JP2002277639A - ホログラムスクリーン及びホログラムディスプレイ - Google Patents

ホログラムスクリーン及びホログラムディスプレイ

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JP2002277639A
JP2002277639A JP2001356220A JP2001356220A JP2002277639A JP 2002277639 A JP2002277639 A JP 2002277639A JP 2001356220 A JP2001356220 A JP 2001356220A JP 2001356220 A JP2001356220 A JP 2001356220A JP 2002277639 A JP2002277639 A JP 2002277639A
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hologram
hologram screen
image
screen
light scattering
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Application number
JP2001356220A
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English (en)
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Kazunori Suzuki
一徳 鈴木
Kenichiro Takada
健一朗 高田
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/32Holograms used as optical elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B27/0103Head-up displays characterised by optical features comprising holographic elements

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現性に優れ,かつ背景を視認することが
可能なホログラムスクリーン及びホログラムディスプレ
イを提供すること。 【解決手段】 映像投射装置2によって投射された映像
光31を回折・散乱することにより映像を表示するホロ
グラムスクリーン1。ホログラムスクリーン1における
ホログラム素子12の映像投射装置側に,斜め上方,又
は斜め下方の少なくとも一方の上下特定角度範囲からの
入射光を散乱させる上下光散乱素子13を,また,ホロ
グラム素子12と上下光散乱素子13の間,又は上下光
散乱素子13の映像投射装置側に,斜め左方および斜め
右方の左右特定角度範囲からの入射光を散乱させる左右
光散乱素子14を配設する。上下特定角度範囲がホログ
ラムスクリーン1ヘの映像光31の入射角度を含むよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,映像光を投射することにより映
像を映し出すホログラムスクリーン及びホログラムスデ
ィスプレイに関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図30に示すごとく,ショーウ
ィンドウ等に貼り付け,動画または静止画による広告等
を映すホログラムスクリーン9がある。即ち,該ホログ
ラムスクリーン9は,図30に示すごとく,透明部材9
1と該透明部材91に貼付されたホログラムフィルム9
2とからなる。
【0003】上記ホログラムスクリーン9は,図30に
示すように映像観察者Eに対して上記ホログラムスクリ
ーン9の背後の下方(または上方)に設けた投影装置2
(例えばプロジェクター等)からホログラムフィルム9
2上に映像光31を投射し,映像を結像させ,ホログラ
ムフィルム92によってこの映像光31を前方に回折・
散乱させることにより映像観察者Eに映像を認識させる
ものである。このようなホログラムスクリーン9に用い
るホログラムフィルム92は,露光光学系において拡散
体を感光部材に記録することにより作製される。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,このように作
製されたホログラムフィルム92を用いたホログラムス
クリーン9においては,投影装置2から投影された映像
が緑系の色調を帯びる等,投影された映像の色が充分再
現されないという問題が生じていた。
【0005】かかる問題に対し,特開平11−2024
17号公報に開示されているごとく,上記ホログラムフ
ィルム92の分光特性を測定し,解析を行ったところ,
ホログラムフィルム92は回折光の波長により効率が大
きく異なる分布を持った分光特性を有することから,映
像の色再現性が悪くなっていると考えられることが分か
った。そこで,ホログラムフィルム92の各部に対する
映像光31の入射角にある程度の幅を持たせることによ
り,ホログラムスクリーン9に映し出される映像の色再
現性が向上することを突き止めた。そして,ホログラム
フィルム92に対する投影装置2からの映像光31の入
射角にある程度の幅を持たせる手段として,光散乱素子
をホログラムフィルム92に組合わせた,ホログラムス
クリーンが提案されている(特開平11−202417
号公報)。
【0006】ところが,上記光散乱素子を単にホログラ
ム92に組み合わせるだけでは,映像の色再現性を充分
なものにすることができない。その一方で,ホログラム
スクリーンの特性として,映像観察者Eがホログラムス
クリーン9の反対側の背景を見ることができることも重
要である(図3,図6参照)。
【0007】また,従来のホログラムスクリーン9に
は,視線移動で色が変わる,視域が狭くなる,複数のホ
ログラムを継ぎ合わせている場合にはその継ぎ目におい
て色差が生じる等の問題もある。さらに,従来のホログ
ラムスクリーン9は,スクリーンサイズが大きくなると
映像投射装置の投射距離が長くなるために,それに合せ
てホログラム素子を作り変えなければならず,テレビの
ように単純に同じものを積み上げて大型化することがで
きないという問題があった,ホログラムスクリーンを大
型化する製造方法として,特開平11−102153号
公報に開示されている方法があるが,この方法において
も,映像投射装置の投射距離が長くなるのに合せてホロ
グラム素子を作り変えなければならなかった。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,色再現性に優れ,かつ背景を視認するこ
とが可能なホログラムスクリーン及びホログラムディス
プレイを提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,映像投射
装置によって投射された映像光を回折・散乱することに
より映像を表示するホログラムスクリーンにおいて,上
記ホログラムスクリーンにおけるホログラム素子の映像
投射装置側に,斜め上方,又は斜め下方の少なくとも一
方の上下特定角度範囲からの入射光を散乱させる上下光
散乱素子を,また,上記ホログラム素子と上記上下光散
乱素子の間,又は上記上下光散乱素子の映像投射装置側
に,斜め左方および斜め右方の左右特定角度範囲からの
入射光を散乱させる左右光散乱素子を配設するととも
に,上記上下特定角度範囲が上記ホログラムスクリーン
ヘの映像光の入射角度を含むように構成されていること
を特徴とするホログラムスクリーンにある。
【0010】上記映像投射装置は,例えば液晶プロジェ
クタなど,映像を投射してスクリーン上に結像させる機
能を有する装置であり,映像としては,例えばフルカラ
ー或いはモノクロの静止画,動画等がある。
【0011】また,上記上下特定角度範囲とは,上記ホ
ログラムスクリーンを垂直に立てて配置した状態におい
て,上記上下光散乱素子に対して上下方向の特定の角度
の範囲をいう(図2(A)の符号61参照)。また,上
記透明部材としては,例えば,ポリカーボネート,アク
リル,塩化ビニル等の樹脂,或いはガラス等がある。ま
た,上記上下光散乱素子により散乱する光の角度幅は5
°以上であることが好ましい。
【0012】また,上記左右特定角度範囲とは,上記ホ
ログラムスクリーンを垂直に立てて配置した状態におい
て,上記左右光散乱素子に対して左右方向の特定の角度
