JP2002275974A - 排水圧送システムおよび排水圧送設備 - Google Patents
排水圧送システムおよび排水圧送設備Info
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- JP2002275974A JP2002275974A JP2001080109A JP2001080109A JP2002275974A JP 2002275974 A JP2002275974 A JP 2002275974A JP 2001080109 A JP2001080109 A JP 2001080109A JP 2001080109 A JP2001080109 A JP 2001080109A JP 2002275974 A JP2002275974 A JP 2002275974A
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粉砕圧送装置により排水を圧送するシステム
において、圧送管路の破損や劣化等による排水の漏出を
防止する。 【解決手段】 可撓性を有する外装管75内に圧送主管
路74を通し、外装管75の上端部には固定接続部75
aを備え、粉砕圧送装置1を設置した受容部80に設け
た圧送管路固定部71に接続する。圧送主管路74は圧
送管路固定部71と一体になった継手部72を介して圧
送管路45と接続される。圧送主管路74からの漏水や
受容部80内に溢れた排水は外装管75の中に流れ、そ
の下端開口から排水桝の中に流れ込む。そのため、排水
が外装管75の外部へと漏出することがない。
において、圧送管路の破損や劣化等による排水の漏出を
防止する。 【解決手段】 可撓性を有する外装管75内に圧送主管
路74を通し、外装管75の上端部には固定接続部75
aを備え、粉砕圧送装置1を設置した受容部80に設け
た圧送管路固定部71に接続する。圧送主管路74は圧
送管路固定部71と一体になった継手部72を介して圧
送管路45と接続される。圧送主管路74からの漏水や
受容部80内に溢れた排水は外装管75の中に流れ、そ
の下端開口から排水桝の中に流れ込む。そのため、排水
が外装管75の外部へと漏出することがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物構造体内に設
置されたトイレ、浴槽、洗面用シンク、台所用シンク、
洗濯機用パン等の各種給排水設備から排出される各種排
水(雑排水、屎尿など)を円滑に建物構造体外部へと排
出するための排水圧送システムに関する。
置されたトイレ、浴槽、洗面用シンク、台所用シンク、
洗濯機用パン等の各種給排水設備から排出される各種排
水(雑排水、屎尿など)を円滑に建物構造体外部へと排
出するための排水圧送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の各種給排水設備から排出
される排水を外部の下水道管又は排水処理装置などに導
くには、排水配管を傾斜勾配を設けるように設置し、排
水の自重による流下を利用するのが一般的である。ま
た、地下室など低位置に置かれて排水勾配を取れないよ
うな設備の排水移送は、ポンプ等により強制的に排出す
る方法で対処している。一般に、圧送装置は、給排水設
備からの排水を一旦貯留する貯留槽と、該貯留槽に溜ま
った排水を吸引して吐き出すポンプと、該ポンプの吐出
口に接続された圧送管路とを含んで構成されている。ト
イレ、キッチンのシンク、浴室などの各種給排水設備の
流出口に流された排水は一旦貯留槽に貯留され、その貯
留水位が或る程度まで上昇するとポンプが駆動されて排
水は圧送され、圧送管路を介して外部へと流れてゆく。
このようなシステムによれば、圧送管路は必ずしも下方
傾斜を有して配設されている必要はなく、ほぼ水平に、
場合によっては下流側に向かって上方に傾斜していても
排出を行うことができる。
される排水を外部の下水道管又は排水処理装置などに導
くには、排水配管を傾斜勾配を設けるように設置し、排
水の自重による流下を利用するのが一般的である。ま
た、地下室など低位置に置かれて排水勾配を取れないよ
うな設備の排水移送は、ポンプ等により強制的に排出す
る方法で対処している。一般に、圧送装置は、給排水設
備からの排水を一旦貯留する貯留槽と、該貯留槽に溜ま
った排水を吸引して吐き出すポンプと、該ポンプの吐出
口に接続された圧送管路とを含んで構成されている。ト
イレ、キッチンのシンク、浴室などの各種給排水設備の
流出口に流された排水は一旦貯留槽に貯留され、その貯
留水位が或る程度まで上昇するとポンプが駆動されて排
水は圧送され、圧送管路を介して外部へと流れてゆく。
このようなシステムによれば、圧送管路は必ずしも下方
傾斜を有して配設されている必要はなく、ほぼ水平に、
場合によっては下流側に向かって上方に傾斜していても
排出を行うことができる。
【0003】圧送装置を上記のような各種給排水設備の
近傍に設置する場合、例えば、特開平10−88830
にあるように床下など建物の壁裏に置かれることがあ
る。前記従来例によれば、前記従来例によれば、床下に
設置される収納ボックス内に圧送装置を載置して、便器
からの排水管と、圧送装置からの圧送管がこの収納ボッ
クスの側壁面を貫通して配管されるものが提案されてい
る。
近傍に設置する場合、例えば、特開平10−88830
にあるように床下など建物の壁裏に置かれることがあ
る。前記従来例によれば、前記従来例によれば、床下に
設置される収納ボックス内に圧送装置を載置して、便器
からの排水管と、圧送装置からの圧送管がこの収納ボッ
クスの側壁面を貫通して配管されるものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た圧送装置によって排水を強制的に排出する構成では、
圧送管路内の排水の瞬間的な水力が自然流下の場合より
も高くなる傾向にある。そのため、特に圧送管路の連結
部(例えば継手部)や経時劣化等による圧送管路の亀裂
部位などからの排水漏れが生じ易い。従来例の特開平1
0−88830によれば、配管接続部などからの万一の
漏水があった場合、収納ボックス内から溢出、或いは建
物に浸透浸漬して初めてその異常を検知することにな
り、経済的負担と衛生上の甚大な損害は免れない。そこ
で、従来よりこのような漏水対策が要望されていた。
た圧送装置によって排水を強制的に排出する構成では、
