JP2002272551A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JP2002272551A
JP2002272551A JP2001079019A JP2001079019A JP2002272551A JP 2002272551 A JP2002272551 A JP 2002272551A JP 2001079019 A JP2001079019 A JP 2001079019A JP 2001079019 A JP2001079019 A JP 2001079019A JP 2002272551 A JP2002272551 A JP 2002272551A
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gear
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lid
lock gear
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JP2001079019A
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English (en)
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Isao Ikegaya
勲 池ケ谷
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック時における歯の噛み合い強度を低下さ
せることなく、ロックギヤの周方向のガタの発生を阻止
する。 【解決手段】 機枠(10)と1つのロックギヤ(20
a)に配置された摺動抑制手段(80)の作用により、
ロックギヤ(20a)の内歯ギヤ(61)方向への摺動
を抑制することで、他のロックギヤ(20b),(20
C)が完全に内歯ギヤ(61)に噛合すると共に、他の
ロックギヤ(20b),(20c)がそのガイド(1
1)に圧接されロックギヤ(20)のガタを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シートクッショ
ンに対してシートバックを回動可能とした車両用シート
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートリクライニ
ング装置として、シートクッション側に取り付けられた
機枠と、シートバック側に取り付けられた蓋体とが相互
に回動可能に設けられ、機枠内に放射状に配置した例え
ば3個のロックギヤと蓋体の内周面に形成した内歯ギヤ
との噛合によって機枠と蓋体との相互回動が阻止される
ように構成されたものが知られている。
【0003】この車両用シートリクライニング装置で
は、ロックギヤが径方向に摺動するため、そのガイド面
との間にクリアランスを有し、このクリアランスがその
まま周方向のガタとして作用するため、シートバック上
でのガタが大きくなるという不具合がある。
【0004】上述したような車両用シートリクライニン
グ装置は、特開平1−104201号に開示されてお
り、この明細書に開示されている実施例では、シートバ
ックのガタを防止するために、1つのロックギヤに対し
て他の2つのロックギヤが、歯のピッチの3分の1だけ
意図的にずらして配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した車両用シート
リクライニング装置では、3個のロックギヤと蓋体の内
歯ギヤとの噛合により機枠と蓋体との相互回動が阻止さ
れたロック状態において、完全ロックされているロック
ギヤは1つだけであり、他の2つのロックギヤは半噛み
状態になっているので、歯の噛合強度が弱くなるという
問題があった。
【0006】この発明は、上記問題を解決すべくなされ
たものであり、ロック時における歯の噛合強度を低下さ
せることなく、ロックギヤの周方向のガタ、すなわち、
蓋体の周方向のガタを阻止するようにした車両用シート
リクライニング装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1記載の発明は、板状の機枠(10)に形成
した円形凹部(14)の内面側を覆うと共に、前記機枠
(10)の内周面に沿って回動する蓋体(60)を有
し、常時は前記機枠(10)内に配置した複数個、例え
ば3個のロックギヤ(20)と前記蓋体(60)の内周
面に形成した内歯ギヤ(61)との噛合によって、前記
機枠(10)と蓋体(60)との相互回動が阻止され、
