JP2002272390A - 食材の調理方法及び調理器 - Google Patents

食材の調理方法及び調理器

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JP2002272390A
JP2002272390A JP2001081265A JP2001081265A JP2002272390A JP 2002272390 A JP2002272390 A JP 2002272390A JP 2001081265 A JP2001081265 A JP 2001081265A JP 2001081265 A JP2001081265 A JP 2001081265A JP 2002272390 A JP2002272390 A JP 2002272390A
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bincho charcoal
charcoal
bincho
food
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JP2001081265A
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Shigeru Ishii
滋 石井
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CB KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/928Cooking stoves using biomass

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  • Electric Stoves And Ranges (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 備長炭の消費量を少なくする。 【解決手段】 オーブン1の内壁1a,1bに備長炭
C,Cを支持するとともに、オーブン1内に食材を入れ
オーブン1を開閉する扉3を閉めた状態で備長炭C,C
を所定時間、有機化合物の放出温度に加熱し、オーブン
1内に充満させた有機化合物により食材中の過酸化物を
還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は備長炭より放出され
る有機化合物によって食材の過酸化物を還元し嫌な臭気
を除去するようにした食材の調理方法及び調理器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、炭火はオーブンと比較して高い
火力で、しかも短時間で焼き上げることが可能であり、
香り、味がよく、焼き上げの状態も美しいとされるが、
火力の調節、焼き上げの位置等、食材を上手に焼き上げ
るためには相当の熟練が必要とされる。特に、備長炭
は、一般の炭と異なって密度が高く着火に至るには芯ま
で加熱される必要がありその着火時間が長くなる。よっ
て着火、消火を行って消耗を防止することは困難とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
ステンレス製の焼き皿に備長炭を載せてガス火で加熱す
ることによって備長炭を着火させ、ガス火から降ろした
ときの焼き皿からの放熱によって備長炭の燃焼温度が炭
素化合物の放出温度に持続されるようにした調理器を提
案している。斯かる調理器によれば備長炭からは食材の
過酸化物を還元する炭素化合物が放出され続けることに
なるので美味しく且つ嫌な臭いなく食材が焼き上げられ
ることになるが、熱及び炭素化合物が大気に捨てられて
しまうので、備長炭の消費量が大きいという問題があ
る。また、加熱によって食材から備長炭及び焼き皿に油
が垂れると煙となって周囲に拡散されてしまうこと、卓
上で利用するために特別な断熱装置が必要となること、
使用後、焼き皿の洗浄、炭の消火など後処理に手数がか
かることの他、オーブンを使いなれた現状ではこれと同
様な操作感で使用できることが求められる。そこで、で
きるだけ少ない備長炭の消費量で食材の過酸化物を還元
できるようにするために解決すべき技術的課題が生じる
のであり、本発明はこの課題を解決することを第1の目
的とする。更にもう一つの大きな課題は日本人の食生活
