JP2002275571A - cBN基焼結体およびその被覆工具 - Google Patents

cBN基焼結体およびその被覆工具

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Masaki Kobayashi
正樹 小林
Masaichi Onizuka
政一 鬼塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研削などの機械的加工により製作されたcBN
焼結体では、表面に加工変質層(特に、cBN粒子内の
クラック)が残存しているために、切削時のcBN粒子
脱落によって被削材の仕上げ面粗さが劣化すると言う課
題があり、化学蒸着あるいは物理蒸着法で硬質膜を被覆
してなるcBN焼結体被覆工具では、加工変質層が膜の
密着性を低下させていると言う問題がある。 【解決手段】機械的加工により製作されたcBN焼結体
の表面をメカノケミカルポリッシング処理、化学エッチ
ング処理または電解研磨処理により加工変質層を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はcBN(立方晶窒化
ホウ素)基焼結体およびその被覆工具に関し、具体的に
は、焼結体表面の加工変質層を除去してcBN粒子を平
滑化することにより、被削材の仕上げ面粗さや耐チッピ
ング性を大幅に向上させ、さらには被覆硬質膜との密着
性を改善することにより、摩耗寿命を向上させたcBN
基焼結体およびその被覆工具とこれらの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】cBN基焼結体工具は、浸炭焼入れ鋼、
硬質焼結合金、耐熱合金、ダクタイル鋳鉄など各種の難
削材の高速仕上げ加工に使用され、益々使用用途が拡大
している。また、表面にTiN、(Ti,Al)N、A
23などの硬質膜を被覆することによって寿命向上も
図られつつある。しかし、焼結体強度が低くてcBN粒
子が脱落し易いため、仕上げ面劣化が早い。また、被覆
焼結体では硬質膜の密着性が低くて剥離し易いため、寿
命延長が困難であると言う問題がある。
【0003】 一般にcBN基焼結体工具は、研削加工
などにより用途に応じた形状を作製しているため、表面
近傍には1〜5μm程度の加工変質層(cBN粒子内の
クラック、微粒屑の付着、cBN粒子同士あるいはcB
N粒子と結合成分粒子との界面欠陥)が残存している。
表面のcBN粒子が脱落し易くて工具寿命の低下原因と
なっていため、この加工変質層を完全除去する処理が重
要となる。この処理法として、超硬合金では、研削条件
を調整して表面粗さを低減する方法(例えば、特開平0
6−108253号公報)や再焼結によって除去する方
法(例えば、特開平05−123903号公報)が提案
されている。また、電解研磨する方法(例えば、特開2
000−212743号公報、特表平10−51087
7号公報)も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先行技術である特開平
06−108253号公報には、超硬合金表面を例えば
ブラシ研磨して平均表面粗さRaが0.15〜0.4μ
mで、かつランダムな方向に研磨傷が形成された表面に
硬質層を被覆した被覆超硬合金が開示されている。本公
報に開示されている方法は、cBN基焼結体では加工変
質層の除去が不十分である。さらに、従来のダイヤモン
ド遊離砥粒によるラップあるいはポリッシュ加工では、
加工能率が劣るために加工変質層の完全除去は困難であ
り、新たに加工変質層を生じさせる場合もあると言う問
題がある。
【0005】また、特開平05−123903号公報に
は、表面を研削処理した後に高圧の不活性ガス雰囲気
中、液相出現温度以上で再焼結した超硬合金を基体と
し、化学蒸着法にて硬質被覆層を形成した表面被覆WC
基超硬合金製切削工具部材の製造方法が開示されてい
る。本公報に開示されている方法では、cBN粒子が再
結晶化し難くて熱分解するために、cBN焼結体には適
用できないと言う問題がある。
【0006】一方、特表平10−510877号公報に
