JP2002276651A - 軸受け機構 - Google Patents

軸受け機構

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JP2002276651A
JP2002276651A JP2001076647A JP2001076647A JP2002276651A JP 2002276651 A JP2002276651 A JP 2002276651A JP 2001076647 A JP2001076647 A JP 2001076647A JP 2001076647 A JP2001076647 A JP 2001076647A JP 2002276651 A JP2002276651 A JP 2002276651A
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spherical bearing
bearing metal
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JP2001076647A
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English (en)
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Kazutaka Nakajima
一孝 中島
Tsutomu Kobayashi
勉 小林
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】球状軸受けメタルにより軸部材を回転自在に支
持する軸受け機構において、メタル押え板にて球状軸受
けメタルを押さえる押圧力が過大の場合は、軸部材に作
用する抵抗が大きくなりやすく、球状軸受けメタルの軸
挿通穴を大きめに製作する必要があり、振動騒音が悪化
したり、球状軸受けメタルの傾動性能が低下して軸部材
に作用する抵抗が大きくなったりする。 【解決手段】 メタル押え板に進退自在に螺合させたボ
ルト部材の端部で球状軸受けメタルの頂部を受け止め、
このボルト部材を捩じりバネ部材により螺進方向へ回動
付勢することで、ボルト部材により確実に受け止めつつ
小さな力で押圧し、球状軸受けメタルとボルト部材との
間に隙間が発生しそうな場合にはボルト部材が自動的に
螺進するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、球状軸受けメタ
ルで軸部材を回転自在に支持する軸受け機構に関し、特
に球状軸受けメタルをメタル押え板で押さえる構造を改
善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ミシンやその他の機械装置にお
いて、回転駆動される軸部材の微小な変形や撓みを許容
する為に、軸部材を外形が球状の球状軸受けメタルで回
転自在に支持する軸受け機構が広く採用されている。ミ
シンにおいては、ミシンアームに上軸が回動可能に球状
軸受けメタルを介して支持され、ミシンベッドには下軸
が回動可能に球状軸受けメタルを介して支持されてい
る。
【0003】周知のように上軸の一端には針棒クランク
が固定され、針棒クランクはクランクロッドを介してミ
シンアームに上下動可能に支持された針棒に連結されて
いる。針棒の下端には縫針が取付けられ、針棒はミシン
ベッドに取付けられた針板よりも上方の針上位置と針板
に突入した針下位置との間を上軸の回転により上下往復
動駆動される。上軸の他端にはミシンアームから露出す
るようにハンドプーリが固定されており、オペレーター
が手動でハンドプーリを操作して上軸を回転させること
ができる。
【0004】一方、ミシンベッドには下軸が回転可能に
支持されており、下軸は前記上軸に連動して回転され、
その一端には糸輪捕捉器が設けられている。これら上軸
のミシンアームへの取付けや、下軸のミシンベッドへの
取付けは、例えば、図10(a)、(b)に示すよう
に、軸部材(上軸や下軸)100の両端付近部が、夫々
球状軸受けメタル101を適用した軸受け機構102で
回転自在に支持されており、軸部材100に外力が作用
した際に、球状軸受けメタル101の微小な傾動を介し
て軸部材100の微小な弾性変形を吸収するようになっ
ている。
【0005】この軸部材100に対する外力としては、
次のようなものが挙げられる。即ち、上軸に対する外力
としては、上軸の回転中に縫針が折れてしまい、針棒が
針上位置から針下位置に移動する際に折れた縫針が針板
に衝突し、その反力(この場合、上方への作用力)がか
かる場合や、ミシンを移送中にハンドプーリが他のもの
と衝突して作用力がかかる場合が挙げられる。下軸に対
する外力としては、ベッド内で上糸や下糸が機構部分に
からみつき、糸輪捕捉器の回転に反力がかかることが挙
げられる。この軸受け機構102では、球状軸受けメタ
ル101が機枠の凹状の受け座103に支持され、図1
1に示すように、球状軸受けメタル101の頂部を押さ
えるメタル押え板104が1対のボルトやビスで機枠1
05に固定されている。
【0006】ここで、実開昭59−131621号公報
には、ミシンの下軸を支持する軸受け機構であって前記
軸受け機構102とほぼ同様の軸受け機構が記載されて
いるが、この軸受け機構のメタル押え板の一端部はビス
部材で機枠に固定され、メタル押え板の他端は機枠側の
ピン部に案内され、メタル押え板で球状軸受けメタルを
強く押圧しないように構成されている。
【0007】その他の従来のミシンでは、ミシンの下軸
を支持する軸受け機構であって、前記軸受け機構102
とほぼ同様の軸受け機構が記載されている。但し、この
軸受け機構における球状軸受けメタルは、その軸挿通穴
と外形とが偏心した偏心ブッシュであり、この偏心ブッ
シュを介して軸部材の軸心の位置を微妙に調整可能にな
っている。メタル押え板は板状の部材で構成され、その
メタル押え板でもって、球状軸受けメタルの頂部を直接
受け止める構造になっている。
【0008】その他の別の従来のミシンでは、球状軸受
けメタルを採用した軸受け機構において、球状軸受けメ
タルの最大径部にリング溝を形成し、このリング溝にO
リングを装着し、球状軸受けメタルと軸部材との間に僅
かな隙間を形成して、軸部材の移動の自由度を確保して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 図10、図11に示
す軸受け機構では、メタル押え板で球状軸受けメタルの
頂部を直接受け止め、メタル押え板の両端部をビス部材
と座金で機枠に固定する構造であるため、また、球状軸
受けメタルを受ける受け座やメタル押え板を取り付ける
機枠側の取付部や球状軸受けメタルの製作誤差もあるた
め、メタル押え板で球状軸受けメタルを押さえる押圧力
を小さな一定の力に設定することが非常に難しく、押圧
