JP2002277110A - 冷凍・空調装置及びその運転方法 - Google Patents

冷凍・空調装置及びその運転方法

Info

Publication number
JP2002277110A
JP2002277110A JP2001079395A JP2001079395A JP2002277110A JP 2002277110 A JP2002277110 A JP 2002277110A JP 2001079395 A JP2001079395 A JP 2001079395A JP 2001079395 A JP2001079395 A JP 2001079395A JP 2002277110 A JP2002277110 A JP 2002277110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
oil
lubricating oil
refrigeration
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001079395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4472200B2 (ja
Inventor
Osamu Morimoto
修 森本
Yasuyori Hirai
康順 平井
Shiro Takatani
士郎 高谷
Tomohiko Kasai
智彦 河西
Masao Kawasaki
雅夫 川崎
Shinichi Wakamoto
慎一 若本
Fumitake Unezaki
史武 畝崎
Toshihiko Enomoto
寿彦 榎本
Makoto Saito
信 斉藤
Tetsuji Nanatane
哲二 七種
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001079395A priority Critical patent/JP4472200B2/ja
Publication of JP2002277110A publication Critical patent/JP2002277110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4472200B2 publication Critical patent/JP4472200B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旧冷媒を新冷媒に置換し既設配管を利用する
冷凍・空調装置において、新潤滑油と既設配管中に残留
していた旧潤滑油との混合油から、旧潤滑油を分離回収
する。 【解決手段】 冷媒回路の液管中もしくはガス管中の少
なくとも一方に油回収器6A,6B,6Cまたは6Dを
設け、HCFC系もしくはCFC系冷媒の冷凍機油とH
FC系冷媒の冷凍機油および液冷媒とが二相分離するよ
うに油回収器内の温度・圧力またはHCFC系もしくは
CFC系冷媒の冷凍機油とHFC系冷媒の冷凍機油の混
合油と液冷媒の混合比率を制御し、旧冷凍機油を分離す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍・空調装置
の冷媒の交換に関するものである。さらに詳しくは、熱
源機と室内機とを接続する接続配管(延長配管)を交換
しないで、冷媒を新規に交換して新たに構成した冷凍・
空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍・空調装置の冷媒として、C
FC(クロロフルオロカ−ボン)やHCFC(ハイドロ
クロロフルオロカ−ボン)が用いられてきたが、これら
の分子に含まれる塩素が成層圏でオゾン層を破壊するた
め、CFCは既に全廃され、HCFCも生産規制が開始
されている。
【0003】これらに替わって、分子に塩素を含まない
HFC(ハイドロフルオロカ−ボン)を使用する冷凍・
空調装置が実用化されている。CFCやHCFCを用い
た冷凍・空調装置が老朽化した場合、これらの冷媒は全
廃・生産規制されているため、HFCを用いた冷凍・空
調装置に入れ替える必要がある。冷凍・空調装置の熱源
機は、HFCで使用する冷凍機油・有機材料・熱交換器
がHCFCとは異なるため、HFC専用のものと交換す
る必要があり、かつ元々CFC・HCFC用の熱源機は
老朽化しているため交換する必要があるものであり、交
換も比較的容易である。
【0004】一方、熱源機と室内機を接続する接続配管
は配管長が長い場合や、パイプシャフトや天井裏など建
物に埋設されている場合には、新規配管に交換すること
は困難で、しかも老朽化もしないため、CFCやHCF
Cを用いた冷凍・空調装置で使用していた接続配管をそ
のまま使用できれば、配管工事が簡略化できる。しか
し、CFCやHCFCを用いた冷凍・空調装置で使用し
ていた接続配管には、CFCやHCFCを用いた冷凍・
空調装置の冷凍機油である鉱油やCFC・HCFCや冷
凍機油の劣化物がスラッジとなったものが残留してい
る。
【0005】HFCを用いた冷凍・空調装置の冷凍機油
(エステル油やエ−テル油などの合成油)に鉱油が一定
量以上混入すると、第一の冷凍機油と第二の冷凍機油が
混合し、冷凍機油の特性が変化することで、潤滑油の潤
滑特性が低下する。また、鉱油が混入するとHFC用冷
凍機油が劣化する。また、CFC・HCFCが混入する
とこれらに含まれる塩素成分によりHFC用冷凍機油が
劣化する。また、CFC・HCFC用冷凍機油の劣化物
がスラッジとなったものに含まれる塩素成分によりHF
C用冷凍機油が劣化する。したがって、冷凍・空調装置
を既設の接続配管を利用してHFC冷媒を用いるものに
リプレースした場合、接続配管等の冷媒回路に残留して
いる鉱油を速やかに除去する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】CFC系やHCFC系
冷媒を用いた既設の冷凍・空調装置の一部を利用して、
HFC系の新冷媒を使用する冷凍・空調装置に置き換え
る技術はいろいろ提案されている。そのうち、例えば特
開2000−9368号公報に示されるものでは、圧縮機から持
出されるエステル油を高性能な油分離器で完全に分離
し、冷媒と共に流れてきた異物をガスラインに設けた異
物回収器で捕獲分離するものである。この場合、圧縮機
から持出されたエステル油を完全に分離する高性能油分
離器が高価になり、また、高性能油分離器を流出してし
まったエステル油は異物捕獲器で捕獲されてしまうの
で、圧縮機内の冷凍機油の量が低下し、潤滑不良になる
こともあり得るということが課題となる。
【0007】また、例えば特開2000−146369号公報で示
されたものは、液ラインに設けた油分離器内を仕切り、
油分離器の流入配管端部と流出配管端部の位置に差をつ
けることにより、鉱油を油分離器内に溜める構造を開示
している。しかし、この従来例では、油分離器内の圧力