前記機枠(10)と蓋体(60)に遊嵌して設けられた
操作軸(30)を回転させることにより操作軸(30)
と一体化されたカム状板(40)を回動してロックを解
除し、前記機枠(10)と蓋体(60)との相互回動を
自由化するように構成したロック機構(100)を備
え、前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシー
トクッション(150)側に取り付けると共に、他方を
シートバック(160)側に取り付けて構成した車両用
シートリクライニング装置(E)であって、前記機枠
(10)の円形凹部(14)の内面には、前記複数のロ
ックギヤ(20)をそれぞれ摺動可能に案内するガイド
(11)が形成されており、前記複数のロックギヤ(2
0)のうちの1つのロックギヤ(20a)と前記機枠
(10)との摺動面において、各ロックギヤ(20)が
前記蓋体(60)に形成されている内歯ギヤ(61)と
完全に噛み合う前に、前記機枠(10)と前記1つのロ
ックギヤ(20a)に配置された摺動抑制手段(80)
が作用して、前記1つのロックギヤ(20a)の前記内
歯ギヤ(61)方向への摺動を抑制するように構成した
ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、前記摺動抑制手段
(80)が、前記ロックギヤ(20a)に形成した孔
(81)又は凹部(83)と、この孔(81)又は凹部
(83)に対向して前記機枠(10)に設けた凸部(8
2)とから構成されていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、前記ロックギヤ
(20)は3つであり、周方向に等間隔に配置されてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、前記ロックギヤ
(20)は3つであり、前記1つのロックギヤ(20
a)に対して他の2つのロックギヤ(20b、20c)
を周方向に同じ間隔で配置したことを特徴としている。
【0011】そして、上記のように構成されたこの発明
においては、ロック時において、他のロックギヤ(2
0)が完全に内歯ギヤ(61)に噛合するので、歯の噛
合強度を強くすることができると共に、摺動抑制手段
(80)によりロックギヤ(20a)の内歯ギヤ(6
1)方向への摺動が抑制されることで、他のロックギヤ
(20)がそのガイド(11)に圧接されるので、ロッ
クギヤ(20)のガタ、すなわちロック時におけるシー
トバック(160)のガタをなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図面を参照して説明する。
【0013】なお、図1〜図11は第1実施例、図12
及び図13は第2実施例を示している。また、本実施例
では、ロックギヤを3個用いた場合を例として説明して
いるが、3個以上用いた場合でも同様の効果を得ること
ができる。
【0014】この発明に係る車両用シートリクライニン
グ装置Eは、円板状の機枠10に形成した円形凹部14
の内面側を覆うと共に、機枠10の内周面に沿って回動
する蓋体60を有し、常時は機枠10内に配置した複数
個、本実施例においては3個のロックギヤ20と蓋体6
0の内周面に形成した内歯ギヤ61との噛合によって、
機枠10と蓋体60との相互回動が阻止され、機枠10
と蓋体60に遊嵌して設けられた操作軸30を回転させ
ることにより操作軸30と一体化されたカム状板40及
びこのカム状板40によって駆動されるロック解除プレ
ート50を介してロックギヤ20を中心方向に引き寄せ
てロックを解除し、機枠10と蓋体60との相互回動を
自由化するように構成したロック機構100を備えてい
る。
【0015】また、機枠10の外側面にシートクッショ
ン150側に取り付けられるベースプレート110を、
蓋体60の外側面にシートバック160側に取り付けら
れるアームプレート120をそれぞれ取り付け、さらに
アームプレート120をフロント(F)方向に付勢する
うず巻スプリング130を取り付けて構成されている。
【0016】そして、機枠10の円形凹部14の内面に
は、3個のロックギヤ20をそれぞれ摺動可能に案内す
るガイド11が形成されており、3個のロックギヤ20
のうちの1つのロックギヤ20aと機枠10との摺動面
において、各ロックギヤ20が蓋体60に形成されてい
る内歯ギヤ61と完全に噛み合う前に、機枠10と1つ
のロックギヤ20aに配置された摺動抑制手段80が作
用して、1つのロックギヤ20aの内歯ギヤ61方向へ
の摺動を抑制するように構成してある。
【0017】これにより、ロック時においては、1つの