力が強すぎる場合には、メタル押え板からの押圧力で球
状軸受けメタルが微妙に弾性変形し、軸挿通穴が楕円形
に変形して軸部材を挟みつけることになり、軸部材の回
転抵抗が大きくなる。
【0010】そこで、従来では球状軸受けメタルの軸挿
通穴の穴径を弾性変形量分だけ大きく形成していた。こ
の場合、組立状態における球状軸受けメタルが前記押圧
力により軸挿通穴が楕円形に変形するが、楕円の短径部
分が軸部材を挟みつけるおそれはなくなるが、楕円変形
の長径方向には、球状軸受けメタルと軸部材との間に微
小な隙間が残っているため、騒音が発生しやすくなる。
しかも、メタル押え板から作用する押圧力が過大の場
合、軸部材に何らかの大きな外力が作用したり、何らか
の過大なトルクが作用して、球状軸受けメタルが、図1
0(b)に示すように僅かに傾動したような場合に、そ
の傾動状態から元の正規姿勢に復帰せずに、軸部材が変
形した状態のまま運転されるため、軸部材に作用する抵
抗が大きくなり、振動騒音も発生し易くなる。
【0011】前記Oリングを採用した従来の軸受け機構
では、Oリングの変形により軸部材の軸心の位置が変動
するため、軸受け機構で駆動されるギヤ機構の噛み合い
が不良となったりするので、軸部材の軸心の位置を精密
に設定する必要のある軸受け機構には適していない。
【0012】本発明の目的は、球状軸受けメタルを小さ
な力で押さえることが可能でありながら大きな耐力を有
する軸受け機構、一時的に球状軸受けメタルが軸心傾斜
方向へ傾動しても元の姿勢に自動復帰する軸受け機構、
球状軸受けメタルを支持する構造にガタが生じた場合に
セルフフィードして隙間を解消する軸受け機構を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項1の軸受け機構
は、機枠に軸部材を球状軸受けメタルにより回転自在に
支持する軸受け機構において、前記機枠に形成され軸受
けメタルを受ける受け座と、この受け座に支持させた球
状軸受けメタルと、前記受け座と反対側における球状軸
受けメタルの頂部側に非接触状に配設されて機枠に固定
されたメタル押え板と、前記球状軸受けメタルの前記頂
部に対応する位置でメタル押え板に進退可能に螺合され
且つ一端部を球状軸受けメタルの前記頂部に当接させた
ボルト部材と、前記ボルト部材を螺進方向へ向けて回動
付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この軸受け機構の組立の際、軸部材を挿通
させた状態で又は挿通させない状態で、球状軸受けメタ
ルを受け座にセットし、メタル押え板を機枠に固定す
る。メタル押え板にはボルト部材が螺合されており、メ
タル押え板の固定後、ボルト部材を進退位置調節してこ
のボルト部材の一端部を球状軸受けメタルの頂部に当接
させる。そのボルト部材の進退位置調節に先行して、或
いは、進退位置調節後に、付勢部材によりボルト部材を
螺進方向へ向けて適度のモーメントで回動付勢する状態
に組み付ける。
【0015】受け座、球状軸受けメタル、メタル押え板
などに製作誤差があっても、組立の際、メタル押え板に
対してボルト部材を進退位置調節して、ボルト部材の一
端部を球状軸受けメタルの頂部に確実に当接させ、この
ボルト部材を付勢部材で回動付勢するので、ボルト部材
から作用する小さな力で球状軸受けメタルの頂部を押さ
えた状態に組立ることができる。
【0016】その後、長期の使用中に、ボルト部材と球
状軸受けメタルの間に隙間が発生しそうになると、付勢
部材でボルト部材が螺進方向へ回動されるから、ボルト
部材の一端部は常に球状軸受けメタルに当接状態を維持
する。こうして、ボルト部材から球状軸受けメタルに作
用する押さえ力を小さく設定しながらも、球状軸受けメ
タルから作用する大きな力をボルト部材で確実に受け止
めることができる。球状軸受けメタルをボルト部材を介
して小さな力で押さえるため、メタル押え板とボルト部
材により、球状軸受けメタルの軸心が傾斜する方向への
傾動が妨げられることがないし、球状軸受けメタルが正
しく機能するようになる。しかも、メタル内径部を加圧
により楕円状に変形させることきもないので、その分穴
径を小さく設定することができる。
【0017】請求項2の軸受け機構は、請求項1の発明
において、前記付勢部材は、前記ボルト部材に螺合締結
状態とされたコイルバネ部を有する捩じりバネ部材であ
ることを特徴とするものである。捩じりバネ部材のコイ
ルバネ部がボルト部材に螺合締結状態とされるが、この
コイルバネ部はバネクラッチと同様に、コイルバネ部が
巻き締めに方向に捩じられる際には、このコイルバネ部
がボルト部材に螺合締結状態となり、コイルバネ部が緩
め側に捩じられる際には、このコイルバネ部がボルト部
材に非締結状態となる。
【0018】請求項3の軸受け機構は、請求項2の発明
において、前記捩じりバネ部材の前記コイルバネ部の一
端側にレバー部が形成され、このレバー部の先端が前記
メタル押え板又はメタル押え板を機枠に固定する固定部
材に係止されたことを特徴とするものである。捩じりバ
ネ部材のコイルバネ部の一端側のレバー部の先端が、メ
タル押え板又はメタル押え板を機枠に固定する固定部材
に係止されるため、捩じりバネ部材によりボルト部材を
確実に回動付勢するできる。
【0019】請求項4の軸受け機構は、請求項3の発明
において、前記捩じりバネ部材のレバー部は、前記コイ
ルバネ部の一部を拡径した大径コイルバネ部の一端に連
続するように設けられたことを特徴とする請求項3に記
載の軸受け機構。前記レバー部が大径コイルバネ部の一
端に連続している為、この大径コイルバネ部を介して捩
じりバネ部材のバネ定数を適当な小さな値に設定するこ
とができる。
【0020】請求項5の軸受け機構は、請求項1〜4の
何れかの発明において、前記球状軸受けメタルとメタル
押え板とを連結する、球状軸受けメタルの回り止めの為
の連結部材を設けたことを特徴とするものである。球状
軸受けメタルとメタル押え板を連結して球状軸受けメタ
ルを回り止めする連結部材を設けたので、球状軸受けメ
タルが軸部材と共に回転することがない。
【0021】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。この実施形態は、ミ
シンの上軸(軸部材)を支持する軸受け機構に本発明を
適用した場合の一例である。図1〜図3に示すように、
この軸受け機構Mは、ミシンの機枠2に形成された受け
座3と、この受け座3に支持させた球状軸受けメタル4
であって軸部材1を挿通させる軸挿通穴4aを有する球
状軸受けメタル4と、メタル押え板5と、ボルト部材6
と、捩じりバネ部材7(これが付勢部材に相当する)な
どで構成されている。球状軸受けメタル4の軸挿通穴4
aに軸部材1を挿通して回転自在に支持するようになっ
ている。
【0022】図1〜図4に示すように、前記受け座3
は、球状軸受けメタル4を安定的に支持する為に凹状