(温度)または、液冷媒と鉱油の比率を調整する構成と
なっていないので、効率的な鉱油分離を行うことができ
ず、鉱油回収に時間がかかると共に、エステル油に対す
る鉱油濃度が一定値以上下がらないので、冷凍サイクル
の信頼性を落とすことが課題であった。
【0008】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたもので、旧冷媒(第一の冷媒)と旧
潤滑油(第一の潤滑油、鉱油)を用いる既設の冷凍・空
調装置で使用されていた延長配管を利用して、新規な冷
媒(第二の冷媒、HFC系冷媒)と新規な潤滑油(第二
の潤滑油、エステル油など)を用いた冷凍・空調装置に
おいて、冷凍サイクル内で混合した旧潤滑油と新規な潤
滑油を確実に分離することで、新規な潤滑油の劣化を防
止し、冷凍・空調装置の信頼性を向上させることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の冷凍・空調装
置は、請求項1に記載のように、第一の冷媒とともに用
いられた第一の潤滑油が残留する配管を利用し第二の冷
媒と第二の潤滑油とを用いる冷凍・空調装置において、
その冷媒回路に、前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油
と前記第二の冷媒との混合物から前記第一の潤滑油を二
相分離により分離する油回収器を備えたものである。
【0010】この発明の冷凍・空調装置は、請求項2に
記載のように、前記二相分離を生じさせるために、前記
油回収器の温度と圧力を制御し、及び/又は、前記第一
の潤滑油と前記第二の潤滑油の混合油と前記第二の冷媒
の液冷媒との混合比率を制御する手段を設けたものであ
る。
【0011】この発明の冷凍・空調装置は、請求項3に
記載のように、第一の冷媒とともに用いられた第一の潤
滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑油
とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回路に、
前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油との混合油を、前
記第二の冷媒の液冷媒と混合して、前記第一の潤滑油を
二相分離により分離する油回収器を備えたものである。
【0012】この発明の冷凍・空調装置は、請求項4に
記載のように、ガス冷媒が流通する冷媒回路から前記油
回収器に前記ガス冷媒を流入させる流入管と、前記油回
収器で前記第一の潤滑油が分離された前記ガス冷媒を前
記油回収器から前記冷媒回路に流出させる流出管とを備
えたものである。
【0013】この発明の冷凍・空調装置は、請求項5に
記載のように、液冷媒が流通する冷媒回路から前記油回
収器に前記液冷媒を制御可能に注入できる注入管を設け
たものである。
【0014】この発明の冷凍・空調装置は、請求項6に
記載のように、前記油回収器に液冷媒と第一の潤滑油と
の界面を検知する検知手段を設け、前記注入管から液冷
媒を注入できるようにしたものである。
【0015】この発明の冷凍・空調装置は、請求項7に
記載のように、前記流出管は、前記ガス冷媒が前記油回
収器で分離された液冷媒を吸入して流出することができ
るようにしたものである。
【0016】この発明の冷凍・空調装置は、請求項8に
記載のように、第一の冷媒とともに用いられた第一の潤
滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑油
とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回路に、
前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油と前記第二の冷媒
の液冷媒との混合液から前記第一の潤滑油を二相分離に
より分離する油回収器を備えたものである。
【0017】この発明の冷凍・空調装置は、請求項9に
記載のように、液冷媒が流通する冷媒回路から前記油回
収器に前記液冷媒を流入させる流入管と、前記油回収器
で前記第一の潤滑油が分離された液冷媒を前記油回収器
から前記冷媒回路に流出させる流出管とを備えたもので
ある。
【0018】この発明の冷凍・空調装置は、請求項10
に記載のように、前記流入管で、前記液冷媒とともに前
記第一の潤滑油が分離流となって前記油回収器に流入す
るようにしたものである。
【0019】この発明の冷凍・空調装置は、請求項11
に記載のように、ガス冷媒が流通する冷媒回路と前記油
回収器で分離されたガス冷媒とを制御可能に連通できる
連通管を設けたものである。
【0020】この発明の冷凍・空調装置は、請求項12
に記載のように、前記油回収器を第一の油回収器とし、
前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油と前記第二の冷媒
の液冷媒との混合液から前記第一の潤滑油を二相分離に
より分離する第二の油回収器を設け、前記第一の油回収
器で前記第一の潤滑油が分離された前記液冷媒の一部を
前記第一の油回収器から前記第二の油回収器に流出させ
る流出配管と、前記第二の油回収器で前記第一の潤滑油
が分離された前記液冷媒を前記第二の油回収器から前記
冷媒回路に流出させる流出配管とを備えたものである。
【0021】この発明の冷凍・空調装置は、請求項13
に記載のように、第一の冷媒とともに用いられた第一の
潤滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑
油とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回路
に、前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油と前記第二の
冷媒との混合気液から前記第一の潤滑油を二相分離によ
り分離する油回収器を備えたものである。
【0022】この発明の冷凍・空調装置は、請求項14
に記載のように、前記油回収器で前記第一の潤滑油が分
離された液冷媒を、前記油回収器の下部から前記冷媒回
路に流出させる流出管を備えたものである。
【0023】この発明の冷凍・空調装置は、請求項15
に記載のように、前記油回収器で液冷媒から分離された
ガス冷媒を、前記油回収器の上部から前記冷媒回路に流
出させる流出管を備えたものである。
【0024】この発明の冷凍・空調装置は、請求項16
に記載のように、前記油回収器に前記液冷媒と前記第一
の潤滑油との界面を検知する検知手段を設け、前記液冷
媒の流出配管を閉塞できるようにしたものである。
【0025】この発明の冷凍・空調装置は、請求項17
に記載のように、前記油回収器に前記ガス冷媒と前記第
一の潤滑油との界面を検知する検知手段を設け、前記ガ
ス冷媒の流出配管を閉塞できるようにしたものである。
