JP3574801B2 - 浴槽水の利用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽に貯留される浴槽水を水洗便器の貯留タンクに供給して利用する浴槽水の利用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浴槽水の利用装置としては、例えば、特開平9−3979号公報に掲載されているものが知られている。これは、図8に示すように、浴槽1を備えた浴室Bと、水洗便器2及びこの水洗便器2の排水用の水を供給する貯留タンク3を備えたトイレTとを有した住宅に設置されている。浴槽1が使用する排水管5は水洗便器2の配水に共通に使用され、この排水管5は地中に埋設されている。そして、従来においては、浴槽1から排出される浴槽水の大部分を地中に埋設した貯水タンク7に貯水し、水洗便器2の貯留タンク3の水が使用されたとき揚水ポンプ6によって貯水タンク7内の浴槽水を汲み上げ、水洗便器2の貯留タンク3に供給して浴槽水を利用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の浴槽水の利用装置にあっては、浴槽水を貯水する貯水タンク7を別途設け、しかも、地中に埋設するとともに、浴槽1から貯水タンク7への配管,貯水タンク7から揚水ポンプ6を介して水洗便器2の貯留タンク3に至る配管を建物外部において大部分埋設して行なわなければならないことからその設置作業が煩雑になり、設置コストも高いものになっているという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、別途貯水タンクを設けることなく浴槽水のトイレへの供給を可能にするとともに、配管の埋設作業を容易にして設置作業を簡略化し、設置コストの低減を図り、既存の設備への設置を容易にして汎用性の向上を図った浴槽水の利用装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明の浴槽水の利用装置は、浴槽に貯留される浴槽水を該浴槽が使用する排水管を共通に使用する水洗便器の貯留タンクに供給して利用する浴槽水の利用装置において、上記水洗便器の貯留タンクの水が使用されたとき駆動され上記浴槽の浴槽水を汲み上げるポンプを設け、該ポンプに上記水洗便器の貯留タンクに至る給水パイプを接続し、該給水パイプを可撓性パイプで構成するとともに上記排水管の内部を通して配管した構成としている。これにより、この浴槽水の利用装置を設置するときは、ポンプを適宜の箇所に設置するとともに、ポンプに水洗便器の貯留タンクに至る給水パイプを接続する。この給水パイプの配管は、排水管の内部に引き通して行なう。この場合、給水パイプはワイヤ等を用いて電線等を配線する簡易なやり方で、排水管に容易に引き通すことができる。そのため、既存の排水管を利用して、この排水管に給水パイプを引き通すことで配管ができるので、従来のように、浴槽水を貯水する貯水タンクを別途設けたり、給水パイプを地中に埋設する等の大掛かりな工事を必要としないことから、設置作業が容易になり、設置コストが低減される。
また、この浴槽水の利用装置によれば、通常は、浴槽水を排水しないでそのまま貯留しておく。この状態において、トイレで水洗便器を使用し貯留タンクの水により排水されると、ポンプが駆動して浴槽の浴槽水が汲み上げられ、給水パイプを介して貯留タンクに浴槽水が貯留される。このため、排水されて捨てられていた浴槽水が利用されるので、無駄がなく、省力化が図られる。
【0005】
そして、必要に応じ、上記浴槽に所定の水位を検知する水位検知器を設け、該水位検知器が所定の水位以下を検知したとき上記浴槽に水を供給する水供給部を備えた構成としている。トイレでの水の使用が何回か行なわれ、浴槽の水位が下がっても、水位検知器が所定の水位を検知すると浴槽に水が供給されるので、常時所定量の浴槽水を浴槽に確保することができ、そのため、水洗便器の貯留タンクに水がなくなる事態が防止される。
また、必要に応じ、上記水供給部を、上記浴槽に温湯を供給可能にするボイラを備えて構成している。浴槽に温湯を供給することができ、そのため、浴槽に比較的温かい水を貯留することができ、この温かい水をトイレにも供給できることから冬期等の凍結を防止することができる。
【0006】
