剤も、剤収容
部内の液体現像剤を薄めるための濃度調整剤としてリサ
イクル使用することができるという優れた効果がある。
【0184】また特に、請求項5、6、7、8又は9の
発明によれば、剤収容部内の液体現像剤を薄めるための
濃度調整剤である上記混合液が不足しているような場合
でも、濃度調整剤として液体キャリアを使用することで
該液体現像剤を適切に薄めることができるという優れた
効果がある。
【0185】また特に、請求項6、7、8又は9の発明
によれば、転写残液体現像剤や現像残液体現像剤を貯留
部に無駄に貯留するだけといった事態を生ずることなく
効率よくリサイクルすることができるという優れた効果
がある。
【0186】また特に、請求項7、8又は9の発明によ
れば、剤収容部内の液体現像剤を目標濃度よりも薄くし
てしまった場合だけでなく、目標濃度よりも濃くしてし
まった場合でも、目標濃度まで復帰させることができる
という優れた効果がある。
【0187】また特に、請求項8又は9の発明によれ
ば、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を上記許容
範囲内よりも薄めてしまうことによる画像濃度の低下を
抑えることができるという優れた効果がある。
【0188】また特に、請求項9の発明によれば、画像
密度の比較的高い可視像が一次的に連続して出力される
ような場合でも、剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃
度を上記許容範囲内よりも薄めてしまうことによる画像
濃度の低下を確実に抑えることができるという優れた効
果がある。
【0189】また特に、請求項10又は11の発明によ
れば、可視像の画像密度に応じて潜像担持体に対する潜
像形成開始タイミングを調整することで、剤収容部内の
液体現像剤の現像物質濃度を従来よりも安定させること
ができるという優れた効果がある。
【0190】また特に、請求項11の発明によれば、現
像残液体現像剤だけではなく、転写残液体現像剤も剤収
容部に戻してリサイクルしても、剤収容部内の液体現像
剤の現像物質濃度を従来よりも安定させることができる
という優れた効果がある。
【0191】また特に、請求項12の発明によれば、液
体現像剤としてチキソトロピックな性質のものを用いて
も、その現像物質濃度に応じた量の透過光を該液体現像
剤から確実に得て該現像物質濃度を検知することができ
るので、該現像物質濃度を確実に検知することができる
という優れた効果がある。
【0192】また特に、請求項13又は14の発明によ
れば、剤収容部内の液位を適切な範囲に維持することが
できるという優れた効果がある。
【0193】また特に、請求項14の発明によれば、剤
収容部内における実際の液位と、液位検知手段による検
知液位との誤差を少なくすることができるという優れた
効果がある。
【0194】また特に、請求項15の発明によれば、現
像物質を5[%]よりも低濃度に含有する液体現像剤を
用いる場合よりも、少ない液量で高濃度の画像を形成す
ることができるという優れた効果がある。また、キャリ
アと現像物質との攪拌が極めて困難になるなどの理由に
よって製造コストが嵩む10000[mPa・s]粘度を
超える液体現像剤を用いる場合とは異なり、比較的低価
格で高濃度の画像を形成することができるという優れた
効果がある。また、現像物質の分散ムラを生じ易い10
0[mPa・s]粘度を下回る液体現像剤を用いる場合
よりも、該分散ムラに起因する画像濃度ムラを抑えるこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタに組み込み得るスイープユニットを
示す概略構成図。
【図3】同現像ユニットの剤調整部の分解斜視図。
【図4】(a)は、剤調整部のフロート式液位センサを
示す斜視図。(b)は、同フロート式液位センサを濃度
信号出力手段とともに示す斜視図。
【図5】同プリンタの電気回路の一部を示すブロック
図。
【図6】同プリンタの濃度検知制御部の濃度検知制御を
示すフローチャート。
【図7】同プリンタの補給制御部の濃度調整制御を示す
フローチャート。
【図8】第2タンクにタンク蓋を装着した状態の同剤調
整部を示す斜視図。
【図9】同第2タンク内における可撓性の翼部材の状態
を示す平面図。
【図10】図10よりも少し回転が進んだ同翼部材の状
態を示す平面図。
【図11】図11よりも更に回転が進んだ同翼部材の状
態を示す平面図。
【図12】正円筒状に構成した第2タンクを同翼部材と
ともに示す平面図。
【図13】正円筒状の同第2タンクにおける液体現像剤
の攪拌状態を示す断面図。
【図14】同プリンタの変形例におけるせん断力付与ブ
レードを示す斜視図。
【図15】同プリンタの変形例におけるせん断力付与ロ
ーラを示す断面図。
【図16】第2実施形態に係るプリンタの現像剤回収機
構とその周囲構成とを示す概略構成図。
【図17】同プリンタの電気回路の一部を示すブロック
図。
【図18】同プリンタのバイパス搬送手段の変形例を示
す概略構成図。
【図19】同プリンタにおける現像前の液体現像剤と、
画像密度の平衡値との関係を示すグラフ。
【図20】同プリンタに、より特徴的な構成を付加した
実施例のプリンタの現像剤回収機構とその周囲構成とを
示す概略構成図。
【図21】同実施例のプリンタに、更に特徴的な構成を
付加した具体例のプリンタの現像剤回収機構とその周囲
構成とを示す概略構成図。
【図22】第3実施形態に係るプリンタの現像剤回収機
構とその周囲構成とを示す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(潜像担持体) 2 帯電ユニット 3 中間転写ドラム(中間転写体) 4 ドラムクリーニングユニット(転写
残液クリーニング手段) 102 回収部(現像残液クリーニング手
段) 103 剤調整部 104 補給部 105 現像ローラ(現像剤担持体) 114 回収パイプ 115 第2タンク(剤収容部) 118 濃度検知手段 135 フロート式液位センサ 138 軸棒 139 ガイド棒(案内棒) 141 リングピン(リング保持部材) 140 フロート部材 143 ホール素子(磁力検知手段) 144 磁力発生体 160 転写残液タンク(転写残液貯留部) 162、163 電磁弁 164 現像残液タンク(現像残液貯留部) 168 混合タンク(転写残液貯留部及び現