圧送管路内の排水の瞬間的な水力が自然流下の場合より
も高くなる傾向にある。そのため、特に圧送管路の連結
部(例えば継手部)や経時劣化等による圧送管路の亀裂
部位などからの排水漏れが生じ易い。従来例の特開平1
0−88830によれば、配管接続部などからの万一の
漏水があった場合、収納ボックス内から溢出、或いは建
物に浸透浸漬して初めてその異常を検知することにな
り、経済的負担と衛生上の甚大な損害は免れない。そこ
で、従来よりこのような漏水対策が要望されていた。
【0005】また、いわゆるプレハブ住宅と呼ばれる規
格化された住宅では、排水配管等を含んでそのかなりの
部分が工場でユニットとしてほぼ完成され、これにより
建築現場での省力化や作業期間の短縮化が図られてい
る。従来例の特願平8−243121によれば、圧送装
置に接続する配管類の施工は床下での作業となるため非
常に手間の掛かるものとなる。したがって、上述したよ
うな圧送管路の排水漏れ対策もこのような施工の妨げと
ならないような簡単なものであることが望まれる。
格化された住宅では、排水配管等を含んでそのかなりの
部分が工場でユニットとしてほぼ完成され、これにより
建築現場での省力化や作業期間の短縮化が図られてい
る。従来例の特願平8−243121によれば、圧送装
置に接続する配管類の施工は床下での作業となるため非
常に手間の掛かるものとなる。したがって、上述したよ
うな圧送管路の排水漏れ対策もこのような施工の妨げと
ならないような簡単なものであることが望まれる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的とするところは、圧送管路に
漏水が生じても他への影響を最小限に食い止めることが
できる排水圧送システムを提供することにある。また、
本発明の他の目的とするところは、圧送管路の排水の漏
出を回避しつつ施工も容易であるような排水圧送システ
ムを提供することにある。
のであり、その主たる目的とするところは、圧送管路に
漏水が生じても他への影響を最小限に食い止めることが
できる排水圧送システムを提供することにある。また、
本発明の他の目的とするところは、圧送管路の排水の漏
出を回避しつつ施工も容易であるような排水圧送システ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態、及び
効果】上記課題を解決するために成された本発明は、建
物構造体の内部に設置された給排水設備から排出される
排水を一旦貯留槽に貯留し、該貯留槽から1乃至複数の
連結された圧送管路を通して圧送する圧送装置と、該圧
送装置を収容する受容部と、を備えた排水圧送システム
において、前記受容部は、前記圧送管路を挿通して配管
する外装体を設けてなることを特徴としている。
効果】上記課題を解決するために成された本発明は、建
物構造体の内部に設置された給排水設備から排出される
排水を一旦貯留槽に貯留し、該貯留槽から1乃至複数の
連結された圧送管路を通して圧送する圧送装置と、該圧
送装置を収容する受容部と、を備えた排水圧送システム
において、前記受容部は、前記圧送管路を挿通して配管
する外装体を設けてなることを特徴としている。
【0008】この発明に係る排水圧送システムでは、圧
送装置を上部に収容する受容部から圧送装置の圧送管路
出口近傍までの間で、圧送管路が外装体に外側を囲まれ
る二重管構造になっている。したがって、圧送装置周囲
で漏水や結露が生じた場合であっても、漏出した排水や
結露水は前記受容体の外に漏れ出さず、外装体内壁に沿
って流下して最終的に建物構造体の外部へ排出される。
送装置を上部に収容する受容部から圧送装置の圧送管路
出口近傍までの間で、圧送管路が外装体に外側を囲まれ
る二重管構造になっている。したがって、圧送装置周囲
で漏水や結露が生じた場合であっても、漏出した排水や
結露水は前記受容体の外に漏れ出さず、外装体内壁に沿
って流下して最終的に建物構造体の外部へ排出される。
【0009】特に、圧送管路出口や圧送管路の連結部は
シール部材によって水封されているが、シール部材の劣
化等に伴って漏水が生じ易い箇所である。したがって、
受容部はこのような箇所を囲繞している構成であること
が望ましい。これによれば、これら箇所で漏水が発生し
ても受容部や外装体内に排水が漏れるだけであって他へ
の影響を回避できる。
シール部材によって水封されているが、シール部材の劣
化等に伴って漏水が生じ易い箇所である。したがって、
受容部はこのような箇所を囲繞している構成であること
が望ましい。これによれば、これら箇所で漏水が発生し
ても受容部や外装体内に排水が漏れるだけであって他へ
の影響を回避できる。
【0010】このように本発明に係る排水圧送システム
では、圧送管路自体や連結部などの経時劣化があっても
外部へ排水が漏出せず、衛生的な状態を長期間に亘って
維持することができる。
では、圧送管路自体や連結部などの経時劣化があっても
外部へ排水が漏出せず、衛生的な状態を長期間に亘って
維持することができる。
【0011】更にまた、外装体は圧送管路を配設する際
の案内路として利用することができるため、予め受容部
と外装体を建物構造体内に設置しておくことによって、
圧送管路の配設を容易に行うことができる。この場合、
前記受容部は圧送管路の上流側端部を外装体から取り出
す取り出し口として利用される。
の案内路として利用することができるため、予め受容部
と外装体を建物構造体内に設置しておくことによって、
圧送管路の配設を容易に行うことができる。この場合、
前記受容部は圧送管路の上流側端部を外装体から取り出
す取り出し口として利用される。
【0012】なお、本発明に係る排水圧送システムで
は、前記圧送管路や外装体は建物構造体の外部に設置さ
れる排水枡などに達している構成とすることができる。
この構成によれば、圧送管路から漏れた排水は外装体内
を通って建物構造体の外部へと導出され、圧送管路を通
って来た排水と合流して処理される。そのため、きわめ
て衛生的に排水が処理される。
は、前記圧送管路や外装体は建物構造体の外部に設置さ
れる排水枡などに達している構成とすることができる。
この構成によれば、圧送管路から漏れた排水は外装体内
を通って建物構造体の外部へと導出され、圧送管路を通
って来た排水と合流して処理される。そのため、きわめ
て衛生的に排水が処理される。
【0013】また、上記外装体は可撓性を有する管状体
であることが好ましい。この構成によれば、外装体を必