ロックギヤ20aの内歯ギヤ61方向への摺動が抑制さ
れることで、他のロックギヤ20b,20cが完全に内
歯ギヤ61と噛合すると共に、そのガイド11に圧接さ
れロックギヤ20のガタを阻止するようにしてある。
【0018】さらに、上記車両用シートリクライニング
装置Eの第1実施例の構成を詳細に説明する。
【0019】上述した車両用シートリクライニング装置
Eは、機枠10と、蓋体60と、ロックギヤ20と、操
作軸30と、カム状板40と、ロックスプリング70
と、ロック解除プレート50及びリング状のカバー体1
6とから構成されたロック機構100を備えており、機
枠10の外側面にベースプレート150が、蓋体60の
外側面にアームプレート120がそれぞれ取り付けられ
ている。
【0020】前記機枠10は円板状に形成されており、
その外側面にシートクッション150側に取り付けられ
るベースプレート110が固定されている。また、機枠
10の内側面側には、同心状に円形凹部14が形成され
ている。
【0021】前記蓋体60は、円板状に形成されてお
り、上記機枠10の円形凹部14の内面側を覆うと共
に、機枠10の円形凹部14の内周面に沿って回動可能
な外周面を有するように機枠10に取り付けられてい
る。また、蓋体60の外周面側に形成した円形凹部の内
周面には、ロックギヤ20の後記外歯ギヤ21に噛合可
能な内歯ギヤ61が形成されている。
【0022】上記蓋体60の外側面には、シートバック
160側に取り付けられるアームプレート120が固定
されており、この蓋体60と機枠10は、リング状のカ
バー体90によって外周部を挟持するように覆われてお
り、これにより相互に回動可能に支持されている。
【0023】前記ロックギヤ20は、本実施例において
機枠10の内面側に120度で放射状に等間隔に配設さ
れた略矩形状の3個のロックギヤ20a,20b,20
cからなり、各ロックギヤ20a,20b,20cは、
機枠10の内側に放射状に3箇所形成されたガイド11
によって径方向に作動するようにそれぞれ案内されてい
る。
【0024】そして、ロックギヤ20aはガイド11に
形成された一対の平行なガイド面11a,11bに嵌挿
されており、ロックギヤ20bはガイド11に形成され
た一対の平行なガイド面11c,11dに、ロックギヤ
20cはガイド11に形成された一対の平行なガイド面
11e,11fにそれぞれ少許の間隔をもって挿入され
ている。
【0025】ロックギヤ20の外周面には、蓋体60の
内歯ギヤ61と同じ半径を有する円弧状部に外歯ギヤ2
1が形成されており、一側面(機枠10側)にロック解
除プレート50の後記カム溝51に係合する作動突起2
2が突設されている。
【0026】また、ロックギヤ20の他側面(蓋体60
側)には、ガイド突起24が形成されており、このガイ
ド突起24は、蓋体60の内側面と当接してロックギヤ
20が蓋体60と機枠10との間で軸線方向にガタ付か
ないように構成されている。さらに、ロックギヤ20の
外歯ギヤ21の反対側の外周面には、カム状板40の後
記カム面41と係合可能な係合部23が形成されてい
る。
【0027】操作軸30は、機枠10及び蓋体60の中
心部にそれぞれ形成された貫通孔12,62に遊嵌さ
れ、3つのロックスプリング70により機枠10に支承
されており、ベースプレート110及びアームプレート
120にそれぞれ形成された支持孔112,122に遊
嵌して挿入されている。これによって、操作軸30はロ
ックギヤ20の作動方向に移動することができ、操作軸
30と一体化されたカム状板40とロックギヤ20との
接合不良、すなわち各ロックギヤ20のロック時におけ
るロック位置のばらつきによる半噛み状態を阻止するこ
とができる。
【0028】また、操作軸30のベースプレート110
側の外方に突出した部分には、操作レバー31が取り付
けられており、アームプレート120側の外方に突出し
た部分には、両側ロック連結用のスプライン32が形成
されている。なお、操作レバー31には、操作ノブ33
が取り付けられている。
【0029】カム状板40は、操作軸30の中間部に圧
入固定されており、外周部にロックギヤ20に形成され
た係合部23と係合可能なカム面41が120度の間隔
をもって3個所形成されている。
【0030】また、カム状板40の一側面(機枠10
側)には、操作軸30の軸心を中心とする円周上に12
0度の間隔をもって3個の取付突部42が突設されてい
る。
【0031】ロックスプリング70は、うず巻き状に形
成されており、機枠10の内面に120度の間隔をもっ
て3個配設されており、各基部は機枠10の内面に形成
された3個の凸部13にそれぞれ係止されている。ま