の範囲をいう(図2(B)の符号62参照)。また,上
記左右方向は,上記上下光散乱素子が散乱させる光の角
度の方向,即ち上記上下方向に対して略直角な方向であ
る。
【0013】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記ホログラム素子の映像投射装置側には,上下光散乱
素子を配設してある。そして,上記ホログラム素子に対
して上記上下特定角度範囲からの映像光を投影すると,
映像光が上記ホログラム素子に入射する前に,上下光散
乱素子により上下方向へ散乱される。さらに,左右光散
乱素子を配設してあるので,映像光は同様に上記ホログ
ラム素子に入射する前に,左右光散乱素子により左右方
向へ散乱される。左右光散乱素子が,上記上下光散乱素
子の間,又は上記上下光散乱素子の映像投射装置側のど
ちらにあるかで,最終的に上記ホログラム素子に入射す
る映像光の散乱度合いにほとんど差はない。
【0014】図28を用いて上下光散乱素子と左右光散
乱素子の作用について説明する。図28(A)は,映像
光31が左右光散乱素子14と上下光散乱素子13を透
過する際に受ける作用を3次元的に示した図である。図
28(C)はこれを側面からみた図であり,図28
(D)は上面からみた図である。図28(B)は上下光
散乱素子13と左右光散乱素子14を重ねた状態を示し
てある。
【0015】映像光31は,図28(A),(D)に示
すごとく,まず左右光散乱素子14で左右方向に散乱さ
れ,破線331のような広がりをもった後,図28
(A),(C)に示すごとく,上下光散乱素子13によ
り上下方向に散乱され,四角形332のような広がりを
もった散乱光となる。図28(B)に示すごとく,上下
光散乱素子13と左右光散乱素子14を重ねた状態にお
いても,同様の現象が起こる。そして,上下光散乱素子
13と左右光散乱素子14を逆の順に重ねた場合にも,
上記映像光31は,同様の広がりをもった散乱光とな
る。
【0016】これにより,上記ホログラム素子には,映
像光が上下左右にある程度の角度の幅を持って入射す
る。それ故,上記ホログラムスクリーンは,映像の色再
現性に優れたものとなる。その理由は,以下のごとくで
ある。即ち,一般に,ホログラム素子は,波長選択性が
あるため特定の色が強く再現されるという特徴がある。
それ故,ホログラム素子では再生光(映像光)の入射角
度が変わると,ホログラムで回折され出射する光の波長
がシフトする。この現象は,特に透過型のホログラムで
顕著に現れる。反射型であってもホログラムスクリーン
のように拡散反射するものでは顕著に見られる。
【0017】本発明においては,上下光散乱素子,左右
光散乱素子を設けたことにより,上下左右に連続的に変
わる入射角の幅ができるので,長短波長へ連続的にピー
クの変化した回折光が重なり合い,特定の色への色づき
が解消され色再現性を良くすることが可能である。しか
も正面視だけでなく,上下・左右に視線移動した賜合に
おいても,正面視と斜視での色の差がほとんどないもの
とすることができる。また,これによりホログラムスク
リーンにおける色むらや揮度むらを低減することもでき
る。
【0018】一方,上記上下特定角度範囲や左右特定角
度範囲以外からの入射光は,散乱されることなく,透過
するため,ホログラムスクリーンの映像観察者側,ある
いはその反対側にいる背面観察者がホログラムスクリー
ンの反対側の背景を視認することができる。すなわち,
映像観察者等の視界が上記ホログラムスクリーンによっ
て大きく妨げられることがない。
【0019】以上のごとく,本発明によれば,色再現性
に優れ,かつ背景を視認することが可能なホログラムス
クリーンを提供することができる。
【0020】次に,請求項2に記載の発明のように,映
像投射装置によって投射された映像光を回折・散乱する
ことにより映像を表示するホログラムスクリーンにおい
て,上記ホログラムスクリーンにおけるホログラム素子
の映像投射装置側に,斜め上方または,斜め下方の少な
くとも一方の上下特定角度範囲からの入射光を散乱させ
る上下光散乱素子を,また,上記ホログラム素子の映像
観察者側に,斜め左方および斜め右方の左右特定角度範
囲からの入射光を散乱させる左右光散乱素子を配設する
とともに,上記上下特定角度範囲が上記ホログラム素子
ヘの映像光の入射角度を含むように構成されていること
を特徴とするホログラムスクリーンがある。
【0021】即ち,上記ホログラムスクリーンは,上記
請求項1の発明にかかるホログラムスクリーンに対し
て,上記左右光散乱素子の配設位置を,ホログラム素子
の映像観察者側の面に変更して構成したものである(図
20参照)。この発明においては,ホログラム素子で回
折・散乱された映像光を,左右光散乱素子にて更に左右
方向へ散乱しているため,左右への視線移動に対しての
色,輝度変化を大きく低減できる。もちろん,上下光散
乱素子を映像投射装置側に設けているので,色再現性に
ついても優れたものとすることができる。
【0022】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記左右特定角度範囲を上記ホログラムスクリーンの法線
に対して左方γ〜右方δとしたとき,γ及びδは,0°
≦γ≦25°,0°≦δ≦25°を満足することが好ま
しい(図2(B),図7参照)。
【0023】これにより,上記ホログラムスクリーンを
略正面から見る場合に,背景光が映像光に重なることが
なく,コントラストが上がり,映像を見やすいホログラ
ムスクリーンを得ることができる。また,上記ホログラ
ムスクリーンに対し,斜め(左方γよりも大,あるいは
右方δよりも大)から見ることにより,該ホログラムス
クリーンの映像投射装置側の背景を視認することができ
る。
【0024】上記左右特定角度範囲は,左右光散乱素子
上の何れの位置においてもほぼ同じ角度である。映像投
射装置から上記ホログラムスクリーンの左右端部への左
右方向の入射角は,現在の一般的な映像投射装置のレン
ズ性能からおよそ20°〜25°程度なので,上記角度
範囲にあれば,スクリーン全体に渡り色再現性の改善効
果が得られるものとなる。
【0025】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記左右特定角度範囲を上記ホログラムスクリーンの法線
に対して左方γ1〜γ2,及び右方δ1〜δ2としたとき,
γ1,γ2,δ1,δ2は, 20°≦γ1≦25°,65°≦γ2≦70°, 20°≦δ1≦25°,65°≦δ2≦70° を満足することとすることもできる(図19)。この場
合には,上記ホログラムスクリーンに対し,略正面から
観察することにより,該ホログラムスクリーンの反対側
の背景を視認することができる。これにより,該ホログ
ラムスクリーンの透明感を損なうことなく,映像観察者
に不思議感を与えることができる。
【0026】そして,上記ホログラムスクリーンを左方
γ1〜γ2の範囲,あるいは右方δ1〜δ2の範囲から見る
場合に,背景光が映像光に重なることがなく,コントラ
ストが上がり,映像の見やすいホログラムスクリーンを
得ることができる。特に,斜め方向に関しては,ホログ
ラムスクリーンの映像輝度は低下するのに対し,背景輝
度は低下しないので,仮に上記左右光散乱素子を設けな
い場合には,コントラストは映像輝度の低下以上に悪化
する。
【0027】そこで,上述のごとく,上記左右光散乱素
子を設ければ,斜め方向での背景光の散乱による背景輝
度低下と,背景物の形状消失により,大幅に視認性を向
上させることができる。ホログラムスクリーンの法線に
対して65°を超える角度から映像を見る場合,その角
度が深すぎるため,映像自体が見にくく,映像輝度,コ
ントラストが良くても,必ずしも視認性の改善に繋がら
ない。それ故,上記γ2,δ2が65°を超える範囲にま
で設定されていなくても,特に問題はない。
【0028】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,上記上下
特定角度範囲及び上記左右特定角度範囲内における入射
光の少なくとも20%を散乱することが好ましい。これ
により,色再現性など,上記請求項1又は2の発明の効
果が確実に得られるようになる。散乱される光が20%
を下回ると,本発明の色再現性,視域拡大などの効果を
確実に得ることができないおそれがある。
【0029】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,共に上記
ホログラムスクリーンのホログラム素子から5mm以内
に設けられることが望ましい.
