JPH1027236A - 固体撮像素子の位置調整方法及びその装置 - Google Patents

固体撮像素子の位置調整方法及びその装置

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JPH1027236A
JPH1027236A JP8183520A JP18352096A JPH1027236A JP H1027236 A JPH1027236 A JP H1027236A JP 8183520 A JP8183520 A JP 8183520A JP 18352096 A JP18352096 A JP 18352096A JP H1027236 A JPH1027236 A JP H1027236A
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JP
Japan
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solid
imaging device
state imaging
chart
lens
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Application number
JP8183520A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ozaki
紳一 尾崎
Hiroshi Takemoto
浩志 竹本
Shinichi Yamauchi
伸一 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CCDの位置調整に使用するMTFの算出精度
を向上させて位置調整の精度を高めたCCDの位置調整
方法及び装置を提供する。 【解決手段】固体撮像素子1とこの固体撮像素子1上に
光学像を結像するレンズ3との相対的な位置を調整する
位置調整方法に関する。レンズ3の物体側の所定位置に
複数の図柄を備えるチャート2を設け、チャート2を移
動させて固体撮像素子1の同一の画素部分で複数の図柄
21,22,23の光学像を順次光電変換し、光電変換
された信号に基づいてコントラスト再現度を演算し、こ
の演算結果に基づいて固体撮像素子1とレンズ3との相
対的な位置を調整する。同一の対象画素から得られたデ
ータを用いるので、コントラスト再現度の算出精度が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ、複写
機、スキャナー等の画像読取部における固体撮像素子と
この固体撮像素子上に光学像を結像するレンズとの相対
位置を調整するための固体撮像素子の位置調整方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子(以下にCCDと記す)を
用いて光学像を読み取る装置は、図9に示すように、物
体4を結像レンズ3を介し、CCD1に結像させて読み
取っている。また、このCCD1には複数個の微小な光
電変換素子(以下、単に画素といい、通常数μm×数μ
mの大きさからなる。)を一列に配置した1ライン11
のCCDが用いられている。
【0003】このような画像読取り装置では、結像レン
ズ3により結像された線像をCCD1上に位置させ、な
おかつ光学的特性(ピント、倍率)を所定の要求精度で
読み取るために、結像レンズ3や1ラインのCCD1の
画素ライン1lを、図10に示すx,y,z,β,γの
5軸方向に微動させ位置を調整する必要がある。なお、
図中のAは光軸である。
【0004】上述したCCD1と結像レンズ3との相対
位置の調整において、CCD1のz軸方向の調整にはM
TF(変調伝達関数)の計測が利用されている。MTF
とは、チャート像のコントラストの変化を空間周波数の
関数として表したものをいい、コントラスト再現度のこ
とである。
【0005】そして、従来、CCD1の位置調整におい
て、z軸方向(光軸方向)のCCD1の位置調整、即ち
ピント調整を行うには、「山登りサーボ方式によるテレ
ビカメラの自動焦点調整」(NHK技術研究 S40
第17巻 第1号 石田、藤村著)で示されている調整
方式が一般的に利用されている。そして、この従来の調
整方法では、光軸方向の数カ所でMTFを測定し、この
測定データに基づいてMTFの山登り曲線を算出し、ベ
ストピント位置を算出している。
【0006】さらに最近では、カラー像を読み取るため
に、図11に示すような、Red(以下、単にRとす
る。)、Green(以下、単にGとする。)、Blu
e(以下、単にBとする。)に分光感度のピークを持つ
画素をR,G,B別に3列配置した3ライン11r,1
1g,11bのCCD1が用いられている。
【0007】この場合には、上述した5軸方向の調整以
外に、図10で示すα方向にも3ラインCCD1の位置
に対する自由度が発生するため、合計6軸方向の調整が
必要となる。
【0008】CCD位置調整におけるMTFの算出で
は、図4(a)、図7に示すように、MTFを算出する
ために必要な図柄である白部121、黒部122及び万
線部123を有するMTF測定用チャート102を結像
