JP2002275921A - 逆打ち工法 - Google Patents
逆打ち工法Info
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Abstract
1)を設けて構築する際に、工期の短縮又は施工性の向
上となる逆打ち工法を提供することが課題である。 【解決手段】 建物の周囲に山留め壁5を構築し、該山
留め壁5の一部に内側へ略直交する控え壁6を構築し、
1階床を構築後に地下階の根切りを行い、前記控え壁に
よって前記山留め壁5を支持させて地下躯体を施工する
逆打ち工法。
Description
(n≧1)を設けて構築する際に、工期の短縮又は施工
性の向上となる逆打ち工法に関する。
図11に示すように、地盤1に山留め用の連続壁を構築
する。この連続壁5は、例えば、アースオーガ等で地盤
に孔を掘削してH鋼を該孔に入れてソイルセメント(セ
メントと砂・土とを混練したもの)で硬化させて構築し
たソイルセメント柱列壁である。そして、図11(B)
に示すように、地盤1を1段根切りして、腹起こし15
及び切梁16・火打ち梁等の支保工を架設して、2次掘
削を行う。
ように、2段目の前記支保工17を架設し、3次掘削し
根切り底1aに達した後に、図11(D)に示すよう
に、型枠を組んで基礎梁等の地下躯体18、地下外壁等
を構築して、順次前記支保工17を解体していくものが
知られている。
階の床を先に施工して、この床を支保工として地盤の崩
落を防ぎ、地下の根切りを行って切梁等の支保工を設け
て地下階の躯体を施工し、上部躯体と平行して作業を進
め工期短縮を図る工法が知られている。
順打ち工法では、腹起こし・切梁等の仮設の支保工が必
要で、コンクリート躯体の施工の障害にもなり、コスト
が嵩んで工期も長くなる。また、従来の逆打ち工法で
は、上部躯体との同時施工による工期短縮が可能である
が、地下の根切りにおいては、地下階の階高や基礎梁の
関係で掘削スパンが長くなり(通常は、6〜8m)、切
梁等の仮設の支保工の併用が必要であって、手間が掛か
るという課題がある。本発明に係る逆打ち工法は、この
ような課題を解消するために提案されるものである。
の上記課題を解決するための要旨は、建物の周囲に山留
め壁を構築し、該山留め壁の一部に内側へ略直交する控
え壁を構築し、1階床を構築後に地下階の根切りを行
い、前記控え壁によって前記山留め壁を支持させて地下
躯体を施工することである。
よる連続壁であること、;前記控え壁は、無心材のソイ
ルセメント柱列であること、;前記控え壁は、該控え壁
の間に地下躯体が構築されて山留め壁を支持することに
なった後に、掘削土とともに解体されること、を含むも
のである。
壁を構築する際に、控え壁を構築しておくことで、逆打
ち工法における地下躯体の構築中に、切梁や腹起こし、
鉄砲梁等の仮設の支保工を設ける必要が無くなる。
ついて図面を参照して説明する。なお、発明の理解の容
易のため従来例に対応する部分には従来例と同一符号を
付けて説明する。
すように、地盤1に建物の周囲に沿って、アースオーガ
等の穿孔機で所望深さに穿孔しながら、当該孔2にソイ
ルセメント3を充填させ、更にH鋼4を挿入し硬化させ
る。このソイルセメント柱列により山留め壁としての連
続壁5を構成する。
に、前記穿孔機を使用して控え壁6を構築する。この控
え壁6は、H鋼を孔に挿入しないでソイルセメントを硬
化させて構築した、無心材のソイルセメント柱列であ
る。当該控え壁6のピッチは、建物の通り心間隔と地盤
条件から決定する。また、孔の深さは前記連続壁5の深
さと略同じである。更に、控え壁6の上端位置は、グラ
ンドライン(図中、GL)から距離a(約2〜3m程
度)である。
列にして構築したが、地下階が複数階で、且つ、強い土
圧が発生すると考えられる場合には、例えば、3連のソ
イルセメント柱列等としたりするものである。
なる位置に、杭7と構真柱(本設の柱)8とを施工す
る。そして、図3に示すように、前記控え壁6の上端の
位置まで地盤1を根切りし、1階の床用型枠を組んでコ
ンクリートを打設して、建物の1階の床9を構築する。
に、地下1階分の根切りを中央部分から行い、外周部1
0を残して掘削する。該外周部10の残し方は、図5に
示すように、例えば、地盤1の自立性に応じて1スパン
分(約6〜8m)毎に控え壁6,6の間を掘削したり、
若しくは2〜3スパン分の外周部を残して1スパン分の
控え壁6,6の間を掘削したりするものである。また、
当該外周部10の法面の勾配は、土圧を考慮して適宜対
応させるものである。
の土圧は、控え壁6及び残された外周部10の土砂10
aによって支持されており、腹起こしや切梁等の仮設の
支保工は用いない。その後、図6に示すように、地下1
階のスラブ11を構築する。
