JP2002276032A - コンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構造 - Google Patents

コンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構造

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JP2002276032A
JP2002276032A JP2001074230A JP2001074230A JP2002276032A JP 2002276032 A JP2002276032 A JP 2002276032A JP 2001074230 A JP2001074230 A JP 2001074230A JP 2001074230 A JP2001074230 A JP 2001074230A JP 2002276032 A JP2002276032 A JP 2002276032A
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steel beam
steel
concrete column
concrete
web
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JP2001074230A
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Toru Hiraide
亨 平出
Hirofumi Kaneko
洋文 金子
Naomiki Suzuki
直幹 鈴木
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種のコンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構
造を提供する。 【解決手段】 鉄骨梁2の接合部分のウエブ2aに、同
梁2の上下のフランジ2b間の内せいよりも短い補強材
3をダブラープレート及びフェイスベアリングプレート
を兼ねるものとして取り付ける。補強材3は、鉄骨梁2
のウエブ2aに直付けして同ウエブ2aへ隅肉溶接され
る長辺部と、鉄骨梁における上下のフランジ間の隙間を
塞ぐ短辺部3bとをL型形状に製作されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種のコンクリ
ート製柱と鉄骨梁の接合部構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種のコンクリート製柱と鉄骨梁
とで構成する柱梁架構において、その接合部構造の耐力
を確保する手段としては、およそ次のような技術が知ら
れている。
【0003】1. 接合部の鉄骨梁にダブラープレート
を溶接して補強すると共に、次に述べる2〜4の各手段
のディテールを併用する。 2. コンクリート製柱に使用するコンクリートの強度
を上げる。 3. コンクリート製柱にフープ筋、鋼管などを使用し
て接合部のコンクリートを拘束する。 4. 接合部の鉄骨梁のフランジにフェイスベアリング
プレートを溶接する。
【0004】ちなみに、特開平10−299170号公
報には、上記1.のダブラープレート及び上記4.のフ
ェイスベアリングプレートを併用したSRC柱と鉄骨梁
の接合部構造が開示されている。
【0005】従来の適用例によれば、鉄筋コンクリート
柱(RC柱)と鉄骨梁の場合は、上記3と4、又は1と
4の組み合わせで実施している例が多い。コンクリート
充填鋼管柱(CFT柱)と鉄骨梁の場合は、上記2と
4、又は2と3と4の組み合わせで実施する例が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記1.に述べ
た対策は、上述した2〜4のいずれかの手段のディテー
ルを併用しなければならないので、高コストになるとい
う欠点がある。上記特開平10−299170号公報に
記載されたSRC柱と鉄骨梁の接合部構造がその典型例
である。
【0007】もっとも、通常の柱−梁架構のプロポーシ
ョンを採用する場合に、上記ダブラープレートを設置し
ないと、梁端が曲げ降伏する前に、接合部においてH形
鋼による鉄骨梁のウエブが剪断降伏するという問題があ
る。
【0008】また、例えダブラープレートを設置したと
しても、上記した2〜4のいずれかが欠けると、接合部
の耐力は、梁端全塑性曲げ耐力以下となってしまい、鉄
骨梁の鋼材量を節減してコストダウンを図ることはでき
ない。
【0009】したがって、本発明の目的は、低コスト
で、梁端全塑性曲げ耐力を発現させ得るコンクリート製
柱と鉄骨梁の接合部構造を提供することである。
【0010】本発明の究極の目的は、ダブラープレート
の機能と、フェイスベアリングプレートの機能とを兼備
する単独の補強材を使用して、低コストで、梁端全塑性
曲げ耐力を十分に発現させるコンクリート製柱と鉄骨梁
の接合部構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1の発明に係るコンクリート製
柱と鉄骨梁の接合部構造は、コンクリート製柱の梁位置
に鉄骨梁が貫通状態に接合された接合部構造において、
鉄骨梁の接合部分のウエブに、同梁の上下のフランジ間
の内せいよりも短い補強材をダブラープレート及びフェ
イスベアリングプレートを兼ねるものとして取り付ける
こと、前記補強材は、鉄骨梁のウエブに直付けして同ウ
エブへ隅肉溶接される長辺部と、鉄骨梁における上下の
フランジ間の隙間を塞ぐ短辺部とをL型形状に製作され
ていること、を特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
たコンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構造において、鉄
骨梁はH型材であり、コンクリート製柱は鉄筋コンクリ
ート柱、コンクリート充填鋼管柱、遠心成形コンクリー
ト柱等のいずれでも良いことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施形態】以下に、添付の図面を参照して本発
明の実施形態を説明する。
【0014】図1と図2は、CFT柱として構成したコ
ンクリート製柱1の梁位置にH形鋼による鉄骨梁2が貫
通状態に接合された接合部構造の実施形態を示してい
る。