の回帰である。戦後様々な面での欧米化、近代化が進ん
だことの一つの弊害が「魚離れ」である。七輪や釜など
での調理がガス、電気に代わる中で、煙や臭いの出る魚
焼きが敬遠され、大衆魚の消費が極端に落ち込んでしま
っている。魚料理が嫌われる理由のもう一つに「毎回の
掃除」がある。これをしないとキッチンに生臭い臭いが
残ってしまう。このため、ガス台のロースターも毎回洗
う必要がある。そこで、前記した臭いと煙の問題を解決
し、更にトーストを焼く程度の手間で食味を大幅に向上
し美味しい魚料理ができる環境を整えるとともに、更
に、毎回洗う必要のないようメンテナンスフリーとし
て、本来の日本食である魚料理を現代の食卓に取り戻せ
るようにすることを本発明の第二の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
オーブン内に備長炭と食材とを互いに離間させて配置し
た後、扉を閉めた状態でオーブンを備長炭から有機化合
物が放出される温度に所定時間加熱作動して備長炭から
放出される有機化合物により食材の過酸化物を還元する
ようにした食材の調理方法を提供するものである。斯か
る方法によれば有機化合物の外部への放出量が大幅に減
少するため備長炭の消費量を大幅に低減することができ
る。因みに、備長炭の消耗は使用状態によっても異なる
が、50〜100時間程度、一回の使用は3〜15分間
となる。従って、相当時間使用でき、備長炭の費用対効
果を上げることができる。消耗が進むと備長炭は密度が
薄くなって軽くなるので、体積で7割、長さで8割位に
なったら交換するとよい。
【0005】また、請求項2記載の発明は、オーブン内
に備長炭と食材とを互いに離間させて配置した後、扉を
閉めた状態でオーブンを備長炭から有機化合物が放出さ
れる温度に所定時間加熱作動して備長炭から放出される
有機化合物により食材の過酸化物を還元し、この後、オ
ーブンの最大加熱温度を前記備長炭の燃焼温度未満に制
限して食材を加熱するようにした食材の調理方法を提供
するものである。つまり、請求項2記載の発明では、本
ヒータにより備長炭を加熱しながら食材が加熱されるの
で、備長炭からの有機化合物の放出が持続される。この
ため、加熱による食材の過酸化物及び食材の中から外部
に出できた過酸化物も還元される。また、備長炭の加熱
によって備長炭から外部に遠赤外線が照射され食材は内
部から加熱される。このため食材がより美味しく調理さ
れる。また、オーブンから外部への熱の放出量が極めて
小さいので熱エネルギが有効に利用される。
【0006】さらに、請求項3記載の発明は、オーブン
内に備長炭と食材とを互いに離間させて配置した後、扉
を閉めた状態でオーブンを備長炭から有機化合物が放出
される温度に所定時間加熱作動して備長炭から放出され
る有機化合物により食材の過酸化物を還元し、この後、
オーブン内に高温水蒸気を供給して食材を加熱するよう
にした食材の調理方法を提供するものである。すなわ
ち、常温、常圧下では、100℃程度の高温蒸気によっ
ても食材の過酸化物を還元させる有機化合物を備長炭か
ら放出させることはできないが、請求項3記載の発明の
ように、予め、備長炭を加熱して有機化合物を放出させ
ておき、オーブン内に充満させておくと、このような問
題が解消される。
【0007】請求項4記載の発明は、オーブンの内壁に
備長炭を支持する支持部を設けるとともに、該オーブン
の本ヒータとは別に前記支持部に支持された備長炭を有
機化合物の放出温度に加熱する炭加熱ヒータを設けた調
理器を提供するものである。この発明によれば、請求項
1記載の発明と同様に、備長炭の消費量を大幅に減少し
ながら嫌な臭いの原因となる過酸化物を還元することが
できる。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記支持部が前記オーブンの出入口を正面
に臨んで左右の内壁に配置されるとともに、前記炭加熱
ヒータが前記支持部に近接させて並設され、さらに、前
記本ヒータがオーブン内の下部の出入口手前側と奥側と
に配設され、前記食材を載置する網棚が前記本ヒータと
前記炭加熱ヒータとの間に配置され、本ヒータ間に油等
を受けるための受け皿が配置された調理器を提供するも
のである。斯かる発明によれば、加熱により食材から滲
み出した油が下方に落下しても本ヒータに付着せずに受
け皿に貯留されることになるので、煙の発生が防止され
る。また、油が受け皿に貯留されることになるので、オ
