JP2002275971A - 排水圧送システム - Google Patents

排水圧送システム

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JP2002275971A
JP2002275971A JP2001073710A JP2001073710A JP2002275971A JP 2002275971 A JP2002275971 A JP 2002275971A JP 2001073710 A JP2001073710 A JP 2001073710A JP 2001073710 A JP2001073710 A JP 2001073710A JP 2002275971 A JP2002275971 A JP 2002275971A
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drainage
pumping system
storage body
relay
water supply
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JP2001073710A
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Shuho Miyahara
秀峰 宮原
Kazuya Kokubu
和也 國分
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トイレ室内の空間を無駄に占有することな
く、しかも高い保守性を実現する。 【解決手段】 圧送部4を収容した収納体2の上面に設
けた流入口20の周囲に中継部3を上方に突設し、その
内部に粉砕部5を収容する。大便器6の流出口60は連
結管61で中継部3の側面に接続する。収納体2は天井
壁面70の上に載置された防水パン71上に設置され、
中継部3のみが床仕上面72よりも上に突出し、それ以
外は遮蔽板73で覆われる。トイレ室内には中継部3の
みが現れるので大きな空間を占有せず、必要に応じて蓋
体31を外せば粉砕部5の点検・修理も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種給排水設備か
ら流出する排水(雑排水、屎尿など)を円滑に排水用の
主管路へ送出するための排水圧送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅や事務所等のトイレとして、
大便器と、大便器に水を流すロータンクと、大便器から
流出する排水を排水用の主管路へ送出する粉砕圧送装置
とを組み込んだユニット式のトイレが普及している。粉
砕圧送装置は、屎尿を一時的に貯留する貯留槽と、該貯
留槽内に配設され固形物を粉砕する粉砕部と、貯留槽内
に貯留した排水を槽外へと圧送する圧送部とを備える。
【0003】このようなユニット式トイレの一般的な構
成は、大便器の後方にロータンクと粉砕圧送装置とを上
下に並べて配置するものである。また、そのほかの構成
として特開平5−25843号公報に記載のものが知ら
れている。図6はこの文献に記載のトイレの配置を概略
的に示す正面図である。大便器6の後方には、左右に分
離してロータンク64と粉砕圧送装置65とが配置され
ている。粉砕圧送装置65はトイレ室の床仕上面72を
貫通して配置されており、大便器6の流出口60から粉
砕圧送装置65の収納体の側面に水平面内でL字状に屈
曲した連結管61が接続されている。粉砕圧送装置65
内で粉砕された固形物を含む屎尿は、圧送管路45を通
して図示しない排水用主管路へと送出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のシステムでは、トイレの大便器の後方側
に粉砕圧送装置を収納した収納体を設置するスペースを
広く確保する必要があり、トイレ室内が狭くなるという
問題がある。また、このような収納体は通常トイレ室内
の側壁面に設けられるため、これによってトイレ内の各
部材のレイアウトが制約を受けることにもなっている。
【0005】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的は、トイレ室等の空間を無駄
に占有することのない排水圧送システムを提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、トイレ室内の便器
等の各部材のレイアウトをより自由に行うことを可能と
する排水圧送システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る排水圧送システムは、各種給排