ずしも直線的に配設する必要はなく適宜に屈曲させるこ
とができるので外装体を配設する際の施工が容易にな
る。
であることが好ましい。この構成によれば、外装体を必
ずしも直線的に配設する必要はなく適宜に屈曲させるこ
とができるので外装体を配設する際の施工が容易にな
る。
【0014】また、外装体はその上流側端部に、上記受
容部に着脱自在の接続部を有する構成とすると好まし
い。この構成によれば、外装体と受容部とを別々に設置
すべく作業を行い、そのあと外装体を受容部に容易に取
り付けることができる。したがって、施工が簡略化でき
る。また更には、前記接続部は回動自在に取り付けられ
るものであってよく、外装体と受容部との方向性をなく
すことができる。また、外装体の取り外しが容易である
ため、外装体や圧送管路の保守点検作業も容易になり、
外装体の交換も容易になる。
容部に着脱自在の接続部を有する構成とすると好まし
い。この構成によれば、外装体と受容部とを別々に設置
すべく作業を行い、そのあと外装体を受容部に容易に取
り付けることができる。したがって、施工が簡略化でき
る。また更には、前記接続部は回動自在に取り付けられ
るものであってよく、外装体と受容部との方向性をなく
すことができる。また、外装体の取り外しが容易である
ため、外装体や圧送管路の保守点検作業も容易になり、
外装体の交換も容易になる。
【0015】また、外装体はその内部に、圧送管路の変
形や摺動を拘束するための圧送管路固定部を有する構成
としてもよい。この構成によれば、圧送管路を外装体に
対して確実に固定することができる。したがって、圧送
装置の駆動,停止時に圧送管路内に圧力変動が生じて
も、圧送管路の変形や外装体内壁との擦れを抑制するの
で、他への影響をなくし長期間に亘って高い信頼性を維
持することができる。
形や摺動を拘束するための圧送管路固定部を有する構成
としてもよい。この構成によれば、圧送管路を外装体に
対して確実に固定することができる。したがって、圧送
装置の駆動,停止時に圧送管路内に圧力変動が生じて
も、圧送管路の変形や外装体内壁との擦れを抑制するの
で、他への影響をなくし長期間に亘って高い信頼性を維
持することができる。
【0016】また、施工の容易性を考慮すると、外装体
は、圧送管路の延伸方向に沿って連結部により複数に分
割可能な構造を有することが好ましい。特に、略水平に
配設される水平部と略垂直に配設される垂直部との少な
くとも2つに分割可能とすれば、住宅を複数ユニットに
分割する際に外装体が複数のユニットに跨ることを避け
易くなる。また、このような構造であれば、汎用的に製
造した部材をその建物(住宅)の仕様に合わせて適宜組
み合わせて外装体を形成することができるので、コスト
の軽減にも寄与する。
は、圧送管路の延伸方向に沿って連結部により複数に分
割可能な構造を有することが好ましい。特に、略水平に
配設される水平部と略垂直に配設される垂直部との少な
くとも2つに分割可能とすれば、住宅を複数ユニットに
分割する際に外装体が複数のユニットに跨ることを避け
易くなる。また、このような構造であれば、汎用的に製
造した部材をその建物(住宅)の仕様に合わせて適宜組
み合わせて外装体を形成することができるので、コスト
の軽減にも寄与する。
【0017】また、外装体は上流側端部及び下流側端部
以外に中間開口部を有する構成とするとよい。この中間
開口部は様々な目的に利用することができる。一態様と
しては、この中間開口部に対して圧送装置の貯留槽に連
通する通気管路を接続することができる。これにより、
外装体と圧送管路との間の間隙を通気管路として利用す
ることができ、通気管路を別に独立して配設する必要が
なくなり配管が簡単になる。
以外に中間開口部を有する構成とするとよい。この中間
開口部は様々な目的に利用することができる。一態様と
しては、この中間開口部に対して圧送装置の貯留槽に連
通する通気管路を接続することができる。これにより、
外装体と圧送管路との間の間隙を通気管路として利用す
ることができ、通気管路を別に独立して配設する必要が
なくなり配管が簡単になる。
【0018】また上記中間開口部は、別の外装体を連結
可能な合流部の一部とすることもできる。すなわち、第
1外装体の中間開口部に別の第2外装体を連結し、その
第2外装体に挿通されている圧送管路を中間開口部から
第1外装体の内部に引き込んで、複数の圧送管路を第1
外装体の内部に挿通する構成とすることができる。
可能な合流部の一部とすることもできる。すなわち、第
1外装体の中間開口部に別の第2外装体を連結し、その
第2外装体に挿通されている圧送管路を中間開口部から
第1外装体の内部に引き込んで、複数の圧送管路を第1
外装体の内部に挿通する構成とすることができる。
【0019】また上記以外に、上記中間開口部を利用し
て電気配線等、建物構造体内部に配設すべき排水配管以
外の各種の配線、配管等を外装体と圧送管路との間の間
隙に通すことができる。
て電気配線等、建物構造体内部に配設すべき排水配管以
外の各種の配線、配管等を外装体と圧送管路との間の間
隙に通すことができる。
【0020】また、上記圧送管路固定部を圧送管路の継
手部に備える構成とすることにより、圧送管路の連結及
び固定を外装体に対して一括して行うことができる。し
たがって、施工が非常に容易になる。
手部に備える構成とすることにより、圧送管路の連結及
び固定を外装体に対して一括して行うことができる。し
たがって、施工が非常に容易になる。
【0021】また、建物構造体に近接する空間に受容部
を設置するときに該建築構造体に対して該受容部を固定
する建築固定部を備えた構成とすることができる。この
建築固定部により、例えば、受容部を二本の床梁の間の
空間内に確実にしかも大きな暴れなく設置することがで
きる。そのため、同空間に外装体や他の配線や配管を通
す場合にも施工が容易である。
を設置するときに該建築構造体に対して該受容部を固定
する建築固定部を備えた構成とすることができる。この
建築固定部により、例えば、受容部を二本の床梁の間の
空間内に確実にしかも大きな暴れなく設置することがで
きる。そのため、同空間に外装体や他の配線や配管を通
す場合にも施工が容易である。
【0022】また、外装体を建物構造体の近接する二本
の床梁の間の空間に設置する際には、前記建築固定部は
その二本の床梁の間に懸架されるようにフランジ部を形
成する構成としてもよい。これにより、受容部を確実に
固定することができるとともに、受容部はフランジ部以
