JP2002275972A - 排水圧送システム - Google Patents

排水圧送システム

Info

Publication number
JP2002275972A
JP2002275972A JP2001073711A JP2001073711A JP2002275972A JP 2002275972 A JP2002275972 A JP 2002275972A JP 2001073711 A JP2001073711 A JP 2001073711A JP 2001073711 A JP2001073711 A JP 2001073711A JP 2002275972 A JP2002275972 A JP 2002275972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage
exterior body
pumping system
pumping
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001073711A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuho Miyahara
秀峰 宮原
Kazuya Kokubu
和也 國分
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2001073711A priority Critical patent/JP2002275972A/ja
Publication of JP2002275972A publication Critical patent/JP2002275972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕圧送装置により排水を圧送するシステム
において、圧送管路の破損や劣化等による排水の漏出を
防止する。 【解決手段】 可撓性を有する外装管75内に圧送主管
路74を通し、外装管75の上端部には固定接続部75
aを備え、粉砕圧送装置1を設置した防水パン70に設
けた配管接続部71に接続する。圧送主管路74は配管
接続部71と一体になった継手72を介して圧送管路4
5と接続される。圧送主管路74からの漏水や防水パン
70内に溢れた排水は外装管75の中に流れ、その下端
開口から排水桝の中に流れ込む。そのため、排水が外装
管75の外部へと漏出することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物構造体内に設
置されたトイレ、浴槽、洗面用シンク、台所用シンク、
洗濯機用パン等の各種給排水設備から排出される各種排
水(雑排水、屎尿など)を円滑に建物構造体外部へと排
出するための排水圧送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の各種給排水設備から排出
される排水を外部の下水道管又は排水処理装置などに導
くには、排水配管を傾斜勾配を設けるように設置し、排
水の自重による流下を利用するのが一般的であった。し
かしながら、このような方法では住宅内での排水配管の
配設に制約が大きく、また排水配管の管径を或る程度大
きくしておかないと詰まりが生じるおそれがある。そこ
で、近年、圧送装置と呼ばれる一種の強制排出装置を利
用した排水システムが採用されるようになってきてい
る。
【0003】一般に、圧送装置は、給排水設備からの排
水を一旦貯留する貯留槽と、該貯留槽に溜まった排水を
吸引して吐き出すポンプと、該ポンプの吐出口に接続さ
れた圧送管路とを含んで構成されている。トイレ、キッ
チンのシンク、浴室などの各種給排水設備の流出口に流
された排水は一旦貯留槽に貯留され、その貯留水位が或
る程度まで上昇するとポンプが駆動されて排水は圧送さ
れ、圧送管路を介して外部へと流れてゆく。このような
システムによれば、圧送管路は必ずしも下方傾斜を有し
て配設されている必要はなく、ほぼ水平に、場合によっ
ては下流側に向かって上方に傾斜していても排出を行う
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た圧送装置によって排水を強制的に排出する構成では、
圧送管路内の排水の瞬間的な水力が自然流下の場合より
も高くなる傾向にある。そのため、特に圧送管路の連結
部(例えば継手)や経時劣化等による圧送管路の亀裂部
位などからの排水漏れが生じ易い。そこで、従来よりこ
のような漏水対策が要望されていた。
【0005】また、いわゆるプレハブ住宅と呼ばれる規
格化された住宅では、排水配管等を含んでそのかなりの
部分が工場でユニットとしてほぼ完成され、これにより
建築現場での省力化や作業期間の短縮化が図られてい
る。したがって、上述したような圧送管路の排水漏れ対
策もこのような施工の妨げとならないような簡単なもの
