JP2002277386A - 検出装置およびその検出方法、それを用いたワイパー制御装置 - Google Patents

検出装置およびその検出方法、それを用いたワイパー制御装置

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JP2002277386A JP2001397837A JP2001397837A JP2002277386A JP 2002277386 A JP2002277386 A JP 2002277386A JP 2001397837 A JP2001397837 A JP 2001397837A JP 2001397837 A JP2001397837 A JP 2001397837A JP 2002277386 A JP2002277386 A JP 2002277386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雨用の検出装置において、ハードウエア資
源をあまり必要とせず、例えば雨滴の大きさを推定可能
な検出装置およびその検出方法と、それを用いたワイパ
ー制御装置の提供を目的とする。 【解決手段】 発光手段から発せられた光を透明板に導
入し、前記透明板の検出面にて反射させ、該反射光を受
光素子で受光して検出面の状態を検出する検出装置にお
いて、前記受光素子からの信号をサンプリングする部
分、入力信号に対して予め設定された複数の値で区分さ
れた複数のセグメントが設定されており、前記サンプリ
ングされた信号の並びにおいて、同一セグメントに属す
る信号が連続している部分があれば、それら連続してい
る信号を圧縮する手段、前記圧縮手段による圧縮前のサ
ンプリング信号数と圧縮後のサンプリング信号数から圧
縮率を求める手段、前記圧縮率から検出面の状態を判断
する判断部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物品の表面に
付着した液体等を検出する装置およびその検出方法に関
する。特に車両用の降雨検出装置およびその検出方法に
関する。さらには、それを用いたワイパー制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の検出装置は、数多く提
案されている。光学方式を用いた構成例としては、発光
素子から発せられた光を透明板に導入させ、前記透明板
の検出面にて反射させ、この反射した光を受光素子で受
光して雨滴の検出を行っていた。すなわち、検出面に水
等が付着すると、反射条件が変化し、受光素子に入射す
る光量が減少する。この変化をとらえて、雨滴の検出を
行っていた。
【0003】上述した変化の識別には、基準値との比較
により行う方式が多く採用されていた(例えば、特開平
10−186059号)。
【0004】ところで、このような降雨検出装置の実地
使用では、種々の条件の下で行われるので、誤動作防止
の手だてが講じられていなければならない。このため、
種々のモードに応じて複数の基準値を設定したり(特開
平10−186059号)、順次基準値を置換更新した
りしていた(特開平2−68248号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した雨
滴検出装置では、雨滴検出のロジックが複雑化し、ひい
ては検出判断の高速処理を困難にしていた。さらに、こ
れらの方法はいずれも、検出面の状態を判断することを
基本とし、基準値との比較により雨滴検出を行ってい
る。したがって、外光による影響や、汚れ等の検出面の
状況に影響され、誤動作を防止することは困難であっ
た。
【0006】また一般的に車両用の降雨検出装置におい
て、その検出面の面積は、ワイパーで払拭すべき領域に
比べて極端に小さい。もし、確率的に小さいながらも付
着した雨滴の性質を把握することができると、それより
降雨の状況を推定することができ、より降雨の状況に即
した的確なワイパー制御が可能になる。そのためには、
付着した雨滴の大きさなど、降雨の状況を認識し、識別
可能であることが必要となってくる。
【0007】例えば、ウインドシールドガラスの画像処
理を行えば、降雨の状況を認識し、識別することは可能
と思われる。
【0008】しかしそれの実現のためには、強力なCP
Uパワーと多大のメモリー等のハードウエア資源を必要
とする場合が多い。ところで自動車に搭載される降雨検
出装置では、コスト等の制約のために、上記ハードウエ
アにコストをかけられない場合が多い。
【0009】そこで本発明の目的は、ハードウエア資源
をあまり必要とせず、例えば雨滴の大きさを推定可能な
検出装置、およびその検出方法と、それを用いたワイパ
ー制御装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の検出装置は、発
光手段から発せられた光を透明板に導入し、前記透明板
の検出面にて反射させ、該反射光を受光素子で受光して
検出面の状態を検出する検出装置において、前記受光素
子からの信号をサンプリングするサンプリング部と、前
記受光素子からの信号のゆらぎを検出するゆらぎ検出部
と、前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの変
化パターンから前記付着物を判断する判断部を備えるこ
とを特徴とする検出装置である。
【0011】上記構成により、検出面上に付着した付着
物を通して得た受光素子の信号の動的なゆらぎによって
間接的に付着物の動的なゆらぎを検出することができ、
さらに、その信号のゆらぎの変化パターンによって間接
的に付着物の物性により決まる付着物のゆらぎの変化パ
ターンを検出し、付着物が何であるか、付着物がどのよ
うな状態であるかを判断することができる。
【0012】上記検出装置は以下のように構成すること
ができる。
【0013】上記検出装置において、前記ゆらぎ検出部
が、前記信号のゆらぎを検出してから当該信号のゆらぎ
の大きさが所定の大きさに減衰したことを検出するまで
の信号のゆらぎの時間を検出する手段を備え、前記判断
部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターンを、前記ゆ
らぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの時間の変化パ
ターンとすることができる。
【0014】上記構成によれば、信号のゆらぎの長さに
よって間接的に付着物のゆらぎの長さを検出することが
できる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性とし
て雨滴が大きいほどゆらぎが長く持続するので、検出し
たゆらぎの長さから雨滴の大きさを推定することができ
る。
【0015】次に、上記検出装置において、前記ゆらぎ
検出部が、前記信号のゆらぎの大きさを検出する手段を
備え、前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パタ
ーンを、前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎ
の大きさの変化パターンとすることができる。
【0016】上記構成によれば、信号のゆらぎの大きさ
によって間接的に付着物のゆらぎの大きさを検出するこ
とができる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性
として雨滴が大きいほどゆらぎが大きいので、検出した
ゆらぎの大きさから雨滴の大きさを推定することができ
る。
【0017】さらに、上記検出装置を以下のように構成
することができる。
【0018】上記検出装置において、入力信号に対して
予め設定された複数の値で区分された複数のセグメント
