JP2002276313A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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Abstract
漏れがバルタイミング変更操作に影響しないようにす
る。作動応答性の低下を防止する。 【解決手段】 中空構造のカムシャフト31の前端部を
ベーン部材37の凹部50に嵌合固定すると共に、その
内部にチューブ53を嵌合固定する。チューブ53の内
側空間と進角油圧室を連通する第1給排通路a1を設け
ると共に、チューブ53の外側空間からカムシャフト3
1の外周面を貫通し、環状溝61を通って遅角油圧室に
至る第2給排通路a2を設ける。ベーン部材37の係合
孔64を通してカムシャフト31の外周面に位置決めピ
ン65を打ち込み、両者を位置決めする。遅角側制御時
には、第2給排通路a2に高圧の作動油が導入され、そ
の作動油が環状溝61から係合孔64に漏れ出るが、こ
のとき交番トルクの遅角側の大きなトルク成分がアシス
ト力として作用する。
Description
や排気弁の開閉タイミングを運転条件に応じて制御する
ためのバルブタイミング制御装置に関する。
するタイミングプーリやチェーンスプロケット等の駆動
力伝達部材と、外周に駆動カムを有するカムシャフトと
の組付角を回動操作することにより、吸気弁や排気弁の
開閉タイミングを可変制御するバルブタイミング制御装
置が従来より案出されており、この技術は、例えば、特
開2000-186513号公報等に開示されている。
置は、カムシャフトの端部軸心部にベーン部材をカムボ
ルトによって結合し、そのベーン部材を駆動力伝達部材
と一体のハウジングの内部に収容配置すると共に、ハウ
ジングの内部に進角油圧室及び遅角油圧室を設け、この
各油圧室に選択的に油圧を給排することによってベーン
部材をハウジングに対して相対的に回動させ、それによ
り駆動力伝達部材とカムシャフトの回転位相を変化させ
て吸気弁や排気弁の開閉タイミングを変更するようにな
っている。
制御装置は、図6に示すように、2系統の給排通路1,
2がカムシャフト3からベーン部材4にかけて形成され
ており、このうちの一方の給排通路1はカムボルト挿通
孔5を利用して形成されている。
からカムシャフト3の前端部付近までの内径がカムボル
ト8の外径よりも設定径大きく形成されており、このカ
ムボルト挿通孔5とカムボルト8の外周面の間の環状隙
間が、シリンダヘッド部分のの給排路9と、ベーン部材
4部分の径方向孔7(進角油圧室または遅角油圧室に連
通。)とを接続する軸方向孔6とされている。
は、一方の給排通路1の一部をカムボルト挿通孔5を利
用して形成することから、加工工数を少なくして製造コ
ストの削減を図ることができ、また、カムボルト8自体
に通路を形成しなくて良いことから、カムボルト8の充
分な強度を確保することができる。
ルブタイミング制御装置は、一方の給排通路1の一部に
カムボルト挿通孔5を利用する分、通路形成のための加
工工数を少なくできるものの、カムシャフト3には他方
の給排通路2を形成するために別途軸方向に沿った孔あ
け加工を施さなければならない。このため、加工コスト
の削減の観点からは未だ充分ではなく、さらなる改善が
望まれている。
カムシャフト10の少なくとも前端部を中空構造とし、
そのカムシャフト10の前端部に、両端を残し中間部が
縮径した通路形成用のチューブ11を嵌合固定すること
により、そのチューブ11の内側と外側に2系統の給排
通路12,13を形成するようにしたバルブタイミング
制御装置を開発している。
シャフト10の前端部はベーン部材14の凹部15に嵌
合固定されており、カムシャフト10の外周面のうち
の、シリンダヘッド16のカムジャーナル17に支持さ
れる部位には、カムシャフト10内のチューブ11より
も後方側の空間に連通する第1ポート18と、カムシャ
フト10の内周面とチューブ11の外周面の間の環状空
間19に連通する第2ポート20が設けられている。そ
して、第1ポート18は、チューブ11の内側空間とカ
ムシャフト10の前端開口部を通って進角油圧室と遅角
油圧室(図示せず。)の一方に連通する第1給排通路1
2に連続し、第2ポート20は、前記環状空間19から
カムシャフト10の前端部外周の貫通孔21を通り、さ
らに同シャフト10とベーン部材14の凹部15の間に
