JP2002276544A - 可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造及び組付装置 - Google Patents
可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造及び組付装置Info
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- JP2002276544A JP2002276544A JP2001078245A JP2001078245A JP2002276544A JP 2002276544 A JP2002276544 A JP 2002276544A JP 2001078245 A JP2001078245 A JP 2001078245A JP 2001078245 A JP2001078245 A JP 2001078245A JP 2002276544 A JP2002276544 A JP 2002276544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制御弁の収納孔への挿入の際に濾過部材とし
てのフィルタの組付けが不完全であっても、制御弁の収
納孔への挿入の際にフィルタが所定の部位に組付けられ
る制御弁の組付構造。 【解決手段】 フィルタ51を構成する枠体53の分断
部には、鉤部と係留部とからなるフック部が設けられて
いる。一方制御弁を収納する収納孔31内壁は制御弁3
0外形に沿った形状に形成され、収納孔31内壁のフィ
ルタ51の設置部位には入り口側から奥側に向かって縮
径するテーパ形状の傾斜面33aが設けられている。そ
して、制御弁30を収納孔31に挿入する動作に伴い、
傾斜面33aにより枠体53が制御弁30の内径方向に
押圧される。これによりフック部が係合され分断部が整
合されて、フィルタ51が高圧口50を被覆する所定の
部位に自動的に収納される。
てのフィルタの組付けが不完全であっても、制御弁の収
納孔への挿入の際にフィルタが所定の部位に組付けられ
る制御弁の組付構造。 【解決手段】 フィルタ51を構成する枠体53の分断
部には、鉤部と係留部とからなるフック部が設けられて
いる。一方制御弁を収納する収納孔31内壁は制御弁3
0外形に沿った形状に形成され、収納孔31内壁のフィ
ルタ51の設置部位には入り口側から奥側に向かって縮
径するテーパ形状の傾斜面33aが設けられている。そ
して、制御弁30を収納孔31に挿入する動作に伴い、
傾斜面33aにより枠体53が制御弁30の内径方向に
押圧される。これによりフック部が係合され分断部が整
合されて、フィルタ51が高圧口50を被覆する所定の
部位に自動的に収納される。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、可変容量型圧縮機
に用いる制御弁において、制御弁内に異物が侵入するの
を防ぐための濾過部材の組付けに関するものである。
に用いる制御弁において、制御弁内に異物が侵入するの
を防ぐための濾過部材の組付けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可変容量型圧縮機に用いる制御弁
においては、吐出圧領域である吐出室、吸入圧領域であ
る吸入室及び制御室内の磨耗紛等の異物が制御弁内へ侵
入すると、制御弁の弁座に噛み込む等して制御弁の正常
な動作を妨げる場合があった。そのため、例えば特開平
6−336978号公報に示されるように吐出室、吸入
室及び制御室と連通する制御弁の流体導通ポートの全て
に、濾過部材としてのフィルタを各々設置し、制御弁内
への異物の侵入を防止している。
においては、吐出圧領域である吐出室、吸入圧領域であ
る吸入室及び制御室内の磨耗紛等の異物が制御弁内へ侵
入すると、制御弁の弁座に噛み込む等して制御弁の正常
な動作を妨げる場合があった。そのため、例えば特開平
6−336978号公報に示されるように吐出室、吸入
室及び制御室と連通する制御弁の流体導通ポートの全て
に、濾過部材としてのフィルタを各々設置し、制御弁内
への異物の侵入を防止している。
【0003】例えば、流体導通ポートの一つには吐出室
と連通する高圧口があり、高圧口にはフィルタが設置さ
れている。図8に示すように、フィルタ80は、側面に
複数箇所の窓部を持つとともに一箇所にS字の切れ込み
を持つ環状の枠体80aと、各窓部に張設された濾過材
としての網部80bとからなる。枠体80aは弾性材料
により構成されており、切れ込み自体が互いに係脱可能
な係合手段としてのフック部80cとして構成されてい
る。一方、制御弁側には制御弁本体の胴部周面に環溝が
凹設され、環溝内には高圧口が開口しており、前記フィ
ルタ80が前記環溝に嵌入されて組付けられる。
と連通する高圧口があり、高圧口にはフィルタが設置さ
れている。図8に示すように、フィルタ80は、側面に
複数箇所の窓部を持つとともに一箇所にS字の切れ込み
を持つ環状の枠体80aと、各窓部に張設された濾過材
としての網部80bとからなる。枠体80aは弾性材料
により構成されており、切れ込み自体が互いに係脱可能
な係合手段としてのフック部80cとして構成されてい
る。一方、制御弁側には制御弁本体の胴部周面に環溝が
凹設され、環溝内には高圧口が開口しており、前記フィ
ルタ80が前記環溝に嵌入されて組付けられる。
【0004】前記組付は、次のように行われる。枠体を
弾性力に抗して拡径しつつ、胴部周面において高圧口が
開口する環溝に位置させる。この時、フック部80cは
外れた状態である。その後、枠体80aを弾性力に服さ
せると、枠体80aが弾性力により環状に復帰して環溝
に嵌入される。この時、フック部80cは係合状態とな
る。これにより、フィルタ80により高圧口は確実に被
覆される。
弾性力に抗して拡径しつつ、胴部周面において高圧口が