であることが望まれる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的とするところは、圧送管路に
漏水が生じても他への影響を最小限に食い止めることが
できる排水圧送システムを提供することにある。また、
本発明の他の目的とするところは、圧送管路の排水の漏
出を回避しつつ施工も容易であるような排水圧送システ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、建物構造体の内部に設置された給
排水設備から排出される排水を一旦貯留槽に貯留し、該
貯留槽から1乃至複数の連結された圧送管路を通して圧
送する圧送装置を備えた排水圧送システムにおいて、前
記圧送管路は管状の外装体の内側に挿通した状態で建物
構造体内に配設され、少なくとも該外装体の下流側端部
は排水受容部に開放して成ることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態、及び効果】この発明に係る排水圧
送システムでは、圧送装置の圧送管路出口又はその下流
の所定箇所から排水受容部までの間で、圧送管路が外装
体に外側を囲まれる二重管構造になっている。したがっ
て、圧送管路の途中、又は、圧送管路出口若しくは圧送
管路の連結部などで漏水が生じた場合であっても、漏出
した排水は外装体の外部へは漏れ出さず、外装体内壁に
沿って流下して最終的に排水受容部へと流れ込む。特
に、圧送管路出口や圧送管路の連結部はシール部材によ
って水封されているが、シール部材の劣化等に伴って漏
水が生じ易い箇所である。したがって、外装体はこのよ
うな箇所を囲繞している構成であることが望ましい。こ
れによれば、これら箇所で漏水が発生しても外装体内に
排水が漏れるだけであって他への影響を回避できる。
【0009】このように本発明に係る排水圧送システム
では、圧送管路自体や連結部などの経時劣化があっても
外部へ排水が漏出せず、衛生的な状態を長期間に亘って
維持することができる。更にまた、外装体は圧送管路を
配設する際の案内路として利用することができるため、
先に外装体を建物構造体内に設置しておくことによっ
て、圧送管路の配設を容易に行うことができる。
【0010】なお、本発明に係る排水圧送システムで
は、上記排水受容部は建物構造体の外部に設置され、圧
送管路の末端も該排水受容部に達している構成とするこ
とができる。具体的には、排水受容部は排水桝などであ
る。この構成によれば、圧送管路から漏れた排水は外装
体内を通って建物構造体の外部へと導出され、圧送管路
を通って来た排水と合流して処理される。そのため、き
わめて衛生的に排水が処理される。
【0011】また、上記外装体は可撓性を有する管状体
であることが好ましい。この構成によれば、外装体を必
ずしも直線的に配設する必要はなく適宜に屈曲させるこ
とができるので外装体を配設する際の施工が容易にな
る。
【0012】また、外装体はその上流側端部に、上記圧
送装置に着脱自在の接続部を有する構成とすると好まし
い。この構成によれば、外装体と圧送装置とを別々に設
置すべく作業を行い、そのあと外装体を圧送装置に容易
に取り付けることができる。したがって、施工が簡略化
できる。また、外装体の取り外しが容易であるため、外
装体や圧送管路の保守点検作業も容易になり、外装体の
交換も容易になる。
【0013】また、外装体はその上流側端部に、建物構
造体又はそれに固定された部材に固定するための接続固
定部を有する構成としてもよい。この構成によれば、外
装体を建物構造体に対して確実に固定することができる
ので、長期間に亘って高い信頼性を維持することができ
る。
【0014】また、施工の容易性を考慮すると、外装体
は、圧送管路の延伸方向に沿って連結部により複数に分
割可能な構造を有することが好ましい。特に、略水平に
配設される水平部と略垂直に配設される垂直部との少な
くとも2つに分割可能とすれば、住宅を複数ユニットに
分割する際に外装体が複数のユニットに跨ることを避け
易くなる。また、このような構造であれば、汎用的に製
造した部材をその建物(住宅)の仕様に合わせて適宜組
み合わせて外装体を形成することができるので、コスト
の軽減にも寄与する。
【0015】また、外装体は上流側端部及び下流側端部
以外に中間開口部を有する構成とするとよい。この中間
開口部は様々な目的に利用することができる。一態様と
しては、この中間開口部に対して圧送装置の貯留槽に連
通する通気管路を接続することができる。これにより、
外装体と圧送管路との間の間隙を通気管路として利用す
ることができ、通気管路を別に独立して配設する必要が
なくなり配管が簡単になる。
【0016】また上記中間開口部は、別の外装体を連結
可能な合流部の一部とすることもできる。すなわち、第
1外装体の中間開口部に別の第2外装体を連結し、その