た、各ロックスプリング70の外側端は、カム状板40
の外周面に形成された3個の係止部43にそれぞれ係止
されている。
【0032】このロックスプリング70によりカム状板
40は、常時図1中反時計方向に回動するように付勢さ
れており、カム状板40のカム面41とロックギヤ20
の係合部23とを係合させることにより、ロックギヤ2
0は蓋体60の内歯ギヤ61の方向に作動し、外歯ギヤ
21と内歯ギヤ61とが噛合し、機枠10と蓋体60と
の相互回動が阻止されるように構成されている。
【0033】ロック解除プレート50は円板状で、機枠
10の底面10aに同心状に形成された円形の凹部15
内に回動可能に嵌合されており、その板厚は、凹部15
の高さと同一又は僅か小さく設定されている。
【0034】ロック解除プレート50の中心部には、1
20度の間隔をもって3個の取付溝52が形成されてお
り、この取付溝52に、カム状板40の3個の取付突部
42が嵌合するように設定されている。これにより、ロ
ック解除プレート50は、カム状板40、すなわち、操
作軸30と一体的に回動可能である。
【0035】ロック解除プレート50の外周部側には、
ロックギヤ20の作動突起22に係合するカム溝51が
120度の間隔をもって3個形成されている。このカム
溝51は、ロック解除プレート50の中心を中心として
円弧状に形成されており、大径の遊嵌溝51aと、小径
のロック解除用溝51bとからなっている。
【0036】摺動抑制手段80は、ロックギヤ20のう
ちの1つのロックギヤ20aと機枠10との摺動面に形
成されており、ロックギヤ20aに形成した孔の一例で
ある貫通孔81と、この貫通孔81に対向して機枠10
に設けた凸部82とから構成されている。
【0037】貫通孔81は、ロックギヤ20aの作動突
起22とガイド突起24との間に、四角状に形成されて
いる。なお、この貫通孔81は、部品の共有化、さらに
は軽量化を図るために、他の2つのロックギヤ20b,
20cにも形成されている。
【0038】凸部82は、ロックギヤ20aの摺動面で
ある機枠10の底面10aに、ロックギヤ20aの貫通
孔81と対向する位置に貫通孔81内に収容されるよう
にエンボス形成されている。
【0039】ここで、ロックギヤ20aの貫通孔81
と、機枠10の凸部82は、ロックギヤ20aが蓋体6
0の内歯ギヤ61と完全に噛み合う前に、貫通孔81の
機枠10の中心側の側面81aが対向する凸部82の一
側面82aに当接し、ロックギヤ20aの内歯ギヤ61
方向への摺動を抑制するように設定されている。
【0040】アームプレート120は、シートバック1
60側への取付部121と、うず巻スプリング130の
内側部131を保持する保持手段140を有している。
【0041】この保持手段140は、アームプレート1
20の貫通孔122の下部側に設けられており、貫通孔
122の中心を中心とする所定の曲率半径の軌跡に沿っ
て、アームプレート120を半円状に切り起こして形成
されている。この切り起こし部141の一側端側に形成
された凹部142に、うず巻スプリング130の内側端
132が係止されており、また、うず巻スプリング13
0の外側端133は、ベースプレート110に設けた係
止ピン111に係止されている。
【0042】なお、図6において、123は前倒れスト
ッパで、アームプレート120、すなわちシートバック
160がフロント(F)方向に回動したとき、ベースプ
レート110に設けた係止ピン111に前倒れストッパ
123が当接し、これによりシートバック160のフロ
ント(F)方向への回動を規制している。
【0043】なお、本実施例に限定されることなく、上
記構造とは逆に機枠10にアームプレート120を取り
付け、蓋体60をシートクッション150側に取り付け
てもよい。
【0044】上記のように構成された車両用シートリク
ライニング装置Eによれば、図9に示すように、操作軸
30を図中時計方向に回動させると、ロックギヤ20の
係合部23がカム状板40のカム面41から離脱すると
共に、ロックギヤ20の作動突起22がロック解除プレ
ート50のカム溝51のロック解除用カム溝51bに係
合する。
【0045】これによって、ロックギヤ20が中心方向
に移動し、ロックギヤ20の外歯ギヤ21と蓋体60の
内歯ギヤ61との噛合が解かれてロック解除状態とな
り、蓋体60が回動可能となるため、蓋体60に取り付
けられたアームプレート120が、図6に示すように、
うず巻スプリング130の付勢力によりフロント(F)
方向に回動する。
【0046】このロック解除状態においては、1つのロ
ックギヤ20aに形成した貫通孔81と、機枠10に設