【0026】この発明の冷凍・空調装置は、請求項18
に記載のように、前記第一の潤滑油が鉱油であり、前記
第二の冷媒としてハイドロフルオロカーボン系冷媒を用
い、前記第二の潤滑油としてエステル油またはエーテル
油を用いるものである。
【0027】この発明の冷凍・空調装置は、請求項19
に記載のように、第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷
凍サイクル装置に使用していた延長配管を、第二の冷媒
と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管と
して用い、その冷媒回路に、前記第一の潤滑油と前記第
二の潤滑油と前記第二の冷媒との混合物から前記第一の
潤滑油を二相分離により分離する油回収器を設置し、通
常運転をしながらその冷媒回路に残留した前記第一の潤
滑油を連続的に分離するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお各図中、同一ま
たは相当する部分には同一の符号を付してその説明を簡
略化ないし省略する場合がある。 発明の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による冷
凍・空調装置の冷媒回路図である。この冷凍・空調装置
は、圧縮機1、熱源側熱交換器(凝縮器)2を連通して
なる室外機(熱源機)と、絞り装置3、負荷側熱交換器
(蒸発器)4を連通してなる室内機(利用側機)と、室
外機と室内機を液管10とガス管11(いずれも配管、
延長配管あるいは接続配管)で接続してなる冷媒回路構
成を持っている。
【0029】そして、この冷媒回路のガス管11と圧縮
機1との間の配管p1において開閉弁12を有する配管
部分と並列に、それぞれ開閉弁13,14を有する配管
p13(流入管)と配管p14(流出管)によって鉱油
回収器6A(油回収器)を接続し配置している。鉱油回
収器6Aは、下部に穴31を有するU字管7を有し、こ
のU字管7と配管p14とが接続されている。また、鉱
油回収器7の中では、後に説明するように、上側の鉱油
リッチ相29と下側の液冷媒リッチ相30とが二相分離
しており、その界面を検知する液液界面センサ8(検知
手段)を備えている。また、配管p1には、熱源5を配
置している。
【0030】また、熱源側熱交換器2と液管10の間の
配管p2を分岐し、電磁弁16を介して鉱油回収器6A
に至るバイパス管9a(注入管)を備えている。そし
て、鉱油回収器6A、バイパス管9aおよびその関連部
分を含んで鉱油回収ユニット15を構成している。
【0031】次に、鉱油分離の動作について説明する。
室外機、室内機を鉱油が残留する既設配管である液管1
0とガス管11で接続して、冷媒回路内を真空引き後、
HFC系冷媒(例えばR407C)を充填し、開閉弁1
2を閉じ、開閉弁13,14を開いて、通常の運転を開
始する。通常の運転では、圧縮機1を吐出した圧縮機内
の冷凍機油であるエステル油を含む高温・高圧のガス冷
媒は、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し液管10を流れ
る。この際、液管10内部に残留する鉱油を液冷媒とと
もに押し流す。
【0032】液管10を流れた液冷媒は絞り装置3で絞
られ、低温・二相状態となり負荷側熱交換器4に流入し
蒸発・気化すると共にガス管11に流れる。ガス管11
を流れるガス冷媒は、せん断力により壁面に付着した鉱
油を引きずるように流して行き、鉱油回収器6Aに流入
する。
【0033】ここで、鉱油回収器6Aに流入する油は、
圧縮機1から持出されたエステル油と液管10およびガ
ス管11から回収した鉱油の混合油である。鉱油回収器
6A内では、液冷媒の高さを界面センサ8により検知
し、一定値以下になると電磁弁16を開いて液冷媒を鉱
油回収器6A内に導くため、常に、一定量の冷媒液が溜
まっている。
【0034】ここに流入した混合油の内、エステル油は
液冷媒に抽出され、冷媒液に溶けると共に、鉱油は鉱油
回収器6A内にて二相分離し、液冷媒の上に浮かぶ。冷
媒液に溶けたエステル油は、U字管7の下部に開けられ
た孔31からU字管内に流入し、冷媒ガスと共に圧縮機
1へ戻る。この際、圧縮機1に吸入されるまでの間に、
熱源5を設け、液冷媒を蒸発させることによって、圧縮
機1への液バックを防止できる。なお、熱源5として
は、ヒータ等の別熱源としてもよいし、圧縮機1の吐出
ガスまたは熱源側熱交換器2の出口の高圧液冷媒と熱交
換させてもよい。
【0035】また、一定時間後に、例えば鉱油の回収が
十分行われた時点で、開閉弁12を開いて開閉弁13、
14,16を閉じ、鉱油回収器6A内の冷媒量に見合う
量の冷媒を追加充填し、鉱油回収器6Aを取り去っても
よい。
【0036】以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調
装置を次のように要約することができる。すなわち、こ
の実施の形態の冷凍・空調装置では、第一の冷媒(HC
FC系もしくはCFC系冷媒)とともに用いられた第一
の潤滑油(鉱油)が残留する配管10,11を利用し、
第二の冷媒(HFC系冷媒)と第二の潤滑油(エステル
油等)とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回
路に、第一の潤滑油と第二の潤滑油との混合油を、第二
の冷媒の液冷媒と混合して、第一の潤滑油を二相分離に
より分離する油回収器6Aを備えた。
【0037】また、ガス冷媒が流通する冷媒回路p1か
ら油回収器6Aにガス冷媒を流入させる流入管p13
と、油回収器6Aで第一の潤滑油が分離されたガス冷媒
を油回収器6Aから冷媒回路p1に流出させる流出管p
14とを備えた。また、液冷媒が流通する冷媒回路p2
から油回収器6Aに液冷媒を制御可能に注入できる注入
管9aを設けた。また、油回収器6Aに液冷媒と第一の
潤滑油との界面を検知する検知手段8を設け、注入管9
から液冷媒を注入できるようにした。また、流出管p1
4は、ガス冷媒が油回収器6Aで分離された液冷媒を吸
入して流出することができるようにした。また、前記二
相分離を生じさせるために、第一の潤滑油と第二の潤滑
油の混合油を油回収器6Aに貯溜し、油回収器6A内の
液面が一定になるように制御することで、油回収器6A
に流入する液冷媒量を常に一定の範囲とし、油回収器6
A内での混合油と液冷媒の混合比率を一定に制御するよ
うにした。
【0038】また、この実施の形態による冷凍・空調装
置の一局面を次のように述べることができる。すなわ
ち、この冷凍・空調装置では、ガス管に鉱油回収器6A
を設け、鉱油回収器6A内において、HCFC系もしく
はCFC系冷媒の冷凍機油と液冷媒との界面を検知する
手段8を設け、この界面検知手段8の検知値に応じて、
液冷媒を液管から鉱油回収器6A内に導く。このように
鉱油回収器6A内の鉱油と冷媒液の界面を一定に制御す