開口する環溝に位置させる。この時、フック部80cは
外れた状態である。その後、枠体80aを弾性力に服さ
せると、枠体80aが弾性力により環状に復帰して環溝
に嵌入される。この時、フック部80cは係合状態とな
る。これにより、フィルタ80により高圧口は確実に被
覆される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、何らかの原
因で前記枠体の環状への復帰がならず、フィルタのフッ
ク部が係合されなかったり又は一度係合されたが係合が
外れたりして、最終的には係合されない状態のまま組付
け工程が進行してしまうことがある。
因で前記枠体の環状への復帰がならず、フィルタのフッ
ク部が係合されなかったり又は一度係合されたが係合が
外れたりして、最終的には係合されない状態のまま組付
け工程が進行してしまうことがある。
【0006】そのような状態で制御弁がコンプレッサの
ハウジングに設けられた収納孔に挿入されると、フィル
タの外形と収納孔との間には隙間があるため、フィルタ
が収納孔と制御弁との隙間に入り拡がったり又はフィル
タの取付位置からずれたりして、高圧口を完全に被覆し
ない状態で組付けられる。このため、異物の制御弁内へ
の侵入を防止することができなかった。
ハウジングに設けられた収納孔に挿入されると、フィル
タの外形と収納孔との間には隙間があるため、フィルタ
が収納孔と制御弁との隙間に入り拡がったり又はフィル
タの取付位置からずれたりして、高圧口を完全に被覆し
ない状態で組付けられる。このため、異物の制御弁内へ
の侵入を防止することができなかった。
【0007】本発明の目的は、濾過部材としてのフィル
タの組付が不完全であっても、制御弁の収納孔への挿入
の際にフィルタが所定の部位に組付けられる制御弁の組
付構造を提供することにある。
タの組付が不完全であっても、制御弁の収納孔への挿入
の際にフィルタが所定の部位に組付けられる制御弁の組
付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、吸入室、吐出室及び制御室を
有する可変容量型圧縮機の収納孔内に組付けられ、前記
各室に連なる流体導通ポートの少なくとも一つに濾過部
材を備える制御弁において、前記収納孔は前記制御弁の
挿入方向において入り口側から奥側に向かって縮径する
傾斜面を備え、制御弁の収納孔への挿入に伴って前記濾
過部材が該傾斜面に押圧されて、所定の部位に組付けら
れることを要旨とする。
め、請求項1の発明では、吸入室、吐出室及び制御室を
有する可変容量型圧縮機の収納孔内に組付けられ、前記
各室に連なる流体導通ポートの少なくとも一つに濾過部
材を備える制御弁において、前記収納孔は前記制御弁の
挿入方向において入り口側から奥側に向かって縮径する
傾斜面を備え、制御弁の収納孔への挿入に伴って前記濾
過部材が該傾斜面に押圧されて、所定の部位に組付けら
れることを要旨とする。
【0009】前記発明によると、例えば収納孔への挿入
以前に濾過部材が所定の部位ではない位置に引っ掛かっ
たり、姿勢が傾いたりする等していた場合であっても、
制御弁の収納孔への挿入の際に、濾過部材が流体導通ポ
ートを被覆する所定の部位に組付されるため、流体導通
ポートを被覆しない状態となることがなく濾過部材とし
て異物の制御弁内への侵入を防ぐことができる。
以前に濾過部材が所定の部位ではない位置に引っ掛かっ
たり、姿勢が傾いたりする等していた場合であっても、
制御弁の収納孔への挿入の際に、濾過部材が流体導通ポ
ートを被覆する所定の部位に組付されるため、流体導通
ポートを被覆しない状態となることがなく濾過部材とし
て異物の制御弁内への侵入を防ぐことができる。
【0010】請求項2の発明では、前記濾過部材は少な
くとも一箇所で分断された環状の枠体と、該枠体に被装
された濾過材とから構成されており、制御弁の前記収納
孔への挿入に伴って前記傾斜面で前記枠体が制御弁の内
径方向に押圧されて、該枠体の分断部が整合されること
を要旨とする。
くとも一箇所で分断された環状の枠体と、該枠体に被装
された濾過材とから構成されており、制御弁の前記収納
孔への挿入に伴って前記傾斜面で前記枠体が制御弁の内
径方向に押圧されて、該枠体の分断部が整合されること
を要旨とする。
【0011】前記発明によると、収納孔への制御弁の挿
入の際に、枠体の分断部が整合されるため、枠体の分断
部に隙間が生じることがなく、濾過部材の隙間から異物
が制御弁内に侵入することがない。
入の際に、枠体の分断部が整合されるため、枠体の分断
部に隙間が生じることがなく、濾過部材の隙間から異物
が制御弁内に侵入することがない。
【0012】請求項3の発明では、前記枠体は前記分断
部において互いに係合可能な係合手段を有し、制御弁の
前記収納孔への挿入に伴って該係合手段が係合されるこ
とを要旨とする。
部において互いに係合可能な係合手段を有し、制御弁の
前記収納孔への挿入に伴って該係合手段が係合されるこ
とを要旨とする。
【0013】前記発明によると、収納孔への制御弁の挿
入の際に、自動的に係合手段が係合される。
入の際に、自動的に係合手段が係合される。
【0014】請求項4の発明では、前記制御弁に前記濾
過部材を組付ける組付装置であって、該制御弁の外形に
対応するように形成された組付孔は、該制御弁の挿入方
向において入り口側から奥側に向かって縮径する傾斜面
を備え、制御弁の組付孔への挿入に伴って濾過部材が傾
斜面に押圧されて、所定の部位に組付けられることを要
旨とする。
過部材を組付ける組付装置であって、該制御弁の外形に
対応するように形成された組付孔は、該制御弁の挿入方
向において入り口側から奥側に向かって縮径する傾斜面
を備え、制御弁の組付孔への挿入に伴って濾過部材が傾
斜面に押圧されて、所定の部位に組付けられることを要
旨とする。
【0015】前記発明によると、制御弁に濾過部材を組
付ける組付け装置が実現する。
付ける組付け装置が実現する。