第2外装体に挿通されている圧送管路を中間開口部から
第1外装体の内部に引き込んで、複数の圧送管路を第1
外装体の内部に挿通する構成とすることができる。
【0017】また上記以外に、上記中間開口部を利用し
て電気配線等、建物構造体内部に配設すべき排水配管以
外の各種の配線、配管等を外装体と圧送管路との間の間
隙に通すことができる。
【0018】また、本発明に係る排水圧送システムで
は、圧送装置は箱状又は皿状の防水体の中に設置され、
外装体の上流側端部を該防水体の内側に面して開放させ
て上記接続固定部により外装体を固定した構成とするこ
とができる。この構成によれば、防水体の中に溜まった
水(排水も含む)を外装体の中に流下させて、外部へと
排出することができる。つまり、外装体と圧送管路との
間の間隙を防水体のドレイン配管として利用することが
できる。
【0019】また、上記接続固定部を圧送管路の連結部
と一体化した構成とすることにより、圧送管路の連結及
び固定と外装体の固定とを一括して行うことができる。
したがって、施工が非常に容易になる。
【0020】また、建物構造体の近接する二枚の壁面の
間の空間に外装体を配設するときに該壁面に対して該外
装体を固定する空間固定手段を備えた構成とすることが
できる。この空間固定手段により、外装体を二枚の壁面
の間の空間内に確実にしかも大きな暴れなく配設するこ
とができる。そのため、同空間に他の配線や配管を通す
場合にも施工が容易である。
【0021】また、圧送装置の貯留槽を建物構造体内の
居住空間を形成する構造支持部材の一部として形成する
ことができる。同様に、外装体も建物構造体内の居住空
間を形成する構造支持部材の一部として形成することが
できる。ここで構造支持部材とは例えば梁、桁などの居
住空間には露出しない部材である。このような構成によ
れば、貯留槽や外装体が例えばユニット化されたトイレ
室、居住室等と一体になっているので、あとから貯留槽
を設置したり外装体を配設したりする作業が不要にな
り、コストが軽減できる。また、工場等で規格化した製
造が可能であるので、施工の良否などの技量に左右され
ることなく信頼性の高いシステムを構築できる。
【0022】また、構造支持部材の一部として形成され
た外装体は上記水平部であって、該水平部は建物構造体
内部に配設された外装体の垂直部と連結部により連結さ
れる構成とすると更に好ましい。これにより、ユニット
化された居住空間を建築現場で組み上げる際に外装体の
連結が容易に行える。
【0023】また、外装体を建物構造体の近接する二枚
の壁面の間の空間に配設する際には、その二枚の壁面の
間に差し渡された構造物支持体を上下に貫通して開口を
形成し、該開口に上記空間固定手段を介して外装体を挿
通した構成とすればよい。これにより、外装体を確実に
固定することができるとともに、外装体が構造物支持体
以外の例えば壁面内側などと干渉することがないので、
外装体が損傷するのを防止できる。また、外装体が壁面
から離れるので、圧送管路を流通する排水の流水音が居
住空間内に漏れにくくなるという効果もある。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例である排水圧送シス
テムについて図面を参照して説明する。本実施例は、本
発明による排水圧送システムをトイレの大便器からの排
水の圧送に適用した場合の一例である。図1はこの実施
例の排水圧送システムにおける圧送側つまり排水の入口
側の要部の正面断面図、図2は排水の出口側の要部の断
面図である。
【0025】図1に示すように、この排水圧送システム
は、略直方体箱状であって、上面に流入口20、側面上
部に圧送排出口21、側面下部に補助排出口22を有す
る貯留槽2と、貯留槽2の流入口20の周囲から上方に
突出する筒状の中継部3と、貯留槽2の内部に設置され
た圧送部4と、中継部3の内部に設置された粉砕部5
と、を含む粉砕圧送装置1を備えている。中継部3はそ
の側面に排水受入れ口30を有しており、大便器6の流
出口60に一端が接続された略L字状に屈曲した連結管
61が排水受入れ口30に接続されている。また中継部
3の上端面は開口し、通気管路33が接続される通気口
32を有する着脱自在の蓋体31により密閉されてい
る。
【0026】圧送部4は、モータ40と、下方に開口す
る吸込口43及び側方に開口する吐出口44を有し、モ
ータ40により回転駆動されるインペラ41を内部に備
えたポンプ室42と、一端がその吐出口44に接続され
貯留槽2の側壁に開口した圧送排出口21を通して槽外
へ導出される圧送管路45と、を含む。粉砕部5は、固
形物を一時的に係止するスクリーン51と、該スクリー
ン51内にあって上記インペラ41と同軸でモータ40
により回転駆動されるカッタ50とから成る。貯留槽2
の内部には貯留した排水の水位を検出する水位センサ2