水設備の流出口から流出する排水を強制的に外部へ送出
する排水圧送システムにおいて、 a)上面に排水の流入口を有し、該排水を一旦貯留する
収納体と、 b)該収納体の内部に開口した吸込口及び吐出口を有す
るポンプと、該吐出口に連結され他端が該収納体の外部
へ導出された圧送管路とを含む圧送手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態、及び効果】本発明に係る排水圧送
システムでは、排水の流入口を特に収納体の上面に設け
ている。したがって、この排水圧送システムを給排水設
備の一例であるトイレの大便器からの屎尿の排水圧送に
利用する場合には、収納体を例えば大便器の直下や、或
いは直下でなくともトイレ室内の床下などに設置するこ
とができる。それにより、収納体がトイレ室内の空間を
無駄に占有することがなくなってトイレ室内空間が実質
的に広くなり、しかも収納体の配置を気にせずにすむた
めレイアウトの自由度が増す。また、収納体を大便器等
の給排水設備の直下に配置する構成では、給排水設備の
流出口と収納体の流入口とを床面を貫通して直結するこ
とが可能となるので、その間を介挿する連結管路が不要
になる。更に、流入口は収納体の内部を点検、又は洗浄
するための保守用の開口として利用することもできる。
その場合、ポンプの上方に流入口を設けておけば、ポン
プの点検に特に便利であって作業性が高い。
【0008】本発明に係る排水圧送システムでは、収納
体は流入口上部に突出して中継部を備え、該中継部に給
排水設備の流出口又はその流出口に接続された連結管路
を連結した構成とすることができる。この場合、収納体
は床下に配置し、上記中継部のみが床上に現れるように
配置すればよい。この構成によれば、収納体を床下に配
置した場合でも給排水設備との接続が床上で行えるので
施工が容易になる。また、中継部は床上に現れるものの
その容積は収納体と比較して遙かに小さくすることがで
きるので、トイレ室内で無駄な空間を大きく占有するこ
ともない。
【0009】また、収納体は流入口の下方に突出する吐
出部を該収納体の内部に開口して設け、該吐出部に給排
水設備の流出口を連通させるような構成としてもよい。
例えば、この構成をトイレの大便器に適用すれば、収納
体を床上に突出させてもその突出部分は大便器に隠れて
見えず、しかも床下への収納体の突出量を小さくするこ
とができる。したがって、床下の空間の高さが不充分で
ある場合でも収納体の設置が可能である。更には、大便
器の洗浄に必要な排水経路の長さを連続して確保できる
ため、大便器の洗浄性能を損なうことがない。
【0010】また、このような構成は、収納体の内部に
固形物を粉砕する粉砕手段を設けた場合に特に有用であ
る。すなわち、上記構成によれば、流出口から出た排水
が粉砕手段に到達するまでの落下距離が短くなるので、
排水の飛散を軽減でき、収納体の内壁に排水、特には排
水中の固形物が付着するのを抑制することができる。そ
のため、収納体内部の汚れが軽減できる。
【0011】また本発明に係る排水圧送システムにおい
て中継部を設ける構成では、その中継部の内部空間に固
形物を粉砕する粉砕手段を設けた構成とすることが好ま
しい。この構成は、特にトイレの大便器からの圧送排水
に有用である。すなわち、中継部に汚物等の固形物が流
入したときに粉砕手段により細かく粉砕して収納体へと
流し、これによって収納体内部に汚物が飛散したり付着
したり、或いは圧送時に詰まりが生じることを防止でき
る。
【0012】更にまた、上記粉砕手段は固形物を一時的
に係止する固形物保持手段を含む構成とすると好まし
い。この構成によれば、流れて来る固形物を固形物保持
手段によって一時的に係止し、確実に粉砕して細分化す
ることができる。また、粉砕が不可能な固形物が流れて
来た場合には、ここに保持して収納体に流れ込まないよ
うにすることもできる。これにより、ポンプの詰まりや
故障を軽減することができる。固形物保持手段の一態様
としては、格子、網、有孔板などのスクリーンが有用で
ある。
【0013】また、上記中継部を収納体に対して着脱自
在である構成とすれば、必要に応じて、中継部を使用又
は非使用として本システムを広く利用することができ
る。また、中継部を取り外せば収納体の流入口が露出す
るので、この流入口から収納体の内部を点検したり洗浄
したりする際にも便利である。更にまた、中継部の排水
受入れ口の開口方向が自由に設定できるように該中継部
を収納部に装着する構成が好ましい。この場合、中継部
は収納体に対して回動自在であってもよい。この構成に
よれば、給排水設備の流出口の向きに拘わらず、適宜中
継部を装着することができる。
【0014】また、上記中継部は給排水設備の流出口又
は該流出口に接続された連結管路を接続する排水受入れ