【0016】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造
を図1〜図6を参照して説明する。
具体化した可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造
を図1〜図6を参照して説明する。
【0017】可変容量型圧縮機(以下、圧縮機という)
の基本構造自体は、従来から知られている各種構造を採
用できるので、従来と同様の部分については説明を簡略
化し、本発明の特徴である制御弁を収納する収納孔、及
び濾過部材としてのフィルタを中心に説明する。
の基本構造自体は、従来から知られている各種構造を採
用できるので、従来と同様の部分については説明を簡略
化し、本発明の特徴である制御弁を収納する収納孔、及
び濾過部材としてのフィルタを中心に説明する。
【0018】まず、図1に示す圧縮機70は、軸心と平
行に複数のシリンダボア1aを有するシリンダブロック
1が、フロントハウジング2及びリアハウジング3との
間に接合固定され、シリンダブロック1とフロントハウ
ジング2との間には制御室4が区画形成されている。
行に複数のシリンダボア1aを有するシリンダブロック
1が、フロントハウジング2及びリアハウジング3との
間に接合固定され、シリンダブロック1とフロントハウ
ジング2との間には制御室4が区画形成されている。
【0019】駆動軸5はシリンダブロック1とフロント
ハウジング2との間にラジアル軸受7、8を介して相対
回転可能に支持されている。駆動軸5がフロントハウジ
ング2外部に突出する部分には軸封装置6が設けられて
いる。以後、駆動軸5が圧縮機70外に突出し、図示し
ない外部駆動源と連結される側をフロント側と称し、そ
の反対側をリア側と称する。
ハウジング2との間にラジアル軸受7、8を介して相対
回転可能に支持されている。駆動軸5がフロントハウジ
ング2外部に突出する部分には軸封装置6が設けられて
いる。以後、駆動軸5が圧縮機70外に突出し、図示し
ない外部駆動源と連結される側をフロント側と称し、そ
の反対側をリア側と称する。
【0020】回転支持体9は制御室4内において駆動軸
5に一体回転可能に止着されている。ヒンジ機構10は
回転支持体9と斜板11との間に介在されている。斜板
11は、ヒンジ機構10の案内により、駆動軸5の軸線
方向へスライド移動可能かつ傾動可能であり、さらに駆
動軸5と一体的に回転可能となっている。斜板11の外
周部にはシュー12を介してピストン13が係留されて
おり、斜板11の回転運動に伴ってピストン13はシリ
ンダボア1a内を往復運動する。
5に一体回転可能に止着されている。ヒンジ機構10は
回転支持体9と斜板11との間に介在されている。斜板
11は、ヒンジ機構10の案内により、駆動軸5の軸線
方向へスライド移動可能かつ傾動可能であり、さらに駆
動軸5と一体的に回転可能となっている。斜板11の外
周部にはシュー12を介してピストン13が係留されて
おり、斜板11の回転運動に伴ってピストン13はシリ
ンダボア1a内を往復運動する。
【0021】リアハウジング3には外周側に吐出室1
4、内周側に吸入室15が区画形成されている。シリン
ダブロック1と吐出室14及び吸入室15を構成するリ
アハウジング3との間には、吐出弁20及び吸入弁18
を構成する弁形成体16が介在されている。
4、内周側に吸入室15が区画形成されている。シリン
ダブロック1と吐出室14及び吸入室15を構成するリ
アハウジング3との間には、吐出弁20及び吸入弁18
を構成する弁形成体16が介在されている。
【0022】吸入室15の冷媒ガスはピストン13の復
動動作、即ち図1において、右から左への動作により、
弁形成体16に形成されている吸入ポート17及び吸入
弁18を介してシリンダボア1aに吸入される。シリン
ダボア1aに吸入された冷媒ガスは、ピストン13の往
動動作、即ち図1において、左から右への動作により所
定の圧力にまで圧縮され、弁形成体16に形成されてい
る吐出ポート19及び吐出弁20を介して吐出室14へ
吐出される。
動動作、即ち図1において、右から左への動作により、
弁形成体16に形成されている吸入ポート17及び吸入
弁18を介してシリンダボア1aに吸入される。シリン
ダボア1aに吸入された冷媒ガスは、ピストン13の往
動動作、即ち図1において、左から右への動作により所
定の圧力にまで圧縮され、弁形成体16に形成されてい
る吐出ポート19及び吐出弁20を介して吐出室14へ
吐出される。
【0023】さらに、弁形成体16の中央部には吸入室
15と制御室4とを連通する抽気通路24が形成されて
いる。シリンダブロック1及びリアハウジング3には、
吐出室14と制御室4とを連通する給気通路21が貫通
されている。給気通路21の途中には制御弁30が介在
されている。また、リアハウジング3には吸入室15と
制御弁30とを連通する連通路22が設けられている。
15と制御室4とを連通する抽気通路24が形成されて
いる。シリンダブロック1及びリアハウジング3には、
吐出室14と制御室4とを連通する給気通路21が貫通
されている。給気通路21の途中には制御弁30が介在
されている。また、リアハウジング3には吸入室15と
制御弁30とを連通する連通路22が設けられている。
【0024】吐出室14及び吸入室15よりリア側のリ
アハウジング3内には、制御弁30を収納する収納孔3
1が設けられている。収納孔31は制御弁30の外形に
ほぼ沿った形状に形成されている。
アハウジング3内には、制御弁30を収納する収納孔3
1が設けられている。収納孔31は制御弁30の外形に
ほぼ沿った形状に形成されている。
【0025】次に、制御弁30は、図2に示すように、
制御弁本体34とソレノイド部35とから構成されてい
る。そして制御弁本体34と、該制御弁本体34の一端
に設けられた凹部を被うキャップ状の蓋体36とにより