ーブン内の清浄化、後処理の簡便化が達成される。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項4又は請求
項5記載の発明において、前記オーブンの内壁が前記本
ヒータ及び炭加熱ヒータから輻射された輻射熱を前記オ
ーブン内全体に反射させる鏡面に形成された調理器を提
供するものである。斯かる構成とすれば、本ヒータより
照射された輻射熱が反射して備長炭に照射されるので食
材の加熱及び備長炭の加熱にエネルギが有効に活用され
る。この際、本ヒータよりの輻射熱の大半は備長炭に吸
収されて本ヒータが食材を加熱するエネルギは減少す
る。代わりに備長炭よりの輻射熱が反射してオーブン全
体にくまなく行き渡るためにあたかも備長炭で焼いてい
るような加熱状態となる。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項4乃至請求
項6のいずれかに記載の発明において、前記オーブン
が、オーブン内に高温水蒸気を供給する蒸気供給手段が
設けられた調理器を提供するものである。斯かる発明に
よれば一台のオーブンでグリル、蒸し、温めが可能とな
る。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項4乃至請求
項7のいずれかに記載の発明において、前記支持部の少
なくとも前記内壁に対する接触部が前記内壁への熱伝達
を遮断するための断熱材で構成された調理器を提供する
ものである。このように支持部の少なくとも内壁に対す
る接触部を断熱材で形成するとオーブンの内壁の過加熱
が防止されるので、万一、備長炭に燃焼が発生してもオ
ーブンの異常な温度上昇に対応することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、ヒータ又は蒸気により食材
を調理する調理器としてのオーブンを図1乃至図4を参
照して詳細に説明する。
【0013】図1にオーブンの外観を、図2にオーブン
の内部を示し、図3に扉を取り除いたオーブンの正面図
を示す。図示されるように、オーブン1の出入口2には
開閉自在に扉3が設けられており、扉3の外面部にはオ
ーブン1をグリルモードと蒸しモードとに切り替えるた
めのモード切り替えスイッチ5と、オーブン1の作動・
停止を切り替えるための始動スイッチ6とが設けられ
る。
【0014】オーブン1の内壁1a,1b,1c,1d
は耐熱性及び耐食性のためステンレス金属等の耐熱性、
耐食性金属で形成されており、内壁1a,1b,1c,
1dの表面は輻射熱を全体に反射させるための鏡面とな
っている。
【0015】オーブン1内の高さ方向略中位には食材を
載置するための棚8が設置され、オーブン1内の上部中
央に食材を上方から加熱すべく本ヒータ9が配置され、
オーブン1内の下方に食材を下方から加熱すべく出入口
2の手前側と奥側とに本ヒータ10,10が配置され
る。また、オーブン1の左右の内壁1a,1bには棚8
よりも上位に網籠状の支持部12,12が支持され、各
支持部12の支持面に備長炭C,Cが載置される。各支
持部12,12は少なくとも内壁1a,1bとの接触部
が断熱材15で構成されていて、内壁1a,1bに対す
る熱伝達を防止する。支持部12,12の側方には備長
炭Cを輻射熱により加熱すべく炭加熱ヒータとして予熱
ヒータ13,13が近接させて並設され、前記本ヒータ
10,10間には食材から垂れた油等を貯留すべく受け
皿14が設置される。
【0016】オーブン1の下部にはヒータ18を内蔵し
た蒸気生成部19が形成されており、蒸気生成部19に
水供給通路20と蒸気供給通路21とが連通される。
【0017】蒸気供給通路21は下部の内壁1dに開口
し、前記水供給通路20はオーブン1の上部に設置され
た水タンク7と連通しており、水供給通路20には開閉
弁として電磁弁22が設置される。なお、図2及び図3
において、電磁弁22は簡略化して示してあるが、水供
給通路20を開閉する弁部をソレノイドにより開閉作動
するようにしたものが用いられる。
【0018】また、オーブン1の内壁1aにはオーブン
1内の温度を検出すべく赤外線センサ等の熱センサ17
が取り付けられる。なお、本ヒータ9,10,10は断
熱材より成る支持部材Sにより上部の内壁1c、下部の
内壁1dに支持され、予熱ヒータ13,13も同様に断
熱材により内壁1cに支持される。また、前記棚8は耐