(例えば円錐状)に形成され、この受け座3に球状軸受
けメタル4を載置した状態に球状軸受けメタル4が支持
されている。前記球状軸受けメタル4は例えば焼結金属
でほぼ球状に構成され、この球状軸受けメタル4の端部
には筒部4bが一体形成されている。前記受け座3の両
側において機枠2には、1対の取付け座8であって立向
きのビス穴を夫々有する1対の取付け座8が形成されて
いる。
【0023】図1〜図3、図5、図6に示すように、メ
タル押え板5は、受け座3と反対側(上側)における球
状軸受けメタル4の頂部4c側に球状軸受けメタル4に
対して非接触状に配設され、このメタル押え板5は、1
対の取付け板部5aとピン連結板部5bとを一体形成し
たもので、1対の取付け板部5aが1対の取付け座8に
夫々1対のビス部材9,10で固定されている。片方の
ビス10は下側の小径座金11aとその上の大径座金1
1bを介して取付け座8に固定され、大径座金11bと
取付け板部5aとの間に後述の捩じりバネ部7のレバー
部7cを導入可能な隙間が形成されている。尚、前記ビ
ス部材10が、メタル押え板5を機枠2に着脱可能に固
定する固定部材に相当する。
【0024】前記メタル押え板5の中央部の、球状軸受
けメタル4の頂部4cに対応する位置において、メタル
押え板5にはその板厚方向向きのボルト穴12が形成さ
れ、このボルト穴12に細い六角穴付きのボルト部材6
が進退可能に上方から螺合され、このボルト部材6の一
端部(下端部)を球状軸受けメタル4の前記頂部4cに
当接させてある。
【0025】図1〜図3、図7、図8に示すように、捩
じりバネ部材7は、ボルト部材6に外嵌されてそのボル
ト部材6を螺進方向へ向けて回動付勢するもので、この
捩じりバネ部材7は、ボルト部材6に螺合外嵌させて締
結状態とした小径コイルバネ部7aと、この小径コイル
バネ部7aの下端に連なり小径コイルバネ部7aよりも
大径に拡径された大径コイルバネ部7bとを有し、大径
コイルバネ部7bの一端側に所定長さ外側へ直線的に延
びるレバー部7cが形成され、小径コイルバネ部7aの
一端側には短い自由端部7dが形成されている。尚、小
径コイルバネ部7aと大径コイルバネ部7bとが捩じり
バネ部材7のコイルバネ部に相当する。
【0026】前記メタル押え板5を1対のビス部材9,
10で固定後、ボルト部材6を進退調節してボルト部材
6の位置を調節し、その下端部を球状軸受けメタル4の
頂部4cに当接させ、その状態において捩じりバネ部材
7の小径コイルバネ部7aがボルト部材6に螺合締結し
ており且つレバー部7cが図1に鎖線で示すレバー部7
cの位置またはその付近の位置に位置するように、ボル
ト部材6に対する捩じりバネ部材7の位置を調節してか
ら、捩じりバネ部材7のレバー部7cをビス部材10の
方へ約45度弾性変形させて、レバー部7cの先端をメ
タル押え板5を固定するビス部材10に大径座金11b
の下側において係止する。その結果捩じりバネ部材7に
よりボルト部材6を螺進方向へ向けて回動付勢した状態
となる。
【0027】図7、図8に示すように、捩じりバネ部材
7の小径コイルバネ部7aがボルト部材6に螺合締結さ
れているが、この小径コイルバネ部7aはボルト部材6
に対してバネクラッチ的に締結状態と非締結状態とに切
換え可能になっている。例えば仮に、捩じりバネ部材7
の回動付勢力を強化するように調節するような場合に
は、ボルト部材6をそのままの位置に維持し、捩じりバ
ネ部材7のレバー部7cをビス部材10から外して、図
1に鎖線で図示のレバー部7cの位置に弾性的に復帰さ
せてから、レバー部7cを手の指で押すことにより捩じ
りバネ部材7の全体を更に反時計方向へ所望の角度だけ
回動させる。
【0028】このとき、捩じりバネ部材7の小径コイル
バネ部7aが緩め側へ回されるため、小径コイルバネ部
7aはボルト部材6に対して非締結状態となるから、捩
じりバネ部材7を反時計方向へ所望の角度だけ回動させ
ることができる。その後、レバー部7cをビス部材10
の方へ回動させる際には、小径コイルバネ部7aが締め
側へ回されるため、ボルト部材6に対して小径コイルバ
ネ部7aが締結状態となり、レバー部7cの回動角度だ
け捩じりバネ部材7が弾性変形した状態となり、レバー
部7cをビス部材10に係止させた状態では、捩じりバ
ネ部材7によりボルト部材6を螺進方向へ強く付勢する
ことができる。
【0029】図1、図3に示すように、メタル押え板5
のピン取付け部5bには、下方へ凹んだ凹部13aが形
成され、この凹部13aの中心部にピン穴13が形成さ
れ、このピン穴13と球状軸受けメタル4の筒部4bの
ピン穴14とを立て向きの同心状態に位置合わせしてか
ら、これらピン穴13,14にスプリングピン15を打
ち込むことにより、このスプリングピン15によって、
球状軸受けメタル4とメタル押え板5とを連結して球状
軸受けメタル4を回り止めすると共に、このスプリング
ピン15を介して、軸部材1と球状軸受けメタル4との
間の摺動部にオイルを注入可能に構成してある。尚、前
記スプリングピン15が、球状軸受けメタル4とメタル
押え板5とを連結して球状軸受けメタル4を回り止めす
る連結部材に相当する。
【0030】以上説明した軸受け機構Mの作用について
説明する。軸受け機構Mを組立てる際に、1対のビス部
材9,10によりメタル押え板5を固定し、ボルト部材
6の位置を調節してボルト部材6の下端部を球状軸受け
メタル4に当接させる構造であるから、受け座3や球状
軸受けメタル4や取付け座8に製作誤差があったとして
も、ボルト部材6の下端部が球状軸受けメタル4の頂部
4cに当接する状態に組立てることができ、ボルト部材
6により球状軸受けメタル4を確実に受け止め、また、
球状軸受けメタル4から作用する大小様々な力を受け止
める状態に組立てることできる。
【0031】ボルト部材6は捩じりバネ部材7により螺
進方向へ回動付勢されているため、球状軸受けメタル4
とボルト部材6の下端との間に隙間が発生しそうになる
と、ボルト部材6が球状軸受けメタル4の方へ螺進して
球状軸受けメタル4に対する当接状態を維持するので、
球状軸受けメタル4とボルト部材6の間に隙間が生じる
ことがない。
【0032】また、軸部材1に異常な力やトルクが作用
したような場合には、軸部材1が弾性変形するが、ボル
ト部材6から球状軸受けメタル4に作用する摩擦力は非
常に小さいため、球状軸受けメタル4が軸部材1の変形
に追従して確実に傾動し、軸部材1の弾性変形が解消す
るときには、球状軸受けメタル4も元の姿勢に確実に復
帰することになる。例えば、縫針が折れて上軸回転中に
縫針が針板に衝突したときの反力や、ミシン移送中にハ
ンドプーリがミシン周辺の部材と衝突したときの反力が
加わってボルト部材6が確実に球状軸受けメタル4を受
け止めてメタルを傾動させることができるのである。
【0033】下軸に対して軸受け機構Mを設けた場合に
は、上糸が糸輪捕捉器にからみついて糸輪捕捉器の回転