3が設置されており、図示しない制御回路は水位センサ
23による検出信号に基づいてモータ40の動作を制御
する。
【0027】貯留槽2は、床101に開口した収納開口
102の下方にあって階下の居住空間の天井壁100上
に設置された防水パン70内に載置される。この設置状
態では貯留槽2の上面は床101よりも低くなってお
り、中継部3のみが床101よりも上方に突出してい
て、それ以外の部分は床101と略面一の遮蔽板103
で収納開口102が閉塞されている。
【0028】防水パン70の底面にはその下部の天井壁
100を貫通してドレインを兼ねた配管接続部71が設
けられており、この配管接続部71の上方には圧送管路
の連結部としての継手72によって、圧送管路45と、
補助排出口22に接続されたバイパス排出管路24と、
他の給排水設備の流出口(又は他の粉砕圧送装置の圧送
排出口)に接続された排出配管73とが連結されてい
る。一方、継手72の下方には圧送主管路74が連結さ
れており、更に圧送主管路74を内部に挿通する外装管
75の上流側端部に設けられた固定接続部75aが配管
接続部71に対して着脱自在に接続されている。
【0029】配管接続部71においては、防水パン70
内に溜まった水が外装管75の外側には漏れずにその内
側(つまり外装管75と圧送主管路74との間隙)に流
れるようにシールが施されている。したがって、外装管
75は後述のように圧送主管路74からの排水の漏出が
外部に及ぶことを防止するのみならず、防水パン70に
溜まった水を外部へ排出するためのドレインの機能も兼
ねている。なお、外装管75は可撓性を有する材料から
成り、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ステンレス、アル
ミニウム、銅などが有用である。
【0030】上述のように圧送主管路74を内装した外
装管75は、図2に示すように、建物の内壁110と外
壁111との間の空隙に配設される。すなわち、内壁1
10と外壁111との間には構造物支持体112が横架
されており、構造物支持体112を上下に貫通した孔に
フランジを有する円筒形状の保持部材113が空間固定
手段として嵌挿されている。外装管75はこの保持部材
113に挿通された状態で保持されつつ下方へと案内さ
れる。建物構造体の一階の床114の下に至るまで垂下
された外装管75は、地面117に埋設された基礎11
6の近傍の取出し口115から外へ引き出される。
【0031】地面117には排水桝118が埋設されて
おり、圧送主管路74及び外装管75は共に排水桝11
8に接続されている。すなわち、圧送主管路74及び外
装管75の下流側端部は排水桝118内で開放してい
る。排水桝118には地面117の中に配設された排水
配管119を介して他の給排水設備からも排水が流れ込
み、これらが合流して排水横主管120を通って図示し
ない処理装置或いは下水道へと流れてゆく。
【0032】次に、この排水圧送システムの動作を説明
する。大便器6において使用後に洗浄水が流されると、
流出口60から連結管61を介して中継部3内に水と共
に固形物が流れ込む。この固形物はスクリーン51で係
止され、尿が混じった水はスクリーン51を通過して貯
留槽2の内部に貯留される。水位センサ23により検出
される貯留槽2内部の水位が所定水位に達するとモータ
40が起動され、インペラ41が回転してポンプ動作を
開始するとともに、カッタ50も回転してスクリーン5
1に係止されている固形物を粉砕し貯留槽2内部へ落下
させる。上記ポンプ動作により屎尿は吸込口43からポ
ンプ室42内へ吸引され、吐出口44から吐き出されて
圧送管路45を通して槽外へと強制的に排出される。
【0033】また、貯留槽2からは上記圧送管路45の
みならず、バイパス排出管路24を通しても排水が流出
する。圧送管路45及びバイパス排出管路24を通って
貯留槽2から出た排水は継手72で合流し、更に排出配
管73を通して上方から送られてくる排水も合流して圧
送主管路74へと送られる。圧送主管路74は外装管7
5の内部に設けられているため、仮に圧送主管路74が
破損したり又は亀裂が生じたりして漏水が発生しても、
外装管75に遮られて外部へは漏出せずに外装管75の
内面を伝い落ちてゆく。また、貯留槽2に排水溢れ等が
生じて防水パン70に排水が流れ込んだ場合、その排水
は配管接続部71から外装管75の内部へと流れ、防水
パン70から溢れ出ることもない。
【0034】こうして圧送主管路74へ送り込まれた排
水は圧送主管路74の中を通って排水桝118に至り、
更に排水横主管120を通って外部へと出てゆく。ま
た、外装管75は最下端の排水桝118に至るまで圧送
主管路74を覆っているから、外装管75の内部に漏出
した排水も外装管75内面を伝い落ちて最終的には排水
桝118へと流れ込むことになる。したがって、排水は