外の建築構造体や壁面などと干渉しないようにできる。
また、受容部が壁面から離れるので、圧送装置の駆動音
や圧送管路を流通する排水の流水音が居住空間内に漏れ
にくくなるという効果もある。また、前記フランジ部は
上下方向にストロークを有する高さ調整手段や、懸架さ
れる床梁や壁板などに沿って略水平方向に移動する滑動
手段を有していてよく、受容体の設置位置調整を容易に
行えるようになる。
の床梁の間の空間に設置する際には、前記建築固定部は
その二本の床梁の間に懸架されるようにフランジ部を形
成する構成としてもよい。これにより、受容部を確実に
固定することができるとともに、受容部はフランジ部以
外の建築構造体や壁面などと干渉しないようにできる。
また、受容部が壁面から離れるので、圧送装置の駆動音
や圧送管路を流通する排水の流水音が居住空間内に漏れ
にくくなるという効果もある。また、前記フランジ部は
上下方向にストロークを有する高さ調整手段や、懸架さ
れる床梁や壁板などに沿って略水平方向に移動する滑動
手段を有していてよく、受容体の設置位置調整を容易に
行えるようになる。
【0023】また、受容部を建物構造体内の居住空間を
形成する構造支持部材の一部として形成することができ
る。同様に、外装体も建物構造体内の居住空間を形成す
る構造支持部材の一部として形成することができる。こ
こで構造支持部材とは例えば梁、桁などの居住空間には
露出しない部材である。このような構成によれば、受容
部や外装体が例えばユニット化されたトイレ室、居住室
等と一体になっているので、あとから受容部を設置した
り外装体を配設したりする作業が不要になり、コストが
軽減できる。また、工場等で規格化した製造が可能であ
るので、施工の良否などの技量に左右されることなく信
頼性の高いシステムを構築できる。
形成する構造支持部材の一部として形成することができ
る。同様に、外装体も建物構造体内の居住空間を形成す
る構造支持部材の一部として形成することができる。こ
こで構造支持部材とは例えば梁、桁などの居住空間には
露出しない部材である。このような構成によれば、受容
部や外装体が例えばユニット化されたトイレ室、居住室
等と一体になっているので、あとから受容部を設置した
り外装体を配設したりする作業が不要になり、コストが
軽減できる。また、工場等で規格化した製造が可能であ
るので、施工の良否などの技量に左右されることなく信
頼性の高いシステムを構築できる。
【0024】また、構造支持部材の一部として形成され
た外装体は上記水平部であって、該水平部は建物構造体
内部に配設された外装体の垂直部と連結部により連結さ
れる構成とすると更に好ましい。これにより、ユニット
化された居住空間を建築現場で組み上げる際に外装体の
連結が容易に行える。
た外装体は上記水平部であって、該水平部は建物構造体
内部に配設された外装体の垂直部と連結部により連結さ
れる構成とすると更に好ましい。これにより、ユニット
化された居住空間を建築現場で組み上げる際に外装体の
連結が容易に行える。
【0025】また、受容部は給排水設備の下部に設けら
れて該給排水設備によって受容部内部を隠蔽するように
構成されるものであってもよい。これによって、受容部
内をメンテナンスする際には、上部の給排水設備の一部
を移動すれば受容部内を望むことができる。したがっ
て、通常は受容部内が露見しないので、居室内の美観と
安全性を損なうことがない。
れて該給排水設備によって受容部内部を隠蔽するように
構成されるものであってもよい。これによって、受容部
内をメンテナンスする際には、上部の給排水設備の一部
を移動すれば受容部内を望むことができる。したがっ
て、通常は受容部内が露見しないので、居室内の美観と
安全性を損なうことがない。
【0026】また、受容部と共に圧送装置が床下など壁
裏に設置される場合には、メンテナンス性を確保するた
めに壁面の該圧送装置を望む位置に開口が設けられる事
が考えられる。しかし通常は、防火,断熱,遮音,美
観,安全の面を考慮してで該開口を適宜隠蔽して居室側
と隔絶する必要が生じる。ここで、給排水設備が備える
被覆部で前記開口を閉蓋するように構成されるものであ
れば、上記課題を有効に解決しつつ給排水設備と圧送装
置とシステム化を効率よく行える。
裏に設置される場合には、メンテナンス性を確保するた
めに壁面の該圧送装置を望む位置に開口が設けられる事
が考えられる。しかし通常は、防火,断熱,遮音,美
観,安全の面を考慮してで該開口を適宜隠蔽して居室側
と隔絶する必要が生じる。ここで、給排水設備が備える
被覆部で前記開口を閉蓋するように構成されるものであ
れば、上記課題を有効に解決しつつ給排水設備と圧送装
置とシステム化を効率よく行える。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例である排水圧送シス
テムについて図面を参照して説明する。本実施例は、本
発明による排水圧送システムをトイレの大便器からの排
水の圧送に適用した場合の一例である。図1はこの実施
例の排水圧送システムにおける圧送側つまり排水の入口
側の要部の正面断面図である。
テムについて図面を参照して説明する。本実施例は、本
発明による排水圧送システムをトイレの大便器からの排
水の圧送に適用した場合の一例である。図1はこの実施
例の排水圧送システムにおける圧送側つまり排水の入口
側の要部の正面断面図である。
【0028】図1に示すように、この排水圧送システム
は、略直方体箱状であって、上面に流入口20、側面上
部に圧送排出口21、側面下部に補助排出口22を有す
る貯留槽2と、貯留槽2の流入口20の周囲から上方に
突出する筒状の中継部3と、貯留槽2の内部に設置され
た圧送部4と、中継部3の内部に設置された粉砕部5
と、を含む粉砕圧送装置1を備えている。中継部3はそ
の側面に排水受入れ口30を有しており、大便器6の流
出口60に一端が接続された略L字状に屈曲した連結管
61が排水受入れ口30に接続されている。また中継部
3の上端面は開口し、通気管路33が接続される通気口
32を有する着脱自在の蓋体31により密閉されてい
る。
は、略直方体箱状であって、上面に流入口20、側面上
部に圧送排出口21、側面下部に補助排出口22を有す
る貯留槽2と、貯留槽2の流入口20の周囲から上方に
突出する筒状の中継部3と、貯留槽2の内部に設置され
た圧送部4と、中継部3の内部に設置された粉砕部5