が設定されており、前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆ
らぎの時間を検出する手段として、前記サンプリングさ
れた信号の並びにおいて、同一セグメントに属する信号
が連続している部分があれば、それら連続している信号
を圧縮する手段と、前記圧縮手段による圧縮前のサンプ
リング信号数と圧縮後のサンプリング信号数から圧縮率
を求める手段を備え、前記判断部が、前記圧縮率を前記
信号のゆらぎの時間の変化パターンを表わすものとして
用い、前記検出面の状態を判断する構成である。
【0019】上記構成により、信号のゆらぎの長さを検
出できる。また、サンプリング信号の並びにおいて、実
質的な変化のない信号部分のデータ量を効果的に削減す
ることができる。さらに、検出処理において必要な信号
部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低下させ
ることはない。
【0020】また、上記検出装置において、入力信号に
対して、予め設定された複数の値で区分された複数のセ
グメントが設定されており、前記ゆらぎ検出部が、前記
信号のゆらぎの大きさを検出する手段として、前記サン
プリングされた信号の並びにおいて、あるセグメントか
ら他のセグメントに変化する個所がある場合、所定時間
あたりの当該変化の回数を求める手段と、前記変化の増
減の方向およびその変化量を求める手段を備え、前記判
断部が、前記回数、前記方向および変化量を前記信号の
ゆらぎの大きさの変化パターンを表わすものとして用
い、前記検出面の状態を判断する構成である。
【0021】上記構成により、信号のゆらぎの大きさを
検出することができる。サンプリング信号の並びにおい
て、検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変化部分
のみに注目し、当該変化の解析を通じて検出面上の状態
の変化を捉えることができる。
【0022】また、上記検出装置の構成を組み合わせる
ことも可能である。
【0023】上記検出装置において、入力信号に対して
予め設定された複数の値で区分された複数のセグメント
が設定されており、前記ゆらぎ検出部が、前記サンプリ
ングされた信号の並びにおいて、同一セグメントに属す
る信号が連続している部分があれば、それら連続してい
る信号を圧縮する手段と、前記圧縮手段による圧縮前の
サンプリング信号数と圧縮後のサンプリング信号数から
圧縮率を求める手段を備え、当該圧縮率により前記信号
のゆらぎを検出してから当該信号のゆらぎの大きさが所
定の大きさに減衰したことを検出するまでの信号のゆら
ぎの時間を検出し、さらに、前記ゆらぎ検出部が、前記
サンプリングされた信号の並びにおいて、あるセグメン
トから他のセグメントに変化する個所がある場合、所定
時間あたりの当該変化の回数を求める手段と、前記変化
の増減の方向およびその変化量を求める手段を備え、当
該変化の増減の方向およびその変化量により前記信号の
ゆらぎの大きさを検出し、前記判断部が用いる前記信号
のゆらぎの変化パターンを、前記ゆらぎ検出部が検出し
た前記信号のゆらぎの時間の変化パターンとし、前記判
断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターンを、前記
ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの大きさの変
化パターンとする構成である。
【0024】上記構成により、信号のゆらぎの長さと信
号のゆらぎの大きさを検出できる。また、サンプリング
信号において、実質的な変化のない信号部分のデータ量
を効果的に削減することができ、検出処理において必要
な信号部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低
下させることはない。さらに、サンプリング信号の並び
において、検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変
化部分のみに注目し、当該変化の解析を通じて検出面上
の状態の変化を捉えることができる。
【0025】なお、上記いずれかの検出装置において、
前記受光素子からの信号のノイズを除去する手段を備え
る構成とすれば、ノイズの影響を除去し、精度の高い検
出処理を行なうことができる。
【0026】また、前記ノイズを除去する手段に入力さ
れる信号が、予めスパイク性のノイズが除去されている
信号であれば、ノイズ除去の精度が向上する。
【0027】前記ノイズを除去する手段の一例として
は、順次入力される信号の所定のサンプル数を平均化し
て行われる手段が挙げられる。
【0028】また、上記第1から第3のいずれかの検出
装置において、検出対象を液滴とすることができる。例
えば、雨滴、水あるいは霧雨のいずれかなどである。
【0029】次に、本発明のワイパー制御装置は、上記
本発明の検出装置を用い、当該検出装置の判断によっ
て、ワイパーの制御を行うことを特徴とする。
【0030】次に、本発明の検出方法は、発光手段から
発せられた光を透明板に導入し、前記透明板の検出面に
て反射させ、該反射光を受光素子で受光して検出面の状
態を検出する検出方法において、前記受光素子からの信
号をサンプリングし、前記受光素子からの信号のゆらぎ
を検出し、前記検出した信号のゆらぎの変化パターンか
ら前記付着物を判断することを特徴とする検出方法であ
る。
【0031】上記方法により、検出面上に付着した付着
物を通して得た受光素子の信号の動的なゆらぎによって
間接的に付着物の動的なゆらぎを検出することができ、
さらに、その信号のゆらぎの変化パターンによって間接
的に付着物の物性により決まる付着物のゆらぎの変化パ
ターンを検出し、付着物が何であるか、付着物がどのよ
うな状態であるかを判断することができる。
【0032】次に、本発明の検出方法は、前記信号のゆ
らぎの検出において、前記信号のゆらぎを検出してから
当該信号のゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰したこ
とを検出するまでの時間を検出し、前記付着物の判断に
おいて用いる前記信号のゆらぎの変化パターンが、前記
ゆらぎ検出において検出した前記信号のゆらぎ時間の変
化パターンとすることができる。
【0033】上記方法によれば、信号のゆらぎの長さに
よって間接的に付着物のゆらぎの長さを検出することが
できる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性とし
て雨滴が大きいほどゆらぎが長く持続するので、検出し
たゆらぎの長さから雨滴の大きさを推定することができ
る。
【0034】次に、本発明の検出方法は、前記信号のゆ
らぎの検出において、前記受光素子からの信号のゆらぎ
の大きさを検出し、前記付着物の判断において用いる前
記信号のゆらぎの変化パターンが、前記ゆらぎ検出にお
いて検出した前記信号のゆらぎの大きさの変化パターン
とすることができる。
【0035】上記方法によれば、信号のゆらぎの大きさ
によって間接的に付着物のゆらぎの大きさを検出するこ
とができる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性
として雨滴が大きいほどゆらぎが大きいので、検出した
ゆらぎの大きさから雨滴の大きさを推定することができ
る。
【0036】本発明の検出方法は、以下の方法とするこ
とが可能である。
【0037】さらに、上記検出方法を以下のように行う
ことができる。
【0038】入力信号に対して予め設定された複数の値
で区分された複数のセグメントが設定されており、前記
信号のゆらぎの時間の検出処理として、前記サンプリン
グされた信号の並びにおいて、同一セグメントに属する
信号が連続している部分があれば、それら連続している