更に、必要に応じ、上記排水管が地中に埋設され該排水管の所要の箇所に該排水管から地面に延び上端に蓋で開閉可能な点検口を有した点検管が設けられている際、上記給水パイプを上記点検管の側部から挿入して上記排水管の内部に通す構成としている。給水パイプは点検管の側部から挿入するので、わずかな部分だけの埋設で良く、大掛かりな工事を必要としないことから、この点でも設置作業が極めて容易に行なわれる。
更にまた、必要に応じ、上記給水パイプを上記点検管に吊下した構成としている。給水パイプを吊下するので、固定が確実になる。
【0007】
また、必要に応じ、上記ポンプに配管を介して接続され上記浴槽に給水可能な蛇口を設けた構成としている。入浴中に身体に蛇口からの湯を当てる所謂滝湯を行なう等、入浴のバリエーションを増加させることができる。更に、蛇口にホースを接続して浴室で浴槽内の浴槽水を使用することもできる。
更に、必要に応じ、上記蛇口の下部に該蛇口から流出される水を霧状に発散させる発散機構を設けた構成としている。蛇口から流出される温湯を、発散機構により霧状に発散させ浴室を温湯の蒸気で充満することができ、そのため、浴室内を予め暖くすることができるので、冬等に浴室に入るときに寒くなく、快適に入浴を行なうことができるようにすることができる。
更にまた、必要に応じ、上記ポンプに他の用途に浴槽水を使用するための他用途配管を開閉バルブを介して接続した構成としている。例えば、洗濯機の洗濯水として用い、あるいは、洗車等の用に供する等、排水されて捨てられていた浴槽水を種々に利用することができるので、無駄がなく、省力化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。図1乃至図3に示すように、実施の形態に係る浴槽水の利用装置は、浴槽1を備えた浴室Bと、水洗便器2及びこの水洗便器2の排水用の水を供給する貯留タンク3を備えたトイレTとを有した住宅に設置されている。浴槽1を含む浴室Bが使用する排水管5は水洗便器2の配水に共通に使用され、この排水管5は地中に埋設されている。また、台所Dの排水管5も同様に水洗便器2の配水に共通に使用され、この排水管5は地中に埋設されている。排水管5の所要の箇所には、図1,図2,図4及び図5に示すように、排水管5から地面に延び上端に蓋11で開閉可能な点検口12を有した点検管10が設けられている。点検管10は排水管5の適宜の箇所に設けられている。
【0009】
実施の形態に係る浴槽水の利用装置において、水洗便器2の貯留タンク3の水が使用されたとき駆動され浴槽1の浴槽水を汲み上げるポンプ20を設け、このポンプ20に水洗便器2の貯留タンク3に至る給水パイプ21を接続している。22は浴槽1内に配管されポンプ20に至る浴槽水の吸引パイプである。
給水パイプ21は水洗便器2の貯留タンク3の吐出口23に接続されている。吐出口23には、この吐出口23を開閉する周知のフロート開閉弁24が設けられている。ポンプ20は、貯留タンク3の水が使用されてフロート開閉弁24が吐出口23を開にしたとき、給水パイプ21の管圧を検知して作動するもので、周知の市販のタイプのものが用いられる。
給水パイプ21は、例えば、ファイバで補強された樹脂パイプ等の可撓性パイプで構成されており、排水管5の内部を通して配管されている。
詳しくは、図4及び図5に示すように、給水パイプ21は、点検管10の側部の穴13から挿入されて、排水管5の内部に引き通されている。そして、給水パイプ21は、点検管10にチェーン等の索体14で吊下されている。この場合、点検管10の蓋11下部に鉄筋15を通し、索体14の端を鉄筋に括りつけ、もう一方の索体14の端を給水パイプ21に括りつける。このため、給水パイプ21を索体14で固定するので、固定が確実になる。また、外部に露出している給水パイプ21には、寒冷地用のヒータ16が巻回されている。
【0010】
また、図1乃至図3,図7に示すように、実施の形態に係る浴槽水の利用装置において、浴槽1には、所定の水位を検知する水位検知器26が設けられており、この水位検知器26が所定の水位以下を検知したとき浴槽1に水を供給する水供給部30が備えられている。水供給部30は、浴槽1に湯を供給可能にするボイラ31を備えて構成されている。詳しくは、実施の形態では、水供給部30は、ガス等を熱源とする周知の給湯装置で構成され、水もしくは適温の温湯を選択的に供給でき、浴槽1へ至る水供給配管32,給湯用のメイン配管33及びシャワー用のシャワー配管34が並列に接続されている。水位検知器26は、例えば、水供給配管32の吐出口32aを開閉する周知のフロート開閉弁35で構成されている。水供給部30は、浴槽1の水が使用されて所定の水位になってフロート開閉弁35が水供給配管32の吐出口32aを開にしたとき、管圧を検知して作動する。水供給配管32には、手動の開閉バルブ36が介装されており、浴槽1の掃除等を行なう際に、水供給配管32からの水供給を停止できるようになっている。