は、過塩素酸と塩酸を有機溶剤中に溶解した電解質を使
用する超硬合金の電解研磨法、また特開2000−21
2743号公報には、亜硝酸ナトリウムなどの弱アルカ
リ性溶液を使用する方法が開示されている。両公報など
に開示されている電解研磨方法では、cBN焼結体中の
金属成分や一部のセラミックス粒子は研磨されるもの
の、目的とするcBN粒子は絶縁体であるために電解に
よる溶解除去が困難であると言う問題がある。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明者らは、研削加工して製
作されるcBN基焼結体やその被覆工具について、長年
に亘り性能を大幅に改善させる方法について検討してい
た所、表面の加工変質層(特に、cBN粒子内のクラッ
ク)が工具寿命の低下原因であること、この加工変質層
を除去するとcBN粒子の脱落(被覆工具では膜剥離)
が防止できるために実用性能が飛躍的に向上すること、
加工変質層の完全除去には、メカノケミカルポリッシン
グ処理、化学および物理的エッチング処理、電解研磨処
理などが適切であり、これらの処理を施したcBN基焼
結体あるいはその被覆工具は、被削材の仕上げ面精度や
工具寿命に優れると言う知見を得て、本発明を完成する
に至ったものである。
【0008】本発明のcBN基焼結体は、20〜98体
積%のcBN粒子と残部が金属及び/又はセラミックス
粒子からなるcBN基焼結体において、該焼結体の少な
くとも一部の表面は、表面近傍のcBN粒子内にクラッ
クが実質的に存在しないことを特徴とするものである。
【0009】本発明のcBN基焼結体におけるcBN粒
子含有量は、20体積%未満では硬さが低下するために
高硬度鋼などの切削で摩耗が著しく増加し、逆に98体
積%を超えて多くなると超高圧を用いても焼結が困難と
なるため、20〜98体積%と定めた。
【0010】本発明のcBN基焼結体における金属及び
/又はセラミックス粒子は、具体的には、金属としてC
o、Ni、Mn、Al、Siやこれらの合金を、セラミ
ックスとしてはTiN、TiC、TiB2、WC、W
2、W2CoB2、Al23、AlN、AlB12やこれ
らの混合物および相互固溶体を挙げることができる。こ
れらはcBN粉末の超高圧焼結における焼結助剤である
と同時に、cBN基焼結体の強度、靱性、耐熱性、耐化
学反応性などを付与している。
【0011】本発明のcBN基焼結体における少なくと
も一部の表面は、表面近傍のcBN粒子内にクラックが
実質的に存在しないものである。具体的には、焼結体の
表面あるいは表面近傍の断面組織において、原子間顕微
鏡走あるいは査電子顕微鏡による高倍観察で、cBN粒
子の表面から内部に向かって伝播あるいは貫通した微細
なクラック(幅:0.01μm以上、長さ:0.1μm
以上、深さ:0.1μm以上)が殆ど認められないもの
である。この粒子内クラックは、ダイヤモンド砥粒によ
る機械的加工でcBN基焼結体表面の直下に生じたもの
である。
【0012】本発明のcBN基焼結体における少なくと
も一部の表面は、露出したcBN粒子のRmax(最大面
粗さ)が0.2μm以下であると、被削材の仕上げ面精
度がさらに向上するので好ましい。具体的には、原子間
顕微鏡による粗さ測定において、表面に露出した個々の
cBN粒子のRmax(最大面粗さ)が実質的に0.2μ
m以下となるものである。
【0013】本発明のcBN基焼結体被覆工具は、20
〜98体積%のcBN粒子と残部が金属及び/又はセラ
ミックス粒子からなるcBN基焼結体を基材とし、その
表面に周期律表の4a、5a、6a族元素、アルミニウ
ム、シリコン、の炭化物、窒化物、酸化物、およびこれ
らの相互固溶体の中から選ばれた1種の単層または2層
以上の積層でなる硬質膜が被覆された被覆工具おいて、
該基材表面と該硬質膜との界面における基材中のcBN
粒子は、粒子内にクラックが実質的に存在しないことを
特徴とするものである。
【0014】本発明のcBN基焼結体被覆工具にける硬
質膜は、具体的には、化学蒸着法あるいは物理蒸着法で
作製される1〜20μmの厚みでなるTiC、TiC
N、TiN、(Ti,Zr)N、(Ti,Al)N、C
rNなどの単層膜や、母材側からTiC/TiN/Ti
CN/TiN、TiN/TiC/ Al23、TiN/
TiCN/TiC/Al23/TiN、TiN/(T
i,Al)N/TiN、TiN/Si34、CrN/V
Nなどの積層膜を挙げることができる。
【0015】本発明のcBN基焼結体被覆工具におい
て、基材表面と硬質膜との界面における基材中のcBN
粒子は、粒子内にクラックが実質的に存在しないもので
ある。具体的には、断面組織において、走査電子顕微鏡
による高倍観察で、cBN粒子に界面から内部に向かっ
て伝播あるいは貫通した微細なクラック(幅:0.01
μm以上、深さ:0.1μm以上)が殆ど認められない
ものである。
【0016】本発明のcBN基焼結体被覆工具におい
て、基材表面と硬質膜との界面における基材表面に、
0.2μm以下のcBN粒子及び/又は金属、セラミッ
クス粒子が実質的に存在しないと、膜剥離が起こり難い
ためにさらに工具寿命が延長できるので好ましい。具体
的には、走査電子顕微鏡による界面付近の高倍観察で、
20μmの長さ範囲おける任意界面に0.2μmを超え
る粒子が殆ど存在しないものである。
【0017】本発明のcBN基焼結体の製造方法は、2
0〜98体積%のcBN粒子と残部が金属及び/又はセ
ラミックス粒子からなるcBN基焼結体の表面を研削加
工あるいはラップ加工した後、該表面の少なくとも一部
をメカノケミカルポリッシング処理、化学および物理的
エッチング処理、電解研磨処理により加工変質層を除去
するものである。また、cBN基焼結体被覆工具の製造
方法は、上記cBN基焼結体の表面にPVDあるいはC
VD装置を用いて、周期律表の4a、5a、6a族元
素、アルミニウム、シリコン、の炭化物、窒化物、酸化
物、およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた1種の
単層または2層以上の積層でなる硬質膜を被覆するもの
である。
【0018】本発明のcBN基焼結体の製造方法におけ
るはメカノケミカルポリッシング処理は、周期律表の1
aおよび2a族元素のフッ化物との接触によって行われ
ると、加工変質層の除去が効率良くかつ完全にできるの
で好ましい。具体的には、例えば、ナイロンにLiF粉
末(30重量%)を含有させたブラシを使用した乾式加工、
NaF粉末(70重量%)をレジンで結合した砥石による乾
式加工などを挙げることができる。
【0019】本発明のcBN基焼結体の製造方法におけ
る化学エッチング処理または電解研磨処理は、処理液が
周期律表の1a族金属の水酸化物を主成分とするアルカ
リ性水溶液とフッ化水素を主成分とする酸性水溶液の2
種以上であり、かつこれらを交互に使用すると、加工変
質層の除去が効率良くかつ完全にできるので好ましく、
上記メカノケミカルポリッシング処理と併用しても良
い。具体的には、アルカリ性水溶液としてNaOH、K
OH、LiOHなどの水溶液が、フッ化水素を主成分と
する酸性水溶液としてHF+HNO3、HF+H22
どを挙げることができる。
【0020】
【作用】本発明のcBN基焼結体は、表面に加工変質層
(特に、cBN粒子内のクラック)が実質的に存在しな
いことが、切削の際に表面からのcBN粒子の脱落を防
止する作用をし、これが被削材の仕上げ面精度の劣化を
防止して寿命を向上させる作用をしているもので、また
cBN基焼結体被覆工具では、硬質膜の耐剥離性を改善
して寿命延長させる作用をしているもので、その製法
は、メカノケミカルポリッシング処理、化学および物理
的エッチング処理、電解研磨処理などが加工変質層を完
全に除去する作用をしているものである。
【0021】
【実施例1】表1に示す組成粉末のプレス体を超硬合金
製台金と共に超高圧焼結し、得られた焼結体ブランク
(径:50φmm、台金厚み:4.0mm、cBN層厚
み:1.0mm)を放電加工と600#と800#のダ
イヤモンド砥石での研削加工により、ISO規格のSN
GN120408チップを作製した後、cBN層側の刃
先エッジを1000#のダイヤモンド砥石で0.15m
m×−25°のホ−ニング加工を施した。そして、これ
らのチップを表2に示した条件で表面処理を施して、本
発明品1〜6と比較品1〜4を得た。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】こうして得た工具チップについて、組織観
察のために金の薄膜を蒸着した後、電界放射型の走査電
子顕微鏡を用いて刃先ホーニング部を高倍で観察した。
表3に、表面に露出したcBN粒子内に存在するクラッ
クの観察結果を示す。
【0025】
【表3】 * 幅:0.01μm以上、長さ:0.1μm以上のクラ
ック。
【0026】次に、本発明品1、2および比較品1、2
の工具チップを用いて、被削材:SCM415Hの浸炭
焼き入れ鋼(硬さ:HRC=61)、切削速度:200
m/min、切込み:0.25mm、送り:0.10m
m/rev、湿式の条件で外周旋削試験を行った。この
際、被削材の仕上げ面粗さを測定しながら切削し、Rma
x(最大面粗さ)で4.0μmを超えるまでの実切削時
間を表3に併記した。
【0027】
【実施例2】実施例1で得られた本発明品3、4、5お
よび比較品3の工具チップについて、各5個をアセトン
中で超音波洗浄した後、アークイオンプレーティング装
置に装入し、基材側から0.5μmのTiN、2.0μ
mのTi(C,N)、0.5μmのTiNの3層膜を被
覆してそれぞれ本発明品7、8、9と比較品5のcBN
基焼結体被覆工具を得た。各1個はダイヤモンドカッタ
ーによる切断、切断面のダイヤモンド研削加工、0.3
μmのダイヤモンドペーストでラップ加工した後、さら
に実施例1で使用したLiF含有砥石で研磨処理した。
そして、組織観察のために金の薄膜を蒸着した後、電界
放射型の走査電子顕微鏡を用いて刃先ホーニング部の被
膜直下を高倍で観察した。表4に、被膜直下のcBN粒
子内に存在するクラックの観察結果を示す。
【0028】
【表4】 * 幅:0.01μm以上、深さ:0.1μm以上のクラ
ック。
【0029】次に、残り各4個の被覆工具チップを用い
て、被削材:SCM435の浸炭焼き入れ材で2本溝入
り(硬さ:HRC=58)、切削速度:100m/mi
n、切込み:0.25mm、送り:0.20mm/re
v、乾式の条件で外周断続旋削試験を行った。この際、
被削材の仕上げ面粗さを測定しながら切削し、Rmax
(最大面粗さ)で6.0μmを超えるか、あるいは切れ
刃が欠損、チッピングを起こして切削不能となるまでの
実切削時間の平均値を表4に併記した。
【0030】
【実施例3】実施例1で得られた本発明品6および比較
品4の工具チップについて、各2個をアセトン中で超音
波洗浄した後、CVDコーティング装置を用いて、母材
側から0.3μmのTiN、1.0μmのTiCN、
1.5μmのAl23、0.2μmのTiNの計3.0
μmを被覆し、本発明品10と比較品6のcBN基焼結
体被覆工具を得た。こうして得た工具チップついて、各
1個は実施例2と同様に観察したクラックの観察結果を
表5に示す。残りの各1個は、被削材:ロール用硬質鋳
物(硬さ:HRC=45)、切削速度:200m/mi
n、切込み:0.5mm、送り:0.20mm/re
v、乾式の条件で外周断続旋削試験を行った。10分間
の切削後の平均逃げ面摩耗量を表5に併記した。
【0031】
【表5】
【0032】
【発明の効果】
【効果】 従来のcBN焼結体工具に比べ、表面からの
cBN粒子の脱落が少ないことにより、高硬度材の旋削
で仕上げ面粗さが低下し難くて、長寿命が得られる。ま
た、その被覆工具は従来品に比べ、膜の剥離が起こり難
くてその効果が持続するために、安定した寿命延長がで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24D 3/00 340 B24D 3/00 340 3/06 3/06 A 3/14 3/14 C04B 35/583 C04B 41/87 N 41/87 41/89 J 41/89 41/91 A 41/91 B Z 35/58 103H 103Y Fターム(参考) 3C046 FF02 FF10 FF11 FF16 FF19 FF22 FF23 FF35 3C063 AA02 AB02 BA02 BB02 BC02 BC05 BG07 CC02 CC11 CC30 EE15 FF08 FF22 4G001 BA24 BA34 BA38 BA57 BA61 BA63 BB24 BB34 BB38 BB57 BB61 BB63 BC71 BC72 BD18 BE35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20〜98体積%のcBN粒子と残部が金
    属及び/又はセラミックス粒子からなるcBN基焼結体
    において、該焼結体の少なくとも一部の表面は、最表面
    から5μmまでの深さのcBN粒子内にクラックが実質
    的に存在しないことを特徴とするcBN基焼結体。
  2. 【請求項2】20〜98体積%のcBN粒子と残部が金
    属及び/又はセラミックス粒子からなるcBN基焼結体
    において、該焼結体の少なくとも一部の表面は、露出し
    たcBN粒子のRmax(最大面粗さ)が0.2μm以下
    であることを特徴とする請求項1記載のcBN基焼結
    体。
  3. 【請求項3】20〜98体積%のcBN粒子と残部が金
    属及び/又はセラミックス粒子からなるcBN基焼結体
    を基材とし、その表面に周期律表の4a、5a、6a族
    元素、アルミニウム、シリコン、の炭化物、窒化物、酸
    化物、およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた1種
    の単層または2層以上の積層でなる硬質膜が被覆された
    被覆工具おいて、該基材表面と該硬質膜との界面におけ
    る基材中のcBN粒子は、粒子内にクラックが実質的に
    存在しないことを特徴とするcBN基焼結体被覆工具。
  4. 【請求項4】上記基材表面と上記硬質膜との界面におい
    て、0.2μm以下のcBN粒子及び/又は金属、セラ
    ミックス粒子が実質的に存在しないことを特徴とする請
    求項3記載のcBN基焼結体被覆工具。
  5. 【請求項5】20〜98体積%のcBN粒子と残部が金
    属及び/又はセラミックス粒子からなるcBN基焼結体
    の表面を研削加工あるいはラップ加工した後、該表面の
    少なくとも一部をメカノケミカルポリッシング処理、化
    学および物理的エッチング処理、電解研磨処理により加
    工変質層を除去したことを特徴とするcBN基焼結体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】20〜98体積%のcBN粒子と残部が金
    属及び/又はセラミックス粒子からなる超高圧cBN基
    焼結体の表面を研削加工あるいはラップ加工し、該表面
    の少なくとも一部をメカノケミカルポリッシング処理、
    化学エッチング処理または電解研磨処理により加工変質
    層を除去した後、その表面にPVDあるいはCVD装置
    を用いて、周期律表の4a、5a、6a族元素、アルミ
    ニウム、シリコン、の炭化物、窒化物、酸化物、および
    これらの相互固溶体の中から選ばれた1種の単層または
    2層以上の積層でなる硬質膜を被覆することを特徴とす
    るcBN基焼結体被覆工具の製造方法。
  7. 【請求項7】上記のメカノケミカルポリッシング処理
    が、周期律表の1aおよび2a族元素のフッ化物との接
    触によって行われることを特徴とする請求項5または6
    記載のcBN基焼結体被覆工具の製造方法。
  8. 【請求項8】上記の化学エッチング処理または電解研磨
    処理での処理液が、周期律表の1a族金属の水酸化物を
    主成分とするアルカリ性水溶液とフッ化水素を主成分と
    する酸性水溶液の2種以上であり、かつこれらを交互に
    使用することを特徴とする請求項5または6記載のcB
    N基焼結体被覆工具の製造方法。
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Cited By (6)

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