JP2002271552A - カラー画像読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体 - Google Patents
カラー画像読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体Info
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- JP2002271552A JP2002271552A JP2001066677A JP2001066677A JP2002271552A JP 2002271552 A JP2002271552 A JP 2002271552A JP 2001066677 A JP2001066677 A JP 2001066677A JP 2001066677 A JP2001066677 A JP 2001066677A JP 2002271552 A JP2002271552 A JP 2002271552A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 計測方向の色収差と他方向の色収差を完全に
分離して、かつ、読取装置の読取位置ずれ成分の影響を
排除して、色収差を迅速に高精度に計測することができ
るようにする。 【解決手段】 既知の撮像素子ピッチで配置されたRG
Bの3色の撮像素子を備えて任意の被写体を1次元に撮
像する1次元撮像装置21と、1方向に走査して1次元
撮像装置21に被写体の画像を入射する光学系とを備え
たカラー画像読取装置1の色収差を計測する色収差計測
装置3であって、色収差を計測する方向に均一でなくか
つその方向と垂直な方向に均一な濃度を有する原稿10
から得られた画像信号のうちの任意の相対位置にある2
色の画像データ列の差分の絶対値の累積値を算出すると
共に、画像データ列をシフトしつつ累積値を取得する累
積値算出手段31と、累積値算出手段31で得られた、
各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手
段33とを有するようにしている。
分離して、かつ、読取装置の読取位置ずれ成分の影響を
排除して、色収差を迅速に高精度に計測することができ
るようにする。 【解決手段】 既知の撮像素子ピッチで配置されたRG
Bの3色の撮像素子を備えて任意の被写体を1次元に撮
像する1次元撮像装置21と、1方向に走査して1次元
撮像装置21に被写体の画像を入射する光学系とを備え
たカラー画像読取装置1の色収差を計測する色収差計測
装置3であって、色収差を計測する方向に均一でなくか
つその方向と垂直な方向に均一な濃度を有する原稿10
から得られた画像信号のうちの任意の相対位置にある2
色の画像データ列の差分の絶対値の累積値を算出すると
共に、画像データ列をシフトしつつ累積値を取得する累
積値算出手段31と、累積値算出手段31で得られた、
各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手
段33とを有するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーカメラなど
光学系を搭載し色収差が発生する可能性のある画像読取
装置の読取画像の色収差を高精度に計測するカラー画像
読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体に関す
る。
光学系を搭載し色収差が発生する可能性のある画像読取
装置の読取画像の色収差を高精度に計測するカラー画像
読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】色収差とは、光学特性の一つであり、カ
ラースキャナを例に説明すると、レンズを通した画像読
取において、撮像素子上でRGB画像がそれぞれ異なる
位置に点画像を読み取る現象である。これは、基本的に
は光の波長に対するレンズ屈折率の差によって生じる物
理現象であり、画像読取装置内の光学系(レンズ等)の
組付けバラツキによって機差が発生する。生産工程では
これを特性値として公差を設け、検査を行っている。
ラースキャナを例に説明すると、レンズを通した画像読
取において、撮像素子上でRGB画像がそれぞれ異なる
位置に点画像を読み取る現象である。これは、基本的に
は光の波長に対するレンズ屈折率の差によって生じる物
理現象であり、画像読取装置内の光学系(レンズ等)の
組付けバラツキによって機差が発生する。生産工程では
これを特性値として公差を設け、検査を行っている。
【0003】従来、この種類の色収差を測定する装置と
しては、例えば、特開平11−8734号公報の「画像
読取装置」が知られている。これは、読取画像データに
ウィンドウを設定して、白地上に45°の斜線パターン
が副走査方向に等ピッチに形成されている斜線パターン
の存在を判別すると、ウィンドウを斜線の角度の方向に
順次シフトし、各ウィンドウ内における斜線の位置変化
に基づいて主走査方向の画素の位置を計測し、これをR
GB画像に順次実施してRGB画像間の色収差を測定す
るようにしたものである。
しては、例えば、特開平11−8734号公報の「画像
読取装置」が知られている。これは、読取画像データに
ウィンドウを設定して、白地上に45°の斜線パターン
が副走査方向に等ピッチに形成されている斜線パターン
の存在を判別すると、ウィンドウを斜線の角度の方向に
順次シフトし、各ウィンドウ内における斜線の位置変化
に基づいて主走査方向の画素の位置を計測し、これをR
GB画像に順次実施してRGB画像間の色収差を測定す
るようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置は、
斜線パターンを利用しているため副走査方向の色収差に
影響されるという問題があり、さらに主走査方向の位置
ずれ(スキャナ内部に搭載されている折り返しミラーの
たわみや撮像素子の振動、線順次画像読み取り速度変動
など)から、RGB間に生じる相対位置のずれと色収差
分を分離することが困難であるという問題があった。
斜線パターンを利用しているため副走査方向の色収差に
影響されるという問題があり、さらに主走査方向の位置
ずれ(スキャナ内部に搭載されている折り返しミラーの
たわみや撮像素子の振動、線順次画像読み取り速度変動
など)から、RGB間に生じる相対位置のずれと色収差
分を分離することが困難であるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、以上の問題に鑑みて発
明したもので、色収差を計測する方向に均一濃度でな
く、かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する
原稿により、計測対象方向以外の色収差を考慮しなくて
よい画像パターン機能と、任意の1色の画素列と、他色
の同一位置の画素列との相対位置を算出する機能と、対
象データ列に対して各データをなめらかに結合する数値
演算を施す事で、データ間を補間するデータ補間機能を
備えた装置を用いる。その目的とするのは、計測方向の
色収差と他方向の色収差を完全に分離して、かつ、読取
装置の読取位置ずれ成分の影響を排除して、色収差を迅
速に高精度に計測することが可能な環境を提供すること
にある。
明したもので、色収差を計測する方向に均一濃度でな
く、かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する
原稿により、計測対象方向以外の色収差を考慮しなくて
よい画像パターン機能と、任意の1色の画素列と、他色
の同一位置の画素列との相対位置を算出する機能と、対
象データ列に対して各データをなめらかに結合する数値
演算を施す事で、データ間を補間するデータ補間機能を
備えた装置を用いる。その目的とするのは、計測方向の
色収差と他方向の色収差を完全に分離して、かつ、読取
装置の読取位置ずれ成分の影響を排除して、色収差を迅
速に高精度に計測することが可能な環境を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、既知の撮像素子ピ
ッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を備えて任意
の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置と、1方向
に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を入射する光
学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差を計測する
色収差計測装置において、色収差を計測する方向に均一
でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃度を有する
原稿から得られた画像信号のうちの任意の相対位置にあ
る2色の画像データ列の差分の絶対値の累積値を算出す
ると共に、画像データ列をシフトしつつ累積値を取得す
る累積値算出手段と、累積値算出手段で得られた、各累
積値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手段と
を有することを特徴としている。
に、請求項1に記載された発明では、既知の撮像素子ピ
ッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を備えて任意