ることにより、常に、安定して鉱油を抽出分離すること
で、リプレース時の圧縮機・冷凍サイクルの信頼性を更
に高めることができる。
【0039】発明の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による冷凍・空調装置の冷媒回路図である。この冷
凍・空調装置は、圧縮機1、熱源側熱交換器(凝縮器)
2を連通してなる室外機と、絞り装置3、負荷側熱交換
器(蒸発器)4を連通してなる室内機と、室外機と室内
機を液管10とガス管11で接続してなる冷媒回路構成
を持っている。
【0040】そして、この冷媒回路の熱源側熱交換器2
と液管10の間の配管p2において、開閉弁12を有す
る配管部分と並列に、それぞれ開閉弁13,14を有す
る配管q13(流出管)と配管q14(流入管)によっ
て鉱油回収器6Bを接続し配置している。鉱油回収器7
の中では、後に説明するように、上側の鉱油リッチ相2
9と下側の液冷媒リッチ相30とが二相分離している。
【0041】18は鉱油貯溜器で逆止弁19を介して鉱
油回収器6Bと連通する。また、9bはガス管10と圧
縮機1の間の配管p1を分岐し、開閉弁17を介して鉱
油回収器6Bおよび鉱油貯溜器18の上部に至るバイパ
ス管(連通管)である。そして、鉱油回収器6B、バイ
パス管9bおよびその関連部分を含んで鉱油回収ユニッ
ト15を構成している。
【0042】次に、鉱油分離動作について説明する。液
管10およびガス管11内の鉱油は圧縮機1内で一旦エ
ステル油と混合され、高温・高圧の冷媒ガスと共に、熱
源側熱交換器2内で凝縮・液化する。この際、鉱油は冷
媒液への溶解度が小さいため、液冷媒中を浮遊する。そ
こで、液管10内の液冷媒の流速を所定値以下にするこ
とで、鉱油は冷媒配管上部を流れ、冷媒液が冷媒配管下
部を流れる分離流となり、鉱油回収器6Bに流入した液
冷媒と鉱油の分離が効率よく行われるようになる。
【0043】また、所定時間毎に開閉弁13、14を閉
じ、開閉弁17を開くことで、鉱油回収器6B内の圧力
を下げることにより、鉱油の冷媒液への溶解度が低下
し、鉱油回収器6B内でさらに鉱油の析出量が増加し、
鉱油回収器6B内において上部に浮く鉱油の量が多くな
る。この上部に浮いた鉱油を鉱油貯溜器18内へ導き、
貯溜する。
【0044】この後、開閉弁13,14を開き、開閉弁
17を閉じ、液冷媒を鉱油回収器6B内に導き、上記と
同様の操作を行うことで、鉱油を分離する。また、一定
時間後に、例えば鉱油の回収が十分行われた時点で、開
閉弁12を開いて開閉弁13、14,17を閉じ、鉱油
回収器6B内の冷媒量に見合う量の冷媒を追加充填し、
鉱油回収器6Bを取り去ってもよい。
【0045】以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調
装置を次のように要約することができる。すなわち、こ
の実施の形態の冷凍・空調装置では、第一の冷媒ととも
に用いられた第一の潤滑油が残留する配管を利用し第二
の冷媒と第二の潤滑油とを用いる冷凍・空調装置におい
て、その冷媒回路に、第一の潤滑油と第二の潤滑油と第
二の冷媒の液冷媒との混合液から第一の潤滑油を二相分
離により分離する油回収器6Bを備えた。
【0046】また、液冷媒が流通する冷媒回路p2から
油回収器6Bに液冷媒を流入させる流入管q14と、油
回収器6Bで第一の潤滑油が分離された液冷媒を油回収
器6Bから冷媒回路p2に流出させる流出管q13とを
備えた。また、流入管q14で、液冷媒とともに第一の
潤滑油が分離流となって油回収器6Bに流入するように
した。また、ガス冷媒が流通する冷媒回路p1と油回収
器6Bで分離されたガス冷媒とを制御可能に連通できる
連通管9bを設けた。
【0047】また、この実施の形態による冷凍・空調装
置の一局面を次のように述べることができる。すなわ
ち、この冷凍・空調装置では、液管に鉱油回収器6Bを
設け、HCFC系もしくはCFC系冷媒の冷凍機油と液
冷媒とが分離流となって該鉱油回収器6Bに流入するよ
うにした。このようにすれば、鉱油回収器6B内におい
て鉱油を確実に分離し、簡易で安価な構成で、リプレー
ス時の圧縮機・冷凍サイクルの信頼性を高めることがで
きる。
【0048】また、HCFC系もしくはCFC系冷媒の
冷凍機油とHFC系冷媒の冷凍機油および液冷媒とが二
相分離を起こすようにするために、開閉弁17を開閉す
ることにより、鉱油回収器6B内の圧力と温度を変化さ
せ、析出した鉱油を分離回収する手段を設けた。
【0049】発明の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による冷凍・空調装置の冷媒回路図である。この冷
凍・空調装置は、圧縮機1、熱源側熱交換器(凝縮器)
2を連通してなる室外機と、絞り装置3、負荷側熱交換
器(蒸発器)4を連通してなる室内機と、室外機と室内
機を液管10とガス管11で接続してなる冷媒回路構成
を持っている。
【0050】そして、この冷媒回路の熱源側熱交換器2
と液管10の間の配管p2に第二の絞り装置20と鉱油
回収器6Cを配置する。鉱油回収器6Cの中では、後に
説明するように、上側の鉱油リッチ相29と下側の液冷
媒リッチ相30とが二相分離している。そして、この鉱
油回収器6C内部には、ガス冷媒と鉱油の界面と連動し
て動く第一のフロート弁21と、鉱油と液冷媒の界面と
連動して動く第二のフロート弁22が配置されている。
また、この鉱油回収器6Cは、上部にガス冷媒を流出さ
せる上部流出口32、下部に液冷媒を流出させる下部流
出口33を有している。そして、上部流出口32、下部
流出口33はそれぞれ配管p32、p33により冷媒回
路に接続されている。
【0051】鉱油分離動作について説明する。液管10
およびガス管11内の鉱油は圧縮機1内で一旦エステル
油と混合され、高温・高圧の冷媒ガスと共に、熱源側熱
交換器2内で凝縮・液化する。この際、鉱油は冷媒液へ
の溶解度が小さいため、液冷媒中を浮遊することにな
る。第二の絞り装置20で適当な圧力まで減圧され、気
液二相状態で鉱油回収器6Cに流入する。鉱油回収器6
C内では、冷媒ガスと液とに分離されると共に、さら
に、液は鉱油と液冷媒に分離される。
【0052】ここで、鉱油回収器6C内の冷媒ガスと鉱
油の気液界面の位置が上昇した場合には、第一のフロー
ト弁21が鉱油回収器6Cの上部流出口32を閉塞し、
鉱油が冷媒回路に流出することを防止する。また、鉱油
と冷媒液の界面が低下した場合には、第二のフロート弁
22が鉱油回収器6Cの下部流出口33を閉塞し、鉱油
が冷媒回路に流出することを防止する。
【0053】図4はこの発明の実施の形態3による他の
冷凍・空調装置の冷媒回路図である。図4で、23は四
方弁、24はアキュムレータを示す。また、9cは、熱
源側熱交換器2と液管10の間の配管p2を分岐し、第
二の絞り装置20を介して、ガス管11と圧縮機1の間
の配管p1に、具体的にはアキュムレ−タ24の入口側