レンズ3の物体側の所定位置に固定してCCD1に読み
取らせ、出力されるデータをディジタル変換させて数値
による演算処理を行う。
【0009】図7のCCD出力波形23eはMTF測定
用チャート102の位置に対応した出力例である。MT
F測定用チャート102の図柄の位置に対応したCCD
1の出力ディジタル値は、白部121に対応する出力波
形21eのMAXW(白値)、黒部122に対応する出
力波形22eのMINB(黒値)、万線部123に対応
する出力波形23eのMAXM(万線最大値)及びMI
NM(万線最小値)のように求まる。また、MTF値は
次式により算出される。 MTF値=(MAXM−MINM)/(MAXW−MI
NB)×100(%)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、本来、必要とされるMTF値は(X+m)
番目から(X+n)番目までの万線部分に対応する画素
が対象であるにもかかわらず、従来では万線部分の画素
に隣接する画素の出力値が使用されている。即ち、対象
である画素と異なるX番目から(X+m−1)番目まで
の画素で得られる出力値を前記式のMAXW(白部)及
びMINB(黒部)の値として利用している。
【0011】CCD1上の画素はそれぞれが独立して出
力する素子であるため、素子間の感度等の特性にわずか
ながら差が存在し、同一の図柄部分の光学像を投影して
も出力がわずかに異なる。例えば、図7で出力波形21
eのMAXW(白部)の出力が画素によって異なってい
る。
【0012】したがって、従来のように、MTFを算出
するための対象画素のMTF値を求めるために、MTF
対象画素と異なる隣接画素の出力に基づくデータを利用
すると、求められるべきMTF値とはやや異なる値にな
り、MTFの算出精度が劣るという問題があった。
【0013】そこで、本発明は、CCDの位置調整に使
用するMTFの算出精度を向上させて位置調整の精度を
高めたCCDの位置調整方法及びその装置を提供するこ
とをその目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の固体撮像素子の位置調整方法では、固体撮
像素子とこの固体撮像素子上に光学像を結像するレンズ
との相対的な位置を調整する固体撮像素子の位置調整方
法において、前記レンズの物体側の所定位置に複数の図
柄を備えるチャートを設け、チャートを移動させて前記
固体撮像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像を
順次光電変換し、この光電変換された信号に基づいてコ
ントラスト再現度を演算し、この演算結果に基づいて固
体撮像素子とレンズとの相対的な位置を調整することを
特徴としている。
【0015】この構成では、チャートを移動させて前記
固体撮像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像を
順次光電変換するようにしたので、コントラスト再現度
を算出するためのすべてのデータを同一の対象画素より
求めることができ、固体撮像素子の画素の違いによる画
素個々での出力差を無くすことができ、コントラスト再
現度の算出精度が向上する。
【0016】また、請求項2の固体撮像素子の位置調整
方法では、固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光学像
を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体撮像
素子の位置調整方法において、前記レンズの物体側の所
定位置に複数の図柄を備えるチャートを設け、前記各図
柄を固体撮像素子の走査ラインに直交する方向に並設
し、この直交方向にチャートを移動させて前記固体撮像
素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像を順次光電
変換し、この光電変換された信号に基づいてコントラス
ト再現度を演算し、この演算結果に基づいて固体撮像素
子とレンズとの相対的な位置を調整することを特徴とし
ている。
【0017】この構成では、チャートの複数の図柄を固
体撮像素子の走査ラインに直交する方向に並設し、この
直交方向にチャートを移動させて前記固体撮像素子の同
一の画素部分で複数の図柄の光学像を順次光電変換する
ようにしたので、コントラスト再現度を算出するための
すべてのデータを容易に同一の対象画素より求めること
ができ、固体撮像素子の画素の違いによる画素個々での
出力差を無くすことができ、コントラスト再現度の算出
精度が向上する。
【0018】また、請求項3の固体撮像素子の位置調整
装置では、固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光学像
を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体撮像
素子の位置調整装置において、前記レンズの物体側の所
定位置に設けられた複数の図柄を備えるチャートと、前
記図柄の光学像が同一の画素に対応するように移動させ
る手段と、前記固体撮像素子の同一の画素部分で複数の