熱性及び耐食性の金属線材、例えばステンレス線材で網
又は格子状に形成される。
【0019】図4にオーブン1の制御装置を示す。この
制御装置25はCPU、メモリ、I/O等から成るマイ
クロコンピュータからなり、熱センサ17の検出信号に
対応して前記オーブン1内の温度を検出するとともに、
前記モード切り替えスイッチ5の切換え信号によって調
理モードを検出する。
【0020】以下、図1乃至図4を参照して前記制御装
置25の制御と各部の作動を説明する。制御装置25は
モード切り替えスイッチ5の切り替え状態を検出し、始
動スイッチ6がONに切り換えられたとき作動する。 (グリルモード)制御装置25はモード切り替えスイッ
チ5の切り替えによってグリルモード(魚の塩焼き、ス
テーキ等を焼き上げるためのモード)が選択されたとき
は、まず、蒸気生成部19のヒータ18の作動を禁止
し、電磁弁22を閉作動、予熱ヒータ13,13を加熱
作動する。
【0021】予熱ヒータ13,13の作動時間は備長炭
C,Cから一定量の有機化合物(炭素化合物を含んだ有
機化合物)が放出されるまでとする。なお、備長炭C,
Cは取り扱いやすさ及び消耗までの時間を考慮して約1
00g程度のものを用いるとよいが、中には爆ぜが発生
するものがある。よって、予め、加熱して見て爆ぜの生
じないものを用いる。
【0022】予熱ヒータ13,13から輻射された波長
の長い赤外線が備長炭C,Cに照射されると、備長炭
C,Cから放出された有機化合物がオーブン1に充満さ
れ、食材は炭素化合物を含む有機化合物によって全面が
覆われる。このため、炭素化合物の上昇流中に食材を配
置して食材を焼き上げる従来の調理器と比較すると有機
化合物の消費量が減少し、備長炭C,Cの消費量が減少
する。
【0023】前記予熱ヒータ13,13の加熱により食
材表面の過酸化物の還元を終了すると、次に、本ヒータ
9,10,10を加熱作動し、食材の焼き上げを開始す
る。本ヒータ9,10,10から照射された輻射熱は直
接、又は内壁1a,1b,1c,1dの反射によって食
材を加熱し、同時に、備長炭C,Cを加熱する。備長炭
C,Cは予熱ヒータ13,13によって既に有機化合物
の放出温度に加熱されているので有機化合物の放出は継
続される。このため、食材の中から出てくる過酸化脂質
などの過酸化物及び加熱によって生じた過酸化物までが
還元される。また、備長炭C,Cは、内壁1a,1b,
1c,1dによって反射された輻射熱を吸収して遠赤外
線を放出するので食材は内部から加熱されることにな
る。よって食材は嫌な臭いなく且つ美味しく調理され
る。食材から垂れた油は下方の受け皿14に直接溜まる
ので、本ヒータ10,10との直接接触による煙の発生
は生じない。この場合、最も美味しく焼き上げることが
できるオーブン1内の温度変化率を食材の調理モード毎
にメモリに記憶する一方、オーブン1の扉3に食材の種
別を制御装置25に入力するためのスイッチを取り付け
ておいて、本ヒータ9,10,10の抵抗値を食材の調
理モード毎の温度変化率に対応して制御してもよい。こ
のようにすると、誰でも簡単に食材を美味しく調理する
ことができる。なお、前記本ヒータ9,10,10の抵
抗値の制御には、本ヒータ9,10,10のON/OF
F制御も含まれる。
【0024】また、前記制御装置25は温度変化率の制
御のほか、オーブン1内の最大温度を制御するように構
成される。すなわち、熱センサ17の検出値を演算して
オーブン1内の実際の温度と温度上昇率とを検知し、オ
ーブン1の温度が300℃を超えようとするとき、又は
超える虞があるときは、本ヒータ9,10,10の抵抗
値を小さく制御する。このようにするとオーブン1内の
温度が備長炭C,Cに燃焼が生じない300℃に保持さ
れるので、信頼性が向上する。
【0025】また、備長炭C,Cの温度を監視すべく第
1赤外線センサ26,26を設け(図3参照)、第1赤
外線センサ26,26の検出値に対応してオーブン1内
の温度が300℃以内となるよう本ヒータ9,10,1
0の抵抗値を制御してもよい。斯かる構成とすれば、備
長炭C,Cの温度が直接検出されるので、備長炭C,C
の着火及び燃焼を防止でき、安全性を向上することがで
きる。さらに、食材の温度を検出すべく第2赤外線セン
サ27,27を設け(図3参照)、第2赤外線センサ2
7,27の検出値に基づいて食材表面の焼き上げ状態を
検知して本ヒータ9,10,10の抵抗値を制御しても