と、を含む粉砕圧送装置1を備えている。中継部3はそ
の側面に排水受入れ口30を有しており、大便器6の流
出口60に一端が接続された略L字状に屈曲した連結管
61が排水受入れ口30に接続されている。また中継部
3の上端面は開口し、通気管路33が接続される通気口
32を有する着脱自在の蓋体31により密閉されてい
る。
【0029】圧送部4は、モータ40と、下方に開口す
る吸込口43及び側方に開口する吐出口44を有し、モ
ータ40により回転駆動されるインペラ41を内部に備
えたポンプ室42と、一端がその吐出口44に接続され
貯留槽2の側壁に開口した圧送排出口21を通して槽外
へ導出される圧送管路45と、を含む。粉砕部5は、固
形物を一時的に係止するスクリーン51と、該スクリー
ン51内にあって上記インペラ41と同軸でモータ40
により回転駆動されるカッタ50とから成る。貯留槽2
の内部には貯留した排水の水位を検出する水位センサ2
3が設置されており、図示しない制御回路は水位センサ
23による検出信号に基づいてモータ40の動作を制御
する。
る吸込口43及び側方に開口する吐出口44を有し、モ
ータ40により回転駆動されるインペラ41を内部に備
えたポンプ室42と、一端がその吐出口44に接続され
貯留槽2の側壁に開口した圧送排出口21を通して槽外
へ導出される圧送管路45と、を含む。粉砕部5は、固
形物を一時的に係止するスクリーン51と、該スクリー
ン51内にあって上記インペラ41と同軸でモータ40
により回転駆動されるカッタ50とから成る。貯留槽2
の内部には貯留した排水の水位を検出する水位センサ2
3が設置されており、図示しない制御回路は水位センサ
23による検出信号に基づいてモータ40の動作を制御
する。
【0030】貯留槽2は、床101に開口した収納開口
102の下方にあって階下の居住空間の天井壁100上
に設置された受容部80内に載置される。この設置状態
では貯留槽2の上面は床101よりも低くなっており、
中継部3のみが床101よりも上方に突出していて、そ
れ以外の部分は床101と略面一の遮蔽板103で開口
102が閉塞されている。
102の下方にあって階下の居住空間の天井壁100上
に設置された受容部80内に載置される。この設置状態
では貯留槽2の上面は床101よりも低くなっており、
中継部3のみが床101よりも上方に突出していて、そ
れ以外の部分は床101と略面一の遮蔽板103で開口
102が閉塞されている。
【0031】皿状かバケット状の受容部80の底面には
その下部の天井壁100を貫通してドレインを兼ねた圧
送管路固定部71を設け、圧送管路の変形や摺動を拘束
されており、この圧送管路固定部71の上方には圧送管
路の連結部としての継手部72が一体となって設けら
れ、この継手部72によって、圧送管路45と、補助排
出口22に接続されたバイパス排出管路24と、他の給
排水設備の流出口(又は他の粉砕圧送装置の圧送排出
口)に接続された排出配管73とが連結されている。一
方、継手部72の下方には圧送主管路74が連結されて
おり、更に圧送主管路74を内部に挿通する外装管75
の上流側端部が受容部80の底部に設けられた外装接続
部75aに対して着脱自在,回動自在に接続されてい
る。
その下部の天井壁100を貫通してドレインを兼ねた圧
送管路固定部71を設け、圧送管路の変形や摺動を拘束
されており、この圧送管路固定部71の上方には圧送管
路の連結部としての継手部72が一体となって設けら
れ、この継手部72によって、圧送管路45と、補助排
出口22に接続されたバイパス排出管路24と、他の給
排水設備の流出口(又は他の粉砕圧送装置の圧送排出
口)に接続された排出配管73とが連結されている。一
方、継手部72の下方には圧送主管路74が連結されて
おり、更に圧送主管路74を内部に挿通する外装管75
の上流側端部が受容部80の底部に設けられた外装接続
部75aに対して着脱自在,回動自在に接続されてい
る。
【0032】圧送管路固定部71においては、受容部8
0内に溜まった水が外装管75の外側には漏れずにその
内側(つまり外装管75と圧送主管路74との間隙)に
流れるようにシールが施されている。したがって、外装
管75は後述のように圧送主管路74からの排水の漏出
が外部に及ぶことを防止するのみならず、受容部80に
溜まった水を外部へ排出するためのドレイン管の機能も
兼ねている。なお、外装管75は可撓性を有する材料か
ら成り、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン、塩化ビニル、ステンレス、銅、ゴム、アルミニ
ウム等が有用である。
0内に溜まった水が外装管75の外側には漏れずにその
内側(つまり外装管75と圧送主管路74との間隙)に
流れるようにシールが施されている。したがって、外装
管75は後述のように圧送主管路74からの排水の漏出
が外部に及ぶことを防止するのみならず、受容部80に
溜まった水を外部へ排出するためのドレイン管の機能も
兼ねている。なお、外装管75は可撓性を有する材料か
ら成り、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン、塩化ビニル、ステンレス、銅、ゴム、アルミニ
ウム等が有用である。
【0033】次に、この排水圧送システムの動作を説明
する。大便器6において使用後に洗浄水が流されると、
流出口60から連結管61を介して中継部3内に水と共
に固形物が流れ込む。この固形物はスクリーン51で係
止され、尿が混じった水はスクリーン51を通過して貯
留槽2の内部に貯留される。水位センサ23により検出
される貯留槽2内部の水位が所定水位に達するとモータ
40が起動され、インペラ41が回転してポンプ動作を
開始するとともに、カッタ50も回転してスクリーン5
1に係止されている固形物を粉砕し貯留槽2内部へ落下
させる。上記ポンプ動作により屎尿は吸込口43からポ
ンプ室42内へ吸引され、吐出口44から吐き出されて
圧送管路45を通して槽外へと強制的に排出される。
する。大便器6において使用後に洗浄水が流されると、
流出口60から連結管61を介して中継部3内に水と共
に固形物が流れ込む。この固形物はスクリーン51で係
止され、尿が混じった水はスクリーン51を通過して貯
留槽2の内部に貯留される。水位センサ23により検出
される貯留槽2内部の水位が所定水位に達するとモータ
40が起動され、インペラ41が回転してポンプ動作を
開始するとともに、カッタ50も回転してスクリーン5