【0030】上記上下光散乱素子又は上記ホログラム素
子の映像投射装置側に配した上記左右光散乱素子が,上
記ホログラム素子から5mmよりも離れていると,ホロ
グラム素子に到達した映像光がボケてしまい,明瞭な映
像表示が得られなくなるおそれがある。また,上記ホロ
グラム素子の映像観察者側に配した上記左右光散乱素子
が,上記ホログラム素子から5mmよりも離れている
と,ホログラム素子で回折された映像が,左右光散乱素
子でぼかされて,上記と同様,明瞭な映像表示が得られ
なくなるおそれがある。
【0031】上記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素
子が,共に上記ホログラム素子から5mm以内の位置に
配設されていれば,例え上記のようなボケがあっても,
映像投射装置内の映像表示部,例えば液晶素子の画素間
の非表示部内で収まるボケ量となるため,スクリーンに
投射された映像の画素の存在が目立たなくなり,かえっ
て映像品位が良くなる。
【0032】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,脱着可能
であることが好ましい。脱着可能とは,「一度貼り付け
た後剥離しても,粘着材などの粘着物の残りがなく,さ
らに再貼付が可能」ということである。そして,脱着可
能とすることにより,例えば,「映像輝度が重要となる
昼間は,上記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子を
剥がし,映像輝度が低くても問題のない夜間は,上記上
下光散乱素子及び上記左右光散乱素子を貼り付ける」と
いう使用環境に応じた使い分けや,「上記上下光散乱素
子及び上記左右光散乱素子が傷がついた場合に容易に交
換できる」という効果がある。
【0033】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記ホログラムスクリーンは,複数のホログラム素子を2
次元的に並べ貼りあわせて一体化したものであってもよ
い。この場合は,各ホログラム素子の継ぎ目部で生じる
色差のほとんどない,即ち色再現性のよい品質の安定し
たホログラムスクリーンを得ることができる。
【0034】また,この場合,スクリーンサイズが大き
くなるため,1台の映像投射装置によって映像光を投射
する際には,該映像投射装置の投射距離が長くなる。そ
れ故,通常は,それに合せてホログラム素子を作り変え
なければならない。しかし,本発明のホログラムスクリ
ーンは,上下光散乱素子,左右光散乱素子を設けたこと
により,上下左右に連続的に変わる入射角の幅ができる
ので,映像光投射角が製造時に設定したものと同一の角
度となるように,映像光を入射させることができるよう
になる。それ故,各ホログラム素子での色再現性を略同
一とすることができると共に,スクリーンの大型化が容
易となる。
【0035】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記複数のホログラム素子は,すべて光学的に同一特性を
有するホログラム素子であってもよい。「光学的に同一
特性」とは,「映像光の投射角度,及び回折散乱された
映像光の出射範囲や色再現特性が同一,即ち同一撮影光
学系で作成されたホログラム素子である」ということで
ある。
【0036】このようなホログラムを隣り合わせて一体
化し,1つの映像投射装置から映像光を投射すれば,通
常は,各ホログラム素子に対する映像光投射角が,製造
時に設定したものと異なることになる。本発明において
は,上下光散乱素子,左右光散乱素子を設けたことによ
り,上下左右に連続的に変わる入射角の幅ができる。そ
のため,映像光投射角が製造時に設定したものと同一の
角度となるように,映像光を入射させることができるよ
うになる。それ故,各ホログラム素子での色再現性を略
同一とすることができる。更に,スクリーンの大型化も
可能となる。
【0037】次に,請求項10に記載の発明のように,
上記複数のホログラム素子は,各々すべて異なる参照光
で撮影した,光学的に異なる特性を有するホログラム素
子であっても良い。この場合にも,請求項9に記載の発
明と同一効果で各ホログラム素子での色再現性を略同一
とすることができる。更に,スクリーンの大型化も可能
となる。
【0038】次に,請求項11に記載の発明のように,
上記ホログラムスクリーンを,透過型ホログラムスクリ
ーンとすることができる。この場合にも,色再現性に優
れ,かつ背景を視認することが可能なホログラムスクリ
ーンを得ることができる。
【0039】次に,請求項12に記載の発明のように,
上記ホログラムスクリーンを,反射型ホログラムスクリ
ーンとすることもできる。この場合にも,色再現性に優
れ,かつ背景を視認することが可能なホログラムスクリ
ーンを得ることができる。
【0040】次に,請求項13に記載の発明のように,
上記ホログラム素子を,拡散板を記録したホログラム素
子とすることができる。この場合にも,色再現性に優
れ,かつ背景を視認することが可能なホログラムスクリ
ーンを得ることができる。
【0041】次に,請求項14に記載の発明のように,
上記ホログラムスクリーンは,計算機ホログラムとする
ことができる。計算機ホログラムは,例えば,図29
(A)に示すように,ホログラム素子120を数十μm
程度の微細な単位に区分し,各単位ホログラムa,b,
c,・・・につき,回折波長,回折方向,結像位置等を
設定する。そして,図29(B)に示すごとく,必要な
回折格子126をコンピュータにより計算し,加工する
ものである。そのため,所望の視域内で色再現性の良い
ホログラムスクリーンを得るためには,膨大な演算時間
と回折格子126形成のための加工時間が必要となる。
そこで,本発明の場合には,上下光散乱素子,左右光散
乱素子を有するために,同一の単位ホログラム複数を1
つのユニットとして加工することができるため,演算時
間,加工時間を低減することができる。
【0042】次に,請求項15に記載の発明のように,
上記ホログラムスクリーンと,該ホログラムスクリーン
に映像光を投射する映像投射装置とから構成されている
ことを特徴とするホログラムディスプレイがある。本ホ
ログラムディスプレイによれば,上述した作用効果によ
り,色再現性を向上させ,かつホログラムスクリーンの
反対側の背景を視認することが可能となる。従って,色
再現性に優れ,かつ背景を視認することが可能なホログ
ラムディスプレイを提供することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるホログラムスクリーン及び
ホログラムディスプレイにつき,図1〜図8を用いて説
明する。図1〜図8のうち,図2(B),図4,図5
(B)は上方から見た図,図7は斜視図であり,その他