形成された環状溝22を通って進角油圧室と遅角油圧室
の他方に連通する第2給排通路13に連続している。
14は予め正確に位置決めしておく必要があるが、この
現在開発を行っている装置の場合、カムシャフト10と
ベーン部材14の回転方向の位置決めを行う位置決めピ
ン23をカムシャフト10の前端部に軸方向に沿わせて
配置することが難しい。即ち、この装置においては、カ
ムシャフト10の前端部が中空構造であることから、カ
ムシャフト10の前端面に、ピン係合のための充分なス
ペースを確保することができない。このため、位置決め
ピン23はベーン部材14の基部側外周面からカムシャ
フト10の前端部外周面に向けて径方向に沿わせて打ち
込むようにしている。
は、ベーン部材14とカムシャフト10の軸方向の嵌合
代が限られていることから、ベーン部材14に形成され
る環状溝22と位置決めピン23の係合孔24とがどう
しても軸方向で近接してしまい、環状溝22と係合孔2
4の間に充分なシール代を確保することができない。こ
のため、バルブタイミングの変更操作時に第2給排通路
13に高圧の作動油が導入されたときに環状溝22から
係合孔24に作動油が漏れ易くなり、このとき作動油の
漏れ量が多くなると、機関弁からの反力(交番トルク)
がベーン部材14を回転方向前後に押し動すように作用
したときにベーン部材14がその反力を受けてバタつ
き、作動応答性が低下してしまう。
の係合孔に作動油が漏れ出る場合であっても、その漏れ
がバルタイミング変更操作にできる限り影響を与えない
ようにして、作動応答性の低下を防止することのできる
内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供しようとす
るものである。
ための手段として、本発明は、内燃機関のクランクシャ
フトによって駆動される駆動力伝達部材と、この駆動力
伝達部材と一体化されて回転するハウジングと、前端部
にこのハウジングが必要に応じて回動できるように組み
付けられると共に、このハウジングから動力を伝達され
て機関弁を作動させるカムシャフトと、このカムシャフ
トと一体に結合された状態で、前記ハウジング内に収容
されたベーン部材と、前記ハウジング内に設けられ、油
圧によって前記ベーン部材を回動させる進角油圧室及び
遅角油圧室と、この進角油圧室及び遅角油圧室に連通
し、これらの油圧室に選択的に油圧を給排する油圧給排
手段と、を備え、前記ベーン部材には、カムシャフトの
先端部が嵌合される凹部が形成され、カムシャフトは少
なくともその前端部が中空構造とされると共に、その前
端部に、両端を残し中間部が縮径した通路形成用のチュ
ーブが嵌合固定され、前記カムシャフトからベーン部材
にかけては、前記チューブの内側空間を通って進角油圧
室と遅角油圧室の一方と連通する第1給排通路が形成さ
れると共に、カムシャフトの内周面と前記チューブの外
周面の間の環状空間からカムシャフトの前端部外周面を
貫通して通り抜け、このカムシャフトの前端部外周面と
ベーン部材の間に形成された環状溝を通って進角油圧室
と遅角油圧室の他方に連通する第2給排通路が形成さ
れ、ベーン部材には、カムシャフトの前端部外周面に向
けて径方向に打ち込まれる位置決めピンの係合される係
合孔が前記環状溝に近接して設けられている内燃機関の
バルブタイミング制御装置であって、前記第1給排通路
を進角作動室側に接続し、第2給排通路を遅角作動室側
に接続するようにした。
ね力に起因する交番トルクがカムシャフトを通してベー
ン部材を回転方向前後に押し動かすように作用する。そ
して、この交番トルクは、カム面のフリクション等が関
係し、遅角方向に作用するトルク成分が進角方向に作用
するトルク成分よりも大きくなる。したがって、バルブ
タイミングを進角側に変更するときには、遅角方向の大
きなトルク成分に抗してベーン部材を油圧作動させる必
要があるが、バルブタイミングを遅角側に変更するとき
には、遅角方向の大きなトルク成分が逆にアシスト力と
して機能する。
位置決めピンの係合孔は軸方向に近接して配置されてい
ることから、環状溝に供給された高圧の作動油は環状溝
から係合孔に漏れ易くなるが、環状溝に高圧の作動油が
作用するのは主にバルブタイミングを遅角側に変更する
ときであり、このときには遅角方向の大きなトルク成分
がアシスト力として作用する。したがって、このとき第
2給排通路の環状溝から係合孔に作動油が漏れ出たとし