像残液貯留部) 200 制御部(制御手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 334 (72)発明者 佐藤 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 黒鳥 恒夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H069 DA06 2H074 AA03 BB02 BB50 BB54 BB60 BB72 CC03 CC04 CC12 CC13 CC15 CC22 CC26 CC41 CC62 DD03 2H134 GA01 GB03 HD01 JC01 JC02 JC04 JC07 KA20 KA24 KB11 KB12 KG08 KH01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像を担持する潜像担持体と、現像物質と
    液体キャリアとを含有する液体現像剤を収容する剤収容
    部と、該剤収容部から供給される液体現像剤を担持した
    後、該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像す
    る現像剤担持体と、該潜像担持体上で現像された可視像
    を転写体に転写する転写手段と、転写後の該潜像担持体
    上に残留する転写残液体現像剤をクリーニングする転写
    残液クリーニング手段と、該剤収容部内の液体現像剤の
    現像物質濃度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手
    段による検知結果と予め定められた目標濃度との比較に
    基づいて該剤収容部内に濃度調整剤を供給して該剤収容
    部内の液体現像剤の現像物質濃度を調整する濃度調整手
    段とを備える画像形成装置において、該転写残液クリー
    ニング手段によってクリーニングされた該転写残液体現
    像剤を貯留する転写残液貯留部を設け、該転写残液貯留
    部内の液を該濃度調整剤として使用させるように、該濃
    度調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】潜像を担持する潜像担持体と、現像物質と
    液体キャリアとを含有する液体現像剤を収容する剤収容
    部と、該剤収容部から供給される液体現像剤を担持した
    後、該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を可視像
    に現像する現像剤担持体と、現像後の該現像剤担持体上
    に残留する現像残液体現像剤をクリーニングする現像残
    液クリーニング手段と、該剤収容部内の液体現像剤の現
    像物質濃度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段
    による検知結果と予め定められた目標濃度との比較に基
    づいて該剤収容部内に濃度調整剤を供給して該剤収容部
    内の液体現像剤の現像物質濃度を調整する濃度調整手段
    とを備える画像形成装置において、該可視像の画像密度
    を算出する画像密度算出手段と、該現像残液クリーニン
    グ手段によってクリーニングされた該現像残液体現像剤
    を貯留する現像残液貯留部と、該現像残液貯留部を経由
    させることなく該現像残液体現像剤を該現像残液クリー
    ニング手段から該剤収容部に搬送するためのバイパス搬
    送手段と、該画像密度算出手段による算出結果に基づい
    て該バイパス搬送手段を制御するバイパス制御手段とを
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、上記現
    像残液貯留部内の液を濃度調整剤として使用させるよう
    に、上記濃度調整手段を構成したことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、上記可
    視像を上記潜像担持体から中間転写体に転写した後、転
    写体に転写する転写手段と、転写後の該潜像担持体上に
    残留する転写残液体現像剤をクリーニングする転写残液
    クリーニング手段と、該転写残液クリーニング手段によ
    ってクリーニングされた該転写残液体現像剤を貯留する
    転写残液貯留部とを設け、該転写残液貯留部内の液と上
    記現像残液貯留部内の液との混合液を上記濃度調整剤と
    して使用させるように、上記濃度調整手段を構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、上記濃
    度調整剤として液体キャリアも使用させるように、上記
    濃度調整手段を構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、液体キ
    ャリアよりも上記転写残液貯留部内の液を優先して使用
    させるように、上記濃度調整手段を構成したことを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の画像形成装置において、上記濃
    度調整剤として上記目標濃度よりも現像物質濃度の高い
    液体現像剤も使用させるように、上記濃度調整手段を構
    成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の画像形成装置であって、上記目
    標濃度の液体現像剤による現像濃度と、上記潜像の現像
    に望ましい現像物質濃度である標準濃度の液体現像剤に
    よる現像濃度との差を視認させない許容範囲内で、該目
    標濃度が該標準濃度よりも高めに設定されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8の画像形成装置において、上記画
    像密度算出手段による算出結果と上記目標濃度とを記憶
    する記憶手段を設け、該記憶手段に記憶されている複数
    の該算出結果に基づいて、該記憶手段に記憶されている
    上記目標濃度の値を変化させるように、該画像密度算出
    手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担
    持体に潜像を形成する潜像形成手段と、現像物質と液体
    キャリアとを含有する液体現像剤を収容する剤収容部
    と、該剤収容部から供給される液体現像剤を担持した
    後、該潜像担持体上の潜像に付着させて該潜像を現像す
    る現像剤担持体と、現像後の該現像剤担持体上に残留す
    る現像残液体現像剤をクリーニングする現像残液クリー
    ニング手段と、該現像残液体現像剤を該現像残液クリー
    ニング手段から該剤収容部に搬送する搬送手段と、該剤
    収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を検知する濃度検
    知手段と、該濃度検知手段による検知結果と予め定めら
    れた目標濃度との比較に基づいて該剤収容部内に濃度調
    整剤を供給して該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃
    度を調整する濃度調整手段とを備える画像形成装置にお
    いて、該可視像の画像密度を算出する画像密度算出手段
    を設け、該画像密度算出手段による算出結果に基づい
    て、該潜像担持体に対する潜像形成開始タイミングを決
    定させるように、該潜像形成手段を構成したことを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10の画像形成装置において、上
    記可視像を上記潜像担持体から中間転写体に転写した
    後、転写体に転写する転写手段と、転写後の該潜像担持
    体上に残留する転写残液体現像剤をクリーニングする転
    写残液クリーニング手段と、該転写残液体現像剤を該転
    写残液クリーニング手段から上記剤収容部に搬送する第
    2の搬送手段とを設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10又は11の画像形成装置において、上記濃
    度検知手段として、上記剤収容部内の液体現像剤を用い
    て厚み勾配のある液膜を形成する液膜形成手段と、該液
    膜に向けて光を照射してその厚み方向に透過させる光照
    射手段と、透過光を受光して受光量に応じた値の信号を
    出力する受光信号出力手段と、該液膜に対する光照射位
    置をその厚み勾配方向に変位させる照射位置変位手段と
    を有する濃度信号出力手段と、所定時間内における該受
    光信号出力手段からの出力値を積分処理し、積分結果に
    基づいて該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を演
    算する濃度演算手段とを備えるものを設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12の画像形成装置において、
    上記剤収容部内の液位を検知する液位検知手段を設け、
    該液位検知手段による検知結果に基づいて上記濃度調整
    剤を該剤収容部に供給させるように、上記濃度調整手段
    を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項13の画像形成装置において、上
    記液位検知手段として、磁力発生体と、該磁力発生体か
    らの磁力を検知する磁力検知手段と、上記液位の増減に
    伴って上下移動するフロート部材と、全体が横長に形成
    され、該フロート部材が両端に固定され、両端の中間位
    置に該磁力発生体かあるいは磁力検知手段の何れか一方
    が固定され、且つ端部と該中間位置との間にそれぞれリ
    ング部を保持するリング保持部材と、各リング部にそれ
    ぞれ挿入されて該フロート部材の上下移動を案内する複
    数の案内棒とを有し、該フロート部材の上下移動に伴っ
    て該磁力発生体と該磁力検知手段との距離を変化させ、
    該磁力検知手段の検知結果に基づいて該液位を検知する
    ものを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13又は14の画像形成装
    置であって、現像に使用する液体現像剤として、現像物
    質が5〜40[%]の濃度で分散され、粘度が100〜1
    0000[mPa・s]に調整されたものを用いることを
    特徴とする画像形成装置。
JP2001077513A 2000-06-28 2001-03-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4476507B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077513A JP4476507B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 画像形成装置
US09/892,656 US6694112B2 (en) 2000-06-28 2001-06-28 Developing device using a developing liquid including a rotatable agitator in a developing liquid reservoir and image forming apparatus including the same
US10/692,679 US6876822B2 (en) 2000-06-28 2003-10-27 Methods for forming and developing an image
US11/070,321 US7004650B2 (en) 2000-06-28 2005-03-03 Developing device using a developing liquid and image forming apparatus including the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077513A JP4476507B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002278294A true JP2002278294A (ja) 2002-09-27
JP4476507B2 JP4476507B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=18934258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001077513A Expired - Fee Related JP4476507B2 (ja) 2000-06-28 2001-03-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4476507B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251670A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Seiko Epson Corp 画像形成装置
US7333754B2 (en) 2003-09-17 2008-02-19 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method using liquid development
