JP2002272888A

JP2002272888A - ゴルフクラブ

Info

Publication number: JP2002272888A
Application number: JP2001078465A
Authority: JP
Inventors: Toshio Tanimoto; 俊雄谷本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-03-19
Filing date: 2001-03-19
Publication date: 2002-09-24

Abstract

(57)【要約】【課題】ストロークやスウィング軌道が安定且つ正確に
なり、打感も良好になり球の転がりも良くなるゴルフク
ラブを提供する。【解決手段】グリップ部１自体を重量物構成とし、また
はグリップ部内部に比重の大きなウエイト部３を装填す
ることによりゴルフクラブのバランス、つまり重心位置
をグリップ側に設定することにより、グリップ部に重さ
を感じられるような構造とし、ストローク、スウィング
時の手や腕の余計な動きを抑制して安定且つ正確なスト
ローク、スウィングを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブに関
し、特に手首の動きを抑制し、スウィング軌道を安定化
するのに好適なゴルフクラブに関する。

【０００２】

【従来の技術】特に、パター、ショートアイアン等のゴ
ルフクラブを含め、クラブの正しいスウィング軌道の安
定化は、スコア向上の必須要件であり、ゴルファーは日
々スウィング軌道の安定化を図るべく練習に励んでい
る。

【０００３】一方、スウィング軌道を安定化させるため
種々の工夫を凝らしたゴルフクラブが提案されている。
例えば、クラブのヘッドの素材、構造、形態、重量を変
えたり、ヘッド近傍に重りを付加してクラブ全体のバラ
ンスを調整したり、グリップの形状を変えて握り易く且
つ手首をこねにくい形状としたりしたクラブが提案され
ている。

【０００４】その一例として、パタークラブによるパッ
ティングストロークをスムーズに行なえるようにしたパ
ターが特許公表平１１−５１１６７０号に提案されてい
る。ここで提案されているパタークラブは、シャフトを
空洞とし、グリップ部とヘッド間のシャフトの適当な部
位に重りを内蔵させ、ヘッドと重りの重量比を所定の値
に設定してバランスのとれたパターを実現しているとし
ている。この重量比は、０．５６：１〜３．２０：１の
値とされている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のゴルフクラブは、理論的にはパッティングストロー
クをスムーズとしてスウィング軌道を安定化できるとさ
れているが、現実のストロークやスウィングにとって最
適であるとは限らない。

【０００６】すなわち、従来はヘッド部に重りを付加し
たり、シャフトに重り部を付加することにより、どちら
かというとクラブ全体の重心位置をヘッド側に設定して
いる。こうすることにより、グリップ部を軽く感じるよ
うにするとともにヘッド部を重く感じるようにしてスウ
ィングのブレを少なくしようとするものである。

【０００７】しかしながら、ヘッド部が重く感じられ、
一方、グリップ部が軽く感じられるということは、スウ
ィング時に手や腕に余分な動きが生ずる余地が生ずるこ
とになり、スウィングやストローク軌道の確実性、安定
性の面で逆に問題が生じる。

【０００８】そこで、本発明の目的は、スウィング及び
ストローク軌道を安定化を確実とするゴルフクラブを提
供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明によるゴルフクラブは、次のような特徴的な
構成を採用している。

【００１０】（１）シャフトの先端部にはヘッドを、他
端部にはグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前
記グリップ部内部に重量物を内設して成るゴルフクラ
ブ。

【００１１】（２）前記グリップ部内部に内設する重量
物は、５０〜８００グラムである上記（１）のゴルフク
ラブ。

【００１２】（３）前記シャフトの先端部にはヘッド
を、他端部にはグリップ部を有するゴルフクラブにおい
て、前記グリップ部内部に内設する重量物は、１００〜
５００グラムである上記（１）のゴルフクラブ。

【００１３】（４）シャフトの先端部にはヘッドを、他
端部にはグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前
記グリップ部を重量物で構成してゴルフクラブ全体の重
心位置を前記グリップ側に設定したゴルフクラブ。