【0011】
更に、実施の形態に係る浴槽水の利用装置において、ポンプ20に配管41を介して接続され浴槽1に給水可能な蛇口40が設けられている。この蛇口40を開にすると、ポンプ20を介して浴槽1の浴槽水が循環させられることになる。
また、図6及び図7に示すように、蛇口40の下部に蛇口40から流出される水を霧状に発散させる発散機構42が設けられている。この発散機構42は、吸引パイプ22に蛇口40から流出する温湯を衝突させて跳ね返らせる跳ね返り板43を設けて構成されている。この温湯の跳ね返りにより、浴室Bを温湯の蒸気で充満できるようにしている。
また、図2及び図3に示すように、ポンプ20には、他の用途に浴槽水を使用するための他用途配管44が開閉バルブ45を介して接続されている。実施の形態では、他用途配管44として、例えば洗濯機の洗濯水として用いるために洗濯機に配管される内部配管44aと、洗車や火災時の消火用として用いるために配管される外部配管44bとを備えている。
【0012】
従って、この実施の形態に係る浴槽水の利用装置を設置するときは、ポンプ20を適宜の箇所に設置し、浴槽1において、ポンプ20に至る吸引パイプ22を配管するとともに、このポンプ20に水洗便器2の貯留タンク3に至る給水パイプ21を接続する。この給水パイプ21の配管は、適宜の点検管10の側部に形成した穴13から挿入し、排水管5の内部に引き通して行なう。この場合、給水パイプ21は点検管10の側部から挿入するので、穴13に至るわずかな部分だけの埋設で良く、また、給水パイプ21はワイヤ等を用いて電線等を配線する簡易なやり方で、排水管5に容易に引き通すことができる。そのため、既存の排水管5を利用して、この排水管5に給水パイプ21を引き通すことで配管ができるので、従来のように、浴槽水を貯水する貯水タンクを別途設けたり、給水パイプ21を地中に埋設する等の大掛かりな工事を必要としないことから、設置作業が容易になり、設置コストが低減される。また、点検管10の蓋11下部に鉄筋15を通し、索体14の端を鉄筋に括りつけ、もう一方の索体14の端を給水パイプ21に括りつける。このため、給水パイプ21を索体14で固定するので、固定が確実になる。
また、水供給部30としての給湯装置に水供給配管32及び水位検知器26を設け、ポンプ20に配管41を介して接続される蛇口40を設けるとともに、発散機構42も設ける。更に、ポンプ20に他用途配管44を接続する。これらは、ほとんどが地上での工事なので、大掛かりな工事を必要としないことから、設置作業が容易に行なわれる。
【0013】
次に、実施の形態に係る浴槽水の利用装置を使用するときは、以下のようにして行なう。
先ず、入浴するときに、温湯を浴槽1に入れるときは、水供給部30としての給湯装置から給湯用のメイン配管33により給湯する。そして入浴する前に、この蛇口40を開にし、ポンプ20を介して浴槽1の浴槽水を循環させる。蛇口40から流出される温湯は、発散機構42により霧状に発散させられる。即ち、吸引パイプ22に設けられた跳ね返り板43に蛇口40から流出する温湯が衝突して跳ね返って霧状になるので、浴室Bが温湯の蒸気で充満され、そのため、浴室B内を予め暖くすることができるので、冬等に浴室Bに入るときに寒くなく、快適に入浴を行なうことができるようになる。
また、蛇口40を高い位置に設定すれば、入浴中に身体に蛇口40からの湯を当てる所謂滝湯を行なうことができ、入浴のバリエーションが増加する。更に、蛇口40にホースを接続して浴室Bで浴槽1内の浴槽水を使用することもできる。シャワーを使用するときは、給湯装置からシャワー配管34により給湯すれば良い。
【0014】
入浴を行なわないときは、浴槽水を排水しないでそのまま貯留しておく。この状態において、トイレTで水洗便器2を使用し貯留タンク3の水により排水されると、貯留タンク3の吐出口23を開閉するフロート開閉弁24が開になり、これによりポンプ20が駆動し、吸引パイプ22を介して浴槽1の浴槽水が汲み上げられ、給水パイプ21を介して貯留タンク3に浴槽水が貯留される。このため、排水されて捨てられていた浴槽水が利用されるので、無駄がなく、省力化が図られる。