よい。斯かる構成とすれば、表面に焦げが少ないとき、
本ヒータ9,10,10の抵抗値を上げて焼き魚の表面
に焦げを作ることができる。
【0026】(蒸し焼きモード)制御装置25は前記モ
ード切り換えスイッチ5によって蒸し焼きモードが選択
され、前記始動スイッチ6よりON信号が出力されたと
きは、まず、予熱ヒータ13,13を所定時間加熱作動
し、オーブン1内に一定量の有機化合物を充満させる。
予熱ヒータ13,13の作動時間は、蒸気加熱のみによ
っては備長炭C,Cからの有機化合物の放出がなされな
いので、グリルの場合よりも長時間、例えば、3分間と
し、オーブン1内に必要量の有機化合物を充満させる。
【0027】次に、制御装置25が前記蒸気生成部19
のヒータ18を作動するとともに、前記電磁弁22を開
作動して蒸気供給通路21,21,…からオーブン1に
100℃程度の蒸気を供給する(図2、図3参照)。調
理中、制御装置25は前記熱センサ17からの検出信号
に基づいてオーブン1内の温度を検出し、蒸気の温度が
100℃を大幅に越えないよう前記ヒータ18の抵抗値
を制御する。よって、グリルモードと同様に、蒸し物を
嫌な臭いなく且つ美味しく作ることができる。この蒸し
焼き制御は、食材の鮮度を向上させながら温めるのにも
適しており、冷蔵庫に保管された食材を、再度、加熱す
るときに特に有効となる。また、本ヒータ9,10,1
0を同時に作動させることもできる。この場合、前記熱
センサ17からの検出信号に基づいてオーブン1内の温
度を検出し、蒸気の温度が100℃を大幅に越えないよ
うヒータ18の抵抗値を制御するものとする。然るとき
は、高い熱量で食材が蒸気加熱されるとともに、備長炭
C,Cから放射された遠赤外線によっても食材が内部か
ら加熱されるとともに、加熱によって生じた過酸化物が
備長炭C,Cから放出された有機化合物によって還元さ
れることになるので、食材が一層美味しく且つ嫌な臭い
のないように調理されることになる。なお、安全対策の
ため、備長炭C,Cに臨ませて別の水供給通路(図示せ
ず)を設けて備長炭が着火する虞のあるときに備長炭
C,Cに水を供給して冷却するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば次
の如き優れた効果を発揮する。 (1)食材中の過酸化物が還元され、嫌な臭いが除去さ
れる。また、備長炭を燃焼させずに有機化合物を放出さ
せ、この有機化合物をオーブン内に閉じ込めるので、従
来の焼き皿を用いる装置と比較して備長炭の消費量が大
幅に減少する。また、従来のオーブンと同等な操作感で
使用することができる(請求項1記載)。
【0029】(2)調理中に放出される有機化合物によ
って過酸化物の還元が維持されるので、嫌な臭いがなく
美味しい焼き物を作ることができる。(請求項2)。
【0030】(3)標準大気圧下で水の沸点は100℃
であり、単なる蒸気による加熱では備長炭から有機化合
物を放出させることはできないが、予め加熱により備長
炭から有機化合物を放出させて充満しておくので、食材
の過酸化物を還元することができる。また、備長炭が有
機化合物の放出温度に熱されると蒸気に有機化合物が含
まれることになるので、加熱中においても有効に過酸化
物を還元することができる。従って、蒸気によっても食
材を嫌な臭いなく美味しく調理することができる(請求
項3)。
【0031】(4)備長炭を燃焼させずに有機化合物を
放出させ、この有機化合物をオーブン内に閉じ込めるの
で、従来の焼き皿を用いる調理器と比較して備長炭の消
費量を大幅に減少させることができる。また、有機化合
物により食材の過酸化物を還元するので美味しく調理す
ることができる。また、従来のオーブンと同等な操作感
で使用することができる(請求項4)。
【0032】(5)食材の加熱によって出た油がヒータ
に付かずに受け皿に溜まるので煙の発生が防止されると
ともに、清掃が容易となる(請求項5)。
【0033】(6)オーブンの内壁がヒータより輻射さ
れる輻射熱を前記オーブン内全体に反射するので、食材
及び備長炭を加熱することができる。このため、食材を
美味しく調理することができる(請求項6)。
【0034】(7)水の加熱による蒸気を供給するため
の蒸気供給手段が備えられるので、ヒータ加熱と蒸気加
熱の双方で食材を美味しく且つ手軽に調理することがで
きる(請求項7)。
【0035】(8)支持部の少なくとも内壁との接触部
を断熱材で形成し、断熱材によりオーブンの内壁への熱