の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置と、1方向
に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を入射する光
学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差を計測する
色収差計測装置において、色収差を計測する方向に均一
でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃度を有する
原稿から得られた画像信号のうちの任意の相対位置にあ
る2色の画像データ列の差分の絶対値の累積値を算出す
ると共に、画像データ列をシフトしつつ累積値を取得す
る累積値算出手段と、累積値算出手段で得られた、各累
積値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手段と
を有することを特徴としている。
【0007】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、
かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿
を用いるので、計測対象方向以外の色収差の影響を受け
ることなく、任意方向の色収差を高精度に計測できる。
明によれば、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、
かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿
を用いるので、計測対象方向以外の色収差の影響を受け
ることなく、任意方向の色収差を高精度に計測できる。
【0008】請求項2に記載された発明では、累積値算
出手段による最小値算出を画像信号全域に対して順次実
施し、各画像データ列ごとの最小値からシフト量を求
め、それらを平均して色収差を算出する平均値算出手段
を有することを特徴としている。
出手段による最小値算出を画像信号全域に対して順次実
施し、各画像データ列ごとの最小値からシフト量を求
め、それらを平均して色収差を算出する平均値算出手段
を有することを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、複数ポイントごとに色画像間の相対位置を
算出し、これを平均することで、計測対象の画像読取装
置における機械振動などを原因とする周期的な位置ずれ
分を排除することができ、任意方向の色収差を高精度に
計測できる。
明によれば、複数ポイントごとに色画像間の相対位置を
算出し、これを平均することで、計測対象の画像読取装
置における機械振動などを原因とする周期的な位置ずれ
分を排除することができ、任意方向の色収差を高精度に
計測できる。
【0010】請求項3に記載された発明では、画像信号
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、任意の2色の画像データ列におけるデータ補
間手段で算出された補間ピッチごとの差分の絶対値の累
積値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累
積値を取得する累積値算出手段とを有することを特徴と
している。
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、任意の2色の画像データ列におけるデータ補
間手段で算出された補間ピッチごとの差分の絶対値の累
積値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累
積値を取得する累積値算出手段とを有することを特徴と
している。
【0011】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、補間手法を用いることにより、色収差を高
精度に計測することが可能な色収差計測装置を提供する
ことができる。
明によれば、補間手法を用いることにより、色収差を高
精度に計測することが可能な色収差計測装置を提供する
ことができる。
【0012】請求項4に記載された発明では、原稿の色
収差を計測する方向のパターンが、撮像素子の解像度よ
りも大きいパターンであることを特徴としている。
収差を計測する方向のパターンが、撮像素子の解像度よ
りも大きいパターンであることを特徴としている。
【0013】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、パターンを撮像素子の解像度より大きくす
ることにより、モアレをなくし、色収差計測精度を上げ
ることが可能な色収差計測装置を提供することができ
る。
明によれば、パターンを撮像素子の解像度より大きくす
ることにより、モアレをなくし、色収差計測精度を上げ
ることが可能な色収差計測装置を提供することができ
る。
【0014】請求項5に記載された発明では、原稿のパ
ターンが、RGB3色の撮像素子すべてに等しい感度を
有するグレーで形成されていることを特徴としている。
ターンが、RGB3色の撮像素子すべてに等しい感度を
有するグレーで形成されていることを特徴としている。
【0015】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、同じ画像信号データを用いて、高いSNを
有するRGB画像を取得することができる。
明によれば、同じ画像信号データを用いて、高いSNを
有するRGB画像を取得することができる。
【0016】請求項6に記載された発明では、累積値算
出手段による累積値の算出を実行する前に、取得した画
像データ列に対して平滑化を行う平滑処理手段を有する
ことを特徴としている。
出手段による累積値の算出を実行する前に、取得した画
像データ列に対して平滑化を行う平滑処理手段を有する
ことを特徴としている。
【0017】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、色収差計測をする前に、取得された画像デ
ータ列に対して平滑化しているので、RGB間のMTF
の差により生じる信号SN誤差の影響を受けること無
く、高精度に規格値に計測できる。
明によれば、色収差計測をする前に、取得された画像デ
ータ列に対して平滑化しているので、RGB間のMTF
の差により生じる信号SN誤差の影響を受けること無
く、高精度に規格値に計測できる。
【0018】請求項7に記載された発明では、画像信号
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、最小値算出手段で取得された最小値の位置を
記憶しておく前段最小位置記憶手段と、前段最小位置記
憶手段の位置と予め設定された比較範囲とに基づきデー
タ補間手段で生成された補間ピッチごとに差分を取る差
分領域算出手段とを有することを特徴としている。
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、最小値算出手段で取得された最小値の位置を
記憶しておく前段最小位置記憶手段と、前段最小位置記
憶手段の位置と予め設定された比較範囲とに基づきデー
タ補間手段で生成された補間ピッチごとに差分を取る差
分領域算出手段とを有することを特徴としている。
【0019】このように構成された請求項7にかかる発
明によれば、前回の最小位置を記憶し、次回の最小位置
を推測することで、比較領域を減らすことができるの
で、高速に色収差計測ができる。
明によれば、前回の最小位置を記憶し、次回の最小位置
を推測することで、比較領域を減らすことができるの
で、高速に色収差計測ができる。
【0020】請求項8に記載された発明では、画像信号
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、任意の相対位置にある2色の画像データ列の
差分の絶対値の累積値を算出すると共に、画像データ列
をデータ補間手段で生成された補間ピッチごとにシフト
しつつ累積値を取得する累積値算出手段とを有すること
を特徴としている。
1列分の画像データ列に対して各データをなめらかに結
合する数値演算を施す事でデータ間を補間するデータ補
間手段と、任意の相対位置にある2色の画像データ列の
差分の絶対値の累積値を算出すると共に、画像データ列
をデータ補間手段で生成された補間ピッチごとにシフト
しつつ累積値を取得する累積値算出手段とを有すること
を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項8にかかる発
明によれば、差分領域における差分の計算回数を減らす
ことで、計算分解能を落とすことなく、高速に色収差計
測ができる。
明によれば、差分領域における差分の計算回数を減らす
ことで、計算分解能を落とすことなく、高速に色収差計
測ができる。
【0022】請求項9に記載された発明では、原稿の色
収差を計測する方向に水平かつ一定幅の濃度パターンが
等ピッチでない濃度パターン、または、原稿の色収差を
計測する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピッチ
で幅が異なる万線パターンであることを特徴としてい
る。
収差を計測する方向に水平かつ一定幅の濃度パターンが
等ピッチでない濃度パターン、または、原稿の色収差を
計測する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピッチ
で幅が異なる万線パターンであることを特徴としてい
る。
【0023】このように構成された請求項9にかかる発