信号を圧縮し、当該圧縮前のサンプリング信号数と当該
圧縮後のサンプリング信号数から圧縮率を求める処理を
行い、前記付着物の判断において、前記圧縮率を前記信
号のゆらぎの時間の変化パターンを表わすものとして用
い、前記検出面の状態を判断する検出方法である。
【0039】上記方法により、信号のゆらぎの長さを検
出できる。また、サンプリング信号の並びにおいて、実
質的な変化のない信号部分のデータ量を効果的に削減す
ることができる。さらに、検出処理において必要な信号
部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低下させ
ることはない。
【0040】また、上記検出方法を以下のように行うこ
ともできる。
【0041】入力信号に対して、予め設定された複数の
値で区分された複数のセグメントが設定されており、前
記信号のゆらぎの大きさの検出処理として、前記サンプ
リングされた信号の並びにおいて、あるセグメントから
他のセグメントに変化する個所がある場合、所定時間あ
たりの当該変化の回数、前記変化の増減の方向およびそ
の変化量を求める処理を行い、前記付着物の判断におい
て、前記回数、前記方向および変化量を前記信号のゆら
ぎの大きさの変化パターンを表わすものとして用い、前
記検出面の状態を判断する検出方法である。
【0042】上記方法により、信号のゆらぎの大きさを
検出できる。また、サンプリング信号の並びにおいて、
検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変化部分のみ
に注目し、当該変化の解析を通じて検出面上の状態の変
化を捉えることができる。
【0043】また、上記検出方法を組み合わせることも
可能である。
【0044】入力信号に対して予め設定された複数の値
で区分された複数のセグメントが設定されており、前記
信号のゆらぎの検出において、前記サンプリングされた
信号の並びにおいて、同一セグメントに属する信号が連
続している部分があれば、それら連続している信号を圧
縮し、当該圧縮前のサンプリング信号数と当該圧縮後の
サンプリング信号数から圧縮率を求め、当該圧縮率によ
り前記信号のゆらぎを検出してから当該信号のゆらぎの
大きさが所定の大きさに減衰したことを検出するまでの
信号のゆらぎの時間を検出し、さらに、前記信号のゆら
ぎの検出において、前記サンプリングされた信号の並び
において、あるセグメントから他のセグメントに変化す
る個所がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数を
求め、前記変化の増減の方向およびその変化量を求め、
当該変化の増減の方向およびその変化量により前記信号
のゆらぎの大きさを検出し、前記付着物の判断において
用いる前記信号のゆらぎの変化パターンを、前記ゆらぎ
検出において検出した前記信号のゆらぎの時間の変化パ
ターンとし、前記付着物の判断において用いる前記信号
のゆらぎの変化パターンを、前記ゆらぎ検出において検
出した前記信号のゆらぎの大きさの変化パターンとする
検出方法である。
【0045】上記方法により、信号のゆらぎの長さおよ
び大きさを検出することができる。また、サンプリング
信号において、実質的な変化のない信号部分のデータ量
を効果的に削減することができ、検出処理において必要
な信号部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低
下させることはない。さらに、サンプリング信号の並び
において、検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変
化部分のみに注目し、当該変化の解析を通じて検出面上
の状態の変化を捉えることができる。
【0046】なお、上記いずれかの検出方法において、
前記受光素子からの信号のノイズを除去する方法を備え
るとすれば、ノイズの影響を除去し、精度の高い検出処
理を行なうことができる。
【0047】また、前記ノイズを除去する方法に入力さ
れる信号が、予めスパイク性のノイズが除去されている
信号であれば、ノイズ除去の精度が向上する。
【0048】前記ノイズを除去する方法の一例として
は、順次入力される信号の所定のサンプル数を平均化し
て行われる方法が挙げられる。
【0049】また、上記第1から第3のいずれかの検出
方法において、検出対象を液滴とすることができる。例
えば、雨滴、水あるいは霧雨のいずれかなどである。
【0050】次に、本発明のワイパー制御方法は、上記
本発明の検出方法を用い、当該検出方法の判断によっ
て、ワイパーの制御を行うことを特徴とする。
【0051】本発明者らは、検出面に付着した後の水滴
等の動きを詳しく分析することにより、本発明をなすに
至った。
【0052】まず、本発明に用い得る基本的な光学系に
ついて説明する(図1参照)。
【0053】図1に示すように、例えばLED等の発光
素子(3)から発せられた光は、プリズムガラス(5)
等を通じて、水滴等の検出を行うべき透明性基板である
ガラス基板(2)に導かれる。導かれた光は、検出面
(SS)にて全反射し、前記プリズムガラス(5)を通
じて、例えばフォトダイオード等の受光素子(4)に入
射する。
【0054】この図の検出装置では、水滴等の付着のな
い状態で、受光素子には最大の出力が発生するように配
置構成されている。このとき、検出面に水滴等の付着
(6)があると、受光素子の出力は低下する。
【0055】図2は検出装置全体の構成を示したもので
ある。便宜上、前段部分1aと後段部分1bに分けてい
る。
【0056】発光素子は、500Hz以上の周波数(キャ
リア周波数)のパルス波形で駆動されているとよい。ま
た発光素子(3)は温度による発光特性が変化するの
で、実際の発光光量を、モニター用受光素子(8)とモ
ニター用検出回路(9)を用いてモニターしておくこと
が好ましい。さらにモニター結果をフィードバックしな
がら、発光素子(3)を駆動回路(7)で駆動すること
が好ましい(図2)。
【0057】図2に示したように、受光素子(4)に光
が入射することによって、出力信号が発生する。このと
き信号は、発光素子を駆動時のキャリア波形を含んでい
るので、まず信号検出回路(10)にかけて、実信号の
みを取り出す。
【0058】また通常得られる受光素子では、あまり大
きな出力の信号を得ることができないことが多いので、
受光素子からの信号は増幅回路(11)にて増幅される
ことが好ましい。
【0059】続いて当該信号は、A/Dコンバーター
(12)に入力されて、デジタル変換される。このと
き、A/Dコンバーターのダイナミックレンジは、上述
した光学系の出力から適宜定められるとよい。
【0060】A/Dコンバーター(12)の出力信号を
ゆらぎ検出部(13)に入力する。当該ゆらぎ検出部
(13)は、入力された信号のゆらぎを検出する。
【0061】ここで、例えば、ゆらぎ検出部(13)
が、信号のゆらぎの大きさを検出する手段を備えた構成
であれば、入力された信号のゆらぎの大きさを検出する
ことができる。また、ゆらぎ検出部(13)が、信号の
ゆらぎを検出してから当該信号のゆらぎの大きさが所定
の大きさに減衰したことを検出するまでの時間を検出す
る手段を備えた構成であれば、入力された信号のゆらぎ
の長さを検出することができる。
【0062】次に、ゆらぎ検出部(13)からの出力信
号は判断部(14)に入力される。判断部(14)は、
ゆらぎ検出部(13)が検出した信号のゆらぎの変化パ
ターンから付着物を判断する。例えば、上記例で言え
ば、ゆらぎ検出部(13)から信号のゆらぎの大きさの
変化パターンを解析したり、信号のゆらぎの長さの変化
パターンを解析して付着物を判断する。
【0063】なお、上記のゆらぎ検出部(13)および
判断部(14)は、ソフトウエア(SW)にて構成する
ことが可能である。