伝導を遮断するようにしたので、万一の備長炭の燃焼に
対応することができる(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオーブンの外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るオーブンの一部を
破断して内部を示した一部破断解説図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るオーブンの加熱状
態を示す解説図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るオーブンの制御装
置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 オーブン 3 扉 7 水タンク(蒸気供給手段) 12 支持部 14 受け皿 15 断熱材 18 ヒータ(蒸気供給手段) 19 蒸気生成部(蒸気供給手段) 20 水供給通路(蒸気供給手段) 21 蒸気供給通路(蒸気供給手段) 22 電磁弁(蒸気供給手段) C,C 備長炭

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーブン内に備長炭と食材とを互いに離
    間させて配置した後、扉を閉めた状態でオーブンを備長
    炭から有機化合物が放出される温度に所定時間加熱作動
    して備長炭から放出される有機化合物により食材の過酸
    化物を還元するようにしたことを特徴とする食材の調理
    方法。
  2. 【請求項2】 オーブン内に備長炭と食材とを互いに離
    間させて配置した後、扉を閉めた状態でオーブンを備長
    炭から有機化合物が放出される温度に所定時間加熱作動
    して備長炭から放出される有機化合物により食材の過酸
    化物を還元し、この後、オーブンの最大加熱温度を前記
    備長炭の燃焼温度未満に制限して食材を加熱するように
    したことを特徴とする食材の調理方法。
  3. 【請求項3】 オーブン内に備長炭と食材とを互いに離
    間させて配置した後、扉を閉めた状態でオーブンを備長
    炭から有機化合物が放出される温度に所定時間加熱作動
    して備長炭から放出される有機化合物により食材の過酸
    化物を還元し、この後、オーブン内に高温水蒸気を供給
    して食材を加熱するようにしたことを特徴とする食材の
    調理方法。
  4. 【請求項4】 オーブンの内壁に備長炭を支持する支持
    部を設けるとともに、該オーブンの本ヒータとは別に前
    記支持部に支持された備長炭を有機化合物の放出温度に
    加熱する炭加熱ヒータを設けたことを特徴とする調理
    器。
  5. 【請求項5】 前記支持部が前記オーブンの出入口を正
    面に臨んで左右の内壁に配置されるとともに、前記炭加
    熱ヒータが前記支持部に近接させて並設され、さらに、
    前記本ヒータがオーブン内の下部の出入口手前側と奥側
    とに配設され、食材を載置する網棚が前記本ヒータと前
    記炭加熱ヒータとの間に配置され、本ヒータ間に油等を
    受けるための受け皿が配置された請求項4記載の調理
    器。
  6. 【請求項6】 前記オーブンの内壁が前記本ヒータ及び
    炭加熱ヒータから輻射された輻射熱を前記オーブン内全
    体に反射させる鏡面に形成された請求項4又は請求項5
    記載の調理器。
  7. 【請求項7】 前記オーブンがオーブン内に高温水蒸気
    を供給する蒸気供給手段が設けられた請求項4乃至請求
    項6のいずれかに記載の調理器。
  8. 【請求項8】 前記支持部の少なくとも前記内壁に対す
    る接触部が前記内壁への熱伝達を遮断するための断熱材
    で構成された請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の
    調理器。
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JP2006046761A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器

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