は側方から見た図である。本例のホログラムスクリーン
1は,図1に示すごとく,透明部材11と該透明部材1
1に貼付されたフィルム状のホログラム素子(以下,
「ホログラムフィルム12」という。)とからなり,映
像投射装置2によって映像光31を投射することにより
映像を映し出す。
【0044】上記ホログラムフィルム12の映像投射装
置側121には,図2(A),図3に示すごとく,上下
特定角度範囲61からの入射光30を散乱させるフィル
ム状の光散乱素子(以下,「上下光散乱フィルム13」
という。)を配設してある。上記映像投射装置2は,上
記ホログラムフィルム12に対して上記上下特定角度範
囲61から映像光31を投射する。また,上記映像投射
装置2は,液晶プロジェクターであり,フルカラー或い
はモノクロの静止画,動画等の映像を投射する。また,
上記透明部材11は,アクリルからなる。
【0045】上記上下特定角度範囲61は,図2(A)
に示すごとく,上記ホログラムフィルム12の法線Z,
即ち上下光散乱フィルム13の法線に対し,下方α=2
5°〜β=55°である。上記上下光散乱フィルム13
としては,視界制御フィルム(住友化学製,ルミスティ
MFY−2555)を使用し,上下方向に関し入射光3
0を散乱させるような向きに配設してある。即ち,上記
上下光散乱フィルム13は,下方25〜55°の角度範
囲からの入射光30を散乱させて上方25〜55°の出
射角度で,散乱光35として出射させる。
【0046】また,図1,図4に示すごとく,上記ホロ
グラムフィルム12の映像投射装置側121には,左右
特定角度範囲62からの入射光30を散乱させるフィル
ム状の光散乱素子(以下,「左右光散乱フィルム14」
という。)(図2(B),図7)が配設してある。上記
左右特定角度範囲62は,上記ホログラムフィルム12
の法線Z,即ち左右光散乱フィルム14の法線に対し,
左方γ=15°〜右方δ=15°である。上記左右光散
乱フィルム14としては,視界制御フィルム(住友化学
製,ルミスティMFX−1515)を使用し,左右方向
に関し入射光30を散乱させるような向きに配設してあ
る。即ち,上記左右光散乱フィルム14は,左方15°
〜右方15°の角度範囲からの入射光30を散乱させて
左方15°〜右方15°の出射角度で,散乱光36とし
て出射させる。
【0047】また,上記ホログラムフィルム12は,上
記透明部材11の映像投射装置側111に,粘着剤によ
り貼り付けてあり,更に,上記ホログラムフィルム12
の映像投射装置側121に,上記上下光散乱フィルム1
3及び左右光散乱フィルム14を,粘着剤により順次貼
り付けてある。また,上記左右光散乱フィルム14の映
像投射装置側141,及び上記透明部材11の映像観察
者側112には,反射防止用のARフィルム151,1
52がそれぞれ貼り付けてある。また,本例のホログラ
ムスクリーン1は透過型のホログラムスクリーンであ
る。
【0048】また,本例のホログラムディスプレイ4
は,図1に示すごとく,上述のホログラムスクリーン1
と上記映像投射装置2とにより構成されている。上記ホ
ログラムディスプレイ4においては,図5(A)に示す
ごとく,上記映像投射装置2のレンズ中心21から上記
ホログラムスクリーン1の下端18への投射角度θ
1と,上記映像投射装置2のレンズ中心21から上記ホ
ログラムスクリーン1の上端19への投射角度θ2
は,共に上記上下特定角度範囲61(図2(A))に含
まれている。
【0049】即ち,上記上下特定角度範囲61をα〜β
とすると, α≦θ1<θ2≦β・・・(1) が成立する。また,ホログラムスクリーン1の上下方向
の長さをH,映像投射装置のレンズ中心とホログラムス
クリーンの中心との距離をS,ホログラムスクリーン1
の中心17への映像光の投射角度をθ0とすると, θ1=tan-1〔{Ssinθ0−(H/2)}/Scosθ0〕・・・(2) θ2=tan-1〔{Ssinθ0+(H/2)}/Scosθ0〕・・・(3) が成り立つ。従って,式(1)の関係を満足するよう
な,θ1及びθ2が得られるよう,H,S,θ0を設定す
る。または,要求されるホログラムスクリーン1と映像
投射装置2の設置レイアウトにより,上記上下特定角度
範囲61のα,βを設定する。
【0050】本例においては,θ0=35°,α=25
°,β=55°であるため,これに合せて,上記式
(2),式(3)を満たすように,S,Hを定めて,θ
1,θ2が式(1)を満たすようにする。具体的には,本
例においては,S=180cm,H=61cmとするこ
とにより,θ1=26.3°,θ2=42.2°としてい
る。
【0051】また,左右方向について,上記ホログラム
ディスプレイ4においては,図5(B)に示すごとく,
映像投射装置2のレンズ中心21からホログラムスクリ
ーン1の右端101への投射角度θ3は,上記左右特定
角度範囲62(図4)にほぼ含まれている。
【0052】即ち,ホログラムスクリーン1の左右方向
の長さをWとすると, θ3=tan-1{(W/2)/Scosθ0}・・・(4) が成り立つ。そして,上記左右特定角度範囲62のう
ち,右側の範囲をγとして,θ3≦γとなるように,
W,S,θ0を設定する。または,要求されるホログラ
ムスクリーン1と映像投射装置2の設置レイアウトよ
り,左右光散乱フィルム14の左右特定角度範囲62を
設定する。
【0053】本例においては,W=812mmとし,θ
3=15.4°としている。また,本例においては,上
述のごとく,上下光散乱フィルム13及び左右光散乱フ
ィルム14の性能に応じた映像投射装置2及びホログラ
ムスクリーン1の設置レイアウトを決定したが,逆に,
必要とする映像投射装置2等の設置レイアウトから上下
散乱フィルム13及び左右光散乱フィルム14の性能を
選定することもできる。
【0054】また,上記ホログラムフィルム12は,図
8に示すごとく,拡散板を記録することにより製造す
る。即ち,感光材129と拡散板128とを図8に示す
ごとく配置し,拡散板128に光を透過させて,回折・
散乱させることにより,物体光37を発生させる。そし
て,上記感光材129上において,斜め下方から入射し
た参照光38と,上記物体光37とを干渉させることに
より,干渉縞を形成し,拡散板128を記録する。
【0055】次に,本例の作用効果につき説明する。図
1に示すごとく,上記ホログラムフィルム12の映像投
射装置側121には,上記上下光散乱フィルム13と上
記左右光散乱フィルム14とを配設してある。そして,
上記ホログラムスクリーン1に対して,上記上下特定角
度範囲61から映像光31を入射する。そのため,該映
像光31は,上記ホログラムフィルム12の手前で上記
上下光散乱フィルム13と左右光散乱フィルム14とに
よって散乱する。これにより,上記ホログラムフィルム
12には,映像光31が,入射角にある程度の幅をもっ