【0064】上述した光学系からの信号において、以下
のように、その信号ゆらぎの検出、その変化パターンの
検出、および、付着物の判断処理について詳しく解析し
た。
【0065】まず大きな雨滴と小さな雨滴の場合を解析
した。大きな雨滴が検出面に付着した場合、付着後の挙
動は図3(a)に示すように、信号パターンが大きく変
動しており、動きが収まるまでに時間を要していること
がわかる。
【0066】一方、小さな雨滴の場合(図3(b))
は、信号パターンの変動は小さく、動きが収まるまでの
時間も短い。
【0067】大きな雨滴は、検出面付着後のゆらぎが比
較的大きく、そのゆらぎが収まるまでに比較的長い時間
を要し、一方、小さな雨滴は、検出面付着後のゆらぎが
比較的小さく、そのゆらぎは比較的短い時間で収まる。
この物理現象は自然法則に従って理解できる。例えば、
雨滴のゆらぎを抑える力としては、表面張力、内部摩擦
力、検出面との境界摩擦力などがあり、雨滴の場合、特
に表面張力の影響が大きいと考えることができる。表面
張力は表面積の大きさに反比例する力と捉えることがで
きる。一方、雨滴のゆらぎを維持する力としては、慣性
力、風などの外圧力などがある。慣性力は質量つまり雨
滴の体積に比例する力と捉えることができ、風などの外
圧力は表面積の大きさに比例する力と捉えることができ
る。結局、小さな雨滴は、大きな雨滴に比べ、ゆらぎを
抑える表面張力の影響が大きく働き、かつ、ゆらぎを維
持する慣性力が小さく、外圧力も小さい。結局、小さな
雨滴は大きな雨滴に比べて、そのゆらぎが収まる時間が
短いといえる。
【0068】本発明者らは、この点に着目して、信号パ
ターンを認識し、識別することで、検出面の状況に関す
る情報を得ることを考えた。
【0069】なおこのようなパターン認識には、通常多
くのハードウエア資源を要してしまう。そこで本発明
は、少ないハードウエア資源でも、信号パターンの認識
を可能とするようにしたものである。
【0070】以下に、ゆらぎ検出部(13)、判断部
(14)の処理内容の一例について説明する。大きな雨
滴と小さな雨滴の場合を例にして、説明する。
【0071】まず、信号のゆらぎの長さの変化パターン
を検出し、付着物を判断する処理を説明する。
【0072】まず、入力信号に対して予め設定された複
数の値で区分された複数のセグメントを設定しておく。
サンプリング信号の並びにおいて、同一セグメントに属
する信号が連続している部分があれば、それら連続して
いる信号を圧縮して、記憶する。
【0073】このとき、予め、想定する検出対象が起こ
す1つのイベント(検出対象が雨滴なら雨滴一滴が検出
面上で起こす変化の始まりから終わり)の所定時間を定
めておくとよい。例えば、圧縮前のサンプリング信号数
(N0)と圧縮後のサンプリング信号数(N)から圧縮
率を求める。この圧縮率から前記雨滴信号の特徴を推定
することができる。ここで圧縮率を、(N0−N)/N0
と定義すれば、例えば、圧縮率が大きいときは雨滴が小
さく、一方、圧縮率が小さいときは雨滴が大きい、と推
定すればよい。大きな雨滴であれば、検出面に付着後の
ゆらぎが大きく、図3(a)に示したように信号のゆら
ぎも大きいので、信号の並びにおいて信号があまり圧縮
がされない。一方、小さな雨滴であれば、検出面に付着
後のゆらぎが小さく、図3(b)に示したように信号の
ゆらぎも小さく、速やかに一定範囲に収まるので、信号
の並びにおいて信号が効率的に圧縮されるからである。
【0074】なお上記の所定時間は、検出を想定する検
出対象物のゆらぎが、収束するのに必要な時間とすれば
よい。
【0075】このように信号の圧縮を行うと、保持すべ
きデータ量が圧縮されるのでメモリー資源の使用が少な
くてすむという利点がある。
【0076】なお前記圧縮率も算出された数値として扱
うのではなく、取り得る値が決まっているので、ラベル
符号を割り当てて、このラベル符号で扱うことによっ
て、さらにデータ量が圧縮されるのでメモリー資源を節
約することができる。
【0077】以上は、圧縮率を利用した信号のゆらぎの
長さの変化パターンから付着物を判断する処理である。
【0078】次に、信号のゆらぎの大きさの変化パター
ンを検出し、付着物を判断する処理を説明する。
【0079】すなわち、図3(a)に示したように、大
きな雨滴の場合は、信号パターンは大きく変動し、セグ
メントをまたがる変化も多く、また全体として信号レベ
ルの回復の度合が大きい。
【0080】一方、小さな雨滴の場合(図3(b))
は、信号パターンの変動は小さく、セグメントをまたが
る変化が少なく(特に減少することはまれである)、ま
た全体として信号レベルの回復の度合も小さい。
【0081】そこで、サンプリングされた信号の並びに
おいて、あるセグメントから他のセグメントに変化する
個所がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数と、
増加と減少の方向をメモリーする。予め定められた1つ
のイベントの所定時間内に、上記変化した回数と、増加
と減少の方向とから、前記雨滴信号の特徴量づけを行う
ことができる。
【0082】例えば、セグメントをまたがる変化をした
回数が多く、増加と減少が多く混在しており、全体とし
て信号レベルの回復の度合が大きい場合は、大きな雨滴
の場合と推定できる。
【0083】一方、セグメントをまたがる変化をした回
数が少なく、増加と減少も少なく、全体として信号レベ
ルの回復の度合が小さい場合は、小さな雨滴と推定でき
る。
【0084】以上は、信号のゆらぎの大きさの変化パタ
ーンから付着物を判断する処理である。
【0085】さらに、雨滴の付着の瞬間における信号の
減少の度合いも、雨滴の大きさの推定に用いることがで
きる。
【0086】図3(a),(b)から明らかなように、
減少の度合いが大きいと雨滴も大きく、減少の度合いが
小さいと雨滴も小さいと推定できる。
【0087】この場合も、減少の度合いを数値そのもの
で評価するのではなく、入力信号をセグメント化し、評
価すれば、必要なメモリーを少なくすることができる。
なお各セグメントには、ラベル符号を付与しておくとよ
い。
【0088】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の特徴である信号
のゆらぎの変化パターンの評価について、詳しく説明す
る。
【0089】(セグメント化処理)図4(a)は、雨滴
が検出面に付着した際の信号パターンの典型的な一例で
ある。
【0090】まず、パターンの認識処理に先立って、信
号値に対してセグメントを設けて置く。各セグメントに
は、ラベル符号を付与しておくとよい。
【0091】つぎに信号値軸と時間軸のマトリクスにお
いて、各セグメントで区切られたブロック(タイル)を
考える。入力された信号パターンが通過するブロックを
用いて、パターンの認識処理を行う。
【0092】(信号のゆらぎの長さの変化パターン)信
号のゆらぎの長さを評価する手段として、データの圧
縮、圧縮率の算出、圧縮率に基づく信号のゆらぎの変化
パターンの評価、付着物の判定について、具体的に説明
する。
【0093】入力された信号パターンが通過したセグメ
ントが時間軸方向に連続しているときは、先頭のセグメ
ントに後続のセグメントを積み重ねていく。このこと
は、同一セグメントで連続するタイルを先頭のタイルに
積み重ねると理解されても良い。このようにして、信号
の並びにおいて、同一セグメントに属する信号が連続し
ている部分があれば、それら連続している信号を圧縮す
る。図4(b)に、これをモデル化した図を示す。
【0094】例えばこの図では、時間軸上で16セグメ
ントあったサンプリング信号が6セグメントのサンプリ
ング信号に圧縮されたことになる。
【0095】つぎに、圧縮率を求める方法について説明
する。
【0096】図4(a)の信号パターンでは、上述した