に至るバイパス管である。そして、この実施の形態で
は、このバイパス管9cの第二の絞り装置20の下流に
鉱油回収器6Cを設けている。この鉱油回収器6Cは図
3で説明したものと同様のものである。この場合、鉱油
回収器6Cから低圧ガス管部p1に至る冷媒配管を液冷
媒配管p2と熱交換することで、バイパスした液冷媒の
熱回収を行うことができる。
【0054】以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調
装置を次のように要約することができる。すなわち、こ
の実施の形態の冷凍・空調装置では、第一の冷媒ととも
に用いられた第一の潤滑油が残留する配管を利用し第二
の冷媒と第二の潤滑油とを用いる冷凍・空調装置におい
て、その冷媒回路に、第一の潤滑油と第二の潤滑油と第
二の冷媒との混合気液から第一の潤滑油を二相分離によ
り分離する油回収器6Cを備えた。
【0055】また、油回収器6Cで第一の潤滑油が分離
された液冷媒を、油回収器6Cの下部から冷媒回路に流
出させる流出管p33を備えた。また、油回収器6Cで
液冷媒から分離されたガス冷媒を、油回収器6Cの上部
から冷媒回路に流出させる流出管p32を備えた。ま
た、油回収器6Cに液冷媒と前記第一の潤滑油との界面
を検知する検知手段22を設け、検知した界面の位置に
より液冷媒の流出配管p33を閉塞できるようにした。
また、油回収器6Cにガス冷媒と第一の潤滑油との界面
を検知する検知手段21を設け、検知した界面の位置に
より前記ガス冷媒の流出配管を閉塞できるようにした。
【0056】また、この実施の形態による冷凍・空調装
置の一局面を次のように述べることができる。すなわ
ち、この冷凍・空調装置では、鉱油回収器6C内に冷媒
ガスと鉱油の気液界面を検知する手段21と、冷媒液と
鉱油の液液界面を検知する手段22を設け、その検知値
に応じて、流出管p32、p33を閉塞する手段を設け
た。このようにすれば、鉱油回収器6C内にて、一旦、
分離した鉱油が再び冷凍サイクル中に流出することを防
止することで、リプレース時の圧縮機・冷凍サイクルの
信頼性を高めることができる。また、第二の絞り装置を
つけ、鉱油回収器6C内に流入する冷媒を中間圧の気液
二相状態として、気液界面の検知手段21と液液界面の
検知手段22を設け、鉱油を鉱油回収器6C内に確実に
貯溜することができるようにした。
【0057】発明の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4による冷凍・空調装置の冷媒回路図である。この冷
凍・空調装置は、圧縮機1、熱源側熱交換器(凝縮器)
2を連通してなる室外機と、絞り装置3、負荷側熱交換
器(蒸発器)4を連通してなる室内機と、室外機と室内
機を液管10とガス管11で接続してなる冷媒回路構成
を持っている。そして、この冷媒回路の熱源側熱交換器
2と液管10の間の配管p2に鉱油回収器6Dを配置す
る。さらに、鉱油回収器6Dの下部は第二の絞り装置2
0を介して配管p20により第二の鉱油回収器26と接
続されると共に、第二の鉱油回収器26は冷媒熱交換器
25を介して配管9d(流出配管)により低圧ガス管部
p1に接続される。鉱油回収器6Dおよび26には、そ
れぞれ中間に仕切板27,28が設けられ、鉱油リッチ
相29と液冷媒リッチ相30に二相分離する。
【0058】次に、鉱油分離動作について説明する。液
管10およびガス管11内の鉱油は圧縮機1内で一旦エ
ステル油と混合され、高温・高圧の冷媒ガスと共に、熱
源側熱交換器2内で凝縮・液化する。この際、鉱油は冷
媒液への溶解度が小さいため、液冷媒中を浮遊する。熱
源側熱交換器2で凝縮・液化した液冷媒は、鉱油回収器
6Dに流入し、鉱油分は鉱油回収器6Dの上部に溜ま
る。
【0059】さらに、鉱油回収器6D下部から流出した
鉱油を含む液冷媒は第二の絞り装置20で低圧まで絞ら
れると鉱油の冷媒液への溶解度が低下し、鉱油分が析出
する。この鉱油は、第二の鉱油回収器26で分離され、
冷媒液が第二の鉱油回収器26を流出し、冷媒熱交換器
25で熱回収され、冷媒ガスとなって低圧ガス管p1中
に流入する。さらに、第二の鉱油回収器内に、図6に示
すように活性炭34を内蔵し鉱油を吸着することによ
り、一層、鉱油の分離精度を高めることができる。
【0060】以上説明したこの実施の形態の冷凍・空調
装置を次のように要約することができる。すなわち、こ
の実施の形態の冷凍・空調装置では、第一の冷媒ととも
に用いられた第一の潤滑油が残留する配管を利用し第二
の冷媒と第二の潤滑油とを用いる冷凍・空調装置におい
て、その冷媒回路に、第一の潤滑油と第二の潤滑油と第
二の冷媒の液冷媒との混合液から第一の潤滑油を二相分
離により分離する第一の油回収器6Dを備えた。
【0061】また、第一の潤滑油と第二の潤滑油と第二
の冷媒の液冷媒との混合液から第一の潤滑油を二相分離
により分離する第二の油回収器26を設け、第一の油回
収器6Dで第一の潤滑油が分離された液冷媒の一部を第
一の油回収器6Dから第二の油回収器26に流出させる
流出配管p20と、第二の油回収器26で第一の潤滑油
が分離された液冷媒を第二の油回収器26か記冷媒回路
p1に流出させる流出配管9dとを備えた。
【0062】以上実施の形態1〜4について説明した本
発明の冷凍・空調装置は、その一局面を次のように要約
できる。すなわち、この発明の冷凍・空調装置は、圧縮
機1、凝縮器2等より構成される室外機と、蒸発器4等
により構成される室内機と、冷媒にHFC系冷媒を使用
すると共に絞り手段3を室外機もしくは室内機の少なく
とも一方に備え、前記室外機と前記室内機とをHCFC
系もしくはCFC系で使用されていた液管10およびガ
ス管11で接続してなる冷凍・空調装置において、前記
液管中もしくは前記ガス管中の少なくとも一方に油回収
器6A,6B,6Cまたは6Dを設けた。また、HCF
C系もしくはCFC系冷媒の冷凍機油とHFC系冷媒の
冷凍機油および液冷媒とが二相分離するように油回収器
内の温度・圧力またはHCFC系もしくはCFC系冷媒
の冷凍機油とHFC系冷媒の冷凍機油の混合油と液冷媒
の混合比率を制御する手段を設けた。このようにすれ
ば、冷凍サイクル内で混合した鉱油とエステル油を確実
に分離し、エステル油の劣化を防止し、リプレース時の
圧縮機の信頼性を高め、スラッジの生成による毛細管の
つまりを防止することで冷凍サイクルの信頼性を高める
ことができる。
【0063】なお、各実施の形態で示した冷媒回路は、
簡略化のため説明に必要な構成要素のみを示している。
例えば、四方弁23とアキュムレ−タ24は、図4にの
み示されているが、他の図の冷媒回路にも含まれていて
よい。また、上記では冷房運転についてのみ説明した
が、暖房運転もできる冷媒回路であってよく、暖房運転
での鉱油回収も可能であるが、説明を省略している。ま
た、図2で示した鉱油貯溜器18と同様のものを、他の
実施の形態でも鉱油回収器6A,6C,6Dに接続して