1に係止されている固形物を粉砕し貯留槽2内部へ落下
させる。上記ポンプ動作により屎尿は吸込口43からポ
ンプ室42内へ吸引され、吐出口44から吐き出されて
圧送管路45を通して槽外へと強制的に排出される。
【0034】また、貯留槽2からは上記圧送管路45の
みならず、バイパス排出管路24を通しても排水が流出
する。圧送管路45及びバイパス排出管路24を通って
貯留槽2から出た排水は継手部72で合流し、更に排出
配管73を通して上方から送られてくる排水も合流して
圧送主管路74へと送られる。圧送主管路74は外装管
75の内部に設けられているため、仮に圧送主管路74
が破損したり又は亀裂が生じたりして漏水が発生して
も、外装管75に遮られて外部へは漏出せずに外装管7
5の内面を伝い落ちてゆく。また、貯留槽2に排水溢れ
等が生じて受容部80に排水が流れ込んだ場合、その排
水は配管接続部71から外装管75の内部へと流れ、受
容部80から溢れ出ることもない。
みならず、バイパス排出管路24を通しても排水が流出
する。圧送管路45及びバイパス排出管路24を通って
貯留槽2から出た排水は継手部72で合流し、更に排出
配管73を通して上方から送られてくる排水も合流して
圧送主管路74へと送られる。圧送主管路74は外装管
75の内部に設けられているため、仮に圧送主管路74
が破損したり又は亀裂が生じたりして漏水が発生して
も、外装管75に遮られて外部へは漏出せずに外装管7
5の内面を伝い落ちてゆく。また、貯留槽2に排水溢れ
等が生じて受容部80に排水が流れ込んだ場合、その排
水は配管接続部71から外装管75の内部へと流れ、受
容部80から溢れ出ることもない。
【0035】こうして圧送主管路74へ送り込まれた排
水は圧送主管路74の中を通って図示しない排水桝や排
水横主管を通って外部へと出てゆく。また、外装管75
は最下端の排水桝や排水横主管に至るまで圧送主管路7
4を覆っているから、外装管75の内部に漏出した排水
も外装管75内面を伝い落ちて最終的には排水桝や排水
横主管へと流れ込むことになる。したがって、排水は外
部へ漏れることがなく、高い衛生状態を維持することが
できる。
水は圧送主管路74の中を通って図示しない排水桝や排
水横主管を通って外部へと出てゆく。また、外装管75
は最下端の排水桝や排水横主管に至るまで圧送主管路7
4を覆っているから、外装管75の内部に漏出した排水
も外装管75内面を伝い落ちて最終的には排水桝や排水
横主管へと流れ込むことになる。したがって、排水は外
部へ漏れることがなく、高い衛生状態を維持することが
できる。
【0036】図2は更に他の実施例による排水圧送シス
テムを浴室の浴槽からの排水圧送に適用した場合の構成
図である。上述のように圧送主管路74を内装した外装
管75を接続した受容体80は、建物の床梁104の間
の空隙に配設される。すなわち、二本の床梁104の間
には受容部80のフランジ部87が横架されている。こ
こで、フランジ部87とフランジ部87上面に対面して
懸架される粉砕圧送装置1の支持部材85とは、受容部
支持材86によって峡着されていて、受容部支持材86
によって床梁104に堅固に固定されるものである。ま
た、受容部支持部材86は高さ調整手段を有しており、
例えば、スペーサー、ボルトナット、ラックピニオン等
が有用である。また、破砕圧送装置1と受容部80は床
面101の下方に配置され、その上部の床開口102を
気密に床101と略面一の遮蔽板103で閉塞してい
る。
テムを浴室の浴槽からの排水圧送に適用した場合の構成
図である。上述のように圧送主管路74を内装した外装
管75を接続した受容体80は、建物の床梁104の間
の空隙に配設される。すなわち、二本の床梁104の間
には受容部80のフランジ部87が横架されている。こ
こで、フランジ部87とフランジ部87上面に対面して
懸架される粉砕圧送装置1の支持部材85とは、受容部
支持材86によって峡着されていて、受容部支持材86
によって床梁104に堅固に固定されるものである。ま
た、受容部支持部材86は高さ調整手段を有しており、
例えば、スペーサー、ボルトナット、ラックピニオン等
が有用である。また、破砕圧送装置1と受容部80は床
面101の下方に配置され、その上部の床開口102を
気密に床101と略面一の遮蔽板103で閉塞してい
る。
【0037】貯留槽2から導出された圧送管路45は、
受容部80に固定された配管接続部71に一体化された
継手部72を介して圧送主管路74に接続されている。
上記実施例と同様に、圧送主管路74は外装管75の内
部に挿通されており、外装管75の端部に設けられた固
定接続部75aが配管接続部71に着脱自在に接続され
ている。また、継手部72には通気管路33が接続され
ており、この通気管路33は外装管75と圧送主管路7
4との間の間隙と連通している。すなわち、本実施例の
構成では、外装管75は圧送主管路74から排水が漏出
した場合の排水の流路の機能のほか、通気管路としての
機能を有する。そのため、この構成では通気管路を別途
配設する必要がなく、施工が容易になる。
受容部80に固定された配管接続部71に一体化された
継手部72を介して圧送主管路74に接続されている。
上記実施例と同様に、圧送主管路74は外装管75の内
部に挿通されており、外装管75の端部に設けられた固
定接続部75aが配管接続部71に着脱自在に接続され
ている。また、継手部72には通気管路33が接続され
ており、この通気管路33は外装管75と圧送主管路7
4との間の間隙と連通している。すなわち、本実施例の
構成では、外装管75は圧送主管路74から排水が漏出
した場合の排水の流路の機能のほか、通気管路としての
機能を有する。そのため、この構成では通気管路を別途
配設する必要がなく、施工が容易になる。
【0038】図3は更に他の実施例による排水圧送シス
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。
【0039】この排水圧送システムでは、大便器6の後
方に位置する配管キャビネット64の内部に、洗浄水を
大便器6のボウル内に流すためのロータンク63と粉砕
圧送装置1とが配置されている。その粉砕圧送装置1の
後部は、内壁110を貫通して内壁110と外壁111
との空隙に突出している。粉砕圧送装置1の排水受入れ
口30は前面にあって、大便器6の後面にある流出口6
0と直管である連結管61により接続されている。ま