外部へ漏れることがなく、高い衛生状態を維持すること
ができる。
【0035】図3は本発明の他の実施例による排水圧送
システムにおける排水の出口側の要部の断面図である。
この例では、地面117には合流用バケット121が埋
設されており、その合流用バケット121内に排水配管
合流部122とそれに連通する排水桝118とが設置さ
れている。排水配管合流部122には外装管75で覆わ
れた圧送主管路74のみならず、そのほかの複数の排水
配管123が接続されており、これらが合流して排水桝
118に流れ込むようになっている。このような構成に
よれば、多数の排水桝118を用意する必要がなくな
る。
【0036】次に、排水の入口側の構成が相違する他の
実施例による排水圧送システムを図4により説明する。
なお、上記実施例と同一又は相当する構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
【0037】この実施例の排水圧送システムでは、粉砕
圧送装置1は大便器6下方の床101下に設置されてい
る。すなわち、床101下の床梁104により防水バケ
ット80が吊下げ保持されており、その防水バケット8
0の蓋81に上下に貫通して粉砕圧送装置1が固定され
ている。粉砕圧送装置1の上面が排水受入れ口30にな
っており、大便器6の下方に開口した流出口60と直結
されている。
【0038】貯留槽2から導出された圧送管路45は、
防水バケット80に固定された配管接続部71に一体化
された継手72を介して圧送主管路74に接続されてい
る。上記実施例と同様に、圧送主管路74は外装管75
の内部に挿通されており、外装管75の端部に設けられ
た固定接続部75aが配管接続部71に着脱自在に接続
されている。また、継手72には通気管路33が接続さ
れており、この通気管路33は外装管75と圧送主管路
74との間の間隙と連通している。すなわち、本実施例
の構成では、外装管75は圧送主管路74から排水が漏
出した場合の排水の流路の機能のほか、通気管路として
の機能を有する。そのため、この構成では通気管路を別
途配設する必要がなく、施工が容易になる。
【0039】図5は更に他の実施例による排水圧送シス
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。
【0040】この排水圧送システムでは、大便器6の後
方に位置する配管キャビネット64の内部に、洗浄水を
大便器6のボウル内に流すためのロータンク63と粉砕
圧送装置1とが配置されている。その粉砕圧送装置1の
後部は、内壁110を貫通して内壁110と外壁111
との空隙に突出している。粉砕圧送装置1の排水受入れ
口30は前面にあって、大便器6の後面にある流出口6
0と直管である連結管61により接続されている。ま
た、通気口32は上面に、圧送排出口21は下面に設け
られているが、いずれも後方にあるため上記空隙に臨ん
でいる。これにより、内壁110、111の間の空隙に
垂直方向に配設された通気管路33や圧送主管路74と
貯留槽2とはそれぞれ直結されている。
【0041】圧送主管路74を内部に挿通する外装管7
5は、その端部に設けられた接続部75bにより粉砕圧
送装置1に連結されている。接続部75bは、図5に示
すように、その内周面と圧送排出口21との間にシール
部材としてOリング751を有し、更に外側にはOリン
グ751を締め付けるように締着部材752を有してい
る。これにより、外装管75と圧送排出口21との間の
高い水密性が確保され、仮に圧送排出口21と圧送主管
路74との隙間から漏水があった場合でも、外装管75
の外側には漏れ出すことがない。
【0042】図6は更に他の実施例による排水圧送シス
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。この排水圧送システムでは、図5の実施
例と同様に、配管キャビネット64の内部にロータンク
63及び粉砕圧送装置1が配置されているが、粉砕圧送
装置1は内壁110よりも内側に収まっている。内壁1
10には前方に開口したバケット82が埋め込まれてお
り、そのバケット82の上面及び下面にはそれぞれ通気
管路33及び圧送管路45と、壁内に垂直に配設された
通気主管路85及び圧送主管路74とを連結する継手8
4が、配管接続部83と一体に設けられている。この配
管接続部83に対し、外装管75端部の固定接続部75
aを接続することにより、外装管75が固定されるよう
になっている。
【0043】更に、図7は本発明による排水圧送システ
ムを集合住宅のユニット式トイレに適用した場合の全体
構成図である。
【0044】この実施例の排水圧送システムでは、トイ
レ室全体がユニット化されており、例えば工場で製造さ
れて幾つかのブロックに分解された状態で建築現場へ搬
送され、その現場で組立作業が行われる。図7に示すよ
うに、トイレ室ユニット(又はトイレ室を含む居住空間