使用してもよい。なおまた、冷凍・空調装置を冷凍サイ
クル装置と言ってもよく、潤滑油を冷凍機油と言っても
よい。
【0064】
【発明の効果】この発明の冷凍・空調装置では、請求項
1〜2,18,19に記載したように、新規な冷媒(H
FC系冷媒)と新規な潤滑油(エステル油など)を用い
る冷凍・空調装置において、新規な潤滑油と新規な冷媒
に既存の潤滑油(鉱油など)が混合した混合物から、既
存の潤滑油を二相分離により分離する油回収器をその冷
媒回路に設けたものである。また、前記二相分離を生じ
させるために、油回収器の温度と圧力を制御し、あるい
は、既存の潤滑油と新規な潤滑油の混合油と新規な冷媒
の液冷媒との混合比率を制御する手段を設けたものであ
る。これにより、冷凍サイクル内で混合した既存の潤滑
油(鉱油)と新規な潤滑油(エステル油)を確実に分離
し、新規な潤滑油(エステル油)の劣化を防止し、リプ
レース時の圧縮機の信頼性を高め、スラッジの生成によ
る毛細管のつまりを防止することで冷凍サイクルの信頼
性を高めることができる。
【0065】また、この発明の冷凍・空調装置では、請
求項3〜7に記載したように、新規な冷媒と新規な潤滑
油を用いる冷凍・空調装置において、新規な潤滑油と既
存の潤滑油との混合油を、新規な冷媒の液冷媒と混合し
て、既存の潤滑油を二相分離により分離する油回収器を
冷媒回路に設けたものである。これにより、既存の潤滑
油(鉱油)を抽出分離することで、リプレース時の圧縮
機・冷凍サイクルの信頼性を更に高めることができる。
【0066】この発明の冷凍・空調装置では、請求項8
〜12に記載したように、新規な冷媒と新規な潤滑油を
用いる冷凍・空調装置において、新規な冷媒の液冷媒と
新規な潤滑油と既存の潤滑油との混合液から、既存の潤
滑油を二相分離により分離する油回収器を冷媒回路に設
けたものである。これにより、鉱油回収器内において既
存の潤滑油(鉱油)を確実に分離し、簡易で安価な構成
で、リプレース時の圧縮機・冷凍サイクルの信頼性を高
めることができる。
【0067】この発明の冷凍・空調装置では、請求項1
3〜17に記載したように、新規な冷媒と新規な潤滑油
を用いる冷凍・空調装置において、新規な冷媒と新規な
潤滑油と既存の潤滑油との混合気液から、既存の潤滑油
を二相分離により分離する油回収器を冷媒回路に設けた
ものである。これにより、鉱油回収器内において既存の
潤滑油(鉱油)を確実に分離し、簡易で安価な構成で、
リプレース時の圧縮機・冷凍サイクルの信頼性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷凍・空調装
置の冷媒回路図。
【図2】 この発明の実施の形態2による冷凍・空調装
置の冷媒回路図。
【図3】 この発明の実施の形態3による冷凍・空調装
置の冷媒回路図。
【図4】 この発明の実施の形態3による他の冷凍・空
調装置の冷媒回路図。
【図5】 この発明の実施の形態4による冷凍・空調装
置の冷媒回路図。
【図6】 この発明の実施の形態4における鉱油回収器
の断面概念図。
【符号の説明】
圧縮機、 2 熱源側熱交換器、 3 絞り装置、 4
負荷側熱交換器、5 熱源、 6A,6B,6C,6
D,26 鉱油回収器(油回収器)、 7U字管、 8
液液界面センサ(検知手段)、 9a バイパス管
(注入管)、 9b バイパス管(連通管)、 9c
バイパス管、 9d 配管(流出配管)、 10 液管
(配管)、 11 ガス管(配管)、 12,13,1
4開閉弁、 15 鉱油回収ユニット、 16 電磁
弁、 17 開閉弁、 18鉱油貯溜器、 19 逆止
弁、 20 第二の絞り装置、 21 第一のフロート
弁、 22 第二のフロート弁、 23 四方弁、 2
4 アキュムレータ、 25 冷媒熱交換器、 26
第二の鉱油回収器(油回収器)、 27,28 仕切
板、 29 鉱油リッチ相、 30 液冷媒リッチ相、
31 孔、32 上部流出口、 33 下部流出口、
34 活性炭。 p1,p2 配管、 p13 配管
(流入管)、 p14 配管(流出管)、 q13 配
管(流出管)、 q14 配管(流入管)、 p32,
p33 配管。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 105/32 C10M 105/32 107/34 107/34 F25B 1/00 395 F25B 1/00 395Z // C10N 40:30 C10N 40:30 (72)発明者 高谷 士郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 河西 智彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川崎 雅夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 若本 慎一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 畝崎 史武 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 榎本 寿彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 斉藤 信 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 七種 哲二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BB08A BB31A CB14A DA02A PA20

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の冷媒とともに用いられた第一の潤
    滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑油
    とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回路に、
    前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油と前記第二の冷媒
    との混合物から前記第一の潤滑油を二相分離により分離
    する油回収器を備えたことを特徴とする冷凍・空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記二相分離を生じさせるために、前記
    油回収器の温度と圧力を制御し、及び/又は、前記第一
    の潤滑油と前記第二の潤滑油の混合油と前記第二の冷媒
    の液冷媒との混合比率を制御する手段を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の冷凍・空調装置。
  3. 【請求項3】 第一の冷媒とともに用いられた第一の潤
    滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑油