がロックしてしまったときの反力がかかっても球状軸受
けメタル4を確実に受け止めてメタルを傾動させること
ができるのである。このように、球状軸受けメタル4の
機能が十分に発揮されるから、軸部材1に対する抵抗も
少なく、また、球状軸受けメタル4の軸挿通穴4aを楕
円形に形成する必要がなく、軸挿通穴4aにおける軸部
材1と球状軸受けメタル4の間の隙間を非常に小さく設
定可能となり、、球状軸受けメタル4を組み込んだ軸受
け機構Mから騒音も発生しにくくなる。
【0034】前記捩じりバネ部材7に、小径コイルバネ
部7aと大径コイルバネ部7bとを一体形成して小径コ
イルバネ部7aをボルト部材6に螺合外嵌させて締結状
態にし、大径コイルバネ部7bの一端側にレバー部7c
を形成し、このレバー部7cの先端をビス部材10に係
止させたので、小径コイルバネ部7aを介して捩じりバ
ネ部材7をボルト部材6に簡単に取付けることができる
うえ、大径コイルバネ部7bを介して捩じりバネ部材7
のバネ定数が過大にならないように、大径コイルバネ部
7bの直径や巻数を適切に設定することでバネ定数を適
切に設定することができる。
【0035】しかも、スプリングピン14によりメタル
押え板5と球状軸受けメタル4とを連結したので、球状
軸受けメタル4が軸部材1と共に軸心回りに回動するの
を防止して耐久性を高めることができる。また、そのス
プリングピン14を介して球状軸受けメタル4と軸部材
1との間の摺動部にオイルを供給可能に構成したので、
前記摺動部へのオイル差しを簡単に確実に行うことがで
きる。
【0036】ここで、前記実施形態を部分的に変更する
変更例について説明する。 1)前記捩じりバネ部材7のレバー部7cの先端をビス
部材10に係止させるのではなく、メタル押え板5の縁
に係止させるように構成してもよい。
【0037】2)前記捩じりバネ部材7の代わりに、種
々の付勢部材、例えば渦巻きバネや細いコイルバネを適
用することも可能である。例えば、図9に示すように、
渦巻きバネ部材20を適用し、この渦巻きバネ部材20
の内端部20aをボルト部材6の穴に挿入し、渦巻きバ
ネ部材20のレバー部20bをビス部材9,10の何れ
か一方又はメタル押え板5に係止し、この渦巻きバネ部
材20によりボルト部材6を螺進方向へ回動付勢するよ
うに構成してもよい。
【0038】3)付勢部材としてねじりバネ部材の代わ
りに、線状の弾性ロッドを採用することもできる。前記
ボルト部材6の上端部にボルト部材6の回転中心軸に直
交する向きに支持孔を形成し、この支持孔に弾性ロッド
の基端部を挿入支持し、弾性ロッドの自由端部をビス部
材10に係止する構成としてもよい。 4)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲において、前記実施形態に種々の変更を付加して
実施可能であることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】 請求項1の軸受け機構によれば、凹状
の受け座と、球状軸受けメタルと、前記のような構成の
メタル押え板と、メタル押え板に進退可能に螺合され且
つ一端部を球状軸受けメタルの前記頂部に当接させたボ
ルト部材と、このボルト部材を螺進方向へ向けて回動付
勢する付勢部材とを設けたので、この軸受け機構を組立
てる際に、ボルト部材の一端部を球状軸受けメタルの頂
部に当接させ、このボルト部材を付勢部材により螺進方
向へ回動付勢することで、球状軸受けメタルの頂部をボ
ルト部材から作用する小さな力で受け止めることができ
るうえ、球状軸受けメタルからボルト部材に作用する力
をボルト部材とメタル押え板とで確実に受け止めること
できる。
【0040】こうして、ボルト部材から球状軸受けメタ
ルに作用する押さえ力を小さく設定しながらも、球状軸
受けメタルから作用する大きな力をボルト部材で確実に
受け止めることができる。球状軸受けメタルをボルト部
材を介して小さな力で押さえるため、球状軸受けメタル
の弾性変形が生じることがないから、軸部材に作用する
抵抗も悪化することがなく、球状軸受けメタルの軸挿通
穴と軸部材との間の隙間を最小にし、振動騒音の発生も
防止できる。ボルト部材と球状軸受けメタル間に作用す
る摩擦力も小さくなるため、メタル押え板とボルト部材
により、球状軸受けメタルの軸心傾斜方向への傾動が妨
げられることがなく、球状軸受けメタルが正しく機能す
るようになる。
【0041】請求項2の軸受け機構によれば、付勢部材
が、ボルト部材に螺合締結状態とされるコイルバネ部を
有する捩じりバネ部材であるので、コイルバネ部により
ボルト部材にバネクラッチ的に螺合締結させることがで
きる。その他、請求項1と同様の効果を奏する。
【0042】請求項3の軸受け機構では、捩じりバネ部
材の前記コイルバネ部の一端側にレバー部が形成され、
このレバー部の先端が前記メタル押え板又はメタル押え
板を機枠に固定する固定部材に係止されたので、捩じり
バネ部材によってボルト部材を確実に回動付勢すること
ができる。その他、請求項2と同様の効果を奏する。
【0043】請求項4の軸受け機構では、前記捩じりバ
ネ部材のレバー部は、前記コイルバネ部の一部を拡径し
た大径コイルバネ部の一端に連続するように設けられて
いるため、この大径コイルバネ部を介して捩じりバネ部
材のバネ定数を適当な小さな値に設定することができ
る。その他、請求項3と同様の効果が得られる。
【0044】請求項5の軸受け機構では、球状軸受けメ
タルとメタル押え板とを連結して球状軸受けメタルを回
り止めする連結部材を設けたので、球状軸受けメタルが
軸部材と共に回転するのを確実に防止することができ
る。その他、請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の軸受け機構の平面図であ
る。
【図2】軸受け機構の側面図である。
【図3】軸受け機構の部分縦断正面図である。
【図4】球状軸受けメタルの部分縦断正面図である。
【図5】メタル押え板の平面図である。
【図6】メタル押え板の側面図である。
【図7】捩じりバネ部材(自由状態)の拡大平面図であ
る。
【図8】捩じりバネ部材(自由状態)とボルト部材の拡
大正面図である。
【図9】変更形態の渦巻きバネとボルト部材の平面図で
ある。
【図10】(a)従来の軸受け機構と軸部材の作動説明
図、(b)は従来の軸受け機構と軸部材の作動説明図で
ある。
【図11】図10の軸受け機構の側面図である。
【符号の説明】
M 軸受け機構 1 軸部材 2 機枠 3 受け座 4 球状軸受けメタル 5 メタル押え板 6 ボルト部材 7 捩じりバネ部材(付勢部材) 7a 小径バネ部 7b 大径バネ部 7c レバー部 15 スプリングピン(連結部材) 20 捩じりバネ部材(付勢部材)