感圧室37が区画形成されている。感圧室37内には感
圧部材としてのベローズ38が変位可能に収納されてい
る。
制御弁本体34とソレノイド部35とから構成されてい
る。そして制御弁本体34と、該制御弁本体34の一端
に設けられた凹部を被うキャップ状の蓋体36とにより
感圧室37が区画形成されている。感圧室37内には感
圧部材としてのベローズ38が変位可能に収納されてい
る。
【0026】伝達ロッド39は制御弁本体34内に設け
られた挿通孔40に挿通されて延在しており、一端をベ
ローズ38に当接させている。この伝達ロッド39の他
端には、弁体41の一端が当接している。
られた挿通孔40に挿通されて延在しており、一端をベ
ローズ38に当接させている。この伝達ロッド39の他
端には、弁体41の一端が当接している。
【0027】弁体41は、制御弁本体34の他端に設け
られた凹部と、制御弁本体34に接して設けられた固定
鉄心42とによって区画形成される弁室43内に収納さ
れている。さらに弁体41は弁室43内の挿通孔40周
辺部の弁座43aを、ベローズ38の伸縮に応じて開閉
する。
られた凹部と、制御弁本体34に接して設けられた固定
鉄心42とによって区画形成される弁室43内に収納さ
れている。さらに弁体41は弁室43内の挿通孔40周
辺部の弁座43aを、ベローズ38の伸縮に応じて開閉
する。
【0028】固定鉄心42の他端には可動鉄心44がバ
ネ45を介して設けられ、この固定鉄心42と可動鉄心
44とを覆うようにチューブ46が設けられている。さ
らにチューブ46の外周部には固定鉄心42と可動鉄心
44との間に電磁力を作用させる磁界印加手段としての
電磁コイル47が設けられてソレノイド部35を構成し
ている。
ネ45を介して設けられ、この固定鉄心42と可動鉄心
44とを覆うようにチューブ46が設けられている。さ
らにチューブ46の外周部には固定鉄心42と可動鉄心
44との間に電磁力を作用させる磁界印加手段としての
電磁コイル47が設けられてソレノイド部35を構成し
ている。
【0029】制御弁本体34と、吐出室14と連通する
給気通路21との接続部には、第一の流体導通ポートと
しての高圧口50が制御弁本体34の胴部外周面に凹設
された環溝52内に開口している。該高圧口50を覆う
ように濾過部材としてのフィルタ51が環溝52に嵌入
されて組付けされている。
給気通路21との接続部には、第一の流体導通ポートと
しての高圧口50が制御弁本体34の胴部外周面に凹設
された環溝52内に開口している。該高圧口50を覆う
ように濾過部材としてのフィルタ51が環溝52に嵌入
されて組付けされている。
【0030】また、制御弁本体34と、制御室4と連通
する給気通路21との接続部には、第二の流体導通ポー
トとしての制御口60が高圧口50と同様に制御弁本体
34の胴部外周面に凹設された環溝62内に開口し、該
制御口60を覆うように濾過部材としてのフィルタ61
が環溝62に嵌入されて組付けされる。
する給気通路21との接続部には、第二の流体導通ポー
トとしての制御口60が高圧口50と同様に制御弁本体
34の胴部外周面に凹設された環溝62内に開口し、該
制御口60を覆うように濾過部材としてのフィルタ61
が環溝62に嵌入されて組付けされる。
【0031】図3及び図4に示すように略円筒状をなす
フィルタ51の枠体53は、弾性部材により構成されて
いる一対のリング枠53aと、リング枠53aを連結す
る複数の棒材53bとによりなる。さらに、リング枠5
3aと棒材53bとから形成される窓部53cには、濾
過材としての網材54が張設されている。フィルタ51
は、枠体53と網材54とにより構成される一体成形品
として構成されている。
フィルタ51の枠体53は、弾性部材により構成されて
いる一対のリング枠53aと、リング枠53aを連結す
る複数の棒材53bとによりなる。さらに、リング枠5
3aと棒材53bとから形成される窓部53cには、濾
過材としての網材54が張設されている。フィルタ51
は、枠体53と網材54とにより構成される一体成形品
として構成されている。
【0032】各リング枠53aの一箇所は棒材53bの
端面で、図面垂直方向に分断されている。前記分断部分
には、分断部を整合させるための係合手段としてのフッ
ク部55が設けられている。フック部55は先端が曲が
った鉤部55aと、鉤部55aが係合される係留部55
bとにより構成される。フック部Aの拡大図である図5
に示すように、一方の分断部には鉤部55aが他方の分
断部の方向に突出するように設けられ、他方の分断部に
は係留部55bが棒材53bから延長して構成されてい
る。
端面で、図面垂直方向に分断されている。前記分断部分
には、分断部を整合させるための係合手段としてのフッ
ク部55が設けられている。フック部55は先端が曲が
った鉤部55aと、鉤部55aが係合される係留部55
bとにより構成される。フック部Aの拡大図である図5
に示すように、一方の分断部には鉤部55aが他方の分
断部の方向に突出するように設けられ、他方の分断部に
は係留部55bが棒材53bから延長して構成されてい
る。
【0033】また、フック部55の対称側ではリング枠
53aの幅が狭く構成され、これにより組付の際の枠体
53の拡径が容易となっている。第二の流体導通ポート
としての制御口60に組付けされるフィルタ61につい
ても、フィルタ51と同様に構成されている。
53aの幅が狭く構成され、これにより組付の際の枠体
53の拡径が容易となっている。第二の流体導通ポート
としての制御口60に組付けされるフィルタ61につい
ても、フィルタ51と同様に構成されている。
【0034】図6に示すように、収納孔31の内壁には
吐出室14へ連通する給気通路21が設けられている第
一段部31a、制御室4へ連通する給気通路21が設け
られている第二段部31b、及び連通口22が設けられ
ている第三段部31cが形成されている。そして、第一
