JP2002277496A - ケーブルの誘電正接測定方法 - Google Patents

ケーブルの誘電正接測定方法

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JP2002277496A JP2001076536A JP2001076536A JP2002277496A JP 2002277496 A JP2002277496 A JP 2002277496A JP 2001076536 A JP2001076536 A JP 2001076536A JP 2001076536 A JP2001076536 A JP 2001076536A JP 2002277496 A JP2002277496 A JP 2002277496A
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忍 池内
Junichi Shinagawa
潤一 品川
Nobuhiro Sasaki
伸洋 佐々木
Jiro Kawai
二郎 川井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーブルに設けられた検電端子から電圧信号を
取込んでケーブルの誘電正接を測定する場合に生じる検
電端子部の誘電正接の影響を除去する。 【解決手段】ケーブルCに周波数f1の交流電圧E1が
印加され、ケーブルCに設けられた検電端子14eから
電圧信号を取込む一方、ケーブルCの接地線5から電流
信号を取込んだときの誘電正接をtanδ1、検電端子
14eと測定器本体2との間に周波数f2の交流電源E
2を接続し、ケーブルCに設けられた検電端子14eか
ら電圧信号を取込む一方、ケーブルCの接地線5から電
流信号を取込んだときの誘電正接をtanδ2としたと
きに、次の演算式から tanδ1−(f1/f2)・tanδ2 ケーブルの誘電正接を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルの誘電正
接測定方法に係わり、特に、6.6kV級電力ケーブル
の誘電正接を活線状態のまま測定する場合に有用なケー
ブルの誘電正接測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、6.6kV級電力ケーブルにお
いては、絶縁破壊事故を未然に防止するため、活線状態
のまま電力ケーブルの誘電正接を測定することが行なわ
れている。
【0003】図5は、このような電力ケーブルの誘電正
接の測定回路図を示している。同図において、符号1
は、6.6kV級電力ケーブル等の被測定ケーブルCの
測定端に設置される誘電正接測定器を示しており、かか
る誘電正接測定器1の測定器本体2には、分圧器3およ
び変流器(CT)4が接続されている。また、測定器本
体2は、第1、第2の電流/電圧変換回路2a、2b、
90°位相回路2c、自動平衡回路2d、tanδ表示
部2eおよび静電容量表示部2fの各部から構成されて
いる。ここで、測定器本体2の第1の電流/電圧変換回
路2aは、分圧器3と対地間に接続され、この第1の電
流/電圧変換回路2aには、90°位相回路2cおよび
自動平衡回路2dが接続されている。また、第2の電流
/電圧変換回路2bは、変流器(CT)4に接続され、
この第2の電流/電圧変換回路2bには、自動平衡回路
2dが接続されている。さらに、90°位相回路2c
は、自動平衡回路2dに接続され、この自動平衡回路2
dには、tanδ表示部2eおよび静電容量表示部2f
が接続されている。
【0004】しかして、先ず、被測定ケーブルCの接地
線5に変流器4を取付け、この変流器4を介して被測定
ケーブルCの静電容量および誘電正接の情報を含有する
充電電流を測定器本体2の第2の電流/電圧変換回路2
bに取込む。次に、被測定ケーブルCの終端部の高圧充
電部Caに分圧器3を取付け、この分圧器3を介して被
測定ケーブルCに印加されている電圧と同相の電流を測
定器本体2の第1の電流/電圧変換回路2aに取込む。
そして、これらの電流を第1、第2の電流/電圧変換回
路2a、2bで、それぞれ、第1、第2の電圧es、e
xに変換する。ここで、第1の電圧esは、印加電圧と
同相であり、被測定ケーブルによらず一定の大きさを有
しており、また、第2の電圧exの大きさは、充電電流
に比例しており、その位相は電圧esより略90°進ん
でいる。
【0005】一方、充電電流のうち、位相が90°進ん
だ成分が静電容量に比例する。そこで、90°位相回路
2cで第1の電圧esの位相を90°だけ進め、これを
基準にして自動平衡回路2dで平衡をとると、静電容量
を測定することができ、その値は静電容量表示部2fに
デジタル表示される。また、充電電流のうち印加電圧と
同相分が自動平衡回路2dで計測され、この成分と上述
の静電容量成分の比が誘電正接となり、この値もtan
δ表示部2eにデジタル表示される。
【0006】このようなケーブルの誘電正接測定方法に
おいては、活線状態で誘電正接を測定することができる
が、その原理上、被測定ケーブルCに印加されている電
圧信号と電流信号を取込む必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電圧信号を
取込む方法としては、被測定ケーブルの高圧充電部から
分圧器を用いて直接取込む方法と接地用変圧器(GP
T)の二次側電圧より取込む方法の2種類が知られてい
るが、都心部における配電用ケーブルのように高圧充電
部が露出しておらず、また、配電用ケーブルの近傍に接
地用変圧器も存在しない場合においては、電圧信号の取
込みが不可能となり、ひいては、活線状態でケーブルの
誘電正接を測定することができないという難点があっ
た。
【0008】一方、都心部における配電用ケーブルの機
器直結型端末には、配電用ケーブルの充電状態を確認す
るための検電端子が設けられており、この検電端子から
電圧信号を取込むことができれば、活線状態でケーブル
の誘電正接の測定が可能となる。
【0009】しかしながら、検電端子から電圧信号を取
込んでケーブルの誘電正接を測定すると、検電端子部に
も固有の誘電正接が存在するため、測定すべきケーブル
の誘電正接の他に検電端子部における誘電正接も合成さ
れて測定され、測定すべきケーブルのみの誘電正接を測
定することができないという難点があった。この場合、
検電端子から電圧信号を取込んで測定したケーブルの誘
電正接の値から、検電端子部における誘電正接の値を差
し引いて、測定すべきケーブルのみの誘電正接を推定す
る方法も考えられるが、検電端子部における誘電正接の
値は、配電用ケーブルの終端接続部の構成や検電端子部
の構成若しくは個体差によるバラツキにより一定ではな
いことから、測定すべきケーブルのみの誘電正接を求め
ることは困難である。
【0010】本発明は、上述の難点を解決するためにな
されたもので、検電端子から電圧信号を取込んでケーブ
ルの誘電正接を測定する場合に生じる検電端子部の誘電
正接の影響を除去して、ケーブルのみの誘電正接を測定
し得るケーブルの誘電正接測定方法を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のケーブルの誘電正接測定方法は、ケー
ブルに設けられた検電端子から誘電正接測定器に電圧信
号を取り込む一方、ケーブルの接地線から誘電正接測定
器に電流信号を取り込み、電圧信号と電流信号とに基づ
いてケーブルの誘電正接を測定する方法であって、ケー
ブルに周波数f1の交流電圧を印加した状態で誘電正接
測定器で測定される誘電正接(tanδ1)を求める工
程と、検電端子と誘電正接測定器との間に周波数f2の
交流電源を接続した状態で誘電正接測定器で測定される
誘電正接(tanδ2)を求める工程と、演算式:ta
nδ=tanδ1−(f1/f2)・tanδ2からケ
ーブルの誘電正接(tanδ)を求める工程とを備えた
ことを特徴としている。
【0012】本発明のケーブルの誘電正接測定方法によ
れば、ケーブルに設けられた検電端子から電圧信号を取
込んでケーブルの誘電正接を測定する場合に生じる検電
端子部の誘電正接の影響を除去することができることか
ら、測定すべきケーブルに高圧充電部の露出部分が存在
せず、また測定すべきケーブルに接地用変圧器が取付け
られていない場合においても、活線状態でケーブルのみ
の誘電正接を測定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のケーブルの誘電正
接測定方法を適用した好ましい実施の形態例について、
図面を参照して説明する。
【0014】図1は、検電端子部を備える6.6kV級
電力ケーブルのケーブル終端接続部の一部断面図を示し
ている。同図において、測定すべきケーブルのケーブル
終端接続部10は、段剥処理によって、ケーブル遮蔽層
10a、ケーブル外部半導電層10b、ケーブル絶縁層
10cおよびケーブル導体10dがそれぞれ露出され、
露出されたケーブル絶縁層10cの外周にはストレスコ
ーン11が装着され、ケーブル導体10dには圧縮端子
12が取付けられている。また、圧縮端子12の外方に
はスリーブカバー13を介して絶縁筒14が配設されて
いる。
【0015】ここで、絶縁筒14は、絶縁筒本体14a
と、この絶縁筒本体14の外周部に所定の間隔をおいて
左右に設けられた一対の半導電層14b、14c(以
下、一対の半導電層14b、14c間を「縁切り部分1
4d」という。)と、縁切り部分14dの外周部に表面
を露出させて埋設された検電端子14eと、この検電端
子14eの外周部に、一対の半導電層14b、14c間
に跨って設けられた半導電性の検電カバー14fとを備
えている。なお、図中、10eはケーブルシース、14
gはホースバンド、15はジスコン固定モールド、15
aは接触片ストッパ、15bは端子固定管、16は半導
電性テープ巻回層、17は熱収縮チューブ、18は防水
層をそれぞれ示している。
【0016】このような構成の絶縁筒14においては、
通常の状態においては、検電カバー14fの左右の両端
部がそれぞれ一対の半導電層14b、14c間に接触し
て装着されていることから、当該検電カバー14fには
電位が発生しないが、この検電カバー14fを取外す
と、絶縁筒本体14aの静電容量成分により検電端子1
4eに電圧が誘起されることになる。
【0017】そこで、本発明においては、上記の検電カ
バー14fを取外して検電端子14eを露出させ、当該
検電端子14eから電圧信号を取込むことになる。ここ
で、電圧信号は、従来の測定方法においては、分圧器3
(図5参照)を介して取込んでいるが、本発明において
は、検電端子14eに誘起する電圧が微弱であることか
ら、分圧器を使用せず、測定器本体2(図5参照)の第
1の電流/電圧変換回路2a(図5参照)に接続された
リード線の端子を直接検電端子14eに当接して電圧信
号を取込んでもよい。
【0018】図2(a)、(b)は、本発明におけるケ
ーブルの誘電正接の測定回路図を示している。なお、図
5と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0019】先ず、図2(a)において、被測定ケーブ
ルCの遠方端には周波数f1(例えば、50Hz)の交
流電圧E1(例えば、対地電圧が3・8kV)が印加さ
れて活線状態にある。しかして、この状態において、被
測定ケーブルCの測定端、すなわち被測定ケーブルCの
ケーブル終端接続部10に設けられた検電端子14eか
ら電圧信号を測定器本体2に取込むと共に、被測定ケー
ブルCの接地線5から電流信号を測定器本体2に取込
む。ここで、測定器本体2のtanδ表示部2eにデジ
タル表示された誘電正接の値をtanδ1とする。な
お、被測定ケーブルCに周波数f1の交流電圧E1が印
加された状態で、周波数f2の交流電源E2を接続する
場合には、周波数f1≠周波数f2とすることが必要と
なる。
【0020】次に、図2(b)に示すように、被測定ケ
ーブルCの遠方端から、図2(a)と同様に、周波数f
1の交流電圧E1が印加された状態で、被測定ケーブル
Cの測定端における検電端子14eと測定器本体2との
間に周波数f2(例えば、1000Hz)の交流電源E
2(例えば、50V)を接続し、この状態において、被
測定ケーブルCの検電端子部14eから電圧信号を測定
器本体2に取込むと共に、被測定ケーブルCの接地線5
から電流信号を測定器本体2に取込む。ここで、測定器
本体2のtanδ表示部2eにデジタル表示された誘電
正接の値をtanδ2とする。なお、被測定ケーブルC
に周波数f1の交流電圧E1が印加された状態で、周波
数f2の交流電源E2を接続する場合には、周波数f1
≠周波数f2とすることが必要となる。
【0021】図3(a)、(b)は、図2(a)、
(b)の等価回路図を示している。これらの図におい
て、被測定ケーブルCの等価回路は、静電容量CXおよ
び抵抗RXの直列回路として表わすことができ、また、
検電端子部14e´の等価回路は、静電容量Ckおよび
抵抗Rkの直列回路として表わすことができる。
【0022】しかして、図3(a)において、被測定ケ
ーブルCの遠方端より周波数f1の交流電圧E1が印加
された場合において、測定器本体2によって測定される
tanδ1は、式(1)で表わすことができる。
【0023】 tanδ1=2πf1CXX+2πf1Ckk・・・・(1) また、式(1)から式(2)が得られる。
【0024】 2πCkk=(tanδ1/f1)―2πCXX・・・・(2) 次に、図3(b)において、被測定ケーブルCの遠方端
より周波数f1の交流電圧が印加され、かつ被測定ケー
ブルCの検電端子14eと測定器本体2間に周波数f2
の交流電源E2が接続された場合において、測定器本体
2によって測定されるtanδ2は、式(3)で表わす
ことができる。
【0025】 tanδ2=2πf2(CXk/CX+Ck)(RX+Rk)・・・・(3) ここで、被測定ケーブルCの静電容量CXが検電端子部
14eの静電容量Ckよりも十分大きい(Cx≫Ck)と
仮定すれば、式(3)は、式(4)のように表わすこと
ができる。
【0026】 tanδ2=2πf2Ck(RX+Rk) =f2(2πCkX+2πCkK)・・・・(4) しかして、式(2)を式(4)に代入すると、式(5)
が得られる。
【0027】 tanδ2=f2{(tanδ1/f1)―2πCXX+2πCkX} =f2{(tanδ1/f1)―2πRX(CX+Ck}・・・(5) ここで、CX≫Ckと仮定しているから、tanδ2は、
式(6)のように表わすことができ、この式から、式
(7)が得られる。
【0028】 tanδ2=f2{(tanδ1/f1)―2πRXX}・・・(6) 2πf1CXX=tanδ1―(f1/f2)tanδ2・・・(7) ここで、2πf1CXXは、周波数f1における被測定
ケーブルCの誘電正接を意味することから、「tanδ
1―(f1/f2)tanδ2」によって求められる値
は、周波数f1における被測定ケーブルCの誘電正接を
示していることになる。(以下、式(7)により求めら
れる誘電正接を「計算上のtanδ」という。)一方、
図2(a)、(b)の両測定回路における測定器本体2
の精度が±0.1とすると、被測定ケーブルCの遠方端
に印加される電圧E1の周波数f1と、被測定ケーブル
Cの測定端に印加される電源E2の周波数f2が共に等
しい場合においては、計算上のtanδの精度は±0.
2となり、周波数f2が大きいほど測定器本体の測定精
度が向上することになる。
【0029】次に、CX≫Ckと仮定したことによる誘電
正接の測定の誤差について説明する。
【0030】図4は、検電端子部14eの静電容量Ck
を100[pC]、同抵抗Rkを250[kΩ]とし、
また、被測定ケーブルCの静電容量CXをそれぞれ4
[nF]、40[nF]、400[nF]、同抵抗RX
を可変とし、さらに、周波数f1、f2を共に50[H
z]とした場合における被測定ケーブルCの理論上の誘
電正接(2πf1CXX)の値(以下、「理論上のta
nδ」という。)と、計算上のtanδとの差(以下、
単に「tanδの差」という。)の関係を示している。
【0031】同図において、横軸は理論上のtanδ
(%)を、縦軸はtanδの差(%)を示しており、ま
た、符号a、b、cは、被測定ケーブルCの静電容量C
Xがそれぞれ、4「nF」、40「nF」、400「n
F」の場合における特性を示している。
【0032】同図から、被測定ケーブルの静電容量が4
0「nF」および400「nF」の場合は、誤差が0.
00〜0.03[%]程度であり、最も条件が悪い場合
でも、すなわち、被測定ケーブルの静電容量が4「n
F」の場合でも、誤差が0.25[%]以下であること
が判る。
【0033】以上述べたように、本発明によれば、活線
状態において、前述の方法で2種類の誘電正接を測定
し、上述の演算式で計算上のtanδを求めても、実質
的に、検電端子部の誘電正接を除去した被測定ケーブル
のみの誘電正接を測定することができる。
【0034】なお、前述の実施例においては、被測定ケ
ーブルとして、6.6kVの電力ケーブルを対象にして
説明しているが、このケーブルに限定されず、例えば、
3.3kVの電力ケーブルでもよく、また、被測定ケー
ブルに印加する交流電圧の周波数は50Hzに限定され
ず、例えば60Hzの周波数でも同様の効果を発揮す
る。また、上記実施の形態では、被測定ケーブルCに周
波数f1の交流電圧E1を印加した状態(活線状態)
で、検電端子14eと測定器本体2との間に周波数f2
の交流電源E2を接続して上記tanδ2を測定するも
のを例示したが、被測定ケーブルCへの周波数f1の交
流電圧E1の印加を停止した状態(停電状態)で、検電
端子14eと測定器本体2との間に周波数f2の交流電
源E2を接続して上記tanδ2を測定してもよく、こ
の場合には、周波数f1=周波数f2であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブルの誘電正接測定方法によれば、ケーブルに設
けられた検電端子から電圧信号を取込んでケーブルの誘
電正接を測定する場合に生じる検電端子部の誘電正接の
影響を除去することができることから、測定すべきケー
ブルに高圧充電部の露出部分が存在せず、また測定すべ
きケーブルに接地用変圧器が取付けられていない場合に
おいても、活線状態でケーブルのみの誘電正接を測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検電端子を有するケーブル終端接続部の一部断
面図。
【図2】本発明におけるケーブルの誘電正接測定回路図
で、図2(a)は、周波数f1の交流電圧を印加した場
合におけるケーブルの誘電正接測定回路図、図2(b)
は、周波数f1の交流電圧を印加すると共に、検電端子
と測定器本体間に周波数f2の交流電源を接続した場合
におけるケーブルの誘電正接測定回路。
【図3】図2の等価回路図で、図3(a)は、図2
(a)の等価回路図、図3(b)は、図2(b)の等価
回路図。
【図4】理論上のtanδと計算上のtanδとの差を
示す説明図。
【図5】従来におけるケーブルの誘電正接測定回路図。
【符号の説明】
C・・・・・・・被測定ケーブル 1・・・・・・・誘電正接測定器 2・・・・・・・測定器本体 2e・・・・・・・・tanδ表示部 3・・・・・・・・・分圧器 4・・・・・・・変流器 5・・・・・・・・・接地線 10・・・・・・・ケーブル終端接続部 14e・・・・・検電端子 14e´・・・検電端子部
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 伸洋 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 川井 二郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 2G015 AA27 BA04 CA07 DA01 2G028 AA01 BC10 BE09 BF01 CG10 DH05 FK01 HM02 LR02 MS01 5G369 AA16 BA05 EA01 EA04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルに設けられた検電端子から誘電正
    接測定器に電圧信号を取り込む一方、前記ケーブルの接
    地線から前記誘電正接測定器に電流信号を取り込み、前
    記電圧信号と前記電流信号とに基づいて前記ケーブルの
    誘電正接を測定する方法であって、 前記ケーブルに周波数f1の交流電圧を印加した状態で
    前記誘電正接測定器で測定される誘電正接(tanδ
    1)を求める工程と、 前記検電端子と前記誘電正接測定器との間に周波数f2
    の交流電源を接続した状態で前記誘電正接測定器で測定
    される誘電正接(tanδ2)を求める工程と、 演算式:tanδ=tanδ1−(f1/f2)・ta
    nδ2 から前記ケーブルの誘電正接(tanδ)を求める工程
    と、を備えたことを特徴とするケーブルの誘電正接測定
    方法。
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