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月27日(2002.5.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 軸受け機構
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、球状軸受けメタ
ルで軸部材を回転自在に支持する軸受け機構に関し、特
に球状軸受けメタルをメタル押え板で押さえる構造を改
善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ミシンやその他の機械装置にお
いて、回転駆動される軸部材の微小な変形や撓みを許容
する為に、軸部材を外形が球状の球状軸受けメタルで回
転自在に支持する軸受け機構が広く採用されている。ミ
シンにおいては、ミシンアームに上軸が回動可能に球状
軸受けメタルを介して支持され、ミシンベッドには下軸
が回動可能に球状軸受けメタルを介して支持されてい
る。
【0003】周知のように上軸の一端には針棒クランク
が固定され、針棒クランクはクランクロッドを介してミ
シンアームに上下動可能に支持された針棒に連結されて
いる。針棒の下端には縫針が取付けられ、針棒はミシン
ベッドに取付けられた針板よりも上方の針上位置と針板
に突入した針下位置との間を上軸の回転により上下往復
動駆動される。上軸の他端にはミシンアームから露出す
るようにハンドプーリが固定されており、オペレーター
が手動でハンドプーリを操作して上軸を回転させること
ができる。
【0004】一方、ミシンベッドには下軸が回転可能に
支持されており、下軸は前記上軸に連動して回転され、
その一端には糸輪捕捉器が設けられている。これら上軸
のミシンアームへの取付けや、下軸のミシンベッドへの
取付けは、例えば、図10(a)、(b)に示すよう
に、軸部材(上軸や下軸)100の両端付近部が、夫々
球状軸受けメタル101を適用した軸受け機構102で
回転自在に支持されており、軸部材100に外力が作用
した際に、球状軸受けメタル101の微小な傾動を介し
て軸部材100の微小な弾性変形を吸収するようになっ
ている。
【0005】この軸部材100に対する外力としては、
次のようなものが挙げられる。即ち、上軸に対する外力
としては、上軸の回転中に縫針が折れてしまい、針棒が
針上位置から針下位置に移動する際に折れた縫針が針板
に衝突し、その反力(この場合、上方への作用力)がか
かる場合や、ミシンを移送中にハンドプーリが他のもの
と衝突して作用力がかかる場合が挙げられる。下軸に対
する外力としては、ベッド内で上糸や下糸が機構部分に
からみつき、糸輪捕捉器の回転に反力がかかることが挙
げられる。この軸受け機構102では、球状軸受けメタ
ル101が機枠の凹状の受け座103に支持され、図1
1に示すように、球状軸受けメタル101の頂部を押さ
えるメタル押え板104が1対のボルトやビスで機枠1
05に固定されている。
【0006】ここで、実開昭59−131621号公報
には、ミシンの下軸を支持する軸受け機構であって前記
軸受け機構102とほぼ同様の軸受け機構が記載されて
いるが、この軸受け機構のメタル押え板の一端部はビス
部材で機枠に固定され、メタル押え板の他端は機枠側の
ピン部に案内され、メタル押え板で球状軸受けメタルを
強く押圧しないように構成されている。
【0007】その他の従来のミシンでは、ミシンの下軸
を支持する軸受け機構であって、前記軸受け機構102
とほぼ同様の軸受け機構が記載されている。但し、この
軸受け機構における球状軸受けメタルは、その軸挿通穴
と外形とが偏心した偏心ブッシュであり、この偏心ブッ
シュを介して軸部材の軸心の位置を微妙に調整可能にな
っている。メタル押え板は板状の部材で構成され、その
メタル押え板でもって、球状軸受けメタルの頂部を直接
受け止める構造になっている。
【0008】その他の別の従来のミシンでは、球状軸受
けメタルを採用した軸受け機構において、球状軸受けメ
タルの最大径部にリング溝を形成し、このリング溝にO
リングを装着し、球状軸受けメタルと軸部材との間に僅
かな隙間を形成して、軸部材の移動の自由度を確保して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 図10、図11に示
す軸受け機構では、メタル押え板で球状軸受けメタルの
頂部を直接受け止め、メタル押え板の両端部をビス部材
と座金で機枠に固定する構造であるため、また、球状軸
受けメタルを受ける受け座やメタル押え板を取り付ける
機枠側の取付部や球状軸受けメタルの製作誤差もあるた
め、メタル押え板で球状軸受けメタルを押さえる押圧力
を小さな一定の力に設定することが非常に難しく、押圧
力が強すぎる場合には、メタル押え板からの押圧力で球
状軸受けメタルが微妙に弾性変形し、軸挿通穴が楕円形
に変形して軸部材を挟みつけることになり、軸部材の回
転抵抗が大きくなる。
【0010】そこで、従来では球状軸受けメタルの軸挿
通穴の穴径を弾性変形量分だけ大きく形成していた。こ
の場合、組立状態における球状軸受けメタルが前記押圧
力により軸挿通穴が楕円形に変形するが、楕円の短径部
分が軸部材を挟みつけるおそれはなくなるが、楕円変形
の長径方向には、球状軸受けメタルと軸部材との間に微
小な隙間が残っているため、騒音が発生しやすくなる。
しかも、メタル押え板から作用する押圧力が過大の場
合、軸部材に何らかの大きな外力が作用したり、何らか
の過大なトルクが作用して、球状軸受けメタルが、図1
0(b)に示すように僅かに傾動したような場合に、そ
の傾動状態から元の正規姿勢に復帰せずに、軸部材が変
形した状態のまま運転されるため、軸部材に作用する抵
抗が大きくなり、振動騒音も発生し易くなる。
【0011】前記Oリングを採用した従来の軸受け機構
では、Oリングの変形により軸部材の軸心の位置が変動
するため、軸受け機構で駆動されるギヤ機構の噛み合い
が不良となったりするので、軸部材の軸心の位置を精密
に設定する必要のある軸受け機構には適していない。
【0012】本発明の目的は、球状軸受けメタルを小さ
な力で押さえることが可能でありながら大きな耐力を有
する軸受け機構、一時的に球状軸受けメタルが軸心傾斜
方向へ傾動しても元の姿勢に自動復帰する軸受け機構、
球状軸受けメタルを支持する構造にガタが生じた場合に
セルフフィードして隙間を解消する軸受け機構を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項1の軸受け機構
は、機枠に軸部材を球状軸受けメタルにより回転自在に
支持する軸受け機構において、前記機枠に形成され軸受
けメタルを受ける受け座と、この受け座に支持させた球
状軸受けメタルと、前記受け座と反対側における球状軸
受けメタルの頂部側に非接触状に配設されて機枠に固定
されたメタル押え板と、前記球状軸受けメタルの前記頂
部に対応する位置でメタル押え板に進退可能に螺合され
且つ一端部を球状軸受けメタルの前記頂部に当接させた