た、通気口32は上面に、圧送排出口21は下面に設け
られているが、いずれも後方にあるため上記空隙に臨ん
でいる。これにより、内壁110、111の間の空隙に
垂直方向に配設された通気管路33や圧送主管路74と
貯留槽2とはそれぞれ直結されている。
方に位置する配管キャビネット64の内部に、洗浄水を
大便器6のボウル内に流すためのロータンク63と粉砕
圧送装置1とが配置されている。その粉砕圧送装置1の
後部は、内壁110を貫通して内壁110と外壁111
との空隙に突出している。粉砕圧送装置1の排水受入れ
口30は前面にあって、大便器6の後面にある流出口6
0と直管である連結管61により接続されている。ま
た、通気口32は上面に、圧送排出口21は下面に設け
られているが、いずれも後方にあるため上記空隙に臨ん
でいる。これにより、内壁110、111の間の空隙に
垂直方向に配設された通気管路33や圧送主管路74と
貯留槽2とはそれぞれ直結されている。
【0040】また、皿状の受容部80が内壁110と外
壁111との空隙を横架するようにに設置されて破砕圧
送装置1を上部に載置する。受容部80の底面には外装
管75が上下に貫通して外装接続部75aにて水密に嵌
着されている。また、外装接続部75aの下方には外装
管75が圧送主管路74を挿通して垂下されている。受
容部80は、配管キャビネット64の内部底面部前面に
敷設されているので、破砕圧送装置1周辺のみならず、
ロータンク63,連結管61,排水受入れ口30などの
漏水危険個所を広範にカバーできる。
壁111との空隙を横架するようにに設置されて破砕圧
送装置1を上部に載置する。受容部80の底面には外装
管75が上下に貫通して外装接続部75aにて水密に嵌
着されている。また、外装接続部75aの下方には外装
管75が圧送主管路74を挿通して垂下されている。受
容部80は、配管キャビネット64の内部底面部前面に
敷設されているので、破砕圧送装置1周辺のみならず、
ロータンク63,連結管61,排水受入れ口30などの
漏水危険個所を広範にカバーできる。
【0041】図4は更に他の実施例による排水圧送シス
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。この排水圧送システムでは、床面101
の開口102に、底板89に補強リブ88を有する受容
部80が床下側に配置されて室内側に立ち上がり壁89
bの端縁にあるフランジ部87を固定する構成である。
テムをトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の
構成図である。この排水圧送システムでは、床面101
の開口102に、底板89に補強リブ88を有する受容
部80が床下側に配置されて室内側に立ち上がり壁89
bの端縁にあるフランジ部87を固定する構成である。
【0042】受容部80の上方には、破砕圧送装置1が
載置されてなり、破砕圧送装置1の上面に設けられた排
水受入れ口30に大便器6の流出口60が水密に嵌入接
続されている。また、フランジ部87を囲覆するように
大便器6の袴終端部67が配置されてなり、通常使用時
は外観上受容部80を認知する事はない。大便器6は、
図示しない外部加圧給水手段で加圧給水される洗浄水を
移送するための給水管34を備え、洗浄スイッチ66で
の操作によって給水管34に設けられた開閉弁35が開
閉されて大便器6のボール面を洗浄し封水を供給するも
のである。
載置されてなり、破砕圧送装置1の上面に設けられた排
水受入れ口30に大便器6の流出口60が水密に嵌入接
続されている。また、フランジ部87を囲覆するように
大便器6の袴終端部67が配置されてなり、通常使用時
は外観上受容部80を認知する事はない。大便器6は、
図示しない外部加圧給水手段で加圧給水される洗浄水を
移送するための給水管34を備え、洗浄スイッチ66で
の操作によって給水管34に設けられた開閉弁35が開
閉されて大便器6のボール面を洗浄し封水を供給するも
のである。
【0043】また、受容部80の側壁には外装接続部7
5aが備えられて外装管75の上方端部を接続する。外
装管75は、外装接続部75aより下方に外装床面10
1と階下の天井壁100の間を略水平に配管されて、さ
らに内側壁110と外側壁111との間隙を下方に垂下
されて配管されて、図示されない排水升に接続されるも
のである。また、外装管75の内部には、圧送主管路7
4,給水管34,通気管33が挿通されてなり、圧送主
管路74は圧送管路固定部86によって外装管内の動き
を拘束されている。圧送管路固定部86は外装管内に複
数個設けられていてよく、例えば、外装管の両端部、接
続箇所や曲部に設置されるものである。
5aが備えられて外装管75の上方端部を接続する。外
装管75は、外装接続部75aより下方に外装床面10
1と階下の天井壁100の間を略水平に配管されて、さ
らに内側壁110と外側壁111との間隙を下方に垂下
されて配管されて、図示されない排水升に接続されるも
のである。また、外装管75の内部には、圧送主管路7
4,給水管34,通気管33が挿通されてなり、圧送主
管路74は圧送管路固定部86によって外装管内の動き
を拘束されている。圧送管路固定部86は外装管内に複
数個設けられていてよく、例えば、外装管の両端部、接
続箇所や曲部に設置されるものである。
【0044】次に、本実施例の排水圧送システムの施工
手順を図4を用いて説明する。建築構造体は多層階層物
であって階下より順次構築されるものとする。大便器6
が設置されるフロアの階下の側壁110,111が構築
される際に、外装管75が所定の位置に敷設される。続
いて、床面101の仕上げの際に、所定の位置に設けら
れた開口102上方から予め敷設された外装管75の上
方端部と受容体80の外装接続部75aとを接続する。
次に、受容体80を開口102の下方に押し込み、フラ
ンジ部87を床面101に固定する。続いて、圧送主管
路74,給水管34,通気管33を外装管75に挿通す
る。前記の圧送主管路74,通気管33の上方端部を破
砕圧送装置1に接続した後、破砕圧送装置1を設置固定
する。次に大便器6を所定の位置に設置する際に給水管
34を大便器給水管35と接続する。以上のような工程
で行えば配管や設備施工が確実に、省力で、スムーズに
行えるものである。
手順を図4を用いて説明する。建築構造体は多層階層物
であって階下より順次構築されるものとする。大便器6
が設置されるフロアの階下の側壁110,111が構築
される際に、外装管75が所定の位置に敷設される。続
いて、床面101の仕上げの際に、所定の位置に設けら
れた開口102上方から予め敷設された外装管75の上
方端部と受容体80の外装接続部75aとを接続する。
次に、受容体80を開口102の下方に押し込み、フラ
ンジ部87を床面101に固定する。続いて、圧送主管
路74,給水管34,通気管33を外装管75に挿通す
る。前記の圧送主管路74,通気管33の上方端部を破
砕圧送装置1に接続した後、破砕圧送装置1を設置固定
する。次に大便器6を所定の位置に設置する際に給水管
34を大便器給水管35と接続する。以上のような工程
で行えば配管や設備施工が確実に、省力で、スムーズに
行えるものである。
【0045】なお、上記実施例は単に一例であって、本
発明の趣旨の範囲で適宜に変更や修正を行えることは明
らかである。
発明の趣旨の範囲で適宜に変更や修正を行えることは明
らかである。
【図1】 本発明の一実施例による排水圧送システムに
おける要部の正面断面図。
おける要部の正面断面図。
【図2】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における要部の側面断面図。
における要部の側面断面図。
【図3】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における要部の側面断面図。
における要部の側面断面図。
【図4】 本発明の他の実施例による排水圧送システム
における要部の側面断面図。
における要部の側面断面図。
1…粉砕圧送装置 2…貯留槽 20…流入口 21…圧送排出口 22…補助排出口 24…バイパス排出管路 3…中継部 30…排水受入れ口 31…蓋体 32…通気口 33…通気管路 4…圧送部 40…モータ 41…インペラ 42…ポンプ室 43…吸込口 44…吐出口 45…圧送管路 5…粉砕部 50…カッタ 51…スクリーン 6…大便器 60…流出口 61…連結管 70…防水パン 71…圧送管路固定部 72…継手部 73…排出配管 74、741、742…圧送主管路 75…外装管 75a…固定接続部 751…Oリング 752…締着部材 75b…接続部 80…防水バケット 81…蓋 82…バケット 89…底板 89b…立ち上がり壁 100…天井壁 101、133…床 102…収納開口 103…遮蔽板 104、134…床梁 110…内壁 111…外壁 112…構造物支持体 113…保持部材 117…地面 118…排水桝 119、123…排水配管 120…排水横主管 121…合流用バケット 122…排水配管合流部 130…トイレ室ユニット 130…横壁 132…支持脚 135…水平外装管 135…圧送主管路 137…配管接続部 138…垂直外装管 138a…合流部 138b…固定接続部
Claims (9)
- 【請求項1】 給排水設備から排出される排水を圧送管
路を通して圧送する圧送装置と、該圧送装置を収容する
受容部と、からなる排水圧送システムにおいて、 前記受容部は、前記圧送管路を挿通して配管する外装体
を設けてなることを特徴とする排水圧送システム。 - 【請求項2】 前記外装体は、前記受容部と着脱可能な
ように取り付けられる外装固定部を有していることを特
徴とする請求項1に記載の排水圧送システム。 - 【請求項3】 前記圧送管路の排水圧送の際の動きを拘
束する圧送管路固定部を、前記外装体に有していること
を特徴とする請求項1乃至2に記載の排水圧送システ
ム。 - 【請求項4】 前記圧送管路固定部を前記受容部に備え
ることを特徴とする請請求項1乃至3に記載の排水圧送
システム。 - 【請求項5】 前記圧送管路固定部を圧送管路の継手部
に設けたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の排水
圧送システム。 - 【請求項6】 前記受容部は、建築構造体の一部に固定
される建築固定部を有することを特徴とする請求項1乃
至5に記載の排水圧送システム。 - 【請求項7】 底板と底板からの立ち上がり壁とからな
る前記受容部において、前記建築固定部は前記立ち上が
り壁の端縁に設けられたフランジ部であることを特徴と
する請求項6に記載の排水圧送システム。 - 【請求項8】 建築の壁面開口部内に配置される前記排
水圧送システムと、前記壁面開口部を覆うように設置さ
れる給排水設備と、からなる請求項1乃至7に記載の排
水圧送設備。 - 【請求項9】 各種給排水設備からの排水を強制的に外
部へ送出する排水装置と、該圧送装置に連結される圧送
管路と、該圧送管路を挿通する外装体と、該圧送装置を
収容する受容部と、で構成する排水圧送システムの施工
方法において、該外装体を建築の所定の位置に敷設し、
次に該受容部を該外装体の一端と接続して建築の所定の
位置に固定し、次に該外装体に圧送管路を挿通し、次に
該圧送装置と該圧送管路の一端とを接続して施工される
事を特徴とする排水圧送システムの施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080109A JP2002275974A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 排水圧送システムおよび排水圧送設備 |
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JP (1) | JP2002275974A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014062409A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Toto Ltd | 移動式トイレ装置 |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080109A patent/JP2002275974A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014062409A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Toto Ltd | 移動式トイレ装置 |
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