けた凸部82とは、図10に示すようにロックギヤ20
aの解除方向への移動に支障がないように配置されてい
る。
【0047】このロック解除状態からロック状態にする
には、操作ノブ33を離すと、ロックスプリング70の
付勢力により操作軸30が図9中反時計方向に回動す
る。すると、ロックギヤ20の作動突起22がロック解
除プレート50のカム溝51のロック解除用カム溝51
bから離脱して遊嵌溝51aに遊嵌すると共に、ロック
ギヤ20の係合部23がカム状板40のカム面41に押
圧され、ロックギヤ20が内歯ギヤ61方向に移動す
る。
【0048】この際、図11に示すようにロックギヤ2
0aの外歯ギヤ21が内歯ギヤ61と完全に噛み合う前
にロックギヤ20aに形成した貫通孔81の側面81a
と、機枠10に設けた凸部82の一側面82aとが当接
し、ロックギヤ20aの内歯ギヤ61方向への摺動が抑
制される。
【0049】このロックギヤ20aの内歯ギヤ61方向
への摺動が抑制されロックギヤ20aが不完全ロック状
態にあるとき、他のロックギヤ20b,20cが完全に
内歯ギヤ61に噛合すると共に、この他のロックギヤ2
0b,20cの反ロックギヤ20a側の側面がガイド1
1のガイド面11d,11eにそれぞれ圧接される。
【0050】すなわち、カム状板40に押圧されて、ロ
ックギヤ20の外歯ギヤ21が蓋体60の内歯ギヤ61
と完全に噛み合いしているため、カム状板40、ロック
ギヤ20及び蓋体60は一体的に支持され、これらの関
係にガタは生じることはない。
【0051】そこで、一つのロックギヤ20aを機枠1
0に設けた凸部82に当接させると、ロックギヤ20a
を押圧するカム状板40の押圧力により、カム状板40
と他のロックギヤ20b,20c及び蓋体60が一体で
凸部82から離れる方向に押圧される。ここで、機枠1
0の円形凹部14と蓋体60の外周面との間にも回動の
ためのクリアランスを有するため、カム状板40と他の
ロックギヤ20b,20c及び蓋体60は、機枠10に
対して凸部82から離れる方向に移動する。これによ
り、他のロックギヤ20b,20cは、その反ロックギ
ヤ20a側の側面が対向するガイド11のガイド面11
d,11eにそれぞれ当接するため、ロックギヤ20
b,20cがガイド11との間に有するクリアランスは
それぞれ反対側に寄せられた状態となることで、ガタを
生じないようにできる。
【0052】尚、ロックギヤ20aの外歯ギヤ21を設
けなくても、上記作用効果は得られるが蓋体60の内歯
ギヤ21と半噛み状態とすることで、ロック強度を向上
させている。
【0053】このように、ロック機構100のロック状
態においては、ロックギヤ20のうち、2つのロックギ
ヤ20b,20cが完全ロック状態にあるので、歯の噛
合強度を強くすることができる。
【0054】さらに、ロックギヤ20aは貫通孔81の
縁面81aと凸部82との当接作用により、また、ロッ
クギヤ20b,20cはガイド11のガイド面11d,
11eとの圧接作用によりそれぞれガタを阻止すること
ができ、これによって、ロック時におけるロックギヤ2
0のガタを防止することができ、蓋体60、すなわちシ
ートバック160のガタ付きを防止することができる。
【0055】図12及び図13は、この発明の第2実施
例に係り、図10に示す第1実施例の摺動抑制手段80
と異なる点は、ロックギヤ20にエンボス形成したガイ
ド突部24の裏に形成される凹部83を機枠10の凸部
82と当接するように形成した点であり、この凹部83
の外歯ギヤ21と反対側の内側面83aが、機枠10の
凸部82に当接可能な位置に配置されている。
【0056】その他の構成は第1実施例に示すものと同
様であり、その説明は省略する。
【0057】
【発明の効果】この発明においては、ロック時において
他のロックギヤ(20)が完全に内歯ギヤ61に噛合す
るので、歯の噛合強度を強くすることができると共に、
摺動抑制手段(80)により1つのロックギヤ(20
a)の内歯ギヤ(61)方向への摺動を抑制すること
で、他のロックギヤ(20)がそのガイド(11)に圧
接されるので、ロックギヤ(20)のガタ、すなわちロ
ック時におけるシートバック(160)のガタをなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係り、ロック機構の一
部除去して示す正面視説明図である。
【図2】同図1のII−II矢視断面説明図である。
【図3】同ロック機構の分解斜視説明図である。
【図4】同車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図である。