明によれば、濃度パターンが等ピッチでない、または、
等ピッチで幅が等しくないので、色収差の最小値を1つ
に保証でき、計測精度を向上することができる。
明によれば、濃度パターンが等ピッチでない、または、
等ピッチで幅が等しくないので、色収差の最小値を1つ
に保証でき、計測精度を向上することができる。
【0024】請求項10に記載された発明では、既知の
撮像素子ピッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を
備えて任意の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置
と、1方向に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を
入射する光学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差
を計測する色収差計測方法において、色収差を計測する
方向に均一でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃
度を有する原稿から得られた画像信号のうちの任意の相
対位置にある2色の画像データ列の差分の絶対値の累積
値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累積
値を取得する累積値算出工程と、累積値算出手段で得ら
れた、各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値
算出工程とを有することを特徴としている。
撮像素子ピッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を
備えて任意の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置
と、1方向に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を
入射する光学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差
を計測する色収差計測方法において、色収差を計測する
方向に均一でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃
度を有する原稿から得られた画像信号のうちの任意の相
対位置にある2色の画像データ列の差分の絶対値の累積
値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累積
値を取得する累積値算出工程と、累積値算出手段で得ら
れた、各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値
算出工程とを有することを特徴としている。
【0025】このように構成された請求項10にかかる
発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることが
できる。
発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0026】請求項11に記載された発明では、既知の
撮像素子ピッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を
備えて任意の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置
と、1方向に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を
入射する光学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差
を計測する色収差計測工程であって、色収差を計測する
方向に均一でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃
度を有する原稿から得られた画像信号のうちの任意の相
対位置にある2色の画像データ列の差分の絶対値の累積
値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累積
値を取得する累積値算出工程と、累積値算出手段で得ら
れた、各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値
算出工程とを有するプログラムを格納した記憶媒体を特
徴としている。
撮像素子ピッチで配置されたRGBの3色の撮像素子を
備えて任意の被写体を1次元に撮像する1次元撮像装置
と、1方向に走査して1次元撮像装置に被写体の画像を
入射する光学系とを備えたカラー画像読取装置の色収差
を計測する色収差計測工程であって、色収差を計測する
方向に均一でなくかつその方向と垂直な方向に均一な濃
度を有する原稿から得られた画像信号のうちの任意の相
対位置にある2色の画像データ列の差分の絶対値の累積
値を算出すると共に、画像データ列をシフトしつつ累積
値を取得する累積値算出工程と、累積値算出手段で得ら
れた、各累積値を比較し、その最小値を算出する最小値
算出工程とを有するプログラムを格納した記憶媒体を特
徴としている。
【0027】このように構成された請求項11にかかる
発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることが
できる。
発明によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
態について、図示例と共に説明する。
【0029】図1〜図6は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
示すものである。
【0030】図1に示すように、この実施の形態1の検
査対象であるカラー画像読取装置1は、画像信号入力部
2を介して色収差計測装置3に接続されている。ここ
で、カラー画像読取装置1は、例えば、フルカラー複写
機のスキャナユニットで構成されている。色収差計測装
置3は、各種計算、通信、記憶などが可能なコンピュー
タなどの色収差計測装置本体4と、キーボード、マウス
等の入力装置5と、CRTなどの画像表示装置6(結果
表示手段)とを備えている。
査対象であるカラー画像読取装置1は、画像信号入力部
2を介して色収差計測装置3に接続されている。ここ
で、カラー画像読取装置1は、例えば、フルカラー複写
機のスキャナユニットで構成されている。色収差計測装
置3は、各種計算、通信、記憶などが可能なコンピュー
タなどの色収差計測装置本体4と、キーボード、マウス
等の入力装置5と、CRTなどの画像表示装置6(結果
表示手段)とを備えている。
【0031】図2、図3に示すように、カラー画像読取
装置1は、原稿10を設置するコンタクトガラスなどの
原稿設置場所11と、原稿10上の撮像領域12を照明
するランプ13などの光源、リフレクター14、折り返
しミラー15を備えて原稿設置場所11を走査する走行
体16と、折り返しミラー17を備えて走行体16を追
従する走行体18と、駆動力伝達手段19を介して走行
体16,18を走査させるモータなどの駆動装置20
と、走行体16の走査方向と垂直方向に列を成す、例え
ば、RGB3色のラインCCDユニットなどの1次元撮
像装置21と、原稿設置場所11に設置された原稿10
の像をRGB3色のラインCCDユニット上に結合する
レンズ22とを備えている。
装置1は、原稿10を設置するコンタクトガラスなどの
原稿設置場所11と、原稿10上の撮像領域12を照明
するランプ13などの光源、リフレクター14、折り返
しミラー15を備えて原稿設置場所11を走査する走行
体16と、折り返しミラー17を備えて走行体16を追
従する走行体18と、駆動力伝達手段19を介して走行
体16,18を走査させるモータなどの駆動装置20
と、走行体16の走査方向と垂直方向に列を成す、例え
ば、RGB3色のラインCCDユニットなどの1次元撮
像装置21と、原稿設置場所11に設置された原稿10
の像をRGB3色のラインCCDユニット上に結合する
レンズ22とを備えている。
【0032】このカラー画像読取装置1では、原稿設置
場所11であるコンタクトガラス上に色収差計測の基準
となるチャート原稿などの原稿10を設置し、作動スイ
ッチをオンにすると、ランプ13が原稿10上の撮像領
域12に光を照射し、走行体18とそれを追従する走行
体16が原稿10の先頭から終わりまで1方向に走査す
ることで折り返しミラー15,17やレンズ22を反射
光が通過して、1次元撮像装置21、例えばRGB3色
のラインCCDユニットに原稿10の画像が取込まれ
る。チャート原稿10は、例えば、図5(a)に示すよ
うな、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、かつこ
の方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿白黒の万線
パターンとする。
場所11であるコンタクトガラス上に色収差計測の基準
となるチャート原稿などの原稿10を設置し、作動スイ
ッチをオンにすると、ランプ13が原稿10上の撮像領
域12に光を照射し、走行体18とそれを追従する走行
体16が原稿10の先頭から終わりまで1方向に走査す
ることで折り返しミラー15,17やレンズ22を反射
光が通過して、1次元撮像装置21、例えばRGB3色
のラインCCDユニットに原稿10の画像が取込まれ
る。チャート原稿10は、例えば、図5(a)に示すよ