ように、時間軸上で16セグメントのサンプリング信号
が6セグメントのサンプリング信号に圧縮されている。
【0097】ここで、雨滴の付着時の現象を考えること
にする。雨滴の付着した瞬間に、信号の急激な減少が観
察される。
【0098】そこで、急激な信号の減少をイベントの開
始とし、それから所定の時間内における圧縮を考えても
よい。例えば図4の場合、所定時間を1〜Fまで15セ
グメントの期間とすれば、それが5セグメントのサンプ
リング信号に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率
は、(15−5)/15=0.67となる。
【0099】図5に、小さな雨滴の場合の信号パターン
と、その信号をセグメント化処理した例を示す。また、
図6には、大きな雨滴の場合の信号パターンと、その信
号をセグメント化処理した例を示す。
【0100】図5の例では、時間軸上で15セグメント
のサンプリング信号が2セグメントのサンプリング信号
に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率は、(15−
2)/15=0.87となる。
【0101】図6の例では、時間軸上で15セグメント
のサンプリング信号が6セグメントのサンプリング信号
に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率は、(15−
6)/15=0.6となる。
【0102】続いて、上述のようにして求めた圧縮率か
ら、検出された雨滴信号に関する特徴は以下のようであ
る。
【0103】上述した図5と図6の比較から明らかなよ
うに、大きな雨滴が検出面に付着した場合、その動きが
収まるまでに時間を要しており、信号の圧縮率は比較的
小さい。一方、小さな雨滴の場合は、その動きが収まる
までの時間が短いので、信号の圧縮率は比較的大きい。
【0104】例えば、表1に示すようなテーブルを用い
て各雨滴信号に対して、雨滴の特徴と関連づければよ
い。
【0105】
【表1】 圧縮率と雨滴の大きさの対応傾向 ――――――――――――――― 圧縮率 雨滴 ――――――――――――――― 大 小 小 大 ――――――――――――――― 前記圧縮率から、上記表1に基づき、各雨滴の大きさを
推定することができる。さらに具体的な雨滴の大きさを
求めるには、具体的な測定系において実験的に換算係数
を求めるとよい。
【0106】(付着後における信号のゆらぎの大きさの
変化パターン)次に、信号のゆらぎの大きさの変化パタ
ーンを評価する手段として、セグメントをまたがる信号
の変化の回数の検出、変化増減方向および変化量の算
出、変化方向および変化量に基づく信号のゆらぎの変化
パターンの評価、付着物の判定について、具体的に説明
する。
【0107】図4(a)に示したように、入力信号は、
時間軸上の第6,第7,第8、および第E番目のセグメ
ントのサンプリング信号において、先行するセグメント
のサンプリング信号よりその信号値が1セグメント増加
している。つまり信号値のセグメントをまたがる変化回
数は、4回で、変化量は4セグメント増加している。ま
た変化の増減の方向は、増加のみで4回である。
【0108】同様に図5では、信号値のセグメントをま
たがる変化回数が1回で、変化量は増加が1セグメント
である。また変化の増減の方向は、増加のみで1回であ
る。
【0109】また図6では、信号値のセグメントをまた
がる変化回数が5回で、変化量は増加が4セグメント
で、減少が1セグメントである。また変化の増減の方向
は、増加が4回で、減少が1回である。
【0110】信号値のセグメントをまたがる変化回数が
多いことは、雨滴が大きいと推定され、逆に変化回数が
少ないことは、雨滴が小さいと推定される。
【0111】その変化量において、増加が大きいことは
雨滴が大きいと推定され、逆に増加が小さいことは雨滴
が小さいと推定される。
【0112】またその変化の増減の方向において、減少
が存在することは、雨滴が大きいと推定され、減少が存
在しないことは、雨滴が大きくないと推定される。
【0113】以上のような基本的な性質を踏まえて、表
2に示したテーブルに基づき、付着後の信号パターンの
変化量から、雨滴の大きさを推定することができる。さ
らに、具体的に雨滴の大きさを推定するには、具体的な
測定系において実験的に換算係数を求めるとよい。
【0114】
【表2】 変化量と雨滴の大きさの対応傾向 ――――――――――――――――― 変化回数 雨滴 ――――――――――――――――― 少ない 小 多い 大 ――――――――――――――――― 増加の変化量 雨滴 ――――――――――――――――― 小 小 大 大 ――――――――――――――――― 変化の増減の方向 雨滴 ――――――――――――――――― 増加のみ 大きくない 減少あり 大 ――――――――――――――――― (付着時における信号の変化量)さらに、雨滴の付着時
に関して、信号パターンの変化量の評価について説明す
る。
【0115】図5では、時間軸上で第1セグメントのサ
ンプリング信号から第2セグメントのサンプリング信号
において、その信号値が2セグメント低下している。
【0116】同じく図6では、時間軸上で第1セグメン
トのサンプリング信号から第2セグメントのサンプリン
グ信号において、その信号値が5セグメント低下してい
る。
【0117】雨滴の付着時の入力信号について、信号値
のセグメントをまたがる変化量(低下量)と雨滴の大き
さを、表3に示した対応テーブルに基づいて、推定する
ことができる。さらに、具体的に雨滴の大きさを推定す
るには、具体的な測定系において実験的に換算係数を求
めるとよい。
【0118】
【表3】 変化量と雨滴の大きさの対応傾向 ――――――――――――――――― 変化量 雨滴 ――――――――――――――――― 小 小 大 大 ――――――――――――――――― なお、付着時および付着後における信号の変化回数を求
める構成では、上述したデータ圧縮において圧縮された
サンプリング信号のセグメント数を別に求める必要がな
くなる。
【0119】すなわち、付着時の信号低下を変化回数に
含めて、付着後における信号の変化回数との合計が、圧
縮後のサンプリング信号のセグメント数に相当するから
である。表4に図4〜6における変化回数と圧縮後のサ
ンプリング信号のセグメント数を示した。この変化回数
の数値を、上述した圧縮率の算出に利用することができ
る。
【0120】
【表4】 ―――――――――――――――――――――――― 例 変化回数 圧縮後のサンプリング信号のセグメント数 ―――――――――――――――――――――――― 図4 5回 5セグメント 図5 2回 2セグメント 図6 6回 6セグメント ―――――――――――――――――――――――― (信号のゆらぎの長さおよび大きさの変化パターンを組
み合わせた例)以下に、上記の圧縮率を用いた信号のゆ
らぎの長さに基づく評価、および、上記の信号の変化方
向と変化量を用いた信号のゆらぎの大きさに基づく評価
の双方を用いた検出装置について説明する。この検出装
置では、図2に示したハードウエアからの信号を、図7
に示すステップを実現するソフトウエアにて制御し、検
出動作を行っている。
【0121】ウインドシールドに設けられた検出装置の
検出面に、小粒・中粒・大粒の雨滴が付着したときの信
号パターンの実例を、図8〜図10にそれぞれ示す。ま
ず、縦軸は出力電圧を示しており、1ドットが4.88
mVに相当する。横軸は時間軸を示しており、1ドットが
0.5mSecに相当する。
【0122】なお、小粒の雨滴は付着時の雨滴径で約7
mmの場合の例であり、中粒の雨滴は付着時の雨滴径で約
9mmの場合の例であり、大粒の雨滴は同じく雨滴径で約
11mmの場合の例である。
【0123】図8〜図10に示した例では、図示しやす
くするために、横軸である時間軸は50ドット(25mS
