JP2002274095A - 黒 板 - Google Patents

黒 板

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JP2002274095A
JP2002274095A JP2001078932A JP2001078932A JP2002274095A JP 2002274095 A JP2002274095 A JP 2002274095A JP 2001078932 A JP2001078932 A JP 2001078932A JP 2001078932 A JP2001078932 A JP 2001078932A JP 2002274095 A JP2002274095 A JP 2002274095A
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sheet
blackboard
metal
wooden substrate
paper
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JP2001078932A
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English (en)
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Jiyunji Aoi
諄治 青井
Masanori Aoi
政則 青井
Masataka Suzuki
正隆 鈴木
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Aoi Blackboard Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Aoi Blackboard Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製黒板用表面板が使用できなくなった
場合に、その表面板を木質基板から容易に分離できて、
金属製表面板のみの取り替えが可能となると共に、木質
基板の再利用が可能な黒板を提供すること。 【解決手段】 木質基板1に、シート層2aを構成する
シート構成部材2bをシート層2a間で剥離可能なシー
ト部材2を介して、金属製の黒板用表面板3を貼着して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒板(白板、掲示
板も含む)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている黒板は、例えば
厚さ5mm程度の合板等の木質基板の表面に厚さ0.3
〜0.5mm程度の鋼板製黒板表面板を強力な接着剤に
よって貼着することによって形成される。そして、この
黒板を長い間使用しているうちに、表面板に摩耗や傷が
つくなどして表面板の使用ができなくなったときは、そ
の表面板のみの取り替えがきわめて困難であるため、木
質基板が未だ使用可能であるにもかかわらず、黒板表面
板と共に木質基板も廃棄して、新しいものと取り替えて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
黒板では、鋼板製黒板表面板に摩耗や傷がつくなどし使
用できなくなると、その表面板と共に、未だ使用可能な
木質基板も廃棄して、新しいものと取り替える必要があ
るため、製作コストが高くつくと共に、資源の無駄遣い
となり、産業廃棄物の増大を招く一因となっている。ま
た、鋼板製表面板が木質基板に固着された状態で廃棄さ
れた場合、廃棄物処理場では、不燃性廃棄物(表面板)
と可燃性廃棄物(木質基板)とに分離しなければなら
ず、これがために多大の経費を必要としている。
【0004】特に、上述のように、廃棄物処理場では、
不燃性廃棄物(鋼板製表面板)と可燃性廃棄物(木質基
板)とに分離しなければならないため、廃棄物回収業者
は、これら一体物の回収を拒否する傾向にあり、それが
ために不要となった黒板の処分に困る場合が生じつつあ
る。
【0005】本発明は、金属製表面板が使用できなくな
った場合に、その表面板を木質基板から容易に分離でき
て、金属製表面板のみの取り替えが可能となると共に、
木質基板の再利用が可能な黒板を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の黒
板は、図2及び図3に例示するように、木質基板1に、
シート層2aを構成するシート構成部材2bをシート層