口を複数備える構成としてもよい。この構成によれば、
複数の給排水設備の流出口から排出される排水をそれぞ
れ独立した連結管路を通して又は直結して中継部に接続
することが可能となる。これにより、収納体に設ける開
口の数を増やす必要がないので、それだけ排水漏れのお
それが軽減される。また、中継部に粉砕手段を備える構
成では、例えば、トイレの大便器からの屎尿とキッチン
のシンクからの食物の残滓が混入した雑排水といった異
なる給排水設備から排出される固形物を含んだ排水を、
同一の粉砕手段で粉砕して廃棄することができる。した
がって、粉砕手段を複数備える必要がなく、コストを低
減することができる。
【0015】また、場合によっては、必ずしも中継部に
接続することが困難であるような排水の連結管路が存在
することもある。そこで、上記収納体は複数の流入口を
有し、そのうちの少なくとも1つを上面に設けた構成と
してもよい。また、この複数設けた流入口のうち、使用
しない流入口には蓋等を取り付けて閉塞可能としておけ
ば、必要に応じてその流入口の蓋を取り外して内部の点
検や清掃に利用することができる。また、それぞれ水回
りの仕様の異なる住宅、事務所等に対して共通の収納体
を利用することができるので、大量生産による製造コス
トの引下げ効果も奏する。
【0016】更に、上記中継部にあっては排水受入れ口
を側面に有し、上面には着脱自在の蓋体を設ける構成と
することが好ましい。この構成によれば、蓋体を取り外
して内部の点検や清掃を容易に行うことができる。ま
た、固形物保持手段に係止された異物を取り除くのにも
都合がよい。
【0017】更に、上記中継部に通気口を形成した構成
とすることができる。この構成によれば、収納体が排水
で満杯になった状態でも通気口が閉塞されず、給排水設
備の洗浄能力に影響を及ぼさずにすむ。また、中継部に
蓋体を設ける構成では、その蓋体に通気口を形成しても
よい。また、通気口のほかに、中継部の内部や収納体の
内部を清掃するための洗浄液等を供給する供給口等を蓋
体に設けるようにしてもよい。
【0018】また、本発明に係る排水圧送システムで
は、施工にあっては、収納体を床面よりも低い位置に設
置し、その上方に遮蔽板を着脱自在に設けるようにする
とよい。この構成によれば遮蔽板によって収納体が隠れ
るので、収納体を配置した上側の部屋の美観を損なうこ
とがない。また、この遮蔽板は収納体の位置の固定に利
用することができ、更に遮蔽板に耐火性、遮音性等各種
性質を持たせることにより、部屋の防火性や防音性を高
めることも可能となる。
【0019】また、収納体を床面よりも低い位置に設置
し、該床下面又は前記遮蔽板と該収納体上面との間の間
隙に緩衝部材を配設すると更に好ましい。この緩衝部材
としては難燃性、断熱性、吸音性、遮音性など有する各
種部材が利用できる。特に吸音性や遮音性を有するもの
であれば、収納体内部のポンプの動作音が床上に伝播す
ることを防止でき、収納体を配置した上側の部屋におい
て高い静粛性を達成できる。
【0020】本発明に係る排水圧送システムの一実施態
様としては、トイレの大便器等の給排水設備の直下に収
納体を配置し、中継部の上面を大便器の下面に設けた流
出口に接続した構成とすることができる。また、別の実
施態様では、給排水設備の下方に収納体を配置し、水平
又は傾斜した通水路を有する中継部を介して中継部の上
面と給排水設備の下面に設けた流出口とを接続した構成
とすることもできる。すなわち、これら構成では床抜き
で給排水設備と収納体とを中継部を介して直結すること
ができる。また、特に後者の構成では、収納体の流入口
と大便器の流出口との位置を厳密に上下方向に合致させ
る必要がなくなり、収納体の設置場所の制約が小さくな
って設計時の自由度が増すとともに施工も容易になる。
したがって、例えばトイレ室内における大便器のレイア
ウトが自由になる。
【0021】更にまた、上記給排水設備が、排水を滞留
させるトラップと、該トラップと前記流出口を接続する
屈曲配管とを備え、サイホン作用を利用してトラップに
滞留した排水を屈曲配管を介して流出口へ流す構造を有
する場合には、中継部内の通水路の径又は吐出部の通水
路の径をトラップの径よりも小さくすることが好まし
い。これにより、サイホンの吸引力を増大させることが
できるので、例えば大便器のボウル内の洗浄能力が向上
する。
【0022】なお、中継部が可撓性を有する構成とすれ
ば、給排水設備の流出口と収納体の流入口との位置関係
の自由度が大きくなる。また、場合によっては、別途、
連結管路を用意する必要がなくなる。また、上述したよ
うに給排水設備の流出口と収納体の流入口とを傾斜した
通水路を有する中継部で接続する際にも、中継部を屈曲