ec)単位にセグメント化している。また縦軸である出力
電圧は、20ドット(97.6mV)単位にセグメント化
している。この信号チャートから各特徴量を求め、それ
を表5にまとめた。
【0124】
【表5】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 雨滴 圧縮率 変化回数 増加の変化量 増減の方向 変化量 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 小 9/11 2 1 増加のみ 1 中 8/11 3 2 増加のみ 4 大 6/11 5 4 増加のみ 7 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 表5から分かるように、雨滴の大きさと圧縮率、さらに
は雨滴の大きさと変化回数、増加の変化量、増減の方
向、変化量から特徴づけられる特徴量には、ある関係が
認められる。
【0125】この関係を基にして、算出した圧縮率や特
徴量から、付着した雨滴の大きさを推定することが可能
であることが分かる。
【0126】図7に示したステップのように、圧縮率や
特徴量の評価・判断を行い、その結果を判断材料の1つ
としてワイパー制御(例えば、間欠時間)を決定すると
よい。
【0127】さらに付着した雨滴の「ゆらぎ」という概
念で一元化し、評価することもできる。その傾向は表6
に示したような関係を有している。このゆらぎの大きさ
と長さによって、付着した雨滴の大きさを推定し、ワイ
パー制御に用いてもよい。そのステップの一例を図11
に示す。
【0128】
【表6】 圧縮率と特徴量の対応傾向 ――――――――――――――― ゆらぎ 圧縮率 雨滴 ――――――――――――――― 小 小 小 大 大 大 ――――――――――――――― 図11に示したように、圧縮率や特徴量から雨滴のゆら
ぎの大きさを決定し、そのゆらぎの評価・判断を行い、
その結果を判断材料の1つとしてワイパー制御(例え
ば、間欠時間)を決定するとよい。
【0129】例えば、ゆらぎが大きく長いということは
一般に雨粒が大きく、強い雨が降っていることを意味す
るので、その場合は間欠時間をより短くするとか、ワイ
パーの駆動速度を速くするなどの制御を行うとよい。
【0130】一方、ゆらぎが小さく短いということは一
般に雨粒が小さく、弱い雨が降っていることを意味する
ので、その場合は間欠時間をより長くするとか、ワイパ
ーの駆動速度を遅くするなどの制御を行うとよい。
【0131】ところで上述の説明では、理解を容易にす
るために、信号圧縮については、雨滴等の付着を起点と
して、あるイベントを考えていた。
【0132】しかし、実際の検出装置やワイパー制御装
置においては、適当な時間間隔で払拭要求信号を出力す
る必要があるので、雨滴等の付着を起点とはせずに、あ
る一定の時間間隔でデータの圧縮を考えるとよい。具体
的には、50〜100mSec単位で処理するとよい。
【0133】なおここで、はね上げ水と霧が付着した場
合の信号パターンの例を、図12と図13に示す。はね
上げ水とは、例えば対向車が水たまりの水をはね上げ
て、その水がウインドシールドにかかったようなものを
いい、このときは検出面が全面的に濡れるような場合で
ある。
【0134】なお、霧は雨滴径で約0.5mm以下の場合
の例である。この2つの例においても、図8〜図10と
同様に、時間軸:50ドット単位、出力電圧:20ドッ
ト単位にセグメント化してみた。
【0135】まず、はね上げ水の例では、1つのセグメ
ント内で信号が上下しており、このままでは、信号パタ
ーンを正しく評価・分析することはできない。
【0136】また、霧の場合は出力軸の変化量が小さい
ので、上記の単位でセグメント化してしまうと、霧の付
着がうまくとらえられていない。
【0137】以上の状況から、信号パターンの処理にお
いて、適当なセグメント化の単位があることが分かる。
また、時間セグメントについては、検出装置として適当
な時間間隔で払拭要求信号を出力する必要があることも
考慮する必要がある。
【0138】なお上述の説明では、図解するために、上
述した単位でセグメント化を行った。しかし実際には、
ソフトウエアで処理しているので、もっと細かなセグメ
ント化が可能であり、一具体例としては、時間セグメン
トは1ドット(0.5mSec)単位に短くし、出力電圧は
4ドット(19.52mV)単位にセグメント化するとよ
い。
【0139】このように、時間セグメントを1ドット単
位に短くし、出力電圧は4ドット単位にセグメント化す
れば、このはね上げ水と霧が付着した場合でも、十分に
信号パターンを正しく評価・分析することが可能とな
る。
【0140】この検出装置では、具体的には日立製作所
製のCPU(H8S/2134,クロックスピード20
MHz)と4kBのメモリーの、少ないハードウエア資源
で、本発明による雨滴等の検出および推定を可能として
いる。
【0141】なお、上記説明において、時間軸上の処理
単位として時間セグメント(例えば1ドット0.5mSec
単位)、信号軸上の処理単位として信号値セグメント
(例えば4ドット19.52mV単位)を用いたが、本発
明の技術思想上、必ずしもこれらセグメント単位を用い
る実施形態に限定される必要はない。例えば、時間軸上
の処理単位として1サンプリング周期の任意の整数倍の
時間、信号値軸上の処理単位として1量子化単位の任意
の整数倍の値を用いることも可能である。
【0142】(応用例:ワイパー制御装置)以上説明し
てきた検出装置を使ったワイパー制御装置について、図
14を用いて説明する。
【0143】ワイパー制御装置としては、まず検出装置
1により雨滴等の検出を行い、つづいて検出装置1によ
り、本発明の特徴である圧縮率、特徴量、さらにはゆら
ぎの変化パターンを決定し、その評価および判断を行
う。
【0144】検出装置1はそれら信号を自動車の集中制
御用CPUのワイパー制御部20に送り、最終的にこの
ワイパー制御部20の判断によって、ワイパー払拭を決
定し、ワイパー駆動装置21により、ワイパーを駆動す
るように構成されている。
【0145】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は、発
光手段から発せられた光を検出面で反射し、該反射光を
受光素子で受光して検出面の状態を検出する検出装置に
おいて、信号のゆらぎの変化パターンを検出し、当該変
化パターンを解析することにより、付着物を検出するこ
とができる。信号のゆらぎの変化パターンとして、信号
のゆらぎの大きさ、信号のゆらぎの長さを用いることが
できる。
【0146】信号のゆらぎの長さの評価とし、受光素子
からのサンプリング信号について、信号の並びにおい
て、同一セグメントに属する信号が連続している部分が
あれば、それら連続している信号を圧縮し、さらに圧縮
率を求めている。この圧縮率は、付着した雨滴の挙動を
反映しているので、より的確に付着した雨滴の状態を推
定することができる。
【0147】信号のゆらぎの大きさとし、前記サンプリ
ング信号について、変化回数、変化の増減の方向、およ
びその変化量を求めている。これらのパラメータは、付
着した雨滴の挙動を反映しているので、より的確に付着
した雨滴の状態を推定することができる。
【0148】また、さらに本発明では、前記サンプリン
グ信号について、変化回数、変化の増減の方向、および
その変化量から、一元的に雨滴の大きさに関する特徴量
を求めている。この一元的な特徴量も付着した雨滴の挙
動を反映しているので、より簡単なロジックで検出面の
状態を推定し、ワイパー制御に利用することができる。
【0149】さらには付着後の雨滴のゆらぎにて一元的
に雨滴の大きさに推定してもよい。このため、より簡単
なロジックで検出面の状態を推定し、ワイパー制御に利
用することも可能である。