そして、トイレTでの使用が何回か行なわれ、浴槽1の水位が下がって水位検知器26が所定の水位を検知すると、即ち、水供給配管32の吐出口32aをフロート開閉弁35が開にすると、水供給部30としての給湯装置が作動し、フロート開閉弁35が閉になるまで、浴槽1に水もしくは温湯を供給する。そのため、常時所定量の浴槽水が浴槽1に確保されることになるので、水洗便器2の貯留タンク3に水がなくなる事態が防止される。水供給部30から温湯を供給する場合には、浴槽1に比較的温かい水を貯留でき、この温かい水をトイレTにも供給できることから冬期等の凍結を防止することができる。
尚、入浴中にトイレTを使用しても、浴槽1には浴槽水があるので、上記と同様に浴槽水が利用される。
尚また、入浴前に、浴槽1の掃除等を行なう際には、浴槽水を全部排水することがあるが、この場合には、例えば、水供給配管32の手動の開閉バルブ36を閉にして水供給配管32からの水供給を停止し、ポンプ20を一時的に停止すれば良い。また、浴槽1が空になっている間は、トイレTへの給水が不能になるが、極めて一時的なので、ほとんど支障が生じることがない。
【0015】
また、他用途配管44を用いて他の用途に浴槽水を使用する場合には、開閉バルブ45を開にして、例えば、洗濯機の洗濯水として用い、あるいは、洗車や庭木等の水遣り等の用に供する。また、身体障害者のための可動式浴槽への給湯にも用いることができ、火災時の消火用等非常時の給水としても用いることができる。この場合も、排水されて捨てられていた浴槽水が利用されるので、無駄がなく、省力化が図られる。また、浴槽1の水位が下がって水位検知器26が所定の水位を検知すると、即ち、水供給配管32の吐出口32aをフロート開閉弁35が開にすると、水供給部30としての給湯装置が作動し、フロート開閉弁35が閉になるまで、浴槽1に水もしくは温湯を供給する。そのため、常時所定量の浴槽水が浴槽1に確保されることになるので、他の用途での水がなくなる事態が防止される。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浴槽水の利用装置によれば、水洗便器の貯留タンクの水が使用されたとき駆動され浴槽の浴槽水を汲み上げるポンプを設け、ポンプに水洗便器の貯留タンクに至る給水パイプを接続し、この給水パイプを可撓性パイプで構成するとともに排水管の内部を通して配管したので、給水パイプはワイヤ等を用いて電線等を配線する簡易なやり方で排水管に容易に引き通すことができ、しかも、既存の排水管を利用して給水パイプを配管することができ、従来のように、浴槽水を貯水する貯水タンクを別途設けたり、給水パイプを地中に埋設する等の大掛かりな工事を必要としないことから、設置作業を極めて容易に行なうことができ、設置コストを大幅に低減することができる。
そして、トイレで水洗便器を使用し貯留タンクの水により排水されると、ポンプが駆動し、浴槽の浴槽水が汲み上げられて貯留タンクに浴槽水が貯留される。このため、排水されて捨てられていた浴槽水をトイレの排水に利用できるので、無駄がなく、省力化を図ることができる。
【0017】
また、浴槽に所定の水位を検知する水位検知器を設け、水位検知器が所定の水位以下を検知したとき浴槽に水を供給する水供給部を備えた場合には、トイレでの水の使用が何回か行なわれ、浴槽の水位が下がっても、水位検知器が所定の水位を検知すると浴槽に水が供給されるので、常時所定量の浴槽水を浴槽に確保することができ、そのため、水洗便器の貯留タンクに水がなくなる事態を防止することができる。
更に、水供給部を、浴槽に湯を供給可能にするボイラを備えて構成した場合には、浴槽に温湯を供給することができ、そのため、浴槽に比較的温かい水を貯留することができ、この温かい水をトイレにも供給できることから冬期等の凍結を防止することができる。
【0018】
更にまた、排水管が地中に埋設され排水管の所要の箇所に排水管から地面に延び上端に蓋で開閉可能な点検口を有した点検管が設けられている際、給水パイプを点検管の側部から挿入して排水管の内部に通す場合には、給水パイプは点検管の側部から挿入するので、わずかな部分だけの埋設で良く、大掛かりな工事を必要としないことから、この点でも設置作業を極めて容易に行なうことができ、設置コストを大幅に低減することができる。
また、給水パイプを点検管に吊下した場合には、給水パイプを吊下するので、固定が確実になる。
【0019】
そして、ポンプに配管を介して接続され浴槽に給水可能な蛇口を設けた場合には、入浴中に身体に蛇口からの湯を当てる所謂滝湯を行なう等、入浴のバリエーションを増加させることができる。更に、蛇口にホースを接続して浴室で浴槽内の浴槽水を使用することもできる。