ボルト部材と、前記ボルト部材を螺進方向へ向けて回動
付勢する付勢部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この軸受け機構の組立の際、軸部材を挿通
させた状態で又は挿通させない状態で、球状軸受けメタ
ルを受け座にセットし、メタル押え板を機枠に固定す
る。メタル押え板にはボルト部材が螺合されており、メ
タル押え板の固定後、ボルト部材を進退位置調節してこ
のボルト部材の一端部を球状軸受けメタルの頂部に当接
させる。そのボルト部材の進退位置調節に先行して、或
いは、進退位置調節後に、付勢部材によりボルト部材を
螺進方向へ向けて適度のモーメントで回動付勢する状態
に組み付ける。
【0015】受け座、球状軸受けメタル、メタル押え板
などに製作誤差があっても、組立の際、メタル押え板に
対してボルト部材を進退位置調節して、ボルト部材の一
端部を球状軸受けメタルの頂部に確実に当接させ、この
ボルト部材を付勢部材で回動付勢するので、ボルト部材
から作用する小さな力で球状軸受けメタルの頂部を押さ
えた状態に組立ることができる。
【0016】その後、長期の使用中に、ボルト部材と球
状軸受けメタルの間に隙間が発生しそうになると、付勢
部材でボルト部材が螺進方向へ回動されるから、ボルト
部材の一端部は常に球状軸受けメタルに当接状態を維持
する。こうして、ボルト部材から球状軸受けメタルに作
用する押さえ力を小さく設定しながらも、球状軸受けメ
タルから作用する大きな力をボルト部材で確実に受け止
めることができる。球状軸受けメタルをボルト部材を介
して小さな力で押さえるため、メタル押え板とボルト部
材により、球状軸受けメタルの軸心が傾斜する方向への
傾動が妨げられることがないし、球状軸受けメタルが正
しく機能するようになる。しかも、メタル内径部を加圧
により楕円状に変形させることきもないので、その分穴
径を小さく設定することができる。
【0017】請求項2の軸受け機構は、請求項1の発明
において、前記付勢部材は、前記ボルト部材に螺合締結
状態とされたコイルバネ部を有する捩じりバネ部材であ
ることを特徴とするものである。捩じりバネ部材のコイ
ルバネ部がボルト部材に螺合締結状態とされるが、この
コイルバネ部はバネクラッチと同様に、コイルバネ部が
巻き締めに方向に捩じられる際には、このコイルバネ部
がボルト部材に螺合締結状態となり、コイルバネ部が緩
め側に捩じられる際には、このコイルバネ部がボルト部
材に非締結状態となる。
【0018】請求項3の軸受け機構は、請求項2の発明
において、前記捩じりバネ部材の前記コイルバネ部の一
端側にレバー部が形成され、このレバー部の先端が前記
メタル押え板又はメタル押え板を機枠に固定する固定部
材に係止されたことを特徴とするものである。捩じりバ
ネ部材のコイルバネ部の一端側のレバー部の先端が、メ
タル押え板又はメタル押え板を機枠に固定する固定部材
に係止されるため、捩じりバネ部材によりボルト部材を
確実に回動付勢するできる。
【0019】請求項4の軸受け機構は、請求項3の発明
において、前記捩じりバネ部材のレバー部は、前記コイ
ルバネ部の一部を拡径した大径コイルバネ部の一端に連
続するように設けられたことを特徴とする請求項3に記
載の軸受け機構。前記レバー部が大径コイルバネ部の一
端に連続している為、この大径コイルバネ部を介して捩
じりバネ部材のバネ定数を適当な小さな値に設定するこ
とができる。
【0020】請求項5の軸受け機構は、請求項1〜4の
何れかの発明において、前記球状軸受けメタルとメタル
押え板とを連結する、球状軸受けメタルの回り止めの為
の連結部材を設けたことを特徴とするものである。球状
軸受けメタルとメタル押え板を連結して球状軸受けメタ
ルを回り止めする連結部材を設けたので、球状軸受けメ
タルが軸部材と共に回転することがない。
【0021】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。この実施形態は、ミ
シンの上軸(軸部材)を支持する軸受け機構に本発明を
適用した場合の一例である。図1〜図3に示すように、
この軸受け機構Mは、ミシンの機枠2に形成された受け
座3と、この受け座3に支持させた球状軸受けメタル4
であって軸部材1を挿通させる軸挿通穴4aを有する球
状軸受けメタル4と、メタル押え板5と、ボルト部材6
と、捩じりバネ部材7(これが付勢部材に相当する)な
どで構成されている。球状軸受けメタル4の軸挿通穴4
aに軸部材1を挿通して回転自在に支持するようになっ
ている。
【0022】図1〜図4に示すように、前記受け座3
は、球状軸受けメタル4を安定的に支持する為に凹状
(例えば円錐状)に形成され、この受け座3に球状軸受
けメタル4を載置した状態に球状軸受けメタル4が支持
されている。前記球状軸受けメタル4は例えば焼結金属
でほぼ球状に構成され、この球状軸受けメタル4の端部
には筒部4bが一体形成されている。前記受け座3の両
側において機枠2には、1対の取付け座8であって立向
きのビス穴を夫々有する1対の取付け座8が形成されて
いる。
【0023】図1〜図3、図5、図6に示すように、メ
タル押え板5は、受け座3と反対側(上側)における球
状軸受けメタル4の頂部4c側に球状軸受けメタル4に
対して非接触状に配設され、このメタル押え板5は、1
対の取付け板部5aとピン連結板部5bとを一体形成し
たもので、1対の取付け板部5aが1対の取付け座8に
夫々1対のビス部材9,10で固定されている。片方の
ビス10は下側の小径座金11aとその上の大径座金1
1bを介して取付け座8に固定され、大径座金11bと
取付け板部5aとの間に後述の捩じりバネ部7のレバー
部7cを導入可能な隙間が形成されている。尚、前記ビ
ス部材10が、メタル押え板5を機枠2に着脱可能に固
定する固定部材に相当する。
【0024】前記メタル押え板5の中央部の、球状軸受
けメタル4の頂部4cに対応する位置において、メタル
押え板5にはその板厚方向向きのボルト穴12が形成さ
れ、このボルト穴12に細い六角穴付きのボルト部材6
が進退可能に上方から螺合され、このボルト部材6の一
端部(下端部)を球状軸受けメタル4の前記頂部4cに
当接させてある。
【0025】図1〜図3、図7、図8に示すように、捩
じりバネ部材7は、ボルト部材6に外嵌されてそのボル
ト部材6を螺進方向へ向けて回動付勢するもので、この
捩じりバネ部材7は、ボルト部材6に螺合外嵌させて締
結状態とした小径コイルバネ部7aと、この小径コイル
バネ部7aの下端に連なり小径コイルバネ部7aよりも
大径に拡径された大径コイルバネ部7bとを有し、大径
コイルバネ部7bの一端側に所定長さ外側へ直線的に延
びるレバー部7cが形成され、小径コイルバネ部7aの
一端側には短い自由端部7dが形成されている。尚、小
径コイルバネ部7aと大径コイルバネ部7bとが捩じり
バネ部材7のコイルバネ部に相当する。