うな、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、かつこ
の方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿白黒の万線
パターンとする。
【0033】図4(a)に示すように、カラー画像読取
装置1では、原稿10の画像がランプ13、折り返しミ
ラー15,17、レンズ22といった光学系から1次元
撮像装置21、例えば3ラインCCDに線順次に取り込
まれると、取り込まれた原稿10の反射光は、制御部2
4による制御の元で、3ラインCCDにより光電変換さ
れて電気信号に変換される。これをA/D変換すること
により、アナログデータからデジタルデータとなる。こ
のデジタルデータにシェーディング補正をかけた後、画
像信号は画像信号出力ポート23から出力される(図5
(b))。画像データは制御部24により、線順次に全
画像分出力され2次元画像化される。CCDはRGB3
ラインあり、フルカラー画像が出力される。
装置1では、原稿10の画像がランプ13、折り返しミ
ラー15,17、レンズ22といった光学系から1次元
撮像装置21、例えば3ラインCCDに線順次に取り込
まれると、取り込まれた原稿10の反射光は、制御部2
4による制御の元で、3ラインCCDにより光電変換さ
れて電気信号に変換される。これをA/D変換すること
により、アナログデータからデジタルデータとなる。こ
のデジタルデータにシェーディング補正をかけた後、画
像信号は画像信号出力ポート23から出力される(図5
(b))。画像データは制御部24により、線順次に全
画像分出力され2次元画像化される。CCDはRGB3
ラインあり、フルカラー画像が出力される。
【0034】図4(b)に示すように、カラー画像読取
装置1からの画像信号は、画像信号入力部2(画像信号
入力手段)を介して色収差計測装置3へ入力される。入
力された全画像データは画像記憶メモリ26(画像記憶
手段)に格納される。その後、制御部25で指定された
同一位置の2色の画素データ列が順次取出され、画像処
理演算部27やシフト量算出部28などの画像信号演算
手段でシフトと差分操作が行われる。シフトの最大ずら
し量は予め与えられている。画像処理演算部27で注目
する2列より累積値を算出し、累積値が最小になるとこ
ろのシフト量がメモリに格納される。シフト量がすなわ
ち色収差量となり、画像表示装置6に結果表示され、計
測結果が確認できる(図5(c))。
装置1からの画像信号は、画像信号入力部2(画像信号
入力手段)を介して色収差計測装置3へ入力される。入
力された全画像データは画像記憶メモリ26(画像記憶
手段)に格納される。その後、制御部25で指定された
同一位置の2色の画素データ列が順次取出され、画像処
理演算部27やシフト量算出部28などの画像信号演算
手段でシフトと差分操作が行われる。シフトの最大ずら
し量は予め与えられている。画像処理演算部27で注目
する2列より累積値を算出し、累積値が最小になるとこ
ろのシフト量がメモリに格納される。シフト量がすなわ
ち色収差量となり、画像表示装置6に結果表示され、計
測結果が確認できる(図5(c))。
【0035】より具体的な例を、R画像とG画像を用い
た場合で説明する。
た場合で説明する。
【0036】図6に示すように、画像記憶メモリ26か
ら同一位置のRとGの画像データ列を読出し、画素毎に
2色の画素データ、例えば、画素の階調、8bitで0
〜255までの値、の差分を取る。ここで、符号が負で
あれば、符号を反転させる。これを予め設定されている
画像データ列の評価範囲で累積値を算出する工程を行う
(累積値算出手段31)。累積値の算出が終了したら、
2色目の画像データを、例えば右に1画素分シフトし、
各画素ごとの差分の累積値を取得する工程を行う。累積
値算出を、例えば、予め設定された最大シフト8で行う
とすると、−4画素位置から+4画素位置まで累積値取
得を繰り返す(累積値取得手段32)。これら最大シフ
ト8回分の累積値の中から最小値を算出する工程を行う
(最小値算出手段33)。例えば、1列で2048画素
あるとした時、8回累積値を計算するには、評価範囲を
比較中心から2040画素とすれば、2列目を−4から
+4まで9回シフトして、2040回分の累積値算出を
行い、それらの9回のシフト結果による累積値から最小
値を求める。その最小値を示す位置が2つの色画像の適
合位置であり、シフト量が2つの色画像における色収差
量となる。
ら同一位置のRとGの画像データ列を読出し、画素毎に
2色の画素データ、例えば、画素の階調、8bitで0
〜255までの値、の差分を取る。ここで、符号が負で
あれば、符号を反転させる。これを予め設定されている
画像データ列の評価範囲で累積値を算出する工程を行う
(累積値算出手段31)。累積値の算出が終了したら、
2色目の画像データを、例えば右に1画素分シフトし、
各画素ごとの差分の累積値を取得する工程を行う。累積
値算出を、例えば、予め設定された最大シフト8で行う
とすると、−4画素位置から+4画素位置まで累積値取
得を繰り返す(累積値取得手段32)。これら最大シフ
ト8回分の累積値の中から最小値を算出する工程を行う
(最小値算出手段33)。例えば、1列で2048画素
あるとした時、8回累積値を計算するには、評価範囲を
比較中心から2040画素とすれば、2列目を−4から
+4まで9回シフトして、2040回分の累積値算出を
行い、それらの9回のシフト結果による累積値から最小
値を求める。その最小値を示す位置が2つの色画像の適
合位置であり、シフト量が2つの色画像における色収差
量となる。
【0037】このように、色収差を計測する方向に均一
濃度でなく、かつこの方向と垂直方向に均一な濃度を有
する原稿10を用いるので、計測対象方向以外の色収差
の影響を受けることなく、任意方向の色収差を高精度に
計測できる。
濃度でなく、かつこの方向と垂直方向に均一な濃度を有
する原稿10を用いるので、計測対象方向以外の色収差
の影響を受けることなく、任意方向の色収差を高精度に
計測できる。
【0038】なお、色収差計測装置3は、ハードウェア
的に実現しても、ソフトウェア的に実現しても良い。ま
た、ソフトウェア的に実現する場合には、当プログラム
を記録媒体に格納して提供するようにしても良い。
的に実現しても、ソフトウェア的に実現しても良い。ま
た、ソフトウェア的に実現する場合には、当プログラム
を記録媒体に格納して提供するようにしても良い。
【0039】図7、図8は、この発明の実施の形態2を
示すものである。
示すものである。
【0040】この実施の形態2では、最小値算出手段3
3を画像信号全域に対し順次実施し、各画像データ列ご
との最小値からシフト量を求め、それらを平均して色収
差を算出する平均値算出手段34を有している。
3を画像信号全域に対し順次実施し、各画像データ列ご
との最小値からシフト量を求め、それらを平均して色収
差を算出する平均値算出手段34を有している。
【0041】例として、R画像とG画像を用いた場合で
説明する。Aルーチンは、実施の形態1の操作と同じで
ある。そして、平均値算出手段34で、このAルーチン
の操作を画像の最終列まで順次実施し、各画像データ列
毎のシフト量を求める。これらの値の平均値を指定され
た2色の色収差量とする(図8参照)。
説明する。Aルーチンは、実施の形態1の操作と同じで
ある。そして、平均値算出手段34で、このAルーチン
の操作を画像の最終列まで順次実施し、各画像データ列
毎のシフト量を求める。これらの値の平均値を指定され
た2色の色収差量とする(図8参照)。
【0042】このように、複数ポイントごとに色画像間
の相対位置を算出し、これを平均することで、計測対象
のカラー画像読取装置1における機械振動などを原因と
する周期的な位置ずれ分を排除することができ、任意方
向の色収差を高精度に計測できる。
の相対位置を算出し、これを平均することで、計測対象
のカラー画像読取装置1における機械振動などを原因と
する周期的な位置ずれ分を排除することができ、任意方
向の色収差を高精度に計測できる。
【0043】図9、図10は、この発明の実施の形態3
を示すものである。
を示すものである。
【0044】この実施の形態3では、画像信号の1列の
画像データ列に対して各データをなめらかに結合する数
値演算を施す事で、データ間を補間するデータ補間手段
35と、データ補間手段35で算出された補間ピッチご
とに差分の累積値を算出し、色収差を計測する方向と垂
直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの累
積値を取得する累積値取得手段32とを有している。
画像データ列に対して各データをなめらかに結合する数
値演算を施す事で、データ間を補間するデータ補間手段
35と、データ補間手段35で算出された補間ピッチご
とに差分の累積値を算出し、色収差を計測する方向と垂
直な方向に相対位置を順次ずらしていき、それぞれの累
積値を取得する累積値取得手段32とを有している。
【0045】例としてR画像とG画像を用いた場合で説
明する。R画像データ列とG画像データ列に対してデー
タ補間手段35により、各データをなめらかに結合する
数値演算を施す事で、データ間の補間を行う。例えば、
600dpiの解像度を持つカラー画像読取装置1の場
合、1画素は約42.3μmとなる。画素ピッチも同じ
く42.3μmとなる。これを高精度にするために、1
画素ピッチ間(画素中心間)を例えば、スプライン補間
の手法(図10参照)を用いて補間する(データ補間手
段35)。区間を8分割するとすれば、補間式から5.