【0150】またさらに、簡単なロジックにて検出面の
状態を推定することができるので、高速処理が容易とな
る。またハードウエア資源に関しても、あまり多くを必
要としない検出装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用い得る光学系の例を説明する図であ
る。
【図2】本発明による検出装置の構成、主としてハード
ウエアを説明する図である。
【図3】雨粒の大きさの違いによる信号パターンの例を
示す図である。
【図4】本発明による信号処理をモデル的に説明する図
である。
【図5】本発明による信号処理をモデル的に説明する図
である。
【図6】本発明による信号処理をモデル的に説明する図
である。
【図7】本発明による信号処理のステップを説明する図
である。
【図8】小粒の雨滴の信号パターンを説明する図であ
る。
【図9】中粒の雨滴の信号パターンを説明する図であ
る。
【図10】大粒の雨滴の信号パターンを説明する図であ
る。
【図11】本発明による信号処理のステップを説明する
図である。
【図12】はね上げ水の信号パターンを説明する図であ
る。
【図13】霧の信号パターンを説明する図である。
【図14】本発明によるワイパー制御装置を説明する概
念図である。
【符号の説明】
1 検出装置 2 ガラス基板 3 発光素子 4 受光素子 5 プリズムガラス 6 雨滴 7 発光素子駆動回路 8 モニター用受光素子 9 モニター用検出回路 10 信号検出回路 11 増幅回路 12 A/Dコンバーター 13 ゆらぎ検出部 14 判断部 SS 検出面 WP ワイパー M モーター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月11日(2002.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月27日(2002.3.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】
【表6】 圧縮率と特徴量の対応傾向 ――――――――――――――― ゆらぎ 圧縮率 雨滴 ――――――――――――――― 小 小 大 大 ――――――――――――――― 図11に示したように、圧縮率や特徴量から雨滴のゆら
ぎの大きさを決定し、そのゆらぎの評価・判断を行い、
その結果を判断材料の1つとしてワイパー制御(例え
ば、間欠時間)を決定するとよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正内容】
【0146】信号のゆらぎの長さの評価とし、受光素
子からのサンプリング信号について、信号の並びにおい
て、同一セグメントに属する信号が連続している部分が
あれば、それら連続している信号を圧縮し、さらに圧縮
率を求めている。この圧縮率は、付着した雨滴の挙動を
反映しているので、より的確に付着した雨滴の状態を推
定することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正内容】
【0147】信号のゆらぎの大きさとし、前記サンプ
リング信号について、変化回数、変化の増減の方向、お
よびその変化量を求めている。これらのパラメータは、
付着した雨滴の挙動を反映しているので、より的確に付
着した雨滴の状態を推定することができる。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段から発せられた光を透明板に導
    入し、前記透明板の検出面にて反射させ、該反射光を受
    光素子で受光して検出面の状態を検出する検出装置にお
    いて、 前記受光素子からの信号をサンプリングするサンプリン
    グ部と、 前記受光素子からの信号のゆらぎを検出するゆらぎ検出
    部と、 前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの変化パ
    ターンから前記付着物を判断する判断部を備えることを
    特徴とする検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎ
    を検出してから当該信号のゆらぎの大きさが所定の大き
    さに減衰したことを検出するまでの信号のゆらぎの時間
    を検出する手段を備え、 前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターン
    が、前記ゆらぎ検出部において検出した前記信号のゆら
    ぎの時間の変化パターンである請求項1に記載の検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎ
    の大きさを検出する手段を備え、 前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターン
    が、前記ゆらぎ検出部において検出した前記信号のゆら
    ぎの大きさの変化パターンである請求項1に記載の検出
    装置。
  4. 【請求項4】 入力信号に対して予め設定された複数の
    値で区分された複数のセグメントが設定されており、 前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎの時間を検出す
    る手段として、前記サンプリングされた信号の並びにお
    いて、同一セグメントに属する信号が連続している部分
    があれば、それら連続している信号を圧縮する手段と、
    前記圧縮手段による圧縮前のサンプリング信号数と圧縮
    後のサンプリング信号数から圧縮率を求める手段を備
    え、 前記判断部が、前記圧縮率を前記信号のゆらぎの時間の
    変化パターンを表わすものとして用い、前記検出面の状
    態を判断する請求項2に記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 入力信号に対して、予め設定された複数
    の値で区分された複数のセグメントが設定されており、 前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎの大きさを検出
    する手段として、前記サンプリングされた信号の並びに
    おいて、あるセグメントから他のセグメントに変化する
    個所がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数を求
    める手段と、前記変化の増減の方向およびその変化量を
    求める手段を備え、 前記判断部が、前記回数、前記方向および変化量を前記
    信号のゆらぎの大きさの変化パターンを表わすものとし
    て用い、前記検出面の状態を判断する請求項3に記載の
    検出装置。
  6. 【請求項6】 入力信号に対して予め設定された複数の
    値で区分された複数のセグメントが設定されており、 前記ゆらぎ検出部が、前記サンプリングされた信号の並
    びにおいて、同一セグメントに属する信号が連続してい
    る部分があれば、それら連続している信号を圧縮する手
    段と、前記圧縮手段による圧縮前のサンプリング信号数
    と圧縮後のサンプリング信号数から圧縮率を求める手段
    を備え、当該圧縮率により前記信号のゆらぎを検出して
    から当該信号のゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰し
    たことを検出するまでの信号のゆらぎの時間を検出し、 さらに、前記ゆらぎ検出部が、前記サンプリングされた
    信号の並びにおいて、あるセグメントから他のセグメン
    トに変化する個所がある場合、所定時間あたりの当該変
    化の回数を求める手段と、前記変化の増減の方向および