【0026】前記メタル押え板5を1対のビス部材9,
10で固定後、ボルト部材6を進退調節してボルト部材
6の位置を調節し、その下端部を球状軸受けメタル4の
頂部4cに当接させ、その状態において捩じりバネ部材
7の小径コイルバネ部7aがボルト部材6に螺合締結し
ており且つレバー部7cが図1に鎖線で示すレバー部7
cの位置またはその付近の位置に位置するように、ボル
ト部材6に対する捩じりバネ部材7の位置を調節してか
ら、捩じりバネ部材7のレバー部7cをビス部材10の
方へ約45度弾性変形させて、レバー部7cの先端をメ
タル押え板5を固定するビス部材10に大径座金11b
の下側において係止する。その結果捩じりバネ部材7に
よりボルト部材6を螺進方向へ向けて回動付勢した状態
となる。
【0027】図7、図8に示すように、捩じりバネ部材
7の小径コイルバネ部7aがボルト部材6に螺合締結さ
れているが、この小径コイルバネ部7aはボルト部材6
に対してバネクラッチ的に締結状態と非締結状態とに切
換え可能になっている。例えば仮に、捩じりバネ部材7
の回動付勢力を強化するように調節するような場合に
は、ボルト部材6をそのままの位置に維持し、捩じりバ
ネ部材7のレバー部7cをビス部材10から外して、図
1に鎖線で図示のレバー部7cの位置に弾性的に復帰さ
せてから、レバー部7cを手の指で押すことにより捩じ
りバネ部材7の全体を更に反時計方向へ所望の角度だけ
回動させる。
【0028】このとき、捩じりバネ部材7の小径コイル
バネ部7aが緩め側へ回されるため、小径コイルバネ部
7aはボルト部材6に対して非締結状態となるから、捩
じりバネ部材7を反時計方向へ所望の角度だけ回動させ
ることができる。その後、レバー部7cをビス部材10
の方へ回動させる際には、小径コイルバネ部7aが締め
側へ回されるため、ボルト部材6に対して小径コイルバ
ネ部7aが締結状態となり、レバー部7cの回動角度だ
け捩じりバネ部材7が弾性変形した状態となり、レバー
部7cをビス部材10に係止させた状態では、捩じりバ
ネ部材7によりボルト部材6を螺進方向へ強く付勢する
ことができる。
【0029】図1、図3に示すように、メタル押え板5
のピン取付け部5bには、下方へ凹んだ凹部13aが形
成され、この凹部13aの中心部にピン穴13が形成さ
れ、このピン穴13と球状軸受けメタル4の筒部4bの
ピン穴14とを立て向きの同心状態に位置合わせしてか
ら、これらピン穴13,14にスプリングピン15を打
ち込むことにより、このスプリングピン15によって、
球状軸受けメタル4とメタル押え板5とを連結して球状
軸受けメタル4を回り止めすると共に、このスプリング
ピン15を介して、軸部材1と球状軸受けメタル4との
間の摺動部にオイルを注入可能に構成してある。尚、前
記スプリングピン15が、球状軸受けメタル4とメタル
押え板5とを連結して球状軸受けメタル4を回り止めす
る連結部材に相当する。
【0030】以上説明した軸受け機構Mの作用について
説明する。軸受け機構Mを組立てる際に、1対のビス部
材9,10によりメタル押え板5を固定し、ボルト部材
6の位置を調節してボルト部材6の下端部を球状軸受け
メタル4に当接させる構造であるから、受け座3や球状
軸受けメタル4や取付け座8に製作誤差があったとして
も、ボルト部材6の下端部が球状軸受けメタル4の頂部
4cに当接する状態に組立てることができ、ボルト部材
6により球状軸受けメタル4を確実に受け止め、また、
球状軸受けメタル4から作用する大小様々な力を受け止
める状態に組立てることできる。
【0031】ボルト部材6は捩じりバネ部材7により螺
進方向へ回動付勢されているため、球状軸受けメタル4
とボルト部材6の下端との間に隙間が発生しそうになる
と、ボルト部材6が球状軸受けメタル4の方へ螺進して
球状軸受けメタル4に対する当接状態を維持するので、
球状軸受けメタル4とボルト部材6の間に隙間が生じる
ことがない。
【0032】また、軸部材1に異常な力やトルクが作用
したような場合には、軸部材1が弾性変形するが、ボル
ト部材6から球状軸受けメタル4に作用する摩擦力は非
常に小さいため、球状軸受けメタル4が軸部材1の変形
に追従して確実に傾動し、軸部材1の弾性変形が解消す
るときには、球状軸受けメタル4も元の姿勢に確実に復
帰することになる。例えば、縫針が折れて上軸回転中に
縫針が針板に衝突したときの反力や、ミシン移送中にハ
ンドプーリがミシン周辺の部材と衝突したときの反力が
加わってボルト部材6が確実に球状軸受けメタル4を
受け止めてメタルを傾動させることができるのである。
【0033】下軸に対して軸受け機構Mを設けた場合に
は、上糸が糸輪捕捉器にからみついて糸輪捕捉器の回転
がロックしてしまったときの反力がかかっても球状軸受
けメタル4を確実に受け止めてメタルを傾動させること
ができるのである。このように、球状軸受けメタル4の
機能が十分に発揮されるから、軸部材1に対する抵抗も
少なく、また、球状軸受けメタル4の軸挿通穴4aを楕
円形に形成する必要がなく、軸挿通穴4aにおける軸部
材1と球状軸受けメタル4の間の隙間を非常に小さく設
定可能となり、軸部材1のガタ付きを防止して、球状軸
受けメタル4を組み込んだ軸受け機構Mから騒音も発生
しにくくなる。
【0034】前記捩じりバネ部材7に、小径コイルバネ
部7aと大径コイルバネ部7bとを一体形成して小径コ
イルバネ部7aをボルト部材6に螺合外嵌させて締結状
態にし、大径コイルバネ部7bの一端側にレバー部7c
を形成し、このレバー部7cの先端をビス部材10に係
止させたので、小径コイルバネ部7aを介して捩じりバ
ネ部材7をボルト部材6に簡単に取付けることができる
うえ、大径コイルバネ部7bを介して捩じりバネ部材7
のバネ定数が過大にならないように、大径コイルバネ部
7bの直径や巻数を適切に設定することでバネ定数を適
切に設定することができる。
【0035】しかも、スプリングピン14によりメタル
押え板5と球状軸受けメタル4とを連結したので、球状
軸受けメタル4が軸部材1と共に軸心回りに回動するの
を防止して耐久性を高めることができる。また、そのス
プリングピン14を介して球状軸受けメタル4と軸部材
1との間の摺動部にオイルを供給可能に構成したので、
前記摺動部へのオイル差しを簡単に確実に行うことがで
きる。
【0036】ここで、前記実施形態を部分的に変更する
変更例について説明する。 1)前記捩じりバネ部材7のレバー部7cの先端をビス
部材10に係止させるのではなく、メタル押え板5の縁
に係止させるように構成してもよい。
【0037】2)前記捩じりバネ部材7の代わりに、種
々の付勢部材、例えば渦巻きバネや細いコイルバネを適
用することも可能である。例えば、図9に示すように、
渦巻きバネ部材20を適用し、この渦巻きバネ部材20
の内端部20aをボルト部材6の穴に挿入し、渦巻きバ
ネ部材20のレバー部20bをビス部材9,10の何れ