て入射する。それ故,映像光31が上記ホログラムフィ
ルム12において回折することにより得られる映像は,
色再現性に優れている。
【0056】また,これにより,ホログラムスクリーン
1における視域を広くし,色ムラや輝度分布やスクリー
ンゲインの分布を均一にすることもできる(実施形態例
3参照)。また,上述のごとく,上記映像光31は,上
記上下光散乱フィルム13と左右光散乱フィルム14に
よって散乱するため,ホログラムスクリーン1を直進透
過する映像光31,即ち0次光(図30の符号32参
照)をカットすることができる。0次光とは,映像投射
装置2から映像観察者E1の目に直接入る光のことをい
う(図30の符号32)。
【0057】一方,上記上下特定角度範囲61及び左右
特定角度範囲62以外からの入射光301は,上記上下
光散乱フィルム13,左右光散乱フィルム14において
散乱することなく,上記ホログラムスクリーン1を透過
する。そのため,図3,図6に示すごとく,上記ホログ
ラムスクリーン1の映像観察者E1或いは映像投射装置
側にいる背面観察者E2が,上記ホログラムスクリーン
1の反対側の背景51,52を視認することもできる。
即ち,映像観察者E1,背面観察者E2の視界が,上記
ホログラムスクリーン1によって,大きく妨げられるこ
とがない。
【0058】また,上記上下特定角度範囲61は,上記
ホログラムフィルム12の法線Zに対し,下方25〜5
5°であり,上記映像光31の入射角は上記ホログラム
スクリーン1に対して上記上下特定角度範囲61内であ
る。これにより,上記ホログラムスクリーン1を観察す
る場合に,0次光が目に入るおそれがない。
【0059】また,上記ホログラムスクリーン1におけ
るホログラムフィルム12を製造する際に用いる参照光
38の入射角θ(図8参照)は,上記映像光31と略同
等の入射角で投射する。そのため,映像光31を上記上
下特定角度範囲61,即ち下方25〜55°の範囲内で
投射する場合には,上記参照光の入射角θも下方25〜
55°の範囲内とする。
【0060】また,図1に示すごとく,上記ホログラム
フィルム12の映像投射装置側121には,左右特定角
度範囲62からの入射光30を散乱させる左右光散乱フ
ィルム14が配設してある。これにより,図4に示すご
とく,左右特定角度範囲62については,上記ホログラ
ムスクリーン1の反対側の背景511が,映像観察者E
1から見えなくなる。そのため,上記左右特定角度範囲
62から,上記ホログラムスクリーン1を観察すること
により,映像に背景511が重なることがなく,映像が
見やすくなる。
【0061】また,左右方向に関しても上記映像光31
を散乱させてホログラムフィルム12に入射させること
ができるため,ホログラムスクリーン1の色再現性を一
層高めることができる。更に,ホログラムスクリーン1
における,視域の拡大,輝度分布やスクリーンゲインの
分布の均一化,色差の防止等にもつながる。
【0062】また,上記左右特定角度範囲62は,上記
ホログラムフィルム12の法線Zに対し,左方15°〜
右方15°であるため,上記ホログラムスクリーン1を
略正面(図4のE1の位置)から見る場合に,背景51
1が映像に重なることがなく,映像が見やすい。また,
上記ホログラムスクリーン1に対し,斜め(左方15°
よりも大(図4のE3の位置),或いは右方15°より
も大)から見ることにより,該ホログラムスクリーン1
の映像投射装置側の背景512を視認することができ
る。
【0063】また,上記ホログラムスクリーン1は,両
面に反射防止用のARフィルム151,152を配設し
てある。それ故,図6に示すごとく,上記ホログラムス
クリーン1の映像観察者側に配置したARフィルム15
2は,映像観察者側の背景52が上記ホログラムスクリ
ーン1に映り込むことを防ぎ,映像投射装置側に配置し
たARフィルム151は,映像投射装置側の背景51が
上記ホログラムスクリーン1に映り込むことを防ぐ。こ
れにより,映像観察者E1には,背景52が映像に重な
って見えることがなく,映像が見やすくなる。また,背
面観察者E2には,ホログラムスクリーン1を通して,
映像観察者側の背景52が見やすくなる。ただし,映り
込みが目立たないときは,ARフィルム151,152
は必ずしも設ける必要はない。
【0064】以上のごとく,本例によれば,色再現性に
優れ,かつ背景を視認することが可能なホログラムスク
リーンを提供することができる。
【0065】実施形態例2 本例は,図9に示すごとく,4枚のホログラムフィルム
12を,隣り合せて透明部材11に貼付してあるホログ
ラムスクリーン10の例である。即ち,上記ホログラム
フィルム12は,上下2枚と左右2枚に継ぎ合せてあ
る。その他は,実施形態例1と同様である。なお,図9
においては,上下光散乱フィルム,左右光散乱フィル
ム,及びARフィルムは,省略してある。
【0066】この場合には,継ぎ目121を挟んで隣り
合うホログラムフィルム12間において色差が生じな
い,ホログラムスクリーン10を得ることができる。そ
の他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0067】実施形態例3 本例は,図10〜図13に示すごとく,本発明のホログ
ラムスクリーン1の各種性能,即ち,色度,輝度,スク
リーンゲインを測定した例である。まず,試料1とし
て,上下光散乱フィルムと左右光散乱フィルムの両方を
用いた実施形態例1のホログラムスクリーンを,試料2
として,左右光散乱フィルムは用いず上下光散乱フィル
ムのみを用いたホログラムスクリーンを用意した。ま
た,比較試料として,上下光散乱フィルムと左右光散乱
フィルムとのいずれをも用いない従来のホログラムスク
リーンを用意した。
【0068】そして,各ホログラムスクリーンについ
て,図10に示す各測定部位a〜iにおいて,色度,輝
度,スクリーンゲインをそれぞれ測定した。色度の測定
結果を図11(A),(B)に,輝度の測定結果を図1
2に,スクリーンゲインの測定結果を図13に,それぞ
れ示す。各図において,符号Aは試料1のデータ,符号
Bは試料2のデータ,符号Cは比較試料のデータをそれ
ぞれ表す。後述する図15,図16においても同様であ
る。
【0069】また,図11(A)は,図10に示す各測
定部位a〜iにおいて色彩輝度計BM−7(トプコン社
製)にてCIE色度座標で示される色度(u’,v’)
を測定し,その色度u’の値をプロットしたものであ
り,図11(B)は,上記CIE色度座標で示される色
度v’の値をプロットしたものである。
【0070】本測定において,ホログラムスクリーン
は,縦:横=3:4の対角40インチのものを使用し,
映像投射装置(プロジェクタ)は,ホログラムスクリー
ン中心への入射角が35°,投射距離が180cmとな
るよう配置した。また,上下光散乱フィルム,左右光散