図柄の光学像が光電変換されたアナログ量をディジタル
量に変換する手段と、このディジタル量に基づいてコン
トラスト再現度を演算する手段と、この演算結果に基づ
いて固体撮像素子とレンズとの相対的な位置を調整する
手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】この構成では、レンズの物体側の所定位置
に設けられた複数の図柄を備えるチャートと、前記図柄
の光学像が同一の画素に対応するように移動させる手段
と、前記固体撮像素子の同一の画素部分で複数の図柄の
光学像が光電変換されたアナログ量をディジタル量に変
換する手段とを備え、チャートを移動させて前記固体撮
像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像を順次光
電変換するようにしたので、コントラスト再現度を算出
するためのすべてのデータを同一の対象画素より求める
ことができ、固体撮像素子の画素の違いによる画素個々
での出力差を無くすことができ、コントラスト再現度の
算出精度が向上する。
【0020】また、請求項4の固体撮像素子の位置調整
装置では、固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光学像
を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体撮像
素子の位置調整装置において、前記レンズの物体側の所
定位置に設けられ、固体撮像素子の走査ラインに直交す
る方向に並設された複数の図柄を備えるチャートと、前
記直交方向にチャートを移動させる手段と、前記固体撮
像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像が光電変
換されたアナログ量をディジタル量に変換する手段と、
このディジタル量に基づいてコントラスト再現度を演算
する手段と、この演算結果に基づいて固体撮像素子とレ
ンズとの相対的な位置を調整する手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0021】この構成では、レンズの物体側の所定位置
に設けられ、固体撮像素子の走査ラインに直交する方向
に並設された複数の図柄を備えるチャートと、前記直交
方向にチャートを移動させる手段と、前記固体撮像素子
の同一の画素部分で複数の図柄の光学像が光電変換され
たアナログ量をディジタル量に変換する手段とを備え、
チャートの複数の図柄を固体撮像素子の走査ラインに直
交する方向に並設し、この直交方向にチャートを移動さ
せて前記固体撮像素子の同一の画素部分で複数の図柄の
光学像を順次光電変換するようにしたので、コントラス
ト再現度を算出するためのすべてのデータを容易に同一
の対象画素より求めることができ、固体撮像素子の画素
の違いによる画素個々での出力差を無くすことができ、
コントラスト再現度の算出精度が向上する。
【0022】また、請求項5の固体撮像素子の位置調整
装置では、請求項3又は4記載の固体撮像素子の位置調
整装置において、前記チャートは、柱状体の側面に図柄
を設けたものであることを特徴としている。
【0023】この構成では、チャートを柱状体の側面に
図柄を設けたものから構成したので、図柄を形成する部
分の平面度、その他の形状等を高精度に加工することが
でき、より高精度の測定が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、同一又は対応する構成は、
共通の符号をもって示し、その説明を省略する。
【0025】図1は本発明の一実施形態に係わるCCD
の位置調整装置を示す図、図2は一実施形態に係わるM
TFを算出する制御フローを示す図、図3は一実施形態
に係わる測定チャートの測定状態を示し、(a)は白部
の測定及び出力、(b)は黒部の測定及び出力、(c)
は万線部の測定及び出力を示す。なお、図3では、測定
チャートは出力を取り出す画素部分のみ実線で示し、そ
の外側は点線で示した。図4は測定チャートを示し、
(a)は従来の測定チャート、(b)は本実施形態に係
わる測定チャートである。
【0026】図1に示すように、チャート像をCCD1
上に結像する結像レンズ3とCCD1との位置調整装置
は、MTF測定チャート2と、MTF測定チャート2を
移動する測定チャート移動駆動部8と、測定チャート移
動駆動部8に駆動信号を送出する測定チャート位置制御
部及び後述するCCDデータA/D変換部6により変換
されたディジタル量に基づいてコントラスト再現度を演
算するMTF演算部5と、CCD1を駆動するCCD駆
動部7と、CCD1から出力されたアナログ信号をディ
ジタル信号に変換するCCDデータA/D変換部6と、
測定チャート2の位置を検出して測定チャート位置情報
をチャート位置制御部5に送出するチャート位置検出用
センサ9とを備えている。
【0027】前記測定チャート2は、図3、図4(b)
に示すように、CCD1の走査ライン1Sと直交する方
向に図柄21,22,23が並設され、本実施形態で
は、白部21、黒部22、万線部23の順で形成されて
いる。そして、原稿位置に測定チャート2を配置して、
この測定チャート2の結像レンズ3による光学像が最良