2μmの精度で階調を算出するできる。累積値取得手段
32においてデータ補間手段35で施された補間ピッチ
を最小値のシフト量とすることで、1画素以下の分解能
でのシフトを可能とする。
明する。R画像データ列とG画像データ列に対してデー
タ補間手段35により、各データをなめらかに結合する
数値演算を施す事で、データ間の補間を行う。例えば、
600dpiの解像度を持つカラー画像読取装置1の場
合、1画素は約42.3μmとなる。画素ピッチも同じ
く42.3μmとなる。これを高精度にするために、1
画素ピッチ間(画素中心間)を例えば、スプライン補間
の手法(図10参照)を用いて補間する(データ補間手
段35)。区間を8分割するとすれば、補間式から5.
2μmの精度で階調を算出するできる。累積値取得手段
32においてデータ補間手段35で施された補間ピッチ
を最小値のシフト量とすることで、1画素以下の分解能
でのシフトを可能とする。
【0046】このように、補間手法を用いることによ
り、色収差を高精度に計測することが可能となる。
り、色収差を高精度に計測することが可能となる。
【0047】図11は、この発明の実施の形態4、5を
示すものである。
示すものである。
【0048】この実施の形態4では、チャート原稿10
における、色収差を計測する方向のパターンを、撮像素
子の解像度よりも大きいパターンとする。
における、色収差を計測する方向のパターンを、撮像素
子の解像度よりも大きいパターンとする。
【0049】このパターンは、色収差を計測する方向で
白とグレーの濃度のパターンが等間隔のピッチでならぶ
ものをいう。このパターンの間隔が、カラー画像読取装
置1の撮像素子の解像度よりも大きい万線パターンから
なるものである。
白とグレーの濃度のパターンが等間隔のピッチでならぶ
ものをいう。このパターンの間隔が、カラー画像読取装
置1の撮像素子の解像度よりも大きい万線パターンから
なるものである。
【0050】このように、パターンを撮像素子の解像度
より大きくすることにより、モアレをなくし、色収差計
測精度を上げることが可能となる。
より大きくすることにより、モアレをなくし、色収差計
測精度を上げることが可能となる。
【0051】実施の形態5では、原稿10のパターン
を、RGB3色の撮像素子すべてに等しい感度を有する
グレーで形成する。
を、RGB3色の撮像素子すべてに等しい感度を有する
グレーで形成する。
【0052】このパターンはRGB3色の撮像素子それ
ぞれに対して共通の感度を有する、白色とグレーで構成
されたパターンのことである。
ぞれに対して共通の感度を有する、白色とグレーで構成
されたパターンのことである。
【0053】このようにすることにより、同じ画像信号
データを用いて、高いSNを有するRGB画像を取得す
ることができる。
データを用いて、高いSNを有するRGB画像を取得す
ることができる。
【0054】図12は、この発明の実施の形態6を示す
ものである。
ものである。
【0055】実施の形態6では、累積値算出手段31を
実行する前に、取得した画像データ列に対して平滑化を
行う平滑処理手段36を有している。
実行する前に、取得した画像データ列に対して平滑化を
行う平滑処理手段36を有している。
【0056】例としてR画像とG画像を用いた場合で説
明する。平滑処理手段36は、画像記憶メモリ26から
同一位置のR画像とG画像の画像データ列を読出した後
に、これらの画像データ列に対して平滑化処理を行う。
そして、平滑化処理を行った後に累積値算出手段31を
実行する。平滑化処理手段36としてはローパスフィル
ターなどを用いる。
明する。平滑処理手段36は、画像記憶メモリ26から
同一位置のR画像とG画像の画像データ列を読出した後
に、これらの画像データ列に対して平滑化処理を行う。
そして、平滑化処理を行った後に累積値算出手段31を
実行する。平滑化処理手段36としてはローパスフィル
ターなどを用いる。
【0057】このように、色収差計測を行う前に、取得
された画像データ列に対して平滑化を行っているので、
RGB間のMTFの差により生じる信号SN誤差の影響
を受けること無く、高精度に規格値に計測することがで
きる。
された画像データ列に対して平滑化を行っているので、
RGB間のMTFの差により生じる信号SN誤差の影響
を受けること無く、高精度に規格値に計測することがで
きる。
【0058】図13は、この発明の実施の形態7を示す
ものである。
ものである。
【0059】実施の形態7では、実施の形態3におい
て、実施の形態1の累積値算出手段31で得られた累積
値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手段33
と、最小値算出手段33で取得された最小値の位置を記
憶しておく前段最小位置記憶手段37と、次の最小値算
出手段33の対象である色収差を計測する方向に1列進
んだ時に、累積値算出手段31で、前段最小位置記憶手
段37の位置と予め設定された比較範囲とから各補間ピ
ッチごとに差分を取る差分領域算出手段38と、最小値
算出手段33を画像信号全域に順次実施し、各列ごとの
最小値を算出する平均値算出手段34とを有している。
て、実施の形態1の累積値算出手段31で得られた累積
値を比較し、その最小値を算出する最小値算出手段33
と、最小値算出手段33で取得された最小値の位置を記
憶しておく前段最小位置記憶手段37と、次の最小値算
出手段33の対象である色収差を計測する方向に1列進
んだ時に、累積値算出手段31で、前段最小位置記憶手
段37の位置と予め設定された比較範囲とから各補間ピ
ッチごとに差分を取る差分領域算出手段38と、最小値
算出手段33を画像信号全域に順次実施し、各列ごとの
最小値を算出する平均値算出手段34とを有している。
【0060】例としてR画像とG画像を用いた場合で説
明する。画像記憶メモリ26から同一位置のR画像とG
画像の画像データ列を読出し、例えば、1画素間をスプ
ライン補間で100分割して、−50補間ピッチ分から
+50補間ピッチ分シフトしてずらし得るようにする。
補間ピッチ毎にR画像とG画像の画像データ列の補間式
から算出した画素データ、例えば、1色8bitで0〜
255までの値、の差分を取る。ここで、符号が負であ
れば、符号反転させる。これを予め設定されている画像
データ列の比較範囲での累積値を算出する。全ての累積
値算出が終了したら、Gのデータ列の画像データを例え
ば右に1補間ピッチ分シフトし、RとGのデータ列での
差分の累積値を取得する。予め設定された最大シフト
分、例えば100シフトまで累積値取得を繰り返す。こ
れら最大シフト100回分の相対位置である累積値の中
から最小値を取得する。最小値時の位置を記憶する(前
段最小位置記憶手段37)。この最小位置を次回からの
ずらしの中心位置とし、例えば比較範囲として40とす
ると最小位置から−20の位置を2列目の初期位置とす
る(差分領域算出手段38)。これらの操作を画像の最
終列まで順次実施し、各列毎の最小値を算出する。1画
素を100分割することとは、例えば、1画素データか
ら補間ピッチ分ずつ階調を計算し、1個の配列を100
個の配列に変換するのと同じ操作である。最初の1回