この場合、蛇口の下部に蛇口から流出される水を霧状に発散させる発散機構を設けた場合には、蛇口から流出される温湯を、発散機構により霧状に発散させ浴室を温湯の蒸気で充満することができ、そのため、浴室内を予め暖くすることができるので、冬等に浴室に入るときに寒くなく、快適に入浴を行なうことができるようにすることができる。
また、ポンプに他の用途に浴槽水を使用するための他用途配管を開閉バルブを介して接続した場合には、例えば、洗濯機の洗濯水として用い、あるいは、洗車等の用に供する等、排水されて捨てられていた浴槽水を種々に利用することができるので、無駄がなく、省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の設置状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の設置状態を示す配管図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置を示す配管図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の給水パイプの配管状態を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の給水パイプの配管状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の発散機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る浴槽水の利用装置の浴槽における状態を示す図である。
【図8】従来の浴槽水の利用装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
B 浴室
T トイレ
D 台所
1 浴槽
2 水洗便器
3 貯留タンク
5 排水管
10 点検管
11 蓋
12 点検口
13 穴
14 索体
15 鉄筋
16 ヒータ
20 ポンプ
21 給水パイプ
22 吸引パイプ
23 吐出口
24 フロート開閉弁
26 水位検知器
30 水供給部
31 ボイラ
32 水供給配管
32a 吐出口
33 メイン配管
34 シャワー配管
35 フロート開閉弁(26)
36 開閉バルブ
40 蛇口
41 配管
42 発散機構
43 跳ね返り板
44 他用途配管
44a 内部配管
44b 外部配管
45 開閉バルブ

Claims (8)

  1. 浴槽に貯留される浴槽水を該浴槽が使用する排水管を共通に使用する水洗便器の貯留タンクに供給して利用する浴槽水の利用装置において、
    上記水洗便器の貯留タンクの水が使用されたとき駆動され上記浴槽の浴槽水を汲み上げるポンプを設け、該ポンプに上記水洗便器の貯留タンクに至る給水パイプを接続し、該給水パイプを可撓性パイプで構成するとともに上記排水管の内部を通して配管したことを特徴とする浴槽水の利用装置。
  2. 上記浴槽に所定の水位を検知する水位検知器を設け、該水位検知器が所定の水位以下を検知したとき上記浴槽に水を供給する水供給部を備えたことを特徴とする請求項1記載の浴槽水の利用装置。
  3. 上記水供給部を、上記浴槽に温湯を供給可能にするボイラを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の浴槽水の利用装置。
  4. 上記排水管が地中に埋設され該排水管の所要の箇所に該排水管から地面に延び上端に蓋で開閉可能な点検口を有した点検管が設けられている際、上記給水パイプを上記点検管の側部から挿入して上記排水管の内部に通すことを特徴とする請求項1,2または3記載の浴槽水の利用装置。
  5. 上記給水パイプを上記点検管に吊下したことを特徴とする請求項4記載の浴槽水の利用装置。
  6. 上記ポンプに配管を介して接続され上記浴槽に給水可能な蛇口を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の浴槽水の利用装置。
  7. 上記蛇口の下部に該蛇口から流出される水を霧状に発散させる発散機構を設けたことを特徴とする請求項6記載の浴槽水の利用装置。
  8. 上記ポンプに他の用途に浴槽水を使用するための他用途配管を開閉バルブを介して接続したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の浴槽水の利用装置。
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