段部31a、第二段部31b、第三段部31cの順に、
即ち収納孔31の入り口から奥側に向かうにつれて順
次、径が小さくなるように構成されている。第一段部3
1aと第二段部31bとの間のフィルタ51の設置部位
に対応した位置には、テーパ形状の傾斜面33aが形成
されている。
吐出室14へ連通する給気通路21が設けられている第
一段部31a、制御室4へ連通する給気通路21が設け
られている第二段部31b、及び連通口22が設けられ
ている第三段部31cが形成されている。そして、第一
段部31a、第二段部31b、第三段部31cの順に、
即ち収納孔31の入り口から奥側に向かうにつれて順
次、径が小さくなるように構成されている。第一段部3
1aと第二段部31bとの間のフィルタ51の設置部位
に対応した位置には、テーパ形状の傾斜面33aが形成
されている。
【0035】同様に、第二段部31bと第三段部31c
との間のフィルタ61の設置部位に対応した位置にはテ
ーパ形状の傾斜面33bが形成されている。
との間のフィルタ61の設置部位に対応した位置にはテ
ーパ形状の傾斜面33bが形成されている。
【0036】前述のように構成されたフィルタ51の制
御弁30への組付けは、次のように行われる。先の工程
で、まず枠体53を弾性力に抗して拡径し、制御弁本体
34の胴部周面の高圧口50が開口する部位に位置させ
る。次に枠体53を弾性力に服させると枠体53は環状
に復帰する。これによりフック部55の鉤部55aが係
留部55bに係合され、フィルタ51の組付が行われ
る。
御弁30への組付けは、次のように行われる。先の工程
で、まず枠体53を弾性力に抗して拡径し、制御弁本体
34の胴部周面の高圧口50が開口する部位に位置させ
る。次に枠体53を弾性力に服させると枠体53は環状
に復帰する。これによりフック部55の鉤部55aが係
留部55bに係合され、フィルタ51の組付が行われ
る。
【0037】しかし、何らかの原因によりフック部55
が係合しなかった場合には、制御弁30をリアハウジン
グ3の収納孔31に挿入する後工程によりフィルタ51
の組付が行われる。
が係合しなかった場合には、制御弁30をリアハウジン
グ3の収納孔31に挿入する後工程によりフィルタ51
の組付が行われる。
【0038】即ち、フィルタ51のフック部55が係合
されない状態においては、フィルタ51の枠体53の外
径は係合された状態より拡径しており、制御弁30の外
径より大きい。そのため制御弁30を収納孔31に挿入
して行くと、枠体53は収納孔31内壁に形成された傾
斜面33aにおいて収納孔31に当接する。さらに収納
孔31内部へと制御弁30の挿入が進むに伴って、枠体
53は徐々に内径を狭めていく傾斜面33aにより制御
弁30の内径方向に押圧される。
されない状態においては、フィルタ51の枠体53の外
径は係合された状態より拡径しており、制御弁30の外
径より大きい。そのため制御弁30を収納孔31に挿入
して行くと、枠体53は収納孔31内壁に形成された傾
斜面33aにおいて収納孔31に当接する。さらに収納
孔31内部へと制御弁30の挿入が進むに伴って、枠体
53は徐々に内径を狭めていく傾斜面33aにより制御
弁30の内径方向に押圧される。
【0039】この押圧力により分断部が整合され鉤部5
5aが係留部55bに係合される。フック部55の係合
と同時に、枠体53の外径が小さくなり制御弁30の外
径とほぼ同等となる。これによりフィルタ51が所定の
部位、即ち高圧口50を被覆する部位に収納される。
5aが係留部55bに係合される。フック部55の係合
と同時に、枠体53の外径が小さくなり制御弁30の外
径とほぼ同等となる。これによりフィルタ51が所定の
部位、即ち高圧口50を被覆する部位に収納される。
【0040】さらに、制御口60に組付けされるフィル
タ61についても、前述のフィルタ51と同様に組付け
が行われる。
タ61についても、前述のフィルタ51と同様に組付け
が行われる。
【0041】上記構成の本実施形態においては以下の効
果がある。 (1)フィルタ51が収納孔31への挿入以前に、フィ
ルタ51の取付位置からずれて所定の部位ではない位置
に引っ掛かったり、姿勢が傾いたりする等していた場合
であっても、制御弁30の収納孔31への挿入の際に高
圧口50を被覆する所定の部位に自動的に組付けされ
る。このため、先の工程でフィルタ51の組付けが不十
分であっても、後の工程でフィルタ51の組付けが確実
に行われ、事前のフィルタ51の組付ミスをカバーする
ことができる。さらに事前の組付けを必ずしも完全な組
付とする必要がない。 (2)高圧口50を完全に被覆する位置に組付けられる
ため、フィルタ51が濾過部材としての機能を果たし、
異物の制御弁30内への侵入を確実に防ぐことができ
る。 (3)フィルタ51のフック部55が整合されない状態
のまま制御弁30を組付けた場合であっても、制御弁3
0が収納孔31に挿入される際に自動的に整合されるた
め、フック部55が外れたままとなってフック部55の
隙間から異物が侵入するようなことがない。 (4)フィルタ51の分断部にフック部55が設けられ
ているため、一旦フック部55が係合されると外部から
の衝撃によっても簡単に係合が外れることがない。この
ため、単に分断部を整合する構成と比較して分断部の整
合状態を維持することができる。
果がある。 (1)フィルタ51が収納孔31への挿入以前に、フィ
ルタ51の取付位置からずれて所定の部位ではない位置
に引っ掛かったり、姿勢が傾いたりする等していた場合
であっても、制御弁30の収納孔31への挿入の際に高
圧口50を被覆する所定の部位に自動的に組付けされ
る。このため、先の工程でフィルタ51の組付けが不十
分であっても、後の工程でフィルタ51の組付けが確実
に行われ、事前のフィルタ51の組付ミスをカバーする
ことができる。さらに事前の組付けを必ずしも完全な組
付とする必要がない。 (2)高圧口50を完全に被覆する位置に組付けられる