は、最大シフト100回行うが、2回目からは1回目の
最小位置を、3回目からは2回目のというように、前回
の最小位置を中心として−20から+20までの最大4
0シフトで最小値を追い込む。
明する。画像記憶メモリ26から同一位置のR画像とG
画像の画像データ列を読出し、例えば、1画素間をスプ
ライン補間で100分割して、−50補間ピッチ分から
+50補間ピッチ分シフトしてずらし得るようにする。
補間ピッチ毎にR画像とG画像の画像データ列の補間式
から算出した画素データ、例えば、1色8bitで0〜
255までの値、の差分を取る。ここで、符号が負であ
れば、符号反転させる。これを予め設定されている画像
データ列の比較範囲での累積値を算出する。全ての累積
値算出が終了したら、Gのデータ列の画像データを例え
ば右に1補間ピッチ分シフトし、RとGのデータ列での
差分の累積値を取得する。予め設定された最大シフト
分、例えば100シフトまで累積値取得を繰り返す。こ
れら最大シフト100回分の相対位置である累積値の中
から最小値を取得する。最小値時の位置を記憶する(前
段最小位置記憶手段37)。この最小位置を次回からの
ずらしの中心位置とし、例えば比較範囲として40とす
ると最小位置から−20の位置を2列目の初期位置とす
る(差分領域算出手段38)。これらの操作を画像の最
終列まで順次実施し、各列毎の最小値を算出する。1画
素を100分割することとは、例えば、1画素データか
ら補間ピッチ分ずつ階調を計算し、1個の配列を100
個の配列に変換するのと同じ操作である。最初の1回
は、最大シフト100回行うが、2回目からは1回目の
最小位置を、3回目からは2回目のというように、前回
の最小位置を中心として−20から+20までの最大4
0シフトで最小値を追い込む。
【0061】例えば、画像データ1列が2048画素
で、補間ピッチが1画素の100分の1とした時、10
0回累積値を計算するには、比較範囲を比較中心から2
047画素とすれば、初回は−50から+50まで10
0回シフトして、累積値算出を行い、それらの最小値を
求める。最小値になる位置が+1であれば、次回の比較
対象となる2列目は、−19から+21までシフトし、
累積値を算出する。累積値の最小値を取出し、記憶す
る。この操作を画像の最終列まで順次実施し、各列毎の
最小値を取得する。
で、補間ピッチが1画素の100分の1とした時、10
0回累積値を計算するには、比較範囲を比較中心から2
047画素とすれば、初回は−50から+50まで10
0回シフトして、累積値算出を行い、それらの最小値を
求める。最小値になる位置が+1であれば、次回の比較
対象となる2列目は、−19から+21までシフトし、
累積値を算出する。累積値の最小値を取出し、記憶す
る。この操作を画像の最終列まで順次実施し、各列毎の
最小値を取得する。
【0062】このように、前回の最小位置を記憶し、次
回の最小位置を推測することで、比較領域を減らすこと
ができるので、高速に色収差計測を行うことができる。
回の最小位置を推測することで、比較領域を減らすこと
ができるので、高速に色収差計測を行うことができる。
【0063】図14は、この発明の実施の形態8を示す
ものである。
ものである。
【0064】実施の形態8では、実施の形態3におい
て、実施の形態1の画像信号1列のデータ列に対して各
データをなめらかに結合する数値演算を施す事で、デー
タ間を補間するデータ補間手段35と、画像信号1列の
画像データ列Aと同一位置の画像データ列Bとにおい
て、画像信号1列Aまたは同一位置の1列Bの隣接デー
タのみにデータ補間手段35を施し、データ列の画素デ
ータと、画素に隣接する左端あるいは右端の隣接データ
列のデータ補間手段35で生成された画素データとにお
いて、それぞれ差分の累積値を算出し、色収差を計測す
る方向と垂直な方向に相対位置を補間ピッチごとに順次
ずらしていき、それぞれの累積値を取得する累積値算出
手段31とを有している。
て、実施の形態1の画像信号1列のデータ列に対して各
データをなめらかに結合する数値演算を施す事で、デー
タ間を補間するデータ補間手段35と、画像信号1列の
画像データ列Aと同一位置の画像データ列Bとにおい
て、画像信号1列Aまたは同一位置の1列Bの隣接デー
タのみにデータ補間手段35を施し、データ列の画素デ
ータと、画素に隣接する左端あるいは右端の隣接データ
列のデータ補間手段35で生成された画素データとにお
いて、それぞれ差分の累積値を算出し、色収差を計測す
る方向と垂直な方向に相対位置を補間ピッチごとに順次
ずらしていき、それぞれの累積値を取得する累積値算出
手段31とを有している。
【0065】画像記憶メモリ21から同一位置のR画像
とG画像の画像データ列を読出し、例えば、G画像の画
像データ列の1画素間をスプライン補間で100分割し
て、−50補間ピッチ分から+50補間ピッチ分シフト
してずらし得るようにする(データ補間手段35)。画
素ピッチ毎にR画像の画像データ列と画素ピッチに隣接
する、例えば、左端の補間ピッチ毎にG画像の画像デー
タ列の画素データとの差分を取る。このとき、符号が負
であれば、符号反転させる(差分領域算出手段)。これ
を予め設定されている画像データ列の比較範囲での累積
値を算出する。全ての累積値算出が終了したら、G画像
の画像データ列の画像データを例えば右に1補間ピッチ
分シフトし、R画像とG画像の画像データ列の1画素ピ
ッチ間差分の累積値を取得する。予め設定された最大シ
フト分、例えば100シフトまで累積値取得を繰り返
す。これら最大シフト100回分の累積値の中から最小
値を取得する。これらの操作を画像の最終列まで順次実
施し、各列毎の最小値を算出する。
とG画像の画像データ列を読出し、例えば、G画像の画
像データ列の1画素間をスプライン補間で100分割し
て、−50補間ピッチ分から+50補間ピッチ分シフト
してずらし得るようにする(データ補間手段35)。画
素ピッチ毎にR画像の画像データ列と画素ピッチに隣接
する、例えば、左端の補間ピッチ毎にG画像の画像デー
タ列の画素データとの差分を取る。このとき、符号が負
であれば、符号反転させる(差分領域算出手段)。これ
を予め設定されている画像データ列の比較範囲での累積
値を算出する。全ての累積値算出が終了したら、G画像
の画像データ列の画像データを例えば右に1補間ピッチ
分シフトし、R画像とG画像の画像データ列の1画素ピ
ッチ間差分の累積値を取得する。予め設定された最大シ
フト分、例えば100シフトまで累積値取得を繰り返
す。これら最大シフト100回分の累積値の中から最小
値を取得する。これらの操作を画像の最終列まで順次実
施し、各列毎の最小値を算出する。
【0066】このように、差分領域における差分の計算
回数を減らすことで、計算分解能を落とすことなく、高
速に色収差計測ができる。
回数を減らすことで、計算分解能を落とすことなく、高
速に色収差計測ができる。
【0067】図15、図16は、この発明の実施の形態
9を示すものである。
9を示すものである。
【0068】実施の形態9では、原稿10を、色収差を
計測する方向に水平かつ一定幅の濃度パターンが等ピッ
チでない濃度パターン(図15)、または、原稿の色収