2a間で剥離可能なシート部材2を介して、金属製の黒
板用表面板3を貼着してなる構成からなるものである。
【0007】また請求項2に係る黒板は、図5及び図6
に例示するように、木質基板1の表面側に、シート層2
aを構成するシート構成部材2bをシート層2a間で剥
離可能なシート部材2を介して、金属製の黒板用表面板
3を貼着すると共に、木質基板1の裏面側に、シート層
4aを構成するシート構成部材4bをシート層4a間で
剥離可能なシート部材4を介して、金属製の裏面板5を
貼着してなる構成からなるものである。
【0008】また請求項3に係る黒板は、図7に例示す
るように、木質基板1の表面側に、シート層2aを構成
するシート構成部材2bをシート層2a間で剥離可能な
シート部材2を介して、金属製の黒板用表面板3を貼着
すると共に、木質基板1の裏面側に、シート層4aを構
成するシート構成部材4bをシート層4a間で剥離可能
なシート部材4を介して、金属製の黒板用表面板3aを
貼着してなる構成からなるものである。
【0009】また請求項4に係る黒板は、前記シート部
材2,4は、クラフト紙または壁紙などのように紙層間
で紙構成部材を剥離可能なシート紙からなる請求項1〜
3の何れかに記載の構成からなるものである。
【0010】また請求項5に係る黒板は、前記シート部
材2,4は、不織布またはポリスチレンなどの合成樹脂
のように不織布層間あるいは合成樹脂層間で不織布構成
部材または合成樹脂構成部材を剥離可能なシート材から
なる請求項1〜3の何れかに記載の構成からなるもので
ある。
【0011】また請求項6に係る黒板は、前記木質基板
1とこれに対面する前記シート部材2,4とを互いに貼
着する接着剤6,7は、木工用糊、不易糊または酢酸ビ
ニル系接着剤からなる請求項1〜5の何れかに記載の構
成からなるものである。
【0012】また請求項7に係る黒板は、前記シート部
材2,4とこれに対面する金属製黒板用表面材3,3a
または金属製裏面板5とを互いに貼着する接着材8,9
は、ゴム系接着剤又はウレタン系接着剤からなる請求項
1〜6の何れかに記載の構成からなるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、学校の教室に設置された
大型の黒板を示したもので、長さを例えば3600m
m、高さが例えば1200mmとする。図2はその黒板
を長手方向と直交する方向に断面した拡大断面図、図3
は図2の矢印Aで囲まれる部分の拡大図である。これら
の図において、1は厚さが例えば5mmのベニヤ合板や
パーティクルボード等の木材によって形成された木質基
板で、この基板1は、周枠10とその中間に配設された
中桟11とからなる木製の台枠12に、木工用の接着剤
により又は釘打ちによって装着されている。
【0014】前記木質基板1の表面には、図3に示すよ
うに、クラフト紙、壁紙等のように紙層2a間で紙構成
部材2bを剥離可能なシート紙2が接着剤6によって貼
着され、このシート紙2の表面には、厚さ0.3〜0.
6mm程度の塗装鋼板又はほうろう鋼板からなる金属製
の黒板用表面板3が接着剤8によって貼着されている。
図1及び図2において、13及び14は黒板の上側縁部
及び左右両縁部に沿って取り付けられたアルミ製縁枠、
15は下側縁部に沿って取り付けられたアルミ製の粉受
けである。
【0015】前記木質基板1の表面に貼着するシート紙
2としては、クラフト紙に限らず、コート紙やアート紙
等の種々の紙を使用できるが、機械的強度が大きく、一
般に包装紙として使用されるクラフト紙が好ましい。す
なわち、クラフト紙は、機械的強度が大きいから、クラ
フト紙2とその両面側の接着剤6,8を介して木質基板
1の表面に保持される金属製黒板用表面板3の荷重によ
って、クラフト紙2が異常に伸びたり裂けたりるおそれ
がない。また、このクラフト紙2は、秤量75g/m2
程度のもので良いが、これより厚手の秤量85g/
2 、あるいは秤量125g/m2 のものでもよい。こ
のようにクラフト紙2は、後述するように表面板3を木
質基板1から引き剥がす場合のクラフト紙2を構成する
紙層2a間で紙構成部材2bの剥離が容易であり、また
機械的強度も十分である。また、シート紙2として壁紙
を用いてもよく、この場合にはリンテック製壁装材用
(再剥離性付与)紙で秤量100g/m2 あるいは秤量
140g/m2 程度のものが好ましい。勿論、シート紙
2は、クラフト紙や壁紙に限定されることはなく、要は
紙層間で紙構成部材を剥離可能なシート紙であればよ
い。
【0016】前記木質基板1の表面にシート紙2を接着
する接着剤6は、木材及び紙との馴染みが良好な木工用
糊、不易糊、酢酸ビニル系接着剤、例えば酢酸ビニル又
は酢酸ビニルアルコール、あるいは酢酸ビニル共重合体
等からなるものを使用することができる。このような接
着剤は、接着性が非常に良好で、シート紙2を木質基板
1に強力に接着することができる上に、臭いもほとんど
なく、作業環境を悪化することがなくなり、しかも低価
格である。
【0017】また、前記シート紙2の表面に鋼板製黒板
用表面板3を接着する接着剤8には、金属との馴染みが
良好なゴム系接着剤又はウレタン系接着剤を使用する。
ゴム系接着剤としては、ブタジエン・スチレンゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム(ポリクロロプレンゴム)等
が使用される。また、ウレタン系接着剤としては、ポリ
ウレタンが使用される。これらのゴム系接着剤又はウレ
タン系接着剤は、接着性が非常に良好で、鋼板製黒板用
表面板3をシート紙2の表面に強力に接着することがで
きる。
【0018】上記のような構成される黒板(又は白板あ
るいは掲示板)を工場生産する場合は、周枠10と中桟
11とからなる木製台枠12を、接着剤又は釘打ちによ
って所定高さ寸法、例えば高さが1200mmで横長さ
が3600mmの木質基板1に固着し、この基板1の表
面にクラフト紙等からなるシート紙2を接着剤6によっ
て貼着し、このシート紙2の表面に黒板用表面板3を接
着剤8で貼着し、これによって黒板(白板、掲示板)を
ユニットを形成する。こうして形成した黒板ユニットを
設置現場である例えば学校の教室に持ち込み、図2に示
すように取付金具16,17によって教室の壁面W上に
取り付け固定することになる。また前記取付金具17を
利用して黒板の下側縁部に沿ってアルミ製の粉受け15
を取り付けることによって、黒板の設置を完了する。
【0019】また、上記のような黒板が長期間使用さ
れ、その鋼板製黒板用表面板3が摩耗したり、これに傷
がつくなどして当該表面板3の取り替え(リボード)を
必要とする場合には、縁枠13,14及び粉受け15を
取り外した後、その傷ついた古い鋼板製の表面板3を図
4に示すように木質基板1から引き剥がせば、木質基板
1側の接着剤6と鋼板製表面板3側の接着剤8との間に
介在するシート紙2が層間2aにおいて剥離して、同図
に示すように2つの紙構成部材2b,2bに分断するの
で、摩耗したり傷ついた古い鋼板製表面板3のみを木質
基板1から容易に分離することができる。
【0020】本発明においては、上述の説明から明らか
なように、シート紙2を挟んで、該シート紙2の両面に
接着剤6,8によって木質基板1と鋼板製黒板用表面板
3とを貼着した状態から、両者を剥離する際には、シー
ト紙2の紙層2aで剥離することが肝要であり、接着剤
6,8の層で剥離するのではない。強力な接着剤層で剥
離すると、その剥離の際に木質基板1の表面を損傷する
場合が多く、木質基板1の再使用が不可能になる恐れが
多分にあるからである。
【0021】こうして基板1から古い鋼板製表面板3を
剥がしたその上に新しい鋼板製表面板3を接着剤8によ
り接着すればよいから、取り替え作業が非常に簡単容易
で、その作業コストを著しく安くできる。また、木質基
板1の表面は何ら損傷していないからそのまま使用でき
るから、材料、資源の節約及び産業廃棄物の節減を図る
ことができる。
【0022】また、木質基板1と鋼板製表面板3を廃棄
処分する際に、両者を簡単に分離できるため、木質基板
1と鋼板製表面板3とを夫々別個に廃棄処分することが
でき、廃棄物処理業者の取り扱いを容易することがで
き、また古い鋼板製表面板3はそのままロール状に丸め
ることができるので、搬送が容易で廃棄処理もし易くな
る。
【0023】図5〜図6は、本発明の他の実施形態を示
すもので、前記実施形態にあっては、黒板の補強として
台枠12を取り付けるようにしているが、この実施形態
にあっては、台枠で補強することなく、そのまま使用可
能なように木質基板1の裏面側に補強用のカラー鋼板等
の金属製裏面板5を貼着するようにしたのもので、この
実施形態にあっては、比較的に小形の黒板の構造として
使用されるが、3600×1200mmの寸法のかなり大
形の黒板としても使用される。
【0024】この実施形態において、前記実施形態の同
じように、木質基板1の表面側に、シート層2aを構成
するシート構成部材2bをシート層2a間で剥離可能な
シート紙2を介して、金属製の黒板用表面板3を貼着す
るが、更に、図5及び図6に示すように、木質基板1の
裏面側にも、シート層4aを構成するシート構成部材4
bをシート層4a間で剥離可能なシート紙4を介して、
金属製の裏面板5を貼着してなる構成からなるものであ
る。
【0025】そして、この実施形態のシート紙4は、前
記シート紙2と全く同一材料で形成してなるものであ
り、またシート紙4の木質基板1および金属製裏面板5
に対する接着剤7,9は、前記実施形態の接着剤6,8
と全く同じ材料のものが用いられるので説明は省略す
る。
【0026】図7は、更に本発明の他の実施形態を示す
もので、そのうち、〔A〕に示す実施形態にあっては、
図2に示す実施形態のように、木質基板1の表面側に、
シート層2aを構成するシート構成部材2bをシート層
2a間で剥離可能なシート部材2を介して、金属製の黒
板用表面板3を貼着し、木質基板1に木製の台枠12を
取り付け点は同じであるが、この実施形態にあっては、
更に台枠12を挟んで設けた別の木質基板1の裏面側
に、シート層4aを構成するシート構成部材4bをシー
ト層4a間で剥離可能なシート部材4を介して、金属製
の黒板用表面板3aを貼着してなる構成からなるもので
ある。なお、図中の符合19は、上記部材の周縁に取り
付けられた額縁である。
【0027】また〔B〕に示す実施形態にあっては、図
5に示す実施形態と同じように、木質基板1の表面側
に、シート層2aを構成するシート構成部材2bをシー
ト層2a間で剥離可能なシート部材2を介して、金属製
の黒板用表面板3を貼着すると共に、木質基板1の裏面
側に、前記実施形態のように台枠を介在することなく、
直接にシート層4aを構成するシート構成部材4bをシ
ート層4a間で剥離可能なシート部材4を介して、金属
製裏面板ではなく、金属製の黒板用表面板3aを貼着し
てなるものである。なお、図中の符合20は、上記部材
の周縁に取り付けられた額縁である。
【0028】この図7に示す実施形態にあっては、木質
基板1を挟んで、表裏何れの面にも金属製の黒板用表面
板3,3aが貼着され、例えば移動式の台車に取り付け
られ、学校、事務所あるいは家庭等で表裏面を黒板(白
板、掲示板)として自在に移動させて使用することがで
きるタイプのものである。
【0029】そして、この実施形態のシート紙4は、前
記シート紙2と全く同一材料で形成してなるものであ
り、またシート紙4の木質基板1および金属製黒板表面
板3aに対する接着剤7,9は、前記実施形態の接着剤
6,8と全く同じ材料のものが用いられるので説明は省
略する。
【0030】従って、上記のような黒板が長期間使用さ
れ、その金属板製黒板用表面板3が摩耗したり、これに
傷がつくなどして当該表面板3の取り替えを必要とする
場合には、額縁19,20を取り外した後、その傷つい
た古い金属板製の表面板3を、図8に示すように木質基
板1から引き剥がせば、木質基板1側の接着剤6と金属
製表面板3側の接着剤8との間に介在するシート紙2が
層間2aにおいて剥離して、同図に示すように2つの紙
構成部材2b,2bに分断するので、摩耗したり傷つい
た古い金属製表面板3のみを木質基板1から容易に分離
することができることは前記実施形態と同じであること
は言うまでもない。
【0031】更に、本実施形態のように、木質基板1の
裏面側に重合される補強用金属裏面板5または金属製の
黒板表面板3aも両者間にシート剤4を介在貼着させる
ことによって、木質基板1から金属製裏面板5または金
属製黒板表面板3aを剥離する際に、図8に示すよう
に、木質基板1側の接着剤7と金属製裏面板5または金
属製黒板表面板3a側の接着剤9との間に介在するシー
ト紙4が層間4aにおいて剥離して、シート構成部材4
b,4bに2分割するようにして剥離することができ、
木質基板1の裏面側を傷つけることがないため、木質基
板1の再使用に支障をきたすことがなく、また、その後
の廃棄処分も容易に行うことができるたとは容易に推測
することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明の黒板は、木質基板
の表面にシート部材を接着剤で貼着し、このシート部材
の表面に金属製黒板用表面板を接着剤で貼着して形成さ
れたものであって、木質基板から金属製黒板用表面板を
剥離する際に、両者間に剥離が容易なシート部材の部分
で剥離するようになっているため、黒板の表面板に摩耗
や傷がつくなどして使用できなくなった場合には、その
摩耗したり傷ついた古い金属製表面板を木質基板から容
易に分離することができる。
【0033】即ち、木質基板と金属製黒板表面板との間
に介在接着されるシート部材は、これらを互いに強力に
接着する接着層で剥離するのではなく、シート部材の層
間でシート構成部材を2分割するようにシート部材自体
で剥離するようになっているため、剥離作業の際に接着
層と直接に接する木質基板の表面を損傷することがな
く、従って剥離作業後は木質基板を再度使用することが
可能である。
【0034】このように木質基板の表面を損傷すること
がないから、古い金属製黒板用表面板を剥がしたその上
に新しい金属製黒板用表面板を接着剤で接着するだけで
取り替えできるから、表面板の取り替え作業が非常に簡
単容易で、その作業コストを著しく安くできる。また、
木質基板を廃棄することなくそのまま使用できるから、
資源の節約及び産業廃棄物の節減を図ることができる。
また、金属製黒板用表面板と木製基板とを完全に分離で
きるから、廃棄物回収作業が容易となって、廃棄物処理
場での処理に余分な手間がかからず、経費を節減でき
る。
【0035】また請求項2に係る発明によれば、木質基
板の表面側に、シート層を構成するシート構成部材をシ
ート層間で剥離可能なシート部材を介して、金属製の黒
板用表面板を貼着すると共に、木質基板の裏面側に重合
する補強用金属製裏面板をも、シート層を構成するシー
ト構成部材をシート層間で剥離可能なシート部材を介し
て貼着するようになってため、木質基板と金属製裏面板
との間に介在接着される層間剥離シートは、これらを互
いに強力に接着する接着層で剥離するのではなく、シー
ト部材の層間でシート構成部材を2分割するようにシー
ト部材自体で剥離するようになっているため、剥離作業
の際に接着層と直接に接する木質基板の裏面を損傷する
ことがなく、従って、この面からも剥離作業後は木質基
板を再度使用することが可能である。
【0036】このように木質基板の裏面を損傷すること
がないから、古い金属製裏面板を剥がしたその上に新し
い金属製裏面板を接着剤で接着するだけで取り替えでき
るから、裏面板の取り替え作業が非常に簡単容易で、そ
の作業コストを著しく安くできる。また、木質基板を廃
棄することなくそのまま使用できるから、資源の節約及
び産業廃棄物の節減を図ることができる。また、金属製
裏面板と木製基板とを完全に分離できるから、この面か
らも廃棄物回収作業が容易となって、廃棄物処理場での
処理に余分な手間がかからず、経費を節減できる。
【0037】また請求項3に係る発明によれば、木質基
板の表面側に、シート層を構成するシート構成部材をシ
ート層間で剥離可能なシート部材を介して、金属製の黒
板用表面板を貼着すると共に、木質基板の裏面側に重合
する金属製黒板表面板をも、シート層を構成するシート
構成部材をシート層間で剥離可能なシート部材を介して
貼着するようになってため、木質基板と金属製黒板表面
板との間に介在接着されるシート部材は、これらを互い
に強力に接着する接着層で剥離するのではなく、シート
部材の層間でシート構成部材を2分割するようにシート
部材自体で剥離するようになっているため、剥離作業の
際に接着層と直接に接する木質基板の裏面を損傷するこ
とがなく、従って、この面からも剥離作業後は木質基板
を再度使用することが可能である。
【0038】このように木質基板の裏面を損傷すること
がないから、古い裏面側の金属製黒板表面板を剥がした
その上に新しい金属製黒板表面板を接着剤で接着するだ
けで取り替えできるから、裏面側の金属製黒板表面板の
取り替え作業が非常に簡単容易で、その作業コストを著
しく安くできる。また、木質基板を廃棄することなくそ
のまま使用できるから、資源の節約及び産業廃棄物の節
減を図ることができる。また、裏面側の金属製黒板表面
板と木製基板とを完全に分離できるから、この面からも
廃棄物回収作業が容易となって、廃棄物処理場での処理
に余分な手間がかからず、経費を節減できる。
【0039】請求項4または請求項5のように、前記シ
ート部材を、クラフト紙または壁紙などのように紙層間
で紙構成部材を剥離可能なシート紙、あるいは不織布ま
たはポリスチレンなどの合成樹脂のように不織布層間あ
るいは合成樹脂層間で不織布構成部材または合成樹脂構
成部材を剥離可能なシート材を用いることによって、シ
ート部材の機械的強度が大きいから、シート部材を介し
て木質基板の表面側、あるいは表裏両面に保持される金
属製黒板用表面板、あるいは該表面板と裏面板の荷重に
よって、シート部材が異常に伸びたり裂けたりするおそ
れがない。
【0040】請求項6のように、前記木質基板とこれに
対面する前記シート部材とを互いに貼着する接着剤は、
木工用糊、不易糊または酢酸ビニル系接着剤からなるた
め、木質基板とシート部材との馴染みが良くて、接着性
が非常に良好であるから、シート部材を木質基板に強力
に接着することができ、また臭いもほとんどなく、作業
環境を悪化することがなくなり、しかも低価格である。
【0041】また請求項7のように、前記シート部材と
これに対面する金属製黒板用表面材または金属製裏面板
とを互いに貼着する接着材は、ゴム系接着剤又はウレタ
ン系接着剤からなるものを使用すれば、シート部材と金
属との馴染みが良好で接着性が非常に良いから、金属製
黒板用表面板をシート部材に、また該表面板と金属製裏
面板とをシート部材に強力に接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態の黒板の外観を示す
斜視図である。
【図2】 図1に示す黒板をその長手方向と直交する方
向に断面した拡大断面図である。
【図3】 図2の矢印Aで囲まれる部分の拡大図であ
る。
【図4】 古い鋼板製黒板用表面板を木質基板から引き
剥がしている状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施形態の黒板をその長手方向
と直交する方向に断面した拡大断面図である。
【図6】 図5の矢印Bで囲まれる部分の拡大図であ
る。
【図7】 本発明の更に他の実施形態を縦断面図であ
る。
【図8】 古い鋼板製黒板用表面板と補強用裏面板また
は鋼板製黒板表面板を木質基板から引き剥がしている状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 木質基板 2 層間剥離シート 2a シート層 2b シート構成部材 3 金属製の黒板用表面板 3a 金属製の黒板用表面板 4 シート部材(シート紙、シート材) 4a シート層 4b シート構成部材 5 金属製の裏面板 6 接着剤 7 接着剤 8 接着剤 9 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正隆 大阪府大阪市北区西天満6丁目5番8号 株式会社青井黒板製作所内 Fターム(参考) 2C071 CA01 CA04 CB30 CD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基板に、シート層を構成するシート
    構成部材をシート層間で剥離可能なシート部材を介し
    て、金属製の黒板用表面板を貼着してなることを特徴と
    する黒板。
  2. 【請求項2】 木質基板の表面側に、シート層を構成す
    るシート構成部材をシート層間で剥離可能なシート部材
    を介して、金属製の黒板用表面板を貼着すると共に、木
    質基板の裏面側に、シート層を構成するシート構成部材
    をシート層間で剥離可能なシート部材を介して、金属製
    の裏面板を貼着してなることを特徴する黒板。
  3. 【請求項3】 木質基板の表面側に、シート層を構成す
    るシート構成部材をシート層間で剥離可能なシート部材
    を介して、金属製の黒板用表面板を貼着すると共に、木
    質基板の裏面側に、シート層を構成するシート構成部材
    をシート層間で剥離可能なシート部材を介して、金属製
    の黒板用表面板を貼着してなることを特徴とする黒板。
  4. 【請求項4】 前記シート部材は、クラフト紙または壁
    紙などのように紙層間で紙構成部材を剥離可能なシート
    紙からなる請求項1〜3の何れかに記載の黒板。
  5. 【請求項5】 前記シート部材は、不織布またはポリス
    チレンなどの合成樹脂のように不織布層間あるいは合成
    樹脂層間で不織布構成部材または合成樹脂構成部材を剥
    離可能なシート材からなる請求項1〜3の何れかに記載
    の黒板。
  6. 【請求項6】 前記木質基板とこれに対面する前記シー
    ト部材とを互いに貼着する接着剤は、木工用糊、不易糊
    または酢酸ビニル系接着剤からなる請求項1〜5の何れ
    かに記載の黒板。
  7. 【請求項7】 前記シート部材とこれに対面する金属製
    黒板用表面材または金属製裏面板とを互いに貼着する接
    着材は、ゴム系接着剤又はウレタン系接着剤からなる請
    求項1〜6の何れかに記載の黒板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107393440A (zh) * 2017-06-22 2017-11-24 霍九春 环保展板及其制作方法

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