像(最良ピント像)となるように、MTF値に基づいて
CCD1の位置を調整する。
【0028】図1に示すように、前記測定チャート移動
駆動部8は、チャート位置制御部5からのチャート位置
制御情報に基づいて、測定チャート2を光軸及びCCD
1の走査ライン1Sと直交する方向に移動する。前記チ
ャート位置検出用センサ9は、測定用チャート2の位置
を検出して、この位置情報をチャート位置制御部5に送
出する。
【0029】前記チャート位置制御部及びMTF演算部
5は、チャート位置制御部でチャート位置検出用センサ
9からのチャート位置情報に基づいてチャート位置制御
情報を送出し、チャート位置制御部及びMTF演算部5
のMTF演算部により上述したMTF値計算式に基づい
てMTF値を計算する。
【0030】このチャート位置制御部及びMTF演算部
5は、図示しないRAM、ROM、I/Oポート等を含
むマイクロコンピュータで構成され、ROMに記憶され
ている制御プログラムに基づいて制御を行う。
【0031】前記CCD駆動部7は、CCD1に作動電
圧を印加するとともに、CCD1で光電変換されたアナ
ログ量をCCDデータA/D変換部に送出する。また、
演算されたMTF値に応じてCCD1を光軸方向に移動
する。
【0032】前記CCDデータA/D変換部6は、CC
D1からの光電変換されたコントラスト情報(白値、黒
値、万線最大値、万線最小値)のアナログ量をディジタ
ル量に変換し、MTF演算部5に送出する。
【0033】チャート位置検出用センサ9は、例えば、
光源と一対の受光素子とを備え、測定チャート2の一部
のチャート位置被検出部24に形成された穴部25〜2
8を検出することにより、チャート位置を検出する。こ
の穴部は、例えば図示の如く、白部21に対応して表裏
面に貫通する左穴部25と、黒部22に対応して表裏面
に貫通する右穴部26と、万線部23に対応して表裏面
にそれぞれ貫通する左穴部27及び右穴部28とからな
る。そして、測定チャート2の位置に応じて、測定チャ
ート2の一面に配置された光源から放射された光を、測
定チャート2の他面の走査ライン1S上に左右の穴部に
対応して配置された受光素子に入射させたり、遮光した
りする。
【0034】即ち、左の受光素子のみが光を検出したと
き白部21が走査ライン1S上にあることを検出し、右
の受光素子のみが光を検出したとき黒部22が走査ライ
ン1S上にあることを検出し、左右の受光素子が同時に
光を検出したとき万線部23が走査ライン1S上にある
ことを検出して、これらの検出された情報をチャート位
置制御部5に送出する。
【0035】図2に示すように、先ず、ステップS1で
チャート移動駆動部により測定チャート2をCCD1の
走査ライン1Sと直交する方向に移動駆動する。次に、
ステップS2で白チャート部の位置をチャート位置検出
用センサで検出する。次に、ステップS3でCCDデー
タ読み取りを行い、MAXWを求める。次に、ステップ
S4で黒チャート部の位置を検出する。次に、ステップ
S5でCCDデータ読み取りを行い、MINBを求め
る。次に、ステップS6で万線チャート部の位置を検出
する。次に、ステップS7でCCDデータ読み取りを行
い、MAXM及びMINMを求める。次に、ステップS
8で上述した式に基づいてMTF演算を行う。
【0036】次に、MTF算出のためのコントラスト測
定対象画素と同一の画素で、前記式のMAXW(白
値)、MINB(黒値)、MAXM(万線最大値)、M
INM(万線最小値)の値が得られる方法について説明
する。
【0037】図3に示すように、白・黒・万線それぞれ
の部分が同じ幅を有するMTF測定用チャート2を作製
し、CCD1の走査方向に対して直交する方向に測定チ
ャート2を移動させる。
【0038】そして、図3(a)に示すように、測定チ
ャート2の白部21をCCD1の走査ライン1S上に位
置させて、出力波形21eで表されるCCD出力をA/
D変換することにより、前記式のMAXW(白値)を得
ることができる。
【0039】次に、図3(b)に示すように、測定チャ
ート2の黒部22をCCD1の走査ライン1S上に位置
させて、出力波形22eで表されるCCD出力をA/D
変換することにより、前記式のMINB(黒値)を得る
ことができる。
【0040】次に、図3(c)に示すように、測定チャ
ート2の万線部23をCCD1の走査ライン1S上に位
置させて、出力波形23eで表されるCCD出力をA/
D変換することにより、前記式のMAXM(万線最大
値)及びMINM(万線最小値)を得ることができる。
これらのデータを上述したMTF値の式に代入すること
よりMTF値を算出する。
【0041】以上のように本実施形態によれば、MTF
値の算出に必要なMAXW(白値)、MINB(黒
値)、MAXM(万線最大値)、MINM(万線最小
値)の値を同一の測定対象画素から得ることができるの
で、画素毎の感度等の特性の差による出力差が無くな
り、MTF値の算出精度を向上させることができる。
【0042】また、図3及び図4(b)に示すように、
白部21、黒部22及び万線部23の各図柄を走査ライ
ン1Sと直交する方向に形成したので、走査ライン1S