階の掘削用に開口部が設けられている。このスラブ11
の外周部10における様子は、図7に示すように、スラ
ブ11と梁11bとが構築されている。
壁5が地下1階空間における下部分で支持されるので、
前記1階床9とスラブ11とで相俟って、地盤1の土圧
を受ける連続壁5の支持が強固となる。
持され、崩落のおそれがなくなったところで、残された
外周部10の土砂10aと控え壁6とを、バックホー等
の作業機で一緒に解体して撤去する。前記控え壁6は、
ソイルセメント柱列ではあるものの、H鋼等の心材がな
い無心材ソイルセメント柱列であるので、土砂とともに
解体できるものである。
と土砂10aとを撤去した後にスラブ及び梁11bを構
築する。その後、図9に示すように、地下1階分の外周
壁12を構築する。なお、この地下階の構築と同時に1
階以上の上階を、同時に構築していくのは勿論である。
ら、更に下階の掘削排土を行い、地下2階の構築に進
む。当該地下2階の構築においても、前記地下1階の構
築と同様に、仮設の支保工を用いないで中央部を掘削
し、外周部10を、例えば、1スパン分残して1スパン
毎に掘削する。
図10に示すように、基礎梁及び湧水ピット等の地下躯
体13を構築する。そして、地下躯体13が完成し連続
壁5を支持させた後に、控え壁6と残された外周部10
の土砂10aを一緒に解体し撤去する。その後、外周壁
14を構築するものである。
し等の仮設の支保工を用いないで、控え壁により支持さ
せて、逆打ち工法を遂行するものである。
ち工法は、建物の周囲に山留め壁を構築し、該山留め壁
の一部に内側へ略直交する控え壁を構築し、1階床を構
築後に地下階の根切りを行い、前記控え壁によって前記
山留め壁を支持させて地下躯体を施工するので、地下躯
体の構築において仮設の支保工を設置及び解体する作業
が省略され、切梁等に邪魔されず地下空間での作業が容
易となり、上階との同時施工が可能となって工期の短縮
となると言う優れた効果を奏するものである。
よる連続壁であるので、連続壁構築用の作業機械を共用
して控え壁を構築できるので、作業能率が向上する。ま
た、控え壁は、無心材のソイルセメント柱列であるの
で、連続壁と同時に構築することができる。更に、前記
控え壁は、該控え壁の間に地下躯体が構築されて山留め
壁を支持することになった後に、掘削土とともに解体さ
れるので、土砂と一緒に解体・撤去する事が可能とな
り、解体作業が容易となる。
て、連続壁の平面図(A)と一部断面図(B)である。
けていることを示す説明図である。
た様子を示す説明図である。
掘削した状態の説明図である。
である。
ブを構築した状態の説明図である。
ブ構築の様子を示す説明図である。
た状態の説明図である。
工事が完了した状態の説明図である。
の躯体工事が完了した状態を示す説明図である。
(B),(C),(D)である。
連続壁、6 控え壁、7 杭、8 構真柱、9 1階
の床、10 外周部、10a 土砂、11 スラブ、1
1b 梁、12 外周壁、13 地下躯体、14 外周
壁、15 腹起こし、16 切梁、17 支保工、18
地下躯体。
6)
Claims (4)
- 【請求項1】建物の周囲に山留め壁を構築し、該山留め
壁の一部に内側へ略直交する控え壁を構築し、1階床を
構築後に地下階の根切りを行い、前記控え壁によって前
記山留め壁を支持させて地下躯体を施工すること、 を特徴とする逆打ち工法。 - 【請求項2】山留め壁は、ソイルセメント柱列壁による
連続壁であること、 を特徴とする請求項1に記載の逆打ち工法。 - 【請求項3】控え壁は、無心材のソイルセメント柱列で
あること、 を特徴とする請求項1に記載の逆打ち工法。 - 【請求項4】控え壁は、該控え壁の間に地下躯体が構築
されて山留め壁を支持することになった後に、掘削土と
ともに解体されること、 を特徴とする請求項1に記載の逆打ち工法。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010031555A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Taisei Corp | 掘削工法 |
JP2019203347A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 土留め壁の支持構造 |
-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070282A patent/JP3809340B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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