    とを用いる冷凍・空調装置において、その冷媒回路に、
    前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油との混合油を、前
    記第二の冷媒の液冷媒と混合して、前記第一の潤滑油を
    二相分離により分離する油回収器を備えたことを特徴と
    する冷凍・空調装置。
  4. 【請求項4】 ガス冷媒が流通する冷媒回路から前記油
    回収器に前記ガス冷媒を流入させる流入管と、前記油回
    収器で前記第一の潤滑油が分離された前記ガス冷媒を前
    記油回収器から前記冷媒回路に流出させる流出管とを備
    えたことを特徴とする請求項3に記載の冷凍・空調装
    置。
  5. 【請求項5】 液冷媒が流通する冷媒回路から前記油回
    収器に前記液冷媒を制御可能に注入できる注入管を設け
    たことを特徴とする請求項3または4に記載の冷凍・空
    調装置。
  6. 【請求項6】 前記油回収器に液冷媒と第一の潤滑油と
    の界面を検知する検知手段を設け、前記注入管から液冷
    媒を注入できるようにしたことを特徴とする請求項5に
    記載の冷凍・空調装置。
  7. 【請求項7】 前記流出管は、前記ガス冷媒が前記油回
    収器で分離された液冷媒を吸入して流出することができ
    るようにしたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか
    に記載の冷凍・空調装置。
  8. 【請求項8】 第一の冷媒とともに用いられた第一の潤
    滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑油
    とを用いる冷凍・空調装置において、 その冷媒回路に、前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油
    と前記第二の冷媒の液冷媒との混合液から前記第一の潤
    滑油を二相分離により分離する油回収器を備えたことを
    特徴とする冷凍・空調装置。
  9. 【請求項9】 液冷媒が流通する冷媒回路から前記油回
    収器に前記液冷媒を流入させる流入管と、前記油回収器
    で前記第一の潤滑油が分離された液冷媒を前記油回収器
    から前記冷媒回路に流出させる流出管とを備えたことを
    特徴とする請求項8に記載の冷凍・空調装置。
  10. 【請求項10】 前記流入管で、前記液冷媒とともに前
    記第一の潤滑油が分離流となって前記油回収器に流入す
    るようにしたことを特徴とする請求項9に記載の冷凍・
    空調装置。
  11. 【請求項11】 ガス冷媒が流通する冷媒回路と前記油
    回収器で分離されたガス冷媒とを制御可能に連通できる
    連通管を設けたことを特徴とする請求項9または10に
    記載の冷凍・空調装置。
  12. 【請求項12】 前記油回収器を第一の油回収器とし、
    前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油と前記第二の冷媒
    の液冷媒との混合液から前記第一の潤滑油を二相分離に
    より分離する第二の油回収器を設け、 前記第一の油回収器で前記第一の潤滑油が分離された前
    記液冷媒の一部を前記第一の油回収器から前記第二の油
    回収器に流出させる流出配管と、前記第二の油回収器で
    前記第一の潤滑油が分離された前記液冷媒を前記第二の
    油回収器から前記冷媒回路に流出させる流出配管とを備
    えたことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載
    の冷凍・空調装置。
  13. 【請求項13】 第一の冷媒とともに用いられた第一の
    潤滑油が残留する配管を利用し第二の冷媒と第二の潤滑
    油とを用いる冷凍・空調装置において、 その冷媒回路に、前記第一の潤滑油と前記第二の潤滑油
    と前記第二の冷媒との混合気液から前記第一の潤滑油を
    二相分離により分離する油回収器を備えたことを特徴と
    する冷凍・空調装置。
  14. 【請求項14】 前記油回収器で前記第一の潤滑油が分
    離された液冷媒を、前記油回収器の下部から前記冷媒回
    路に流出させる流出管を備えたことを特徴とする請求項
    13に記載の冷凍・空調装置。
  15. 【請求項15】 前記油回収器で液冷媒から分離された
    ガス冷媒を、前記油回収器の上部から前記冷媒回路に流
    出させる流出管を備えたことを特徴とする請求項13ま
    たは14に記載の冷凍・空調装置。
  16. 【請求項16】 前記油回収器に前記液冷媒と前記第一
    の潤滑油との界面を検知する検知手段を設け、前記液冷
    媒の流出配管を閉塞できるようにしたことを特徴とする
    請求項14または15に記載の冷凍・空調装置。
  17. 【請求項17】 前記油回収器に前記ガス冷媒と前記第
    一の潤滑油との界面を検知する検知手段を設け、前記ガ
    ス冷媒の流出配管を閉塞できるようにしたことを特徴と
    する請求項15または16に記載の冷凍・空調装置。
  18. 【請求項18】 前記第一の潤滑油が鉱油であり、前記
    第二の冷媒としてハイドロフルオロカーボン系冷媒を用
    い、前記第二の潤滑油としてエステル油またはエーテル
    油を用いることを特徴とする請求項1〜17のいずれか
    に記載の冷凍・空調装置。
  19. 【請求項19】 第一の冷媒と第一の潤滑油を用いた冷
    凍サイクル装置に使用していた延長配管を、第二の冷媒
    と第二の潤滑油を用いた冷凍サイクル装置の延長配管と
    して用い、その冷媒回路に、前記第一の潤滑油と前記第
    二の潤滑油と前記第二の冷媒との混合物から前記第一の
    潤滑油を二相分離により分離する油回収器を設置し、通
    常運転をしながらその冷媒回路に残留した前記第一の潤
    滑油を連続的に分離することを特徴とする冷凍・空調装
    置の運転方法。
JP2001079395A 2001-03-19 2001-03-19 冷凍・空調装置及びその運転方法 Expired - Fee Related JP4472200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001079395A JP4472200B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 冷凍・空調装置及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001079395A JP4472200B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 冷凍・空調装置及びその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002277110A true JP2002277110A (ja) 2002-09-25