ても、バルブタイミングの変更操作には影響が少ない。
気弁側のカムシャフトに適用する場合には、シリンダヘ
ッドの前端部側のカムジャーナルとカムシャフトの間に
設けられた環状溝を通して第1,第2吸排通路に作動油
の給排を行い、機関始動時に吸気弁の開閉タイミングを
遅角側に制御するようにしても良い。
タイミングを遅角側に制御するために第2給排通路に高
圧の作動油が供給され、その作動油の一部はカムジャー
ナルとカムシャフトの間の環状溝をから漏れ出て、カム
ジャーナルの潤滑に供される。ここで、第2給排通路側
の環状溝は、チューブの外周側の環状空間に接続される
ことから、第1給排通路側の環状溝よりもカムジャーナ
ルの前端部側に位置されている。したがって、機関始動
時には前記環状溝を通してジャーナルの前端部側に作動
油が確実に供給される。
〜図5に基づいて説明する。
のカムシャフトであり、このカムシャフト31は、シリ
ンダヘッド32にカムジャーナル33を介して回転自在
に支持されると共に、その基幹部外周に吸気弁(機関
弁)を開閉するための駆動カム34が設けられている。
は、タイミングチェーン(図示せず。)を介してクラン
クシャフト(図示せず。)によって回転駆動される駆動
力伝達部材としてのチェーンスプロケット35と、この
チェーンスプロケット35が外周面に一体に形成された
ハウジング36と、一端部にこのハウジング36が必要
に応じて回動できるように組み付けられた前記カムシャ
フト31と、このカムシャフト31の前端部に一体に組
み付けられ前記ハウジング36の内部に回動自在に収容
されたベーン部材37と、このベーン部材37をエンジ
ンの運転状態に応じて油圧によって正逆回転(ハウジン
グ36に対して相対回転。)させる油圧給排手段38
と、吸気弁からの反力によるベーン部材37の変動を規
制するロック機構39と、を備えている。
ように、内周面にほぼ90°間隔で断面台形状の仕切壁
40が4つ突設された略円筒状のハウジング本体41
と、このハウジング本体41の前端側に配置されたフロ
ントカバー42(図1参照。)と、ハウジング本体41
の後端側に配置され、外周面に前記チェーンスプロケッ
ト35が一体に形成されたリヤカバー43とを備え、こ
れらの部材が複数のボルト44によって結合されてい
る。
胴部45と、この胴部45の外周面に放射状に突設され
た4つの羽根部46を備えており、胴部45はハウジン
グ36の軸心位置に配置され、各羽根部46はハウジン
グ36の隣接する仕切壁40,40の間に配置されてい
る。そして、ベーン部材37の各羽根部46の一方側の
側面とそれに対峙する仕切壁40の間は進角油圧室47
とされ、各羽根部46の他方側の側面とそれに対峙する
仕切壁40の間は遅角油圧室48とされている。
の胴部45の軸心位置にはカムボルト挿通孔49が形成
され、胴部45の後面側にはカムボルト挿通孔49に連
続するように凹部50が形成されている。ベーン部材3
7は、この凹部50をカムシャフト31の前端部に嵌合
し、その状態において同シャフト31にカムボルト51
によって結合されている。
の先端部から所定距離離間した位置には螺合用プラグ5
2が圧入固定されている。このプラグ52はカムボルト
51の先端部をカムシャフト31にねじ止めするための
ものであり、その軸心部にはねじ穴が設けられている。
また、カムシャフト31の先端の中空部内には、両端を
残し中間部が縮径した通路形成用のチューブ53が圧入
固定され、カムシャフト31の内周面とこのチューブ5
3の間に環状空間54が形成されている。そして、シリ
ンダヘッドのカムジャーナル33部分には軸方向に離間
して一対の環状溝55,56が設けられており、カムシ
ャフト31のこれらの環状溝55,56に臨む部位に
は、チューブ53の後方位置から同チューブ53の内側
空間に連通する第1ポート57と、チューブ53の外側
の環状空間54に連通する第2ポート58が形成されて
いる。
フト31の先端部を介してベーン部材37のカムボルト
挿通孔49に連通し、図3に示すように、この挿通孔4
9から略放射方向に延出する径方向孔59を介してさら
に各進角油圧室47に連通している。尚、ベーン部材3
7のカムボルト挿通孔49には、図3に示すように、そ
の内周面に沿って複数のガイドブロック60…が突設さ
れ、この各ガイドブロック60…がカムボルト挿入時の
ガイドとして機能すると共に、隣接するガイドブロック