方向の任意の位置を測定対象位置に設定することができ
る。なお、図4(a)の場合のように、白部121、黒
部122及び万線部123の各図柄を走査ライン1Sと
平行な方向に形成した場合には、走査ライン1S方向の
限定された位置が測定対象位置となる。
【0043】図5は測定チャートの他の実施形態を示
し、(a)は三角柱形状の測定チャート、(b)は6角
柱形状の測定チャート、(c)は円柱形状の測定チャー
トを示す。図6は他の実施形態のベルト状の測定チャー
トを示し、(a)は移動方向が走査ラインと平行な場
合、(b)は移動方向が走査ラインと直交する場合を示
す。
【0044】図5(a)の三角柱形状の測定チャート2
Aでは、3つの側面の1面を白部21Aの図柄にし、他
の1面を黒部22Aの図柄にし、残りの1面を万線部2
3Aの図柄にする。そして、120度ずつ回転すること
により、CCD1の走査ライン1S上に各図柄を位置さ
せることができる。
【0045】なお、回転量を検出するには、ロータリー
エンコーダLを用いることができる。例えば、インクリ
メンタル型ロータリーエンコーダで角変位に応じて方形
波もしくはパスル波信号を出力し、これをカウントする
ことにより回転量を検出することができる。また、アブ
ソリュート型ロータリーエンコーダで回転位置によりそ
の位置に応じたコード信号を出力し、コードを読み取る
ことで絶対的な位置を検出することができる。
【0046】図5(b)の6角柱形状の測定チャート2
Bでは、6つの側面の1面を白部21Bの図柄にし、白
部21Bに隣接する面を黒部22Bの図柄にし、黒部2
2Bに隣接する面を万線部23Bの図柄にし、万線部2
3Bに隣接する面から順次、白部21B、黒部22B、
万線部23Bの面を形成する。そして、60度ずつ回転
させることにより、CCD1の走査ライン1S上に各図
柄を位置させることができる。
【0047】図5(c)の円柱形状の測定チャート2C
では、側面を3の倍数の3n(nは自然数)に等分割
し、例えば、白部21C、黒部22C、万線部23Cの
図柄を順次繰り返して形成する。そして、360度/n
ずつ回転することにより、CCD1の走査ライン1S上
に各図柄を位置させることができる。この円柱形状の測
定チャート2Cでは、nを大きくすれば、回転角を小さ
くすることができ、迅速な測定が可能となる。また常時
回転させながら測定することもできる。さらに、角度ず
れがあっても光軸上の結像レンズ3及び測定チャート2
C間の距離が変化しない。
【0048】図6は測定チャートをベルト状にした他の
実施形態を示し、(a)は移動方向が走査ラインと平行
な場合を示し、(b)は移動方向が走査ラインと直交す
る場合を示す。
【0049】図6(a)のベルト状の測定チャート2D
では、走査ライン1S方向に白部21D、黒部22D、
万線部23Dの図柄を順次繰り返して形成する。そし
て、各図柄を走査ライン1Sに沿って回転させることに
より、測定対象位置になるように配置することができ
る。
【0050】図6(b)のベルト状の測定チャート2E
では、走査ライン1Sと直交する方向に白部21E、黒
部22E、万線部23Eの図柄を順次繰り返して形成す
る。そして、各図柄を走査ライン1Sと直交する方向に
回転させることにより、CCD1の走査ライン1S上に
各図柄を位置させることができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く本発明によ
れば、コントラスト再現度を算出するためのすべてのデ
ータが同一の測定対象画素より求まるので、固体撮像素
子の画素の違いによる画素個々での出力差が無くなりコ
ントラスト再現度の算出精度が向上し、固体撮像素子の
位置調整精度が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係わるCCDの位置調整装置を示
す図である。
【図2】一実施形態に係わるMTFを算出する制御フロ
ーを示す図である。
【図3】一実施形態に係わる測定チャートの測定状態を
示す図であり、(a)は白部の測定及び出力、(b)は
黒部の測定及び出力、(c)は万線部の測定及び出力を
示す。
【図4】測定チャートを示し、(a)は従来の測定チャ
ート、(b)は一実施形態に係わる測定チャートであ
る。
【図5】他の実施形態の測定チャートを示し、(a)は
三角柱形状の測定チャート、(b)は6角柱形状の測定
チャート、(c)は円柱形状の測定チャートを示す。
【図6】その他の実施形態のベルト状の測定チャートを
示し、(a)は移動方向が走査ラインと平行な場合、
(b)は移動方向が走査ラインと直交する場合を示す。
【図7】従来の測定チャート及びそのチャートによる固
体撮像素子の出力波形を示す図である。
【図8】従来の測定チャートによる固体撮像素子の出力
波形と固体撮像素子の画素との関係を示す図である。
【図9】固体撮像素子を用いて画像読取をおこなう装置
の概略図である。
【図10】図9における固体撮像素子の位置調整方向を
示す説明図である。