    その変化量を求める手段を備え、当該変化の増減の方向
    およびその変化量により前記信号のゆらぎの大きさを検
    出し、 前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターン
    が、前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの時
    間の変化パターンであり、 前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターン
    が、前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの大
    きさの変化パターンである請求項1に記載の検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の検出
    装置において、 前記受光素子からの信号のノイズを除去する手段を備え
    る検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれかに記載の検出
    装置において、 前記ノイズを除去する手段に入力される信号は、予めス
    パイク性のノイズが除去されている検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の検出装置において、 前記ノイズを除去する手段は、順次入力される信号の所
    定のサンプル数を平均化して行われる検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の検
    出装置において、 検出対象が液滴である検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の検出装置におい
    て、 検出対象が雨滴である検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    検出装置の判断によって、ワイパーの制御を行うことを
    特徴とするワイパー制御装置。
  13. 【請求項13】 発光手段から発せられた光を透明板に
    導入し、前記透明板の検出面にて反射させ、該反射光を
    受光素子で受光して検出面の状態を検出する検出方法に
    おいて、 前記受光素子からの信号をサンプリングし、 前記受光素子からの信号のゆらぎを検出し、 前記検出した信号のゆらぎの変化パターンから前記付着
    物を判断することを特徴とする検出方法。
  14. 【請求項14】 前記信号のゆらぎの検出処理におい
    て、前記信号のゆらぎを検出してから当該信号のゆらぎ
    の大きさが所定の大きさに減衰したことを検出するまで
    の時間を検出し、 前記付着物の判断において用いる前記信号のゆらぎの変
    化パターンが、前記ゆらぎ検出において検出した前記信
    号のゆらぎ時間の変化パターンである請求項13に記載
    の検出方法。
  15. 【請求項15】 前記信号のゆらぎの検出処理におい
    て、前記受光素子からの信号のゆらぎの大きさを検出
    し、 前記付着物の判断において用いる前記信号のゆらぎの変
    化パターンが、前記ゆらぎ検出処理において検出した前
    記信号のゆらぎの大きさの変化パターンである請求項1
    3に記載の検出方法。
  16. 【請求項16】 入力信号に対して予め設定された複数
    の値で区分された複数のセグメントが設定されており、 前記信号のゆらぎの時間の検出処理として、前記サンプ
    リングされた信号の並びにおいて、同一セグメントに属
    する信号が連続している部分があれば、それら連続して
    いる信号を圧縮し、当該圧縮前のサンプリング信号数と
    当該圧縮後のサンプリング信号数から圧縮率を求める処
    理を行い、 前記付着物の判断において、前記圧縮率を前記信号のゆ
    らぎの時間の変化パターンを表わすものとして用い、前
    記検出面の状態を判断する請求項14に記載の検出方
    法。
  17. 【請求項17】 入力信号に対して、予め設定された複
    数の値で区分された複数のセグメントが設定されてお
    り、 前記信号のゆらぎの大きさの検出処理として、前記サン
    プリングされた信号の並びにおいて、あるセグメントか
    ら他のセグメントに変化する個所がある場合、所定時間
    あたりの当該変化の回数、前記変化の増減の方向および
    その変化量を求める処理を行い、 前記付着物の判断において、前記回数、前記方向および
    変化量を前記信号のゆらぎの大きさの変化パターンを表
    わすものとして用い、前記検出面の状態を判断する請求
    項15に記載の検出方法。
  18. 【請求項18】 入力信号に対して予め設定された複数
    の値で区分された複数のセグメントが設定されており、 前記信号のゆらぎの検出処理において、前記サンプリン
    グされた信号の並びにおいて、同一セグメントに属する
    信号が連続している部分があれば、それら連続している
    信号を圧縮し、当該圧縮前のサンプリング信号数と当該
    圧縮後のサンプリング信号数から圧縮率を求め、当該圧
    縮率により前記信号のゆらぎを検出してから当該信号の
    ゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰したことを検出す
    るまでの信号のゆらぎの時間を検出し、 さらに、前記信号のゆらぎの検出処理において、前記サ
    ンプリングされた信号の並びにおいて、あるセグメント
    から他のセグメントに変化する個所がある場合、所定時
    間あたりの当該変化の回数を求め、前記変化の増減の方
    向およびその変化量を求め、当該変化の増減の方向およ
    びその変化量により前記信号のゆらぎの大きさを検出
    し、 前記付着物の判断において用いる前記信号のゆらぎの変
    化パターンが、前記ゆらぎ検出において検出した前記信
    号のゆらぎの時間の変化パターンであり、 前記付着物の判断において用いる前記信号のゆらぎの変
    化パターンが、前記ゆらぎ検出処理において検出した前
    記信号のゆらぎの大きさの変化パターンである請求項1
    3に記載の検出方法。
  19. 【請求項19】 請求項13から18のいずれかに記載
    の検出方法において、 前記受光素子からの信号のノイズを除去する処理を備え
    る検出方法。
  20. 【請求項20】 請求項13から18のいずれかに記載
    の検出方法において、 前記ノイズを除去する手段に入力される信号は、予めス
    パイク性のノイズが除去されている検出方法。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の検出方法におい
    て、 前記ノイズを除去する処理は、順次入力される信号の所
    定のサンプル数を平均化して行われるものである検出方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項13から21のいずれかに記載
    の検出方法において、 検出対象が液滴である検出方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の検出方法におい
    て、 検出対象が雨滴である検出方法。
  24. 【請求項24】 請求項13から23のいずれかに記載
    の検出方法の判断によって、ワイパーの制御を行うこと
    を特徴とするワイパー制御方法。
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