ため、フィルタ51が濾過部材としての機能を果たし、
異物の制御弁30内への侵入を確実に防ぐことができ
る。 (3)フィルタ51のフック部55が整合されない状態
のまま制御弁30を組付けた場合であっても、制御弁3
0が収納孔31に挿入される際に自動的に整合されるた
め、フック部55が外れたままとなってフック部55の
隙間から異物が侵入するようなことがない。 (4)フィルタ51の分断部にフック部55が設けられ
ているため、一旦フック部55が係合されると外部から
の衝撃によっても簡単に係合が外れることがない。この
ため、単に分断部を整合する構成と比較して分断部の整
合状態を維持することができる。
【0042】(第二実施形態)次に、本発明を製造工程
における、制御弁にフィルタを組付けるための組付装置
に具体化した第二実施形態について説明する。尚、第一
実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
における、制御弁にフィルタを組付けるための組付装置
に具体化した第二実施形態について説明する。尚、第一
実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0043】本組付装置は、第一実施形態の収納孔31
と同様な構造の組付孔を備える。即ち、組付孔の内壁は
制御弁30の外形に沿った形状に形成されている。さら
に、組付孔の内壁は収納孔31同様に、第一段部、第二
段部、及び第三段部が設けられ、組付孔の入り口から奥
側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されてい
る。
と同様な構造の組付孔を備える。即ち、組付孔の内壁は
制御弁30の外形に沿った形状に形成されている。さら
に、組付孔の内壁は収納孔31同様に、第一段部、第二
段部、及び第三段部が設けられ、組付孔の入り口から奥
側に向かうにつれて径が小さくなるように構成されてい
る。
【0044】第一段部と、第二段部との間の前記フィル
タ51の設置部位に対応した位置、及び第二段部と第三
段部との間のフィルタ61の設置部位に対応した位置に
はテーパ形状の傾斜面が形成されている。
タ51の設置部位に対応した位置、及び第二段部と第三
段部との間のフィルタ61の設置部位に対応した位置に
はテーパ形状の傾斜面が形成されている。
【0045】そして、組付けが終了した段階では、組付
孔に制御弁30がほとんど隙間のない状態で収納される
ようになっている。
孔に制御弁30がほとんど隙間のない状態で収納される
ようになっている。
【0046】前記組付装置は、圧縮機70本体の組付ラ
インと平行して設けられた、制御弁30とフィルタ5
1、61との組付ラインにおいて使用される。まず制御
弁30のフィルタ51、61設置部位にフィルタ51、
61を仮組付する。これを前記組付装置に挿入すると第
一実施形態の収納孔31に制御弁30を収納する際と同
様の作用によって制御弁30にフィルタ51、61が確
実に組付けられる。さらに、フィルタ51、61の組付
けられた制御弁30を組付孔から取出し、圧縮機70本
体の組付ラインにもって行き、圧縮機70のリアハウジ
ング3に設けられた収納孔31に挿入し、制御弁30の
圧縮機70本体への組付けが終了する。
インと平行して設けられた、制御弁30とフィルタ5
1、61との組付ラインにおいて使用される。まず制御
弁30のフィルタ51、61設置部位にフィルタ51、
61を仮組付する。これを前記組付装置に挿入すると第
一実施形態の収納孔31に制御弁30を収納する際と同
様の作用によって制御弁30にフィルタ51、61が確
実に組付けられる。さらに、フィルタ51、61の組付
けられた制御弁30を組付孔から取出し、圧縮機70本
体の組付ラインにもって行き、圧縮機70のリアハウジ
ング3に設けられた収納孔31に挿入し、制御弁30の
圧縮機70本体への組付けが終了する。
【0047】上記構成の本実施形態においては以下の効
果がある。 (1)圧縮機70本体の組付けラインに、フィルタ5
1、61が完全に組付けられた状態の制御弁30を供給
することができるため、該ラインの作業性を向上させる
ことができる。 (2)圧縮機70のリアハウジング3に設けられる収納
孔31の構成は、第一実施形態のような構成に限定され
ることがない。例えば従来のように収納孔31と制御弁
30との間に隙間を広く設けた構成でもよいため、収納
孔31の構成設計の自由度が高い。
果がある。 (1)圧縮機70本体の組付けラインに、フィルタ5
1、61が完全に組付けられた状態の制御弁30を供給
することができるため、該ラインの作業性を向上させる
ことができる。 (2)圧縮機70のリアハウジング3に設けられる収納
孔31の構成は、第一実施形態のような構成に限定され
ることがない。例えば従来のように収納孔31と制御弁
30との間に隙間を広く設けた構成でもよいため、収納
孔31の構成設計の自由度が高い。
【0048】上記実施形態は、以下のように変更して実
施することも可能である。
施することも可能である。
【0049】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、フィルタ51の分断部にフック部55を設けたが、
フック部55を設けないで単に分断部が整合されるだけ
の構成とすることも可能である。また、フック部55の
形状もこれに限定されるものでなく、係合可能な形状で
あれば十分である。
は、フィルタ51の分断部にフック部55を設けたが、
フック部55を設けないで単に分断部が整合されるだけ
の構成とすることも可能である。また、フック部55の
形状もこれに限定されるものでなく、係合可能な形状で
あれば十分である。
【0050】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、制御弁30は吸入圧感圧の制御弁であるが、これに