差を計測する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピ
ッチで幅が異なる万線パターン(図16)としている。
計測する方向に水平かつ一定幅の濃度パターンが等ピッ
チでない濃度パターン(図15)、または、原稿の色収
差を計測する方向に水平かつ隣合う濃度パターンが等ピ
ッチで幅が異なる万線パターン(図16)としている。
【0069】このパターンは、色収差を計測する方向
で、グレーパターン幅の相異なるパターンが等間隔ピッ
チで、並ぶものをいう。
で、グレーパターン幅の相異なるパターンが等間隔ピッ
チで、並ぶものをいう。
【0070】このように、濃度パターンが等ピッチでな
い、または、等ピッチで幅が等しくないので、色収差の
最小値を1つに保証でき、計測精度を向上することがで
きる。
い、または、等ピッチで幅が等しくないので、色収差の
最小値を1つに保証でき、計測精度を向上することがで
きる。
【0071】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。例えば、上記各実施の形
態の上記した以外の組合せも可能であることは勿論であ
る。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。例えば、上記各実施の形
態の上記した以外の組合せも可能であることは勿論であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、
かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿
を用いるので、計測対象方向以外の色収差の影響を受け
ることなく、任意方向の色収差を高精度に計測できる。
明によれば、色収差を計測する方向に均一濃度でなく、
かつ当該走査方向と垂直方向に均一な濃度を有する原稿
を用いるので、計測対象方向以外の色収差の影響を受け
ることなく、任意方向の色収差を高精度に計測できる。
【0073】請求項2の発明によれば、複数ポイントご
とに色画像間の相対位置を算出し、これを平均すること
で、計測対象の画像読取装置における機械振動などを原
因とする周期的な位置ずれ分を排除することができ、任
意方向の色収差を高精度に計測できる。
とに色画像間の相対位置を算出し、これを平均すること
で、計測対象の画像読取装置における機械振動などを原
因とする周期的な位置ずれ分を排除することができ、任
意方向の色収差を高精度に計測できる。
【0074】請求項3の発明によれば、補間手法を用い
ることにより、色収差を高精度に計測することが可能な
色収差計測装置を提供することができる。
ることにより、色収差を高精度に計測することが可能な
色収差計測装置を提供することができる。
【0075】請求項4の発明によれば、パターンを撮像
素子の解像度より大きくすることにより、モアレをなく
し、色収差計測精度を上げることが可能な色収差計測装
置を提供することができる。
素子の解像度より大きくすることにより、モアレをなく
し、色収差計測精度を上げることが可能な色収差計測装
置を提供することができる。
【0076】請求項5の発明によれば、同じ画像信号デ
ータを用いて、高いSNを有するRGB画像を取得する
ことができる。
ータを用いて、高いSNを有するRGB画像を取得する
ことができる。
【0077】請求項6の発明によれば、色収差計測をす
る前に、取得された画像データ列に対して平滑化してい
るので、RGB間のMTFの差により生じる信号SN誤
差の影響を受けること無く、高精度に規格値に計測でき
る。
る前に、取得された画像データ列に対して平滑化してい
るので、RGB間のMTFの差により生じる信号SN誤
差の影響を受けること無く、高精度に規格値に計測でき
る。
【0078】請求項7の発明によれば、前回の最小位置
を記憶し、次回の最小位置を推測することで、比較領域
を減らすことができるので、高速に色収差計測ができ
る。
を記憶し、次回の最小位置を推測することで、比較領域
を減らすことができるので、高速に色収差計測ができ
る。
【0079】請求項8の発明によれば、差分領域におけ
る差分の計算回数を減らすことで、計算分解能を落とす
ことなく、高速に色収差計測ができる。
る差分の計算回数を減らすことで、計算分解能を落とす
ことなく、高速に色収差計測ができる。
【0080】請求項9の発明によれば、濃度パターンが
等ピッチでない、または、等ピッチで幅が等しくないの
で、色収差の最小値を1つに保証でき、計測精度を向上
することができる。
等ピッチでない、または、等ピッチで幅が等しくないの
で、色収差の最小値を1つに保証でき、計測精度を向上
することができる。
【0081】請求項10の発明によれば、請求項1と同
様の作用効果を得ることができる。
様の作用効果を得ることができる。
【0082】請求項11の発明によれば、請求項1と同
様の作用効果を得ることができる、という実用上有益な
効果を発揮し得る。
様の作用効果を得ることができる、という実用上有益な
効果を発揮し得る。
【図1】実施の形態1にかかる色収差計測装置の構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】実施の形態1にかかるカラー画像読取装置の外
観図である。
観図である。
【図3】実施の形態1にかかるカラー画像読取装置の構
造図である。
造図である。
【図4】(a)(b)は実施の形態1にかかるカラー画
像読取装置および色収差計測装置のシステム概要を示す
図である。
像読取装置および色収差計測装置のシステム概要を示す
図である。
【図5】(a)〜(c)実施の形態1で使用する万線パ
ターンと、カラー画像読取装置が出力する画像信号と、
カラー画像読取装置による結果表示の例である。
ターンと、カラー画像読取装置が出力する画像信号と、
カラー画像読取装置による結果表示の例である。
【図6】実施の形態1にかかるフローチャートである。
【図7】実施の形態2にかかるフローチャートである。
【図8】実施の形態2における色収差計測結果例を示す
グラフである。
グラフである。
【図9】実施の形態3にかかるフローチャートである。
【図10】実施の形態3にかかる補間手法を示す図であ
る。
る。
【図11】実施の形態4,5にかかる撮像素子の分解能
に対するパターンの大きさを示す図である。
に対するパターンの大きさを示す図である。
【図12】実施の形態6にかかるフローチャートであ
る。
る。
【図13】実施の形態7にかかるフローチャートであ
る。
る。
【図14】実施の形態8にかかるフローチャートであ
る。
る。
【図15】実施の形態9にかかる検査チャートパターン
例を示す図である。
例を示す図である。
【図16】実施の形態9にかかる別の検査チャートパタ
ーン例を示す図である。
ーン例を示す図である。
1 カラー画像読取装置 3 色収差計測装置 10 原稿 21 1次元撮像装置 31 累積値算出手段 32 最小値算出手段 33 最小値算出手段 34 平均値算出手段 35 データ補間手段 36 平滑処理手段 37 前段最小位置記憶手段 38 差分領域算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野本 光正 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 兪 波 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5C062 AA01 AB17 AC02 AC58 AE03 5C072 AA01 BA19 DA02 DA21 DA23 XA10