させて或いは斜め方向に伸縮させて容易に接続すること
ができる。
【0023】
【実施例】〔第1実施例〕以下、本発明の第1実施例で
ある排水圧送システムを図面を参照して説明する。図1
及び図2は第1実施例による排水圧送システムをトイレ
の大便器からの排水圧送に適用した場合の構成図であ
り、図1は要部の正面断面図、図2は上面図である。
【0024】この排水圧送システム1は、排水の貯留槽
を兼ねた略直方体箱状の収納体2と、その収納体2の上
面に開口した流入口20の周囲から上方に突出する筒状
の中継部3と、収納体2の内部に設置された圧送部4
と、中継部3の内部に設置された粉砕部5とを含んで構
成される。
【0025】圧送部4は、モータ40と、下方に開口す
る吸込口43及び側方に開口する吐出口44を有し、モ
ータ40により回転駆動されるインペラ41を内部に備
えたポンプ室42と、一端がその吐出口44に接続され
収納体2の側壁に開口した圧送管配設口21を通して収
納体2の外部へ導出される圧送管路45と、を含む。
【0026】粉砕部5は、固形物を一時的に係止するス
クリーン51と、該スクリーン51内にあって上記イン
ペラ41と同軸でモータ40により回転駆動されるカッ
タ50とから成る。また、収納体2の内部には貯留した
排水の水位を検出する水位センサ22が設置されてお
り、図示しない制御回路は水位センサ22による検出信
号に基づいてモータ40の動作を制御している。
【0027】中継部3はその側面に排水受入れ口30が
開口しており、大便器6の流出口60に一端が接続され
た略L字状に屈曲した連結管61が接続されている。ま
た中継部3の上端面は開口して、着脱自在の蓋体31で
密閉されている。蓋体31には、通気管路33が接続さ
れる通気口32と、洗浄水吐出部35が取り付けられる
洗浄水供給口34とが設けられている。収納体2は、床
仕上面72に開口した収納開口72aを通して、建物の
天井壁面70上に設置された防水パン71内に載置され
る。この設置状態では収納体2の上面は床仕上面72よ
りも低くなっており、中継部3のみが床仕上面72より
も上方に突出している。したがって、従来のように粉砕
圧送装置がトイレ室内の空間を大きく占有することがな
い。
【0028】防水パン71には天井壁面70を貫通して
圧送管路45の継手71aが設けられており、この継手
71aにより圧送管路45は固定されている。また、図
示しない加圧給水源に接続された洗浄水供給主管路75
は防水パン71に設けられた継手71bを介して床仕上
面72に固定された分岐継手72bに至り、分岐継手7
2bは洗浄水吐出部35に接続される洗浄水供給補助管
路35aと、大便器洗浄水供給管路35bとに洗浄水を
分岐している。
【0029】収納体2の上面の上方には、中継部3を除
いて収納開口72aをほぼ閉塞し、且つ床仕上面72と
略面一になるように遮蔽板73が着脱自在に設けられて
いる。したがって、遮蔽板73を取り外すとはじめて収
納体2全部が上から視認できる。遮蔽板73と収納体2
の上面との間の間隙には、遮音性を有する材料、例えば
グラスウールなどから成る緩衝体74が設けられてお
り、これによってモータ40の動作音や流水音が床上に
伝播するのを軽減している。
【0030】次にこのシステムの動作を説明する。大便
器6において使用後に水が流されると、流出口60から
連結管61を介して中継部3内に水と共に固形物が流れ
込む。この固形物はスクリーン51で係止され、尿が混
じった水はスクリーン51を通過して収納体2の内部に
貯留される。水位センサ22により検出される収納体2
内部の水位が所定水位に達するとモータ40が起動さ
れ、インペラ41が回転してポンプ動作を開始するとと
もに、カッタ50も回転してスクリーン51に係止され
ている固形物を粉砕し、収納体2内部へ落下させる。上
記ポンプ動作により屎尿は吸込口43からポンプ室42
内へ吸引され、吐出口44から吐き出されて圧送管路4
5を通して外部へと強制的に排出される。このようにし
て排水圧送が達成される。
【0031】粉砕部5や収納体2の内部を洗浄する際に
は、洗浄水吐出部35に備えられているプッシュ式開閉
弁を開く。すると、洗浄水供給主管路75、洗浄水供給
補助管路35aを通して供給されている加圧洗浄水が洗
浄水吐出部35から噴出し、粉砕部5や収納体2内部を
洗浄する。また、中継部3や収納体2内部を点検したり
徹底した清掃を行ったりする際には、通気管路33を通
気口32から、洗浄水吐出部35を洗浄水供給口34か
ら取り外し、蓋体31を開放する。これにより、スクリ
ーン51で係止されている粉砕不可能な異物等を除去す
ることができるとともに、特に汚れている箇所を集中的
に清掃することができる。
【0032】収納体2自体の点検や収納体2の交換等を