【００１４】（５）シャフトの先端部にはヘッドを、他
端部にはグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前
記グリップ部を重量物として、ゴルフクラブ全体の重心
位置を、前記ヘッド先端からゴルフクラブ全長の３５パ
ーセント乃至７０パーセントに設定したゴルフクラブ。

【００１５】（６）前記ヘッドのフェース面は軟質素材
で形成される上記（１）乃至（５）のいずれかのゴルフ
クラブ。

【００１６】（７）前記シャフトの一端側が前記グリッ
プ側の一部に挿入されている上記（１）のゴルフクラ
ブ。

【００１７】（８）前記ゴルフクラブは、パターである
上記（１）１乃至（７）のゴルフクラブ。

【００１８】（９）前記ゴルフクラブは、アイアンクラ
ブである上記（１）乃至（７）のゴルフクラブ。

【００１９】（１０）前記ゴルフクラブは、ショートア
イアンクラブである上記（９）のゴルフクラブ。

【００２０】（１１）前記ゴルフクラブは、ウッドクラ
ブである上記（１）乃至（７）のゴルフクラブ。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明によるゴルフクラブ
の好適実施形態例を添付図、特に図１を参照して詳細に
説明する。

【００２２】図１は本発明の一実施形態によるゴルフク
ラブの構成図であり、グリップ部近傍の断面図であり、
パターについての一例を示す図である。

【００２３】図１において、パターのグリップ部１とシ
ャフト部２が連結されている。シャフト部２はグリップ
部１の端まで完全に挿入されていても良いし、途中まで
挿入されていても良く、要するに両者が堅固に連結され
ていれば良い。

【００２４】本発明の重要な特徴は、グリップ部１自体
を重量物構成とし、またはグリップ部内部に比重の大き
なウエイト部３を装填することによりゴルフクラブのバ
ランス、つまり重心位置を従来の考え方とは異なる方向
に設定している。つまり、上述の如く、従来はヘッド部
に重りを付加したり、シャフトに重り部を付加して、ク
ラブ全体の重心位置をヘッド側に設定することにより、
グリップ部を軽く感じるようにするとともにヘッド部を
重く感じるようにしてスウィングのブレを少なくしよう
とするものである。一方、本発明では、グリップ部に重
さを感じられるような構造とすることにより、ストロー
ク、スウィング時の手や腕の余計な動きを抑制して安定
且つ正確なストローク、スウィングを可能としている。

【００２５】本発明によるゴルフクラブは、シャフト２
の先端部にはヘッドを、他端部にはグリップ部を有する
ゴルフクラブであって、グリップ部１に重量感を与える
構造を採用している。例えば、グリプ部１自体を重量物
で構成したり、グリップ部１内部に重量物を内設してい
る。グリップ部内部に内設する重量物は、５０〜８００
グラム、１００〜５００グラムに設定することが好適で
あることを実験的に確認した。

【００２６】上述のように、グリップ部１を重量物とし
て、ゴルフクラブ全体の重心位置を従来と比較してグリ
ップ側に設定しているが、このとき重心位置はヘッドか
らゴルフクラブ全長の３５パーセント乃至７０パーセン
トに設定するのが好適であることも実験的に確認した。

【００２７】さて、図１を参照すると、グリップ部１内
部の途中までシャフト部２の端部が挿入され両者が固着
されている。本実施形態では、パター全長は、３３イン
チ（８３．８ｃｍ）、３４インチ（８６．３ｃｍ）、３
５インチ（８８．９ｃｍ）を想定している。シャフト部
は、スチール、ファイバー等の任意の材料が使われる。
グリップ部内部には、ウエイト部３としての重量部、例
えば、銅や真鍮等が充填されている。銅３３０ｇ〜真鍮
２８０ｇとすることができる。グリップ部１の内部に充
填するウエイト部３のシャフト方向の長さは１８〜２０
ｃｍとすることができる。シャフト部２はウエイト部３
内に一部入り込んでいる。この入り込み部の長さは、例
えば、２〜３ｃｍとすることができる。パターの総重量
は、５５０ｇ〜９００ｇを想定している。上記グリップ
部１の内部に充填する重量物は、パターの手元側グリッ
プ端から内部にシャフト方向に沿って３０ｍｍ〜２５０
ｍｍの長さの５０ｇ〜３５０ｇを内設してグリップ部を
重くすることができる。ウエイト部３の中心点（重心）
は、グリップ部１の端部から９〜１０ｃｍ位置に設定
し、ゴルフクラブ全長の５〜１８パーセント位置に設定
するのが好ましい。