Claims (11)
- 【請求項1】既知の撮像素子ピッチで配置されたRGB
の3色の撮像素子を備えて任意の被写体を1次元に撮像
する1次元撮像装置と、1方向に走査して1次元撮像装
置に被写体の画像を入射する光学系とを備えたカラー画
像読取装置の色収差を計測する色収差計測装置におい
て、 色収差を計測する方向に均一でなくかつその方向と垂直
な方向に均一な濃度を有する原稿から得られた画像信号
のうちの任意の相対位置にある2色の画像データ列の差
分の絶対値の累積値を算出すると共に、画像データ列を
シフトしつつ累積値を取得する累積値算出手段と、 累積値算出手段で得られた、各累積値を比較し、その最
小値を算出する最小値算出手段とを有することを特徴と
するカラー画像読取装置の色収差計測装置。 - 【請求項2】累積値算出手段による最小値算出を画像信
号全域に対して順次実施し、各画像データ列ごとの最小
値からシフト量を求め、それらを平均して色収差を算出
する平均値算出手段を有することを特徴とする請求項1
記載のカラー画像読取装置の色収差計測装置。 - 【請求項3】画像信号1列分の画像データ列に対して各
データをなめらかに結合する数値演算を施す事でデータ
間を補間するデータ補間手段と、 任意の2色の画像データ列におけるデータ補間手段で算
出された補間ピッチごとの差分の絶対値の累積値を算出
すると共に、画像データ列をシフトしつつ累積値を取得
する累積値算出手段とを有することを特徴とする請求項
1記載のカラー画像読取装置の色収差計測装置。 - 【請求項4】原稿の色収差を計測する方向のパターン
が、撮像素子の解像度よりも大きいパターンであること
を特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装置の色収
差計測装置。 - 【請求項5】原稿のパターンが、RGB3色の撮像素子
すべてに等しい感度を有するグレーで形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装置の色
収差計測装置。 - 【請求項6】累積値算出手段による累積値の算出を実行
する前に、取得した画像データ列に対して平滑化を行う
平滑処理手段を有することを特徴とする請求項1記載の
カラー画像読取装置の色収差計測装置。 - 【請求項7】画像信号1列分の画像データ列に対して各
データをなめらかに結合する数値演算を施す事でデータ
間を補間するデータ補間手段と、 最小値算出手段で取得された最小値の位置を記憶してお
く前段最小位置記憶手段と、 前段最小位置記憶手段の位置と予め設定された比較範囲
とに基づきデータ補間手段で生成された補間ピッチごと
に差分を取る差分領域算出手段とを有することを特徴と
する請求項1に記載のカラー画像読取装置の色収差計測
装置。 - 【請求項8】画像信号1列分の画像データ列に対して各
データをなめらかに結合する数値演算を施す事でデータ
間を補間するデータ補間手段と、 任意の相対位置にある2色の画像データ列の差分の絶対
値の累積値を算出すると共に、画像データ列をデータ補
間手段で生成された補間ピッチごとにシフトしつつ累積
値を取得する累積値算出手段とを有することを特徴とす
る請求項1記載のカラー画像読取装置の色収差計測装
置。 - 【請求項9】原稿の色収差を計測する方向に水平かつ一
定幅の濃度パターンが等ピッチでない濃度パターン、ま
たは、原稿の色収差を計測する方向に水平かつ隣合う濃
度パターンが等ピッチで幅が異なる万線パターンである
ことを特徴とする請求項1記載のカラー画像読取装置の
色収差計測装置。 - 【請求項10】既知の撮像素子ピッチで配置されたRG
Bの3色の撮像素子を備えて任意の被写体を1次元に撮
像する1次元撮像装置と、1方向に走査して1次元撮像
装置に被写体の画像を入射する光学系とを備えたカラー
画像読取装置の色収差を計測する色収差計測方法におい
て、 色収差を計測する方向に均一でなくかつその方向と垂直
な方向に均一な濃度を有する原稿から得られた画像信号
のうちの任意の相対位置にある2色の画像データ列の差
分の絶対値の累積値を算出すると共に、画像データ列を
シフトしつつ累積値を取得する累積値算出工程と、 累積値算出手段で得られた、各累積値を比較し、その最
小値を算出する最小値算出工程とを有することを特徴と
するカラー画像読取装置の色収差計測方法。 - 【請求項11】既知の撮像素子ピッチで配置されたRG
Bの3色の撮像素子を備えて任意の被写体を1次元に撮
像する1次元撮像装置と、1方向に走査して1次元撮像
装置に被写体の画像を入射する光学系とを備えたカラー
画像読取装置の色収差を計測する色収差計測工程であっ
て、 色収差を計測する方向に均一でなくかつその方向と垂直
な方向に均一な濃度を有する原稿から得られた画像信号
のうちの任意の相対位置にある2色の画像データ列の差
分の絶対値の累積値を算出すると共に、画像データ列を
シフトしつつ累積値を取得する累積値算出工程と、 累積値算出手段で得られた、各累積値を比較し、その最
小値を算出する最小値算出工程とを有するプログラムを
格納したことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001066677A JP2002271552A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | カラー画像読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001066677A JP2002271552A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | カラー画像読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002271552A true JP2002271552A (ja) | 2002-09-20 |
Family
ID=18925137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001066677A Pending JP2002271552A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | カラー画像読取装置の色収差計測装置および方法、記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002271552A (ja) |
-
2001
- 2001-03-09 JP JP2001066677A patent/JP2002271552A/ja active Pending
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