か一方又はメタル押え板5に係止し、この渦巻きバネ部
材20によりボルト部材6を螺進方向へ回動付勢するよ
うに構成してもよい。
【0038】3)付勢部材としてねじりバネ部材の代わ
りに、線状の弾性ロッドを採用することもできる。前記
ボルト部材6の上端部にボルト部材6の回転中心軸に直
交する向きに支持孔を形成し、この支持孔に弾性ロッド
の基端部を挿入支持し、弾性ロッドの自由端部をビス部
材10に係止する構成としてもよい。 4)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲において、前記実施形態に種々の変更を付加して
実施可能であることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】 請求項1の軸受け機構によれば、凹状
の受け座と、球状軸受けメタルと、前記のような構成の
メタル押え板と、メタル押え板に進退可能に螺合され且
つ一端部を球状軸受けメタルの前記頂部に当接させたボ
ルト部材と、このボルト部材を螺進方向へ向けて回動付
勢する付勢部材とを設けたので、この軸受け機構を組立
てる際に、ボルト部材の一端部を球状軸受けメタルの頂
部に当接させ、このボルト部材を付勢部材により螺進方
向へ回動付勢することで、球状軸受けメタルの頂部をボ
ルト部材から作用する小さな力で受け止めることができ
るうえ、球状軸受けメタルからボルト部材に作用する力
をボルト部材とメタル押え板とで確実に受け止めること
できる。
【0040】こうして、ボルト部材から球状軸受けメタ
ルに作用する押さえ力を小さく設定しながらも、球状軸
受けメタルから作用する大きな力をボルト部材で確実に
受け止めることができる。球状軸受けメタルをボルト部
材を介して小さな力で押さえるため、球状軸受けメタル
の弾性変形が生じることがないから、軸部材に作用する
抵抗も悪化することがなく、球状軸受けメタルの軸挿通
穴と軸部材との間の隙間を最小にし、振動騒音の発生も
防止できる。ボルト部材と球状軸受けメタル間に作用す
る摩擦力も小さくなるため、メタル押え板とボルト部材
により、球状軸受けメタルの軸心傾斜方向への傾動が妨
げられることがなく、球状軸受けメタルが正しく機能す
るようになる。
【0041】請求項2の軸受け機構によれば、付勢部材
が、ボルト部材に螺合締結状態とされるコイルバネ部を
有する捩じりバネ部材であるので、コイルバネ部により
ボルト部材にバネクラッチ的に螺合締結させることがで
きる。その他、請求項1と同様の効果を奏する。
【0042】請求項3の軸受け機構では、捩じりバネ部
材の前記コイルバネ部の一端側にレバー部が形成され、
このレバー部の先端が前記メタル押え板又はメタル押え
板を機枠に固定する固定部材に係止されたので、捩じり
バネ部材によってボルト部材を確実に回動付勢すること
ができる。その他、請求項2と同様の効果を奏する。
【0043】請求項4の軸受け機構では、前記捩じりバ
ネ部材のレバー部は、前記コイルバネ部の一部を拡径し
た大径コイルバネ部の一端に連続するように設けられて
いるため、この大径コイルバネ部を介して捩じりバネ部
材のバネ定数を適当な小さな値に設定することができ
る。その他、請求項3と同様の効果が得られる。
【0044】請求項5の軸受け機構では、球状軸受けメ
タルとメタル押え板とを連結して球状軸受けメタルを回
り止めする連結部材を設けたので、球状軸受けメタルが
軸部材と共に回転するのを確実に防止することができ
る。その他、請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の軸受け機構の平面図であ
る。
【図2】軸受け機構の側面図である。
【図3】軸受け機構の部分縦断正面図である。
【図4】球状軸受けメタルの部分縦断正面図である。
【図5】メタル押え板の平面図である。
【図6】メタル押え板の側面図である。
【図7】捩じりバネ部材(自由状態)の拡大平面図であ
る。
【図8】捩じりバネ部材(自由状態)とボルト部材の拡
大正面図である。
【図9】変更形態の渦巻きバネとボルト部材の平面図で
ある。
【図10】(a)従来の軸受け機構と軸部材の作動説明
図、(b)は従来の軸受け機構と軸部材の作動説明図で
ある。
【図11】図10の軸受け機構の側面図である。
【符号の説明】 M 軸受け機構 1 軸部材 2 機枠 3 受け座 4 球状軸受けメタル 5 メタル押え板 6 ボルト部材 7 捩じりバネ部材(付勢部材) 7a 小径バネ部 7b 大径バネ部 7c レバー部 15 スプリングピン(連結部材) 20 捩じりバネ部材(付勢部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 CE07 CE26 CE27 CE28 HA01 JA16 3J012 AB03 BB01 CB04 DB02 FB04 HB01 3J017 AA02 BA02 CA03 DA01 DB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に軸部材を球状軸受けメタルにより
    回転自在に支持する軸受け機構において、 前記機枠に形成され軸受けメタルを受ける受け座と、 この受け座に支持させた球状軸受けメタルと、 前記受け座と反対側における球状軸受けメタルの頂部側
    に非接触状に配設されて機枠に固定されたメタル押え板
    と、 前記球状軸受けメタルの前記頂部に対応する位置でメタ
    ル押え板に進退可能に螺合され且つ一端部を球状軸受け
    メタルの前記頂部に当接させたボルト部材と、 前記ボルト部材を螺進方向へ向けて回動付勢する付勢部
    材と、 を備えたことを特徴とする軸受け機構。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、前記ボルト部材に螺合
    締結状態とされるコイルバネ部を有する捩じりバネ部材
    であることを特徴とする請求項1に記載の軸受け機構。
  3. 【請求項3】 前記捩じりバネ部材の前記コイルバネ部
    の一端側にレバー部が形成され、このレバー部の先端側
    が前記メタル押え板又はこのメタル押え板を機枠に固定
    する固定部材に係止されたことを特徴とする請求項2に
    記載の軸受け機構。
  4. 【請求項4】 前記捩じりバネ部材のレバー部は、前記
    コイルバネ部の一部を拡径した大径コイルバネ部の一端
    に連続するように設けられたことを特徴とする請求項3
    に記載の軸受け機構。
  5. 【請求項5】 前記球状軸受けメタルとメタル押え板と
    を連結する、球状軸受けメタルの回り止めの為の連結部
    材を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の軸受け機構。
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