乱フィルムについては,実施形態例1と同じ構成とし
た。また,色彩輝度計BM−7は,ホログラムスクリー
ンの中心からの法線上でありホログラムスクリーンから
2.5mの距離に設置した。
【0071】また,スクリーンゲインは,下記の式
(5)により求められる。 (スクリーンゲイン)={(輝度)×π}/(照度)・・・(5) 即ち,ホログラムスクリーンの測定点の映像投射装置側
に,照度計を設置し,映像投射装置の照度を測定した
後,色彩輝度計を測定点に向けて輝度を測定し,式
(5)より,スクリーンゲインを求めた。なお,照度計
としては,トプコン社製IM−5を使用した。
【0072】図11(A),(B)から分かるように,
色度に関しては,比較試料は測定部位によってバラツキ
があるのに対し,試料1及び試料2は,バラツキが小さ
い。また,試料2よりも,試料1の方が,バラツキが小
さい。つまり,色ムラが殆どない。また,図12,図1
3から分かるように,輝度,スクリーンゲインに関して
も,比較試料は測定部位によって大きなバラツキがある
が,試料1及び試料2はバラツキが小さい。また,色
度,輝度,スクリーンゲインのいずれにおいても,試料
2よりも,試料1の方が分布が良い。
【0073】以上の結果から,本発明のホログラムスク
リーンは,従来のホログラムスクリーンに比べ,色度,
輝度,スクリーンゲインのバラツキが極めて小さく,色
再現性に優れていることが分かる。また,上下光散乱フ
ィルムに加え左右光散乱フィルムをも用いることによ
り,色度,輝度,スクリーンゲインのバラツキが分布が
更に良くなることが分かる。
【0074】また,図14に示すごとく,上記試料1
(図1)に対して,上下光散乱フィルム13と左右光散
乱フィルム14の配置を入れ替えた構成としたホログラ
ムスクリーン1も,上記試料1と同等の特性を示した。
なお,図14においては,ARフィルムを省略してい
る。
【0075】また,上記各試料について,映像観察者E
1の視線移動に伴う,上記色度(u’,v’)の変化を
測定した。その結果を図15(A),(B)に示す。同
図から,試料1及び試料2は,比較試料に対して,色合
いの変化が大幅に低減されていることが分かる。そし
て,試料1は,色あいの変化がほとんど無く,非常に良
好な色再現性を持つことが確認された。
【0076】また,映像光31の投射角度θ0(図5
(A)参照)の変化に伴う,上記色度(u’,v’),
スクリーンゲインの変化を測定した。その結果を図16
(A),(B),(C)に示す。同図から分かるよう
に,試料1,試料2は,映像光31の投射角度θ0を変
えても,ほとんど色合い,スクリーンゲインの変化が無
いことが確認された。
【0077】実施形態例4 本例は,図17に示すごとく,実施形態例1に示したホ
ログラムディスプレイ4を,自動車7の車内に設置した
例である。即ち,図17(A),(B)に示すごとく,
ホログラムスクリーン1を,車内の前席71と後席72
との間に配置し,映像投射装置2を,運転席711と助
手席712との間に配置してある。そして,後席72の
乗員がホログラムスクリーン1に再生される映像を観察
する。左右光散乱フィルムとしては,視界制御フィルム
(ルミスティMFZ−2555)を使用した。その他
は,実施形態例1と同様である。
【0078】これにより,後席72の乗員は,左右特定
角度範囲で上記ホログラムスクリーン1を観察すること
により,映像を快適に見ることができる。また,運転席
711の運転手が後方を確認する場合には,上記ホログ
ラムスクリーン1に対して,上記左右特定角度範囲外の
角度で後方を見ることにより,上記ホログラムスクリー
ン1が運転手の視界を遮ることがない。そのため,上記
ホログラムスクリーン1は,後席72の乗員に快適な映
像を提供することができると共に,運転席611の運転
手の視界を確保することができる。その他,実施形態例
1と同様の作用効果を有する。
【0079】実施形態例5 本例は,図18に示すごとく,自動車のインストゥルメ
ントパネル73の上方に配置した反射型のホログラムデ
ィスプレイ400の例である。上記ホログラムディスプ
レイ400のホログラムスクリーン100は,映像投射
装置200から投射された映像光を回折させて,運転席
側へ反射する。これにより,運転者に映像を認識させ
る。その他は,実施形態例1と同様である。この場合に
も,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0080】また,本発明の用途としては,上述のよう
な車載用としてのみならず,店舗の窓ガラス等に設置
し,商品の宣伝,広告を行ったり,銀行や病院の窓口等
に情報を表示したりするなど,種々の用途がある。
【0081】実施形態例6 本例は,図19に示すごとく,実施形態例1で用いた左
右光散乱フィルム14(図2(B),図7)と異なる左
右光散乱フィルム140を用いた例である。即ち,該左
右光散乱フィルム140として,左右特定角度範囲を上
記ホログラムスクリーンの法線Z,即ち左右光散乱フィ
ルム140の法線に対して左方γ1〜γ2,及び右方δ1
〜δ2としたとき,γ1=25°,γ2=55°,δ1=2
5°,δ2=55°である視界制御フィルム(住友化学
製,ルミスティMFZ−2555)を使用した。上下光
散乱フィルム13,ホログラムフィルム12等,その他
の構成は,実施形態例1と同様である。
【0082】左右光散乱フィルム140は,法線Zを中
心として左右に±25°の範囲から入射してくる背景光
を,散乱せずそのまま透過するので,正面を含むある程
度の範囲において背景を視認することができる。そし
て,上記±25°範囲の外側25〜55°の範囲におい
ては,背景光を散乱する。それ故,この範囲から見る
と,左右光散乱フィルム140は不透明に見え,背景を
確認することができない。即ち,背景光が散乱されるの
で,背景光輝度が低減し,映像光輝度とのコントラスト
が向上すると共に,背景に存在する物体も見えなくな
り,より一層映像視認性が良くなる。
【0083】また,色再現性を重視する場合には,図2
0に示すごとく,左右光散乱フィルム140はホログラ
ムフィルム12の映像観察者側121に設けたほうが良
い。ホログラムフィルム12で回折散乱された映像光の
うち,左右方向に散乱された光が,さらに左右光散乱フ
ィルム140で左右方向に散乱されるため,色再現性を
向上することができる。これに対し,上記左右光散乱フ
ィルム140を映像投射装置側に設けた場合は,スクリ
ーンの周辺部にしか色再現性の向上効果が充分に発揮さ
れないおそれがある。
【0084】実施形態例7 本例は,図21に示すごとく,複数の単位ホログラムフ
ィルム123を2次元的に隣り合わせ,上下光散乱フィ
ルム13,左右光散乱フィルム14を積層し,大型化し
た例である。複数の単位ホログラムを2次元的に隣り合