要する場合には、遮蔽板73を収納開口72aから取り
外し、更に緩衝体74も除去する。すると、床仕上面7
2に広く開口した収納開口72aの下方に収納体2が露
出するから、圧送管路45の継手71aや連結管61の
排水受入れ口30を外せば収納体2を持ち上げることも
可能である。したがって、収納体2自体が床仕上面72
の下方に配置されていても、各種の点検、故障の修理、
交換などの作業を円滑に進めることができる。
【0033】〔第2実施例〕図3は、本発明の第2実施
例による排水圧送システムをトイレの大便器からの排水
圧送に適用した場合の分解構成図である。第1実施例と
同一又は相当する構成要素には同一符号を付して説明を
省略する。なお、図には現れていないが、収納体2の内
部には圧送部4が、中継部3の内部には粉砕部5が設け
られている。
【0034】このシステムでは、収納体2は上面が開口
した箱状の本体部2aとその上面開口を閉塞する蓋部2
bとから成り、蓋部2bには円形状に流入口20が開口
している。この流入口20には円筒形状の中継部3が着
脱自在に取り付けられるようになっている。この構成で
は、中継部3を収納体2から容易に取り外せるので、流
入口20を点検や清掃のための開口として利用すること
ができる。そのため、中継部3の内部や収納体2の内部
の点検や清掃が一層容易になる。
【0035】〔第3実施例〕図4は本発明の第3実施例
による排水圧送システムをトイレの大便器からの排水圧
送に適用した場合の分解構成図である。第1、第2実施
例と同一又は相当する構成要素には同一符号を付して説
明を省略する。なお、図には現れていないが、収納体2
の内部には圧送部4が、中継部3の内部には粉砕部5が
設けられている。
【0036】このシステムでは、遮蔽板73に中継部3
を挿通するための開口73aが形成されている。また、
中継部3の側周壁には、上記排水受入れ口30以外にも
他の給排水設備の流出口との間の排水配管76を接続可
能な排水受入れ口36が設けられている。この排水受入
れ口36を介して中継部3内に流入する排水は粉砕部5
を通過するから、排水受入れ口36は特に固形物を含む
排水(例えばキッチンのシンクからの排水)を受け入れ
るのに有用である。
【0037】また、収納体2の底部には圧送管路45を
内装する太径の排水流入口23が形成されており、大便
器以外の給排水設備の流出口に接続された排水管路77
が接続される。つまり、排水流入口23の位置では、外
側が排水の流入管路、内側に排水の圧送管路という2重
の管路構造となっている。収納体2の内部でポンプの吐
出口に接続された圧送管路45は排水流入口23を通
り、継手78を介して外部の圧送管路に連結される。し
たがって、排水管路77に流通する排水は排水流入口2
3を通って収納体2内部に流入し、また収納体2内部の
排水は上述したようなポンプ動作によって圧送管路45
を通して外部へと圧送される。
【0038】このように第3実施例の排水圧送システム
では、大便器6から流れ込む排水のみならず、他の給排
水設備から流れ込む排水を集約して圧送することができ
る。勿論、更に多数の流入口を収納体2に設けるように
してもよい。多数の流入口を収納体2に設ければ、単に
複数の排水管路を収納体2に接続することができるのみ
ならず、排水配管を無理に屈曲して配設せずとも、適宜
の位置の流入口を選択して収納体2との接続が行えると
いう利点もある。また、使用しない流入口は蓋等の部材
によって閉塞できるようにしておけばよい。
【0039】〔第4実施例〕図5は本発明の第4実施例
による排水圧送システムをトイレの大便器からの排水圧
送に適用した場合の分解構成図である。第1〜第3実施
例と同一又は相当する構成要素には同一符号を付して説
明を省略する。なお、図には現れていないが、収納体2
の内部には圧送部4が、中継部3の内部には粉砕部5が
設けられている。
【0040】この第4実施例の排水圧送システムの特徴
は、収納体2を大便器6の下方の床仕上面72下に配置
し、中継部3の上面開口を遮蔽板73の開口73aに挿
通して大便器6の底部に形成された流出口60と直結し
ている点にある。収納体2の流入口20と大便器6の流
出口60との位置関係がずれてもよいように、中継部3
はフレキシブル管としている。なお、粉砕部5は中継部
3の内部に収容してもよいが、収納体2の内部に収容し
てもよい。この構成では、粉砕及び圧送に関する手段が
全て床仕上面72よりも下に収まるので、トイレ室内の
空間が非常に広くなる。また、トイレ室内のレイアウト
も非常に自由になる。
【0041】図6、図7は、第4実施例の変形例による
排水圧送システムの要部の側面断面図である。図6に示
す例では、中継部3を設けるのではなく、流入口20か