【図5】同図4のV −V 矢視説明図である。
【図6】同図5のVI−VI矢視説明図である。
【図7】同アームプレートの正面視説明図である。
【図8】同図7のVII −VII 矢視説明図である。
【図9】同ロック解除状態におけるロック機構の一部破
断して示す正面視説明図である。
【図10】同ロック解除状態におけるロック機構の摺動
抑制手段の断面説明図である。
【図11】同ロック状態におけるロック機構の摺動抑制
手段の断面説明図である。
【図12】この発明の第2実施例に係り、ロック解除状
態におけるロック機構の摺動抑制手段の断面説明図であ
る。
【図13】同ロック状態におけるロック機構の摺動抑制
手段の断面説明図である。
【符号の説明】
10 機枠 11 ガイド 14 円形凹部 20 ロックギヤ 20a ロックギヤ 30 操作軸 40 カム状板 50 ロック解除プレート 60 蓋体 61 内歯ギヤ 80 摺動抑制手段 81 孔(貫通孔) 82 凸部 83 凹部 100 ロック機構 110 ベースプレート 120 アームプレート 150 シートクッション 160 シートバック E 車両用シートリクライニング装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の機枠(10)に形成した円形凹部
    (14)の内面側を覆うと共に、前記機枠(10)の内
    周面に沿って回動する蓋体(60)を有し、常時は前記
    機枠(10)内に配置した複数個のロックギヤ(20)
    と前記蓋体(60)の内周面に形成した内歯ギヤ(6
    1)との噛合によって、前記機枠(10)と蓋体(6
    0)との相互回動が阻止され、前記機枠(10)と蓋体
    (60)に遊嵌して設けられた操作軸(30)を回転さ
    せることにより操作軸(30)と一体化されたカム状板
    (40)を回動してロックを解除し、前記機枠(10)
    と蓋体(60)との相互回動を自由化するように構成し
    たロック機構(100)を備え、 前記機枠(10)と前記蓋体(60)の一方をシートク
    ッション(150)側に取り付けると共に、他方をシー
    トバック(160)側に取り付けて構成した車両用シー
    トリクライニング装置(E)であって、 前記機枠(10)の円形凹部(14)の内面には、前記
    複数のロックギヤ(20)をそれぞれ摺動可能に案内す
    るガイド(11)が形成されており、前記複数個のロッ
    クギヤ(20)のうちの1つのロックギヤ(20a)と
    前記機枠(10)との摺動面において、各ロックギヤ
    (20)が前記蓋体(60)に形成されている内歯ギヤ
    (61)と完全に噛み合う前に、前記機枠(10)と前
    記1つのロックギヤ(20a)に配置された摺動抑制手
    段(80)が作用して、前記1つのロックギヤ(20
    a)の前記内歯ギヤ(61)方向への摺動を抑制するよ
    うに構成したことを特徴とする車両用シートリクライニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記摺動抑制手段(80)は、前記ロッ
    クギヤ(20a)に形成した孔(81)又は凹部(8
    3)と、この孔(81)又は凹部(83)に対向して前
    記機枠(10)の内面に設けた凸部(82)とから構成
    したことを特徴とする請求項1記載の車両用シートリク
    ライニング装置。
  3. 【請求項3】 前記ロックギヤ(20)は3つであり、
    周方向に等間隔で配置されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の車両用シートリクライニング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ロックギヤ(20)は3つであり、
    前記1つのロックギヤ(20a)に対して他の2つのロ
    ックギヤ(20b、20c)を周方向に同じ間隔で配置
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両
    用シートリクライニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018164650A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 株式会社河内鉄工所 角度調整具

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