限らず形式の異なる他の制御弁においても同様に構成す
ることが可能である。
は、制御弁30は吸入圧感圧の制御弁であるが、これに
限らず形式の異なる他の制御弁においても同様に構成す
ることが可能である。
【0051】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、フィルタ51、61の設置される流体導通ポートは
高圧口50、制御口60であるが、これに限らず、形式
の異なる他の流体導通ポートであっても同様に構成する
ことが可能である。
は、フィルタ51、61の設置される流体導通ポートは
高圧口50、制御口60であるが、これに限らず、形式
の異なる他の流体導通ポートであっても同様に構成する
ことが可能である。
【0052】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、フィルタ51は枠体53と網材54により構成され
る一体成形品となっているが、これに限定されるもので
はない。例えば、前記実施形態のように異なる部材によ
り構成せず、フィルタ全体を同じ部材で構成することも
可能である。
は、フィルタ51は枠体53と網材54により構成され
る一体成形品となっているが、これに限定されるもので
はない。例えば、前記実施形態のように異なる部材によ
り構成せず、フィルタ全体を同じ部材で構成することも
可能である。
【0053】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、枠体53の形状すなわちフィルタ51の形状は略リ
ング状であるが、これに限定されるものではない。例え
ば、図7に示すように、断面略半月状のフィルタ75で
も良い。これによれば、制御弁30には、給気通路21
の開口部に対応する部分に溝部76が形成され、該溝部
76にフィルタ75が嵌入される。
は、枠体53の形状すなわちフィルタ51の形状は略リ
ング状であるが、これに限定されるものではない。例え
ば、図7に示すように、断面略半月状のフィルタ75で
も良い。これによれば、制御弁30には、給気通路21
の開口部に対応する部分に溝部76が形成され、該溝部
76にフィルタ75が嵌入される。
【0054】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、枠体53の分断は一箇所であるが、複数箇所と構成
することも可能である。例えば、分断箇所が2箇所あっ
て、半月状の二つの枠体が整合される構成等が実施可能
である。
は、枠体53の分断は一箇所であるが、複数箇所と構成
することも可能である。例えば、分断箇所が2箇所あっ
て、半月状の二つの枠体が整合される構成等が実施可能
である。
【0055】○第一実施形態及び第二実施形態において
は、枠体53が分断部を有することにより拡径及び縮径
するが、枠体が分断部を有さないリング状をなし、さら
に弾性部材で構成されるとすることも可能である。これ
によれば、制御弁の収納部への挿入の際に枠体全体が弾
性変形することにより所定の部位に組付けられる。
は、枠体53が分断部を有することにより拡径及び縮径
するが、枠体が分断部を有さないリング状をなし、さら
に弾性部材で構成されるとすることも可能である。これ
によれば、制御弁の収納部への挿入の際に枠体全体が弾
性変形することにより所定の部位に組付けられる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フィルタ
の制御弁への組付けの際に、フィルタが制御弁の所定の
部位に組付けられなかった場合であっても、フィルタの
収納孔への挿入の際にフィルタが自動的に所定部位に組
付けられフィルタによる濾過機能が果たされ、流体導通
ポートから制御弁内への異物の侵入を防ぐことができ
る。
の制御弁への組付けの際に、フィルタが制御弁の所定の
部位に組付けられなかった場合であっても、フィルタの
収納孔への挿入の際にフィルタが自動的に所定部位に組
付けられフィルタによる濾過機能が果たされ、流体導通
ポートから制御弁内への異物の侵入を防ぐことができ
る。
【0057】請求項2記載の発明によれば、フィルタの
制御弁への組付けの際に誤ってフィルタの分断部が整合
されない状態のまま制御弁を組付けた場合であっても、
フィルタの収納孔への挿入の際に自動的に分断部が整合
されるため、分断部に隙間が生じることがなく、フィル
タによる濾過機能が適切に果たされる。
制御弁への組付けの際に誤ってフィルタの分断部が整合
されない状態のまま制御弁を組付けた場合であっても、
フィルタの収納孔への挿入の際に自動的に分断部が整合
されるため、分断部に隙間が生じることがなく、フィル
タによる濾過機能が適切に果たされる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、フィルタの
分断部に係合部が設けられているため単に分断部を整合
する構成と比較して、一旦係合手段が係合されると外部
からの衝撃によっても簡単に係合が外れることなく分断
部の整合状態を保つことができる。
分断部に係合部が設けられているため単に分断部を整合
する構成と比較して、一旦係合手段が係合されると外部
からの衝撃によっても簡単に係合が外れることなく分断
部の整合状態を保つことができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、制御弁に濾
過部材を組付ける組付け装置が実現し圧縮機の組付けラ
インに利用することができる。
過部材を組付ける組付け装置が実現し圧縮機の組付けラ
インに利用することができる。
【図1】第一実施形態の可変容量型圧縮機の断面図であ
る。
る。
【図2】第一実施形態の制御弁の断面図である。
【図3】第一実施形態のフィルタの平面図である。
【図4】第一実施形態のフィルタの斜視図である。
【図5】第一実施形態のフック部の拡大図である。
【図6】第一実施形態の要部の拡大図である。