JP2009122631A (ja) * 2007-10-25 2009-06-04 Seiko Epson Corp 液体現像剤の回収システム及びそれを備えた画像形成装置。
JP2009258636A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Seiko Epson Corp 画像形成装置、現像方法及び画像形成方法
JP2009258635A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Seiko Epson Corp 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
CN101436031B (zh) * 2007-11-14 2010-12-15 精工爱普生株式会社 液体显影剂的回收系统和具有该系统的图像形成装置
US8005384B2 (en) 2007-11-14 2011-08-23 Seiko Epson Corporation Liquid developer collecting system and image forming apparatus including the same
JP2015179112A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 富士ゼロックス株式会社 液体現像装置及び画像形成装置
JP2018060050A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
WO2019098030A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7333754B2 (en) 2003-09-17 2008-02-19 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method using liquid development
JP2006251670A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2009122631A (ja) * 2007-10-25 2009-06-04 Seiko Epson Corp 液体現像剤の回収システム及びそれを備えた画像形成装置。
CN101436031B (zh) * 2007-11-14 2010-12-15 精工爱普生株式会社 液体显影剂的回收系统和具有该系统的图像形成装置
US8005384B2 (en) 2007-11-14 2011-08-23 Seiko Epson Corporation Liquid developer collecting system and image forming apparatus including the same
JP2009258636A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Seiko Epson Corp 画像形成装置、現像方法及び画像形成方法
JP2009258635A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Seiko Epson Corp 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2015179112A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 富士ゼロックス株式会社 液体現像装置及び画像形成装置
JP2018060050A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
WO2019098030A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4476507B2 (ja) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10186833A (ja) 画像形成装置
JP4450033B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5538934B2 (ja) 画像形成装置
JP2009204777A (ja) 現像装置および画像形成装置
US8989633B2 (en) Image forming apparatus
JP2006301537A (ja) 画像形成装置
JP2002278294A (ja) 画像形成装置
JP2004279501A (ja) 液体現像電子写真装置のトナー濃度調整装置およびその制御方法
JP3893237B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006065079A (ja) 画像形成装置
JP2014002175A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP5538935B2 (ja) 画像形成装置
JP2005128043A (ja) 画像形成装置
JP2001042640A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4028959B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4560354B2 (ja) 画像形成装置
JP2011227202A (ja) 画像形成装置
JP2009282207A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2001249544A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2018005038A (ja) 画像形成装置
JPH11174850A (ja) 湿式画像形成装置
JP2005031387A (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2006133579A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ
JP3868190B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP3578890B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100310

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees