JP3327186B2 - 零相電圧検出装置 - Google Patents

零相電圧検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接地または高抵
抗接地の三相交流配電線路の任意の一相対地電圧を計測
することにより零相電圧を検出する零相電圧検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の零相電圧検出装置は例えば、特公
平4−27775号公報に示された構成を有し、この構
成を図5に沿って説明する。
【0003】従来の零相電圧検出装置は高圧コンデンサ
Cpと低圧コンデンサCtを直列に接続し、低圧用コン
デンサCtに並列に降圧用絶縁トランスTrが接続さ
れ、さらに、降圧用絶縁トランスTrの二次側には検出
回路Ksが接続された構成になっている。この構成の零
相電圧検出装置は高圧コンデンサCpの一端を三相高圧
配電線の任意の相に、また低圧コンデンサCtの一端を
接地し、低圧用コンデンサCtに並列に接続された降圧
用絶縁トランスTrの二次側出力を計測することにより
一相対地電圧を計測するもので、健全時の計測電圧と事
故時の計測電圧を合成してその差によって零相電圧を得
るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例による零相電圧
検出方式の場合、以下のような問題点があった。
【0005】高圧側および低圧側は電気的に接続され
たものであり、万が一本装置の高圧コンデンサCpの絶
縁不良による短絡現象が発生した場合、低圧コンデンサ
Ctに直接高圧が印加されるため機器不良による配電線
への事故波及、および計測装置へも事故が波及してしま
う恐れがあった。
【0006】屋外にて用いる場合絶縁強度対策とし
て、機器のモールド化もしくは機器の大型化を図るた
め、装置全体が大きく、さらに機器重量が重くなるため
設置作業性が悪く、取扱容易性の悪いものになってい
た。
【0007】上記課題に対し光電界センサを用い対地
電圧を計測する方式も提案されているが、光電界センサ
を用いる場合、他相電圧影響等設置環境による計測値に
影響が現われるため、計測精度を向上させる場合は設置
環境等による補正を行い計測精度を向上させる必要があ
った。
【0008】本発明は係る課題に対し機器の小型化およ
び軽量化を図ることにより取扱容易性を向上させ、また
光電界センサを用いることで高圧部と接触で計測が行
えるので絶縁信頼性が高く、さらに接地電位の金属箱体
に同光電界ンサおよび分圧用静電容量を内蔵すること
により接地環境等の影響を受け難く、計測精度を向上さ
せる零相電圧検出装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の手段は、非接地または高抵抗接地の三相交流
配電線路の零相電圧を検出する零相電圧検出装置であっ
て、接地電位の金属箱と、前記金属箱に設けられたブッ
シング内で高圧引込み電線と接続された高圧導体部と、
前記金属箱内に設けられ電圧を分圧する分圧用静電容量
と、前記分圧用静電容量により分圧された分担電圧を光
強度変調して任意の一相対地電圧を計測し前記高圧導体
部に非接触で前記金属箱内に配置された光電界センサを
有し、前記分圧用静電容量が前記高圧導体部と前記金属
箱のどちらにも電気的に接続されていない構成として零
相電圧を検出するものである。
【0010】この構成により、金属箱体が静電遮蔽の効
果を有するため対地電圧の計測精度を向上させることが
可能であり、非接触で対地電圧の計測が行えるため絶縁
信頼性の向上が可能である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の手段は、非接地または高
抵抗接地の三相交流配電線路の零相電圧を検出する零相
電圧検出装置であって、接地電位の金属箱と、前記金属
箱に設けられたブッシング内で高圧引込み電線と接続さ
れた高圧導体部と、前記金属箱内に設けられ電圧を分圧
する分圧用静電容量と、前記分圧用静電容量により分圧
された分担電圧を光強度変調して任意の一相対地電圧を
計測し前記高圧導体部に非接触で前記金属箱内に配置さ
れた光電界センサを有し、前記分圧用静電容量が前記高
圧導体部と前記金属箱のどちらにも電気的に接続されて
いない構成として零相電圧を検出するものであり、装置
構成の簡素化や対地電圧の測定精度の信頼性向上が図
れ、また、絶縁信頼性の向上が図れるという作用を有す
る。
【0016】
【0017】
【0018】以下本発明の実施の形態について図1ない
し図4に沿って説明する。 (実施の形態1)図1において、1は光電界センサと分
圧用の静電容量(以下、C分圧器という)を内蔵した対
地電圧計測部で、開閉可能な金属箱体内に設けられてい
る。2、2aは金属箱体1に設けた高圧電圧を引込むた
めの入力部としての絶縁体からなるブッシング、3はブ
ッシング2、2aに一端を接続された他端を任意の一相
配電線に接続し一相電圧を引込むための高圧引込電線、
4はボルト5により開閉可能な金属箱体1aを接地電位
にするための接地端子である。
【0019】また、図2は前記対地電圧計測部内の構成
を示したものである。図2において、6は高圧引込電線
3とブッシング2、2a内で接続された高圧導体部とし
ての銅棒、7はブッシング2a内を充填した一定誘電率
をもつウレタン樹脂、8は銅棒6と金属箱体1のどちら
にも電気的に接続されていないC分圧器で、2点間の電
界強度差により発生する電位差を誘起するものである。
9は入力された光量を、C分圧器8に印加された電位差
に比例して光強度変調する光電界センサ、また8a・8
bはC分圧器8の両端電位差を光電界センサ9に伝導す
るリード線、10は光電界センサ9への光信号伝送媒体
としての多芯構成の光ファイバーケーブル、11は対地
電圧計測部とは別に構成した零相電圧検出回路部で、対
地電圧計測部から得られた光変調信号を信号処理するこ
とで零相電圧を検出判定する機能を有する。12は光電
界センサ9およびC分圧器8の設置具である。
【0020】本構成によると、任意の一相の対地電圧を
ブッシング2に接続された高圧引込電線3を介し金属箱
体1に一相対地電圧を引込む。このブッシング2内部に
おいては、予め高圧引込電線3の一端を高圧導体部とし
ての銅棒6に接続しておく。そして銅棒6を中心にブッ
シング2内部にできた空間に一定誘電率を持つ電圧破壊
強度の高い樹脂を充填しておくことで絶縁信頼性を確保
した状態で金属箱体1内部に一相対地電圧を誘導する。
本実施の形態1ではブッシング2a内の充填材にウレタ
ン樹脂を用いたが同様な絶縁特性を持つ他の合成樹脂で
も良いことはもちろんである。一方、金属箱体1は接地
端子4を介し接地することで接地電位となり、金属箱体
1内部は静電遮蔽された状態を構成することが可能にな
る。したがって、金属箱体1内部においては他相対地電
圧による他相電界の影響を受けることなく、一相対地電
圧の計測が可能になり、計測信頼性を向上させることが
可能になる。
【0021】さらに、図2に沿って動作を説明する。金
属箱体1内部においては、課電された高圧導体部として
の銅棒6と接地電位の金属箱体1の位置関係により一様
な電界分布が形成されている。そして、前記電界分布状
態により発生する高圧導体部に非接触に配置した分圧用
静電容量としてのC分圧器8の両端電位差を、光電界セ
ンサ9で計測を行うようにしたものである。また光電界
センサ9と零相電圧検出回路部11の間の信号伝送媒体
に光ファイバーケーブル10を用いた構成としているこ
とで、絶縁信頼性優れ、外乱ノイズの影響を受け難い
装置構成とすることが可能である。
【0022】(実施の形態2) つぎに図3に沿って実施の形態2について説明する。な
お、実施の形態2を構成する各ブロック構成は、図2の
構成とほぼ同様で機能についても同じであるが、零相電
圧検出回路部11を対地電圧計測部1の金属箱体1aに
したところが違うだけである。
【0023】この構成により、零相電圧検出装置は金属
箱体1a内に構成されることになり装置構成の簡素化が
図れるため接地工事の容易化または取扱容易性を向上さ
せることが可能である。さらに、この構成により装置構
成が簡素化されているため装柱の容易性が図れる。また
特性面においては、光ファイバーケーブル10は風等に
より強震されると光量の損失が変化し、受光量が変化す
るため対地電圧の計測性能に影響が現れてしまうが、本
構成のように、金属箱体1aの内部に光ファイバーケー
ブル10を内し、かつ光ファイバーケーブル長を短く
することで光ファイバーケーブル10の揺れを抑えるこ
とができ性能が安定する。
【0024】つぎに、図4に沿って、零相電圧検出回路
部11についてさらに詳細に説明する。13は光電界セ
ンサ9に一定光量を出射する発光部、14は光電界セン
サ9により強度変調された変調光を受光する受光部、1
5は発光部13と受光部14からなる受発光部、16は
受光部14により受光された変調光を電気信号に変換す
る光電変換部、17は前記光電変換部16により変換さ
れた電気信号を信号処理することにより零相電圧を検出
判定する判定回路部である。
【0025】本零相電圧検出回路11の動作は、発光部
13から光ファイバーケーブル10の1芯を介し光電圧
センサ9に光量が入力されると、光電圧センサ9はC分
圧器8に発生したC分圧器8の両端電位差に比例した光
強度変調を行い、光変調信号を光ファイバーケーブル1
0の他芯を介し零相電圧検出回路部11の受光部14に
出力する。なお、入力された光変調信号は光電変換部1
6によりC分圧器8の両端電位差に比例した電気信号に
変換され、判定回路部17に出力する。この判定回路部
17は、現周期の電位差信号を少なくともN周期前の健
全時の電位差信号とベクトル演算することにより零相電
圧を計測して零相電圧の発生を判定するものである。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対地電
圧計測部を、接地電位の金属箱体内に内することで、
他相電圧による他相電界の影響を受けることなく、かつ
気象条件や設置環境等の影響も受けずに計測が行えるた
め対地電圧の計測精度が向上し、よって零相電圧の絶対
値計測精度が向上するものである。
【0027】また、高圧課電部に非接触に配置した分圧
用静電容量(C分圧器)の両端電位差を光電界センサに
より計測し、一相対地電圧を計測するため絶縁信頼性に
優れ、かつ耐ノイズ性に優れた零相電圧検出装置を提供
することができる。
【0028】さらに、零相電圧検出回路部を、対地電圧
計測部の金属箱体に内することで装置構成を簡素化で
き、設置工事の容易化や取扱容易性が向上し、特に装柱
時の作業性がより容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における零相電圧検出装
置における対地電圧計測部の外観斜視図
【図2】同実施の形態1における零相電圧検出装置の内
部構成を示すブロック構成図
【図3】同実施の形態2における零相電圧検出装置の内
部構成を示すブロック構成図
【図4】同実施の形態2における零相電圧検出装置の零
相電圧検出回路を示すブロック回路図
【図5】従来の零相電圧検出装置を示す概略回路構成図
【符号の説明】
1 対地電圧計測部 1a 金属箱体 2、2a ブッシング(入力部) 3 高圧引込電線 4 接地端子 6 銅棒(高圧導体部) 8 C分圧器(分圧用静電容量) 9 光電界センサ 11 零相電圧検出回路部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非接地または高抵抗接地の三相交流配電
    線路の零相電圧を検出する零相電圧検出装置であって、
    接地電位の金属箱と、前記金属箱に設けられたブッシン
    グ内で高圧引込み電線と接続された高圧導体部と、前記
    金属箱内に設けられ電圧を分圧する分圧用静電容量と、
    前記分圧用静電容量により分圧された分担電圧を光強度
    変調して任意の一相対地電圧を計測し前記高圧導体部に
    非接触で前記金属箱内に配置された光電界センサを有
    し、前記分圧用静電容量が前記高圧導体部と前記金属箱
    のどちらにも電気的に接続されていない零相電圧検出装
    置。
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