60,60間の溝が、カムボルト51の軸部との間で作
動油の流通路を成すようになっている。また、カムボル
ト挿通孔49の前端部はカムボルト51の頭部によって
閉塞されている。
は環状溝61が形成されており、この環状溝61は、カ
ムシャフト31の前端部の周壁に形成された貫通孔62
を介して前記チューブ53の外周側の環状空間54に連
通する一方で、ベーン部材37に形成された径方向孔6
3を介して各遅角油圧室48(図4参照。)に連通して
いる。
部材37にかけては2系統の給排通路が形成されてお
り、チューブ53の内側空間からボルト挿通孔49と径
方向孔59を介して進角油圧室47に至る通路が本発明
における第1給排通路a1を構成し、チューブ53の外
側の環状空間54から貫通孔62、環状溝61、径方向
孔63を介して遅角油圧室48に至る通路が第2給排通
路a2を構成している。
は径方向に貫通する係合孔64が形成されており、この
係合孔64を通してカムシャフト31の外周面に位置決
めピン65が打ち込まれると共に、この位置決めピン6
5の基部が係合孔64と係合されるようになっている。
そして、係合孔64の形成位置はカムシャフト31とベ
ーン部材37の嵌合代の関係上、環状溝61に隣接した
位置となっている。
2給排通路a1,a2を供給通路66とドレン通路67に
選択的に切換える電磁切換弁68と、この電磁切換弁6
8を機関運転状態に応じて制御するコントローラ69を
備えている。供給通路66にはオイルパン70内の作動
油を圧送するオイルポンプ71が設けられており、ドレ
ン通路67の端部はオイルパン70内に連通している。
また、コントローラ69には、機関回転数、機関の負
荷、水温等の機関の運転状態を示す各種信号が入力され
るようになっている。
位置を検出するために、ベーン部材37の先端側の突出
部に設けられたターゲットプレートである。
うな構成であるため、機関の始動時には、ベーン部材3
7が、図3,図4に示すようにハウジング36に対して
遅角側に回動した状態でロック機構39によってロック
されており、チェーンスプロケット35の回転はその状
態においてカムシャフト31に伝達される。したがっ
て、このときカムシャフト31は遅角タイミングで吸気
弁を開閉することとなる。
路66を第2給排通路a2に、ドレン通路67を第1給
排通路a1に夫々接続し、遅角作動室48に高圧の作動
油を導入する。そして、このときカムジャーナル33の
機関前端部側の環状溝56に高圧の作動油が導入される
ため、この環状溝56から漏れ出た作動油がカムジャー
ナル33部分の潤滑、特に、その機関前端部寄り部分の
潤滑に供される。したがって、バルブタイミング制御装
置の質量によるモーメントが大きく作用するカムジャー
ナル33の前端部付近が機関の始動と共に即時に潤滑さ
れ、機関の始動性能の向上が図られる。
電磁切換弁68の切換え操作によって供給通路66が第
1給排通路a1に、ドレン通路67が第2給排通路a2に
夫々接続されると、このときロック機構39が油圧によ
って解除されると共に、高圧の作動油が第1給排通路a
1を介して進角油圧室47に導入され、ベーン部材37
は進角油圧室47の圧力を受けてハウジング36に対し
て進角側に回動する。この結果、カムシャフト31は進
角タイミングで吸気弁を開閉することとなる。
の操作により、逆に、供給通路66が第2給排通路a2
に、ドレン通路67が第1給排通路a1に夫々切換接続
されると、ベーン部材37が遅角油圧室48の高圧を受
けてハウジング36に対して遅角側に回動し、カムシャ
フト31が遅角タイミングで吸気弁を開閉することとな
る。
高圧の作動油は、カムシャフト31の前端部外周の環状
溝61から、ベーン部材37の凹部50とカムシャフト
の嵌合隙間を通り、隣接する位置決めピン65の係合孔
64からベーン部材37の外部に僅かずつ漏れ出す。し
たがって、この漏れによって遅角作動室48の油圧の立
ち上がりが遅れるが、この遅角側の回動制御時には、吸
気弁からカムシャフト31に作用する交番トルクのうち
の遅角側の大きなトルク成分がアシスト力として作用す
る。
ルクは、カム面の摩擦抵抗等が関係して、図5に示すよ
うに遅角側のトルク成分が進角側のトルク成分に対して
絶対的に大きくなっている。したがって、この遅角側の
トルク成分は、遅角側回動制御時にベーン部材37を遅
角側に大きく押し動かすように作用し、この作用が前記