ら下方、つまり収納体2の内部に突出して下端が開口し
た吐出部9を設け、また該吐出部9の直下に粉砕部5を
配置している。そして、大便器6のS字配管63下端の
流出口60を吐出部9の上端面に密接し、S字配管63
の垂直部と吐出部9とがほぼ連続した直管状になるよう
に配置している。このような配置により、床仕上面72
の下方への収納体2の突出量が小さくてすむので、床下
の高さを充分に確保できない場合でも収納体2の設置が
可能となる。また、S字配管63の垂直部が短くても吐
出部9がこの垂直部と同様に機能するので、高いサイホ
ン吸引力が発揮でき、大便器6の洗浄性能を損なうこと
はない。
【0042】また図7に示す例では、横引き通水路を有
する中継部300を用いて大便器6の流出口60と収納
体2の流入口20とを連結している。この横引き通水路
の長さが可変の、或いは長さの異なる中継部300を適
宜用いることにより、流出口60と流入口20との連通
をフレキシブルに行うことができ、収納体2の設置位置
の自由度が増す。
【0043】なお、上記大便器6では、S字配管63に
よるサイホン作用(又はサイホン作用と他の作用との組
み合わせ)を利用して、大便器6のボウル底部に形成さ
れているトラップ62に滞留している排水を吸引して流
出口60から吐き出す構成となっている。したがって、
大便器6の洗浄能力を高めるには、このサイホン吸引力
を高めることが有用である。そのためには、中継部3の
内部の通水路径又は流出口60の径をトラップ62の口
径以下となるように決めるとよい。一例としては、トラ
ップ口径がφ60mmである場合に、通水路径をφ50
〜φ60mmとするのが望ましく、φ55mm近傍が最
適である。
【0044】なお、上記実施例はいずれも本発明の一例
であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行え
ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例による排水圧送システム
をトイレの大便器に適用した場合の要部の正面図。
【図2】 図1の上面図。
【図3】 本発明の第2実施例による排水圧送システム
をトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の分解
構成図。
【図4】 本発明の第3実施例による排水圧送システム
をトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の分解
構成図。
【図5】 本発明の第4実施例による排水圧送システム
をトイレの大便器からの排水圧送に適用した場合の分解
構成図。
【図6】 本発明の第4実施例の変形例による排水圧送
システムの要部の側面断面図。
【図7】 本発明の第4実施例の他の変形例による排水
圧送システムの要部の側面断面図。
【図8】 従来のトイレ室内の正面図。
【符号の説明】
1…排水圧送システム 2…収納体 20…流入口 21…圧送管配設口 22…水位センサ 23…排水流入口 2a…本体部 2b…蓋部 3…中継部 30、36…排水受入れ口 31…蓋体 32…通気口 34…洗浄水供給口 4…圧送部(圧送手段) 40…モータ 41…インペラ 42…ポンプ室 43…吸込口 44…吐出口 45…圧送管路 5…粉砕部(粉砕手段) 50…カッタ 51…スクリーン 6…大便器 60…流出口 61…連結管 70…天井壁面 71…防水パン 72…床仕上面 72a…収納開口 73…遮蔽板 74…緩衝体

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種給排水設備の流出口から流出する排
    水を強制的に外部へ送出する排水圧送システムにおい
    て、 a)上面に排水の流入口を有し、該排水を一旦貯留する
    収納体と、 b)該収納体の内部に開口した吸込口及び吐出口を有す
    るポンプと、該吐出口に連結され他端が該収納体の外部
    へ導出された圧送管路とを含む圧送手段と、を備えるこ
    とを特徴とする排水圧送システム。
  2. 【請求項2】 前記収納体は流入口上部に突出して中継
    部を備え、該中継部に給排水設備の流出口又はその流出
    口に接続された連結管路を連結したことを特徴とする請
    求項1に記載の排水圧送システム。
  3. 【請求項3】 前記収納体は流入口の下部に突出する吐
    出部を該収納体の内部に開口して設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の排水圧送システム。
  4. 【請求項4】 前記収納体の内部に固形物を粉砕する粉