ユニット)130は階下の居住空間との間に設けられる
横壁(又はスラブなど)131の上部に複数の支持脚1
32で支持される。トイレ室ユニット130の床133
の下方には構造支持部材としての床梁134が設けら
れ、その床梁134を水平に貫通して床梁の一部として
水平外装管135が形成されている。
【0045】大便器6のボウルの底部は可動トラップ6
2で開閉自在になっており、S字連結管を介して下方に
流出口60が開口している。この流出口60は粉砕圧送
装置1の一部である貯留槽2の上面の受入れ口30に直
結されており、また貯留槽2には排水ヘッダ67を介し
て他の図示しない給排水設備からも排水が流入するよう
になっている。更にまた、床133に開口した排水口1
36からも貯留槽2に排水配管が接続されている。大便
器6の後方には、ロータンク63、給水ヘッダ66、排
水ヘッダ67等を内部に収納した配管キャビネット64
が配置されており、その前面に設けられた洗浄スイッチ
65を操作することによりロータンク63から大便器6
のボウルに洗浄水が供給され、同時に可動トラップ62
が開いてボウル内の屎尿を洗浄水とともに流出させる。
【0046】床133の下の側方には、水平外装管13
5の端面に圧送管路の連結部としての継手が一体化され
た配管接続部137が固定されている。建物の側壁(内
壁110、外壁111)の間の空隙を上下方向に延伸す
る垂直外装管138には合流部138aが設けられてお
り、この合流部138aはその端部に固定接続部138
bを備えた中間開口部を有している。この固定接続部1
38bを配管接続部137に連結することにより、水平
外装管135と垂直外装管138とが水密性を有して連
通する。垂直外装管138の内部には上下方向に延伸す
る第2圧送主管路742が通っているとともに、下方に
延伸しつつ合流部138aで屈曲して配管接続部137
を介して水平外装管135内部を通る第1圧送主管路7
41が配設されている。つまり、合流部138aより下
方の垂直外装管138内には二本の圧送主管路741、
742が通っている。
【0047】垂直外装管138は、上述したような保持
部材113を利用して内壁110と外壁111との間に
横架された構造物支持体112に固定されている。床梁
134の間には粉砕圧送装置1の動作を制御する回路ボ
ックス140が設置され、粉砕圧送装置1のモータや内
壁110の内面に設置された運転制御盤141との間は
制御信号線142で結ばれている。この制御信号線14
2は水平外装管135の内部を通すようにしてもよい。
【0048】而して、トイレの大便器6、排水口136
又は排水ヘッダ67から貯留槽2内に流れ込んだ排水
は、粉砕圧送装置1のポンプ動作により第1圧送主管路
741を通って階下へと送られる。また、仮に排水が漏
れた場合でも、漏れた排水は水平外装管135及び垂直
外装管138の内部を通って階下へと送られる。
【0049】図7で明らかなようにこの実施例の排水圧
送システムでは、トイレ室ユニット130に粉砕圧送装
置1や水平外装管135が一体化されており、組立施工
時には配管接続部137で水平外装管135、垂直外装
管138及び第1圧送主管路741を接続すればよい。
したがって、建設現場での施工が非常に容易である。
【0050】なお、上記実施例は単に一例であって、本
発明の趣旨の範囲で適宜に変更や修正を行えることは明
らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による排水圧送システムに
おける排水の入口側の要部の正面断面図。
【図2】 本発明の一実施例による排水圧送システムに
おける排水の出口側の要部の断面図。
【図3】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における排水の出口側の要部の断面図。
【図4】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における排水の入口側の要部の断面図。
【図5】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における排水の入口側の要部の断面図。
【図6】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における排水の入口側の要部の断面図。
【図7】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における排水の入口側の要部の断面図。
【符号の説明】