【図11】固体撮像素子と画素ラインとの関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 CCD 2 チャート 3 レンズ 5 MTF演算部及びチャート位置制御部 6 CCDデータA/D変換部 7 CCD駆動部 8 チャート移動駆動部 21 白部(図柄) 22 黒部(図柄) 23 万線部(図柄)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光
    学像を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体
    撮像素子の位置調整方法において、前記レンズの物体側
    の所定位置に複数の図柄を備えるチャートを設け、チャ
    ートを移動させて前記固体撮像素子の同一の画素部分で
    複数の図柄の光学像を順次光電変換し、この光電変換さ
    れた信号に基づいてコントラスト再現度を演算し、この
    演算結果に基づいて固体撮像素子とレンズとの相対的な
    位置を調整することを特徴とする固体撮像素子の位置調
    整方法。
  2. 【請求項2】 固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光
    学像を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体
    撮像素子の位置調整方法において、前記レンズの物体側
    の所定位置に複数の図柄を備えるチャートを設け、前記
    各図柄を固体撮像素子の走査ラインに直交する方向に並
    設し、この直交方向にチャートを移動させて前記固体撮
    像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像を順次光
    電変換し、この光電変換された信号に基づいてコントラ
    スト再現度を演算し、この演算結果に基づいて固体撮像
    素子とレンズとの相対的な位置を調整することを特徴と
    する固体撮像素子の位置調整方法。
  3. 【請求項3】 固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光
    学像を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体
    撮像素子の位置調整装置において、前記レンズの物体側
    の所定位置に設けられた複数の図柄を備えるチャート
    と、前記図柄の光学像が同一の画素に対応するように移
    動させる手段と、前記固体撮像素子の同一の画素部分で
    複数の図柄の光学像が光電変換されたアナログ量をディ
    ジタル量に変換する手段と、このディジタル量に基づい
    てコントラスト再現度を演算する手段と、この演算結果
    に基づいて固体撮像素子とレンズとの相対的な位置を調
    整する手段とを備えていることを特徴とする固体撮像素
    子の位置調整装置。
  4. 【請求項4】 固体撮像素子とこの固体撮像素子上に光
    学像を結像するレンズとの相対的な位置を調整する固体
    撮像素子の位置調整装置において、前記レンズの物体側
    の所定位置に設けられ、固体撮像素子の走査ラインに直
    交する方向に並設された複数の図柄を備えるチャート
    と、前記直交方向にチャートを移動させる手段と、前記
    固体撮像素子の同一の画素部分で複数の図柄の光学像が
    光電変換されたアナログ量をディジタル量に変換する手
    段と、このディジタル量に基づいてコントラスト再現度
    を演算する手段と、この演算結果に基づいて固体撮像素
    子とレンズとの相対的な位置を調整する手段とを備えて
    いることを特徴とする固体撮像素子の位置調整装置。
  5. 【請求項5】 前記チャートは、柱状体の側面に図柄を
    設けたものであることを特徴とする請求項3又は4記載
    の固体撮像素子の位置調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005060240A1 (de) * 2003-12-17 2005-06-30 Hella Kgaa Hueck & Co. Kameraanordnung und verfahren zur justierung eines objektivs in bezug auf den bildsensor

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WO2005060240A1 (de) * 2003-12-17 2005-06-30 Hella Kgaa Hueck & Co. Kameraanordnung und verfahren zur justierung eines objektivs in bezug auf den bildsensor
US7817205B2 (en) 2003-12-17 2010-10-19 Hella Kgaa Camera array and method for adjusting a lens with respect to the image sensor

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