【0015】鉄骨梁2の接合部分のウエブ2aに、図5
に示す形態で、同梁2の上下のフランジ2b、2b間の
内せいよりも短い補強材3を、ダブラープレート及びフ
ェイスベアリングプレートを兼ねるものとして取り付け
ている。
【0016】この補強材3は、上記の機能を兼備する条
件として、鉄骨梁2のウエブ2aに直付けして同ウエブ
2aへ隅肉溶接される長辺部3a(ダブラープレートの
機能部分)と、鉄骨梁2における上下のフランジ2b、
2b間の隙間を塞ぐ短辺部3b(フェイスベアリングプ
レートの機能部分)とをL型形状(アングル形状)に製
作されている。
【0017】ちなみに、鉄骨梁2が、256×192×
12mmの大きさであるとき、補強材3は、長辺Aが15
0mm、短辺Bが90mm、せいの高さCが208mm、厚さ
12mm程度の鋼材で製作され、鉄骨梁2の上下のフラン
ジ2b、2b間の内せいよりも、上下に等しく12mmづ
つ全体では24mm程度短い構成とされている。短辺部3
bは、鉄骨梁2の上下のフランジ2bの内のり幅寸法と
等しくして、フェイスベアリングプレートの機能を奏す
る構成とされている。
【0018】補強材3は、長辺部3aの全周が鉄骨梁2
のウエブ2aと連続隅肉溶接して一体化されるが、短辺
部3bに関してはせいを短くしておき、鉄骨梁2のフラ
ンジ2bとは溶接しない。よって、その分の突合せ溶接
の作業工数を省ける。補強材3は市販されている既往の
不等辺山形鋼を切断しただけのものを、工場製作として
鉄骨梁2へ取り付けておくことができる。
【0019】図示した実施形態の場合、補強材3は、コ
ンクリート製柱1を貫通させた鉄骨梁2の接合部分にお
けるウエブ2aの両面に、同補強材3の短辺部3bが、
コンクリート柱1を構成する鋼管1aに鉄骨梁2を貫通
させるべく形成した開口を塞ぐように左右対称な配置で
2個づつ合計4個使用されている。
【0020】なお、上記の実施形態では、鉄骨梁2はH
形鋼であり、コンクリート製柱1は、鋼管1aの中にコ
ンクリート1bを密に充填したコンクリート充填鋼管柱
(CFT柱)を示しているが、この限りではない。鉄筋
コンクリート柱、遠心成形コンクリート柱、鉄骨鉄筋コ
ンクリート柱等のいずれでも良い(請求項2記載の発
明)。
【0021】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、補強
材を使用する簡単な手法によって所要の接合部耐力を確
保できるので、相対的に鉄骨梁の鋼材量を節減してコス
トダウンが図れるほか、以下に説明する効果を奏する。
【0022】コンクリート製柱に使用するコンクリート
の強度を高めなくても良いので、コンクリート材料費に
関するコストアップを抑制できる。
【0023】接合部のコンクリートにフープ筋を設置し
なくても良いので、鉄筋工による配筋工数を省けてコス
トアップを避けられる。従来は分割したフープ筋を溶接
接合するケースも有ったが、そうした工数も必要ないの
で、コストアップが生じない。CFT柱の場合には、接
合部の煩雑な鉄骨加工を必要としない利点もある。
【0024】接合部の鉄骨梁にわざわざフェイスベアリ
ングプレートを別途溶接する必要がないので、フェイス
ベアリングプレートの製作と溶接部の開先加工、及び溶
接と検査の工数が省けてコストダウンが図れる。
【0025】補強材の溶接はすべて下向きの、設備や格
別の技能を必要としない隅肉溶接で実施できるので、最
少限度のコストで目標とする接合部の構造性能を得るこ
とができる。
【0026】通常の柱のせいであれば、市販されている
既往の不等辺山形鋼の単純な切断加工により、設備や格
別の技能を必要とすることなく、補強材を製作すること
ができ、コストダウンと最短の納期(工期)が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構
造を示す水平断面図である。
【図2】同上の立面図である。
【図3】補強材の取り付け状態を示す図1のIII−III線
断面図である。
【図4】補強材の取り付け状態を示す図1のIV−IV線断
面図である。
【図5】補強材の斜視図である。
【符号の説明】
1 コンクリート製柱 2 鉄骨梁 2a ウエブ 2b フランジ 3 補強材 3a 長辺部 3b 短辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 直幹 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AB13 AC01 AC06 AC15 AC29 AG03 AG12 AG32 AG41 AG57 BB05 BB08 BC02 BD01 BE06 BF05 BF08 CA90 EA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製柱の梁位置に鉄骨梁が貫
    通状態に接合された接合部構造において、 鉄骨梁の接合部分のウエブに、同梁の上下のフランジ間
    の内せいよりも短い補強材をダブラープレート及びフェ
    イスベアリングプレートを兼ねるものとして取り付ける
    こと、 前記補強材は、鉄骨梁のウエブに直付けして同ウエブへ
    隅肉溶接される長辺部と、鉄骨梁における上下のフラン
    ジ間の隙間を塞ぐ短辺部とをL型形状に製作されている
    こと、を特徴とする、コンクリート製柱と鉄骨梁の接合
    部構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨梁はH型材であり、コンクリート製
    柱は鉄筋コンクリート柱、コンクリート充填鋼管柱、遠
    心成形コンクリート柱等のいずれでも良いことを特徴と
    する、請求項1に記載したコンクリート製柱と鉄骨梁の
    接合部構造。
JP2001074230A 2001-03-15 2001-03-15 コンクリート製柱と鉄骨梁の接合部構造 Pending JP2002276032A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106917471A (zh) * 2017-04-24 2017-07-04 西安建筑科技大学 一种全焊接型带侧板的多腔钢管混凝土组合柱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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