JP4472200B2 JP4472200B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=18935855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001079395A Expired - Fee Related JP4472200B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 冷凍・空調装置及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4472200B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315739A (ja) * 2006-04-27 2007-12-06 Daikin Ind Ltd 冷凍機油の更新ユニット及び冷凍装置
JP2009085577A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置
JP2012184904A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 冷凍空調機用油の補充装置
CN103398520A (zh) * 2013-07-12 2013-11-20 广东美的暖通设备有限公司 空调系统及其气液分离器的液位检测方法
WO2016203507A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
CN113432350A (zh) * 2020-03-20 2021-09-24 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调系统的管路清油装置及空调系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102829582A (zh) * 2012-08-17 2012-12-19 广东美的暖通设备有限公司 空调冷媒回收系统和方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315739A (ja) * 2006-04-27 2007-12-06 Daikin Ind Ltd 冷凍機油の更新ユニット及び冷凍装置
JP2009085577A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置
JP2012184904A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 冷凍空調機用油の補充装置
CN103398520A (zh) * 2013-07-12 2013-11-20 广东美的暖通设备有限公司 空调系统及其气液分离器的液位检测方法
CN103398520B (zh) * 2013-07-12 2016-04-06 广东美的暖通设备有限公司 空调系统及其气液分离器的液位检测方法
WO2016203507A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
JPWO2016203507A1 (ja) * 2015-06-15 2018-02-22 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
CN113432350A (zh) * 2020-03-20 2021-09-24 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调系统的管路清油装置及空调系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4472200B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6510698B2 (en) Refrigeration system, and method of updating and operating the same
US5953934A (en) Refrigerant circulating apparatus and method of assembling a refrigerant circuit
JP2003042603A (ja) 冷凍サイクル装置の製造方法、冷凍サイクル装置、及び冷凍サイクル装置の運転方法
JP2002277110A (ja) 冷凍・空調装置及びその運転方法
JP3361771B2 (ja) 冷凍サイクル装置の運転方法
US7497091B2 (en) Refrigeration device
JP2007147208A (ja) 冷凍空調装置
JP4128796B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP3361765B2 (ja) 冷凍サイクル装置及びその形成方法並びに冷凍サイクル装置の室外機
JP4376470B2 (ja) 冷凍サイクル装置およびその運転方法
JP4567182B2 (ja) 抽出分離機構、冷凍サイクル装置の熱源機、冷凍サイクル装置および冷凍サイクル装置の更新方法
JP2001124420A (ja) 冷凍空調装置および冷凍空調装置の更新方法
JP2002107011A (ja) 冷凍サイクル装置の洗浄運転方法
JP4554098B2 (ja) 冷凍サイクル装置及びその運転方法
JP3473358B2 (ja) 冷凍・空調装置、及び冷媒回路組立方法
JP4425457B2 (ja) 冷凍サイクル装置およびその運転方法
JP2000146369A (ja) 空気調和機
JP3370959B2 (ja) 冷凍サイクル装置の更新方法及び運転方法
JP4060786B2 (ja) 冷凍空調装置
JP4176413B2 (ja) 冷凍サイクル装置の運転方法
JP3666343B2 (ja) 洗浄装置、冷凍空調装置とその取替え方法
JP3700723B2 (ja) 冷凍装置
JP3835365B2 (ja) 冷凍装置及び冷凍装置の配管洗浄方法
JP2003139444A (ja) 空気調和装置の冷媒置換方法、洗浄機、空気調和装置
JP2004308934A (ja) 冷凍装置およびその配管洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100303

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees