JP2002273426A - イオン水生成器 - Google Patents

イオン水生成器

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JP2002273426A
JP2002273426A JP2001076425A JP2001076425A JP2002273426A JP 2002273426 A JP2002273426 A JP 2002273426A JP 2001076425 A JP2001076425 A JP 2001076425A JP 2001076425 A JP2001076425 A JP 2001076425A JP 2002273426 A JP2002273426 A JP 2002273426A
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water
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time
ionized water
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JP2001076425A
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Sadaaki Yokota
定明 横田
Tomohiko Nakamura
友彦 中村
Teruyuki Ozawa
輝幸 小澤
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Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが使用してもよい状態か否かを容易に
判別できる。 【解決手段】 原水をろ過する浄水槽16と、ろ過した
浄水をアルカリイオン水と酸性イオン水に電気分解する
電解槽21と、注出する水をアルカリイオン水、酸性イ
オン水または浄水に選択するスイッチ(操作部4a〜4
g)および注出する水の設定状態等を表示する表示部を
有するパネル3と、スイッチの操作に応じて所定の水を
注出する制御手段とを備えたイオン水生成器1におい
て、パネル4に、注出中の水の使用が可能になるまでの
待機時間を表示する待機時間表示部10を設け、前記制
御手段に、水の注出が停止された後に次に水の注出が開
始された現時点までの非使用時間をカウントし、その非
使用時間に基づいて注出中の水の使用が可能になるまで
の待機時間を設定し、その待機時間を待機時間表示部1
0に表示する使用可否報知機能を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道の蛇口から取
り入れた水道水を電気分解してイオン水として注出する
イオン水生成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン水生成器は、本体の内部
に浄水槽と電解槽とを備え、水道の蛇口に取り付けた切
換器のレバーを操作することにより、接続管を介して前
記本体内に水道水を給水し、その水を浄水槽でろ過して
浄水とし、その浄水を前記電解槽で電気分解して注出す
るものである。また、このイオン水生成器は、注出する
イオン水のpH濃度を「強」、「中」、「弱」に設定可
能であるとともに、前記電解槽では電気分解を実行せず
に、浄水槽でろ過した浄水をそのまま注出とする機能も
備えている。
【0003】そして、前記イオン水生成器の本体正面に
は、ユーザがスイッチ操作することによって、アルカリ
イオン水、酸性イオン水および浄水のうち、いずれの種
類の水を注出するか選択した設定状態を表示する液晶パ
ネルが配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記イ
オン水生成器では、ユーザが動作状態を判別することは
できないという問題がある。即ち、イオン水生成器で
は、注出を開始した当初は、浄水槽や電解槽の内部に残
留した水が注出される。また、アルカリイオン水を注出
する際には、注出開始当初の水は電気分解が十分に行わ
れていない。そのため、その注出開始当初の水は、使用
しないことが好ましいが、ユーザは、使用してもよい状
態になったか否かを判別することができない。
【0005】なお、前記使用しない方が好ましいという
注意事項は、添付された取り扱い説明書に記載されてい
るだけであるため、非常に不便である。また、前記使用
しないことが好ましい時間は、非使用時間に応じて変わ
るため、ユーザは、以前に使用した日時を覚えておく必
要がある。
【0006】ここで、従来のイオン水生成器のなかに
は、毎朝、最初に使用する際や、飲料用でない酸性イオ
ン水を注出する設定としている場合、ブザーによってユ
ーザに知らせるようにしたものもあるが、この場合、周
囲の騒音によってブザー音が消される可能性がある。
【0007】そこで、本発明では、ユーザが使用しても
よい状態か否かを容易に判別できるイオン水生成器を提
供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のイオン水生成器は、原水をろ過する浄水槽
と、ろ過した浄水をアルカリイオン水と酸性イオン水に
電気分解する電解槽と、注出する水を前記アルカリイオ
ン水、酸性イオン水または浄水に選択するスイッチおよ
び注出する水の設定状態等を表示する表示部を有するパ
ネルと、前記スイッチの操作に応じて所定の水を注出す
る制御手段とを備えたイオン水生成器において、前記パ
ネルに、注出中の水の使用が可能になるまでの待機時間
を表示する待機時間表示部を設け、前記制御手段に、水
の注出が停止された後に次に水の注出が開始された現時
点までの非使用時間をカウントし、その非使用時間に基
づいて注出中の水の使用が可能になるまでの待機時間を
設定し、その待機時間を前記待機時間表示部に表示する
使用可否報知機能を設けた構成としている。
【0009】前記イオン水生成器によれば、注出中の水
の使用が可能になるまでの待機時間を表示するため、ユ
ーザは、以前に使用した日時を覚えておく必要はなく、
また、使用が可能な状態になるまで、どの程度待てばよ
いのかを確認できる。しかも、ブザー等の報知音のよう
に周囲の騒音によって消される可能性はない。そのた
め、使用上の利便性を向上することができる。
【0010】具体的には、前記イオン水生成器では、前
記待機時間表示部は、その待機時間を数値によってデジ
タル表示するものであり、その数値を所定時間毎にデク
リメントすることが好ましい。または、前記待機時間表
示部は、その待機時間を所定時間毎に区分けして段階的
にレベル表示することが好ましい。
【0011】また、前記パネルに、水の使用が可能にな
ったことをユーザに知らせる使用可能状態表示部を設け
ることが好ましい。この場合、前記アルカリイオン水ま
たは酸性イオン水の注出設定の状態において、前記待機
時間の経過後に水が規定の電解度に電気分解されていな
い場合には前記使用可能状態表示部を表示させないよう
に構成することが好ましい。このようにすれば、ユーザ
は、使用が可能な状態になったことを確実に確認できる
ため、より利便性の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1から図3は、本発明のイオン水
生成器1を示す。このイオン水生成器1は、本体2の内
部に、浄水槽16と、電解槽21と、図示しない制御回
路とを配設したものである。
【0013】前記本体2の正面には、図1および図2に
示すように、操作パネル3が配設されている。この操作
パネル3には、注出する水の種類等を設定するスイッチ
の操作部4a〜4gと、その設定状態の表示部5〜15
が配設されている。
【0014】具体的には、前記操作パネル3には7つの
スイッチの操作部4a〜4gが配設されている。なお、
操作部4aは「浄水」の動作設定、操作部4bは「アル
カリ弱」の動作設定、操作部4cは「アルカリ中」の動
作設定、操作部4dは「アルカリ強」の動作設定、操作
部4eは「酸性」の動作設定、操作部4fは「リセッ
ト」の動作設定、操作部4gは「洗浄」の動作設定を行
うものである。なお、前記操作部4a〜4eは、後述す
る浄水表示部6、アルカリ弱表示部8a、アルカリ中表
示部8b、アルカリ強表示部8c、酸性表示部7と上下
に対応するように配置されている。
【0015】操作パネル3の表示部としては、操作パネ
ル3の上部に略半円弧形状の水質表示部5が設けられて
いる。この水質表示部5は、図1中左側に浄水表示部
6、他部の右側に酸性表示部7が設けられ、これら表示
部6,7の間にアルカリ表示部8が設けられている。さ
らに、このアルカリ表示部8は、浄水表示部6の側より
アルカリ弱表示部8a、アルカリ中表示部8b、およ
び、アルカリ強表示部8cとされている。これら表示部
6〜8の色は、浄水表示部6を緑色、アルカリ表示部8
を青色、酸性表示部7を赤色とし、所謂リトマス試験紙
の変色に応じた配色としている。
【0016】また、操作パネル3には、注出された水を
使用しても良い状態であることを示すLEDからなる使
用可能状態表示部9が、前記水質表示部5の略中央に設
けられている。さらに、この使用可能状態表示部9の下
部には、注出中の水の使用が可能になるまでの待機時間
を表示する待機時間表示部10が設けられている。この
待機時間表示部10は、セグメント表示方式の液晶パネ
ルにより、その待機時間を数値によって1秒毎にデジタ
ル表示するものである。
【0017】また、前記操作部4a〜4eには、その設
定に対応する一般的な使用方法を意味する絵図からなる
表示が設けられるとともに、その設定を選択しているこ
とを表示するLED12a〜12eが配設されている。
さらに、これら操作部4a〜4eの下部には、洗浄時期
を示す洗浄表示部13と、後述する浄水カートリッジ1
8の交換時期を示す交換表示部14と、浄水カートリッ
ジ18の交換時期を予告表示する予告表示部15が設け
られている。
【0018】前記浄水槽16は、図3に示すように、内
部に浄水カートリッジ18が取替可能に配設されるもの
で、給水量を検出するための流量センサ17を介して水
道の蛇口に接続されている。前記浄水カートリッジ18
は、積層した中央の中空糸膜フィルタ19の外周部に活
性炭フィルタ20を配設するとともに、上部のキャップ
に電解促進剤の役割をなす顆粒状のカルシウムを収容さ
せたものである。そして、この浄水カートリッジ18で
は、底部から流入した水道水は、前記活性炭フィルタ2
0を浸透して含有した塩素分が除去された後、中空糸膜
フィルタ19を経て含有したゴミ等が分離除去され、浄
化される。その後、キャップ内を通ってカルシウムによ
って電解槽21で電気分解可能な状態として注出され
る。
【0019】前記電解槽21は、内部に、陰極板と、陽
極板と、これら両極板を区画するように隔膜とが配設さ
れた周知のものである。前記両極板には、制御基板から
所定の設定値で電流が供給されると、陰極板の側では、
下記の化学式(1)に従って水が還元される(電子を奪
う)ことにより水素ガスとなり、水酸化物イオンが生成
され、アルカリ性を示す。また、陽極板の側では、下記
の化学式(2)に従って水が酸化される(電子を放出し
て)ことにより酸素ガスとなり、水素イオンが生成さ
れ、酸性を示す。これにより、前記浄水槽16から供給
された浄水をアルカリイオン水と酸性イオン水に分解す
る。そして、分解したアルカリイオン水は、図2に示す
注出ノズル22から注出され、酸性イオン水は、図2に
示す排出ノズル23から注出される。
【0020】
【化1】
【0021】本実施形態では、前記電解槽21における
酸性イオン水の排出口に三方弁24が配設され、ユーザ
が「浄水」の動作設定とした際に、酸性イオン水の排出
経路へ流れた浄水をアルカリイオン水の注出経路に合流
するように流すように構成している。また、アルカリイ
オン水と酸性イオン水を注出ノズル22から注出する際
の切り換えは、電解槽21の陽極室と陰極室の極性の切
換えによって行う。
【0022】図示しない制御回路に実装したマイコン
は、前記操作パネル3の操作部4a〜4gの操作に応
じ、浄水、アルカリ弱、アルカリ中、アルカリ強、酸性
のうち、注出ノズルから所定の水質の水を注出するもの
である。これらの水質のうち、アルカリイオン水または
酸性イオン水の動作設定では、前記電解槽21に対して
通電する電流値または印加された電圧値に基づき、電解
電流値と流量との演算に基づいてアルカリ度を設定して
いる。そして、アルカリ弱の動作設定とすると、pH値
が約8.5相当のアルカリイオン水を注出し、アルカリ
中の動作設定とすると、pH値が約9.0相当のアルカ
リイオン水を注出し、アルカリ強の動作設定とすると、
pH値が約9.5相当のアルカリイオン水を注出する。
【0023】また、マイコンは、水の注出が停止された
後に、次に水の注出が開始された現時点までの非使用時
間をカウントし、その非使用時間に基づいて注出中の水
の使用が可能になるまでの待機時間を設定し、その待機
時間を前記待機時間表示部10に表示する使用可否報知
機能を備えている。ここで、給水を開始した当初に注出
される水は、前記浄水槽16や電解槽21の内部に残留
した水であり、その水には細菌が繁殖している可能性が
ある。そのため、注出開始当初の水は、ユーザに使用さ
せず、また、その進行状態をユーザに知らせるために、
その待機時間を前記待機時間表示部10で表示し、その
待機時間が経過した後に前記使用可能状態表示部9を点
灯させる構成としている。
【0024】さらに、マイコンは、動作設定がアルカリ
イオン水または酸性イオン水である場合には、前記非使
用時間に基づいた待機時間と、規定の電解度まで電気分
解されているか否かという状況とで、注出中の水の使用
が可能か否かを判断する。ここで、給水を開始した当初
に注出される水は、電気分解が十分になされていないた
めである。そのため、待機時間の経過後に水が規定の電
解度に電気分解されていない場合には、前記使用可能状
態表示部9を点灯させず、前記両条件がクリアされる
と、前記使用可能状態表示部9を点灯させる構成として
いる。
【0025】以下の表1に、浄水の動作設定をした場合
の非使用時間に基づいた使用禁止状態から使用可能状態
への移行条件(待機時間)の一例を示す。
【0026】
【表1】
【0027】前記表1に示すように、カウントした非使
用時間が10時間未満の場合には、使用を禁止する待機
時間を設けず、直ぐに使用可能状態となる。また、非使
用時間が10時間以上24時間未満の場合には、使用を
禁止する待機時間は12秒間としている。また、非使用
時間が24時間以上48時間未満の場合には、使用を禁
止する待機時間は1分間としている。また、非使用時間
が48時間以上またはデータなしの場合には、使用を禁
止する待機時間は2分間としている。ここで、前記デー
タなしとは、例えば、ユーザが非使用状態で商用電源の
コンセントから電源コードを抜いた場合に生じるもので
ある。
【0028】なお、アルカリイオン水および酸性イオン
水の動作設定とした場合、使用禁止状態から使用可能状
態への移行条件(待機時間)は、前記浄水の場合と略同
一である。具体的には、これらの動作設定の場合、カウ
ントした非使用時間が10時間未満の場合、電解電流値
がユーザの設定に応じた基準値に達するまでの待機時間
が加算される。そして、通常の水道水の場合、この電解
電流値が基準値に達するのに要する時間は、10時間以
上24時間未満の場合の待機時間(12秒間)より短
く、約8秒である。そのため、非使用時間が10時間以
上の場合には、待機時間は浄水の動作設定の場合と略同
一になる。しかし、前記電解電流値が基準値に達するの
に要する時間は、各地域によって若干の誤差が生じるた
め、本実施形態では、前記非使用時間に基づいた待機時
間のみ、前記待機時間表示部10で表示する構成として
いる。
【0029】次に、前記マイコンによる制御について具
体的に説明する。前記イオン水生成器1のマイコンは、
電源が投入されると、図4に示すように、ステップS1
で、流量センサ17によって給水を検出するまで待機す
る。
【0030】そして、給水を検出すると、ステップS2
で、非使用時間を計測するカウンタが動作中であるか否
かを検出する。そして、カウンタが動作中である場合に
はステップS3に進み、カウンタを停止してステップS
4に進む。一方、カウンタが動作中でない場合にはその
ままステップS4に進む。
【0031】ステップS4では、設定された動作情報を
読み込む。ここで、この設定された動作情報とは、ユー
ザが操作部4a〜4eを操作することによって設定した
動作、または、ユーザが給水を開始する前に操作をしな
いことによる前回の設定動作である。
【0032】ついで、ステップS5で、ユーザが選択し
ている動作設定が浄水であるか否かを検出する。そし
て、浄水である場合にはステップS6に進み、三方弁2
4を注出ノズル22の側に位置させた後、図5に示すス
テップS11に進む。一方、浄水でない場合にはステッ
プS7に進み、三方弁24を排出ノズル23の側に位置
させた後、ステップS8に進む。
【0033】ステップS8では、ユーザが選択している
動作設定が酸性であるか否かを検出する。そして、酸性
である場合にはステップS9に進み、電解槽21に対し
て注出ノズル22から酸性水が注出されるように陰極お
よび陽極に対して通電を開始した後、図5に示すステッ
プS11に進む。一方、酸性でない場合にはステップS
10に進み、電解槽21に対して注出ノズル22からア
ルカリイオン水が注出されるように陰極および陽極に対
して通電を開始した後、図5に示すステップS11に進
む。
【0034】図5に示すように、ステップS11では、
待機時間表示処理を実行した後、ステップS12で、電
解度確認処理を実行する。なお、前記待機時間表示処理
および電解度確認処理は、後で詳細に説明する。
【0035】ついで、ステップS13で、非使用時間に
基づいた待機時間のカウントが完了したことを意味する
フラグfaに1が入力されているか否かを検出する。そ
して、faが1でない(待機時間のカウント未完了状
態)場合にはステップS14に進み、ユーザが操作部4
a〜4eを操作することによって動作設定の変更があっ
たか否かを検出する。ここで、変更がない場合にはステ
ップS11に戻り、変更があった場合にはステップS4
に戻る。なお、このステップS14を経てステップS4
に戻った場合には、後述する待機時間のカウントおよび
表示処理は継続する。
【0036】一方、前記ステップS13でフラグfaが
1である場合には、ステップS15で、規定の電解度に
達したことを意味するフラグfbに1が完了されている
か否かを検出する。そして、fbが1でない(規定の電
解度に未到達状態)場合には前記と同様のステップS1
4に進み、fbが1である(規定の電解度に到達状態)
場合にはステップS16に進む。
【0037】ステップS16では、使用可能状態表示部
9を点灯させた後、ステップS17で、給水が停止した
か否かを検出する。そして、給水が停止していない場合
にはステップS18に進み、給水が停止した場合にはス
テップS19に進む。
【0038】ステップS18では、ユーザが操作部4a
〜4eを操作することによる動作設定の変更があったか
否かを検出し、変更がない場合にはステップS17に戻
り、変更があった場合にはステップS4に戻る。なお、
このステップS18を経てステップS4に戻った場合に
は、待機時間のカウントが完了しているため、いずれの
動作設定に変更されていても待機時間は0秒となる。そ
のため、アルカリイオン水または酸性イオン水に変更し
た場合のみ、電解電流値が基準値に達するまでの時間が
使用不可能な状態となる。
【0039】一方、前記ステップS17で、給水が停止
したことを検出すると、ステップS19で、使用可能状
態表示部9を消灯した後、ステップS20で、電解槽2
1への通電を停止する。
【0040】ついで、ステップS21で、給水を停止し
た際の動作設定を記憶した後、ステップS22で、前記
faに0を入力する。また、ステップS23で、前記f
bに0を入力した後、ステップS24で、非使用時間を
計測するカウンタをスタートさせて図4に示すステップ
S1に戻る。
【0041】次に、マイコンによる前記待機時間表示処
理について説明する。この待機時間表示処理では、図6
に示すように、まず、ステップS11−1で、待機時間
の表示設定が完了していることを意味するフラグfcに
1が入力されているか否かを検出する。そして、fcが
1である(待機時間表示設定の完了状態)場合にはステ
ップS11−2に進み、fcが1でない(待機時間表示
設定の未完了状態)場合にはステップS11−8に進
む。
【0042】ステップS11−2では、カウンタによる
非使用時間を読み込み、ステップS11−3で、使用を
禁止する待機時間を設定する。
【0043】ついで、ステップS11−4で、前記待機
時間が0秒であるか否かを検出する。そして、待機時間
が0秒である場合には後述するステップS11−15に
進み、待機時間が0秒でない場合にはステップS11−
5に進む。
【0044】ステップS11−5では、設定した待機時
間を待機時間表示部10に表示させ、ステップS11−
6で、待機タイマをスタートさせた後、ステップS11
−7で、fcに1を入力してリターンする。
【0045】一方、前記ステップS11−1で、fcが
1でない場合にはステップS11−8で、待機タイマが
1秒経過したか否かを検出する。そして、待機タイマが
1秒経過している場合にはステップS11−9に進み、
待機タイマが1秒経過していない場合にはそのままリタ
ーンする。
【0046】ステップS11−9では、待機時間表示部
10の表示を1秒デクリメント(減少)させた後、ステ
ップS11−10で、待機タイマの表示が0秒になった
か否かを検出する。そして、待機タイマが0秒になった
場合にはステップS11−11に進み、待機タイマが0
秒になっていない場合にはリターンする。
【0047】ステップS11−11では、待機タイマに
よる時間計測をストップした後、ステップS11−12
で、待機時間表示部10を消灯させる。また、ついで、
ステップS11−13で、非使用時間を計測したカウン
タをリセットした後、ステップS11−14で、fcに
0を入力する。
【0048】ステップS11−14が終了すると、また
は、前記ステップS11−4で待機時間が0秒設定の場
合には、ステップS11−15で、fbに1を入力して
リターンする。
【0049】次に、マイコンによる電解度確認処理につ
いて説明する。この電解度確認処理では、図7に示すよ
うに、まず、ステップS12−1で、設定された動作情
報を読み込んだ後、ステップS12−2で、動作設定が
浄水であるか否かを検出する。そして、浄水でない場合
にはステップS12−3に進み、浄水である場合には後
述するステップS12−8に進む。
【0050】ステップS12−3では、アルカリ弱、ア
ルカリ中、アルカリ強、および、酸性のうち、選択され
ている動作設定の規定電流値を読み込んだ後、ステップ
S12−4で、その規定電流値に応じた規定電圧値を読
み込む。
【0051】ついで、ステップS12−5で、電解槽2
1に対して通電された電流値を検出した後、ステップS
12−6で、その電流値が規定電流値になっているか否
かを検出する。そして、規定電流値になっている場合に
はステップS12−8に進み、規定電流値になっていな
い場合にはステップS12−7を経てステップS12−
8に進む。ステップS12−7では、印加された電圧値
は規定電圧値になっているか否かを検出する。ここで、
規定電圧値になっている場合にはステップS12−8に
進み、規定電圧値になっていない場合にはリターンす
る。
【0052】前記ステップS12−2、ステップS12
−6またはステップS12−7を経てステップS12−
8に至ると、fbに1を入力してリターンする。即ち、
ステップS12−2を経てステップS12−8に至った
場合には、動作設定が浄水であるため、電解度の確認は
不要であるため、直ぐに規定値に至ったこととする。一
方、ステップS12−6またはステップS12−7を経
てステップS12−8に至った場合には、規定の電流値
または電圧値に確実に到達したため、その状態を確定す
る。
【0053】このように、本発明のイオン水生成器1で
は、使用可否報知機能によって注出中の水の使用が可能
になるまでの待機時間を表示するため、ユーザは、以前
に使用した日時を覚えておく必要はない。また、水使用
が可能な状態になるまでどの程度待てばよいのかを待機
時間表示部10で確認できるため、使用上の利便性を向
上することができる。しかも、ブザー等の報知音ではな
いため、その報知音が周囲の騒音によって消され、確認
できないという不都合を防止できる。
【0054】さらに、アルカリイオン水または酸性イオ
ン水の設定の場合には、非使用時間に基づいた待機時
間、および、その電解度が規定の電解度に至った状態
で、初めて使用が可能になり、その状態でのみ使用可能
状態表示部9を表示させるため、ユーザは、水の使用が
可能な状態になったことを簡単かつ確実に確認できる。
【0055】なお、本発明のイオン水生成器1は、前記
実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前
記実施形態では、待機時間を数値によって1秒毎にデジ
タル表示する待機時間表示部10を適用したが、図8に
示すように、待機時間を所定時間毎に区分けしたセグメ
ント方式の液晶パネルにより、段階的にレベル表示する
構成としてもよい。このようにすれば、液晶パネルの構
成が簡素化される。また、待機時間表示部10は、液晶
パネルに限られず、所定時間毎に区分けしてLED表示
してもよい。
【0056】さらに、前記実施形態では、所定の電解度
に達したか否かを電解槽21に通電した電流値または電
圧値によって判断したが、周知のpHセンサによって検
出してもよく、種々の変形が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のイオン水生成器では、使用可能となるまでの待機時間
を待機時間表示部で表示するため、ユーザは、以前に使
用した日時を覚えておく必要はない。また、水の使用が
可能な状態になるまでどの程度待てばよいのかを確認で
きるため、使用上の利便性を向上することができる。
【0058】また、前記パネルに、水の使用が可能にな
ったことをユーザに知らせる使用可能状態表示部を設
け、また、前記アルカリイオン水または酸性イオン水の
注出設定の状態において、前記待機時間の経過後に水が
規定の電解度に電気分解されていない場合には前記使用
可能状態表示部を表示させないように構成している。即
ち、非使用時間に基づいた待機時間、および、電気分解
した電解度に基づいて使用が可能か否かを判断するた
め、ユーザは、水の使用が可能な状態になったことを簡
単かつ確実に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のイオン水生成器の正面図である。
【図2】 図1の斜視図である。
【図3】 図1の断面図である。
【図4】 マイコンによるイオン水生成器の制御を示す
フローチャートである。
【図5】 図4の続きのフローチャートである。
【図6】 図5の待機時間表示処理を示すフローチャー
トである。
【図7】 図5の電解度確認処理を示すフローチャート
である。
【図8】 イオン水生成器の変形例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】 1…イオン水生成器、2…本体、3…操作パネル、4a
〜4g…操作部、5…水質表示部、9…使用可能状態表
示部、10…待機時間表示部、16…浄水槽、18…浄
水カートリッジ、21…電解槽、22…注出ノズル、2
3…排出ノズル、24…三方弁。
フロントページの続き (72)発明者 小澤 輝幸 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA02 GA07 HA01 KB12 KB30 MA01 PB06 PC51 4D024 AA02 AB11 BA02 BC01 CA13 DB05 DB09 4D061 DA03 DB07 DB08 EA01 EB02 EB04 EB38 EB39 FA06 FA09 GB18 GB30 GC18 GC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水をろ過する浄水槽と、ろ過した浄水
    をアルカリイオン水と酸性イオン水に電気分解する電解
    槽と、注出する水を前記アルカリイオン水、酸性イオン
    水または浄水に選択するスイッチおよび注出する水の設
    定状態等を表示する表示部を有するパネルと、前記スイ
    ッチの操作に応じて所定の水を注出する制御手段とを備
    えたイオン水生成器において、 前記パネルに、注出中の水の使用が可能になるまでの待
    機時間を表示する待機時間表示部を設け、 前記制御手段に、水の注出が停止された後に次に水の注
    出が開始された現時点までの非使用時間をカウントし、
    その非使用時間に基づいて注出中の水の使用が可能にな
    るまでの待機時間を設定し、その待機時間を前記待機時
    間表示部に表示する使用可否報知機能を設けたことを特
    徴とするイオン水生成器。
  2. 【請求項2】 前記待機時間表示部は、その待機時間を
    数値によってデジタル表示するものであり、その数値を
    所定時間毎にデクリメントするようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載のイオン水生成器。
  3. 【請求項3】 前記待機時間表示部は、その待機時間を
    所定時間毎に区分けして段階的にレベル表示するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のイオン水生成
    器。
  4. 【請求項4】 前記パネルに、水の使用が可能になった
    ことをユーザに知らせる使用可能状態表示部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のイオン水
    生成器。
  5. 【請求項5】 前記アルカリイオン水または酸性イオン
    水の注出設定の状態において、前記待機時間の経過後に
    水が規定の電解度に電気分解されていない場合には前記
    使用可能状態表示部を表示させないようにしたことを特
    徴とする請求項4に記載のイオン水生成器。
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