    砕手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の排水圧送システム。
  5. 【請求項5】 前記中継部の内部空間に固形物を粉砕す
    る粉砕手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の
    排水圧送システム。
  6. 【請求項6】 前記粉砕手段は固形物を一時的に係止す
    る固形物保持手段を含むことを特徴とする請求項4又は
    5に記載の排水圧送システム。
  7. 【請求項7】 前記中継部は前記収納体に対して着脱自
    在であることを特徴とする請求項2、5又は6に記載の
    排水圧送システム。
  8. 【請求項8】 前記中継部は給排水設備の流出口又は該
    流出口に接続された連結管路を接続する排水受入れ口を
    複数備えることを特徴とする請求項2又は5〜7のいず
    れかに記載の排水圧送システム。
  9. 【請求項9】 前記収納体は複数の流入口を有し、その
    うちの少なくとも1つを上面に設けて成ることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれかに記載の排水圧送システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記排水受入れ口又は流入口のうち、
    使用しない排水受入れ口又は流入口を閉塞可能としたこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載の排水圧送システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記中継部にあっては排水受入れ口を
    側面に有し、上面には着脱自在の蓋体を設けたことを特
    徴とする請求項2又は5〜10のいずれかに記載の排水
    圧送システム。
  12. 【請求項12】 前記中継部に通気口を形成したことを
    特徴とする請求項2又は5〜11のいずれかに記載の排
    水圧送システム。
  13. 【請求項13】 前記蓋体に通気口を形成したことを特
    徴とする請求項12に記載の排水圧送システム。
  14. 【請求項14】 前記収納体を床面よりも低い位置に設
    置し、その上方に遮蔽板を着脱自在に設けたことを特徴
    とする請求項1〜13のいずれかに記載の排水圧送シス
    テム。
  15. 【請求項15】 前記収納体を床面よりも低い位置に設
    置し、該床下面又は前記遮蔽板と該収納体上面との間の
    間隙に緩衝部材を配設したことを特徴とする請求項1〜
    14のいずれかに記載の排水圧送システム。
  16. 【請求項16】 給排水設備の直下に前記収納体を配置
    し、前記中継部の上面を該給排水設備の下面に設けた流
    出口に接続したことを特徴とする請求項2又は5〜7の
    いずれかに記載の排水圧送システム。
  17. 【請求項17】 給排水設備の下方に前記収納体を配置
    し、水平又は傾斜した通水路を有する中継部を介して該
    中継部の上面と該給排水設備の下面に設けた流出口とを
    接続したことを特徴とする請求項2又は5〜7のいずれ
    かに記載の排水圧送システム。
  18. 【請求項18】 前記給排水設備は、排水を滞留させる
    トラップと、該トラップと前記流出口を接続する屈曲配
    管とを備え、サイホン作用を利用してトラップに滞留し
    た排水を屈曲配管を介して流出口へ流す構造を有し、前
    記中継部内の通水路の径又は前記吐出部の通水路の径を
    前記トラップの径よりも小さくしたことを特徴とする請
    求項3又は16のいずれかに記載の排水圧送システム。
  19. 【請求項19】 前記中継部は可撓性を有することを特
    徴とする請求項2、5〜7又は17のいずれかに記載の
    排水圧送システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004132271A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Dengyosha Oridea:Kk 汚水圧送装置
JP2009036019A (ja) * 2002-09-30 2009-02-19 Toto Ltd 排水圧送装置
JP2018017016A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 Toto株式会社 汚物粉砕装置

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