【００２８】このように本発明では、従来のようにヘッ
ド側にウエイトを貼り付けて重心位置をヘッド側に移し
たり、シャフト部にウエイトを設けて重心位置をずらせ
る発想とは全く異なり、グリップ部にウエイトを内設し
て、重心位置を従来よりもセンター寄り、またはセンタ
ーよりもグリップ寄りに配置することにより、アイアン
クラブでは球のスピン量が増大し、パタークラブでは球
の転がりが著しく改善される。更に、ウッドクラブで
は、ヘッドの返しが強くなり、飛距離が大きく伸びる。

【００２９】ヘッドのフェース面は軟質素材で形成する
ことにより、更に良好な打球感を得ることができる。

【００３０】本発明によるゴルフクラブは、パターに限
らず、アイアンクラブやウッドクラブにも適用可能であ
るが、特にパターやショートアイアンに用いて有益であ
る。

【００３１】以上、本発明のゴルフクラブの好適実施形
態例を説明したが、これは単なる例示にすぎず、特定用
途に応じて種々の変形変更が可能であること勿論であ
る。

【００３２】

【発明の効果】上述の如く、本発明のゴルフクラブによ
れば、グリップ部に重量感をもたせるような構造を採用
しているので、従来のゴルフクラブと比較してクラブ全
体の重心位置はグリップ側に位置することになり、スウ
ィング時の手や腕の余計な動きが抑制される。その結
果、ストロークやスウィング軌道が安定且つ正確にな
り、打感も良好になり球の転がりも良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態によるゴルフクラブの要部
断面図である。

【符号の説明】

１グリップ部２シャフト部３ウエイト部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シャフトの先端部にはヘッドを、他端部に
はグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前記グリップ部内部に重量物を内設して成ることを特徴
とするゴルフクラブ。
【請求項２】前記グリップ部内部に内設する重量物は、
５０〜８００グラムであることを特徴とする請求項１に
記載のゴルフクラブ。
【請求項３】前記シャフトの先端部にはヘッドを、他端
部にはグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前記グリップ部内部に内設する重量物は、１００〜５０
０グラムであることを特徴とする請求項１に記載のゴル
フクラブ。
【請求項４】シャフトの先端部にはヘッドを、他端部に
はグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前記グリップ部を重量物で構成してゴルフクラブ全体の
重心位置を前記グリップ側に設定したことを特徴とする
ゴルフクラブ。
【請求項５】シャフトの先端部にはヘッドを、他端部に
はグリップ部を有するゴルフクラブにおいて、前記グリップ部を重量物として、ゴルフクラブ全体の重
心位置を、前記ヘッド先端からゴルフクラブ全長の３５
パーセント乃至７０パーセントに設定したことを特徴と
するゴルフクラブ。
【請求項６】前記ヘッドのフェース面は軟質素材で形成
されることを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記
載のゴルフクラブ。
【請求項７】前記シャフトの一端側が前記グリップ側の
一部に挿入されていることを特徴とする請求項１に記載
のゴルフクラブ。
【請求項８】前記ゴルフクラブは、パターであることを
特徴とする請求項１乃至７に記載のゴルフクラブ。
【請求項９】前記ゴルフクラブは、アイアンクラブであ
ることを特徴とする請求項１乃至７に記載のゴルフクラ
ブ。
【請求項１０】前記ゴルフクラブは、ショートアイアン
クラブであることを特徴とする請求項９に記載のゴルフ
クラブ。
【請求項１１】前記ゴルフクラブは、ウッドクラブであ
ることを特徴とする請求項１乃至７に記載のゴルフクラ
ブ。