【図7】その他の実施形態のフィルタ及び制御弁の断面
図である。
図である。
【図8】従来技術における、フィルタの斜視図である。
4 制御室 14 吐出室 15 吸入室 30 制御弁 31 収納孔 33a、33b 傾斜面 50、60 流体導通ポートとしての高圧口、制御口 51、61 濾過部材としてのフィルタ 53 枠体 54 濾過材としての網材 55、65 係合手段としてのフック部 70 可変容量型圧縮機。
フロントページの続き (72)発明者 濱崎 勝 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB06 AC03 BG02 CC00 CD01 CE01 3H076 AA06 BB40 BB41 CC20 CC46 CC84 CC85 CC94 CC95 CC99
Claims (4)
- 【請求項1】 吸入室、吐出室及び制御室を有する可変
容量型圧縮機の収納孔内に組付けられ、前記各室に連な
る流体導通ポートの少なくとも一つに濾過部材を備える
制御弁において、 前記収納孔は前記制御弁の挿入方向において入り口側か
ら奥側に向かって縮径する傾斜面を備え、制御弁の収納
孔への挿入に伴って前記濾過部材が該傾斜面に押圧され
て、所定の部位に組付けられることを特徴とする可変容
量型圧縮機における制御弁の組付構造。 - 【請求項2】 前記濾過部材は少なくとも一箇所で分断
された環状の枠体と、該枠体に被装された濾過材とから
構成されており、制御弁の前記収納孔への挿入に伴って
前記傾斜面で前記枠体が制御弁の内径方向に押圧され
て、該枠体の分断部が整合されることを特徴とする請求
項1に記載の可変容量型圧縮機における制御弁の組付構
造。 - 【請求項3】 前記枠体は前記分断部において互いに係
合可能な係合手段を有し、制御弁の前記収納孔への挿入
に伴って該係合手段が係合されることを特徴とする請求
項2に記載の可変容量型圧縮機における制御弁の組付構
造。 - 【請求項4】 前記制御弁に前記濾過部材を組付ける組
付装置であって、該制御弁の外形に対応するように形成
された組付孔は、該制御弁の挿入方向において入り口側
から奥側に向かって縮径する傾斜面を備え、制御弁の組
付孔への挿入に伴って濾過部材が傾斜面に押圧されて、
所定の部位に組付けられることを特徴とする可変容量型
圧縮機における制御弁の組付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078245A JP2002276544A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造及び組付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078245A JP2002276544A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造及び組付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002276544A true JP2002276544A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18934886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001078245A Pending JP2002276544A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 可変容量型圧縮機における制御弁の組付構造及び組付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002276544A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2065598A2 (en) | 2007-11-29 | 2009-06-03 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki | Structure for mounting a filter in a compressor |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001078245A patent/JP2002276544A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2065598A2 (en) | 2007-11-29 | 2009-06-03 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki | Structure for mounting a filter in a compressor |
JP2010096167A (ja) * | 2007-11-29 | 2010-04-30 | Toyota Industries Corp | 圧縮機におけるフィルタの取付構造 |
CN101446278B (zh) * | 2007-11-29 | 2011-04-20 | 株式会社丰田自动织机 | 用于将过滤器安装在压缩机中的结构 |
US8241012B2 (en) | 2007-11-29 | 2012-08-14 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Structure for mounting a filter in a compressor |
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---|---|---|---|
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