1…粉砕圧送装置 2…貯留槽 20…流入口 21…圧送排出口 22…補助排出口 24…バイパス排出管路 3…中継部 30…排水受入れ口 31…蓋体 32…通気口 33…通気管路 4…圧送部 40…モータ 41…インペラ 42…ポンプ室 43…吸込口 44…吐出口 45…圧送管路 5…粉砕部 50…カッタ 51…スクリーン 6…大便器 60…流出口 61…連結管 70…防水パン 71、83…配管接続部 72、84…継手 73…排出配管 74、741、742…圧送主管路 75…外装管 75a…固定接続部 751…Oリング 752…締着部材 75b…接続部 80…防水バケット 81…蓋 82…バケット 100…天井壁 101、133…床 102…収納開口 103…遮蔽板 104、134…床梁 110…内壁 111…外壁 112…構造物支持体 113…保持部材 117…地面 118…排水桝 119、123…排水配管 120…排水横主管 121…合流用バケット 122…排水配管合流部 130…トイレ室ユニット 131…横壁 132…支持脚 135…水平外装管 137…配管接続部 138…垂直外装管 138a…合流部 138b…固定接続部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物構造体の内部に設置された給排水設
    備から排出される排水を一旦貯留槽に貯留し、該貯留槽
    から1乃至複数の連結された圧送管路を通して圧送する
    圧送装置を備えた排水圧送システムにおいて、 前記圧送管路は管状の外装体の内側に挿通した状態で建
    物構造体内に配設され、少なくとも該外装体の下流側端
    部は排水受容部に開放して成ることを特徴とする排水圧
    送システム。
  2. 【請求項2】 前記排水受容部は建物構造体の外部に設
    置され、前記圧送管路の末端も該排水受容部に達してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の排水圧送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記外装体は可撓性を有する管状体であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水圧送シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記外装体はその上流側端部に、前記圧
    送装置に着脱自在の接続部を有することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の排水圧送システム。
  5. 【請求項5】 前記外装体はその上流側端部に、前記建
    物構造体又はそれに固定された部材に固定するための接
    続固定部を有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の排水圧送システム。
  6. 【請求項6】 前記外装体は、前記圧送管路の延伸方向
    に沿って連結部により複数に分割可能な構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排水圧
    送システム。
  7. 【請求項7】 前記外装体は、略水平に配設される水平
    部と略垂直に配設される垂直部との少なくとも2つに分
    割可能であることを特徴とする請求項6に記載の排水圧
    送システム。
  8. 【請求項8】 前記外装体は、前記上流側端部及び下流
    側端部以外に中間開口部を有することを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の排水圧送システム。
  9. 【請求項9】 前記圧送装置の貯留槽に連通する通気管
    路を前記外装体の中間開口部に接続したことを特徴とす
    る請求項8に記載の排水圧送システム。
  10. 【請求項10】 前記外装体の中間開口部は、別の外装
    体を連結可能な合流部の一部であることを特徴とする請
    求項8に記載の排水圧送システム。
  11. 【請求項11】 前記圧送装置は箱状又は皿状の防水体
    の中に設置され、前記外装体の上流側端部を該防水体の
    内側に面して開放させて前記接続固定部により外装体を
    固定したことを特徴とする請求項5に記載の排水圧送シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記接続固定部は前記圧送管路の連結
    部と一体化して成ることを特徴とする請求項5又は11
    に記載の排水圧送システム。
  13. 【請求項13】 建物構造体の近接する二枚の壁面の間
    の空間に前記外装体を配設するときに該壁面に対して該
    外装体を固定する空間固定手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1〜12に記載の排水圧送システム。
  14. 【請求項14】 前記圧送装置の貯留槽が建物構造体内
    の居住空間を形成する構造支持部材の一部として形成さ
    れることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載
    の排水圧送システム。
  15. 【請求項15】 前記外装体が建物構造体内の居住空間
    を形成する構造支持部材の一部として形成されることを
    特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の排水圧送
    システム。
  16. 【請求項16】 前記構造支持部材の一部として形成さ
    れた外装体は前記水平部であって、該水平部は建物構造
    体内部に配設された外装体の垂直部と連結部により連結
    されることを特徴とする請求項15に記載の排水圧送シ
    ステム。
  17. 【請求項17】 前記建物構造体の近接する二枚の壁面
    の間に差し渡された構造物支持体を上下に貫通して開口
    を形成し、該開口に前記空間固定手段を介して前記外装
    体を挿通したことを特徴とする請求項13に記載の排水
    圧送システム。
JP2001073711A 2001-03-15 2001-03-15 排水圧送システム Pending JP2002275972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001073711A JP2002275972A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 排水圧送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001073711A JP2002275972A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 排水圧送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002275972A true JP2002275972A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18931091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001073711A Pending JP2002275972A (ja) 2001-03-15 2001-03-15 排水圧送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002275972A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3005205A (en) Unitary washroom
JP4927450B2 (ja) 排水システム
FI64425B (fi) Vattenproppskapande organ vid klosetter och liknande
JP6372976B2 (ja) 排水管配管構造及び排水管配管施工方法
GB2304780A (en) Water recirculation system and storage tank for use therein
KR101219145B1 (ko) 이중배관을 포함한 욕실의 배관 시스템
JP2002275972A (ja) 排水圧送システム
JP2019148140A (ja) 仮設トイレ用配管設備
KR20090091637A (ko) 배관 구조
JP4380996B2 (ja) 排水管構造
JP2002275974A (ja) 排水圧送システムおよび排水圧送設備
JP2839860B2 (ja) 防水パン
JP2009150220A (ja) 排水管構造
JPH07150621A (ja) 下水ポンプシステムとその制御方法
JP6781423B1 (ja) 防災水洗トイレシステム
KR101487394B1 (ko) 욕실용 통합 배수트랩
JP2002275971A (ja) 排水圧送システム
JP2007063944A (ja) ポンプ装置
JP6442022B2 (ja) 配管構造
JPH08296256A (ja) 集合住宅用排水方法及びその設備並びにそれに使用する貯留槽
JP6320597B2 (ja) 排水管配管構造
JP6071096B1 (ja) 防災水洗トイレシステム
CN105155629A (zh) 整体浴室卫生间同层排污系统
SU973743A1 (ru) Санитарно-технический блок
EP0611851A1 (en) Device for the collection and trainage under pressure of sewage waters from WC's and sanitary fittings in general