わせ大型化する場合,従来,図22のように,1枚の単
位ホログラムフィルム123につき1台の映像投射装置
2を使用する,いわゆるマルチ投射によって映像を映し
出す方法が一般的であった。即ち,複数台の映像投射装
置2が必要であった。
【0085】本例では,この映像投射装置2を図21に
示すように1台にすることができる。本例のホログラム
スクリーン1においては,単位ホログラムフィルム12
3はすべて,対角60インチ(縦:横=3:4)で,ホ
ログラムスクリーン1ヘの映像光31の入射角度を35
°としている。上下光散乱フィルム13,左右光散乱フ
ィルム14は,実施形態例1と同一のものを使用した。
【0086】また,映像投射装置2の投射距離は,複数
台の映像投射装置2を用いる従来の場合(図22)の投
射距離2700mmに対し2倍の5400mmとした。
なお,映像投射装置2の明るさは,従来の映像投射装置
2(図22)よりも明るいことが好ましい。
【0087】本例において,上下光散乱フィルム13,
左右光散乱フィルム14が無ければ,各単位ホログラム
フィルム123で再現できる色は,ばらばらで一致しな
いが,上下光散乱フィルム13,左右光散乱フィルム1
4を設けることで,映像光31の入射角度が上下左右に
幅をもつため,再現できる色を良好にすることができ
る。そのため,図22のマルチ投射式と遜色ない色合い
とすることができる。これにより,1台のプロジェクタ
で使用できる色再現性の良い大型120インチスクリー
ンを得ることができる。
【0088】また,本例において,左右光散乱フィルム
14をホログラムフィルム123の映像観察者側に設け
ても良い。また,左右光散乱フィルム14を,実施形態
例6に示した左右光散乱フィルム140(図19)とし
ても良い。この場合は,左右光散乱フィルム140をホ
ログラムフィルム123の映像観察者側に設けた方が,
より色再現性を良くすることができる。なお,図23に
示すように,左右光散乱フィルム14を設けなくても,
色再現性の改善効果はある。
【0089】実施形態例8 本例は,図24,図25に示すごとく,実施形態例7の
複数の単位ホログラムフィルム123として,製造時に
設定された映像光31の投射角度,投射距離が異なる単
位ホログラムフィルム124,125を使用した例であ
る。即ち,本例のホログラムスクリーン1は,単独で使
用するとした場合に適切な,映像光31の投射角度,投
射距離が異なる単位ホログラムフィルム124,125
を,組み合わせて2次元的に隣り合わせ,上下光散乱フ
ィルム13,左右光散乱フィルム14を積層し,大型化
したものである。
【0090】上記ホログラムフィルム124は,図24
(A)に示すごとく,単独で使用する場合には,映像光
31を投射角度θ4,投射距離S4で入射させる。また,
上記ホログラムフィルム125は,図24(B)に示す
ごとく,単独で使用する場合には,映像光31を投射角
度θ5,投射距離S5で入射させる。そして,仮に,図2
4(C)に示すごとく,上記ホログラムフィルム124
とホログラムフィルム125とを単純に隣り合わせてホ
ログラムスクリーンを構成した場合には,複数の映像投
射装置2が必要となる。即ち,投射角度θ4とθ5,投射
距離S4とS5とは,一致しないため,複数の映像投射装
置2が必要となる。
【0091】本例のホログラムスクリーン1は,図25
に示すように,上記ホログラムフィルム124を,ホロ
グラムスクリーン1の上段に水平方向に2枚並べ,上記
ホログラムフィルム125を,ホログラムスクリーン1
の下段に水平方向に2枚並べ,更に上下光散乱フィルム
13と左右光散乱フィルム14を積層することにより構
成する。そして,図25に示すごとく,映像光31を投
射角度θ6,投射距離S6で入射させる。これにより,色
再現性の良い大型120インチスクリーンを得ることが
できる。
【0092】実施形態例9 本例は,実施形態例7の単位ホログラムフィルム123
を,図26のように上下左右に4分割し,これらをそれ
ぞれ4枚づつ用意し,図27(A)のように組み合わせ
て大型化し,図27(B)のように映像投射装置2によ
って映像光31を投影した例である。
【0093】即ち,上記各ホログラムフィルム123を
分割して得られる左上の分割フィルムH1を4枚集め
て,図27(A)に示すごとく,大型のホログラムスク
リーン1の左上に配置する。右上の分割フィルムH2,
左下の分割フィルムH3,右下の分割フィルムH4につ
いても,同様に,それぞれ,上記大型のホログラムスク
リーン1の右上,左下,右下に集めて配置する。
【0094】上下光散乱フィルム,左右光散乱フィルム
は図示していないが,実施形態例7,8と同様にして積
層している。これにより,ホログラムスクリーンの一層
の大型化が可能となる。その他は,実施形態例7と同様
の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,ホログラムディスプレ
イの説明図。
【図2】実施形態例1における,(A)側方から見た上
下光散乱フィルムの機能説明図,及び(B)上方から見
た左右光散乱フィルムの機能説明図。
【図3】実施形態例1における,側方から見たホログラ
ムスクリーンの機能説明図。
【図4】実施形態例1における,上方から見たホログラ
ムスクリーンの機能説明図。
【図5】実施形態例1における,ホログラムスクリーン
と映像投射装置の配置を説明する(A)側面説明図,
(B)上面説明図。
【図6】実施形態例1における,ホログラムスクリーン
の作用効果の説明図。
【図7】実施形態例1における,左右光散乱フィルムの
斜視図。
【図8】実施形態例1における,ホログラムフィルムの
製造方法の説明図。
【図9】実施形態例2における,ホログラムスクリーン
の斜視図。
【図10】実施形態例3における,ホログラムスクリー
ンの測定部位の説明図。
【図11】実施形態例3における,ホログラムスクリー
ンの色度の測定結果を示す線図。
【図12】実施形態例3における,ホログラムスクリー
ンの輝度の測定結果を示す線図。
【図13】実施形態例3における,ホログラムスクリー
ンのスクリーンゲインの測定結果を示す線図。
【図14】実施形態例3における,ホログラムスクリー
ンの説明図。
【図15】実施形態例3における,視線移動に伴うホロ
グラムスクリーンの色度の変化を示す線図。
【図16】実施形態例3における,映像光投射角度の変
化に伴うホログラムスクリーンの色度,スクリーンゲイ
ンの変化を示す線図。
【図17】実施形態例4における,自動車に搭載したホ
ログラムディスプレイの平面図,及び(B)斜視図。
【図18】実施形態例5における,自動車に搭載したホ
ログラムディスプレイの斜視図。
【図19】実施形態例6における,左右光散乱フィルム
の斜視図。
【図20】実施形態例6における,ホログラムスクリー
ンの説明図。
【図21】実施形態例7における,ホログラムスクリー
ンの斜視説明図。
【図22】複数の単位ホログラムを2次元的に隣り合わ
せ大型化した,従来のホログラムスクリーンの説明図。
【図23】実施形態例7における,左右光散乱フィルム
を設けないホログラムスクリーンの斜視説明図。
【図24】実施形態例8における,ホログラムフィルム
の説明図。
【図25】実施形態例8における,ホログラムスクリー
ンの説明図。
【図26】実施形態例9における,4分割するホログラ
ムフィルムの説明図。
【図27】実施形態例9における,ホログラムスクリー
ンの(A)正面説明図,(B)縦断面説明図。
【図28】左右光散乱素子と上下光散乱素子の,本発明
に関する作用説明図。
【図29】計算機ホログラムの,本発明に関する説明
図。
【図30】従来例における,ホログラムディスプレイの
説明図。
【符号の説明】
1,10,100...ホログラムスクリーン, 11...透明部材, 12...ホログラムフィルム, 13...上下光散乱フィルム, 14...左右光散乱フィルム, 2...映像投射装置, 31...映像光, 4,400...ホログラムディスプレイ, 61...上下特定角度範囲, 62...左右特定角度範囲,

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像投射装置によって投射された映像光
    を回折・散乱することにより映像を表示するホログラム
    スクリーンにおいて,上記ホログラムスクリーンにおけ
    るホログラム素子の映像投射装置側に,斜め上方,又は
    斜め下方の少なくとも一方の上下特定角度範囲からの入
    射光を散乱させる上下光散乱素子を,また,上記ホログ
    ラム素子と上記上下光散乱素子の間,又は上記上下光散
    乱素子の映像投射装置側に,斜め左方および斜め右方の
    左右特定角度範囲からの入射光を散乱させる左右光散乱
    素子を配設するとともに,上記上下特定角度範囲が上記
    ホログラムスクリーンヘの映像光の入射角度を含むよう
    に構成されていることを特徴とするホログラムスクリー
    ン。
  2. 【請求項2】 映像投射装置によって投射された映像光
    を回折・散乱することにより映像を表示するホログラム
    スクリーンにおいて,上記ホログラムスクリーンにおけ
    るホログラム素子の映像投射装置側に,斜め上方また
    は,斜め下方の少なくとも一方の上下特定角度範囲から
    の入射光を散乱させる上下光散乱素子を,また,上記ホ
    ログラム素子の映像観察者側に,斜め左方および斜め右
    方の左右特定角度範囲からの入射光を散乱させる左右光
    散乱素子を配設するとともに,上記上下特定角度範囲が
    上記ホログラム素子ヘの映像光の入射角度を含むように
    構成されていることを特徴とするホログラムスクリー
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記左右特定
    角度範囲を上記ホログラムスクリーンの法線に対して左
    方γ〜右方δとしたとき,γ及びδは, 0°≦γ≦25°,0°≦δ≦25° を満足することを特徴とするホログラムスクリーン。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において,上記左右特定
    角度範囲を上記ホログラムスクリーンの法線に対して左
    方γ1〜γ2,及び右方δ1〜δ2としたとき,γ1,γ2
    δ1,δ2は, 20°≦γ1≦25°,65°≦γ2≦70°, 20°≦δ1≦25°,65°≦δ2≦70° を満足することを特徴とするホログラムスクリーン。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,上記上
    下特定角度範囲及び上記左右特定角度範囲内における入
    射光の少なくとも20%を散乱することを特徴とするホ
    ログラムスクリーン。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,共に上
    記ホログラム素子から5mm以内の位置に配設してある
    ことを特徴とするホログラムスクリーン。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記上下光散乱素子及び上記左右光散乱素子は,脱着可
    能であることを特徴とするホログラムスクリーン。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記ホログラムスクリーンは,複数のホログラム素子を
    2次元的に並べ貼りあわせて一体化したものであること
    を特徴とするホログラムスクリーン。
  9. 【請求項9】 請求項8において,上記複数のホログラ
    ム素子は,すべて光学的に同一特性を有するホログラム
    素子であることを特徴とするホログラムスクリーン。
  10. 【請求項10】 請求項8において,上記複数のホログ
    ラム素子は,各々すべて異なる参照光で撮影した,光学
    的に異なる特性を有するホログラム素子であることを特
    徴とするホログラムスクリーン。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項におい
    て,上記ホログラムスクリーンは,透過型ホログラムス
    クリーンであることを特徴とするホログラムスクリー
    ン。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか一項におい
    て,上記ホログラムスクリーンは,反射型ホログラムス
    クリーンであることを特徴とするホログラムスクリー
    ン。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一項におい
    て,上記ホログラム素子は,拡散板を記録したホログラ
    ム素子であることを特徴とするホログラムスクリーン。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12において,上記ホログ
    ラムスクリーンは,計算機ホログラムであることを特徴
    とするホログラムスクリーン。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか一項に記載
    のホログラムスクリーンと,該ホログラムスクリーンに
    映像光を投射する映像投射装置とから構成されているこ
    とを特徴とするホログラムディスプレイ。
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