環状溝61からの作動油の漏れによる作動遅れを補うこ
ととなる。
おいては、進角側、遅角側のいずれにバルブタイミング
を変更する場合であっても、速やかな作動が可能にな
る。
ものに限るものでなく、例えば、バルブタイミング制御
装置は吸気側のカムシャフトではなく、排気側のカムシ
ャフトに適用することも可能である。
決めピンの係合孔に向かって作動油が漏れ易い第2給排
通路に対しては、高圧の作動油を遅角側制御時に導入す
るようにしたため、遅角側制御時の作動油の漏れによる
ベーン部材の作動遅れを、交番トルクの遅角方向の大き
なトルク成分によるアシスト力によって補い、進角,遅
角のいずれの側のバルブタイミング変更時においても作
動応答性の低下を無くすことができる。
気弁側のカムシャフトに適用し、シリンダヘッドの前端
部側のカムジャーナルとカムシャフトの間に設けられた
環状溝を通して第1,第2吸排通路に作動油の給排を行
うようにした場合には、機関の始動時に、この装置が取
付けられるカムジャーナルの前端部側に作動油を即時に
供給し、同装置の質量によるモーメントが最も大きく作
用する部分の潤滑を確実に行うことができる。したがっ
て、機関始動時の摩擦抵抗をより少なくし、機関の始動
性能を高めることができるという、さらなる効果を奏す
る。
う断面図。
図。
図。
化を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトによって駆
動される駆動力伝達部材と、 この駆動力伝達部材と一体化されて回転するハウジング
と、 前端部にこのハウジングが必要に応じて回動できるよう
に組み付けられると共に、このハウジングから動力を伝
達されて機関弁を作動させるカムシャフトと、 このカムシャフトと一体に結合された状態で、前記ハウ
ジング内に収容されたベーン部材と、 前記ハウジング内に設けられ、油圧によって前記ベーン
部材を回動させる進角油圧室及び遅角油圧室と、 この進角油圧室及び遅角油圧室に連通し、これらの油圧
室に選択的に油圧を給排する油圧給排手段と、を備え、 前記ベーン部材には、カムシャフトの先端部が嵌合され
る凹部が形成され、カムシャフトは少なくともその前端
部が中空構造とされると共に、その前端部に、両端を残
し中間部が縮径した通路形成用のチューブが嵌合固定さ
れ、 前記カムシャフトからベーン部材にかけては、前記チュ
ーブの内側空間を通って進角油圧室と遅角油圧室の一方
と連通する第1給排通路が形成されると共に、カムシャ
フトの内周面と前記チューブの外周面の間の環状空間か
らカムシャフトの前端部外周面を貫通して通り抜け、こ
のカムシャフトの前端部外周面とベーン部材の間に形成
された環状溝を通って進角油圧室と遅角油圧室の他方に
連通する第2給排通路が形成され、 ベーン部材には、カムシャフトの前端部外周面に向けて
径方向に打ち込まれる位置決めピンの係合される係合孔
が前記環状溝に近接して設けられている内燃機関のバル
ブタイミング制御装置であって、 前記第1給排通路を進角作動室側に接続し、第2給排通
路を遅角作動室側に接続したことを特徴とする内燃機関
のバルブタイミング制御装置。 - 【請求項2】 前記カムシャフトを吸気弁作動用とし、
シリンダヘッドの前端部側のカムジャーナルとカムシャ
フトの間に設けられた環状溝を通して前記第1,第2吸
排通路に作動油の給排を行い、機関始動時に吸気弁の開
閉タイミングを遅角側に制御するようにしたことを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174411A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | 内燃機関のバルブタイミング制御装置およびその装置に用いられる回転角度検出手段の製造方法 |
CN104819024A (zh) * | 2015-05-19 | 2015-08-05 | 杰锋汽车动力系统股份有限公司 | 一种汽车发动机凸轮轴用调相器油路分离装置 |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001073240A patent/JP3973850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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